JP2008309840A - カメラシステム及びカメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】閃光装置のコンデンサの充電状況を、混乱を招くことなく、直感的に容易に認識できるようにする。
【解決手段】閃光装置のコンデンサの充電状態を検出し、ファインダ内又は情報表示パネル等の情報表示領域70に表示される露出レベルを表示するための露出インジケータ72を、コンデンサの充電状態のみに依存する充電開始から充電完了に至るまでの一連の充電経過を表示するための表示部として用いる。
【選択図】図2
【解決手段】閃光装置のコンデンサの充電状態を検出し、ファインダ内又は情報表示パネル等の情報表示領域70に表示される露出レベルを表示するための露出インジケータ72を、コンデンサの充電状態のみに依存する充電開始から充電完了に至るまでの一連の充電経過を表示するための表示部として用いる。
【選択図】図2
Description
本発明は、カメラ及び電子放電閃光装置(以下、単に閃光装置という)等を備えるカメラシステム、及び内蔵の閃光装置を備え又は外付けの閃光装置が着脱可能に装着されるカメラに関する。
写真撮影においては、夜間や室内での撮影時等に、十分な露出を得るため、スピードライトやエレクトロニック・フラッシュ等とも呼ばれる閃光装置が用いられる。一般的な閃光装置は、キセノンガス等を封入したガラス管の内部電極に対し、メインコンデンサに充電されたアーク放電しない程度の高電圧を印加し、シャッタと連動させて外部トリガ電極にトリガ電圧を印加することにより管内のガスをイオン化させ、急激にインピーダンスを低下させて放電させることで、瞬間的にガスを発光させて照明する装置である。
この種の閃光装置では、閃光の後(又は電源投入の後)、次の閃光(又は最初の閃光)を開始するまでには、コンデンサの充電完了を待つ必要がある。このため、撮影者に充電の完了、即ち閃光を用いた撮影が可能であるか否かを知らせるため、充電完了時にカメラに設けられた専用のランプを点灯させ、又は消灯させるようにしたものが知られている。充電途中では、該ランプを点滅するようにしたものもあるが、充電の程度によってそのランプ点滅表示を変化させるようなことは行われていなかった。。
このため、このようなランプを用いた表示方式では、後どのくらい待てば、充電が完了するのか、現在がどのような充電状態にあるのかを知ることができず、なるべく早く撮影を開始したい場合には、ランプの表示が完了を示すまでの間、常にその表示を確認する必要があり、あるいは、いつ頃充電が完了するのかを予測できないため、フレーミングにどのくらい時間を割けるのかが分からないためフレーミングに集中できず、また充電が完了した瞬間に訪れたシャッタチャンスを所望のフレーミングで撮影する機会を逃してしまう場合がある等、使い勝手が悪いという問題があった。
ここで、充電の過程を撮影者に知らせるようにした従来技術としては、下記特許文献1に開示されているように、カメラの電源又は閃光装置のコンデンサの充電量(充電の度合い)を数値で表示するようにしたものが知られている。この技術では、フル充電を数値「5」又は「10」として、充電の過程を「0」〜「5」又は「0」〜「10」の数値で表示するようにしている。しかし、この従来技術では、現時点での充電量を単に数値で表示するものであるため、撮影者は充電完了の数値が「5」又は「10」であることを予め認識しておく必要があるという煩わしさがあると共に、そのフル充電時の数値に対して、現在の数値がどのような関係にあるのかを、直感的に容易に認識することができない場合があるという問題がある。
また、下記特許文献2には、閃光装置のコンデンサの現時点での充電容量に基づいて、どのくらいの光量(露光レベル)が得られ、フル充電まで充電すればどのくらいの光量が得られるのかをバー表示する技術が開示されている。また、現時点でのコンデンサの充電容量とフル充電したときとの調光可能範囲を表示するという技術の開示もされている。しかしながら、この従来技術では、周囲の輝度によってフル充電時におけるレベル表示位置(即ち、充電完了を示すための表示位置)が変わってくるものであり、単純に閃光装置のコンデンサの充電状況のみを知りたい撮影者にとっては、表示方法が複雑であり、混乱を招くおそれがあるという問題がある。
本発明はこのような点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、閃光装置のコンデンサの充電状況を、混乱を招くことなく、直感的に容易に認識できるようにすることである。
特開2002−214680号公報
特開平9−61909号公報
本発明によると、撮影に関する情報を表示する表示部と、閃光装置を発光させるためのコンデンサの充電状態を検出する検出部と、前記コンデンサの充電状態のみに依存する充電開始から充電完了に至るまでの一連の充電経過を前記検出手段の検出結果に基づいて前記表示部に表示させるよう制御する制御部と、を備えるカメラシステムが提供される。この場合において、前記表示部としては、直線的に配列された複数の表示セグメントを有し、前記制御部は一端側に位置する表示セグメントから充電経過に従って順次隣接する表示セグメントを点灯させ、充電完了で他端側に位置する表示セグメントまでの全ての表示セグメントを点灯させるようにできる。このような複数の表示セグメントを有する表示部として、露出レベルを表示するための表示部を兼用して用いることができる。
本発明では、コンデンサの充電状態のみに依存する充電開始から充電完了に至るまでの一連の充電経過を表示させるようにしたので、撮影者は充電状況を、混乱を招くことなく、直感的に容易に認識することができるようになるという効果がある。特に、上述したような複数の表示セグメントを有する表示部を用いた場合には、現在の充電状態や後どのくらいで充電完了に至るかを、更に直感的に容易に認識することができるようになる。また、カメラが露出レベルを表示するための表示部を有している場合に、これと充電経過の表示を兼用するようにすれば、充電経過を表示する表示部を別途設ける必要がなくなり、本充電経過の表示に伴うコストの上昇を抑制することもできる。
以下、本発明の実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。
〔全体構成〕
図1は本発明の実施形態に係るカメラ及びスピードライト(閃光装置)を備えるカメラシステムの概略構成を模式的に示す側断面図である。なお、カメラシステムには、カメラを情報処理装置(表示装置を有するパーソナルコンピュータ等)に有線又は無線接続して、情報処理装置によりカメラの一部の機能を制御したり、カメラでの撮影画像(静止画や動画(リアルタイム動画を含む))を情報処理装置に転送して、何らかの処理を行ったり、情報処理装置の表示装置に表示させるような場合には、当該情報処理装置も含まれる。
