JP2006293280A - 画像形成装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】 装置全体を大きくすることなく、紙の先端位置と横位置に合わせて書込み位置を補正でき、画像と用紙の位置を精確に決めることができるようにする。
【解決手段】 レジストローラ位置から転写位置まで記録媒体を搬送する搬送手段と、レジストローラより記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端及び側端部を計測するための計測手段と、当該計測手段により求められた記録媒体先端と記録媒体側端部の各々の基準位置からのズレ量に基づき、複数の作像手段における書込みタイミングを制御する制御手段と、複数の作像手段からトナー画像を一時的に重ね転写される中間転写手段と、を備えて成る画像形成装置であって、前記計測手段の計測位置から転写位置までの距離が、複数の作像手段のうちの最初の書込み位置から中間転写手段を経て転写位置に至るまでの距離よりも長く設定された構成である。
【選択図】 図2

Description

本発明は、複写機、ファクシミリ、プリンタ等の電子写真式画像形成装置に係り、特に像担持体上のトナー像と用紙とを精度良く位置合わせするためのレジストレーション処理に関するものである。
特開平7−187449号公報 特開2003−248410号公報
用紙搬送して像担持体に形成されたトナー像を正しい位置に印字することは容易でない。用紙が斜行して横ズレを発生させる場合があり、このような用紙の横ズレが発生すると、用紙に形成される画像が傾いたりズレたりし、更には定着後に用紙にシワが寄ったりジャム発生の原因にもなる。紙送り方向に直交する方向でトナー像と用紙とを精度良く位置合わせ(横レジ)するための補正方法として、大きく分けて次の2通りの方法がある:
1.画像位置を基準として(書込み主走査方向)、基準位置からの紙位置の横ズレ量を測定して、紙位置を移動し補正する方法;
2.画像位置を基準として、基準位置からの紙位置の横ズレ量を測定して、その横ズレ量に合わせて書込み位置を移動し補正する方法。
第1の方法では、紙位置の横ズレ量を測定して、その用紙を測定横ズレ量に応じて横にずらす移動機構が必要になる。このため、用紙搬送機構が複雑になり、コストの上昇が避けられない。また近年、画像形成装置の生産性を高めるために高速化が顕著になり、機械的に行う用紙の横移動の時間も十分に取ることが難しくなっている。
第2の方法は、紙位置の横ズレ量を測定することは第1の方法と同じであるが、補正の仕方として書込みタイミングを変化させて対応できるので、第1方法の機械的に用紙を横にずらす動作と比べて、時間的に余裕ができ、高速化に対応しやすいと言える。しかしながら、近年、カラー化に伴い、4連タンデムタイプで中間転写方式による画像形成が主流となりつつあり、このような画像形成では、最初の書込みタイミングを用紙搬送の送りタイミングより速くしないと画像形成が間に合わなくなってしまう。即ち、4連タンデムのために最初の色の感光体への書込み開始位置から全色書込み、中間転写体を介して転写位置に至るまでの距離(時間距離)が、従来の1ドラムの書込み位置から転写までの距離に比べて、非常に長くなっている。そのため最初の書込みタイミングに間に合うように用紙の横ズレ量を測定するには搬送距離を「書込み・転写」距離よりも長くしなければならず、更に用紙を転写位置まで搬送する間に更に用紙が横ズレしてしまう可能性も大きい。
図22に従来型の画像形成装置構成を示す。この図において、画像形成装置は、イエロー、マゼンタ、シアン、ブラックの各色毎に設けられた像担持体としての感光体ドラム上に各色毎のトナー像を形成する画像形成部31Y、31M、31C、31BKと、そのトナー像を一旦転写する中間転写ベルト3と、当該中間転写ベルト3上のトナー像を用紙に転写する転写手段である二次転写ローラ40と、給紙カセット5から用紙を送り出す給紙手段と、用紙を中間転写ベルト3と二次転写ローラ40の間へ搬送する給送手段と、用紙にトナー像を定着する定着器9と、用紙を排紙トレーに排紙する排紙手段と、を具備している。このような画像形成装置では、並列に配置された画像形成部における最初の書込み位置(P1)から転写位置(T1)までの距離(P1〜T1)が非常に長くなっており、紙端検知センサ位置(S1)から転写位置(T1)までの距離(S1〜T1)に対して、(S1〜T1)>(P1〜T1)を満足することができない。装置のレイアウトによっては、給紙カセット上の用紙先端位置から転写位置までの距離すら(P1〜T1)に満たない場合がある。
このような場合、どうしても書込み補正をしようとするならば、搬送路中に紙端検知センサを置き、用紙の位置ズレを計測し、計測後に用紙をいったん停止し、制御の方で測定値に基づいて書込みのタイミング指令を出し、一次転写を始め、トナー画像の先端位置と転写位置までの距離を換算して用紙位置とトナー画像位置が所定の位置になるまで用紙位置を一時停止して保持しておかなければならない。即ち、画像位置合わせするために、用紙を必ず一時停止する必要がある。この停止時間は丸々生産性の低下に繋がる不具合である。
また図22の従来機種例のような構成において、書込み補正を可能とするために搬送路中に紙端検知センサを設置した時、用紙端を検知してから用紙は複数の搬送ローラ群、レジストローラを経由して転写位置T1まで送られるため、搬送中の用紙の曲がりや遅れ・進みが発生し易く、またレジストローラでの曲がり矯正や搬送タイミングの補正により、紙端検知センサでの紙端位置からずれ易くなってしまうため、正確な用紙と画像位置の関係が大きくずれることが頻繁に発生することになる。
用紙の横ズレ補正に関しては、特許文献1や特許文献2に開示されたようなものがある。特許文献1では、搬送される用紙を読み取る読取手段と、読取手段が読み取った読取データから用紙端部を検知する用紙端検知手段と、用紙端検知手段が検知した所定の複数ライン毎の用紙端部データから用紙端部の基準位置データと測定位置データとを決定する用紙端決定手段と、用紙端決定手段が決定した基準位置データと測定位置データとから用紙のズレ量及びズレ方向を検知する用紙ズレ検知手段とを設け、用紙ズレ検知手段の検知結果に基づいて制御手段により補正機構を制御し、用紙の横ズレを補正する。特許文献2では、用紙搬送方向に対し、読取画素が垂直方向に並ぶように、用紙の通過領域にCIS(コンタクトイメージセンサ)を配置しておき、全読取画素の1/7に相当する一部の読取画素を短周期TSで繰り返し読み出し、搬送されるシートの先端位置を検知する。このシートの先端位置が検知されたタイミングを基に、所定時間待機してから感光ドラムに照射されるレーザの副走査方向の書き出しを開始する。また全読取画素の6/7に相当する読取画素を長周期で読み出し、搬送されるシートの横端位置を検知する。この検知された用紙の横端位置を基に、そのズレ量を計算して用紙の主走査方向の書き出し位置を補正する。
また、上記第1の方法では通常、用紙検知位置から転写位置までの用紙搬送距離が比較的短いため、先に書込みをスタートしなければならない。一回のジョブ中にペーパーエンドとなった時、既に書込みが始まり、中間転写ベルトに一部の画像が転写された状態となっている。これをそのままに動作継続すると、中間転写ベルトから2次転写部材にトナー画像が転写され、各部材がトナーで汚染されてしまう。トナー自体が無駄になるばかりか、汚染された部材のリカバリーのために中間転写ベルトや2次転写部材のクリーニングが必要になる.そのために関連部材の消耗を早め、無駄な時間を消費することになり、非生産的で、またクリーニングのために各部材の寿命を短くしてしまう等の不具合が生じる.そのために、書込みを即時中断して、2次転写部材を中間転写ベルトから解離させ、中間転写ベルトをクリーニングしなければならない。
第2の方法であれば、書込み動作前にペーパーエンドが分かるため、前もって書込みを中断することができる。または同じ用紙がセットされている別の給紙トレイから用紙を送り出して、プリント動作を継続するようなことも可能である.
