JP4596879B2 - コネクタ用シールドケース - Google Patents

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Description

本発明は、コネクタ用シールドケースに関するものである。
従来、相手方コネクタに嵌(かん)合されるコネクタには、金属製板部材から成るシールドケースが本体の周囲に取付けられるようになっている(例えば、特許文献1参照。)。この場合、前記シールドケースは上側のシェルと下側のシェルとの二部材から成る。そして、上下のシェルによってコネクタ本体を挟み込んだ後、上下のシェルの側面を互いに結合することによって一体化し、コネクタ本体の周囲を覆うような箱状のシールドケースが形成されるようになっている。また、上側のシェル及び下側のシェルからは、かしめ部材がそれぞれ延在し、該かしめ部材は、かしめによって、コネクタ本体に接続されたケーブルの末端の周囲を覆うように取付けられる。
特開2000−012162号公報
しかしながら、前記従来のコネクタ用シールドケースにおいては、上下のシェルの側面を互いに結合するようになっているので、箱の側面において上下のシェルの側面同士が重なり合って、箱の幅方向の寸法が重なり合ったシェルの肉厚の分だけ増加してしまう。そのため、コネクタ用シールドケースの小型化が困難になってしまう。
もっとも、あらかじめ一枚の金属板を箱状に形成したシールドケースも提案されている。該シールドケースでは、箱のケーブル側における上側又は下側の部分が、途中から折り曲げられて、斜め上方又は斜め下方に向けて開放されている。そして、この開放された側から箱の中にコネクタ本体を挿入した後に、折り曲げられた部分を逆方向に曲げて平らにすることによって開放された部分を閉じ、さらに、該部分から延在するかしめ部材をかしめによって、コネクタ本体に接続されたケーブルの先端に取付けるようになっている。この場合、箱の側面が一枚の金属板から成るので、箱の幅方向の寸法が増加することはない。しかし、箱の折り曲げられた部分を逆方向に曲げて開放された部分を閉じてからかしめ部材をケーブルの末端に取付けるようになっているので、ケーブルを折り曲げられた部分の折り曲げ方向にこじった場合に容易に変形してしまう。すなわち、特定方向のケーブルのこじりに対して弱くなってしまう。
本発明は、前記従来の問題点を解決して、一枚の金属板によって箱状のケース本体を形成し、該ケース本体の後端側における上側部及び下側部を上方及び下方に向けて開放し、開放された側から前記ケース本体の中にコネクタを挿入した後に、前記上側部及び下側部を曲げて開放された部分を閉じ、前記上側部及び下側部から延在する結合片をクランプすることによって、コネクタ本体に接続されたケーブルの先端周囲に取付けることにより、ケース本体の幅方向の寸法を削減することができ、小型化が可能となり、かつ、ケーブルのあらゆる方向のこじりに対して十分な強度を備え、耐久性を向上させることができるコネクタ用シールドケースを提供することを目的とする。
そのために、本発明のコネクタ用シールドケースにおいては、コネクタ本体の周囲に取付けられるコネクタ用シールドケースであって、一枚の導電性の金属板から成り、内部に前記コネクタ本体を収容するケース本体と、該ケース本体の対向する二面の後端から各々後方に延在し、前記コネクタ本体に接続されたケーブルの周囲をクランプする結合片とを有し、前記ケース本体の対向する二面の一面には該面の一部となる上側部が接続され、前記対向する二面を接続する二つの側面の一方には前記対向する二面の他面の一部となる下側部が接続され、前記上側部は、前記対向する二面の一面から斜め上後方に向けて延在し、前記下側部は前記二つの側面の一方から前記対向する二面の他面と直交する方向に延在し、前記結合片は、前記上側部及び下側部の後端に各々接続され、前記ケーブルを両側から挟み込むとともに、一方の結合片が他方の結合片の上を覆うようにして前記ケーブルの周囲をクランプする。
本発明の更に他のコネクタ用シールドケースにおいては、さらに、前記コネクタ本体がケース本体に収容された後に、前記上側部は折り曲げられて前記対向する二面の一面と面一となり、前記下側部は折り曲げられて前記対向する二面の他面と面一となる。
本発明によれば、コネクタ用シールドケースは、一枚の金属板によって箱状のケース本体を形成し、前記箱のケーブル側における上側部及び下側部を上方及び下方に向けて開放し、開放された側から前記箱の中にコネクタを挿入した後に、前記上側部及び下側部を曲げて開放された部分を閉じ、前記上側部及び下側部から延在する結合片をクランプすることによって、コネクタに接続されたケーブルの先端周囲に取付けるようになっている。そのため、ケース本体の幅方向の寸法を削減することができ、小型化が可能となり、かつ、ケーブルのあらゆる方向のこじりに対して十分な強度を備え、耐久性を向上させることができる。
