JP5570016B2 - フラットケーブル用コネクタ、ハーネス、及びハーネスの製造方法 - Google Patents

フラットケーブル用コネクタ、ハーネス、及びハーネスの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、平行に配列された複数の導体が絶縁被覆されて形成されたフラットケーブルに接続されるフラットケーブル用コネクタ、フラットケーブル用コネクタを備えるハーネス(ケーブルハーネス)、及びハーネスの製造方法に関する。
従来より、平行に配列された複数の導体が絶縁被覆されて形成されたフラットケーブルに接続されるフラットケーブル用コネクタが知られている(特許文献1を参照)。特許文献1に開示されたフラットケーブル用コネクタは、コネクタハウジング(20)とこのコネクタハウジングに係合するリテーナ(30)とを備えて構成されている。そして、コネクタハウジング及びリテーナにおいて、フラットケーブルの端部における導体(配線12)とこの導体に接続された端子(接続端子40)とが収納されている。また、端子には、導体に溶着される板状の接合端部(42)が設けられている。そして、端子の接合端部の板面がフラットケーブルの端部の導体の上に当接するように載置された状態で、プラス極及びマイナス極の両電極が当接されて大電流が通電される抵抗溶接が行われ、端子とフラットケーブルの端部の導体とが溶着される。尚、このフラットケーブル用コネクタでは、端子と導体とが溶接された接合部(43)は、周囲が樹脂部(44)で覆われた状態で、コネクタハウジング及びリテーナに対して収容される。
特開2002−203632号公報(第4−5頁、第1−2図)
特許文献1に開示されたフラットケーブル用コネクタにおいては、端子とフラットケーブルの端部の導体とが抵抗溶接により溶着される際には、上述のように、端子における板状の接合端部の板面がフラットケーブルの端部の導体の上に当接するように載置される。そして、その状態で、当接した両電極から大電流が通電され、抵抗溶接が行われる。このため、端子と導体とを抵抗溶接するに際し、大電流を通電する必要があり、抵抗溶接に必要な電力の消費の増大を招いてしまうことになる。また、大電流が通電されるため、溶接状態にばらつきが生じ、溶接品質の不安定化を招き易いという問題がある。
本発明は、上記実情に鑑みることにより、フラットケーブル用コネクタにおける複数の端子とフラットケーブルの複数の導体との抵抗溶接に関し、小電流での溶接を可能とし、溶接時の電力の消費を低減でき、更に、溶接品質の安定化を図ることができる、フラットケーブル用コネクタを提供することを目的とする。また、そのフラットケーブル用コネクタを備えるハーネス(ケーブルハーネス)、及びそのハーネスの製造方法を提供することも目的とする。
上記目的を達成するための発明に係るフラットケーブル用コネクタは、平行に配列された複数の導体が絶縁被覆されて形成されたフラットケーブルに接続されるフラットケーブル用コネクタであって、複数の端子と、複数の前記端子が平行に配置された状態で複数の当該端子を支持するとともに、絶縁被覆の被覆部分が一部除去されて複数の前記導体が露出した導体露出部分を有するフラットケーブルの端部が配置される本体ハウジングと、前記本体ハウジングに係合して取り付けられ、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とがそれぞれ当接した状態で、前記本体ハウジングとの間において、複数の前記端子と複数の前記導体とを挟み込むように保持するカバーハウジングと、を備えている。そして、発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記端子と前記導体露出部分における前記導体との少なくともいずれかには、一部が突出するように形成された凸部が設けられ、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とが、前記凸部を介して当接した状態で抵抗溶接が行われることによりそれぞれ溶着されることを特徴とする。
この発明によると、複数の端子を支持する本体ハウジングに対して、導体露出部分を有するフラットケーブルの端部が配置される。次に、カバーハウジングが本体ハウジングに係合して取り付けられることで、複数の端子と導体露出部分における複数の導体とが、カバーハウジングと本体ハウジングとの間で保持される。そして、本発明のフラットケーブル用コネクタでは、端子と導体との少なくともいずれかに形成された凸部を介して端子と導体とが当接した状態で抵抗溶接が行われることで、複数の端子と複数の導体とが溶着される。このため、本発明のフラットケーブル用コネクタを用いると、一部突出するように形成された凸部に集中して通電させた状態で端子と導体とを抵抗溶接により溶着することができる。これにより、抵抗溶接のために通電が必要となる電流を従来に比して大幅に抑制して小電流にすることができ、抵抗溶接に必要な電力の消費を低減することができる。また、凸部に集中して通電させた状態で端子と導体とを溶接することができるため、溶接状態のばらつきが生じてしまうことを抑制でき、溶接品質を安定化させることができる。
従って、本発明によると、フラットケーブル用コネクタにおける複数の端子とフラットケーブルの複数の導体との抵抗溶接に関し、小電流での溶接を可能とし、溶接時の電力の消費を低減でき、更に、溶接品質の安定化を図ることができる、フラットケーブル用コネクタを提供することができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記凸部は、前記端子及び前記導体露出部分における前記導体の少なくともいずれかにおいて、プレス加工が行われることで又は複数回屈曲するように折り曲げ加工が行われることで突出して形成されていることが好ましい
この発明によると、凸部は、プレス加工によって又は複数回屈曲させる折り曲げ加工によって形成されるため、端子又は導体のサイズが小さい場合であっても、一部が突出するように設けられる凸部を容易に加工することができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記凸部は、前記端子において、当該端子の長手方向と垂直な幅方向に亘って突出するように、プレス加工が行われることで又は複数回屈曲するように折り曲げ加工が行われることで形成されていることが好ましい
この発明によると、凸部は、プレス加工によって又は複数回屈曲させる折り曲げ加工によって、幅方向に亘って突出するように形成される。このため、幅方向の寸法が短い端子であっても、一部が突出するように設けられる凸部を容易に加工することができる。また、フラットケーブルの導体よりも剛性の高い端子に対して凸部の加工が行われることで、凸部の加工後の状態において良好な形状安定性を容易に確保することができる。このため、抵抗溶接の際において凸部のみを介した端子と導体との接触状態をより容易に確保することができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記フラットケーブルの端部は、絶縁被覆の被覆部分が複数の前記導体の伸張方向に沿って引き抜かれるように剥がされることで前記導体露出部分が形成されるとともに、引き抜かれるようにずらされた前記被覆部分の一部が先端に残されて形成された先端絶縁被覆部分が設けられ、前記カバーハウジングには、前記導体露出部分における複数の前記導体に向かってブロック状に突出するよう形成されて先端が当該導体に対向するように配置される導体対向部が設けられ、前記導体対向部は、先端が前記導体に当接するように配置され、又は、先端と前記導体との間の間隔が前記導体の表面と前記先端絶縁被覆部分の表面との間隔よりも狭くなるように配置されていることが好ましい
この発明によると、フラットケーブルの端部において、導体露出部分の形成の際にその先端側に先端絶縁被覆部分が設けられる。このため、導体露出部分が設けられたフラットケーブルの端部において、複数の導体がばらばらの状態にほぐれてしまうことを防止できる。これにより、フラットケーブルにフラットケーブル用コネクタを接続する作業を容易にし、作業能率を向上させることができる。また、本発明によると、カバーハウジングに、ブロック状に突出して複数の導体に対向する導体対向部が設けられる。そして、導体対向部は、先端が導体に当接するように配置され、又は、先端と導体との間の間隔が導体の表面と先端絶縁被覆部分の表面との間隔よりも狭くなるように配置される。このため、本体ハウジング及びカバーハウジングの間に配置されたフラットケーブルの端部に対して引っ張り等の外力が作用した場合であっても、導体対向部が先端絶縁被覆部分と係止することになる。これにより、フラットケーブルの端部が本体ハウジング及びカバーハウジングの間から外れてしまうことが抑制され、フラットケーブルの端部を本体ハウジング及びカバーハウジングの間で安定して保持することができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記導体対向部は、複数の前記導体にそれぞれ対向するように複数の前記導体に対応して複数突出して設けられていることが好ましい
この発明によると、導体対向部は、各導体に対応して突出するよう複数設けられており、複数の端子に当接する複数の導体にそれぞれ対応する位置において先端絶縁被覆部分と係止可能となる。このため、当接している各端子と各導体との位置関係のずれが生じてしまうことを抑制するように、フラットケーブルの端部を本体ハウジング及びカバーハウジングの間で安定して保持することができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記本体ハウジングには、前記本体ハウジング及び前記カバーハウジングの間で保持された状態の複数の前記導体の伸長方向と平行な方向である導体伸長方向に対して垂直な幅方向であるコネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成されるとともに、複数の前記端子を前記コネクタ幅方向に亘って外部に露出させる本体側開口部が設けられ、前記カバーハウジングには、前記コネクタ幅方向に亘って延びるように開口形成されるとともに、前記導体露出部分における複数の前記導体を前記コネクタ幅方向に亘って外部に露出させるカバー側開口部が設けられ、前記本体側開口部と前記カバー側開口部とが、保持された状態の複数の前記導体と複数の前記端子とを介して対向して開口するように設けられ、前記本体側開口部及び前記カバー側開口部を介して抵抗溶接が行われることで、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とがそれぞれ溶着されることが好ましい
