JP2020187895A - 圧接端子、端子付き電線、及び、コネクタ - Google Patents

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Abstract

【課題】圧接スロットに圧入済みの電線を適正に保持可能な圧接端子等を提供すること。【解決手段】圧接端子20は、電線10を圧入可能な溝状の圧接スロット26を画成する板状の圧接刃25と、圧接刃25を厚さ方向において挟むように配置され、圧接スロット26に圧入された電線10が圧接スロット26から離脱する向きに移動することを規制するように、電線10を保持可能な一対の保持部24と、圧接刃25と一対の保持部24とを一体的に繋ぐ連結部21と、を備える。【選択図】図2

Description

本発明は、圧接端子、の圧接端子を用いた端子付き電線、及び、その圧接端子をハウジングに収容したコネクタ、に関する。
従来から、溝状の圧接スロットに電線を圧入することによって電線の導体芯線に電気的に接続される圧接端子が提案されている。圧接端子の利用例として、例えば、複数の圧接端子をバスバ等を介して連結した状態にてハウジングに収容したコネクタが挙げられる(例えば、特許文献1を参照)。このコネクタでは、圧接端子の各々に電線を圧入することで、電線同士を電気的に接続可能となっている。
特開2016−134231号公報
上述した圧接端子を利用した従来のコネクタは、複数の圧接端子の各々への電線の圧入が完了した後、圧接端子と電線との接続箇所をカバーで覆うことで、その接続箇所を保護するようになっている。ところが、複数の圧接端子に対して電線を順番に圧入する過程において、例えば、一部の圧接端子に電線を圧入してから残りの圧接端子に電線を圧入するまでの間に圧入済みの電線に外力が及ぶと、圧入済みの電線が圧接端子から外れる可能性がある。また、圧入済みの電線が圧接端子から外れるほど変位しなくとも、圧接端子と電線との圧接位置が外力によって変位して(ずれて)、圧接端子と電線との間の電気的接続の信頼性が損なわれる可能性がある。
本発明は、上述した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、圧接スロットに圧入済みの電線を適正に保持可能な圧接端子、その圧接端子を用いた端子付き電線、及び、その圧接端子を収容したコネクタ、を提供することにある。
前述した目的を達成するために、本発明に係る圧接端子、端子付き電線、及び、コネクタは、下記[1]〜[6]を特徴としている。
[1]
電線を圧入可能な溝状の圧接スロットを画成する板状の圧接刃と、
前記圧接刃を厚さ方向において挟むように配置され、前記圧接スロットに圧入された前記電線が前記圧接スロットから離脱する向きに移動することを規制するように、前記電線を保持可能な一対の保持部と、
前記圧接刃と前記一対の前記保持部とを一体的に繋ぐ連結部と、を備える、
圧接端子であること。
[2]
上記[1]に記載の圧接端子において、
前記圧接スロットは、
当該圧接スロットに圧入された前記電線の導体芯線を挟んで押圧接触するとともに前記導体芯線と導通する導通部を有し、
前記一対の前記保持部は、
前記導通部に前記導体芯線が位置する状態を保つように、前記電線を保持する、
圧接端子であること。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の圧接端子において、
前記圧接刃は、
所定の立設方向に延びる第1圧接刃と、前記立設方向に延びる第2圧接刃と、の延出端同士が繋がるように構成されたアーチ状の形状を有し、
前記連結部は、
前記第1圧接刃の基端から延びる第1連結部と、前記第2圧接刃の基端から延びる第2連結部と、を有し、
前記一対の前記保持部は、
前記第1連結部から前記立設方向に延びる一方側の前記保持部と、前記第2連結部から前記立設方向に延びる他方側の前記保持部と、を有する、
圧接端子であること。
[4]
電線と、
前記電線が圧接される上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の圧接端子と、を備え、
