JP2001027793A - カメラの露出調節装置 - Google Patents

カメラの露出調節装置

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JP2001027793A
JP2001027793A JP11201037A JP20103799A JP2001027793A JP 2001027793 A JP2001027793 A JP 2001027793A JP 11201037 A JP11201037 A JP 11201037A JP 20103799 A JP20103799 A JP 20103799A JP 2001027793 A JP2001027793 A JP 2001027793A
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shutter
opening
aperture
shutter blade
exposure
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JP11201037A
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English (en)
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Manabu Tobiyo
学 飛世
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 簡単な構造で適切な露光調節を行う。 【解決手段】 暗箱基部36の前面には、シャッタ開口
36aが形成されている。その前方に、蹴飛ばし式のシ
ャッタ羽根37と、絞り板38,39とを回動自在に取
り付ける。絞り板38,39は、作動ピン46と係合し
て回動する。この作動ピン46と、切り換え板41に形
成されたカム溝47とを係合させる。これにより、切り
換え板41の回動に応じて、絞り口径を調節する。切り
換え板41の背面に、シャッタ羽根37の開き位置を規
制するリブ44a,44b,44cを設ける。これによ
り、切り換え板41の回動に応じて、絞り開口とシャッ
タ速度とが切り換えられ、露光量の調節が行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、絞り値とシャッタ
速度とを変化させて露光量を調節するカメラの露出調節
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】予め写真フイルムが装填された1回使用
型の簡易型カメラとして、レンズ付きフイルムユニット
が知られている。このレンズ付きフイルムユニットは、
1回使用型であることから、徹底した構造の簡単化、低
コスト化が図られている。また、誰でも手軽に簡単に楽
しめるように、撮影レンズは一般に固定焦点式のパンフ
ォーカスレンズを使用している。
【0003】他方で、画質向上の要求から、撮影環境に
応じて露光量を調節することができるように、ストロボ
装置を内蔵したものが知られている。また、特開平8−
114836号公報に示すように、絞り調節機能や、特
開平8−211447号公報に示すように、シャッタ速
度を調節する機能を備え、これにより露光量を調節でき
るようにしたもの等がある。これらによれば、比較的簡
単な構造で露光量の調節を行うことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ストロ
ボ発光を行う方法では、近距離に位置する主要被写体に
だけ光があたりすぎてしまったり、ストロボ光の届かな
い背景の撮影ができないというように、自然光を活かし
た細やかな露光調節を行うことができない。また、上述
の絞り調節機能やシャッタ速度調節機能を、それぞれ単
独で付加しただけでは、絞りを開けすぎることによって
撮影レンズのパンフォーカス機能を活かせなかったり、
シャッタ速度を低速にしすぎることによって手ブレによ
るピンぼけの発生頻度を上げてしまう等の問題が生じ
る。
【0005】また、上述の絞り調節機能とシャッタ速度
調節機能を付加し、撮影者にそれぞれを独立に操作させ
れば、所期の露光調節は可能になるものの、しかし、撮
影環境に応じてこれらを適切に操作するためには、撮影
