JP2007104108A - 撮像装置、発光輝度制御方法及び発光輝度制御プログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】セルフタイマ動作時における無駄な電力消費を抑える。
【解決手段】モードダイヤル123によりセルフ撮影モードが設定された場合、バックライト70の輝度を低減させる。セルフタイマ動作時、通常ユーザは液晶パネルの表示面を見ないと考えられるから、このときに輝度を低減させることで無駄な電力消費を抑えることができる。ただし、手振れ防止目的のセルフタイマ動作もあるから、受光量が所定の閾値を下回る場合は輝度低減を停止させる。一方、CCD132の受光量が所定の閾値を超えている場合、デューティ比を増加させることでセルフタイマランプ105cの輝度を増加させる。明るい使用環境で被写体をセルフ撮影しようとしていると考えられる状態で、セルフタイマランプ105cの輝度を増加させることで、被写体側からセルフタイマランプ105cの点灯を良好に視認することができる。
【選択図】 図7
【解決手段】モードダイヤル123によりセルフ撮影モードが設定された場合、バックライト70の輝度を低減させる。セルフタイマ動作時、通常ユーザは液晶パネルの表示面を見ないと考えられるから、このときに輝度を低減させることで無駄な電力消費を抑えることができる。ただし、手振れ防止目的のセルフタイマ動作もあるから、受光量が所定の閾値を下回る場合は輝度低減を停止させる。一方、CCD132の受光量が所定の閾値を超えている場合、デューティ比を増加させることでセルフタイマランプ105cの輝度を増加させる。明るい使用環境で被写体をセルフ撮影しようとしていると考えられる状態で、セルフタイマランプ105cの輝度を増加させることで、被写体側からセルフタイマランプ105cの点灯を良好に視認することができる。
【選択図】 図7
Description
本発明は撮像装置のバックライトの発光輝度を制御する技術に関する。
従来、撮像装置の使用環境の明るさに応じて発光体の輝度を変化させる技術が存在する。例えば特許文献1によると、ファインダーからの逆入光を防止する手段の状態を検出し、逆入光を防止する手段が使用されている状態は、カメラのファインダー側に強い光があり被写体側からセルフタイマ中の表示の確認がしにくい環境下でもあると判断し、逆入光を防止する手段が使用されている状態でのセルフタイマ中の表示用発光部材の輝度を、通常のセルフタイマ時よりあげて駆動する。
特開2003−241294号公報
ところで、セルフタイマ動作開始後は、ユーザは撮像装置から離れることが通常であるため、高い輝度でバックライトを照らしても電力の無駄である。本発明はこのような問題点に鑑みてなされたもので、セルフタイマ動作時における無駄な電力消費を抑える技術を提供することを目的とする。
上述の課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は、液晶パネル、液晶パネルに照明光を発光するバックライト、バックライトの発光輝度を制御するバックライト制御部、撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、セルフ撮影モードを設定するセルフ撮影設定部、撮像開始の入力操作を受け付ける撮像指示部、セルフ撮影設定部によりセルフ撮影モードが設定された状態において、撮像指示部が撮像開始の入力操作を受け付けたことに応じ、所定の期間の経過を計時するセルフタイマ回路、セルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時の完了に応じて撮像素子の露光を制御するシャッタ制御部、を備え、バックライト制御部は、少なくともセルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時開始から完了までの間、バックライトの発光輝度を低減させるよう制御する。
セルフ撮影モードが設定されて計時動作が開始した場合、通常ユーザは液晶パネルの表示面を見ないと考えられる。この場合にバックライトの発光輝度を低減させることで無駄な電力消費を抑えることができる。
この撮像装置は、撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、A/D変換部の出力した画像データに基づいて受光量を検出する受光量検出部、被写体に向けて発光する発光部、受光量検出部の検出した受光量に応じて発光部の発光輝度を増加又は低減させるよう制御する発光制御部、をさらに備えることが好ましい。
発光部とは、セルフタイマランプ、オートフォーカス(AF)補助光ランプ、LED等を含む。発光制御部はセルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時に連動して発光部(具体的にはセルフタイマランプ)を発光させることで、撮像開始までの残り時間をユーザに知らせる。
かつ、発光制御部はセルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時の際に受光量検出部の検出した受光量が所定の閾値を超えたことに応じて発光部の発光輝度を増加させることが好ましい。
即ち、受光量がある一定の閾値を超えている場合、周囲が明るいと考えられる。この場合、発光部の発光輝度を増加させることで、発光部の発光が容易に認識できる。閾値は複数段階的に存在してもよく、この場合、閾値の大小に応じて発光部の発光輝度を段階的に増加又は減少させるよう制御してもよい。
また、バックライト制御部はセルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時の際に受光量検出部の検出した受光量が所定の閾値を超えたことに応じてバックライトの発光輝度を低減させるよう制御することが好ましい。
即ち、発光部の発光輝度の増加に備えてバックライトの発光輝度を低減させる。こうして、発光部の発光の際のピーク消費電力を低減し、電源電池の持続期間を延ばすことができる。
