JP3452342B2 - 定着装置 - Google Patents

定着装置

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JP3452342B2 JP16518696A JP16518696A JP3452342B2 JP 3452342 B2 JP3452342 B2 JP 3452342B2 JP 16518696 A JP16518696 A JP 16518696A JP 16518696 A JP16518696 A JP 16518696A JP 3452342 B2 JP3452342 B2 JP 3452342B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、定着装置に関し、
詳しくは、電子写真方式等の記録装置に適用され、記録
紙に付着されたトナーを定着ヒーターにより記録紙に定
着させる定着装置に関する。
【0002】
【従来の技術】近時、記録装置として、その印字品質が
良好なことからいわゆる電子写真式記録装置が使用され
るようになってきている。
【0003】このような電子写真式記録装置において
は、情報に基づいて変調された光により感光体に静電潜
像を形成し、静電潜像の形成された感光体にトナーを付
着させて現像する。この感光体に付着されたトナーを記
録紙に転写し、トナーの付着された記録紙を定着ローラ
に搬送して、定着ローラによりトナーを記録紙に定着さ
せる。
【0004】従来の定着装置は、一般に、AC電源を電
源供給部を介して定着ローラの定着ヒーターに供給し、
定着ヒーターにより定着ローラを加熱する。この定着ロ
ーラの温度をサーミスタにより検出し、サーミスタの検
出結果に基づいて、制御回路が電源供給部をオン/オフ
制御して、定着ヒーターを所定の定着温度に制御する。
このとき、電源供給部は、AC電源、すなわち、商用交
流電源を単に直流に変換しただけで、定着ヒーターに供
給する。
【0005】また、定着装置には、制御回路の暴走等の
異常発生時に備えて、温度ヒューズやサーモスタットに
よる定着ヒーターの過熱保護を行なったり、アナログコ
ンパレータによる定着ヒーターの過熱保護を行なってい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな従来の定着装置にあっては、サーミスタ等の温度セ
ンサの検出結果に基づいて、単に、定着ヒーターへの通
電をオン/オフすることにより、定着ヒーターの温度を
一定に制御していたため、制御目標温度(定着温度)と
実際の定着ローラの表面温度との間に差が発生し、定着
ローラの劣化や定着ローラから記録紙を分離する分離爪
の劣化を招くという問題があった。
【0007】すなわち、サーミスタの応答性や電源供給
部及び制御回路の処理能力等により制御目標温度と実際
の定着ローラの表面温度との間で差、すなわち、実際の
定着ローラの表面温度が制御目標温度を越えてオーバー
シュートし、また、制御目標温度を下回るダウンシュー
トする。特に、定着ローラの表面温度のオーバーシュー
トは、大きくなると、定着ローラのテフロンコートを溶
かしたり、分離爪を溶かす温度に達し、定着ローラや分
離爪の劣化を招くという問題があった。
【0008】このオーバーシュートは、複数枚の記録紙
を定着する場合、初期に最も大きくなり、また、定着開
始前の待機温度が低いほど、すなわち、定着温度と待機
温度の差が大きいほど、大きくなる傾向にある。
【0009】そこで、請求項1記載の発明は、定着開始
初期の所定期間、定着ヒーターへのヒーター電源の電圧
を定常状態におけるヒーター電源の電圧よりも所定電圧
低い電圧に調整することにより、定着開始初期のオーバ
ーシュートを小さく抑え、定着ローラや分離爪の劣化を
抑制することのできる定着装置を提供することを目的と
している。
【0010】請求項2記載の発明は、電源供給手段と定
着ヒーターの間に直列に可変抵抗を接続し、電気的ある
いはソフトウエア的に抵抗値を制御して、定着開始初期