既述のように、最初の書込み位置から転写位置までの距離が長い場合、用紙の位置を搬送路中で測定して、その結果に基づいて書込み位置をタイミング変更して行うことが難しい。それは従来型装置の構成上、図22に示すように、用紙位置測定位置から転写位置までの距離が書込み位置から転写位置までの距離に比べて短くなっていたからである。近年、複数の作像系を並べて、カラープリントを作成する画像形成装置が増加し、とみにその傾向が大きくなっている。
本発明は、そのような問題に対応するために、装置全体を大きくすることなく、紙の先端位置と横位置に合わせて書込み位置を補正でき、画像と用紙の位置を精確に決めることができるようにすることを狙いとしている。即ち、用紙位置を検知して用紙のズレ量を測定した後、そのズレ量に合わせて書込みタイミングを補正でき、常に用紙と画像位置が正確に決められる画像形成装置を提供することを本発明の課題とする。
前記課題は本発明により、レジストローラより記録媒体搬送方向下流から転写位置まで記録媒体を搬送する搬送手段と、レジストローラより記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端及び側端部を計測するための計測手段と、当該計測手段により求められた記録媒体先端と記録媒体側端部の各々の基準位置からのズレ量に基づき、複数の作像手段における書込みタイミングを制御する制御手段と、複数の作像手段からトナー画像を一時的に重ね転写される中間転写手段と、を備えて成る画像形成装置であって、前記計測手段の計測位置から転写位置までの距離が、複数の作像手段のうちの最初の書込み位置から中間転写手段を経て転写位置に至るまでの距離よりも長く設定された構成となることにより解決される。
搬送手段は無端ベルトで構成され、少なくとも前記計測手段の計測位置から転写位置までを直線状に配置すれば、好適である。中間転写手段と搬送手段がそれぞれ無端ベルトで構成され、中間転写ベルトのトナー画像搬送方向と搬送ベルトの記録媒体搬送方向とが互いにほぼ直交し、複数の作像手段が、転写位置までの記録媒体搬送面側に位置していることも好ましい。計測手段は、少なくとも搬送記録媒体左右どちらかの位置に配されるのがよい。制御手段は、計測手段によって測定された測定値と、予め設定された基準値とからズレ量を算出し、時間に換算して、書込みタイミングの指令を出すようになっているのがよい。制御手段は、計測手段の計測結果が予め規定された位置ズレ範囲外であったときは、位置ズレ範囲外であった用紙を機外に排出するようになっているのがよい。
また、レジストローラより記録媒体搬送方向下流から転写位置前まで記録媒体を搬送する搬送手段と、レジストローラより記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端、側端部、全幅及び後端を計測するための第1計測手段と、当該第1計測手段より記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端及び後端を計測する第2計測手段と、上記搬送手段の記録媒体搬送方向下流側で第2計測手段の後に配置された転写手段と、上記第1計測手段により求められた記録媒体先端と記録媒体側端部の各々の基準位置からのズレ量に基づき、複数の作像手段における書込みタイミングを制御すると共に、第1計測手段と第2計測手段の計測結果により記録媒体のサイズを特定し、画像サイズと比較した結果により画像形成動作を制御する制御手段と、を備えて成り、前記第1計測手段の計測位置から転写位置までの距離が、複数の作像手段の最初の書込み位置から中間転写手段を経て転写位置に至るまでの距離よりも長く設定された構成となることによっても前記課題が解決される。
搬送手段と転写手段が別体として構成され、搬送手段の部材を清掃するクリーニング手段が付設されていれば、一層好ましい。中間転写手段と搬送手段がそれぞれ無端ベルトで構成され、中間転写ベルトのトナー画像搬送方向と搬送ベルトの記録媒体搬送方向とが互いにほぼ直交し、複数の作像手段が、転写位置までの記録媒体搬送面側に位置することも好ましい。搬送手段は、少なくとも1つの駆動ローラと従動ローラとに張架された無端ベルトと、レジストローラからの搬送入口に位置し無端ベルトとニップを形成する挟持ローラとで構成され、無端ベルトと挟持ローラの各々にクリーニング手段が設けられ、上記ニップの後方に第1計測手段を配置すると共に、少なくとも第1計測手段の計測位置から転写位置までを直線状配置とすれば、好適である。上記ニップが使用する最大通紙幅よりも広い連続したニップ幅を有するのがよい。上記挟持ローラの表面にフッ素系樹脂層を備えること、あるいは無端ベルトがポリフッ化ビニリデン若しくはポリイミド系の材料で構成されることも都合がよい。第1計測手段は、使用する記録媒体すべての紙幅に対応可能で、記録媒体搬送方向に対して直交し、通紙全幅を検知可能に配置されたラインセンサ若しくはCISであれば、好ましい。
制御手段は、第1計測手段によって測定された測定値と、先端レジスト及び横レジストの予め設定された基準値とから記録媒体ズレ量を算出し、ズレ量を時間に換算して、書込みタイミングの指令を出すようになっているのが好適である。また、制御手段は、第1計測手段の計測結果が予め規定された位置ズレ範囲外にあったときは、位置ズレ範囲外であった記録媒体を機外へ排出するようになっているのが、よい。更に、制御手段は、第1計測手段の記録媒体位置ズレ量と記録媒体全幅の計測結果が画像サイズと比較して予め規定された画像位置に合わせた時に画像サイズが記録媒体サイズに対してズレ範囲外であった場合、画像サイズの主走査方向を適宜縮小すると共に副走査方向の画像サイズも同じ縮率として画像形成を実行させるようになっていれば、好都合である。
使用予定の定形記録媒体中、同じ幅を有する記録媒体が2種類以下の場合には、第1計測手段と第2計測手段の各検知位置の搬送方向における間隔(L‐L)が少なくとも使用可能な最大サイズの搬送方向長さの1/2よりも長いのが、好ましい。使用予定の定形記録媒体中、同じ幅を有する記録媒体が3種類以上の場合には、第1計測手段と第2計測手段の各検知位置の搬送方向における間隔(L‐L)が少なくとも使用可能な最大サイズの搬送方向長さPLmaxの1/2よりも長く、且つ記録媒体幅が3種類以上で夫々搬送長さがPL1>PL2>PL3…である場合、最大サイズの搬送方向長さPLmaxの1/2よりも長い記録媒体が複数ある時は、PL1>(L‐L)>PL2>PL3…となるように設定するのが、好ましい。
上記制御手段は、第1計測手段と第2計測手段の計測結果に基づき記録媒体サイズを特定する判断手段と、特定された記録媒体サイズと指定された画像サイズの比較手段と、記録媒体サイズと画像サイズが不一致の際にリカバリー処理を行うリカバリー手段とを制御するようになっているのが、目的に適っている。搬送方向の長さにつき、画像サイズが記録媒体サイズより短いと比較判断した時は継続して画像形成を行い、画像サイズが記録媒体サイズより長いと比較判断した時は、書込みを中断し、他の画像形成ユニットに画像形成動作をさせずに、搬送路内にある記録媒体すべてを機外に排出するまで動作継続するとともに、記録媒体サイズと画像サイズが不一致であることを報知するように制御されるのが好適である。
本発明によれば、記録媒体の先端及び側端部を計測するための計測手段の計測位置から転写位置までの距離が、複数の作像手段のうちの最初の書込み位置から中間転写手段を経て転写位置に至るまでの距離よりも長く設定されているので、装置全体を大きくすることなく、記録媒体の位置を検知して記録媒体のズレ量を測定した後、そのズレ量に合わせて書込みタイミングを補正でき、常に記録媒体と画像位置が正確に決めることができる
