JP2002333657A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents
レンズ付きフイルムユニットInfo
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Abstract
ムユニットで良好な日中シンクロ撮影を可能にする。 【解決手段】 大絞り設定がなされる時に導通する二次
トランジスタ46のコレクタ側と、調光停止トランジス
タ57のベース側が接続される。小絞り設定時には、二
次トランジスタ46が導通しないので、調光停止トラン
ジスタ57は遮断された状態になる。調光停止トランジ
スタ57が遮断されていると、フォトトランジスタ27
によるストロボ反射光の検出が行われないので、ストロ
ボ調光回路55は作動せず、ストロボがフル発光する。
Description
ストロボ調光機能を備えるとともに、小絞り撮影時にス
トロボ調光機能を低下させることが可能なレンズ付きフ
イルムユニットに関するものである。
1回使用型のレンズ付きフイルムユニットが広く普及し
ている。レンズ付きフイルムユニットでは、固定絞りや
一速シャッタが採用されて、撮影機構が簡単,小型化さ
れている。また、多くのレンズ付きフイルムユニットで
は、一定発光のストロボ装置が内蔵されている。このた
め、レンズ付きフイルムユニットでは露出調節が行え
ず、撮影を行う状況によっては、露出不足あるいは露出
過多となる場合があった。このような不便さを解消する
ために、レンズ付きフイルムユニットに露出調節機能を
設けることが検討されている。
に不慣れな撮影者でも容易に扱えることが重要であるた
め、露出調節は測光による自動制御で行われるのが望ま
しい。また、レンズ付きフイルムユニットでは、シャッ
タ速度を切替えるよりも、絞り切替えで露出調節を行う
方が撮影機構の複雑化を抑えられる。例えば、特開20
01−083562公報記載のように、小絞り穴が形成
された絞り切替え板によって、固定絞りによる大絞り撮
影と、絞り切替え板による小絞り撮影とを適宜切替えら
れるようにする手法がある。
ぎると、ストロボの反射光が強くなり、被写体の「白飛
び」が発生することがある。これを防止するために、絞
り切替えだけで対応するのは困難である。そこで、受光
素子でストロボの反射光を検出し、検出された反射光が
一定量に達した時に、ストロボ発光を停止させるように
したストロボ調光機能も合わせて搭載することが検討さ
れている。
など、逆光下にある被写体を撮影しようとすると、被写
体が影になって露出が不足する。このような場合、スト
ロボを発光させて、被写体光量を補うようにする日中シ
ンクロ撮影を行うことが好ましい。しかしながら、絞り
切替え機能とストロボ調光機能の両者を備えたレンズ付
きフイルムユニットでは、日中の明るさによって小絞り
設定が行われた後、これと同時にストロボ調光機能が作
動してしまうことでストロボがうまく発光せず、露出不
足が解消できないという問題が生じる。
されたものであり、絞り切替え機能とストロボ調光機能
とを備えるとともに、日中シンクロ撮影が可能なレンズ
付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
に、本発明は、ストロボ発光時に被写体を反射したスト
ロボ光を検出して積算し、その積算値が所定レベルに達
すると同時にストロボ発光を停止させるストロボ調光機
能と、大絞り位置と小絞り位置との間で絞り切替えが可
能な絞り切替え部とを備えたレンズ付きフイルムユニッ
トにおいて、前記絞り切替え部が小絞りに設定された状
態でストロボを発光するモードを備え、前記モード時に
前記ストロボ調光機能を低下させるスイッチング手段を
設けたことを特徴とするものである。このスイッチング
