JP5569240B2 - 画像形成装置、同装置におけるクラッチの制御方法及び制御プログラム - Google Patents

画像形成装置、同装置におけるクラッチの制御方法及び制御プログラム Download PDF

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Description

この発明は、多機能デジタル画像形成装置であるMFP(Multi Function Peripherals) 等に用いられる画像形成装置、及び同装置におけるクラッチの制御方法及び制御プログラムに関する。
画像形成装置において、例えば用紙を搬送する一対の搬送ローラの一方に、電磁クラッチを連結し、このクラッチを電気的に制御して、クラッチとの連結、解除を含む搬送ローラの回転駆動状態を制御することが行われる場合がある。この場合、クラッチの電気的な制御は、クラッチに印加されるパルス幅変調(PWM)信号のデューティ(duty)比に基づいて行われる。
ところで、この種のクラッチを実装するにあたっては、クラッチで駆動される駆動対象物の最大負荷に合わせて負荷トルクを求め、最大静止摩擦トルクに合わせた容量のクラッチを選定するようになっている。
また、従来、ステッピングモータで起動される搬送ローラ対の一方にクラッチを連結したものにおいて、クラッチの連結による急激なトルク変動により前記ステッピングモータが脱調しないように、起動時に前記クラッチをパルス幅変調制御することにより、前記トルクを緩やかに変動させるようにした技術が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2004−238157号公報
近年、省エネルギーの要請に伴って、画像形成装置においても消費電力を可及的に削減することが求められている。
ところが、従来よりこの種のクラッチでは、駆動対象物に関係なく最大負荷に合わせて最大電力を供給するようになっているので、電力消費が比較的大きいものであった。例えば用紙の搬送ローラを駆動する場合、クラッチの連結終了後に定速回転に移行して負荷が軽くなった場合でも、最大電力を印加しているので、電力消費が無駄に消費されるという問題があった。
特に、実際には、最大負荷となるような駆動対象物を駆動する場合よりも、最大負荷よりも軽い負荷の駆動対象物を駆動することが多いので、ほとんどの稼働状況において、余分な電力が消費されていた。
このような問題に対して、前記特許文献1に記載された技術は、解決策を提供しうるものではなかった。
この発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、PWM制御されるクラッチに対して効果的な電力供給を行って、消費電力の低減化を図ることができる画像形成装置、及び同装置におけるクラッチの制御方法を提供し、さらには前記制御方法を画像形成装置のコンピュータに実行させるためのクラッチの制御プログラムを提供することを課題としている。
上記課題は、以下の手段によって解決される。
(1)電源に接続されて、現像ローラを駆動制御するクラッチと、前記現像ローラの負荷に関連する画像形成情報を検出する情報検出手段と、前記クラッチをパルス幅変調信号のデューティ比により制御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記クラッチの起動時には前記パルス幅変調信号のデューティ比を第1の値に設定するととも、クラッチの連結終了後には前記パルス幅変調信号のデューティ比を前記第1の値よりも小さい第2の値に設定し、かつ前記第2の値を、前記情報検出手段で得られた画像形成情報に基づいて予め設定された複数の値の中から選択することを特徴とする画像形成装置。
(2)前記制御手段は、前記クラッチの連結終了タイミングを経過時間に基づいて判断する前項1に記載の画像形成装置。
(3)前記制御手段は、前記クラッチの連結終了タイミングを速度情報に基づいて判断する前項1に記載の画像形成装置。
(4)前記制御手段は、前記クラッチの連結終了タイミングをクラッチの電流値に基づいて判断する前項1に記載の画像形成装置。
(5)前記クラッチで駆動される現像ローラの回転数を検出するローラ回転数検出器と、前記現像ローラの回転速度を予め記憶する記憶手段と、を備えており、前記制御手段は、前記連結終了タイミングを、前記ローラ回転数検出器により検出したローラの回転数に基づく回転速度が、前記記憶手段に記憶された回転速度を超えたことにより判断する前項3に記載の画像形成装置。
