JP5568239B2 - 指詰防止具、及びこれを備えた折戸 - Google Patents

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Description

本発明は、折戸の隣接する戸板の連結部に装着される指詰防止具、及びこれを備えた折戸に関する。
上記折戸は、例えば、クローゼット等の収納空間やキャビネット等の収納戸棚、部屋の開閉扉、或いは部屋の間仕切り用のスライドウォール(開閉壁)として使用され、複数枚の戸板を、例えば蝶番等の連結部材のヒンジピンを連結支点(折り畳み支点)とし、該連結支点を中心として折り畳み自在に連結したものが知られている。
上記のような折戸は、閉止された状態では、複数枚の戸板が横並びに一直線に配置される。また、該折戸を開放する際には、把手等をして、ガイドレール等に沿ってスライドさせることで、開状態への移行(開動)がなされ、ガイドレールに直交する方向に向けて隣接する戸板の連結部が突出されるようにして折り畳まれて開状態となる。
上記開状態とされた折戸を閉止する際には、把手等をして、ガイドレールに沿ってスライドさせることで閉状態への移行(閉動)がなされるが、連結された戸板間に形成される連結角(開き角)がある程度の状態(例えば、80°〜100°程度以上)では、折戸の上記のように突出された連結部近傍の手前側部位を、ガイドレール側(背面側)に向けて押すことによっても折戸の閉動、閉止が可能となる。
ところで、折戸は、上記のように蝶番等の連結部材によって各戸板が連結されているが、この連結部材によって、隣接する戸板の連結部側の各端部間には、僅かな隙間が形成される。この隙間は、連結部材の形状や配設態様等にもよるが、折戸が完全に閉止された状態では、例えば、0.7mm〜2.0mm程度と比較的、小さい。しかしながら、開状態から閉状態へ移行する際、特に上述のように連結部の近傍部位を押すことによっても閉動が可能な程度の状態や、完全に開放された状態では、最大で例えば、5.0mm程度或いはそれ以上の隙間が形成される場合があった。
この隙間は、大人の手指が挟まるような隙間ではないが、乳幼児等では該隙間に手指を挟みこんでしまう恐れがあったため、例えば、蝶番を戸板の取付面側(例えば背面側)に埋め込む等により、当該隙間を小さくして当該隙間における手指の挟みこみ(指詰め)を防止していた。
上述のような隙間における指詰めを防止するための他の構造としては、例えば、戸板の連結部側端面を面取りしたり、蝶番等で連結されていない部位の端面間に指詰めの生じない程の大きな隙間を形成したり、端面間に軟質部材を介在させたりしたものが提案されていた(例えば、下記特許文献1)。
また、下記特許文献2では、蝶番等の連結部材により折り畳み可能に連結された複数の扉(戸板)からなる折戸において、連結された二枚の扉のうちいずれか一方の扉の、折戸の折り畳み時に他方の扉と対向する面の連結側端部に、帯状部材を固設した折戸の連結部構造が提案されている。
上記帯状部材は、連結された二枚の扉のうちいずれか一方の扉の端部の背面側で、かつ蝶番が配置されていない部分に上下方向に沿って固設されている。また、この帯状部材は、突出部を半円形とし、その半径を、蝶番の作動半径と同径としている。
これによれば、扉を開閉するときに、扉の端辺が常に突出部の外周に接するようになり、扉の連結部における隙間が、当該帯状部材の突出部によって塞がれるようになり、折戸の開閉の際に隙間ができず、指詰めを防止できる、と説明されている。
実開昭63−23482号公報(図2参照) 特開2004−68375号公報(図3〜図5参照)
上記特許文献1に記載された折戸や上記特許文献2に記載された折戸の連結部構造によれば、上記のように連結部材によって形成される戸板の連結部側の各端部間の隙間における指詰めをある程度は低減できる。
しかしながら、戸板の連結部側の各端部間には、上記のように連結部材によって形成される隙間だけではなく、当該折戸の開閉に伴って、連結部側の各端面間にて拡縮される空間が形成される。上記各特許文献に記載された折戸や折戸の連結部構造では、上記のように拡縮される空間における指詰めについての考慮はなされておらず、さらなる改善が望まれていた。すなわち、折戸の閉動時には、戸板の連結部側の各端面間の幅が閉動に伴って徐々に縮まり、その端面間に手指が万が一、存在すれば、該端面間において手指を挟みこんでしまう可能性があった。
本発明は、上記実情に鑑みなされたものであり、折戸の隣接する戸板の連結部に形成される隙間や戸板の各端面間の空間等における指の挟みこみを防止し得る指詰防止具、及びこれを備えた折戸を提供することを目的としている。
前記目的を達成するために、本発明に係る指詰防止具は、複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結し、開、閉動作に伴って隣接する戸板の連結部側の各端面間に拡開、縮小される空間が連結支点となる前記蝶番のヒンジピンの前方において形成される折戸の隣接する戸板の連結部に装着される指詰防止具であって、前記連結支点の前方に上下方向に沿って配される指詰防止カバー部と、前記戸板の連結部側の各端部近傍に取付けられ、該指詰防止カバー部を支持する支持部とを備え、前記支持部は、前記指詰防止カバー部を、前記折戸の開、閉動作に伴って前記拡開、縮小される空間を該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させる構造とされており、前記指詰防止カバー部は、その後面側部に、緩衝部を有しており、前記緩衝部は、当該指詰防止カバー部が前記折戸の開、閉動作に伴い移動する際に隣接する戸板の連結部側の各端面と当接される部位となる前記後面側部の左右両側部に設けられていることを特徴とする。
本発明に係る前記指詰防止具においては、前記緩衝部を、当該指詰防止カバー部の後面側部に形成された係合凹部に嵌め込まれる係合凸部を有した緩衝部材としてもよい。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る指詰防止具は、複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結し、開、閉動作に伴って隣接する戸板の連結部側の各端面間に拡開、縮小される空間が連結支点となる前記蝶番のヒンジピンの前方において形成される折戸の隣接する戸板の連結部に装着される指詰防止具であって、前記連結支点の前方に上下方向に沿って配される指詰防止カバー部と、前記戸板の連結部側の各端部近傍に取付けられ、該指詰防止カバー部を支持する支持部とを備え、前記支持部は、前記指詰防止カバー部を、前記折戸の開、閉動作に伴って前記拡開、縮小される空間を該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させる構造とされており、前記指詰防止カバー部は、その後面側部に、緩衝部を有しており、前記緩衝部は、当該指詰防止カバー部の後面側部に形成された係合凹部に嵌め込まれる係合凸部を有した緩衝部材であることを特徴とする。
上記構成とされた指詰防止具においては、前記緩衝部材を、前記後面側部の左右両側部に配置される左右緩衝部と、これら左右緩衝部を連結する連結部とを有したものとし、これら左右緩衝部と連結部とを一体的に形成したものとしてもよい。
本発明に係る前記いずれかの指詰防止具においては、前記支持部を、前記戸板の連結部側の各端部間に形成される隙間に前後に挿通され、前端部が前記指詰防止カバー部に連結された連結支持片と、前記戸板の連結部側の各端部近傍後面のそれぞれに、それぞれの一端部が枢着されるとともに、他端部が回動自在に前記連結支持片の後端部に連結されて前記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して該連結支持片の後端部を離反、近接移動させる一対の作動片とを備えた構成としてもよい。
或いは、本発明に係る前記いずれかの指詰防止具においては、前記支持部を、前記指詰防止カバー部の上端部及び下端部にそれぞれ連結された上下一組の連結作動片を備えた構成とし、前記一組の連結作動片が各戸板に跨るように連結部側の各端部近傍上端面及び下端面に、規制手段を介してそれぞれ取付けられ、かつ、該規制手段によって、前記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して後、前移動される構造としてもよい。
或いは、本発明に係る前記いずれかの指詰防止具においては、前記支持部を、前記戸板の連結部側の各端部間に形成される隙間に前後に挿通され、前端部が前記指詰防止カバー部に連結された連結支持片、及び前記戸板の連結部側の各端部近傍後面のそれぞれに、それぞれの一端部が枢着されるとともに、他端部が回動自在に前記連結支持片の後端部に連結されて前記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して該連結支持片の後端部を離反、近接移動させる一対の作動片を有した第1の支持部と、前記戸板の連結部における両戸板の上端面及び下端面のうちの少なくともいずれか一方に、規制手段を介して取付けられるとともに、前記指詰防止カバー部に連結され、かつ、該規制手段によって、前記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して後、前移動される連結作動片を有した第2の支持部とを備えた構成としてもよい。
また、前記目的を達成するために、本発明に係る折戸は、複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結し、開、閉動作に伴って隣接する戸板の連結部側の各端面間に拡開、縮小される空間が連結支点となる前記蝶番のヒンジピンの前方において形成される折戸であって、隣接する戸板の連結部に、前記いずれかの指詰防止具を装着していることを特徴とする。
本発明に係る指詰防止具を折戸に装着することによって、以下のような効果を奏する。
前記指詰防止カバー部は、前記支持部によって、折戸の開動作時には、折戸の連結支点に対して近接移動される一方、前記折戸の閉動作時には、該連結支点に対して離反移動される。つまり、該指詰防止カバー部は、折戸の連結部側の各端面間に、当該折戸の開、閉動作によって拡開、縮小される空間を、上記のように折戸の開、閉動作に伴って近接、離反移動する。従って、折戸が開状態から閉状態へ移行する際に、戸板の連結部側の各端面間にて縮小される空間に手指が存在している場合にも、連結支点に対して離反移動する上記指詰防止カバー部によって、手指が該空間からはじき出されるようにして、指詰めの防止がなされる。
また、指詰防止カバー部は、上下方向に沿って配される長尺物であるため、折戸の開閉動作がなされる際に、しなったり、揺動したりして、該指詰防止カバー部が折戸の各戸板の端面や端部近傍表面に衝突したり、各端面間において衝突を繰り返しながら振動したりすることが考えられ、その衝突や振動によって異音や損傷(例えば、戸板の化粧シートの磨耗や剥離など)等が生じることが考えられる。本発明によれば、当該指詰防止カバー部の後面側部に、緩衝部を有しているので、そのような異音や損傷等を低減することができる。特に、例えば、指詰防止カバー部を、見栄えや剛性の確保等の観点から金属製のものとした場合には、該指詰防止カバー部が端面等に衝突することにより、比較的、高音の不快な音や、上記振動によるビビリ音のような音が発生することが考えられるが、本発明によれば、上記緩衝部によりそのような音の発生も低減することができる。
さらに、上記指詰防止カバー部は、折戸の連結部の前方に上下方向に沿って配されるので、該指詰防止カバー部によって、戸板間の隙間が隠蔽される。従って、折戸の美観性を向上させることができるとともに、当該隙間における指詰めを防止できる。このような指詰防止カバー部の上下長さは、乳幼児等の身長に合わせて、少なくとも乳幼児等の手が届く範囲の高さ以上の長さを有するものとしてもよいが、折戸の上下方向の略全長に亘って配される長さとされたものとすれば、当該指詰防止カバー部によって、戸板間の隙間がその上下方向の全長に亘って隠蔽され、より美観性を向上させることができる。
本発明に係る前記指詰防止具において、前記緩衝部を、当該指詰防止カバー部の後面側部の左右両側部に少なくとも設けるようにすれば、当該指詰防止カバー部は、折戸の開閉動作がなされる際に、左右方向へ揺動し易いため、上記したような異音や損傷等を、より効率的に低減することができる。
