JP2004294715A - 測光装置 - Google Patents

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Manabu Tobiyo
学 飛世
Takashi Yano
孝 矢野
Shuji Nose
修司 野瀬
Katsumi Motomura
克美 本村
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Abstract

【課題】限られた電源しか持たないレンズ付きフイルムユニットにおいて、突入電流を回避し、被写体輝度によって生成された光電流を判定する測光装置を提供する。
【解決手段】測光装置は被写体の輝度を光電電流に変換するSPD12と、電池49からの電流をON/OFF切り替えする測光スイッチ100と、測光制御ICとから構成されており、この測光制御ICはタイマ回路104と、スイッチングトランジスタ114と、測光回路102とからなっている。測光スイッチ100がONすることにより発生した突入電流はタイマ回路104に流れ、コンデンサ110が飽和するとスイッチングトランジスタ114のベース電流が絶たれて動作が停止し、これに連動して光電流が増幅回路106に流れ、動作が開始される。増幅回路106から出力される測光信号は判定回路108で判定され、所定の値より小さいときはソレノイド118が通電する。
【選択図】 図4

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、測光装置に関し、詳しくはレンズ付きフイルムユニットなどの簡易なローコストタイプのカメラに好適な測光装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
【特許文献1】
特開2001−215547号公報
【特許文献2】
特開2001−337362号公報
【0003】
レンズ付きフイルムユニットや、例えばフイルム巻き上げを手動で行うようにしたローコストタイプのカメラは、その製造コストを抑えるためにシャッタに蹴飛ばし型のものを用いたり、電気的な構成にしても簡単なストロボ回路を組み込んだだけのものがほとんどである。このような簡易型のカメラであっても、被写体輝度の高低に対応した露出調節ができるように、自動絞り切り替え装置を組み込んだものが知られている(特許文献1参照)。
【0004】
特許文献1記載の絞り切り替え装置は、小絞り開口が形成された絞り板を撮影光路に挿脱することによって2段階に絞り切り替えを行うようにしており、初期状態では撮影光路に挿入された位置に絞り板が機械的に係止されている。シャッタボタンを押圧操作するとシャッタ機構のメカニカルな係止が解除され、遅延装置による一定時間の遅延の後に蹴飛ばし型のシャッタ羽根が開閉して露光が行われる。遅延装置による遅延動作の間に、測光回路に電源を供給して被写体輝度の測定を開始させる測光スイッチがオンして測光が行われ、測光結果に応じて絞り板を初期状態のままにしておくかあるいは撮影光路から退避するかの判定が行われ、被写体輝度が一定レベル未満であるときにはこの判定が保持され、絞り板が撮影光路内から退避される。
【0005】
測光素子で生成される光電流が一定レベル以上であると判定されたときには、この判定が保持され、絞り板は初期状態のままでシャッタ羽根の開閉動作が行われるが、この光電流が一定レベル未満であると判定されたときには、この判定結果が保持されて、ソレノイドが駆動される。ソレノイドが駆動されると絞り板のメカニカルな係止が解除され、絞り板はバネ付勢により撮影光路内から退避される。絞り板を撮影光路内から退避させて撮影が行われたときには、フイルム巻き上げ操作に連動して絞り板を初期位置に戻し、さらにメカニカルな係止を行うことによって次回の撮影の待機状態が得られる。
【0006】
このような絞り切り替え装置によれば、シャッタボタンを押圧操作した後の機械的な連動の過程で測光及び絞り切り替えが順次に行われるので、電気的なシーケンス監視回路や記憶回路が不要で測光回路やソレノイド駆動回路などの回路系の構成が簡単になり、また絞りの切り替えが完了する前にシャッタ羽根が開閉するといった問題も生じることがない。また、絞り板の撮影光路からの退避もバネ付勢で行われ、ソレノイドは機械的な係止を解除するために瞬間的に駆動されるだけなので、ソレノイドも小型のもので済み、また、限られた電源電池の消耗を防ぐ上でも非常に効果的である。
