JP2007110220A - 撮像装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】撮像装置の表示手段の視認性を向上させる。
【解決手段】カメラ300のLCD明るさアップボタン125が操作されると、メインCPU20は、ドライバ148に画像表示LCD102に表示される画像信号の輝度成分をより高く増幅するとともに、画像表示LCD102のバックライト106の輝度をより高くする信号をドライバ153に送出する。これにより、ユーザの1操作で、ゲイン値アップ及びバックライト106の輝度アップとを画像表示LCD102の明るさをアップすることができる。
【選択図】 図3
【解決手段】カメラ300のLCD明るさアップボタン125が操作されると、メインCPU20は、ドライバ148に画像表示LCD102に表示される画像信号の輝度成分をより高く増幅するとともに、画像表示LCD102のバックライト106の輝度をより高くする信号をドライバ153に送出する。これにより、ユーザの1操作で、ゲイン値アップ及びバックライト106の輝度アップとを画像表示LCD102の明るさをアップすることができる。
【選択図】 図3
Description
本発明は撮像装置に係り、特に撮像装置に備えられた表示モニタの視認性を向上させる技術に関する。
撮像装置のLCD表示は、屋外の明るいところでは視認性が落ちるという問題がある。この問題を解消するための従来技術として、例えばLCDの輝度をアップするボタンを撮像装置本体に設け、そのボタンを押すことでLCDのバックライトの輝度をアップする、若しくは映像信号のゲインをアップすることで視認性を向上させるものがある。また、特許文献1乃至3に開示されているように、撮像装置の周囲の明るさを検出し、周囲の明るさに応じてLCDのバックライト輝度を可変制御する撮像装置がある。
特開平8−242398号公報
特開平9−65181号公報
特開平10−276356号公報
上記特許文献1乃至3のように周囲の明るさを検出し、自動でバックライトの輝度を制御する場合は、撮像装置のような携帯機器では常に周囲環境が変わることもあり、その場合常時輝度が変化するため見づらくなるという問題がある。また自動で視認性をあげる設定をする場合には、バックライト輝度を高めに設定することとなり、カメラの電力を増大し、電池の持ちが悪くなる。上記視点からすると、撮影者からの指示に従って表示装置の明るさをアップする制御が撮影者の望む状況下のみ輝度をアップさせることができるので望ましい。
更に、表示装置の視認性を向上させるための技術として、映像信号のゲインをアップさる方法もあるが、この方法によれば消費電力を変えることなく画角視認性の向上が図られる反面、ゲインアップに伴って画像に白飛びが発生するため、限界がある。更に、撮影時、LCDの表示画像は、周囲が暗く被写体への明かりが不十分なときも、入力される映像信号が暗く、視認性は落ちる。このような場合に、バックライトの輝度を上げても無意味であり、映像信号のゲインを上げる方が効果的である。
本発明はこのような様々な状況で使用される携帯性の高い撮像装置の表示装置を、各々の状況に則した明るさアップの制御を行うことを目的とする。
上記課題を解決するため、本発明に係る撮像装置は、撮像レンズ及び撮像素子を含む撮像手段と、前記撮像手段を介して得られる画像信号、又は記憶媒体から読み出される画像信号に基づいて画像を表示する表示手段と、前記表示手段の輝度を決定する照明手段と、前記照明手段の輝度を調整する照明光調整手段と、前記撮像手段を介して得られる画像信号、又は記憶媒体から読み出される画像信号の輝度成分を変更して前記表示手段に出力される前記画像信号を変化させる画像信号変更手段と、前記表示手段の明るさを明るくする指示を入力するための入力手段と、を備え、前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより高くするとともに、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させる、ことを特徴とする。
これにより、操作者が入力手段を1回操作するだけで、照明手段の輝度を明るくするとともに画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させて、表示手段の明るさを明るくすることができる。
また、周囲の明るさを検出して検出値を出力する検出手段と、前記検出値と、第一の明るさを示す第一閾値とを比較する比較手段と、を更に備え、前記検出値が前記第一閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、前記検出値が前記第一閾値以上の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすると共に、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させてもよい。
これにより、周囲の明るさが相対的に暗いときには、画像信号の輝度成分をアップさせて表示手段を明るくし、周囲の明るさが相対的に明るいときには、画像信号の輝度成分をアップさせるとともに照明手段の輝度を高くすることにより表示手段を明るくすることができ、周囲の明るさに応じて消費電力の増大を抑止しつつ、表示手段の視認性を向上させることができる。
また、周囲の明るさを検出して検出値を出力する検出手段と、前記検出値と、前記第一閾値及びその第一閾値よりも更に明るい明るさを示す第二閾値と、を比較する比較手段と、を更に備え、前記検出値が前記第一閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、前記検出値が前記第一閾値以上かつ前記第二閾値未満の場合には、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号を変化させることなく、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を明るくし、前記検出値が前記第二閾値以上の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより高くすると共に、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させてもよい。
これにより、周囲の明るさに応じて更にきめ細かい対応ができる。
また、周囲の明るさを検出して検出値を出力する検出手段と、前記検出値と、前記第一閾値及びその第一閾値よりも更に明るい明るさを示す第二閾値と、を比較する比較手段と、を更に備え、前記検出値が前記第一閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、前記検出値が前記第一閾値以上かつ前記第二閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより明るい第一の明るさに相当する第一輝度に調整し、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させ、前記検出値が前記第二閾値以上の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を前記第一の明るさよりも更に明るい明るさに相当する第二輝度に調整してもよい。
これにより、周囲の明るさに応じて照明手段の輝度を、標準レベル、第一輝度、第二輝度に設定することができる。
また、前記撮像手段を介して得られる画像信号を記録する撮影モードと、前記記憶媒体から読み出される画像信号を再生する再生モードと、を選択するモード選択手段を更に備え、前記再生モードが選択されている場合に前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くし、前記撮影モードが選択されている場合に前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くすると共に、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させてもよい。
これにより、撮影モード、再生モードのモードに応じた表示手段の明るさ制御を行うことができる。
また、前記撮影モードが選択されている場合にのみ前記入力手段が備えられており、前記撮影モードにおいて、前記画像信号変更手段が前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、かつ前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くした後に、前記モード選択手段により前記再生モードが選択されると、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くした状態を維持しつつ、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される画像信号の輝度成分を増幅前の値に変更し、前記撮影モードにおいて、前記画像信号変更手段が前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分を変更することなく、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くした後に、前記モード選択手段により前記再生モードが選択されると、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くした状態を維持し、前記撮影モードにおいて、前記画像信号変更手段が前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させた後に、前記モード選択手段により前記再生モードが選択されると、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される画像信号の輝度成分を増幅前の値に変更してもよい。