記録媒体の端部を検知してから転写位置までの搬送を例えば、幾つかの搬送ローラ対にて搬送しようとすると、測定した端位置から更にずれる可能性が大きく、それは複数の搬送ローラでの紙の受け渡しや、ローラ左右の加圧力の差、微小な搬送速度差等に起因するものであり、記録媒体の曲がりや遅れ進みが出易いためである。搬送手段が無端ベルトで構成され、少なくとも前記計測手段の計測位置から転写位置までを直線状に配置すれば、精度管理し易くなり、記録媒体にかかる負荷を最小限に抑える効果があり、端検知してから転写位置までの搬送の間に記録媒体の位置が計測時の位置から更にずれてしまう事態を防ぐことができる。
中間転写手段と搬送手段はそれぞれ無端ベルトで構成され、中間転写ベルトのトナー画像搬送方向と搬送転写ベルトの記録媒体搬送方向とが互いにほぼ直交し、複数の作像手段が、転写位置までの記録媒体搬送面側に位置していれば、レジスト位置から転写位置までの距離が長くなっても、中間転写ベルトのトナー画像搬送方向に対して作像エンジンを並行に並べ、その横に書込みユニットを並べることができるため、無駄な空間がなくなり、機械本体の大きさをコンパクトにすることができる。
制御手段は、計測手段によって測定された測定値と、予め設定された基準値とからズレ量を算出し、時間に換算して、書込みタイミングの指令を出すようになっていれば、測定された記録媒体に対して、書込み画像位置を補正するので、一枚毎精確な画像位置で記録媒体に転写することが可能となる。また片面コピー時の場合も両面コピー時の場合も記録媒体端部からの設定された位置に画像が作成される。制御手段は、計測手段の計測結果が予め規定された位置ズレ範囲外であったときは、位置ズレ範囲外であった記録媒体を機外に排出するようになっていれば、書込み・作像・転写工程等に無駄な動作をさせないことで省エネを図ると共に機器の寿命の延命にも繋がる。次通紙時に想定内の横ズレ量であれば、再度書込み補正を行い、プリントする。横ズレ異常のあった記録媒体の排紙は可能であれば、使用中の排紙トレイ以外のトレイに排出するとよい。また、異常搬送があった旨を使用者に知らせるよう、操作部への表示を行うとよい。
また、提案の装置レイアウトによって、次のような利点も得ることができる。即ち、給紙トレイや手差し給紙のペーパーエンド検知時の指令により、書込み動作を前もって中止することができる。このように記録媒体検知位置から転写までの距離を「書込み・転写」距離よりも長くすることにより、無駄な中間転写ベルトのクリーニング等をしないで済み、ジョブ中のペーパーエンド時の操作性が改良する。
レジストローラより記録媒体搬送方向下流から転写位置前まで記録媒体を搬送する搬送手段と、レジストローラより記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端、側端部、全幅及び後端を計測するための第1計測手段と、当該第1計測手段より記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端及び後端を計測する第2計測手段と、上記搬送手段の記録媒体搬送方向下流側で第2計測手段の後に配置された転写手段と、上記第1計測手段により求められた記録媒体先端と記録媒体側端部の各々の基準位置からのズレ量に基づき、複数の作像手段における書込みタイミングを制御すると共に、第1計測手段と第2計測手段の計測結果により記録媒体のサイズを特定し、画像サイズと比較した結果により画像形成動作を制御する制御手段と、を備えて成り、前記第1計測手段の計測位置から転写位置までの距離が、複数の作像手段の最初の書込み位置から中間転写手段を経て転写位置に至るまでの距離よりも長く設定された構成とすることで、上記利点に加えて、更に次のような付加価値がもたらされる。即ち、手差し給紙等からの搬送時、記録媒体サイズが不明な場合があるが、搬送部に適度の長さを備えさせ、搬送の入口及び出口で記録媒体幅と先後端等を検知することで、画象作成時前に記録媒体サイズを特定し、誤セットを防止でき、また使用者に負担をかけずに画像形成操作を行うことができる。
搬送手段と転写手段が別体として構成され、搬送手段の部材を清掃するクリーニング手段が付設されていれば、記録媒体搬送部での異物(記録媒体自体の紙粉、記録媒体に付着した塵埃やトナー等)除去を効率良く行い、転写部への異物進入を削減し、クリーニング不良(スジ状汚れ等)や画像不良(転写ムラ等)等、異常画像の発生を防止できる。更に、定着部への異物進入をも抑えることになり、定着ローラ/ベルトへのフィルミングやフィルミングによる画像汚れ等を防止することができ、各部材の長寿命化が図ることができる。更に、サイズ不一致の場合のリカバリー動作を効率的に行うことができる。
紙幅及び紙端を検知してから転写位置までの記録媒体搬送を例えば、幾つかの搬送ローラ対にて行おうとすると、検出された紙端位置から更にずれる可能性が大きい。それは、複数の搬送ローラでの記録媒体の受け渡しや、ローラ左右の加圧力の差、微小な搬送速度差等が原因となっていて、紙の曲がりや遅れ・進みが出易いからである。単一の駆動・搬送手段として無端ベルトを使用することにより、精度管理しやすくなり、紙端検知してから転写位置までを直線状に配置することにより、記録媒体にかかる負荷を最小限に抑えることができ、紙端検知してから転写位置までの搬送の間に記録媒体の位置が、計測時の認識位置から更にずれてしまうことを防ぐことができる。更に計測手段の上流側すぐの箇所に挟持ローラを配置することにより、多少のカールのある記録媒体でも、記録媒体の搬送ベルトの吸着を助け、レジストローラから送られた記録媒体の浮き上がりや搬送ムラを抑えて、正確な記録媒体位置検知を可能とする。更に、無端ベルトと挟持ローラに夫々、クリーニング手段を取り付けることにより、記録媒体の表裏に付着する紙粉や塵埃等の異物を取り除くことができる。このことにより、搬送ベルトを通過する記録媒体の表裏の異物を一度に効率的に除去でき、下流側の転写部、定着部への異物流入を防止して、異物に起因した異常画像や部品の短寿命の発生を抑えることができる。また結果的に、第1計測手段の上流側すぐのところで、クリーニング手段により紙粉や塵埃等の異物を記録媒体から取り除いているので、第1計測手段、更には下流側にある第2計測手段の検知部に対して、異物付着による不具合を削減することにもなる。
ニップが使用する最大通紙幅よりも広い連続したニップ幅を有することで、使用する全紙幅に対して必ず、記録媒体はニップ部で、その表面、裏面が夫々挟持ローラ若しくは搬送ベルトに接触するために、記録媒体を送ることにより進入してくる異物(紙粉や塵埃等)を記録媒体幅全域に対して効率よく除去することができる。上記挟持ローラの表面にフッ素系樹脂層を備えること、あるいは無端ベルトがポリフッ化ビニリデン若しくはポリイミド系の材料で構成されることによって、記録媒体と挟持ローラあるいは搬送ベルトが接触する際、夫々の表面が帯電して、紙粉や塵埃等の異物が挟持ローラ側、搬送ベルト側に吸着しやすくなり、記録媒体に付着している異物を除去できる。また、無端ベルトの上記材質の透明材料を使用することで、計測手段の検知部材として透過型センサーを使用でき、センサの選択の自由度が拡がる。
第1計測手段は、使用する記録媒体すべての紙幅に対応可能で、記録媒体搬送方向に対して直交し、通紙全幅を検知可能に配置されたラインセンサ若しくはCISであれば、記録媒体の先端、側端及び全幅をほぼ同時に計測するので、精確に測定することができる。
制御手段は、第1計測手段によって測定された測定値と、先端レジスト及び横レジストの予め設定された基準値とから記録媒体ズレ量を算出し、ズレ量を時間に換算して、書込みタイミングの指令を出すようになっていれば、測定された記録媒体位置に対して書込み画像位置を補正するので、一枚毎に正確な画像位置で記録媒体に転写することが可能となる。片面コピー時の場合も両面コピー時の場合も記録媒体端部からの設定された位置に画像が作成される。このため、両面時の表裏の横位置も同じに設定されるので、画像位置ズレがなく、見やすい画像を得ることができる。
