JP2001337362A - カメラの露出制御装置 - Google Patents

カメラの露出制御装置

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JP2001337362A
JP2001337362A JP2000155995A JP2000155995A JP2001337362A JP 2001337362 A JP2001337362 A JP 2001337362A JP 2000155995 A JP2000155995 A JP 2000155995A JP 2000155995 A JP2000155995 A JP 2000155995A JP 2001337362 A JP2001337362 A JP 2001337362A
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camera
light
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exposure control
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JP2000155995A
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Manabu Tobiyo
学 飛世
Hirokazu Yokoo
広和 横尾
Koji Hata
幸次 畑
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Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 環境に悪影響を及ぼすおそれがないカメラの
露出制御装置をローコストで提供する。 【解決手段】 受光素子として用いられる太陽電池50
は、アモルファスシリコンで形成され、被写体輝度に応
じた光電電流を発生する。測光回路52は、この光電電
流を基準として被写体輝度の大小を判定し、絞り板47
を光軸上に挿脱して露出制御を行う。太陽電池50の前
面には、受光範囲を制限する受光窓61が設けられる。
受光窓61の前面には、太陽電池50の表面を塵埃から
保護するためのプロテクタ16が設けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体輝度の測定
を行い、その結果に応じて絞りを切り替えるカメラの露
出制御機構に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡易型カメラの一種として、撮影レンズ
やシャッタ機構などの簡単な撮影機構が組み込まれ、写
真フイルムが予め装填された、レンズ付きフイルムユニ
ットが広く普及されている。このレンズ付きフイルムユ
ニットでは、製造コストを低くするために撮影機構が簡
略化されており、絞りやストロボ光量等が固定されてい
る。そのため、適正露光で撮影することのできる撮影条
件の範囲は狭く、被写体輝度や被写体までの距離が前記
範囲から外れると、露出オーバーや露出アンダーとなっ
てプリント写真の画質が低下する。
【0003】上記の欠点を解決するために、受光素子を
用いて被写体の測光を行い、測光結果に応じて絞り径を
変化させる露出制御装置が多くのカメラに備えられてお
り、多様な撮影状況において最適な露光量が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】この露出制御装置に設
けられた受光素子は、一般に硫化カドミウム(CdS)
光導電素子やシリコンフォトダイオード(SPD)が用
いられる。図9にCdS光導電素子及びSPDの受光感
度特性を示す。同図において、横軸は波長を表し、縦軸
は最大値を100%としたときの受光感度を表してい
る。同図より、CdS光導電素子は可視領域に高い感度
を有しており、視感度特性に近いものとなっているた
め、測光を行う上で適している。しかし、CdS光導電
素子は有毒であるCdを含んでおり、環境に悪影響を及
ぼすおそれがあるため好ましくない。
【0005】一方、SPDはシリコンを材料としている
ために上記の問題は生じないが、CdS光導電素子と比
べると製造コストが高くなる。また、図9に示すよう
に、SPDの受光感度のピークは赤外領域にあり、視感
度特性と大きく異なる。このため、受光素子の前面に赤
外カットフィルタを設ける必要があり、製造コストが更