これにより、撮影モードの場合にのみ入力手段が備えられている場合にも、再生モード時には、照明手段の輝度をより高くした状態を維持しつつ、画像信号の輝度成分を増幅前の値に戻した撮影画像を確認することができる。
また、前記モード選択手段により撮影モードが選択されている場合に、前記入力手段は、十字キーの上下左右のうちの何れか一つの方向キーにより構成され、前記モード選択手段により前記再生モードが選択されている場合には、前記入力手段を構成する前記方向キーは画像消去ボタン又は画像再生ボタンとして構成されてもよい。
これにより、一つの操作手段(例えばボタン)撮影モード時には表示手段の明るさを明るくする機能を割り当て、再生モード時には画像消去機能または画像再生機能を割り当てることができる。
また、前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより高くするとともに、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように段階的に増幅させ、再度前記入力手段が操作されると、前記画像信号変更手段による前記輝度成分の増幅を止め、その時点における前記輝度成分に基づく画像を前記表示手段に表示してもよい。
これにより、ユーザが所望するレベルで画像信号の輝度成分を増幅させることができる。
また、本発明に係る撮像装置は、撮像レンズ及び撮像素子を含む撮像手段と、前記撮像手段を介して得られる画像信号、又は記憶媒体から読み出される画像信号に基づいて画像を表示する表示手段と、前記表示手段の輝度を決定する照明手段と、前記照明手段の輝度を調整する照明光調整手段と、前記撮像手段を介して得られる画像信号、又は記憶媒体から読み出される画像信号の輝度成分を変更して前記表示手段に出力される前記画像信号を変化させる画像信号変更手段と、前記表示手段の明るさを明るくする指示を入力するための入力手段と、を備え、前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより高くする、又は前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させる、ことを特徴とする。
これにより、照明手段の輝度アップと、ゲイン値のアップとを選択的に実行することができる。
また、周囲の明るさを検出して検出値を出力する検出手段と、前記検出値と、第一の明るさを示す第一閾値とを比較する比較手段と、を更に備え、前記検出値が前記第一閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、前記検出値が前記第一閾値以上の場合には、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分を増幅させることなく、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くしてもよい。
更に、前記検出値が前記第一閾値未満の場合に前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、その後再度前記入力手段が操作されると、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される画像信号の輝度成分を増幅前の値に変更し、前記検出値が前記第一閾値以上の場合に前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くし、再度前記入力手段が操作されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くした状態を維持しつつ、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、更に再度前記入力手段が操作されると、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される画像信号の輝度成分を増幅前の値に変更し、かつ前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くする前の輝度に変更してもよい。
また、前記検出手段は、周囲光を測光する測光センサ、又は前記撮像手段から得られる画像信号の輝度成分を積算し、該積算値が所定の基準値になるように露出を制御する自動露出制御手段及びその自動露出制御手段による露出の制御値に基づいて被写体の明るさを検知する明るさ検知手段により構成されてもよい。
また、前記表示手段は、液晶モニタであってもよい。
また、前記照明手段は、発光ダイオード又は蛍光管を含み、前記照明光調整手段は、前記発光ダイオード又は蛍光管から発する光量を調整してもよい。
この発明によると、様々な状況で使用される携帯性の高い撮像装置の表示装置を、各々の状況に則した明るさアップの制御を行うことができる。
以下、添付した図面を参照し本発明の好ましい実施の形態を説明する。
<第1実施形態>
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るデジタルカメラ(以下カメラと略す)300の正面図である。
図1は、本発明の好ましい実施形態に係るデジタルカメラ(以下カメラと略す)300の正面図である。
カメラ300の正面に配備されたレンズ鏡胴60には、ズームレンズ101a及びフォーカスレンズ101bを含む撮影レンズ101が内蔵されており、ズームレンズ101aを光軸方向に移動させることで焦点距離調節が行なわれるとともに、フォーカスレンズ101bを光軸方向に移動させることによりピント調節が行なわれる。
レンズ鏡筒60は、カメラボディ180に沈胴した状態から、予め設定された最短焦点距離位置であるワイド端と最長焦点距離位置であるテレ端との間で進退することで、カメラボディ180から繰り出し、また収納される。この図では、レンズ鏡胴60がカメラボディ180に沈胴した状態が示されている。
またカメラ300には、非撮影時には撮影レンズ101の前面を覆って撮像レンズ101と外界とを遮ることで撮像レンズ101を保護する状態をつくり出すとともに、撮像時には撮像レンズを外界に露出するレンズカバー61が設けられている。
レンズカバー61は開閉自在な機構で構成されており、開放状態で撮影レンズ101の前面を覆い、閉鎖状態で撮影レンズ101の前面を外界に露出する。レンズカバー61は電源スイッチ121のオン/オフに連動して開放/閉鎖される。図1ではレンズカバー61は開放状態となっている。
カメラ300の上面には、レリーズスイッチ104と電源スイッチ121が配備されており、正面には、閃光発光管(ストロボ)105a、AF補助光ランプ105b、セルフタイマーランプ105c等が配備されている。
図2はカメラ300の背面図である。カメラ300の背面には、ズームスイッチ127が配備されている。ズームスイッチ127のワイド(W)側を押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴60がワイド端(広角)側に繰り出し、テレ(T)側の他方を押すと、押し続けている間、レンズ鏡胴60がテレ端(望遠)側に移動する。
カメラ300の背面には、画像表示LCD102、画像表示LCD102の表示輝度を決定するバックライト106、切替レバー122、十字キー124、情報位置指定キー126等も設けられている。
図3は本発明に係るカメラ300のブロック図である。カメラ300にはユーザがこのカメラ300を使用するときに種々の操作を行なうための操作部120が設けられている。この操作部120には、カメラ300を作動させるための電源投入用の電源スイッチ121、撮影モードと再生モードと可視光通信モードとを自在に切り替える切替レバー122、オート撮影やマニュアル撮影等を選択するための撮影モードダイヤル123、各種のメニューの設定や選択あるいはズームを行なうための十字キー124、LCD明るさアップキー125、および十字キー124で選択されたメニューの実行やキャンセル等を行なうための情報位置指定キー126、左右方向に操作可能なレバースイッチで構成され、該スイッチを右方向に操作することで望遠(TELE)方向にズーム移動し、左方向に操作することで広角(WIDE)方向にズーム移動するズームスイッチ127が備えられている。
また、カメラ300には、撮影画像や再生画像等を表示するための画像表示LCD102と、操作の手助けを行なうための操作LCD表示103が備えられている。
このカメラ300にはレリーズスイッチ104が配備されている。このレリーズスイッチ104によって撮影の開始指示がメインCPU20へと伝えられる。このカメラ300では切替レバー122によって撮影と再生と可視光通信の切り替えが自在になっていて、撮影を行なうときには切替レバー122が撮影側に切り替えられ、再生を行なうときには切替レバー122が再生側に切り替えられ、可視光通信を行うときは切替レバー122が可視光通信側に切り替えられる。また、カメラ300には、閃光を発光する閃光発光管105aを有する閃光発光装置が配備されている。
また、カメラ300には、撮影レンズ101と、撮影レンズ101を経由して結像された被写体像をアナログの画像信号に変換する撮像素子であるCCD132とが備えられている。
