JP5569040B2 - 回収容器および画像形成装置 - Google Patents

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Description

本発明は、回収容器および画像形成装置に関する。
特許文献1、2には、中間転写ベルトに残留したトナーを回収する画像形成装置が開示されている。これらの画像形成装置においては、中間転写ベルトから回収されたトナーがトナー回収容器内に堆積していく。トナー回収容器内においては、回収されたトナーの一部が堆積する測定部材がばねで支えられている。測定部材においてトナーの堆積量が多くなると、堆積したトナーの重みで測定部材が下降する。また、測定部材の下方には、発光部と受光部があり、発光部から出た光が受光部で受光されている。トナーの堆積により測定部材が最下点まで下がり、発光部からの光が測定部材により遮られると、制御部は、トナー回収容器の交換を使用者に促す。
特開2005−331663号公報 特開2005−331664号公報
本発明は、回収容器内でトナーが偏っても適切な時期に回収容器の交換を報知する技術を提供する。
本発明の請求項1に係る回収容器は、トナーの保持体から当該トナーを除去させる除去部材によって除去されたトナーが通過する開口部と、前記開口部を通過したトナーが収容される第一収容部と、前記第一収容部に設けられ、前記第一収容部に収容されたトナーを前記第一収容部の長手方向と交わる方向に搬送する搬送部材と、前記長手方向と同方向に長手方向を有し、前記搬送部材により搬送されたトナーを当該長手方向に渡って受け入れ、前記長手方向の少なくとも一方の端部が最も大きな移動量となるように移動可能に設けられたトナー容器と、前記トナー容器の重みに抗する弾性体と、前記トナー容器に受け入れられたトナーの増加により前記弾性体が弾性変形することに応じて可動する可動部と、前記第一収容部に沿って設けられ、前記トナー容器を収容する第二収容部とを有し、前記第二収容部に収容された前記トナー容器の前記第一収容部側の上端は、前記第二収容部の前記第一収容部側の上端より低い位置にあり、前記トナー容器は、前記第二収容部に入れられた時に前記第二収容部の内面に接するシートを前記第一収容部側に有する
本発明の請求項に係る回収容器は、請求項1に記載の構成において、前記第一収容部の前記第二収容部側の上端から前記第二収容部の前記第一収容部側の上端に至り、前記搬送部材で送られたトナーが表面を通過する通過部があり、前記通過部の長手方向の両端には、前記通過部から突出し、前記トナーを前記通過部の長手方向中央側へ案内する案内部を有する。
本発明の請求項に係る回収容器は、請求項に記載の構成において、前記シートの長手方向の長さは、前記案内部の一方と他方の間の距離より長い構成を有する。
本発明の請求項に係る回収容器は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の構成において、前記第二収容部の底には、前記第二収容部の底から上方へ突出して前記第二収容部の底面を仕切る板状の板部が設けられている構成を有する。
本発明の請求項に係る回収容器は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の構成において、前記第二収容部は、収容される前記トナー容器の側面に対向する面にリブを有し、該リブは、前記トナー容器の一方の側面にあるリブと、対向する他方の側面にあるリブで前記トナー容器を挟む構成を有する。
本発明の請求項に係る回収容器は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の構成において、前記可動部は、前記トナー容器に設けられた突起部であり、前記弾性体が弾性変形することに応じて前記トナー容器と共に移動することを特徴とする。
本発明の請求項に係る画像形成装置は、請求項1乃至請求項のいずれかに記載の回収容器と、記録媒体に転写するトナー像を形成する画像形成部と、前記画像形成部で形成されたトナー像が転写される中間転写媒体と、前記画像形成部で形成されたトナー像を前記中間転写媒体に転写する第一転写部と、前記中間転写媒体に転写されたトナー像を記録媒体に転写する第二転写部と、前記中間転写媒体の表面のトナーを除去する除去部と、前記除去部で除去されたトナーを前記回収容器の前記開口部へ送る搬送部とを有する。
本発明の請求項1に係る発明によれば、可動部の可動に起因した位置の変移を検知することにより、回収容器内でトナーが偏っても適切な時期に回収容器の交換を報知することができる。
本発明の請求項に係る発明によれば、トナーが第二凹部とトナー容器の間に入るのを防ぐことができる。
本発明の請求項に係る発明によれば、トナーが第二凹部とトナー容器の間に入るのを防ぐことができる。
本発明の請求項に係る発明によれば、トナーが第二凹部とトナー容器の間に入るのを防ぐことができる。
本発明の請求項に係る発明によれば、トナーが第二凹部とトナー容器の間に広がるのを防ぐことができる。
本発明の請求項に係る発明によれば、トナーが第二凹部とトナー容器の間に入るのを防ぐことができる。