手段により、小絞り設定時のストロボ調光機能が低下す
ると、調光機能をオフさせてストロボをフル発光させる
ことを含め、小絞り設定時のストロボ発光量が大絞り設
定時のストロボ発光量よりも大きくなり、日中シンクロ
撮影に必要なストロボ発光量が確保される。
絞り切替え機能を設けた場合、ストロボ調光機能をオフ
させることが自動で行われるようにするには、大絞り設
定によって導通して、前記ストロボ調光機能をオンさせ
るとともに、小絞り設定によって遮断されて、前記スト
ロボ調光機能をオフさせる半導体スイッチング素子が用
いられる。
ズ付きフイルムユニット1は、その前面に撮影レンズ2
が露呈されており、ファインダ窓3や露出測光窓4、ス
トロボ測光窓5が設けられている。ストロボ充電ツマミ
6は、ストロボ撮影を行う際に操作され、これを上方向
にスライド操作すると、ストロボの充電処理が開始され
る。充電処理が完了に近づくと、内部で発光ダイオード
が点灯し、これを充電完了表示窓7を通して確認するこ
とができる。充電の完了後に、シャッタボタン8を押す
と、シャッタの作動と同時にストロボ発光部9からスト
ロボ光が照射される。
内部に収納されたカメラ本体部10を示す。周知のよう
に、カメラ本体部10には、シャッタ羽根11を蹴飛ば
すことにより露光をおこなうシャッタ装置が設けられて
いる。なお、このシャッタ装置には、シャッタボタン8
が押されてからシャッタ羽根11の作動タイミングを僅
かに遅らせる遅延機構(図示なし)が設けられている。
イルムを引き出したパトローネが収納されるパトローネ
収納室12と、引き出した写真フイルムがロール状に収
納されたフイルムロール収納室13とがそれぞれ設けら
れている。巻上げノブ14は、その下端でパトローネの
スプールと係合し、撮影のたびに回動操作されると、露
光されたフイルムコマをパトローネに移動させる。ま
た、この回動操作に伴ってシャッタチャージがなされ、
次の撮影準備が行われる。
5が形成された暗箱が設けられている。この暗箱後部に
は、撮影開口15より入射した被写体光の露光範囲を画
定するアパーチャが形成されており、ここに対面した写
真フイルムが露光される。復帰バネ16は、その一端が
シャッタ羽根11に、他端がカメラ本体部10に係合す
る。これにより、シャッタ羽根11は撮影開口15を覆
う閉じ位置に付勢される。シャッタ羽根11の前側に
は、レンズホルダ17,絞り板18,スペーサー19,
撮影レンズ2,レンズ押さえ20が組み付けられる。
をはじめ、乾電池22を保持する電池接片23や、シン
クロスイッチ24、メインコンデンサ25などのストロ
ボ用回路部品が実装されている。また、被写体輝度を測
光するCdS(硫化カドミウム)26や、ストロボ反射
光を検出するフォトトランジスタ27といった受光素子
が取り付けられている。CdS26は、露出測光窓4の
背後にくるように配置され、フォトトランジスタ27
は、ストロボ測光窓5の背後に配置される。
小さな穴径となっている小絞り穴28aが形成されてい
る。絞り切替え板28は、レンズホルダ17上の軸に係
合し、スペーサー19によって設けられる隙間から、小
絞り穴28aが撮影光軸上に入り込む。ストロボ基板2
1上に設けられたソレノイド29は、乾電池22からの
給電によりプランジャを駆動させ、絞り切替え板28を
回動させる。絞り切替え板28が回動すると、小絞り穴
28aは撮影光軸上から退避し、絞り板18による大絞
り撮影が可能な状態になる。また、ソレノイド29への
給電が停止されると、小絞り穴28aは、再び撮影光軸
上に入り込み、小絞り撮影が可能な状態になる。
3及び図4に回路図で示す。充電回路30は、発振トラ
ンジスタ31と発振トランス32とで構成されたブロッ
キング発振回路により、乾電池22からの給電を受け
て、メインコンデンサ25及びトリガコンデンサ34に