撮影レンズ101は、ズームレンズ101a,フォーカスレンズ101b、絞り131を備えており、ズーミングを行うズーム用モータ110と、焦点調整を行うフォーカス用モータ111と、絞り調整を行う絞り用モータ112により、それぞれが駆動される。レンズ鏡胴60の進退動力はズーム用モータ110よって供給される。レンズカバー61の開閉動力はレンズカバー用モータ114によって供給され、レンズカバー用モータ114はモータドライバ62によって駆動される。モータドライバ62の駆動は、メインCPU20又は測光・測距CPU137によって制御される。
繰出量検出部70は、レンズ鏡胴60の繰り出し量を検出するセンサであり、ズームレンズ位置検出用のエンコーダなどで構成することができる。
撮像素子にCCD132を用いた場合には、色偽信号やモアレ縞等の発生を防止するために、入射光内の不要な高周波成分を除去する光学的ローパスフィルタ132aが配設されている。また、入射光内の赤外線を吸収若しくは反射して、長波長域で感度が高いCCD132固有の感度特性を補正する赤外カットフィルタ132bが配設されている。光学的ローパスフィルタ132a及び赤外カットフィルタ132bの具体的な配設の態様は様々であり、例えば本出願人による特許公開2000−114502号公報0003〜0004段落に記載のようにすることができる。
CCD132は、詳細には、そのCCD132に照射された被写体光により発生した電荷を可変の電荷蓄積時間(露光期間)の間蓄積することにより画像信号を生成するものである。CCD132からは、CG部136から出力される垂直同期信号VDに同期したタイミングでフレーム毎の画像信号が順次出力される。
また、カメラ300には、CCD132からのアナログ画像信号が表わす被写体像のホワイトバランスを合わせるとともにその被写体像の階調特性における直線の傾き(γ)を調整し、さらにアナログ画像信号を増幅する増幅率可変の増幅器を含む白バランス・γ処理部133が備えられている。
CCD132の受光面にはR,G,Bの微小なカラーフィルタがマトリクス状に配列されており、R,G,Bの各色成分を含む撮像信号は、白バランス・γ処理部133で適当なレベルに増幅された後、A/D部134によってR,G,Bの各画像データとされる。なお、CCD132の画素配置はベイヤ型でもよいし、ハニカム型等各種の配列方式を採用してもよい。
さらに、カメラ300には、白バランス・γ処理部133からのアナログ信号をデジタルのR,G,B画像データにA/D変換するA/D部134と、そのA/D部134からのR,G,B画像データを格納するバッファメモリ135が備えられている。
本実施形態では、A/D部134は、8ビットの量子化分解能を有し、白バランス・γ処理部133から出力されるアナログR,G,B撮像信号を、CCD132の受光量に応じ、レベル0〜255のR,G,Bデジタル画像データに変換して出力する。以下、CCD132のR,G,Bの受光量に応じたR,G,Bデジタル画像データのレベルも受光量と呼ぶ。ただし、この量子化分解能はあくまで一例であって本発明に必須の値ではない。
また、カメラ300には、CG(クロックジェネレータ)部136と、測光・測距用CPU137と、充電・発光制御部138と、通信制御部139と、YC処理部140と、電源電池68とが備えられている。
CG部136は、CCD132を駆動するための垂直同期信号VD,高速掃き出しパルスPを含む駆動信号、白バランス・γ処理部133,A/D部134を制御する制御信号、および通信制御部139を制御する制御信号を出力する。また、このCG部136には、測光・測距用CPU137からの制御信号が入力される。
測光・測距用CPU137は、ズーム用モータ110、フォーカス用モータ111、絞り調整を行う絞り用モータ112を制御してズームレンズ101a、フォーカスレンズ101b、絞り131をそれぞれ駆動することにより測距を行ない、CG部136および充電・発光制御部138を制御する。測光・測距用CPU137は、レリーズスイッチ104が半押しされると、CCD132によって周期的(1/30秒から1/60秒ごと)に得られる画像データに基づいて被写体の明るさの測光(EV値の算出)を行う。
即ち、AE演算部151は、A/D変換部134から出力されたR、G、Bの画像信号を積算し、その積算値を測光・測距用CPU137に提供する。測光・測距用CPU137は、AE演算部151から入力する積算値に基づいて被写体の平均的な明るさ(被写体輝度)を検出し、撮影に適した露出値(EV値)を算出する。
そして、測光・測距用CPU137は、得られたEV値に基づいて絞り131の絞り値(F値)及びCCD132の電子シャッタ(シャッタスピード)を含む露出値を所定のプログラム線図にしたがって決定する。
レリーズスイッチ104が全押しされると、モータドライバ62は、その決定した絞り値に基づいて絞り用モータ112を駆動し、絞り131の開口径を制御するとともに、決定したシャッタスピードに基づき、CG136を介してCCD132での電荷蓄積時間を制御する(AE動作)。
AE動作は、絞り優先AE,シャッタ速度優先AE,プログラムAEなどがあるが、いずれにおいても、被写体輝度を測定し、この被写体輝度の測光値に基づいて決められた露出値、すなわち絞り値とシャッタスピードとの組み合わせで撮影を行うことにより、適正な露光量で撮像されるように制御しており、面倒な露出決定の手間を省くことができる。
AF検出部150は、測光・測距CPU137により選定された検出範囲に対応する画像データをA/D変換部134から抽出する。焦点位置を検出する方法は、合焦位置で画像データの高周波成分が最大振幅になるという特徴を利用して行う。AF検出部150は、抽出された画像データの高周波成分を1フィールド期間積分することにより、振幅値を算出する。AF検出部150は、測光・測距CPU137がフォーカス用モータ111を駆動制御してフォーカスレンズ101bを可動範囲内、即ち無限遠側の端点(INF点)から至近側の端点(NEAR点)の間で移動させている間に順次振幅値の計算を実行し、最大振幅を検出した時に検出値を測光・測距CPU137に送信する。
測光・測距CPU137は、この検出値を取得して対応する合焦位置に、フォーカスレンズ101bを移動させるようにモータドライバ62に指令を出す。モータドライバ62は、測光・測距CPU137の指令に応じてフォーカス用モータ111を駆動し、フォーカスレンズ101bを合焦位置に移動させる(AF動作)。
測光・測距用CPU137は、メインCPU20とのCPU間通信によってレリーズスイッチ104と接続されており、ユーザによりレリーズスイッチ104が半押しされた時に、この合焦位置の検出が行われる。また、測光・測距用CPU137には、モータドライバ62が接続されており、メインCPU20が、ズームスイッチ127によってユーザからのTELE方向又はWIDE方向へのズームの指令を取得した場合に、モータドライバ62を制御してズーム用モータ110を駆動させることにより、ズームレンズ101aをWIDE端とTELE端との間で移動させる。
充電・発光制御部138は、閃光発光管105aを発光させるために電源電池68からの電力の供給を受けて図示しない閃光発光用のコンデンサを充電したり、その閃光発光管105aの発光を制御したりする。充電・発光制御部138は,AF補助光ランプ105bやセルフタイマーランプ105cの発光も制御する。
通信制御部139には、通信ポート107が備えられており、この通信制御部139は、カメラ300により撮影された被写体の画像信号をUSB端子が備えられたパーソナルコンピュータ等の外部装置に出力し、およびこのような外部装置からカメラ300に画像信号を入力することにより、その外部装置との間のデータ通信を担うものである。また、このカメラ300は、ロール状の写真フイルムに写真撮影を行なう通常のカメラが有するISO感度100,200,400,1600等に切り替える機能を模擬した機能を有し、ISO感度400以上に切り替えられた場合、白バランス・γ処理部133の増幅器の増幅率が所定の増幅率を越えた高増幅率に設定された高感度モードとなる。
また、カメラ300には、圧縮・伸長&ID抽出部143と、I/F部144が備えられている。圧縮・伸長&ID抽出部143は、バッファメモリ135に格納された画像データを、バスライン142を介して読み出して圧縮し、I/F部144を経由してメモリカード200に格納する。また、圧縮・伸長&ID抽出部143は、メモリカード200に格納された画像データの読み出しにあたり、メモリカード200固有の識別番号(ID)を抽出し、そのメモリカード200に格納された画像データを読み出して伸長し、バッファメモリ135に格納する。
また、カメラ300には、メインCPU20と、EEPROM146と、YC/RGBデコーダ147と、表示用のドライバ148とが備えられている。メインCPU20は、このカメラ300全体の制御を行なう。EEPROM146には、このカメラ300固有の固体データやプログラム、LCD明るさアップキー125が操作されたときに変更するバックライト106の輝度値を決定する電流値情報及びゲイン値情報等が格納されている。YC/RGBデコーダ147は、YC処理部140で生成されたカラー映像信号YCを3色のRGB信号に変換して表示用のドライバ148を経由して画像表示LCD102に出力する。
画像表示LCD102の下面には、画像表示LCD102の表示輝度を調整するためのバックライト106が配設される。バックライト106は、光源としての複数個の発光ダイオード(LED)と、このLEDから発行された光を画像表示LCD102の下面に導く導光板とから構成されている。メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が操作されると、バックライト106の照明光が明るくなるようにドライバ153を介してLEDの発光量(LEDに流す電流)を制御する。