図1は本発明の実施形態に係るカメラ及びスピードライト(閃光装置)を備えるカメラシステムの概略構成を模式的に示す側断面図である。なお、カメラシステムには、カメラを情報処理装置(表示装置を有するパーソナルコンピュータ等)に有線又は無線接続して、情報処理装置によりカメラの一部の機能を制御したり、カメラでの撮影画像(静止画や動画(リアルタイム動画を含む))を情報処理装置に転送して、何らかの処理を行ったり、情報処理装置の表示装置に表示させるような場合には、当該情報処理装置も含まれる。
この実施形態のカメラは、主として静止画像を撮影する一眼レフ方式のデジタルカメラである。但し、本発明を適用可能なカメラとしては、一眼レフ方式でなくてもよく、またフィルム式カメラであってもよい。さらに、カメラ機能付きの携帯端末(携帯電話、PDA等)、その他の撮影機能を有する装置であってもよい。なお、図1に示す実施形態のカメラは、内蔵のスピードライトを備えておらず、外付けのスピードライトを装着するタイプのカメラであるものとして説明するが、内蔵のスピードライドを備えたタイプのカメラであってもよい。
図1において、カメラ1は、カメラ本体2及びカメラ本体2に交換可能に装着される撮影レンズ3を備えて構成されている。撮影レンズ3は、レンズマウント20を介して、カメラ本体2に装着される。なお、撮影レンズ3は交換可能なものでなく、カメラ本体2に一体的に固定されたものであってもよい。カメラ本体2の上部には、ファインダ4が一体的又は交換可能に取り付けられている。ファインダ4の上部には、後述するスピードライト5を着脱可能に取り付けるためのライトマウント40が設けられている。
カメラ本体2の内部には、CCDあるいはCMOS等の撮像素子21が取り付けられている。撮像素子21は、撮像面に結像される被写体の像を画像信号に変換して出力する。なお、撮像素子21の前面(撮影レンズ3側)には、赤外光をカットするための赤外カットフィルタ、光学的ローパスフィルタ、撮像面を保護するための保護ガラス等の光学部材22が設けられている。
撮像素子21は、電気的な制御により投影される被写体の像の露光時間を調節するための電子シャッタ(機能)を備えている。また、撮像素子21の前面側には、遮光部材を機械的に駆動して露光時間を調節するための公知のメカニカルシャッタ23が設けられている。
ファインダ4は、撮影レンズ3や後述するクイックリターンミラー24等を介して形成される被写体の光学像を目視観察するための光学式のファインダであり、フォーカシングスクリーン(焦点板)41、ペンタ(ダハ)プリズム42、測光素子43、測光光学系44、接眼部(接眼レンズ系)45等を備えて構成されている。
ファインダ4内には、フォーカスエリアに対応したエリアマークやその他の情報をペンタプリズム42内に供給し、これらの情報等を撮影者がファインダ4の観察窓を介して撮影領域内で重畳的に視認可能とするための第1ファインダ内表示装置46が設けられている。また、同じくファインダ4内には、露出レベルを表示するための露出インジケータや撮影に関する情報等を、撮影者がファインダ4の観察窓を介して撮影領域の外側(例えば、下側)で視認可能とするための第2ファインダ内表示装置47も設けられている。これらの第1及び第2ファインダ内表示装置46、47としては、例えば、セグメント方式の液晶表示装置が用いられる。なお、第1及び第2ファインダ内表示装置46、47としては、複数の発光素子(LED等)を備える表示装置を用いてもよい。
図2は、第1及び第2ファインダ内表示装置46、47により表示されるファインダ内表示の一例を示す図である。同図において、60は撮像領域であり、撮影領域60は撮影レンズ3を介した像が表示される領域である。撮影領域60内には第1ファインダ内表示装置46によって各種のマーク、その他の情報等が被写体の像に対して重畳的に表示される。同図では、中央フォーカスエリア(マーク)61が重畳的に表示されている様子が示されている。
図2において、撮影領域60の下側には、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域(情報表示バー)70が配置されている。この情報表示領域70には、同図に示されているように、露出状態(露出レベル)を表示する露出インジケータ72等の各種の情報が表示される。この情報表示領域70に表示される情報としては、これら以外に、ピント表示、シャッタスピード、絞り値、調光補正マーク、露出補正マーク、記録可能残コマ数、PC接続中マーク、バッテリ残量等を例示することができる。
ファインダ4内の情報表示領域70に表示される露出インジケータ72は、最適露出値との関係で現在の露出値がアンダーぎみであるか、オーバーぎみであるか、若しくは適正であるかを示す表示である。
この露出インジケータ72は、同図に示されているように、直線的(横一列)に配置された複数の表示セグメント73を有し、同図の例では、矩形状の14個の表示セグメントと、両脇に三角形の表示セグメントをそれぞれ有する配列となっている。これらの表示セグメント73の一端側(同図で撮影領域60を上側に情報表示領域70を下側として見て右側)の上部には、アンダー露出側であることを示すマイナスマーク74が、他端側(同図で同様に見て左側)の上部には、オーバー露出側であることを示すプラスマーク75が配置されている。
表示セグメント73の中央部には、適正露出を示すセンタマーク76が配置されている。この露出インジケータ72は、後述するように、スピードライト5の充電開始から充電完了までの一例の充電経過を表示するインジケータ又はスピードライト5が備えるバッテリの残量表示を行うインジケータとしても用いられる。
図1に戻り、カメラ本体2の背面には、撮像素子21に結像される画像を表示可能なドットマトリックス表示方式の画像表示用の液晶パネルからなる画像表示モニタ(背面モニタ)28が設けられている。画像表示モニタ28には、画像(静止画、動画)の他に、カメラ1が備える後述するメイン制御装置(図5の符号101参照)による制御の下、各種のメニュー画面や選択画面、その他の撮影に関する情報等も表示される。
カメラ本体2内において、撮像素子21の前面側(メカニカルシャッタ23よりも更に前面側)には、公知のクイックリターンミラー24(メインミラー25とサブミラー26)が回動可能に軸支されている。
メインミラー25はその一部(中央部近傍)がハーフミラー、その余の部分が全反射ミラーとなっており、クイックリターンミラー24がミラーダウン状態では、メインミラー25のハーフミラー部を透過した一部の光は、サブミラー26で反射されるようになっている。サブミラー26で反射された光は、不図示の光学系を介して、位相差検出方式の不図示の自動焦点(AF)検出装置27に入射される。
クイックリターンミラー24がミラーアップ状態に切り換えられると、撮影レンズ3からの光はメカニカルシャッタ23を介して撮像素子21に入射される。
撮影レンズ3は、レンズ鏡筒内部に、メインレンズ31、ズームレンズ(焦点距離調節レンズ)やフォーカスレンズ(焦点位置調節レンズ)等を含む複数のレンズからなるレンズ系32、固定レンズ33、及び絞り34等を備えて構成されている。ズムーレンズ及びフォーカスレンズは、それぞれ撮影レンズ3の光軸に沿う方向に移動可能に取り付けられている。