【0007】
ところで、環境問題などの面から、測光素子に例えばアモルファスシリコンフォトダイオードなどのフォトダイオードを用いることが知られている(特許文献2参照)。一般にフォトダイオードから得られる光電流は非常に小さいので、通常のコンパクトカメラなどではオペアンプを併用することが多いが、電源に1.5Vの乾電池一個を用いたレンズ付きフイルムユニットなどではオペアンプを動作させることはできない。この点、特許文献2では、FETの利用によりこれに対処している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、上記のようなフォトダイオードやSi型太陽電池、Si型アモルファス太陽電池などの測光素子では、電源電圧を印加した瞬間に過渡現象として過大な突入電流が流れることが知られている。この突入電流は、これらの素子自体がもつ容量成分によって発生するもので、その時点での被写体輝度とは無関係な出力となる。特許文献1で知られるような簡略化された絞り切り替え装置では、測光スイッチがONした直後に出力される突入電流が、被写体輝度が高いときに得られる光電流として一旦、判定されると、この判定結果が、以降、保持されてしまう。このために、ソレノイドが駆動されず、これによって絞り板が挿退避されず、小絞りのまま撮影を行わなくてはならず、本来の被写体が暗かった場合は大幅な露光アンダーとなることが避けられない。
【0009】
また、被写体が明るいと判定され、この結果、ソレノイドが通電することにより、大絞りから小絞りへと切り替わる絞り板の駆動機構を有するレンズ付きフイルムユニットにおいても、一旦、判定されるとこの判定が保持されるため、突入電流によって被写体を明るいと判定してしまうと、この判定が保持され、このためにソレノイドが駆動して小絞りとなり、本来の被写体が暗い場合は大幅な露出アンダーとなってしまう。
【0010】
本発明は上記の事情に鑑みてなされたものであり、測光装置をONするスイッチのほかにあらかじめ測光素子に電源供給を行う電源スイッチを付加することなく、簡単な回路構成のままで電力投入時に測光素子から出力される突入電流の判定を回避して、被写体輝度によって発生した光電流を判定することができるようにした測光装置を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明の測光装置では、シャッタボタンの押圧動作によってオン動作する電源スイッチと、電源スイッチを介して電池からの駆動電圧の供給を受け、被写体輝度に応じた光電流を出力する測光素子と、この測光素子からの光電流を増幅して測光信号を出力する増幅回路と、増幅回路からの測光信号に基づいて被写体輝度のレベル判定を行う判定回路と、前記測光スイッチのオン動作に応答して一定時間を計時するタイマー回路と、このタイマー回路が前記一定時間を計時している間は測光素子からの光電流が増幅回路に入力されることを禁止するスイッチング回路とを備えるようにした。
【0012】
また、シャッタボタンの押圧動作によってオン動作する電源スイッチと、電源スイッチを介して電池からの駆動電圧の供給を受け、被写体輝度に応じた光電流を出力する測光素子と、この測光素子からの光電流を増幅して測光信号を出力する増幅回路と、増幅回路からの測光信号に基づいて被写体輝度のレベル判定を行う判定回路と、前記測光スイッチのオン動作に応答して一定時間を計時するタイマー回路と、このタイマー回路が前記一定時間を計時している間は前記増幅回路又は判定回路の少なくともいずれかの動作を禁止するスイッチング回路とを備えるようにした。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明をレンズ付きフイルムユニットに用いた第1実施例について説明する。図1に示すように、レンズ付きフイルムユニット2の前面には、被写体を結像する撮影レンズ4、背面に備えられた接眼ファインダから被写体を覗くための対物ファインダ6、被写体に向けて投光するストロボ発光部8、ストロボの電源をON/OFF切り替えする切り替えつまみ10、被写体の輝度から光電流を生成するシリコンフォトダイオード(以降、SPDと省略する)12が設けられている。
