JP4533948B2 - 指詰防止具およびこれを装着した折戸 - Google Patents

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Description

本発明は、折り畳み自在に連結した折戸の連結部に装着される指詰防止具およびこれを装着した折戸に関する。
折戸は、これを開くときには、隣接する2枚の戸板を連結した連結部がガイドレールよりも前方側に突出しながら、各戸板の連結端部の端部間は扇のように開いてゆき、戸板を完全に折り畳むまで開くと、2枚の戸板が重なり合って、両方の端面はレールに直交する方向を向く。一方、折戸を閉じるときには、2枚の戸板の連結端部の端部間がはさみのように閉じてゆく。
折戸は開閉によってこのような動作をするため、従来では、折戸が開いた状態から、連結部における両戸板の端部間を手指で押えながら折戸を閉じようとすれば、2枚の戸板の端部間に指が挟まれてしまう危険性があった。
また、折戸の連結部は蝶番などの連結部材で戸板を連結することで構成され、この蝶番のヒンジピンを連結支点として折り畳み自在な構造となっており、この蝶番を配設するために連結部における戸板の端面間にはわずかな隙間が形成される。特に、折戸が完全に開いた状態から閉状態に移行するまでの間は、連結部における戸板の端部間が開いた状態にあり、そのため連結支点の支軸部分、つまり2枚の戸板の連結端部の後方角部間に形成される上記隙間が前方に露出された状態となる。この隙間は、4〜5mm程度のものであり大人では指が挟まれるおそれはほとんどないが、乳幼児ではその隙間に指が挟まれるおそれがあった。
このような連結部における戸板の端部間あるいは支軸部分の隙間への指詰めを防止するために、種々の指詰防止具やそのような部材を設けた折戸が種々提案されている(例えば、特許文献1を参照)。
特許文献1に記載の指詰防止手段は、戸板の端部間に膜のような軟質部材を折り畳み展開自在に介在させたもので、この軟質部材によって、折戸が閉動する際に連結支点の支軸部分にできる上記隙間を前方より遮蔽して、隙間への指の進入を防止する構造となっている。
実開昭63−23482号公報
しかしながら、特許文献1のものでは、折戸の閉動時の上記隙間への指の進入は防止できても、折戸が開状態にあるときには、展開した軟質部材は連結部における2枚の戸板の端面のすべてを隠していないため、閉動時のこの端面間で指が挟まれることを完全には防止できない。
さらに、このものは、折戸が閉状態のときには、軟質部材が折り畳まれて収容された幅広の隙間が前方に露出されるため、見映えはきわめて悪いものと想定される。
このように従来の指詰防止手段は、折戸の連結部の危険領域の一部を隠すだけのものがほとんどであり、簡易な構造により指詰めを防止でき、かつ折戸の美観を損なわないような指詰防止具の開発が望まれていた。
本発明は、このような事情を考慮して提案されたもので、その目的は、折戸の連結部における戸板端部間への指の進入を簡単な構造で確実に防止でき、かつ美観にもすぐれた指詰防止具およびこれを装着した折戸を提供することにある。
上記目的を達成するために,請求項1に記載の指詰防止具は、複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結した折戸の連結部に装着される指詰防止具であって、前記折戸の開、閉動作に伴って、前記折戸の連結支点に対して離反、近接移動する作用部を有するとともに、前記複数枚の戸板の連結部近傍のそれぞれの後面における前記蝶番とは異なる箇所に固着される一対の取付部を有した作動部と、前記折戸の連結部の前方に配される指詰防止カバー部と、前記作用部に連結され、前記折戸の連結部における戸板の端部間の隙間を通して前方に突出するように配され、前端に前記指詰防止カバー部を支持した連結支持片とを備え、前記折戸の開、閉動作に伴う前記作用部の動作によって、前記連結支持片を後、前に移動させて、前記指詰防止カバー部を前記折戸の連結支点に対し近接、離反移動させることを特徴とする。