(6)電源に接続されて、現像ローラを駆動制御するクラッチを備えた画像形成装置における前記クラッチの制御方法であって、前記現像ローラの負荷に関連する画像形成情報を検出する情報検出ステップと、前記クラッチをパルス幅変調信号のデューティ比により制御する制御ステップと、を備え、前記制御ステップでは、前記クラッチの起動時には前記パルス幅変調信号のデューティ比を第1の値に設定するとともに、クラッチの連結終了後には前記パルス幅変調信号のデューティ比を前記第1の値よりも小さい第2の値に設定し、かつ前記第2の値を、前記情報検出ステップにおいて得られた画像形成情報に基づいて予め設定された複数の値の中から選択することを特徴とする画像形成装置におけるクラッチの制御方法。
(7)電源に接続されて、現像ローラを駆動制御するクラッチを備えた画像形成装置のコンピュータに実行させるためのクラッチの制御プログラムであって、前記プログラムは、前記現像ローラの負荷に関連する画像形成情報を検出する情報検出ステップと、前記クラッチをパルス幅変調信号のデューティ比により制御する制御ステップと、を前記コンピュータに実行させ、さらに、前記制御ステップでは、前記クラッチの起動時には前記パルス幅変調信号のデューティ比を第1の値に設定するとともに、クラッチの連結終了後には前記パルス幅変調信号のデューティ比を前記第1の値よりも小さい第2の値に設定し、かつ前記第2の値を、前記情報検出ステップにおいて得られた画像形成情報に基づいて予め設定された複数の値の中から選択する処理を前記コンピュータに実行させるクラッチの制御プログラム。
前項(1)に記載の発明によれば、クラッチが起動され現像ローラとの連結終了後のパルス幅変調信号のデューティ(以下、dutyまたはDutyともいう)比である第2の値が、起動時のパルス幅変調信号のduty比である第1の値よりも小さいので、短時間で起動した後の連結終了後は、供給電力が減少し、連結終了後も起動時の最大duty比でクラッチの駆動を行っていた従来に比べて、消費電力の低減を図ることができる。
しかも、クラッチの連結終了後には、現像ローラの負荷に関連する画像形成情報に基づいてパルス幅変調信号のduty比が設定され、かつこのデューティ比は、予め設定された複数の値から、情報検出手段により検出された画像形成情報に基づいて選択されるから、例えば用紙のサイズや紙種等にそれぞれ応じて適正なクラッチの電力制御を行うことができ、益々節電効果を高めることができる。
前項(2)に記載の発明によれば、クラッチの連結終了タイミングを経過時間に基づいて正確に判断できる。
前項(3)に記載の発明によれば、クラッチの連結終了タイミングを速度情報に基づいて正確に判断できる。
前項(4)に記載の発明によれば、クラッチの連結終了タイミングをクラッチの電流値に基づいて正確に判断できる。
前項()に記載の発明によれば、検出した現像ローラの回転数が前記記憶手段に記憶された回転数を超えることで、クラッチの連結終了タイミングを容易にかつ的確に判断できる。
前項()に記載の発明によれば、連結終了後も起動時の最大duty比でクラッチの駆動を行っていた従来に比べて、消費電力の低減を図ることができるとともに、現像ローラの負荷に応じた最適なクラッチの電力制御を行うことができ、節電効果を高めることができる。
前項()に記載の発明によれば、連結終了後も起動時の最大duty比でクラッチの駆動を行っていた従来に比べて、消費電力の低減を図ることができるとともに、現像ローラの負荷に応じた最適なクラッチの電力制御を行うことができ、節電効果を高めることができる処理を、画像形成装置のコンピュータに実行させることができる。
この発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。 同じく画像形成装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。 PWM信号のduty比と駆動トルクとの関係を示す特性図である。 従来のクラッチ制御方法の説明図である。 この実施形態におけるクラッチ制御方法の説明図である。 クラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。 用紙情報に基づいて決定されたPWM信号のduty比テーブルを示す図である。 プロセス速度と現像材の粘性負荷トルクとの関係を示す特性図である。 現像ローラをクラッチで駆動する場合のクラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。 プロセス速度情報に基づいてPWM信号のduty比を設定するためのテーブルを示す図である。
以下、この発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、この発明の一実施形態に係る画像形成装置を示す概略構成図である。