また、制御手段は、第1計測手段の計測結果が予め規定された位置ズレ範囲外にあったとき、異常画像とみなして、位置ズレ範囲外であった記録媒体を機外へ排出するようになっていれば、省エネを図ることができると共に機器の寿命の延命にも繋げられる。位置ズレ量が予め想定された範囲よりも大きすぎる時、感光体への書込み範囲を超える場合等が想定され、結果として満足なプリントを得ることができない。このような時はその異常位置にある記録媒体は作像・転写工程を除いて排紙する。次通紙時に想定内の位置ズレ量であれば、再度書込み補正を行い、プリントするのである。位置ズレ異常のあった記録媒体の排紙はできれば、使用中の排紙トレイ以外の箇所へ排出するとよい。また、異常搬送があった旨を使用者に知らせるよう、操作部への表示を行ってもよい。
更に、制御手段は、第1計測手段の記録媒体位置ズレ量と記録媒体全幅の計測結果が画像サイズと比較して予め規定された画像位置に合わせた時に画像サイズが記録媒体サイズに対してズレ範囲外であった場合、画像サイズの主走査方向を適宜縮小すると共に副走査方向の画像サイズも同じ縮率として画像形成を実行させるようになっていれば、無駄なコピーをとることなく、省資源、省エネを図ることができると共に機器の寿命の延命にも繋げられる。書込み補正をしたときに、画像位置が他方の記録媒体端部に近すぎたり、はみ出す場合は元々、記録媒体サイズと画像サイズが不適正である場合である。これは使用者が気づかずに操作した場合に起こりがちであるが、このように使用者の操作ミスを装置の方でカバーすることにより、使用者にやさしい画像形成装置を提供することができる。
使用予定の定形記録媒体中、同じ幅(搬送方向に直交する方向での長さ)を有する記録媒体が2種類以下の場合、記録媒体搬送方向長さが検知間隔(L‐L)より短い記録媒体については、第1計測手段で先端検知してから記録媒体の後端検知するまでの時間から記録媒体の長さが分かり、先端検知時に記録媒体幅を測定しているので、その記録媒体幅と長さが分かるので、記録媒体サイズを特定できる。この時、記録媒体の先端は第2計測手段まで到達していない。一方、記録媒体搬送方向長さが検知間隔(L‐L)より長い記録媒体については、第1計測手段から第2計測手段に到達した時に、一旦、搬送ベルトの駆動を停止する。この時、第2計測手段はまだ記録媒体を検知した状態である。この状態では記録媒体の全幅と、長さが(L‐L)より長いことが分かる。このことから前もって記憶されている記録媒体サイズテーブル(表1)より記録媒体サイズを特定できる。
Figure 2006293280
表1のような定形サイズの記録媒体仕様の時は、同じ記録媒体幅を有する異なるサイズの記録媒体が2種類ある場合があるが、(L‐L)の長さを最大サイズの1/2より大きくすれば、すべての仕様サイズが特定できる。例えば、表1においては、最大定形サイズ:A3タテ(297×420)から、(L‐L)=220>420×1/2=210とするならばすべての記録媒体サイズが特定できる。即ち、同じ通紙幅を有する記録媒体サイズはA3タテとA4ヨコ、A4タテとA5ヨコ、B4タテとB5ヨコの3組あるが、各組の小サイズの3つとも通紙長さは(L‐L)=220よりも短いため、第2計測手段に記録媒体先端が到達する前に第1計測手段で後端検知されている。それ故、記録媒体先端を第2計測手段が検知した時には表1のすべての記録媒体サイズを特定することができる。
使用予定の定形記録媒体中、同じ幅を有する記録媒体が3種類以上の場合、第1計測手段と第2計測手段の各検知位置の搬送方向における間隔(L‐L)が少なくとも使用可能な最大サイズの搬送方向長さPLmaxの1/2よりも長く、且つ記録媒体幅が3種類以上で夫々搬送長さがPL1>PL2>PL3…である場合、最大サイズの搬送方向長さPLmaxの1/2よりも長い記録媒体が複数ある時は、PL1>(L‐L)>PL2>PL3…となるように設定することで、使用する定形サイズのすべてが特定でき、装置の大きさを最小限に抑えることができる。
Figure 2006293280
例えば表2のような定形サイズの記録媒体仕様の場合、最大定形サイズ:DLTタテ(431.8mm)で、その搬送長さの1/2は約216mmであるため、すべてのサイズを特定できない。つまり、記録媒体幅が同じで搬送長さが違うものが3種類(LGタテ、LTタテ、HLTヨコ)あり、(L‐L)>216mmでは、LTタテとLGタテの区別がつかない。これらを特定するには、以下のようにして(L‐L)を決める;搬送長さが長い順に並べるとLGタテ:PL1=356.6mm、LTタテ:PL2=279.4mm、HLTヨコ:PL3=139.4であり、PL1>(L‐L)>PL2>PL3…を当て嵌めると、356.6>(L‐L)>279.4>PLmax×1/2=215.9>139.7。このように(L‐L)を3種類の中で通紙長さが1番長いものと2番目に長いもの、すなわち、LGタテとLTタテの通紙長さの中間の長さに設定すする。例えば、(L‐L)=290mmとすれば、3種類の記録媒体サイズは特定できることになる。
制御手段が、第1計測手段と第2計測手段の計測結果に基づき記録媒体サイズを特定する判断手段と、特定された記録媒体サイズと指定された画像サイズの比較手段と、記録媒体サイズと画像サイズが不一致の際にリカバリー処理を行うリカバリー手段とを制御するようになっていれば、記録媒体へ画像形成のためにトナー画像を中間転写から転写する前に記録媒体サイズと画像サイズを比較して、正規に画像が記録媒体内に転写できるかどうかを判断して、異常がなければそのまま継続することとし、異常と判断した時はリカバリー処理をとるように制御でき、これによって使用者による操作ミスを大きく削減できると共に、異常を未然に防ぐことができる。若しくは異常時の装置へのダメージを最小限に抑えることができる。搬送方向の長さにつき、画像サイズが記録媒体サイズより短いと比較判断した時は継続して画像形成を行い、画像サイズが記録媒体サイズより長いと比較判断した時は、書込みを中断し、他の画像形成ユニットに画像形成動作をさせずに、搬送路内にある記録媒体すべてを機外に排出するまで動作継続するとともに、記録媒体サイズと画像サイズが不一致であることを報知するように制御すれば、異常時の装置へのダメージを最小限に抑えることができる。
以下、本発明の実施の形態を図面に基づいて説明する。図1は、本発明に係るタンデム型フルカラープリンタの全体構成を示す概略断面であり、中間転写ベルトのトナー画像搬送方向を鉛直方向とするものである。
タンデム型フルカラープリンタ(以下、プリンタという)100は、複数のプロセスカートリッジ(作像手段)2を着脱可能な形式で縦に並列させて装着している。プロセスカートリッジ2内のトナーがなくなってくると順次トナーボトル10よりトナーが搬送され、プロセスカートリッジ2の長寿命化が図られている。
プリンタ全体の機構としては従来と基本的に同じであり、光学系1、プロセスカートリッジ2、中間転写ベルト3、給紙コロ4、用紙を収納する給紙カセット5、縦搬送ローラ群6、レジストローラ7、用紙搬送転写ベルト8、定着ローラ9等で構成されている。一方、プロセスカートリッジ2は、帯電ローラ、現像手段及びトナー収納部、クリーニング手段及び廃トナー回収部、感光体等で構成されている。光学系1は、ポリゴンモータ、ポリゴンミラー、Fθレンズ、レーザーダイオード、ミラー等で構成されている。これらは従来知られた各要素であり、特に付加的に説明せずとも、充分に理解できるものである。