フォーカスレンズは、カメラ本体2内のメイン制御装置からの制御信号に基づいて、駆動モータ(アクチュエータ)35により光軸に沿う方向の位置が変化される。
カメラ本体2の上部又は背面には、図示は省略するが、撮影者が指示内容を手動入力するための各種のスイッチ、押しボタン、ダイヤル、十字キー等の操作部が配置されている。操作部としては、電源をオン/オフする電源ダイヤル、レリーズボタン、コマンドダイヤル、メニューボタン、項目選択用十字キー、OKボタン(決定ボタン)等が設けられている。なお、この操作部としては、後述するように、露出インジケータ72の表示内容を切り換えるための表示切換ボタン等も設けられている。
また、カメラ本体2の上部(例えば、右肩部分)には、図示は省略するが、撮影モード等を含む各種の設定内容を表示するためのセグメント表示方式の小型液晶表示装置からなる情報表示パネル(図1では不図示)が配置されている。
図3にこの情報表示パネルの表示の一例が示されている。図3において、情報表示パネル29の情報表示領域80内には、露出状態(露出レベル)を示す露出インジケータ82、撮影モード表示87、AFエリア表示88、撮影コマ残数表示89等の各種の情報が表示される。
露出インジケータ82は、複数の表示セグメント83(同図では14個)、マイナスマーク84、プラスマーク85、及びセンタマーク86等から構成されている。露出インジケータ82は、図2に示した第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70に表示される露出インジケータ72と同様であるので、その説明は省略する。なお、図3の表示セグメント83、マイナスマーク84、プラスマーク85、センタマーク86は、図2の表示セグメント73、マイナスマーク74、プラスマーク75、センタマーク76にそれぞれ対応する。
撮影モード表示87は、現在設定されている撮影モードを表示するものであり、同図では、プログラムモードであることを示す「P」が表示されている。マニュアルモードである場合には「M」が表示される等、他のモードである場合にはそれを表現するイニシャルが表示される。AFエリア表示88は撮影領域内に設定されている複数のフォーカス検出位置を示している。同図では、十字マークで示す位置がフォーカス検出位置であり、撮影領域内でのおおよその位置を知ることができる。撮影残コマ数表示89は、装着されている撮影画像記録用の記録媒体(メモリカード等)の残記憶容量に基づいて、今後何枚の写真撮影が可能かを表示するものであり、同図では今後125枚の写真撮影が可能であることを示している。
この情報表示パネル29には、これらの情報の他、撮影者による設定等に応じて、シャッタスピード、露出補正値、調光補正値、ISO感度、バッテリ残量表示、閃光モード、画質モード、画像サイズ、連写可能コマ数、セルフタイマモード表示、リモコンモード表示、絞り値、PC接続中マーク、AFモード表示、測光モード表示等の情報も表示される。なお、この情報表示パネル80によるこれらの表示は、撮影者が所定のカスタムメニューで選択操作を行うことにより、任意に表示/非表示を選択することができるようになっている。
〔スピードライト(閃光装置)の構成〕
次に、スピードライト5の構成について、図1及び図4を参照して説明する。図4は、スピードライト5の充電(蓄電)制御系を示す回路図である。スピードライト5は、外付けの閃光装置であり、ファインダ4の上部に設けられたライトマウント40を介して、カメラ1(ファインダ4)に着脱可能に装着される。ライトマウント40は、図1に示すように、スピードライト5を機械的に固定する機構の他、スピードライト5をカメラ1に電気的に接続するための接続端子を備えている。
次に、スピードライト5の構成について、図1及び図4を参照して説明する。図4は、スピードライト5の充電(蓄電)制御系を示す回路図である。スピードライト5は、外付けの閃光装置であり、ファインダ4の上部に設けられたライトマウント40を介して、カメラ1(ファインダ4)に着脱可能に装着される。ライトマウント40は、図1に示すように、スピードライト5を機械的に固定する機構の他、スピードライト5をカメラ1に電気的に接続するための接続端子を備えている。
スピードライト5は、キセノンランプ50、リフレクタ(反射板)51、フレネルレンズ52、電池等の閃光用バッテリ(図1では不図示)等を概略備えて構成されており、閃光用バッテリから電力を供給して、キセノンランプ50を発光させることにより、リフレクタ51及びフレネルレンズ52を介して、被写体を照明するための閃光を発する装置である。
スピードライト5は、図4に示すように、電気的又は電子的回路として、ライト制御部53、コンデンサ54、閃光用バッテリ(電源)55、昇圧回路56、発光制御回路57、分圧回路58、複数のダイオード59等を備えて構成されている。ライト制御部53は、マイクロコンピュータ等から構成され、カメラ本体2が備えるメイン制御装置101とライトマウント40の電気的接点を介して通信可能に接続され、メイン制御装置101からの充電開始信号SG1、発光信号SG2等に基づいて、コンデンサ54の充電やキセノンランプ50の発光を制御するとともに、コンデンサ54の充電状態をメイン制御装置101に供給する等の処理を行う。
閃光用バッテリ55からの電力は、昇圧回路56及びダイオード59を介してコンデンサ54に供給され、ライト制御部53が昇圧回路56を制御することにより、コンデンサ54に対する充電の開始及び停止が制御される。コンデンサ54の充電状態(充電量)は、複数の抵抗を備える分圧回路58を介してライト制御部53でモニタされるようになっており、ライト制御部53は、これを充電状態情報CS1としてメイン制御装置101へ供給する。
ライト制御部53は、メイン制御装置101からの発光信号SG2に応じて、発光制御回路57を介してキセノンランプ50を発光させる。なお、分圧回路58からのアナログ信号は、不図示のA/D変換器を介してデジタル信号に変換されてライト制御部53に取り込まれ、ライト制御部53からの昇圧回路56及び発光制御回路57への制御信号は、それぞれ不図示のA/D変換器を介してアナログ信号に変換されて供給される。
〔カメラの制御系の構成〕
図5は本実施形態に係るカメラの制御系の概略構成を示すブロック図である。同図において、101はマイクロコンピュータ等によって構成されるメイン制御装置(制御マイコン)であり、後述する各ブロックから出力される信号の入力を受けて所定の演算を行い、演算結果に基づいて制御信号を各ブロックへ出力する。なお、このメイン制御装置101を含む各ブロックであって、電源を必要とするものには、不図示のカメラ用バッテリ(電池)から電力が供給されるようになっている。
