JP2010061058A - カメラ - Google Patents
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Abstract
【課題】撮影のコマ速を上げつつ、測光および測距を行う時間を確保できるカメラを提供する。
【解決手段】撮影条件によって異なるシャッタ秒時Tsと、電力供給開始後にチャージモータ9が実際に動き出すまでの時間に影響を与える電源電圧Vmとを考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するように構成した。これにより、個々の撮影コマにおけるカメラボディ100の状態を考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定できるので、チャージモータ9の駆動開始タイミングを従来よりも早めることができ、撮影の1シーケンスあたりの時間を短縮して、撮影のコマ速を上げることができる。すなわち、連続撮影中に測光および測距を行う時間を確保できるので、連続撮影中に被写体の明るさが変化しても絞りやシャッタ速度を適切に制御できる。
【選択図】図1
【解決手段】撮影条件によって異なるシャッタ秒時Tsと、電力供給開始後にチャージモータ9が実際に動き出すまでの時間に影響を与える電源電圧Vmとを考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するように構成した。これにより、個々の撮影コマにおけるカメラボディ100の状態を考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定できるので、チャージモータ9の駆動開始タイミングを従来よりも早めることができ、撮影の1シーケンスあたりの時間を短縮して、撮影のコマ速を上げることができる。すなわち、連続撮影中に測光および測距を行う時間を確保できるので、連続撮影中に被写体の明るさが変化しても絞りやシャッタ速度を適切に制御できる。
【選択図】図1
Description
本発明は、カメラの内部の駆動制御に関する。
一眼レフタイプのカメラでは、メインミラーおよびサブミラーが撮影光路内に位置するミラーダウン位置と、撮影光路から退避するミラーアップ位置との間を移動することで、ファインダによる被写体像の観察、測光および測距と、撮像素子による被写体像の撮像とを可能としている。メインミラーおよびサブミラーは、被写体像の撮像時にはミラーダウン位置からミラーアップ位置へ移動し、撮像後には再びミラーダウン位置へと移動する。また、連続撮影時に、各コマ毎に測光に必要な時間が確保できない場合には、測光が可能であった時点の測光出力に基づいて絞りやシャッタ速度の制御を行うカメラが知られている(特許文献1参照)。
しかし、上述した従来のカメラでは、連続撮影中に被写体の明るさが変化してしまうと、絞りやシャッタ速度の制御が適正ではなくなってしまった。
(1) 請求項1の発明によるカメラは、撮影開口を開放および遮光する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有するシャッタ装置と、少なくとも先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の駆動力をチャージするチャージモータと、チャージモータに電力を供給する電源の電圧を検出する電圧検出手段と、シャッタ装置のシャッタ秒時を決定するシャッタ秒時決定手段と、チャージモータの駆動開始タイミングを決定する駆動開始タイミング決定手段とを備え、駆動開始タイミング決定手段は、電圧検出手段で検出した電圧と、シャッタ秒時決定手段で決定したシャッタ秒時とに基づいて、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明によるカメラは、撮影開口を開放および遮光する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有するシャッタ装置と、少なくとも先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の駆動力をチャージするチャージモータと、チャージモータの駆動速度を検出する駆動速度検出手段と、シャッタ装置のシャッタ秒時を決定するシャッタ秒時決定手段と、チャージモータの駆動開始タイミングを決定する駆動開始タイミング決定手段とを備え、駆動開始タイミング決定手段は、駆動速度検出手段で検出した駆動速度と、シャッタ秒時決定手段で決定したシャッタ秒時とに基づいて、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、シャッタ秒時決定手段で決定されたシャッタ秒時に基づいて、後幕遮光羽根群の走行開始タイミングを決定する後幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段をさらに備え、駆動開始タイミング決定手段は、後幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段で決定された後幕遮光羽根群の走行開始タイミングを基準として、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、先幕遮光羽根群の走行開始タイミングを決定する先幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段をさらに備え、駆動開始タイミング決定手段は、先幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段で決定された先幕遮光羽根群の走行開始タイミングを基準として、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、カメラ内の所定の部位の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、駆動開始タイミング決定手段は、温度検出手段で検出したカメラ内の所定の部位の温度に基づいて、駆動開始タイミングを補正することを特徴とする。