本発明の請求項に係る発明によれば、可動部の可動に起因した位置の変移を検知することにより、回収容器内でトナーが偏っても適切な時期に回収容器の交換を報知することができる。
本発明の請求項に係る発明によれば、回収容器内でトナーが偏っても適切な時期に回収容器の交換を報知することができる。
本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の外観図。 画像形成装置10の断面の模式図。 画像形成装置10の断面の模式図。 第三開閉部100を右側から見た模式図。 回収容器250の外観図。 回収容器250の分解斜視図。 蓋295が取り外された回収容器250の上面図 蓋295とトナー容器279が取り外された回収容器250の上面図。 図7のA−A線断面図。 図5のB−B線断面図。 図5のB−B線断面図。 図5のC−C線断面図。 図5のD−D線断面図。 図5のE−E線断面図。 本発明の変形例を模式的に示した図。 本発明の変形例を模式的に示した図。 本発明の変形例を模式的に示した図。
[実施形態]
図1は、本発明の一実施形態に係る画像形成装置10の外観図である。また、図2と図3は、画像形成装置10の断面の模式図である。画像形成装置10は、電子写真方式の画像形成装置である。画像形成装置10は、記録媒体である紙やOHP(OverHead Projector)シートなどに画像を形成する。
なお、本明細書および図面においては、互いに直角に交わるX軸、Y軸およびZ軸で方向を表し、前後方向をX軸方向、左右方向をY軸方向、上下方向をZ軸方向とする。なお、図面においてXで示す方向または側を前方または前側とし、図面において(−X)で示す方向または側を後方または後側とする。また、図面においてYで示す方向または側を右方または右側とし、図面において(−Y)で示す方向または側を左方または左側とする。また、図面においてZで示す方向または側を上方または上側とし、図面において(−Z)で示す方向または側を下方または下側とする。
画像形成装置10は、筐体12を有している。また、画像形成装置10は、第一開閉部26と第二開閉部18を有している。第二開閉部18は、ヒンジ20を中心にして前側に開けることが可能となっている。なお、第二開閉部18は、第四開閉部22を有している。第四開閉部22は、第二開閉部18が閉じた状態でも前側に開けることが可能となっている。また、第二開閉部18には、情報を表示する表示部の一例である液晶ディスプレイ411が配置されている。液晶ディスプレイ411は、後述する制御部410により制御されて様々なメッセージを表示する。
第一開閉部26は、図3に示したように、ヒンジ28を中心にして上側に開けることが可能となっている。後述する感光体ユニット200Y、200M、200C、200を画像形成装置10に対して着脱する際には、第一開閉部26が開けられる。なお、第一開閉部26は、第三開閉部100を有している。図4(a)と図4(b)は、第三開閉部100を右側から見た模式図である。第三開閉部100は、図4(b)に示したように、ヒンジ102を中心に上側に開けることが可能となっている。
次に、画像形成装置10の内部の構成について説明する。画像形成装置10の内部には、制御部410が配置されている。制御部410は、マイクロコンピュータを有しており、画像形成装置10の各部を制御する。また、制御部410は、外部のコンピュータ装置と通信を行うインターフェースを有している。制御部410は、インターフェースを介して外部のコンピュータ装置と通信を行い、画像を表す画像データを取得する。また、制御部410は、液晶ディスプレイ411を制御して液晶ディスプレイ411に各種メッセージを表示させる。
また、画像形成装置10の内部には、画像形成部40が配置されている。画像形成部40は、感光体ユニット200Y、200M、200C、200Kを有している。なお、本明細書及び図面においては、イエローの画像に係わるものについては符号の末尾にYを付し、マゼンタの画像に係わるものについては符号の末尾にMを付している。また、シアンの画像に係わるものについては符号の末尾にCを付し、黒の画像に係わるものについては符号の末尾にKを付している。符号の末尾にY、M、C、Kが付されているものについては、符号の数字が同じであれば、関係する色が異なるものの各々構成は同じである。よって、以下の説明において、各構成の各々を特に区別する必要がない場合には、符号の末尾のアルファベットを省略して説明する。
感光体ユニット200は、感光体ドラム210を有している。また、感光体ユニット200は、図示が省略されているが、感光体ドラム210の表面を一様に帯電させる帯電器、感光体ドラム210上のトナーを除去するクリーニング装置を有している。
感光体ユニット200の下方には、露光装置44が配置されている。また、感光体ユニット200の後側には、現像装置46が配置されている。露光装置44は、制御部410によって制御される。露光装置44は、制御部410が取得した画像データの画像に応じて感光体ドラム210に光を照射し、感光体ドラム210の表面に静電潜像を形成する。感光体ドラム210の表面に形成された静電潜像は、現像装置46Y、46M、46C、46Kから供給されるトナーにより現像される。なお、現像装置46Yは、感光体ドラム210Yに形成された静電潜像をイエローのトナーで現像する。現像装置46Mは、感光体ドラム210Mに形成された静電潜像をマゼンタのトナーで現像する。現像装置46Cは、感光体ドラム210Cに形成された静電潜像をシアンのトナーで現像する。現像装置46Kは、感光体ドラム210Kに形成された静電潜像を黒のトナーで現像する。