この発明によると、本体ハウジング及びカバーハウジングには、コネクタ幅方向に亘って複数の端子及び複数の導体を外部に露出させる本体側開口部及びカバー側開口部が、複数の端子及び複数の導体を介して対向するようにそれぞれ形成されている。そして、これらの本体側開口部及びカバー側開口部を介して抵抗溶接が行われ、複数の端子と複数の導体とが溶着される。このため、本発明のフラットケーブル用コネクタを用いると、本体ハウジング及びカバーハウジング間で保持した複数の端子及び複数の導体に対して、コネクタ幅方向に亘って大きく開口した本体側開口部及びカバー側開口部からそれぞれ電極を挿入して当接させ、更に通電を行うことで、容易に抵抗溶接を行うことができる。また、本体側開口部及びカバー側開口部はコネクタ幅方向に亘って大きく開口するよう形成されているため、挿入される電極の制約を大幅に緩和することができる。このように電極の制約を大幅に緩和することができるため、種々の電極形態から作業性や能率を考慮して適宜選択した電極を用い、凸部を介して当接した状態で配置される複数の端子と複数の導体とを抵抗溶接により容易に溶接することができる。このため、フラットケーブルにフラットケーブル用コネクタを接続する作業が容易となり、全ての端子と全ての導体との溶接が完了して接続が終了するまでの作業処理に要する処理時間の短縮化も図ることができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記本体側開口部及び前記カバー側開口部の少なくともいずれかは、外側に向かって開口面積が拡大しながら広がるように形成されていることが好ましい
この発明によると、抵抗溶接の際に電極の挿入が行われる本体側開口部及びカバー側開口部の少なくともいずれかが、外側に向かって開口面積が拡大しながら広がるよう形成されている。このため、端子と導体とが凸部を介して当接して溶接される箇所の近傍では、この溶接箇所に電流を集中して通電する電極の先端部を配置するために必要なスペースを確保しつつ、溶接箇所から少し離れた箇所では、電極の根元側の形状の制約を緩和するための広いスペースを効率よく確保できる開口部を形成することができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記本体ハウジングには、前記本体ハウジング及び前記カバーハウジングの間で保持された状態の複数の前記導体の伸長方向と平行な方向である導体伸長方向に対して垂直な幅方向であるコネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成されるとともに、複数の前記端子を前記コネクタ幅方向に亘って外部に露出させる本体側開口部が設けられ、前記カバーハウジングには、前記コネクタ幅方向に亘って延びるように開口形成されるとともに、前記導体露出部分における複数の前記導体を前記コネクタ幅方向に亘って外部に露出させるカバー側開口部が設けられ、前記本体側開口部と前記カバー側開口部とが、保持された状態の複数の前記導体と複数の前記端子とを介して対向して開口するように設けられ、前記本体側開口部及び前記カバー側開口部を介して抵抗溶接が行われることで、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とがそれぞれ溶着され、前記導体対向部は、前記カバー側開口部に対して前記導体伸長方向における両側において複数の前記導体にそれぞれ対向するように突出して設けられていることが好ましい
この発明によると、導体対向部は、カバー側開口部に対して導体伸長方向の両側で突出して、導体露出部分における導体に対向するように設けられている。このため、導体対向部は、先端絶縁被覆部分と係止可能となるとともに、先端絶縁被覆部分に対して導体露出部分を介して反対側に位置する被覆部分の縁とも係止可能となる。このため、端子と導体との溶接箇所に対して導体伸長方向の両側において、当接している端子と導体との位置関係のずれが生じてしまうことを抑制するように、フラットケーブルの端部を本体ハウジング及びカバーハウジングの間で安定して保持することができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記本体ハウジング及び前記カバーハウジングの一方には、複数の前記導体の間に配置されるとともに複数の当該導体の間に挿入されるように複数突出して形成された導体間突出部が設けられていることが好ましい
この発明によると、本体ハウジング及びカバーハウジングの一方には、複数の導体間に挿入されるよう突出形成された複数の導体間突出部が設けられている。このため、フラットケーブルの端部における導体露出部分を本体ハウジング及びカバーハウジングの間に配置する際に、複数の導体間突出部によって導体露出部分における各導体が所定の位置に案内され、各導体を各端子と当接する位置に正確に位置決めすることができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、複数の前記導体間突出部は、前記本体ハウジングに設けられていることが好ましい
この発明によると、導体間突出部が本体ハウジングに設けられるため、フラットケーブルの端部を本体ハウジングに配置する際に、複数の導体間突出部によって各導体が案内されて各端子と当接する位置に正確に位置決めされる。これにより、カバーハウジングを本体ハウジングに取り付ける前の状態で各導体と各端子とを正確に位置決めでき、各導体と各端子との位置決めをより容易に行うことができる。
発明に係るフラットケーブル用コネクタは、前記フラットケーブルの端部は、絶縁被覆の被覆部分が複数の前記導体の伸張方向に沿って引き抜かれるように剥がされることで前記導体露出部分が形成されるとともに、引き抜かれるようにずらされた前記被覆部分の一部が先端に残されて形成された先端絶縁被覆部分が設けられ、複数の前記端子は、前記導体露出部分と当接したときに前記先端絶縁被覆部分に対向する部分が当該先端絶縁被覆部分から離間して配置されるように屈曲形成された状態で、前記本体ハウジングに一体成形されていることが好ましい
この発明によると、フラットケーブルの端部において、導体露出部分の形成の際にその先端側に先端絶縁被覆部分が設けられる。このため、導体露出部分が設けられたフラットケーブルの端部において、複数の導体がばらばらの状態にほぐれてしまうことを防止できる。これにより、フラットケーブルにフラットケーブル用コネクタを接続する作業を容易にし、作業能率を向上させることができる。そして、複数の端子は、先端絶縁被覆部分に対向する部分がこの先端絶縁被覆部分から離間して配置されるように屈曲形成された状態で本体ハウジングに一体成形されている。このため、フラットケーブルの端部に先端絶縁被覆部分が設けられていても、接続の際に複数の端子と先端絶縁被覆部分とが干渉してしまうことを防止することができる。これにより、複数の端子と先端絶縁被覆部分との干渉が生じることによって複数の端子と導体露出部分における複数の導体との位置までずれてしまうことを防止することができる。
また、前述の目的を達成するための発明に係るハーネスは、前述のいずれかのフラットケーブル用コネクタと、前記フラットケーブル用コネクタが接続される前記フラットケーブルと、を備えていることを特徴とする。
この発明によると、前述のフラットケーブル用コネクタと同様の効果を奏するハーネスを実現することができる。従って、本発明によると、フラットケーブル用コネクタにおける複数の端子とフラットケーブルの複数の導体との抵抗溶接に関し、小電流での溶接を可能とし、溶接時の電力の消費を低減でき、更に、溶接品質の安定化を図ることができる、ハーネスを提供することができる。
前述の目的を達成するための発明に係るハーネスの製造方法は、平行に配列された複数の導体が絶縁被覆されて形成されたフラットケーブルにフラットケーブル用コネクタを接続してハーネスを製造するハーネスの製造方法であって、複数の端子が平行に配置された状態で複数の当該端子を支持する本体ハウジングに対して、絶縁被覆の被覆部分が一部除去されて複数の前記導体が露出した導体露出部分を有する前記フラットケーブルの端部を配置する、フラットケーブル配置工程と、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とがそれぞれ当接した状態で、前記本体ハウジングとの間において、複数の前記端子と複数の前記導体とを挟み込むように保持するカバーハウジングを、前記本体ハウジングに対して係合させて取り付ける、カバーハウジング取付工程と、前記端子に接触するように配置される端子側電極と前記導体露出部分における前記導体に接触するように配置される導体側電極とを用い、前記端子と前記導体とを挟んだ状態で前記端子側電極と前記導体側電極とに通電して抵抗溶接を行うことで、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とをそれぞれ溶着する抵抗溶接工程と、を備えている。そして、発明に係るハーネスの製造方法は、前記端子と前記導体露出部分における前記導体との少なくともいずれかには、一部が突出するように形成された凸部が設けられ、前記抵抗溶接工程においては、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とが、前記凸部を介して当接した状態で抵抗溶接が行われることによりそれぞれ溶着されることを特徴とする。
この発明によると、前述のフラットケーブル用コネクタと同様の効果を奏するハーネスの製造方法を実現することができる。従って、本発明によると、フラットケーブル用コネクタにおける複数の端子とフラットケーブルの複数の導体との抵抗溶接に関し、小電流での溶接を可能とし、溶接時の電力の消費を低減でき、更に、溶接品質の安定化を図ることができる、ハーネスの製造方法を提供することができる。
発明に係るハーネスの製造方法は、前記凸部は、前記端子及び前記導体のうちの一方に設けられ、前記端子側電極及び前記導体側電極のうちの一方の電極である一方側電極は、前記端子及び前記導体のうちの前記凸部が設けられた一方に接触し、前記端子側電極及び前記導体側電極のうちの他方の電極である他方側電極は、前記端子及び前記導体のうちの他方に接触し、前記他方側電極は、先端側に向かって断面積が減少する形状に形成された部分を有し、前記一方側電極が前記端子及び前記導体のうちの一方に接触する接触面積が、前記他方側電極が前記端子及び前記導体のうちの他方に接触する接触面積よりも大きいことが好ましい
