JP3238475B2 - 強制無限機能を有するカメラ - Google Patents

強制無限機能を有するカメラ

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JP3238475B2
JP3238475B2 JP17486292A JP17486292A JP3238475B2 JP 3238475 B2 JP3238475 B2 JP 3238475B2 JP 17486292 A JP17486292 A JP 17486292A JP 17486292 A JP17486292 A JP 17486292A JP 3238475 B2 JP3238475 B2 JP 3238475B2
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靖司 田畑
紀夫 沼子
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琢磨 佐藤
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旭光学工業株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、オートフォーカスカメ
ラで、オートフォーカスによる合焦領域のさらに遠方の
被写体に正確に合焦させるための遠景モードを備えるカ
メラに関する。
【0002】
【従来の技術】レンズシャッターカメラにおいてもオー
トフォーカス機能を備えるものが一般的になっている。
オートフォーカスカメラは、測距を行い、測距結果に基
づいて自動的にレンズを駆動して合焦位置に移動させる
ものであるが、レンズシャッターカメラ等では、通常、
例えば10m以上遠方の被写体に対しては合焦時のレン
ズ位置は同一として多少のピントのボケは許容してい
る。近年、遠方の被写体に対してさらにピントの合った
写真を得るために、オートフォーカスによるレンズ駆動
領域の外に強制的にレンズを位置させる、遠景撮影モー
ド(強制無限モード)を有するカメラが提案されるよう
になった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、遠景撮
影モードでは、レンズ位置が強制的に遠方の被写体にピ
ントが合う位置まで駆動されているため、例えば10m
位の距離の被写体は合焦しないことになる。カメラを遠
景撮影モードに設定した後に、急に近距離にある被写
体、人物などを撮影する必要が生じた場合など、設定を
解除しないまま撮影したのでは、まったくピントの合わ
ない写真が撮影される事になる。本発明の目的は、たと
え遠景撮影モードを設定したまま近距離の被写体を撮影
しても、ピントの合った写真が撮れるカメラを提供する
事にある。
【0004】
【課題を解決するための手段】このため、本発明の強制
無限機能を有するカメラは、撮影時にレンズを無限遠に
合焦させる遠景モードを設定する設定手段と、遠景モー
ドが設定されているときに、被写体距離の測距を行い測
距結果と所定値との大小を判断する判断手段と、判断手
段の判断に基づいて、測距結果が所定値以上であるとき
にのみレンズを無限遠に合焦させ、測距結果が所定値未
満であるときにはレンズを該測距結果に応じて駆動する
駆動制御する制御手段と、を有することを特徴とする。
【0005】
【実施例】
【0006】図1から3は、本発明に基づくカメラを示
している。カメラ本体1は、固定及び可動ズームレンズ
鏡筒2、3を備えている。カメラの前面には、公知のカ
メラと同様に測距部4、ファインダ5、ストロボ6が設
けられている。カメラ本体1の前面上部には、赤色に点
灯するセルフランプ7、ストロボ反射光受光素子8が設
けられている。セルフランプ7は、セルフタイマ機能が
作動したときとレリーズ時に、その作動状態に応じて点
灯・点滅する。ストロボ反射光受光素子8は、ストロボ
使用時に、ストロボの発光を制御するために、被写体に
より反射されたストロボ光を受光するためのものであ
る。カメラ本体上部には、シャッターレリーズボタン1
5が設けられている。レリーズボタン15は、半押しさ
れると測距・測光が行われ、さらに深く押されるとレリ
ーズ動作(露光)が行われる。カメラ本体1の正面のフ
ァインダ下方位置には、測光用のCdS24が設けられ
ている。
【0007】図2に示されるように、カメラの裏蓋80
は、裏蓋解放レバー9により行う。可動ズームレンズ鏡
筒3は、カメラ上部に設けられたテレボタン10aある
いはワイドボタン10bを押すことにより、望遠あるい
は広角方向に連続的に移動する。LCD表示窓11に
は、後述するようにカメラの様々な設定状態が表示され
る。
【0008】カメラ本体1の裏側の、ファインダ5の周
囲には、緑色ランプ22および赤色ランプ23が設けら
れている。緑色ランプ22は、オートフォーカス機能に
よる合焦可否を表示する。赤色ランプ23は、ストロボ
充電中には点滅し、ストロボ発光時には点灯する。ま
た、16は電源スイッチである。
【0009】図3は、カメラの上面図である。カメラ本
体1の上部には、LCD表示窓11が設けられており、
その周囲には、モードボタン20、ドライブボタン2
1、赤目ボタン25、遠景ボタン26が設けられてい
る。モードボタン20は、カメラの露出モードを選択す
るためのボタンであり、ドライブボタンは、カメラの撮
影モードを選択するためのボタンである。
【0010】本発明のカメラは赤目現象を軽減するため