者が絞りとシャッタ速度の意味を知っている必要があ
る。ところが、レンズ付きフイルムユニットなどの簡易
型カメラを使用するユーザーの多くは、こうした操作に
不慣れであることから、ユーザーに撮影環境に応じて絞
りとシャッタ速度とを個別に選択操作させることには問
題がある。また、構造が複雑化して製造コストが高くな
るという欠点がある。
【0006】本発明は、上述の問題点を解決するために
なされたもので、構造が複雑化せず、簡単な操作で撮影
環境に応じた適切な絞り及びシャッタ速度を選択できる
ようにしたカメラの露出調節装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、本発明のカメラの露出調節装置は、復帰バネの付勢
で閉じ位置にあるシャッタ羽根をシャッタ駆動部材の変
位により蹴飛ばしてシャッタ開口を開放する開き方向に
移動させ、前記復帰バネの付勢によりシャッタ羽根を閉
じ位置に戻すことによって一回の露光が行われる蹴飛ば
し式のシャッタ装置とともに用いられるカメラの露出調
節装置において、前記シャッタ開口を部分的に覆って絞
り口径を調節する絞り板と、前記絞り板の調節位置を決
めるとともに、前記シャッタ羽根が開き方向に移動した
ときにシャッタ羽根に当接してシャッタ羽根の開き位置
を規制するストッパの位置を調節する切り換え部材とを
備え、この切り換え部材のセット位置に応じて絞り板の
調節位置とストッパの位置とを変えることにより絞り口
径とシャッタ羽根の開閉時間との組み合わせが決められ
ることを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2記載のカメラの露出調節装
置は、前記切り換え部材のセット位置を一方向に変えて
いくことに応じ、シャッタ羽根の開閉時間を一定に保っ
たまま絞り口径を漸次大きくし、絞り口径が所定値に達
した以降は絞り口径をその所定値に保ったままシャッタ
羽根の開閉時間を延長させ、シャッタ羽根の開閉時間が
最長時間に達した以降は絞り口径を前記所定値よりもさ
らに大きくするようにしたことを特徴とするものであ
る。
【0009】なお、前記切り換え部材を撮影レンズの回
りに回動自在に設けた操作部材とし、この操作部材に形
成されたカム溝に係合して操作部材の回動に応じて変位
する作動ピンにより前記絞り板の調節位置が決められる
ことが好ましい。
【0010】なお、前記切り換え部材はセット位置が段
階的に設定された操作部材であり、各々のセット位置ご
とに環境の明るさを表す指標を設けることが好ましい。
なお、前記操作部材は、内蔵ストロボの電源スイッチを
オンさせるセット位置に移動可能であることが好まし
い。
【0011】
【発明の実施の形態】図2に示すように、レンズ付きフ
イルムユニット11の前面には、ファインダ対物窓12
と、撮影レンズ13を露呈する撮影窓14とが設けられ
ている。撮影レンズ13には焦点距離が32mmのレン
ズが使用され、絞り値をF10〜11程度にした時、1
m〜∞の撮影距離範囲でほぼピントが合うパンフォーカ
ス状態を保つ。
【0012】この撮影窓14の横には、切り換えつまみ
16が設けられている。この切り換えつまみ16は露光
調節を行うためのもので、この切り換えつまみ16を操
作することにより、天候状態など露光に影響する撮影環
境に応じた適正値に調節される。露光調節は、絞り口径
とシャッタ速度(シャッタ羽根の開閉時間)とを変化さ
せることにより行われる。切り換えつまみ16のセット
位置は5段階に設定されている。各セット位置には、絞
り口径とシャッタ速度との組み合わせによって、第1〜
第5撮影モードが設定されている。
【0013】切り換えつまみ16の横には、各セット位
置を示す指標17が設けられている。各指標17a,1
7b,17c,17d,17eは、撮影モードの番号と
撮影環境の明るさを表す絵文字マークとからなる。これ
により、撮影者は、絞り値やシャッタ速度の意味がわか
らなくても、撮影環境と各絵文字マークとを対応させる
ことで、撮影環境に応じた撮影モードを選択することが
できる。
【0014】第1撮影モードは、快晴時に撮影を行う場
合に選択される快晴モードであり、指標17aの絵文字
マークは快晴を表している。第2撮影モードは、晴天時
に撮影を行う場合に選択される晴天モードであり、指標
17bの絵文字マークは晴天を表している。第3撮影モ
ードは、薄曇り時に撮影を行う場合に選択される薄曇り