対して300V程度の高圧充電を行う。発振トランス3
2と両コンデンサの間には、充電電流の逆流を防止する
ダイオード35が設けられている。
スイッチ36がオンされて、ブロッキング発振回路が作
動する。また、充電スイッチ36がオンされていれば、
充電処理の完了後、シンクロスイッチ24がオンされる
ことでトリガコンデンサ34が放電する。
羽根11が作動し、シャッタ羽根11の頭部11aがシ
ンクロスイッチ24をオンさせる。これにより、トリガ
コンデンサ34内の電荷が放電されると、トリガトラン
ス38では高電圧のトリガ電圧が発生し、ストロボ放電
管39が励起される。ストロボ放電管39が励起される
と、メインコンデンサ25に充電された電荷がストロボ
放電管39を流れ、ストロボ発光が行われる。
1が作動した直後にオンされる測光スイッチ41が設け
られている。測光スイッチ41がオンされると、測光コ
ンデンサ42が充電され、測光スイッチ41がオフされ
た後も、測光コンデンサ42の給電によって、ペアトラ
ンジスタ43が作動する。CdS26は、高輝度の光を
受けると電気抵抗値を小さくする性質を有する。半固定
抵抗器44は、絞り切替えを行うべき基準被写体輝度の
光を当てた時のCdS26の抵抗値と等しくなるように
予め調整されている。ペアトランジスタ43は、CdS
26と半固定抵抗器44の電気抵抗値を比較して、被写
体輝度を明暗2段階で判定する。
ンジスタ43aと低輝度導通トランジスタ43bとから
なる。CdS26に高輝度の光が入射している時に、測
光スイッチ41がオンされると、CdS26の電気抵抗
値が小さくなっているため、高輝度導通トランジスタ4
3aのベース電位は、低輝度導通トランジスタ43bの
ベース電位よりも低くなる。高輝度導通トランジスタ4
3aのコレクタ側と、低輝度導通トランジスタ43bの
ベース側は等電位にされているため、高輝度導通トラン
ジスタ43aのベース側電位はさらに低くなり、ベース
電流は大きくなる。一方、低輝度導通トランジスタ43
bのベース側の電位は高くなり、ベース電流は小さくな
る。高輝度導通トランジスタ43aは、ベース電流の増
加によって直ちに飽和状態となる。結果的に、高輝度導
通トランジスタ43aが導通、低輝度導通トランジスタ
43bは遮断される。
いるときは、逆の現象が起き、低輝度導通トランジスタ
43bが導通、高輝度導通トランジスタ43aが遮断さ
れる。このとき、低輝度導通トランジスタ43bが導通
することで、一次トランジスタ45も導通し、さらに、
二次トランジスタ46及び三次トランジスタ47が連鎖
的に導通する。三次トランジスタ47が導通すると、ソ
レノイド29が乾電池22からの給電を受けてプランジ
ャを駆動させ、絞り切替え板28を回動させて大絞り設
定がなされる。
チ41がオンされてから、測光コンデンサ42の放電が
終わるまでの間だけ導通して、発振トランジスタ31の
ベース側を短絡させる。これにより、測光動作中の充電
処理が中断され、ソレノイド29の駆動用電力が確保さ
れる。なお、三次トランジスタ47と充電停止トランジ
スタ48に並列接続されたダイオード49,50は、ソ
レノイド29の通電時に生じる逆起電力により、各トラ
ンジスタに故障が生じたり、電気的な特性が変化するこ
とを防止するために設けられている。
の間に設けられた抵抗51は、測光スイッチ41のチャ
タリングによる影響を小さくし、ペアトランジスタ43
の動作を安定させる。ダイオード52は、撮影時の瞬間
的な被写体輝度の変化、もしくはノイズなどによって、
絞り切替え板28が誤動作するのを防止するもので、高
輝度導通トランジスタ43aのベース電流が、一次トラ
ンジスタ45に流れ込まないようにする。また、低輝度
時には、高輝度導通トランジスタ43aのベース側の電
位を引き上げることでその遮断状態を維持するように作
用する。