第一開閉部26が閉じられている状態においては、中間転写ユニット60が感光体ユニット200の上方に位置する。中間転写ユニット60は、無端状の中間転写ベルト62を有する。また、中間転写ユニット60は、一次転写ロール80Y、80M、80C、80Kを有する。一次転写ロール80は、中間転写ベルトにトナー像を転写する第一転写部の一例である。また、中間転写ユニット60は、支持ロール64、66、68、70、72を有する。感光体ドラム210Y、210M、210C、210Kに形成されたイエロー、マゼンタ、シアン、黒のトナー像は、一次転写ロール80Y、80M、80C、80Kによって中間転写ベルト62に転写される。
中間転写ベルト62は、トナー像が転写される中間転写媒体の一例であり、トナーを保持する保持体の一例でもある。中間転写ベルト62は、支持ロール64、66、68、70、72に掛けられている。支持ロール72は、モーター(図示略)によって回転させられる。支持ロール72が回転させられると、中間転写ベルト62が図2に示した矢印Aの方向に回転させられる。なお、中間転写ユニット60は、第一開閉部26に装着されている。このため、第一開閉部26が開けられると、図3に示したように第一開閉部26と共に移動する。
第一開閉部26が閉じられている状態においては、二次転写ロール86が中間転写ベルト62を挟んで支持ロール70に対向する。二次転写ロール86は、中間転写ベルト62上にあるトナー像を記録媒体に転写する第二転写部の一例である。中間転写ベルト62上に転写された黒、イエロー、マゼンタ、シアンの各色のトナー像は、支持ロール70側へ押しつけられている二次転写ロール86によって、記録媒体に転写される。
記録媒体に転写されたトナー像は、定着装置50により定着させられる。定着装置50は、加熱ロール51Aと加圧ロール51Bを有している。加熱ロール51Aは、内部に発熱器51を有している。加圧ロール51Bは、加熱ロール51Aに対向している。加熱ロール51Aと加圧ロール51Bとの間に搬送されて加熱ロール51Aと加圧ロール51Bに挟まれた記録媒体は、発熱器51によって熱せられている加熱ロール51Aによって熱が加えられ、加圧ロール51Bにより圧力が加えられる。記録媒体に転写されているトナー像は、このように熱と圧力が加えられることにより記録媒体に定着する。
なお、記録媒体は、露光装置44の下方に位置する収納容器512に積層されて収納される。収納容器512に収納されている記録媒体は、画像形成装置10内に配置されている複数のロールによって搬送路532や搬送路534、搬送路530に搬送される。
ロール514、516は、収納容器512に収容されている記録媒体を搬送路へ送り出すロールである。ロール542は、収納容器512から搬送されてきた記録媒体を二次転写ロール86へ送るロールである。ロール542は、記録媒体を一時的に停止させ、中間転写ベルト62に転写されているトナー像が二次転写ロール86の位置において記録媒体に転写されるように記録媒体を搬送する。
ロール544は、記録媒体を画像形成装置10外へ排出するロールである。ロール544は、定着装置50によりトナー像が定着させられた記録媒体を画像形成装置10外へ排出する。なお、ロール544は、記録媒体の両面に画像を形成する際には、先に画像が形成された表面が定着装置50の方を向くようにして記録媒体をロール548の方向へ搬送する。ロール548は、ロール544から送られた記録媒体をロール542へ搬送するロールである。表面に画像が形成された記録媒体は、ロール542から二次転写ロール86へ送られると、裏面が中間転写ベルト62に向くこととなる。また、ロール552とロール554は、記録媒体をロール542へ搬送するロールである。第四開閉部22が開けられた状態で使用者により記録媒体がロール552とロール554に送られると、ロール552とロール554が、記録媒体をロール542へ搬送する。
また、第一開閉部26が閉じられている状態においては、除去装置350が中間転写ユニット60の上方に位置する。除去装置350は、支持ロール70と二次転写ロール86との間を通過した記録媒体に転写されずに中間転写ベルト62に残留しているトナーを除去する除去部の一例である。除去装置350は、第一開閉部26に装着されている。このため、第一開閉部26が開けられると、除去装置350は、図3に示したように第一開閉部26と共に移動する。
除去装置350は、スクレイパー358を有している。スクレイパー358は、中間転写ベルト62に残留しているトナーを掻き落とす部材である。スクレイパー358は、中間転写ベルト62に接する。スクレイパー358の左右方向の幅は、中間転写ベルト62の幅より広くなっている。また、除去装置350は、搬送部材362を有している。搬送部材362は、スクレイパー358で掻き落とされたトナーを搬送する部材である。搬送部材362は、図示せぬモーターにより回転させられて、スクレイパー358で掻き落とされたトナーを回収容器250の方向へ搬送する。