の所定期間、定着ヒーターに供給されるヒーター電源の
電圧を定常状態におけるヒーター電源の電圧よりも所定
電圧低い電圧に調整することにより、定着開始初期のオ
ーバーシュートを小さく抑え、定着ローラや分離爪の劣
化を抑制することのできる定着装置を提供することを目
的としている。
【0011】請求項3記載の発明は、電源供給手段と定
着ヒーターとの間に電源供給手段の供給する電源を所定
電圧に調整する変圧手段を設けることにより、外部電
源、すなわち、商用電源の電圧が異なる外国等において
も、定着ヒーターに適切な電圧のヒーター電源を供給し
て、オーバーシュートを小さく抑え、定着ローラや分離
爪の劣化を抑制することのできる定着装置を提供するこ
とを目的としている。
【0012】請求項4記載の発明は、電源供給手段に供
給される外部電源の電圧を所定電圧に調整する変圧手段
を設けることにより、定着装置本体に入力される外部電
源の電圧を適切に調整して、定着装置及び定着装置の適
用される記録装置等の安定した動作を行うとともに、定
着ローラをオーバーシュートを防止しつつ適切な定着温
度に制御することのできる定着装置を提供することを目
的としている。
【0013】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明の定
着装置は、記録紙に転写されたトナーを定着ヒーターの
熱で加熱された定着ローラにより前記記録紙に定着させ
る定着装置において、前記定着ヒーターに所定電圧のヒ
ーター電源を供給する電源供給手段と、前記電源供給手
段から前記定着ヒーターに供給される前記ヒーター電源
の電圧を調整する電圧調整手段と、前記定着ローラの温
度を検出する温度検出手段と、前記温度検出手段の検出
結果に基づいて前記定着ローラの定着温度を設定し、前
記電源供給手段の前記定着ヒーターへの通電を制御して
前記定着ローラを当該定着温度に温度制御するととも
に、定着開始初期の、定着ローラの温度が定常状態に達
するまでの所定期間、前記電圧調整手段を制御して前記
定着ヒーターに供給される前記ヒーター電源の電圧を定
常状態における前記ヒーター電源の電圧よりも所定電圧
低い電圧に調整させ、前記所定期間経過後定常状態に移
行したとき電圧を高くする制御手段と、を備えることに
より、上記目的を達成している。
【0014】上記構成によれば、定着開始初期の所定期
間、定着ヒーターに供給するヒーター電源の電圧を定常
状態におけるヒーター電源の電圧よりも所定電圧低い電
圧に調整するので、定着開始初期のオーバーシュートを
小さく抑えることができ、定着ローラや分離爪の劣化を
抑制することができる。
【0015】上記の場合、例えば、請求項2に記載する
ように、前記電圧調整手段は、前記電源供給手段と前記
定着ヒーターの間に直列に接続され、前記制御手段によ
り抵抗値が制御される可変抵抗であってもよい。
【0016】上記構成によれば、電源供給手段と定着ヒ
ーターの間に直列に可変抵抗を接続し、電気的あるいは
ソフトウエア的に抵抗値を制御して、定着開始初期の所
定期間、定着ヒーターに供給されるヒーター電源の電圧
を定常状態におけるヒーター電源の電圧よりも所定電圧
低い電圧に調整するので、簡単な構成で定着開始初期の
オーバーシュートを小さく抑えることができ、安価に定
着ローラや分離爪の劣化を抑制することができる。
【0017】また、例えば、請求項3に記載するよう
に、前記定着装置は、前記電源供給手段と前記定着ヒー
ターとの間に前記電源供給手段の供給する前記ヒーター
電源の電圧を調整する変圧手段を、さらに備えていても
よい。
【0018】上記構成によれば、電源供給手段と定着ヒ
ーターとの間に電源供給手段の供給するヒーター電源を
所定電圧に調整する変圧手段を設けているので、外部電
源、すなわち、商用電源の電圧が異なる外国等において
も、定着ヒーターに適切な電圧のヒーター電源を供給す
ることができ、適切に定着を行うことができるととも
に、オーバーシュートを小さく抑えて、定着ローラや分