(2) 請求項2の発明によるカメラは、撮影開口を開放および遮光する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有するシャッタ装置と、少なくとも先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の駆動力をチャージするチャージモータと、チャージモータの駆動速度を検出する駆動速度検出手段と、シャッタ装置のシャッタ秒時を決定するシャッタ秒時決定手段と、チャージモータの駆動開始タイミングを決定する駆動開始タイミング決定手段とを備え、駆動開始タイミング決定手段は、駆動速度検出手段で検出した駆動速度と、シャッタ秒時決定手段で決定したシャッタ秒時とに基づいて、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする。
(3) 請求項3の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、シャッタ秒時決定手段で決定されたシャッタ秒時に基づいて、後幕遮光羽根群の走行開始タイミングを決定する後幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段をさらに備え、駆動開始タイミング決定手段は、後幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段で決定された後幕遮光羽根群の走行開始タイミングを基準として、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする。
(4) 請求項4の発明は、請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、先幕遮光羽根群の走行開始タイミングを決定する先幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段をさらに備え、駆動開始タイミング決定手段は、先幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段で決定された先幕遮光羽根群の走行開始タイミングを基準として、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする。
(5) 請求項5の発明は、請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、カメラ内の所定の部位の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、駆動開始タイミング決定手段は、温度検出手段で検出したカメラ内の所定の部位の温度に基づいて、駆動開始タイミングを補正することを特徴とする。
本発明によれば、撮影のコマ速を上げつつ、測光および測距を行う時間を確保できる。
図1〜6を参照して、本発明を適用したカメラの一実施の形態を説明する。図1は、本発明によるカメラであるカメラボディ100と撮影レンズ200の断面を概念的に示す図である。カメラボディ100には、レンズマウント11の後方に撮影光路を形成するミラーボックス20が設けられ、その後方にシャッタ1が、更にその後方に撮像ユニット70が配置される。またミラーボックス20の上方には、ファインダ光学系60が配置される。40は、カメラボディ100の各部を制御する制御回路である。なお、制御回路40は、後述するチャージモータ9を駆動するための電源である一次電池または二次電池の電圧を検出する電圧検出回路40aを有している。シャッタ1は、後述するように、撮影開口を開放および遮光する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有する。
レンズマウント11には交換レンズ(撮影レンズ)200が装着され、撮影レンズ200を透過した被写体光束は、レンズマウント11の開口からミラーボックス20内に入射する。すなわち、ミラーボックス20は、撮影レンズ200からの光束を撮像ユニット70に導く空間を形成する。ミラーボックス20内にはミラーユニット30が配置されている。
ミラーユニット30は、メインミラー(ハーフミラー)およびその支持部材から成るメインミラーユニット31と、サブミラーおよびその支持部材から成るサブミラーユニット32とから構成される。
メインミラーユニット31の一端部は、ミラーボックス後部においてカメラ横方向の軸X回りに回動可能に支持され、サブミラーユニット32は、メインミラーユニット31に対してカメラ横方向の軸回りに回動可能に支持される。ミラーユニット30は、図1のように撮影光路内に挿入される観察位置(ミラーダウン位置)と、撮影光路から退避する不図示の撮影位置(ミラーアップ位置)との間で回動可能とされる。
撮像ユニット70には、撮像素子71と、撮像素子71の前面に配設された光学フィルタ(不図示)とが一体的に設けられている。撮像素子71は、CCDイメージセンサなどによって構成される。撮像素子71は、撮影レンズ200を通過した被写体光による像を撮像し、撮像信号(アナログ撮像信号)を出力する。
ミラーボックス20の下方の空間には、焦点検出ユニット51、および、レンズ駆動機構52がそれぞれ配置される。また、ミラーボックス20の上方のファインダ光学系60には、測光ユニット80が設けられている。焦点検出ユニット51は、公知の位相差検出方式のAFセンサを備えており、撮影レンズ200による焦点調節状態を検出する焦点検出時に用いられる。レンズ駆動機構52は、焦点検出ユニット51で検出した撮影レンズ200による焦点調節状態に基づいてフォーカスレンズ200aを光軸方向に駆動して撮影レンズ200の焦点調節を行う。なお、レンズ駆動機構52は、フォーカスレンズ200aの位置、すなわち、撮影レンズ200による焦点調節状態を検出して、検出結果を制御回路40に出力する。測光ユニット80は、ファインダ光学系60のペンタプリズム61の後方に設けられており、ファインダ光学系60に入射した被写体光を受光して光電変換する素子を含み、その光電変換出力が測光に利用される。
図2は、ミラーユニット30の駆動機構の構造を模式的に示す図であり、図3は、シャッタ1の構造を模式的に示す図である。以下、ミラーユニット30の駆動機構およびシャッタ1の構造と動作を撮影シーケンスに沿って説明する。なお、絞り制御に関しては公知であるので詳細な説明を省略する。図2,3では、レリーズ開始前の各部の状態を示している。説明の便宜上、各図に示すように前後方向、上下方向、および左右方向を規定する。
