JP2001074066A - 磁気駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 - Google Patents
磁気駆動装置及びこれを備えた画像形成装置Info
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- JP2001074066A JP2001074066A JP25013399A JP25013399A JP2001074066A JP 2001074066 A JP2001074066 A JP 2001074066A JP 25013399 A JP25013399 A JP 25013399A JP 25013399 A JP25013399 A JP 25013399A JP 2001074066 A JP2001074066 A JP 2001074066A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 画像形成装置内のクラッチやソレノイドを駆
動する際、必要十分なデューティー比のパルス幅変調電
圧でコイルを駆動でき、消費電力を抑えられるようにす
る。 【解決手段】 CPU101からの信号でトランジスタ
104を駆動し、コイル105に電流を流し、その電流
値を検出する。そして、一定電圧で駆動した時に上記電
流値の変曲点を検知し、そのときの電流値を基に吸引力
特性と照合してコイル105へ印加するパルス幅変調電
圧のオン/オフ比(デューティー比)を決定する。
動する際、必要十分なデューティー比のパルス幅変調電
圧でコイルを駆動でき、消費電力を抑えられるようにす
る。 【解決手段】 CPU101からの信号でトランジスタ
104を駆動し、コイル105に電流を流し、その電流
値を検出する。そして、一定電圧で駆動した時に上記電
流値の変曲点を検知し、そのときの電流値を基に吸引力
特性と照合してコイル105へ印加するパルス幅変調電
圧のオン/オフ比(デューティー比)を決定する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、コイルの磁気吸引
力を利用したソレノイド、クラッチ等の磁気駆動装置及
びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
力を利用したソレノイド、クラッチ等の磁気駆動装置及
びこれを備えた画像形成装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】電子写真方式の画像形成装置において
は、現像剤であるトナーをプリント用紙等の記録材に定
着させることで、メモリ上に記憶されているイメージを
可視化するようにしている。このような画像形成装置
は、レーザビームプリンタや複写機に代表され、その静
粛性から広く利用されている。
は、現像剤であるトナーをプリント用紙等の記録材に定
着させることで、メモリ上に記憶されているイメージを
可視化するようにしている。このような画像形成装置
は、レーザビームプリンタや複写機に代表され、その静
粛性から広く利用されている。
【0003】また、このような画像形成装置におけるプ
リント動作は、公知の電子写真技術、すなわち露光、現
像、転写の各プロセスを経て、プリント用紙等の記録材
上にトナーで可視化した像を担持させ、最後にこのトナ
ー像を該記録材に定着させることで終了するものであ
り、例えば電子写真プリンタは、図7に示すような構成
となっている。
リント動作は、公知の電子写真技術、すなわち露光、現
像、転写の各プロセスを経て、プリント用紙等の記録材
上にトナーで可視化した像を担持させ、最後にこのトナ
ー像を該記録材に定着させることで終了するものであ
り、例えば電子写真プリンタは、図7に示すような構成
となっている。
【0004】図7は一般的な画像形成装置の構成を示す
断面図である。同図中、1は記録材を収納する記録材カ
セットで、その記録材を給送する供給ローラ2の下流に
は記録材を同期搬送する一対のレジストローラ3が設け
られている。また、レジストローラ3の下流にはレーザ
スキャナ部18からのレーザ光に基づいて感光ドラム4
上にトナー像を形成するプロセスカートリッジ21が設
けられている。
断面図である。同図中、1は記録材を収納する記録材カ
セットで、その記録材を給送する供給ローラ2の下流に