モードであり、指標17cの絵文字マークは薄曇りを表
している。第4撮影モードは、曇り時に撮影を行う場合
に選択される曇りモードであり、指標17dの絵文字マ
ークは曇りを表している。第5撮影モードは、夕暮れ時
や室内で撮影を行う場合に選択される夕暮れ室内モード
であり、指標17eの絵文字マークは夕暮れ及び室内を
表している。
【0015】レンズ付きフイルムユニット11の上面に
はシャッタボタン23,フイルムカウンタ窓24が形成
されており、その背面には、巻き上げノブ26と、ファ
インダ接眼窓(図3の符号27参照)とが設けられてい
る。
【0016】図3に示すように、レンズ付きフイルムユ
ニット11は、中央に露光部28が設けられた本体基部
29と、その前後に被せられる前カバー31及び後カバ
ー32とから構成されるユニット本体と、カートリッジ
33及びカートリッジ33から引き出してロール形態に
した写真フイルム34とからなる。
【0017】カートリッジ33及び写真フイルム34
は、本体基部29に形成されたカートリッジ収納室29
a,フイルム収納室29bにそれぞれレンズ付きフイル
ムユニット11の製造時点で予め組み込まれる。後カバ
ー32の下方には、カートリッジ収納室29a,フイル
ム収納室29bの底部開口を光密に覆う底蓋32a,3
2bが一体に形成されている。底蓋32aは、撮影済み
の写真フイルム34が巻き込まれたカートリッジ33を
取り出すときに開放される。
【0018】巻き上げノブ26は、カートリッジ収納室
29aの上部に取り付けられており、その下面に一体に
形成された巻上げ軸がカートリッジ33のスプールに係
合する。撮影ごとに巻上げノブ26を回動操作すること
によって、撮影済みの写真フイルム34は1コマ分ずつ
カートリッジ33に巻き込まれる。このフイルム1コマ
巻上げに連動して露光部28に組み込まれたシャッタ機
構が次回の撮影のためにチャージされ、またフイルム1
コマ給送が完了すると露光部28に組み込まれたロック
レバーによって巻上げノブ26の回動がロックされる。
【0019】露光部28の上方には、シャッタ機構及び
巻き上げ機構の他、ファインダ機構が組み付けられてい
る。また、露光部28の背面には、露光枠が形成されて
おり、撮影位置に送られてきた写真フイルム34の前面
で1コマ分の露光範囲を制限する。
【0020】図1に示すように、露光部28は、本体基
部29の前方に向かって角筒状に突出して形成された暗
箱基部36がベースとなっており、その前面にシャッタ
開口36aが形成されている。暗箱基部36の前方に
は、シャッタ羽根37、絞り板38,39、切り換え板
41が設けられており、これらは、撮影レンズ13が設
けられたシャッタカバー42によって覆われる。
【0021】シャッタ羽根37は、周知の蹴飛ばし式の
もので、羽根部37aとその上方に延びた取付部37b
とからなる。シャッタ羽根37は、取付部37bが暗箱
基部36の前面に形成されたピン36bと係合し、この
ピン36bを中心軸として、シャッタ開口36aを閉じ
る閉じ位置と該開口36aを開放する開き位置との間
で、回動自在に取り付けられる。取付部37bと暗箱基
部36との間には、復帰バネ43がかけられており、シ
ャッタ羽根37は、この復帰バネ43によって閉じ位置
に付勢される。
【0022】シャッタボタン26が押下されると、シャ
ッタ羽根37はシャッタ駆動部材40の変位によって蹴
飛ばされ、シャッタ開口36aを開放する開き方向に回
動する。開き方向に回動したシャッタ羽根37は、復帰
バネ43の付勢によって閉じ位置に戻されて1回の露光
が行われる。このシャッタ羽根37の開き位置は、切り
換え板41に形成されたリブ44によって規制される。
これにより、シャッタ羽根37がシャッタ開口36aを
開放して、閉じるまでのシャッタ速度(シャッタ羽根の
開閉時間)が調節される。
【0023】絞り板38,39は、シャッタ開口36a
を部分的に覆って絞り口径を調節する。絞り板38,3
9は、その上方に切り欠きが形成され、それらが向き合
うように設けられ、絞り開口は、各々の切り欠きに区画
されて形成される。絞り板38,39は、それぞれに形
成された穴38a,39aが暗箱基部36に設けられた
ピン36c,36dと係合して、回動自在に取り付けら
れる。絞り板38,39が回動すると、互いの重なり合
いの程度が変化して、絞り口径が調節される。