本発明に係る前記いずれかの指詰防止具において、前記緩衝部を、当該指詰防止カバー部の後面側部に形成された係合凹部に嵌め込まれる係合凸部を有した緩衝部材とすれば、該緩衝部材を嵌め込んで組み付けることができ、容易に組み付けることができる。
また、例えば、上記緩衝部を、指詰防止カバー部に一体的に形成するものと比べて、指詰防止カバー部の本体に取付けられる別部材からなる緩衝部材とすることで、取り付け箇所の自由度が高まる。
さらに、このような別部材からなる緩衝部材とすることで、当該指詰防止カバー部の前面側部を、例えば、金属製等で構成することができ、剛性や前面側部の見栄えを確保しながらも、上記したような異音や損傷等を低減することができる。
上記緩衝部材を備えた指詰防止具において、前記緩衝部材を、前記後面側部の左右両側部に配置される左右緩衝部と、これら左右緩衝部を連結する連結部とを有したものとし、これら左右緩衝部と連結部とを一体的に形成したものとすれば、以下のような効果を奏する。
すなわち、一体的に形成された緩衝部材によって、後面側部の左右両側部における上記したような衝突や振動によって生じる異音や損傷等を低減することができる。
また、当該指詰防止カバー部に設けられた係合凹部に嵌め込むことで取り付けができるため、例えば、二部材のそれぞれを、後面側部の左右両側部にそれぞれ取付けるようなものと比べて、組み付け工程の簡略化が図れる。
本発明に係る前記いずれかの指詰防止具において、前記支持部が前記連結支持片と前記一対の作動片とを備えた構成とすれば、折戸の開動作時には、連結支持片の後端部が連結支点から離反移動することで、該連結支持片の前端部が引き込まれて指詰防止カバー部が連結支点に対して近接移動する一方、折戸の閉動作時には、連結支持片の後端部が連結支点に向けて近接移動することで、該連結支持片の前端部が押し出されて指詰防止カバー部が連結支点に対して離反移動する。これにより、上記同様の効果を奏する。
また、上記支持部は、上記指詰防止カバー部を移動可能に支持できるように該指詰防止カバー部の上下方向の適所に設けるようにすることもできる。これにより、上下長さ(高さ)が異なる折戸に対して、上記指詰防止カバー部の上下長さを適宜、調整することで、当該指詰防止具を容易に装着させることができる。
或いは、本発明に係る前記いずれかの指詰防止具において、前記支持部が前記上下一組の連結作動片を備えた構成とすれば、折戸の開動作時には、上記連結作動片が上記連結支点に対して、後方に向けて移動することで、該連結作動片に連結された指詰防止カバー部が連結支点に対して近接移動する一方、折戸の閉動作時には、上記連結作動片が上記連結支点に対して、前方に向けて移動することで、該連結作動片に連結された指詰防止カバー部が連結支点に対して離反移動する。これにより、上記同様の効果を奏する。
また、上下の一組の連結作動片によって指詰防止カバー部を移動可能に支持できるので、上下長さ(高さ)が異なる折戸に対して、上記指詰防止カバー部の上下長さを適宜、調整することで、当該指詰防止具を容易に装着させることができる。
或いは、本発明に係る前記いずれかの指詰防止具において、前記支持部が前記第1の支持部と前記第2の支持部とを備えた構成とすれば、上記同様の効果を奏する。また、前記指詰防止カバー部の上下方向の中間部位の適所に第1の支持部を設けるとともに、指詰防止カバー部の上端部及び下端部のうちの両方またはいずれか一方に第2の支持部を設けることができ、該指詰防止カバー部の上下長さ等に応じて、柔軟にこれら支持部を設けることができる。
また、本発明に係る前記折戸は、複数枚の戸板を、折り畳み自在に連結し、隣接する戸板の連結部に、前記いずれかの指詰防止具を装着しているので、上記同様の効果を奏する。
本発明に係る指詰防止具の一実施形態を備えた折戸の一例を模式的に示す概略横断面図、及び一点鎖線内を拡大して示す概略横断面図である。 (a)〜(d)は、いずれも同指詰防止具が備える指詰防止カバー部を示し、(a)は、分解概略側面図、(b)は、(a)におけるZ1−Z1線矢視概略拡大横断面図、(c)は、組み付けた状態の概略側面図、(d)は、(c)におけるZ2−Z2線矢視概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸への同指詰防止具の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、(a)は、図1におけるY2から見た概略拡大背面図、(b)は、(a)に対応させた概略側面図である。 (a)、(b)は、いずれも同組み付け工程を説明するための説明図であり、(a)は、図1の一点鎖線内拡大図に対応させた図、(b)は、(a)の概略側面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸を示し、(a)は、図1におけるY1から見た一部破断概略正面図、(b)は、図1におけるY2から見た一部破断概略背面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図1の一点鎖線内拡大図に示した状態から折戸の閉動がなされた状態を示す概略拡大横断面図、(b)は、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図1におけるX1部に対応させた図であり、図6(b)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大横断面図、(b)は、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図7(b)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大横断面図、(b)は、図1におけるX2部に対応させた図であり、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされて同折戸が閉止された状態を示す概略拡大横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明に係る指詰防止具の他の実施形態を備えた折戸の一例を示し、それぞれ図5に対応させた図である。 本発明に係る指詰防止具の更に他の実施形態を備えた折戸の一例を模式的に示す一部破断概略平面図、及び一点鎖線内を拡大して示す概略平面図である。 同折戸への同指詰防止具の組み付け工程の一例を説明するための図10の一点鎖線内拡大図に対応させた一部分解概略平面図である。 (a)、(b)は、いずれも同組み付け工程を説明するための説明図であり、それぞれ図11に対応させた一部分解概略側面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸を示し、(a)は、図10におけるY3から見た一部破断概略正面図、(b)は、図10におけるY4から見た一部破断概略背面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図10の一点鎖線内拡大図に示した状態から折戸の閉動がなされた状態を示す概略拡大平面図、(b)は、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大平面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図10におけるX3部に対応させた図であり、図14(b)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大平面図、(b)は、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大平面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図であり、(a)は、図15(b)の状態から折戸の閉動がさらになされた状態を示す概略拡大平面図、(b)は、図10におけるX4部に対応させた図であり、(a)の状態から折戸の閉動がさらになされて同折戸が閉止された状態を示す概略拡大平面図である。 (a)、(b)は、いずれも本発明に係る指詰防止具の更に他の実施形態を備えた折戸の一例を示し、それぞれ図13に対応させた図である。 (a)〜(c)は、いずれも本発明に係る指詰防止具が備える指詰防止カバー部の一変形例を示し、それぞれ図2(d)に対応させた図である。
以下に本発明の実施の形態について、図面に基づいて説明する。
図1は、第1実施形態に係る指詰防止具を備えた折戸の一例を模式的に示す概略横断面図、及び一点鎖線内を拡大して示す概略横断面図、図2(a)〜(d)は、いずれも同指詰防止具が備える指詰防止カバー部を示し、(a)は、分解概略側面図、(b)は、(a)におけるZ1−Z1線矢視概略拡大横断面図、(c)は、組み付けた状態の概略側面図、(d)は、(c)におけるZ2−Z2線矢視概略拡大横断面図である。
図3及び図4は、いずれも同折戸への同指詰防止具の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、図3(a)は、図1におけるY2から見た概略拡大背面図、図3(b)は、図3(a)に対応させた概略側面図、図4(a)は、図1の一点鎖線内拡大図に対応させた図、図4(b)は、図4(a)の概略側面図である。
図5(a)、(b)は、いずれも同折戸を示し、(a)は、図1におけるY1から見た一部破断概略正面図、(b)は、図1におけるY2から見た一部破断概略背面図である。
図6〜図8は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図である。
尚、以下の各実施形態で示す前後方向は、折戸が折り畳まれた際に隣接する戸板の連結部がガイドレールに直交する方向に向けて突出する空間側を手前側(前面側)とし、その逆を背面側(後面側)として説明する。つまり、後記する各実施形態のように、当該折戸がクローゼット等の収納空間の開閉扉として施工された場合においては、室内空間(居住空間)側にて折戸に対面して該折戸の開閉をする使用者が存在する空間が手前側となり、収納空間側が背面側となる。
また、図6〜図8では、後記するキャップ39の図示を省略している。
本実施形態に係る折戸10は、図1に示すように、大略的に、2枚の戸板11,11と、該戸板11,11を、折り畳み自在に連結する連結部材19(図5(b)参照)と、該連結部材19によって連結された戸板11,11の連結部cpに装着された指詰防止具1とを備えている。
上記折戸10は、本実施形態では、図1に示すように、建物の室内空間(居住空間)LSと、収納空間SSとの間を仕切る内壁2に開設された開口部opを、2組の折戸10,10によって閉塞或いは開放するクローゼット用の開閉扉を構成している。
上記各折戸10は、開口部opに設けられた四方枠(上枠(不図示)、下枠3、縦枠4,4)内に配置され、上枠の上レール(ガイドレール、不図示)及び下枠3の下レール(ガイドレール)3aに開閉自在に支持されている。
上記2枚の戸板11,11のうち、縦枠4側にそれぞれ位置する戸板は、スライド不能とされた固定戸板11とされ、他方はスライド可能とされた可動戸板11とされている。すなわち、固定戸板11の枢軸11aは、縦枠4の近傍において、回動自在、スライド不能に、上枠及び下枠3に支持されており、可動戸板11の枢軸11aは、上レール及び下レール3aに沿ってスライド可能、回動自在に、上枠及び下枠3に支持されている。これら戸板をスライド可能とする構成は、公知のランナー(転動体、走行体等)やピボット等を採用するようにしてもよい。
尚、図において、符号18は、可動側の戸板11に設けられた操作具としての把手(取っ手)である。また、上記固定戸板11もスライド可能な態様としてもよい。
また、下枠3及び下レール3aを設けずに、上枠と縦枠とからなる三方枠内に当該折戸10を配置する態様としてもよい。
また、上記戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13は、その手前側部がC面取り加工等によって形成された面取り部13a,13aとされている。これら面取り部13a,13aの形状は、後記する指詰防止具1の指詰防止カバー体20の形状及びその移動態様に合わせて、一面のみの面取り形状ではなく、多面形状(図例では三面からなる面取り部)にそれぞれ形成されている。また、折戸10が閉止されて、各戸板11,11の面取り部13a,13aが互いに対向された状態では、図8(b)に示すように、平面視して手前側(室内空間LS側)に向けて拡開するような形状とされており、後記する指詰防止カバー体20は、これら面取り部13a,13a間に、収容される形状とされている。