に高くなる。このため、レンズ付きフイルムユニットの
ような安価なカメラに適用することはできない。
【0006】本発明は上記問題点を考慮してなされたも
のであり、環境に悪影響を及ぼすおそれがなく、安価に
製造できるカメラの露出制御装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記問題点を解決するた
めに、本発明は、受光部としてアモルファスシリコンで
形成された太陽電池を用いたことを特徴とするものであ
る。
【0008】また、受光部の前面には、受光範囲を画定
するための第1の受光窓を設けたものである。また、太
陽電池を複数のセルで構成し、受光部と第1の受光窓と
の間に、複数のセルを部分的に露呈する第2の受光窓を
設けたものである。
【0009】また、遮光枠の前面に透明な材料で形成さ
れたプロテクタを設けたことを特徴とするものである。
また、プロテクタは、被写体光を受光部に集光するため
のレンズとしたものである。また、カメラに備えられた
ファインダレンズとプロテクタとを一体に形成したもの
である。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明をレンズ付きフイル
ムユニットに適用した例について説明する。図1の外観
図において示すように、レンズ付きフイルムユニット
は、ユニット本体10と、このユニット本体10の外周
に巻き付けられる外装ラベル11からなる。外装ラベル
11には、ユニット本体10の各部を露呈させるための
開口が形成されている。ユニット本体10の前面には、
撮影レンズ12,ファインダレンズ13,ストロボ発光
部14,切り替えつまみ15,プロテクタ16が設けら
れている。ユニット本体10の上部には、シャッタボタ
ン17,フイルムカウンタ20,表示用ライトガイド2
1が設けられ、背部からは巻き上げノブ22の一部が露
呈されている。
【0011】図2の分解図において示すように、ユニッ
ト本体10は、本体基部23,露光ユニット24,スト
ロボユニット25,カートリッジ本体26,写真フイル
ム27と、これらを覆う前カバー30,後カバー31か
ら構成される。本体基部23は、写真フイルム27の露
光範囲を画定する露光枠32、カートリッジ本体26を
収納するカートリッジ収納室33と、このカートリッジ
収納室33から引き出され、ロール状に巻かれた写真フ
イルム27を収納する写真フイルム収納室34から構成
される。また、カートリッジ収納室34の上部には巻き
上げノブ22が取り付けられている。
【0012】巻き上げノブ22は、その下部に設けられ
た軸がカートリッジ本体26に形成されたスプール26
aと係合しており、写真フイルム27の一端がスプール
26aに形成されたスリットに挟み込まれて保持され
る。このため、巻き上げノブ22が図中反時計方向に回
転すると、スプール26aが同方向に回転し、写真フイ
ルム27が給送される。
【0013】前カバー30は、本体基部23の前面に設
けられており、撮影レンズ12やファインダ13等を外
部に露呈する開口が形成されている。後カバー31は本
体基部23の背後に設けられ、前カバー30とともにユ
ニット本体10の内部を光密に覆っている。後カバー3
1には底蓋35a,35bが一体に形成され、カートリ
ッジ本体26及び写真フイルム27の底部を光密に覆っ
ている。また、底蓋35aは撮影済みのカートリッジ本
体26を外部に取り出す際に開放される。
【0014】ストロボユニット25は露光ユニット24
の隣に配されており、ストロボ回路が形成されたプリン
ト基板36と、このプリント基板36に取り付けられた
ストロボ発光部14,メインコンデンサ37,ストロボ
スイッチ40,シンクロスイッチ41等の各種電気部品
から構成され、電池42の電力によって作動する。シン
クロスイッチ41は、シャッタ機構が作動する際にシャ
ッタ羽根46と当接してオンされる。
【0015】切り替えつまみ15は、図中上方向にスラ
イドされるオン位置と、下方向にスライドされるオフ位
置との間にスライド自在に配される。また、切り替えつ
まみ15の背部には、切り替え板15aが一体に設けら
れている。切り替えつまみ15がオン位置にあるとき
は、切り替え板15aの背部に設けられた突起によりス
トロボスイッチ40が押し下げられてオン状態となり、
ストロボ回路が作動する。一方、切り替えつまみ15が
オフ位置にあるときは、切り替え板15aはストロボス
イッチ40から離れるためストロボスイッチ40はオフ