図5は本実施形態に係るカメラの制御系の概略構成を示すブロック図である。同図において、101はマイクロコンピュータ等によって構成されるメイン制御装置(制御マイコン)であり、後述する各ブロックから出力される信号の入力を受けて所定の演算を行い、演算結果に基づいて制御信号を各ブロックへ出力する。なお、このメイン制御装置101を含む各ブロックであって、電源を必要とするものには、不図示のカメラ用バッテリ(電池)から電力が供給されるようになっている。
SW1は上述した電源ダイヤルの回転位置に連動してオン/オフする電源スイッチ(メインスイッチ)である。SW2は上述したレリーズボタンを半押し位置まで押下することによりオンし、該レリーズボタンの半押し位置から押し込みを解除するとオフする半押しスイッチである。SW3は上述したレリーズボタンを全押し位置まで押下することによりオンし、該レリーズボタンの全押し位置からの押し込みを解除するとオフする全押しスイッチである。
SW4は上述した露出インジケータ72の表示内容(露出表示、充電経過表示等)を切り換えるための表示切換ボタンの押し込みによりオンし、該露出表示ボタンの押し込みの解除によりオフする表示切換スイッチである。SW5,SW6は上述したコマンドダイヤルの回転によりオン/オフするスイッチであり、該コマンドダイヤルの回転方向の判別に使用する。
撮像素子21は、撮影レンズ3を透過した被写体光を受光して画像信号(蓄積電荷としてのアナログ信号)を出力する。撮像素子21からの画像信号は、A/D変換回路103に供給され、ゲイン調整などの処理が行われた後に、デジタル信号に変換され、画像処理回路105に送られる。タイミング回路104は、撮像素子21を駆動するタイミング信号及びA/D変換回路103に駆動するタイミング信号を出力する。
画像処理回路105は、ASIC(Application Specific Integrated Circuit)等で構成され、デジタル信号である原画像データに対してホワイトバランス(WB)調整、輪郭補償、ガンマ補正などの画像処理を行うとともに、前述のA/D変換回路103から出力されるデジタル信号の原画像データを後述のバッファメモリ106へ出力する。また原画像データを画像処理した後に、所定の形式で圧縮する圧縮処理、圧縮されたデータを伸長する伸長処理等を行う。さらに圧縮処理後の画像データを後述する記録媒体107へ出力する。
バッファメモリ106は、原画像データや圧縮処理後の圧縮画像データを一時的に格納するためのメモリである。記録媒体107はフラッシュメモリ等から構成されるメモリカード等であって、カメラ本体2に設けられた不図示のスロットに交換可能に装着される。
表示駆動回路108は、入力された画像信号(スルー画像や、記録媒体107に記録された画像の再生画像など)を画像表示モニタ28に出力して、当該画像を表示させるために画像表示モニタ28を駆動する回路である。また、画像表示モニタ28には、メイン制御装置101からの制御に基づいて、表示駆動回路108を介して、各種のメニュー表示や撮影に関する情報も表示される。情報表示パネル29は、メイン制御装置101による制御の下、不図示の表示駆動回路を介して、上述の図3を参照して説明したような各種の情報を表示する。
測光装置110は、測光素子43からの出力を輝度値に換算して、メイン制御装置101に供給する。メイン制御装置101はこの輝度値情報と、撮影レンズ3内のレンズ制御部から送られるレンズデータ、及び現在設定されている絞り値及びシャッタスピード等に基づいて、現在の露出値及び最適露出値を算出する。算出された現在の露出値及び最適露出値は、撮影者による露出調整又は確認のため、情報表示パネル29及び第2ファインダ内表示装置47を介して、上述した露出インジケータ(図2、図3参照)として表示される。
シャッタ駆動回路112は、メカニカルシャッタ23の先幕及び後幕の保持並びにそれぞれの解除を制御する。モータ駆動回路114は、シーケンスモータ115の回転を制御する。シーケンスモータ115はクイックリターンミラー24のアップ/ダウン、絞り34の絞り込み及びその開放、メカニカルシャッタ23のチャージ等を行う。
絞り位置検出装置116は、シーケンス駆動装置により絞り34が絞り込まれるときの絞りの位置をパルスとして検出して、メイン制御装置101に供給する。自動焦点検出装置27は、撮影レンズ3による焦点位置の調節状態を検出してメイン制御装置101に供給する。レンズ駆動装置35は、メイン制御装置101による制御の下、撮影レンズ3のフォーカスレンズを撮影レンズ3の光軸AX方向に進退駆動し、撮影レンズ3の焦点位置を調節する。
〔撮影処理及び充電経過表示処理〕
次に、図6〜図8に示すフローチャートを参照して、撮影時におけるスピードライトの発光のための充電、充電経過の表示、発光等についての処理を説明する。図6は静止画の撮影に関する処理を示すフローチャート、図7はスピードライトの充電処理に関する処理を示すフローチャート、図8は充電経過表示中に露出を変更する操作があった場合の処理を示すフローチャートである。
次に、図6〜図8に示すフローチャートを参照して、撮影時におけるスピードライトの発光のための充電、充電経過の表示、発光等についての処理を説明する。図6は静止画の撮影に関する処理を示すフローチャート、図7はスピードライトの充電処理に関する処理を示すフローチャート、図8は充電経過表示中に露出を変更する操作があった場合の処理を示すフローチャートである。
まず、図6を参照する。カメラ1に外付けのスピードライト5がライトマウント40を介して装着完了した後(S11)、撮影者による電源ダイヤルの操作により、メインスイッチSW1がオンされると(S12)、スピードライト5を発光させて撮影を行う閃光モードに設定されているか否かの判断を行う(S13)。
なお、カメラ1が内蔵スピードライトを備えており、該内蔵スピードライトを用いて撮影を行う場合には、同図に点線で示すように、該内蔵スピードライトの発光準備(充電開始可能な状態となるまでの初期化処理)が完了した後(S11’)、S13に進むことになる。なお、上述した通り、ここでは、説明を簡単にするため、外付けスピードライト5を用いて撮影する場合についての説明とし、内蔵スピードライトを用いて撮影する場合の処理については説明を省略する。但し、内蔵スピードライトを用いて撮影する場合も、基本的に同様の処理がなされる。
S12で、メインスイッチSW1がオンされると、図外の初期化処理等が行われ、この初期化処理では、カメラ1を静止画撮影用のモード(静止画撮影モード)に設定するとともに、図2に示したように、第2ファインダ内表示装置47によって情報表示領域70に露出インジケータ72を表示し、また、図3に示したように、情報表示パネル29にも同様に露出インジケータ82を表示する処理を含む各種の処理が行われる。なお、外付けのスピードライト5に電源スイッチがある場合には、該電源スイッチはオンに設定されているものとする。