は記録材を同期搬送する一対のレジストローラ3が設け
られている。また、レジストローラ3の下流にはレーザ
スキャナ部18からのレーザ光に基づいて感光ドラム4
上にトナー像を形成するプロセスカートリッジ21が設
けられている。
【0005】上記感光ドラム4上のトナー像は、転写ロ
ーラ5によって記録材に転写される。また、プロセスカ
ートリッジ21の下流には記録材上に形成されたトナー
像を熱加圧定着する定着器6が設けられており、この定
着器6の下流には記録材の通過を検知する排紙センサ1
5が設けられている。そして、記録が完了した記録材
は、マシン上部にある積載トレイ(図示せず)に積載さ
れる。
ーラ5によって記録材に転写される。また、プロセスカ
ートリッジ21の下流には記録材上に形成されたトナー
像を熱加圧定着する定着器6が設けられており、この定
着器6の下流には記録材の通過を検知する排紙センサ1
5が設けられている。そして、記録が完了した記録材
は、マシン上部にある積載トレイ(図示せず)に積載さ
れる。
【0006】また、上記レーザスキャナ部18は、レー
ザ光を発光するレーザユニット26、このレーザユニッ
ト26からのレーザ光を感光ドラム4上に走査するため
のポリゴンモータ25、結像レンズ群19、折り返しミ
ラー20等により構成されている。
ザ光を発光するレーザユニット26、このレーザユニッ
ト26からのレーザ光を感光ドラム4上に走査するため
のポリゴンモータ25、結像レンズ群19、折り返しミ
ラー20等により構成されている。
【0007】また、定着器6は、定着ローラ7、該定着
ローラ7を加熱するヒータ8、定着ローラ7に圧接する
加圧ローラ9、サーミスタ等の感温素子10等により構
成されている。そして、定着ローラ7の内側にヒータ8
が配設されており、定着ローラ7の内周面を加熱する。
この熱は、定着ローラ7自身の熱伝導により表面側に伝
達されるようになっている。
ローラ7を加熱するヒータ8、定着ローラ7に圧接する
加圧ローラ9、サーミスタ等の感温素子10等により構
成されている。そして、定着ローラ7の内側にヒータ8
が配設されており、定着ローラ7の内周面を加熱する。
この熱は、定着ローラ7自身の熱伝導により表面側に伝
達されるようになっている。
【0008】また、定着ローラ7の表面にサーミスタ等
の感温素子10が接触しており、この感温素子10が検
知した定着ローラ7の表面温度に応じて、温調回路(図
示せず)によりヒータ8への通電を制御し、定着ローラ
7の表面温度が所定の定着温度になるように自動調整し
ている。そして、送られてきた記録材は定着ローラ7と
加圧ローラ9により加熱加圧され、記録材の画像が定着
される。
の感温素子10が接触しており、この感温素子10が検
知した定着ローラ7の表面温度に応じて、温調回路(図
示せず)によりヒータ8への通電を制御し、定着ローラ
7の表面温度が所定の定着温度になるように自動調整し
ている。そして、送られてきた記録材は定着ローラ7と
加圧ローラ9により加熱加圧され、記録材の画像が定着
される。
【0009】また、上記プロセスカートリッジ21は、
公知の電子写真プロセスで必要な感光ドラム4、前露光
ランプ22、一次帯電器23、現像スリーブ17を持つ
現像器16、クリーナブレード24等から構成されてい
る。
公知の電子写真プロセスで必要な感光ドラム4、前露光
ランプ22、一次帯電器23、現像スリーブ17を持つ
現像器16、クリーナブレード24等から構成されてい
る。
【0010】なお、図示していないが、上記装置には両
面ユニット装置、正逆回転可能な反転ローラ、及び反転
スイッチバック部が備えられており、また記録材を挟持
搬送する挟持ローラ群14が設けられている。
面ユニット装置、正逆回転可能な反転ローラ、及び反転
スイッチバック部が備えられており、また記録材を挟持
搬送する挟持ローラ群14が設けられている。
【0011】ここで、上記の電子写真プリンタはレジス
トローラ3の同軸上にクラッチを備えており、このクラ
ッチは、レジストローラ3の位置で一旦記録材を停止さ
せ、感光ドラム4上のトナー像とタイミングを合わせて
接続することで、記録材先端の記録位置を一定とするた
めに使われている。
トローラ3の同軸上にクラッチを備えており、このクラ
ッチは、レジストローラ3の位置で一旦記録材を停止さ
せ、感光ドラム4上のトナー像とタイミングを合わせて
接続することで、記録材先端の記録位置を一定とするた