【0014】
レンズ付きフイルムユニット2の上面には、押圧操作して撮影を実行するシャッタボタン15、撮影した枚数を確認するためのカウンタ窓17、ストロボを発光させるための充電状態を表示するライトガイド20が露呈している。また、レンズ付きフイルムユニット2の背面側には、写真フイルムを1コマ巻き上げするための巻き上げノブ22の一部が露呈している。
【0015】
図2に示すように、レンズ付きフイルムユニット2は、土台となる本体基部25、シャッタ羽根62、レンズユニット27、ストロボユニット29、APSタイプの写真フイルム32と写真フイルムを収納するフイルムカートリッジ34、及びこれらを覆って保護する前カバー36と後カバー38とから構成される。本体基部25には、写真フイルムの露光範囲を決定するアパーチャ(図示省略)と、写真フイルム32を収めるフイルム室42と、フイルムカートリッジ34を収納するフイルムカートリッジ室43とが形成されている。フイルムカートリッジ室43の上部には巻き上げノブ22が備えられ、巻き上げノブ22を回すことにより写真フイルムの1コマ巻き上げを行い、シャッタチャージが行なわれる。
【0016】
ストロボユニット29は、本体基部25のアパーチャとフイルム室42との間に装着される。ストロボユニット29は、回路基板47にストロボ発光部8を組み付けたものであり、単3電池49を電源としてストロボ発光部8から発光する。この発光のための充電動作は、使用者が切り替えつまみ10をスライド移動させることで開始される。使用者がシャッタボタン15を押圧すと、シンクロスイッチ54が互いに接触し、充電動作によって蓄えられた電力を基にして、ストロボ発光部8が発光する。
【0017】
レンズユニット27は、本体基部25に組み付けられ、撮影レンズ4からアパーチャに至るまでを光密に保っている。本体基部25の上部には、巻き上げノブの1コマ巻き上げに対応して1歩進する回転板55が備えられており、カウンタ窓17を通して回転板55が示す撮影枚数を覗くことができるようになっている。
【0018】
また、ストロボユニット29の回路基板47には、SPD12と、測光スイッチ100と、測光制御IC57とを有する測光装置が実装されている。被写体の輝度はSPD12における光電変換により、その輝度に応じた光電流に変換される。この生成された光電流を基にして、測光制御IC57で被写体の輝度の判定が行われ、この判定により後述するソレノイドに電流が流れ、レンズユニット27に備えられた絞り板が切り替わる。
【0019】
図3に、本体基部25にレンズユニット27を組み付け、絞りの動作とシャッタ羽根の動作とを説明する説明図を示す。レンズユニット27は、レンズユニットベース63、レンズユニットカバー64、絞り板68等から構成されており、本体基部25の暗箱60にはシャッタ開口70が形成されている。また、絞り板68には小絞り用の小絞り穴68aが形成されている。
【0020】
暗箱60の上側には、巻き上げノブ22を係止させる巻き止めレバーと、下部にスプロケットを備え、シャッタチャージ時に巻き止めレバーによって係止されるカム部材と、スイッチギヤと噛み合い、シャッタチャージ時に巻き止めレバーによって係止されるディレイレバーと、遅延機構の一部であり、ディレイレバーの移動に応じて回動して測光スイッチ100をオンするスイッチギヤと、ディレイレバーが所定量移動した後に回動を開始するシャッタ駆動レバー等から構成されるシャッタ機構が設けられている。シャッタ駆動レバーはチャージ位置とレリーズ位置との間を回動可能に設けられており、バネによりレリーズ位置に付勢されている。
【0021】
