JP2003050517A - 定着装置の制御方法、及び定着装置 - Google Patents

定着装置の制御方法、及び定着装置

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JP2003050517A
JP2003050517A JP2001238848A JP2001238848A JP2003050517A JP 2003050517 A JP2003050517 A JP 2003050517A JP 2001238848 A JP2001238848 A JP 2001238848A JP 2001238848 A JP2001238848 A JP 2001238848A JP 2003050517 A JP2003050517 A JP 2003050517A
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temperature
heating element
support
detection sensor
heat roller
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Masanori Tanaka
正規 田中
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 発熱体への制御が容易で且つ温度ムラによる
画像不良を防止できる定着装置の制御方法及び定着装置
を提供する。 【解決手段】 記録紙20上の画像を定着するヒートロ
ーラ13と、ヒートローラ13又はヒートローラ13周
囲の温度を検出する温度検出センサ19と、ヒートロー
ラ13を通過する記録紙20を検出する記録紙検出セン
サ17と、ヒートローラ13への通電によりヒートロー
ラ13の温度制御を行う定着制御部10とを備える定着
装置11の制御方法において、定着制御部10は、所定
時間毎に、温度検出センサ19の検出温度を基にヒート
ローラ13の温度を所定温度に維持する温度制御を行っ
ており、記録紙検出センサ19が記録紙20を検出して
いるときには、記録紙20を検出していないときより
も、短い所定時間毎にヒートローラ13の温度制御を行
う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ファクシミリ、複
写機、プリンタ等の電子写真方式を用いた画像形成装置
に用いられる定着装置の制御方法、及び定着装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、ファクシミリ、複写機、プリン
タ等の画像形成装置においては、用紙に画像を定着する
ための定着装置が設けられている。定着装置は、ヒート
ローラ等の発熱体からの熱によって、用紙の未定着画像
を定着しているため、定着時に温度ムラが生じると画像
不良が発生し易くなる。
【0003】このため、特開平6−348163号公報
においては、立ち上がり特性の異なる複数の発熱体を用
いて、温度検出センサからの温度情報に基づいて、用い
る発熱体を切り替えることによって安定した画像を得る
技術が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上述の技術で
は、温度ムラによる画像不良を防止するために、複数の
発熱体を用いているので、発熱体への制御が複雑化して
しまうという課題がある。
【0005】そこで、本発明は、発熱体への制御が容易
で且つ温度ムラによる画像不良を防止できる定着装置の
制御方法及び定着装置を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、記録支持体上の画像を定着する発熱体と、発熱体又
は発熱体周囲の温度を検出する温度検出センサと、発熱
体を通過する記録支持体を検出する支持体検出センサ
と、発熱体への通電により発熱体の温度制御を行う制御
部とを備える定着装置の制御方法において、制御部は、
所定時間毎に、温度検出センサの検出温度を基に発熱体
の温度を所定温度に維持する温度制御を行っており、支
持体検出センサが記録支持体を検出しているときには、
記録支持体を検出していないときよりも、短い所定時間