めに使われている。
【0012】図8はこのようなクラッチ及びソレノイド
を駆動する従来の駆動装置の回路図である。同図中、1
01はCPU(中央演算装置)、104はソレノイドあ
るいはクラッチのコイル105を駆動するためのトラン
ジスタ、112はトランジスタ104のベース電流を制
限する電流制限用抵抗、113は同トランジスタ104
のエミッタ抵抗である。
を駆動する従来の駆動装置の回路図である。同図中、1
01はCPU(中央演算装置)、104はソレノイドあ
るいはクラッチのコイル105を駆動するためのトラン
ジスタ、112はトランジスタ104のベース電流を制
限する電流制限用抵抗、113は同トランジスタ104
のエミッタ抵抗である。
【0013】上記の回路で、CPU101の出力ポート
(D OUT)をハイレベルにすると、トランジスタ1
04はオン(ON)し、コイル105に電流が流れて吸
引力が発生する。このトランジスタ104の駆動制御
は、一定時間オンとし、その後あらかじめ決めておいた
デューティー比(ON/OFF比)でPWM(パルス幅
変調)制御することにより行われる。このとき、デュー
ティー比は、あらかじめ実験などで求めた値としてい
る。
(D OUT)をハイレベルにすると、トランジスタ1
04はオン(ON)し、コイル105に電流が流れて吸
引力が発生する。このトランジスタ104の駆動制御
は、一定時間オンとし、その後あらかじめ決めておいた
デューティー比(ON/OFF比)でPWM(パルス幅
変調)制御することにより行われる。このとき、デュー
ティー比は、あらかじめ実験などで求めた値としてい
る。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来の駆動装置にあっては、コイルの昇温によっ
て吸引力が低下することや、通常はソレノイドオフ時に
ばねの反発力で復帰させるが、このばねの反発力のばら
つきをあらかじめ考慮したデューティー比に設定しなけ
ればならず、電力の無駄が多いという問題点があった。
ような従来の駆動装置にあっては、コイルの昇温によっ
て吸引力が低下することや、通常はソレノイドオフ時に
ばねの反発力で復帰させるが、このばねの反発力のばら
つきをあらかじめ考慮したデューティー比に設定しなけ
ればならず、電力の無駄が多いという問題点があった。
【0015】本発明は、上記のような問題点を解決する
ためになされもので、余分な電力を消耗することなく、
ソレノイド及びクラッチの駆動を行う駆動装置の提供を
目的としている。
ためになされもので、余分な電力を消耗することなく、
ソレノイド及びクラッチの駆動を行う駆動装置の提供を
目的としている。
【0016】また、余分な電力を消耗することなく、ソ
レノイド及びクラッチの駆動を行うことができる画像形
成装置の提供を目的としている。
レノイド及びクラッチの駆動を行うことができる画像形
成装置の提供を目的としている。
【0017】
【課題を解決するための手段】本発明に係る磁気駆動装
置及び画像形成装置は、次のように構成したものであ
る。
置及び画像形成装置は、次のように構成したものであ
る。
【0018】(1)コイルの磁気吸引力を利用した磁気
駆動装置であって、前記コイルに流れる電流値を検出す
る検出手段と、一定電圧で駆動したときに前記電流値の
変曲点を検知する検知手段と、その検知した電流値に基
づいて前記コイルへ印加するパルス幅変調電圧のオン/
オフ比を制御する制御手段とを備えた。
駆動装置であって、前記コイルに流れる電流値を検出す
る検出手段と、一定電圧で駆動したときに前記電流値の
変曲点を検知する検知手段と、その検知した電流値に基
づいて前記コイルへ印加するパルス幅変調電圧のオン/
オフ比を制御する制御手段とを備えた。
【0019】(2)上記(1)の構成において、制御手
段は検知手段で検知した変曲点の電流値を所定の吸引力
特性と照合してコイルへ印加するパルス幅変調電圧のオ
ン/オフ比を決定するようにした。
段は検知手段で検知した変曲点の電流値を所定の吸引力
特性と照合してコイルへ印加するパルス幅変調電圧のオ
ン/オフ比を決定するようにした。
【0020】(3)コイルの磁気吸引力を利用した磁気
駆動装置を備えた画像形成装置であって、前記磁気駆動
装置は、コイルに流れる電流値を検出する検出手段と、
一定電圧で駆動したときに前記電流値の変曲点を検知す
る検知手段と、その検知した電流値に基づいて前記コイ