【0024】絞り板38,39には、長穴38b,39
bがそれぞれ設けられている。この長穴38b,39b
には、作動ピン46が挿通される。作動ピン46は、切
り換え板41に形成されたカム溝47と係合する。
【0025】切り換え板41は、その中心部に形成され
た開口41aがシャッタカバー42の背面に形成された
突部(図示せず)と係合して、回動自在に取り付けられ
る。カム溝47は、開口41aの回りに略円弧状に形成
されており、このカム溝47と開口41aの中心との距
離が変化するように屈曲されている。この屈曲により、
切り換え板41の回動に応じて、カム溝47と係合した
作動ピン46が上下方向に移動する。絞り板38,39
は、この作動ピン46の移動により、それぞれの長穴3
8b,39bが上下方向に押圧を受け、各々の穴38
a,39aを中心に回動する。これにより、絞り板3
8,39の重なり合いの程度が変化して絞り調節が行わ
れる。切り換え板41を正面から見て反時計方向に回転
させると、絞り口径が漸次大きくなる。
【0026】リブ44は、切り換え板41の中心からの
距離がそれぞれ異なる位置に設けられた3つのリブ44
a,44b,44cからなる。各リブ44a,44b,
44cは、シャッタ羽根37の移動経路上に挿入され、
シャッタ羽根37と当接することによりその開き位置を
規制するストッパとして機能する。
【0027】各リブ44a,44b,44cは、切り換
え板41と一体に設けられることにより、前記切り換え
板41の回動に応じてその位置が変化して、それぞれが
順次シャッタ羽根37の移動経路上に挿入される。各リ
ブ44a,44b,44cの中心からの距離は、リブ4
4a,44b,44cの順番で距離が長くなっている。
このため、切り換え板41が反時計方向に回動すると、
それに応じてシャッタ速度が漸次遅くなる。
【0028】また、切り換え板41には、その前面にピ
ン41bが形成されている。このピン41bは、切り換
えつまみ16を取り付けるためのもので、シャッタカバ
ー42に形成された溝42aを通って、さらに前カバー
31の前面に貫通される。この切り換えつまみ16によ
り切り換え板41が外部から操作される。
【0029】図4は、各撮影モードにおける絞り値とシ
ャッタ速度との組み合わせを示すものである。また、図
5は、絞り値及びシャッタ速度の変化を示すグラフであ
る。使用する写真フイルム34は、その感度がISO8
00のものとする。切り換えつまみ16を指標17aの
位置にセットすると、図4(A)に示す第1撮影モード
(快晴モード)が選択される。このモードでは、リブ4
4aがシャッタ羽根37の移動経路上に挿入されてお
り、シャッタ速度は最も速い1/150secに設定さ
れる。この時、絞り板38,39は重なり合いの程度が
最も大きく、絞り値がF22に設定される。
【0030】切り換えつまみ16を指標17b位置に向
けて回動させると、作動ピン46が徐々に移動し、絞り
板38,39が絞り口径を大きくする方向に回動する。
切り換えつまみ16が指標17b位置にセットされる
と、図4(B)に示す第2撮影モード(晴天モード)が
選択される。このモードでは、絞り値がF16に設定さ
れる。他方、リブ44aは依然シャッタ羽根37の移動
経路上にあり、シャッタ速度は1/150secに保た
れる。
【0031】さらに、切り換えつまみ16を指標17c
位置に向けて回動させる。この間、作動ピン46の移動
はなく、絞り値は一定に保たれる。他方、リブ44aが
徐々に移動経路上から退避するとともに、リブ44bが
徐々に移動経路上に挿入される。切り換えつまみ16が
指標17c位置にセットされると、図4(C)に示す第
3撮影モード(薄曇りモード)が選択される。このモー
ドでは、絞り値が依然F16に保たれる。他方、リブ4
4aが移動経路上から完全に退避し、リブ44bがシャ
ッタ羽根37の移動経路上に挿入されて、シャッタ速度
が1/100sec に設定される。
【0032】さらに、切り換えつまみ16を指標17d
位置に向けて回動させる。この間、リブ44bが徐々に
移動経路上から退避するとともに、リブ44cが徐々に
移動経路上に挿入される。切り換えつまみ16が指標1
7d位置にセットされると、図4(D)に示す第4モー
ド(曇りモード)が選択される。このモードでは、リブ
44bが移動経路上から完全に退避して、リブ44cが