の赤目軽減モードを備えている。赤目現象は、人を被写
体としてストロボ撮影を行ったときに、人の目が赤く写
る現象であり、これは人の瞳孔が開いた状態で撮影が行
われることが原因とされている。即ち、ストロボを使用
するような比較的暗い状況では、人の目の瞳孔が開いた
状態にあることが多いため、この状態でストロボ撮影を
行うと、ストロボ光が瞳孔を通して網膜まで達し、この
網膜からの反射光によって人の目が赤く写る事になる。
人の瞳孔は光に感応して閉じるように機能するが、一般
に、光を感じてから閉じるまでに、0.5秒程度の時間
が必要と言われている。これを利用して、従来、ストロ
ボ撮影を行う直前に一回から数回のプリ発光を行い、瞳
孔が閉った後に本発光を行い撮影する方法が提案されて
いる。本発明のカメラにおいては、赤目現象を軽減する
ために、まずプリ発光を1回行い、750msの間隔を
おいてストロボ本発光を行い、ストロボ撮影を実行する
ようにしている(赤目軽減モードが選択されている場
合)。赤目ボタン25は、ストロボ発光時に、赤目現象
を軽減するためのプリ発光を行うモードをON・OFF
するためのボタンである。
【0011】また、遠景ボタンは、レンズ位置を通常の
合焦領域の外の、遠方の被写体を撮影するための所定位
置にセットして撮影する遠景モード(強制無限モード)
をON・OFFするためのボタンである。
【0012】図4は、LCD表示窓11の表示内容を示
すものである。LCD表示窓11の中央部には、フィル
ムカウンタ部分31、LCD表示窓11の左方には、バ
ッテリの状態を示す部分37が設けられている。フィル
ムカウンタ部の左側には、ストロボ使用・不使用の設定
状態を表す部分32、表示窓の左下方部分にはバルブ機
能を示す部分33、通常のセルフタイマ機能を表す部分
34a、および所定の間隔をおいて2枚の自動撮影を行
うダブルセルフタイマ機能を表す部分34b、連続撮影
モードを示す部分35、逆光時などに露出補正を行う露
出補正モードを表す部分36、がそれぞれ設けられてお
り、選択された機能・モードに応じて点灯・消灯表示さ
れる。さらに、ストロボ使用時の、赤目軽減モードのO
N・OFFを示す部分38、強制無限モードのON・O
FFを表す部分39が設けられている。
【0013】図5、図6は露出方式、撮影方式に対応し
た、上述のLCD表示窓11の表示をまとめたものであ
る。本発明のカメラでは、通常は、モードボタン20を
押す毎に、(1)ストロボオート、(2)ストロボ強制
発光、(3)ストロボOFF、(4)露出補正、(5)
バルブ、(6)バルブシンクロ、の6つの露出モードが
順に選択されるようになっている。バルブシンクロが選
択されている状態でさらにモードボタン20を押すと、
ストロボオートに戻り、以下同様に順次露出モードの選
択が可能である。この時、選択された露出モードに対応
してLCD表示窓11には、図5に示す表示が点灯され
る。
【0014】また、ドライブボタン21を押す毎に、通
常、(1)1コマ撮影、(2)セルフタイマ撮影、
(3)ダブルセルフタイマ撮影、(4)連続撮影、の4
つの撮影方式が順に選択されるようになっている。連続
撮影が選択されている状態でドライブボタン21が押さ
れると、1コマ撮影が選択され、以下同様に順次撮影モ
ードの選択が可能である。この時、選択された撮影方式
に対応して、LCD表示窓11に、図6に示す表示が点
灯される。
【0015】図7は、本発明のカメラの回路構成の概略
を示すブロック図である。CPU40には、ストロボ回
路41、フィルム給送制御回路42、ズームレンズ制御
回路43、シャッタ制御回路44、測光回路45、測距
回路46、ストロボ反射光積分回路47、LCD表示部
48、ランプ制御回路49、DX接点回路50が接続さ
れている。ランプ制御回路49は、セルフランプ7、緑
色ランプ22、赤色ランプ23の点灯・点滅・消灯を制
御するものである。さらにCPU40には、メインスイ
ッチ51(電源ボタン16)、裏蓋スイッチ52、測光
スイッチ53、レリーズスイッチ54、テレスイッチ5
5、ワイドスイッチ56、モードスイッチ57、ドライ
ブスイッチ58が接続されており、さらに、赤目スイッ
チ59及び遠景スイッチ60も接続されている。これら
のスイッチは、裏蓋80が閉じられた時にONとなる裏
蓋スイッチを除いては、いずれもモメンタリスイッチか
らなっている。また、測光スイッチ53は、前述の様に
レリーズボタン15を半押ししたときに閉じ、さらにレ
リーズボタン15を深く押すと、レリーズスイッチ54
が閉じる。本発明のカメラでは、フィルムの給送は、フ
ォトカプラーによってフィルムの両端の穴を検知するこ
とにより、行っている。
【0016】図8に、ストロボ回路41の回路図を示
す。本回路は、図7に示されるように、CPU40から
の入力信号、(1)充電許可信号・・・PER、(2)
発光禁止信号・・・INH、(3)トリガ・チェック信
号・・・TAC、で制御される。また、TACに対応し
て、充電状態をモニタするための電圧検出信号CHVを
CPU40のA/D入力部へ出力する。CPU40から
のPER(充電許可信号)に応答して、バッテリ100
の電圧を昇圧回路200で昇圧させて330V以上の高
電圧を得る。これをダイオードD2を介してメインコン
デンサC1に印加し、充電を行う。本実施例では、メイ
ンコンデンサC1は330Vでフル充電となっている。
【0017】電圧検出信号CHVは次のようにして出力
される。メインコンデンサC1の電圧が、ツェナダイオ
