JP2001318560A - 画像形成装置 - Google Patents
画像形成装置Info
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- JP2001318560A JP2001318560A JP2000138905A JP2000138905A JP2001318560A JP 2001318560 A JP2001318560 A JP 2001318560A JP 2000138905 A JP2000138905 A JP 2000138905A JP 2000138905 A JP2000138905 A JP 2000138905A JP 2001318560 A JP2001318560 A JP 2001318560A
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- Control Of Resistance Heating (AREA)
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Abstract
(57)【要約】
【課題】高速オンデマンド定着を行う画像形成装置にお
いて、安定した定着温度制御を行うことのできる定着温
度制御手段を提供する。 【解決手段】PI制御にて定着温度制御を行う画像形成
装置において,定着動作を行っている用紙で求められる
基準電力(I値)を基にして、それ以降の電力供給制御
を行う。
いて、安定した定着温度制御を行うことのできる定着温
度制御手段を提供する。 【解決手段】PI制御にて定着温度制御を行う画像形成
装置において,定着動作を行っている用紙で求められる
基準電力(I値)を基にして、それ以降の電力供給制御
を行う。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転写方式あるいは
直接方式の電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気
記録プロセス等の適宜の画像形成手段により記録材上に
未定着画像を形成し、熱定着手段により該記録材上の未
定着画像を定着する画像形成装置に関する。
直接方式の電子写真プロセス・静電記録プロセス・磁気
記録プロセス等の適宜の画像形成手段により記録材上に
未定着画像を形成し、熱定着手段により該記録材上の未
定着画像を定着する画像形成装置に関する。
【0002】より詳しくは,高速オンデマンド定着を行
う画像形成装置において、安定した定着温度制御を行う
ことのできる定着温度制御手段に関する。
う画像形成装置において、安定した定着温度制御を行う
ことのできる定着温度制御手段に関する。
【0003】
【従来の技術】従来の電子写真プロセス等を用いた画像
形成装置における熱定着手段としての熱定着装置(以
下,定着器と記す)は、画像形成手段により記録材上に
転写方式あるいは直接方式で形成された未定着画像(ト
ナー像)を記録材上に定着させるものであり、ハロゲン
ヒータを熱源とする熱ローラ式の定着器や、セラミック
ヒータを熱源とするフィルム加熱式の定着器が用いられ
ている。
形成装置における熱定着手段としての熱定着装置(以
下,定着器と記す)は、画像形成手段により記録材上に
転写方式あるいは直接方式で形成された未定着画像(ト
ナー像)を記録材上に定着させるものであり、ハロゲン
ヒータを熱源とする熱ローラ式の定着器や、セラミック
ヒータを熱源とするフィルム加熱式の定着器が用いられ
ている。
【0004】これらの定着器においては、一般的に、ヒ
ータはトライアック等のスイッチング制御素子を介して
交流電源に接続されており、この交流電源により電力が
供給される。そして、定着器には適所に温度検出素子、
例えばサーミスタ感温素子が設けられており、この温度
検出素子により、定着器の温度が検出され、その検出温
度情報を基に、エンジンコントローラがスイッチング素
子を波数制御または位相制御によりオン/オフすること
により、ヒータヘの電力供給をオン、オフし、定着器の
温度が目標の一定温度に温度制御される。
ータはトライアック等のスイッチング制御素子を介して
交流電源に接続されており、この交流電源により電力が
供給される。そして、定着器には適所に温度検出素子、
例えばサーミスタ感温素子が設けられており、この温度
検出素子により、定着器の温度が検出され、その検出温
度情報を基に、エンジンコントローラがスイッチング素
子を波数制御または位相制御によりオン/オフすること
により、ヒータヘの電力供給をオン、オフし、定着器の
温度が目標の一定温度に温度制御される。
【0005】また、定着器の温度は、通紙時と紙間を問
わず、目標温度になるようにPI制御(比例(Proportio
nal)+積分(Integral)制御)またはPID制御(比例+
積分+微分(Differential)制御)によりヒータへの電力
を制御していた。通紙時と紙間では必要とされる電力が
大きく異なり、その結果、I制御(積分制御)により求
まる通紙時の基準電力(I値:積分定数)と紙間の基準
電力も異なっていた。
わず、目標温度になるようにPI制御(比例(Proportio
nal)+積分(Integral)制御)またはPID制御(比例+
積分+微分(Differential)制御)によりヒータへの電力
を制御していた。通紙時と紙間では必要とされる電力が
大きく異なり、その結果、I制御(積分制御)により求
まる通紙時の基準電力(I値:積分定数)と紙間の基準
電力も異なっていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような定着温度制
御において、ファーストプリントタイムを短縮しようと
した場合、定着ニップ部を形成する加圧ローラの熱容量
を小さくし、ヒータの駆動を開始してから定着器の温度
が定着可能温度に到達するまでの時間を短くしなければ
ならない。
御において、ファーストプリントタイムを短縮しようと
した場合、定着ニップ部を形成する加圧ローラの熱容量
を小さくし、ヒータの駆動を開始してから定着器の温度
が定着可能温度に到達するまでの時間を短くしなければ
ならない。
【0007】しかしながら、加圧ローラの熱容量を小さ
くした場合、定着器の熱が定着器を通過する記録材によ
り奪われ易くなる。そのため、高速プリントを実現しよ
うとした場合、通紙時の温度低下は著しくなり、その結
果、PI制御により通紙時の基準電力(I値)は高く設
定する必要が生じる。このような場合、紙間における基
準電力と通紙時の基準電力の差は大きくなり、適切な温
度制御ができなくなる場合がある。この時の状態を図8
に示す。
くした場合、定着器の熱が定着器を通過する記録材によ