毎に発熱体の温度制御を行うことを特徴とする。
【0007】この請求項1に記載の発明では、制御部
は、温度検出センサの検出温度が所定温度に達していな
いときには、発熱体の温度を所定温度にまで上げ、温度
検出センサの検出温度が所定温度よりも高いときには、
発熱体の温度を所定温度にまで下げる温度制御を所定時
間毎に行う。
【0008】ここで、支持体検出センサが記録支持体を
検出しているとき(記録支持体が発熱体を通過している
とき)には、記録支持体が発熱体の熱を奪うので、発熱
体の温度制御を頻繁に行う必要がある。このため、制御
部は、支持体検出センサが記録支持体を検出していない
とき(記録支持体が発熱体を通過していないとき)より
も、短い所定時間毎に発熱体の温度制御を行う。
【0009】一方、支持体検出センサが記録支持体を検
出していないときにおいては、記録支持体が発熱体を通
過しておらず、発熱体の温度制御を頻繁に行う必要が無
いので、支持体検出センサが記録支持体を検出している
ときよりも、長い所定時間毎に発熱体の温度制御を行
う。
【0010】このように、発熱体に記録支持体が通過し
ているときには、短い所定時間毎に発熱体の温度制御を
行うことにより、発熱体の微妙な温度変化に即対応する
ことができるので、温度ムラによる画像不良を防止でき
る。また、発熱体に記録支持体が通過していないときに
は、長い所定時間毎に発熱体の温度制御を行うので、制
御部の制御負荷を低減することができる。更に、複数の
発熱体を用いていないので、構成が簡単であるととも
に、発熱体への制御が容易である。
【0011】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、支持体検出センサが記録支持体を検出
しているときには、記録支持体を検出していないときよ
りも、発熱体への通電量を多くして発熱体の温度を上昇
させることを特徴とする。
【0012】この請求項2に記載の発明では、請求項1
に記載の発明と同様な作用効果を奏するとともに、記録
支持体が発熱体を通過しているときには、記録支持体の
通過による発熱体の温度低下を見越して、発熱体の温度
を高めているので、温度低下による定着不良の発生を防
止できる。また、記録支持体が発熱体を通過していない
ときには、記録支持体が発熱体を通過しているときより
も、発熱体への通電量を少なくしているので、消費電力
を低減することができる。尚、記録支持体が発熱体を通
過していない場合には、発熱体の温度を維持するために
必要な最低限の通電量にするのが望ましい。
【0013】請求項3に記載の発明は、請求項1又は2
に記載の発明において、支持体検出センサが記録支持体
を検出している時間が長いほど、発熱体への通電量を多
くして発熱体の温度を上昇させることを特徴とする。
【0014】この請求項3に記載の発明では、請求項1
又は2に記載の発明と同様な作用効果を奏するととも
に、支持体検出センサが記録支持体を検出している時間
が長いほど、即ち、記録支持体が長いほど、発熱体の温
度が低下し易いので、発熱体の温度を高くする。一方、
記録支持体が短いときには、発熱体の温度が低下し難い
ので、温度を記録支持体が長いときよりも、発熱体の温
度を低くする。
【0015】記録支持体の長さに応じて、発熱体の温度
を制御することにより、記録支持体の長さの変化による
発熱体の温度変化に対応できるので、温度ムラによる定
着不良を更に防止できる。
【0016】請求項4に記載の発明は、請求項1乃至3
のいずれかに記載の発明において、支持体検出センサが
記録支持体を検出している状態で、記録支持体を搬送す
るための駆動部が停止したときには、発熱体への通電を
停止することを特徴とする。
【0017】この請求項4に記載の発明では、請求項1
乃至3のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、記録支持体が発熱体を通過している状態
で、例えばジャム等により駆動部が停止したときに、発
熱体への通電を停止することにより、記録支持体の温度
が異常に上昇することを防止できる。
【0018】請求項5に記載の発明は、請求項1乃至4
に記載の発明において、制御部は、記録支持体の搬送速
度と支持体検出センサから発熱体までの距離とにより、