動させるための電源となる電源コンデンサ56が設けら
れている。充電回路30は、メインコンデンサ25及び
トリガコンデンサ34への充電処理と並行して、電源コ
ンデンサ56に対しても高圧充電を行う。調光停止トラ
ンジスタ57は、そのベース側が二次トランジスタ46
のコレクタ側と接続されている。調光停止トランジスタ
57は、低輝度導通トランジスタ43bが導通した際、
一次〜三次トランジスタ45,46,47とともに導通
する。
41がオンされ、CdS26による被写体輝度の測光が
行われる。被写体輝度が低い時には、ソレノイド29が
駆動して大絞り設定が行われる。測光の終了直後、シャ
ッタ羽根11が全開したときにシンクロスイッチ24が
オンされる。電源コンデンサ56に充電された電荷は、
ストロボ放電管39を介して、ツェナーダイオード58
を通る経路とゲートコンデンサ59を通る2つの経路に
流れる。ゲートコンデンサ59は、三極伝導サイリスタ
であるSCR60のゲート端子に接続されており、電源
コンデンサ56の放電によって5.6V程度に充電され
る。この時に、調光停止トランジスタ57が導通してい
れば、フォトトランジスタ27のエミッタ・コレクタ間
に電位差が生じ、検出光量に応じて光電流が流れ、この
光電流が積分コンデンサ61で充電される。
されたとき、ラッチトランジスタ62,63が導通す
る。これと同時に、ゲートコンデンサ59が放電され、
ゲートコンデンサ59の放電電流が抵抗64に流れる。
ゲートコンデンサ59が放電されることで、SCR60
のゲート・カソード間には、抵抗64における電圧降下
分の電位差が生じる。この電位差によって、SCR60
が導通する。
コンデンサ25の電荷は、ストロボ放電管39から、電
気抵抗の小さいSCR60に流れるようになり、この瞬
間にストロボ発光が停止される。なお、チョークコイル
65は、SCR60の保護用として設けられ、メインコ
ンデンサ25の放電を僅かに緩やかにして、SCR60
に対して急激に大電流が流れないようにする。コンデン
サ66は、ノイズによるラッチトランジスタ62,63
の誤動作防止用として設けられている。
い昼間に撮影を行う場合について説明する。シャッタボ
タン8を押すと、これと同時に測光スイッチ41がオン
になり、ペアトランジスタ43で被写体輝度の判定が行
われる。CdS26には、高輝度の光が当たるので、そ
の電気抵抗値は、半固定抵抗器44の抵抗値よりも小さ
くなる。その結果、高輝度導通トランジスタ43aが導
通し、ソレノイド29に給電は行われない。絞り切替え
板28が駆動されないので、小絞り穴28aは撮影光軸
上に位置している。シャッタ羽根11が作動して、小絞
りでの撮影が行われる。
について説明する。被写体の周辺輝度が非常に高く、被
写体の露出が不足する時には、ストロボを発光させて、
日中シンクロ撮影を行う。ストロボ充電ツマミ6を操作
すると、充電スイッチ36がオンされて、メインコンデ
ンサ25、トリガコンデンサ34、電源コンデンサ56
への充電処理が開始される。充電完了表示窓7で充電完
了を確認した後、シャッタボタン8を押すと、測光スイ
ッチ41がオンされて、充電回路30の作動が停止され
る。絞り切替え回路40では、高輝度導通トランジスタ
43aが導通するので、絞り切替え板28は駆動されず
小絞りのままとなり、調光停止トランジスタ57は遮断
されている。
5が開放されると同時に、シンクロスイッチ24がオン
される。メインコンデンサ25と電源コンデンサ56に
蓄えられた電荷は、ストロボ放電管39を流れ、ストロ
ボ発光が行われる。ストロボ発光中、調光停止トランジ
スタ57は遮断されているため、フォトトランジスタ2
7からは光電流が流れない。このため、積分コンデンサ
61は充電されず、ゲートコンデンサ59の放電も行わ
れない。ゲートコンデンサ59が放電されないので、S