不図示のレリーズボタンが半押し操作されると、不図示のレリーズスイッチから半押し操作信号が出力される。この半押し操作信号を受信すると、制御回路40は、公知の測光および測距演算を行って、シャッタ速度(シャッタ秒時Ts)、制御絞り値を算出する。そして、撮影レンズ200のフォーカスレンズ200aを駆動するためのレンズ制御信号をレンズ駆動機構52に出力する。
その後、不図示のレリーズボタンが全押し操作されると、不図示のレリーズスイッチから全押し操作信号が出力される。この全押し操作信号を受信すると、制御回路40は、シャッタ1の先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eを係止する先幕係止マグネット1aおよび後幕係止マグネット1bに通電して励磁する。これによりアーマチャ1f,1gが各マグネット1a,1bに吸着されて保持される(図3)。
次いで、制御回路40は、ミラー駆動マグネット2に所定時間だけ通電して励磁する。これにより、ミラー駆動マグネット2に吸着されて保持されていたアーマチャ2aを釈放する。すなわち、ミラー駆動マグネット2は、非励磁状態でアーマチャ2aを吸着して保持し、励磁されることでアーマチャ2aを釈放するように構成されたマグネットであり、ミラー係止マグネットレバー3の前方に向かって延在する腕3bに取り付けられている。アーマチャ2aが釈放されると、ミラー係止マグネットレバー3がバネ4の付勢力によってカメラボディ100の左側から見たときに右旋するように回動して、斜め後方に向かって延在する腕3aによるミラー駆動レバー5の係止を解除する。
ミラー駆動レバー5は、ミラー係止マグネットレバー3の腕3aによる係止が解除されると、バネ6の付勢力によってカメラボディ100の左側から見たときに右旋するように回動して、腕5aがメインミラーユニット31の軸31aを上方に押し上げる。これにより、メインミラーユニット31がミラーダウンバネ30aの付勢力に抗して軸X回りに回動されて、撮影光路から退避し、ミラーアップ位置まで移動する。同時に、サブミラーユニット32も撮影光路から退避する。
また、ミラー駆動レバー5がバネ6の付勢力によって上述のように右旋すると、腕5aの先端に植設された軸5bが、シャッタメカ係止解除レバー8をカメラボディ100の左側から見たときに左旋するようにバネ8aの付勢力に抗して回動させる。シャッタメカ係止解除レバー8が左旋すると、シャッタメカ係止解除レバー8の一端がシャッタ係止レバー1cを下方に回動させて、シャッタ1の先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eを走行可能な状態とする。ここで、シャッタ1の駆動機構は、先幕係止マグネット1aおよび後幕係止マグネット1bとは異なる不図示の機構(シャッタメカ係止機構)によって、不図示のバネの付勢力による先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eの走行を禁止または許可するように構成されている。そして、シャッタ1の駆動機構は、シャッタ係止レバー1cが下方に回動されると、シャッタメカ係止機構が先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eの走行を許可するように構成されている。なお、シャッタメカ係止機構が先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eの走行を許可しても、上述したようにアーマチャ1f,1gが各マグネット1a,1bに吸着されて保持されている間は、先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eは停止したままとなる。
全押し操作信号を受信後、所定時間Tr経過すると、制御回路40は、先幕係止マグネット1aの通電を停止する。これにより、マグネット1aに吸着されて保持されていたアーマチャ1fが開放(釈放)されるので、シャッタ1の先幕遮光羽根群1dの係止が解除され、不図示のバネの付勢力によって先幕遮光羽根群1dが下方に向かって走行を開始し、撮影開口を開放する。ここで、所定時間Trは、ミラーユニット30が撮影光路から退避するのに要する時間や、ミラーアップ位置に退避した後のミラーユニット30の振動収束に要する時間などを考慮してあらかじめ定められている時間である。所定時間Trが経過した後、さらに上述したように算出されたシャッタ秒時Tsが経過すると、制御回路40は、後幕係止マグネット1bの通電を停止する。これにより、マグネット1bに吸着されて保持されていたアーマチャ1gが開放(釈放)されるので、シャッタ1の後幕遮光羽根群1eの係止が解除され、不図示のバネの付勢力によって後幕遮光羽根群1eが下方に向かって走行を開始し、撮影開口を遮光する。このように、先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eが走行することで、撮像素子71がシャッタ秒時Tsに相当する時間だけ露光される。
また、全押し操作信号を受信すると、制御回路40は、電圧検出回路40aで電源電圧を検出する。そして制御回路40は、チャージモータ9の駆動開始タイミングを決める、全押し操作信号の受信時点からチャージモータ9への電力供給開始までの待機時間Tmを算出する。この待機時間Tmの算出については後に詳述する。なお、チャージモータ9は、撮影終了後にカメラボディ100の各部をリセットするためのモータである。全押し操作信号を受信後、待機時間Tmが経過すると、制御回路40は、チャージモータ9に通電を開始する。
チャージモータ9は、チャージギヤ列10を介して、シャッターチャージレバー13および第1チャージレバー11を後述するように回動させる。チャージギヤ列10の最も後段のギヤ10aには、シャッターチャージレバー13および第1チャージレバー11を回動させるためのカム10bおよびピン10cと、ギヤ10aの位相を検出するためのカム10dが設けられている。チャージモータ9が駆動されると、チャージギヤ列10を介して、シャッターチャージレバー13がカメラボディ100の上側から見たときに左旋するように回動される。これにより、シャッターチャージレバー13の後端がシャッタ1の駆動機構をリセットするレバー(シャッターリセットレバー)14を左方に回動させる。シャッターリセットレバー14が左方に回動されると、シャッタ1の駆動機構がリセットされる。なお、シャッタ1の駆動機構のリセットに伴い、先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eがレリーズ開始前の位置へ戻される。