図例では、端面13の戸板11の後面14に直交する面を基準面として、手前側(戸板の前面側)に向けて順に面取りの角度が大きくなるように二面の面取り部13a(以下、この順に、面取り部13aのそれぞれの面を指すときには、一面目面取り部13a、二面目面取り部13aとする。)が形成されており、最前面側の面取り部13a(以下、この面取り部13aのみを指すときには、最前面取り部13aとする。)は、隣接する二面目面取り部13aよりも面取りの角度が小さくなるように形成されている。
尚、上記面取り部13a,13aの形状は、図例のような三面からなる多面形状とされたものに限られず、さらに粗く、または細かくC面取り加工を施すようにしてもよい。或いは、凸湾曲面形状と凹湾曲面形状とを組み合わせた湾曲面形状、若しくは湾曲面形状とC面取り形状とを組み合わせた形状等としてもよい。
上記連結部材19は、本実施形態では、図5(b)に示すように、ヒンジピン19aと、該ヒンジピン19aを支点として折り畳み自在とされた一対の取付ハネ19b,19bとを有した蝶番19とされている。本実施形態では、蝶番19の折り畳み支点であるヒンジピン19aが、二枚の戸板11,11を折り畳み自在に連結した折戸10の連結支点(折り畳み支点)19aを構成する。
該蝶番19は、各戸板11,11の連結部cp側の各端部近傍後面14a,14aに、それぞれの取付ハネ19b,19bが木ネジ等によって止着されて固着されている。また、図例では、これら蝶番19は、各取付ハネ19bが上記各端部近傍後面14a,14aに形成された凹部に埋め込まれるようにして固着された、いわゆる彫り込み蝶番を示している。
また、これら蝶番19は、連結部cpの上下方向に沿って適所に複数個(図例では3個)設けられている。
上記構成とされた折戸10は、図1において左方に位置する折戸10のように、二枚の戸板11,11を横並びに一直線とした状態が、閉止された状態(閉状態)とされ、図1において右方に位置する折戸10のように、二枚の戸板11,11を手前側(上レール及び下レール3aに直交する方向)に向けて連結部cpを突出させるようにして折り畳んだ状態が、全開された状態(開状態)とされる。
また、図1において右方に位置する二点鎖線で示した折戸10は、上記閉状態から開状態への移行(開動)の途中(或いは上記開状態から閉状態への移行(閉動)の途中)の状態と、閉状態とを示している。
上記折戸10の開動及び閉動は、把手18をしてなされるが、上記閉動の際において、連結された各戸板11,11の後面14,14のなす角θ(開き角θ)が、例えば、80°〜100°程度以上の状態では、折戸10の連結部cp近傍部位を、手前側(室内空間LS側)から背面側(収納空間SS側)に向けて押すことによっても折戸10の閉動(以下、押圧閉動と略す)が可能とされている。
上記のように、折戸10の開動及び閉動がなされる際、上記戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13間には、後記するように折戸10の開閉に伴って、拡大及び縮小される扇状の空間fs(図6〜図8も参照)が形成される。
この折戸10の開閉に伴って拡縮される扇状の空間fsに、後記する支持部30によって、上記折戸10の開動時には、背面側に向けて移動(連結支点19aに対して近接移動)させられる一方、上記折戸10の閉動時には、手前側に向けて移動(連結支点19aに対して離反移動)させられる指詰防止カバー体20が配される。
上記指詰防止具1は、上記連結支点19aの前方に配された指詰防止カバー体20と、該指詰防止カバー体20を移動可能に支持する支持部30とを備えている。
上記指詰防止カバー体20は、図5(a)に示すように、隣接する戸板11,11の連結部cpの前方に、上下方向の略全長に亘って配されている。
また、この指詰防止カバー体20は、本実施形態では、図8(b)に示すように、当該折戸10が閉止された状態では、各戸板11,11の面取り部13a,13a間に、略全体が収容される形状とされている。
上記指詰防止カバー体20は、図1及び図2に示すように、カバー本体21と、該カバー本体21の後面側部位に取付けられた一対の緩衝部材50,50とを備えている。
上記指詰防止カバー体20(カバー本体21)の前面は、その中央部が、当該折戸10が閉止された状態における各戸板11,11の手前側面と略面一状となるように平坦面とされるとともに、その左右側部が、各戸板11,11の各端面13,13側に向けて拡開するように傾斜する傾斜面とされている。換言すれば、該カバー本体21の手前側部の断面形状が、手前側に向けて先細りの略等脚台形状とされている。
上記前面側部位の左右側部にそれぞれ形成された傾斜面は、当該折戸10が閉止された状態においては、上記最前面取り部13aのそれぞれとともに、横断面が略V字状の目地溝をそれぞれ形成している。これにより、当該折戸10が閉止された状態では、図5(a)に示すように、各戸板11,11の手前側面と略面一状となるように平坦面とされた中央部を挟んで左右に二本の略V字状の目地溝が上下方向の全長に亘って形成されたような外観となり、美観性に優れた折戸10となる。また、該カバー本体21は、折戸10の上下長さ(高さ)の略全長に亘って配される長さとされているので、当該指詰防止カバー体20によって、各戸板11,11の連結部cp側の端部12,12間の隙間gが、手前側から見た場合には、その上下方向の全長に亘って隠蔽される。これにより美観性を向上させることができる。
また、上記カバー本体21の後面側部位の左右側部は、上記連結支点19aに向けて先細り状とされたテーパ面部とされている。換言すれば、該カバー本体21の後面側部の断面形状が、連結支点19aに向けて先細りの略等脚台形状とされている。
上記テーパ面部は、図8(b)に示すように、当該折戸10が閉止された状態では、上記二面目面取り部13aとの間に当接しない程度の僅かなクリアランスを隔てて、該二面目面取り部13aに近接対面している。
また、これらテーパ面部のそれぞれ内側寄りの後面側部位には、図2に示すように、後記する緩衝部材50,50を取付けるための一対の係合凹部22,22が形成されている。
これら係合凹部22,22は、当該カバー本体21の上下方向の全長に亘って形成されており、後記する緩衝部材50,50の係合凸部51,51を係止するために開口側が絞られた形状とされている。
また、本実施形態では、図2に示すように、上記カバー本体21の後面側の中央部には、上下方向の全長に亘って、後記する連結支持片31と連結される係合部を構成する一対の係止凹部23,23が切り欠き形成されている。これら係止凹部23,23は、後面側から見て比較的、深い位置となる手前側部に位置するように形成されている。このように手前側部に位置するように形成された係止凹部23,23を設けたカバー本体21によって、後記する連結支持片31の前端部32を囲むようにしている。
上記カバー本体21は、例えば、金属材や硬質の合成樹脂材からなるものとしてもよい。
上記金属材としては、スチールや炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金等、どのようなものでもよいが、鋼鉄材等と比べて、比較的軽量かつ安価であるアルミニウムからなるものとしてもよい。
上記一対の緩衝部材50,50は、図2に示すように、それぞれ上記係合凹部22に嵌め込まれる係合凸部51と、該係合凸部51に連成され、上記テーパ面部の一部を被覆するように形成された緩衝部53とを有している。
上記係合凸部51には、上記係合凹部22に嵌め入れる際の弾性変形を許容するための切欠凹所52が形成されている。
上記緩衝部材50は、例えば、エラストマー(軟質ゴムや硬質ゴム、熱可塑性エラストマーなど)や、発泡体(スポンジやウレタンフォームなど)、軟質の合成樹脂等にて製されたものとしてもよいが、図例では、透明のエラストマー製のものを示している。また、形状は、図例のように上記テーパ面部の一部に沿うようにして固着されたようなものに限られず、例えば、中空形状や、ヒレ形状のようなパッキン部材としてもよい。
上記のように、緩衝部材50を透明エラストマーにて製されたものとすることで、美観性を阻害することがないとともに、後記するように、該緩衝部材50が各戸板11,11の端面13等に当接乃至は摺接した際にも端面13等への着色(色移り)を低減できる。このような緩衝部材50の色柄は、例えば、戸板11の表面色と同系色に着色されたものとしても同様の効果を奏する。
上記構成とされた緩衝部材50は、図2(a)、(b)に示すように、カバー本体21の後面側に形成された上記係合凹部22に、係合凸部51を嵌め入れて、図2(c)、(d)に示すように、カバー本体21への組み付けがなされる。
この緩衝部材50は、本実施形態では、図2(a)及び図5(a)に示すように、カバー本体21の全長に亘って設けられる長さとしておらず、該カバー本体21の上下方向の適所の複数箇所に、分断して設けるようにしている。
図例では、当該指詰防止カバー体20の上端部近傍部位及び下端部近傍部位、並びに三箇所に設けられた後記する各支持部30間の合計四箇所に、上記緩衝部材50を設けた態様としている。
上記カバー本体21の係合凹部22は、上記したように長手方向の全長に亘って形成されているので、上記のように分断された緩衝部材50を所望するいずれの部位にも組み付けることができる。
尚、上記緩衝部材50を、カバー本体21の上下方向の全長に亘って設けるような態様としてもよい。
また、上記緩衝部材50の緩衝部53は、本実施形態では、手前側から目立たないよう、カバー本体21の後面の左右両側部に形成されたテーパ面部の後側寄りの一部を被覆するような態様を例示しているが、例えば、上記テーパ面部の全体、及び上記傾斜面の後側寄りの一部を被覆するような態様としてもよい。このような緩衝部材50の形状は、カバー本体21自体の形状、及び各戸板11,11の各端面13,13の形状等に応じて、適宜、設計可能であり、後記するように折戸10の開閉に伴う当該指詰防止カバー体20の揺動等により、該指詰防止カバー体20と、折戸10とが衝突(当接)する恐れのある部位に少なくとも緩衝部53が位置するような形状とすればよい。
さらに、上記カバー本体21への緩衝部材50の取り付けは、図例のように、緩衝部材50に設けた係合凸部51と、カバー本体21に設けた係合凹部22とを互いに係合させて取付ける態様に限られず、例えば、これら係合凸部及び係合凹部を設けずに、接着剤等によって接着するようにしてもよい。或いは、上記係合凸部と係合凹部との係合に加えて、接着剤等によって接着するようにしてもよい。
上記支持部30は、図1に示すように、上記指詰防止カバー体20に連結され、隣接する戸板11,11の連結部cp側の各端部12,12間に形成される隙間gに前後に挿通された薄板状の連結支持片31と、該連結支持片31の後端部34に、それぞれ回動自在に連結された一対の作動片を構成するリンク状部材35,35とを備えている。
上記連結支持片31の前端部32は、左右に二股に分岐されており、該分岐された部位のそれぞれ先端部には、外方に向けて屈曲形成された被係合部を構成する係止爪部33,33が形成されている。この二股に分岐された前端部32の幅(当該折戸10のスライド方向に沿う幅)は、図1に示すように、当該折戸10が折り畳まれた状態の戸板11,11の連結部cp側の各端部12,12間の隙間g(例えば、3.0mm〜5.0mm程度)と略同幅とされている。この二股に分岐された部位の両側部は、折り畳まれた状態の戸板11,11の各端部近傍後面14a,14aに当接或いは近接対面している。また、上記連結支持片31の後側部の幅(厚さ)は、図8(b)に示すように、当該折戸10が閉止された状態における隙間g(例えば、0.5mm〜3.0mm程度)よりも小さく形成されている。
上記係止爪部33,33は、図1に示すように、折戸10が全開された状態で、連結支点19aよりも前方に向けて突出している。
また、上記係止爪部33,33が、上記指詰防止カバー体20(カバー本体21)の後面側に形成された上記係止凹部23,23にそれぞれ係止されて、該指詰防止カバー体20と連結支持片31との連結がなされる。