この発明によると、端子及び導体のうち凸部が設けられた一方に一方側電極が、凸部が設けられていない他方に他方側電極が、それぞれ接触する。そして、他方側電極には先端側に向かって断面積が減少する部分が設けられているため、狭い領域に集中して通電することができる。これにより、他方側電極の先端を端子及び導体の他方に対して凸部に当接する箇所の反対側(裏面側)の狭い領域で効率よく接触させることができる。そして、端子及び導体の他方が凸部に当接する部分に効率よく集中して通電させることができる。また、端子及び導体の一方へ接触する一方側電極の接触面積が、端子及び導体の他方へ接触する他方側電極の接触面積よりも大きく設定されている。このため、抵抗溶接の際に、端子及び導体の一方における凸部の突出方向と反対側で凸部の周囲の部分が、接触面積の大きい一方側電極によって安定して支持されることになる。
発明に係るハーネスの製造方法は、前記他方側電極は、外周が円錐曲面の一部を形成するように先端側に向かって断面積が減少する形状に形成された部分を有するとともに先端が平坦な面として形成されていることが好ましい
この発明によると、他方側電極には、円錐状に断面積が減少する部分が設けられ、更に先端に平坦な面が形成されている。このため、先端側の狭い領域にスペース効率よく集中して通電できるとともに、先端部では端子及び導体の他方に対して凸部に当接する箇所の反対側(裏面側)の領域で必要な接触面積を容易に確保することができる電極形状を実現することができる。
発明に係るハーネスの製造方法は、前記本体ハウジングには、前記本体ハウジング及び前記カバーハウジングの間で保持された状態の複数の前記導体の伸長方向と平行な方向である導体伸長方向に対して垂直な幅方向であるコネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成されるとともに、複数の前記端子を前記コネクタ幅方向に亘って外部に露出させる本体側開口部が設けられ、前記カバーハウジングには、前記コネクタ幅方向に亘って延びるように開口形成されるとともに、前記導体露出部分における複数の前記導体を前記コネクタ幅方向に亘って外部に露出させるカバー側開口部が設けられ、前記本体側開口部と前記カバー側開口部とが、保持された状態の複数の前記導体と複数の前記端子とを介して対向して開口するように設けられ、前記端子側電極は、複数の前記端子に同時に接触可能なように一体に形成され、前記導体側電極は、前記導体露出部分における複数の前記導体に同時に接触可能なように一体に形成され、前記抵抗溶接工程においては、前記本体側開口部から前記端子側電極が挿入されるとともに前記カバー側開口部から前記導体側電極が挿入され、複数の前記端子と複数の前記導体とを挟んだ状態で前記端子側電極と前記導体側電極とに通電が行われることで、抵抗溶接が行われることが好ましい
この発明によると、複数の端子に同時に接触可能に一体に形成された端子側電極が本体側開口部から挿入され、導体露出部分における複数の導体に同時に接触可能に一体に形成された導体側電極がカバー側開口部から挿入される。そして、端子側電極と導体側電極との間で、複数の端子と複数の導体とを同時に加圧するとともに、複数の端子と複数の導体とに対して同時に通電して抵抗溶接を行うことができる。これにより、複数の端子と複数の導体とを一度に同時タイミングで溶接することができ、複数の端子及び複数の導体の溶接作業の高効率化と容易化とを実現することができる。
本発明によると、フラットケーブル用コネクタにおける複数の端子とフラットケーブルの複数の導体との抵抗溶接に関し、小電流での溶接を可能とし、溶接時の電力の消費を低減でき、更に、溶接品質の安定化を図ることができる、フラットケーブル用コネクタを提供することができる。また、そのフラットケーブル用コネクタを備えるハーネス、及びそのハーネスの製造方法を提供することができる。
本発明の一実施の形態に係るフラットケーブル用コネクタと、このフラットケーブル用コネクタを用いて構成された本発明の一実施の形態に係るハーネスとを示す斜視図である。 図1に示すフラットケーブル用コネクタとフラットケーブルの一部とを示す斜視図である。 図2の分解斜視図である。 図3におけるフラットケーブルを拡大して示す斜視図である。 図2のA−A線矢視断面図である。 図3に示すフラットケーブル用コネクタにおける本体ハウジングを示す斜視図である。 図5に示すフラットケーブル用コネクタにおける端子を示す斜視図である。 図6の一部拡大図である。 図5の一部拡大図である。 本体ハウジングにフラットケーブルの端部が配置された状態における本体ハウジング、端子及び導体についての図5のD−D線矢視位置に対応する位置での一部断面を拡大して示す拡大断面図である。 図3に示すフラットケーブル用コネクタにおけるカバーハウジングを示す斜視図である。 カバーハウジングが本体ハウジングに取り付けられた状態におけるカバーハウジング、本体ハウジング、端子及び導体についての図5のD−D線矢視位置に対応する位置での一部断面を拡大して示す拡大断面図である。 図9に示すフラットケーブル用コネクタにおけるカバーハウジングの各導体対向部の配置についての変形例を示す拡大断面図である。 本発明の一実施の形態に係るハーネスの製造方法を示す工程図である。 図14に示すハーネスの製造方法における抵抗溶接工程において抵抗溶接が行われる様子を模式的に示す断面図である。 図15の一部拡大図である。 抵抗溶接の際における端子側電極、導体側電極、端子及び導体についての図15のE−E線矢視位置に対応する位置での一部断面を拡大して示す拡大断面図である。 図15に示す導体側電極について一部切欠き断面で示す斜視図である。 変形例に係る電極を示す斜視図である。 変形例に係るフラットケーブル用コネクタと、フラットケーブルの一部とを示す斜視図である。 他の変形例に係るフラットケーブル用コネクタと、フラットケーブルの一部とを示す斜視図である。 変形例に係るハーネスの製造方法を示す工程図である。 図22に示すハーネスの製造方法における溶接工程が終了した状態のコネクタ及びフラットケーブルの端部を示す断面図である。 図22に示すハーネスの製造方法における先端絶縁被覆部分除去工程が終了した状態のコネクタ及びフラットケーブルの端部を示す断面図である。 他の変形例に係るハーネスの製造方法を示す工程図である。
以下、本発明を実施するための形態について図面を参照しつつ説明する。尚、本発明は、平行に配列された複数の導体が絶縁被覆されて形成されたフラットケーブルに接続されるフラットケーブル用コネクタ、フラットケーブル用コネクタを備えるハーネス、及びハーネスの製造方法として、種々の用途に広く適用することができるものである。
図1は、本発明の一実施の形態に係るフラットケーブル用コネクタ1(以下、単に「コネクタ1」ともいう)と、このコネクタ1を用いて構成された一実施の形態に係るハーネス(ケーブルハーネス)10とを示す斜視図である。図1に例示するハーネス10は、本実施形態に係るコネクタ1と、コネクタ1が接続されるフラットケーブル100とを備えて構成されている。例えば、このハーネス10を介して、プリント基板101(図1ではその一部のみを図示している)と、図示しない他のプリント基板や機器とが接続される。尚、ハーネス10においては、フラットケーブル100の一方の端部にコネクタ1が接続されており、このコネクタ1が、他のプリント基板や機器に接続された相手側コネクタ(図示せず)に接続される。また、フラットケーブル100の他方の端部には、プリント基板101に接続されるコネクタ102が接続される。
図2は、本実施形態に係るコネクタ1と、このコネクタ1が接続されたフラットケーブル100の一部とを示す斜視図である。図3は、図2の分解斜視図である。また、図4は、図3におけるフラットケーブル100のみを拡大して示す斜視図である。図1乃至図4に示すフラットケーブル100は、フレキシブルフラットケーブル(FFC)として構成され、平行に配列された複数の導体103が被覆部分104によって絶縁被覆されて形成されている。このフラットケーブル100は、例えば、複数の導体103と絶縁被覆の被覆部分104とが一体となって押し出し成形により成形される。また、各導体103は、例えば、細い線材が束ねられた集合体として構成されている。尚、本実施形態については、フレキシブルフラットケーブルに限らず、フレキシブルフラットケーブル以外のフラットケーブル(例えば、フレキシブルプリント回路基板(FPC))に対しても適用することができるものである。
また、図4によく示すように、フラットケーブル100の端部には、導体露出部分105と先端絶縁被覆部分106とが設けられている。導体露出部分105は、絶縁被覆の被覆部分104が一部除去されて複数の導体103が露出した部分として設けられている。この導体露出部分105は、被覆部分104が複数の導体103の伸長方向(複数の導体103が平行に延びる方向)に沿って引き抜かれるように剥がされることで形成されている。また、先端絶縁被覆部分106は、上記のように導体露出部分105が形成される際に、引き抜かれるようにずらされた被覆部分104の一部が先端に残されることで形成されている。尚、フラットケーブル100における導体露出部分105が設けられた端部と反対側の端部は、前述したように、コネクタ102に接続されている。
次に、本実施形態のコネクタ1について詳しく説明する。図2及び図3に示すコネクタ1は、本体ハウジング11と、カバーハウジング12と、複数の端子13とを備えて構成されている。本体ハウジング11及びカバーハウジング12は、いずれも絶縁性を有する樹脂材料で形成されている。一方、複数の端子13は、高い導電性を有する金属材料でそれぞれ形成されている。
図5は、図2のA−A線矢視断面図であり、図6は、複数の端子13が一体成形された本体ハウジング11の斜視図である。また、図7は、1つの端子13のみを示す斜視図である。図5乃至図7に示すように、複数の端子13は、それぞれ矩形断面の棒状で細長く延びるように形成されるとともに中途に屈曲形成された部分を有する金属片として設けられている。そして、複数の端子13は、本体ハウジング11の成型加工が行われる際に、この本体ハウジング11に対して一体成形されて支持される。また、複数の端子13は、本体ハウジング11において、長手方向が互いに平行に延びるように配置された状態で支持されている。尚、図5は、端子13の長手方向に沿った断面を含む位置でのコネクタ1の断面図を示している。
また、各端子13には、フラットケーブル100の端部の導体露出部分105における各導体103に対して後述のように溶接される箇所となる凸部13aが設けられている。この凸部13aは、各端子13において、本体ハウジング11に対して取り付けられるカバーハウジング12側に向かって、一部が突出するように形成されている。そして、凸部13aは、各端子13において、端子13の長手方向と垂直な幅方向に亘って突出するように、プレス加工が行われることで又は複数回屈曲するように折り曲げ加工が行われることで形成されている。このため、端子13においては、カバーハウジング12側に向かって突出した部分として形成された凸部13aの反対側(裏側)の部分は、凹んだ状態に形成されている。