写真フイルムの1コマ巻き上げの完了とともにシャッタチャージが行なわれる。シャッタチャージ時は、巻き上げノブ22とカム部材とが巻き止めレバーによって係止され、チャージ位置とレリーズ位置との間で移動可能なディレイレバーはチャージ位置で巻き止めレバーと係止する。シャッタ駆動レバーはディレイレバーによってバネ(図示省略)の付勢に反してチャージ位置まで回動し、チャージ位置に保持される。
【0022】
シャッタボタン15を押圧すると、巻き止めレバーが押されてディレイレバーの係止が解除され、ディレイレバーはレリーズ位置に向かって移動する。ディレイレバーの移動に伴ないスイッチギヤが回動して測光スイッチがONされ、測光装置に電源が投入され、被写体輝度の測光が開始される。測光の結果に基づいて絞りの切り替わりが行なわれた後、ディレイレバーの所定量の回転に応じて、シャッタ駆動レバーが解放されてチャージ位置からレリーズ位置まで移動する。シャッタ駆動レバーがレリーズ位置まで移動する間にシャッタ羽根62が蹴飛ばされる。蹴飛ばされたシャッタ羽根62は、シャッタ開口70を塞ぐ閉じ位置からシャッタ開口70を開ける開き位置に往動し、バネの付勢力により開き位置から閉じ位置まで復動する。
【0023】
レンズユニットベース63とレンズユニットカバー64との間には、撮影レンズ4、固定絞り枠65、絞り板68などが組み込まれ、絞り板68を出し入れさせるための挿入用開口が形成されている。絞り板68には小絞り穴68aが形成されており、絞り板68は、挿入用開口に挿入した挿入位置と、挿入用開口から退避した退避位置との間を移動可能であり、バネによって挿入位置に付勢されている。絞り板68が挿入位置にあるときは、小絞りの状態が実現される。また、被写体輝度の測光の結果、被写体が暗いと判定されたときは、絞り板68は退避位置に移動する。これにより写真フイルムへの露光は、固定絞り枠65を通して行われるようになる。この固定絞り枠65によって大絞りの状態が実現されている。
【0024】
巻き上げノブ22を回してシャッタチャージを行った後、シャッタボタン15を押下すると、ディレイレバーが移動を開始して、これに伴なってスイッチギヤが回動し、測光スイッチがオンされる。測光スイッチがオンされると後述する測光回路の動作が開始され、被写体の輝度が判定される。判定の結果、被写体が暗いと判定された場合は、ソレノイド118が通電して絞り板駆動機構が作動し、絞り板68が挿入位置から退避位置に移動し、大絞りの状態となる。被写体輝度が明るいと判定された場合は、絞り板68は退避せず、小絞りの状態のままである。絞り板68が退避するのに十分な時間が経過した後、シャッタ駆動レバーがシャッタ羽根62を蹴飛ばし、これによってシャッタ羽根62が往復動作する間に、シャッタ開口70を通して写真フイルムへの露光が行われる。
【0025】
絞り板駆動機構は、ストッパ73と絞り板切り替えレバーとからなっている。ソレノイド118が通電すると、ソレノイドに挿通されたプランジャ118aがソレノイドの内部に引き込まれ、ストッパ73が回動する。これに伴い絞り切り替えレバー75が回動して絞り板68を押し、これにより絞り板68は挿入位置から退避位置に移動する。ソレノイド118は回路基板47と接続し、回路基板47に設けられた測光制御IC57によって通電が制御されており、被写体輝度が暗いと判定されたときにソレノイドが通電して、プランジャ118aがソレノイドの内部に移動する。また、被写体輝度が明るいと判定されたときは、ソレノイドは通電せず、プランジャ118aも動かない。
【0026】
次に、ソレノイドの通電を制御する測光装置について図4を用いて説明する。測光装置は、光電流を発生するSPD12と、電源を投入する測光スイッチ100と、被写体輝度を判定する測光制御IC57とを有している。測光制御IC57は、被写体輝度を判定する測光回路102と、測光スイッチ100がOFFからONに切り替わり測光が開始されるときから所定の時間だけSPD12で生成された電流を流すタイマ回路104と、スイッチングトランジスタ114とからなっている。測光回路102は、増幅回路106と、判定回路108とからなり、増幅回路106は増幅トランジスタによって構成されており、光電流の増幅を行い、判定回路108に測光信号を出力している。判定回路108は測光信号の判定を行っており、この判定の結果を基にして駆動回路117に含まれたソレノイド118が通電する。一旦、ソレノイド118の通電が開始されるとラッチ回路(図示省略)によりこの状態が保持されるようになっており、このため通電が開始された以降に被写体の輝度が変化してもソレノイド118に供給される電流は変化しない。