状態となり、ストロボ回路は作動しない。また、切り替
えつまみ15は、その背面に設けられたガイド板43に
よって、オン位置、オフ位置のいずれかの位置にクリッ
ク止めされる。
【0016】ストロボ回路は周知のブロッキング発振回
路で構成されており、ストロボスイッチ40がオンする
と、メインコンデンサ37側に300V程度の高電圧が
発生し、メインコンデンサ37が充電される。その後、
メインコンデンサ37の端子間電圧が一定値に達して充
電が終了すると、図示しない発光ダイオードが点滅す
る。この発光ダイオードからの光は、表示用ライトガイ
ド21を介してユニット本体10の上部に照射され、撮
影者にストロボ充電の終了を知らせる。
【0017】メインコンデンサ37の充電が完了した状
態でシンクロスイッチ41がオンすると、トリガ放電回
路が閉じられ、ストロボ発光部14の内部に配されたス
トロボ放電管に高電圧のトリガ電圧が印加される。そし
て、メインコンデンサ37に蓄積された電子がストロボ
放電管に流れ込み、ストロボ光が照射される。
【0018】図3に示すように、露光ユニット24は、
暗箱44、シャッタカバー45、シャッタ羽根46、絞
り板47等からなる露出制御部と、太陽電池パネル5
0、ソレノイド51、測光回路52等からなる測光部と
で構成される。暗箱44の前面には、被写体光を露光枠
32へと導くシャッタ開口53が形成され、暗箱44の
上部には、シャッタレバー54を駆動するシャッタ機構
が取り付けられている。シャッタカバー45の前面には
固定絞り開口55が形成された鏡胴56が設けられ、撮
影レンズ12がその内部に収納されている。シャッタレ
バー54は図示しないシャッタ機構によって、レリーズ
位置からチャージ位置へと移動してシャッタチャージさ
れる。
【0019】シャッタ羽根46は、羽根部46aと取付
部46bから構成され、回動自在となるように暗箱44
に取り付けられる。シャッタ羽根46は、バネ57の付
勢によって羽根部46aがシャッタ開口53を覆った閉
じ位置に保持される。シャッタボタン17を押圧すると
シャッタ機構が作動し、シャッタレバー54はチャージ
位置からレリーズ位置へと移動する。この移動の間に、
取付部46bの先端がシャッタレバー54によって蹴飛
ばされ、シャッタ羽根46はシャッタ開口53を開放す
る開き位置へと移動する。その後、バネ57の付勢によ
ってシャッタ羽根46が閉じ位置へと戻るまでの間、写
真フイルム27の露光が行われる。
【0020】太陽電池パネル50はアモルファスシリコ
ンで形成されており、暗箱と一体に形成された支持部材
60の背部に配される。この太陽電池50は測光回路5
2に接続されており、被写体輝度に応じた量の光電電流
を発生する。太陽電池は、電卓の電源用にも用いられて
おり、安価に製造することができる。また、図4に示す
ように、アモルファスシリコン太陽電池の感度特性は可
視光領域にピークを有しており、フィルタを設ける必要
がない。このため、CdS光導電素子やシリコンフォト
ダイオードを用いた場合よりも適した測光を行うことが
できる。
【0021】図3において、支持部材60の中央部に
は、矩形状の受光窓61が形成されており、太陽電池5
0に入射する被写体光の範囲を制限する。この受光窓6
1によって写真フイルム27の露光範囲外の光が遮断さ
れる。
【0022】プロテクタ16は、ファインダレンズ13
と一体に形成されており、受光窓61の前面に配置され
る。このプロテクタ16は、太陽電池50の表面に塵埃
が付着するのを保護する。なお、プロテクタ16を凹レ
ンズ若しくは凸レンズ形状にして、被写体光の照射範囲
を調整することもできる。
【0023】図5に測光回路52の一例を示す。太陽電
池50の一端は、測光スイッチ62を介して電池41の
プラス側電極に接続され、他端は抵抗63aを介して電
池41のマイナス側電極に接続される。測光スイッチ6
2は、シャッタボタン17の押圧時にオンするように設
けられている。測光スイッチ62がオンすると、太陽電
池50は電池41による逆バイアス電圧が印加される。
そして、太陽電池50は被写体の測光を行い、被写体輝
度に応じた光電電流を発生する。
【0024】太陽電池50と抵抗63aとの間には、N
チャネル型のMOSFETである測光トランジスタ64
のゲート端子が接続されている。また、測光トランジス
タ64のドレイン端子は抵抗63bを介して切替トラン
ジスタ65のベース端子に接続される。太陽電池50で
発生した光電電流が抵抗63aに流れると、抵抗63a