また、各端子13においては、凸部13aが設けられている箇所に対する長手方向における両側に、屈曲形成された屈曲部13bが設けられている。尚、屈曲部13bは、凸部13aに対する両側において、それぞれ複数(本実施形態では、2つ)ずつ設けられている。これにより、各端子13において、屈曲部13bの間に配置されて凸部13aが略中央に設けられている部分が、他の部分に対して片側に盛り上がった部分として形成されている。また、各端子13における一方の端部13cは、コネクタ1が接続される相手側コネクタ(図示せず)における相手側の端子(図示せず)に対して電気的に接続される部分として本体ハウジング11において外部に露出するように配置されている。
図2、図3、図5及び図6に示すように、本体ハウジング11は、薄型で中央部分が広く凹むように開放された略矩形のケース状に形成され、接続部21、ケーブル配置部22、係合突起23、係合凹部24、導体間突出部25、本体側開口部26等が設けられている。接続部21は、本体ハウジング11における一端側の端部として設けられ、コネクタ1が図示しない相手側コネクタに接続される際に相手側コネクタに対して嵌合して接続する部分として形成されている。この接続部21においては、前述のように、複数の端子13の各端部13cが露出した状態で配置され、相手側コネクタにおける相手側の端子に接触可能に構成されている。また、接続部21の両側方には、コネクタ1が相手側コネクタに接続された際に、弾性変形して退避するように撓んだ後に突出することで、相手側コネクタに係合する係合突起23が設けられている。
ケーブル配置部22は、本体ハウジング11において広く凹むように開放された中央部分として形成されており、導体露出部分105を有するフラットケーブル100の端部が配置される部分として設けられている。ケーブル配置部22に端部が配置されたフラットケーブル100は、本体ハウジング11に対して、一端側の接続部21とは反対側の他端側から外部に引き出されるように配置されることになる。尚、ケーブル配置部22には、フラットケーブル100の端部に対して導体露出部分105を介して先端絶縁被覆部分106とは反対側の被覆部分104において当接可能に突出するよう形成され、フラットケーブル100の端部を支持するケーブル支持部27が設けられている。
図8は、図6の一部を拡大して示す斜視図である。また、図9は、図5の一部を拡大して示す断面図である。図3、図5、図6、図8及び図9に示すように、ケーブル配置部22においては、本体ハウジング11に一体成形されて支持された複数の端子13における各凸部13aが、外部に露出するように配置されている。フラットケーブル100の端部は、導体露出部分105における各導体103が複数の端子13における各凸部13aと当接するとともに、真っ直ぐに延びた状態でケーブル配置部22に対して配置される(図5、図9参照)。そして、フラットケーブル100の端部がケーブル配置部22に配置された状態で、カバーハウジング12が本体ハウジング11に取り付けられることで、複数の端子13と複数の導体103とが挟み込まれるように保持されることになる(図5参照)。尚、以下の説明では、図2、図5及び図6にて両端矢印で示すように、コネクタ1において、保持された状態の複数の導体103の伸長方向と平行な方向を導体伸長方向(両端矢印Bで示す方向)とし、この導体伸長方向に対して垂直な方向であるコネクタ1の幅方向をコネクタ幅方向(両端矢印Cで示す方向)として、説明する。
係合凹部24は、ケーブル配置部22に対してコネクタ幅方向における両側に配置された内壁において凹み形成された部分として形成され、本体ハウジング11にカバーハウジング12が取り付けられる際にカバーハウジング12と係合する部分として設けられている。係合凹部24は、複数(本実施形態では、4つ)設けられており、本体ハウジング11において、コネクタ幅方向の両側に配置されるとともに導体伸長方向における両側にも配置されるように設けられている。
図10は、本体ハウジング11にフラットケーブル100の端部が配置された状態における本体ハウジング11、端子13及び導体103についての図5のD−D線矢視位置に対応する位置での一部断面を拡大して示す拡大断面図である。図6、図8及び図10に示すように、導体間突出部25は、本体ハウジング11において複数設けられている。そして、これらの導体間突出部25は、ケーブル配置部22において複数の端子13の凸部13aに当接するように配置された導体露出部分105における複数の導体103間にそれぞれ配置されるように形成されるとともに、複数の導体103の間にそれぞれ挿入されるように突出して設けられている。尚、各導体間突出部25は、導体103と平行に延びるリブ状に形成されている。また、複数の導体間突出部25は、導体103間のそれぞれに対応して一対ずつ設けられており、それぞれの導体103間において導体伸長方向における両側に配置されている。
図5及び図9によく示すように、本体側開口部26は、本体ハウジング11においてコネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成され、本体ハウジング11を貫通するとともに、本体ハウジング11の厚み方向(導体伸長方向及びコネクタ幅方向のいずれにも垂直な方向)と垂直な断面が長方形に形成された開口部として設けられている。そして、本体側開口部26は、本体ハウジング11に支持された複数の端子13をコネクタ幅方向に亘って外部に露出させるように形成されている。尚、各端子13は、本体側開口部26の導体伸長方向における略中央に凸部13aが配置された状態で、本体側開口部26に対向する部分が外部に露出されている。また、ケーブル配置部22に配置された導体103間のそれぞれに対応して1対ずつ設けられた複数の導体間突出部25は、本体側開口部26を挟む位置にそれぞれ1つずつ配置されている。
尚、フラットケーブル100の端部がケーブル配置部22に配置された状態では、先端絶縁被覆部分106は、本体ハウジング11に対して、本体側開口部26に対して先端部21側に位置する導体間突出部25と先端部21との間に設けられて段状に凹んで区画された空間に配置され、端子13と干渉しないように配置されることになる。このように、本体ハウジング11においては、複数の端子13は、導体露出部分105に対して凸部13aが当接したときにその先端側で先端絶縁被覆部分106に対向する部分が先端絶縁被覆部分106から離間して配置されるように屈曲形成された状態で、本体ハウジング11に一体成形されている(図5参照)。
図11は、カバーハウジング12を示す斜視図である。図2、図3、図5及び図11に示すように、カバーハウジング12は、本体ハウジング11とは別体に形成され、本体ハウジング11に取り付けられる略矩形で蓋状の部材として設けられている。このカバーハウジング12は、本体ハウジング11にフラットケーブル100の端部が配置されて導体露出部分105における複数の導体103と複数の端子13とがそれぞれ凸部13aを介して当接した状態で、本体ハウジング11に取り付けられる。これにより、カバーハウジング12が、本体ハウジング11との間において、複数の導体103と複数の端子13とを挟み込むように保持することになる。
図12は、カバーハウジング12が本体ハウジング11に取り付けられた状態におけるカバーハウジング12、本体ハウジング11、端子13及び導体103についての図5のD−D線矢視位置に対応する位置での一部断面を拡大して示す拡大断面図である。図5、図9、図11及び図12によく示すように、カバーハウジング12には、蓋部31、カバー側開口部32、導体対向部33、係合部34等が設けられている。蓋部31は、本体ハウジング11に配置されたフラットケーブル100の端部を覆うように配置される平板状の部分として形成されている。
図2、図5及び図11によく示すように、カバー側開口部32は、カバーハウジング12においてコネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成され、カバーハウジング12を貫通するとともに、カバーハウジング12の厚み方向(導体伸長方向及びコネクタ幅方向のいずれにも垂直な方向)と垂直な断面が長方形に形成された開口部として設けられている。また、このカバー側開口部32は、外側に向かって開口面積が拡大しながら(即ち、上記の長方形の面積が拡大しながら)広がるように形成されている。そして、カバー側開口部32は、複数の端子13の凸部13aに当接するよう配置された導体露出部分105における複数の導体103をコネクタ幅方向に亘って外部に露出させるように形成されている。また、カバー側開口部32と本体側開口部26とは、カバーハウジング12と本体ハウジング11とで保持された状態の複数の導体103と複数の端子13とを介して対向して開口するように設けられている。コネクタ1をフラットケーブル100に接続する際には、カバー側開口部32及び本体側開口部26を介して後述のように抵抗溶接が行われることで、複数の端子13と導体露出部分105における複数の導体103とがそれぞれ溶着されることになる。尚、複数の端子13と複数の導体103とは、凸部13aを介して当接した状態で抵抗溶接が行われることによりそれぞれ溶着される。
図5、図9及び図12に示すように、導体対向部33は、カバーハウジング12において複数設けられている。これらの導体対向部33は、ケーブル配置部22において複数の端子13の凸部13aに当接するように配置された導体露出部分105における複数の導体103に向かってブロック状に突出するよう形成されている。また、複数の導体対向部33は、複数の導体103に対応して突出して設けられ、それぞれの先端が複数の導体103のそれぞれに対向するように配置されている。そして、各導体対向部33は、先端が各導体103に当接するように配置されている。
また、複数の導体対向部33は、各導体103に対応して一対ずつ設けられており、カバー側開口部32に対して導体伸長方向における両側において複数の導体103にそれぞれ対向するように突出して設けられている。尚、複数の導体対向部33が複数の導体103に対向した状態では、それぞれ逆方向に櫛歯状に突出する複数の導体対向部33及び複数の導体間突出部25は、各導体対向部33と各導体間突出部25とが隣接した状態で交互に逆方向に突出するように配置されることになる(図12参照)。
