JP2003007379A - フラット電線の接続構造および接続方法 - Google Patents
フラット電線の接続構造および接続方法Info
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- JP2003007379A JP2003007379A JP2001191305A JP2001191305A JP2003007379A JP 2003007379 A JP2003007379 A JP 2003007379A JP 2001191305 A JP2001191305 A JP 2001191305A JP 2001191305 A JP2001191305 A JP 2001191305A JP 2003007379 A JP2003007379 A JP 2003007379A
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- Insertion, Bundling And Securing Of Wires For Electric Apparatuses (AREA)
- Details Of Connecting Devices For Male And Female Coupling (AREA)
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- Coupling Device And Connection With Printed Circuit (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 フラット電線を回路基板に接続する際に、フ
ラット電線とその接続対象部材との接続の電気的および
機械的信頼性の向上が図れるとともに、接続部の小型化
が図れるフラット電線の接続構造および接続方法を提供
する。 【解決手段】 このフラット電線の接続構造では、フラ
ット電線1が、電線1に取り付けられた電線側コネクタ
3、および回路基板7に固定された基板側コネクタ5を
介して回路基板7に接続される。フラット電線1は、電
線側コネクタ3のハウジング3aと接着または溶着によ
り固着されいる。その固着位置は、フラット電線1の線
状導体11が電線側コネクタ3の導電部材3bとハンダ
付け等により電気接続される電気接続位置からフラット
電線1の長手方向に関して内方側に離れた位置に設定さ
れている。
ラット電線とその接続対象部材との接続の電気的および
機械的信頼性の向上が図れるとともに、接続部の小型化
が図れるフラット電線の接続構造および接続方法を提供
する。 【解決手段】 このフラット電線の接続構造では、フラ
ット電線1が、電線1に取り付けられた電線側コネクタ
3、および回路基板7に固定された基板側コネクタ5を
介して回路基板7に接続される。フラット電線1は、電
線側コネクタ3のハウジング3aと接着または溶着によ
り固着されいる。その固着位置は、フラット電線1の線
状導体11が電線側コネクタ3の導電部材3bとハンダ
付け等により電気接続される電気接続位置からフラット
電線1の長手方向に関して内方側に離れた位置に設定さ
れている。
Description
【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、フラット電線の接
続構造および接続方法に関し、特に、自動車、産業機器
等の使用環境が振動や温度変化にさらされる装置に用い
られ、フラット電線(フレキシブルプリント基板を含
む)と電子部品等が配設された回路基板(ジャンクショ
ンボックス内の回路基板を含む)との接続を行うための
フラット電線の接続構造および接続方法に関するもので
ある。
続構造および接続方法に関し、特に、自動車、産業機器
等の使用環境が振動や温度変化にさらされる装置に用い
られ、フラット電線(フレキシブルプリント基板を含
む)と電子部品等が配設された回路基板(ジャンクショ
ンボックス内の回路基板を含む)との接続を行うための
フラット電線の接続構造および接続方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】フラット電線を回路基板あるいは接続用
コネクタに接続する際には、フラット電線と回路基板あ
るいは接続用コネクタとの間に生じる位置ずれや振動
が、フラット電線の線状導体と回路基板あるいは接続用
コネクタの導電部材との電気接続部に伝わり悪影響を及
ぼすのを防止するため、フラット電線と回路基板あるい
は接続用コネクタとを機械的に固定しておく必要があ
る。
コネクタに接続する際には、フラット電線と回路基板あ
るいは接続用コネクタとの間に生じる位置ずれや振動
が、フラット電線の線状導体と回路基板あるいは接続用
コネクタの導電部材との電気接続部に伝わり悪影響を及
ぼすのを防止するため、フラット電線と回路基板あるい
は接続用コネクタとを機械的に固定しておく必要があ
る。
【0003】これに対し、従来のフラット電線の接続構
造では、フラット電線を回路基板あるいは接続用コネク
タに押圧固定して機械的な固定を行うのが一般的であ
る。
造では、フラット電線を回路基板あるいは接続用コネク
タに押圧固定して機械的な固定を行うのが一般的であ
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述の
押圧固定による固定では、固定状態が不完全になりやす
く、固定の信頼性が低いという問題がある。このため、
フラット電線と回路基板あるいは接続用コネクタとの間
に位置ずれや振動が生じて電気接続部に悪影響を及ぼす
場合がある。
押圧固定による固定では、固定状態が不完全になりやす
く、固定の信頼性が低いという問題がある。このため、
フラット電線と回路基板あるいは接続用コネクタとの間
に位置ずれや振動が生じて電気接続部に悪影響を及ぼす
場合がある。
【0005】また、押圧固定のための特別な構造(挟み
込み構造等)が必要であり、その構造のために接続部が
大型化するという問題がある。
込み構造等)が必要であり、その構造のために接続部が
大型化するという問題がある。
【0006】そこで、本発明は前記問題点に鑑み、フラ
ット電線を回路基板に接続する際に、フラット電線とそ
の接続対象部材との接続の電気的および機械的信頼性の
向上が図れるとともに、接続部の小型化が図れるフラッ
ト電線の接続構造および接続方法を提供することを目的
とする。
ット電線を回路基板に接続する際に、フラット電線とそ
の接続対象部材との接続の電気的および機械的信頼性の
向上が図れるとともに、接続部の小型化が図れるフラッ
ト電線の接続構造および接続方法を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
の技術的手段は、所定間隔をあけて平行配置された複数
の線状導体を有するフラット電線と、回路基板とを接続
するためのフラット電線の接続構造であって、前記フラ
ット電線の前記線状導体の端部が、前記回路基板内の配
線に電気接続された中継用の導電部材、あるいは前記回
路基板内の配線の端部が引き出されてなる配線引出部と
電気接続され、前記フラット電線が、前記線状導体の前
記端部が前記導電部材あるいは前記配線引出部と電気接
続される電気接続位置からそのフラット電線の長手方向
に関して内方側に離れた固着位置で、所定の固着部に固
着されることにより前記導電部材あるいは前記配線引出
部に対して固定されていることを特徴とする。
の技術的手段は、所定間隔をあけて平行配置された複数
の線状導体を有するフラット電線と、回路基板とを接続
するためのフラット電線の接続構造であって、前記フラ
ット電線の前記線状導体の端部が、前記回路基板内の配
線に電気接続された中継用の導電部材、あるいは前記回
路基板内の配線の端部が引き出されてなる配線引出部と
電気接続され、前記フラット電線が、前記線状導体の前
記端部が前記導電部材あるいは前記配線引出部と電気接
続される電気接続位置からそのフラット電線の長手方向
に関して内方側に離れた固着位置で、所定の固着部に固
着されることにより前記導電部材あるいは前記配線引出
部に対して固定されていることを特徴とする。
【0008】好ましくは、前記フラット電線は、前記線
状導体と、前記線状導体を被覆する樹脂被覆と、を備
え、前記フラット電線の前記樹脂被覆が、前記固着位置
にて前記固着部に固着されているのがよい。
状導体と、前記線状導体を被覆する樹脂被覆と、を備
え、前記フラット電線の前記樹脂被覆が、前記固着位置
にて前記固着部に固着されているのがよい。
【0009】また、好ましくは、前記フラット電線の前
記樹脂被覆が、前記固着位置にて前記固着部に接着また
は溶着されるのがよい。
記樹脂被覆が、前記固着位置にて前記固着部に接着また
は溶着されるのがよい。
【0010】さらに、好ましくは、前記導電部材あるい
は前記配線引出部は、所定の保持部材によって位置決め