図1において、この画像形成装置101に印字の指示があると、給紙トレイ102に格納された記録媒体としての用紙Sが1枚ずつ給紙ローラ110aにより給紙搬送路100に取り出され、搬送ローラ110b,110cにより搬送される。搬送ローラ110b,110cは、クラッチを介してメインモータ109aにより駆動される。
前記用紙Sが搬送される一方、帯電された各色の感光体105a,105b,105c、105dが画像データに基づいてレーザユニット103により露光される。そして、各色の現像ユニット104a,104b,104c,104d内のトナーが現像されて感光体105a,105b,105c105d上にトナー画像が形成され、電圧を印加することにより感光体105a,105b,105c105d上のそれぞれイエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C),ブラック(K)の4色のトナー画像が、中間転写ベルト106上に転写される。
この後、転写ローラ110dに電圧を印加することにより、中間転写ベルト106に形成された4色のトナー画像が用紙Sに転写される。用紙S上に形成されたトナー画像は、定着器108の加圧ローラ11と定着ローラ12間を通過することにより、熱と圧力が加わり用紙S上に定着される。トナー画像が定着された用紙Sは、排紙ロ−ラ110e,110eにより図示しない排紙トレイに排出される。
画像形成が行われて前記現像ユニット104a,104b,104c,104d内のトナーが少なくなると、各色のトナーボトル107a,107b,107c,107dに保管されたトナーが現像ユニット104a,104b,104c,104dに供給される。
また、メインモータ109aは、給紙工程から転写工程まで用紙Sを搬送するための回転駆動源であり、この他、中間転写ベルト106を駆動したり、ブラック感光体105dを駆動する。定着モータ109bは、定着器108の駆動を行う。
さらにまた、ブラック用現像モータ109cは、ブラック現像ユニット104dの駆動を行う。
また、カラー現像モータ109dは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の現像ユニット104a,104b,104cを駆動する。
さらに、カラー感光体モータ109eは、イエロー(Y),マゼンタ(M),シアン(C)の感光体105a,105b,105cを駆動する。
ブラック現像モータ109cとカラー現像モータ109dに代わってブラック現像クラッチとカラー現像クラッチを使用してもよい。
つぎに、搬送ローラ110b,110cをクラッチ4(図2)で制御する場合の実施例について説明する。
図2は、画像形成装置の要部の電気的構成を示すブロック図である。
図2において、制御部としてのCPU1と、RAM2と、データ記憶部3と、クラッチ4と、搬送ローラ110b,110cと、ローラ回転数検出器5とを備えており、前記CPU1と、RAM2と、データ記憶部3とは、制御基板10に実装されている。
前記CPU1は、画像形成装置1の全体の動作を統括的に制御する他に、駆動対象物としての搬送ローラ110b,110c等を駆動制御するクラッチ4に対してパルス幅変調(PWM)信号を印加するとともに、連結/解放信号を送出して、クラッチ4と搬送ローラ110b,110cとの連結/解放を制御する。クラッチ4が連結されると搬送ローラ110b,110cが回転し、用紙Sの搬送が可能となる。クラッチ4が解放されると、搬送ローラ110b,110cは停止する。また、CPU1はクロックによるタイマ機能を有しており、PWM信号のduty比を変化させるタイミングを決定するとともに、duty比を可変にすることで、クラッチに入力される電圧量(電力量)を制御する。さらに、駆動対象物である搬送ローラ110b,110c等の負荷に関連する画像形成情報を検出する機能も有している。
前記RAM2は、CPU1が動作する際に作業領域を提供するメモリである。
前記データ記憶部3は、記録媒体としての用紙Sのサイズ、紙送り方向、紙種等の用紙情報が記憶されており、この用紙情報は、搬送ローラ110b,110cの負荷に関連する情報であり、PWM信号のduty比を決定するための画像形成情報として使用される。
前記ローラ回転数検出器5は、搬送ローラ110b,110cの回転数を図示しないエンコーダにより検出するものであり、これにより回転速度が演算される。
図3は、PWM信号のduty比と駆動トルクとの関係を示す特性図である。
図3において、PWM信号のduty比を増加させることによりクラッチ4に印加する電圧値が上昇し、クラッチ4の印加電圧が上昇することでクラッチ4に流れる電流が大きくなり、駆動トルクも上昇する。
ここで、PWM信号による従来のクラッチ制御方法を図4を参照して説明する。
