JP4168600B2 - 撮像装置及び露光補正方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、被写体像を撮影する撮像装置、特に、被写体像に対して補助光を発光させることができる撮像装置及び露光補正方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来から、電子撮像装置として、二次元のエリアCCD等の撮像素子を用いた、所謂デジタルカメラが周知である。
【0003】
このデジタルカメラの撮像素子は、撮像素子のラチィチュード(latitude)即ち、露光の許容範囲が狭いため、キセノン管等を撮影光源とするストロボ発光により撮影することが多い。しかしながら、このようなストロボ発光による撮影であっても、そのストロボ発光にのみ依存した露光制御では困難であることが多いのが実情であった。
【0004】
そこで、露光が不適切の場合に単にストロボを発光させるのではなく、ストロボを一旦プリ発光させて測光を行い、その測光の結果、露光が不適切の場合には適切な露光量となるように補正を行った上でストロボをメイン発光させ、その発光に同期させて撮影を行う技術が知られている(例えば、特開平4−331935号公報、特開平9−43671号公報等参照)。この際の補正としては、例えば、特開平9−43671号公報に開示されているように、撮影光源の発光量を測光値に応じた制御やストロボ発光の向きを変えることで行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記の如く構成された電子撮像装置にあっては、ストロボをプリ発光させてその光量を検出することから、その光量検出のため検出光路を撮影光路とは別に設ける必要がある。
【0006】
従って、例え、その光路の一部を共用したとしても、撮像レンズから撮像素子に至る撮影光路上にハーフミラー(ダイクロイックミラーでも良い)を配置すると共に、測光用の光量検出素子を設ける必要がある。しかも、撮影光路と検出光路との光路長を補正するために光量検出素子の直前に結像レンズを設ける必要もある。
【0007】
これにより、電子撮像装置内に光学系全体の配置スペースを大きく確保する必要があり、電子撮像装置が大型化する上、プリ発光に伴う光量検出素子や決像レンズ等の工学部品コストが高騰するという問題が生じていた。
【0008】
その上、撮影光源をプリ発光させた上で続けてメイン発光させるには、撮影光源を二回続けて発光させるのに必要な蓄電量を確保する必要がある。従って、コンデンサ等に2回分の電力を蓄えられるだけの容量を確保すべく、コンデンサの容積を大きくしなければならない上、乾電池等の容量も大きくしなければならない。
【0009】
これにより、電子撮像装置内に、電気系全体の配置スペースを大きく確保する必要があり、電子撮像装置が大型化する上、重量が大きく増し、しかも、コンデンサや乾電池等の電子部品コストが高騰するという問題も生じていた。
【0010】
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、撮影光源の発光に関する消費電力の低減を実現し得るばかりか、安価で且つ軽量化をも実現することができる撮像装置及び露光補正方法を提供することを目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】
その目的を達成するため、請求項1に記載の撮像装置は、被写体像が結像される撮像素子と、撮像スイッチの操作に連動して発光される撮影光源と、該撮影光源を発光させて撮影したときの前記撮像素子上での露光量を解析してその露光量が不適切であると判断した場合に露光補正した上で再撮影を可能にさせる制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0012】
また、請求項2に記載の電子撮像装置は、撮像スイッチの操作に連動して発光される撮影光源と、該撮影光源を発光させて撮影したときの露光量を検出する光量検出手段と、該光量検出部で検出された露光量を解析してその露光量が不適切であると判断した場合に露光補正した上で再撮影を可能にさせる制御手段とを備えていることを特徴とする。
【0013】