上記カバー本体21の係止凹部23,23は、上述のように、当該カバー本体21の上下方向の全長に亘って設けられているので、その上下方向に沿ういずれの部位にも上記連結支持片31の係止爪部33,33を係止させることができる。すなわち、当該指詰防止カバー体20の上下方向の適所に、支持部30を設けることができる。
上記連結支持片31の後端部34には、一対のリンク状部材35,35の支持片側枢軸37,37をそれぞれ回動自在に枢支する軸受部34a,34aが、当該連結支持片31の前後方向に沿う中心線を挟んで左右対称位置にそれぞれ形成されている。
すなわち、一対のリンク状部材35,35の支持片側枢軸37,37は、それぞれの回動支点が異なるように、上記連結支持片31の後端部34に形成された軸受部34a,34aにそれぞれ枢支されている。このように、一対のリンク状部材35,35の支持片側枢軸37,37の回動支点を異ならせているので、これら枢軸37,37に連結された連結支持片31が、左右に揺動するようなことを、例えば、略同一の回動支点としたものと比べて低減できる。
また、上記連結支持片31は、図8(b)に示すように、当該折戸10が閉止された状態で、その後端部34が各戸板11,11の後面14,14側から背面側(収納空間SS側)に向けて突出するように形成されており、その突出された後端部34に一対のリンク状部材35,35の支持片側枢軸37,37が連結されている。
上記一対のリンク状部材35,35は、図3(a)に示すように、その一端部の基部側枢軸36,36が、隣接する戸板11,11の連結部cp側の各端部近傍後面14a,14aにそれぞれ固着された取付基部38,38の軸受部38a,38aに、それぞれ枢支されている。
また、上記一対のリンク状部材35,35は、それぞれ同寸同形状とされている。図例では、図3(b)に示すように、棒状部材をクリップ状に屈曲させたような形状とされ、基部側枢軸36,36の上下端からそれぞれ二本のアームを屈曲させて背面側に向けて延出させ、これら二本のアームをそれぞれ上下に屈曲させて、これら上下に屈曲させた部位のそれぞれが、支持片側枢軸37,37とされている。
上記一対のリンク状部材35,35のそれぞれ支持片側枢軸37,37は、上記したように、当該折戸10が閉止された状態で、連結支持片31の突出された後端部34に連結されている。すなわち、上記一対のリンク状部材35,35のそれぞれが、図8(b)に示すように、当該折戸10が閉止された状態で、各戸板11,11の各後面14,14と所定の角度を形成するように上記連結支持片31の後端部34に連結されている。この所定の角度は、後記するように折戸10の開動作及び閉動作に伴ってなされる一対のリンク状部材35,35の折り畳み動作及び展開動作がなされる際に、その折り畳み、展開動作がスムーズになされるような程度の角度とすればよく、例えば、20°〜60°程度としてもよい。
このように、折戸10が閉止された状態において、各リンク状部材35,35と戸板11,11の各後面14,14とのなす角が所定の角度となるようにすることで、これら一対のリンク状部材35,35が折り畳まれる際に、互いに突っ張りあうようなことがなく、また、展開される際に、互いに引っ張りあうようなことがない。
また、本実施形態では、上記一対のリンク状部材35,35は、その後記する展開動作に伴う連結支持片31の前方への変位量が、折戸10が全開された状態から開き角θが約90°程度になるまで漸増し、90°〜150°の間の所定の開き角θで最大となり、開き角θが約150°程度の状態から折戸10が閉止されるまで漸減するよう構成されている。この連結支持片31の前方への変位に対応させて、上記カバー本体21のテーパ面部及び上記緩衝部材50の緩衝部53(図2参照)が上記戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13に近接対面して移動するよう、これら指詰防止カバー体20及び上記した各端面13,13の面取り部13a,13aを形成している。
上記取付基部38,38は、各端部近傍後面14a,14aのそれぞれに、各戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13から、その軸受部38a,38aのそれぞれが均等位置となるようにネジ等の止着具wsによって固着されている。
上記構成とされた一対のリンク状部材35,35は、図1に示すように、それぞれの支持片側枢軸37,37を支点として回動されて折り畳まれた状態では、互いに略平行となるまで折り畳まれる。このようにコンパクトに折り畳まれる構成とされているので、上記取付基部38,38を含み、上記一対のリンク状部材35,35の全体及び上記連結支持片31の薄板状とされた後側部は、図1に示すように、当該折戸10が全開された状態では、各戸板11,11の後面14,14間に、上記隙間gによって形成される空間に収容される構造となる。
すなわち、折戸10が全開された状態では、各戸板11,11の後面14,14間の空間が狭小となるが、その狭小なスペースに、上記のように支持部30の一部が収容されるので、折戸10の全開状態が、当該指詰防止具1によって阻害されるようなことがない。
上記連結支持片31、一対のリンク状部材35,35及び取付基部38,38を備えた支持部30は、図5(b)に示すように、連結部cpの上下方向に沿って適所に複数個(図例では3個)設けられている。
尚、支持部30の設置個数は、折戸10の上下長さや、指詰防止カバー体20の長さ及び重量、当該支持部30の連結支持片31の上下長さ等に応じて、指詰防止カバー体20を移動可能に支持できる個数とすればよい。例えば、複数個の支持部30にて支持する態様に限られず、一つの支持部30によって支持する態様としてもよい。
また、図1、図3及び図4において、符号39は、上記連結支持片31の後端部34を覆うキャップである。
上記折戸10に、上記構成とされた指詰防止具1を組み付ける際には、図3(a)、(b)に示すように、支持部30の連結支持片31を、上記隙間gに前後に挿通し、一対の取付基部38,38を上述のように、戸板11,11の各端面13,13から均等位置となるように各戸板11,11の各端部近傍後面14a,14aにそれぞれ固着する。上記連結支持片31の挿通は、開状態とされた折戸10の上記隙間gから挿通するようにしてもよく、或いは、工場等にて組み付ける際には、蝶番19によって各戸板11,11を連結する前に、各戸板11,11の端面13,13間に挟みいれるようにして行うようにしてもよい。
上記のように、一対のリンク状部材35,35は、略同寸同形状とされており、その基部側枢軸36から支持片側枢軸37までの長さが、それぞれ同寸法とされているので、上記のように取付基部38,38を均等位置となるように固着することで、連結支持片31の位置決めを容易に行うことができる。すなわち、連結支持片31が左右に位置ずれすることなく上記隙間gの中心に位置するように当該支持部30を取付けることができる。
次いで、図4(a)、(b)に示すように、上記支持部30が取付けられた状態で、折戸10を開状態として、上記連結支持片31の前端部32に形成された上記係止爪部33,33と上記指詰防止カバー体20(カバー本体21)の後面側に形成された係止凹部23,23とを係合させる。上記係止爪部33,33は、二股に分岐された前端部32に形成されているので、その弾性変形を伴って容易に係合させることができる。
上記のように支持部30に指詰防止カバー体20を係止させることで、図1に示すように、指詰防止具1を容易に折戸10に装着することができる。
尚、上記のように連結支持片31の前端部32の係止爪部33,33と、指詰防止カバー体20の係止凹部23,23とを係合させる際に、接着剤等を塗布して接着固定するようにしてもよい。
上記構成によれば、施工後(既設)の折戸10に対しても当該指詰防止具1を組み付けることができる。
また、上記のように連結支持片31の前端部32に形成された係止爪部33,33は、開状態とされた折戸10の連結支点19aよりも前方に向けて突出する構成とされているが、上述のように、上記指詰防止カバー体20は、その前端部32を囲むように係合される形状とされているので、組み付け性を向上させることができるとともに、これらの係合部位が見えるようなことがなく、美観性を向上させることができる。
次に、上記構成とされた指詰防止具1が装着された折戸10における指詰防止構造について、図6〜図8に基づいて説明する。
図1の一点鎖線内の拡大図に示すように、折戸10が全開された状態から把手18をして折戸10をスライドさせて、開き角θが約30°程度となるまで折戸10の閉動がなされる際には、図6(a)に示すように、一対のリンク状部材35,35の展開動作を伴い、連結支持片31が連結支点19aに対して、手前側に向けて移動する。すなわち、これら一対のリンク状部材35,35と、各戸板11,11とが、拡縮されるパンタグラフ機構を構成するようにして、各戸板11,11の開き角θが大きくなるに伴って、一対のリンク状部材35,35が折り畳まれた状態から展開動作をなし、その支持片側枢軸37,37が連結支点19aに向けて近接移動する。この動作に伴って、支持片側枢軸37,37に連結された連結支持片31が連結支点19aに対して前方に向けて押し出されるように移動し、その前端部32に連結された指詰防止カバー体20が、各端面13,13間に形成される扇状の空間fsを前方に向けて移動、すなわち、連結支点19aに対して離反移動する。
上記状態から図6(b)に示すように、開き角θが約60°程度となるまで折戸10の閉動がなされる際には、上記同様、一対のリンク状部材35,35の更なる展開動作を伴って、指詰防止カバー体20が手前側に向けて移動する。
また、上記状態から図7(a)に示すように、開き角θが約90°程度となるまで折戸10の閉動がなされる際には、上記同様、一対のリンク状部材35,35の更なる展開動作を伴って、指詰防止カバー体20が手前側に向けて移動する。
上記各状態の際、各戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13と、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53(図2参照)とは、原則的(当該折戸10を比較的、ゆっくりと開閉したような場合等、指詰防止カバー体20に揺動等が概ね生じずに支持部30によって安定的に支持されて移動されるような場合を指す)には所定のクリアランスを隔てて、近接対面するようにして、相対的な移動がなされる。
上記状態から図7(b)に示すように、開き角θが約120°程度となるまで折戸10の閉動がなされる際には、上記同様、指詰防止カバー体20が手前側に向けて移動し、この状態の前後では、上記各端面13,13の上記各一面目面取り部13aと、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53とが、上記同様、原則的には所定のクリアランスを隔てて、近接対面するようにして、相対的な移動がなされる。
また、上記状態から図8(a)に示すように、開き角θが約150°程度となるまで折戸10の閉動がなされる際には、上記同様、指詰防止カバー体20が手前側に向けて移動し、上記各端面13,13の上記各二面目面取り部13aと、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53とが、上記同様、原則的には所定のクリアランスを隔てて、近接対面するようにして、相対的な移動がなされる。
上記状態からさらに折戸10の閉動がなされて、図8(b)に示すように、閉止された状態では、上記指詰防止カバー体20は、各端面13,13の面取り部13a,13a間に収容され、これら各端面13,13の上記各二面目面取り部13aと、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53とが、所定のクリアランスを隔てて近接対面している。
このような折戸10の閉動に伴って、各戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13間に形成される扇状の空間fsは、徐々に小さくなるが、上記のように指詰防止カバー体20もそれに伴って、支持部30によって前方に向けて移動させられるので、これら各端面13,13と指詰防止カバー体20とは、上述のように、原則的には所定のクリアランスを保持するようにして、近接対面して相対的に移動しながら、その閉動がなされる。