これにより、周囲の明るさが明るいときには画像表示LCD102に表示される画像はより明るく表示される。なお、光源として蛍光管を使用しているバックライトの場合には、蛍光管を駆動するインバータへのPWN(パルス幅変調)によってバックライトの輝度を調整する。
また、カメラ300は、AC電源から電力を得るためのACアダプタ48と電源電池68とが着脱可能な構成となっている。電源電池68は充電可能な二次電池、例えばニカド電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池で構成される。電源電池68は使い切り型の一次電池、例えばリチウム電池、アルカリ電池で構成してもよい。電源電池68は図示しない電池収納室に装填することにより、カメラ300の各回路と電気的に接続される。
ACアダプタ48がカメラ300に装填されAC電源からACアダプタ48を介してカメラ300に電力が供給される場合には、電源電池68が電池収納室に装填されている場合であっても、優先的に当該ACアダプタ48から出力された電力がカメラ300の各部に駆動用の電力として供給される。この場合、ACアダプタ48から出力される電力の一部は電源電池68に供給され、電源電池68はこの電力によって充電される。
また、ACアダプタ48が装填されておらず、かつ電源電池68が電池収納室に装填されている場合には、当該電源電池68から出力された電力がカメラ300の各部に駆動用の電力として供給される。
電池残量検出部65は、電源電池68の電池残量を検出する回路である。メインCPU20は、電池残量検出部65の検出した電池残量に基づき、ACアダプタ48による電源電池68の充電の進行状況を監視するプログラムを実行する。このプログラムはEEPROM146に記憶されている。
なお、図示しないが、カメラ300には、電池収納室内に収納される電源電池68とは別にバックアップ電池が設けられている。内蔵バックアップ電池には例えば専用の二次電池が用いられ、電源電池68によって充電される。バックアップ電池は、電源電池68の交換や取り外し等、電源電池68が電池収納室に装填されていない場合、カメラ300の基本機能に給電する。
即ち、電源電池68又はACアダプタ48からの電源供給が停止すると、バックアップ電池がスイッチング回路(図示せず)によってRTC15等に接続され、これらの回路に給電する。これにより、バックアップ電池29が寿命に達しない限り、RTC15等の基本機能には、電源供給が間断なく継続する。
RTC(Real Time Clock)15は計時専用のチップであり、電源電池68やACアダプタ48からの給電がオフされていてもバックアップ電池から電源供給を受けて継続的に動作する。
<第一実施形態>
上記カメラ300の第一実施形態に係る動作処理について説明する。
上記カメラ300の第一実施形態に係る動作処理について説明する。
ユーザがLCD明るさアップキー125を操作すると、メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が操作されたことを検出し、EEPROM146からバックライト106の輝度値を決定する電流値情報及びゲイン値情報を読み出す。そして、メインCPU20は、その電流値情報に基づく電気信号をドライバ153に送出し、ドライバ153は、バックライト106にその電気信号に基づく電流を送出する。これによりバックライト106の輝度値が変更されて明るくなる。同時に、メインCPU20は、EEPROM146から読み出したゲイン値情報に基づくゲインコントロール信号を、ドライバ148に送出する。ドライバ148は、ゲインコントロール信号に基づいてYC/RGBデコーダ147から受信したRGB信号を増幅し、画像表示LCD102に表示させる。これにより、ゲイン値がアップした画像を画像表示LCD102に表示させることができる。
本実施形態によれば、ユーザがLCD明るさアップキー125を操作すると、画像表示LCD102の表示輝度をアップさせるとともにゲイン値をアップした画像を表示させることができる。これにより、表示輝度をアップさせることだけで画像表示LCD102の明るさを明るくする場合に比べて消費電力を下げることができる。また、ゲイン値をアップするだけで表示画像を明るくする場合に比べて白飛びの発生を抑止することができる。
<第二実施形態>
第二実施形態は、第一実施形態に加え、周囲の明るさに応じてバックライトの輝度を変更するかまたはゲイン値をアップするかを選択して画像表示LCD102の明るさを調整する撮像装置である。図4は、第二実施形態に係る画像表示LCD102の明るさ制御を説明する模式図である。周囲光が第一閾値未満の場合、例えば、室内や屋外でも夜景の場合には、画像表示LCD102の明るさが相対的に明るくなくても画像表示LCD102の視認性は確保しやすい。この場合には、消費電力を増大させることなく画像表示LCD102の視認性を向上させるために、表示画像のゲイン値のアップのみを実行する。一方、周囲光が第一閾値以上の場合、例えば屋外が晴天または屋外が曇りの場合には、画像表示LCD102の明るさを相対的に明るくしなければ画像表示LCD102の視認性を確保できない。この場合には、画像表示LCD102の視認性を向上させるために、表示画像のゲイン値のアップとともにバックライト106の輝度値もアップさせる。本実施の形態では、被写体の明るさ(EV値)を用いて周囲光を測光するが、周囲光を測光するための測光センサを別途設け、この測光センサからの検出値と第一閾値とを比較するように構成してもよい。以下、本実施の形態に係る処理の流れを説明する。
第二実施形態は、第一実施形態に加え、周囲の明るさに応じてバックライトの輝度を変更するかまたはゲイン値をアップするかを選択して画像表示LCD102の明るさを調整する撮像装置である。図4は、第二実施形態に係る画像表示LCD102の明るさ制御を説明する模式図である。周囲光が第一閾値未満の場合、例えば、室内や屋外でも夜景の場合には、画像表示LCD102の明るさが相対的に明るくなくても画像表示LCD102の視認性は確保しやすい。この場合には、消費電力を増大させることなく画像表示LCD102の視認性を向上させるために、表示画像のゲイン値のアップのみを実行する。一方、周囲光が第一閾値以上の場合、例えば屋外が晴天または屋外が曇りの場合には、画像表示LCD102の明るさを相対的に明るくしなければ画像表示LCD102の視認性を確保できない。この場合には、画像表示LCD102の視認性を向上させるために、表示画像のゲイン値のアップとともにバックライト106の輝度値もアップさせる。本実施の形態では、被写体の明るさ(EV値)を用いて周囲光を測光するが、周囲光を測光するための測光センサを別途設け、この測光センサからの検出値と第一閾値とを比較するように構成してもよい。以下、本実施の形態に係る処理の流れを説明する。
メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が操作されたことを検出すると、測光・測距用CPU137から被写体の明るさを示すEV値(検出値)を取得する。そして、このEV値と、EEPROM146に格納された第一閾値とを比較する。
EV値(検出値)が第一閾値よりも低い場合には、メインCPU20は、EEPROM146から変更後の表示画像のゲイン値を示すゲイン値情報のみを読み出し、そのゲイン値情報に対応したゲインコントロール信号をドライバ148に送出する。ドライバ146は、ゲインコントロール信号に基づいてRGB信号を増幅し、ゲイン値をアップさせた表示画像を画像表示LCD102に表示する。この場合、メインCPU20は、ドライバ153に対してはバックライト106の表示輝度を上げる信号を送出しない。
EV値(検出値)が第一閾値以上の場合には、メインCPU20は、更にEEPROM146からバックライト106の輝度値を決定する電流値情報を読み出し、その電流値情報に基づいてドライバ153に電気信号を送出する。ドライバ153は、バックライト106にその電気信号に基づく電流を送出する。これにより、ゲイン値をアップさせた表示画像を表示するとともに、バックライト106の輝度値が変更されて明るくなる。
本実施の形態によれば、操作者がLCD明るさアップキー125を操作すると、カメラ300が周囲の明るさに応じて、ゲイン値をアップさせるか、またはゲイン値をアップさせるとともにバックライトの輝度もあげることにより画像表示LCD102の明るさの制御を行う。これにより、周囲の状況に応じて消費電力の増大を抑止しつつ視認性を向上させることができる。
なお、本実施の形態では、被写体輝度を用いて周囲の明るさを判定したが、周囲光を測定するための測光センサを別途設け、その測光センサの検出値と第一閾値とを比較して上記処理を行ってもよい。
<第三実施形態>
第三実施形態は、第二実施形態の第一閾値に加え、第一閾値よりも明るい明るさに対応した第二閾値との比較も行う。図5は、第三実施形態に係る画像表示LCD102の明るさ制御を説明する模式図である。周囲光が第一閾値未満の場合、例えば、室内や屋外でも夜景の場合には、第二実施形態と同様に、表示画像のゲイン値のアップのみを実行する。
第三実施形態は、第二実施形態の第一閾値に加え、第一閾値よりも明るい明るさに対応した第二閾値との比較も行う。図5は、第三実施形態に係る画像表示LCD102の明るさ制御を説明する模式図である。周囲光が第一閾値未満の場合、例えば、室内や屋外でも夜景の場合には、第二実施形態と同様に、表示画像のゲイン値のアップのみを実行する。