の両端に被写体輝度に応じた電圧が生じ、測光トランジ
スタ64のゲート・ソース間に印加される。被写体輝度
が所定値以上のときは、抵抗63aの端子間電圧がしき
い値を越えるため、測光トランジスタ64が導通する。
すると、抵抗63cを介して、測光トランジスタ64の
ドレイン・ソース間に電流が流れる。
【0025】PNP型の切替トランジスタ65のコレク
タ端子は、ソレノイド51を介して電池41のプラス側
電極に接続され、エミッタ端子は電池41のマイナス側
電極に接続される。測光トランジスタ64が導通する
と、切替トランジスタ65のベース端子に電流が流れて
導通する。そして、切替トランジスタ65のコレクタ端
子からエミッタ端子へと電流が流れてソレノイド51が
導通する。
【0026】一方、被写体輝度が所定値以下のときは、
測光トランジスタ64が遮断されており、切替トランジ
スタ65のベース端子に電流が流れないため、切替トラ
ンジスタ65も遮断状態となる。従って、ソレノイド5
1は導通しない。
【0027】絞り板47は、略円形状の羽根部47aと
「へ」の字形をした取付部47bからなり、鏡胴56の
上部に形成された開口56aの中に入り込んでいる。羽
根部47aの中心には、固定絞り開口55よりも小径の
小絞り開口66が形成されている。また、取付部47b
には軸受け穴67,カム溝70が形成され、軸受け穴6
7が前カバー30の背面に形成された軸(図示せず)に
挿通されており、絞り板47は軸受け穴67を中心とし
て回動自在となっている。
【0028】絞り板47の背部には、駆動用の連結部材
71が設けられている。この連結部材71は、開口部7
1a,突起71b,カムピン71c,軸部71dから構
成され、開口部71aが前カバー30の背面に形成され
た軸(図示せず)に挿通されており、この開口部71a
を中心として回動自在である。また、開口部71aを挿
通する軸には、トーションバネ72が取り付けられてい
る。このトーションバネ72の一端は連結部材71の突
起71bに当接し、他端は前カバー30の背面に形成さ
れた突起73に当接している。連結部材71はトーショ
ンバネ72によって、図中反時計方向に回転する向きに
付勢を受けている。カムピン71cは絞り板47に形成
されたカム溝70と係合しており、連結部材71ととも
に絞り板47が回動する。
【0029】ソレノイド51の中心部には、図中矢線方
向に可動のプランジャ74が取り付けられている。ソレ
ノイド51は、プランジャ74の先端が連結部材71の
軸部71dと当接する位置に配される。プランジャ74
は、その外周を覆うように取り付けられた圧縮バネ75
の付勢によって、ソレノイド51の外部に突出する方向
に付勢を受けている。
【0030】プランジャ74は金属若しくは磁性体で形
成されており、ソレノイド51が通電して磁界が発生す
ると、プランジャ74とソレノイド51との間に磁気的
吸引力が発生する。すると、プランジャ74は圧縮バネ
75の付勢に抗して、ソレノイド51の内部へと入り込
む方向へと移動する。
【0031】絞り切り替え機構の動作について説明す
る。測光を行っていない場合、若しくは、測光は行った
が被写体輝度が所定値以下である場合では、ソレノイド
51には電流が流れない。このとき、図6(A)に示す
ように、圧縮バネ75の付勢によって、プランジャ74
が軸部71dを押しているため、連結部材71が図中時
計方向に最も回転した位置に保持されている。そして、
カムピン71cとカム溝70との係合によって、絞り板
47は羽根部47aが光軸から退避した退避位置に保持
されるため、大絞りでの露光(例えば、Fナンバーが8
程度)となる。
【0032】被写体の測光を行い、被写体輝度が所定値
以上であるときは、ソレノイド51が通電する。そし
て、図6(B)に示すように、プランジャ74が圧縮バ
ネ75の付勢に抗して図中右方向へと移動し、ソレノイ
ド51の内部に最も深く入り込んだ状態で保持される。
すると、連結部材71はトーションバネ72の付勢によ
って図中反時計方向に回転し、プランジャ74と軸部7
1dとが当接した状態で保持される。そして、カムピン
71cとカム溝70との係合によって、絞り板47は図
中時計方向に回転し、小絞り開口66が光軸上に挿入さ
れた挿入位置へと移動するため、小絞りでの露光(例え
ば、Fナンバーが18程度)となる。
【0033】なお、シャッタ機構には、図示しない遅延
機構が備えられている。この遅延機構はシャッタボタン
17の押圧により作動し、絞り板47が移動する間(2