S13では、スピードライト5を発光させて撮影を行う閃光モードであるか、スピードライト5を発光させずに撮影を行う通常モード(非閃光モード)であるかを判断し、閃光モードでないと判断した場合(Nの場合)には、現在設定されているシャッタスピードや絞りの設定等に基づいて、第2ファインダ内表示装置47による露出インジケータ72、及び情報表示パネル29の露出インジケータ82に露出表示を行う(S18)。なお、以下では、第2ファインダ内表示装置47による露出インジケータ72の表示内容と、情報表示パネル29による露出インジケータ82の表示内容は同様であるものとし、第2ファインダ内表示装置47による露出インジケータ72の表示についてのみの説明とする。
S18での露出表示後、レリーズスイッチSW3がオン、即ち、レリーズボタン全押しされるまで待機し(S19)、オンされた場合(Yの場合)には、クイックリターンミラー24のミラーアップ、メカニカルシャッタ23の作動、クイックリターンミラー24のミラーダウン、撮像素子21からの画像の取り込み、記録媒体107への記録等の一連の撮影処理を実行する(S20)。このときは、閃光モードではないため、メイン制御装置101は、ライト制御部53に対して、充電開始信号SG1、発光信号SG2は送らず、スピードライト5では充電や発光は行われない。撮影処理の後、S17に進んで、撮影終了か否かを判断し、撮影継続と判断された場合(Nの場合)にはS13に戻り、撮影終了と判断された場合、即ち、例えば、メインスイッチSW1がオフされた場合や静止画撮影モードからリアルタイム画像表示モード(ライブビューモード)等の静止画撮影モード以外のモードに切り換えられた場合等には、一連の処理を終了する。
S13において、閃光モードであると判断された場合(Yの場合)には、スピードライト5の充電に関する処理であるライト充電シーケンスを実行する(S14)。ライト充電シーケンスは、図7に示されている。ライト充電シーケンスでは、まず、メイン制御装置101は、ライト制御部53に充電開始信号SG1を送る(S21)。この充電開始信号SG1を受けて、ライト制御部53は、昇圧回路56にコンデンサ54へのライトバッテリ55からの電力の供給を開始させ、これによりコンデンサ54の充電が開始される(S22)。
次いで、メイン制御装置101は、図2に示した第2ファインダ内表示装置47による露出インジケータ72の表示モードを充電経過表示モードに切り換える(S23)。
この表示モードの切りかえは、図9に示されているように、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70の露出インジケータ72のセンタマーク76を消灯する(同図では点線で示されている)とともに、露出インジケータ72に隣接して、露出インジケータ72が充電経過表示モードになっていることを示す「Charge」の文字列からなるセグメント77を点灯させることにより行う。なお、ここでは、このセグメント77の点灯がない場合は、露出インジケータ72は本来の露出表示モードとなっていることを意味する。但し、充電経過表示モードとの差別化のため、露出インジケータ72が露出表示モードとなっている場合に、露出表示モードであることを示す、例えば「Exp.」等の文字列をセグメント表示するようにしてもよい。
次に、ライト制御部53は分圧回路58の検出端子における電圧を検出し、コンデンサ54の放電時及びフル充電時の同電圧に基づいて、コンデンサ54の現在の充電量を求めて、充電状態情報CS1としてメイン制御装置101に送り、メイン制御装置101は、この情報を取得する(S24)。
メイン制御装置101は、ライト制御部53から送られる充電状態情報CS1に基づいて、露出インジケータ72に充電経過を表示する(S25)。この充電経過の表示は、図9に示されているように、表示セグメント73のマイナスマーク74側の端部からその充電量に応じて順次隣接する表示セグメント73を点灯させることにより行う。同図では、黒塗りされた表示セグメント73は点灯状態を示しており、白抜きの表示セグメント73は消灯状態を示している(後述する図10及び図11でも同じ)。
次いで、メイン制御装置101は充電状態情報CS1に基づいて、コンデンサ54の充電が完了したか否かを判断し(S26)、完了していないと判断された場合(Nの場合)にはS24に戻って、更に充電状態情報取得(S24)、充電経過表示(S25)を充電が完了するまで繰り返し実行する。なお、S26で充電が完了していないと判断された場合(Nの場合)には、設定に応じて、後述する露出変更割込シーケンス(S28)を実施した後に、S24に戻るようにしてもよい。
S26で充電完了と判断された場合(Yの場合)には、露出インジケータ72を充電経過表示モードから元の露出表示モードへと切り換えるとともに、現在の設定に基づく露出表示を行い(S27)、図6のS15へリターンする。充電経過表示モードからの露出表示モードへの切り換えは、センタマーク76を点灯させるとともに、セグメント77の文字列「Charge」を消灯することにより行う。なお、S26で充電完了と判断された場合には、充電完了を知らせるために従来から設けられている表示(充電完了ランプや充電完了マークの表示)を行うようにしても良い。
図7に示したライト充電シーケンスの実行により、スピードライト5のコンデンサ54の充電状態に従って、図9、図10、及び図11に示すように、露出インジケータ72の表示セグメント73が、マイナスマーク74側からプラスマーク75側へ向かって順次点灯され、充電完了で全ての表示セグメント73が点灯される。
このように、スピードライト5のコンデンサ54の充電中には、第2ファインダ表示装置47の情報表示領域70内の露出インジケータ72を充電経過表示モードに切り換えて、当該充電経過を表示するようにしたので、撮影者は、フル充電に対して現在の充電量又は今後充電すべき量がどのくらいの割合であるのかを一見して容易に認識することが可能となる。また、表示セグメント73の点灯の進行速度から、あとどのくらいの時間で充電が完了するのかを容易に認識することもできる。従って、最適なタイミングでスピードライト5による発光を伴う撮影を行うことが可能となる。また、本来露出を表示するための露出インジケータ72をスピードライト5のコンデンサ54の充電経過の表示に兼用するようにしたので、充電経過表示用の表示部(インジケータ)を別途設ける必要がなく、露出インジケータを備える既存のシステムに容易に適用することが可能である。
なお、上述した説明では、コンデンサ54の充電完了に伴い露出インジケータ72を充電経過表示モードから露出表示モードに戻すようにしているが、充電経過表示モードをそのまま継続するようにしても勿論よい。充電完了後に、充電経過表示モードを継続するか、露出表示モードに戻すかを、撮影者による選択操作に応じて任意に変更設定できるようにしてもよい。