また、周囲光が第一閾値以上かつ第二閾値未満の場合、例えば屋外で曇りの場合には、画像表示LCD102の明るさを相対的に明るくしなければ画像表示LCD102の視認性を確保できない。この場合には、画像表示LCD102の視認性を向上させるために、表示画像のゲイン値のアップとともにバックライト106の輝度値もアップさせるが、更に明るい場合例えば晴天時ほどにはバックライト106の輝度値をアップさせなくても画像表示LCD102の視認性を確保することができる。よって、バックライト106の輝度値を中レベルでアップさせる。
また、周囲光が第二閾値以上の場合、例えば屋外で晴天の場合には、画像表示LCD102の明るさを相対的に明るくしなければ画像表示LCD102の視認性を確保できない。この場合には、画像表示LCD102の視認性を向上させるために、表示画像のゲイン値のアップとともにバックライト106の輝度値も高レベルにアップさせる。以下、本実施の形態に係る処理の流れを説明する。
(パターン1)
メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が操作されたことを検出すると、測光・測距用CPU137から被写体の明るさを示すEV値(検出値)を取得する。そして、このEV値と、EEPROM146に格納された第一閾値とを比較する。
メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が操作されたことを検出すると、測光・測距用CPU137から被写体の明るさを示すEV値(検出値)を取得する。そして、このEV値と、EEPROM146に格納された第一閾値とを比較する。
EV値(検出値)が第一閾値よりも低い場合には、メインCPU20は、EEPROM146から変更後の表示画像のゲイン値を示すゲイン値情報のみを読み出し、そのゲイン値情報に対応したゲインコントロール信号をドライバ148に送出する。ドライバ146は、ゲインコントロール信号に基づいてRGB信号を増幅し、ゲイン値をアップさせた表示画像を画像表示LCD102に表示する。この場合、メインCPU20は、ドライバ153に対してはバックライト106の表示輝度を上げる信号を送出しない。これにより、第一閾値未満の場合には、ゲイン値をアップさせるだけで画像表示LCD102の明るさを明るくすることができる。
EV値(検出値)が第一閾値以上の場合には、メインCPU20は、更にEEPROM146から第二閾値を読み出し、EV値(検出値)と第二閾値との比較を行う。EV値(検出値)が第二閾値未満の場合には、バックライト106の輝度値(標準状態よりも明るい輝度)を決定する電流値情報を読み出し、その電流値情報に基づいてドライバ153に電気信号を送出する。ドライバ153は、バックライト106にその電気信号に基づく電流を送出する。一方、メインCPU20は、第一閾値未満のときにアップさせたゲイン値を、増幅前のゲイン値に戻す。これにより、第一閾値以上第二閾値未満では、バックライト106の輝度をアップさせるだけで画像表示LCD102の明るさを明るくすることができる。
メインCPU20が、EV値(検出値)と第二閾値との比較を行った結果、EV値(検出値)が第二閾値以上であると判定した場合には、ゲイン値のアップ及びバックライト106の輝度を高くする動作を双方行う。これにより、ゲイン値をアップ及びバックライト106の輝度アップの双方により画像表示LCD102の明るさを明るくすることができる。
(パターン2)
パターン2は、バックライト106の輝度を標準レベル、中レベル、高レベルの3段階に変える点でパターン1と異なる。
パターン2は、バックライト106の輝度を標準レベル、中レベル、高レベルの3段階に変える点でパターン1と異なる。
EV値(検出値)が第一閾値未満の場合は、パターン1と同様の処理を行う。
EV値(検出値)が第一閾値以上の場合には、メインCPU20は、更にEEPROM146から第二閾値を読み出し、EV値(検出値)と第二閾値との比較を行う。EV値(検出値)が第二閾値未満の場合には、バックライト106の輝度値(中レベル)を決定する電流値情報を読み出し、その電流値情報に基づいてドライバ153に電気信号を送出する。ドライバ153は、バックライト106にその電気信号に基づく電流を送出する。これにより、ゲイン値をアップさせた表示画像を表示するとともに、バックライト106の輝度値を中レベルに明るくすることができる。
メインCPU20が、EV値(検出値)と第二閾値との比較を行った結果、EV値(検出値)が第二閾値以上であると判定した場合には、バックライト106の輝度値(高レベル)を決定する電流値情報を読み出し、その電流値情報に基づいてドライバ153に電気信号を送出する。ドライバ153は、バックライト106にその電気信号に基づく電流を送出する。これにより、ゲイン値をアップさせた表示画像を表示するとともに、バックライト106の輝度値を高レベルに明るくすることができる。
本実施の形態によれば、操作者がLCD明るさアップキー125を操作すると、カメラ300が周囲の明るさに応じて、ゲイン値をアップさせるか、またはゲイン値をアップさせるとともにバックライトの輝度も中レベルまたは高レベルにあげることにより画像表示LCD102の明るさの制御を行う。これにより、周囲の状況に応じて消費電力の増大を抑止しつつ視認性を向上させることができる。
<第四実施形態>
第四実施形態は、撮影モードと再生モードとにより、画像表示LCD102の明るさ制御を変える態様である。ゲイン値をアップすると表示画像に白飛びが発生する。従って、撮影した画像を再生モードにより確認したい場合には、白飛びした表示画像ではなく得られた画像を標準的なゲイン値で表示した画像により確認した方がよい。一方、撮影モードでは、画像表示LCD102のスルー画により撮影画角を確認できればよいため、ゲイン値のアップとバックライトの輝度値のアップとの組み合わせにより画像表示LCD102の視認性を確保する。以下、本実施の形態による処理の流れを説明する。
第四実施形態は、撮影モードと再生モードとにより、画像表示LCD102の明るさ制御を変える態様である。ゲイン値をアップすると表示画像に白飛びが発生する。従って、撮影した画像を再生モードにより確認したい場合には、白飛びした表示画像ではなく得られた画像を標準的なゲイン値で表示した画像により確認した方がよい。一方、撮影モードでは、画像表示LCD102のスルー画により撮影画角を確認できればよいため、ゲイン値のアップとバックライトの輝度値のアップとの組み合わせにより画像表示LCD102の視認性を確保する。以下、本実施の形態による処理の流れを説明する。
メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が操作されたことを検出すると、切替レバー122により撮影モードまたは再生モードのいずれのモードが設定されているかを検出する。メインCPU20が、撮影モードが選択されていることを検出すると、上記第一乃至第三実施形態と同様の処理を行う。メインCPU20が、再生モードが選択されていることを検出すると、EEPROM146から変更後のバックライト106の輝度値を決定する電流値情報を読み出し、その電流値情報に基づく電気信号をドライバ153に送出し、ドライバ153は、バックライト106にその電気信号に基づく電流を送出する。このとき、被写体の明るさを示すEV値と上記第二閾値とを比較し、第二閾値未満であればバックライト106の輝度値を中レベルに明るくし、第二閾値以上であれば高レベルに明るくしてもよい。
本実施の形態により、再生モードが選択されているときには、ゲイン値をアップさせることなく、バックライト106の輝度値を明るくすることにより画像表示LCD102の視認性を確保する。また、撮影モードが選択されているときには、上記第一乃至第三実施形態と同様の処理により、画像表示LCD102の視認性を確保する。これにより、モードに応じた画像表示LCD102の視認性を確保が可能になる。
<第五実施形態>
第五実施形態は、LCD明るさアップキー125が独立して設けられていない場合の態様である。近年、カメラの小型化に伴い、配置できる操作キーの数も限られている中で、高機能化と操作の簡便化との要請から、一つのキーに複数の機能を持たせることが増えている。特に撮影モードと再生モードとで一つのキーに異なる機能を割り当てることがある。例えば、図1では、LCD明るさアップキー125が独立して設けられているが、本実施の形態に係るカメラでは、LCD明るさアップキー125が独立して設けられることなく、切替レバー122により撮影モードまたは再生モードを選択し、撮影モードでは十字キー124の上ボタンにLCD明るさアップ機能を割り当て、再生モードでは十字キー124の上ボタンは画像消去機能を割り当てて構成する。その他の構成は図1乃至図3と同様の構成とする。
第五実施形態は、LCD明るさアップキー125が独立して設けられていない場合の態様である。近年、カメラの小型化に伴い、配置できる操作キーの数も限られている中で、高機能化と操作の簡便化との要請から、一つのキーに複数の機能を持たせることが増えている。特に撮影モードと再生モードとで一つのキーに異なる機能を割り当てることがある。例えば、図1では、LCD明るさアップキー125が独立して設けられているが、本実施の形態に係るカメラでは、LCD明るさアップキー125が独立して設けられることなく、切替レバー122により撮影モードまたは再生モードを選択し、撮影モードでは十字キー124の上ボタンにLCD明るさアップ機能を割り当て、再生モードでは十字キー124の上ボタンは画像消去機能を割り当てて構成する。その他の構成は図1乃至図3と同様の構成とする。