除去装置350で除去されたトナーは、回収容器250に蓄積される。回収容器250は、トナーが蓄積される箱の一例である。なお、本実施形態においては、回収容器250は、第三開閉部100を開けることにより、第一開閉部26が閉じている状態でも除去装置350に対して着脱可能となっている。画像形成装置10の使用者は、回収容器250の交換時期になると、回収容器250を除去装置350から取り外し、トナーが入っていない空の回収容器250を除去装置350に装着する。
図5は、回収容器250の外観図である。また、図6は、回収容器250の分解斜視図である。回収容器250は、大別すると、蓋295、トナー容器279、ばね290、本体部260に分けられる。蓋295は、本体部260とトナー容器279を覆う蓋である。回収容器250は、本体部260とトナー容器279との間にばね290が配置され、トナー容器279が本体部260に入れられる。また、回収容器250は、トナー容器279が本体部260に入れられた後で蓋295が被せられて内部が密閉される。なお、蓋295は、下方に突出した仕切り板296を有している。
本体部260は、除去装置350から送られたトナーを本体部260の内部へ入れるための開口部251を有している。また、本体部260は、開口部251を開閉するためのシャッター261を有している。シャッター261は、回収容器250が除去装置350から取り外される時には開口部251を閉じる。一方、回収容器250が除去装置350に取り付けられた状態では、開口部251を開ける。
また、図7は、蓋295とトナー容器279が取り外された回収容器250の上面図である。図8は、蓋295が取り外された回収容器250の上面図である。また、図9は、図7のA−A線断面図である。
本体部260は、トナー容器279が入れられる凹部である第二凹部266と、除去装置350から送られたトナーが入る凹部である第一凹部267を有している。第一凹部267は、開口部251を通過したトナーが収容される第一収容部の一例であり、第二凹部266は、トナー容器279を収容する第二収容部の一例である。第二凹部266と第一凹部267は、左右方向が長手方向となっている。また、第二凹部266の後側に第二凹部266に並んで第一凹部267が位置している。
第二凹部266の後側の上端と第一凹部267の前側の上端との間には、第二凹部266の後側の上端から第一凹部267の前側の上端に至り、第一凹部267から第二凹部266へ送られるトナーが表面を通過する通過部270が設けられている。
なお、第一凹部267は、左右方向から見ると断面の形状が円弧状になっている。また、第二凹部266においては、前後方向から見ると左右方向へ段差が設けられている。第二凹部266の左側で第二凹部266の最下面より高くなっている段部268には、トナー容器279の下面側へ貫通した孔が設けられている。この孔には、透明な合成樹脂で形成された透過部269が嵌められている。透過部269は、中空な角管の一端を閉じた形状をしており、光が透過する。なお、透過部269の開口している側には鍔状に張り出した部分が設けられており、この鍔状の部分が段部268に接着されることにより、透過部269が段部268に固定される。
また、本体部260は、搬送部材262を有している。搬送部材262は、第一凹部267の長手方向に沿って配置されている。搬送部材262は、回転軸263と合成樹脂のシート264で構成されている。シート264は、回転軸263の軸方向に沿って回転軸263に取り付けられている。回転軸263は、本体部260の右側側面と左側側面に設けられた穴により支持されている。回転軸263の端部の一方は、本体部260に設けられている穴を通って外部に露出する。この露出した端部には、ギヤ265が取り付けられる。ギヤ265は、図示せぬモーターによって回転させられる。ギヤ265が回転させられると、搬送部材262が回収容器250の内部で回転し、トナーがシート264によってトナー容器279へ送られる。つまり、搬送部材262は、トナーを第一凹部の長手方向に交わる方向に搬送する搬送部材の一例である。
また、本体部260は、第二凹部266から通過部270の左端に搬送されたトナーを左端より右側に導く板状の板部271Lと、第二凹部266から通過部270の右端に搬送されたトナーを右端より左側に導く板状の板部271Rを有している。板部271Lと板部271Rは、通過部270に設けられている。板部271Lと板部271Rは、通過部270から上方向へ突出している。また、板部271Lは、上方から見ると本体部260の左端の壁面から右斜め前方へ突出している。また、板部271Rは、上方から見ると本体部260の右端の壁面から左斜め前方へ突出している。このため、搬送部材262によって第二凹部266から通過部270へ搬送されたトナーは、板部271L、271Rによって左右方向の中央側へ送られる。つまり、板部271Lと板部271Rは、通過部270の表面の両端にあるトナーを左右方向の中央側へ案内する案内部の一例である。なお、板部271Rと板部271Rは、上方から見ると板状となっているが、上方から見ると本体部260の両端から左右方向の中央側へ突出した三角形の形状であってもよい。