CR60も遮断されたままとなる。結局、メインコンデ
ンサ25と電源コンデンサ56に充電された電荷は、全
てストロボ放電管39に流れるので、ストロボがフル発
光する。
行う場合について説明する。シャッタボタン8を押す
と、絞り切替え回路40では、低輝度導通トランジスタ
43bが導通することに連動して、一次〜三次トランジ
スタ45,46,47が導通する。三次トランジスタ4
7が導通することによって、乾電池22からソレノイド
29に給電が行われ、絞り切替え板28が駆動する。小
絞り穴28aは撮影光軸上から退避して、絞り板18に
よる大絞りの撮影が可能な状態となる。シャッタ羽根1
1が作動し、大絞りでの撮影が行われる。
合について説明する。ストロボ充電完了後にシャッタボ
タン8を押すと、測光スイッチ41がオンされると同時
に、充電処理が停止され、低輝度導通トランジスタ43
bが導通する。ソレノイド29は絞り切替え板28を駆
動させ、大絞り撮影が可能となる。二次トランジスタ4
6が導通しているので、そのコレクタ側に接続された調
光停止トランジスタ57も導通する。
スイッチ24がオンされると、メインコンデンサ25と
電源コンデンサ56に蓄えられていた電荷がストロボ放
電管39を流れ、ストロボ発光が行われる。ストロボの
発光中に被写体を反射したストロボ光は、撮影レンズ2
と、ストロボ測光窓5に入射する。調光停止トランジス
タ57は導通しているので、フォトダイオード27で
は、検出されたストロボ反射光量に応じて光電流が流
れ、積分コンデンサ61が充電される。メインコンデン
サ25の電荷が放電し終わる前に、積分コンデンサ61
の充電電圧が所定レベルに達すると、ラッチトランジス
タ62,63が導通し、ゲートコンデンサ59が放電す
る。また、ゲートコンデンサ59の放電によってSCR
60が導通する。
ンデンサ56の放電経路は、ストロボ放電管39を通る
経路からSCR60を通る経路に変更され、ストロボ発
光が停止する。メインコンデンサ25と電源コンデンサ
56内の電荷は、SCR60に流れる。その後、測光コ
ンデンサ42の放電が終了し、絞り切替え回路40の作
動が停止する。
イッチ36はオンされたままになっているので、充電停
止トランジスタ48が遮断されると同時に、充電処理が
再開され、ストロボ調光回路55はリセットされる。
え板28を駆動させるソレノイド29のオン・オフに応
じて、ストロボ調光回路55の作動が制御される。ま
た、調光停止トランジスタ57のベース側を、一次トラ
ンジスタ45のコレクタ側と接続しても同様の作用が得
られ、この場合、調光停止トランジスタとして、PNP
型トランジスタが用いられる。
に測光による自動制御で行うことに限られず、手動で行
うようにしてもよい。図5に示すように、レンズ付きフ
イルムユニット70には、「ストロボオフ」「逆光」
「夜間」の3種類の説明句が表記されており、ストロボ
充電ツマミ71は、これらの指標に対応して上下に3段
階のスライド操作が可能になっている。ストロボ充電ツ
マミ71を、「逆光」もしくは「夜間」の位置に操作す
ると、ストロボの充電処理が行われる。
は、その背面側に係合ピン72が設けられている。絞り
切替え板73には、L字形の係合穴74と、軸穴75
と、小絞り穴76が設けられている。係合ピン72は、
係合穴74に係合する。小絞り穴76は、ストロボ充電
ツマミ71が「ストロボオフ」「逆光」の位置にあると
きには、撮影光軸上に位置している(図6(a),
(b))。一方、ストロボ充電ツマミ71を「夜間」の
位置に操作すると(図6(c))、軸穴75を中心に絞
り切替え板73が回動し、小絞り穴76は撮影光軸上か
ら退避して、大絞り穴79による大絞り設定が行われ
る。
7に示すストロボ調光回路80が組み込まれている。ス
トロボ調光回路80には、調光停止スイッチ81が設け