上記所定のクリアランスは、上記各端面13,13と指詰防止カバー体20とが、上記のように原則的に相対移動する際に、当接しない程度以上、かつ、少なくとも押圧閉動の可能な状態から閉動がなされる際に手指等の挿入がなされない程度以下とすればよい。例えば、押圧閉動の可能な状態から閉動がなされる際のクリアランスが、0.2mm〜3.0mm程度となるようにしてもよい。
一方、図8(b)に示すように、閉止状態とされた折戸10を、開放させる際には、把手18(図1参照)を、手前側かつ固定側(縦枠4(図1参照)側)の戸板11側に向けてスライドさせることで開動がなされる。
この折戸10の開動作がなされる際には、その開動作に伴って、上記した閉動作とは逆に、一対のリンク状部材35,35の折り畳み動作がなされる。
すなわち、各戸板11,11の連結支点19aを中心とする折り畳み動作に伴って、これら戸板11,11の各端部近傍後面14a,14aにそれぞれの基部側枢軸36,36が枢着された上記一対のリンク状部材35,35が折り畳まれる。この一対のリンク状部材35,35が折り畳まれることによって、支持片側枢軸37,37に連結された連結支持片31が連結支点19aに対して後方に向けて引き込まれるように移動する。これにより、連結支持片31の前端部32に連結された指詰防止カバー体20が、各端面13,13間に形成される扇状の空間fsを後方に向けて移動、すなわち、連結支点19aに対して近接移動する。
以上のように、本実施形態に係る指詰防止具1を装着した折戸10によれば、折戸10が開状態から閉状態へ移行する際に、戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13間にて縮小される扇状の空間fsに手指が存在している場合にも、上述のように指詰防止カバー体20は、その空間fsを連結支点19aに対して前方に向けて移動するので、手指が該空間fsからはじき出されるようにして、指詰めの防止がなされる。
また、当該折戸10の開、閉動作に伴ってなされる上記指詰防止カバー体20の近接、離反移動は、上記支持部30によって、上記各端面13,13との間に所定のクリアランスを保持するようにしてなされるので、当該折戸10の開、閉動作に伴って、該指詰防止カバー体20が、原則的には上記各端面13,13に当接して摺り動くようなことが低減され、これら各端面13,13及び指詰防止カバー体20が互いに傷付けられたり、磨耗したりするようなことを低減できる。
さらに、上記のように支持部30によって支持されながら移動される場合おいても、上記指詰防止カバー体20は、上下方向に沿って配される長尺物であるため、上記のように折戸10の開閉動作がなされる際に、しなったり、揺動したりして、該指詰防止カバー体20が折戸10の各戸板11,11の端面13,13や端部近傍表面に衝突したり、各端面13,13間において振動したりすることが考えられ、その衝突や振動によって異音や損傷(例えば、戸板11の化粧シートの磨耗や剥離など)等が生じることが考えられる。例えば、比較的、乱雑に閉動がなされるような場合においては、該指詰防止カバー体20の慣性力が増加し、このような衝突や振動による異音や損傷等が顕著となることが考えられる。
本実施形態によれば、当該指詰防止カバー体20の後面側部の左右両側部には、上記緩衝部材50,50が取付けられているので、上記衝突や振動により生じる恐れのある異音や損傷等を低減することができる。
特に、本実施形態のように、上記指詰防止カバー体20のカバー本体21を、見栄えや剛性の確保等の観点から金属製のものとした場合においては、該カバー本体21が上記端面等に衝突することにより、比較的、高音の不快な音や、上記振動によるビビリ音のような音が発生することが考えられるが、上記緩衝部材50,50によりそのような音の発生も低減することができる。すなわち、本実施形態のように、緩衝部材50を、カバー本体21とは別体のものとすることで、当該指詰防止カバー体20の剛性や前面側部の見栄えを、カバー本体21によって確保しながらも、上記緩衝部材50により、上記したような異音や損傷等を低減することができる。また、このように緩衝部材50をカバー本体21とは別体のものとすることで、該緩衝部材50の取り付け箇所の自由度が高まる。
例えば、本実施形態のように、上記支持部30によって支持された指詰防止カバー体20の揺動し易い箇所、すなわち、上下端部近傍部位や、支持部30の間等の適所に取付けることで、効率的に上述のような音の発生等を低減できる。
また、本実施形態では、上記カバー本体21の後面側部に形成された係合凹部22,22に嵌め込まれる係合凸部51をそれぞれ有した一対の緩衝部材50,50としているので、該緩衝部材50を、嵌め込むことで、容易に組み付けることができる。
さらに、上記指詰防止具1の支持部30は、上記指詰防止カバー体20を移動可能に支持できるように該指詰防止カバー体20の上下方向の適所に設けるようにすればよく、上下長さ(高さ)が異なる折戸10に対して、上記指詰防止カバー体20(カバー本体21)の上下長さを適宜、調整することで、当該指詰防止具1を容易に装着させることができる。
さらにまた、本実施形態では、上記のように、当該折戸10が閉止された状態で、各戸板11,11の面取り部13a,13a間に、上記指詰防止カバー体20の略全体が収容される構成としているので、連結部cpの前方に配される指詰防止カバー体20が各戸板11,11の手前側面から突出するようなことがなく、美観性に優れた折戸10となる。
また、上記のように、本実施形態では、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53(図2参照)と、上記各端面13,13とは、少なくとも当該折戸10の押圧閉動が可能となる状態から閉動作がなされる際に、上記テーパ面部及び緩衝部53が、上記各端面13,13に沿って、原則的には近接対面して移動するように形成されているので、上記空間fsにおける指の挟みこみを効果的に防止できる。
すなわち、例えば、上記指詰防止カバー体の後面側の形状を、凸湾曲面形状としたり、該指詰防止カバー体の形状を平板状のものとしたりすれば、各端面と近接対面する部位が比較的、小さくなり、その部位において指等が入り込みやすくなったり、該指詰防止カバー体が、例えば、指等で押された場合に、左右方向にズレが生じやすくなり、そのズレが生じた箇所から指等が入り込みやすくなったりする場合がある。
一方、上記構成とされた本実施形態では、当該指詰防止カバー体20が、例えば、指等に押されて左右方向のいずれか一方にズレが生じた場合にも、各端面13,13とテーパ面部及び緩衝部53とは、少なくとも当該折戸の押圧閉動が可能となる状態から閉動作がなされる際に、原則的には近接対面している。従って、該指詰防止カバー体20の後面の左右側部の緩衝部53が押方向とは異なる側の戸板11の端面13に当接して、該指詰防止カバー体20の移動(ズレ)が規制されるので、該指詰防止カバー体20と押方向側における端面13との空隙の拡大を低減できる。
また、上述のような構成により、指詰防止カバー体20と各端面13,13との間に大きな空隙が形成されず、当該折戸10の美観性を向上させることができる。
尚、本実施形態では、折戸10の各戸板11,11の連結部cp側の各端部12,12に面取り部13a,13aを形成し、これら面取り部13a,13a間に、上記指詰防止カバー体20が、当該折戸10の閉止状態において、その略全体が収容される形状とされた態様を例示しているが、このような態様に限られない。
例えば、上記面取り部13a,13a間に、閉止状態において、上記指詰防止カバー体20の全部またはその一部が収容されないような態様としてもよく、若しくは、上記のような面取り部13a,13aを有していない折戸に対して、本実施形態に係る指詰防止具1を適用することも可能である。この場合は、上記カバー本体21及び緩衝部材50の形状や連結支持片31の長さ(隙間gに挿通される前後長さ)、リンク状部材35,35の長さや戸板11の後面14との取付角度等を適宜、設定すればよい。すなわち、折戸の開動作、閉動作に伴って、各戸板の連結部側の端面間にて拡大、縮小される上記扇状の空間を、指詰防止カバー体が各端面に、原則的には当接しないよう、近接対面しながら連結支点に対して近接移動、離反移動するように、指詰防止カバー体及びこの指詰防止カバー体を連結支点に対して近接移動、離反移動させる支持部を構成するようにしてもよい。また、その指詰防止カバー体の形状や移動態様に応じて、各端面等と当接する恐れのある部位に緩衝部材50を設けるようにすればよい。
また、本実施形態では、指詰防止カバー体20、連結支持片31、一対のリンク状部材35,35及び取付基部38,38を、それぞれ別体とし、折戸10の連結部cpに取付けられた支持部30に対して、指詰防止カバー体20を取付け得る態様を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、指詰防止カバー体(カバー本体)の後面側の適所に、連結支持片の全体或いは一部を、一体的に形成するような態様としてもよい。
さらに、上記支持部30の一対のリンク状部材35,35の形状は、それぞれ二本のアーム部からなる図例のような形状に限られず、蝶番のような板状体からなるものを一対の作動片としてもよい。
次に、本発明に係る他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図9(a)、(b)は、いずれも第2実施形態に係る指詰防止具を備えた折戸の一例を示し、それぞれ図5に対応させた図である。
尚、上記第1実施形態との相違点は、主に指詰防止具の構成であり、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略に説明する。
本実施形態に係る折戸10Aの連結部cpに装着された指詰防止具1Aは、図9(a)に示すように、指詰防止カバー体20Aのカバー本体21Aを、折戸10Aの上下方向長さの略全長に亘って配されたものとせず、床面近傍から高さhまでの長さとされたものとしている。
上記カバー本体21Aの長さは、適宜、設定可能であるが、例えば、少なくとも乳幼児等の手が届く範囲以上の長さとしてもよい。また、床面近傍から高さhまでの長さとされたカバー本体21Aとせずに、例えば、連結部cpの下部の途中から高さhまでの長さとされたものとしてもよい。
また、図9(b)に示すように、上記カバー本体21Aの長さに合わせて、本実施形態では、上記同様の支持部30を、連結部cpの上下方向に沿って二箇所に設けている。
また、図9(a)に示すように、上記緩衝部材50,50を、上記第1実施形態と同様、カバー本体21の上端部近傍部位及び下端部近傍部位、並びに、各支持部30間の合計三箇所に設けている。
このような態様によれば、指詰防止具1Aを低コストのものとできる。
次に、本発明に係る更に他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図10は、第3実施形態に係る指詰防止具を備えた折戸の一例を模式的に示す一部破断概略平面図、及び一点鎖線内を拡大して示す概略平面図である。
図11及び図12は、いずれも同折戸への同指詰防止具の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、図11は、図10の一点鎖線内拡大図に対応させた一部分解概略平面図、図12(a)、(b)は、それぞれ図11に対応させた一部分解概略側面図である。
図13(a)、(b)は、いずれも同折戸を示し、(a)は、図10におけるY3から見た一部破断概略正面図、(b)は、図10におけるY4から見た一部破断概略背面図である。
図14〜図16は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図である。
尚、上記第1実施形態との相違点は、主に指詰防止具の構成であり、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略に説明する。
本実施形態に係る折戸10Bの連結部cpに装着された指詰防止具1Bは、図10及び図13に示すように、指詰防止カバー体20を支持する支持部40の構成が、上記第1実施形態に係る指詰防止具1が備える支持部30とは異なる。