また、請求項7に記載の露光補正方法は、撮像スイッチの操作によって撮影光源を発光させて撮影すると共に露光検出手段によって露光量を検出し、検出された露光量が不適切である場合には次の撮影の露光量を露光補正された露光量に自動設定することを特徴とする。
【0014】
【発明の実施の形態】
以下に、本発明の撮像装置及び露光補正方法をデジタルスチルカメラに適用した一実施の形態を図面に基づいて説明する。
【0015】
(外観構造)
図1(a)、(b)は、本発明によるデジタルスチルカメラ(以下、電子撮像装置と称呼する。)1の外観構造を示すものであり、図1(a)は正面側斜視図、(b)は背面図である。図1(a)において、電子撮像装置1は金属或いは合成樹脂製のカメラケース2を備えている。
【0016】
このカメラケース2は、例えば、高さ約4cm、横幅約5cm、最小幅(奥行き)約1cmのコンパクトサイズに形成されている。また、図示例では右手操作用となっており、上面右寄りには撮影スイッチとしての二段押しタイプのシャッターボタン3が設けられている。また、カメラケース2のシャッターボタン3の下方周囲(特に前方側)には膨出部2aが形成されている。この膨出部2aによって、操作時に手のひら或いは指で電子撮像装置1をしっかりと保持し得る、所謂グリップ性が確保されるもので、膨出部2a内部には乾電池等の一次電源(図示せず)の収納が可能となっている。
【0017】
カメラケース2の正面側には、光学ファインダ系の対物レンズ4と、キセノン管等の撮影用の閃光光源を内蔵したストロボ5と、撮影光学系の撮影レンズ6と、オートフォーカス(AF)用のAFセンサ7と、光量検出(AE)用のAEセンサ8とを備えている
【0018】
カメラケース2の側面には入出力端子部9が設けられ、パーソナルコンピュータやプリンタ等の接続機器に一端が接続されるUSB(ユニバーサル・シリアル・バス)ケーブル(共に図示せず)等の他端が接続される。上記入出力端子部9に接続されたケーブルを通じて接続機器に撮影後の画像データを出力したり、接続機器からの画像データ信号の入力等各種データの送受信が可能となっている。。
【0019】
カメラケース2の背面には、図1(b)に示すように、光学ファインダ系の接眼レンズ10と、後述する液晶パネル等の表示パネル11が設けられている。表示パネル11の下方には、電源のオン・オフを切り替える電源スイッチ12と、電子撮像装置1の動作モードを、例えば、シャッタースピードや絞り値などの撮影条件を設定入力する設定モード、被写体撮影時の撮影モード、撮影した画像を再生する再生モード、撮影した画像を消去する消去モード、外部機器とデータの授受を行う通信モードなどに切り替えるモード切替スイッチ13と、ストロボを使用して撮影する様に設定するストロボ撮影強制切換スイッチ14と、詳細を後述する再撮影モードになったとき、このモードを強制的に解除する再撮影モード強制解除スイッチ15とが設けられている。
【0020】
又、表示パネル11の上方には、電源スイッチ12の操作によって電源が投入(オン)された際に点灯表示する電源オンオフ報知ランプ16と、電池寿命が近づいたことを点灯表示で知らせる電池寿命報知ランプ17と、ストロボを使用して撮影するモードに設定されていることを知らせるストロボ撮影報知ランプ18と、後述する再撮影モードになっていることを点灯表示で知らせる再撮影モード報知ランプ19とが備えられている。これらの各報知ランプ16乃至19はEL表示体或いはLED表示体が使用されている
【0021】
表示パネル11には、日付、時刻等の時計情報の外、撮影枚数(残数でも良い)、シャタースピード等の撮影条件等が表示される。又、この実施の形態では、撮影する(或いは撮影された)画像を表示するモニター表示装置は設けてないが、カラー液晶表示装置などのモニター表示装置を設けて撮影された画像を表示するようにしても良い。
【0022】
各報知ランプ16乃至19はEL表示体或いはLED表示体が使用されているが、各ランプの内容を表示パネル11にドット表示体を設けて表示することでこれらランプ16乃至19を廃止しても良い。また、前述したごとくモード切替スイッチ13の操作によって設定モード、撮影モード、再生モード等予め設定されたモード切り替えられるが、これらのモードを表示パネル11に表示させたり、これらのモードに対応した報知ランプを設けたりしても良い。
【0023】
(回路構成)