保持されており、前記フラット電線は、前記固着部とし
て前記保持部材に固着されるのがよい。
は前記配線引出部は、所定の保持部材によって位置決め
保持されており、前記フラット電線は、前記固着部とし
て前記保持部材に固着されるのがよい。
【0011】また、好ましくは、前記回路基板には、基
板側コネクタが設けられ、前記基板側コネクタは、前記
回路基板内の前記配線に電気接続された中継用の第1の
導電部材と、前記回路基板に固定され、前記第1の導電
部材を位置決め保持する第1のハウジングと、を備え、
前記フラット電線の末端部には電線側コネクタが設けら
れ、前記電線側コネクタは、その一端部が前記フラット
電線の前記線状導体の前記端部に電気接続され、その他
端部が前記基板側コネクタの前記第1の導電部材と着脱
自在に電気接続される中継用の第2の導電部材と、前記
保持部材として前記第2の導電部材を位置決め保持し、
前記固着位置にて前記フラット電線と固着され、前記第
1のハウジングと着脱自在に連結される第2のハウジン
グと、を備えるのがよい。
板側コネクタが設けられ、前記基板側コネクタは、前記
回路基板内の前記配線に電気接続された中継用の第1の
導電部材と、前記回路基板に固定され、前記第1の導電
部材を位置決め保持する第1のハウジングと、を備え、
前記フラット電線の末端部には電線側コネクタが設けら
れ、前記電線側コネクタは、その一端部が前記フラット
電線の前記線状導体の前記端部に電気接続され、その他
端部が前記基板側コネクタの前記第1の導電部材と着脱
自在に電気接続される中継用の第2の導電部材と、前記
保持部材として前記第2の導電部材を位置決め保持し、
前記固着位置にて前記フラット電線と固着され、前記第
1のハウジングと着脱自在に連結される第2のハウジン
グと、を備えるのがよい。
【0012】さらに、好ましくは、前記フラット電線
は、コネクタを介して前記回路基板に接続され、前記コ
ネクタは、その一端部が前記フラット電線の前記線状導
体の前記端部に電気接続され、その他端部が前記回路基
板内の前記配線に電気接続される前記導電部材と、前記
導電部材を前記保持部材として位置決め保持し、前記回
路基板に固着されるとともに前記固着位置にて前記フラ
ット電線と固着されハウジングと、を備えるのがよい。
は、コネクタを介して前記回路基板に接続され、前記コ
ネクタは、その一端部が前記フラット電線の前記線状導
体の前記端部に電気接続され、その他端部が前記回路基
板内の前記配線に電気接続される前記導電部材と、前記
導電部材を前記保持部材として位置決め保持し、前記回
路基板に固着されるとともに前記固着位置にて前記フラ
ット電線と固着されハウジングと、を備えるのがよい。
【0013】また、好ましくは、前記フラット電線の前
記線状導体の前記端部は、前記配線引出部に直接電気接
続されるのがよい。
記線状導体の前記端部は、前記配線引出部に直接電気接
続されるのがよい。
【0014】さらに、好ましくは、前記回路基板内の配
線は、薄い金属板から打ち抜かれて形成されるのがよ
い。
線は、薄い金属板から打ち抜かれて形成されるのがよ
い。
【0015】また、好ましくは、前記フラット電線の前
記線状導体の前記端部と電気接続される前記導電部材あ
るいは前記配線引出部の端部の厚みおよび幅は、所定厚
み寸法以下および所定幅寸法以上に設定されているのが
よい。
記線状導体の前記端部と電気接続される前記導電部材あ
るいは前記配線引出部の端部の厚みおよび幅は、所定厚
み寸法以下および所定幅寸法以上に設定されているのが
よい。
【0016】さらに、好ましくは、前記フラット電線の
接続構造において、前記フラット電線に用いられる樹脂
被覆、前記回路基板に用いられる樹脂基板、および前記
保持部材が同種類の樹脂材料により形成されているのが
よい。
接続構造において、前記フラット電線に用いられる樹脂
被覆、前記回路基板に用いられる樹脂基板、および前記
保持部材が同種類の樹脂材料により形成されているのが
よい。
【0017】また、好ましくは、前記樹脂材料として、
熱可塑性樹脂が用いられるのがよい。
熱可塑性樹脂が用いられるのがよい。
【0018】さらに、前記目的を達成するための技術的
手段は、所定間隔をあけて平行配置された複数の線状導
体を有するフラット電線と、回路基板とを接続するため
のフラット電線の接続方法であって、前記フラット電線
の末端部に位置する前記線状導体の端部を、前記回路基
板内の配線に電気接続された中継用の導電部材、あるい
は前記回路基板内の配線の端部が引き出されてなる配線
引出部と電気接続し、前記フラット電線を、前記線状導
体の前記端部が前記導電部材あるいは前記配線引出部と
電気接続される電気接続位置からそのフラット電線の長
手方向に関して内方側に離れた固着位置で所定の固着部
と固着することにより前記導電部材あるいは前記配線引
出部に対して固定することを特徴とする。
手段は、所定間隔をあけて平行配置された複数の線状導
体を有するフラット電線と、回路基板とを接続するため
のフラット電線の接続方法であって、前記フラット電線
の末端部に位置する前記線状導体の端部を、前記回路基
板内の配線に電気接続された中継用の導電部材、あるい
は前記回路基板内の配線の端部が引き出されてなる配線
引出部と電気接続し、前記フラット電線を、前記線状導
体の前記端部が前記導電部材あるいは前記配線引出部と
電気接続される電気接続位置からそのフラット電線の長
手方向に関して内方側に離れた固着位置で所定の固着部
と固着することにより前記導電部材あるいは前記配線引
出部に対して固定することを特徴とする。
【0019】また、好ましくは、前記フラット電線の前
記線状導体の前記端部と、前記導電部材あるいは前記配
線引出部との電気接続と、前記固着位置における前記フ
ラット電線と前記固着部との固着と、を同時に、あるい
は一連の工程として連続的に行うのがよい。
記線状導体の前記端部と、前記導電部材あるいは前記配
線引出部との電気接続と、前記固着位置における前記フ
ラット電線と前記固着部との固着と、を同時に、あるい
は一連の工程として連続的に行うのがよい。
【0020】
【発明の実施の形態】<第1実施形態>図1は本発明の
第1実施形態に係るフラット電線の接続構造を示す斜視
図であり、図2は図1の接続構造の分解斜視図であり、
図3は図1の接続構造の要部の構成を示す分解斜視図で
ある。
第1実施形態に係るフラット電線の接続構造を示す斜視
図であり、図2は図1の接続構造の分解斜視図であり、
図3は図1の接続構造の要部の構成を示す分解斜視図で
ある。
【0021】本実施形態に係るフラット電線の接続構造
では、図1および図2に示すように、フラット電線1
が、電線側コネクタ3および基板側コネクタ5を介して
回路基板7に接続されている。
では、図1および図2に示すように、フラット電線1
が、電線側コネクタ3および基板側コネクタ5を介して
回路基板7に接続されている。
【0022】回路基板7には、図示しない配線が配設さ
れている。基板側コネクタ5は、樹脂製のハウジング
(第1のハウジング)5aと、そのハウジング5aによ
って保持された図示しない複数の導電部材(第1の導電
部材)とを備えており、回路基板7上に固定される。ハ
ウジング5aは回路基板7上に固定されている。ハウジ
ング5aの回路基板7への固定手段としては、機械的に
信頼できるものであれば任意の固定手段を用いることが
でき、例えばネジ止め、クランプ固定、接着等の一般的
な固定手段が用いられる。ハウジング5aの前面には、
前面側に開口する導体収容凹部5bが設けられている。
前記導電部材の一端部は、回路基板7の前記配線にハン
ダ付け等により電気接続されている。前記導電部材の他
端部は、ハウジング5aの導体収容凹部5b内に配置さ
れており、後述する電線側コネクタ3の導電部材(第2
の導電部材)3bが導体収容凹部5b内に挿入される
と、その導電部材3bと着脱自在に嵌合して電気的に接
続される。
れている。基板側コネクタ5は、樹脂製のハウジング
(第1のハウジング)5aと、そのハウジング5aによ
って保持された図示しない複数の導電部材(第1の導電
部材)とを備えており、回路基板7上に固定される。ハ
ウジング5aは回路基板7上に固定されている。ハウジ
ング5aの回路基板7への固定手段としては、機械的に
信頼できるものであれば任意の固定手段を用いることが
でき、例えばネジ止め、クランプ固定、接着等の一般的
な固定手段が用いられる。ハウジング5aの前面には、
前面側に開口する導体収容凹部5bが設けられている。
前記導電部材の一端部は、回路基板7の前記配線にハン
ダ付け等により電気接続されている。前記導電部材の他
端部は、ハウジング5aの導体収容凹部5b内に配置さ
れており、後述する電線側コネクタ3の導電部材(第2
の導電部材)3bが導体収容凹部5b内に挿入される
と、その導電部材3bと着脱自在に嵌合して電気的に接
続される。