0ms程度)、シャッタレバー54をチャージ位置に保
持しており、絞り板47の移動中に露光が行われるのを
防止している。
【0034】上記構成による作用について説明する。撮
影者は巻き上げノブ22を回転して、未露光の写真フイ
ルム27を露光枠32の内部にセットする。巻き上げノ
ブ22の回転とともに、シャッタレバー54がチャージ
位置へと移動してシャッタチャージされる。写真フイル
ム27がちょうど一コマ分巻き上げられると、図示しな
いフイルム巻き止め機構によって巻き上げノブ22の回
動がロックされる。
【0035】その後、被写体のフレーミングを行い、シ
ャッタボタン17を押し下げる。すると、シャッタ機構
が作動して測光スイッチ62がオンされ、測光回路52
が作動する。晴天時の屋外撮影のように、被写体が非常
に明るい場合では、ソレノイド51が通電して絞り板4
7が挿入位置へと移動するため、小絞り開口66を通し
た露光となる。小絞り状態となって露光量が適正値へと
低減されるため、露出オーバーが発生するおそれが低減
する。その後、シャッタレバー54のロックが解除さ
れ、シャッタレバー54はチャージ位置からレリーズ位
置へと移動する。この移動の間にシャッタ羽根が蹴飛ば
され、写真フイルム27への露光が行われる。
【0036】一方、室内撮影のように、被写体輝度が充
分高くない場合では、ソレノイド51が通電せず、絞り
板47は退避位置へと保持されるため、固定絞り開口6
7のみを通した露光となる。大絞り状態となって露光量
が増加するため、露出アンダーが生じるおそれが低減す
る。
【0037】また、夜間等の非常に暗い状況下では、撮
影者は切り替えつまみ15をオン位置へと移動する。ス
トロボ回路が作動して、メインコンデンサ37への充電
が行われる。表示用ライトガイド21の点滅により充電
の完了を検知した後、シャッタボタン17を押圧してス
トロボ撮影を行う。この場合では、被写体輝度は所定値
以下であって、ソレノイド60は通電せず、大絞り状態
での撮影になるとともに、ストロボ光の照射によって露
光量は更にアップする。
【0038】なお、太陽電池50を構成する個々のセル
(受光部)で発生する起電力は小さいため、直列に接続
された複数のセルを同一平面上に並べているのが一般的
である。このため、CdS光導電素子などの受光素子と
比べると、太陽電池50の面積は大きくなってしまう。
このとき、露光範囲外の光が太陽電池50の周辺部へと
入射するおそれがあるため、受光窓60の設計が難しく
なる。そこで、図7に示すように、太陽電池50よりも
小型の開口76が形成された遮光マスク77を第2の受
光窓として設け、この遮光マスク77を受光窓60と太
陽電池50との間に配置することで実質的な受光面積が
小さくなるため、上記の問題を解決することができる。
【0039】ここで、遮光マスク77を設けることによ
り、太陽電池50で発生する電流が小さくなるが、電圧
駆動素子であるMOS−FETが測光に用いられるとと
もに、ソレノイド51は電池41に接続されているため
(図5)、測光回路52の動作に影響を及ぼすことはな
い。
【0040】さらに、図8(A)に示すように、太陽電
池50が2つのセル50a,50bから構成されている
場合には、遮光マスク77は、両方のセル50a,50
bを露呈するように配置することが望ましい。これは、
図8(B)に示すように、一方のセル50aのみを露呈
するように配置すると、被写体輝度の変化に対する光電
電流の変動量が小さくなるため、適正な測光を行う上で
好ましくないためである。
【0041】上記実施形態では、被写体輝度が大きな場
合にソレノイド51を通電させているが、被写体輝度が
小さな場合にソレノイド51を通電させ、絞り板47を
挿入位置に移動する構造とすることもできる。また、絞
り板47に大小2つの開口を形成し、被写体輝度の大小
に応じていずれかの絞り開口を光軸上に挿入させる構造
としても良い。
【0042】上記実施形態では、プロテクタ16とファ
インダレンズ13とが一体に形成されているが、これら
を個別に形成し、プロテクタ16を受光窓61の中に嵌
め込んでも良い。
【0043】上記実施形態では、レンズ付きフイルムユ
ニットを例にしたが、本発明はこれに限られることはな
く、コンパクトカメラにも適用することができる。
【0044】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
被写体の測光を行う受光素子としてアモルファスシリコ