ルへ印加するパルス幅変調電圧のオン/オフ比を制御す
る制御手段とを有しているようにした。
駆動装置を備えた画像形成装置であって、前記磁気駆動
装置は、コイルに流れる電流値を検出する検出手段と、
一定電圧で駆動したときに前記電流値の変曲点を検知す
る検知手段と、その検知した電流値に基づいて前記コイ
ルへ印加するパルス幅変調電圧のオン/オフ比を制御す
る制御手段とを有しているようにした。
【0021】(4)上記(3)の構成において、制御手
段は検知手段で検知した変曲点の電流値を所定の吸引力
特性と照合してコイルへ印加するパルス幅変調電圧のオ
ン/オフ比を決定するようにした。
段は検知手段で検知した変曲点の電流値を所定の吸引力
特性と照合してコイルへ印加するパルス幅変調電圧のオ
ン/オフ比を決定するようにした。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施例を図面につ
いて説明する。なお、ここでは、図7に示す電子写真方
式の画像形成装置におけるソレノイド及びクラッチの駆
動装置について、図8と同一構成要素は同一符号を付し
て説明する。
いて説明する。なお、ここでは、図7に示す電子写真方
式の画像形成装置におけるソレノイド及びクラッチの駆
動装置について、図8と同一構成要素は同一符号を付し
て説明する。
【0023】(第1の実施例)図1は本発明の第1の実
施例を示す回路図であり、図8と同様ソレノイドあるい
はクラッチのコイル駆動回路の構成を示している。
施例を示す回路図であり、図8と同様ソレノイドあるい
はクラッチのコイル駆動回路の構成を示している。
【0024】図1において、101は回路全体を制御す
るCPU、104はコイル105と直列に接続されたト
ランジスタで、コイル105には+24Vの直流電源が
接続されている。112はトランジスタ104のベース
電流を制御する電流制限用抵抗、113は同トランジス
タ104のエミッタ抵抗、114はコイル105に流れ
る電流を検出するための電流検出用抵抗、116はオペ
アンプ(演算増幅器)118の入力抵抗、115及び1
17はオペアンプ118の増幅率を決定する抵抗で、オ
ペアンプ118の出力はCPU101の入力ポート(A
/D IN)に与えられる。
るCPU、104はコイル105と直列に接続されたト
ランジスタで、コイル105には+24Vの直流電源が
接続されている。112はトランジスタ104のベース
電流を制御する電流制限用抵抗、113は同トランジス
タ104のエミッタ抵抗、114はコイル105に流れ
る電流を検出するための電流検出用抵抗、116はオペ
アンプ(演算増幅器)118の入力抵抗、115及び1
17はオペアンプ118の増幅率を決定する抵抗で、オ
ペアンプ118の出力はCPU101の入力ポート(A
/D IN)に与えられる。
【0025】上記コイル105に流れる電流は、電流検
出用抵抗114によって電圧に変換され、更にオペアン
プ118を用いた増幅回路で増幅される。そして、CP
U101のA/D入力ポートに入力され、これによりC
PU101はコイル105に流れる電流値をモニタでき
る構成となっている。
出用抵抗114によって電圧に変換され、更にオペアン
プ118を用いた増幅回路で増幅される。そして、CP
U101のA/D入力ポートに入力され、これによりC
PU101はコイル105に流れる電流値をモニタでき
る構成となっている。
【0026】ここで、本実施例では、トランジスタ10
4によりコイル105の駆動回路が構成され、そのコイ
ル105に流れる電流値を検出する検出手段が電流検出
用抵抗114により構成されている。そして、コイル1
05を一定電圧で駆動したとにその電流値の変曲点を検
知する検知手段と、その検知した電流値を基に吸引力特
性曲線と照合してコイル105へ印加するパルス幅変調
(PWM)電圧のON/OFF比(デューティー比)を
決める制御手段とがCPU101により構成されてい
る。
4によりコイル105の駆動回路が構成され、そのコイ
ル105に流れる電流値を検出する検出手段が電流検出
用抵抗114により構成されている。そして、コイル1
05を一定電圧で駆動したとにその電流値の変曲点を検
知する検知手段と、その検知した電流値を基に吸引力特
性曲線と照合してコイル105へ印加するパルス幅変調
(PWM)電圧のON/OFF比(デューティー比)を
決める制御手段とがCPU101により構成されてい