以下、本発明の実施の形態について図面を参照しながら詳細に説明する。
図1は本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースを示す図でありケーブル及びコネクタに取付けられた状態を示す図である。なお、図1(a)は正面図、図1(b)は側面図、図1(c)は上面図、図1(d)は斜視図である。
図において、50は本実施の形態におけるコネクタ組立体としてのコネクタであり、ケーブル30、該ケーブル30の先端に接続された後述されるコネクタ本体34、及び、該コネクタ本体34の周囲に取付けられたコネクタ用シールドケース10を有する。なお、前記コネクタ50は、コネクタ用シールドケース10の先端近傍を除く大部分、ケーブル30の先端部等を絶縁性樹脂によってモールドされているか、又は、絶縁性樹脂から成るコネクタカバーが装着されていることが望ましいが、図においては、説明の都合上、絶縁性樹脂によってモールドされる前、又は、絶縁性樹脂から成るコネクタカバーが装着される前の状態が示されている。本実施の形態において、コネクタ用シールドケース10は、ケーブル30の先端に接続されたコネクタ本体34の周囲を囲繞(にょう)して、該コネクタ本体34を電磁気的にシールドするようになっている。なお、前記ケーブル30は、電力又は電気信号を伝送するケーブルであればいかなる種類のものであってもよいが、ここでは、次世代テレビ向けのデジタルインターフェイス規格であるHDMI(R)(High−Difinition Multimedia Interface)に準拠したHDMI(R)ケーブルであるものとして説明する。そして、コネクタ本体34もHDMI(R)コネクタであるものとする。
また、本実施の形態において、コネクタ用シールドケース10、ケーブル30及びコネクタ本体34の各部の構成及び動作を説明するために使用される上、下、左、右、前、後等の方向を示す表現は、絶対的なものでなく相対的なものであり、コネクタ用シールドケース10、ケーブル30及びコネクタ本体34が図に示される姿勢である場合に適切であるが、コネクタ用シールドケース10及びケーブル30の姿勢が変化した場合には姿勢の変化に応じて変更して解釈されるべきものである。なお、本実施の形態において、ケーブル30は、説明の都合上、先端近傍部分のみが図示され、その他の部分の図示は省略されている。
ここで、コネクタ用シールドケース10は、一枚の導電性の金属板から成り、該金属板を打抜き、曲げ加工を施すことによって形成される。前記コネクタ用シールドケース10は、コネクタ本体34の先端(図1(a)及び(c)における左端)から所定範囲が収納される筒状部11、及び、コネクタ本体34の後端(図1(a)及び(c)における右端)近傍であってケーブル30の芯(しん)線がコネクタ端子に接続される部分を囲繞する包囲部12を有する。前記筒状部11と包囲部12とによってケース本体が構成される。前記包囲部12は断面が概略矩(く)形であり、前記筒状部11よりも外形が大きくなっている。そして、前記包囲部12は上面に一辺が接続された上側部としての折曲舌片21を備える。該折曲舌片21は接続線21aにおいて前記上面に接続され、前記折曲舌片21の後端には連結片22を介して、後述される結合片としてのケーブル押片23が接続されている。また、前記包囲部12は下面に後述される下側部としての底面板13を備える。該底面板13は接続線13aにおいて前記包囲部12の一方の側面に接続され、前記底面板13の後端には連結片14を介して、結合片としてのクリンプ(crimp)片15が接続されている。そして、該クリンプ片15は、ケーブル30の先端近傍の後述されるシールドテープ31の周囲を囲繞し、該シールドテープ31に当接しているケーブル押片23も含めてクランプする。これにより、コネクタ用シールドケース10はシールドテープ31に電気的に接続される。また、底面板13の後端両側に接続された斜板16は、ケーブル30の芯線がコネクタ端子に接続される部分の斜め後方を塞(ふさ)ぐようになっている。
次に、前記コネクタ用シールドケース10の構成を詳細に説明する。
図2は本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースを示す図でありケーブル及びコネクタに取付けられる前の状態を示す図である。なお、図2(a)は正面図、図2(b)は右側面図、図2(c)は左側面図、図2(d)は後面図、図2(e)は上面図、図2(f)は下面図、図2(g)は上面斜視図、図2(h)は下面斜視図である。
図2(f)及び(h)に示されるように、筒状部11及び包囲部12の下面中心には、金属板の両端部を接合することによって生じた接合部17が前後方向(図2(f)における上下方向)に延在する。前記金属板の一方の端部には複数の凸状部を形成し、他方の端部には凸状部に対応する複数の凹状部を形成し、前記凸状部と凹状部とを係合させた後、かしめることによって複数のかしめ部17aを構成する。該かしめ部17aによって、前記接合部17における両端部の接合が強固なものにされている。