図2は、電子撮像装置1の内部に設けられた電子回路のブロック回路構成を示す。図2において、20は撮影レンズ6等を透過した被写体像が結像される二次元のエリアCCD等の撮像素子である。この撮像素子20と撮像レンズ6との間には絞り機構21が設けられており、撮影レンズ6の移動及び絞り機構21の絞り量は後述する光学系駆動回路29によって制御される様になっている
【0024】
撮像素子20に結像された被写体像の像データは、順次自動利得制御回路22を経由してA/D(アナログ/デジタル)変換器23に送られてデジタル信号に変換され、更に、信号処理部24に送られて画像データに変換された後、制御部25に入力される。
【0025】
制御部25は、内部に図示しない各種プログラムを備え、このプログラムに従って、制御部25に接続された各部及び全体の動作を制御するものであり、CPU(中央処理ユニット)から構成されている。然して制御部25に入力された信号処理部24からの画像データはRAM或いはフラッシュROMなどから構成され主メモリ画像メモリ26の各番地に格納される。
【0026】
画像メモリ26に記憶された画像データは、入出力端子9にケーブル接続されたパーソナルコンピュータやプリンタ等の接続機器側からの操作によってビットマップ形式(BMP)、GIF形式、JPEG形式等で入出力端子9から出力される。尚、上記出力形式は電子撮像装置1自身に設定して決める様にしても、或いは接続機器に設定して決める様にしてもよい。
【0027】
一方、制御部25には、シャッターボタン3及び各種スイッチ12〜15からの各出力信号、AFセンサ7からの距離データ、AEセンサ8からの光量検出データが入力される他、表示パネル11での時計表示のための時計回路27からの時間データが入力される。
【0028】
さらに、制御部25は、シャッターボタン3及び各種スイッチ12〜15からの各出力信号、AFセンサ7からの距離検出の為のデータ、AEセンサ8からの光量検出の為のデータの入力に基づいて、前述した光学系駆動回路29、CCD駆動制御回路30、ストロボ駆動制御回路31に駆動信号を出力する。
【0029】
光学系駆動回路29は、詳細は図示してないが、AFセンサ7からの距離データに基づき撮像レンズ6を光軸方向に沿て変位させてオートフォーカスさせるAF駆動回路と、AEセンサ8からの光量検出データの入力に基づいて絞り機構21の絞り量を制御し撮像素子20へ送られる光量(露光量)を制御するAF制御回路を有する。然して、これらの制御回路が撮影レンズ6、絞り機構21を動作させるモータやソレノイド等を駆動させる様に構成されている。
【0030】
CCD駆動制御回路30は、シャッターボタン3の操作に連動させて撮像素子20に被写体像を静止画像として取り込む為の制御信号及び取り込まれた静止画像の像データを順次出力させるための制御信号を撮像素子20に供給する。
【0031】
ストロボ駆動制御回路31は、AEセンサ8の光量検出に基づいて制御部25がストロボ発光が必要であると判断した場合にストロボ5を発光させるための駆動回路であり、図示していないが一次電源からの電源供給によって撮影光源の発光に必要な電力を蓄電するコンデンサ等を備えている。
【0032】
制御部25に接続されている制御データメモリ28は、この電子撮像装置1の各種動作を制御する為の各種データを記憶するもので、例えば、RAMなどから構成されている。図3は、制御データメモリ28の詳細な記憶領域の構成を示している。然して、AFデータ格納部32は、撮影時にAFセンサ7等によって測定された被写体までの距離データを記憶するもので、制御部25は、このAFデータ格納部32に格納された距離データに基づき、光学系駆動回路29を介して撮像レンズ6を移動させ、焦点合わせを行わせるものである。
【0033】
AEデータ格納部33は、撮影時にAEセンサ8等で測定した周囲の明るさのデータを記憶するもので、制御部25は、このAEデータ格納部33に格納された明るさ(明度)データに基づき、光学系駆動回路29を介して絞り機構21を駆動して絞りを制御する。
【0034】
SPデータ格納部34は、前述した設定モードにおいて設定されるシャッタースピードデータが格納するもので、制御部25は、このSPデータ格納部34に格納されたシャッタースピードで被写体像を撮像素子20に取り込むようにCCD駆動制御回路30に制御信号を送出するものである。
【0035】