尚、図5、図9及び図12においては、各導体対向部33の先端が各導体103に当接している場合を例にとって説明したが、各導体対向部33の先端が各導体103に対して隙間を介して対向していてもよい。図13は、各導体対向部33が、各導体103に対して隙間を介して対向して配置される場合のコネクタ1の一部を拡大して示した断面図であって、図9に対応する断面での拡大断面図である。この図13に示すように、各導体対向部33が、その先端と各導体103との間の間隔D1(図中において一点鎖線の矢印D1で示す間隔)が導体103の表面と先端絶縁被覆部分106の表面との間隔D2(図中において一点鎖線の矢印D2で示す間隔)よりも狭くなるように配置されているものであってもよい。
図11によく示すように、係合部34は、蓋部31に対してコネクタ幅方向における両側で部分的に設けられた側壁のように突出して本体ハウジング11の内壁と摺接する側壁部分に設けられ、この側壁部分に対して更に側方に向かって凸状に突出した部分として形成されている。そして、この係合部34は、カバーハウジング12が本体ハウジング11に取り付けられる際に本体ハウジング11の各係合凹部24とそれぞれ係合する部分として設けられている。この係合部34は、カバーハウジング12が本体ハウジング11に取り付けられる際には、一旦内側に退避するように上記の側壁部分が撓んだ後に弾性回復することで、係合凹部24に向かって突出して係合する。
また、係合部34は、複数(本実施形態では、4つ)設けられており、カバーハウジング12において、コネクタ幅方向の両側に配置されるとともに導体対向部33に対して導体伸長方向における両側に配置されるように形成されている。尚、本実施形態では、各係合部34は、カバーハウジング12における四隅の近傍にそれぞれ配置されている。そして、4つの各係合部34が本体ハウジング11における4つの各係合凹部24に係合してカバーハウジング12が本体ハウジング11に取り付けられる。
次に、本発明の一実施の形態に係るハーネスの製造方法(以下、単に「本実施形態の製造方法」ともいう)について説明する。本実施形態の製造方法は、フラットケーブル100にコネクタ1を接続してハーネス10を製造する、ハーネスの製造方法として構成されている。本実施形態の製造方法によるハーネス10の製造に際しては、まず、前述したコネクタ1とフラットケーブル100とが準備される。そして、コネクタ1をフラットケーブル100の端部に接続する処理工程が行われることで、本実施形態の製造方法が実施されることになる。
図14は、本実施形態の製造方法を示す工程図である。この図14に示すように、本実施形態の製造方法は、導体露出部分形成工程S101と、フラットケーブル配置工程S102と、カバーハウジング取付工程S103と、抵抗溶接工程S104とを備えて構成されている。これらの各工程(S101〜S104)が順番に行われることで、コネクタ1をフラットケーブル100に接続してハーネス10を製造する処理工程が行われることになる。
導体露出部分形成工程S101においては、端部に導体露出部分105が形成されていない状態のフラットケーブル100に対して導体露出部分105を形成する処理が行われる。即ち、フラットケーブル100の端部において、被覆部分104が複数の導体103の伸長方向に沿って引き抜かれるように剥がされることで導体露出部分105が形成される(図4参照)。そして、このときに引き抜かれるようにずらされた被覆部分104の一部が先端に残されることで先端絶縁被覆部分106も形成される。
フラットケーブル配置工程S102においては、本体ハウジング11のケーブル配置部22に対して、導体露出部分105を有するフラットケーブル100の端部を配置する処理が行われる。このとき、導体露出部分105における各導体103を各端子13の凸部13aに当接させるとともに、導体103間に導体間突出部25が挿入されるように、フラットケーブル100の端部が本体ハウジング11に配置される(図5、図10参照)。
上述のように複数の端子13と導体露出部分105における複数の導体103とがそれぞれ凸部13aを介して当接した状態で、カバーハウジング取付工程S103が行われる。このカバーハウジング取付工程S103においては、カバーハウジング12を本体ハウジング11に対して各係合部34と各係合凹部24とで係合させて取り付ける処理が行われる。このカバーハウジング取付工程S103が行われることで、各導体対向部33が各導体103に対向して配置され、カバーハウジング12と本体ハウジング11との間において、複数の導体103と複数の端子13とが挟み込まれるように保持されることになる。
抵抗溶接工程S104においては、本体側開口部26及びカバー側開口部32を介して抵抗溶接を行うことにより複数の端子13と導体露出部分105における複数の導体103とをそれぞれ溶着する処理が行われる。図15は、カバーハウジング取付工程S103が終了した状態のコネクタ1及びフラットケーブル100において複数の端子13と複数の導体103との抵抗溶接が行われる様子を模式的に示す断面図であり、図5の断面位置に対応する断面図である。また、図16は、図15の一部を拡大して示す拡大断面図である。
抵抗溶接工程S104においては、図15及び図16に示すように、端子側電極107と導体側電極108とを有し、複数の端子13と複数の導体103との接触部分を挟んで対向して配置される一対の電極ユニットが用いられる。図17は、この電極ユニットを用いた抵抗溶接の際における端子側電極107、導体側電極108、端子13及び導体103についての図15のE−E線矢視位置に対応する位置での一部断面を拡大して示す拡大断面図である。
図15乃至図17に示すように、端子側電極107は、複数の端子13の全てに対して凸部13aの突出方向と反対側で凸部13aの周囲の部分において同時に接触可能なように一体の直方体状に形成されたプレート状の電極として設けられている。そして、端子側電極107の幅方向に対してコネクタ幅方向が平行になるように配置されたコネクタ1に対して、端子側電極107が、本体側開口部26から挿入される。尚、本実施形態においては、この端子側電極107は、端子側電極107及び導体側電極108のうちの一方の電極であって、端子13及び導体103のうちの凸部13aが設けられた一方である端子13に接触する一方側電極を構成している。
図18は、導体側電極108の斜視図であり、一部切欠き断面で示す図である。図15乃至図18に示すように、導体側電極108は、導体露出部分105における複数の導体103の全てに対して凸部13aに当接する箇所の反対側(裏面側)において同時に接触可能なように一体に形成された電極として設けられている。そして、導体側電極108の幅方向に対してコネクタ幅方向が平行になるように配置されたコネクタ1に対して、導体側電極108が、カバー側開口部32から挿入される。尚、本実施形態においては、この導体側電極108は、端子側電極107及び導体側電極108のうちの他方の電極であって、端子13及び導体103のうちの凸部13aが設けられていない他方である導体103に接触する他方側電極を構成している。
また、導体側電極108は、電源系統(図示せず)に接続される基部108aと、基部108aの先端側に配置された断面減少部108bと、断面減少部108bの更に先端側に配置された先端部108cとを有し、これらが一体に形成されて構成されている。基部108aは、直方体状に形成された部分として設けられている。断面減少部108bは、先端側に向かって断面積が減少する形状に形成された部分として設けられている。尚、本実施形態では、導体側電極108の幅方向と垂直な断面が台形状の断面として形成された断面減少部108bを例示している。先端部108cは、断面減少部108bにおける最も断面積が減少した先端側と同じ断面積のまま直方体状に更に先端側に向かって延びる部分として設けられ、先端が平坦な面として形成されている。このように導体側電極108が形成されているため、この電極ユニットにおいては、端子側電極107が端子13に接触する接触面積が、導体側電極108が導体103に接触する接触面積よりも大きくなるように構成されている。
図15に示すように、上記の電極ユニットを用いた抵抗溶接の際には、端子側電極107は、二点鎖線で図示した位置から実線で図示した位置まで図中矢印F方向に移動して本体側開口部26を通過する。そして、端子側電極107は、複数の端子13に対して凸部13aが導体103と接触する側と反対側で当接して接触するように配置される。一方、導体側電極108は、二点鎖線で図示した位置から実線で図示した位置まで図中矢印G方向に移動してカバー側開口部32を通過する。そして、導体側電極108は、複数の端子13に凸部13aを介して当接した状態の複数の導体103に対して凸部13aと接触する側と反対側で当接して接触するように配置される。
そして、上記のように複数の端子13と複数の導体103とを挟んだ状態で端子側電極107と導体側電極108とに通電が行われる。即ち、端子側電極107が複数の端子13に接触するとともに導体側電極108が複数の導体103に接触した状態において、各端子13と各導体103との凸部13aを介した接触部分において抵抗溶接のためのジュール熱を発生させるように、端子側電極107と導体側電極108との間で通電が行われる。また、この通電時には、同時に、端子側電極107と導体側電極108とが複数の端子13と複数の導体103とを両側から押圧する方向に付勢する加圧動作が行われる。これにより、端子側電極107と導体側電極108との間に挟まれた各端子13と各導体103との凸部13aを介した接触部分が加熱されて溶融し、更に加圧されることで溶着されることになる。溶着が完了すると、通電と加圧動作が終了され、各端子13と各導体103とが抵抗溶接によってそれぞれ強固に溶着されることになる。これにより、本実施形態の製造方法が終了することになる。
以上説明したフラットケーブル用コネクタ1によると、複数の端子13を支持する本体ハウジング11に対して、導体露出部分105を有するフラットケーブル100の端部が配置される。次に、カバーハウジング12が本体ハウジング11に係合して取り付けられることで、複数の端子13と導体露出部分105における複数の導体103とが、カバーハウジング12と本体ハウジング11との間で保持される。そして、本発明のフラットケーブル用コネクタ1では、端子13に形成された凸部13aを介して端子13と導体103とが当接した状態で抵抗溶接が行われることで、複数の端子13と複数の導体103とが溶着される。このため、本発明のフラットケーブル用コネクタ1を用いると、一部突出するように形成された凸部13aに集中して通電させた状態で端子13と導体103とを抵抗溶接により溶着することができる。これにより、抵抗溶接のために通電が必要となる電流を従来に比して大幅に抑制して小電流にすることができ、抵抗溶接に必要な電力の消費を低減することができる。また、凸部13aに集中して通電させた状態で端子13と導体103とを溶接することができるため、溶接状態のばらつきが生じてしまうことを抑制でき、溶接品質を安定化させることができる。