この撮像装置は、A/D変換部の出力した画像データを記録する画像記録部をさらに備え、バックライト制御部は画像記録部が画像データの記録を終了したことに応じてバックライトの発光輝度を増加させるよう制御するようにしてもよい。
画像記録の終了後はユーザが液晶パネルを見る可能性が高く、この場合はバックライトの発光輝度を増加させることでユーザが液晶パネルを見るのに必要な照明を与えることができる。
発光制御部はセルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時の際に受光量検出部の検出した受光量が所定の閾値を下回ったことに応じて発光部の発光輝度を低減させるよう制御してもよい。
周囲の環境が一定程度暗ければ、発光部の発光輝度が高くなくても発光は視認できるから、この場合は発光輝度を低減させて無駄な電力消費を抑えることができる。
この撮像装置は、夜間撮影モードを設定する夜間撮影設定部をさらに備え、シャッタ制御部は夜間撮影設定部による夜間撮影モードの設定に応じて撮像素子の露光時間を制御し、発光制御部は夜間撮影設定部が夜間撮影モードを設定したことに応じて発光部の発光輝度を減少させるよう制御してもよい。
夜間撮影モードが設定された場合、周囲の環境は暗いと考えられる。周囲の環境が暗ければ、発光部の発光輝度が低くても、ユーザはその発光を認識できるから、発光輝度を低減させて無駄な電力消費を抑えることができる。なお、長時間露光が設定された場合も、周囲の環境は暗いと考えられるから、この場合に同様の制御を行ってもよい。
ただし、発光制御部はセルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時の際に受光量検出部の検出した受光量が所定の閾値を下回ったことに応じて発光部の発光輝度を低減させる制御を停止するようにしてもよい。
ユーザがセルフ撮影モードを設定するのは、手振れ防止目的なのか、あるいは自分を撮影する目的なのか、撮像装置では判断がつかない。手振れ防止目的でセルフ撮影モードを設定していた場合は、表示部の発光輝度を下げると、自分を撮影する場合と異なりユーザが表示部を視認する必要があるにもかかわらず、これができなくなって不都合である。
通常、周囲が暗い場合は手振れが生じやすい状況であるため、ここでは、受光量が所定の閾値を下回っている場合、ユーザが手振れ防止目的でセルフ撮影モードを設定しているとみなし、発光部の発光輝度の低減制御を停止する。
こうすることで、ユーザが手振れ防止目的でセルフ撮影モードを設定している場合に、発光部の発光輝度が低減されてユーザが表示部を視認できなくなるという不都合を防げる。
本発明に係る発光輝度制御方法は、セルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時開始から完了までの間、バックライトの発光輝度を低減させるよう制御するステップを含む。
本発明に係る発光輝度制御プログラムは、少なくともセルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時開始から完了までの間、バックライトの発光輝度を低減させるよう制御するステップを撮像装置の演算装置に実行させる。
セルフ撮影モードが設定されて計時動作が開始した場合、通常ユーザは液晶パネルの表示面を見ないと考えられる。この場合にバックライトの発光輝度を低減させることで無駄な電力消費を抑えることができる。また、セルフタイマランプ発光時の消費電力ピークを抑えることができ、電池の持続期間を延ばすことができる。
以下、添付した図面を参照し本発明の好ましい実施の形態を説明する。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るデジタルカメラ(以下カメラと略す)100の正面図である。
カメラ100の正面に配備されたレンズ鏡胴60には、ズームレンズ101a及びフォーカスレンズ101bを含む撮影レンズ101が内蔵されており、ズームレンズ101aを光軸方向に移動させることで焦点距離調節が行なわれるとともに、フォーカスレンズ101bを光軸方向に移動させることによりピント調節が行なわれる。
レンズ鏡胴60は、カメラボディ180に沈胴した状態から、予め設定された最短焦点距離位置であるワイド端と最長焦点距離位置であるテレ端との間で進退することで、カメラボディ180から繰り出し、また収納される。この図では、レンズ鏡胴60がカメラボディ180に沈胴した状態が示されている。
またカメラ100には、非撮影時には撮影レンズ101の前面を覆って撮像レンズ101と外界とを遮ることで撮像レンズ101を保護する状態をつくり出すとともに、撮像時には撮像レンズを外界に露出するレンズカバー61が設けられている。
レンズカバー61は開閉自在な機構で構成されており、開放状態で撮影レンズ101の前面を覆い、閉鎖状態で撮影レンズ101の前面を外界に露出する。レンズカバー61は電源スイッチ121のオン/オフに連動して開放/閉鎖される。この図ではレンズカバー61は開放状態となっている。
カメラ100の上面には、中央部分にレリーズスイッチ104の配備されたモードダイヤル123と電源スイッチ121とが配備されており、正面には、ストロボ105a、AF補助光ランプ105b、セルフタイマランプ105c等が配備されている。
図2はカメラ100の背面図である。カメラ100の背面には、ズームスイッチ127が配備されている。ズームスイッチ127のワイド(W)側を押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴60がワイド端(望遠)側に繰り出し、テレ(T)側の他方を押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴60がテレ端(広角)側に移動する。
カメラ100の背面には、画像表示LCD102、切替レバー122、十字キー124、情報位置指定キー126等も設けられている。十字キー124は、上下左右がそれぞれ表示明るさ調整/セルフタイマ/マクロ撮影/ストロボ撮影を設定する操作系である。後述するが、十字キー124の下キーを押下することで、セルフタイマ回路83の計時完了後にメインCPU20がCCD132にシャッタ動作を行わせるセルフ撮影モードの設定を行える。