ードD1で220V降下され、トランジスタTr2がO
Nの時にトランジスタTr2を経て、抵抗R1、R2に
印加される。抵抗R1およびR2により抵抗分割された
電圧値が、電圧検出信号CHVとしてCPU40に出力
される。CPU40では、電圧検出信号CHVをA/D
変換して充電電圧を検知している。トランジスタTr1
はトリガ・チェック信号TACが”H”レベルとなった
時にONされる。トランジスタTr1がONすることに
より、トランジスタTr2にベース電流が流れ、トラン
ジスタTr2がONして電圧検出信号CHVが出力され
ることになる。ここでトランジスタTr2は、トリガ・
チェック信号TACが印加されていないときには電流が
流れないようにして、メインコンデンサC1の放電を防
いでいる。
【0018】次に、ストロボ発光の制御について述べ
る。本発明のストロボ制御回路では、ストロボの発光量
の制御にIGBT(Insulated Gate B
i−Pola Transistor)を用いている。
上述の電圧検出の場合と同様、トリガ・チェック信号T
ACが”H”レベルとなると、トランジスタTr1、T
r2がONする。メインコンデンサC1の電圧が、ツェ
ナダイオードD1で降下され、さらにツェナダイオード
D3で20Vにクランプされ、コンデンサC2が充電さ
れる。この時、発光禁止信号INHが”L”レベルであ
れば、IGBTのゲートにも20Vのゲート電圧が印加
されるためIGBTはONとなる。発光手段としてのキ
セノン管Xeは、IGBTがONされた際にコンデンサ
C3によりトリガトランスの一次側TRN1に印加され
る高電圧がさらにトリガトランスの二次側で昇圧された
トリガによって、発光を開始する。ストロボ発光中に、
発光禁止信号INHを”H”レベルとすると、トランジ
スタTr3がONとなり、IGBTのゲートがショート
されてゲート電圧はほぼ0となり、IGBTはOFFさ
れる。IGBTがOFFされると、キセノン管Xeに流
れていた電流が中断され、発光は停止する。一般にIG
BTによるストロボ制御の場合、IGBTのゲート電流
は微弱で良いが、ゲートには少なくとも12V程度の電
圧を印加する必要がある。一方、カメラのバッテリ電圧
は通常6V程度であるため、従来IGBTによりストロ
ボ発光制御をするものにおいては、IGBT制御の為の
昇圧回路を別途設ける必要があった。しかし、上述の様
に、本発明のストロボ制御回路においては、IGBTの
ゲート電圧としてメインコンデンサC1の充電電圧を利
用している。このため、IGBTの制御のための昇圧回
路を別途設ける必要がなく、カメラのコンパクト化に寄
与している。
【0019】以上のように、充電電圧をチェックする場
合には、(1)トリガ・チェック信号を”H”レベル、
(2)発光禁止信号を”H”レベル、とすることによ
り、キセノン管Xeの発光を行わず、電圧検出信号CH
Vの出力のみを行う事ができる。
【0020】また、ストロボ発光を行う場合には、
(1)発光禁止信号を”L”レベルとしておいて、
(2)トリガ・チェック信号を”H”レベルとする事に
より、発光を開始する事ができる。このストロボ発光状
態で、発光禁止信号を”L”レベルから”H”レベルに
切替える事により、発光を中断する事が可能である。
【0021】図9〜11は、本発明のストロボ制御のシ
ーケンスを表すタイミングチャートである。充電電圧を
チェックする場合には、図9に示すように、まず、
(1)トリガ・チェック信号を”L”レベル、発光禁止
信号を”H”レベルの状態から、(2)トリガ・チェッ
ク信号を”H”レベルにすることで電圧検出信号CHV
の出力を得ることができる。電圧検出後は再びトリガ・
チェック信号を”L”レベルに戻してトランジスタTr
2をOFFし、メインコンデンサC1の放電を防いでい
る。赤目モードが選択されていて、プリ発光を行う場合
には、図10に示すように、(1)トリガ・チェック信
号、発光禁止信号が共に”L”レベルの状態から、
(2)トリガ・チェック信号を”H”レベルとして、発
光を開始し、(3)所定時間後(例えば40μsec
後)に発光禁止信号を”H”レベルとしてIGBTをO
FFし、発光を停止することができる。その後、トリガ
・チェック信号、発光禁止信号共”L”レベルに戻す。
【0022】本発光は、本実施例の場合、プリ発光から
750ms後に開始される様になっている。本発光を行
う場合には、同じく図10に示す様に、 (1)トリガ・チェック信号、発光禁止信号が共に”
L”レベルの状態から、 (2)トリガ・チェック信号を”H”レベルにすること
により、発光を開始する。 (3)発光が完了するに十分な時間(例えば10ms)
トリガ・チェック信号を”H”レベルに保った後に”
L”レベルに戻す。 以上のように、IGBTを用いることにより、容易に発
光量の制御が可能である。また、赤目軽減のための、本
発光用とプリ発光用のメインコンデンサおよびサブコン
デンサを設ける必要がなく、省スペースに寄与するもの
である。さらに、充電電圧検知回路とストロボ発光回路
の一部を共用化したことにより、回路をコンパクトにす
る事ができる。また、発光のトリガ信号と充電電圧検出
のためのチェック信号を同じ信号とすることができる。
【0023】また、一眼レフカメラでは、本発光におい
ても発光停止信号(クエンチ信号)により発光を停止す
ることができるものもある。その場合、ストロボの反射
光量を積分して、所定量に達したらクエンチ信号を出力
して、発光を停止させている。本実施例においては、ス
トロボ反射光受光素子8によりストロボ反射光を受光