り奪われ易くなる。そのため、高速プリントを実現しよ
うとした場合、通紙時の温度低下は著しくなり、その結
果、PI制御により通紙時の基準電力(I値)は高く設
定する必要が生じる。このような場合、紙間における基
準電力と通紙時の基準電力の差は大きくなり、適切な温
度制御ができなくなる場合がある。この時の状態を図8
に示す。
【0008】すなわち、紙間の最初では、プリント中に
求められたI値によるPI制御が行われる。しかしなが
ら、紙間で必要とされる電力とプリント中に必要とされ
る電力には大きな差があるため、更に加圧ローラの熱容
量が小さいため、温度がオーバシュートしてしまう。
求められたI値によるPI制御が行われる。しかしなが
ら、紙間で必要とされる電力とプリント中に必要とされ
る電力には大きな差があるため、更に加圧ローラの熱容
量が小さいため、温度がオーバシュートしてしまう。
【0009】一方、記録材先端では、I値が小さいため
電力不足になり、温度制御が追いつかず温度がアンダシ
ュートしてしまう。
電力不足になり、温度制御が追いつかず温度がアンダシ
ュートしてしまう。
【0010】そこで、本発明は、加圧ローラの熱容量を
小さくし、かつ高速プリントを行なった場合にも安定し
た定着温度制御を行なうことのできる画像形成装置を提
供することを目的としている。
小さくし、かつ高速プリントを行なった場合にも安定し
た定着温度制御を行なうことのできる画像形成装置を提
供することを目的としている。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を特
徴とする画像形成装置である。
徴とする画像形成装置である。
【0012】(1)画像形成手段により記録材上に未定
着画像を形成し、熱定着手段により該記録材上の未定着
画像を定着する画像形成装置であって、前記熱定着手段
に電力を供給する電力供給手段と、前記熱定着手段の温
度を検出する温度検出手段と、前記熱定着手段の温度を
設定する温度設定手段と、該温度設定手段により設定さ
れている温度と、前記温度検出手段により検出される温
度とを比較判定する判定手段と、該判定手段の判定結果
から前記電力供給手段を制御する電力制御手段とを有す
る画像形成装置において、前記電力制御手段は、前記記
録材が前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量
を判定し、この電力供給量に応じて、該記録材の次の記
録材が前記定着手段を通過する時の電力供給量を制御す
ることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
着画像を形成し、熱定着手段により該記録材上の未定着
画像を定着する画像形成装置であって、前記熱定着手段
に電力を供給する電力供給手段と、前記熱定着手段の温
度を検出する温度検出手段と、前記熱定着手段の温度を
設定する温度設定手段と、該温度設定手段により設定さ
れている温度と、前記温度検出手段により検出される温
度とを比較判定する判定手段と、該判定手段の判定結果
から前記電力供給手段を制御する電力制御手段とを有す
る画像形成装置において、前記電力制御手段は、前記記
録材が前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量
を判定し、この電力供給量に応じて、該記録材の次の記
録材が前記定着手段を通過する時の電力供給量を制御す
ることを特徴とすることを特徴とする画像形成装置。
【0013】(2)前記電力制御手段は、前記記録材が
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量と同じ
電力量を、前記記録材より1枚あとに搬送される記録材
の先端が熱定着手段に到達するタイミングで前記熱定着
手段に供給する制御を行なうことを特徴とする(1)に
記載の画像形成装置。
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量と同じ
電力量を、前記記録材より1枚あとに搬送される記録材
の先端が熱定着手段に到達するタイミングで前記熱定着
手段に供給する制御を行なうことを特徴とする(1)に
記載の画像形成装置。
【0014】(3)前記電力制御手段は、前記記録材が
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量に対し
て一定の電力量を減じた電力量を、前記記録材が熱定着
手段を通過した直後に、前記熱定着手段に供給する制御
を行なうことを特徴とする(1)に記載の画像形成装
置。
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量に対し
て一定の電力量を減じた電力量を、前記記録材が熱定着
手段を通過した直後に、前記熱定着手段に供給する制御
を行なうことを特徴とする(1)に記載の画像形成装
置。
【0015】(4)前記電力制御手段は、前記記録材が
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量を判定
するときには、前記記録材が前記熱定着手段を通過して
いるときの一定期間の平均電力にて判定する制御手段で
あることを特徴とする(1)、(2)または(3)に記
載の画像形成装置。
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量を判定
するときには、前記記録材が前記熱定着手段を通過して
いるときの一定期間の平均電力にて判定する制御手段で
あることを特徴とする(1)、(2)または(3)に記
載の画像形成装置。
【0016】(5)前記電力制御手段は、前記記録材が
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量を判断
し、前記記録材より1枚あとに搬送される転写材の先端
が熱定着手段に到達するタイミングで、前記熱定着手段
に供給する電力量を、前記記録材より1枚あとに搬送さ
れる記録材のプリントモードと前記判断されたこの電力
供給量をもとに供給する制御を行なうことを特徴とする
(1)に記載の画像形成装置。
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量を判断
し、前記記録材より1枚あとに搬送される転写材の先端
が熱定着手段に到達するタイミングで、前記熱定着手段
に供給する電力量を、前記記録材より1枚あとに搬送さ
れる記録材のプリントモードと前記判断されたこの電力
供給量をもとに供給する制御を行なうことを特徴とする
(1)に記載の画像形成装置。
【0017】(6)前記電力制御手段は、前記記録材が
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量を判断
