JP2000275786A - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

レンズ付きフイルムユニット

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JP2000275786A
JP2000275786A JP11080420A JP8042099A JP2000275786A JP 2000275786 A JP2000275786 A JP 2000275786A JP 11080420 A JP11080420 A JP 11080420A JP 8042099 A JP8042099 A JP 8042099A JP 2000275786 A JP2000275786 A JP 2000275786A
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JP
Japan
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strobe
light
lens
film unit
light amount
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JP11080420A
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English (en)
Inventor
Manabu Tobiyo
学 飛世
Katsumi Motomura
克美 本村
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)
  • Structure And Mechanism Of Cameras (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 撮影距離に応じて、ストロボ光量を調節する
ことができるレンズ付きフイルムユニットを提供する。 【解決手段】 ストロボ放電管16とリフレクタ17と
から構成されるストロボ発光部の前面を覆うように帯状
のフィルタシート30が設けられ、ストロボ光はこのフ
ィルタシート30を通過した後、発光部及びフィルタシ
ート30を保護している透明なプロテクタ18を通って
被写体に向けて照射される。操作ダイヤル20には被写
体距離1、2、4mを示す指標が付され、これをユニッ
ト本体3に付した指示マーク38の位置に合わせること
によって、フィルタシート30を移動させて、それぞれ
の撮影距離に応じたストロボ光量に切り替えることがで
きる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、被写体に照射され
るストロボ光量を、撮影距離に合わせて調節することが
できるようにしたストロボ装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】簡易型のカメラとして、未露光の写真フ
イルムが予め装填されたレンズ付きフイルムユニットが
本出願人より製造・販売されている。このレンズ付きフ
イルムユニットには用途に応じて様々な機種があるが、
その中でも夜間や室内など暗い場所での撮影が行えるよ
うにストロボ装置を組み込んだものが普及している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
レンズ付きフイルムユニットに組み込まれていたストロ
ボ装置は、発光量が一定で、しかも近距離までの範囲し
か照射することができない。このようなストロボ装置を
使用した夜間あるいは室内の撮影において、近距離の被
写体については鮮明に画像を撮影することができるが、
その被写体の背景となる遠距離の夜景、または室内の背
景等はストロボ光の到達距離外であることが多いため、
露光不足となってしまう。このためファインダから見た
ときの印象と、撮影された写真との間にイメージの違い
が起こってしまう。
【0004】ところで、上述のレンズ付きフイルムユニ
ットにはISO感度が400ないし800のフィルムが
装填されており、例えばISO感度が400のフィルム
が装填されたレンズ付きフイルムユニットの適正露光量
は約11EVであるが、これに対して、一般的な夜景、
暗い室内の光量は6〜7EVであるため、露光量にして
4〜5EVの不足である。また、露光量を決定する他の
要素としては、絞り値(F値)はF10、焦点距離はf
32、シャッタスピードは1/100秒、ストロボ装置