し、積分回路47によってストロボ反射光量を積分し、
この積分値が所定量を越えた場合に、図11に示すよう
に発光禁止信号を”H”レベルとすることにより、発光
を停止している。この場合、本来ならストロボ発光は破
線で示す通りとなるが、発光禁止信号INHを”H”レ
ベルにする事により、実線で示す様な発光となってい
る。
【0024】次に図12〜14に示すフローチャートに
従って、本発明に基づくカメラの作動制御について説明
する。このカメラでは、低消費電力を実現するために、
通常CPU40を作動停止とするスタンバイ状態として
いる。CPU40は、カメラの各々の状態によって設定
された起動条件が成立したときにスタンバイ状態を抜け
出し、メインフローの最初からソフト処理を行うものと
する。
【0025】メイン処理では、まずステップ(以下単に
Sと略す)100でフィルムのローディングが終了して
いるかどうかが判定される。ここでは、実際にフィルム
が装填されているかどうかではなく、ローディングのた
めのモータ駆動が行われたかどうかを判定している。ロ
ーディングが行われていない場合には、裏蓋80が閉じ
られているかどうかが判定される(S102)。ローデ
ィングが未終了で、裏蓋80が閉じられていれば、S1
04で直ちにローディング処理が実行される。ローディ
ング処理の後、電源がONであるかどうか、即ち、撮影
動作可能な状態であるかどうかがS106で判断され、
電源がOFFであれば、S130で後述する復帰メモリ
をクリアし、メインスイッチ51が離されるのを待っ
て、裏蓋スイッチおよびメインスイッチのみ起動を許可
し、スタンバイ状態に入る(S130〜S136)。即
ち、裏蓋スイッチの変化または、メインスイッチ51が
押されることによってのみ、起動可能な状態となる。
【0026】ローディング処理が未終了で、かつ裏蓋8
0が開いている場合には、ローディング処理は行わず
(S100、S102)、各スイッチが操作されたかど
うかを検知する。ローディング処理が既に行われている
場合に、裏蓋80が開かれていれば(S108)、フィ
ルム枚数のカウントを初期化し(S110)、電源ON
状態を判定するS106へ進む。ローディング処理が未
終了でかつ裏蓋80が開かれている場合、あるいは、ロ
ーディング処理が終了しており、裏蓋80も閉じている
場合には、メインスイッチ51がONされたかどうか、
即ち電源ボタン16が押されたかどうかが判定される
(S112)。電源がON状態の時にメインスイッチ5
1が押された場合には、S114でYesと判断され、
電源OFF処理(S116)を行い、電源はOFF状態
となる。
【0027】次に電源がOFF状態の時にメインスイッ
チ51が押された場合について説明する。本発明に係る
カメラでは、可動ズームレンズ3を保護するため、また
無駄な電力消費を避けるために、電源ON状態で3分間
操作が行われず放置されていた場合には、自動的にズー
ムレンズを収納し電源をOFFとする機能を有する(後
述)。この時、レンズの焦点距離及びモード・ドライブ
の設定状態を記憶するようになっている。この自動電源
OFF後に、メインスイッチ51により、電源ONとな
った場合に(S114、S118)、(1)自動電源O
FF処理後、30分経過していない場合には、記憶され
ているデータに基づき、自動電源OFFされる直前の状
態にカメラを復帰させる自動電源ON処理が実行され
(S122)、(2)自動電源OFF処理後、30分経
過後であれば、各モードが初期値で起動される通常の電
源ON処理が実行される(S120)。また、撮影者が
電源ボタン16を押してOFFにした後の電源ONも上
記(2)と同様に、各モードが初期値で起動される通常
の電源ON処理となる(S120)。
【0028】S120またはS122で電源がONとさ
れた後、ストロボ充電を開始するための充電要求フラグ
を立てる(S124)。本発明のカメラは、露出モード
の初期値がストロボオートとなっている。電源がONさ
れた時点で、ストロボの充電が行われていない場合に
は、撮影時にストロボが必要となっても、充電完了を待
って撮影を行う事になる。これを避けるために、本発明
のカメラにおいては、電源がONされると、あらかじめ
ストロボの充電を行うよう制御している。
【0029】S112でメインスイッチ51が操作され
ていない場合には、電源がON状態であれば、モードス
イッチ57、ドライブスイッチ58、赤目スイッチ5
9、遠景スイッチ60が押されたかどうかを判断し、そ
れに基づく処理を行う(後述)。一方、電源がOFF状
態の場合には、30分タイマーがタイムアップしたかど
うかが判断される(S128)。S122で電源ON状
態でない、と判断されるのは、自動電源OFFされた後
の30分間のみであり、30分タイマーのタイムアップ
により、上記の焦点距離・モード・ドライブの設定状態
を記憶している復帰メモリをクリア(S130)し、メ
インスイッチ51が離されるのを待って(S132)、
スタンバイ状態に入る(S132〜S136)。復帰メ
モリのクリア(S130)では、ズームレンズ位置をワ
イド端とし、モードメモリ・ドライブメモリの内容をそ
れぞれ0とし、遠景モードをOFFとする。この時、赤
目モードはクリアしないようにしている。これは、赤目
モードの設定は撮影者の嗜好によるところが大きいと考
えられるため、設定状態をそのまま保持するためであ
る。
【0030】尚、電源がON状態の時にメインスイッチ
51により電源OFFとされた場合にも、S130〜S