【0023】フラット電線1は、所定間隔をあけて同一
平面上に平行配置された複数の線状導体11と、その線
状導体11を絶縁被覆する樹脂被覆13とを備えてい
る。樹脂被覆13は、例えば線状導体11を挟み込むよ
うに互いに貼り合わされた2枚の絶縁フィルムから構成
されている。フラット電線1の末端部では、皮剥ぎ等に
よって線状導体11の端部が露出されている。線状導体
11は、基本的に良好な導電性を有していれば材質は任
意であり、断面形状も平角形、丸形等任意であり、また
複数の導電性の素線を撚り合わせてなる撚線であっても
よい。
平面上に平行配置された複数の線状導体11と、その線
状導体11を絶縁被覆する樹脂被覆13とを備えてい
る。樹脂被覆13は、例えば線状導体11を挟み込むよ
うに互いに貼り合わされた2枚の絶縁フィルムから構成
されている。フラット電線1の末端部では、皮剥ぎ等に
よって線状導体11の端部が露出されている。線状導体
11は、基本的に良好な導電性を有していれば材質は任
意であり、断面形状も平角形、丸形等任意であり、また
複数の導電性の素線を撚り合わせてなる撚線であっても
よい。
【0024】電線側コネクタ3は、樹脂製のハウジング
(保持部材、第2のハウジング)3aと、ピン状の複数
の導電部材3bとを備えている。この電線側コネクタ3
は、フラット電線1の末端部に固定的に接続された状態
で、基板側コネクタ7と着脱自在に接続される。導電部
材3bは、ハウジング3aによって、線状導体11の配
列間隔に対応した所定間隔をあけて整列された状態で位
置決め保持されている。
(保持部材、第2のハウジング)3aと、ピン状の複数
の導電部材3bとを備えている。この電線側コネクタ3
は、フラット電線1の末端部に固定的に接続された状態
で、基板側コネクタ7と着脱自在に接続される。導電部
材3bは、ハウジング3aによって、線状導体11の配
列間隔に対応した所定間隔をあけて整列された状態で位
置決め保持されている。
【0025】ハウジング3aは、例えば平面視ロの字形
の形状を有しており、導電部材3bがハウジング3aの
側壁部3cを内外に貫くように設けられている。導電部
材3bの一端部3d(図3参照)は、ハウジング3aの
内側空間3e内に位置され、フラット電線1の線状導体
11と電気的に接続される。導電部材3bの他端部は、
ハウジング3aの外側に位置され、電線側コネクタ3の
基板側コネクタ5との接続に伴って、基板側コネクタ5
のハウジング5aの導体収容凹部5b内に挿入され、基
板側コネクタ5の前記導電部材の他端部と着脱自在に嵌
合して電気接続される。
の形状を有しており、導電部材3bがハウジング3aの
側壁部3cを内外に貫くように設けられている。導電部
材3bの一端部3d(図3参照)は、ハウジング3aの
内側空間3e内に位置され、フラット電線1の線状導体
11と電気的に接続される。導電部材3bの他端部は、
ハウジング3aの外側に位置され、電線側コネクタ3の
基板側コネクタ5との接続に伴って、基板側コネクタ5
のハウジング5aの導体収容凹部5b内に挿入され、基
板側コネクタ5の前記導電部材の他端部と着脱自在に嵌
合して電気接続される。
【0026】また、ハウジング3aの側壁部3cと対向
する側壁部3fの上面には、凹部(固着部)3gが設け
られている。この凹部3gの上面に、フラット電線1の
樹脂被覆13が固着される。このフラット電線1の樹脂
被覆13とハウジング3aの凹部3fとの固着位置P1
は、図3に示すように、フラット電線1の線状導体11
と電線側コネクタ3の導電部材3bとの電気接続位置P
2からフラット電線1の長手方向に関してフラット電線
1の内方側に離れた位置に位置している。
する側壁部3fの上面には、凹部(固着部)3gが設け
られている。この凹部3gの上面に、フラット電線1の
樹脂被覆13が固着される。このフラット電線1の樹脂
被覆13とハウジング3aの凹部3fとの固着位置P1
は、図3に示すように、フラット電線1の線状導体11
と電線側コネクタ3の導電部材3bとの電気接続位置P
2からフラット電線1の長手方向に関してフラット電線
1の内方側に離れた位置に位置している。
【0027】樹脂被覆13とハウジング3aの凹部3g
との固着手段としては、接着剤(例えば熱可塑性接着
剤)による接着、あるいは被覆樹脂13およびハウジン
グ3aの少なくともいずれか一方の当接部を、超音波加
振によりあるいは加熱により溶融させて両者を溶着させ
る溶着等が用いられる。
との固着手段としては、接着剤(例えば熱可塑性接着
剤)による接着、あるいは被覆樹脂13およびハウジン
グ3aの少なくともいずれか一方の当接部を、超音波加
振によりあるいは加熱により溶融させて両者を溶着させ
る溶着等が用いられる。
【0028】導電部材3bの一端部3dの厚みTは、所
定厚み寸法以下(例えば0.6mm以下)に設定され、
一端部3dの幅Wは、所定幅寸法以上(例えば1.0m
m〜2.0mmの範囲内)に設定されている。その結
果、導電部材3bの一端部3dは、導電部材3bの一端
部3d以外の部分よりも厚みが薄く幅広の形状となって
いる。
定厚み寸法以下(例えば0.6mm以下)に設定され、
一端部3dの幅Wは、所定幅寸法以上(例えば1.0m
m〜2.0mmの範囲内)に設定されている。その結
果、導電部材3bの一端部3dは、導電部材3bの一端
部3d以外の部分よりも厚みが薄く幅広の形状となって
いる。
【0029】このような導電部材3bの一端部3dの形
状は、例えば下記のようにして形成される。まず、図4
に示すピン状の導電部材3bを用意し、その導電部材3
bの一端部3dを、プレス成形により押圧して図5に示
すように扁平化することにより形成される。
状は、例えば下記のようにして形成される。まず、図4
に示すピン状の導電部材3bを用意し、その導電部材3
bの一端部3dを、プレス成形により押圧して図5に示
すように扁平化することにより形成される。
【0030】線状導体11と導電部材3bとの電気的接
続は、ハンダ付け等によって行われる。
続は、ハンダ付け等によって行われる。
【0031】次に、本実施形態の係る接続構造の組み立
て工程について説明する。まず、基板側コネクタ5の回
路基板7への電気的接続および機械的接続、および電線
側コネクタ3のフラット電線1への電気的接続および機
械的接続が行われる。
て工程について説明する。まず、基板側コネクタ5の回
路基板7への電気的接続および機械的接続、および電線
側コネクタ3のフラット電線1への電気的接続および機
械的接続が行われる。
【0032】電線側コネクタ3の取り付け工程では、線
状導体11と導電部材3bとの電気的接続(例えばハン
ダ接続)、および樹脂被覆13とハウジング3aの凹部
3gとの固着(機械的接続)を同時に行ってもよく、あ
るいは、ハンダ接続および固着のいずれか一方が先にな
るようにして、それらを一連の工程として連続的に行う
ようにしてもよい。
状導体11と導電部材3bとの電気的接続(例えばハン
ダ接続)、および樹脂被覆13とハウジング3aの凹部
3gとの固着(機械的接続)を同時に行ってもよく、あ
るいは、ハンダ接続および固着のいずれか一方が先にな
るようにして、それらを一連の工程として連続的に行う
ようにしてもよい。
【0033】両コネクタ3,5のフラット電線1および
回路基板7への取り付けが完了したら、両コネクタ3,
5を接続することにより、フラット電線1が、両コネク
タ3,5を介して回路基板7に電気的に接続される。こ
のとき、両コネクタ3,5は、着脱自在に互いに連結固
定されており、これによって電線側コネクタ3は基板側
コネクタ5を介して回路基板7に機械的に固定されてい
る。両コネクタ3,5の間の着脱自在な連結固定手段と
しては、例えば係合解除自在に互いに係合する係合爪お
よび係止部を両コネクタ3,5に設けた構成や、両コネ
クタ3,5を互いにネジ止めする構成等の一般的な手段
が用いられる。
回路基板7への取り付けが完了したら、両コネクタ3,
5を接続することにより、フラット電線1が、両コネク
タ3,5を介して回路基板7に電気的に接続される。こ
のとき、両コネクタ3,5は、着脱自在に互いに連結固
定されており、これによって電線側コネクタ3は基板側
コネクタ5を介して回路基板7に機械的に固定されてい
る。両コネクタ3,5の間の着脱自在な連結固定手段と
しては、例えば係合解除自在に互いに係合する係合爪お
よび係止部を両コネクタ3,5に設けた構成や、両コネ
クタ3,5を互いにネジ止めする構成等の一般的な手段
が用いられる。
【0034】また、フラット電線1の樹脂被覆13、コ
ネクタ3,5のハウジング3a,5a、および回路基板
7に用いられる樹脂基板7aは、同種類の樹脂材料によ
り形成されている。フラット電線1の被覆樹脂13とハ
ウジング3との固着を、前述の熱可塑性接着剤あるいは
溶着によって行う場合には、前記樹脂材料としては熱可
塑性樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PE