のGNo.(ガイドナンバー)は12という設定で固定さ
れており、フィルムのラチチュード(寛容度)は+3E
V〜−1.5EVである。これらの設定からレンズ付き
フイルムユニットがストロボ撮影可能な距離は1〜4m
であるが、ストロボ装置の発光量が一定になっているた
め、実際は1m付近では露光オーバーの写真となってし
まう。
【0005】そこで、コンパクトカメラ等に組み込まれ
ているオートストロボを採用することが考えられるが、
ストロボ光量を電気的に自動制御するという複雑な機構
であるオートストロボは、コスト面から判断して、レン
ズ付きフイルムユニットなどのようにローコスト化を追
求した簡易型のカメラには不向きである。
【0006】本発明は、上記事情を考慮してなされたも
ので、撮影距離に応じてストロボ光量の調節が可能なス
トロボ装置が組み込まれ、これにより雰囲気のある画像
を撮影することができるようにしたレンズ付きフイルム
ユニットを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明ではストロボ放電管から放射されたストロボ
光の透過光量を調節する光量調節フィルタを備え、操作
部材の操作により前記光量調節フィルタの使用の有無を
選択できるように構成されている。
【0008】上記光量調節フィルタとしては、それぞれ
透過率が異なる複数種類のものを設けておくのがよく、
またフィルタの選択操作を確実かつ簡便に行うことがで
きるように、フィルタ切り替え用の操作部材に、撮影距
離に応じた指標を付しておき、指標に応じて操作部材を
操作したときに、その指標に該当する光量調節フィルタ
が選択されるようにしておくのがよい。さらに、複数種
類の光量調節フィルタを帯状に連結したフィルタシート
で構成するとともに、操作部材をダイヤル式にしてフィ
ルタシートを巻き取りながら所定の光量調節フィルタが
選択できるようにしておくことがその組み込みスペース
を節約するうえで有利である。
【0009】ストロボ光量を調節する手段としては、上
記光量調節フィルタを備えるものではなく、ストロボ放
電管からの照射光量を電気的に可変する光量可変手段を
用いたものでもよい。
【0010】また、レンズ付きフイルムユニットに予め
装填するフィルムについて、ISO感度が1600以上
の値を持つ超高感度フィルムを採用することもできる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明のレンズ付きフイル
ムユニットについて、図面を参照しながら説明する。図
2に示すレンズ付きフイルムユニット2は、予め写真フ
イルムが装填され各種撮影機構が組み込まれたユニット
本体3と、このユニット本体3を部分的に覆うラベル4
とから構成されている。ユニット本体3の上面には、シ
ャッタボタン5,カウンタ窓6、ストロボ充電完了表示
用のライトガイド12が、前面には対物側ファインダ窓
7,撮影レンズ8,ストロボ発光窓9,ストロボ充電ス
イッチのオン/オフを行う充電操作部材10が設けられ
ている。また、背面側からは巻上げノブ11及び接眼側
ファインダ窓(図示せず)が露呈されている。
【0012】図1に示すように、ストロボ装置の発光部
は、ストロボ光を放射するストロボ放電管16と、周知
のリフレクタ17とから構成され、ストロボ放電管16
はシャッタ羽根の開閉に同期して発光する。上記発光部
の前面を覆うように帯状のフィルタシート30が設けら
れ、ストロボ光はこのフィルタシート30を通過した
後、発光部及びフィルタシート30を保護している透明
なプロテクタ18を通って被写体に向けて照射される。
【0013】フィルタシート30は、透明なプラスチッ
ク製シートの表面に印刷を施すことによって遮光部分を
設けたもので、図3に示すようにその長手方向におい
て、上方から下方に向けて、印刷が徐々に薄くなってい
る。フィルタ部30aは印刷の濃度が最も濃くなってお
り、ストロボ光の透過率は6%である。
【0014】フィルタシート30の中間点であるフィル
タ部30bは、フィルタ部30aよりも印刷が薄くなっ
ておりストロボ光の透過率は25%である。フィルタ部
30cには印刷が施されておらず遮光効果はない。よっ
て、ストロボ光の透過率は100%である。
【0015】フィルタシート30の一端は巻取り軸24
に止められ、他端は巻取り軸25に止められている。フ
ィルタシート30をストロボの発光部とプロテクタ18
との間で移動させるために一対のガイドローラ26、2
7が設けられている。ユニット本体3の一方の側面に操
作ダイヤル20が設けられ、ギヤ21、22、23を介
して巻取り軸25と連結されている。