136の処理が実行される。S128において、30分
タイマーのタイムアップ前であれば、S196へ進み、
裏蓋スイッチの変化、メインスイッチ51の閉動作、3
0分タイマーのタイムアップによってのみ起動可能な状
態でスタンバイする(S198)。
【0031】電源ON状態で、モードスイッチ57、ド
ライブスイッチ58、赤目スイッチ59あるいは遠景ス
イッチ60が押されると、押されたスイッチに応じて各
サブルーチンが実行される(S138〜S152)。上
記の各スイッチがいずれも押されなかった場合に、ロー
ディングエラーでなく、巻戻し終了でもなく、しかも測
光スイッチ53がONしていれば、撮影処理を行う(S
154〜S160)。撮影処理終了後、3分タイマーを
リセット・リスタートする(S162)。S102また
はS108で、裏蓋80の開閉操作が行われ、かつ電源
がON状態(S106)の場合にも、3分タイマーのリ
セットが実行される。
【0032】S164〜S178では、テレ・ワイドス
イッチの操作に応じてレンズ駆動を行う。テレスイッチ
がONで、レンズがテレ端に到達した場合、あるいは、
ワイドスイッチがONで、レンズがワイド端に到達した
場合にはズーム処理は行わないよう制御される。ズーム
処理(レンズ駆動)が行われた場合には、処理終了後3
分タイマーがリセット・リスタートされる(S17
8)。
【0033】次に、ストロボ充電要求状態か否かをスト
ロボ充電要求フラグにより判定する(S180)。スト
ロボ充電要求フラグが立てられるのは、電源がONされ
た場合、あるいはストロボが発光した場合である。S1
80でストロボ充電要求フラグが立っている事が検出さ
れた場合、ストロボ充電処理(S182)が実行され
る。ストロボ充電処理では、充電中に作動が必要なスイ
ッチ操作が行われた場合には、充電を中断してメインフ
ローのS100へ戻り、必要な処理を行う。作動が必要
なスイッチ操作が行われなかった場合には、充電が完了
するまでストロボ充電処理を行い、充電が完了すれば、
充電要求フラグをクリアしてS186へ進む。次に、前
記モメンタリスイッチのいずれも押されていない場合
に、3分タイマがタイムアップしたかどうかを判定し
(S188)、タイムアップした場合には、復帰メモリ
に、焦点距離・モード・ドライブ・遠景の設定状況を記
憶させてS192の自動電源OFF処理を実行し、30
分タイマをスタートさせる(S194)。30分タイマ
のスタート後は、裏蓋スイッチ52の変化・メインスイ
ッチ51の閉動作、または30分タイマのタイムアップ
以外では作動しない状態にする(S196)。
【0034】図15は、本発明のメインフローの変形例
の一部を示す。この変形例においては、図14のフロー
チャートのS190の前にS189が追加されている。
通常は、モードメモリ・ドライブメモリの内容は、撮影
が行われた後では、モード・ドライブ初期化要求フラグ
を立てて、モードスイッチ・ドライブスイッチの操作に
より初期値に戻るようになっている。しかし、この変形
例においては、3分間操作が行われずに放置されていた
場合には、初期化要求フラグをクリアするようにしてい
る。S188において、3分タイマのタイムアップ前で
あれば、電源ON状態であるので、全てのスイッチによ
る起動および3分タイマのタイムアップによる起動が可
能な状態にする(S200)。
【0035】図16〜19は、撮影処理の内容を示すフ
ローチャートである。撮影処理に際しては、測距、AF
(オートフォーカス)演算処理、緑ランプ点灯点滅処
理、測光処理、露出演算処理を行う(S300〜S30
8)。緑ランプ点灯点滅処理では、測距が終るとランプ
を点灯させる。被写体までの距離が近すぎて合焦できな
い場合には、ランプを点滅させて警告する。露出演算処
理では、選択されているモードに対応して、必要な露出
演算を行う。
【0036】次に、S310でストロボの発光が必要か
どうかを判定する。ストロボの発光が必要な場合、充電
が完了していれば、即ち発光可能な電圧まで充電されて
いれば、赤ランプを点灯して充電完了を表示(S31
2、S314)、充電が不十分であれば、撮影充電処理
を実行する(S316)。撮影充電処理では、まず赤ラ
ンプを点滅させ、充電処理を行い、充電が終了すると赤
ランプを点灯する。本実施例では、S312の判定は、
充電電圧が270V以上となったかどうかで判定してい
る。この値は、赤目モードの際のプリ発光を行い、メイ
ンコンデンサC1の電荷が消費された後にも、残ったメ
インコンデンサC1の電荷で本発光が可能な充電電圧と
して設定して有る。すなわち、S312での判定の基準
となる電圧は、赤目モード時のプリ発光を考慮して定め
られている。しかしながら、S312での判定の基準電
圧は、赤目モードがONの時には、プリ発光を考慮して
高めに設定し、赤目モードがOFFの時には、本発光の
みを考慮して低めに設定することも、勿論可能である。
【0037】測光スイッチがON、即ちシャッターレリ
ーズボタン15が半押し状態の場合には、S318、S
322のループでレリーズスイッチがONとなるのを待
ち、この間に測光スイッチがOFFとなれば、緑ランプ
・赤ランプをともに消灯して撮影処理を終了し、メイン
フローに戻る。
【0038】レリーズスイッチがONとなると、遠景ス
イッチがONであれば、レンズ位置を被写体距離が無限
大の位置に設定(S326、S328)する。すなわち
遠景スイッチを押しながらレリーズスイッチをONした
場合には、強制的にレンズ位置は遠景モードの位置に設