移動経路上に挿入され、シャッタ速度が1/60sec に
設定される。他方、絞り値は依然F16に保たれる。
【0033】さらに、切り換えつまみ16を指標17e
位置に向けて回動させる。この間、作動ピン46が徐々
に移動し、絞り板38,39が絞り口径を大きくする方
向に回動する。切り換えつまみ16が指標17e位置に
セットされると、図4(E)に示す第5モード(夜間室
内モード)が選択される。このモードでは、絞り値がF
8に設定される。他方、リブ44cが依然移動経路上に
あり、シャッタ速度は1/60secに保たれる。
【0034】次に、上記構成の作用について図5を参照
しながら説明する。巻き上げノブ26を回動すると、写
真フイルム34が1コマ分巻き上げられて露光枠にセッ
トされる。この巻き上げ時にシャッタチャージが行わ
れ、それとともに巻き上げノブ26の回動がロックされ
る。天候が快晴の場合(LV値で13以上とする)、撮
影者はその天候状態を判断して、快晴を表す絵文字マー
クを見つけ指標17a位置に切り換えつまみ16をセッ
トする。これにより、第1撮影モード(快晴モード)が
選択される。
【0035】フレーミングの後、シャッタボタン23を
押下して撮影を行う。シャッタボタン23を押下する
と、シャッタ羽根37が蹴飛ばされて回動し、シャッタ
開口36aが開閉する。絞り値はF22なので、撮影レ
ンズ13のパンフォーカス状態が維持される。また、シ
ャッタ速度も速いので、手ブレによってピントがボケて
しまうようなこともない。天候状態は快晴だから、適正
な露光量も確保でき良好な画像が撮影される。
【0036】天候が若干雲がある程度の晴天の場合(L
V値で12〜13とする)、撮影者は、晴天を表す絵文
字マークを見つけ指標17b位置に切り換えつまみ16
をセットして、第2撮影モードを選択する。この状態で
撮影が行われると、絞り値の調節により露光量が増加し
て、適正な露光量が確保される。絞り値はF10なの
で、撮影レンズ13のパンフォーカス状態も維持され、
また、シャッタ速度も第1撮影モードと同じなので手ブ
レによる影響もない。
【0037】天候が薄曇りの場合(LV値で11〜12
とする)、切り換えつまみ16を薄曇りを表す指標17
c位置にセットして第3撮影モードを選択する。このモ
ードでは第2撮影モードと比較してシャッタ速度が減速
される。これにより露光量が増加され、適正な露光量が
確保される。また、シャッタ速度が減速されるが、その
速度は1/100sec なので、手ブレによる影響はな
い。
【0038】天候が曇りの場合(LV値で10〜11と
する)、切り換えつまみ16を曇りを表す指標17d位
置にセットして第4モードを選択する。第4モードは、
第3モードよりもシャッタ速度が減速されるので、露光
量が増加され、適正な露光量が確保される。また、シャ
ッタ速度が1/60sec なので、手ブレによる影響もほ
とんどない。
【0039】夕暮れ時や室内で撮影を行う場合(LV値
で8〜10程度とする)、夕暮れを表す指標17e位置
にセットして第5モードを選択する。第4モードと比較
して、絞り値が小さくなるので、露光量が増加され、適
正な露光量が確保される。シャッタ速度が1/60sec
なので、手ブレの影響もほとんどない。他方、絞り値も
F8なので、パンフォーカス状態もほとんど維持され
る。また、夕暮れ時でも、ストロボ光を使用せずに、自
然光を利用して撮影を行えるように露光量が調節される
ので、主要被写体だけでなく背景についても撮影するこ
とができる。
【0040】以上図面に従って説明してきたが、上記例
では、切り換えつまみのセット位置を5段階に設定して
いるが、5段階以上にセット位置を設けてもよい。ま
た、セット位置を設けずに無段階に調節ができるように
してもよい。こうすることにより、さらに細やかな露光
量の調節を行うことができる。
【0041】また、絞り値,シャッタ速度,撮影レンズ
の焦点距離,フイルム感度などは、上記例で示した値以
外でもよく、適宜選択が可能である。例えば、写真フイ
ルムとして、その感度がISO1600以上のものを使
用すれば、絞りをさらに絞り込むことができ、また、シ
ャッタ速度を速く設定することができるので、パンフォ
ーカス状態の確保や手ブレ対策としてさらに有効であ
る。
【0042】上記例では、ストロボ装置を内蔵していな
いタイプのレンズ付きフイルムユニットに、露出調節装