図6に戻り、ライト充電シーケンス(S14)を実行した後、S15において、レリーズスイッチSW3がオン、即ちレリーズボタンの全押しがなされるまで待機し(S15)、オンされた場合(Yの場合)には、クイックリターンミラー24のミラーアップ、メカニカルシャッタ23の作動、クイックリターンミラー24のミラーダウン、撮像素子21からの画像の取り込み、記録媒体107への記録等の一連の撮影処理を実行する(S16)。このとき、メイン制御装置101は、適宜なタイミングでライト制御部53へ発光指示信号SG2を送り、これに応じてライト制御部53は発光制御回路57を介して、キセノンランプ50を発光させる。スピードライト5を発光させての撮影処理の後、S17に進んで、撮影終了か否かを判断し、撮影継続と判断された場合(Nの場合)にはS13に戻り、撮影終了と判断された場合(Yの場合)には、一連の処理を終了する。
次に、図7の露出変更割込シーケンス(S28)について、図8を参照して説明する。図7のライト充電シーケンスにおいては、スピードライト5のコンデンサ54の充電中は、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70の露出インジケータ72に、コンデンサ54の充電経過の表示を行うようにしている。しかし、かかる充電中に、撮影準備のために露出の変更操作(シャッタスピードや絞り等の変更操作)が行われることがあり、露出表示が必要とされる場合がある。この場合には、図7のS26で充電完了でないと判断された場合(Nの場合)に、この露出変更割込シーケンスを実行した後に、S34に戻るようにするとよい。
図8において、まず、露出変更操作(シャッタスピードや絞りの変更等)が行われたか否かを判断し(S31)、行われていないと判断した場合(Nの場合)にはそのまま図7のS24にリターンし、行われていると判断した場合(Yの場合)には、露出インジケータ72を充電経過表示モードから露出表示モードへと切り換えるとともに、現時点での設定及び測光素子43による測光結果等に基づく露出表示を行う(S32)。露出表示モードへの切り換えは、露出インジケータ72のセンタマーク76を点灯させるとともに、セグメント77の文字列「Charge」を消灯することにより行う。
次いで、再度、露出変更操作が行われたか否かを判断し(S33)、行われていないと判断した場合(Nの場合)にはS32に戻って露出表示を行い、行われていないと判断した場合(Yの場合)には、最後の露出変更操作から予め設定された所定時間が経過したか否かを判断する(S34)。S34で、所定時間が経過していないと判断した場合(Nの場合)にはS33に戻り、所定時間が経過したと判断した場合(Yの場合)には、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70の露出インジケータ72を、再度、充電経過表示モードに切り換えるとともに、充電経過を表示し(S35)、図7のS24にリターンする。充電経過表示モードへの切り換えは、露出インジケータ72のセンタマーク76を消灯するとともに、セグメント77の文字列「Charge」を点灯させることにより行う。
図8に示した露出変更割込シーケンスを実行することにより、スピードライト5のコンデンサ54の充電中は、原則的に、露出インジケータ72に充電経過を表示するが、露出変更操作が行われることにより、露出表示に速やかに切り換えられるので、撮影者は当該露出表示を参考に適切な露出に調整することが可能になるとともに、所定時間の間、露出変更操作が行われなかった場合には、元の充電経過表示に戻るので、充電状況の確認と、最適なタイミングでの撮影を両立的に行うことが可能となる。
なお、ここでは、絞りの変更等の露出を変更する操作が行われた場合に、露出インジケータ72を露出表示に戻すようにしたが、これに加えて、又はこれとは別に、カメラ1に操作部の一つとして設けられている、露出表示又は充電経過表示を切り換えるための表示切換ボタンの押下が表示切換スイッチSW4により検出された場合に、表示の切り換えを行うようにしてもよい。このようにすることにより、撮影者が必要に応じて任意のタイミングで表示を変更することができ、便宜である。この表示切換ボタンは、充電経過表示中に押下されると、露出表示に切り換え、露出表示中に押下されると、充電経過表示に切り換えるようにするとよい。
また、図6のフローチャートでは、スピードライト5の発光を伴う撮影を行う場合には、ライト充電シーケンスS14を実行した後、即ちスピードライト5のコンデンサ54の充電完了後に、レリーズの判断(S15)、撮影処理(S16)が行われるものとしている。従って、充電完了前には、レリーズ(レリーズボタンの全押し)しても撮影処理は行われず、スピードライト5の光量不足による撮影が防止されている。しかし、撮影者あるいは撮影状況によっては、充電完了前であっても、撮影をしたいと考える場合があり得るので、これに対応するため、レリーズの判断(S15)及び撮影処理(S16)と同様の処理を、図4の充電開始(S21)から充電完了(S26)に至るまでの間に挿入することによって、この期間(充電完了前)においても撮影が可能となるようにしてもよい。この場合に、充電完了前の撮影を許容するかどうかを予め撮影者の選択に応じて設定しておくようにしてもよい。
次に、本発明の他の実施形態として、上述した実施形態の変形例について説明する。
(第1変形例)
上述した実施形態では、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70に設定されている露出インジケータ72の各表示セグメント73は、互いに同一の色彩で点灯するものである。しかし、これをスピードライト5のコンデンサ54の充電経過表示用として用いる場合には、人間の視覚に関する人間工学的観点(生理学的、心理学的側面)からは同一色よりも、充電の段階に応じて色分けして表示した方が、充電状況をより的確に把握することが可能である。
上述した実施形態では、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70に設定されている露出インジケータ72の各表示セグメント73は、互いに同一の色彩で点灯するものである。しかし、これをスピードライト5のコンデンサ54の充電経過表示用として用いる場合には、人間の視覚に関する人間工学的観点(生理学的、心理学的側面)からは同一色よりも、充電の段階に応じて色分けして表示した方が、充電状況をより的確に把握することが可能である。
このような観点からは、図12に示すように、充電初期の段階では充電が不完全な状態であることを示す赤色で、充電中期の段階では充電が不完全ではないが十分ではない状態であることを示す黄色で、充電後期の段階では充電が完全又は完全とまではいかないがそれに近い状態であることを示す青色で表示することが望ましい。但し、このような赤色、黄色、青色の色分けは一例であり、人間光学的に他の色分け(色彩)を用いても勿論よい。なお、同一のインジケータで露出表示と充電経過表示とを兼用して行う場合には、インジケータを構成する各セグメントが2色以上の色彩を切り換えて表示可能なものを用いるとよい。即ち、露出表示を行う場合には各セグメントを単一色で点灯させ、充電経過表示を行う場合には、上述のような色分け点灯を行う。なお、色分けは赤色、黄色、青色の3色に限らず、2色でも4色以上でもよい。