従って、本実施形態によると、フラットケーブル用コネクタにおける複数の端子13とフラットケーブル100の複数の導体103との抵抗溶接に関し、小電流での溶接を可能とし、溶接時の電力の消費を低減でき、更に、溶接品質の安定化を図ることができる、フラットケーブル用コネクタ1を提供することができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、凸部13aは、プレス加工によって又は複数回屈曲させる折り曲げ加工によって形成されるため、端子13又は導体103のサイズが小さい場合であっても、一部が突出するように設けられる凸部13aを容易に加工することができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、凸部13aは、プレス加工によって又は複数回屈曲させる折り曲げ加工によって、幅方向に亘って突出するように形成される。このため、幅方向の寸法が短い端子13であっても、一部が突出するように設けられる凸部13aを容易に加工することができる。また、フラットケーブル100の導体103よりも剛性の高い端子13に対して凸部13aの加工が行われることで、凸部13aの加工後の状態において良好な形状安定性を容易に確保することができる。このため、抵抗溶接の際において凸部13aのみを介した端子13と導体103との接触状態をより容易に確保することができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、フラットケーブル100の端部において、導体露出部分105の形成の際にその先端側に先端絶縁被覆部分106が設けられる。このため、導体露出部分105が設けられたフラットケーブル100の端部において、複数の導体103がばらばらの状態にほぐれてしまうことを防止できる。これにより、フラットケーブル100にフラットケーブル用コネクタ1を接続する作業を容易にし、作業能率を向上させることができる。また、フラットケーブル用コネクタ1によると、カバーハウジング12に、ブロック状に突出して複数の導体103に対向する導体対向部33が設けられる。そして、導体対向部33は、先端が導体103に当接するように配置され、又は、図13にて変形例として説明したように、先端と導体103との間の間隔D1が導体103の表面と先端絶縁被覆部分106の表面との間隔D2よりも狭くなるように配置される。このため、本体ハウジング11及びカバーハウジング12の間に配置されたフラットケーブル100の端部に対して引っ張り等の外力が作用した場合であっても、導体対向部33が先端絶縁被覆部分106と係止することになる。これにより、フラットケーブル100の端部が本体ハウジング11及びカバーハウジング12の間から外れてしまうことが抑制され、フラットケーブル100の端部を本体ハウジング11及びカバーハウジング12の間で安定して保持することができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、導体対向部33は、各導体103に対応して突出するよう複数設けられており、複数の端子13に当接する複数の導体103にそれぞれ対応する位置において先端絶縁被覆部分106と係止可能となる。このため、当接している各端子13と各導体103との位置関係のずれが生じてしまうことを抑制するように、フラットケーブル100の端部を本体ハウジング11及びカバーハウジング12の間で安定して保持することができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、本体ハウジング11及びカバーハウジング12には、コネクタ幅方向に亘って複数の端子13及び複数の導体103を外部に露出させる本体側開口部26及びカバー側開口部32が、複数の端子13及び複数の導体103を介して対向するようにそれぞれ形成されている。そして、これらの本体側開口部26及びカバー側開口部32を介して抵抗溶接が行われ、複数の端子13と複数の導体103とが溶着される。このため、本発明のフラットケーブル用コネクタ1を用いると、本体ハウジング11及びカバーハウジング12間で保持した複数の端子13及び複数の導体103に対して、コネクタ幅方向に亘って大きく開口した本体側開口部26及びカバー側開口部32からそれぞれ電極を挿入して当接させ、更に通電を行うことで、容易に抵抗溶接を行うことができる。また、本体側開口部26及びカバー側開口部32はコネクタ幅方向に亘って大きく開口するよう形成されているため、挿入される電極の制約を大幅に緩和することができる。このように電極の制約を大幅に緩和することができるため、種々の電極形態から作業性や能率を考慮して適宜選択した電極を用い、凸部13aを介して当接した状態で配置される複数の端子13と複数の導体103とを抵抗溶接により容易に溶接することができる。このため、フラットケーブル100にフラットケーブル用コネクタ1を接続する作業が容易となり、全ての端子13と全ての導体103との溶接が完了して接続が終了するまでの作業処理に要する処理時間の短縮化も図ることができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、抵抗溶接の際に電極の挿入が行われるカバー側開口部32が、外側に向かって開口面積が拡大しながら広がるよう形成されている。このため、端子13と導体103とが凸部13aを介して当接して溶接される箇所の近傍では、この溶接箇所に電流を集中して通電する導体側電極108の先端部108cを配置するために必要なスペースを確保しつつ、溶接箇所から少し離れた箇所では、導体側電極108の根元側の基部108aや断面減少部108bの形状の制約を緩和するための広いスペースを効率よく確保できる開口部を形成することができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、導体対向部33は、カバー側開口部32に対して導体伸長方向の両側で突出して、導体露出部分105における導体103に対向するように設けられている。このため、導体対向部33は、先端絶縁被覆部分106と係止可能となるとともに、先端絶縁被覆部分106に対して導体露出部分105を介して反対側に位置する被覆部分104の縁とも係止可能となる。このため、端子13と導体103との溶接箇所に対して導体伸長方向の両側において、当接している端子13と導体103との位置関係のずれが生じてしまうことを抑制するように、フラットケーブル100の端部を本体ハウジング11及びカバーハウジング12の間で安定して保持することができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、本体ハウジング11には、複数の導体103間に挿入されるよう突出形成された複数の導体間突出部25が設けられている。このため、フラットケーブル100の端部における導体露出部分105を本体ハウジング11及びカバーハウジング12の間に配置する際に、複数の導体間突出部25によって導体露出部分105における各導体103が所定の位置に案内され、各導体103を各端子13と当接する位置に正確に位置決めすることができる。尚、導体間突出部25は、カバーハウジング12に設けられていてもよいが、フラットケーブル用コネクタ1によると、導体間突出部25が本体ハウジング11に設けられるため、フラットケーブル100の端部を本体ハウジング11に配置する際に、複数の導体間突出部25によって各導体103が案内されて各端子13と当接する位置に正確に位置決めされる。これにより、カバーハウジング12を本体ハウジング11に取り付ける前の状態で各導体103と各端子13とを正確に位置決めでき、各導体103と各端子13との位置決めをより容易に行うことができる。
また、フラットケーブル用コネクタ1によると、複数の端子13は、先端絶縁被覆部分106に対向する部分がこの先端絶縁被覆部分106から離間して配置されるように屈曲形成された状態で本体ハウジング11に一体成形されている。このため、フラットケーブル100の端部に先端絶縁被覆部分106が設けられていても、接続の際に複数の端子13と先端絶縁被覆部分106とが干渉してしまうことを防止することができる。これにより、複数の端子13と先端絶縁被覆部分106との干渉が生じることによって複数の端子13と導体露出部分105における複数の導体103との位置までずれてしまうことを防止することができる。
また、本実施形態に係るハーネス10及びハーネスの製造方法によると、上述したフラットケーブル用コネクタ1と同様の効果を奏するハーネス10を実現することができる。従って、本実施形態によると、フラットケーブル用コネクタ1における複数の端子13とフラットケーブル100の複数の導体103との抵抗溶接に関し、小電流での溶接を可能とし、溶接時の電力の消費を低減でき、更に、溶接品質の安定化を図ることができる、ハーネス10及びその製造方法を提供することができる。
また、本実施形態に係るハーネスの製造方法によると、端子13及び導体103のうち凸部13aが設けられた一方の端子13に一方側電極である端子側電極107が、凸部13aが設けられていない他方の導体103に他方側電極である導体側電極108が、それぞれ接触する。そして、導体側電極108には先端側に向かって断面積が減少する部分である断面減少部108bが設けられているため、狭い領域に集中して通電することができる。これにより、導体側電極108の先端を導体103に対して凸部13aに当接する箇所の反対側の狭い領域で効率よく接触させることができる。そして、導体103が凸部13aに当接する部分に効率よく集中して通電させることができる。また、端子13へ接触する端子側電極107の接触面積が、導体103へ接触する導体側電極108の接触面積よりも大きく設定されている。このため、抵抗溶接の際に、端子13における凸部13aの突出方向と反対側で凸部13aの周囲の部分が、接触面積の大きい端子側電極107によって安定して支持されることになる。
また、本実施形態に係るハーネスの製造方法によると、複数の端子13に同時に接触可能に一体に形成された端子側電極107が本体側開口部26から挿入され、導体露出部分105における複数の導体103に同時に接触可能に一体に形成された導体側電極108がカバー側開口部32から挿入される。そして、端子側電極107と導体側電極108との間で、複数の端子13と複数の導体103とを同時に加圧するとともに、複数の端子13と複数の導体103とに対して同時に通電して抵抗溶接を行うことができる。これにより、複数の端子13と複数の導体103とを一度に同時タイミングで溶接することができ、複数の端子13及び複数の導体103の溶接作業の高効率化と容易化とを実現することができる。