上記支持部40は、本実施形態では、図10及び図13に示すように、当該折戸10Bを構成する戸板11,11の連結部cp側の端部近傍の上下にそれぞれ設けられており、指詰防止カバー体20(カバー本体21)の上端部24及び下端部25にそれぞれ連結された上下一組の連結作動片を構成する連結作動プレート41,41と、各戸板11,11の連結部cp側の各端部近傍上端面15a,15aのそれぞれ、及び各端部近傍下端面16a,16aのそれぞれに固着された上下一組の一対の固定プレート46,46,46,46とを備えている。
このように、本実施形態では、上下一組の支持部40によって、指詰防止カバー体20を移動可能に支持する構成としているので、図13(b)に示すように、上記第1実施形態に係る指詰防止具1と比べて、当該折戸10Bの背面側(後面側)の美観性を向上させることができる。
尚、上記支持部40を構成する上下一組の連結作動プレート41,41及び上下一組とされた一対の固定プレート46,46,46,46の構造及び作用は、上下ともに略同様であるので、これらのうち、上方に配された連結作動プレート41及び一対の固定プレート46,46の構造及び作用について主に説明する。
上記連結作動プレート41は、図10に示すように、前端部42が当該折戸10Bの全開状態において、各戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13から前方に向けて突出するように設けられている。また、該前端部42は、平面視において、その前面縁部が上記指詰防止カバー体20(カバー本体21)の手前側部の形状に合わせた形状とされている。
さらに、この前端部42には、カバー本体21の上端部24及び下端部25(図13参照)にそれぞれ設けられた後記するアダプター26の係合凸部28が嵌め入れられる被係合部を構成する係合長孔43が開設されている。
尚、図において符号41aは、上記係合長孔43を挟んで左右対称位置にそれぞれ設けられた補強用のリブである。
また、上記連結作動プレート41は、図10に示すように、当該折戸10Bの全開状態において、上記前端部42に連成された後側部44が、各戸板11,11の連結部cp側の各端部12,12に平面視して略整合するように、各戸板11,11間に跨るように配されている。
この後側部44には、後記する固定プレート46,46にそれぞれ設けられた規制突起部47が挿通される一対のガイド孔45,45が開設されている。
これら一対のガイド孔45,45は、典型的なブーメラン形状(略く字形状或いは底部角が比較的大きい略V字形状)のような長孔形状とされており、後側部44の左右対象位置に、対向するように形成されている。
上記一対のガイド孔45,45は、図10及び図11に示すように、後側部44の幅方向に沿う中心側寄りの中心側孔部45a,45aが背面側から手前側に向けて拡開するように傾斜した形状とされている。また、該中心側孔部45a,45aに連成された側部側孔部45b,45bが図10及び図11に示すように、それぞれ左右方向外方に向けて延びるように形成されている。
上記一対の固定プレート46,46は、図10及び図11に示すように、各戸板11,11の連結部cp側の各端部近傍上端面15a,15aに、ネジ等の止着具wsによってそれぞれ固着されている。また、一対の固定プレート46,46は、それぞれ各戸板11,11の連結部cp側の各端部12,12に平面視して略整合するような形状とされており、上記一対のガイド孔45,45に挿通される規制突起部47,47をそれぞれ有している。
これら一対の規制突起部47,47は、それぞれ連結支点19aから均等位置となるように設けられており、折戸10Bの開動作及び閉動作に伴って、連結支点19aを円心とする円の円周に沿って、これら一対の規制突起部47,47が弧を描くように移動する。すなわち、これら一対の規制突起部47,47は、図10に示すように、当該折戸10Bが全開された状態から閉動作がなされる際には、図14〜図16に示すように、上記円周に沿って互いに離反するように移動するとともに、連結支点19aに対して前方に向けてそれぞれ移動する。一方、図16(b)に示すように、当該折戸10Bが閉止された状態から開動作がなされる際には、上記とは逆に、上記円周に沿って互いに近接するように移動するとともに、連結支点19aに対してそれぞれ後方に向けて移動する。
本実施形態では、これら一対の規制突起部47,47と、上記一対のガイド孔45,45とによって、上記連結作動プレート41を一対の固定プレート46,46に対して移動可能に支持させるとともに、後記するように、当該折戸10Bの開動作及び閉動作に伴って、上記連結作動プレート41を、連結支点19aに対して後移動及び前移動させる規制手段を構成している。
すなわち、上記一対の規制突起部47,47が、折戸10Bの開動作及び閉動作に伴って、上記一対のガイド孔45,45に沿って、上記のように連結支点19aに対して後移動及び前移動することで、上記連結作動プレート41の後移動及び前移動がなされる。
これら一対の規制突起部47,47及び一対のガイド孔45,45は、後記する折戸10Bの閉動作に伴う連結作動プレート41の前方への変位量が、上記第1実施形態に係る指詰防止具1の連結支持片31の前方への変位量と同様、折戸10Bが全開された状態から開き角θが約90°程度になるまで漸増し、90°〜150°の間の所定の開き角θで最大となり、開き角θが約150°程度の状態から折戸10Bが閉止されるまで漸減するよう構成されている。
すなわち、上記一対の規制突起部47,47及び上記一対のガイド孔45,45は、上記第1実施形態に係る指詰防止具1の上記一対のリンク状部材35,35の展開動作及び折り畳み動作によってなされる連結支持片31の変位と、本実施形態に係る指詰防止具1Bの一対の規制突起部47,47及び一対のガイド孔45,45の相対移動によってなされる連結作動プレート41の変位とが、略同様となるよう構成されている。
上記規制突起部47は、図11及び図12(a)に示すように、上記固定プレート46に設けられたボス47aを、リベット状キャップの凹部47bに圧入させて構成されており、その先端部には、抜け止めの鍔部47cが周設されている。
この規制突起部47の構成は、図例のようなものに限られず、例えば、固定プレート46,46のそれぞれに開設された孔にリベット状部材を挿通し、かしめ固定して規制突起部を構成したり、固定プレート46,46に突設された雌ネジ部又は雄ネジ部とボルト状部材又はナット状部材とを螺合させて規制突起部を構成したりしてもよい。
尚、図において、符号48は、上記一対の固定プレート46,46にそれぞれ設けられ、各戸板11,11の後面14,14に当接させて位置決めするための当接片である。
また、上記連結作動プレート41及び一対の固定プレート46,46は、それぞれ薄板状に形成されており、当該折戸10Bが戸枠に施工された際に、上枠や下枠等に、これらが当接しないよう、例えば、それぞれの厚さを1.0mm〜2.0mm程度としてもよい。
或いは、各戸板11の上端面15及び下端面16(図13参照)と、上枠及び下枠等との間に、十分な隙間がないような場合においては、戸板11の端部近傍上端面及び下端面に、凹部を形成し、該凹部に、これら連結作動プレート41及び一対の固定プレート46,46を取付けるような態様としてもよい。
上記指詰防止カバー体20のカバー本体21の上端部24に設けられたアダプター26は、図11及び図12(b)に示すように、上記カバー本体21の係止凹部23,23に係合する係止凸部27,27を前端部に有している。また、該アダプター26は、上記連結作動プレート41の係合長孔43に係合される係合部を構成する係合凸部28を有している。
上記係合凸部28は、上記カバー本体21の上端面(下端部に設けられるアダプター26は、下端面)から突出するように設けられており、平面視して長円形状とされている。
また、この係合凸部28には、ネジ等の止着具tsが螺入される案内穴28aが設けられている。
上記カバー本体21の係止凹部23,23は、上述のように、当該カバー本体21の上下方向の全長に亘って設けられているので、折戸10Bの上下長さに合わせてカバー本体21の長さを適宜、調整した際にも、その調整された後の上端部24及び下端部25に、上記アダプター26の係止凸部27,27を係止させて、該アダプター26の取り付けが可能となる。
上記折戸10Bに、上記構成とされた指詰防止具1Bを組み付ける際には、図11及び図12(a)に示すように、支持部40の一対の固定プレート46,46を、各戸板11,11の連結部cp側の端部近傍上端面15a,15aのそれぞれ及び端部近傍下端面16a,16a(図13参照)のそれぞれに固着する。
次いで、図12に示すように、上記連結作動プレート41の一対のガイド孔45,45に、一対の固定プレート46,46のそれぞれに設けられたボス47aを挿通した後、各ボス47aを、上記リベット状キャップの凹部47bにそれぞれ圧入させることで、規制突起部47が取付けられるとともに、連結作動プレート41の取り付けがなされる。
このように、各戸板11,11の端部近傍上端面15a,15a及び端部近傍下端面16a,16aに、それぞれ支持部40,40が取付けられた状態で、カバー本体21の上端部24及び下端部25(図13(a)参照)に設けられた上記アダプター26の係合凸部28を、上記連結作動プレート41の前端部42に設けられた係合長孔43に、それぞれ嵌め入れて、止着具tsを該係合凸部28に止着することによって指詰防止カバー体20の固定支持がなされる。
上記のように、連結作動プレート41の前端部42は、当該折戸10Bの開状態において、各戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13よりも前方に向けて突出しているので、支持部40を各戸板11,11の端部近傍上端面15a,15a及び端部近傍下端面16a,16aに取付けた状態において、指詰防止カバー体20を容易に組み付けることができる。例えば、指詰防止カバー体20の上端部24或いは下端部25のアダプター26の係合凸部28を、それに対応する上下いずれかの支持部40の連結作動プレート41の係合長孔43に嵌め入れ、該指詰防止カバー体20を撓ませることで他方の端部のアダプター26の係合凸部28を、他方の係合長孔43に嵌め入れて、それぞれ止着具tsによって止着するような態様としてもよい。
尚、本実施形態においても、施工後(既設)の折戸10Bに対して、例えば、該折戸10Bを、ガイドレール等から取外すことで、当該指詰防止具1Bを組み付けることができる。
次に、上記構成とされた指詰防止具1Bが装着された折戸10Bにおける指詰防止構造について、図14〜図16に基づいて説明する。
図10の一点鎖線内の拡大図に示すように、折戸10Bが全開された状態から把手18をして折戸10Bをスライドさせて、開き角θが約30°程度となるまで折戸10Bの閉動がなされる際には、図14(a)に示すように、上記固定プレート46,46にそれぞれ設けられた一対の規制突起部47,47が、上記円周に沿って離反するように移動するとともに、連結支点19aに対してそれぞれ前方に向けて移動する。この際、上記一対の規制突起部47,47は、当該折戸10Bが全開された状態では、一対のガイド孔45,45の上記中心側孔部45a,45a(図11参照)のそれぞれ中心側端部に位置しているが、当該折戸10Bの閉動に伴って、上記一対のガイド孔45,45に沿うようにして前方に向けて移動することで、上記連結作動プレート41が前方に向けて移動する。また、この際、上記一対のガイド孔45,45は、中心側孔部45a,45a(図11参照)が、一対の規制突起部47,47のそれぞれ開き方向に沿うように傾斜して設けられているので、上記一対の規制突起部47,47の移動に伴う連結作動プレート41の前方への変位量が比較的、小さい状態である。
また、上記連結作動プレート41が前方に向けて移動することによって、その前端部42に連結された指詰防止カバー体20が、各端面13,13間に形成される扇状の空間fsを前方に向けて移動、すなわち、連結支点19aに対して離反移動する。