【0016】巻取り軸24は、ユニット本体3との間に
かけられたバネ33により巻取り方向に弱く付勢されて
いる。操作ダイヤル20は、ゴムシートなどの摩擦部材
を介してユニット本体3に回動自在に取り付けられ、そ
の摩擦力はバネ33の付勢力よりも大きくしてある。し
たがって、操作ダイヤル20を反時計方向に回動したと
きにはフィルタシート30は巻取り軸25で巻き取ら
れ、操作ダイヤル20を時計方向に回動したときにはフ
ィルタシート30は巻取り軸24で巻き取られる。これ
により、プロテクタ18の背後にフィルタ部30a,3
0b,30cのうちの任意のものをセットすることがで
きる。
【0017】図4は操作ダイヤル20の外周面を展開し
たもので、フィルタ部30a,30b,30cにおける
ストロボ光の透過率に合わせた指標35,36,37が
付されている。これらの指標は撮影距離1,2,4mを
それぞれ示しており、被写体のフレームに対する相対的
な大きさをそれぞれの撮影距離ごとに図案化したものと
なっている。これにより、撮影者は実際に接眼側ファイ
ンダ窓から観察される被写体の大きさと指標35、3
6、37とを比較することによって撮影距離を判定する
ことができる。そして、ユニット本体3に付した指示マ
ーク38に被写体距離1mの指標35を合わせたときに
は遮光部30aがプロテクタ18の背後にセットされ、
被写体距離2mの指標36を合わせたときには遮光部3
0bが、被写体距離4mの指標37を合わせたときには
フィルタ部30cがそれぞれセットされる。
【0018】以下、上記実施形態の作用について説明す
る。先ず、撮影者は巻き上げノブ11を回動して写真フ
イルムの1コマ巻き上げを行った後、ユニット本体3の
背面側に設けられている接眼側ファインダ窓を覗いて、
実際の被写体と指標35,36,37とを比較して撮影
距離の判定を行う。そして例えば、指標35とほぼ同じ
大きさ、つまり撮影距離1mと判定した場合、ダイヤル
20を回動して指示マーク38の位置に指標35を合わ
せると、フィルタ部30aがプロテクタ18の背後にセ
ットされる。
【0019】再び、接眼側ファインダ窓を覗いてフレー
ミングを行った後、充電操作部材10をオン位置に移動
して、ストロボ装置の充電を開始する。撮影者はライト
ガイド12で充電完了を確認した後、シャッタボタン5
を押下する。シャッタ押下によりシャッタ羽根が開閉
し、これに同期してストロボ放電管16が発光する。ス
トロボ光はフィルタ部30aを通過することによって光
量が6%に減光され、さらにプロテクタ18で拡散され
て被写体に照射される。1mという近接距離において
は、透過率6%の微発光で適正露光量となり、ファイン
ダから見たときと雰囲気が変わらない写真が得られる。
【0020】また、指標36とほぼ同じ大きさ、つまり
撮影距離2mと判定した場合、操作ダイヤル20を回動
して指標36を指示マーク38の位置に合わせると、フ
ィルタ部30bがプロテクタ18の背後にセットされ
る。撮影者は、ストロボ充電完了を確認後、シャッタボ
タン5を押下して撮影を行う。シャッタ羽根開閉に同期
してストロボ発光する。フィルタ部30bを通過するこ
とによって光量が25%に減光されたストロボ光が被写
体に照射される。2mという中間的な距離においては、
25%の中間発光で適正露光量となり、ファインダから
見たときと雰囲気が変わらない写真が得られる。
【0021】さらに、指標37とほぼ同じ大きさ、つま
り撮影距離4mと判定した場合、操作ダイヤル20を回
動して指標37を指示マーク38の位置に合わせると、
遮光部30cがプロテクタ18の背後にセットされる。
撮影者は、ストロボ充電完了を確認後、シャッタボタン
5を押下して撮影を行う。シャッタ羽根開閉に同期して
ストロボ発光する。透過率100%で最大光量のストロ
ボ光が被写体に照射される。4mというやや離れた位置
においては、100%の最大発光量によって適正露光量
となり、ファインダから見たときと雰囲気が変わらない
写真が得られる。このように、撮影距離の増加に応じ
て、ストロボ光量が増加するようになっている。
【0022】ところで、上記実施形態では、距離を判定
するための指標35、36、37を採用しているが、図
5のように糸を使用して撮影距離を測定するものでもよ
い。この場合、ダイヤル20が糸を巻き取る糸巻きとし
て設けられており、その糸巻きのダイヤル20に巻かれ
た糸55を引き出した先端56を被写体である人物52
が保持しており、撮影者は糸55の引き出された長さか
ら、撮影距離を測定することができる。
【0023】また、引き出し操作される糸55に連動し