【0027】
タイマ回路104は、所定の蓄電量を持つコンデンサ110と、このコンデンサに直列に接続する抵抗112とからなっており、スイッチングトランジスタ114のベースがコンデンサ110と抵抗112との間に接続し、スイッチングトランジスタ114のコレクタ側はSPD12のアノード側と接続している。
【0028】
測光スイッチ100はシャッタボタン15の押圧動作によってONされ、測光スイッチ100がOFFからONに切り替わり、測光制御IC57の通電が開始されたとき、コンデンサ110を介してスイッチングトランジスタ114のベースに電流が流れ、SPD12で発生した光電流はスイッチングトランジスタ114のコレクタからエミッタに流れる。このため、光電流は増幅回路106には流れず、判定回路108での判定も行なわれない。スイッチングトランジスタ114のエミッタから出力された電流は電池49に戻る。
【0029】
測光装置が通電してから時間Tdが経過するまでは、SPD12で発生した光電流はタイマ回路側に流れるが、時間Tdが経過するとコンデンサ110の蓄電量が飽和状態に達し、コンデンサ110は電流を通さなくなる。このためスイッチングトランジスタ114のベース電流が途絶え、スイッチングトランジスタ114の動作が停止する。これによりSPD12で発生した光電流は増幅回路106に流れ、増幅回路106で光電流の増幅が開始される。増幅回路106は増幅トランジスタで構成されており、光電流の増幅の結果、増幅回路106から測光信号が判定回路108に入力される。
【0030】
測光信号が判定回路108に入力され、測光信号が所定の値より小さければ、駆動回路117にあるソレノイド118が通電し、測光信号の値が所定値以上であればソレノイド118は通電しない。ソレノイド118に電流が流れると、ソレノイド118の周辺に磁場が発生し、ソレノイドに組み込まれたプランジャ118aがソレノイド118の内部に引き込まれる。すると、絞り切り替えレバー75が回動し、絞り板68が挿入位置から退避位置まで移動する。
【0031】
測光装置の動作について図5のタイミングチャートを参照して説明する。ただし、図5には被写体の輝度が暗く、測光信号が所定値よりも小さな場合を示す。シャッタボタン15が押下されると、ディレイレバーがチャージ位置からレリーズ位置に向かって移動を開始し、これに応じてスイッチギヤが回動する。スイッチギヤが回動すると、測光スイッチ100がONされて測光装置へ電力が供給される。測光装置には電力供給用のコンデンサ(図示省略)が備えられており、測光スイッチ100がONとなっている間に電池49によって充電され、測光スイッチ100がOFFした後は電池49にかわって測光装置に電力を供給する。
【0032】
測光スイッチ100がOFFからONへ切り替えられると、電流値が非常に大きな突入電流がSPD12で発生する。この突入電流は、測光開始から時間Tdが経過するまでは、トランジスタ114が動作しているためにタイマ回路側に流れ、増幅回路106に流れることはない。
【0033】
タイマ回路104のコンデンサ110は、時間Tdが経過すると電流を通さなくなり、このためスイッチングトランジスタ114の動作も停止する。時間Tdが経過するころにはSPD12から出力される電流の電流値はIrに落ち着いている。スイッチングトランジスタ114の動作の停止により、増幅回路106にはSPD12から光電流が流れるようになり、増幅回路106の動作が開始される。
【0034】
判定回路108での測光信号の判定の結果、被写体が暗い場合はソレノイド118に電流が流れ(数msec程度)、プランジャが引き込まれる。すると、絞り板駆動機構が作動し、絞り板68が退避位置に回動し、大絞りの状態となる。被写体輝度の判定から絞り板68の装填までには、時間Tgを要する。また、判定回路108での判定は、測光装置がOFFするまで保持されるようになっている。