し、前記記録材より1枚あとに搬送される記録材の先端
が熱定着手段に到達するタイミングで、前記熱定着手段
に供給する電力量を、前記記録材より1枚あとに搬送さ
れる記録材の給紙口あるいは記録材の種類と前記判断さ
れたこの電力供給量をもとに供給する制御を行なうこと
を特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
前記熱定着手段を通過しているときの電力供給量を判断
し、前記記録材より1枚あとに搬送される記録材の先端
が熱定着手段に到達するタイミングで、前記熱定着手段
に供給する電力量を、前記記録材より1枚あとに搬送さ
れる記録材の給紙口あるいは記録材の種類と前記判断さ
れたこの電力供給量をもとに供給する制御を行なうこと
を特徴とする(1)に記載の画像形成装置。
【0018】(7)前記熱定着手段は、通電により発熱
する通電発熱抵抗体を有する加熱体と、この加熱体と摺
動して移動するフィルムと、を有し、前記フィルムを介
した前記加熱体からの熱により未定着画像を記録材上に
定着する定着器であることを特徴とする(1)ないし
(6)の何れかに記載の画像形成装置。
する通電発熱抵抗体を有する加熱体と、この加熱体と摺
動して移動するフィルムと、を有し、前記フィルムを介
した前記加熱体からの熱により未定着画像を記録材上に
定着する定着器であることを特徴とする(1)ないし
(6)の何れかに記載の画像形成装置。
【0019】(作 用)即ち本発明は、PI制御にて定
着温度制御を行う画像形成装置において,定着動作を行
っている記録材(用紙)で求められる基準電力(I値)
を基にして、それ以降の電力制御を行うものであり、前
の用紙において必要とされる定着温度制御を行なうため
の電力量をもとにして、それ以降の電力供給量を制御す
るため、熱容量の小さいオンデマンド定着器を用いて高
速プリントを行なう場合においても、オーバシュート、
アンダシュートの少ない安定した定着温度制御が実現
し、定着性の向上を図ることができる。
着温度制御を行う画像形成装置において,定着動作を行
っている記録材(用紙)で求められる基準電力(I値)
を基にして、それ以降の電力制御を行うものであり、前
の用紙において必要とされる定着温度制御を行なうため
の電力量をもとにして、それ以降の電力供給量を制御す
るため、熱容量の小さいオンデマンド定着器を用いて高
速プリントを行なう場合においても、オーバシュート、
アンダシュートの少ない安定した定着温度制御が実現
し、定着性の向上を図ることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】〔第1実施例〕 (1)画像形成装置例の概略構成説明 図1は本実施例の画像形成装置の概略構成図である。本
実施例の画像形成装置は転写方式の電子写真プロセスを
用いたレーザプリンタである。
実施例の画像形成装置は転写方式の電子写真プロセスを
用いたレーザプリンタである。
【0021】レーザプリンタ本体101(以下、本体1
01とする)は、記録材としての転写材(用紙)Sを収
納するカセット102を有し、カセット102の転写材
Sの有無を検知するカセット紙有無センサ103と、複
数個のマイクロスイッチで構成され、カセット102の
転写材Sのサイズを検知するカセットサイズセンサ10
4と、カセット102から転写材Sを繰り出す給紙ロー
ラ105等が設けられている。
01とする)は、記録材としての転写材(用紙)Sを収
納するカセット102を有し、カセット102の転写材
Sの有無を検知するカセット紙有無センサ103と、複
数個のマイクロスイッチで構成され、カセット102の
転写材Sのサイズを検知するカセットサイズセンサ10
4と、カセット102から転写材Sを繰り出す給紙ロー
ラ105等が設けられている。
【0022】そして、給紙ローラ105の下流には転写
材Sを同期搬送するレジストローラ対106が設けられ
ている。また、レジストローラ対106の下流にはレー
ザスキャナ部107からのレーザ光に基づいて転写材S
上にトナー像を形成する画像形成部108が設けられて
いる。つまり、本実施例のレーザプリンタにおいては、
このレーザスキャナ部107と画像形成部108により
画像形成手段が構成されている。
材Sを同期搬送するレジストローラ対106が設けられ
ている。また、レジストローラ対106の下流にはレー
ザスキャナ部107からのレーザ光に基づいて転写材S
上にトナー像を形成する画像形成部108が設けられて
いる。つまり、本実施例のレーザプリンタにおいては、
このレーザスキャナ部107と画像形成部108により
画像形成手段が構成されている。
【0023】さらに、画像形成部108の下流には転写
材S上に形成されたトナー像を熱定着する熱定着手段と
しての定着器109が設けられており、定着器109の
下流には排紙部の紙搬送状態を検知する排紙センサ11
0、転写材Sを排紙する排紙ローラ111、記録の完了
した転写材Sを積載する積載トレイ112が設けられて
いる。
材S上に形成されたトナー像を熱定着する熱定着手段と
しての定着器109が設けられており、定着器109の
下流には排紙部の紙搬送状態を検知する排紙センサ11
0、転写材Sを排紙する排紙ローラ111、記録の完了
した転写材Sを積載する積載トレイ112が設けられて
いる。
【0024】また、上記レーザスキャナ部107は、後
述する外部装置131から送出される画像信号(画像信
号VDO)に基づいて変調されたレーザ光を発光するレ
ーザユニット113、このレーザユニット113からの
レーザ光を後述する感光ドラム117上に走査するため
のポリゴンモータ114、結像レンズ群115、折り返
しミラー116等により構成されている。
述する外部装置131から送出される画像信号(画像信
号VDO)に基づいて変調されたレーザ光を発光するレ
ーザユニット113、このレーザユニット113からの
レーザ光を後述する感光ドラム117上に走査するため
のポリゴンモータ114、結像レンズ群115、折り返
しミラー116等により構成されている。
【0025】そして、上記画像形成部108は、公知の
電子写真プロセスに必要な、感光ドラム117、一次帯
電ローラ119、現像器120、転写帯電ローラ12
1、クリーナ122等から構成されている。
電子写真プロセスに必要な、感光ドラム117、一次帯
電ローラ119、現像器120、転写帯電ローラ12
1、クリーナ122等から構成されている。
【0026】また、定着器109は本実施例ではフィル
ム加熱方式の定着器である。この定着器109について
は次の(2)項で詳述する。
ム加熱方式の定着器である。この定着器109について
は次の(2)項で詳述する。