記録支持体が支持体検出センサに検出されてから発熱体
に到達するまでの到達時間を算出しており、支持体検出
センサが記録支持体を検出した後、算出した到達時間が
経過すると、支持体検出センサが記録支持体を検出して
いないときよりも、短い所定間隔毎に発熱体の温度制御
を行うことを特徴とする。
【0019】この請求項5に記載の発明では、請求項1
乃至4のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
るとともに、記録支持体が支持体検出センサに検出され
てから発熱体に到達するまでの到達時間を算出すること
により、支持体検出センサが発熱体から離れている場合
であっても、記録支持体が発熱体に到達した後におい
て、到達前よりも短い所定時間毎に発熱体の温度制御を
行う。支持体検出センサを発熱体から離すことができる
ことにより、支持体検出センサを、搬送路上を通過する
記録支持体を検出するためのセンサとしても用いること
ができるので、センサの数を低減でき、コストの低減が
図れる。
【0020】請求項6に記載の発明は、請求項1乃至5
のいずれかの制御方法を実行することを特徴とする定着
装置である。
【0021】この請求項6に記載の発明では、請求項1
乃至5のいずれかに記載の発明と同様な作用効果を奏す
る定着装置を提供できる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、添付した図面を参照しなが
ら本発明の実施の形態を詳細に説明する。図1は、本発
明の定着装置を用いた複合機の構成を概略的に示す構成
図であり、図2は、定着装置を概略的に示す構成図であ
る。図1に示すように、複合機1は、通信回線を介して
相手側ファクシミリ装置やパーソナルコンピュータとの
間で文書等の画像を送受信するファクシミリ機能と、原
稿の画像を記録紙(記録支持体)20に複写するコピー
機能と、パーソナルコンピュータ等からの画像データに
基づく画像を記録紙20に出力するプリンタ機能とを併
せ持ったものであり、複合機1の各部の制御を行う本体
制御部2と、ファクシミリ機能を制御するファクシミリ
制御部3と、コピー機能を制御するコピー制御部5と、
プリンタ機能を制御するプリンタ制御部7と、複合機の
画像形成動作を制御するプロッタ制御部9と、定着制御
部10と、定着装置11と、複合機の各種機能の切り替
えや各種設定等を行う操作部12と、記録紙の搬送等を
行うための駆動部14とを備えている。
【0023】本体制御部2は、ファクシミリ機能を用い
る際の通信制御や、画像処理や、ユーザによる操作部1
2への入力に対応する処理等を行っている。また、図1
に示す各制御部は、マイクロコンピュータによってそれ
ぞれ制御されている。尚、共通のマイクロコンピュータ
によって、各制御部を制御するようにしても良い。ま
た、ファクシミリ機能、コピー機能、プリンタ機能によ
って、本体制御部2が行う制御が異なるのは言うまでも
ない。
【0024】プロッタ制御部9は、電子写真方式による
画像形成に関するプロセス制御、即ち、像担持体である
感光体への書き込みによる静電潜像形成工程、静電潜像
をトナーによってトナー像として可視化する現像、トナ
ー像を記録紙20に転写する転写、記録紙20に転写さ
れたトナー像を定着する定着等の制御を行う。また、プ
ロッタ制御部9は、記録紙20を搬送するための搬送モ
ータ、ギヤ、及びクラッチ等により構成される駆動部1
4の制御をも行っている。
【0025】定着装置11は、図2に示すように、記録
紙上のトナー像(未定着画像)を定着するための発熱体
であるヒートローラ13と、ヒートローラ13に圧接す
る加圧ローラ15と、搬送路16を通りつつヒートロー
ラ13と加圧ローラ15との間に向けて搬送される記録
紙20を検出する記録紙検出センサ17と、ヒートロー
ラ13の周囲の温度を検出する温度検出センサ19とを
備えている。
【0026】定着装置11は、ヒートローラ13と加圧
ローラ15との間に記録紙20を挟持しつつ搬送し、熱
と圧力とで記録紙20の未定着画像を定着する。また、
記録紙検出センサ17及び温度検出センサ19は、ヒー
トローラ13及び加圧ローラ15の上流側に位置してい
る。尚、温度検出センサ19はヒートローラ13そのも