【0035】
シャッタボタン15が押圧された後、シャッタ駆動レバーは、遅延機構によって、測光を開始してから絞り板68が切り替わるのに十分な時間、チャージ位置に保持されている。そして、絞り板68の退避に要する時間が経過した後にシャッタ駆動レバーは解放され、チャージ位置からレリーズ位置に移動する。このときシャッタ羽根62が蹴飛ばされ、シャッタ羽根62が閉じ位置から開き位置までの往復運動を行う。この往復運動の間に、写真フイルムへの露光が行われる。
【0036】
シャッタ羽根62が復動して、シャッタ羽根62が閉じ位置に戻り、その後、電力供給用のコンデンサの蓄電量がなくなり、測光装置は停止する。絞り板68は退避したままであるが、次回の写真フイルムの巻き上げ動作時に、挿入位置に再び挿入される。
【0037】
次に、上記構成の作用について図6のフローチャートを用いて説明する。撮影者は巻き上げノブ22を回転し、未露光の写真フイルム32をアパーチャの背後に移送する。巻き上げノブ22の回転とともにシャッタ駆動レバーがチャージ位置にセットされ、写真フイルムを1コマ分巻き上げると巻き上げノブ22が爪係止する。
【0038】
撮影する被写体を決定したら、シャッタボタン15を押下する。するとスイッチギヤが回動して測光スイッチ100がONされ、測光制御IC57に通電が開始される。コンデンサ110が飽和状態に達するまでには時間Tdが必要であり、測光スイッチ100がONしてから時間Tdが経過するまではスイッチングトランジスタ114のベースに電流が流れる。
【0039】
測光スイッチ100がONされてから時間Tdの間は、SPD12で発生した光電流はスイッチングトランジスタ114のコレクタに流れる。このため測光スイッチ100をOFFからONに切り替えたときに発生する突入電流は、増幅回路106に流れることはない。これにより、光電流の増幅、及び増幅された光電流の判定は実行されず、ソレノイド118も動くことはない。
【0040】
測光スイッチ100をONして時間Tdが経過すると、電流値が被写体輝度による電流値Irに落ち着き、またコンデンサ110が飽和状態に達して電流を通さなくなる。すると、スイッチングトランジスタ114のベース電流が絶たれる。ベース電流が絶たれてスイッチングトランジスタ114の動作が停止することにより、SPD12で発生した光電流が増幅回路側に流れ、光電流の増幅が開始される。増幅回路106から測光信号が判定回路108に入力され、測光信号が所定の電流値より小さいか、あるいは所定値以上かが判定される。所定の値よりも小さければソレノイド118が通電する。
【0041】
ソレノイド118が通電することで、プランジャ118aはソレノイド内部に向かって動く。すると絞り板駆動機構が作動して、絞り板68が退避位置まで回動し、小絞り穴68aによる小絞りの状態から、固定絞り枠65による大絞りの状態となる。その後、遅延機構の動作のためチャージ位置に保持されていたシャッタ駆動レバーが解放されて、シャッタ羽根62が蹴飛ばされて退避位置まで往復動作する。この間に写真フイルムへの露光が行われる。
【0042】
シャッタ羽根62が蹴飛ばされた後、電力供給用のコンデンサの容量がなくなり、測光装置への電力供給が停止し、測光装置がOFFする。
【0043】
なお、上記の実施例では、タイマ回路のスイッチング素子により、突入電流をタイマ回路側に流して、突入電流の判定を回避したが、図7に示すタイマ回路を用いてもよい。以下にこの回路について説明する。実質的に同じ内容を示すものについては、同じ符号を付してある。
【0044】
電池49のプラス端子は測光スイッチ100に接続しており、スイッチONとともに電源の投入が開始される。測光制御ICはタイマ回路139と、スイッチングトランジスタ145と、測光回路150とから構成され、測光回路150は増幅回路137と判定回路147とからなっている。
【0045】
タイマ回路139は抵抗140、コンデンサ142とから構成されている。抵抗140とコンデンサ142とは直列に接続され、抵抗140とコンデンサ142との間にトランジスタ145のベースが接続している。トランジスタ145のコレクタは判定回路147と接続しており、判定回路147の動作を制御している。