てダイヤル20を回動させることで、糸55が引き出さ
れた長さに応じてフィルタシート30が移動し、その糸
55の引き出し長さが1,2,4mのときフィルタ部3
0a,30b,30cがプロテクタ18の背後にそれぞ
れセットされるように設定することもできる。
【0024】次に、本発明の第2の実施形態について説
明する。なお、上述した第1の実施形態と同じ部品に付
いては、同符号を用いて詳しい説明を省略する。図6
は、本実施形態のレンズ付きフイルムユニットを背面側
から見た外観を示している。レンズ付きフイルムユニッ
ト60は、ユニット本体3の背面に、撮影距離1m,2
m,4mを表す指標62、63、64と、スライド式の
操作摘み61と、接眼側ファインダ窓66を設けてい
る。詳しく図示はしていないが、ユニット本体3の前面
には対物側ファインダ窓,撮影レンズ,ストロボ発光
窓,ストロボ充電スイッチのオン/オフを行う充電操作
部材が設けられている。
【0025】また、光量を調節する手段としては、フィ
ルタシートで発光部の前面を覆うものではなく、図7に
示すようにストロボ放電管76からの照射光量を電気的
に可変するストロボ回路70が組み込まれている。スト
ロボ回路70は、電池71と,昇圧用トランス等が接続
された昇圧回路72と、ストロボ充電スイッチ73と、
トリガー用トランス等が接続されたトリガー回路74
と、シンクロスイッチ75と、ストロボ放電管76と、
メインコンデンサ77,78,79と、光量を調節する
ための切り替えスイッチ80,81とからなる。
【0026】切り替えスイッチ80及び81は、ストロ
ボ放電管76と並列に接続されるメインコンデンサ7
7、78、79をスイッチングによって切り替えるため
のものである。また、メインコンデンサ77、78、7
9の容量は全て同一である。図7のように切り替えスイ
ッチ80、81がともにオフであるとき、ストロボ放電
管76に接続されているのはメインコンデンサ77のみ
である。このとき、メインコンデンサ77に充電された
容量分のみが、ストロボ放電管76に放電され、ストロ
ボ光量は微発光である。
【0027】切り替えスイッチ80をオンにすると、メ
インコンデンサ77に加えて、さらにメインコンデンサ
78が接続され容量が2倍となり、ストロボ放電管76
に放電される電流も2倍になり、ストロボ光量が増加し
中間発光となる。さらに、切り替えスイッチ80、81
がともにオンされると、メインコンデンサ77、78、
79が全て接続され容量が3倍になり、ストロボ放電管
76に放電される電流も3倍になり、ストロボ光量は最
大発光となる。
【0028】切り替えスイッチ80及び81と操作摘み
61のスライド移動は連動するようになっている。そし
て、ユニット本体3に付した指標62に操作摘み61を
合わせたときには切り替えスイッチ80及び81はとも
にオフになり、指標63に操作摘み61を合わせたとき
には切り替えスイッチ80がオンになるとともに切り替
えスイッチ81はオフになり、指標64に操作摘み61
を合わせたときには切り替えスイッチ80および81は
ともにオンになる。
【0029】以下、上記実施形態の作用について説明す
る。先ず、撮影者は巻き上げノブ11を回動して写真フ
イルムの1コマ巻き上げを行った後、ユニット本体3の
背面側に設けられている接眼側ファインダ窓66を覗い
て、実際の被写体と指標62,63,64とを比較して
撮影距離の判定を行う。そして例えば、指標62とほぼ
同じ大きさ、つまり撮影距離1mと判定した場合、操作
摘み61をスライド移動して指標62の位置に合わせる
と、切り替えスイッチ80、81はオフに切り替わる。
【0030】ストロボ充電スイッチ73を充電操作部材
(図示せず)によりオンにしてストロボ回路の充電を開
始する。このとき、このストロボ回路70で充電が行わ
れるのはメインコンデンサ77のみである。撮影者はラ
イトガイド12で充電完了を確認した後、シャッタボタ
ン5を押下する。シャッタ押下によりシャッタ羽根が開
閉し、これによってシンクロスイッチ75がオンになり
トリガ回路が動作しメインコンデンサ77から放電され
た電流によってストロボ放電管76が発光する。1mと
いう近接位置においては、微発光のストロボ光量で適正
露光量となり、ファインダから見たときと雰囲気が変わ
らない写真が得られる。
【0031】また、指標63とほぼ同じ大きさ、つまり
撮影距離2mと判定した場合、操作摘み61をスライド
移動して指標63の位置に合わせると、切り替えスイッ
チ80がオンになるとともに切り替えスイッチ81はオ
フになる。ストロボ充電スイッチ73を充電操作部材