のの温度を検出するものであっても良い。
【0027】定着制御部10は、定着装置11のヒート
ローラ13の制御を行うものである。定着制御部10
は、ヒートローラ13への通電により(ヒートローラ1
3に負荷を与えることにより)ヒートローラ13の温度
を制御しており、ヒートローラ13の温度は、温度検出
センサ19の検出温度に応じて制御される。
【0028】また、定着制御部10には、複合機1の待
機時におけるヒートローラ13の目標温度k1(本実施
の形態では160℃)、複合機1の駆動時におけるヒー
トローラの目標温度k2(本実施の形態では180℃)
が予め入力されている。尚、目標温度k1及びk2の値
は、上述のものに限定されず、装置の仕様や使用環境等
に応じて適宜変更可能である。
【0029】定着制御部10は、所定時間(制御間隔)
毎に、温度検出センサ19からの検出温度Cと、目標温
度k1又はt2とを比較し、温度検出センサ19の検出
温度Cが目標温度k1又はk2になるようにヒートロー
ラ13への通電を制御している。換言すれば、定着制御
部10は、所定時間毎にヒートローラ11の温度Kが目
標温度k1又はk2になるようにヒートローラ13の温
度制御を行っている。本実施の形態では、後述するが、
定着制御部10が温度制御を行う所定時間(制御間隔)
は、待機時の場合(所定時間t1)と、駆動時において
記録紙20がヒートローラ13と加圧ローラ15との間
を通っている場合(所定時間t2)と、通っていない場
合(所定時間t3)とで異なっている。
【0030】次に、上述した構成及び図3のフローチャ
ートに基づいて本実施の形態の作用を説明する。
【0031】複合機1におけるコピー時において、図示
しない給紙部から記録紙20が給紙され、記録紙20に
未定着画像が転写された後、記録紙20は、駆動部14
によって搬送経路16を通りながらヒートローラ13と
加圧ローラ15との間に向かう。記録紙検出センサ17
が記録紙20を検出していない(記録紙検出センサ17
がOFF)ときには(ステップS1)、定着制御部10
は、所定時間t3(本実施の形態では2秒)毎に、温度
検出センサ19の検出温度Cと目標温度k2とを比較す
ることによって、ヒートローラ13の温度が目標温度k
2になるように制御する(ステップS3)。
【0032】即ち、検出温度Cが目標温度k2よりも大
きい場合には、ヒートローラ13への通電量を少なくし
てヒートローラ13の温度を下げることにより、ヒート
ローラ13の温度が目標温度k2になるようにする。ま
た、検出温度Cが目標温度k2よりも小さい場合には、
ヒートローラ13への通電量を大きくしてヒートローラ
の温度を上げることにより、ヒートローラ13の温度が
目標温度k2になるようにする。
【0033】一方、ステップS1において、記録紙検出
センサ17が記録紙20を検出している(記録紙検出セ
ンサ17がON)ときには、記録紙20がヒートローラ
13の熱を奪うことにより、ヒートローラ13の温度変
化が大きくなるので、ヒートローラ13の温度制御を頻
繁に行う必要がある。このため、定着制御部10は、ス
テップS3のときよりも短い所定時間t2(本実施の形
態では1秒)毎に、温度検出センサ19の検出温度Cと
目標温k2とを比較することによって、ヒートローラ1
3の温度が目標温度k2になるように制御する(ステッ
プS2)。定着制御部10は、複合機1の駆動時におい
て上述の動作を繰り返している。
【0034】このように、ヒートローラ13に記録紙2
0が通過しているときには、短い所定時間t2毎にヒー
トローラ13の温度制御を行うことにより、ヒートロー
ラ13の微妙な温度変化に即対応することができるの
で、温度ムラによる画像不良を防止できる。また、ヒー
トローラ13に記録紙20が通過していないときには、
長い所定時間t3でヒートローラ13の温度制御を行う
ので、定着制御部10の制御負荷を低減することができ
る。更に、従来のように複数の発熱体を用いていないの
で、構成が簡単であるとともに、ヒートローラ13への
制御が容易である。
【0035】また、複合機1の待機時においては、定着
制御部10は、所定時間t1(本実施の形態では3秒)
毎に、温度検出センサ19の検出温度Cと目標温度k1