置を実施した例で説明しているが、本発明は、これに限
らず、例えば、簡易型カメラに実施してもよい。また、
図6に示すようにストロボ装置を内蔵したタイプのレン
ズ付きフイルムユニット51に実施してもよい。なお、
上記例と同様の部材については、同一の符号で示す。
【0043】このレンズ付きフイルムユニット51の前
面には、ストロボ発光部52が露呈されている。また、
切り換えつまみ53は6段階に切り換えられるようにな
っている。第1撮影モードから第5撮影モードまでは、
上記第1例と同様であり、これに加えて、ストロボ発光
を行う第6撮影モードが設定されている。切り換えつま
み53を第6撮影モードにセットすると、ストロボ発光
が選択される。
【0044】また、第1撮影モードから第5撮影モード
までの選択位置は、上述の第1例と同様に、切り換え部
材53を図中反時計方向に移動させることにより、露光
量が徐々に大きくなるように配置されている。そして、
ストロボ発光する第6撮影モードの選択位置は、露光量
が最大となる第5撮影モードからさらに前記方向に移動
させた位置に設定される。
【0045】このため、撮影者は、切り換えつまみ53
を露光量が大きくなる方向に移動させていくだけで、ス
トロボ装置をオンすることを意識することなく、第6撮
影モードを選択できる。また、第6撮影モードの選択位
置には、その位置を示す指標55が設けられており、こ
の指標55は、撮影モードを示す番号と夜間を表す絵文
字マークとからなる。このため、夜間撮影の場合には、
指標55を目安に切り換えつまみ53を設定すればよい
ので、操作にとまどうようなことはない。
【0046】図7に示すように、切り換え板54の背後
には、充電スイッチ56を設けた回路基板57が配置さ
れている。この充電スイッチ56は、ストロボ回路の充
電を開始させるためのもので、ストロボ発光の有無を選
択するスイッチとして機能する。他方、切り換え板54
の背面には、充電スイッチ56に対応する位置に突部5
8が設けられている。切り換え板54を回動すると、こ
の突部58が充電スイッチ56を押圧して充電スイッチ
56をオンする。このように切り換え板54と充電スイ
ッチ56とを連動させれば、部品点数を増やすことな
く、しかも簡単な構造でストロボ発光選択を行うことが
できる。また、ストロボ装置を設けたことにより、自然
光を利用した細かな露光量調節に加えて、夜間撮影が可
能となる。
【0047】また、この例では、ストロボ発光を選択す
るスイッチとして、充電スイッチを例に説明したが、充
電スイッチでなくてもよく、例えば、常時充電が行われ
るストロボ回路を使用する場合には、第6撮影モード以
外でストロボ回路の発光回路を開路させて、ストロボ発
光を禁止するスイッチとしてもよい。
【0048】なお、上記例では、指標を撮影モード番号
と絵文字マークとで示しているがどちらか一方でもよ
い。また、指標を設けずに、クリック機構を設けて、指
の感触で切り換えつまみの位置を触知できるようにして
もよい。
【0049】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、本発明のカ
メラの露出調節装置は、蹴飛ばし式のシャッタ装置とと
もに用いられるカメラの露出調節装置において、シャッ
タ開口を部分的に覆って絞り口径を調節する絞り板と、
前記絞り板の調節位置を決めるとともに、シャッタ羽根
が開き方向に移動したときにシャッタ羽根に当接してシ
ャッタ羽根の開き位置を規制するストッパの位置を調節
する切り換え部材とを備え、この切り換え部材のセット
位置に応じて絞り板の調節位置とストッパの位置とを変
えることにより絞り口径とシャッタ羽根の開閉時間との
組み合わせが決められるようにしたから、簡単な操作で
撮影環境に応じた適切な絞り及びシャッタ速度を選択す
ることができる。
【0050】また、前記切り換え部材のセット位置を一
方向に変えていくことに応じ、シャッタ羽根の開閉時間
を一定に保ったまま絞り口径を漸次大きくし、絞り口径
が所定値に達した以降は絞り口径をその所定値に保った
ままシャッタ羽根の開閉時間を延長させ、シャッタ羽根
の開閉時間が最長時間に達した以降は絞り口径を前記所
定値よりもさらに大きくするようにしたから、絞り調節
機能を単独で付加した場合と比較して、撮影レンズのパ
ンフォーカス機能を活かしつつ露光調節を行うことがで