そして、コネクタ用シールドケース10がケーブル30及びコネクタ本体34に取付けられる前の状態において、折曲舌片21は、図2(a)〜(c)に示されるように、包囲部12に接続された接続線21aにおいて折り曲げられ、包囲部12の上面に対して斜め上方に向けて傾斜した状態となっている。すなわち、折曲舌片21は、包囲部12の上面の途中から斜め上後方に向けて延在するようになっている。なお、前記接続線21aは包囲部12の軸線の方向と直角な方向に延在する。また、折曲舌片21の後端に連結片22を介して接続されたケーブル押片23は、折曲舌片21とほぼ平行となっている。そのため、包囲部12の上面の後端近傍は、斜め上方に向けて開放されている。
また、底面板13は、包囲部12の下面の後半分程度を構成する大きさであり、図2(a)〜(c)に示されるように、包囲部12の一方の側面に接続線13aにおいて接続され、前記側面と面一の状態になっている。すなわち、底面板13は、包囲部12の一方の側面から下方に向けて延在する。なお、前記接続線13aは包囲部12の軸線の方向と平行な方向に延在する。そのため、包囲部12の下面の後半分程度は下方に向けて開放されている。なお、底面板13の後端に連結片14を介して接続されたクリンプ片15は、概略U字状の形状を備える。そして、U字の底部は連結片14に接続され、U字の両端は前記底面板13が接続されている包囲部12の側面と対向する側面の方向に向けて、横方向に延在する。さらに、底面板13の後端両側に接続された斜板16も、前記底面板13のU字の両端と同様の方向に延在する。
次に、前記構成のコネクタ用シールドケース10をケーブル30及びコネクタ本体34に取付ける工程について説明する。まず、コネクタ用シールドケース10にコネクタ本体34を装着する工程について説明する。
図3は本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースにコネクタを装着する工程を示す第1の図、図4は本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースにコネクタを装着する工程を示す第2の図である。なお、図3及び4において、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図、(d)は斜視図である。
本発明の実施の形態では、コネクタ本体34は絶縁性樹脂から成るハウジング34aとガイド部34b、さらに、前記ハウジング34aに圧入されている複数本の端子とを有し、該端子は前記ハウジング34aの厚さ方向に計4段配設されている。前記端子のテール部にはペアライン32及びシングルライン33の先端から露出した芯線がはんだ付等によって接続されている。ここで、ケーブル30の先端部は、図3に示されるように、あらかじめ絶縁被覆が除去され、ペアライン32及びシングルライン33が露出した状態となっている。また、前記絶縁被覆の内側においてケーブル30の全長に亘(わた)って配設されている図示されない編組シールドに電気的に接続されたシールドテープ31が、前記絶縁被覆の先端の全周を取巻くように配設されている。そして、前記ペアライン32及びシングルライン33の先端から露出した芯線が、コネクタ本体34のコネクタ端子のテール部にはんだ付等の手段によって接続されている。
そして、ケーブル30及びコネクタ本体34がほぼ一直線となるような姿勢とし、すなわち、ケーブル30の軸線とコネクタ本体34の軸線とがほぼ同一直線を形成するような姿勢として、コネクタ本体34をコネクタ用シールドケース10の後方から該コネクタ用シールドケース10内に挿入する。この場合、コネクタ本体34の軸線と筒状部11及び包囲部12の軸線とが同一直線を形成するようにして、包囲部12の後方からコネクタ本体34を挿入する。なお、コネクタ本体34を挿入する際におけるコネクタ用シールドケース10とケーブル30及びコネクタ本体34との動きは相対的なものであり、コネクタ用シールドケース10を固定してケーブル30及びコネクタ本体34を前進させてもよいし、ケーブル30及びコネクタ本体34を固定してコネクタ用シールドケース10を後退させてもよいし、該コネクタ用シールドケース10を後退させるとともにケーブル30及びコネクタ本体34を前進させてもよい。
また、前述したように、折曲舌片21が包囲部12の上面に対して斜め上方に向けて傾斜し、かつ、底面板13が包囲部12の一方の側面から下方に向けて延在しているので、包囲部12の後端は開放されている。そのため、包囲部12の後方からコネクタ本体34を容易に挿入することができる。
そして、コネクタ本体34のコネクタ用シールドケース10への挿入が完了して、コネクタ本体34の先端から所定範囲が筒状部11に収納されると、図4に示されるように、コネクタ本体34がコネクタ用シールドケース10に装着された状態になる。