前記電線は、
前記圧接端子が有する前記圧接刃の前記圧接スロットに圧入されるとともに、前記圧接刃を挟むように配置された前記一対の前記保持部に保持されることにより、前記圧接スロットから離脱する向きに移動することを規制される、
端子付き電線であること。
[5]
上記[4]に記載の端子付き電線において、
前記圧接刃による前記電線の圧接位置は、前記一対の前記保持部による前記電線の保持位置よりも、前記向きに離れる位置にある、
端子付き電線であること。
[6]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の圧接端子と、
前記圧接端子を収容するハウジングと、を備える、
コネクタであること。
上記[1]の構成の圧接端子によれば、圧接刃の圧接スロットに圧入された電線を一対の保持部によって保持することで、電線が圧接スロットから離脱する向きに移動することを規制できる。よって、本構成の圧接端子は、上述した従来の圧接端子に比べ、圧入済みの電線に意図しない外力が及んだ場合であっても、電線の外れや位置ずれを抑制できる。したがって、本構成の圧接端子は、圧接スロットに圧入済みの電線を適正に保持可能である。
上記[2]の構成の圧接端子によれば、電線の導体芯線と圧接スロットの導通部とが接触した状態が維持されるように、保持部によって電線が保持される。よって、圧接端子と電線との間の電気的接続の信頼性を更に向上できる。
上記[3]の構成の圧接端子によれば、圧接刃、一対の保持部、及び、連結部が一体化された構造を有する圧接端子を提供できる。このような圧接端子は、例えば、一枚の金属板に対してプレス加工や曲げ加工を施すことで製造できるため、圧接端子を多数の独立した部材から構成する場合に比べ、低コストでの生産性などに優れる。
上記[4]の構成の端子付き電線によれば、圧接刃の圧接スロットに圧入された電線を一対の保持部によって保持することで、電線が圧接スロットから離脱する向きに移動することを規制できる。よって、本構成の端子付き電線は、上述した従来の圧接端子を用いた圧接端子に比べ、圧入済みの電線に意図しない外力が及んだ場合であっても、電線の外れや位置ずれを抑制できる。したがって、本構成の端子付き電線は、圧接スロットに圧入済みの電線を適正に保持可能である。
上記[5]の構成の端子付き電線によれば、圧接刃による電線との圧接位置が、一対の保持部による電線の保持位置よりも、圧接スロットから電線が離脱する向き(電線が抜ける向き)にオフセットしている。逆に言えば、溝状の圧接スロットの奥側(深さ方向の最深部に向けて)に電線を引き込むように、一対の保持部が電線に外力を及ぼした状態で、電線が保持部に保持される。これにより、圧接スロットに電線が強固に圧入された状態が維持されるとともに、保持部も電線に強く押し付けられることになる。その結果、本構成の端子付き電線は、圧接スロットからの電線の外れや位置ずれの抑制に加え、電線の軸線方向における電線の変位も抑制できる。
上記[6]の構成のコネクタによれば、圧接刃の圧接スロットに圧入された電線を一対の保持部によって保持することで、電線が圧接スロットから離脱する向きに移動することを規制できる。よって、本構成の端子付き電線は、上述した従来の圧接端子を用いたコネクタに比べ、圧入済みの電線に意図しない外力が及んだ場合であっても、電線の外れや位置ずれを抑制できる。したがって、本構成のコネクタは、例えば、圧接端子に電線を圧入してからカバー等で接続箇所を覆うまでの間に圧入済みの電線に外力が及んでも、圧入済みの電線の外れや位置ずれを抑制できる。したがって、本構成のコネクタは、圧接スロットに圧入済みの電線を適正に保持可能である。
このように、本発明によれば、圧接スロットに圧入済みの電線を適正に保持可能な圧接端子、その圧接端子を用いた端子付き電線、及び、その圧接端子を収容したコネクタ、を提供できる。
以上、本発明について簡潔に説明した。更に、以下に説明される発明を実施するための形態を添付の図面を参照して通読することにより、本発明の詳細は更に明確化されるであろう。