離爪の劣化を抑制することができる。
【0019】さらに、例えば、請求項4に記載するよう
に、前記定着装置は、前記電源供給手段に供給される外
部電源の電圧を調整する変圧手段を、さらに備えていて
もよい。
【0020】上記構成によれば、電源供給手段に供給さ
れる外部電源の電圧を調整する変圧手段を設けているの
で、定着装置本体に入力される外部電源の電圧を適切に
調整することができ、定着装置及び定着装置の適用され
る記録装置等に安定した動作を行わせることができると
ともに、定着ローラをオーバーシュートを防止しつつ適
切な定着温度に制御することができる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の好適な実施の形態
を添付図面に基づいて詳細に説明する。尚、以下に述べ
る実施の形態は、本発明の好適な具体例であるから、技
術的に好ましい種々の限定が付されているが、本発明の
範囲は、以下の説明において特に本発明を限定する旨の
記載がない限り、これらの態様に限られるものではな
い。
【0022】図1〜図3は、本発明の定着装置の第1の
実施の形態を示す図であり、本実施の形態は、定着ヒー
ターへの電源供給部に電圧調整機能を持たせたもので、
請求項1に対応するものである。図1は、本発明の定着
装置の第1の実施の形態を適用した定着装置1の側面断
面図である。
【0023】図1において、定着装置1は、定着ローラ
2と加圧ローラ3を備えており、加圧ローラ3は、加圧
スプリング4により定着ローラ2に押し付けられてい
る。定着ローラ2及び加圧ローラ3は、それぞれカバー
5、6に覆われており、カバー6には、記録紙を定着ロ
ーラ2と加圧ローラ3の当接部に案内するガイド部材7
が取り付けられている。すなわち、図示しない転写部で
トナーの転写された記録紙がガイド部材7に案内され
て、定着ローラ2と加圧ローラ3の当接部に搬送されて
くる。
【0024】定着ローラ2内には、定着ヒーター8が収
納されており、カバー5には、定着ローラ2の表面温度
を検出するサーミスタ(温度検出手段)9が取り付けら
れている。また、定着ローラ2の表面には、定着の完了
した記録紙を定着ローラ2から分離する分離爪10と定
着ローラ2の表面を清掃するクリーニングフェルト11
が当接しており、カバー5には、定着ヒーター8による
定着ローラ2の過熱保護を行うためのサーモスタット1
2が取り付けられている。
【0025】定着装置1には、定着の完了した記録紙を
外部に排出するための排紙ローラ13と排紙コロ14が
設けられており、この排紙ローラ13への記録紙の搬送
及び排紙ローラ13と排紙コロ14による記録紙の排出
を検出する排紙センサ15が設けられている。
【0026】定着装置1は、定着ローラ2を定着ヒータ
ー8で加熱して、定着ローラ2と加圧ローラ3の間に搬
送されてくる記録紙を、加圧ローラ3で定着ローラ2に
押し付けつつ搬送して、定着ローラ2の熱で記録紙上の
トナーを記録紙に定着させる。定着の完了した記録紙を
排紙ローラ13と排紙コロ14の間に搬送し、排紙ロー
ラ13と排紙コロ14により記録紙を図示しない記録紙
トレーに排出する。
【0027】そして、定着装置1は、図2に示すよう
に、AC電源21をPSU(電源供給部)22を介して
定着ローラ2の定着ヒーター8に供給し、定着ヒーター
8により定着ローラ2を加熱する。この定着ローラ2の
表面温度をサーミスタ9により検出し、サーミスタ9の
検出した検出温度に基づいて、制御回路(制御手段)2
3がPSU(電源供給手段、電圧調整手段)22をオン
/オフ制御するとともに、PSU22の供給する電圧値
を制御して、定着ヒーター8を所定の定着温度に制御す
る。
【0028】このPSU22は、制御回路23からの制
御信号に応じて、AC電源21からの交流電源の直流へ
の変換、定着ヒーター8に供給するヒーター電源の供給
/停止及び定着ヒーター8に供給するヒーター電源の電
圧の調整を行い、制御回路23は、予め設定されている