T)あるいはポリブチレンテレフタレート(PBT)を
用いるのが好ましく、これによって固着性の向上が図れ
る。
ネクタ3,5のハウジング3a,5a、および回路基板
7に用いられる樹脂基板7aは、同種類の樹脂材料によ
り形成されている。フラット電線1の被覆樹脂13とハ
ウジング3との固着を、前述の熱可塑性接着剤あるいは
溶着によって行う場合には、前記樹脂材料としては熱可
塑性樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PE
T)あるいはポリブチレンテレフタレート(PBT)を
用いるのが好ましく、これによって固着性の向上が図れ
る。
【0035】さらに、基板用コネクタ3の導電部材3b
の材料としては、銅合金、鉄合金またはアルミ合金等を
使用することができる。導電部材3bと線状導体11と
の電気接続をハンダ接続によって行う場合や、導電部材
3bと基板側コネクタ5の前記導電部材との間の接触抵
抗を下げるためには、導電部材3bに錫メッキや金メッ
キ等を施すのが好ましい。
の材料としては、銅合金、鉄合金またはアルミ合金等を
使用することができる。導電部材3bと線状導体11と
の電気接続をハンダ接続によって行う場合や、導電部材
3bと基板側コネクタ5の前記導電部材との間の接触抵
抗を下げるためには、導電部材3bに錫メッキや金メッ
キ等を施すのが好ましい。
【0036】また、導電部材3bは、薄い金属板からの
打ち抜き成形によっても形成できるが、材料利用効率の
観点からは、金属製の線材をプレス加工して形成するの
が好ましい。
打ち抜き成形によっても形成できるが、材料利用効率の
観点からは、金属製の線材をプレス加工して形成するの
が好ましい。
【0037】以上のように、本実施形態によれば、フラ
ット電線1が電線側コネクタ3のハウジング3aと固着
されて機械的な固定が行われるようになっているため、
フラット電線1と基板側コネクタ3との間に位置ずれお
よび振動が生じるのを確実に防止することができ、フラ
ット電線1と基板側コネクタ3との間の接続の電気的お
よび機械的信頼性を向上させることができるとともに、
特別な固定構造が不要でありこれらの接続部の小型化が
図れる。
ット電線1が電線側コネクタ3のハウジング3aと固着
されて機械的な固定が行われるようになっているため、
フラット電線1と基板側コネクタ3との間に位置ずれお
よび振動が生じるのを確実に防止することができ、フラ
ット電線1と基板側コネクタ3との間の接続の電気的お
よび機械的信頼性を向上させることができるとともに、
特別な固定構造が不要でありこれらの接続部の小型化が
図れる。
【0038】また、フラット電線1が、その線状導体1
1の端部が導電部材3bと電気接続される電気接続位置
P2からフラット電線1の長手方向に関して内方側に離
れた固着位置P2で、ハウジング3aと固着されている
ため、フラット電線1に大きな張力がかかった場合に
も、その張力が線状導体11と導電部材3bとの電気接
続部に及ぶのを確実に防止することができる。
1の端部が導電部材3bと電気接続される電気接続位置
P2からフラット電線1の長手方向に関して内方側に離
れた固着位置P2で、ハウジング3aと固着されている
ため、フラット電線1に大きな張力がかかった場合に
も、その張力が線状導体11と導電部材3bとの電気接
続部に及ぶのを確実に防止することができる。
【0039】さらに、フラット電線11が、導電部材3
bを位置決め保持するハウジング3aに固着されるた
め、フラット電線1に付与された張力が、導電部材3b
と線状導体11との電気接続部に及ぶのを確実に防止で
きる。
bを位置決め保持するハウジング3aに固着されるた
め、フラット電線1に付与された張力が、導電部材3b
と線状導体11との電気接続部に及ぶのを確実に防止で
きる。
【0040】また、フラット電線1の線状導体11と電
気接続される導電部材3bの一端部の厚みTおよび幅W
は、所定厚み寸法以下および所定幅寸法以上に設定され
ているため、フラット電線1の線状導体11と導電部材
3bとを電気接続する際の位置合わせ等が容易になり、
両者の電気接続を容易に行うことができる。特に、両者
をハンダ接続する場合には、導電部材3bの一端部の薄
く、幅広の形状によって、ハンダの速やかな溶融、凝固
が可能となり、ハンダ付けを迅速かつ容易に行うことが
できる。
気接続される導電部材3bの一端部の厚みTおよび幅W
は、所定厚み寸法以下および所定幅寸法以上に設定され
ているため、フラット電線1の線状導体11と導電部材
3bとを電気接続する際の位置合わせ等が容易になり、
両者の電気接続を容易に行うことができる。特に、両者
をハンダ接続する場合には、導電部材3bの一端部の薄
く、幅広の形状によって、ハンダの速やかな溶融、凝固
が可能となり、ハンダ付けを迅速かつ容易に行うことが
できる。
【0041】さらに、フラット電線1の樹脂被覆13、
回路基板7に用いられる樹脂基板7a、および両コネク
タ3,5のハウジング3a,5aが同種類の樹脂材料に
より形成されているため、リサイクルの際にこれらの部
材に対する樹脂材料の分別を行う必要がなく、容易にリ
サイクル処理を行うことができる。特に、前記樹脂材料
として、熱可塑性樹脂、例えばPETまたはPBTを使
用した場合には、フラット電線1の樹脂被覆13と電線
側コネクタ3のハウジング3aとの固着を溶着あるいは
熱可塑性接着剤により容易かつ強固に行うことができる
とともに、射出成形により樹脂被覆13、樹脂基板7a
およびハウジング3a,5aを容易に形成することがで
きる。
回路基板7に用いられる樹脂基板7a、および両コネク
タ3,5のハウジング3a,5aが同種類の樹脂材料に
より形成されているため、リサイクルの際にこれらの部
材に対する樹脂材料の分別を行う必要がなく、容易にリ
サイクル処理を行うことができる。特に、前記樹脂材料
として、熱可塑性樹脂、例えばPETまたはPBTを使
用した場合には、フラット電線1の樹脂被覆13と電線
側コネクタ3のハウジング3aとの固着を溶着あるいは
熱可塑性接着剤により容易かつ強固に行うことができる
とともに、射出成形により樹脂被覆13、樹脂基板7a
およびハウジング3a,5aを容易に形成することがで
きる。
【0042】本実施形態に係る電線側コネクタ3の変形
例として、図6に示すものが考えられる。この変形例で
は、図6に示すように、導電部材13のフラット電線1
と電気接続される一端部3dの配列ピッチと、基板側コ
ネクタ5と電気接続される他端部3hの配列ピッチとが
相違しており、他端部の配列ピッチの方が小さく設定さ
れている。このため、基板側コネクタ5の小型化が図
れ、基板側コネクタ5の回路基板7上での占有面積を削
減できる。
例として、図6に示すものが考えられる。この変形例で
は、図6に示すように、導電部材13のフラット電線1
と電気接続される一端部3dの配列ピッチと、基板側コ
ネクタ5と電気接続される他端部3hの配列ピッチとが
相違しており、他端部の配列ピッチの方が小さく設定さ
れている。このため、基板側コネクタ5の小型化が図
れ、基板側コネクタ5の回路基板7上での占有面積を削
減できる。
【0043】<第2実施形態>図7は、本発明の第2実
施形態に係るフラット電線の接続構造を示す分解斜視図
である。本実施形態に係る接続構造が前述の第1実施形
態に係る接続構造と実質的に異なる点は、基板側コネク
タ5を省略した点およびそれに関連する点のみであり、
互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を
省略する。
施形態に係るフラット電線の接続構造を示す分解斜視図
である。本実施形態に係る接続構造が前述の第1実施形
態に係る接続構造と実質的に異なる点は、基板側コネク
タ5を省略した点およびそれに関連する点のみであり、
互いに対応する部分には同一の参照符号を付して説明を
省略する。
【0044】本実施形態では、コネクタ3の導電部材3
bの他端部3hが下方に屈曲され、回路基板7に設けら
れる電気接続部(例えばランド)7bとハンダ付け等に
より電気接続され、その電気接続部7bを介して回路基
板7の前記配線に接続される。
bの他端部3hが下方に屈曲され、回路基板7に設けら
れる電気接続部(例えばランド)7bとハンダ付け等に
より電気接続され、その電気接続部7bを介して回路基
板7の前記配線に接続される。
【0045】コネクタ3のハウジング3aは、回路基板
7に固定される。その固定手段としては、機械的に信頼
できるものであれば任意の固定手段を用いることがで
き、例えばネジ止め、クランプ固定、接着等の一般的な
固定手段が用いられる。
7に固定される。その固定手段としては、機械的に信頼
できるものであれば任意の固定手段を用いることがで
き、例えばネジ止め、クランプ固定、接着等の一般的な
固定手段が用いられる。