る。
【0027】上記構成の駆動回路において、CPU10
1からコイル105のON信号(ハイレベル)が出力さ
れると、トランジスタ104はONし、図2に示す電流
波形の如く電流は徐々に流れ始める。そしてある値まで
電流が流れると可動部(図示せず)が吸引され始める
(動作開始点)。この可動部が移動中は、コイル105
自身の起動力が発生するので、電流値は一旦減少し、可
動部の移動が完了すると、再び電流が増加する。CPU
101は、この電流値の変曲点を検知することで、可動
部の動作完了を認識し、デューティ制御に移動する。
1からコイル105のON信号(ハイレベル)が出力さ
れると、トランジスタ104はONし、図2に示す電流
波形の如く電流は徐々に流れ始める。そしてある値まで
電流が流れると可動部(図示せず)が吸引され始める
(動作開始点)。この可動部が移動中は、コイル105
自身の起動力が発生するので、電流値は一旦減少し、可
動部の移動が完了すると、再び電流が増加する。CPU
101は、この電流値の変曲点を検知することで、可動
部の動作完了を認識し、デューティ制御に移動する。
【0028】図2は上記コイルの電圧波形及び電流波形
を示す図であり、横軸は時間、縦軸は電圧値(V)、電
流値(I)を示しており、また異常検知のタイミングを
示している。
を示す図であり、横軸は時間、縦軸は電圧値(V)、電
流値(I)を示しており、また異常検知のタイミングを
示している。
【0029】次に、上記のCPU101によるデューテ
ィ制御処理について説明する。
ィ制御処理について説明する。
【0030】図5は上記コイル105による吸引力特性
曲線を示す図であり、本実施例では、3.5mmストロー
クのソレノイドを設定して説明する。同図中の301は
デューティー比100%、すなわち連続印加時の曲線で
ある。302はデューティー比80%、すなわちON時
間対OFF時間が8対2の割合で制御した場合の曲線で
ある。303,304,305はそれぞれデューティ比
が60%,40%,20%の曲線である。
曲線を示す図であり、本実施例では、3.5mmストロー
クのソレノイドを設定して説明する。同図中の301は
デューティー比100%、すなわち連続印加時の曲線で
ある。302はデューティー比80%、すなわちON時
間対OFF時間が8対2の割合で制御した場合の曲線で
ある。303,304,305はそれぞれデューティ比
が60%,40%,20%の曲線である。
【0031】ソレノイドOFFのときはA線の位置であ
り、吸引動作完了時はB線の位置に移行する。ここで例
えば、点hの位置で動作開始し、負荷荷重1.5kgと
すれば、点hの吸引力1.0kgに1.5kgを加えて
2.5kgで保持すれば良いので、点cすなわち305
の曲線に設定する。
り、吸引動作完了時はB線の位置に移行する。ここで例
えば、点hの位置で動作開始し、負荷荷重1.5kgと
すれば、点hの吸引力1.0kgに1.5kgを加えて
2.5kgで保持すれば良いので、点cすなわち305
の曲線に設定する。
【0032】よって、デューティー比は20%である。
もし、ソレノイドの温度上昇などで、点gで可動部が動
作した場合は、点eで保持すれば良く、303の曲線に
設定するのでデューティー比は60%となる。
もし、ソレノイドの温度上昇などで、点gで可動部が動
作した場合は、点eで保持すれば良く、303の曲線に
設定するのでデューティー比は60%となる。
【0033】図6はソレノイド駆動制御のシーケンス動
作を示すフローチャートである。このフローチャートに
示す制御処理は、図1のCPU101によりあらかじめ
記憶されたプログラムに従って実行されるものである。
作を示すフローチャートである。このフローチャートに
示す制御処理は、図1のCPU101によりあらかじめ
記憶されたプログラムに従って実行されるものである。
【0034】まず、CPU101は、100%デューテ
ィーでソレノイドをONさせる(S1)。そして、電流
値検出を開始し(S2)、電流波形が変曲点に達した
か、すなわち可動部が動作したかを判断する(S3)。
変曲点に達していないときは、次に異常電流か否かを判
定する(S4)。この異常電流とは、ここでは100%
デューティーでコイル105に電流を流し続けて飽和す
る電流値の95%の値とし、もし、この異常電流に達し
たときは、異常処理を行う(S5)。