上記状態から図14(b)に示すように、開き角θが約60°程度となるまで折戸10Bの閉動がなされる際には、上記一対の規制突起部47,47が、上記同様、更に離反移動するとともに、それぞれ前方に向けて移動する。この際、上記一対の規制突起部47,47は、上記一対のガイド孔45,45の左右方向に沿って形成された側部側孔部45b,45b(図11参照)に沿うようにして前方に向けて移動することで、上記同様、上記連結作動プレート41が前方に向けて移動し、指詰防止カバー体20が手前側に向けて移動する。
また、上記状態から図15(a)に示すように、開き角θが約90°程度となるまで折戸10Bの閉動がなされる際には、上記同様、上記一対の規制突起部47,47が、上記一対のガイド孔45,45の側部側孔部45b,45bに沿うようにして移動するとともに、一対のガイド孔45,45を規制して、上記同様、上記連結作動プレート41が前方に向けて移動し、指詰防止カバー体20が手前側に向けて移動する。
上記各状態の際、各戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13と、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53(図2参照)とは、上記第1実施形態と同様、原則的には所定のクリアランスを隔てて、近接対面するようにして、相対的な移動がなされる。
上記状態から図15(b)に示すように、開き角θが約120°程度となるまでの状態、及びその状態から図16(a)に示すように、開き角θが約150°程度となるまでの状態では、各図に示すように、上記一対の規制突起部47,47は、上記一対のガイド孔45,45の側部側孔部45b,45bのそれぞれ左右方向外方側端部の近傍に位置し、上記一対の規制突起部47,47の上記円周に沿う移動によって、上記連結作動プレート41が前方に向けて移動し、指詰防止カバー体20が手前側に向けて移動する。この状態では、一対のガイド孔45,45の側部側孔部45b,45bに沿う上記一対の規制突起部47,47の左右方向への変位量が比較的、小さく、上記一対の規制突起部47,47の上記円周に沿う移動による上記連結作動プレート41の前方への変位量が比較的、大きい状態である。
上記各状態において、図15(b)に示すように、開き角θが約120°程度の状態の前後では、上記各端面13,13の上記各一面目面取り部13aと、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53とが、上記同様、原則的には所定のクリアランスを隔てて、近接対面するようにして、相対的な移動がなされる。
また、図16(a)に示すように、開き角θが約150°程度の状態では、上記各端面13,13の上記各二面目面取り部13aと、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53とが、上記同様、原則的には所定のクリアランスを隔てて、近接対面するようにして、相対的な移動がなされる。
上記状態から図16(b)に示すように、閉止状態となるまで折戸10Bの閉動がなされる際には、上記一対の規制突起部47,47の上記円周に沿う移動によって、これら一対の規制突起部47,47が上記一対のガイド孔45,45の側部側孔部45b,45bに沿うようにして前方に向けて移動することで、上記同様、上記連結作動プレート41が前方に向けて移動し、指詰防止カバー体20が手前側に向けて移動する。この閉止された状態では、上記指詰防止カバー体20は、各端面13,13の面取り部13a,13a間に収容され、これら各端面13,13の上記各二面目面取り部13aと、カバー本体21の上記テーパ面部及び緩衝部材50の緩衝部53とが、所定のクリアランスを隔てて近接対面している。
このような折戸10Bの閉動に伴って、各戸板11,11の連結部cp側の各端面13,13間に形成される扇状の空間fsは、徐々に小さくなるが、上記のように指詰防止カバー体20もそれに伴って、支持部40によって前方に向けて移動させられるので、上記第1実施形態と同様、これら各端面13,13と指詰防止カバー体20とは、上述のように、原則的には所定のクリアランスを保持するようにして、近接対面して相対的に移動しながら、その閉動がなされる。
一方、図16(b)に示すように、閉止状態とされた折戸10Bを、開放させる際には、把手18(図10参照)を、手前側かつ固定側(縦枠4(図10参照)側)の戸板11側に向けてスライドさせることで開動がなされる。
この折戸10Bの開動作がなされる際には、その開動作に伴って、上記した閉動作とは逆に、上記一対の規制突起部47,47と上記一対のガイド孔45,45との相対移動がなされて、上記連結作動プレート41が連結支点に対して後移動する。これにより、連結作動プレート41の前端部42に連結された指詰防止カバー体20が、各端面13,13間に形成される扇状の空間fsを後方に向けて移動、すなわち、連結支点19aに対して近接移動する。
以上のように、本実施形態に係る指詰防止具1Bを備えた折戸10Bによれば、上記第1実施形態と同様の効果を奏する。
また、特に、本実施形態のように、指詰防止カバー体20を、その上端部及び下端部に連結された上下一組の支持部40,40によって、支持するような態様においても、該指詰防止カバー体20の上下方向の適所には、上記緩衝部材50,50が設けられているので、上述のような異音や損傷等を低減することができる。
さらに、上下の一組の連結作動プレート41,41を有した支持部40,40によって指詰防止カバー体20を移動可能に支持できるので、上下長さ(高さ)が異なる折戸に対して、上記指詰防止カバー体20(カバー本体21)の上下長さを適宜、調整することで、当該指詰防止具1Bを容易に装着させることができる。
尚、本実施形態では、指詰防止カバー体20、連結作動プレート41、一対の固定プレート46,46を、それぞれ別体とし、折戸10Bの連結部cpに取付けられた支持部40に対して、指詰防止カバー体20を取付け得る態様を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、指詰防止カバー体と、上下一組とされた連結作動プレートのうちの両方またはいずれか一方とを、一体的に形成するような態様としてもよい。
また、本実施形態では、上記一対のガイド孔45,45の形状を、上記のようにブーメラン形状としているが、このような形状に限られず、左右方向に形成された長孔状のものとしたり、或いは、他の波線形状のようなものとしたりしてもよい。
さらに、本実施形態では、固定プレート46,46のそれぞれに設けた一対の規制突起部47,47と、連結作動プレート41に設けた一対のガイド孔45,45とによって、上記連結作動プレート41を移動可能に支持するとともに、当該折戸10Bの開動作及び閉動作に伴って、上記連結作動プレート41を、連結支点19aに対して後移動及び前移動させる規制手段を構成した態様を示しているが、このような態様に限られない。
上記規制手段は、連結作動片を各戸板に跨るように連結部側の各端部近傍上端面及び下端面に取付け得る構成で、かつ、上記折戸の開、閉動作に伴って該連結作動片を該折戸の連結支点に対して後、前移動させる構成とすればよい。
例えば、各固定プレートにガイド孔をそれぞれ設け、連結作動プレートに一対の規制突起部を設けるような態様としてもよい。
或いは、上記一対の規制突起部及び上記一対のガイド孔に代えて、例えば、戸板の連結部側の端部近傍上端面のそれぞれ及び端部近傍下端面のそれぞれ、並びに、上記連結作動片のうちのいずれか一方に、上記連結支点から均等位置となるように設けられた一対の突起部と、他方に設けられ、該一対の突起部をそれぞれ受入れる一対のガイド溝とを備えた規制手段とし、上記折戸の開、閉動作に伴って、上記一対の突起部が上記一対のガイド溝に沿って相対移動することで、上記連結作動片の後、前移動がなされる構造としてもよい。
また、本実施形態では、上記指詰防止カバー体20(カバー本体21)の上端部24及び下端部25にそれぞれ連結された上下一組の連結作動プレート41,41としているが、プレート状とされたものに限られず、どのようなものでもよい。
さらに、本実施形態では、一対の規制突起部47,47を、一対の固定プレート46,46にそれぞれ設けた態様を示しているが、例えば、戸板11,11の端部近傍上端面15a,15a及び端部近傍下端面16a,16aのそれぞれに、固定プレート等を介さずに直接、一対の規制突起部を設けるような態様としてもよい。
次に、本発明に係る更に他の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
図17(a)、(b)は、いずれも第4実施形態に係る指詰防止具を備えた折戸の一例を示し、それぞれ図13に対応させた図である。
尚、上記第1実施形態及び第3実施形態との相違点は、主に指詰防止具の構成であり、同様の構成については、同一符号を付し、その説明を省略或いは簡略に説明する。
本実施形態に係る折戸10Cの連結部cpに装着された指詰防止具1Cは、支持部の構成が上記各実施形態とは異なる。
すなわち、本実施形態では、指詰防止カバー体20は、図17(b)に示すように、上記第1実施形態に係る指詰防止具1が備える支持部30と、上記第3実施形態に係る指詰防止具1Bが備える上下一組の支持部40,40とによって支持されている。
このような構成とされた指詰防止具1Cを、折戸10Cに組み付ける際には、上記各実施形態と同様、支持部30及び支持部40をそれぞれ折戸10Cに取付けた状態で、指詰防止カバー体20の上端部24及び下端部25のそれぞれに設けられた上記係合凸部28,28を、それぞれ支持部40,40の上記係合長孔43,43に嵌め入れて係合させ(図12参照)、該指詰防止カバー体20の後面側に設けられた係止凹部23,23と支持部30の上記係止爪部33,33とを係合させる(図4参照)ことで、容易に組み付けることができる。
本実施形態に係る指詰防止具1Cによれば、当該折戸10Cの上下長さが比較的長い場合において、指詰防止カバー体20が当該折戸10Cの連結部cpの全長に亘って配される比較的、長尺状とされた場合においても、その上下端部24,25は、上下一組の支持部40,40によってそれぞれ支持されるとともに、指詰防止カバー体20の上下方向の中間部位は、適所に設けられた上記支持部30によって支持されるので、当該指詰防止カバー体20を安定的かつ確実に支持することができる。
また、このように長尺状とされた指詰防止カバー体20おいて、上記第3実施形態のように、その上下のみを支持する場合には、当該指詰防止カバー体20の中間部位を引っ張られた際には、撓んで当該指詰防止カバー体20が各戸板11,11の各端面13,13から離される恐れがあるが、そのようなことも防止できる。
尚、本実施形態においては、支持部を、上下一組の支持部40,40と複数の支持部30とによって構成した態様を例示しているが、このような態様に限られない。
例えば、上下一組の支持部40,40のうちのいずれか一方と、中間部位の適所に設けた支持部30とによって指詰防止カバー体20を移動可能に支持する態様としてもよい。
尚、上記各実施形態では、上記指詰防止カバー体を、戸板の連結部側の各端面との間に、原則的には所定のクリアランスを保持するようにして、上記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させる態様を例示しているが、このような態様に限られない。
例えば、上記第1実施形態、第2実施形態及び第4実施形態に係る指詰防止具が備える連結支持片などを、弾性変形可能な部材で構成し、該連結支持片を上記例よりも短くする等によって、上記指詰防止カバー体を、戸板の連結部側の各端面に当接させた状態で、上記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させる態様ようなとしてもよい。または、上記第3実施形態及び第4実施形態に係る指詰防止具が備える連結作動片の前端部などを、弾性変形可能な部材で構成し、該連結作動片の前端部を上記例よりも短くする等によって、上記指詰防止カバー体を、戸板の連結部側の各端面に当接させた状態で、上記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させるような態様としてもよい。
上記態様においては、上記指詰防止カバー体を、上記折戸の開、閉動作がなされる際に、常に当接させる態様とせず、例えば、少なくとも押圧閉動が可能となる状態から閉動がなされる際に、当接させるような態様としてもよい。