その結果、撮影モードでは撮影時の画角確認のために画像表示LCD102の明るさアップ機能を割り当てられているが、再生モード時では画像表示LCD102の明るさアップをすることができない。このとき、例えば屋外の明るい条件下で撮影した画像を確認するときには視認性が落ちるため、撮影モードにおいてバックライト106の輝度及びゲイン値アップ、又はバックライト106の輝度をアップした後撮影し、再生モードに遷移するとバックライトの輝度アップのみを行う。以下、図6及び図7のフローチャートに基づいて本実施の処理の流れを説明する。図6は、周囲が明るいときの本実施の処理の流れを説明するフローチャートであり、図7は、周囲が暗いときの本実施の処理の流れを説明するフローチャートである。まず、図6に従って周囲が明るいときの本実施の処理の流れを説明する。
S1では、ユーザがカメラの電源をONにし、S2で切替レバー122により撮影モードを選択する。S3では、ユーザがLCD明るさアップキー(例えば撮影モード時における十字キーの上ボタン)をONにする。S4では、メインCPU20が、第二実施形態と同様に、被写体の明るさ(EV値)や別途設けた周囲光を測光するための測光センサからの検出値と第一閾値とを比較し、検出値が第一閾値以上であると判定する。次に、メインCPU20は、その比較結果に基づいて、バックライト106の輝度をアップするとともに、画像表示LCD102の表示画像のゲイン値をアップして、画像表示LCD102の明るさを明るくする。S5では、ユーザは、明るくなった画像表示LCD102の表示画像により撮影画角を確認し撮影する。S6では、ユーザがS5で撮影した画像を確認するために、切替レバー122により再生モードに切り換える。S7では、メインCPU20が、切替レバー122により再生モードに切り換えられたことを検出し、EEPROM146に格納された標準時のゲイン値情報を読み出し、そのゲイン値情報に対応するゲインコントロール信号をドライバ148に送出する。ドライバ148は、撮影モードにおいて増幅されたRGB信号のゲイン値を標準時のゲイン値に戻す。なお、バックライト106は、撮影モードにおいて輝度をアップした状態を維持する。S8では、再度ユーザが切替レバー122により撮影モードを選択する。S9では、メインCPU20が、切替レバー122により撮影モードに切替られたことを検出すると、EEPROM146からバックライト106の標準的な輝度値を示す電流値情報を読み出し、その電流値情報に基づいてドライバ153に電気信号を送出する。ドライバ153は、バックライト106にその電気信号に基づく電流を送出する。これにより、バックライト106の輝度値を標準の明るさに戻すとともに、表示画像のゲイン値を標準状態(初期状態)に戻すことができる。なお、S9において、バックライト106の輝度及びゲイン値を標準状態に戻すことなく、S4の状態、すなわち、バックライト106の輝度及びゲイン値をアップさせた状態に戻してもよい。この場合、電源をOFFにすることにより、バックライト106の輝度アップ状態及びゲイン値アップ状態を解除、すなわち初期状態に戻すことができる。
次に、図7に基づいて周囲が暗いときの本実施の形態に係る処理の流れを説明する。S11では、ユーザがカメラの電源をONにし、S12で切替レバー122により撮影モードを選択する。S13では、ユーザがLCD明るさアップキー(例えば撮影モード時における十字キーの上ボタン)をONにする。S14では、メインCPU20が、第二実施形態と同様に、被写体の明るさ(EV値)や別途設けた周囲光を測光するための測光センサからの検出値と第一閾値とを比較し、検出値が第一閾値未満であると判定する。次に、メインCPU20は、その比較結果に基づいて、バックライト106の輝度をアップすることなく、画像表示LCD102の表示画像のゲイン値をアップして、画像表示LCD102の明るさを明るくする。S15では、ユーザは、明るくなった画像表示LCD102の表示画像により撮影画角を確認し撮影する。S16では、ユーザがS15で撮影した画像を確認するために、切替レバー122により再生モードに切り換える。S17では、メインCPU20が、切替レバー122により再生モードに切り換えられたことを検出し、EEPROM146に格納された標準時のゲイン値情報を読み出し、そのゲイン値情報に対応するゲインコントロール信号をドライバ148に送出する。ドライバ148は、撮影モードにおいて増幅されたRGB信号のゲイン値を標準時のゲイン値に戻す。なお、バックライト106は、撮影モードにおいて輝度をアップしていないため標準状態である。周囲が暗い場合には、S17により、バックライト106の輝度値を標準の明るさに戻すとともに、表示画像のゲイン値を標準状態(初期状態)に戻すことができる。なお、S17において、バックライト106の輝度及びゲイン値を標準状態に戻すことなく、S14の状態、すなわち、ゲイン値をアップさせた状態に戻してもよい。この場合、電源をOFFにすることにより、バックライト106の輝度アップ状態及びゲイン値アップ状態を解除、すなわち初期状態に戻すことができる。
上記の説明では本実施形態の処理に第一閾値との比較を行う第二実施形態を適用したが、更に第二閾値との比較を行い、LCDを3段階(標準レベル、中レベル、高レベル)に設定する第三実施形態を適用してもよい。
<第六実施形態>
第六実施形態では、バックライト106の輝度アップとゲイン値アップとを同時に行う場合に、バックライト106の輝度アップは所定の輝度まで一度に変更するが、ゲイン値をアップする処理は段階的に行う態様である。
第六実施形態では、バックライト106の輝度アップとゲイン値アップとを同時に行う場合に、バックライト106の輝度アップは所定の輝度まで一度に変更するが、ゲイン値をアップする処理は段階的に行う態様である。
表示画像のゲイン値をアップすると、屋外においても画像表示LCD102の明るさが明るくなり視認性が上がる反面、階調特性がくずれることにより白飛びしやすくなる。そのため、LCD明るさアップキー125が操作されると、バックライト106は予め設定されている高輝度値に上げるが、ゲイン値は予め設定したMAXゲインに対して複数の中間レベルを設けて段階的に徐々にアップし、ユーザが再度LCD明るさアップキー125を操作した時点でゲイン値を確定する。図8は、本実施の形態に係る明るさ制御の処理を示す模式図である。
(パターン1)
パターン1では、ユーザがLCD明るさアップキー125を押す(1度目)。メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が押されたことを検出し、LCDのバックライ106の輝度を所定の明るさにアップする処理を行う。それと同時に、メインCPU20は、EEPROM146から段階的にゲイン値をアップするためのゲイン値情報を読み出し、所定の時間間隔を空けてゲイン値を段階的に上げるためのゲインコントロール信号をドライバ148に送出する。画像表示LCD102に表示された表示画像は、段階的にゲイン値が上げられ明るくなる。ユーザはその表示画像を視認し、画像表示LCD102の明るさがこのレベルでよいと判断すると、再度LCD明るさアップキー125を押す(2度目)。メインCPU20は、再度LCD明るさアップキー125が押されたことを検出し、ゲインコントロール信号の送出を止める。これにより、ユーザが再度LCD明るさアップキー125を押したときのゲイン値で画像表示LCD102の表示画像は表示される。更に、ユーザがLCD明るさアップキー125を押す(3度目)と、バックライト106の輝度値及びゲイン値を標準状態に戻す。ユーザが2度目にLCD明るさアップキー125を押す前に、ゲイン値がMAXゲインに到達すると、メインCPU20は、MAXゲイン値に相当するゲインコントロール信号をドライバ148に送出してゲインアップ処理を終了する。
パターン1では、ユーザがLCD明るさアップキー125を押す(1度目)。メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が押されたことを検出し、LCDのバックライ106の輝度を所定の明るさにアップする処理を行う。それと同時に、メインCPU20は、EEPROM146から段階的にゲイン値をアップするためのゲイン値情報を読み出し、所定の時間間隔を空けてゲイン値を段階的に上げるためのゲインコントロール信号をドライバ148に送出する。画像表示LCD102に表示された表示画像は、段階的にゲイン値が上げられ明るくなる。ユーザはその表示画像を視認し、画像表示LCD102の明るさがこのレベルでよいと判断すると、再度LCD明るさアップキー125を押す(2度目)。メインCPU20は、再度LCD明るさアップキー125が押されたことを検出し、ゲインコントロール信号の送出を止める。これにより、ユーザが再度LCD明るさアップキー125を押したときのゲイン値で画像表示LCD102の表示画像は表示される。更に、ユーザがLCD明るさアップキー125を押す(3度目)と、バックライト106の輝度値及びゲイン値を標準状態に戻す。ユーザが2度目にLCD明るさアップキー125を押す前に、ゲイン値がMAXゲインに到達すると、メインCPU20は、MAXゲイン値に相当するゲインコントロール信号をドライバ148に送出してゲインアップ処理を終了する。
(パターン2)