次に、コネクタ用シールドケース10の結合片をケーブル30にクランプすることによって取付ける工程について説明する。
図5は本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースの結合片をケーブルに取付ける工程を示す第1の図、図6は本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースの結合片をケーブルに取付ける工程を示す第2の図、図7は本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースの結合片をケーブルに取付ける工程を示す第3の図である。なお、図5〜7において、(a)は正面図、(b)は側面図、(c)は上面図、(d)は斜視図である。
まず、コネクタ本体34がコネクタ用シールドケース10に装着された状態において、ケーブル30の芯線がコネクタ端子に接続される部分、すなわち、コネクタ本体34とケーブル30との接続部を折り曲げ、ケーブル30を斜め上方に移動させてコネクタ本体34に対して傾斜させる。なお、ケーブル30とコネクタ本体34との動きは相対的なものであり、ケーブル30に対してコネクタ本体34を移動させてもよい。そして、コネクタ本体34に対するケーブル30の角度が、包囲部12の上面に対する折曲舌片21の角度と同程度になるようにする。これにより、図5に示されるように、折曲舌片21の後端に連結片22を介して接続されたケーブル押片23がケーブル30のシールドテープ31に当接する。
続いて、接続線13aにおいて底面板13を包囲部12の一方の側面に対して折り曲げ、底面板13を上方に移動させて包囲部12の下面と面一となるようにする。なお、前記接続線13aは、包囲部12の一方の側面の下端縁となり、包囲部12の軸心と平行な方向に延在する。また、包囲部12の下面の後半分が底面板13によって閉止され、該底面板13の自由端縁(図4に示される状態における下端縁)が、包囲部12の他方の側面の下端縁に当接する。これにより、底面板13の後端に連結片14を介して接続されたクリンプ片15は、図6に示されるように、U字の両端が上方を向くようになる。また、底面板13の後端両側に接続された斜板16は、コネクタ本体34とケーブル30との接続部の斜め後方を塞ぐようになっている。
続いて、コネクタ本体34とケーブル30との接続部を元の方向に曲げ戻し、ケーブル30を斜め下方に移動させて元の状態に戻す。すなわち、ケーブル30の軸線とコネクタ本体34の軸線とがほぼ同一直線を形成するような姿勢とする。このとき、接続線21aにおいて折曲舌片21を包囲部12の上面に対して折り曲げ、折曲舌片21を下方に移動させて包囲部12の上面と面一となるようにする。これにより、図7に示されるように、ケーブル30のシールドテープ31の下面がクリンプ片15のU字の底部に当接し、かつ、ケーブル押片23が前記シールドテープ31の上面に当接する。すなわち、ケーブル30のシールドテープ31は、ケーブル押片23とクリンプ片15とによって上下から挟み込まれた状態になる。
続いて、クリンプ片15のU字の直線部分を、ケーブル30のシールドテープ31の周面に沿った形状となるように曲げて、クリンプ片15がシールドテープ31の周面に巻付くようにして、前記クリンプ片15によってケーブル30をクランプする。この場合、シールドテープ31の上面に当接しているケーブル押片23をクリンプ片15のU字の先端部分によって包み込むようにする。これにより、図1に示されるように、クリンプ片15及びケーブル押片23がケーブル30の先端近傍部分にの周囲を覆うようにして取付けられ、コネクタ用シールドケース10のケーブル30及びコネクタ本体34への取付けが完了する。なお、本実施の形態においては、シールドテープ31がケーブル押片23とクリンプ片15とによって上下から挟み込まれて当接することによって、コネクタ用シールドケース10とケーブル30の編組シールドとが電気的に接続されるようになっているが、シールドテープ31を使用せずに、前記編組シールドがケーブル押片23とクリンプ片15とによって上下から挟み込まれて直接当接することによって、コネクタ用シールドケース10と前記編組シールドとが電気的に接続されるようにすることもできる。
この後は、図示されないモールド工程を行って、コネクタ用シールドケース10、ケーブル30の先端部等の周囲を絶縁性樹脂によってモールドすることによってコネクタ組立体としてのコネクタ50を完成させる。この場合、少なくとも包囲部12の先端からクリンプ片15の後端までの範囲はすべて絶縁性樹脂によってモールドされることが望ましい。なお、筒状部11の大部分は、図示されない相手方コネクタに挿入されるので、通常は、絶縁性樹脂によってモールドされないようにする。また、モールドの代りに、絶縁性樹脂から成るコネクタカバーを装着することによってコネクタ組立体としてのコネクタ50を完成させることもできる。