定することになる。
【0039】セルフタイマまたはダブルセルフタイマ機
能が選択されていれば、S330〜S350のセルフタ
イマ動作を行う。通常のセルフタイマ撮影あるいはダブ
ルセルフタイマ撮影の1枚目の撮影が行われる場合に
は、レリーズスイッチがONされてから、10秒後に撮
影処理が開始される。まず、セルフランプの点灯、7秒
タイマースタートが実行される。7秒タイマのタイムア
ップ後、セルフランプが点滅を開始し、3秒タイマがス
タートする。3秒タイマのタイムアップ後(S330〜
S350)、S352へ処理が進む。尚、タイマのカウ
ント中にメインスイッチを押す事により、セルフタイマ
撮影を中止することができる(S336、S348)。
ダブルセルフタイマ撮影の2枚目の撮影が行われる場合
には、レリーズスイッチのON後、セルフランプが点滅
し、3秒タイマのタイムアップにより撮影処理が開始さ
れる。
【0040】このように、カメラ本体の側から通常のセ
ルフタイマ機能またはダブルセルフタイマ機能の1回目
の撮影を行う場合には、7秒タイマ及び3秒タイマの両
者がタイムアップしてはじめて撮影処理が実行され、結
果として10秒のディレイ時間が設定されるのに対し、
ドライブモードがセルフタイマに設定されている時の、
ダブルセルフタイマ撮影の2枚目の撮影が行われる場合
には、1枚目の撮影後3秒間のディレイ時間をもって実
行される。
【0041】また、通常のセルフタイマ撮影またはダブ
ルセルフタイマ撮影の1枚目の撮影の際のディレイ時間
中、初めの7秒間はセルフランプ7が常時点灯し、それ
に続く3秒間は点滅する。ダブルセルフタイマ撮影の2
枚目のディレイ時間中も同様に、セルフランプ7は点滅
する。さらに、このセルフタイマ機能の作動中にメイン
スイッチ51が押されると、セルフタイマ動作は中断さ
れ、緑ランプ・赤ランプ・セルフランプはいずれも消灯
され、再びメインフローに戻る。
【0042】セルフタイマ機能が選択されなかった場
合、あるいはセルフタイマ機能・ダブルセルフタイマ機
能が正常に終了した場合には、緑ランプ・赤ランプを消
灯し(S352)、セルフランプ7は点灯状態として
(S354)、S356に進む。
【0043】S356でストロボ発光が必要かどうか判
定する。ストロボ発光が必要な場合、赤目モードが選択
されており、遠景モードが選択されていなければ、赤目
軽減のためのプリ発光が実行され、750msの所定時
間待って(S358〜S364)、レンズAF作動を実
行し(S366)、レンズの駆動を行う。ストロボ発光
が必要で、赤目モードが選択されていても、遠景モード
が選択されている場合には、S360からS366へと
処理が進み、プリ発光は行われない。
【0044】レンズ駆動が完了すると、セルフランプ7
を消灯し(S368)、露出制御処理が実行され(S3
70)、シャッターセクターが開き始め、ストロボ発光
が必要な場合には本発光が行われる。
【0045】バルブ撮影が選択されている場合には、5
00ms待って、測光スイッチのOFFによりセクタを
閉じる。ここで、500msの待ち時間を設けたことに
より、バルブ撮影を選択した場合に、レリーズボタンを
押した後にすぐ離す事により、500ms即ち1/2秒
のシャッター速度を得る事ができる。また、レリーズス
イッチのOFFではなく、測光スイッチのOFFにより
バルブ撮影の終了を判定しているのは、撮影者がレリー
ズボタンを押し続けている際に、一時的に押圧力が弱ま
ってレリーズスイッチがOFFとなった場合にも、バル
ブ撮影を継続するためである。
【0046】セクタが閉じられ(S378)、露光が終
了すると、ストロボの発光が行われたかどうかが判定さ
れ、ストロボ発光が行われた場合には、ストロボ充電要
求フラグを立てる。
【0047】次いで、モード初期化要求フラグ・ドライ
ブ初期化要求フラグを立て (S384、S386)、
遠景モードをクリアして(S388)、フィルム巻上げ
処理(S390)を行う。遠景モードは撮影が終る度に
クリアされる。これは、連続して遠景モードでの撮影が
行われる頻度は少ないと考えられ、また、遠景モードを
OFFし忘れて撮影を続ける可能性があるため、これを
防ぐことを目的として毎回クリアしている。フィルム巻
上げ処理において、フィルムの終端を検出した場合に
は、自動巻戻しを行って撮影処理のサブルーチンを終了
する。巻上げ処理が終ると、連続撮影が選択されている
か、あるいはダブルセルフの1枚目の撮影が終ったとこ
ろかどうかが判定され(S394、S396)、連続撮
影が選択されている場合、あるいはダブルセルフの2枚
目の撮影が行われる場合には、撮影処理の初め(S30
0)に戻る。撮影処理が終了するとメインフローに戻
る。フィルムが装填されていない場合には、巻上げは行
われない。また、フィルム巻上げ(巻戻し)処理におい
て、フィルム終端が検出され、フィルムが巻戻された場
合には、S392で撮影処理のサブルーチンを終了しメ
インフローに戻る。
【0048】図20はサブルーチン、ストロボ充電処理
を表すフローチャートである。ストロボ充電処理がコー
ルされると、10秒タイマをスタートし(S400)、
充電を開始する(S402)。充電電圧が所定値に達す
るまで充電を続けるが(S404、S406、S41
0)、10秒タイマがタイムアップした場合には(S4
08)、処理を終了し、メインフローに戻る。また、充
電中にスイッチ操作が行われた場合(S410)にも充
電処理を中断する。充電が完了した場合には、充電要求