また、本体部260は、第二凹部266に板状の板部272を有している。板部272は、第二凹部266の底から上方向へ突出している。また、板部272は、上方から見ると前後方向に沿って設けられている。板部272は、第二凹部266の底の面を仕切る。このため、トナー容器279と第二凹部266の隙間から第二凹部266の左端にトナーが入ったとしても、トナーが第二凹部266の中央側へ移動することが防止される。
トナー容器279は、搬送部材262により搬送されたトナーが溜まる容器である。トナー容器279は、前側の側壁の高さが後側の側壁の高さより高くなっている。なお、トナー容器279の底の部分は、第二凹部266の形状に合わせて段差が付けられており、トナー容器279の底の左側には、第二凹部266に入れられた時に段部268の上方に位置する段部280が設けられている。なお、この段部280の下には、下方向に突出した突起281が設けられている。この突起281は、トナー容器279が第二凹部266に入れられた時には透過部269に入る。
また、トナー容器279の後側には、合成樹脂のシート282が左右方向に取り付けられている。このシート282は、トナー容器279が第二凹部266に入れられた時には、撓んで第二凹部266の後側の壁面に接する。シート282が第二凹部266の後側の壁面に接することにより、トナーが第二凹部266の後側の壁面とトナー容器279との間に入るのが防止される。
ばね290は、本体部260とトナー容器279との間に配置されるコイルばねである。ばね290は、トナー容器279を支持する部材である支持部材の一例であり、トナー容器279の重さに抗する弾性体の一例でもある。ばね290は、第二凹部266に配置され、トナー容器279を下側から支える。なお、ばね290の高さは、第二凹部266の底面から段部280までの高さより高くなっている。また、トナー容器279においてばね290により支えられる部分は、トナー容器279の左右方向の中央からずれている。本実施形態においては、ばね290は、段部268の右側でトナー容器279を支える。
次に図10と図11は、図5のB−B線断面図である。また、図12は、図5のC−C線断面図である。また、図13は、図5のD−D線断面図である。また、図14は、図5のE−E線断面図である。なお、図11は、トナー容器279が空の状態を示している。また、図10、図12〜図14は、トナー容器279にトナーが蓄積した状態を示しているが、図12〜図14においては、トナーの図示を省略している。
図10〜図14に示したように、本体部260に蓋295が取り付けられると、仕切り板296がトナー容器279の内側に入る。仕切り板296がトナー容器279の内側に入ると、仕切り板296と第二凹部266の後側の内面とでトナー容器279の前側の側壁が挟まれ、仕切り板296がトナー容器279の内側と接触する。仕切り板296とトナー容器279の内側とが接触するため、トナーが第二凹部266の壁面とトナー容器279との間に入るのが防止される。
なお、図10と図11においては、画像形成装置10が備えるセンサ部370を図示している。センサ部370は、発光部371と受光部372を有している。発光部371は、発光ダイオードを有している。発光部371は、発光ダイオードから出た光は、透過部269を透過して受光部372で受光される。受光部372は、フォトダイオードを有している。受光部372は、フォトダイオードが光を受光している間は、光を受光したことを示す信号を制御部410へ出力する。
(実施形態の動作)
次に、本実施形態の回収容器250の動作について説明する。使用者が、回収容器250を交換した直後においては、図11に示したように空のトナー容器279の重さとばね290の弾性力とがつり合う位置にトナー容器279が位置する。なお、ばね290の配置位置は、第二凹部266の左右方向の中央より左側にある。このため、トナー容器279は、トナー容器279の右側の下面が第二凹部266の底面に接し、後側から見ると図11に示したようにトナー容器279は右上がりに傾斜した状態となる。
図11に示した状態では、トナー容器279が傾斜しているため突起部281は、発光部371と受光部372の間に到達せず、発光部371から出た光を遮らない。このため、発光部371から出た光は、透過部269を透過して受光部372で受光される。受光部372で光が受光されると、光を受光したことを示す信号が制御部410へ出力される。制御部410は、この信号を取得している間は、回収容器250の交換時期でないと判断する。
この後、画像形成装置10において、記録媒体への画像形成が行われて中間転写ベルト62に残留したトナーが除去装置350によって除去されると、スクレイパー358で掻き落とされたトナーが回収容器250の方へ搬送される。この搬送されたトナーは、第一凹部267に入る。第一凹部267に入ったトナーは、搬送部材262により通過部270の方へ送られてトナー容器279に入る。通過部270の表面を移動したトナー容器279にトナーが入ると、トナー容器279に入っている全トナーの重さに応じてばね290が縮んでトナー容器279が下降する。トナー容器279が下降すると突起部281が透過部269内を下降する。