MAデータ格納部35は、撮影し且つ画像メモリ26に記憶した画像データの枚数データが記憶されるもので、制御部25は、撮影がなされると、このMAデータ格納部35に格納されている枚数データが示す画像メモリ26の領域アドレスの次の領域アドレスを指定して、その領域に撮影した画像データを記憶させ更新且つ枚数データを更新(+1)するものである。
【0036】
モードフラグメモリ部36は、モード切替スイッチ13の操作によって設定されるモードフラグデータM0を記憶するもので、例えば、撮影モードの時にはM0フラグは『0』、画像メモリ26から画像データを読み出すための再生モードの時にはM0フラグは『1』、画像メモリ26に記憶された画像データを消去する消去モードの時にはM0フラグは『2』、……を夫々記憶する。
【0037】
ストロボ撮影フラグメモリ部37は、ストロボ撮影強制切換スイッチの操作によってストロボ発光させない撮影に設定された場合にはF0フラグに『0』、ストロボ発光させる様に設定された時にはF0フラグに『1』を夫々記憶する。
【0038】
再撮影フラグメモリ部38は、ストロボ撮影時に露光が適切であった場合にF1フラグに『0』、ストロボ撮影時に露光が不適切であった場合で、露光制御を行って再度撮影を可能とさせる際にF1フラグに『1』を夫々記憶する。
【0039】
また、タイマーT0格納部39は、タイマー時間を記憶するもので、このタイマー時間は、シャッターボタン3の一段押し(半押し)が検出されたとき時間計測がスタートし、シャッターボタン3の二段押し(全押し)が検出されるまでの時間を測定するが、予め定められた時間が経過しても全押しが検出されなかった際には、後述する予め定められた処理を実行する。
【0040】
更に、タイマーT1格納部40は、再撮影モードになってからのタイマー時間をカウントするもので、所定時間経過しても再撮影が行われないときには再撮影モードをキャンセルさせる処理を行わせるものである。
【0041】
(露光補正の内容)
ここで、本実施の形態による露光量制御の内容を簡単に説明する。
【0042】
例えば、ストロボ5の発光量を一定とした場合、被写体から反射して撮像レンズ6を透過して撮像素子20に結像された被写体像の光量は、被写体までの距離の二乗に反比例する。この場合、被写体が近すぎているときにストロボ撮影を行うと、露光量が多すぎてしまい、撮影画像が白く飛んでしまうことも起こり得る。
【0043】
そこで、このような被写体が近い場合には、一旦撮影を実行してしてその露光量を解析し、適正範囲内の露光量である場合にはそのままその撮影を完了とし、適正範囲外の露光量である場合には適正露光となるように自動的に露光補正し、シャッターボタン3を操作するだけで補正された露光量で再度の撮影を可能とする(この状態を再撮影モードと称呼している。)。尚、この再度の撮影を行うか否かは撮影者の自由であるので、再撮影モードでは、露光補正した状態での撮影が可能とさえなっていれば良い。
【0044】
尚、この再撮影モードにおいては、新たな、全く別の被写体を撮影することも考えうるので、再撮影モードであることを報知して撮影者に認識させると共に、所定時間経過した場合には再撮影モードを自動解除するようになっており、又、撮影者が再撮影モード強制解除スイッチ15を設け、このスイッチ15を操作すると強制的に再撮影モードが解除される様に構成されている。
【0045】
(制御部25による具体的な露光補正)
次に、図4及び図5のフローチャートに基づいて、外部の被写体像を撮影する際の制御部25による具体的な露光補正処理を説明する。
【0046】
図4のステップS1は、シャッターボタン3が半押しされたか否かを判断(検出)する処理で、半押しされたと判断された場合にはステップ2へと移行し、半押しが検出されていない場合にはステップS3へと移行する。
【0047】
ステップS3では、制御データメモリ28のストロボ撮影フラグメモリ部37にF0フラグとして『1』が記憶されているか否かが判断され、フラグ『1』が記憶されておらずフラグが『0』であった場合にはステップS1に戻り、フラグ『1』が記憶されていた場合にはステップS4へと移行する。即ち、このステップS3は、ストロボを発光させて撮影を行うストロボ撮影モードが設定されているか否かを検出するもので、F0フラグとして『1』が記憶されている場合にはストロボ撮影モードが設定されていると判断してステップS4に移行し、ストロボ駆動制御回路31のコンデンサに蓄電を開始してステップS5へと移行するものである。
【0048】