図4において、CPU1からクラッチ4に連結信号を送り、PWM信号のduty比を最大にしてクラッチの連結を制御する(起動と定義する)。クラッチの連結終了後、搬送ローラ11b,110cが定速になっても(定速と定義する)、PWM信号のduty比は起動時と同じく最大のままであり、クラッチの平均電流が最大値のままになっている。
そして、解放指令があると、CPU1からクラッチ4に解放信号が送られ、PWM信号のduty比を0にしてクラッチを解放していた(減速と定義する)。
図5は、この実施形態におけるPWM信号によるクラッチ制御方法の説明図である。
図5において、CPU1からクラッチ4に連結信号を送り、PWM信号のduty比を最大にしてクラッチ4の連結を制御する(起動)。
連結修了後、PWM信号は、前述した画像形成情報である用紙情報に基づいて選択されたduty比に設定される(定速)。従って、定速時のPWM信号のduty比は、起動時のduty比よりも小さく設定されることになり、その分、従来に較べて電力消費が低減される。但し、PWM信号のduty比は、クラッチ4の駆動トルクが搬送ローラ110b,110cの負荷トルクより大きくなることを条件としている。
そして、解放指令があると、CPU1によりPWM信号のduty比を0にしてクラッチ4を解放する(減速)。
図6は、PWM信号によるクラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、画像形成装置のCPU1がデータ記憶部3等の記録媒体に記録された制御プログラムに従って動作することにより実行される。
図6において、クラッチ制御の開始後、ステップS601で、画像形成指令があるか否かを判断し、画像形成指令がなければ(ステップS601でNO)、画像形成指令を待つ。画像形成指令があれば(ステップS601でYES)、ステップS602で、クラッチ4のPWM信号のduty比を最大設定にし、ステップS603では、連結条件を監視する。
次いで、ステップS604で、クラッチ4が連結されたか否かを判断し、クラッチ4が連結されていなければ(ステップS604でNO)、ステップS602に戻る。クラッチ4が連結されていれば(ステップS604でYES)、ステップS605で、クラッチ4の連結後、搬送される用紙についての用紙情報(画像形成情報)を検出し、この用紙情報に基づいて、クラッチ4のPWM信号のduty比を可変設定する。
ステップS606では、クラッチ4に対する解放指令があるか否か判断し、クラッチ4に対する解放指令がなければ(ステップS606でNO)、ステップS605に戻る。クラッチ4に対する解放指令があれば(ステップS606でYES)、ステップS607では、duty比を0にしてクラッチを解放し、処理を終了する。
なお、クラッチ4の連結終了の判断については、起動からの経過時間を監視し、予め定められた起動時間を超えれば、「クラッチ4の連結」と判断してもよいし、クラッチ4の電流を検出し、この検出電流値が予めデータ記憶部成3に記憶されている所定の平均電流を超えれば、「クラッチ4の連結」と判断してもよい。
また、搬送ローラ110b,110cの回転数を前記回転数検出器5のエンコーダで検出し、この検出した回転数に基づく回転速度が、予めデータ記憶部3に記憶されている定速時のローラ回転速度を超えたときに、「クラッチ4の連結」と判断してもよい。図6のステップS603における連結条件の監視処理では、前述した起動からの経過時間や、クラッチ4の平均電流や、搬送ローラ110b,110cの速度を監視することになる。
図7は、用紙情報に基づいてPWM信号のduty比を設定するためのテーブルを示す図である。
搬送する用紙Sのサイズ、用紙Sの送り方向および紙種等の用紙情報により、搬送ローラ110b,110cの負荷トルクは変化する。この用紙情報に基づいて計算されたPWM信号のduty比を、図7のようにテーブルとして予め前記データ記憶部3に記憶させておき、画像形成の指示がある時にこのテーブルを参照することにより、クラッチ連結終了後のPWM信号のduty比を選択決定する。
図7のテーブルでは、例えば用紙サイズがA3で紙種が厚紙の場合、負荷は「300」(mN/m)で、duty比(%)は「50」が設定されている。用紙サイズがA3で紙種が普通紙では、負荷が「100」(mN/m)で、duty比(%)は「17」に設定されている。
また、例えば用紙サイズがA4縦で紙種が厚紙では、負荷が「210」(mN/m)で、duty比(%)は「35」、同一用紙サイズで紙種が普通紙の場合、負荷が「70」(mN/m)で、duty比(%)は「12」となっている。
従って、用紙サイズがA3で紙種が厚紙の場合、図6のステップS605ではduty比を50%に設定し、普通紙ではduty比を17%に設定し、用紙サイズがA4縦で紙種が厚紙の場合、duty比を35%に設定し、普通紙ではduty比を12%に設定する。