られている。調光停止スイッチ81は、ストロボ充電ツ
マミ71が「夜間」の位置にスライド操作されたときの
みに、その接片が閉じるようになっている。なお、スト
ロボ調光回路80は、先の実施形態のストロボ調光回路
55の充電停止トランジスタ48が、調光停止スイッチ
81に入れ替わった構成となっており、他の回路構成は
同様となっている。
ついて説明する。通常の明るい屋外などでは、ストロボ
充電ツマミ70を「ストロボオフ」の位置に設定する。
ストロボの充電処理は行われず、絞り切替え板73の小
絞り穴76は撮影光軸上に位置しているので、小絞り撮
影が可能な状態となる。シャッタを作動させると、小絞
り撮影が行われる。
辺輝度よりも低い時、ストロボ充電ツマミ70を「逆
光」の位置に操作すると、ストロボの充電処理が開始さ
れる。絞り切替え板73は回動しないので、小絞り穴7
6は撮影光軸上に位置している。すなわち、小絞り設定
の状態となり、調光停止スイッチ81はオフ状態になっ
ている。フォトトランジスタ27では、ストロボ反射光
の測光は行われず、ストロボ調光回路80は作動しな
い。充電処理の終了後、シャッタを作動させると、これ
と同時にストロボがフル発光し、逆光下でも被写体を鮮
明に撮影することができる。
トロボ充電ツマミ70を「夜間」の位置に操作する。ス
トロボの充電処理が開始されるとともに、絞り切替え板
73が回動して、小絞り穴76が撮影光軸上から退避す
る。すなわち、大絞り穴79による大絞り撮影が可能な
状態となる。また、調光停止スイッチ81の接片が閉じ
てオンされるので、ストロボ調光回路80が作動可能な
状態となる。充電処理の終了後、シャッタを作動させる
と、これと同時にストロボ発光が行われる。フォトトラ
ンジスタ27では、被写体を反射したストロボ光が検出
され、この検出光量が一定値に達すると同時に、ストロ
ボ発光が停止されるので、適正露出でストロボ撮影を行
うことができる。
うに、フォトトランジスタの作動を停止させる以外に
も、ストロボ調光回路55におけるSCR60や積分コ
ンデンサ61など、調光回路内の他の回路部品の接続を
断つようにして、調光機能をオフさせるようにしてもよ
い。
5には、上記第2の実施形態と同様な絞り切替え板73
と、三段階のスライド操作が可能なストロボ充電つまみ
86が設けられている。ストロボ充電つまみ86には、
そのスライド操作に連動して上下に移動するフィルタ板
87が設けられている。フィルタ板87には、開口88
が形成されている。ストロボ充電つまみ86が「ストロ
ボオフ」又は「逆光」の位置にあるときには、図8
(a)に示すように、フィルタ板87はストロボ測光窓
5の背後に位置して、ストロボ測光窓5から入射する光
を透過させ、背後に設けられているフォトトランジスタ
27に達する光の強度を弱める。また、ストロボ充電つ
まみ86を「夜間」の位置にスライド操作すると、図8
(b)に示すように、ストロボ測光窓5の背後には開口
88が移動し、ストロボ測光窓5から入射する光がその
ままフォトトランジスタ27に達する。
記第1の実施形態中のストロボ調光回路55から充電停
止トランジスタ57が取り除かれ、他の回路構成は同一
とされたストロボ調光回路が組み込まれている。ストロ
ボ充電つまみ86を「夜間」の位置にスライド操作する
と、絞り切替え板73が大絞り位置に設定される。ま
た、フィルタ板87の開口88がストロボ測光窓5の背
後に移動するので、ストロボ発光が行われた際、被写体
を反射したストロボ光は、そのままフォトトランジスタ
27で検出されると、回路内のコンデンサで光電流が積
算される。この積算値が所定レベルに達したときに、ス
トロボ発光が停止される。
にスライド操作すると、絞り切替え板73が小絞り位置
に設定される。ストロボ測光窓5の背後は、透明なプラ
スチックで構成されたフィルタ板87によって覆われ