(図示せず)によりオンにしてストロボ回路の充電を開
始する。このとき、このストロボ回路70で充電が行わ
れるのはメインコンデンサ77及び78である。撮影者
はライトガイド12で充電完了を確認した後、シャッタ
ボタン5を押下する。シャッタ押下によりシャッタ羽根
が開閉し、これに同期してトリガ回路が動作しメインコ
ンデンサ77及び78から放電された電流によってスト
ロボ放電管76が発光する。2mという中間的な距離に
おいては、中間発光で適正露光量となり、ファインダか
ら見たときと雰囲気が変わらない写真が得られる。
【0032】さらに、指標64とほぼ同じ大きさ、つま
り撮影距離4mと判定した場合、操作摘み61をスライ
ド移動して指標64の位置に合わせると、切り替えスイ
ッチ80及び81はともにオンになる。ストロボ充電ス
イッチ73を充電操作部材(図示せず)によりオンにし
てストロボ回路の充電を開始する。このとき、このスト
ロボ回路70で充電が行われるのはメインコンデンサ7
7、78及び79である。撮影者はライトガイド12で
充電完了を確認した後、シャッタボタン5を押下する。
シャッタ押下によりシャッタ羽根が開閉し、これに同期
してトリガ回路が動作しメインコンデンサ77、78及
び79から放電された電流によってストロボ放電管76
が発光する。4mというやや離れた位置においては、ス
トロボ光は100%の最大発光量によって適正露光量と
なり、ファインダから見たときと雰囲気が変わらない写
真が得られる。このように、撮影距離の増加に応じて、
ストロボ光量が増加するようになっている。
【0033】ところで、上記の実施形態においては、図
7のように、接続するメインコンデンサの数を増減させ
ることによって、ストロボ放電管からの照射光量を可変
するストロボ回路が組み込まれていたが、図8のストロ
ボ回路85のようにメインコンデンサ86に直列に接続
させる抵抗87及び88と、これらの抵抗をスイッチン
グによって切り替えるための切り替えスイッチ90とで
ストロボ光量を調節するものでもよい。切り替えスイッ
チ90を接点93に接続しているときには、抵抗87及
び88によりストロボ放電管76の端子間に電圧降下が
生じて、ストロボ放電管76に放電される電流が減少す
る。このためストロボ光量が減少して微発光となる。ま
た、切り替えスイッチ92に接続しているときには、抵
抗87による電圧降下でストロボ放電管76の発光は中
間発光となり、切り替えスイッチ90を接点91に接続
しているときにはメインコンデンサ86からの放電が全
てストロボ放電管76に流れ込み、最大発光となる。
【0034】以上、2種類の実施形態にしたがって本発
明について説明してきたが、本発明はその他にも種々変
形が可能である。
【0035】上記実施形態では、撮影距離の設定とし
て、1、2、4mの3種類としているが、遠距離と近距
離で切り替えたり、4種類以上のものを適宜に切り替え
る設定にしてもよい。
【0036】上記実施形態では、被写体の大きさを図案
化した指標、あるいは糸等を用いて距離を判定する手段
としたが、カメラ等に用いられているオートフォーカス
装置を設け、このオートフォーカス装置による測距デー
タに連動して自動的に光量を調節するようにしてもよ
い。
【0037】また、上記実施形態では、予め装填される
フィルムの感度について特定していないが、従来のレン
ズ付きフイルムユニットでは装填されていなかった、1
600以上のISO感度を持った超高感度フィルムを採
用することもできる。これによって、ISO感度が40
0〜800の通常フィルムが装填された場合と比較して
露光量が上昇する。
【0038】超高感度フィルムを使用した場合、上記実
施形態と同様に撮影距離を1、2、4mの設定とする
と、フィルムによる露光量の上昇分だけ、露光量を決定
する他の設定を変更しなくてはならなくなり、例えば絞
り値(F値)を従来のF10からF20することによっ
て対応することができる。しかし、これでは通常フィル
ムによる画像と同様のものとなり超高感度フィルムの特
性を生かすことができない。そこで、絞り値(F値)は
上記実施形態と同様にF10とすると、露光量の上昇か
らストロボ撮影可能な距離の上限が8mに上昇する。さ
らに、超高感度フィルムを用いたことによる近距離撮影
での露光オーバーを防ぐため、ストロボ光量調節の設定
を、通常フィルムが装填されているときよりも近距離側
では更に発光量が減じるように、光量調節フィルタの透
過率を低くすることや、ストロボ放電管に放電される電
流を減少させる設定にすることで、1〜8mまでの撮影
距離に対応することができ、高感度感光材料を用いたフ