ィーでソレノイドをONさせる(S1)。そして、電流
値検出を開始し(S2)、電流波形が変曲点に達した
か、すなわち可動部が動作したかを判断する(S3)。
変曲点に達していないときは、次に異常電流か否かを判
定する(S4)。この異常電流とは、ここでは100%
デューティーでコイル105に電流を流し続けて飽和す
る電流値の95%の値とし、もし、この異常電流に達し
たときは、異常処理を行う(S5)。
【0035】また、上記S3で変曲点に達したときは、
必要保持力(kg)=変曲点の吸引力(kg)+負荷荷
重(kg)+余裕(kg)の式から、必要保持力を求め
る(S6)。
必要保持力(kg)=変曲点の吸引力(kg)+負荷荷
重(kg)+余裕(kg)の式から、必要保持力を求め
る(S6)。
【0036】次に必要保持力が確保できるデューティー
比をあらかじめ記憶しておいたテーブルから検索し(S
7)、そののデューティー比でソレノイド駆動信号を出
力する(S8)。そして、異常電流かを判定し(S
9)、異常電流が流れたときは、異常処理を行う(S
5)。また、OFF時間となったときは(S10)、ソ
レノイドをOFFして(S11)、処理を終了する。
比をあらかじめ記憶しておいたテーブルから検索し(S
7)、そののデューティー比でソレノイド駆動信号を出
力する(S8)。そして、異常電流かを判定し(S
9)、異常電流が流れたときは、異常処理を行う(S
5)。また、OFF時間となったときは(S10)、ソ
レノイドをOFFして(S11)、処理を終了する。
【0037】このように、本実施例では、コイル105
の駆動回路と、コイル105の電流値検出手段と、一定
電圧で駆動したときにその電流値の変曲点を検知する検
知部を備えて、CPU101によりその検知した電流値
を基に吸引力特性曲線と照合し、コイル105へ印加す
るパルス幅変調(PWM)電圧のON/OFF比(デュ
ーティー比)を決めるようにしているので、余分な余裕
を持たせたデューティー比に設定することなく、必要十
分なデューティー比でソレノイド及びクラッチ駆動で
き、消費電力を抑えることができる。
の駆動回路と、コイル105の電流値検出手段と、一定
電圧で駆動したときにその電流値の変曲点を検知する検
知部を備えて、CPU101によりその検知した電流値
を基に吸引力特性曲線と照合し、コイル105へ印加す
るパルス幅変調(PWM)電圧のON/OFF比(デュ
ーティー比)を決めるようにしているので、余分な余裕
を持たせたデューティー比に設定することなく、必要十
分なデューティー比でソレノイド及びクラッチ駆動で
き、消費電力を抑えることができる。
【0038】(第2の実施例)次に、本発明の第2の実
施例を図3の回路図に基づいて説明する。なお、図1の
第1の実施例と重複する説明は同一符号を付して省略す
る。
施例を図3の回路図に基づいて説明する。なお、図1の
第1の実施例と重複する説明は同一符号を付して省略す
る。
【0039】図3中、121はトランジスタ104と共
にコイル105の駆動回路を構成するトランジスタ、1
20はそのエミッタ抵抗、119はトランジスタ120
のベース電流を制限する電流制限用抵抗であり、この回
路の処理は、第1の実施例と同様である。
にコイル105の駆動回路を構成するトランジスタ、1
20はそのエミッタ抵抗、119はトランジスタ120
のベース電流を制限する電流制限用抵抗であり、この回
路の処理は、第1の実施例と同様である。
【0040】第1の実施例と本実施例との違いは、トラ
ンジスタ121,104をインバーテッド・ダーリント
ン接続したことである。こうすることによって駆動回路
の増幅率を高め、大電流の駆動を可能にできる。したが
って、大電流タイプのソレノイド及びクラッチを駆動す
ることができる。
ンジスタ121,104をインバーテッド・ダーリント
ン接続したことである。こうすることによって駆動回路
の増幅率を高め、大電流の駆動を可能にできる。したが
って、大電流タイプのソレノイド及びクラッチを駆動す
ることができる。
【0041】(第3の実施例)次に、本発明の第3の実
施例を説明する。図4は本実施例のソレノイド駆動装置
の回路図であり、図1及び図3の第1の実施例及び第2
の実施例と重複する説明は同一符号を付して省略する。
施例を説明する。図4は本実施例のソレノイド駆動装置
の回路図であり、図1及び図3の第1の実施例及び第2
の実施例と重複する説明は同一符号を付して省略する。