ン太陽電池を用いたから、環境に悪影響を及ぼすおそれ
のない露出制御装置を安価に提供することができる。
【0045】また、受光範囲を制限するための受光窓
を、受光素子の前面に設けたから、露光範囲外の光が遮
断され、より適正な測光を行うことができる。また、受
光素子の前面にプロテクタを設けたから、太陽電池の受
光面を塵埃から保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】レンズ付きフイルムユニットの外観を示す斜視
図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの内部を示す斜視
図である。
【図3】露出制御装置の構造を示す斜視図である。
【図4】アモルファスシリコン太陽電池の感度特性を表
すグラフである。
【図5】測光回路の回路図である。
【図6】露出制御装置の要部を示す概略図であり、
(A)は被写体が明るい場合、(B)は被写体が暗い場
合について示したものである。
【図7】太陽電池と受光窓との間に、遮光マスクを設け
た例を示す概略図である。
【図8】遮光マスクを配置する位置を示す説明図であ
り、(A)は複数セルを露呈するように配置する例、
(B)はいずれかのセルのみを露呈するように配置する
例である。
【図9】CdS光導電素子及びシリコンフォトダイオー
ドの感度特性を表すグラフである。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット 13 ファインダ 16 プロテクタ 47 絞り板 50 太陽電池パネル 51 ソレノイド 55 固定絞り開口 61 受光窓 66 小絞り開口
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G03B 17/02 G03B 17/02 17/04 17/04 (72)発明者 畑 幸次 神奈川県南足柄市中沼210番地 富士写真 フイルム株式会社内 Fターム(参考) 2H002 CC21 CC28 DB01 DB05 HA16 HA21 JA05 ZA01 2H018 AA02 2H080 AA19 AA54 AA64 AA67 2H100 BB03 BB05 BB09 EE06 2H101 AA01

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影時に被写体の測光を行い、被写体輝
    度に応じた光電電流を発する受光部と、前記光電電流が
    所定値よりも大きいか否かに応じてソレノイドに通電を
    行う測光回路と、前記ソレノイドへの通電の有無により
    可動の絞り板を大絞り位置又は小絞り位置に移動させる
    絞り切り替え機構とを備えたカメラの露出制御装置にお
    いて、 前記受光部はアモルファスシリコンで形成された太陽電
    池であることを特徴とするカメラの露出制御装置。
  2. 【請求項2】 前記受光部の前面には、受光範囲を画定
    するための第1の受光窓が設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のカメラの露出制御装置。
  3. 【請求項3】 前記受光部は複数のセルから構成される
    太陽電池であって、受光部と前記第1の受光窓との間に
    は、前記複数のセルを部分的に露呈する第2の受光窓が
    設けられていることを特徴とする請求項2記載のカメラ
    の露出制御装置。
  4. 【請求項4】 前記遮光枠の前面には、透明な材料で形
    成されたプロテクタが設けられていることを特徴とする
    請求項2又は3記載のカメラの露出制御装置。
  5. 【請求項5】 前記プロテクタは、被写体光を前記受光
    部に集光するためのレンズであることを特徴とする請求
    項4記載のカメラの露出制御装置。
  6. 【請求項6】 前記プロテクタは、カメラに備えられた
    ファインダレンズと一体に形成されていることを特徴と
    する請求項5記載のカメラの露出制御装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2009223334A (ja) * 2009-06-26 2009-10-01 Nippon Seimitsu Sokki Kk 露光条件切替ユニット及びカメラユニット

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