ステップS5では、制御データメモリ28の再撮影フラグメモリ部38にF1フラグ『1』が記憶されているか否かが判断され、記憶されているフラグが『0』の場合には再撮影モードでないことからステップS1へと戻され、F1フラグが『1』の場合には再撮影モードに設定されているとしてステップS6へと移行する。
【0049】
然して、現時点(最初の撮影時)では、まだ、再撮影モードが設定されていないのでステップS6には進まず、ステップS1に戻るもので、ステップS6以降に関しては後述する。
【0050】
然して、シャッターボタン3が操作され半押しされるまでは、ステップS1乃至ステップS5の処理が繰り返されており、シャッタースイッチ3の半押しがステップS1で検出されると、ステップS2に進む。ステップS2では、タイマーT0格納部39による時間計測(経過時間のカウント)を開始させるもので、ステップS2でカウントが開始されると次のステップS8へと移行する。
【0051】
ステップS8では、制御データメモリ28の再撮影フラグメモリ部38にF1フラグとして『0』が記憶されているか否か、即ち再撮影モードになっているか否かが判断される。F1フラグが『0』でなく、『1』となっている場合には、ステップS9の補正処理(これについては後述する)に進むが、現時点では再撮影モードに設定されていないので、F1フラグは『0』であることが判断され、ステップS10に進む。
【0052】
ステップS10では、AFセンサ7で検出された被写体までの距離データをAFデータ格納部32に格納すると共に、このデータに基づいて光学系駆動回路29を制御して撮影レンズ6を移動させオートフォーカス処理を行ってステップS11へと移行する。
【0053】
このステップS11では、AEセンサ8で検出した周囲の明るさの明度データをAEデータ格納部33に格納し、この明度データとSPデータ格納部34に記憶されているシャッタースピードデータとから絞り量を決定し、光学系駆動回路29を制御して絞り機構21による絞り量を設定する。
【0054】
次のステップ12は、制御データメモリ28のストロボ撮影フラグメモリ部37にF0フラグとして『1』が記憶されているか否かを判断するもので、フラグ『1』の場合には、ストロボを発光させて撮影するモードであるとしてステップS13へと移行され、フラグ『0』の場合にはストロボ撮影ではないとしてステップS14へと移行する。
【0055】
ステップS13は、ステップS11でストロボ撮影でないことを前提として絞り量を設定したことから、これを、ストロボ撮影を前提とした絞り量及びシャッター速度に再設定するもので、即ち、光学系駆動回路29を制御して絞り機構21による絞り量を再設定すると共に、SPデータ格納部34に記憶されているシャッタースピードデータもストロボ撮影に適したデータに変更する。
【0056】
ステップS14は、シャッターボタン3が全押しされたか否かを判断(検出)する処理であり、シャッタボタン3の全押しが検出された場合にはステップS15へと移行するが、検出するまでは、ステップS16に進んで、ステップS2で計測スタートが行われたタイマーT0が予め定められた所定時間を超えたか否か、即ち、タイムアップか否かを判断する。タイムアップしていない場合にはステップS14へと戻されてシャッターボタン3の全押しを引き続き監視し、タイムアップした場合にはステップ17へと移行する。
【0057】
ステップS17への移行は、通常撮影モード或いは再撮影モードのいずれであるとに拘らず、一旦シャッターボタン3が半押しされた後、所定時間経過してもシャッターボタン3が全押しされなかった状態の時であり、このような状態の場合には、半押し後、撮影を中止したものとして、すべての処理動作を解除(キャンセル)してステップS1へと戻る。
【0058】
然して、ステップS14でシャッターボタン3の全押しが検出されると図5のステップS15に進む。ステップS15は、制御データメモリ28のストロボ撮影フラグメモリ37にF0フラグとして『0』が記憶されているか否か、即ち、ストロボ撮影モードでないか或いはストロボ撮影であるか(この場合はF0フラグは『1』)が判断され、フラグ『0』の場合にはストロボ撮影でないことからステップS16へと移行され、フラグ『1』の場合にはストロボ撮影であることからステップS17へと移行する。
【0059】
ステップS16では、撮像素子22への被写体像の写し込みを行い、次のステップS18へと移行する。