図1は、ハウジングに固定された本発明の実施形態に係る圧接端子に電線を取り付ける前の状態を示し、図1(a)は、その斜視図であり、図1(b)は、その正面図である。 図2(a)は、本発明の実施形態に係る圧接端子に電線を取り付ける前の状態を示す斜視図であり、図2(b)は、本発明の実施形態に係る圧接端子に電線を取り付けて得られる本発明の実施形態に係る端子付き電線を示す斜視図である(便宜上、ハウジングの図示は省略している)。 図3は、圧接端子の正面図であり、図3(a)は、電線が取り付けられる前の状態を示し、図3(b)は、電線が取り付けられた後の状態を示す。 図4は、圧接端子に電線が取り付けられた状態を示す側面図である。 図5は、圧接用治具を用いて電線を圧接端子に取り付ける際の様子を説明するための斜視図である。 図6(a)〜図6(c)は、ハウジングに固定された圧接端子に電線を取り付ける際の過程を説明するための図である。 図7は、第1の変形例に係る圧接端子に電線が取り付けられた状態を示す側面図である。 図8(a)は、第2の変形例に係るバレル部を示す斜視図であり、図8(b)は、第3の変形例に係るバレル部を示す斜視図である。
<実施形態>
以下、図面を参照しながら、電線10と、本発明の実施形態に係る圧接端子20と、を備える、本発明の実施形態に係る端子付き電線1について説明する。更に、本発明の実施形態に係る圧接端子20と、ハウジング2と、を備える、本発明の実施形態に係るコネクタ3についても説明する。特に図1,2,6に示すように、複数(2つ)の圧接端子20は、結合部31を介して一体的に形成され且つ導通された状態で、ハウジング2に取り付けられる。更に、複数の圧接端子20の各々が、対応する電線10に取り付けられる。これにより、複数(2つ)の圧接端子20を介して2本の電線10が電気的に接続されるとともに、電線10と圧接端子20との接続箇所がハウジング2で保護される。
以下、説明の便宜上、図1及び図2に示すように、「前後方向」、「上下方向」、「幅方向」、「前」、及び「後」を定義する。前後方向、上下方向、及び幅方向は互いに直交している。前後方向は、電線10の延在方向と一致している。以下、端子付き電線1を構成する各部品について順に説明する。
まず、電線10について説明する。電線10は、図2に示すように、長尺線状の金属製の導体芯線11と、導体芯線11の側面を被覆する樹脂製の被覆12と、を有している。本例では、電線10の断面は、円形状を有しているが、矩形状などの円形状以外の形状を有していてもよい。
次いで、圧接端子20について説明する。圧接端子20は、図2(a)に示すように、1枚の金属平板にプレス加工及び曲げ加工を施すことで形成されている。圧接端子20は、前後方向に並ぶ一対の底板部21と、一対の底板部21の前後方向内側(互いに対向する側)の端部から上方に起立(立設)する一対の立設板部22と、一対の立設板部22の上端部(延出端)同士を前後方向に繋ぐ上板部23と、一対の底板部21の前後方向外側(互いに対向する側と反対側)の端部に設けられた一対のバレル部24と、を備える。一対の立設板部22(即ち、後述する圧接刃25)と上板部23とは、全体として、アーチ状の形状をなしている。
一対の底板部21は、厚さ方向が上下方向を向いた一対の平板であり、一つの平面を構成するように、前後方向に間隔を空けて位置している。
一対の立設板部22は、厚さ方向が前後方向を向いた一対の平板であり、前後方向に間隔を空けて対向している。各立設板部22には、幅方向中央部に圧接スロット26を画成するように構成された圧接刃25が設けられている。より具体的には、圧接刃25は、圧接スロット26を挟んで幅方向に対向する形状を有するように構成される。この結果、2つの圧接刃25が、前後方向に間隔を空けて並んでいる。圧接スロット26は、上方に開口し且つ下方に延びる溝状の空間である。よって、上板部23は、具体的には、圧接刃25の幅方向の一方側の上端部同士及び圧接刃25の幅方向の他方側の上端部同士をそれぞれ、前後方向に連結している。
圧接刃25は、図3(a)に示すように、上側に位置する開口部27と、開口部27の下側に連続する導通部28と、を有している。開口部27は、下方に向かうほど(底板部21に近づくほど)圧接スロット26の間隔が狭くなる部分であり、電線10の被覆12を食い破るとともに電線10を導通部28までガイドする機能を果たす。