このように、クラッチ4の連結終了後には、用紙情報に基づいて、図7のデーブルに従い、パルス幅変調信号のduty比が設定されるので、搬送ローラ110b,110cの負荷に応じた最適なクラッチの電力制御を行うことができ、益々節電効果を高めることができる。
なお、この実施形態では、クラッチによる駆動対象物が搬送ローラ110b,110cである場合を説明したが、搬送ローラ110b,110cの代わりに給紙ローラ110a等にも適用可能である。
次に、この発明の他の実施形態として、現像ローラ(図示せず)をクラッチ4で駆動する場合を対象にして説明する。
この実施形態では、前記データ記憶部3に、印刷モード(カラーモード、モノクロモード)や紙種等の情報に基づいて決められたプロセス速度情報が記憶されている。このプロセス速度情報は、前記PWM信号のduty比を決定するために使用する画像形成情報である。
前記クラッチ4が現像ローラに連結されると現像ローラが回転し、感光体105a,105b,105c,105dへのトナーの移動が可能となる。
図8は、前記プロセス速度と現像材の粘性負荷トルクとの関係を示す特性図である。
図8において、プロセス速度を増加させると、現像ローラに加わる粘性負荷が増加する。このため、プロセス速度を増加させた場合、PWM信号のduty比を増加させて駆動トルクを上昇させる必要がある。
なお、PWM信号のduty比と駆動トルクの関係は、図3に示したものと同様である。つまり、PWM信号のduty比を増加させることにより、クラッチ4に印加する電圧値は上昇し、この印加電圧の上昇によりクラッチ4に流れる電流が大きくなり、駆動トルクが増大する。
次に、現像ローラをクラッチ4で駆動する場合のクラッチ制御方法を、図5を参照して説明する。
CPU1からクラッチ4に連結信号を送り、PWM信号のduty比を最大にしてクラッチ4の連結を制御する(起動)。
連結修了後、PWM信号は、前述した画像形成情報であるプロセス速度情報に基づいて選択されたduty比に設定される(定速)。従って、定速時のPWM信号のduty比は、起動時のduty比よりも小さく設定されることになり、その分、従来に較べて電力消費が低減される。但し、PWM信号のduty比は、クラッチ4の駆動トルクが現像ローラの負荷トルクより大きくなることを条件としている。
解放指令があると、CPU1からPWM信号のduty比を0にしてクラッチ4を解放する(減速)。
図9は、現像ローラをクラッチ4で駆動する場合のクラッチ制御処理の流れを示すフローチャートである。この処理は、画像形成装置のCPU1がデータ記憶部3等の記録媒体に記録された制御プログラムに従って動作することにより実行される。
図9において、クラッチ制御の開始後、ステップS901で、画像形成指令があるか否かを判断し、画像形成指令がなければ(ステップS901でNO)、画像形成指令を待つ。画像形成指令があれば(ステップS901でYES)、ステップS902で、クラッチ4に対するPWM信号のduty比を最大設定にし、ステップS903では、連結条件を監視する。具体的には、起動後の経過時間やクラッチ4の平均電流や現像ローラの回転速度等を監視する。
次いで、ステップS904で、クラッチ4が連結されたか否かを判断し、クラッチ4が連結されていなければ(ステップS904でNO)、ステップS902に戻る。クラッチ4が連結されていれば(ステップS904でYES)、ステップS905で、クラッチ4の連結後、プロセス速度情報(画像形成情報)を検出し、このプロセス速度情報に基づいて、クラッチ4のPWM信号のduty比を可変設定する。
ステップS906では、クラッチ4に対する解放指令があるか否か判断し、クラッチ4に対する解放指令がなければ(ステップS906でNO)、ステップS905に戻る。クラッチ4に対する解放指令があれば(ステップS906でYES)、ステップS907では、duty比を0にしてクラッチを解放し、処理を終了する。
なお、クラッチ4の連結終了の判断については、起動からの経過時間を監視し、予め定められた起動時間を超えれば、「クラッチ4の連結」と判断してもよいし、クラッチ4の電流を検出し、この検出電流値が予めデータ記憶部成3に記憶されている所定の平均電流を超えれば、「クラッチ4の連結」と判断してもよい。
また、現像ローラの回転数を検出し、この検出した回転数に基づく回転速度が、予めデータ記憶部3に記憶されている回転速度を超えたときに、「クラッチ4の連結」と判断してもよい。
図10は、プロセス速度情報に基づいてPWM信号のduty比を設定するためのテーブルを示す図である。