【0046】このコネクタ3の回路基板7への取り付け
(導電部材3の電気接続部7bへの電気接続およびハウ
ジング3aの回路基板7への固定)は、前述のフラット
電線1とコネクタ3との接続(電気的接続および機械的
接続)の先に行ってもよく、後で行ってもよい。
(導電部材3の電気接続部7bへの電気接続およびハウ
ジング3aの回路基板7への固定)は、前述のフラット
電線1とコネクタ3との接続(電気的接続および機械的
接続)の先に行ってもよく、後で行ってもよい。
【0047】以上のように、本実施形態によれば、前述
の第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、基板
側コネクタ5を省略した分だけ構成の簡略化が図れる。
の第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、基板
側コネクタ5を省略した分だけ構成の簡略化が図れる。
【0048】また、回路基板7の配線とコネクタ3の導
電部材3bとの電気接続部、および線状導体11と導電
部材3bとの電気接続部において、雌雄嵌合型の端子構
造を用いなくともハンダ接続等によって接続することが
できる。このため、回路基板7の配線、導電部材3bお
よび線状導体11に嵌合保持のためのバネ性を有する舌
片を設ける必要がなく、回路基板7の配線、導電部材3
bおよび線状導体11の材料として、バネ性を発揮し得
る高強度合金(例えば、銅合金等)を使用する必要がな
い。その結果、回路基板7の配線、導電部材3bおよび
線状導体11の各部材をすべてリサイクル時の利用価値
の高い純銅(例えば、無酸素銅あるいはタフピッチ銅
等)で形成することができ、リサイクル時の各部材の材
料の分別(例えば、銅と銅合金との分別等)を不要とす
ることができるとともに、各部材のリサイクル時の利用
価値を高めることができる。
電部材3bとの電気接続部、および線状導体11と導電
部材3bとの電気接続部において、雌雄嵌合型の端子構
造を用いなくともハンダ接続等によって接続することが
できる。このため、回路基板7の配線、導電部材3bお
よび線状導体11に嵌合保持のためのバネ性を有する舌
片を設ける必要がなく、回路基板7の配線、導電部材3
bおよび線状導体11の材料として、バネ性を発揮し得
る高強度合金(例えば、銅合金等)を使用する必要がな
い。その結果、回路基板7の配線、導電部材3bおよび
線状導体11の各部材をすべてリサイクル時の利用価値
の高い純銅(例えば、無酸素銅あるいはタフピッチ銅
等)で形成することができ、リサイクル時の各部材の材
料の分別(例えば、銅と銅合金との分別等)を不要とす
ることができるとともに、各部材のリサイクル時の利用
価値を高めることができる。
【0049】<第3実施形態>図8は本発明の第3実施
形態に係るフラット電線の接続構造を示す斜視図であ
り、図9はケース体が追加された図8の接続構造の要部
の構成を示す断面図である。本実施形態に用いられるフ
ラット電線1は、前述の第1実施形態に係るフラット電
線1と同様であり、フラット電線1についての詳細な説
明は省略する。
形態に係るフラット電線の接続構造を示す斜視図であ
り、図9はケース体が追加された図8の接続構造の要部
の構成を示す断面図である。本実施形態に用いられるフ
ラット電線1は、前述の第1実施形態に係るフラット電
線1と同様であり、フラット電線1についての詳細な説
明は省略する。
【0050】本実施形態に係る接続構造では、図8に示
すように、フラット電線1が回路基板21に電気接続さ
れるようになっている。回路基板21は、複数の配線2
3と、樹脂基板25とを備えている。配線23は、薄い
金属板から打ち抜かれて形成されており、その配線23
の端部が回路基板21外に引き出されて配線引出部26
となっている。
すように、フラット電線1が回路基板21に電気接続さ
れるようになっている。回路基板21は、複数の配線2
3と、樹脂基板25とを備えている。配線23は、薄い
金属板から打ち抜かれて形成されており、その配線23
の端部が回路基板21外に引き出されて配線引出部26
となっている。
【0051】また、複数の配線23は、図9に示すよう
に多層構造を有しており、各層に分配されて配設されて
いる。この各層間の絶縁は、樹脂基板25によって行わ
れる。例えば、本実施形態では、配線23は2層構造を
有しており、樹脂基板25の上下の面に配設されてい
る。
に多層構造を有しており、各層に分配されて配設されて
いる。この各層間の絶縁は、樹脂基板25によって行わ
れる。例えば、本実施形態では、配線23は2層構造を
有しており、樹脂基板25の上下の面に配設されてい
る。
【0052】配線23の樹脂基板25への固定は、本実
施形態では配線23を樹脂基板25に接着剤、例えば熱
可塑性接着剤により接着することにより行われる。ある
いは、接着の代わりに、樹脂基板25の配線23との接
触部を超音波加振あるいは加熱して溶融させ、その溶融
した部分と配線23とを溶着させるようにしてもよい。
施形態では配線23を樹脂基板25に接着剤、例えば熱
可塑性接着剤により接着することにより行われる。ある
いは、接着の代わりに、樹脂基板25の配線23との接
触部を超音波加振あるいは加熱して溶融させ、その溶融
した部分と配線23とを溶着させるようにしてもよい。
【0053】また、配線23の樹脂基板25への配設形
態の他の変形例として、図10に示すものと図11に示
すものが考えられる。図10の変形例では、配線23に
固定孔27が設けられるとともに、樹脂基板25に突起
部29が設けられ、その突起部29が固定孔27に挿通
された状態で、突起部29の頭部が図10に示すように
加熱押圧されて扁平化され、突起部29によって配線2
3が樹脂基板25上に固定される。図11の変形例で
は、配線23が樹脂基板25中にインモールド成形によ
り埋め込まれている。
態の他の変形例として、図10に示すものと図11に示
すものが考えられる。図10の変形例では、配線23に
固定孔27が設けられるとともに、樹脂基板25に突起
部29が設けられ、その突起部29が固定孔27に挿通
された状態で、突起部29の頭部が図10に示すように
加熱押圧されて扁平化され、突起部29によって配線2
3が樹脂基板25上に固定される。図11の変形例で
は、配線23が樹脂基板25中にインモールド成形によ
り埋め込まれている。
【0054】配線23が回路基板21外に引き出される
部分23aでは、図9に示すように、各層の配線23が
いずれか一つ層の配線23と同一平面上に配列するよう
に屈曲され、これによって各配線引出部26が同一平面
上に配列されている。本実施形態では、樹脂基板25の
上面側の配線23が、樹脂基板25の下面側の配線23
と同一平面上に配列するように屈曲されている。あるい
は、この変形例として、配線引出部26を複数の層のう
ちの一層のみから引き出すようにして引出部での配線2
3を屈曲成形を不要とするようにしてもよい。この場
合、その配線引出部26が設けられた層の配線23と他
の層の配線23とは、必要に応じてスポット溶接やワイ
ヤボンディング等によって電気接続される。
部分23aでは、図9に示すように、各層の配線23が
いずれか一つ層の配線23と同一平面上に配列するよう
に屈曲され、これによって各配線引出部26が同一平面
上に配列されている。本実施形態では、樹脂基板25の
上面側の配線23が、樹脂基板25の下面側の配線23
と同一平面上に配列するように屈曲されている。あるい
は、この変形例として、配線引出部26を複数の層のう
ちの一層のみから引き出すようにして引出部での配線2
3を屈曲成形を不要とするようにしてもよい。この場
合、その配線引出部26が設けられた層の配線23と他
の層の配線23とは、必要に応じてスポット溶接やワイ
ヤボンディング等によって電気接続される。
【0055】このように引き出された配線引出部26
は、樹脂製の保持部材31によって、線状導体11の配
列間隔に対応した所定間隔をあけて整列された状態で位
置決め保持されている。保持部材31は、例えば平面視
ロの字形の形状を有しており、配線引出部26は、保持
部材31の側壁部31aを貫通して保持部材31の内側
空間31b内に引き込まれ、フラット電線1の線状導体
11と電気的に接続される。保持部材31の側壁部31
aと対向する側壁部31cの上面には、凹部(固着部)
31dが設けられている。この凹部31dの上面に、フ
ラット電線1の樹脂被覆13が固着される。
は、樹脂製の保持部材31によって、線状導体11の配
列間隔に対応した所定間隔をあけて整列された状態で位
置決め保持されている。保持部材31は、例えば平面視
ロの字形の形状を有しており、配線引出部26は、保持
部材31の側壁部31aを貫通して保持部材31の内側
空間31b内に引き込まれ、フラット電線1の線状導体
11と電気的に接続される。保持部材31の側壁部31
aと対向する側壁部31cの上面には、凹部(固着部)