フラグをクリアした(S407)後にメインフローに戻
る。
【0049】図21はサブルーチン、露出制御処理を表
すフローチャートである。露出制御処理がコールされる
と、シャッターセクターを開き始める(S500)。ス
トロボ発光モードであれば、セクターが発光ポイントに
対応する位置まで開くのを待って(S502、S50
4)、ストロボの本発光を開始する(S506)。被写
体からのストロボ反射光を積分し(S508)、ストロ
ボ発光タイムを越えない間、積分値が所定値A以上とな
るかどうかをモニタする(S508〜S512)。積分
値が所定値Aを越えると、クエンチ信号を出力してスト
ロボ発光を終了する(S514)。ストロボ発光タイム
が過ぎて発光が終了した後(S510)、あるいはスト
ロボ発光モードではない場合(S502)には、露出値
が所定値B以上となるのを待って(S516)、露出制
御処理を終了し、撮影処理のサブルーチンに戻る。
【0050】図22は、メインフローのS140で呼出
されるサブルーチン、モード設定処理を表すフローチャ
ートである。モード設定処理では、モードスイッチを押
して、図5に示す露出方式を選択する。処理としては、
モードスイッチが押されるとモードメモリの内容を1ず
つ増やし、モードメモリの内容が5の時にもう一度モー
ドスイッチが押されると、モードメモリの内容は0に戻
る様になっている。
【0051】S600で、充電を必要とするモードであ
る事を示すフラグを一旦クリアする。モードメモリの内
容が0でなく、モード初期化要求フラグが立っている場
合には、モードメモリをクリアする(S604、S60
8)。このモード初期化要求フラグは、メインフローの
S384において、モード設定後に撮影が実行されると
立てられるようになっている。通常のモード設定は、前
述の様にモードスイッチを押す事によりモードメモリの
内容がインクリメントされるようになっているが、撮影
が行われた後は、選択されているモードにかかわらず、
モードスイッチの操作により、モードメモリの内容が初
期値、すなわちストロボオートモードとなる。ただし、
選択されていたモードがストロボオートの場合には、モ
ードスイッチを押す事により、次のモードが選択される
(S602、S610)。S606、S608、S61
0では、モードスイッチを押す事によりモードメモリの
内容がインクリメントされ、モードメモリの内容が5を
越えると0にリセットされる。モードメモリの内容が
0、1、または5の場合には、撮影時にストロボ発光が
行われるモードであるため、充電必要モードを示すフラ
グが立てられ、赤目モードが選択されていれば、LCD
表示窓11の赤目マークを点灯する(S612〜S62
4)。モードメモリの内容が2、3、4の場合には、ス
トロボ発光を行わないモードであるため、S626にお
いて、LCD表示窓11の赤目マークを消灯する。スト
ロボ発光を行わないモードが選択されている場合に、も
しも赤目マークが表示されていると、撮影者が、ストロ
ボ発光が行われるかのような錯覚を起す可能性があるた
め、本発明のカメラでは、ストロボ発光を行わないモー
ドの場合には、表示を消すようにしているものである。
【0052】モード設定が終了すると、モード初期化要
求フラグがクリアされ(S628)、LCD表示窓11
に、モードメモリの内容に対応した露出モードの表示
(図5参照)が点灯される(S630)。
【0053】図23は、メインフローのS144でコー
ルされるサブルーチン、ドライブ設定処理を表すフロー
チャートである。図22のモード設定処理と同様、ドラ
イブスイッチを押す毎に、ドライブメモリの内容が1ず
つ増える(S658)。ドライブメモリの内容が3を越
えると、0にリセットされる(S654、S656)。
メインフローのS386で、ドライブ初期化要求フラグ
が立てられている場合には、選択されている撮影方式に
かかわらず、ドライブスイッチが押されるとドライブメ
モリには初期値即ち0が設定される(S652、S65
6)。ただし、選択されていた撮影方式が1コマ撮影の
場合には、ドライブスイッチを押すことにより、ドライ
ブメモリの内容が1増えるようになっている(S65
0、S658)。ドライブ設定後、ドライブ初期化要求
フラグがクリアされ(S660)、ドライブメモリの内
容に対応した撮影方式の表示(図6参照)がLCD表示
窓に表示される(S662)。
【0054】図24はメインフローのS148でコール
されるサブルーチン、赤目設定処理を表すフローチャー
トである。赤目設定処理においては、ストロボ発光が行
われない露出方式であれば、処理は行われず、ストロボ
発光が行われる露出方式の場合にのみ設定処理が行われ
る(S700)。まず、赤目モードのON・OFFを記
憶しているメモリの内容を反転させる(S702)。す
なわち、赤目スイッチを押す毎に、赤目モードのON・
OFFが切り替ることになる。赤目モードがONの場合
にはLCD表示窓に赤目マークを点灯表示、赤目モード
がOFFの場合には点灯している赤目マークを消灯する
(S704)。
【0055】図25はメインフローのS152でコール
されるサブルーチン、遠景設定処理を表すフローチャー
トである。遠景モードが選択されている場合には、これ
をOFFに切替え、遠景モードでない場合には、遠景モ
ードをONとする(S710)。次いで、遠景モードが
ONに切替えられた場合には、LCD表示窓に遠景マー
クを点灯表示、遠景モードがOFFに切替えられれた場
合には、点灯されている遠景マークを消灯する(S71
2)。