【0027】また、メインモータ123は、給紙ローラ
105には給紙ローラクラッチ124を介して、レジス
トローラ対106にはレジストローラクラッチ125を
介して駆動力を与えており、さらに感光ドラム117を
含む画像形成部108の各ユニット、定着器109、排
紙ローラ111にも駆動力を与えている。
105には給紙ローラクラッチ124を介して、レジス
トローラ対106にはレジストローラクラッチ125を
介して駆動力を与えており、さらに感光ドラム117を
含む画像形成部108の各ユニット、定着器109、排
紙ローラ111にも駆動力を与えている。
【0028】そして、126はエンジンコントローラで
あり、レーザスキャナ部107、画像形成部108、定
着器109による電子写真プロセスの制御、上記本体1
01内の転写材の搬送制御を行っている。
あり、レーザスキャナ部107、画像形成部108、定
着器109による電子写真プロセスの制御、上記本体1
01内の転写材の搬送制御を行っている。
【0029】127はビデオコントローラであり、パー
ソナルコンピュータ等の外部装置131と汎用インター
フェース(セントロニクス、RS232C等)130で
接続されており、この汎用インターフェースから送られ
てくる画像情報をビットデータに展開し、そのビットデ
ータをVDO信号として、エンジンコントローラ126
へ送出している。
ソナルコンピュータ等の外部装置131と汎用インター
フェース(セントロニクス、RS232C等)130で
接続されており、この汎用インターフェースから送られ
てくる画像情報をビットデータに展開し、そのビットデ
ータをVDO信号として、エンジンコントローラ126
へ送出している。
【0030】(2)定着器109とその定着温度制御手
段 図2は定着器109の概略構成の模型図である。本例の
定着器109は特開平4−44075〜44083号公
報、同4−204980〜204984号公報等に開示
のテンションレスタイプの加熱フィルム方式の像加熱装
置である。
段 図2は定着器109の概略構成の模型図である。本例の
定着器109は特開平4−44075〜44083号公
報、同4−204980〜204984号公報等に開示
のテンションレスタイプの加熱フィルム方式の像加熱装
置である。
【0031】109cは加熱体としてのセラミックヒー
タ、109eは横断面略半円弧状樋型の支持体、109
aは円筒状の耐熱性フィルム(定着フィルム)、109
bは加圧部材としての弾性加圧ローラである。
タ、109eは横断面略半円弧状樋型の支持体、109
aは円筒状の耐熱性フィルム(定着フィルム)、109
bは加圧部材としての弾性加圧ローラである。
【0032】セラミックヒータ109cは、紙面に垂直
方向を長手とする横長部材であり、本例のものは、アル
ミナ等のセラミック製のヒータ基板aと、該ヒータ基板
の表面側に具備させた銀−バラジユーム(Ag−Pd)等の
発熱抵抗体層bと、この通電発熱抵抗体層bを含むヒー
タ基板表面を覆わせた耐熱ガラス層等のヒータ表面保護
層cと、ヒータ基板aの裏面側に配設したヒータ温度を
検出する温度検出手段としてのサーミスタ109dから
なるもので、全体に低熱容量であり、通電発熱抵抗体層
bに対する通電のON・OFFに対応して応答性よく迅速に
昇温・降温する。
方向を長手とする横長部材であり、本例のものは、アル
ミナ等のセラミック製のヒータ基板aと、該ヒータ基板
の表面側に具備させた銀−バラジユーム(Ag−Pd)等の
発熱抵抗体層bと、この通電発熱抵抗体層bを含むヒー
タ基板表面を覆わせた耐熱ガラス層等のヒータ表面保護
層cと、ヒータ基板aの裏面側に配設したヒータ温度を
検出する温度検出手段としてのサーミスタ109dから
なるもので、全体に低熱容量であり、通電発熱抵抗体層
bに対する通電のON・OFFに対応して応答性よく迅速に
昇温・降温する。
【0033】支持体109eは、耐熱性、電気絶縁性
で、高い加重に耐えられる剛性材料、例えばPPS(ポリ
フェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミ
ド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテル
ケトン)等で構成され、加熱体であるヒータ109cは
この支持体109eの下面の略中央部に支持体長手に沿
って設けた溝部内に、表面側を外向きにして嵌入させて
固定支持させてある。
で、高い加重に耐えられる剛性材料、例えばPPS(ポリ
フェニレンサルファイド)、PAI(ポリアミドイミ
ド)、PI(ポリイミド)、PEEK(ポリエーテルエーテル
ケトン)等で構成され、加熱体であるヒータ109cは
この支持体109eの下面の略中央部に支持体長手に沿
って設けた溝部内に、表面側を外向きにして嵌入させて
固定支持させてある。
【0034】円筒状の定着フィルム109aは、例え
ば、厚さ40μm〜100μm程度の耐熱性のフィルム
である。例えばポリイミドなどの基材フィルム上にPFA
やPTFE等の離型性の耐熱樹脂を被覆したフィルムであ
り、上記のようにヒータ109cを固定支持させた支持
体109eにルーズに外嵌させてある。
ば、厚さ40μm〜100μm程度の耐熱性のフィルム
である。例えばポリイミドなどの基材フィルム上にPFA
やPTFE等の離型性の耐熱樹脂を被覆したフィルムであ
り、上記のようにヒータ109cを固定支持させた支持
体109eにルーズに外嵌させてある。
【0035】加圧ローラ109bは、芯金dと、該芯金
に同心一体に設けたシリコーンゴム等の弾性・耐熱性材
料のローラ層eと、表面層fからなり、芯金dの両端部
をそれぞれ装置の手前側と奥側のシャーシ側板間に軸受
を介して回転自由に支持させてある。
に同心一体に設けたシリコーンゴム等の弾性・耐熱性材
料のローラ層eと、表面層fからなり、芯金dの両端部
をそれぞれ装置の手前側と奥側のシャーシ側板間に軸受
を介して回転自由に支持させてある。
【0036】そしてヒータ109cを下面に支持させ、
円筒状定着フィルム109aを外嵌させた支持体109
eを加圧ローラの上側にヒータ109cの部分を加圧ロ
ーラ109bの上面に対向させて位置させ、支持体10
9eを加圧手段にて加圧ローラ109bの上面に対して
所定の押圧力をもって圧接させた状態に保持させる。
円筒状定着フィルム109aを外嵌させた支持体109
eを加圧ローラの上側にヒータ109cの部分を加圧ロ
ーラ109bの上面に対向させて位置させ、支持体10
9eを加圧手段にて加圧ローラ109bの上面に対して
所定の押圧力をもって圧接させた状態に保持させる。
【0037】これにより、ヒータ109cの下面と加圧
ローラ109bの上面との間に定着フィルム109aを
挟んで所定幅の定着ニップ部nが形成される。