31dが設けられている。この凹部31dの上面に、フ
ラット電線1の樹脂被覆13が固着される。
【0056】本実施形態では、配線引出部26は、保持
部材31の形成時にその側壁部31a内に埋め込まれる
ことにより保持部材31に固定されているが、この変形
例として、図12に示すように、配線引出部26を保持
部材31の側壁部31aの上面等に接着剤、例えば熱可
塑性接着剤により接着固定するようにしてもよい。ある
いは、他の変形例として、図13に示すように、保持部
材31の側壁部31aに貫通孔31eを設け、その貫通
孔31eに配線引出部26を圧入して固定するようにし
てもよい。
部材31の形成時にその側壁部31a内に埋め込まれる
ことにより保持部材31に固定されているが、この変形
例として、図12に示すように、配線引出部26を保持
部材31の側壁部31aの上面等に接着剤、例えば熱可
塑性接着剤により接着固定するようにしてもよい。ある
いは、他の変形例として、図13に示すように、保持部
材31の側壁部31aに貫通孔31eを設け、その貫通
孔31eに配線引出部26を圧入して固定するようにし
てもよい。
【0057】保持部材31は、例えば、図9に示すよう
に回路基板21を収容する樹脂製の薄型のケース体41
の外周部に接着固定または嵌合固定等により固定され
る。図9の図示例では、保持部材31は、回路基板21
の外縁部と対向するケース体41の外周側面に固定され
ている。なお、本実施形態では、保持部材31とケース
体41とを別体に形成した後、互いに固定するようにし
たが、両者を一体に形成するようにしてもよい。
に回路基板21を収容する樹脂製の薄型のケース体41
の外周部に接着固定または嵌合固定等により固定され
る。図9の図示例では、保持部材31は、回路基板21
の外縁部と対向するケース体41の外周側面に固定され
ている。なお、本実施形態では、保持部材31とケース
体41とを別体に形成した後、互いに固定するようにし
たが、両者を一体に形成するようにしてもよい。
【0058】ここで、配線引出部26とフラット電線1
の線状導体11との電気接続形態は、第1実施形態に係
る導電部材3bと線状導体11との電気接続形態と同様
にして行われるため、詳細な説明は省略する。
の線状導体11との電気接続形態は、第1実施形態に係
る導電部材3bと線状導体11との電気接続形態と同様
にして行われるため、詳細な説明は省略する。
【0059】また、保持部材31の凹部31dへのフラ
ット電線1の固定形態についても、第1実施形態に係る
ハウジング3aの凹部3gへのフラット電線1の固定形
態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
ット電線1の固定形態についても、第1実施形態に係る
ハウジング3aの凹部3gへのフラット電線1の固定形
態と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0060】さらに、フラット電線1の樹脂被覆13と
保持部材31の凹部31dとの固着位置についても、第
1実施形態の場合と同様に、線状導体11と配線引出部
26との電気接続位置からフラット電線1の長手方向に
関してフラット電線1の内方側に離れた位置に位置して
いる。
保持部材31の凹部31dとの固着位置についても、第
1実施形態の場合と同様に、線状導体11と配線引出部
26との電気接続位置からフラット電線1の長手方向に
関してフラット電線1の内方側に離れた位置に位置して
いる。
【0061】また、配線引出部26の線状導体11と電
気接続される末端部の形状も、第1実施形態に係る導電
部材3bの一端部3dの形状と同様に、プレス加工によ
り薄く、幅広に成形されている。
気接続される末端部の形状も、第1実施形態に係る導電
部材3bの一端部3dの形状と同様に、プレス加工によ
り薄く、幅広に成形されている。
【0062】さらに、フラット電線1の樹脂被覆13、
保持部材31、回路基板21に用いられる樹脂基板2
5、およびケース体41は、同種類の樹脂材料により形
成されている。フラット電線1の被覆樹脂13とハウジ
ング3との固着を、前述の熱可塑性接着剤あるいは溶着
によって行う場合には、前記樹脂材料としては熱可塑性
樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)あ
るいはポリブチレンテレフタレート(PBT)を用いる
のが好ましく、これによって固着性の向上が図れる。
保持部材31、回路基板21に用いられる樹脂基板2
5、およびケース体41は、同種類の樹脂材料により形
成されている。フラット電線1の被覆樹脂13とハウジ
ング3との固着を、前述の熱可塑性接着剤あるいは溶着
によって行う場合には、前記樹脂材料としては熱可塑性
樹脂、例えばポリエチレンテレフタレート(PET)あ
るいはポリブチレンテレフタレート(PBT)を用いる
のが好ましく、これによって固着性の向上が図れる。
【0063】このように構成される接続構造は、例えば
図14に示されるように、ジャンクションボックス51
とフラット電線1との接続形態に適用される。ジャンク
ションボックス51のケース体41内には、回路基板2
1が収容されており、ケース体41の外周側面には、保
持部材31が設けられている。このため、ジャンクショ
ンボックス51の上下面には、従来のように電線接続用
のコネクタを設ける必要がなく、ジャックションボック
ス51の上下面に、回路基板21に接続すべきヒューズ
53やリレー55等の制御部品を配置することができ、
ジャンクションボックス51への制御部品の配置自由度
の向上が図れる。なお、図14中における符号57は、
コネクタを示している。
図14に示されるように、ジャンクションボックス51
とフラット電線1との接続形態に適用される。ジャンク
ションボックス51のケース体41内には、回路基板2
1が収容されており、ケース体41の外周側面には、保
持部材31が設けられている。このため、ジャンクショ
ンボックス51の上下面には、従来のように電線接続用
のコネクタを設ける必要がなく、ジャックションボック
ス51の上下面に、回路基板21に接続すべきヒューズ
53やリレー55等の制御部品を配置することができ、
ジャンクションボックス51への制御部品の配置自由度
の向上が図れる。なお、図14中における符号57は、
コネクタを示している。
【0064】以上のように、本実施形態によれば、実質
的に第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、回
路基板21の配線23が引き出されてなる配線引出部2
6にフラット電線1が直接電気接続されるため、フラッ
ト電線1と回路基板21との間の中継用のコネクタおよ
び中継用の導電部材を省略することができ、接続構造の
簡略化が図れる。
的に第1実施形態と同様な効果が得られるとともに、回
路基板21の配線23が引き出されてなる配線引出部2
6にフラット電線1が直接電気接続されるため、フラッ
ト電線1と回路基板21との間の中継用のコネクタおよ
び中継用の導電部材を省略することができ、接続構造の
簡略化が図れる。
【0065】また、回路基板21への中継用コネクタ等
の接続作業が不要であり、フラット電線1の末端部を皮
剥ぎして線状導体11を露出させ、配線引出部26にハ
ンダ付けする等により線状導体11と回路基板21との
電気接続を容易に行うことができる。
の接続作業が不要であり、フラット電線1の末端部を皮
剥ぎして線状導体11を露出させ、配線引出部26にハ
ンダ付けする等により線状導体11と回路基板21との
電気接続を容易に行うことができる。
【0066】さらに、配線引出部26と線状導体11と
の電気接続をハンダ接続等によって行うことができるた
め、両者の間の電気接続に圧着端子等を使用する必要が
ない。このため、配線引出部26の配列ピッチを線状導
体11の配列ピッチに対応させ、配線引出部26をその
配列ピッチを保持した状態で線状導体11と電気接続す
ることができ、この電気接続部の配置密度の高密度を図
ることができる。
の電気接続をハンダ接続等によって行うことができるた
め、両者の間の電気接続に圧着端子等を使用する必要が
ない。このため、配線引出部26の配列ピッチを線状導
体11の配列ピッチに対応させ、配線引出部26をその
配列ピッチを保持した状態で線状導体11と電気接続す
ることができ、この電気接続部の配置密度の高密度を図
ることができる。
【0067】また、配線引出部26と線状導体11との
電気接続部において、雌雄嵌合型の端子構造を用いなく
ともハンダ接続等によって接続することができる。この
ため、配線引出部26および線状導体11に嵌合保持の
ためのバネ性を有する舌片を設ける必要がなく、配線2
3および線状導体11の材料として、バネ性を発揮し得
る高強度合金(例えば、銅合金等)を使用する必要がな
い。その結果、配線23および線状導体11の各部材を