このように、本実施の形態において、コネクタ用シールドケース10は、一枚の導電性の金属板から成り、該金属板を打抜き、曲げ加工を施すことによってコネクタ本体34の先端を収納する箱状の筒状部11、及び、ケーブル30の芯線がコネクタ端子に接続される部分を囲繞する断面が概略矩形の箱状の包囲部12が形成されている。そのため、筒状部11及び包囲部12の幅方向の寸法、すなわち、箱の幅を低減することができ、コネクタ用シールドケース10を小型化することができる。
また、包囲部12は、上面に一辺が接続された折曲舌片21及び一方の側面に接続された底面板13を備え、ケーブル30及びコネクタ本体34へ取付けられる前の状態において、折曲舌片21は包囲部12の上面の途中から斜め上後方に向けて延在し、底面板13は包囲部12の一方の側面から下方に向けて延在する。そのため、包囲部12の後端近傍は上方及び下方に向けて開放されるので、包囲部12の後方からコネクタ本体34を容易に挿入することができる。
さらに、筒状部11及び包囲部12内にコネクタ本体34を挿入した後に、折曲舌片21及び底面板13を曲げて包囲部12の開放された部分を閉じ、前記折曲舌片21及び底面板13から延在するケーブル押片23及びクリンプ片15を、クランプすることによってケーブル30のシールドテープ31に取付ける。そのため、コネクタ本体34とケーブル30との接続部を折り曲げる外力がいずれの方向から加えられた場合であっても、折曲舌片21及び底面板13から延在するケーブル押片23及びクリンプ片15が前記外力を受止めるので、コネクタ本体34とケーブル30とが容易に折れ曲がることがない。すなわち、ケーブル30のあらゆる方向のこじりに対して十分な強度を備え、高い耐久性を備えるコネクタ50を得ることができる。
なお、本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の趣旨に基づいて種々変形させることが可能であり、それらを本発明の範囲から排除するものではない。
本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースを示す図でありケーブル及びコネクタに取付けられた状態を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースを示す図でありケーブル及びコネクタに取付けられる前の状態を示す図である。 本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースにコネクタを装着する工程を示す第1の図である。 本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースにコネクタを装着する工程を示す第2の図である。 本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースの結合片をケーブルに取付ける工程を示す第1の図である。 本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースの結合片をケーブルに取付ける工程を示す第2の図である。 本発明の実施の形態におけるコネクタ用シールドケースの結合片をケーブルに取付ける工程を示す第3の図である。
符号の説明
10 コネクタ用シールドケース
11 筒状部
12 包囲部
13 底面板
15 クリンプ片
21 折曲舌片
23 ケーブル押片
30 ケーブル
34 コネクタ本体
50 コネクタ

Claims (2)

  1. (a)コネクタ本体の周囲に取付けられるコネクタ用シールドケースであって、
    (b)一枚の導電性の金属板から成り、内部に前記コネクタ本体を収容するケース本体と、
    (c)該ケース本体の対向する二面の後端から各々後方に延在し、前記コネクタ本体に接続されたケーブルの周囲をクランプする結合片とを有し、
    (d)前記ケース本体の対向する二面の一面には該面の一部となる上側部が接続され、前記対向する二面を接続する二つの側面の一方には前記対向する二面の他面の一部となる下側部が接続され、
    (e)前記上側部は、前記対向する二面の一面から斜め上後方に向けて延在し、前記下側部は前記二つの側面の一方から前記対向する二面の他面と直交する方向に延在し、
    (f)前記結合片は、前記上側部及び下側部の後端に各々接続され、前記ケーブルを両側から挟み込むとともに、一方の結合片が他方の結合片の上を覆うようにして前記ケーブルの周囲をクランプすることを特徴とするコネクタ用シールドケース。
  2. 前記コネクタ本体がケース本体に収容された後に、前記上側部は折り曲げられて前記対向する二面の一面と面一となり、前記下側部は折り曲げられて前記対向する二面の他面と面一となる請求項1に記載のコネクタ用シールドケース。
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