また、チャージモータ9が駆動されると、チャージギヤ列10を介して、第1チャージレバー11がカメラボディ100の上側から見たときに右旋するように回動される。第1チャージレバー11の右旋によって、第1チャージレバー11の先端が第2チャージレバー12の下側の腕12aを前方に向かって押圧するので、第2チャージレバー12が、カメラボディ100の左側から見たときに左旋するように回動される。第2チャージレバー12の左旋によって、上側の腕12bが腕5aの先端に植設された軸5bを押圧して、ミラー駆動レバー5をカメラボディ100の左側から見たときに左旋するように回動させる。
ミラー駆動レバー5の左旋により、メインミラーユニット31の軸31aを上方に押し上げていた腕5aが下方に退避する。これにより、メインミラーユニット31がミラーダウンバネ30aの付勢力によって軸X回りに回動されて、撮影光路内に挿入されて、ミラーダウン位置まで移動する。同時に、サブミラーユニット32も撮影光路内に挿入される。また、ミラー駆動レバー5が左旋すると、軸5bがシャッタメカ係止解除レバー8から離間する方向に移動する。これにより、シャッタメカ係止解除レバー8がカメラボディ100の左側から見たときに右旋するようにバネ8aの付勢力によって回動されて、レリーズ開始前の回動位置に復帰する。なお、ミラー駆動レバー5が左旋すると、後述するように、ミラー係止マグネットレバー3の腕3aによって再び係止されて、ミラー駆動レバー5の右旋が規制される。
また、第2チャージレバー12の左旋によって、下側の腕12aがバネ15aを介してミラー係止マグネットレバーチャージレバー15をカメラボディ100の上側から見たときに軸15xを中心に左旋するように回動させる。ミラー係止マグネットレバーチャージレバー15の左旋により、ミラー係止マグネットレバーチャージレバー15がミラー係止マグネットレバー3の下方に向かって延在する腕3bを前方に押圧する。これにより、ミラー係止マグネットレバー3がカメラボディ100の左側から見たときに左旋するようにバネ4の付勢力に抗して回動して、腕3aでミラー駆動レバー5を係止する。また、ミラー係止マグネットレバー3の左旋により、腕3bに取り付けられているアーマチャ2aがミラー駆動マグネット2に吸着されて保持される。これにより、ミラー係止マグネットレバー3は、レリーズ開始前の回動位置で保持される。
検出スイッチ16は、ギヤ10aの位相を検出するためのスイッチであり、カム10dによって接点が開閉される。チャージモータ9の駆動開始前、カム10dは検出スイッチ16の接点を閉じる位相で停止している。チャージモータ9の駆動開始後、カム10dの回動により検出スイッチ16の接点が開かれる。カム10dの回動によりカム10dが再び検出スイッチ16の接点を閉じると、制御回路40はチャージモータ9の駆動を停止させる。
上の動作により、カメラボディ100の各部はレリーズ開始前の状態に復帰する。
−−−待機時間Tmの算出について−−−
連写性能を向上させるためにコマ速を上げると、撮影の1シーケンスあたりの時間は短くなるが、正確な測光および測距のためには、測光および測距にある程度の時間を要する。そこで、ミラーユニット30のミラーダウン位置への移動を早く終了させることで撮影の1シーケンスあたりの時間を短縮することが考えられる。しかし、撮像に悪影響を及ぼさないためには、撮像素子71の露光が完了する後幕遮光羽根群1eの走行開始まではミラーダウンを開始できない。そのため、従来は、後幕遮光羽根群1eの走行開始、もしくは後幕遮光羽根群1eの走行完了と同時にミラーダウンを開始するようチャージモータ9を駆動させていた。
連写性能を向上させるためにコマ速を上げると、撮影の1シーケンスあたりの時間は短くなるが、正確な測光および測距のためには、測光および測距にある程度の時間を要する。そこで、ミラーユニット30のミラーダウン位置への移動を早く終了させることで撮影の1シーケンスあたりの時間を短縮することが考えられる。しかし、撮像に悪影響を及ぼさないためには、撮像素子71の露光が完了する後幕遮光羽根群1eの走行開始まではミラーダウンを開始できない。そのため、従来は、後幕遮光羽根群1eの走行開始、もしくは後幕遮光羽根群1eの走行完了と同時にミラーダウンを開始するようチャージモータ9を駆動させていた。
しかし、モータには時定数があるため、モータへの電力供給開始後、実際にモータが駆動し始めるまでには若干のタイムラグが生じる。また、駆動力を伝達するギヤ間のバックラッシや、各レバー間の遊びなどにより、モータが駆動し始めてからミラーユニット30が回動し始めるまでにも若干のタイムラグが生じる。
そこで、本実施の形態では、上述したタイムラグを考慮して、後幕遮光羽根群1eの走行開始時点よりも前にチャージモータ9への電力供給を開始する。なお、上述したタイムラグのうち、モータの時定数に起因するタイムラグは、チャージモータ9への印加電圧に依存する。そこで、チャージモータ9への印加電圧が低い場合にはチャージモータ9への印加電圧が高い場合よりも早いタイミングでチャージモータ9への電力供給を開始する。具体的には、制御回路40は次のようにしてチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定する。
まず、制御回路40は、チャージモータ9の駆動開始タイミングの決定の基準となる、後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミングを求める。上述したように、後幕係止マグネット1bは、全押し操作信号を制御回路40が受信した後、所定時間Trおよびシャッタ秒時Tsが経過した後に通電が停止される。したがって、後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミングは、全押し操作信号を制御回路40が受信した後、Tr+Tsだけ時間が経過した時点である。