図3は、モードダイヤル123を上面から見た図である。モードダイヤル123は、回動可能なダイヤル式のスイッチで構成されている。モードダイヤル123には、撮影シーンを直感的に認識可能なマークであるアイコンが印刷されている。モードダイヤル123は、図中矢印方向に回転可能であり、撮影者は、撮影しようとする撮影シーンに近いアイコンが位置合わせマーク97の位置にくるようにモードダイヤル123を回転させることにより、撮影モードを選択することができる。
撮影モードの種類には、例えば、静止画を撮影する静止画の撮影モードと、動画を撮影する動画の撮影モードとがあり、更に静止画の撮影モードには、シャッタスピード、絞り値等の撮影条件を自動で設定するオートモード、それらの撮影条件の設定をマニュアルで行うマニュアルモード、人物撮影、風景撮影、スポーツ撮影、夜景撮影のように各撮影シーンに応じて適切な撮影条件に自動設定する各撮影モード(人物モード、風景モード、スポーツモード、夜景モード)などがある。
モードダイヤル123のアイコンはこれらの撮影モードに対応しており、特に、アイコン123−3は夜景モードに対応している。夜景モードでは、周囲が夜景等の暗い場所でストロボ105aを発光しない状態で撮影を行なう場合に使用される。夜景モードでは、CCD132のシャッタ速度が例えば1/60秒よりも長い露光状態となる(ロングシャッタモード)。
図4はカメラ100のブロック図である。カメラ100にはユーザがこのカメラ100を使用するときに種々の操作を行なうための操作部120が設けられている。この操作部120には、カメラ100を作動させるための電源投入用の電源スイッチ121、撮影と再生とを自在に切り替える切替レバー122、オート撮影やマニュアル撮影等を選択するためのモードダイヤル123、各種のメニューの設定や選択あるいはズームを行なうための十字キー124、閃光発光用スイッチ125、および十字キー124で選択されたメニューの実行やキャンセル等を行なうための情報位置指定キー126が備えられている。
また、カメラ100には、撮影画像や再生画像等を表示するための画像表示LCD102と、操作の手助けを行なうための操作LCD表示103が備えられている。
このカメラ100にはレリーズスイッチ104が配備されている。このレリーズスイッチ104によって撮影の開始指示がメインCPU20へと伝えられる。このカメラ100では撮影・再生切替レバー122によって撮影と再生との切り替えが自在になっていて、撮影を行なうときにはユーザによって撮影・再生切替レバー122が撮影側に切り替えられ、再生を行なうときには撮影・再生切替レバー122が再生側に切り替えられる。また、カメラ100には、閃光を発光する閃光発光管105aを有する閃光発光装置が配備されている。
また、カメラ100には、撮影レンズ101と、絞り131と、それら撮影レンズ101および絞り131を経由して結像された被写体像をアナログの画像信号に変換する撮像素子であるCCDセンサ132(以下CCD132と略記する)とが備えられている。CCD132は、詳細には、そのCCD132に照射された被写体光により発生した電荷を可変の電荷蓄積時間(露光期間)の間蓄積することにより画像信号を生成するものである。CCD132からは、CG部136から出力される垂直同期信号VDに同期したタイミングでフレーム毎の画像信号が順次出力される。
図5に示すように、CCD132の受光面にはR,G,Bの微小なカラーフィルタがマトリクス状に配列されており、R,G,Bの各色成分を含む撮像信号は、白バランス・γ処理部133で適当なレベルに増幅された後、A/D部134によってR,G,Bの各画像データとされる。なお、CCD132の画素配置はベイヤ型を例に図示したが、ハニカム型等各種の配列方式を採用でき、図示されたものに限定されない。
撮像素子にCCD132を用いた場合には、色偽信号やモアレ縞等の発生を防止するために、入射光内の不要な高周波成分を除去する光学的ローパスフィルタ132aが配設されている。また、入射光内の赤外線を吸収若しくは反射して、長波長域で感度が高いCCDセンサ132固有の感度特性を補正する赤外カットフィルタ132bが配設されている。光学的ローパスフィルタ132a及び赤外カットフィルタ132bの具体的な配設の態様は特に限定されない。
また、カメラ100には、CCDセンサ132からのアナログ画像信号が表わす被写体像のホワイトバランスを合わせるとともにその被写体像の階調特性における直線の傾き(γ)を調整し、さらにアナログ画像信号を増幅する増幅率可変の増幅器を含む白バランス・γ処理部133が備えられている。
さらに、カメラ100には、白バランス・γ処理部133からのアナログ信号をディジタルのR,G,B画像データにA/D変換するA/D部134と、そのA/D部134からのR,G,B画像データを格納するバッファメモリ135が備えられている。
本実施形態では、A/D部134は、8ビットの量子化分解能を有し、白バランス・γ処理部133から出力されるアナログR,G,B撮像信号をレベル0〜255のR,G,Bデジタル画像データに変換して出力する。ただし、この量子化分解能はあくまで一例であって本発明に必須の値ではない。
A/D部134によって得られたR,G,B画像データは、AF検出部150にも入力される。AF検出部150は、R,G,B画像データを1画面の所定の分割エリア毎にかつ同じ色成分毎に積算平均し、さらにフレームごとに、全エリアのR,G,B画像データの積算平均値Ir,Ig,Ibを算出する。この積算平均値Ir,Ig,IbをR,G,Bの可視光の受光量とする。
ただし、R,G,Bの可視光の受光量Ir,Ig,Ibは、R、G、Bの可視光にそれぞれ感度を有するCCD132以外の受光センサ(図示せず)によって検出することも可能である。
また、カメラ100には、CG(クロックジェネレータ)部136と、測光・測距用CPU137と、充電・発光制御部138と、通信制御部139と、YC処理部140と、電源電池68とが備えられている。