次に、プリンタ100の動作の概略を説明する。給紙カセット5に収納された用紙は、給紙コロ4により送り出され、縦搬送ローラ群6を経て、レジストローラ7に用紙先端を突き当て、用紙姿勢を矯正された後、用紙搬送転写ベルト8まで送られる。レジストローラ7近傍の用紙搬送転写ベルト8上に配置された紙端検知センサ11にて、用紙の先端及び側端の位置を計測する。この時、制御手段によって、用紙先端と側端の予め決められた位置からのズレ量を計算し、用紙先端と用紙側端のズレ量に応じて、書込みタイミングの指令を光学系1に送る。ズレ量が予め規定された位置ズレ範囲より外れる場合には、異常搬送とみなすこととし、書込み・作像・転写工程の動作をすることなく、位置ズレ範囲外であった用紙を機外へ排出するが、そうでない場合には、上記書込みタイミング指令に基づき、光学系1は転写位置から一番遠いプロセスカートリッジ2より順次、プロセスカートリッジ2内の感光体にレーザー光を照射していく。
感光体は回転駆動され、その際に帯電ローラによって帯電され、光学系1からレーザー光が照射されて、感光体上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段及びトナー収納部を通る際に、トナーによって可視像化される。可視像は、中間転写ベルト3へ複数の感光体から順次色ズレの無いように一次転写される。中間転写ベルト3上に形成された一次転写画像は転写位置T1に搬送される。この時、先に先端及び側端を計測された用紙が用紙搬送転写ベルト8により搬送されてきて、中間転写ベルト3上のトナー画像を転写位置T1で転写される。用紙の先端・側端のズレ量に応じて書込みタイミングを補正しているため、トナー画像は予め決められた位置の用紙上に転写される。即ち、用紙先端からの画像転写位置や用紙側端からの画像位置に関して、用紙搬送時に先端ズレや横ズレがあっても正確に決められた位置に転写されることになる。
トナー画像を転写された用紙は定着ローラ9に搬送され、用紙上の可視像は定着され、プリンタ100の外部に排出される。両面画像形成の場合には反転・両面搬送路を経由して再度、片面時と同様に裏面に画像作成された後、プリンタ100の外部に排出される。このようにして、同じ画像を複数枚プリントした時でも一枚毎に画像の位置が違ってしまうことがなく、片面プリント時も両面プリント時も先端及び側端の画像位置が一定であり、両面時における表・裏の画像位置も一定したプリントが得られる。
図2は、書込み位置から転写位置までの距離と紙端検知センサから転写位置までの距離を示すもので、これに基づいて、用紙位置を検知してから用紙位置のズレ量に応じて書込み補正をするための条件を説明する。
用紙位置を検知してから書込み補正をするための条件として、最初の書込み位置P1より転写位置T1までの距離L(図中の太線部P1〜T1)に対して、紙端検知センサ(図1での符号11)位置S1から転写位置T1までの距離L(S1〜T1)が十分長いことが必要である。
=(S1〜T1)>L=(P1〜T1)
書込み位置P1から転写位置T1までの距離(P1〜T1)をできるだけ短くすることが、装置全体の大きさをコンパクトにするためには重要である。図1や図2で認識できるように、中間転写ベルト3を直線状に張架した箇所で各作像系(プロセスカートリッジ2)から一次転写を行い、トナー画像搬送方向下流側の張架ローラの一端で2次転写をすることが最短・最良となる。
本例ではレジストローラ7から用紙が搬送され、用紙搬送転写ベルト8上に静電的に吸着された状態で紙端検知を行い、そのまま用紙搬送転写ベルト8で転写位置まで送られるため、その間に用紙はずれることがなく、紙端検知の情報が正確に書込み補正に反映され、用紙とトナー画像位置が予め決められた位置で転写され、望みのプリントが得られる。中間転写ベルト3のトナー画像搬送面と用紙搬送転写ベルト8の用紙搬送面がほぼ直交するような配置にすることで、図1に示すように、中間転写ベルト3とプロセスカートリッジ2、光学系1、更にはトナーボトル10が横並びになり、無駄なスペースが生じることがなく、タンデム型にしても少ない設置面積で装置を設置可能である。
別の実施例として図3のような、中間転写ベルトのトナー画像搬送を水平とする画像形成装置も考えられる。これに伴ってプロセスカートリッジは横に並列配置されることとなる。用紙を縦搬送する場合、通常の搬送ローラ・転写ローラの構成だとジャム等の搬送不良が生じやすいが、用紙搬送転写ベルト8にて静電吸着して用紙をレジストローラ直後から定着入口まで縦搬送するので、搬送性能が向上している。
以上のような構成の画像形成装置における制御を図4に示す関係において行う。即ち、本体操作部からの用紙情報より、通紙される紙サイズが制御部に入力され、その紙サイズに合った予め設定された画像位置(用紙先端及び基準端面からの用紙側端の画像位置)を基準とする。用紙先端位置については、レジストローラ7から用紙を送り出してから、紙端検知センサでの用紙検知までの時間を計測し、予め決められた時間に対する遅れ・進みを比較演算する。用紙側端位置については、通紙する紙サイズに従って、紙端検知センサの基準位置を求めておき、実際に測定された位置と比較してそのズレ量を時間に換算する。上記の比較演算した結果に基づき、用紙先端位置においては書込みの副走査方向の書込みタイミングを決め、用紙側端位置においては主走査方向の書込みタイミングをそれぞれ補正したタイミングで書込みを開始する。このようにして用紙と画像位置が予め決められた位置に合わすことができる。この制御内容をフローチャートにまとめたものが図5である。
更に別の実施例としてのプリンタを図6に示す。これは図1に係るプリンタと比べて、用紙搬送ベルト80が転写部までに至らず、その直前までとなっており、転写部(転写ローラ82)が独立した構成をとっている。したがって、プリンタ構成の共通部分については同じ参照符号を付し、その一部の説明については図1の説明を援用する。なお図1では図示を省略したが、プリンタ100の図で見て右側面には手差し給紙部84が形成され、普通紙のほかに、厚紙やハガキ、OHP、不定形サイズ紙など、特殊紙をプリントできるようになっている。
本例での特徴的な構成は、用紙水平搬送部等であるので、これらを説明する。レジストローラ7によりスキューを矯正され、画像書込み開始タイミングを想定した所定タイミングで送り出された用紙は、図7に示すように、用紙搬送ベルト80を張設したベルト従動ローラ42と対向して対をなす別の従動ローラ44が適度にベルト従動ローラ42に押圧され形成されたニップへ挿入される。ここで、用紙表面の異物は、第1クリーニング手段45でクリーニングされる。即ち、用紙の画像形成面にある異物は、図8に示すように、従動ローラ44に移り、従動ローラ44に当接した絶縁性ローラ53、弾性ブレード54を経て、用紙表異物回収ケース55に回収されるようになっている。この場合、従動ローラ44はゴムローラ等の弾性材質を使用すると良い。金属ローラ等の摩擦係数の低い材料を使用するときは搬送ベルトの速度と同期するように駆動をいれるのが良い。
用紙先端は第1計測センサ88にて所定特性を計測され、用紙は用紙搬送ベルト80に吸着されて送られ、第2計測センサ90に到達する.第2計測センサ90において、用紙先端が検知されたら、一旦用紙搬送を停止して、画像位置とのタイミングを再度計ってから再搬送を開始して転写部へ搬送する(縦レジストの再位置出し:用紙搬送ベルト80の微小なズレを再確認して縦レジストのズレがあればここで修正する)。一方、用紙搬送ベルト80はベルト駆動ローラ41を回り、第2クリーニング手段46に達して、搬送ベルト80で吸着された用紙裏面に付着していた異物を、ここで搬送ベルト80から掻き落として搬送ベルト80をクリーニングする.