定着温度となるように、サーミスタ9から入力される検
出温度に基づいてPSU22のオン/オフ制御と電圧制
御を行う。
【0029】次に、動作を説明する。定着装置1は、A
C電源21をPSU22で、電圧調整及びオン/オフし
て、所定電圧のヒーター電源を定着ヒーター8に供給
し、定着ヒーター8が発熱して、定着ヒーター8が定着
ローラ2を加熱する。制御回路23は、PSU22の電
圧及びオン/オフを制御して定着ローラ2の温度を制御
するが、定着を行っていない待機時には、予め設定され
た所定の待機温度に調整し、定着装置1が、例えば、複
写機に適用されている場合に、コピーが開始されると、
PSU22に定着ヒーター8への通電を開始させて、こ
の待機温度から予め設定された定着温度に温度制御を行
う。
【0030】そして、定着ヒーター8により加熱される
定着ローラ2の表面温度をサーミスタ9で検出して、こ
のサーミスタ9の検出温度に基づいて、制御回路23
が、PSU22のオン/オフを制御することにより定着
ローラ2の温度を定着温度に温度制御するため、一般
に、図3に示すように、サーミスタ9の応答特性や回路
上の処理速度等によって、定着温度よりも高くなるオー
バーシュート(図3中×印で示す。)と、定着温度より
も低くなるダウンシュート(図3中○印で示す。)と、
が発生し、このオーバーシュートとダウンシュートの差
であるリップルは、定着ヒーター8への通電開始から徐
々に小さくなって一定幅になる。すなわち、このオーバ
ーシュートは、図3に示すように、待機温度から定着温
度に温度制御を開始したときに最も大きくなり、一定期
間経過すると、リップル値が所定の値に落ち着くが、オ
ーバーシュートが大きいと、上述したように、定着ロー
ラ2や分離爪10を劣化させることとなる。
【0031】そこで、本実施の形態の定着装置1におい
ては、定着開始時の所定期間、すなわち、定着装置1が
複写装置等に適用されているときには、コピー開始時に
PSU22から定着ヒーター8に供給するヒーター電源
の電圧を定常時にPSU22から定着ヒーター8に供給
するヒーター電源の電圧よりも所定電圧だけ低い電圧を
供給させる。すなわち、制御回路23は、定着開始時、
PSU22をオンさせるとともに、PSU22の供給す
るヒーター電源の電圧を定常時のヒーター電源の電圧よ
りも低い電圧に制御し、図3に示す予め設定された開始
初期期間内においては、サーミスタ9からの検出温度に
基づいてPSU22をオン/オフ制御するとともに、オ
ン時には、この低い電圧のヒーター電源をPSU22に
供給させる。
【0032】その後、予め設定された開始初期期間を経
過すると、定常時の処理に移行して、制御回路23は、
サーミスタ9の検出温度に基づいてPSU22をオン/
オフ制御するとともに、PSU22に定常時の電圧のヒ
ーター電源を定着ヒーター8に供給させる。
【0033】したがって、コピー開始初期におけるオー
バーシュートを抑えることができ、定着ローラ2や分離
爪10の劣化を抑制することができる。
【0034】図4は、本発明の定着装置の第2の実施の
形態を示す図であり、本実施の形態は、可変抵抗により
定着ヒーターへの供給電圧を調整するもので、請求項2
に対応するものである。なお、本実施の形態は、上記第
1の実施の形態と同様の定着装置に適用したものであ
り、本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の
形態と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その
詳細な説明を省略する。
【0035】図4において、定着装置30は、AC電源
21、PSU31、可変抵抗32、定着ヒーター8を内
蔵した定着ローラ2、サーミスタ9及び制御回路33等
を備えており、PSU31は、制御回路33の制御下で
オン/オフ動作して、可変抵抗32を介して定着ヒータ
ー8に供給電源の供給/停止を行う。可変抵抗32は、
PSU31と定着ヒーター8の間に直列に接続され、制