とを比較して、ヒートローラ13の温度が目標温度k1
になるように制御している。尚、定着制御部10がヒー
トローラ13の温度制御を行う所定時間t1、t2、t
3の値は、上述のものに限定されず、定着装置11の仕
様や使用環境等によって適宜変更可能である。
【0036】次に、他の実施の形態を説明するが、その
説明にあたり、上述した部分と同様な部分には、同一の
符号を付することにより、その説明を省略する。
【0037】図4は、第2実施の形態に係る複合機の駆
動時において、定着制御部が行う温度制御を示すフロー
チャートである。第2実施の形態では、図4に示すよう
に、記録紙検出センサ17がONのときは(ステップS
10)、記録紙20がヒートローラ13と加圧ローラ1
5との間を通過しており、記録紙20がヒートローラ1
1の熱を奪っており、ヒートローラ13の温度が下がり
易くなる。
【0038】従って、定着制御部10は、ヒートローラ
13への通電量を多くしてヒートローラ13の温度を目
標温度k2よりも、例えば10℃程度高くする(ステッ
プS11)。即ち、定着制御部10は、所定時間t2毎
に検出温度Cと目標温度k2とを比較することにより、
ヒートローラ13の温度が目標温度k2よりも高くなる
ように、ヒートローラ13への通電量を調整している。
【0039】一方、記録紙検出センサ17がOFFのと
きは(ステップS10)、所定時間t3毎に、ヒートロ
ーラ13の温度が目標温度k2になるように、ヒートロ
ーラ13への通電量を調整する(ステップS12)。こ
のときのヒートローラ13への通電量は、ステップS1
1よりも少なくしているのは言うまでもない。尚、記録
紙20がヒートローラ13を通過していない場合には、
ヒートローラ13の温度を維持するために必要な最低限
の通電量にするのが望ましい。第2実施の形態では、定
着制御部10は、複合機1の駆動時において、上述の動
作を繰り返している。
【0040】記録紙20がヒートローラ13を通過して
いるときには、記録紙20の通過によるヒートローラ1
3の温度低下を見越して、ヒートローラ13の温度を高
めているので、温度低下による定着不良の発生を防止で
きる。また、記録紙20がヒートローラ13を通過して
いないときには、記録紙20がヒートローラ13を通過
しているときよりも、ヒートローラ13への通電量を少
なくしているので、消費電力を低減することができる。
【0041】図5は、第3実施の形態に係る複合機の駆
動時において、定着制御部が行う温度制御を示すフロー
チャートである。第3実施の形態では、図1の一点鎖線
で示すように、記録紙検出センサ17が記録紙20を連
続して検出している時間を計測する検出タイマ23を設
けていることが第1実施の形態と異なる。
【0042】図5に示すように、記録紙検出センサ17
がONになると(ステップS20)、検出タイマ23に
よる記録紙検出センサ17のON時間の計測が行われる
(ステップS21)。そして、所定時間t2毎に、検出
タイマ23が計測した時間(タイマ計測値)に応じてヒ
ートローラ13への通電量を徐々に調節する(ステップ
S22)。
【0043】このステップS22では、記録紙検出セン
サ17が連続してONしている時間が長いとき、換言す
れば、ヒートローラ13と加圧ローラ15との間を通過
している記録紙20が長いときには、ヒートローラ13
の温度が下がり易くなるので、検出タイマ23が計測し
た時間が長いほど、ヒートローラ13への通電量を多く
してヒートローラ13の温度を目標温度k2よりも高く
する。
【0044】即ち、本実施の形態では、A4サイズの記
録紙20を通紙するときにおいては、ヒートローラ13
の温度を目標温度k2に設定しており、ヒートローラ1
3への温度制御を行う際において、検出タイマ23が計
測している時間がA4サイズの記録紙20がヒートロー
ラ13と加圧ローラ15を通過するのに要する時間内で
あった場合には、ヒートローラ13の温度を目標温度k
2になるように制御する。
【0045】また、ヒートローラ13への温度制御を行
う際において、検出タイマ23が計測している時間がA
4サイズの記録紙20がヒートローラ13と加圧ローラ
15を通過するのに要する時間を超えた場合(例えば、
A3サイズの記録紙20を通紙した場合)には、ヒート