印刷モード(カラーモード、モノクロモード)や紙種等の情報を基づいて決められたプロセス速度に応じて、粘性負荷トルクは変化する。このプロセス速度情報に基づいて計算されたPWM信号のduty比を、図10のようにテーブルとして予め前記データ記憶部3に記憶させておき、画像形成の指示があるときにこのテーブルを参照することにより、クラッチ連結終了後のPWM信号duty比を選択決定する。
図10においては、例えばプロセス速度(mm/S)が「250」、「200」、「100」、「50」が示されており、duty比(%)は、それらのプロセス速度(mm/S)にそれぞれ対応して「50」、「40」、「20」、「10」と設定されている。
なお、駆動対象物の負荷に関連する画像形成情報として、用紙情報やプロセス速度情報を例示したが、駆動対象物の負荷に関連する画像形成情報はこれらに限定されることはなく、例えば印刷枚数によりPWM信号のduty比を設定しても良い。
1 CPU
3 データ記憶部
4 クラッチ
5 ローラ回転数検出器
110a 給紙ローラ
110b,110b 搬送ローラ
S 用紙

Claims (7)

  1. 電源に接続されて、現像ローラを駆動制御するクラッチと、
    前記現像ローラの負荷に関連する画像形成情報を検出する情報検出手段と、
    前記クラッチをパルス幅変調信号のデューティ比により制御する制御手段と、
    を備え、
    前記制御手段は、前記クラッチの起動時には前記パルス幅変調信号のデューティ比を第1の値に設定するととも、クラッチの連結終了後には前記パルス幅変調信号のデューティ比を前記第1の値よりも小さい第2の値に設定し、かつ前記第2の値を、前記情報検出手段で得られた画像形成情報に基づいて予め設定された複数の値の中から選択することを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記制御手段は、前記クラッチの連結終了タイミングを経過時間に基づいて判断する請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記制御手段は、前記クラッチの連結終了タイミングを速度情報に基づいて判断する請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、前記クラッチの連結終了タイミングをクラッチの電流値に基づいて判断する請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記クラッチで駆動される現像ローラの回転数を検出するローラ回転数検出器と、
    前記現像ローラの回転速度を予め記憶する記憶手段と、
    を備えており、
    前記制御手段は、前記連結終了タイミングを、前記ローラ回転数検出器により検出したローラの回転数に基づく回転速度が、前記記憶手段に記憶された回転速度を超えたことにより判断する請求項3に記載の画像形成装置。
  6. 電源に接続されて、現像ローラを駆動制御するクラッチを備えた画像形成装置における前記クラッチの制御方法であって、
    前記現像ローラの負荷に関連する画像形成情報を検出する情報検出ステップと、
    前記クラッチをパルス幅変調信号のデューティ比により制御する制御ステップと、
    を備え、
    前記制御ステップでは、前記クラッチの起動時には前記パルス幅変調信号のデューティ比を第1の値に設定するとともに、クラッチの連結終了後には前記パルス幅変調信号のデューティ比を前記第1の値よりも小さい第2の値に設定し、かつ前記第2の値を、前記情報検出ステップにおいて得られた画像形成情報に基づいて予め設定された複数の値の中から選択することを特徴とする画像形成装置におけるクラッチの制御方法。
  7. 電源に接続されて、現像ローラを駆動制御するクラッチを備えた画像形成装置のコンピュータに実行させるためのクラッチの制御プログラムであって、
    前記プログラムは、
    前記現像ローラの負荷に関連する画像形成情報を検出する情報検出ステップと、
    前記クラッチをパルス幅変調信号のデューティ比により制御する制御ステップと、
    を前記コンピュータに実行させ、
    さらに、前記制御ステップでは、前記クラッチの起動時には前記パルス幅変調信号のデューティ比を第1の値に設定するとともに、クラッチの連結終了後には前記パルス幅変調信号のデューティ比を前記第1の値よりも小さい第2の値に設定し、かつ前記第2の値を、前記情報検出ステップにおいて得られた画像形成情報に基づいて予め設定された複数の値の中から選択する処理を前記コンピュータに実行させるクラッチの制御プログラム。
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