パターン2では、ユーザは、LCD明るさアップキー125を長押しする。メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が押されたことを検出し、LCDのバックライト106の輝度を所定の明るさにアップする処理を行う。それと同時に、メインCPU20は、EEPROM146から段階的にゲイン値をアップするためのゲイン値情報を読み出し、所定の時間間隔を空けてゲイン値を段階的に上げるためのゲインコントロール信号をドライバ148に送出する。メインCPU20によるゲインコントロール信号の送出は、LCD明るさアップキー125が押され続けていることをメインCPU20が検出し続けている間実行され、画像表示LCD102に表示された表示画像は、段階的にゲイン値が上げられ明るくなる。ユーザはその表示画像を視認し、画像表示LCD102の明るさがこのレベルでよいと判断すると、LCD明るさアップキー125を離す。メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が離されたことを検出し、ゲインコントロール信号の送出を止める。これにより、ユーザがLCD明るさアップキー125を離したときのゲイン値で画像表示LCD102の表示画像は表示される。更に、ユーザがLCD明るさアップキー125を押すと、バックライト106の輝度値及びゲイン値を標準状態に戻す。ユーザがLCD明るさアップキー125を離す前に、ゲイン値がMAXゲインに到達すると、メインCPU20は、MAXゲイン値に相当するゲインコントロール信号をドライバ148に送出してゲインアップ処理を終了する。
パターン2では、ユーザは、LCD明るさアップキー125を長押しする。メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が押されたことを検出し、LCDのバックライト106の輝度を所定の明るさにアップする処理を行う。それと同時に、メインCPU20は、EEPROM146から段階的にゲイン値をアップするためのゲイン値情報を読み出し、所定の時間間隔を空けてゲイン値を段階的に上げるためのゲインコントロール信号をドライバ148に送出する。メインCPU20によるゲインコントロール信号の送出は、LCD明るさアップキー125が押され続けていることをメインCPU20が検出し続けている間実行され、画像表示LCD102に表示された表示画像は、段階的にゲイン値が上げられ明るくなる。ユーザはその表示画像を視認し、画像表示LCD102の明るさがこのレベルでよいと判断すると、LCD明るさアップキー125を離す。メインCPU20は、LCD明るさアップキー125が離されたことを検出し、ゲインコントロール信号の送出を止める。これにより、ユーザがLCD明るさアップキー125を離したときのゲイン値で画像表示LCD102の表示画像は表示される。更に、ユーザがLCD明るさアップキー125を押すと、バックライト106の輝度値及びゲイン値を標準状態に戻す。ユーザがLCD明るさアップキー125を離す前に、ゲイン値がMAXゲインに到達すると、メインCPU20は、MAXゲイン値に相当するゲインコントロール信号をドライバ148に送出してゲインアップ処理を終了する。
本実施の形態により、LCD明るさアップキー125の1操作でバックライト106の輝度をアップさせるとともに、ユーザが所望する程度のゲイン値アップを行うことができ、不必要な白飛びの発生を抑止することができる。
<第七実施形態>
上記では、ゲイン値アップと輝度アップとを両方行う撮像装置について説明したが、ゲイン値アップまたは輝度アップを選択的に行うようにしてもよい。この場合、第一の明るさを示す第一閾値未満の場合には、ゲイン値アップのみを行い、第一閾値以上の場合には、表示輝度アップのみを行うようにしてもよい。
上記では、ゲイン値アップと輝度アップとを両方行う撮像装置について説明したが、ゲイン値アップまたは輝度アップを選択的に行うようにしてもよい。この場合、第一の明るさを示す第一閾値未満の場合には、ゲイン値アップのみを行い、第一閾値以上の場合には、表示輝度アップのみを行うようにしてもよい。
更に、第一閾値未満の場合にLCD明るさアップキー125が操作されると、ゲイン値アップのみを行い、その後再度LCD明るさアップキー125が操作されると、ゲイン値を変更前の値に戻す。また、第一閾値以上の場合にLCD明るさアップキー125が操作されると、まずバックライト106の輝度をアップし、再度LCD明るさアップキー125が操作されると、バックライト106の輝度をアップした状態を維持しつつ、ゲイン値をアップする。更にLCD明るさアップキー125が操作されると、ゲイン値を変更前の値に戻し、かつ輝度も変更前の値に戻すように構成してもよい。
また、上記実施形態ではカメラ300の表示手段として画像表示LCDを用いたが表示手段は液晶パネルに限らず、例えば有機ELを用いて構成してもよい。この場合、有機ELそのものが表示手段及び照明手段となり、照明輝度調整手段は、この有機ELにかける電流を調整する制御回路として構成する。また、反射型の機能有するディスプレイで、表示面を照らすためのフロントライトを別途設けている場合には、上記ライト及びそのライトの照明輝度を調整する手段を備えることにより有機ELや反射型のディスプレイにも本発明を適用することができる。
上記実施形態ではデジタルカメラを例に説明をしたが、本発明は、カメラ付携帯電話、カメラ付PDAなど、カメラ機能を有する携帯機器にも適用可能である。
14:発光制御CPU、17:LED群、19:LEDドライバ、16:通信用発光装置、20:メインCPU、60:レンズ鏡胴、61:レンズカバー、62:モータドライバ、63:赤外線受光回路、101:撮影レンズ、101a:ズームレンズ、101b:フォーカスレンズ、110:ズーム用モータ、111:フォーカス用モータ、112:絞り用モータ、114:レンズカバー用モータ、125:LCD明るさアップキー、131:絞り、132:CCD、134:A/D変換部、150:AF検出部、151:AE演算部
Claims (14)
- 撮像レンズ及び撮像素子を含む撮像手段と、
前記撮像手段を介して得られる画像信号、又は記憶媒体から読み出される画像信号に基づいて画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の輝度を決定する照明手段と、
前記照明手段の輝度を調整する照明光調整手段と、
前記撮像手段を介して得られる画像信号、又は記憶媒体から読み出される画像信号の輝度成分を変更して前記表示手段に出力される前記画像信号を変化させる画像信号変更手段と、
前記表示手段の明るさを明るくする指示を入力するための入力手段と、を備え、
前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより高くするとともに、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させる、
ことを特徴とする撮像装置。 - 周囲の明るさを検出して検出値を出力する検出手段と、
前記検出値と、第一の明るさを示す第一閾値とを比較する比較手段と、を更に備え、
前記検出値が前記第一閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、
前記検出値が前記第一閾値以上の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすると共に、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 周囲の明るさを検出して検出値を出力する検出手段と、
前記検出値と、前記第一閾値及びその第一閾値よりも更に明るい明るさを示す第二閾値と、を比較する比較手段と、を更に備え、
前記検出値が前記第一閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、
前記検出値が前記第一閾値以上かつ前記第二閾値未満の場合には、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号を変化させることなく、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を明るくし、
前記検出値が前記第二閾値以上の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより高くすると共に、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させる、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 周囲の明るさを検出して検出値を出力する検出手段と、
前記検出値と、前記第一閾値及びその第一閾値よりも更に明るい明るさを示す第二閾値と、を比較する比較手段と、を更に備え、
前記検出値が前記第一閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、
前記検出値が前記第一閾値以上かつ前記第二閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより明るい第一の明るさに相当する第一輝度に調整し、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させ、
前記検出値が前記第二閾値以上の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を前記第一の明るさよりも更に明るい明るさに相当する第二輝度に調整する、
ことを特徴とする請求項1に記載の撮像装置。 - 前記撮像手段を介して得られる画像信号を記録する撮影モードと、前記記憶媒体から読み出される画像信号を再生する再生モードと、を選択するモード選択手段を更に備え、