ローラ13への通電量を時間の経過とともに、徐々に大
きくしていき、ヒートローラ13の温度を上げる。本実
施の形態では、A3サイズの記録紙20を通紙した場合
には、ヒートローラ13の温度を目標温度k2よりも1
0℃程度高くしているが、これに限定されるものではな
く、適宜変更可能である。
【0046】このように、定着制御部10が、記録紙2
0の長さに応じて、ヒートローラ13の温度を制御する
ことにより、記録紙20の長さの変化によるヒートロー
ラ13の温度変化に対応できるので、温度ムラによる定
着不良を更に防止できる。
【0047】一方、ステップ20において、記録紙検出
センサ23がOFFになると、検出タイマ23のタイマ
計測値を0にし(ステップS23)、ヒートローラ13
の温度が目標温度k2を維持するように、ヒートローラ
13への通電量を制御する(ステップS24)。第3実
施の形態では、定着制御部10は、複合機1の駆動時に
おいて、上述の動作を繰り返している。
【0048】図6は、第4実施の形態に係る駆動時の定
着制御部が行う温度制御を示すフローチャートである。
第4実施の形態では、図6に示すように、記録紙検出セ
ンサ17がONしている状態で駆動部14の搬送モータ
が回転しているときには(ステップS31及びステップ
S32)、第3実施の形態のステップS22と同様に、
検出タイマ23のタイマ計測値に応じたヒートローラ1
3の温度制御を所定時間t2毎に行う(ステップS3
4)。
【0049】また、記録紙検出センサ17がONしてい
る状態で駆動部14の搬送モータの回転が停止している
場合には(ステップS31及びステップS32)、ヒー
トローラ13への通電を停止する(ステップS35)。
記録紙20がヒートローラ13と加圧ローラ15との間
を通過している状態で、例えばジャム等により駆動部1
4が停止したときに、ヒートローラ13への通電を停止
することにより、記録紙20の温度が異常に上昇するこ
とを防止できる。
【0050】一方、ステップS31において、記録紙検
出センサ17がOFFになると、ヒートローラ13の温
度が目標温度k2を維持するように、所定時間t3毎に
ヒートローラ13への通電量を調整する(ステップS3
3)。第3実施の形態では、定着制御部10は、複合機
1の駆動時において上述の動作を繰り返している。
【0051】図7は、第5実施の形態に係る駆動時の定
着制御部が行う温度制御を示すフローチャートである。
第5実施の形態では、定着制御部10は、記録紙20の
搬送速度と、記録紙センサ17からヒートローラ13ま
での距離とにより、記録紙20が記録紙検出センサ17
を通過してから、ヒートローラ13に達するまでの到達
時間Tを算出しており、図1の二点鎖線で示すように、
この算出値Tをカウントする到達タイマ25を設けてい
ることが第1実施の形態と異なる。
【0052】本実施の形態では、定着制御部10には、
記録紙20の搬送速度、及び記録紙センサ17からヒー
トローラ13までの距離が予め入力されている。尚、複
合機によっては、画像の解像度が低い(例えば、600
dpi)ときには、記録紙20を高速で搬送する高速モ
ード、解像度が高い(例えば、1200dpi)ときに
は、記録紙20を低速で搬送する低速モードといったよ
うに、画像の解像度に応じて記録紙20の搬送速度を可
変にしているものがあり、この場合には、それぞれの搬
送モードに応じた搬送速度が定着制御部10に入力され
ていることは言うまでもない。
【0053】図7に示すように、記録紙検出センサがO
Nになると(ステップS41)、定着制御部10は、記
録紙がヒートローラ13に到達する到達時間を算出し、
この算出値を到達タイマ25のカウント値Tとしてセッ
トする。即ち、到達タイマ25のカウント値Tを初期化
する(ステップS42)。到達タイマ25は、セットさ
れたカウント値Tをカウントダウンしていき、そのカウ
ント値Tが0になるまでは(ステップS43)、所定時
間t3毎にヒートローラ13の温度制御を行い、ヒート
ローラ13の温度が目標温度k2になるようにする(ス
テップS45)。
【0054】到達タイマ25のカウント値Tが0になる
と(ステップS43)、第1実施の形態のステップS2
と同様に、定着制御部10は、所定時間t2毎に、ヒー