御回路33からの抵抗値信号により動作して、抵抗値を
変化させる。制御回路33は、サーミスタ9の検出温度
に基づいてPSU31をオン/オフ制御するとともに、
可変抵抗32に抵抗値信号を出力して、可変抵抗32の
抵抗値を制御する。
【0036】そして、制御回路33は、上記実施の形態
の場合と同様に、コピー開始初期期間においては、可変
抵抗32の抵抗値を所定の高抵抗値に制御して、PSU
31から定着ヒーター8に供給されるヒーター電源の電
圧を定常時のヒーター電源の電圧よりも低い電圧に制御
する。その後、コピー開始初期期間が経過すると、制御
回路33は、定常時の制御に移行して、可変抵抗32の
抵抗値を所定の低抵抗値に制御し、PSU31から定着
ヒーター8に供給されるヒーター電源の電圧を定常時の
ヒーター電源の電圧値に制御する。
【0037】したがって、PSU31として従来のPS
U31を使用して、可変抵抗32を追加するのみで、コ
ピー開始初期におけるオーバーシュートを抑えることが
でき、定着ローラ2や分離爪10の劣化を抑制すること
ができる。
【0038】図5は、本発明の定着装置の第3の実施の
形態を示す図であり、本実施の形態は、電源供給回路と
定着ヒーターの間に変圧器を設けたもので、請求項3に
対応するものである。なお、本実施の形態は、上記第1
の実施の形態と同様の定着装置に適用したものであり、
本実施の形態の説明においては、上記第1の実施の形態
と同様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細
な説明を省略する。
【0039】図5において、定着装置40は、AC電源
21、PSU22、変圧器41、ボリューム42、定着
ヒーター8を内蔵した定着ローラ2、サーミスタ9及び
制御回路23等を備えており、PSU22は、制御回路
23の制御下でオン/オフ動作して、変圧器41を介し
て定着ヒーター8に供給されるヒーター電源の供給/停
止を行うとともに、AC電源21から供給される電源電
圧を所定割合で低下させて変圧器41を介して定着ヒー
ター8に供給する。変圧器41は、PSU22と定着ヒ
ーター8との間に接続され、PSU22から入力される
ヒーター電源の電圧値をボリューム42の設定値に応じ
た電圧値に変換して、定着ヒーター8に供給する。制御
回路23は、サーミスタ9の検出温度に基づいてPSU
22をオン/オフ制御するとともに、PSU22の供給
するヒーター電源の電圧値を制御する。
【0040】すなわち、電源の電圧事情は、国によっ
て、また、地域によって異なり、例えば、欧州などでは
電圧事情が地域によって異なり、定格電圧220Vに対
して187Vから253Vと広範囲の違いがあるが、通
常、PSU22は、AC電源21から一次で定着ヒータ
ー8に供給電源を供給しているため、187Vでは、電
力不足となり、253Vでは、オーバーシュートが大き
くなる。
【0041】ところが、本実施の形態においては、PS
U22と定着ヒーター8の間にボリューム42により調
整可能な変圧器41が設けられているので、定着装置4
0の設置される場所のAC電源21の電圧事情に応じ
て、ボリューム42により変圧器41で変圧する電圧値
を調整することにより、PSU22から変圧器41を介
して定着ヒーター8に供給するヒーター電源の電圧値を
定着ヒーター8の動作に適切な電圧値に調整することが
でき、定着ヒーター8を適切に加熱して、定着ローラ2
の温度を適切な定着温度に制御することができる。ま
た、上記同様に、制御回路23により、コピー開始初期
期間においては、PSU22の供給するヒーター電源の
電圧を定常時のヒーター電源の電圧よりも所定電圧だけ
低い電圧に調整し、その後、コピー開始初期期間が経過
すると、制御回路33は、定常時の制御に移行して、P
SU22に定常時のヒーター電源の電圧を供給させる。
したがって、商用電源の電圧が異なる外国等において
も、コピー開始初期におけるオーバーシュートを適切に
抑えることができ、定着ローラ2や分離爪10の劣化を