なお、通過部270の左端には板部271Lがあり、通過部270の右端には板部271Rがあるため、搬送部材262によって第二凹部266から通過部270へ搬送されたトナーは、板部271L、271Rによって左右方向の中央側へ送られ、トナー容器279の左右方向の外面と第二凹部266の左右方向の両端との間に直接送られることがない。つまり、板部271L、271Rは、トナーがトナー容器279と第二凹部266の間の隙間に入るのを防いでいる。
また、トナー容器279は、シート282を有している。シート282は、トナー容器279が第二凹部266に嵌められた時には第二凹部266の後側の壁面に接し、第二凹部266の後側の壁面とトナー容器279との隙間からトナーがトナー容器279と第二凹部266の間の空間に入ることを防いでいる。トナーがトナー容器279と第二凹部266の間の空間に入るのが防止されているため、透過部269にトナーが入ることがない。なお、シート282の右端は、板部271Rの先端より右側にあるのが好ましい。また、シート282の左端は、板部271Lの先端より左側にあるのが好ましい。
トナー容器279においてトナーの蓄積が進むと、蓄積された全トナーの重さに応じて、突起部281が透過部269内を下降していく。突起部281が、発光部371から出て受光部372で受光されていた光を遮ると、光を受光したことを示す信号が受光部372から出力されなくなる。制御部410は、受光部372から出力されていた信号を取得できなくなると、回収容器250の交換時期になったと判断する。制御部410は、トナー容器279において回収容器250の交換時期になったと判断すると、回収容器250の交換を促すメッセージを表示部411に表示させる。使用者は、このメッセージを見ることにより、回収容器250の交換時期を知ることができる。
左右方向の一部分に蓄積されたトナーを用いて回収容器の交換時期を判断する構成と比較すると、本実施形態においては、トナーがトナー容器279の左右方向において偏って蓄積されても突起部281が下降するため、正確に交換時期を報知することができる。
また、本実施形態においては、トナーがトナー容器279と第二凹部266の間の空間に入るのが防止されているため、透過部269にトナーが入ることがない。透過部269にトナーが入らないため、受光部372に入る光がトナーで遮られることがなく、正確に回収容器250の交換時期を報知することができる。
[変形例]
以上、本発明の実施形態について説明したが、本発明は上述した実施形態に限定されることなく、他の様々な形態で実施可能である。例えば、上述の実施形態を以下のように変形して本発明を実施してもよい。なお、上述した実施形態及び以下の変形例は、各々を組み合わせてもよい。
上述した実施形態においては、本体部260は板部271Lと板部271Rを有しているが、本体部260が板部271Lと板部271Rを有さない構成としてもよい。
また、上述した実施形態においては、本体部260は、板部272を有しているが、本体部260が板部272を有さない構成としてもよい。
上述した実施形態においては、トナー容器279がシート282を有しているが、トナー容器279がシート282を有さない構成であってもよい。
上述した実施形態においては、ばね290はコイルばねであるが、トナー容器279を支持するばねは、コイルばね以外のばねであってもよい。また、本発明においては、トナー容器279を支持する支持部材は、ばねに限定されるものではなく、弾性を有する部材であればよい。
上述した実施形態においては、第二凹部266の孔に透過部269が嵌められているが、透過部269を嵌めなくてもよい。
上述した実施形態においては、受光部372は、フォトダイオードを有しているが、フォトダイオードに替えてCdsセルを有する構成であってもよい。Cdsセルを有する構成の場合、突起281が下降に伴い、発光部371から出てCdsセルに照射される光の量が変化し、Cdsセルの抵抗も変化する。制御部410は、Cdsの抵抗を測定し、トナー容器279の下降量を検出するようにしてもよい。また、検出した下降量に応じて表示部411に表示させるメッセージを異ならせるようにしてもよい。
上述した本体部260においては、第二凹部266の後側の内面と前側の内面に上下方向に沿ったリブを設け、後側の内面に設けられたリブと前側の内面に設けられたリブとで第二凹部266に入れられるトナー容器279を挟むようにしてもよい。なお、このリブは、上方から見て透過部269と第二凹部266の左端との間にあるのが好ましい。この構成によれば、トナー容器279と第二凹部266の隙間から第二凹部266の左端にトナーが入ったとしても、トナーが第二凹部266の中央側へ移動することがリブにより防止される。
また、本体部260においては、第二凹部266の後側の内面と前側の内面にリブを設ける場合、左右方向に沿ったリブを設けるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、ばね290の数は一つとなっているが、左右方向の中央より右側にもばね290を配置し、二つのばねでトナー容器279を支持するようにしてもよい。