【0042】図4中、124はコンパレータで、コイル
105に異常電流が流れるとその出力はハイレベルとな
り、トランジスタ104と共にコイル105の駆動回路
を構成するトランジスタ126のベース電流を制限す
る。123はコンパレータ124にヒステリシスを持た
せるための抵抗、120はコンパレータ124の入力抵
抗、125はトランジスタ126のベース電流を制限す
る電流制限用抵抗である。
105に異常電流が流れるとその出力はハイレベルとな
り、トランジスタ104と共にコイル105の駆動回路
を構成するトランジスタ126のベース電流を制限す
る。123はコンパレータ124にヒステリシスを持た
せるための抵抗、120はコンパレータ124の入力抵
抗、125はトランジスタ126のベース電流を制限す
る電流制限用抵抗である。
【0043】また、121,122は分圧用の抵抗で、
異常検知電圧はこの抵抗121と抵抗122の電圧比で
決まる電圧値で決められる。この回路の処理も、第1の
実施例と同様である。
異常検知電圧はこの抵抗121と抵抗122の電圧比で
決まる電圧値で決められる。この回路の処理も、第1の
実施例と同様である。
【0044】第1の実施例と本実施例との違いは、コイ
ル105の異常電流を検知した際に、駆動用のトランジ
スタ104とは別の駆動用のトランジスタ126によっ
て電流を制限する点である。こうすることによって、一
方のトランジスタ104がショート破壊した場合でも、
発熱を抑えることができる。
ル105の異常電流を検知した際に、駆動用のトランジ
スタ104とは別の駆動用のトランジスタ126によっ
て電流を制限する点である。こうすることによって、一
方のトランジスタ104がショート破壊した場合でも、
発熱を抑えることができる。
【0045】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
コイルの駆動回路と、コイルの電流値検出手段と、一定
電圧で駆動したときにその電流値の変曲点を検知する検
知手段と、その検知した電流値を基にコイルへ印加する
パルス幅変調(PWM)電圧のON/OFF比(デュー
ティー比)を決める制御手段とを備えたので、余分な余
裕を持たせたデューティー比に設定することなく、必要
十分なデューティー比で駆動でき、消費電力を抑えるこ
とができるという効果がある。
コイルの駆動回路と、コイルの電流値検出手段と、一定
電圧で駆動したときにその電流値の変曲点を検知する検
知手段と、その検知した電流値を基にコイルへ印加する
パルス幅変調(PWM)電圧のON/OFF比(デュー
ティー比)を決める制御手段とを備えたので、余分な余
裕を持たせたデューティー比に設定することなく、必要
十分なデューティー比で駆動でき、消費電力を抑えるこ
とができるという効果がある。
【図1】 本発明の第1の実施例の構成を示す回路図
【図2】 コイルの電圧及び電流波形を示す図
【図3】 本発明の第2の実施例の構成を示す回路図
【図4】 本発明の第3の実施例の構成を示す回路図
【図5】 コイルによる吸引力特性曲線を示す図
【図6】 実施例のシーケンス制御動作を示すフローチ
ャート
ャート
【図7】 一般的な画像形成装置の構成を示す断面図
【図8】 従来例の構成を示す回路図
3 レジストローラ 4 感光ドラム 5 転写ローラ 6 定着装置 16 現像器 18 レーザスキャナ部 21 プロセスカートリッジ 24 クリーナブレード 101 CPU 104 トランジスタ 105 コイル 118 オペアンプ 121 トランジスタ 124 コンパレータ 126 トランジスタ
Claims (6)
- 【請求項1】 コイルの磁気吸引力を利用した磁気駆動
装置であって、前記コイルに流れる電流値を検出する検
出手段と、一定電圧で駆動したときに前記電流値の変曲
点を検知する検知手段と、その検知した電流値に基づい
て前記コイルへ印加するパルス幅変調電圧のオン/オフ
比を制御する制御手段とを備えたことを特徴とする磁気
駆動装置。 - 【請求項2】 制御手段は検知手段で検知した変曲点の
電流値を所定の吸引力特性と照合してコイルへ印加する
パルス幅変調電圧のオン/オフ比を決定することを特徴
とする請求項1記載の磁気駆動装置。 - 【請求項3】 コイルの磁気吸引力を利用した磁気駆動
装置を備えた画像形成装置であって、前記磁気駆動装置
は、コイルに流れる電流値を検出する検出手段と、一定