トローラ13の温度が目標温度k2になるように制御す
る(ステップS44)。
【0055】そして、記録紙検出センサ17がOFFに
なると、到達タイマ25を再び初期化し(ステップS4
7)、到達タイマ25のカウント値が0になるまで、定
着制御部10は、所定時間t2毎にヒートローラ13の
温度が目標温度k2になるように制御し(ステップS5
0)、カウント値Tが0になると、定着制御部10は、
所定時間t3毎にヒートローラ13の温度制御を行い、
ヒートローラ13の温度が目標温度k2になるようにす
る(ステップS49)。
【0056】即ち、ステップS46において、記録紙検
出センサ17がOFFになったとき、記録紙20の後端
部分が、ヒートローラ13の上流側に残っている。従っ
て、記録紙20の後端部分が、ヒートローラ13と加圧
ローラ15の間を抜けるまで、ステップS50の温度制
御を行う。第4実施の形態では、定着制御部10は、複
合機1の駆動時において上述の動作を繰り返している。
【0057】記録紙20が記録紙検出センサ17に検出
されてからヒートローラ13に到達するまでの到達時間
を算出することにより、記録紙検出センサ17がヒート
ローラ13から離れていても、記録紙20がヒートロー
ラ13を通過している間にのみ、短い所定間隔t2でヒ
ートローラ13の温度制御を行える。また、記録紙検出
センサ17をヒートローラ13から離すことができるこ
とにより、記録紙検出センサ17を、搬送路16上を通
過する記録紙20を検出するためのセンサとしても用い
ることができるので、センサの数を低減でき、コストの
低減が図れる。
【0058】本発明は、上述した実施の形態に限定され
ず、その要旨を逸脱しない範囲内において、種々の変形
が可能である。例えば、本実施の形態では、発熱体とし
て、ヒートローラ13を用いたが、いわゆる定着ベルト
を用いてもよく、特に限定しない。
【0059】第3実施の形態では、記録紙20の長さに
応じてヒートローラ13の温度を調整したが、記録紙2
0の幅や厚みに応じてヒートローラ13の温度を調整し
てもよい。即ち、記録紙20の幅が大きいときや、記録
紙20が厚いときには、ヒートローラ13が記録紙20
に奪われる熱が大きくなるので、ヒートローラ13への
通電量を増やしてヒートローラ13の温度を高くする。
【0060】尚、記録紙20の幅や厚さは、操作部12
に入力した記録紙20の種類(例えば、A4サイズの普
通紙、薄紙、OHPシート等)によって算出することが
できる。また、記録紙20の長さも、操作部12に入力
した記録紙20の種類によって算出するようにしても良
い。
【0061】本発明は、複合機1の定着装置11に適用
したが、これに限定されず、ファクシミリ装置、複写
機、プリンタの定着装置として適用しても、同様な作用
効果を得る。
【0062】
【発明の効果】請求項1に記載の発明では、発熱体に記
録支持体が通過しているときには、短い所定時間毎に温
度制御を行うことにより、発熱体の微妙な温度変化に即
対応することができるので、温度ムラによる画像不良を
防止できる。また、発熱体に記録支持体が通過していな
いときには、長い所定時間毎に温度制御を行うので、制
御部の制御負荷を低減することができる。更に、複数の
発熱体を用いていないので、構成が簡単であるととも
に、発熱体への制御が容易である。
【0063】請求項2に記載の発明では、請求項1に記
載の発明と同様な効果を奏するとともに、記録支持体が
発熱体を通過しているときには、発熱体の温度を高めて
いるので、温度低下による定着不良の発生を防止でき
る。また、記録支持体が発熱体を通過していないときに
は、発熱体への通電量を少なくしているので、消費電力
を低減することができる。
【0064】請求項3に記載の発明では、請求項1又は
2に記載の発明と同様な効果を奏するとともに、記録支
持体の長さに応じて、発熱体の温度を制御することによ
り、記録支持体の長さの変化による発熱体の温度変化に
対応できるので、温度ムラによる定着不良を更に防止で
きる。
【0065】請求項4に記載の発明では、請求項1乃至
3のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、記録支持体が発熱体を通過している状態で、駆動部