このように、指詰防止カバー体を、折戸の開閉に伴って各端面に当接(摺接)させながら移動させるような態様においても、該指詰防止カバー体は、比較的、長尺のものであるので、上記したように、折戸の開閉の際に、衝突したり、振動したりして、異音や損傷等が生じることが考えられるが、上記のように、該指詰防止カバー体の後面側部に、緩衝部を設けることで、このような異音や損傷等を低減することができる。
また、上記各実施形態では、上記指詰防止カバー体20を、上記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させる支持部として、連結支持片及び一対のリンク状部材を有した支持部30、並びに、連結作動プレート及び一対の固定プレートを有した支持部40を例示しているが、このような支持部に限られず、他の機構によって、上記指詰防止カバー体20を、上記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させる構成としてもよい。
さらに、上記各実施形態では、各折戸を、クローゼット用の開閉扉に適用した例を示したが、これに限られず、例えば、キャビネット等の収納戸棚や各種部屋の開閉扉、或いは部屋の間仕切り用のスライドウォール(開閉壁)としても適用可能である。
さらにまた、上記各実施形態では、折戸を構成する複数枚の戸板として、二枚からなるものを例示しているが、3枚以上の戸板からなるものとしてもよい。この場合は、上記した各指詰防止具を、折戸の開閉の際に戸板のスライド方向と直交する方向に突出される連結部に、少なくとも設けるようにしてもよい。
また、各戸板を連結する連結部材も蝶番に限らず、各戸板を、連結支点を中心として折り畳み自在に連結するものであればどのようなものでもよい。また、連結支点は、各戸板が折り畳まれる際に形成される仮想的な支点としてもよい。
次に、上記各実施形態において説明した各指詰防止具が備える指詰防止カバー体の変形例について、図18に基づいて説明する。
尚、以下の各変形例においては、上記した例と平面視における外郭形状は略同様であるため、その説明を省略する。
図18(a)は、第1変形例に係る指詰防止カバー体20Bを示し、本例では、緩衝部材の構成が上記例とは異なる。
すなわち、上記した緩衝部材50,50は、カバー本体21の後面側に設けられた一対の係合凹部22,22にそれぞれ取付けられる二部材からなる緩衝部材50,50とされていたが、本例では、一部材からなる緩衝部材50Aを示している。
この緩衝部材50Aは、上記同様の係合凸部51,51及び緩衝部53,53を左右対称位置にそれぞれ備え、更に、これらを連結する連結部54を備えている。
このような緩衝部材50Aを備えた指詰防止カバー体20Bによれば、上記同様、後面側部の左右両側部における上記したような衝突や振動によって生じる異音や損傷等を低減することができるとともに、上記例と比べて、組み付け工程の簡略化が図れる。
尚、本例では、カバー本体21の後面側の左右に、一対の係合凹部22,22を設け、該係合凹部22,22に合わせて、一対の係合凸部51,51を有した緩衝部材50Aを例示しているが、カバー本体21に少なくとも一つの係合凹部を設け、該係合凹部に合わせて、緩衝部材50Aに係合凸部を設け、これら係合凹部と係合凸部とを係合させて取付けるような態様としてもよい。例えば、カバー本体21の後面側の中央部に設けられた上記一対の係止凹部23,23を、当該緩衝部材50Aを係止させるための係止部として兼用し、それに合わせた係止凸部を当該緩衝部材50Aに形成したような態様にしてもよい。或いは、上記のような係合凹部及び係合凸部を設けずに、若しくは、上記のような係合凹部と係合凸部との係合に加えて、接着剤等によって接着するようにしてもよい。
図18(b)は、第2変形例に係る指詰防止カバー体20Cを示し、本例では、緩衝部を指詰防止カバー体20Cのカバー本体21Bに一体的に形成している点が、上記各例とは大きく異なる。
すなわち、該カバー本体21Bは、例えば、二色成形(異材質成形)等によって、前面側部120を、比較的、剛性のある硬質の合成樹脂からなるものとし、該前面側部120の左右両側部に連成するようにして、軟質の合成樹脂からなる左右緩衝部121,121が設けられている。
また、上記同様の係止凹部23A,23Aが上記前面側部120の背面側に設けられている。
このような態様によれば、上記同様、後面側部の左右両側部における上記したような衝突や振動によって生じる異音や損傷等を低減することができるとともに、上記各例と比べて、組み付け工程の簡略化が図れる。
図18(c)は、第3変形例に係る指詰防止カバー体20Dを示し、本例に係るカバー本体21Cは、金属材などの比較的、剛性のある材料で製された芯体122と、該芯体122を被覆するように軟質の合成樹脂等の上記緩衝部材50と同様の材料で製された軟質カバー部123とを備えている。この軟質カバー部123の左右両側部124,124が上記同様、左右緩衝部124,124となる。このカバー本体21Cの形成は、例えば、インサート成形によって形成したり、芯体122を、上記軟質カバー部123に嵌め込んだり、芯体122に、上記軟質カバー部123をコーティングしたりして形成するようにしてもよい。
また、上記同様の係止凹部23B,23Bが上記芯体122の背面側に設けられている。
このような態様によれば、上記芯体122によって剛性を確保しながらも、上記同様の効果を奏する。また、芯体122は、緩衝部を構成する軟質カバー部123によって、その前面から後面側の左右両側部に亘って覆われ、それらの部位が同材質となるので、上記各例と比べて、美観性を向上させることができる。
1,1A,1B,1C 指詰防止具
10,10A,10B,10C 折戸
11 戸板
12 連結部側の端部
13 連結部側の端面
13a 面取り部
14a 端部近傍後面
15a 端部近傍上端面(連結部における戸板の上端面)
16a 端部近傍下端面(連結部における戸板の下端面)
19a 蝶番のヒンジピン(連結支点)
20,20A,20B,20C,20D 指詰防止カバー体(指詰防止カバー部)
21,21A,21B,21C カバー本体(指詰防止カバー部)
22 係合凹部
24 カバー本体の上端部(指詰防止カバー部の上端部)
25 カバー本体の下端部(指詰防止カバー部の下端部)
50,50A 緩衝部材(指詰防止カバー部)
51 係合凸部
53,121,124 緩衝部、左右緩衝部
54 緩衝部材の連結部
30 支持部(第1の支持部)
31 連結支持片
32 連結支持片の前端部
34 連結支持片の後端部
35 リンク状部材(作動片)
36 リンク状部材の基部側枢軸(作動片の一端部)
37 リンク状部材の支持片側枢軸(作動片の他端部)
40 支持部(第2の支持部)
41 連結作動プレート(連結作動片)
44 ガイド孔(規制手段)
47 固定プレートの規制突起部(規制手段)
cp 戸板の連結部
g 戸板の連結部側の各端部間の隙間

Claims (8)

  1. 複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結し、開、閉動作に伴って隣接する戸板の連結部側の各端面間に拡開、縮小される空間が連結支点となる前記蝶番のヒンジピンの前方において形成される折戸の隣接する戸板の連結部に装着される指詰防止具であって、
    前記連結支点の前方に上下方向に沿って配される指詰防止カバー部と、前記戸板の連結部側の各端部近傍に取付けられ、該指詰防止カバー部を支持する支持部とを備え、
    前記支持部は、前記指詰防止カバー部を、前記折戸の開、閉動作に伴って前記拡開、縮小される空間を該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させる構造とされており、
    前記指詰防止カバー部は、その後面側部に、緩衝部を有しており、
    前記緩衝部は、当該指詰防止カバー部が前記折戸の開、閉動作に伴い移動する際に隣接する戸板の連結部側の各端面と当接される部位となる前記後面側部の左右両側部に設けられていることを特徴とする指詰防止具。
  2. 請求項1において、
    前記緩衝部は、当該指詰防止カバー部の後面側部に形成された係合凹部に嵌め込まれる係合凸部を有した緩衝部材であることを特徴とする指詰防止具。
  3. 複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結し、開、閉動作に伴って隣接する戸板の連結部側の各端面間に拡開、縮小される空間が連結支点となる前記蝶番のヒンジピンの前方において形成される折戸の隣接する戸板の連結部に装着される指詰防止具であって、
    前記連結支点の前方に上下方向に沿って配される指詰防止カバー部と、前記戸板の連結部側の各端部近傍に取付けられ、該指詰防止カバー部を支持する支持部とを備え、
    前記支持部は、前記指詰防止カバー部を、前記折戸の開、閉動作に伴って前記拡開、縮小される空間を該折戸の連結支点に対して近接、離反移動させる構造とされており、
    前記指詰防止カバー部は、その後面側部に、緩衝部を有しており、
    前記緩衝部は、当該指詰防止カバー部の後面側部に形成された係合凹部に嵌め込まれる係合凸部を有した緩衝部材であることを特徴とする指詰防止具。
  4. 請求項2または3において、
    前記緩衝部材は、前記後面側部の左右両側部に配置される左右緩衝部と、これら左右緩衝部を連結する連結部とを有しており、これら左右緩衝部と連結部とは一体的に形成されていることを特徴とする指詰防止具。
  5. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記支持部は、前記戸板の連結部側の各端部間に形成される隙間に前後に挿通され、前端部が前記指詰防止カバー部に連結された連結支持片と、
    前記戸板の連結部側の各端部近傍後面のそれぞれに、それぞれの一端部が枢着されるとともに、他端部が回動自在に前記連結支持片の後端部に連結されて前記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して該連結支持片の後端部を離反、近接移動させる一対の作動片とを備えていることを特徴とする指詰防止具。
  6. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記支持部は、前記指詰防止カバー部の上端部及び下端部にそれぞれ連結された上下一組の連結作動片を備え、
    前記一組の連結作動片は、各戸板に跨るように連結部側の各端部近傍上端面及び下端面に、規制手段を介してそれぞれ取付けられ、かつ、該規制手段によって、前記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して後、前移動される構造とされていることを特徴とする指詰防止具。
  7. 請求項1乃至4のいずれか1項において、
    前記支持部は、前記戸板の連結部側の各端部間に形成される隙間に前後に挿通され、前端部が前記指詰防止カバー部に連結された連結支持片、及び前記戸板の連結部側の各端部近傍後面のそれぞれに、それぞれの一端部が枢着されるとともに、他端部が回動自在に前記連結支持片の後端部に連結されて前記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して該連結支持片の後端部を離反、近接移動させる一対の作動片を有した第1の支持部と、
    前記戸板の連結部における両戸板の上端面及び下端面のうちの少なくともいずれか一方に、規制手段を介して取付けられるとともに、前記指詰防止カバー部に連結され、かつ、該規制手段によって、前記折戸の開、閉動作に伴って該折戸の連結支点に対して後、前移動される連結作動片を有した第2の支持部とを備えていることを特徴とする指詰防止具。
  8. 複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結し、開、閉動作に伴って隣接する戸板の連結部側の各端面間に拡開、縮小される空間が連結支点となる前記蝶番のヒンジピンの前方において形成される折戸であって、隣接する戸板の連結部に請求項1乃至7のいずれか1項に記載の指詰防止具を装着していることを特徴とする折戸。
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