上述した実施形態においては、回収容器250は、中間転写ベルト62から除去したトナーを収容しているが、回収容器250が収容するトナーは、中間転写ベルト62から除去したトナーに限定されるものではない。
電子写真方式の画像形成装置においては、静電潜像が形成される円筒形の感光体に残留したトナーを除去して回収するが、トナーを保持した保持体である感光体から除去したトナーを回収容器250に搬送し、トナーを回収容器250に収容するようにしてもよい。
また、電子写真方式の画像形成装置においては、画像が形成されるシートを感光体へ搬送するベルトにトナーが付着する場合がある。画像形成装置においては、このトナーを保持した保持体であるベルトに付着したトナーを除去するものがあるが、この除去されたトナーを回収容器250に搬送し、トナーを回収容器250に収容するようにしてもよい。
つまり、本実施形態に係る回収容器250は、画像形成装置において、シートに転写されずに不要となって中間転写ベルト以外から回収されたトナーを収容することができる。
上述した実施形態においては、保持体である中間転写ベルト62から除去したトナーが、中間転写ベルト62の幅方向と交わる方向に搬送されて回収容器250に収容されているが、中間転写ベルト62から除去されたトナーが搬送される方向は、実施形態の方向に限定されるものではない。
例えば、中間転写ベルト62から除去されたトナーを中間転写ベルト62の幅方向へ搬送し、搬送先にある回収容器250にトナーを送り込むようにしてもよい。
図15は、この構成を模式的に示した図である。なお、図15においては、回収容器250の蓋295の図示を省略し、回収容器250の内部を模式的に示している。この構成においては、スクレイパー358が中間転写ベルト62から除去したトナーを搬送する搬送部材600がスクレイパー358の上方に位置している。中間転写ベルト62から除去されたトナーは、回転する螺旋状の搬送部材600よって回収容器250の方向へ送られる。
回収容器250には、搬送部材600で搬送されたトナーが入る開口部252が設けられている。搬送部材600で搬送されたトナーは、この開口部252を通って回収容器250の内部へ入る。なお、回収容器250の第一凹部267には、搬送部材600で送られたトナーを回収容器250の長手方向に搬送する螺旋状の搬送部材601を配置してもよい。
この構成によれば、開口部252から第一凹部267に入ったトナーは、第一凹部267の長手方向に搬送される。そして、第一凹部267において第一凹部267の長手方向に広がったトナーは、回転する搬送部材262により、トナー容器279へ送られる。この構成によっても、不要となったトナーを回収容器250に収容することができる。
なお、図15に示した構成においては、搬送部材600で搬送されたトナーを搬送部材600の端部で鉛直方向に落下させる構成としてもよい。この構成においては、落下したトナーが回収容器250の内部に入る構成とする。
上述した実施形態においては、ばね290でトナー容器279を支持しているが、蓋295からばね290でトナー容器279を吊り下げる構成としてもよい。この構成によれば、トナー容器290に収容されるトナーが増えるにつれて、トナー容器290が下方に下がり、突起281が下がるため、上述した実施形態と同様に回収容器250の交換時期を検知することができる。
上述した実施形態においては、トナー容器279の下面で第二凹部266に接しているのは、トナー容器290の長手方向端部であるが、トナー容器290の長手方向中央部の下面を本体部260から凸となっている支持部800で支持し、トナー容器279の両端のいずれか一方をばね290で支持または吊り下げる構成としてもよい。
図16は、この変形例の構成の一例を模式的に示した図である。この構成によれば、トナー容器279の内部にトナーが増えていくと、ばね290の弾性力に抗して突起281の側が下がる。すると、突起281も下方に移動するため、発光部371と受光部372により、上述の実施形態と同様に回収容器250の交換時期を検知することができる。
なお、この構成においては、突起281を、トナー容器290の中心を挟んでばね290と反対側に設けてもよい。この構成の場合、発光部371からの光を突起281が遮っている場合には、トナーの交換時期ではないと判断する。また、トナーの重さによりばね290側が下方に下がり、突起281側が上がると突起281が発光部371からの光を遮らなくなる。そして、受光部372で光を検知した場合には、回収容器250の交換時期であると判断してもよい。
また、図16に示した構成においても、ばね290でトナー容器279の両端のいずれか一方を吊り下げるようにしてもよい。
上述した実施形態においては、トナー容器279の下面に設けられた突起281が受光部372に入る光を遮る構成となっているが、受光部372に入る光を遮る構成は、上述した実施形態の構成に限定されるものではなく、例えば、図17の模式図に示した構成であってもよい。