が停止したときに、発熱体への通電を停止することによ
り、記録支持体の温度が異常に上昇することを防止でき
る。
【0066】請求項5に記載の発明では、請求項1乃至
4のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏するととも
に、支持体検出センサを発熱体から離すことができるこ
とにより、支持体検出センサを、搬送路上を通過する記
録支持体を検出するためのセンサとしても用いることが
できるので、センサの数を低減でき、コストの低減が図
れる。
【0067】請求項6に記載の発明では、請求項1乃至
5のいずれかに記載の発明と同様な効果を奏する定着装
置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の定着装置を用いた複合機の構成を概略
的に示す構成図である。
【図2】定着装置を示す構成図である。
【図3】第1実施の形態に係る複合機の駆動時におい
て、定着制御部が行う温度制御を示すフローチャートで
ある。
【図4】第2実施の形態に係る複合機の駆動時におい
て、定着制御部が行う温度制御を示すフローチャートで
ある。
【図5】第3実施の形態に係る複合機の駆動時におい
て、定着制御部が行う温度制御を示すフローチャートで
ある。
【図6】第4実施の形態に係る複合機の駆動時におい
て、定着制御部が行う温度制御を示すフローチャートで
ある。
【図7】第5実施の形態に係る複合機の駆動時におい
て、定着制御部が行う温度制御を示すフローチャートで
ある。
【符号の説明】
10 定着制御部(制御手段) 11 定着装置 12 駆動部 13 ヒートローラ(発熱体) 17 記録紙検出センサ(支持体検出センサ) 19 温度検出センサ

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 記録支持体上の画像を定着する発熱体
    と、発熱体又は発熱体周囲の温度を検出する温度検出セ
    ンサと、発熱体を通過する記録支持体を検出する支持体
    検出センサと、発熱体への通電により発熱体の温度制御
    を行う制御部とを備える定着装置の制御方法において、 制御部は、所定時間毎に、温度検出センサの検出温度を
    基に発熱体の温度を所定温度に維持する温度制御を行っ
    ており、支持体検出センサが記録支持体を検出している
    ときには、記録支持体を検出していないときよりも、短
    い所定時間毎に発熱体の温度制御を行うことを特徴とす
    る定着装置の制御方法。
  2. 【請求項2】 支持体検出センサが記録支持体を検出し
    ているときには、記録支持体を検出していないときより
    も、発熱体への通電量を多くして発熱体の温度を上昇さ
    せることを特徴とする請求項1に記載の定着装置の制御
    方法。
  3. 【請求項3】 支持体検出センサが記録支持体を検出し
    ている時間が長いほど、発熱体への通電量を多くして発
    熱体の温度を上昇させることを特徴とする請求項1又は
    2に記載の定着装置の制御方法。
  4. 【請求項4】 支持体検出センサが記録支持体を検出し
    ている状態で、記録支持体を搬送するための駆動部が停
    止したときには、発熱体への通電を停止することを特徴
    とする請求項1乃至3のいずれかに記載の定着装置の制
    御方法。
  5. 【請求項5】 制御部は、記録支持体の搬送速度と支持
    体検出センサから発熱体までの距離とにより、記録支持
    体が支持体検出センサに検出されてから発熱体に到達す
    るまでの到達時間を算出しており、支持体検出センサが
    記録支持体を検出した後、算出した到達時間が経過する
    と、支持体検出センサが記録支持体を検出していないと
    きよりも、短い所定間隔毎に発熱体の温度制御を行うこ
    とを特徴とする請求項1乃至4のいずれかに記載の定着
    装置の制御方法。
  6. 【請求項6】 請求項1乃至5のいずれかの制御方法を
    実行することを特徴とする定着装置。
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