きる。また、シャッタ速度調節機能を単独で付加した場
合と比較して、シャッタ速度をあまり低速にせずに適切
な露光量を得ることができるので、手ブレによるピンぼ
けの発生頻度を減少させることができる。
【0051】また、前記切り換え部材をカム溝が形成さ
れた操作部材で構成し、これを撮影レンズの回りに回動
自在に設け、絞り板の調節位置を、前記カム溝と係合し
操作部材の回動に応じて変位する作動ピンにより決める
ようにしたから、構造を複雑化することなく実現するこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】絞り板やシャッタ羽根が設けられた露光部を示
す分解斜視図である。
【図2】レンズ付きフイルムユニットの全体斜視図であ
る。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの分解斜視図であ
る。
【図4】各撮影モードにおける絞り板,シャッタ羽根,
切り換え板の位置関係を示す説明図である。
【図5】各撮影モードにおける絞り値とシャッタ速度と
の対応を示す説明図である。
【図6】ストロボ装置が内蔵されたレンズ付きフイルム
ユニットの全体斜視図である。
【図7】切り換え板と充電スイッチとの連動を示す説明
図である。
【符号の説明】
11 レンズ付きフイルムユニット 16 切り換えつまみ 17 指標 37 シャッタ羽根 38,39 絞り板 41 切り換え板 44 リブ 46 作動ピン 47 カム溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 復帰バネの付勢で閉じ位置にあるシャッ
    タ羽根をシャッタ駆動部材の変位により蹴飛ばしてシャ
    ッタ開口を開放する開き方向に移動させ、前記復帰バネ
    の付勢によりシャッタ羽根を閉じ位置に戻すことによっ
    て一回の露光が行われる蹴飛ばし式のシャッタ装置とと
    もに用いられるカメラの露出調節装置において、 前記シャッタ開口を部分的に覆って絞り口径を調節する
    絞り板と、前記絞り板の調節位置を決めるとともに、前
    記シャッタ羽根が開き方向に移動したときにシャッタ羽
    根に当接してシャッタ羽根の開き位置を規制するストッ
    パの位置を調節する切り換え部材とを備え、この切り換
    え部材のセット位置に応じて絞り板の調節位置とストッ
    パの位置とを変えることにより絞り口径とシャッタ羽根
    の開閉時間との組み合わせが決められることを特徴とす
    るカメラの露出調節装置。
  2. 【請求項2】 前記切り換え部材のセット位置を一方向
    に変えていくことに応じ、シャッタ羽根の開閉時間を一
    定に保ったまま絞り口径を漸次大きくし、絞り口径が所
    定値に達した以降は絞り口径をその所定値に保ったまま
    シャッタ羽根の開閉時間を延長させ、シャッタ羽根の開
    閉時間が最長時間に達した以降は絞り口径を前記所定値
    よりもさらに大きくするようにしたことを特徴とする請
    求項1記載のカメラの露出調節装置。
  3. 【請求項3】 前記切り換え部材は撮影レンズの回りに
    回動自在に設けられた操作部材であり、この操作部材に
    形成されたカム溝に係合して操作部材の回動に応じて変
    位する作動ピンにより前記絞り板の調節位置が決められ
    ることを特徴とする請求項1又は2記載のカメラの露出
    調節装置。
  4. 【請求項4】 前記切り換え部材はセット位置が段階的
    に設定された操作部材であり、各々のセット位置ごとに
    環境の明るさを表す指標が設けられていることを特徴と
    する請求項1〜3いずれか1つ記載のカメラの露出調節
    装置。
  5. 【請求項5】 前記操作部材は、内蔵ストロボの電源ス
    イッチをオンさせるセット位置に移動可能であることを
    特徴とする請求項3又は4記載のカメラの露出調節装
    置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101519622B1 (ko) 2009-02-25 2015-05-13 삼성전자 주식회사 영상 정합 장치 및 영상 정합 방법

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