ローラ109bの上面との間に定着フィルム109aを
挟んで所定幅の定着ニップ部nが形成される。
【0038】加圧ローラ109bは駆動手段Mにより矢
印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この
加圧ローラ109bの回転駆動による該加圧ローラ10
9bと定着フィルム109aの外面との、定着ニップ部
nにおける圧接摩擦力で円筒状定着フィルム109aに
回転力が作用して、該定着フィルム109aがその内面
が定着ニップ部nにおいてヒータ109cの下面に密着
して摺勤しながら矢印の時計方向に加圧ローラ109b
の回転周速度に略対応した周速度をもって支持体109
eの外回りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
印の反時計方向に所定の周速度で回転駆動される。この
加圧ローラ109bの回転駆動による該加圧ローラ10
9bと定着フィルム109aの外面との、定着ニップ部
nにおける圧接摩擦力で円筒状定着フィルム109aに
回転力が作用して、該定着フィルム109aがその内面
が定着ニップ部nにおいてヒータ109cの下面に密着
して摺勤しながら矢印の時計方向に加圧ローラ109b
の回転周速度に略対応した周速度をもって支持体109
eの外回りを回転状態になる(加圧ローラ駆動方式)。
【0039】支持体109eはヒータ109cを保持す
るとともに定着フィルム109aの回転時の搬送安定性
を図るフィルムガイドの役目もしている。
るとともに定着フィルム109aの回転時の搬送安定性
を図るフィルムガイドの役目もしている。
【0040】加圧ローラ109bが回転駆動され、それ
に伴って円筒状の定着フィルム109aが支持体109
eの外回りを回転し、ヒータ109cに通電がなされて
該ヒータ109cの発熱で定着ニップ部nが所定の温度
に立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部
nに未定着トナー画像tを担持した転写材Pが導入さ
れ、定着ニップ部nにおいて転写材Pのトナー画像担持
面側が定着フィルム109aの外面に密着して回転して
いる定着フィルム109aと一緒に定着ニップ部nを扶
持搬送されていく。この扶持搬送過程において、ヒータ
109cの熱が定着フィルム109aを介して転写材P
に付与され、転写材P上の未定着トナー画像tが加熱加
圧定着される。
に伴って円筒状の定着フィルム109aが支持体109
eの外回りを回転し、ヒータ109cに通電がなされて
該ヒータ109cの発熱で定着ニップ部nが所定の温度
に立ち上がって温調された状態において、定着ニップ部
nに未定着トナー画像tを担持した転写材Pが導入さ
れ、定着ニップ部nにおいて転写材Pのトナー画像担持
面側が定着フィルム109aの外面に密着して回転して
いる定着フィルム109aと一緒に定着ニップ部nを扶
持搬送されていく。この扶持搬送過程において、ヒータ
109cの熱が定着フィルム109aを介して転写材P
に付与され、転写材P上の未定着トナー画像tが加熱加
圧定着される。
【0041】転写材Pは定着ニップ部nを通過すると回
転している定着フィルム109aの外面から曲率分離し
て搬送される。
転している定着フィルム109aの外面から曲率分離し
て搬送される。
【0042】次に、以上のようなプリンタにおける定着
器109に備えられたセラミックヒータ109cの駆動
回路を図3に示す。同図において、1は本プリンタを接
続する交流電源で、本プリンタは商用電源をACフィル
タ2を介してセラミックヒータ109cへ供給すること
により、セラミックヒータ109cを発熱させる。この
セラミックヒータ109cへの電力の供給は、電力供給
手段としてのトライアック4により通電、遮断を行うこ
とにより制御されている。
器109に備えられたセラミックヒータ109cの駆動
回路を図3に示す。同図において、1は本プリンタを接
続する交流電源で、本プリンタは商用電源をACフィル
タ2を介してセラミックヒータ109cへ供給すること
により、セラミックヒータ109cを発熱させる。この
セラミックヒータ109cへの電力の供給は、電力供給
手段としてのトライアック4により通電、遮断を行うこ
とにより制御されている。
【0043】抵抗5、6はトライアック4のためのバイ
アス抵抗で、フォトトライアックカプラ7は、一次(通
電発熱抵抗体層bを含む給電電路)、二次(サーミスタ
109dを含む温調電路)間の沿面距離を確保するため
のデバイスである。このフォトトライアックカプラ7の
発光ダイオードに通電することにより、トライアック4
をオンする。
アス抵抗で、フォトトライアックカプラ7は、一次(通
電発熱抵抗体層bを含む給電電路)、二次(サーミスタ
109dを含む温調電路)間の沿面距離を確保するため
のデバイスである。このフォトトライアックカプラ7の
発光ダイオードに通電することにより、トライアック4
をオンする。
【0044】また、抵抗8は、フォトトライアックカプ
ラ7の電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ
9によりオン/オフする。トランジスタ9は抵抗10を
介して、温度設定手段及び判定手段並びに電力制御手段
としてのエンジンコントローラ126からの信号にした
がって動作する。
ラ7の電流を制限するための抵抗であり、トランジスタ
9によりオン/オフする。トランジスタ9は抵抗10を
介して、温度設定手段及び判定手段並びに電力制御手段
としてのエンジンコントローラ126からの信号にした
がって動作する。
【0045】また、ACフィルタ2を介して供給される
交流電源1は、整流器12によって整流され、抵抗1
3、ツェナーダイオード14、コンデンサ15を介して
トランジスタ16に入力される。
交流電源1は、整流器12によって整流され、抵抗1
3、ツェナーダイオード14、コンデンサ15を介して
トランジスタ16に入力される。
【0046】これにより、商用交流電源1のゼロクロス
ポイント(電圧の正負の切り替わるポイント)を検知
し、エンジンコントローラ126に報知する。例えば、
交流電源1がゼロクロスポイントにある時、トランジス
タ16はオフし、抵抗19の電圧はLOWとなり、エン
ジンコントローラ126に報知される。
ポイント(電圧の正負の切り替わるポイント)を検知
し、エンジンコントローラ126に報知する。例えば、
交流電源1がゼロクロスポイントにある時、トランジス
タ16はオフし、抵抗19の電圧はLOWとなり、エン
ジンコントローラ126に報知される。
【0047】なお、フォトカプラ18は一次・二次間の
沿面距離を確保するためのデバイスであり、抵抗17、
19はフォトカプラ18に流れる電流を制限するための