【0060】
ステップS18では、移し込まれた被写体像を撮像素子22でから読み出してデジタル画像データに変換し、画像メモリ26に記憶させるもので、ストロボを使用しない撮影の場合はこれで撮影が完了する。
【0061】
一方、ストロボ撮影モードにおいては、ステップS17で、ストロボ5を発光させると同時に撮像素子22への被写体像の写し込みが行われ、その後にステップS19へと移行する
【0062】
ステップS19では、撮像素子22で移し込んでデジタル画像データとされた状態の画像データを画像メモリ26に記憶し、更に次のステップS20へと移行する。
【0063】
ステップS20では、撮像素子22に移しこまれた被写体像の画像データから、その画像データの光量データを解析し、予め定められた適正範囲の光量データでの写し込みであるか否かが判断され、適正の場合には撮影を終了し、不適正の場合にはステップS21へと移行する。この場合、上記予め定められて適正範囲としては、予め定められた規格(解像度)の表示装置に表示させたときの表示状態や、予め定められた印刷規格(解像度)のプリンタでカラー印刷したときの印刷状態などに鑑みて適正範囲を製造メーカが予め決定しておけばよいが、例えば、ユーザーがスイッチ操作で設定出来る様にしておいてもよい。
【0064】
然して、ステップS21では、撮影された被写体像が適正露光で撮影されなかったことを使用者に認識させるために再撮影モード報知ランプ19を点灯させた後、ステップS22へと移行する。
【0065】
ステップS22では、再撮影フラグメモリ38のF1フラグを『1』として再撮影モードにモード切替を行ってステップS23へと移行する。
【0066】
ステップS23では、タイマーT1格納部40による時間計測の計時カウントを開始させてステップS1へと戻り、以下、再撮影モードでのルーチンを行う。
【0067】
再撮影モードにおいては、シャッターボタン3を操作して再撮影する際に、ステップS1でシャッターボタン3の半押しが検出されるまで、ステップ1からステップS3、S4、と順次処理が実行され、ステップS5で再撮影フラグメモリ38のF1フラグが『1』であることが検出され、次のステップS6に進む。
【0068】
ステップS6では、ステップS23でカウント開始されたタイマーT1格納部40のカウントが予め定められた所定時間をタイムアップしたか否かが判断され、タイムアップした場合にはステップS7へと移行され、タイムアップしていない場合にはステップS1へと戻り、以下、ステップ1でシャッターボタン3が半押しされるかステップS6でタイムアップが検出されるまで、ステップ1〜ステップ7を繰り返す。
【0069】
ステップ7では、再撮影モードが設定されたにもかかわらず、所定時間経過しても再撮影が実行されなかった判断して、再撮影モードの解除、蓄電の終了、再撮影モード報知ランプ19の消灯など、各部を通常撮影が出来る初期状態に戻す処理を行い、ステップS1に戻る。
【0070】
一方、再撮影モードで所定時間内にシャッターボタン3の半押しが検出された際にはステップS1からステップS2に進み、タイマーとがスタートされた後、ステップS8で再撮影モードか否かが判断され、今度は再撮影モードに設定されているので、ステップS8からステップS9に進む。
【0071】
ステップS9は、絞り機構21による絞り量を、ステップS17で写し込まれた被写体像の光量に応じて補正するもので、 即ちステップS17で写し込まれた被写体像の画像データの光量データは、ステップS20でどの程度の光量データであるかが検出され、且つその光量データが適正範囲の光量データでの写し込みであるか否かが判断されるので、このステップS20で検出された光量データを元に、絞り機構21による絞り量を制御して、今度は適正範囲の光量となるように補正するものである。
【0072】
この補正がなされた後はステップS14に進み、シャッターボタン3の全押しが検出されるとステップS14からステップS15、S19と進んで被写体画像の写し込み、写し込んだ画像の記憶を行ったあと、ステップS20で適正範囲の光量だったか否かが判断され、今度は、適正範囲の光量となっているはずなのでそのまま終了する。もし、再撮影モードになってから被写体像の明度が変化した場合には、今度も光量データが適正範囲外となることもあり、この場合には、再度ステップS21に進むものである。
【0073】