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述の実施の形態に限られるものではなく、特許請求の範囲に記載した限りにおいて様々な変更が可能なものである。例えば、次のように変更して実施してもよい。
(1)本実施形態では、凸部が端子に設けられているものを例にとって説明したが、この通りでなくもよい。即ち、凸部が導体に設けられているものや、凸部が端子及び導体の両方に設けられているものであってもよい。また、凸部については、プレス加工や折り曲げ加工によって形成されているものでなくてもよく、また、上述の実施形態とは異なる形状に形成されているものであってもよい。例えば、凸部が、ディンプル状に形成されたものや突起状に形成されているもの等であってもよい。
(2)本実施形態では、カバーハウジングが本体ハウジングに対して別体に形成されているフラットケーブル用コネクタを例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、カバーハウジングが本体ハウジングに対して一体成形されたヒンジ部を介して連結されるように形成されているものであってもよい。
(3)本実施形態では、コネクタ幅方向に亘って延びるように開口形成された本体側開口部及びカバー側開口部が設けられているものを例にとって説明したが、開口部の形状としてはこの通りでなくてもよく、種々変更して実施してもよい。例えば、本体ハウジングにおいて開口部が各端子に対応する複数の貫通孔として形成されていてもよく、同様に、カバーハウジングにおいて開口部が各導体に対応する複数の貫通孔として形成されていてもよい。また、貫通孔以外の形状の開口部が形成されているものであってもよく、例えば、カバーハウジングに櫛歯状の部分が形成され、その櫛歯部分の間のスリットとしてカバーハウジング側の開口部が設けられているものであってもよい。また、本実施形態では、カバー側開口部のみが外側に向かって広がるように形成されているフラットケーブル用コネクタを例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、カバー側開口部及び本体側開口部の両方ともに外側に向かって広がるように形成されているものであってもよい。
(4)本実施形態では、導体間突出部が本体ハウジングに設けられているフラットケーブル用コネクタを例にとって説明したが、この通りでなくてもよく、導体間突出部がカバーハウジングに設けられているものであってもよい。また、導体間突出部の数や形状については、適宜変更して実施してもよい。また、導体対向部についても、数や形状については、適宜変更して実施してもよい。
(5)本実施形態では、フラットケーブル用コネクタとフラットケーブルとが1つずつ備えられているハーネスを例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、中途で分岐した1つのフラットケーブルの各分岐部に対してそれぞれフラットケーブル用コネクタが接続されているものであってもよい。また、1つのフラットケーブル用コネクタに対して複数のフラットケーブルが接続されているものであってもよい。
(6)抵抗溶接工程において用いられる端子側電極及び導体側電極の形状については、本実施形態に係る製造方法にて例示した形状に限らず、種々変更して実施してもよい。例えば、1つの端子のみに接触する端子側電極や1つの導体のみに接触する導体側電極が用いられ、各端子及び各導体に対して、順番に抵抗溶接が行われる形態であってもよい。また、端子及び導体のうちの凸部が設けられていない他方に接触する他方側電極として、図19(a)の斜視図に示すような変形例に係る電極109を用いてもよい。
図19(a)に示すように、電極109には、基部109aと断面減少部109bと先端部109cとが設けられている。基部109aは、電源系統(図示せず)に接続され、円柱状に形成された部分として設けられている。断面減少部109bは、基部109aと一体に形成されてその先端側に配置され、外周が円周曲面の一部を形成するように先端側に向かって断面積が減少する形状に形成された部分として設けられている。先端部109cは、断面減少部109bと一体に形成されてその先端側に配置されている。そして、先端部109cは、断面減少部109bにおける最も断面積が減少した先端側と同じ断面積のまま円柱状に更に先端側に向かって延びる部分として設けられ、先端が平坦な面として形成されている。
図19(a)に示す変形例によると、他方側電極である電極109には、円錐状に断面積が減少する断面減少部109bが設けられ、更に先端部109cの先端に平坦な面が形成されている。このため、先端側の狭い領域にスペース効率よく集中して通電できるとともに、先端部109cでは端子及び導体における凸部が設けられていない他方に対して凸部に当接する箇所の反対側の領域で必要な接触面積を容易に確保することができる電極形状を実現することができる。
図19(b)は、他方側電極の電極形状に関する他の変形例に係る電極110を示す斜視図である。図19(b)に示す電極110は、複数の端子及び複数の導体のうちの凸部が設けられていない他方に同時に接触可能なように一体に形成されている。例えば、端子に凸部が設けられており、導体に凸部が設けられていない場合であれば、電極110は、複数の導体に同時に接触可能に一体に形成されている。そして、この場合、電極110には、各導体に対して同時に接触する部分として、図19(a)に示す電極109の先端側と同様に形成された部分が櫛歯状に平行に並んで形成されている。このような電極110を用いて抵抗溶接が行われる形態であってもよい。
(7)上述の実施形態では、本体側開口部及びかバー側開口部が、本体ハウジング及びカバーハウジングのぞれぞれの厚み方向において貫通形成された長方形断面の孔として形成された形態を例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。即ち、本体側開口部及びかバー側開口部は、本体ハウジング及びカバーハウジングのそれぞれにおいて、コネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成されるとともに、導体露出部分における複数の導体及び複数の端子をコネクタ幅方向に亘って外部に露出させるように形成されているものであればよい。例えば、図20及び図21の変形例に示すように、孔以外の形態の本体側開口部が設けられたフラットケーブル用コネクタを実施してもよい。尚、図20及び図21では本体側開口部の変形例のみを例示しているが、孔以外の形態のカバー側開口部が設けられたフラットケーブル用コネクタを実施してもよい。
図20に示す変形例に係るフラットケーブル用コネクタ1a(以下、単に「コネクタ1a」という)は、コネクタ1と同様に構成されているが、カバーハウジング12aに設けられたカバー側開口部32aが孔以外の形態に形成されている点において、コネクタ1と異なっている。尚、図20では、コネクタ1と同様の構成については図面において同一の符号を付して説明を省略する。
図20に示すコネクタ1aにおけるカバーハウジング12aのカバー側開口部32aは、カバーハウジング12aにて導体伸長方向における一端側(図20に示す変形例では、カバーハウジング12aにおいてフラットケーブル100の端部の先端側に対向する側)から導体伸長方向に沿って凹むように開口した領域として形成されている。そして、カバーハウジング12aにおいて導体伸長方向に沿って凹んだ開口領域として形成されたカバー側開口部32aは、コネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成され、複数の端子13に当接するよう配置される導体露出部分105における複数の導体103をコネクタ幅方向に亘って外部に露出させるように構成されている。このようなコネクタ1aにおいても、コネクタ1と同様の効果を奏することができる。
また、図21に示す変形例に係るフラットケーブル用コネクタ1b(以下、単に「コネクタ1b」という)は、コネクタ1と同様に構成されているが、カバーハウジング12bに設けられたカバー側開口部32bが孔以外の形態に形成されている点において、コネクタ1と異なっている。尚、図21では、コネクタ1と同様の構成については図面において同一の符号を付して説明を省略する。
図21に示すコネクタ1bにおけるカバーハウジング12bのカバー側開口部32bは、カバーハウジング12bにて導体伸長方向における他端側(図21に示す変形例では、カバーハウジング12bにおいてフラットケーブル100の端部の先端側に対向する側と反対側)から導体伸長方向に沿って凹むように開口した領域として形成されている。そして、カバーハウジング12bにおいて導体伸長方向に沿って凹んだ開口領域として形成されたカバー側開口部32bは、コネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成され、複数の端子13に当接するよう配置される導体露出部分105における複数の導体103をコネクタ幅方向に亘って外部に露出させるように構成されている。このようなコネクタ1bにおいても、コネクタ1と同様の効果を奏することができる。
(8)上述の実施形態に係るフラットケーブル用コネクタ、ハーネス及びハーネスの製造方法においては、フラットケーブルの端部に先端絶縁被覆部分が設けられている形態を例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。即ち、端部に先端絶縁被覆部分が設けられていない形態のフラットケーブルに接続されるフラットケーブル用コネクタ、端部に先端絶縁被覆部分が設けられていない形態のフラットケーブルを備えるハーネス及びそのハーネスの製造方法を実施してもよい。また、端部に先端絶縁被覆部分が設けられたフラットケーブルにフラットケーブル用コネクタが接続される際に又は接続された後にフラットケーブルにおける先端絶縁被覆部分が除去されるハーネス及びそのハーネスの製造方法を実施してもよい。
図22は、変形例に係るハーネスの製造方法を示す工程図である。この図22の工程図は、端部に先端絶縁被覆部分が設けられたフラットケーブルにフラットケーブル用コネクタが接続される際に又は接続された後にフラットケーブルにおける先端絶縁被覆部分が除去されるハーネスの製造方法を示している。図22の変形例に係るハーネスの製造方法は、図14に工程図を示すハーネスの製造方法と同様に、導体露出部分形成工程S101と、フラットケーブル配置工程S102と、カバーハウジング取付工程S103と、抵抗溶接工程S104とを備えて構成されている。しかし、図22の変形例に係るハーネスの製造方法は、抵抗溶接工程S104の後工程として、先端絶縁被覆部分除去工程S105が更に備えられている点において、図14に示すハーネスの製造方法と異なっている。