第1クリーニング手段45の構成を簡単なものにすると、図9のようなものが考えられる。従動ローラ44の表面はフッ素系樹脂にて皮膜を構成しており、用紙との接触若しくは搬送ベルト80と接触して帯電しやすくなっており、用紙搬送時に用紙から紙粉や塵埃を吸着する。この従動ローラ44から直に弾性ブレード54’を介して第1異物回収ケース55’に紙粉や塵埃等の異物を回収する。この時、従動ローラ44の表面はフッ素系樹脂のため、摩擦係数が低く、用紙搬送ではスリップが発生しやすいので、不図示の駆動装置により、用紙搬送ベルトと同速若しくは若干速めに設定された駆動を入れて同期回転させる。低コスト化・コンパクト化に有効である。
図10は用紙とベルト搬送部の概略上面図である。ベルト搬送部と最大幅用紙のスラスト位置関係を示す。この図から、用紙搬送ベルト80、ベルト従動ローラ42及び従動ローラ44の各幅は最大の通紙幅より広く、各々のローラは紙幅全幅にわたって当接できるよう円筒形状を成し、適度な押圧により用紙を搬送可能に構成されている。
第2クリーニング手段46は、図11に示すように、弾性ブレード61にて用紙搬送ベルト80上の異物を掻き落としてクリーニングし、第2異物回収ケース63に回収する。更に第2異物回収ケース63内に取り込まれた異物は異物排出スクリュー62にて不図示の装置内回収ボトルに排出されるようになっていてもよい。図12に示すように、更にブラシローラ64を追加して高性能化することもできる。
ここで、プリンタの動作概略を説明すると(図6)、手差し給紙を含みいずれかの給紙部から、用紙は、給紙コロ4により送り出され、縦搬送ローラ群6を経て、停止しているレジストローラ7に用紙先端を突き当て、適度のたわみを形成して用紙姿勢を矯正された後、レジストローラ7がプロセス速度で駆動されることで、用紙搬送ベルト80、転写部へと送られる。用紙搬送ベルト80へ送り出された用紙は、用紙搬送ベルト80と従動ローラ86に挟持されると、適宜に帯電された用紙搬送ベルト80や従動ローラ86の表面に、付着の紙粉や塵埃等の異物が転移して、用紙から除去される。用紙搬送ベルト80や従動ローラ86の表面へ転移付着した異物は、夫々の清掃手段(後述する)によって除去される。
レジストローラ7近傍の用紙搬送ベルト80上に配置された第1計測センサ88にて、用紙の先端、側端の各位置及び全幅を計測する。この時、制御手段によって、用紙先端と側端の予め決められた位置からのズレ量を計算し、用紙先端と用紙側端のズレ量に応じて、書込みタイミングの指令を光学系1に送る。
ここで、用紙搬送の流れに沿って、用紙サイズの特定と画像サイズとの比較、及びその比較の際に不一致となる時のリカバリー動作を説明する。
第1計測センサ88にて先端、側端及び全幅を計測された用紙は、第2計測センサ90に向かって用紙搬送ベルト80上を搬送される。第2計測センサ90により用紙先端が検知されるまで、以下のような動作・制御を行う。
測定された用紙側端位置より書込みタイミングを決めて、書込みスタートする(主走査の画像幅との合わせは、書込みスタート直前に行う)。同時に(1)先端検知してから第1計測センサ88が用紙後端検知するまでの時間を計測する。または(2)先端検知してから時間計測を開始して、第2計測センサ90が用紙先端を検知するまでの搬送時間を計測する。これら(1)(2)の方法で早く計測できた時間から用紙サイズを特定する。
(1)第1計測センサ88が用紙後端検知:
次に特定された用紙サイズと指定された画像サイズ(特に長さ方向)を比較し、正常であればそのまま継続動作を行う(図13のAルート)。サイズが不一致の場合はリカバリー動作を行う(図13のBルートからNOのフローに入る)。
(2)第2計測センサ90が用紙先端を検知:
この場合は図13のCルートに入る。用紙先端を第2計測センサ90が検知したら、用紙搬送ベルト80を停止する。第2計測センサ90は用紙の先端検知ができればよいので、反射型センサを採用でき、全用紙サイズの先端が計測できるよう用紙幅の中央部あたりに設置されている(この時、レジストローラ7がまだ用紙を挟持していたら、用紙搬送ベルト80と同時に止めるようにする)。ここで再度、画像先端と用紙先端の位置を確認した後、タイミングを合わせて転写工程に再搬送する。搬送途中で、第1計測センサ88が用紙の後端を検知する。そこで第1計測センサ88が用紙先端検知してから後端検知するまでの実稼働時間から用紙長さを計算して、最終的に用紙サイズが特定される。その後は(1)のフローと同じ動作制御が行われる。
また、第1計測センサ88、第2計測センサ90は、ジャム検知としても使用できる。各計測センサにおいて、給紙スタート若しくは所定の基準値から用紙が所定時間内に計測センサまで到達するか否かを判定してジャムか否かを判定することができる。この場合、ジャムと判定された時には搬送手段(用紙搬送ベルト)の上流側を駆動停止すると共に、転写部の転写ローラ82を不図示の接離機構にて中間転写ベルト3から離脱させて、中間転写ベルト3上に現像されたトナー画像が転写ローラ82に付着しないようにし、中間転写ベルト3上のトナーを、中間転写ベルト3上に設けたクリーニング装置92にて清掃する。その後、利用されなかった用紙は次工程以降へ搬送され、排出される。
図13におけるBルートのNOのフロー(異常時)では、以下のようなリカバリーを行う。画像サイズが用紙サイズより長い(画像サイズ>用紙サイズ)場合、用紙後端を第1計測センサ88が検知したとき、即、書込みを中止する。次紙の搬送を停止する(用紙位置により、停止できるかどうか判断する)。書込み対象用紙はそのまま継続搬送して、不良コピーとして排紙する(正常のものと区別できれば更によい)。用紙サイズの見直しを使用者に報知する(警報、操作部の表示等)。
画像形成の流れにおいて光学系1に書込みタイミングの指令が送られた時点に戻って再び説明すると、図14に示されるように、異常搬送でない場合、書込みタイミング指令に基づき、光学系1は転写位置から一番遠いプロセスカートリッジ2より順次、プロセスカートリッジ2内の感光体にレーザー光を照射していく。感光体は回転駆動され、その際に帯電ローラによって帯電され、光学系1からレーザー光が照射されて、感光体上に静電潜像が形成される。この静電潜像は、現像手段及びトナー収納部を通る際に、トナーによって可視像化される。可視像は、中間転写ベルト3へ複数の感光体から順次色ズレの無いように一次転写される。この時、先に先端及び側端を計測された用紙が用紙搬送ベルト80により搬送されてきて、中間転写ベルト3上のトナー画像を転写位置T1で転写される。用紙の先端・側端のズレ量に応じて書込みタイミングを補正しているため、トナー画像は予め決められた位置の用紙上に転写される。即ち、用紙先端からの画像転写位置や用紙側端からの画像位置に関して、用紙搬送時に先端ズレや横ズレがあっても正確に決められた位置に転写されることになる。
トナー画像を転写された用紙は定着ローラ82に搬送され、用紙上の可視像は定着され、プリンタ100の外部に排出される。両面画像形成の場合には、反転・両面搬送路を経由して再度、片面時と同様に、先端ズレや横ズレを修正して裏面に画像作成された後、プリンタ100の外部に排出される。このようにして、同じ画像を複数枚プリントした時でも一枚毎に画像の位置が違ってしまうことがなく、片面プリント時も両面プリント時も先端及び側端の画像位置が一定であり、両面時における表・裏の画像位置も一定したプリントが得られる。
図15は、書込み位置から転写位置までの距離と紙端検知センサから転写位置までの距離を示すもので、これに基づいて、用紙位置を検知してから用紙位置のズレ量に応じて書込み補正をするための条件を説明する。