CG部136は、CCDセンサ132を駆動するための垂直同期信号VD,高速掃き出しパルスPを含む駆動信号、白バランス・γ処理部133,A/D部134を制御する制御信号、および通信制御部139を制御する制御信号を出力する。また、このCG部136には、測光・測距用CPU137からの制御信号が入力される。
測光・測距用CPU137は、ズーム用モータ110、フォーカス用モータ111、絞り調整を行う絞り用モータ112を制御してズームレンズ101a、フォーカスレンズ101b、絞り131をそれぞれ駆動することにより測距を行ない、CG部136および充電・発光制御部138を制御する。ズーム用モータ110、フォーカス用モータ111、絞り用モータ112の駆動は、モータドライバ62によって制御され、モータドライバ62の制御コマンドは、測光・測距用CPU137あるいはメインCPU20から送られる。
測光・測距用CPU137は、レリーズスイッチ104が半押し(S1オン)されると、CCD132によって周期的(1/30秒から1/60秒ごと)に得られる画像データに基づいて被写体の明るさの測光(EV値の算出)を行う。
即ち、AE演算部151は、A/D変換部134から出力されたR、G、Bの画像信号を積算し、その積算値を測光・測距用CPU137に提供する。測光・測距用CPU137は、AE演算部151から入力する積算値に基づいて被写体の平均的な明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(EV値)を算出する。
そして、測光・測距用CPU137は、得られたEV値に基づいて絞り131の絞り値(F値)及びCCD132の電子シャッタ(シャッタスピード)を含む露出値を所定のプログラム線図にしたがって決定する(AE動作)。
レリーズスイッチ104が全押し(S2オン)されると、測光・測距用CPU137は、その決定した絞り値に基づいて絞り131を駆動し、絞り131の開口径を制御するとともに、決定したシャッタスピードに基づき、CG136を介してCCD132での電荷蓄積時間を制御する。
AE動作は、絞り優先AE,シャッタ速度優先AE,プログラムAEなどがあるが、いずれにおいても、被写体輝度を測定し、この被写体輝度の測光値に基づいて決められた露出値、すなわち絞り値とシャッタスピードとの組み合わせで撮影を行うことにより、適正な露光量で撮像されるように制御しており、面倒な露出決定の手間を省くことができる。
AF検出部150は、測光・測距CPU137により選定された検出範囲に対応する画像データをA/D変換部134から抽出する。焦点位置を検出する方法は、合焦位置で画像データの高周波成分が最大振幅になるという特徴を利用して行う。AF検出部150は、抽出された画像データの高周波成分を1フィールド期間積分することにより、振幅値を算出する。AF検出部150は、測光・測距CPU137がフォーカス用モータ110を駆動制御してフォーカスレンズ101aを可動範囲内、即ち無限遠側の端点(INF点)から至近側の端点(NEAR点)の間で移動させている間に順次振幅値の計算を実行し、最大振幅を検出した時に検出値を測光・測距CPU137に送信する。
測光・測距CPU137は、この検出値を取得して対応する合焦位置に、フォーカスレンズ101bを移動させるようにフォーカス用モータ111に指令を出す。フォーカス用モータ111は、測光・測距CPU137の指令に応じてフォーカスレンズ101bを合焦位置に移動させる(AF動作)。
測光・測距用CPU137は、メインCPU20とのCPU間通信によってレリーズスイッチ104と接続されており、ユーザによりレリーズスイッチ104が半押しされた時に、この合焦位置の検出が行われる。また、測光・測距用CPU137には、ズーム用モータ111が接続されており、メインCPU20が、ズームスイッチ127によってユーザからのTELE方向又はWIDE方向へのズームの指令を取得した場合に、ズーム用モータ110を駆動させることにより、ズームレンズ101aをWIDE端とTELE端との間で移動させる。
充電・発光制御部138は,閃光発光管105aを発光させるために電源電池68からの電力の供給を受けて図示しない閃光発光用のコンデンサを充電したり、その閃光発光管105aの発光を制御する。
充電・発光制御部138は,電源電池68の充電開始、レリーズスイッチ104の半押し・全押し操作信号等の各種の信号や、発光量、発光タイミングを示す信号をメインCPU20や測光・測距CPU137から取り込んだことに応じ、セルフタイマランプ105cやAF補助光105bへの電流供給制御を行い、所望の発光量が所望のタイミングで得られるように制御する。
具体的には、メインCPU20あるいは測光・測距CPU137から充電・発光制御部138へハイ(H)レベルの信号が入力されると、セルフタイマランプ105cは通電状態となり点灯する。一方、充電・発光制御部138へロー(L)レベルの信号が入力されると、セルフタイマランプ105cは非通電状態となり消灯する。
メインCPU20あるいは測光・測距CPU13は、H・Lレベル信号の出力時間の比率(デューティ比)を変化させて設定することでセルフタイマランプ105cの輝度(明るさ)を変化させる。デューティ比rは、Hレベルの出力時間をA、Lレベルの出力時間をBとすると、r=A/(A+B)で定義される。
デューティ比r=100%のときがセルフタイマランプ105cの最大輝度である(フル点灯)。デューティ比が100%より小さい場合、ランプ105cは減光され、最大輝度より輝度が低くなる。ここでは、メインCPU20等は、デューティ比r=50%を設定することでフル点灯よりも輝度の低い点灯をさせるものとする(低輝度点灯)。ただし、r=50%はあくまで一例であり、低輝度点灯とはフル点灯に満たない輝度の点灯を全て包含する概念であり、100%より小さい複数段階のデューティ比(0%も含む)を設定することで複数段階の低輝度点灯を行わせることも可能である。
なお、セルフタイマランプ105cはLEDで構成してもよく、AF補助光ランプ105bを構成するLEDと共通にしてもよい。