抵抗である。
沿面距離を確保するためのデバイスであり、抵抗17、
19はフォトカプラ18に流れる電流を制限するための
抵抗である。
【0048】エンジンコントローラ126は、このゼロ
クロス信号をトリガとし、位相制御または波数制御によ
りトライアック4をON/OFFする。
クロス信号をトリガとし、位相制御または波数制御によ
りトライアック4をON/OFFする。
【0049】また、109dはセラミックヒータ109
cの温度を検知するための温度検出手段としてのサーミ
スタである。このサーミスタ109dによって検出され
た温度をエンジンコントローラ126で監視し、エンジ
ンコントローラ126の内部で設定されているセラミッ
クヒータ109cの設定温度と比較することによって、
セラミックヒータ109cに供給するべき電力を算出
し、その供給する電力に対応した位相角(位相制御)ま
たは波数(波数制御)に換算し、その制御条件によりエ
ンジンコントローラ126がトランジスタ9にON信号
を送出する。
cの温度を検知するための温度検出手段としてのサーミ
スタである。このサーミスタ109dによって検出され
た温度をエンジンコントローラ126で監視し、エンジ
ンコントローラ126の内部で設定されているセラミッ
クヒータ109cの設定温度と比較することによって、
セラミックヒータ109cに供給するべき電力を算出
し、その供給する電力に対応した位相角(位相制御)ま
たは波数(波数制御)に換算し、その制御条件によりエ
ンジンコントローラ126がトランジスタ9にON信号
を送出する。
【0050】以上のような制御回路により、定着器10
9の温度は所定の温度に維持されるが、高速プリントを
行なった場合、温度制御性が悪くなる場合があった。
9の温度は所定の温度に維持されるが、高速プリントを
行なった場合、温度制御性が悪くなる場合があった。
【0051】そこで、本実施形態では、以下のような制
御を行なうことにより、適切な温度制御を実現してい
る。図4に本実施形態における制御フローを、図5に制
御のタイミングチャートの概略を示す。
御を行なうことにより、適切な温度制御を実現してい
る。図4に本実施形態における制御フローを、図5に制
御のタイミングチャートの概略を示す。
【0052】プリンタコントローラ126よりプリント
開始が指示されると、エンジン制御部は定着器109の
温度制御を開始し、定着器の温度がプリント可能な温度
になるように制御する(ステップSl)。
開始が指示されると、エンジン制御部は定着器109の
温度制御を開始し、定着器の温度がプリント可能な温度
になるように制御する(ステップSl)。
【0053】定着器109の温度がプリント可能温度に
達すると、プリントが開始され、従来例にて説明したシ
ーケンスにしたがって画像形成、用紙(転写材P)搬送
が行われる。
達すると、プリントが開始され、従来例にて説明したシ
ーケンスにしたがって画像形成、用紙(転写材P)搬送
が行われる。
【0054】一枚目の用紙先端が定着器109に到達し
たことを判断すると(ステップS2)、PI制御にて定
着器109の温度を一定に保ちつつ、一定時間経過する
のを待つ(ステップS3)。
たことを判断すると(ステップS2)、PI制御にて定
着器109の温度を一定に保ちつつ、一定時間経過する
のを待つ(ステップS3)。
【0055】一定時間が経過すると、このときPI制御
のI値として使用している値(P1)を記憶する(ステ
ップS4)。
のI値として使用している値(P1)を記憶する(ステ
ップS4)。
【0056】その後、用紙後端が定着器109を通過す
ることを判断し(ステップS5)、紙間での定着制御へ
と移行する(ステップS6)。
ることを判断し(ステップS5)、紙間での定着制御へ
と移行する(ステップS6)。
【0057】次の用紙の先端が定着器109に到達した
かどうかを判断し(ステップS7)、次の用紙が定着器
109に到達したと判定すると、前の用紙で使用したI
制御のI値(P1)を基準としてPI制御を行なう(ス
テップS8)。
かどうかを判断し(ステップS7)、次の用紙が定着器
109に到達したと判定すると、前の用紙で使用したI
制御のI値(P1)を基準としてPI制御を行なう(ス
テップS8)。
【0058】その後、一定時間が経過するのを待ち(ス
テップS9)、一枚目同様にI値(P2)をモニタし記
憶する(ステップS10)。
テップS9)、一枚目同様にI値(P2)をモニタし記
憶する(ステップS10)。
【0059】このI値(P2)は次に搬送される用紙の
先端が定着器109に到達した時点で、I制御のI値と
して適用されPI制御が行なわれる。以降、同様なシー
ケンスが繰り返して行われる(ステップS11〜)。
先端が定着器109に到達した時点で、I制御のI値と
して適用されPI制御が行なわれる。以降、同様なシー
ケンスが繰り返して行われる(ステップS11〜)。
【0060】本実施例では、次の用紙先端に供給される
電力量を前の用紙にて求まるI制御のI値で行なった
が、PI制御で求まる電力量にて行なっても良いことは
言うまでもないことである。
電力量を前の用紙にて求まるI制御のI値で行なった
が、PI制御で求まる電力量にて行なっても良いことは
言うまでもないことである。
【0061】また、次の用紙先端に供給される電力量を
前の用紙にて求まるI制御のI値に対して、紙種や紙サ
イズにより補正をかけた値を用いて行なってもよい。
前の用紙にて求まるI制御のI値に対して、紙種や紙サ
イズにより補正をかけた値を用いて行なってもよい。
【0062】上述のように、次の用紙先端で供給すべき
電力量の基準となるI制御のI値を前の用紙で必要とさ
れたI値を用いて温度制御を行なうことにより、高速プ
リントを行なった場合においても、用紙先端での定着器
温度のアンダシュートのない安定した温度制御が可能と
なる。
電力量の基準となるI制御のI値を前の用紙で必要とさ
れたI値を用いて温度制御を行なうことにより、高速プ
リントを行なった場合においても、用紙先端での定着器
温度のアンダシュートのない安定した温度制御が可能と
なる。
【0063】〔第2実施例〕本実施例においては、紙間
についても、一枚前に搬送された用紙において求められ
たI値を用いて電力制御を行なうものである。具体的な
制御について図4をもとに説明する。紙間制御以外につ
いては、第1実施例1で説明したため省略する。
についても、一枚前に搬送された用紙において求められ
たI値を用いて電力制御を行なうものである。具体的な
制御について図4をもとに説明する。紙間制御以外につ
いては、第1実施例1で説明したため省略する。
【0064】用紙後端が定着器109を通過すると、エ
ンジン制御部は定着器温調を紙間制御へと切り換える。