次いで、制御回路40は、後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミングからどれくらいの時間だけ遡ってチャージモータ9への電力供給を開始するのかを決定する。制御回路40は、次の(1)式で求められる時間だけ後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミングから遡った時点をチャージモータ9への電力供給開始タイミングとして決定する。
a×Vm+b ・・・(1)
(1)式において、Vmは、電圧検出回路40aで検出した電源電圧である。aは、Vmに係る係数であり、負の値である。bは正の値の定数である。なお、aおよびbは、カメラボディ100やチャージモータ9の種類によって適宜決定される。
a×Vm+b ・・・(1)
(1)式において、Vmは、電圧検出回路40aで検出した電源電圧である。aは、Vmに係る係数であり、負の値である。bは正の値の定数である。なお、aおよびbは、カメラボディ100やチャージモータ9の種類によって適宜決定される。
したがって、後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミングから遡る時間は、電圧検出回路40aで検出した電源電圧Vmが高いほど短くなり、逆に、電源電圧Vmが低いほど長くなる。上述した待機時間Tmは次の(2)式で表される。
Tm=(Tr+Ts)−(a×Vm+b) ・・・(2)
すなわち、制御回路40は、全押し操作信号を受信時から(2)式で表される待機時間Tmを経過した時点でチャージモータ9への電力供給を開始する。これをタイミングチャートで表すと図4のようになる。なお、シャッタ秒時Tsが短い場合や、電源電圧Vmが低い場合には、先幕係止マグネット1aへの通電を停止する前にチャージモータ9への電力供給が開始されることも考えられる。
Tm=(Tr+Ts)−(a×Vm+b) ・・・(2)
すなわち、制御回路40は、全押し操作信号を受信時から(2)式で表される待機時間Tmを経過した時点でチャージモータ9への電力供給を開始する。これをタイミングチャートで表すと図4のようになる。なお、シャッタ秒時Tsが短い場合や、電源電圧Vmが低い場合には、先幕係止マグネット1aへの通電を停止する前にチャージモータ9への電力供給が開始されることも考えられる。
このように、待機時間Tmを算出して、従来のカメラよりもチャージモータ9への電力供給開始タイミングを早めることで、連続撮影時の各撮影コマにおいて、測光および測距のための時間を確保できる。したがって、連続撮影中に被写体の明るさが変化しても、絞りやシャッタ速度を適切に制御できる。なお、図4のタイミングチャートは、連続撮影時のものである。
−−−フローチャート−−−
図5,6は、上述したように撮影を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。カメラボディ100の不図示の電源スイッチがオンされると、この処理を行うプログラムが起動されて、制御回路40で実行される。ステップS1において、半押し操作信号を受信するまで待機する。ステップS1が肯定判断されるとステップS3へ進み、公知の測光および測距演算を行ってステップS5へ進む。ステップS5において、ステップS3で演算して算出したレンズ制御信号をレンズ駆動機構52に出力してステップS7へ進む。
図5,6は、上述したように撮影を行うプログラムの処理内容を示すフローチャートである。カメラボディ100の不図示の電源スイッチがオンされると、この処理を行うプログラムが起動されて、制御回路40で実行される。ステップS1において、半押し操作信号を受信するまで待機する。ステップS1が肯定判断されるとステップS3へ進み、公知の測光および測距演算を行ってステップS5へ進む。ステップS5において、ステップS3で演算して算出したレンズ制御信号をレンズ駆動機構52に出力してステップS7へ進む。
ステップS7において、撮影レンズ200による焦点調節状態をレンズ駆動機構52から出力される信号に基づいて判断し、被写体にピントが合うまで待機する。ステップS7が肯定判断されるとステップS9へ進み、全押し操作信号を受信するまで待機する。ステップS9が肯定判断されるとステップS11およびステップS23へ進む。
ステップS11において、先幕係止マグネット1aおよび後幕係止マグネット1bへの通電を開始してステップS13へ進む。ステップS13において、ミラー駆動マグネット2に所定時間だけ通電してステップS15へ進む。ステップS15において、全押し操作信号を受信後、上述した所定時間Trが経過するまで待機する。ステップS15が肯定判断されるとステップS17へ進み、先幕係止マグネット1aの通電を停止してステップS19へ進む。ステップS19において、先幕係止マグネット1aの通電を停止した時点からステップS3で演算して算出されたシャッタ秒時Tsが経過するまで待機する。ステップS19が肯定判断されるとステップS21へ進み、後幕係止マグネット1bの通電を停止する。
ステップS23において、電圧検出回路40aで検出した電源電圧Vmを読み込んでステップS25へ進む。ステップS25において、上述した所定時間TrとステップS3で演算して算出されたシャッタ秒時Tsとの合計時間を算出してステップS27へ進む。ステップS27において、上述したように待機時間Tmを算出してステップS29へ進む。ステップS29において、全押し操作信号を受信後、ステップS27で算出した待機時間Tmが経過するまで待機する。ステップS29が肯定判断されるとステップS31へ進み、チャージモータ9への電力供給を開始する。
ステップS21およびステップS31が実行されると図6のステップS33へ進み、チャージモータ9の駆動開始後、すなわち、チャージモータ9への電力供給開始後、所定時間が経過するまで待機する。ステップS33が肯定判断されるとステップS35へ進み、公知の測光および測距演算を行ってステップS37へ進む。ステップS37において、ステップS35で演算して算出したレンズ制御信号をレンズ駆動機構52に出力してステップS39へ進む。
ステップS39において、撮影レンズ200による焦点調節状態をレンズ駆動機構52から出力される信号に基づいて判断し、被写体にピントが合うまで待機する。ステップS39が肯定判断されるとステップS41へ進み、検出スイッチ16の接点が閉となるまで待機する。ステップS41が肯定判断されるとステップS43へ進み、全押し操作信号を受信したか否かを判断する。すなわち、ステップS43では、連続撮影するようにレリーズボタンが全押し操作され続けているか否かを判断する。ステップS43が肯定判断されると図5のステップS11へ戻る。ステップS43が否定判断されるとリターンする。