メインCPU20には、セルフタイマ回路83が接続されている。メインCPU20は、セルフ撮影モードが設定されている場合、レリーズスイッチ104の全押し信号に基づいて計時を行なう。この計時中に、メインCPU20は測光・測距CPU137を介し、残り時間に合わせて点滅速度をだんだんと早めながら、セルフタイマランプ105cを点滅させる。セルフタイマ回路83は、計時完了後に計時完了信号をメインCPU20に入力する。メインCPU20は、計時完了信号に基づいて、CCD132にシャッタ動作を実施させる。
通信制御部139には、通信ポート107が備えられており、この通信制御部139は、カメラ100により撮影された被写体の画像信号をUSB端子が備えられたパーソナルコンピュータ等の外部装置に出力し、およびこのような外部装置からカメラ100に画像信号を入力することにより、その外部装置との間のデータ通信を担うものである。また、このカメラ100は、ロール状の写真フイルムに写真撮影を行なう通常のカメラが有するISO感度100,200,400,1600等に切り替える機能を模擬した機能を有し、ISO感度400以上に切り替えられた場合、白バランス・γ処理部133の増幅器の増幅率が所定の増幅率を越えた高増幅率に設定された高感度モードとなる。通信制御部139は、高感度モードでの撮影中は、外部装置との通信を停止する。
また、カメラ100には、圧縮・伸長&ID抽出部143と、I/F部144が備えられている。圧縮・伸長&ID抽出部143は、バッファメモリ135に格納された画像データを、バスライン142を介して読み出して圧縮し、I/F部144を経由してメモリカード200に格納する。また、圧縮・伸長&ID抽出部143は、メモリカード200に格納された画像データの読み出しにあたり、メモリカード200固有の識別番号(ID)を抽出し、そのメモリカード200に格納された画像データを読み出して伸長し、バッファメモリ135に格納する。
また、カメラ100には、メインCPU20と、EEPROM146と、YC/RGB変換部147と、表示用のドライバ148とが備えられている。メインCPU20は、このカメラ100全体の制御を行なう。EEPROM146には、このカメラ100固有の固体データやプログラム等が格納されている。YC/RGB変換部147は、YC処理部140で生成されたカラー映像信号YCを3色のRGB信号に変換して表示用のドライバ148を経由して画像表示LCD102に出力する。
また、カメラ100は、AC電源から電力を得るためのACアダプタ48と電源電池68とが着脱可能な構成となっている。電源電池68は充電可能な二次電池、例えばニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池で構成される。電源電池68は使い切り型の一次電池、例えばリチウム電池、アルカリ電池で構成してもよい。電源電池68は図示しない電池収納室に装填することにより、カメラ100の各回路と電気的に接続される。
ACアダプタ48がカメラ100に装填されAC電源からACアダプタ48を介してカメラ100に電力が供給される場合には、電源電池68が電池収納室に装填されている場合であっても、優先的に当該ACアダプタ48から出力された電力がカメラ100の各部に駆動用の電力として供給される。また、ACアダプタ48が装填されておらず、かつ電源電池68が電池収納室に装填されている場合には、当該電源電池68から出力された電力がカメラ100の各部に駆動用の電力として供給される。
なお、図示しないが、カメラ100には、電池収納室内に収納される電源電池68とは別にバックアップ電池が設けられている。内蔵バックアップ電池には例えば専用の二次電池が用いられ、電源電池68によって充電される。バックアップ電池は、電源電池68の交換や取り外し等、電源電池68が電池収納室に装填されていない場合、カメラ100の基本機能に給電する。
即ち、電源電池68又はACアダプタ48からの電源供給が停止すると、バックアップ電池がスイッチング回路(図示せず)によってRTC15等に接続され、これらの回路に給電する。これにより、バックアップ電池29が寿命に達しない限り、RTC15等の基本機能には、電源供給が間断なく継続する。
RTC(Real Time Clock)15は計時専用のチップであり、電源電池68やACアダプタ48からの給電がオフされていてもバックアップ電池から電源供給を受けて継続的に動作する。
画像表示LCD102には透過型又は半透過型の液晶パネル71を背面側から照明するバックライト70が配設されており、省電力モードの場合には、メインCPU20によりそのバックライト70の明るさ(輝度)がバックライトドライバ72を介して制御され、バックライト70の消費電力が低減されるようになっている。また、省電力モードは、操作部120の情報位置指定キー126を押して画像表示LCD102にメニュー画面を表示させ、そのメニュー画面で所定の操作を行うことによってオン/オフを設定することができるようになっている。
図6は、バックライト70及びバックライトドライバ72の一実施の形態の構成を示した回路図である。同図に示すようにバックライト70の光源である例えば2つのLED70A、70Bが、電源電池68の出力電圧を昇圧するDC・DCコンバータ80の出力端子に直列に接続され、抵抗R0を介して接地電位に接続される。また、抵抗R0と接地電位との間には、抵抗R1が接続されると共に、抵抗R1に直列にトランジスタTrのコレクタ−エミッタ間が接続される。トランジスタTrのベースには抵抗r1を介してメインCPU20の信号出力端子が接続される。
従って、メインCPU20の信号出力端子から出力する信号電圧をHIGHレベルとLOWレベルとで切り替えることによってトランジスタTrのオン/オフが切り替わる。そして、それによってLED70A、70Bに流れる電流の大きさが変化するため、バックライト70の輝度を消灯のレベルを除いて2つのレベルで変更することができるようになっている。以下、バックライト70の2つの輝度レベルを、輝度レベルの大きいものから順に第1の輝度レベルないし第2の輝度レベルとして表す。
メインCPU20は、バックライト70を第1の輝度レベルで発光させる場合、信号出力端子1からHIGHレベルの信号を出力する。これにより、トランジスタTrがオンとなり、抵抗R0及びR1の全てに電流が流れるため、バックライト70のLED70A、70Bに最大の電流が流れ、バックライト70が使用上において最大輝度で発光する。この状態は、画像表示LCD102の使用上において最適な明るさと考えられるレベルである。