【0056】図26は、撮影処理のS302でコールさ
れるサブルーチン、AF演算処理を表すフローチャート
である。この処理は、レリーズボタン15が半押しされ
ている時にコールされる。遠景モードが選択されていな
い場合には、測距結果に基づいてレンズ駆動を行う、通
常のAF処理が実行される(S720、S726)。ま
た、遠景モードが選択されていても、測距の結果、被写
体までの距離が10m未満だった場合には遠景モードを
解除し、測距結果に基づいてレンズ駆動を行っている
(S720、S722、S726)。被写体距離が10
m以上であれば、遠景モード位置にレンズを位置させる
(S724)。
【0057】上述の実施例ではカメラに組込まれたスト
ロボ制御回路について説明したが、ストロボ装置単体で
も上記構成を採用する事が可能であることは、言うまで
もない。
【0058】本発明の強制無限機能を有するカメラによ
れば、レンズ位置が強制的に遠方の被写体にピントが合
う位置まで駆動される遠景撮影モード(強制無限モー
ド)が選択されていても、急に近距離にある被写体、人
物などを撮影する必要が生じた場合に、設定を解除する
操作をしないまま撮影して、ピントの合った写真を撮影
することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に基づくカメラの正面図である。
【図2】本発明に基づくカメラの背面図である。
【図3】本発明に基づくカメラの上面図である。
【図4】LCD表示窓の正面図である。
【図5】露出方式と、モードメモリおよびLCD表示の
対応を表す図である。
【図6】撮影方式と、ドライブメモリおよびLCD表示
の対応を表す図である。
【図7】本発明に基づくカメラの制御を説明するブロッ
ク図である。
【図8】本発明に基づくカメラのストロボ制御回路を表
す回路図である。
【図9】本発明に基づくカメラのストロボ制御回路の充
電電圧の検出を図8と共に説明するタイミングチャート
である。
【図10】本発明に基づくカメラのストロボのプリ発光
および本発光を図8と共に説明するタイミングチャート
である。
【図11】本発明に基づくカメラのストロボ本発光時の
発光停止を図8と共に説明するタイミングチャートであ
る。
【図12】本発明のカメラの動作のメインフローを図1
3、図14と共に説明するフローチャートである。
【図13】本発明のカメラの動作のメインフローを図1
2、図14と共に説明するフローチャートである。
【図14】本発明のカメラの動作のメインフローを図1
2、図13と共に説明するフローチャートである。
【図15】本発明のカメラの動作のメインフローの変形
例を図12、図13共に説明するフローチャートであ
る。
【図16】本発明のカメラの撮影処理のサブルーチンを
図17〜19と共に表すフローチャートである。
【図17】本発明のカメラの撮影処理のサブルーチンを
図16および図18、図19と共に表すフローチャート
である。
【図18】本発明のカメラの撮影処理のサブルーチンを
図16、図17および図19と共に表すフローチャート
である。
【図19】本発明のカメラの撮影処理のサブルーチンを
図16〜図18と共に表すフローチャートである。
【図20】本発明のカメラのストロボ充電処理のサブル
ーチンを表すフローチャートである。
【図21】本発明のカメラの露出制御処理のサブルーチ
ンを表すフローチャートである。
【図22】本発明のカメラのモード設定処理のサブルー
チンを表すフローチャートである。
【図23】本発明のカメラのドライブ設定処理のサブル
ーチンを表すフローチャートである。
【図24】本発明のカメラの赤目設定処理のサブルーチ
ンを表すフローチャートである。
【図25】本発明のカメラの遠景設定処理のサブルーチ
ンを表すフローチャートである。
【図26】本発明のカメラのAF演算処理のサブルーチ
ンを表すフローチャートである。
【符号の説明】
6 ストロボ 8 ストロボ反射光受光素子 11 LCD表示窓 20 モードボタン 21 ドライブボタン 25 赤目ボタン 26 遠景ボタン
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 琢磨 東京都板橋区前野町2丁目36番9号 旭 光学株式会社内 (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G02B 7/28 - 7/36

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 撮影時にレンズを無限遠に合焦させる遠
    景モードを設定する設定手段と、 前記遠景モードが設定されているときに、被写体距離の
    測距を行い測距結果と所定値との大小を判断する判断手
    段と、 前記判断手段の判断に基づいて、前記測距結果が所定値
    以上であるときにのみレンズを無限遠に合焦させ、前記
    測距結果が所定値未満であるときにはレンズを前記測距
    結果に応じて駆動する駆動制御する制御手段と、を有す
    ることを特徴とする強制無限機能を有するカメラ。
  2. 【請求項2】 前記判断手段の判断および前記制御手段
    のレンズ駆動制御は、レリーズボタンが半押しされ、前
    記被写体距離の測距が行われてから実行されることを特
    徴とする、請求項1に記載の強制無限機能を有するカメ
    ラ。
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