このように、上記実施の形態では、ストロボなどの撮影光源を発光させて撮影したときの前記撮像素子上での露光量を解析してその露光量が不適切であると判断した場合に、解析結果から自動的に適正範囲となるように露光補正した上で再撮影を可能にさせる様にしたので確実に良好な撮影を行えるものである。
【0074】
尚、上記タイマーT0、T1のタイムアップ時間については具体的に説明しなかったが、例えば、タイマーT0は1秒から5秒くらいの間の任意の時間、タイマーT1は5秒から10秒くらいの間の任意の時間が望ましいが、勿論これ以外の時間であってもよい。又、タイマーT1のタイムアップ時間を長く取ると、再撮影モードとなっている時間が長くなり、再撮影でない撮影をしたいときの妨げとなるので、本実施の形態では、再撮影モード強制解除スイッチ15を設け、このスイッチ15の操作によって、ステップS7と同様の全解除処理が実行されるように構成されている
【0075】
又、上記実施の形態では、CCDなどの撮像素子に被写体像を写し込む例について述べたが、撮像素子はCCDでなくてもよく、MOSタイプの撮像素子であってもよい。又、最初の撮影時の被写体像の光量から再撮影モードの絞り量を決定したが、銀塩フィルムなどに被写体像を写し込む撮像装置にあっては、最初のストロボ撮影時の光量をAEセンサなどで測定し、その測定値が適正範囲外の時、本実施の形態で述べたような再撮影モードに移行させるようにすればよい。
【0076】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によれば、撮影光源の発光に関する消費電力の低減を実現し得るばかりか、安価で且つ軽量化した撮像装置を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係わる電子撮像装置を示し、(a)は電子撮像装置の正面方向の斜視図、(b)は電子撮像装置の背面図である。
【図2】同じく、電子撮像装置のブロック回路図である。
【図3】図2の制御データメモリ28の詳細な構成図ある。
【図4】図2の制御部25の処理ルーチンの前半のフローチャート図である。
【図5】同じく、制御部処理ルーチンの後半のフローチャート図である。
【符号の説明】
1 電子撮像装置
3 シャッターボタン(撮影スイッチ)
5 ストロボ(撮影光源)
21 絞り機構
25 制御部
Claims (7)
- 被写体像が結像される撮像素子と、撮像スイッチの操作に連動して発光される撮影光源と、該撮影光源を発光させて撮影したときの前記撮像素子上での露光量を解析してその露光量が不適切であると判断した場合に露光補正した上で再撮影を可能にさせる制御手段とを備えていることを特徴とする撮像装置。
- 撮像スイッチの操作に連動して発光される撮影光源と、該撮影光源を発光させて撮影したときの露光量を検出する光量検出手段と、該光量検出手段で検出された露光量を解析してその露光量が不適切であると判断された場合に露光補正した上で再撮影を可能にさせる制御手段とを備えていることを特徴とする撮像装置。
- 前記制御手段は、露光量が不適切であると判断してから所定時間経過しても再撮影が実行されない場合には露光補正した上での再撮影可能状態を解除することを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の撮像装置。
- 前記制御手段にて設定された露光補正した上での再撮影可能状態を手動で解除する手動解除手段を備えたことを特徴とする請求項1乃至請求項3の何れかに記載の撮像装置。
- 前記制御手段による前記不適切の判断は、前記撮影光源を発光させて撮影したときの露光量を解析してその露光量が予め定められた所定値範囲からはずれているか否かの判断によることを特徴とする請求項1乃至請求項4の何れかに記載の撮像装置。
- 前記制御手段によって露光量が不適切であると判断した場合に再撮影が可能となっていることを報知する報知手段を備えていることを特徴とする請求項1乃至請求項5の何れかに記載の撮像装置。
- 撮像スイッチの操作によって撮影光源を発光させて撮影すると共に露光検出手段によって露光量を検出し、検出された露光量が不適切である場合には次の撮影の露光量を露光補正された露光量に自動設定することを特徴とする露光補正方法。
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