バックライト70を第2の輝度レベルで発光させる場合には、信号出力端子からLOWレベルの信号を出力する。これにより、トランジスタTrがオフとなり抵抗R1に電流が流れないため、バックライト70は発光状態の最小輝度で発光する。
尚、バックライト70を消灯させる場合にはDC・DCコンバータ80の動作を停止させてLED70A、70Bに供給する電流を停止させる。
メインCPU20は、撮影モードであって省電力モードがオフの場合、又は、再生モードの場合、バックライト70の輝度を第1の輝度レベルに設定する。
即ち、バックライト70の輝度を最大に設定し画像表示LCD102を最適と考えられる明るさにすると共に、その状態を電源がオンの限り維持する。
一方、撮影モードであって省電力モードがオンの場合には、電源がオンされた直後、又は、操作部120に対する何らかの入力操作が行われてから一定時間(例えば10秒)が経過すると、バックライト70の輝度を第2の輝度レベルに切り替える。
ここで、第2の輝度レベルは、第1の輝度レベルのときよりも、画像表示LCD102が暗くなったことを視覚的に容易に認識できるレベルである。例えば、第1の輝度レベルのときの最大輝度が200カンデラ程度であるとすると、第2の輝度レベルのときの最大輝度は100カンデラ程度となる。第2の輝度レベルのときのバックライト70での消費電力は第1の輝度レベルのときよりも相当程度低減されるから、省電力効果は極めて大きく、例えば、電源をオンした状態で放置された場合の無駄な消費電力を低減する効果がある。
なお、第2の輝度レベルの状態で操作部120への操作が所定時間行われない場合、画像表示LCD102のバックライト70やCCD132などの電源をオフし、ボタン操作があると再起動できるスリープモードの状態に移行してもよい。
次に、図7及び図9のフローチャートに従い、各撮影モード設定時におけるバックライト70の制御に関する処理手順を説明する。
[セルフ撮影モード]
まず、図7のフローチャートに従い、セルフ撮影モード設定時におけるバックライト70の制御に関する処理手順を説明する。この処理は、少なくともセルフタイマ回路83の動作中、バックライト70の輝度を低減させるために行う。この処理の開始時点では、バックライト70の輝度は第1の輝度レベルであるとする。
まず、図7のフローチャートに従い、セルフ撮影モード設定時におけるバックライト70の制御に関する処理手順を説明する。この処理は、少なくともセルフタイマ回路83の動作中、バックライト70の輝度を低減させるために行う。この処理の開始時点では、バックライト70の輝度は第1の輝度レベルであるとする。
まず、S1では、十字キー124の下キーを押下することによってセルフ撮影モードが選択されたことに応じ、メインCPU20は、セルフタイマランプ105cを通電状態とする。このとき、メインCPU20は、セルフタイマランプ105cに流れる電流の量を図示しない抵抗の抵抗値に応じて制限することで、セルフタイマランプ105cを暗く点灯させるようにする。
S2では、メインCPU20は、レリーズスイッチ104が半押し(S1オン)されたか否かを判断する。レリーズスイッチ104が押下されたと判断した場合はS3に移行し、押下されていないと判断した場合はこの判断を繰り返す。
S3では、AE動作及びAF動作を行う。
S4では、メインCPU20は、レリーズスイッチ104が全押し(S2オン)されたか否かを判断する。レリーズスイッチ104が押下されたと判断した場合はS5に移行し、押下されていないと判断した場合はこの判断を繰り返す。
S5では、メインCPU20は、CCD132の受光量が所定の閾値を超えているか否かを判定する。受光量が所定の閾値を超えていると判断した場合はS6に移行し、受光量が所定の閾値を超えていないと判断した場合はS8に移行する。
この判断の具体的内容を例示すると次のようになる。メインCPU20は、CCD132の受光した可視光についてAF検出部150の算出した全画面又は所定の領域内の受光量Ir,Ig,IbをAF検出部150から入力し、受光量Ir,Ig,Ibが所定の閾値Xを上回っているかもしくは下回っているかを各受光量について判断する。ある色の受光量Ir,Ig,Ibについて閾値Xを上回っていれば受光量が所定の閾値を超えていると判断する。逆に、いずれの受光量Ir,Ig,Ibも閾値Xを下回っていれば、受光量が所定の閾値を超えていないと判断する。
図8は、CCD132の受光したR,G,B可視光の受光量Ir,Ig,Ibの一例を示す。この場合、受光量Ir,Ibが閾値Xを上回っているから、メインCPU20は、受光量が所定の閾値を超えていると判断する。
なお、所定の閾値Xは、A/D変換部134のビット分解能がレベル0〜255であり、LED17R,LED17B,LED17Gのフル発光によって得られる画像データの受光量の最大レベルが150であれば、X=75とすることが一例として考えられる。
S6では、メインCPU20は、バックライト70の輝度を第1の輝度レベルよりも低減させるようバックライトドライバ72を制御する。具体的には、メインCPU20は、DC・DCコンバータ80の動作を停止させてバックライト70を消灯する。あるいは、メインCPU20は、信号出力端子からバックライトドライバ72にLOWレベルの信号を出力し、バックライト70を第2の輝度レベルで発光させる。
なお、S5において受光量が所定の閾値を超えていないと判断した場合、即ち周囲環境が一定程度暗い場合、バックライト70の輝度は変化せず、当初の状態が維持される。
S7では、メインCPU20は、充電発光制御部138に対し、デューティ比=100%を設定する。
S8では、充電・発光制御部138は、セルフタイマ回路83の計時が完了するまで、セルフタイマランプ105cを点灯させる。ここで、デューティ比は100%に設定されているから、セルフタイマランプ105cは最大輝度で点灯する(フル点灯)。