導通部28は、圧接スロット26の間隔が上下方向において一定に維持される部分であり、圧接スロット26に圧入される電線10の導体芯線11と導通する機能を果たす。導通部28の下端部は、下方に向かうほど圧接スロット26の間隔が狭くなっており、導通部28の下端は、底板部21から寸法Lだけ上方に離れた位置にある(図3(a)参照)。
一対のバレル部24は、一対の立設板部22(よって、2つの圧接刃25)を前後方向に挟むように位置している。各バレル部24は、図2(a)に示すように、上方に起立する一対の加締片29を備えている。一対の加締片29は、厚さ方向が幅方向を向いた一対の平板であり、幅方向に間隔を空けて対向している。一対のバレル部24は、圧接スロット26の導通部28に導体芯線11が位置する状態を保つように、電線10を保持するようになっている(図2(b)等を参照)。
また、本例では、図4に示すように、上下方向において、圧接刃25による電線10との圧接位置と、一対のバレル部24による電線10の保持位置と、が略一致している。よって、一対のバレル部24の間に位置する電線10は、前後方向全域に亘って略直線状に延びている。
本例では、図2(a)に示すように、2つの圧接端子20が、互いの底板部21に連結する結合部31によって、幅方向に並ぶように連結されて導通されている。このように、互いに導通された2つの圧接端子20は、ハウジング2に取り付けられている。以上、端子付き電線1を構成する各部品について説明した。
次いで、ハウジング2及びコネクタ3について説明する。図1に示すように、樹脂製のハウジング2は、基部41と、基部41の上方開口を塞ぐ蓋部42と、基部41に対して蓋部42を開閉可能に連結するヒンジ部43と、を一体に備える。ハウジング2は、蓋部42の閉状態にて、矩形箱状の筐体を構成するようになっている(図6(c)も参照)。
基部41は、矩形状の底部44と、底部44の幅方向両側縁部から上方に起立すると共に前後方向に延びる一対の側板部45と、を備え、前後方向及び上方向に開口している。一対の側板部45のうち一方の側板部45の上端部の前後方向中央部には、ヒンジ部43の一端側が連結されている。一対の側板部45のうち他方の側板部45の幅方向外側面の中央部には、幅方向外側に突出する係止突起46が形成されている。
基部41の底部44の上面(内面)の所定位置には、図1に示すように、結合部31によって連結された2つの圧接端子20(図2(a)参照)が、幅方向に並ぶように固定されている。圧接端子20の固定は、圧接端子20の底板部21及び結合部31の少なくとも一方を、基部41の底部44の上面に、公知の手法により固定することで達成される。これにより、コネクタ3が得られる。
蓋部42は、図1(a)に示す開状態において、矩形状の天板部47と、天板部47の幅方向一方側の縁部から上方に起立すると共に前後方向に延びる側板部48と、天板部47の前後方向両側縁部から上方に起立すると共に幅方向に延びる一対の前後板部49と、を備え、上方向及び幅方向他方側に開口している。天板部47の幅方向他方側の前後方向に延びる縁部における前後方向中央部には、ヒンジ部43の他端側が連結されている。
一対の前後板部49の各々には、幅方向に並ぶ2つの電線10を挿通させるための2つの挿通部51が、幅方向に並んで形成されている。各挿通部51は、天板部47に向けて窪んだ溝部である。側板部48の前後方向中央部には、側板部48に代えて、側板部48から独立して天板部47から舌状に起立する係止片52が形成されている。係止片52の係止孔は、蓋部42を閉じたときに、基部41の係止突起46に係止されるようになっている。以上、ハウジング2及びコネクタ3について説明した。
次いで、圧接端子20を電線10に取り付ける方法について説明する。本実施形態では、図5に示す圧接用治具60を用いて圧接端子20を電線10に取り付けるようになっている。圧接用治具60は、樹脂製又は金属製であり、前後方向に延びる基部61と、基部61の下部から下側に突出し且つ前後方向に延びる圧接用突起62と、圧接用突起62を前後方向に挟むように基部61の下部から下側に突出する一対の加締め用クリンパ63と、を一体に備える。