ィルムの特性を生かすことが可能となる。
【0039】
【発明の効果】以上のように、本発明のレンズ付きフイ
ルムユニットは、ストロボ発光部前面に設けた光量調節
フィルタにより、あるいは電気的な光量可変手段を備え
ることによって、撮影距離に応じたストロボ光量を照射
させることを可能にし、これによりファインダから見た
ときの印象とイメージが変わらず、雰囲気のある写真を
得ることが可能になる。
【0040】さらに、上記レンズ付きフイルムユニット
にISO感度が1600以上のフィルムを組み合わせる
ことによって、高感度感光材料の特性を生かし、撮影可
能な距離が上昇し、背景とメインの被写体の露光量バラ
ンスがとれ、背景描写に優れた撮影が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】ストロボ装置の構成を示す説明図である。
【図2】本発明のレンズ付きフイルムユニットの外観斜
視図である。
【図3】光量調節用のフィルタシートを示す説明図であ
る。
【図4】ダイヤル外周部に設けた撮影距離を表す指標を
示す説明図である。
【図5】糸を使用した撮影距離手段を示す説明図であ
る。
【図6】本発明を用いた他の実施形態を示す外観斜視図
である。
【図7】光量可変手段を備えたストロボ回路を示す回路
図である。
【図8】他の光量可変手段を備えたストロボ回路を示す
回路図である。
【符号の説明】
2 フィルムユニット 3 ユニット本体 9 ストロボ発光窓 20 ダイヤル 30 フィルタシート 30a,30b,30c フィルタ部 35、36、37、62、63、64 指標 55 糸 70、85 ストロボ回路
フロントページの続き Fターム(参考) 2H002 BB07 CD04 FB02 FB32 FB81 JA05 2H053 AA05 AB08 AD06 BA01 BA02 CA41 CA45 2H101 AA01 EE02 EE12 EE21

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ストロボ放電管を内蔵するストロボ発光
    部が組み込まれ、予め未露光の写真フィルムが装填され
    たレンズ付きフイルムユニットにおいて、 前記ストロボ放電管から放射されるストロボ光の透過光
    量を調節する光量調節フィルタと、この光量調節フィル
    タを前記ストロボ発光部の前面に挿脱させる操作部材と
    を備えたことを特徴とするレンズ付きフイルムユニッ
    ト。
  2. 【請求項2】 前記光量調節フィルタはそれぞれ透過率
    が異なる複数種類のものが設けられ、前記操作部材には
    撮影距離に応じた指標が付されており、前記操作部材で
    選択した指標に対応する光量調節フィルタがストロボ光
    の照射光路内にセットされることを特徴とする請求項1
    記載のレンズ付きフイルムユニット。
  3. 【請求項3】 前記複数種類の光量調節フィルタは帯状
    のフィルタシートの長手方向に並べて設けられ、前記操
    作部材はフィルタシートを巻取り移送して指標に対応し
    た所定の光量調節フィルタをストロボ光の照射光路内に
    セットするダイヤルであることを特徴とする請求項2記
    載のレンズ付きフイルムユニット。
  4. 【請求項4】 前記ダイヤルは、撮影距離測定時に引き
    出し操作される糸に連動して回動し、糸の引き出し長さ
    に対応した光量調節フィルタがストロボ光の照射光路内
    にセットされることを特徴とする請求項3記載のレンズ
    付きフイルムユニット。
  5. 【請求項5】 ストロボ放電管を内蔵するストロボ発光
    部が組み込まれ、予め未露光の写真フィルムが装填され
    たレンズ付きフイルムユニットにおいて、 撮影距離を表す指標が付された操作部材と、この操作部
    材のセット位置に対応し、前記ストロボ放電管からの照
    射光量を電気的に可変する光量可変手段とを備えたこと
    を特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  6. 【請求項6】 前記写真フィルムは、ISO感度が16
    00以上であることを特徴とする請求項1ないし5いず
    れか1つ記載のレンズ付きフイルムユニット。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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