S9では、セルフタイマ回路83の計時終了に応じ、記録用の撮影動作を開始する。即ち、セルフタイマ回路83の計時終了に応動してCCD132から取得された画像データはYC処理回路140において輝度/色差信号(Y/C信号)に変換され、ガンマ補正等の所定の処理が施された後、バッファメモリ135に格納される。
S10では、画像の記録を行う。即ち、バッファメモリ135に格納されたY/C信号を、圧縮伸長処理/ID抽出回路144によって所定のフォーマットに従って圧縮した後、I/F144を介してメモリカード200に所定の形式(例えばExif(Exchangeable Image File Format)ファイル)で記録する。
S11では、メインCPU20は、画像記録が終了したか否かを判断する。画像記録が終了したと判断した場合はS12に移行し、終了していないと判断した場合は引き続きこの判断を繰り返す。
S12では、メインCPU20は、S6でバックライト70の輝度が低減されたか否かを判断する。バックライト70の輝度レベルが低減されたと判断した場合はS14に移行し、バックライト70の輝度レベルが低減されていないと判断した場合はこの処理を終える。
S13では、メインCPU20は、バックライト70の輝度を現在よりも増加させる。例えば、現在の輝度が第2の輝度レベルであれば、メインCPU20は、信号出力端子からバックライトドライバ72にHIGHレベルの信号を出力し、バックライト70を輝度レベル1で発光させる。あるいは、現在バックライト70が消灯されていれば、メインCPU20は、信号出力端子からHIGHレベルの信号を出力して第1の輝度レベルで発光させる。あるいは、現在バックライト70が消灯されていれば、メインCPU20は、信号出力端子からLOWレベルの信号を出力して第2の輝度レベルで発光させる。こうすればセルフ撮影時に一旦減少した輝度を明るくして液晶パネル71の表示を見やすくできる。
以上説明したように、モードダイヤル123によりセルフ撮影モードが設定された場合において、バックライト70の輝度を低減させる(S6)。セルフタイマ動作時、通常ユーザは液晶パネルの表示面を見ないと考えられるから、このときに輝度を低減させることで可及的に無駄な電力消費を抑えることができる。
また、CCD132の受光量が所定の閾値を超えている場合、デューティ比を増加させることでセルフタイマランプ105cの輝度を増加させる(S7)。CCD132の受光量が所定の閾値を超えている場合、明るい使用環境で被写体をセルフ撮影しようとしていると考えられる。このような状態で、セルフタイマランプ105cの輝度を増加させることで、被写体側からセルフタイマランプ105cの点灯を良好に視認することができる。
なお、S6でのバックライト70の輝度の低減は、CCD132の受光量が所定の閾値を超えているか否かとは無関係に、モードダイヤル123によりセルフ撮影モードが設定されたことに応じて一律に行ってもよい。これは、セルフタイマ回路83の計時の間、ユーザが液晶パネル71の表示面を殆ど見ないという使用状態でバックライト70による無駄な電力消費を抑え、セルフタイマランプ105cの点灯時におけるピーク消費電力を低減し、電源電池68の持続期間を延ばすことができる。
[夜景モード]
図9は夜景モード設定時におけるバックライト70の制御に関する処理手順を説明するフローチャートである。なお、以下の処理は、ロングシャッタモードが設定された場合に応じて行ってもよい。
図9は夜景モード設定時におけるバックライト70の制御に関する処理手順を説明するフローチャートである。なお、以下の処理は、ロングシャッタモードが設定された場合に応じて行ってもよい。
まず、S22〜S24の各ステップは、S2〜S4のステップ(図7)と同内容であるため説明は省略する。
S25では、メインCPU20は、受光量が所定の閾値を超えているか否かを判定する。受光量が所定の閾値を超えていると判断した場合はS27に移行し、受光量が所定の閾値を超えていないと判断した場合はS26に移行する。この所定の閾値は、S5で用いる閾値と同じであってもよいし異なっていてもよい。
S26では、メインCPU20は、バックライト70の輝度を現在よりも低減(ただし、ここでは消灯は除く)させる。例えばS6(図7)と同様、バックライト70の輝度を第2の輝度レベルに低減させることで行うことができる。
なお、S25において受光量が所定の閾値を超えていると判断した場合、即ち周囲環境が一定程度明るい場合、バックライト70の輝度は変化せず、当初の状態が維持される。あるいは、受光量が所定の閾値を超えていると判断した場合、輝度を増加させてもよい。
S27〜S29の動作は、S9〜S11と同様であるため説明は省略する。ただし、S29において、記録終了と判断されればS30に移行する。
S30では、メインCPU20は、S26でバックライト70の輝度が低減されたか否かを判断する。バックライト70の輝度レベルが低減されたと判断した場合はS31に移行し、バックライト70の輝度レベルが低減されていないと判断した場合はこの処理を終える。
S31では、メインCPU20は、バックライト70の輝度を現在よりも増加させる。これは、例えばS13(図7)と同様にして行うことができる。
以上説明したように、この処理では、モードダイヤル123により夜景モードが設定された場合(あるいはロングシャッタモードが設定された場合)において、CCD132の受光量が所定の閾値を超えていなければ、バックライト70の輝度を現在よりも低減させる(S26)。暗い使用環境では、バックライト70の輝度が高くなくても液晶パネル71の表示面を視認できるため、輝度を低減させることで可及的に無駄な電力消費を抑えることができる。
なお、セルフ撮影モードと夜景モードとは排他的な関係でないため、夜景モードとセルフ撮影モードの両方を同時に設定することも可能である。この場合、図7と図9の処理を並行して行えばよい。
この場合、図10に示すように、S25において、受光量が所定の閾値を超えていないと判断した場合、AF補助光ランプ105bやセルフタイマランプ105cの輝度を低減し(S40)、かつバックライト70の輝度を低減させるとよい(S26)。暗い使用環境においては、セルフタイマランプ105c及びバックライト70の輝度が高くなくても、セルフタイマランプ105cの点灯及び液晶パネル71の表示を良好に視認できるから、セルフタイマランプ105c等の輝度を低減させることで可及的に無駄な電力消費を抑えることができる。