用紙位置を検知してから書込み補正をするための条件として、最初の書込み位置P1より転写位置T1までの距離L(図中の太線部P1〜T1)に対して、第1計測センサ(図6での符号88)位置S1から転写位置T1までの距離L(S1〜T1)が十分長いことが必要である。
=(S1〜T1)>L=(P1〜T1)
書込み位置P1から転写位置T1までの距離(P1〜T1)をできるだけ短くすることが、装置全体の大きさをコンパクトにするためには重要である。図6や図15で認識できるように、中間転写ベルト3を直線状に張架した箇所で各作像系(プロセスカートリッジ2)から一次転写を行い、トナー画像搬送方向下流側の張架ローラの一端で2次転写をすることが最短・最良となる。ちなみに、Lは第2計測センサ(S2)から転写位置T1までの距離である。
本例ではレジストローラ7から用紙が搬送され、用紙搬送ベルト80上、転写ローラ82上に静電的に吸着された状態で紙端検知を行い、そのまま用紙搬送ベルト80、転写ローラ82で転写位置まで送られるため、その間に用紙はずれることがなく、紙端検知の情報が正確に書込み補正に反映され、用紙とトナー画像位置が予め決められた位置で転写され、望みのプリントが得られる。中間転写ベルト3のトナー画像搬送面と用紙搬送ベルト80・転写ローラ82の用紙搬送面がほぼ直交するような配置にすることで、図6に示すように、中間転写ベルト3とプロセスカートリッジ2、光学系1、更にはトナーボトル10が横並びになり、無駄なスペースが生じることがなく、タンデム型にしても少ない設置面積で装置を設置可能である。
搬送と転写を独立させる態様においても別の実施例として図16のような、中間転写ベルトのトナー画像搬送を水平とする画像形成装置も考えられる。これに伴ってプロセスカートリッジは横に並列配置されることとなる。用紙を縦搬送する場合、通常の搬送ローラ・転写ローラの構成だとジャム等の搬送不良が生じやすいが、用紙搬送ベルト8、転写ローラ82にて静電吸着して用紙をレジストローラ直後から定着入口まで縦搬送するので、搬送性能が向上している。
以上のような構成の画像形成装置における制御を図17に示す関係において行う。即ち、本体操作部からの用紙情報より、通紙される紙サイズが制御部に入力され、その紙サイズに合った予め設定された画像位置(用紙先端及び基準端面からの用紙側端の画像位置)を基準とする。用紙先端位置については、レジストローラ7から用紙を送り出してから、第1計測センサ88での用紙検知までの時間を計測し、予め決められた時間に対する遅れ・進みを比較演算する。用紙側端位置については、通紙する紙サイズに従って、第1計測センサ88の基準位置を求めておき、実際に測定された位置と比較してそのズレ量を時間に換算する。上記の比較演算した結果に基づき、用紙先端位置においては書込みの副走査方向の書込みタイミングを決め、用紙側端位置においては主走査方向の書込みタイミングをそれぞれ補正したタイミングで書込みを開始する。更には、第2計測センサ90にて用紙先端を検知したら、一旦搬送を停止し、同様に第1計測センサ88からの用紙検知までの時間を計測し、予め決められた時間に対する遅れ・進みを比較演算する。その結果から画像位置のタイミングに合わせて再搬送する。このようにして用紙と画像位置が予め決められた位置に合わすことができる。位置ズレ補正の制御内容をフローチャートにまとめたものが図13であり、用紙サイズを特定し、特定サイズによってどのように制御するかをフローチャートにまとめたものが図14である。また用紙サイズと画像サイズのサイズ不一致の際(用紙サイズ<画像サイズ)にリカバリーを行う必要があるのは、図18aに示すように、規定された先端・側端の画像位置(X,Y)を基準にして画像書込みをする場合、用紙サイズに対して画像サイズが大き過ぎ、このまま書込み・現像・転写してしまうと用紙からトナー画像がはみ出す可能性があるからである。したがって、書込み以降を中断して用紙を排出処理するが、図13の点線フローに示すような処理も考えられる。即ち、サイズ不一致が検知された時、画像横幅aを用紙サイズに合わせ、変倍率Mで変倍して、横幅を用紙に合わせ、また搬送方向も同じように変倍率Mで変倍して副走査方向も用紙サイズに合った画像サイズにして書込みする。
次に用紙の検知方式について説明する。光学式検知方式としては、図19に示すように、透過型と反射型がある。用紙搬送転写ベルト8上や用紙搬送ベルト80上で紙端を検知するので、多くの場合、反射型検知方法を採用することになろうが、ベルト8,80の材質を適宜に選定すればベルトを透明にすることも可能であるので、透過型方式も利用可能である。ベルトの材質としてよく使われるポリイミドでも透明のものが材料メーカーより上梓されている。その場合の紙端検知を模式的に示すのが図20である。この例の検知センサはラインセンサ(CCDラインセンサ、CMOSラインセンサ等)であるが、CIS(コンタクト・イメージ・センサ)のようなものも利用可能であり、用紙の先端、側端をほぼ同時に計測可能で、正確に測定することができる。そして、そのような透過型センサで紙端検知を行う場合の、当該センサの配置を例示したものが図21である。図21aは、検知センサを用紙端部の一端に配置することを示し、用紙を用紙端縁基準で搬送する場合に適する(第1計測センサ88は用紙全幅を計測する必要があるので、該当しない)。図21bは、用紙端部の両端に検知センサを配置する例、図21cは用紙全幅に跨って検知センサを配置する例である。
中間転写ベルトのトナー画像搬送方向を鉛直方向とする場合の本発明に係る画像形成装置の全体構成図である。 書込み位置と転写位置と紙端検知位置の各距離を示し、紙位置のズレ量に応じて書込み補正が可能な条件を説明するためのものである。 中間転写ベルトのトナー画像搬送方向を水平方向とする場合の本発明に係る画像形成装置の全体構成図である。 本発明に係る画像形成装置における制御ブロック図である。 その制御フローチャートである。 中間転写ベルトのトナー画像搬送方向を鉛直方向とする場合の別形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 図6の形態における用紙水平搬送部の詳細図である。 第1クリーニング手段の詳細構成図である。 第1クリーニング手段の別の構成図である。 用紙とベルト搬送部の上面図である。 第2クリーニング手段の詳細構成図である。 第2クリーニング手段の別の構成図である。 用紙サイズ特定とサイズ不一致時のリカバリーに関する制御フローチャートである。 位置ズレ補正のための制御フローチャートである。 書込み位置と転写位置と用紙検知位置の各距離を示し、紙位置のズレ量に応じて書込み補正が可能な条件を説明するためのものである。 中間転写ベルトのトナー画像搬送方向を水平方向とする場合の別形態に係る画像形成装置の全体構成図である。 本発明に係る画像形成装置における制御ブロック図である。 用紙サイズに対して画像サイズが大きい場合のリカバリーを説明する図である。 紙端検知方式を説明する図である。 透過型方式での紙端検知を説明する図である。 紙端検知センサの配置を説明する図である。 従来の画像形成装置の全体構成図である。
符号の説明
1 光学系
2 プロセスカートリッジ
3 中間転写ベルト
4 給紙コロ
5 給紙カセット
6 縦搬送ローラ郡
7 レジストローラ
8 搬送転写ベルト
9 定着ローラ
10 トナーボトル
11 紙端検知センサ
100 プリンタ

Claims (20)

  1. レジストローラより記録媒体搬送方向下流から転写位置まで記録媒体を搬送する搬送手段と、
    レジストローラより記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端及び側端部を計測するための計測手段と、