(第2変形例)
上述した実施形態では、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70に設定されている露出インジケータ72の一部のセグメント(センタマーク76、セグメント77)を点灯又は消灯して、露出表示モードから充電経過表示モードに切り換えることにより、露出インジケータ72を兼用して用いるようにしたが、露出インジケータ72とは別に、充電経過表示専用のインジケータを設けてもよい。
上述した実施形態では、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70に設定されている露出インジケータ72の一部のセグメント(センタマーク76、セグメント77)を点灯又は消灯して、露出表示モードから充電経過表示モードに切り換えることにより、露出インジケータ72を兼用して用いるようにしたが、露出インジケータ72とは別に、充電経過表示専用のインジケータを設けてもよい。
コスト低減の観点からは、上述した実施形態のように、露出インジケータ72を露出表示と充電経過表示とで兼用する方が有利ではあるが、露出表示と充電経過表示とを両方常に確認したいという要請もあり得る。このような場合には、図13に示されているように、例えば、露出インジケータ72に隣接して、露出インジケータ72の表示セグメント73と同様な複数の表示セグメントを有する充電経過表示インジケータ92を別途設けるとよい。
この場合には、充電経過表示インジケータ92としては、上述した第1変形例のように、赤色、黄色、青色等の色分け点灯とするとよい。このようにすることにより、露出表示と充電経過表示とを同時に確認することができるとともに、露出インジケータ72として同一色の単色発光のセグメントを、充電経過表示インジケータ92として、各色毎に、単色発光のセグメントを用いることができ、上述した第1変形例のように、多色発光のセグメントを用いる必要がないという利点がある。
(第3変形例)
上述した実施形態では、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70の露出インジケータ72を露出表示と充電経過表示とで兼用して用いるものであったが、露出インジケータ72を充電経過表示用以外の情報表示インジケータとして兼用するようにしてもよい。
上述した実施形態では、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70の露出インジケータ72を露出表示と充電経過表示とで兼用して用いるものであったが、露出インジケータ72を充電経過表示用以外の情報表示インジケータとして兼用するようにしてもよい。
例えば、図14には、露出インジケータ72をスピードライト5のライトバッテリ55の残量インジケータとして用いる場合の例が示されている。この場合には、露出表示からバッテリ残量表示に切り換える際には、センタマーク76を消灯する(同図には点線で示されている)とともに、露出インジケータ72に隣接して、「Battery」の文字列からなるセグメント78を点灯させることにより行う。なお、ここでも、このセグメント78の点灯がない場合は、露出インジケータ72は本来の露出表示モードとなっていることを意味する。但し、バッテリ残量表示モードとの差別化のため、露出インジケータ72に露出表示を行っている場合に、露出表示を示す、例えば「Exp.」等の文字列をセグメント表示するようにしてもよい。
露出表示からバッテリ残量表示への切り換えは、例えば、専用のボタンを設けて、その押下により行うようにできる。なお、このバッテリ残量表示としては、スピードライト5のバッテリの残量表示のみならず、カメラ1のバッテリの残量表示としてもよい。また、スピードライト5又はカメラ1のバッテリが充電式である場合には、該バッテリの充電経過を表示するようにしてもよい。更に、露出インジケータ72を露出表示とバッテリ残量表示とで切り換えるのみならず、露出表示と、コンデンサの充電経過表示と、バッテリ残量表示とで切り換えて用いるようにしてもよい。
(その他の変形例)
上述した実施形態に追加して、メイン制御装置101がコンデンサ54の充電開始から充電完了に至るまでの時間を計測し、充電完了までに予め決められた所定時間以上を要した場合に、ライトバッテリ55の残量が僅少であることを判断し、ライトバッテリ55を交換すべきことを意味するバッテリ交換マークを、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70等に表示するようにできる。
上述した実施形態に追加して、メイン制御装置101がコンデンサ54の充電開始から充電完了に至るまでの時間を計測し、充電完了までに予め決められた所定時間以上を要した場合に、ライトバッテリ55の残量が僅少であることを判断し、ライトバッテリ55を交換すべきことを意味するバッテリ交換マークを、第2ファインダ内表示装置47による情報表示領域70等に表示するようにできる。
この場合に、ライト制御部53から送られる充電状態情報CS1に基づいて、メイン制御装置101がコンデンサ54への充電率(単位時間あたりの充電量)を算出して、スピードライト5のバッテリ55の残量を推測して、残量が僅少である場合にバッテリ交換マークを表示し、あるいは露出インジケータ72等を用いてバッテリ残量を表示するようにしてもよい。
上述した実施形態では、第2ファイン内表示装置47によって情報表示領域70に表示される露出インジケータ72を用いて、スピードライト5のコンデンサ54の充電経過を表示する場合を説明した。従って、撮影者はファインダ4の観察窓から目を離さずに、充電経過を確認することができる。また、撮影者がファインダ4の観察窓から目を離している場合には、情報表示パネル29の露出インジケータ82にも同様に充電経過が表示されているので、この場合にもスピードライト5のコンデンサ54の充電経過を確認することができる。
但し、第2ファインダ内表示装置47による露出インジケータ72と、情報表示パネル29の露出インジケータ82との一方のみを充電経過の表示と兼用するようにしてもよい。このようにすることにより、一方の露出インジケータが充電経過表示モードとなっても、他方の露出インジケータは露出表示モードのままであるため、常に双方を確認することができる。充電経過表示と兼用する露出インジケータとして、第2ファインダ内表示装置47による露出インジケータ72と、情報表示パネル29の露出インジケータ82との何れを用いるか、又は双方を用いるかを、撮影者による選択操作に応じて切り換えるようにしてもよい。
また、第1ファインダ内表示装置46によって、ファインダ4内の撮像領域60に重畳させて同様な露出インジケータを表示する場合には、該露出インジケータを用いて、スピードライト5のコンデンサ54の充電経過等を表示するようにしてもよい。画像表示モニタ28に同様の露出インジケータを表示する場合には、該露出インジケータを用いて、スピードライト5のコンデンサ54の充電経過等を表示するようにしてもよい。