前記再生モードが選択されている場合に前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くし、 前記撮影モードが選択されている場合に前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くすると共に、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させる、
ことを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載の撮像装置。 - 前記撮影モードが選択されている場合にのみ前記入力手段が備えられており、
前記撮影モードにおいて、前記画像信号変更手段が前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、かつ前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くした後に、前記モード選択手段により前記再生モードが選択されると、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くした状態を維持しつつ、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される画像信号の輝度成分を増幅前の値に変更し、
前記撮影モードにおいて、前記画像信号変更手段が前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分を変更することなく、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くした後に、前記モード選択手段により前記再生モードが選択されると、前記照明光調整手段が前記照明手段の輝度をより高くした状態を維持し、
前記撮影モードにおいて、前記画像信号変更手段が前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させた後に、前記モード選択手段により前記再生モードが選択されると、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される画像信号の輝度成分を増幅前の値に変更する、
ことを特徴とする請求項5に記載に撮像装置。 - 前記モード選択手段により撮影モードが選択されている場合に、前記入力手段は、十字キーの上下左右のうちの何れかの方向キーにより構成され、前記モード選択手段により前記再生モードが選択されている場合には、前記入力手段を構成する前記方向キーは画像消去ボタン又は画像再生ボタンとして構成される、
ことを特徴とする請求項6に記載の撮像装置。 - 前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより高くするとともに、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように段階的に増幅させ、再度前記入力手段が操作されると、前記画像信号変更手段による前記輝度成分の増幅を止め、その時点における前記輝度成分に基づく画像を前記表示手段に表示する、
ことを特徴とする請求項1乃至7の何れかに記載の撮像装置。 - 撮像レンズ及び撮像素子を含む撮像手段と、
前記撮像手段を介して得られる画像信号、又は記憶媒体から読み出される画像信号に基づいて画像を表示する表示手段と、
前記表示手段の輝度を決定する照明手段と、
前記照明手段の輝度を調整する照明光調整手段と、
前記撮像手段を介して得られる画像信号、又は記憶媒体から読み出される画像信号の輝度成分を変更して前記表示手段に出力される前記画像信号を変化させる画像信号変更手段と、
前記表示手段の明るさを明るくする指示を入力するための入力手段と、を備え、
前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度をより高くする、又は前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分がより高くなるように増幅させる、
ことを特徴とする撮像装置。 - 周囲の明るさを検出して検出値を出力する検出手段と、
前記検出値と、第一の明るさを示す第一閾値とを比較する比較手段と、を更に備え、
前記検出値が前記第一閾値未満の場合には、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、
前記検出値が前記第一閾値以上の場合には、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分を増幅させることなく、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くする、
ことを特徴とする請求項9に記載の撮像装置。 - 前記検出値が前記第一閾値未満の場合に前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くすることなく、前記画像信号変更手段は前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、その後再度前記入力手段が操作されると、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される画像信号の輝度成分を増幅前の値に変更し、
前記検出値が前記第一閾値以上の場合に前記入力手段により前記表示手段の明るさを明るくする指示が入力されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くし、再度前記入力手段が操作されると、前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くした状態を維持しつつ、前記表示手段に出力される前記画像信号の輝度成分をより高くなるように増幅させ、更に再度前記入力手段が操作されると、前記画像信号変更手段は、前記表示手段に出力される画像信号の輝度成分を増幅前の値に変更し、かつ前記照明光調整手段は前記照明手段の輝度を高くする前の輝度に変更する、
ことを特徴とする請求項10に記載の撮像装置。 - 前記検出手段は、周囲光を測光する測光センサ、又は前記撮像手段から得られる画像信号の輝度成分を積算し、該積算値が所定の基準値になるように露出を制御する自動露出制御手段及びその自動露出制御手段による露出の制御値に基づいて被写体の明るさを検知する明るさ検知手段により構成される、
ことを特徴とする請求項2、3、4、又は10の何れかに記載の撮像装置。 - 前記表示手段は、液晶モニタであることを特徴とする請求項1乃至12の何れかに記載の撮像装置。
- 前記照明手段は、発光ダイオード又は蛍光管を含み、前記照明光調整手段は、前記発光ダイオード又は蛍光管から発する光量を調整することを特徴とする請求項1乃至13の何れかに記載の撮像装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005296453A JP2007110220A (ja) | 2005-10-11 | 2005-10-11 | 撮像装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005296453A JP2007110220A (ja) | 2005-10-11 | 2005-10-11 | 撮像装置 |
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Publication Number | Publication Date |
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JP2007110220A true JP2007110220A (ja) | 2007-04-26 |
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JP2005296453A Pending JP2007110220A (ja) | 2005-10-11 | 2005-10-11 | 撮像装置 |
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Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008275732A (ja) * | 2007-04-26 | 2008-11-13 | Sony Corp | 撮像装置 |
WO2011148677A1 (ja) | 2010-05-28 | 2011-12-01 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
JP2015005914A (ja) * | 2013-06-21 | 2015-01-08 | カシオ計算機株式会社 | 撮像装置、バックライト設定方法及びプログラム |
-
2005
- 2005-10-11 JP JP2005296453A patent/JP2007110220A/ja active Pending
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WO2011148677A1 (ja) | 2010-05-28 | 2011-12-01 | シャープ株式会社 | 液晶表示装置 |
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