本実施の形態のカメラでは、次の作用効果を奏する。
(1) 電圧検出回路40aで検出した電源電圧Vmと、算出したシャッタ秒時Tsとに基づいて、チャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するように構成した。すなわち、撮影条件によって異なるシャッタ秒時Tsと、電力供給開始後にチャージモータ9が実際に動き出すまでの時間に影響を与える電源電圧Vmとを考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するように構成した。これにより、個々の撮影コマにおけるカメラボディ100の状態を考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定できるので、チャージモータ9の駆動開始タイミングを従来よりも早めることができ、撮影の1シーケンスあたりの時間を短縮して、撮影のコマ速を上げることができる。すなわち、連続撮影中に測光および測距を行う時間を確保できるので、連続撮影中に被写体の明るさが変化しても絞りやシャッタ速度を適切に制御できる。
(1) 電圧検出回路40aで検出した電源電圧Vmと、算出したシャッタ秒時Tsとに基づいて、チャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するように構成した。すなわち、撮影条件によって異なるシャッタ秒時Tsと、電力供給開始後にチャージモータ9が実際に動き出すまでの時間に影響を与える電源電圧Vmとを考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するように構成した。これにより、個々の撮影コマにおけるカメラボディ100の状態を考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定できるので、チャージモータ9の駆動開始タイミングを従来よりも早めることができ、撮影の1シーケンスあたりの時間を短縮して、撮影のコマ速を上げることができる。すなわち、連続撮影中に測光および測距を行う時間を確保できるので、連続撮影中に被写体の明るさが変化しても絞りやシャッタ速度を適切に制御できる。
(2) 後幕係止マグネット1bの通電を停止する時点、すなわち、全押し操作信号を制御回路40が受信した後にTr+Tsだけ時間が経過した時点をチャージモータ9の駆動開始タイミングの決定の基準とするように構成した。これにより、撮影の1シーケンスあたりの時間を短縮するにあたって、撮像に悪影響を及ぼす恐れが少ない。
(3) 後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミングから(a×Vm+b)で算出される時間だけ遡った時点をチャージモータ9への電力供給開始タイミングとするように構成した。これにより、モータが駆動し始めてからミラーユニット30が回動し始めるまでにも若干のタイムラグも考慮してチャージモータ9の駆動開始タイミングを従来よりも早めることができ、連写性能を向上できる。
−−−変形例−−−
(1) 上述の説明では、待機時間Tmの算出に用いる電源電圧Vmをチャージモータ9の駆動開始直前に検出しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、電源である一次電池または二次電池の内部抵抗に起因する電圧降下などの影響を考慮するために、前の撮影コマにおけるチャージモータ9の駆動中に電源電圧Vmを検出して、次の撮影コマにおける待機時間Tmを算出するように構成してもよい。また、連写時の最初の一コマ目については、チャージモータ9の駆動開始直前に電源電圧Vmを検出して待機時間Tmを算出し、2コマ目以降については、その前の撮影コマにおけるチャージモータ9の駆動中に電源電圧Vmを検出して、次の撮影コマにおける待機時間Tmを算出するように構成しても良い。
(1) 上述の説明では、待機時間Tmの算出に用いる電源電圧Vmをチャージモータ9の駆動開始直前に検出しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、電源である一次電池または二次電池の内部抵抗に起因する電圧降下などの影響を考慮するために、前の撮影コマにおけるチャージモータ9の駆動中に電源電圧Vmを検出して、次の撮影コマにおける待機時間Tmを算出するように構成してもよい。また、連写時の最初の一コマ目については、チャージモータ9の駆動開始直前に電源電圧Vmを検出して待機時間Tmを算出し、2コマ目以降については、その前の撮影コマにおけるチャージモータ9の駆動中に電源電圧Vmを検出して、次の撮影コマにおける待機時間Tmを算出するように構成しても良い。
(2) 上述の説明では、待機時間Tmの算出に用いる電源電圧Vmをチャージモータ9の駆動開始直前、すなわち、レリーズボタンが全押し操作された後に検出しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、レリーズボタンが半押し操作された後に電源電圧Vmを検出してもよく、撮影シーケンスの任意の時点で電源電圧Vmを検出するようにしてもよい。
(3) 上述の説明では、電圧検出回路40aで検出した電源電圧Vmに応じて待機時間Tmを算出するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、電源電圧Vmの代わりに、チャージモータ9の実際の駆動速度に基づいて待機時間Tmを算出するように構成しても良い。具体的には、たとえば、連写時のある撮影コマにおいて、閉となっていた検出スイッチ16の接点がチャージモータ9の駆動によって開となった時点から再び閉となった時点までの所要時間、すなわち、チャージモータ9の駆動時間tを検出することで、チャージモータ9の駆動速度vの高低を判断する。そして、チャージモータ9の駆動速度vが高ければ、後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミングから遡る時間Trが短くなるように、チャージモータ9の駆動速度vが低ければ、後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミングから遡る時間Trが長くなるようにして、次の撮影コマに関しては、以下の(3)式のように待機時間Tmを算出するようにしてもよい。このように、待機時間Tmを算出しても、上述した作用効果と同様の作用効果を奏する。