図17において、可動部700は、軸に2つの板状の部材を角度を付けて組み合わせた構成であり、板状の部材の一方には、突起281が設けられている。また、突起281を備えていないほうの板状の部材は、例えば、軸に設けられたトーションスプリングにより支えられ、トナー容器290を下方から支持している。
この構成において、トナー容器279に収容されたトナーの重さによりトナー容器279が下方に下がると、トーションスプリングの弾性力に抗して可動部700が回転し、突起281が上方へ移動する。突起281が上がると突起281が発光部371からの光を遮らなくなる。そして、受光部372で光を検知した場合には、回収容器250の交換時期であると判断してもよい。
なお、可動部700を使用する構成にあっては、トナー容器279が下方に下がると、突起281が下降する構成とし、突起281が発光部371からの光を遮って受光部372で光を受光しなくなった場合、回収容器250の交換時期であると判断してもよい。
なお、トナー容器279の下面の中央部を支持する構成にあっては、この中央部をトーションスプリングで支持し、トナーの重さによりトナー容器279のいずれか一方の端部が下降する構成としてもよい。
10・・・画像形成装置、250・・・回収容器、260・・・本体部、261・・・シャッター、262・・・搬送部材、263・・・回転軸、264・・・シート、265・・・ギヤ、266・・・第一凹部、267・・・第二凹部、268・・・段部、269・・・透過部、270・・・通過部、271L、271R・・・板部、272・・・板部、279・・・トナー容器、280・・・段部、281・・・突起、282・・・シート、290・・・ばね、295・・・蓋、296・・・仕切り板、350・・・除去装置、370・・・センサ部、371・・・発光部、372・・・受光部

Claims (7)

  1. トナーの保持体から当該トナーを除去させる除去部材によって除去されたトナーが通過する開口部と、
    前記開口部を通過したトナーが収容される第一収容部と、
    前記第一収容部に設けられ、前記第一収容部に収容されたトナーを前記第一収容部の長手方向と交わる方向に搬送する搬送部材と、
    前記長手方向と同方向に長手方向を有し、前記搬送部材により搬送されたトナーを当該長手方向に渡って受け入れ、前記長手方向の少なくとも一方の端部が最も大きな移動量となるように移動可能に設けられたトナー容器と、
    前記トナー容器の重みに抗する弾性体と、
    前記トナー容器に受け入れられたトナーの増加により前記弾性体が弾性変形することに応じて可動する可動部と、
    前記第一収容部に沿って設けられ、前記トナー容器を収容する第二収容部と
    を有し、
    前記第二収容部に収容された前記トナー容器の前記第一収容部側の上端は、前記第二収容部の前記第一収容部側の上端より低い位置にあり、
    前記トナー容器は、前記第二収容部に入れられた時に前記第二収容部の内面に接するシートを前記第一収容部側に有する
    ことを特徴とする回収容器。
  2. 前記第一収容部の前記第二収容部側の上端から前記第二収容部の前記第一収容部側の上端に至り、前記搬送部材で送られたトナーが表面を通過する通過部があり、
    前記通過部の長手方向の両端には、前記通過部から突出し、前記トナーを前記通過部の長手方向中央側へ案内する案内部を有すること
    を特徴とする請求項1に記載の回収容器。
  3. 前記シートの長手方向の長さは、前記案内部の一方と他方の間の距離より長いこと
    を特徴とする請求項に記載の回収容器。
  4. 前記第二収容部の底には、前記第二収容部の底から上方へ突出して前記第二収容部の底面を仕切る板状の板部が設けられていること
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の回収容器。
  5. 前記第二収容部は、収容される前記トナー容器の側面に対向する面にリブを有し、
    該リブは、前記トナー容器の一方の側面にあるリブと、対向する他方の側面にあるリブで前記トナー容器を挟むこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の回収容器。
  6. 前記可動部は、前記トナー容器に設けられた突起部であり、前記弾性体が弾性変形することに応じて前記トナー容器と共に移動すること
    を特徴とする請求項1乃至請求項のいずれかに記載の回収容器。
  7. 請求項1乃至請求項のいずれかに記載の回収容器と、
    記録媒体に転写するトナー像を形成する画像形成部と、
    前記画像形成部で形成されたトナー像が転写される中間転写媒体と、
    前記画像形成部で形成されたトナー像を前記中間転写媒体に転写する第一転写部と、
    前記中間転写媒体に転写されたトナー像を記録媒体に転写する第二転写部と、
    前記中間転写媒体の表面のトナーを除去する除去部と、
    前記除去部で除去されたトナーを前記回収容器の前記開口部へ送る搬送部と
    を有する画像形成装置。
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