すべてリサイクル時の利用価値の高い純銅(例えば、無
酸素銅あるいはタフピッチ銅等)で形成することがで
き、リサイクル時の各部材の材料の分別(例えば、銅と
銅合金との分別等)を不要とすることができるととも
に、各部材のリサイクル時の利用価値を高めることがで
きる。
電気接続部において、雌雄嵌合型の端子構造を用いなく
ともハンダ接続等によって接続することができる。この
ため、配線引出部26および線状導体11に嵌合保持の
ためのバネ性を有する舌片を設ける必要がなく、配線2
3および線状導体11の材料として、バネ性を発揮し得
る高強度合金(例えば、銅合金等)を使用する必要がな
い。その結果、配線23および線状導体11の各部材を
すべてリサイクル時の利用価値の高い純銅(例えば、無
酸素銅あるいはタフピッチ銅等)で形成することがで
き、リサイクル時の各部材の材料の分別(例えば、銅と
銅合金との分別等)を不要とすることができるととも
に、各部材のリサイクル時の利用価値を高めることがで
きる。
【0068】
【発明の効果】請求項1ないし13に記載の発明によれ
ば、フラット電線が所定の固着部に固着されて機械的な
固定が行われるようになっているため、フラット電線と
固着部との間に位置ずれおよび振動が生じるのを確実に
防止することができ、フラット電線を回路基板に接続す
る際におけるフラット電線とその接続対象部材との間の
接続の電気的および機械的信頼性を向上させることがで
きるとともに、特別な固定構造が不要でありこれらの接
続部の小型化が図れる。
ば、フラット電線が所定の固着部に固着されて機械的な
固定が行われるようになっているため、フラット電線と
固着部との間に位置ずれおよび振動が生じるのを確実に
防止することができ、フラット電線を回路基板に接続す
る際におけるフラット電線とその接続対象部材との間の
接続の電気的および機械的信頼性を向上させることがで
きるとともに、特別な固定構造が不要でありこれらの接
続部の小型化が図れる。
【0069】また、フラット電線が、その線状導体の端
部が導電部材あるいは配線引出部と電気接続される電気
接続位置からフラット電線の長手方向に関して内方側に
離れた固着位置で、所定の固着部と固着されているた
め、フラット電線に大きな張力がかかった場合にも、そ
の張力が電気接続部に及ぶのを確実に防止することがで
きる。
部が導電部材あるいは配線引出部と電気接続される電気
接続位置からフラット電線の長手方向に関して内方側に
離れた固着位置で、所定の固着部と固着されているた
め、フラット電線に大きな張力がかかった場合にも、そ
の張力が電気接続部に及ぶのを確実に防止することがで
きる。
【0070】請求項4に記載の発明によれば、フラット
電線が、導電部材を位置決め保持する保持部材に固着さ
れるため、フラット電線に付与された張力が、線状導体
と導電部材との電気接続部に及ぶのを確実に防止でき
る。
電線が、導電部材を位置決め保持する保持部材に固着さ
れるため、フラット電線に付与された張力が、線状導体
と導電部材との電気接続部に及ぶのを確実に防止でき
る。
【0071】請求項7に記載の発明によれば、フラット
電線と回路基板との間の中継用のコネクタおよび中継用
の導電部材を省略することができ、接続構造の簡略化が
図れる。
電線と回路基板との間の中継用のコネクタおよび中継用
の導電部材を省略することができ、接続構造の簡略化が
図れる。
【0072】請求項9に記載の発明によれば、フラット
電線の線状導体の端部と電気接続される導電部材あるい
は配線引出部の端部の厚みおよび幅は、所定厚み寸法以
下および所定幅寸法以上に設定されているため、フラッ
ト電線の線状導体と導電部材あるいは配線引出部とを電
気接続する際の位置合わせ等が容易になり、両者の電気
接続を容易に行うことができる。特に、両者をハンダ接
続する場合には、導電部材あるいは配線引出部の端部の
薄く、幅広の形状によって、ハンダの速やかな溶融、凝
固が可能となり、ハンダ付けを迅速かつ容易に行うこと
ができる。
電線の線状導体の端部と電気接続される導電部材あるい
は配線引出部の端部の厚みおよび幅は、所定厚み寸法以
下および所定幅寸法以上に設定されているため、フラッ
ト電線の線状導体と導電部材あるいは配線引出部とを電
気接続する際の位置合わせ等が容易になり、両者の電気
接続を容易に行うことができる。特に、両者をハンダ接
続する場合には、導電部材あるいは配線引出部の端部の
薄く、幅広の形状によって、ハンダの速やかな溶融、凝
固が可能となり、ハンダ付けを迅速かつ容易に行うこと
ができる。
【0073】請求項10に記載の発明によれば、フラッ
ト電線に用いられる樹脂被覆、回路基板に用いられる樹
脂基板、および保持部材が同種類の樹脂材料により形成
されているため、リサイクルの際にこれらの部材に対す
る樹脂材料の分別を行う必要がなく、容易にリサイクル
処理を行うことができる。
ト電線に用いられる樹脂被覆、回路基板に用いられる樹
脂基板、および保持部材が同種類の樹脂材料により形成
されているため、リサイクルの際にこれらの部材に対す
る樹脂材料の分別を行う必要がなく、容易にリサイクル
処理を行うことができる。
【0074】請求項11に記載の発明によれば、フラッ
ト電線に用いられる樹脂被覆、回路基板に用いられる樹
脂基板、および保持部材が熱可塑性樹脂によって形成さ
れているため、これらの部材間の固着を溶着あるいは熱
可塑性接着剤により容易かつ強固に行うことができると
ともに、射出成形によりこれらの部材を容易に形成する
ことができる。
ト電線に用いられる樹脂被覆、回路基板に用いられる樹
脂基板、および保持部材が熱可塑性樹脂によって形成さ
れているため、これらの部材間の固着を溶着あるいは熱
可塑性接着剤により容易かつ強固に行うことができると
ともに、射出成形によりこれらの部材を容易に形成する
ことができる。
【図1】本発明の第1実施形態に係るフラット電線の接
続構造を示す斜視図である。
続構造を示す斜視図である。
【図2】図1の接続構造の分解斜視図である。
【図3】図1の接続構造の要部の構成を示す分解斜視図
である。
である。
【図4】電線側コネクタに備えられる導電部材の形成工
程を示す図である。
程を示す図である。
【図5】電線側コネクタに備えられる導電部材の形成工
程を示す図である。
程を示す図である。
【図6】電線側コネクタの変形例を示す平面図である。
【図7】本発明の第2実施形態に係るフラット電線の接
続構造を示す分解斜視図である。
続構造を示す分解斜視図である。
【図8】本発明の第3実施形態に係るフラット電線の接
続構造を示す斜視図である。
続構造を示す斜視図である。
【図9】図8のケース体が追加された接続構造の要部の
構成を示す断面図である。
構成を示す断面図である。
【図10】図8に示す構成に係る回路基板への配線の配
設形態の変形例を示す断面図である。
設形態の変形例を示す断面図である。
【図11】図8に示す構成に係る回路基板への配線の配
設形態の変形例を示す断面図である。
設形態の変形例を示す断面図である。
【図12】図8に示す構成における配線引出部の保持部
材への固定形態の変形例を示す図である。
材への固定形態の変形例を示す図である。
【図13】図8に示す構成における配線引出部の保持部
材への固定形態の変形例を示す図である。
材への固定形態の変形例を示す図である。
【図14】図8の接続構造の適用例を示す斜視図であ
る。
る。
1 フラット電線
3 電線側コネクタ
3a ハウジング
3b 導電部材
5 基板側コネクタ
5a ハウジング
7 回路基板
11 線状導体
13 樹脂被覆
21 回路基板
23 配線
25 樹脂基板
26 配線引出部
31 保持部材
41 ケース体
フロントページの続き
Fターム(参考) 4E352 AA07 AA16 BB04 CC02 GG15
GG25
5E021 FA09 FB08 FC02 FC32 FC40
GA05
5E023 AA16 BB09 BB23 CC23 EE03
EE10 FF01 GG11 HH16 HH17
HH30
5E077 BB13 BB32 CC06 DD03 DD04
HH07 JJ05 JJ10 JJ30
Claims (13)
- 【請求項1】 所定間隔をあけて平行配置された複数の
線状導体を有するフラット電線と、回路基板とを接続す
るためのフラット電線の接続構造であって、 前記フラット電線の前記線状導体の端部が、前記回路基
板内の配線に電気接続された中継用の導電部材、あるい
は前記回路基板内の配線の端部が引き出されてなる配線
引出部と電気接続され、 前記フラット電線が、前記線状導体の前記端部が前記導
電部材あるいは前記配線引出部と電気接続される電気接
続位置からそのフラット電線の長手方向に関して内方側
に離れた固着位置で、所定の固着部に固着されることに
より前記導電部材あるいは前記配線引出部に対して固定