図23は、抵抗溶接工程S104が終了した状態のコネクタ1及びフラットケーブル100の端部を示す断面図であって、上述した実施形態の図5に対応する断面位置での断面図である。図22に示す変形例に係るハーネスの製造方法において用いられるカバーハウジング12は、例えば、図23に示すように、先端絶縁被覆部分106に対向する位置に配置される部分が、先端絶縁被覆部分106を外部に対して露出させるように形成されている。即ち、コネクタ1においては、フラットケーブル100の端部における先端絶縁被覆部分106を外部に露出させる開放領域35が形成されている。尚、図23及び後述の図24では、コネクタ1と同様の構成については図面において同一の符号を付して説明を省略する。
抵抗溶接工程S104が終了してコネクタ1及びフラットケーブル100が図23に示す状態になると、次いで、先端絶縁被覆部分除去工程S105が行われる。図24は、先端絶縁被覆部分除去工程S105が終了した状態のコネクタ1及びフラットケーブル100の端部を示す断面図であって、図23に対応する断面位置での断面図である。先端絶縁被覆除去工程S105においては、図24に示すように、先端絶縁被覆部分106における被覆部分104が、複数の導体103の伸長方向に沿って引き抜かれるように剥がされて完全に除去され、開放領域35から外部へと除去される。このような先端絶縁被覆部分除去工程S105が備えられた図22に示すハーネスの製造方法においても、図14に示すハーネスの製造方法と同様の効果を奏することができる。
尚、図22に示す変形例に係るハーネスの製造方法では、先端絶縁被覆部分除去工程S105が抵抗溶接工程S104の後工程として実施される形態を例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。図25は、他の変形例に係るハーネスの製造方法を示す工程図であり、図22と同様に、端部に先端絶縁被覆部分106が設けられたフラットケーブル100にコネクタ1が接続される際に先端絶縁被覆部分106が除去されるハーネスの製造方法を示している。尚、以下の説明においては、図23及び図24と同様に構成される要素については同一の符号を引用して説明する。
図25に示すハーネスの製造方法は、先端絶縁被覆部分除去工程S105が、抵抗溶接工程S104の前工程として実施され、カバーハウジング取付工程S103と抵抗溶接工程S104との間において実施されるように構成されている。カバーハウジング取付工程S103が終了すると、本体ハウジング11とカバーハウジング12との間において、複数の導体103と複数の端子13とが、互いに当接した状態で挟みこまれて押圧され、保持された状態となる。この状態において、先端絶縁被覆部分除去工程S105が行われ、先端絶縁被覆部分106における被覆部分104が、複数の導体103の伸長方向に沿って引き抜かれるように剥がされて完全に除去され、開放領域35から外部へと除去される。そして、先端絶縁被覆部分除去工程S105が終了した後、抵抗溶接工程S104が行われる。図25に示すハーネスの製造方法においても、図14に示すハーネスの製造方法と同様の効果を奏することができる。
尚、図22及び図25に示す変形例に係るハーネスの製造方法においては、先端絶縁被覆部分除去工程S105において、先端絶縁被覆部分106における被覆部分104が複数の導体103の伸長方向に沿って引き抜かれるように剥がされて除去される形態を例にとって説明したが、この通りでなくてもよい。例えば、先端絶縁被覆部分除去工程S105において、複数の導体103が切断されることで、先端絶縁被覆部分106における被覆部分104及び複数の導体103がともに除去される形態であってもよい。
本発明は、平行に配列された複数の導体が絶縁被覆されて形成されたフラットケーブルに接続されるフラットケーブル用コネクタ、フラットケーブル用コネクタを備えるハーネス、及びハーネスの製造方法として、広く適用することができるものである。
1 フラットケーブル用コネクタ
11 本体ハウジング
12 カバーハウジング
13 端子
13a 凸部
100 フラットケーブル
103 導体
104 被覆部分
105 導体露出部分

Claims (8)

  1. 平行に配列された複数の導体が絶縁被覆されて形成されたフラットケーブルに接続されるフラットケーブル用コネクタであって、
    複数の端子と、
    複数の前記端子が平行に配置された状態で複数の当該端子を支持するとともに、絶縁被覆の被覆部分が一部除去されて複数の前記導体が露出した導体露出部分を有するフラットケーブルの端部が配置される本体ハウジングと、
    前記本体ハウジングに係合して取り付けられ、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とがそれぞれ当接した状態で、前記本体ハウジングとの間において、複数の前記端子と複数の前記導体とを挟み込むように保持するカバーハウジングと、
    を備え、
    前記端子と前記導体露出部分における前記導体との少なくともいずれかには、一部が突出するように形成された凸部が設けられ、
    複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とが、前記凸部を介して当接した状態で抵抗溶接が行われることによりそれぞれ溶着され
    前記フラットケーブルの端部は、絶縁被覆の被覆部分が複数の前記導体の伸張方向に沿って引き抜かれるように剥がされることで前記導体露出部分が形成されるとともに、引き抜かれるようにずらされた前記被覆部分の一部が先端に残されて形成された先端絶縁被覆部分が設けられ、
    前記カバーハウジングには、前記導体露出部分における複数の前記導体に向かってブロック状に突出するよう形成されて先端が当該導体に対向するように配置される導体対向部が設けられ、
    前記導体対向部は、先端が前記導体に当接するように配置され、又は、先端と前記導体との間の間隔が前記導体の表面と前記先端絶縁被覆部分の表面との間隔よりも狭くなるように配置されていることを特徴とする、フラットケーブル用コネクタ。
  2. 請求項1に記載のフラットケーブル用コネクタであって、
    前記凸部は、前記端子及び前記導体露出部分における前記導体の少なくともいずれかにおいて、プレス加工が行われることで又は複数回屈曲するように折り曲げ加工が行われることで突出して形成されていることを特徴とする、フラットケーブル用コネクタ。
  3. 請求項2に記載のフラットケーブル用コネクタであって、
    前記凸部は、前記端子において、当該端子の長手方向と垂直な幅方向に亘って突出するように、プレス加工が行われることで又は複数回屈曲するように折り曲げ加工が行われることで形成されていることを特徴とする、フラットケーブル用コネクタ。
  4. 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に記載のフラットケーブル用コネクタであって、
    前記導体対向部は、複数の前記導体にそれぞれ対向するように複数の前記導体に対応して複数突出して設けられていることを特徴とする、フラットケーブル用コネクタ。
  5. 請求項1乃至請求項に記載のフラットケーブル用コネクタであって、
    前記本体ハウジングには、前記本体ハウジング及び前記カバーハウジングの間で保持された状態の複数の前記導体の伸長方向と平行な方向である導体伸長方向に対して垂直な幅方向であるコネクタ幅方向に沿って延びるように開口形成されるとともに、複数の前記端子を前記コネクタ幅方向に亘って外部に露出させる本体側開口部が設けられ、
    前記カバーハウジングには、前記コネクタ幅方向に亘って延びるように開口形成されるとともに、前記導体露出部分における複数の前記導体を前記コネクタ幅方向に亘って外部に露出させるカバー側開口部が設けられ、
    前記本体側開口部と前記カバー側開口部とが、保持された状態の複数の前記導体と複数の前記端子とを介して対向して開口するように設けられ、
    前記本体側開口部及び前記カバー側開口部を介して抵抗溶接が行われることで、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とがそれぞれ溶着されることを特徴とする、フラットケーブル用コネクタ。
  6. 請求項に記載のフラットケーブル用コネクタであって、
    前記本体側開口部及び前記カバー側開口部の少なくともいずれかは、外側に向かって開口面積が拡大しながら広がるように形成されていることを特徴とする、フラットケーブル用コネクタ。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれか1項に記載のフラットケーブル用コネクタと、
    前記フラットケーブル用コネクタが接続される前記フラットケーブルと、
    を備えていることを特徴とする、ハーネス。
  8. 平行に配列された複数の導体が絶縁被覆されて形成されたフラットケーブルにフラットケーブル用コネクタを接続してハーネスを製造するハーネスの製造方法であって、
    複数の端子が平行に配置された状態で複数の当該端子を支持する本体ハウジングに対して、絶縁被覆の被覆部分が一部除去されて複数の前記導体が露出した導体露出部分を有する前記フラットケーブルの端部を配置する、フラットケーブル配置工程と、
    複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とがそれぞれ当接した状態で、前記本体ハウジングとの間において、複数の前記端子と複数の前記導体とを挟み込むように保持するカバーハウジングを、前記本体ハウジングに対して係合させて取り付ける、カバーハウジング取付工程と、
    前記端子に接触するように配置される端子側電極と前記導体露出部分における前記導体に接触するように配置される導体側電極とを用い、前記端子と前記導体とを挟んだ状態で前記端子側電極と前記導体側電極とに通電して抵抗溶接を行うことで、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とをそれぞれ溶着する抵抗溶接工程と、
    を備え、
    前記端子と前記導体露出部分における前記導体との少なくともいずれかには、一部が突出するように形成された凸部が設けられ、
    前記抵抗溶接工程においては、複数の前記端子と前記導体露出部分における複数の前記導体とが、前記凸部を介して当接した状態で抵抗溶接が行われることによりそれぞれ溶着されることを特徴とする、ハーネスの製造方法。
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