抑制することができる。
【0042】図6は、本発明の定着装置の第4の実施の
形態を示す図であり、本実施の形態は、定着装置の電源
供給回路の前に変圧器を設けたもので、請求項4に対応
するものである。なお、本実施の形態は、上記第3の実
施の形態と同様の定着装置に適用したものであり、本実
施の形態の説明においては、上記第3の実施の形態と同
様の構成部分には、同一の符号を付して、その詳細な説
明を省略する。
【0043】図6において、定着装置50は、AC電源
21、変圧器41、ボリューム42、PSU22、定着
ヒーター8を内蔵した定着ローラ2、サーミスタ9及び
制御回路23等を備えている。
【0044】変圧器41は、AC電源21とPSU22
の間に設けられており、定着装置50のPSU22に入
力されるAC電源21の電圧値をボリューム42の設定
値に応じた電圧値に変圧して、PSU22に供給する。
PSU22は、制御回路23の制御下でオン/オフ動作
して、定着ヒーター8に供給するヒーター電源の供給/
停止を行うとともに、変圧器41で電圧調整された電源
の電圧を電圧調整して定着ヒーター8に供給する。制御
回路23は、サーミスタ9の検出温度に基づいてPSU
22をオン/オフ制御するとともに、PSU22の供給
するヒーター電源の電圧値を制御する。
【0045】本実施の形態においては、AC電源21と
PSU22の間にボリューム42により調整可能な変圧
器41が設けられているので、定着装置40の設置され
る場所のAC電源21の電圧事情に応じて、ボリューム
42により変圧器41で変圧する電圧値を調整すること
により、PSU22に供給される電源電圧を変圧器41
により所定の定格電圧に変圧して供給することができ、
PSU22から定着ヒーター8に供給するヒーター電源
の電圧値を定着ヒーター8の動作に適切な電圧値に調整
することができるとともに、PSU22から定着装置5
0、ひいては、定着装置50の適用される複写機やファ
クシミリ装置の各部に供給する電源の電圧値について
も、適切な電圧値に調整することができる。したがっ
て、定着ヒーター8を適切に加熱して、定着ローラ2の
温度を適切な定着温度に制御することができるととも
に、定着装置50、ひいては、定着装置50の適用され
る複写機やファクシミリ装置の動作を安定したものとす
ることができる。また、上記同様に、制御回路23によ
り、コピー開始初期期間においては、PSU22の供給
するヒーター電源の電圧を定常時のヒーター電源の電圧
よりも所定電圧だけ低い電圧に調整し、その後、コピー
開始初期期間が経過すると、制御回路33は、定常時の
制御に移行して、PSU22に定常時のヒーター電源の
電圧を供給させる。したがって、コピー開始初期におけ
るオーバーシュートを抑えることができ、定着ローラ2
や分離爪10の劣化を抑制することができる。
【0046】以上、本発明者によってなされた発明を好
適な実施の形態に基づき具体的に説明したが、本発明は
上記実施の形態に限定されるものではなく、その要旨を
逸脱しない範囲で種々変更可能であることはいうまでも
ない。
【0047】
【発明の効果】請求項1記載の発明の定着装置によれ
ば、定着開始初期の所定期間、定着ヒーターに供給する
ヒーター電源の電圧を定常状態におけるヒーター電源の
電圧よりも所定電圧低い電圧に調整するので、定着開始
初期のオーバーシュートを小さく抑えることができ、定
着ローラや分離爪の劣化を抑制することができる。
【0048】請求項2記載の発明の定着装置によれば、
電源供給手段と定着ヒーターの間に直列に可変抵抗を接
続し、電気的あるいはソフトウエア的に抵抗値を制御し
て、定着開始初期の所定期間、定着ヒーターに供給され
るヒーター電源の電圧を定常状態におけるヒーター電源
の電圧よりも所定電圧低い電圧に調整するので、簡単な
構成で定着開始初期のオーバーシュートを小さく抑える
ことができ、安価に定着ローラや分離爪の劣化を抑制す
ることができる。
【0049】請求項3記載の発明の定着装置によれば、