Tm=(Tr+Ts)−Tr ・・・(3)
ただし、Tr=f(v)=f’(t)であり、f(v)は、チャージモータ9の駆動速度vに依存する関数であり、f’(t)は、チャージモータ9の駆動時間tに依存する関数である。
Tm=(Tr+Ts)−Tr ・・・(3)
ただし、Tr=f(v)=f’(t)であり、f(v)は、チャージモータ9の駆動速度vに依存する関数であり、f’(t)は、チャージモータ9の駆動時間tに依存する関数である。
(4) 上述の説明では、後幕係止マグネット1bの通電を停止するタイミング、すなわち、後幕遮光羽根群1eの走行開始時点を基準としてチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するように構成したが、本発明はこれに限定されない。たとえば、先幕遮光羽根群1dの走行開始時点を基準としてチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するように構成してもよい。なお、先幕遮光羽根群1dの走行開始時点は、上述したように全押し操作信号を受信後、所定時間Trが経過した時点である。そのため、先幕遮光羽根群1dの走行開始時点を基準とし、さらに、シャッタ秒時Tsを考慮した場合には、後幕遮光羽根群1eの走行開始時点を基準としてチャージモータ9の駆動開始タイミングを決定するようにした場合と同じこととなる。
(5) 上述の説明では、カメラボディ100の内部の温度の影響については特に言及していないが、カメラボディ100の内部の温度の高低によって、カメラボディ100の各部の摩擦の状態(摩擦力の大きさ)が変化することが考えられる。また、カメラボディ100の内部の温度の高低によってチャージモータ9の時定数や駆動速度、駆動トルクなど、特性が変化することが考えられる。そこで、たとえば、カメラボディ100の内部の温度を、待機時間Tmを算出するパラメータの1つとしてもよい。カメラボディ100の内部の温度を検出するために、たとえば、専用の温度センサを設けてもよく、たとえば、焦点検出ユニット51のようにあらかじめ温度センサを有している部品などがあれば、当該温度センサを利用するようにしても良い。そして、たとえば、次の(4)式のように待機時間Tmを算出するようにしてもよい。
Tm=(Tr+Ts)−(a×Vm+b)×f(d) ・・・(4)
ただし、f(d)は、カメラボディ100の内部の温度に依存する関数である。
Tm=(Tr+Ts)−(a×Vm+b)×f(d) ・・・(4)
ただし、f(d)は、カメラボディ100の内部の温度に依存する関数である。
(6) 上述の説明では、バネ6の付勢力を利用してミラーユニット30をミラーアップ位置まで移動させ、ミラーダウンバネ30aの付勢力によってミラーユニット30をミラーダウン位置まで移動させるように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、ミラーユニット30をミラーアップ位置および/またはミラーダウン位置に移動させるのに、チャージモータ9の駆動力で移動させるように構成しても良い。
(7) 上述の説明では、レリーズ開始時にはシャッタ1の先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eが不図示のバネの付勢力によって下方に向かって走行し、リセット時にはチャージモータ9の駆動力によって不図示のバネがチャージされ、先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eがレリーズ開始前の状態にリセットされるように構成しているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、レリーズ開始時にも先幕遮光羽根群1dおよび/または後幕遮光羽根群1eがチャージモータ9の駆動力によって下方に向かって走行するように構成してもよい。
(8) 上述の説明では、シャッタ1には先幕遮光羽根群1dおよび後幕遮光羽根群1eの2組の遮光羽根群が設けられているが、本発明はこれに限定されない。たとえば、撮像素子71の電荷蓄積終了後にのみ撮像素子71を遮光すればよいのであれば、シャッタ1の遮光羽根群は1組であってもよい。
(9) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
(9) 上述した各実施の形態および変形例は、それぞれ組み合わせてもよい。
なお、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、撮影開口を開放および遮光する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有するシャッタ装置と、少なくとも先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の駆動力をチャージするチャージモータと、チャージモータに電力を供給する電源の電圧を検出する電圧検出手段と、シャッタ装置のシャッタ秒時を決定するシャッタ秒時決定手段と、チャージモータの駆動開始タイミングを決定する駆動開始タイミング決定手段とを備え、駆動開始タイミング決定手段は、電圧検出手段で検出した電圧と、シャッタ秒時決定手段で決定したシャッタ秒時とに基づいて、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする各種構造のカメラを含むものである。
また、本発明は、上述した実施の形態のものに何ら限定されず、撮影開口を開放および遮光する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有するシャッタ装置と、少なくとも先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の駆動力をチャージするチャージモータと、チャージモータの駆動速度を検出する駆動速度検出手段と、シャッタ装置のシャッタ秒時を決定するシャッタ秒時決定手段と、チャージモータの駆動開始タイミングを決定する駆動開始タイミング決定手段とを備え、駆動開始タイミング決定手段は、駆動速度検出手段で検出した駆動速度と、シャッタ秒時決定手段で決定したシャッタ秒時とに基づいて、駆動開始タイミングを決定することを特徴とする各種構造のカメラを含むものである。