このとき、I制御のI値を先の用紙で求めたI値(P
1)に対して一定電力を減算した値を新たなI値として
用いる。たとえば、P1が500Wであれば、400
W、P2が520Wであれば420W、つまり、用紙が
定着器109を通過するときに求めたI値に対して、一
律100Wを減算した値を紙間初期のI値として用い
る。
ンジン制御部は定着器温調を紙間制御へと切り換える。
このとき、I制御のI値を先の用紙で求めたI値(P
1)に対して一定電力を減算した値を新たなI値として
用いる。たとえば、P1が500Wであれば、400
W、P2が520Wであれば420W、つまり、用紙が
定着器109を通過するときに求めたI値に対して、一
律100Wを減算した値を紙間初期のI値として用い
る。
【0065】上述のように、紙間初期での基準電力量を
前の用紙で求めたI値をもとに決定することで、熱容量
の小さい加圧ローラ109bを用いた高速プリントを行
なう場合においても、紙間初期での温度のオーバシュー
トを低減可能になる。
前の用紙で求めたI値をもとに決定することで、熱容量
の小さい加圧ローラ109bを用いた高速プリントを行
なう場合においても、紙間初期での温度のオーバシュー
トを低減可能になる。
【0066】なお、本実施例では、減算する電力量を絶
対電力量にて決めているが、前の用紙で求めたI値に対
して一定の割合にて行なっても良い。
対電力量にて決めているが、前の用紙で求めたI値に対
して一定の割合にて行なっても良い。
【0067】〔第3実施例〕本実施例においては、前の
用紙で求まるI制御のI値をモニタするときに、一定時
間の平均値にて記憶すべきI値を決定するものであり、
図6のタイミングチャートを用いて説明する。
用紙で求まるI制御のI値をモニタするときに、一定時
間の平均値にて記憶すべきI値を決定するものであり、
図6のタイミングチャートを用いて説明する。
【0068】一枚目の用紙が定着器109に到達する
と、紙により定着器109の温度が下がらないよう、供
給電力を増加させる。これに伴い、I制御のI値も徐々
に上がる。用紙先端が定着器に突入してから一定時間t
l後、I値のサンプリングを開始する。サンプリングは
一定時間t2行われ、この間の平均値をI値として記憶
する。ここで記憶されたI値は、次の用紙先端が定着器
109に到達したときに電力供給値の基準値として使用
される。以降、このシーケンスが繰り返され定着制御が
行なわれる。
と、紙により定着器109の温度が下がらないよう、供
給電力を増加させる。これに伴い、I制御のI値も徐々
に上がる。用紙先端が定着器に突入してから一定時間t
l後、I値のサンプリングを開始する。サンプリングは
一定時間t2行われ、この間の平均値をI値として記憶
する。ここで記憶されたI値は、次の用紙先端が定着器
109に到達したときに電力供給値の基準値として使用
される。以降、このシーケンスが繰り返され定着制御が
行なわれる。
【0069】このように、I値を平均化して使用するこ
とで、より良い精度、つまりは安定した電力制御が可能
となり、それぞれの用紙に対して一定の定着性を得るこ
とができる。
とで、より良い精度、つまりは安定した電力制御が可能
となり、それぞれの用紙に対して一定の定着性を得るこ
とができる。
【0070】〔第4実施例〕本実施例においては、前の
用紙で求まるI制御のI値とプリントモードを判断し、
この判断結果により、該当用紙先端が定着器109に到
達したときに供給する電力量を制御するものである。
用紙で求まるI制御のI値とプリントモードを判断し、
この判断結果により、該当用紙先端が定着器109に到
達したときに供給する電力量を制御するものである。
【0071】図7は本実施例に係わるタイミングチャー
トであり、両面プリントを行なった場合のチャートを示
している。
トであり、両面プリントを行なった場合のチャートを示
している。
【0072】両面プリントが指定された場合、一面目と
二面日の定着温度を比較すると、二面目を低く設定する
必要がある。このような場合には、前述のような前の用
紙にて求められたI値をそのまま使用することはできな
い。
二面日の定着温度を比較すると、二面目を低く設定する
必要がある。このような場合には、前述のような前の用
紙にて求められたI値をそのまま使用することはできな
い。
【0073】そこで、一面目に形成されたトナー画像を
定着するときに求められたI値を基にして、次に搬送さ
れる2面目用紙の先端が定着器109に到達するタイミ
ングでは、P1’をI値として使用する。ここでP1’
はP1に対してP1>P1’であり、P1から一定量を
減算した値あるいは一定割合で定めても良い。
定着するときに求められたI値を基にして、次に搬送さ
れる2面目用紙の先端が定着器109に到達するタイミ
ングでは、P1’をI値として使用する。ここでP1’
はP1に対してP1>P1’であり、P1から一定量を
減算した値あるいは一定割合で定めても良い。
【0074】次に、二面目にて求められたI値(P2)
を基にして、その後に搬送される1面目用紙の先端が定
着器109に到達するタイミングでI値としてP2’を
使用する。P2’は、P2<P2’であり、P2に対し
て一定量を加算した値あるいは一定割合で定めても良
い。
を基にして、その後に搬送される1面目用紙の先端が定
着器109に到達するタイミングでI値としてP2’を
使用する。P2’は、P2<P2’であり、P2に対し
て一定量を加算した値あるいは一定割合で定めても良
い。
【0075】また、P1=P2’、P2=P3’とする
ことも可能である。
ことも可能である。
【0076】このような制御を行なうことで、両面プリ
ント時にも安定した定着温度制御を行なうことが可能と
なる。
ント時にも安定した定着温度制御を行なうことが可能と
なる。
【0077】なお、本実施例では両面プリントについて
述べたが、厚紙やOHT、あるいは一般紙と封筒を交互
に印字するなど定着温度を変更する必要があるプリント
モードにおいてすべて適用可能であることは言うまでも
ない。更に、はがきフィーダや封筒フィーダなどの限ら
れた転写材を給紙する給紙口、あるいは予め用紙サイズ
のわかる用紙積載カセットを搭載している給紙口を判別
しても同様の適用が可能である。
述べたが、厚紙やOHT、あるいは一般紙と封筒を交互
に印字するなど定着温度を変更する必要があるプリント
モードにおいてすべて適用可能であることは言うまでも
ない。更に、はがきフィーダや封筒フィーダなどの限ら
れた転写材を給紙する給紙口、あるいは予め用紙サイズ
のわかる用紙積載カセットを搭載している給紙口を判別
しても同様の適用が可能である。
【0078】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