20:メインCPU、60:レンズ鏡胴、61:レンズカバー、62:モータドライバ、70:バックライト、71:液晶パネル、72:バックライトドライバ、82:セルフタイマ回路、101:撮影レンズ、101a:ズームレンズ、101b:フォーカスレンズ、105b:AF補助光ランプ、105c:セルフタイマランプ、110:ズーム用モータ、111:フォーカス用モータ、112:絞り用モータ、123:モードダイヤル、124:十字キー、131:絞り、132:CCD、134:A/D変換部、150:AF検出部、151:AE演算部
Claims (11)
- 液晶パネル、前記液晶パネルに照明光を発光するバックライト、前記バックライトの発光輝度を制御するバックライト制御部、撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、セルフ撮影モードを設定するセルフ撮影設定部、撮像開始の入力操作を受け付ける撮像指示部、前記セルフ撮影設定部により前記セルフ撮影モードが設定された状態において、前記撮像指示部が前記撮像開始の入力操作を受け付けたことに応じ、所定の期間の経過を計時するセルフタイマ回路、前記セルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時の完了に応じて前記撮像素子の露光を制御するシャッタ制御部、を備える撮像装置であって、
前記バックライト制御部は、少なくとも前記セルフタイマ回路による前記所定の期間の経過の計時開始から完了までの間、前記バックライトの発光輝度を低減させるよう制御する撮像装置。 - 前記撮像素子から出力された撮像信号を画像データに変換して出力するA/D変換部、
前記A/D変換部の出力した画像データに基づいて受光量を検出する受光量検出部、
被写体に向けて発光する発光部、
前記受光量検出部の検出した受光量に応じて前記発光部の発光輝度を増加又は低減させるよう制御する発光制御部、
をさらに備える請求項1に記載の撮像装置。 - 前記発光制御部は前記セルフタイマ回路による前記所定の期間の経過の計時の際に前記受光量検出部の検出した受光量が所定の閾値を超えたことに応じて前記発光部の発光輝度を増加させる請求項2に記載の撮像装置。
- 前記バックライト制御部は前記セルフタイマ回路による前記所定の期間の経過の計時の際に前記受光量検出部の検出した受光量が所定の閾値を超えたことに応じて前記バックライトの発光輝度を低減させるよう制御する請求項3に記載の撮像装置。
- 前記A/D変換部の出力した画像データを記録する画像記録部をさらに備え、
前記バックライト制御部は前記画像記録部が前記画像データの記録を終了したことに応じて前記バックライトの発光輝度を増加させるよう制御する請求項4に記載の撮像装置。 - 前記発光制御部は前記セルフタイマ回路による前記所定の期間の経過の計時の際に前記受光量検出部の検出した受光量が所定の閾値を下回ったことに応じて前記発光部の発光輝度を低減させるよう制御する請求項2に記載の撮像装置。
- 夜間撮影モードを設定する夜間撮影設定部をさらに備え、
前記シャッタ制御部は前記夜間撮影設定部による前記夜間撮影モードの設定に応じて前記撮像素子の露光時間を制御し、
前記発光制御部は前記夜間撮影設定部が前記夜間撮影モードを設定したことに応じて前記発光部の発光輝度を減少させるよう制御する請求項2〜6のいずれかに記載の撮像装置。 - 前記発光制御部は前記セルフタイマ回路による前記所定の期間の経過の計時に連動して前記発光部を発光させる請求項2〜7のいずれかに記載の撮像装置。
- 前記発光制御部は前記セルフタイマ回路による前記所定の期間の経過の計時の際に前記受光量検出部の検出した受光量が所定の閾値を下回ったことに応じて前記発光部の発光輝度を低減させる制御を停止する請求項1〜8のいずれかに記載の撮像装置。
- 液晶パネル、前記液晶パネルに照明光を発光するバックライト、前記バックライトの発光輝度を制御するバックライト制御部、撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、セルフ撮影モードを設定するセルフ撮影設定部、撮像開始の入力操作を受け付ける撮像指示部、前記セルフ撮影設定部により前記セルフ撮影モードが設定された状態において、前記撮像指示部が前記撮像開始の入力操作を受け付けたことに応じ、所定の期間の経過を計時するセルフタイマ回路、前記セルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時の完了に応じて前記撮像素子の露光を制御するシャッタ制御部、を備える撮像装置に用いられる発光輝度制御方法であって、
少なくとも前記セルフタイマ回路による前記所定の期間の経過の計時開始から完了までの間、前記バックライトの発光輝度を低減させるよう制御するステップを含む発光輝度制御方法。 - 液晶パネル、前記液晶パネルに照明光を発光するバックライト、前記バックライトの発光輝度を制御するバックライト制御部、撮影レンズを介して入射した被写体光を受光して撮像信号に変換して出力する撮像素子、セルフ撮影モードを設定するセルフ撮影設定部、撮像開始の入力操作を受け付ける撮像指示部、前記セルフ撮影設定部により前記セルフ撮影モードが設定された状態において、前記撮像指示部が前記撮像開始の入力操作を受け付けたことに応じ、所定の期間の経過を計時するセルフタイマ回路、前記セルフタイマ回路による所定の期間の経過の計時の完了に応じて前記撮像素子の露光を制御するシャッタ制御部、演算装置を備える撮像装置に用いられる発光輝度制御プログラムであって、
少なくとも前記セルフタイマ回路による前記所定の期間の経過の計時開始から完了までの間、前記バックライトの発光輝度を低減させるよう制御するステップを前記演算装置に実行させる発光輝度制御プログラム。
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