圧接用治具60を用いて圧接端子20を電線10に取り付けるためには、まず、図6(a)に示すように、ハウジング2の蓋部42を開状態に維持した状態にて、圧接用治具60を用いて、2本の電線10のうち一方の電線10を、ハウジング2の基部41に固定された2つの圧接端子20のうち一方の圧接端子20に取り付ける。
具体的には、電線10が、圧接刃25の開口部27(圧接スロット26)に載置され、且つ、開口部27の前後方向両側にそれぞれ位置する一対の加締片29の間の空間にそれぞれ挿通されるように、配置された状態で、電線10の上方に配置された圧接用治具60を下向きに押圧する。これにより、圧接用突起62が、開口部27に載置されている電線10を下向きに押し込むとともに、一対の加締め用クリンパ63の各々が、対応する一対の加締片29の先端部を押圧する。
圧接用突起62が、圧接刃25の開口部27に載置されている電線10を下向きに押し込むことにより、電線10の被覆12が食い破られるとともに導体芯線11が露出し、その導体芯線11が導通部28の間に入り込む(図2(b)、図3(b)、図4参照)。これにより、導体芯線11と導通部28との電気的な接続(即ち、圧接端子20と電線10との電気的な接続)が達成される。
各加締め用クリンパ63が一対の加締片29の先端部を押圧することにより、一対の加締片29の間の空間に挿通されている電線10の上側に位置する一対の加締片29の先端部が、互いに係合するように加締められる(図2(b)、図3(b)、図4参照)。本例では、一対の加締片29の先端部同士が、一方の加締片29の先端部の上に他方の加締め片29の先端部が重なる(オーバーラップする)ように、係合する。これにより、一対の加締片29の間の空間に位置する電線10が当該空間から上方に抜け出ることが抑制され得ることで、圧接刃25の導通部28に圧入されている電線10が上方に抜け出ること(即ち、圧接刃25の開口部27に向かうこと)が抑制され得る。
以上のような工程を経て、まず、2本の電線10のうち一方の電線10が、ハウジング2の基部41に固定された2つの圧接端子20のうち一方の圧接端子20に取り付けられる(図6(a)参照)。これにより、一方の圧接端子20について、端子付き電線1が得られることになる。
次いで、同様の手順により、図6(b)に示すように、2本の電線10のうち他方の電線10も、他方の圧接端子20に取り付けられる。これにより、他方の圧接端子20について、端子付き電線1が得られることになる。更に、2つの端子付き電線1同士が、2つの圧接端子20を連結する結合部31(図2参照)を介して導通される。
そして、図6(c)に示すように、ハウジング2の蓋部42の各挿通部51から対応する電線10がそれぞれ延出するように、ハウジング2の蓋部42が閉じられて、蓋部42の係止片52の係止孔が、基部41の係止突起46に係止される。これにより、2つの端子付き電線1に対するハウジング2の取り付けが完了する。ハウジング2の取り付けが完了することで、図6(c)に示すように、2つの端子付き電線1の接続箇所が、矩形箱状の筐体を構成するハウジング2の内部に位置し、ハウジング2により保護される。
<作用・効果>
以上、本発明の実施形態に係る圧接端子20、端子付き電線1及びコネクタ3によれば、圧接刃25の圧接スロット26に圧入された電線10を一対のバレル部24によって保持することで、電線10が圧接スロット26から離脱する向きに移動することを規制できる。よって、本構成の圧接端子20は、上述した従来の圧接端子20に比べ、圧入済みの電線10に意図しない外力が及んだ場合であっても、電線10の外れや位置ずれを抑制できる。したがって、圧接端子20は、圧接スロット26に圧入済みの電線10を適正に保持可能である。
更に、圧接端子20によれば、電線10の導体芯線と圧接スロット26の導通部28とが接触した状態が維持されるように、バレル部24によって電線10が保持される。よって、圧接端子20と電線10との間の電気的接続の信頼性を更に向上できる。