されていることを特徴とするフラット電線の接続構造。 - 【請求項2】 前記フラット電線は、 前記線状導体と、 前記線状導体を被覆する樹脂被覆と、を備え、 前記フラット電線の前記樹脂被覆が、前記固着位置にて
前記固着部に固着されていることを特徴とする請求項1
に記載のフラット電線の接続構造。 - 【請求項3】 前記フラット電線の前記樹脂被覆が、前
記固着位置にて前記固着部に接着または溶着されること
を特徴とする請求項2に記載のフラット電線の接続構
造。 - 【請求項4】 前記導電部材あるいは前記配線引出部
は、所定の保持部材によって位置決め保持されており、 前記フラット電線は、前記固着部として前記保持部材に
固着されることを特徴とする請求項1ないし3のいずれ
かに記載のフラット電線の接続構造。 - 【請求項5】 前記回路基板には、基板側コネクタが設
けられ、 前記基板側コネクタは、 前記回路基板内の前記配線に電気接続された中継用の第
1の導電部材と、 前記回路基板に固定され、前記第1の導電部材を位置決
め保持する第1のハウジングと、を備え、 前記フラット電線の末端部には電線側コネクタが設けら
れ、 前記電線側コネクタは、 その一端部が前記フラット電線の前記線状導体の前記端
部に電気接続され、その他端部が前記基板側コネクタの
前記第1の導電部材と着脱自在に電気接続される中継用
の第2の導電部材と、 前記保持部材として前記第2の導電部材を位置決め保持
し、前記固着位置にて前記フラット電線と固着され、前
記第1のハウジングと着脱自在に連結される第2のハウ
ジングと、を備えることを特徴とする請求項4に記載の
フラット電線の接続構造。 - 【請求項6】 前記フラット電線は、コネクタを介して
前記回路基板に接続され、 前記コネクタは、 その一端部が前記フラット電線の前記線状導体の前記端
部に電気接続され、その他端部が前記回路基板内の前記
配線に電気接続される前記導電部材と、 前記導電部材を前記保持部材として位置決め保持し、前
記回路基板に固着されるとともに前記固着位置にて前記
フラット電線と固着されハウジングと、を備えることを
特徴とする請求項4に記載のフラット電線の接続構造。 - 【請求項7】 前記フラット電線の前記線状導体の前記
端部は、前記配線引出部に直接電気接続されることを特
徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載のフラット
電線の接続構造。 - 【請求項8】 前記回路基板内の配線は、薄い金属板か
ら打ち抜かれて形成されることを特徴とする請求項7に
記載のフラット電線の接続構造。 - 【請求項9】 前記フラット電線の前記線状導体の前記
端部と電気接続される前記導電部材あるいは前記配線引
出部の端部の厚みおよび幅は、 所定厚み寸法以下および所定幅寸法以上に設定されてい
ることを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載
のフラット電線の接続構造。 - 【請求項10】 前記フラット電線の接続構造におい
て、前記フラット電線に用いられる樹脂被覆、前記回路
基板に用いられる樹脂基板、および前記保持部材が同種
類の樹脂材料により形成されていることを特徴とする請
求項4に記載のフラット電線の接続構造。 - 【請求項11】 前記樹脂材料として、熱可塑性樹脂が
用いられることを特徴とする請求項10に記載のフラッ
ト電線の接続構造。 - 【請求項12】 所定間隔をあけて平行配置された複数
の線状導体を有するフラット電線と、回路基板とを接続
するためのフラット電線の接続方法であって、 前記フラット電線の末端部に位置する前記線状導体の端
部を、前記回路基板内の配線に電気接続された中継用の
導電部材、あるいは前記回路基板内の配線の端部が引き
出されてなる配線引出部と電気接続し、 前記フラット電線を、前記線状導体の前記端部が前記導
電部材あるいは前記配線引出部と電気接続される電気接
続位置からそのフラット電線の長手方向に関して内方側
に離れた固着位置で所定の固着部と固着することにより
前記導電部材あるいは前記配線引出部に対して固定する
ことを特徴とするフラット電線の接続方法。 - 【請求項13】 前記フラット電線の前記線状導体の前
記端部と、前記導電部材あるいは前記配線引出部との電
気接続と、 前記固着位置における前記フラット電線と前記固着部と
の固着と、を同時に、あるいは一連の工程として連続的
に行うことを特徴とする請求項12に記載のフラット電
線の接続方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001191305A JP2003007379A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | フラット電線の接続構造および接続方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2001191305A JP2003007379A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | フラット電線の接続構造および接続方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2003007379A true JP2003007379A (ja) | 2003-01-10 |
Family
ID=19029948
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2001191305A Pending JP2003007379A (ja) | 2001-06-25 | 2001-06-25 | フラット電線の接続構造および接続方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2003007379A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2011134702A (ja) * | 2009-11-26 | 2011-07-07 | Jst Mfg Co Ltd | フラットケーブル用コネクタ、ハーネス、及びハーネスの製造方法 |
WO2015145881A1 (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 株式会社村田製作所 | 電気素子、携帯機器、および、電気素子の製造方法 |
JPWO2015170555A1 (ja) * | 2014-05-09 | 2017-04-20 | アルプス電気株式会社 | 眼鏡型電子機器 |
JP7178682B1 (ja) * | 2022-01-28 | 2022-11-28 | エレファンテック株式会社 | 電子装置及びその製造方法 |
WO2024204086A1 (ja) * | 2023-03-28 | 2024-10-03 | 古河電気工業株式会社 | ケーブル組立体、回転コネクタ装置、及びケーブル組立体の製造方法 |
-
2001
- 2001-06-25 JP JP2001191305A patent/JP2003007379A/ja active Pending
Cited By (7)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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WO2015145881A1 (ja) * | 2014-03-27 | 2015-10-01 | 株式会社村田製作所 | 電気素子、携帯機器、および、電気素子の製造方法 |
US10476133B2 (en) | 2014-03-27 | 2019-11-12 | Murata Manufacturing Co., Ltd. | Electrical element, mobile device, and method for manufacturing electrical element |
JPWO2015170555A1 (ja) * | 2014-05-09 | 2017-04-20 | アルプス電気株式会社 | 眼鏡型電子機器 |
JP7178682B1 (ja) * | 2022-01-28 | 2022-11-28 | エレファンテック株式会社 | 電子装置及びその製造方法 |
WO2023145028A1 (ja) * | 2022-01-28 | 2023-08-03 | エレファンテック株式会社 | 電子装置及びその製造方法 |
WO2024204086A1 (ja) * | 2023-03-28 | 2024-10-03 | 古河電気工業株式会社 | ケーブル組立体、回転コネクタ装置、及びケーブル組立体の製造方法 |
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