電圧で駆動したときに前記電流値の変曲点を検知する検
知手段と、その検知した電流値に基づいて前記コイルへ
印加するパルス幅変調電圧のオン/オフ比を制御する制
御手段とを備えたことを特徴とする画像形成装置。 - 【請求項4】 制御手段は検知手段で検知した変曲点の
電流値を所定の吸引力特性と照合してコイルへ印加する
パルス幅変調電圧のオン/オフ比を決定することを特徴
とする請求項3記載の画像形成装置。 - 【請求項5】 磁気駆動装置はソレノイドであることを
特徴とする請求項3または4記載の画像形成装置。 - 【請求項6】 磁気駆動装置はクラッチであることを特
徴とする請求項3または4記載の画像形成装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25013399A JP2001074066A (ja) | 1999-09-03 | 1999-09-03 | 磁気駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP25013399A JP2001074066A (ja) | 1999-09-03 | 1999-09-03 | 磁気駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2001074066A true JP2001074066A (ja) | 2001-03-23 |
Family
ID=17203330
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP25013399A Withdrawn JP2001074066A (ja) | 1999-09-03 | 1999-09-03 | 磁気駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2001074066A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009227357A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP2012035975A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、同装置におけるクラッチの制御方法及び制御プログラム |
JP2012177874A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-13 | Konica Minolta Business Technologies Inc | モータ駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 |
-
1999
- 1999-09-03 JP JP25013399A patent/JP2001074066A/ja not_active Withdrawn
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009227357A (ja) * | 2008-03-19 | 2009-10-08 | Brother Ind Ltd | 画像形成装置 |
JP4529096B2 (ja) * | 2008-03-19 | 2010-08-25 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置 |
US8575789B2 (en) | 2008-03-19 | 2013-11-05 | Brother Kogyo Kabushiki Kaisha | Image forming apparatus |
JP2012035975A (ja) * | 2010-08-06 | 2012-02-23 | Konica Minolta Business Technologies Inc | 画像形成装置、同装置におけるクラッチの制御方法及び制御プログラム |
JP2012177874A (ja) * | 2011-02-28 | 2012-09-13 | Konica Minolta Business Technologies Inc | モータ駆動装置及びこれを備えた画像形成装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20061107 |