更に、圧接端子20によれば、圧接刃25、一対のバレル部24、及び、底板部21が一体化された構造を有する圧接端子20を提供できる。このような圧接端子20は、例えば、一枚の金属板に対してプレス加工や曲げ加工を施すことで製造できるため、圧接端子20を多数の独立した部材から構成する場合に比べ、低コストでの生産性などに優れる。
<他の形態>
なお、本発明は上記各実施形態に限定されることはなく、本発明の範囲内において種々の変形例を採用することができる。例えば、本発明は、上述した実施形態に限定されるものではなく、適宜、変形、改良、等が可能である。その他、上述した実施形態における各構成要素の材質、形状、寸法、数、配置箇所、等は本発明を達成できるものであれば任意であり、限定されない。
上記実施形態では、上下方向において、圧接刃25による電線10との圧接位置と、一対のバレル部24による電線10の保持位置と、が略一致している(図4参照)。これに対し、図7に示すように、圧接刃25による電線10との圧接位置が、一対のバレル部24による電線10の保持位置より上側に位置していてもよい。これによれば、圧接刃25に電線10を圧入する向き(下向き)の力をバレル部24によって電線10に及すことで、電線10を圧接刃25に強固に圧入した状態を維持できる。よって、立設方向(上下方向)における電線10の意図しない移動に加え、電線10の軸線方向における電線10の意図しない移動も規制できる。
更に、上記実施形態では、バレル部24を構成する一対の加締片29の先端部同士が、一方の加締片29の先端部の上に他方の加締め片29の先端部が重なる(オーバーラップする)ように、(塑性変形して)係合している(図3(b)参照)。これに対し、図8(a)に示すように、バレル部24を構成する一対の加締片29の先端部同士が、当該先端部同士に設けられたテーパ状の側面同士が密着するように、(塑性変形して)係合していてもよい。
更に、図8(b)に示すように、バレル部24が、電線10を挟持する一対の弾性片29で構成されてもよい。図8(b)に示す例では、一対の弾性片29は、厚さ方向が前後方向を向いた一対の片持ち梁状の平板である。一対の弾性片29は、電線10の圧接刃25への圧入動作中には、幅方向外側に一時的に弾性変形して一対の弾性片29の間への電線10の進入を許容し、電線10の圧入後には、幅方向内側に弾性復帰して電線10が上方に抜け出ることを抑制するように構成されている。
更に、上記実施形態では、一対のバレル部24の間に、一対の立設板部22(よって、2つの圧接刃25)が位置している。これに対し、一対のバレル部24の間に、一枚の立設板部22(よって、1つの圧接刃25)が位置していてもよい。
ここで、上述した本発明に係る圧接端子20、端子付き電線1及びコネクタ3の実施形態の特徴をそれぞれ以下[1]〜[6]に簡潔に纏めて列記する。
[1]
電線(10)を圧入可能な溝状の圧接スロット(26)を画成する板状の圧接刃(25)と、
前記圧接刃(25)を厚さ方向において挟むように配置され、前記圧接スロット(26)に圧入された前記電線(10)が前記圧接スロット(26)から離脱する向きに移動することを規制するように、前記電線(10)を保持可能な一対の保持部(24)と、
前記圧接刃(25)と前記一対の前記保持部(24)とを一体的に繋ぐ連結部(21)と、を備える、
圧接端子(20)。
[2]
上記[1]に記載の圧接端子(20)において、
前記圧接スロット(26)は、
当該圧接スロット(26)に圧入された前記電線(10)の導体芯線(11)を挟んで押圧接触するとともに前記導体芯線(11)と導通する導通部(28)を有し、
前記一対の前記保持部(24)は、
前記導通部(28)に前記導体芯線(11)が位置する状態を保つように、前記電線(10)を保持する、
圧接端子(20)。
[3]
上記[1]又は上記[2]に記載の圧接端子(20)において、
前記圧接刃(25)は、
所定の立設方向に延びる第1圧接刃(25)と、前記立設方向に延びる第2圧接刃(25)と、の延出端同士が繋がるように構成されたアーチ状の形状を有し、