前の用紙において必要とされる定着温度制御を行なうた
めの電力量をもとにして、それ以降の電力供給量を制御
するため、熱容量の小さい定着器を用いて高速プリント
を行なう場合においても、オーバシュート、アンダシュ
ートの少ない安定した定着温度制御が実現し、定着性の
向上を図ることができる。
前の用紙において必要とされる定着温度制御を行なうた
めの電力量をもとにして、それ以降の電力供給量を制御
するため、熱容量の小さい定着器を用いて高速プリント
を行なう場合においても、オーバシュート、アンダシュ
ートの少ない安定した定着温度制御が実現し、定着性の
向上を図ることができる。
【図1】 第1実施例における画像形成装置の概略構成
模型図
模型図
【図2】 定着器(定着装置)の概略構成模型図
【図3】 定着ヒータ駆動回路図
【図4】 定着電力制御にかかわる制御フロー
【図5】 定着電力制御にかかわるタイミングチャート
【図6】 第3実施例における定着電力制御にかかわる
タイミングチャート
タイミングチャート
【図7】 第4実施例における定着電力制御にかかわる
タイミングチャート
タイミングチャート
【図8】 従来例における定着電力制御にかかわるタイ
ミングチャート
ミングチャート
101・・レーザプリンタ本体、107・・レーザスキ
ャナ部、108・・画像形成部、109・・定着器、1
09c・・セラミックヒータ
ャナ部、108・・画像形成部、109・・定着器、1
09c・・セラミックヒータ
フロントページの続き Fターム(参考) 2H033 AA02 AA20 BA11 BA12 BA25 BA30 CA07 CA22 CA23 CA26 CA30 CA46 CA48 3K058 AA04 AA42 AA71 BA18 CA12 CA23 CA46 CA61 CB04 CB10 CB25 CD01 CD02 CE13 CE19 DA01 GA06 5H323 AA36 BB05 CA08 DA01 DB04 EE01 FF01 GG04 JJ02 KK05 LL01 LL02 LL28 MM12 MM14
Claims (7)
- 【請求項1】画像形成手段により記録材上に未定着画像
を形成し、熱定着手段により該記録材上の未定着画像を
定着する画像形成装置であって、前記熱定着手段に電力
を供給する電力供給手段と、前記熱定着手段の温度を検
出する温度検出手段と、前記熱定着手段の温度を設定す
る温度設定手段と、該温度設定手段により設定されてい
る温度と、前記温度検出手段により検出される温度とを
比較判定する判定手段と、該判定手段の判定結果から前
記電力供給手段を制御する電力制御手段とを有する画像
形成装置において、 前記電力制御手段は、前記記録材が前記熱定着手段を通
過しているときの電力供給量を判定し、この電力供給量
に応じて、該記録材の次の記録材が前記定着手段を通過
する時の電力供給量を制御することを特徴とすることを
特徴とする画像形成装置。 - 【請求項2】前記電力制御手段は、前記記録材が前記熱
定着手段を通過しているときの電力供給量と同じ電力量
を、前記記録材より1枚あとに搬送される記録材の先端
が熱定着手段に到達するタイミングで前記熱定着手段に
供給する制御を行なうことを特徴とする請求項1に記載
の画像形成装置。 - 【請求項3】前記電力制御手段は、前記記録材が前記熱
定着手段を通過しているときの電力供給量に対して一定
の電力量を減じた電力量を、前記記録材が熱定着手段を
通過した直後に、前記熱定着手段に供給する制御を行な
うことを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項4】前記電力制御手段は、前記記録材が前記熱
定着手段を通過しているときの電力供給量を判定すると
きには、前記記録材が前記熱定着手段を通過していると
きの一定期間の平均電力にて判定する制御手段であるこ
とを特徴とする請求項1、2または3に記載の画像形成
装置。 - 【請求項5】前記電力制御手段は、前記記録材が前記熱
定着手段を通過しているときの電力供給量を判断し、前
記記録材より1枚あとに搬送される転写材の先端が熱定
着手段に到達するタイミングで、前記熱定着手段に供給
する電力量を、前記記録材より1枚あとに搬送される記
録材のプリントモードと前記判断されたこの電力供給量
をもとに供給する制御を行なうことを特徴とする請求項
1に記載の画像形成装置。 - 【請求項6】前記電力制御手段は、前記記録材が前記熱
定着手段を通過しているときの電力供給量を判断し、前
記記録材より1枚あとに搬送される記録材の先端が熱定
着手段に到達するタイミングで、前記熱定着手段に供給
する電力量を、前記記録材より1枚あとに搬送される記
録材の給紙口あるいは記録材の種類と前記判断されたこ
の電力供給量をもとに供給する制御を行なうことを特徴
とする請求項1に記載の画像形成装置。 - 【請求項7】前記熱定着手段は、通電により発熱する通
電発熱抵抗体を有する加熱体と、この加熱体と摺動して
移動するフィルムと、を有し、前記フィルムを介した前
記加熱体からの熱により未定着画像を記録材上に定着す
る定着器であることを特徴とする請求項1ないし6の何
れかに記載の画像形成装置。
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Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000138905A JP2001318560A (ja) | 2000-05-11 | 2000-05-11 | 画像形成装置 |
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---|---|---|---|
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JP (1) | JP2001318560A (ja) |
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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JP2018084782A (ja) * | 2016-11-25 | 2018-05-31 | ブラザー工業株式会社 | 画像形成装置、制御方法およびプログラム |
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2000
- 2000-05-11 JP JP2000138905A patent/JP2001318560A/ja active Pending
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