また、カメラ1を有線又は無線等を用いて表示ディスプレイを備える情報処理装置(パーソナルコンピュータ等)に接続し、該表示ディスプレイに、同様の露出インジケータを表示する場合には、該露出インジケータを用いて、該充電経過を表示するようにしてもよい。なお、スピードライト5として、背面に表示ディスプレイ(不図示)をもつスピードライトを使用する場合において、上述と同様の露出(又は発光量)インジケータ表示を行う場合や、あるいは既述のカメラ背面の画像表示モニタ28に、上述と同様な露出インジケータ表示をする場合にも、その露出インジケータを用いて上述の一連の充電経過を表示するようにしても良い。
さらに、露出インジケータの構成は、図2等に示したものに限定されず、棒グラフのようなインジケータのみならず、円グラフ(又は半円グラフ)のようなインジケータ、その他の構成を有するインジケータであってもよい。
また、第2ファインダ内表示装置47のようなデジタル式のセグメント液晶表示装置を用いて露出インジケータを表示するのではなく、電気制御可能な従来から用いられている指針揺動型等のアナログ式の露出インジケータを用いる場合には、該アナログ式の露出インジケータを用いて、スピードライト5のコンデンサ54の充電経過を表示するようにしてもよい。なお、本発明は、レンズ交換式の一眼レフカメラだけでなく、上述したような露出インジケータ表示が可能なものであれば、レンズ一体型のカメラにも適用できるものである。
以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。従って、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
1…カメラ、2…カメラ本体、3…撮影レンズ、4…ファインダ、5…スピードライト、21…撮像素子、23…メカニカルシャッタ、24…クイックリターンミラー、28…画像表示モニタ、29…情報表示パネル、34…絞り、40…ライトマウント、43…測光素子、46…第1ファインダ内表示装置、47…第2ファインダ内表示装置、50…キセノンランプ、51…リフレクタ、52…フレネルレンズ、53…ライト制御部、54…コンデンサ、55…ライトバッテリ、57…発光制御回路、58…分圧回路、60…撮影領域、70…情報表示領域、72…露出インジケータ、73…表示セグメント、74…マイナスマーク、75…プラスマーク、76…センタマーク、80…情報表示パネル、82…露出インジケータ、83…表示セグメント、84…マイナスマーク、85…プラスマーク、86…センタマーク、101…メイン制御装置。
Claims (14)
- 撮影に関する情報を表示する表示部と、
閃光装置を発光させるためのコンデンサの充電状態を検出する検出部と、
前記コンデンサの充電状態のみに依存する充電開始から充電完了に至るまでの一連の充電経過を、前記検出手段の検出結果に基づいて前記表示部に表示させるよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とするカメラシステム。 - 前記表示部はファインダを介して視認可能なように設けられていることを特徴とする請求項1に記載のカメラシステム。
- 前記表示部としてカメラ本体に設けられた画像又は情報を表示するための表示装置の一部を用いることを特徴とする請求項1又は2に記載のカメラシステム。
- 前記表示部は直線的に配列された複数の表示セグメントを有し、
前記制御部は前記充電経過に従って、一端側に位置する表示セグメントから順次隣接する表示セグメントを点灯させ、充電完了で他端側に位置する表示セグメントまでの全ての表示セグメントを点灯させることを特徴とする請求項1〜3の何れか一項に記載のカメラシステム。 - 前記複数の表示セグメントを互いに隣接するように複数にグループ分けし、該グループ毎に異なる表示色で点灯させることにより、前記充電経過を表示色でも識別可能としたことを特徴とする請求項4に記載のカメラシステム。
- 前記表示部は露出レベルを表示する表示部と兼用されることを特徴とする請求項1〜5の何れか一項に記載のカメラシステム。
- 前記制御部は前記コンデンサの充電時には前記充電経過を、それ以外の時には露出レベルを前記表示部に表示することを特徴とする請求項6に記載のカメラシステム。
- 前記制御部は、前記充電時には、前記露出レベルに関する特定の表示を消灯することを特徴とする請求項7に記載のカメラシステム。
- 前記制御部は前記充電経過の表示中であっても、任意のタイミングで、露出レベルの表示に切り換えることを特徴とする請求項6〜8の何れか一項に記載のカメラシステム。
- 前記制御部は前記充電経過の表示中は、当該充電経過の表示である旨を示す表示を行うことを特徴とする請求項6〜9の何れか一項に記載のカメラシステム。
- 前記表示部は前記コンデンサに電力を供給するバッテリの残量を表示する表示部と兼用されることを特徴とする請求項1〜6の何れか一項に記載のカメラシステム。
- 撮影に関する情報を表示する表示部と、
閃光装置を発光させるためのコンデンサの充電状態を示す充電状態情報を該閃光装置から受け取り、該コンデンサの充電状態のみに依存する充電開始から充電完了に至るまでの一連の充電経過を前記充電状態情報に基づいて前記表示部に表示させるよう制御する制御部と、
を備えることを特徴とするカメラ。 - 前記表示部は直線的に配列された複数の表示セグメントを有し、
前記制御部は前記充電経過に従って、一端側に位置する表示セグメントから順次隣接する表示セグメントを点灯させ、充電完了で他端側に位置する表示セグメントまでの全ての表示セグメントを点灯させることを特徴とする請求項12に記載のカメラ。 - 前記表示部は露出レベルを表示する表示部と兼用されることを特徴とする請求項12又は13に記載のカメラ。
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Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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WO2015123958A1 (zh) * | 2014-02-18 | 2015-08-27 | 中兴通讯股份有限公司 | 一种移动终端及其充电指示方法 |
CN106338874A (zh) * | 2015-07-07 | 2017-01-18 | 佳能株式会社 | 照明装置及其控制方法 |
-
2007
- 2007-06-12 JP JP2007154877A patent/JP2008309840A/ja active Pending
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