前記連結部(21)は、
前記第1圧接刃(25)の基端から延びる第1連結部(21)と、前記第2圧接刃(25)の基端から延びる第2連結部(21)と、を有し、
前記一対の前記保持部(24)は、
前記第1連結部(21)から前記立設方向に延びる一方側の前記保持部(24)と、前記第2連結部(21)から前記立設方向に延びる他方側の前記保持部(24)と、を有する、
圧接端子(20)。
[4]
電線(10)と、前記電線(10)が圧接される上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の圧接端子(20)と、を備え、
前記圧接端子(20)が有する前記圧接刃(25)の前記圧接スロット(26)に圧入された前記電線(10)は、前記圧接刃(25)を挟むように配置された前記一対の前記保持部(24)に保持されることにより、前記圧接スロット(26)から離脱する向きに移動することを規制される、
端子付き電線(1)。
[5]
上記[4]に記載の端子付き電線(1)において、
前記圧接刃(25)による前記電線(10)の圧接位置は、前記一対の前記保持部(24)による前記電線(10)の保持位置よりも、前記向きに離れる位置にある、
端子付き電線(1)。
[6]
上記[1]〜上記[3]の何れか一つに記載の圧接端子(20)と、
前記圧接端子(20)を収容するハウジング(2)と、を備える、
コネクタ(3)。
1 端子付き電線
2 ハウジング
3 コネクタ
10 電線
20 圧接端子
21 底板部(連結部)
24 バレル部(保持部)
25 圧接刃
26 圧接スロット
27 開口部
28 導通部

Claims (6)

  1. 電線を圧入可能な溝状の圧接スロットを画成する板状の圧接刃と、
    前記圧接刃を厚さ方向において挟むように配置され、前記圧接スロットに圧入された前記電線が前記圧接スロットから離脱する向きに移動することを規制するように、前記電線を保持可能な一対の保持部と、
    前記圧接刃と前記一対の前記保持部とを一体的に繋ぐ連結部と、を備える、
    圧接端子。
  2. 請求項1に記載の圧接端子において、
    前記圧接スロットは、
    当該圧接スロットに圧入された前記電線の導体芯線を挟んで押圧接触するとともに前記導体芯線と導通する導通部を有し、
    前記一対の前記保持部は、
    前記導通部に前記導体芯線が位置する状態を保つように、前記電線を保持する、
    圧接端子。
  3. 請求項1又は請求項2に記載の圧接端子において、
    前記圧接刃は、
    所定の立設方向に延びる第1圧接刃と、前記立設方向に延びる第2圧接刃と、の延出端同士が繋がるように構成されたアーチ状の形状を有し、
    前記連結部は、
    前記第1圧接刃の基端から延びる第1連結部と、前記第2圧接刃の基端から延びる第2連結部と、を有し、
    前記一対の前記保持部は、
    前記第1連結部から前記立設方向に延びる一方側の前記保持部と、前記第2連結部から前記立設方向に延びる他方側の前記保持部と、を有する、
    圧接端子。
  4. 電線と、
    前記電線が圧接される請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の圧接端子と、を備え、
    前記電線は、
    前記圧接端子が有する前記圧接刃の前記圧接スロットに圧入されるとともに、前記圧接刃を挟むように配置された前記一対の前記保持部に保持されることにより、前記圧接スロットから離脱する向きに移動することを規制される、
    端子付き電線。
  5. 請求項4に記載の端子付き電線において、
    前記圧接刃による前記電線の圧接位置は、前記一対の前記保持部による前記電線の保持位置よりも、前記向きに離れる位置にある、
    端子付き電線。
  6. 請求項1〜請求項3の何れか一項に記載の圧接端子と、
    前記圧接端子を収容するハウジングと、を備える、
    コネクタ。
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