る。ストロボ発光が行われると、ストロボ測光窓5に入
射した光がフィルタ板87を透過するので、フォトトラ
ンジスタ27に達する光量は小さくなる。フィルタ板8
7によって光量が小さく抑えられたストロボ反射光は、
フォトトランジスタ27で検出され、光電流に変換され
て積算されるが、フォトトランジスタ27で生じる光電
流は、大絞り撮影の時に生じる光電流よりも小さくなっ
ている。つまり、小絞り設定時のストロボ撮影では、大
絞り設定でのストロボ撮影時よりも光電流の積算値が所
定レベルに達するまでの時間が長くなり、ストロボの発
光時間も長くなる。このように、同じ被写体を撮影した
時には、小絞り状態でのストロボ発光量が、大絞り状態
でのストロボ発光量よりも大きくなる。ただし、遠距離
の被写体を撮影した時など、ストロボ反射光が極端に小
さくなる場合には、小絞り設定時と大絞り設定時のスト
ロボ発光量は、調光機能がオフされてフル発光したとき
の発光量と等しくなる。
に、フォトトランジスタに達するストロボ反射光を弱め
るフィルタ板を設けているが、フィルタ板の代わりに、
ストロボ発光窓に入射するストロボ反射光をシャットア
ウトする遮蔽板を設けてもよい。この場合、小絞り撮影
時には、フォトトランジスタでストロボ反射光が検出さ
れないので、実質的にストロボ調光機能がオフされる。
ボ反射光を弱めたり、遮断する他にも、上記第1の実施
形態中で示したストロボ調光回路57の回路構成に僅か
な変更を加えることで、小絞り撮影時のストロボ発光量
を大きくすることができる。この手法では、例えば、ス
トロボ調光回路57において、フォトトランジスタ27
に対して積分コンデンサ61と並列あるいは直列に、高
抵抗と低抵抗の間で切替え可能な機構、例えば可変抵抗
器などを設けておく。すなわち、大絞り状態では、積分
コンデンサ61に流れる光電流を多くし、小絞り状態で
は小さくする。これにより、小絞り状態でのストロボ撮
影時のストロボ発光量を、大絞り状態でのストロボ発光
量以上にすることができる。
作に連動してストロボ発光量の切替えを行うようにして
いるが、これに限られることはなく、絞り切替えとスト
ロボ発光量の切替えを別々に設定できるようにしてもよ
い。
設定がなされたストロボ撮影時に、ストロボ調光機能を
低下させる、すなわち、大絞り設定時よりも小絞り設定
時でのストロボ発光量を大きくすることを含め、ストロ
ボ調光機能のオン・オフさせる動作を手動若しくは自動
で設定でき、絞り切替え機能及びストロボ調光機能を備
えたレンズ付きフイルムユニットで、日中シンクロ撮影
を良好に行うことが可能となる。
分解図である。
る。
図である。
す説明図である。
ある。
ある。
Claims (2)
- 【請求項1】 ストロボ発光時に被写体を反射したスト
ロボ光を検出して積算し、その積算値が所定レベルに達
すると同時にストロボ発光を停止させるストロボ調光機
能と、大絞り位置と小絞り位置との間で絞り切替えが可
能な絞り切替え部とを備えたレンズ付きフイルムユニッ
トにおいて、 前記絞り切替え部が小絞りに設定された状態で、ストロ
ボを発光するモードを備えており、前記モード時に前記
ストロボ調光機能を低下させるスイッチング手段を備え
たことを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。 - 【請求項2】 前記スイッチング手段は、前記絞り切替
え部が大絞り位置に設定されることで導通して、前記ス
トロボ調光機能を作動させるとともに、前記絞り切替え
部が小絞りに位置に設定された時には遮断されて、前記
ストロボ調光機能の作動を停止させる半導体スイッチン
グ素子であることを特徴とする請求項1記載のレンズ付
きフイルムユニット。
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