電源供給手段と定着ヒーターとの間に電源供給手段の供
給するヒーター電源を所定電圧に調整する変圧手段を設
けているので、外部電源、すなわち、商用電源の電圧が
異なる外国等においても、定着ヒーターに適切な電圧の
ヒーター電源を供給することができ、適切に定着を行う
ことができるとともに、オーバーシュートを小さく抑え
て、定着ローラや分離爪の劣化を抑制することができ
る。
【0050】請求項4記載の発明の定着装置によれば、
電源供給手段に供給される外部電源の電圧を調整する変
圧手段を設けているので、定着装置本体に入力される外
部電源の電圧を適切に調整することができ、定着装置及
び定着装置の適用される記録装置等に安定した動作を行
わせることができるとともに、定着ローラをオーバーシ
ュートを防止しつつ適切な定着温度に制御することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置の第1の実施の形態を適用し
た定着装置の要部側面断面図。
【図2】図1の定着装置の要部回路ブロック図。
【図3】サーミスタの検出温度に対する実際の定着ロー
ラの表面温度の変化状態を示す図。
【図4】本発明の定着装置の第2の実施の形態を適用し
た定着装置の要部回路ブロック図。
【図5】本発明の定着装置の第3の実施の形態を適用し
た定着装置の要部回路ブロック図。
【図6】本発明の定着装置の第4の実施の形態を適用し
た定着装置の要部回路ブロック図。
【符号の説明】
1 定着装置 2 定着ローラ 3 加圧ローラ 4 加圧スプリング 5、6 カバー 7 ガイド部材 8 定着ヒーター 9 サーミスタ 10 分離爪 11 クリーニングフェルト 12 サーモスタット 13 排紙ローラ 14 排紙コロ 15 排紙センサ 21 AC電源 22 PSU 23 制御回路 30 定着装置 31 PSU 32 可変抵抗 33 制御回路 40 定着装置 41 変圧器 42 ボリューム

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録紙に転写されたトナーを定着ヒータ
    ーの熱で加熱された定着ローラにより前記記録紙に定着
    させる定着装置において、 前記定着ヒーターに所定電圧のヒーター電源を供給する
    電源供給手段と、 前記電源供給手段から前記定着ヒーターに供給される前
    記ヒーター電源の電圧を調整する電圧調整手段と、 前記定着ローラの温度を検出する温度検出手段と、 前記温度検出手段の検出結果に基づいて前記定着ローラ
    の定着温度を設定し、前記電源供給手段の前記定着ヒー
    ターへの通電を制御して前記定着ローラを当該定着温度
    に温度制御するとともに、定着開始初期の、定着ローラ
    の温度が定常状態に達するまでの所定期間、前記電圧調
    整手段を制御して前記定着ヒーターに供給される前記ヒ
    ーター電源の電圧を定常状態における前記ヒーター電源
    の電圧よりも所定電圧低い電圧に調整させ、前記所定期
    間経過後定常状態に移行したとき電圧を高くする制御手
    段と、を備えたことを特徴とする定着装置。
  2. 【請求項2】前記電圧調整手段は、前記電源供給手段と
    前記定着ヒーターの間に直列に接続され、前記制御手段
    により抵抗値が制御される可変抵抗であることを特徴と
    する請求項1記載の定着装置。
  3. 【請求項3】前記定着装置は、前記電源供給手段と前記
    定着ヒーターとの間に前記電源供給手段の供給する前記
    ヒーター電源の電圧を調整する変圧手段を、さらに備え
    たことを特徴とする請求項1または請求項2記載の定着
    装置。
  4. 【請求項4】前記定着装置は、前記電源供給手段に供給
    される外部電源の電圧を調整する変圧手段を、さらに備
    えたことを特徴とする請求項1または請求項2記載の定
    着装置。
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