【0046】
測光スイッチ100がONされると、電池49からの電流は、抵抗140を通過してコンデンサ142に蓄電され、トランジスタ145のベースには電流が流れない。このためトランジスタ145は動作を停止している。コンデンサ142の蓄電量が飽和状態に達すると、コンデンサ142には電流が流れず、トランジスタ145のベースに流れるようになる。するとトランジスタ145は動作を開始して、コレクタからエミッタへ電流が流れるようになる。このため判定回路147も動作を開始し、増幅回路137から出力された測光信号の判定が行われるようになる。判定回路147での判定の結果、測光信号が所定値よりも小さいと判定された場合は、ソレノイド118が通電し、絞り板が退避する。また、判定の結果、測光信号が所定値以上であれば、絞りは切り替わらない。
【0047】
上記の実施例では、タイマー回路とスイッチングトランジスタと測光回路とを集積回路化したが、本発明はこれに限らず、タイマー回路とスイッチングトランジスタと測光回路とをディスクリートで製作してもよい。ディスクリートで製作することにより、既存の回路部品を使用することができ、測光装置を安く製造することができる。また、タイマー回路と測光回路とをモジュール化し、小型化を図ることも可能である。
【0048】
【発明の効果】
以上のように、本発明の測光装置によれば、電源スイッチと、測光素子と、増幅回路と、判定回路と、タイマー回路と、スイッチング回路とを測光装置に設けたことにより、電源スイッチをONしたときに発生する突入電流の判定を回避することができ、被写体の輝度によって生成された光電流を判定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施した第1実施例のレンズ付きフイルムユニットの斜視図である。
【図2】図1に示したレンズ付きフイルムユニットの分解斜視図である。
【図3】本体基部とレンズユニットとストロボユニットとの分解斜視図である。
【図4】測光スイッチと測光制御ICとを有する測光装置のブロック図である。
【図5】スイッチをOFFからONに切り替えたときの動作のタイミングを示すタイミングチャートである。
【図6】一連の撮影動作の順序を簡単に示したチャートである。
【図7】判定回路の動作を所定の時間だけ禁止するタイマ回路を備えた測光装置の簡単なブロック図である。
【符号の説明】
2 レンズ付きフイルムユニット
4 撮影レンズ
12 シリコンフォトダイオード(SPD)
27 レンズユニット
29 ストロボユニット
57 測光制御IC
62 シャッタ羽根
68 絞り板
100 測光スイッチ
102 測光回路
104 タイマ回路
114 スイッチングトランジスタ
118 ソレノイド

Claims (2)

  1. シャッタボタンの押圧動作によってオン動作する電源スイッチと、電源スイッチを介して電池からの駆動電圧の供給を受け、被写体輝度に応じた光電流を出力する測光素子と、この測光素子からの光電流を増幅して測光信号を出力する増幅回路と、増幅回路からの測光信号に基づいて被写体輝度のレベル判定を行う判定回路と、前記測光スイッチのオン動作に応答して一定時間を計時するタイマー回路と、このタイマー回路が前記一定時間を計時している間は測光素子からの光電流が増幅回路に入力されることを禁止するスイッチング回路とを備えたことを特徴とする測光装置。
  2. シャッタボタンの押圧動作によってオン動作する電源スイッチと、電源スイッチを介して電池からの駆動電圧の供給を受け、被写体輝度に応じた光電流を出力する測光素子と、この測光素子からの光電流を増幅して測光信号を出力する増幅回路と、増幅回路からの測光信号に基づいて被写体輝度のレベル判定を行う判定回路と、前記測光スイッチのオン動作に応答して一定時間を計時するタイマー回路と、このタイマー回路が前記一定時間を計時している間は前記増幅回路又は判定回路の少なくともいずれかの動作を禁止するスイッチング回路とを備えたことを特徴とする測光装置。
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