1 シャッタ 1a 先幕係止マグネット
1b 後幕係止マグネット 1d 先幕遮光羽根群
1e 後幕遮光羽根群 9 チャージモータ
30 ミラーユニット 40 制御回路
40a 電圧検出回路 70 撮像ユニット
71 撮像素子 100 カメラボディ
200 撮影レンズ
1b 後幕係止マグネット 1d 先幕遮光羽根群
1e 後幕遮光羽根群 9 チャージモータ
30 ミラーユニット 40 制御回路
40a 電圧検出回路 70 撮像ユニット
71 撮像素子 100 カメラボディ
200 撮影レンズ
Claims (5)
- 撮影開口を開放および遮光する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有するシャッタ装置と、
少なくとも前記先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の駆動力をチャージするチャージモータと、
前記チャージモータに電力を供給する電源の電圧を検出する電圧検出手段と、
前記シャッタ装置のシャッタ秒時を決定するシャッタ秒時決定手段と、
前記チャージモータの駆動開始タイミングを決定する駆動開始タイミング決定手段とを備え、
前記駆動開始タイミング決定手段は、前記電圧検出手段で検出した前記電圧と、前記シャッタ秒時決定手段で決定した前記シャッタ秒時とに基づいて、前記駆動開始タイミングを決定することを特徴とするカメラ。 - 撮影開口を開放および遮光する先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群を有するシャッタ装置と、
少なくとも前記先幕遮光羽根群および後幕遮光羽根群の駆動力をチャージするチャージモータと、
前記チャージモータの駆動速度を検出する駆動速度検出手段と、
前記シャッタ装置のシャッタ秒時を決定するシャッタ秒時決定手段と、
前記チャージモータの駆動開始タイミングを決定する駆動開始タイミング決定手段とを備え、
前記駆動開始タイミング決定手段は、前記駆動速度検出手段で検出した前記駆動速度と、前記シャッタ秒時決定手段で決定した前記シャッタ秒時とに基づいて、前記駆動開始タイミングを決定することを特徴とするカメラ。 - 請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、
前記シャッタ秒時決定手段で決定された前記シャッタ秒時に基づいて、前記後幕遮光羽根群の走行開始タイミングを決定する後幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段をさらに備え、
前記駆動開始タイミング決定手段は、前記後幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段で決定された前記後幕遮光羽根群の走行開始タイミングを基準として、前記駆動開始タイミングを決定することを特徴とするカメラ。 - 請求項1または請求項2に記載のカメラにおいて、
前記先幕遮光羽根群の走行開始タイミングを決定する先幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段をさらに備え、
前記駆動開始タイミング決定手段は、前記先幕遮光羽根群走行開始タイミング決定手段で決定された前記先幕遮光羽根群の走行開始タイミングを基準として、前記駆動開始タイミングを決定することを特徴とするカメラ。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のカメラにおいて、
カメラ内の所定の部位の温度を検出する温度検出手段をさらに備え、
前記駆動開始タイミング決定手段は、前記温度検出手段で検出したカメラ内の所定の部位の温度に基づいて、前記駆動開始タイミングを補正することを特徴とするカメラ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2008229304A JP2010061058A (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | カメラ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP2008229304A JP2010061058A (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | カメラ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
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JP2010061058A true JP2010061058A (ja) | 2010-03-18 |
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Family Applications (1)
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JP2008229304A Pending JP2010061058A (ja) | 2008-09-08 | 2008-09-08 | カメラ |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP2010061058A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2013225023A (ja) * | 2012-04-20 | 2013-10-31 | Canon Inc | 電子機器 |
JP2014021374A (ja) * | 2012-07-20 | 2014-02-03 | Canon Inc | 撮像装置 |
-
2008
- 2008-09-08 JP JP2008229304A patent/JP2010061058A/ja active Pending
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