    当該計測手段により求められた記録媒体先端と記録媒体側端部の各々の基準位置からのズレ量に基づき、複数の作像手段における書込みタイミングを制御する制御手段と、
    複数の作像手段からトナー画像を一時的に重ね転写される中間転写手段と、
    を備えて成り、前記計測手段の計測位置から転写位置までの距離が、複数の作像手段のうちの最初の書込み位置から中間転写手段を経て転写位置に至るまでの距離よりも長く設定された構成となっていることを特徴とする画像形成装置。
  2. 前記搬送手段は無端ベルトで構成され、少なくとも前記計測手段の計測位置から転写位置までを直線状に配置することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  3. 前記計測手段は、少なくとも搬送記録媒体左右どちらかの位置に配されたものであることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  4. 前記制御手段は、計測手段によって測定された測定値と、予め設定された基準値とからズレ量を算出し、ズレ量を時間に換算して、書込みタイミングの指令を出すようになっていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  5. 前記制御手段は、計測手段の計測結果が予め規定された位置ズレ範囲外であったときは、位置ズレ範囲外であった記録媒体を機外に排出するようになっていることを特徴とする請求項1に記載の画像形成装置。
  6. レジストローラより記録媒体搬送方向下流から転写位置前まで記録媒体を搬送する搬送手段と、
    レジストローラより記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端、側端部、全幅及び後端を計測するための第1計測手段と、
    当該第1計測手段より記録媒体搬送方向下流側に位置する、記録媒体の先端及び後端を計測する第2計測手段と、
    上記搬送手段の記録媒体搬送方向下流側で第2計測手段の後に配置された転写手段と、
    上記第1計測手段により求められた記録媒体先端と記録媒体側端部の各々の基準位置からのズレ量に基づき、複数の作像手段における書込みタイミングを制御すると共に、第1計測手段と第2計測手段の計測結果により記録媒体のサイズを特定し、画像サイズと比較した結果により画像形成動作を制御する制御手段と、
    を備えて成り、前記第1計測手段の計測位置から転写位置までの距離が、複数の作像手段の最初の書込み位置から中間転写手段を経て転写位置に至るまでの距離よりも長く設定された構成となっていることを特徴とする画像形成装置。
  7. 前記搬送手段と前記転写手段が別体として構成され、搬送手段の部材を清掃するクリーニング手段が付設されたことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  8. 前記中間転写手段と前記搬送手段はそれぞれ無端ベルトで構成され、中間転写ベルトのトナー画像搬送方向と搬送ベルトの記録媒体搬送方向とが互いにほぼ直交し、複数の作像手段が、転写位置までの記録媒体搬送面側に位置することを特徴とする請求項1又は6に記載の画像形成装置。
  9. 前記搬送手段は、少なくとも1つの駆動ローラと従動ローラとに張架された無端ベルトと、レジストローラからの搬送入口に位置し前記無端ベルトとニップを形成する挟持ローラとで構成され、無端ベルトと挟持ローラの各々にクリーニング手段が設けられ、上記ニップの後方に第1計測手段を配置すると共に、少なくとも第1計測手段の計測位置から転写位置までを直線状配置とすることを特徴とする請求項7に記載の画像形成装置。
  10. 前記ニップが、使用する最大通紙幅よりも広い連続したニップ幅を有することを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  11. 前記挟持ローラの表面にフッ素系樹脂層を備えることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  12. 無端ベルトがポリフッ化ビニリデン若しくはポリイミド系の材料で構成されることを特徴とする請求項9に記載の画像形成装置。
  13. 前記第1計測手段は、使用する記録媒体すべての紙幅に対応可能で、記録媒体搬送方向に対して直交し、通紙全幅を検知可能に配置されたラインセンサ若しくはCISであることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  14. 前記制御手段は、第1計測手段によって測定された測定値と、先端レジスト及び横レジストの予め設定された基準値とから記録媒体ズレ量を算出し、ズレ量を時間に換算して、書込みタイミングの指令を出すようになっていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  15. 前記制御手段は、第1計測手段の計測結果が予め規定された位置ズレ範囲外にあったときは、位置ズレ範囲外であった記録媒体を機外へ排出するようになっていることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  16. 前記制御手段は、第1計測手段の記録媒体位置ズレ量と記録媒体全幅の計測結果が画像サイズと比較して予め規定された画像位置に合わせた時に画像サイズが記録媒体サイズに対してズレ範囲外であった場合、画像サイズの主走査方向を適宜縮小すると共に副走査方向の画像サイズも同じ縮率として画像形成を実行させることを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  17. 使用予定の定形記録媒体中、同じ幅を有する記録媒体が2種類以下の場合には、第1計測手段と第2計測手段の各検知位置の搬送方向における間隔(L‐L)が少なくとも使用可能な最大サイズの搬送方向長さの1/2よりも長いことを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  18. 使用予定の定形記録媒体中、同じ幅を有する記録媒体が3種類以上の場合には、第1計測手段と第2計測手段の各検知位置の搬送方向における間隔(L‐L)が少なくとも使用可能な最大サイズの搬送方向長さPLmaxの1/2よりも長く、且つ記録媒体幅が3種類以上で夫々搬送長さがPL1>PL2>PL3…である場合、最大サイズの搬送方向長さPLmaxの1/2よりも長い記録媒体が複数ある時は、PL1>(L0‐L2)>PL2>PL3…となるように設定することを特徴とする請求項6に記載の画像形成装置。
  19. 前記制御手段は、第1計測手段と第2計測手段の計測結果に基づき記録媒体サイズを特定する判断手段と、特定された記録媒体サイズと指定された画像サイズの比較手段と、記録媒体サイズと画像サイズが不一致の際にリカバリー処理を行うリカバリー手段とを制御することを特徴とする請求項6〜18のいずれか一項に記載の画像形成装置。
  20. 搬送方向の長さにつき、画像サイズが記録媒体サイズより短いと比較判断した時は継続して画像形成を行い、画像サイズが記録媒体サイズより長いと比較判断した時は、書込みを中断し、他の画像形成ユニットに画像形成動作をさせずに、搬送路内にある記録媒体すべてを機外に排出するまで動作継続するとともに、記録媒体サイズと画像サイズが不一致であることを報知するように制御されることを特徴とする請求項19に記載の画像形成装置。
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