請求項2に記載の指詰防止具は、請求項1において、作動部は中央部で折り畳み自在とされ、互いに略平行となるまで折り畳み可能とされた一対の作動片を備え、作動部を、前記中央部で折り畳み展開動作が可能なように、前記折戸の連結部において連結された2枚の戸板の後面に取り付けた後は、折戸の動作に伴って作動部の中央部が前記作用部として動作する構成にしている。
請求項3に記載の折戸は、複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結した連結部を有した折戸であって、請求項1または2に記載の指詰防止具が装着されている。
本発明の指詰防止具および折戸によれば、折戸の閉動作に伴って、指詰防止具の作動部に備えた作用部が折戸の連結支点に対し近接する作用を有し、これに伴って連結支持片を前に移動させて指詰防止カバー部が折戸の連結支点に対し離反移動する構造になっているため、折戸の閉動作中に狭まってゆく戸板の端部間において、指詰防止カバー部が徐々に突出してゆく動作をなす。そのため、折戸の閉操作時における戸板の端部間への指の進入を確実に防止できる。さらに、指詰防止カバー部で連結部の前方を隠す構成であるため、美観にもすぐれている。
また他の本発明では、作動部が中央部で折り畳み展開を自在とした対の構造をなし、その中央部が折戸の開閉動作に伴って作用部として動作する構成となっているため、簡易な構造で指詰防止具を形成できる。さらに、指詰防止カバー部は折戸の動作に伴って作動する構成であるため、開閉な状況に応じた戸板端部間の遮蔽を確実かつスムースにできる。また、指詰防止具の構造が簡易であるため、折戸への取付も容易に行える。
もちろん、折戸の閉動作のときも、閉動作に伴って作用部が折戸の連結支点に対し近接するように折り畳み動作をなし、連結支持片を前に移動させて指詰防止カバー部を折戸の連結支点に対し離反させる構成としているため、拡がってゆく戸板の端部間に対応して指詰防止カバー部が動作して、スムースな動作がなされる。
以下に、本発明の実施形態について添付図面を参照しながら説明する。
図1は、本発明の指詰防止具および折戸の第1の実施形態を示す図であり、折戸の設置状態を示す横断面図、および図中のX2に相当する箇所(折戸の連結部)の拡大部分横断面図であり、図2は図1のY1方向から見た折戸を閉じた状態の折戸の正面図、図3は図1のY2方向から見た折戸の背面図である。図4は、同指詰防止具の部分斜視図である。
この折戸10は、クローゼットの扉や、相互に隣接する居室間の開閉可能な間仕切りとして使用される。図例のものは、連結された一対の戸板12,12よりなる2組の折戸10,10が、敷居3に敷設されたガイドレール4上に、開閉移動可能に取り付けられている。
より具体的には、折戸10を構成する2枚の戸板12は、隣り合う端部12aが蝶番11aで回動可能に連結されているとともに、一方の戸板12の他方の端部12bが、柱1に取り付けた縦枠2にヒンジ結合され、他方の戸板12の他方の端部12bがレール4上に走行可能に取り付けられている。
このように、一方の戸板12を縦枠2にヒンジ結合したものでは、他方の戸板12をレール4上で移動させる場合には、蝶番11aによって、連結部11が移動しながら折戸10は開閉される。
なお、本発明の折戸は、折戸10を構成するいずれの戸板12もが縦枠2にヒンジ結合されず、両戸板12ともにレール4上を移動するものにも適用が可能である。また、折戸は一対の戸板よりなるものに限定されず、複数対が連結されたものであってもよい。その場合、レール4上でも戸板同士が連結されるが、その連結部は本明細書でいう連結部11には含まれない。
折戸10を構成する各戸板12においては、連結部11で連結され、開動作のときに突出する端部12aには、突出方向側の戸板12の前方角部12abが面取りされ、端面12aaには傾斜した面取り部12acが形成されている。折戸10が閉じているときには、2枚の戸板12には、面取り部12acが隣り合うことによって、戸板12の前面12cに上下に走る、断面視でV字状に漸開した縦溝14が形成される。なお、本明細書および特許請求の範囲では、折戸10の開操作により連結部11が突出する方向を前方と呼び、その反対方向を後方と呼ぶ(後述する第2の実施形態についても同様)。
また、連結部11の構成部材である蝶番11aは、2枚の戸板12の後面12dに、戸板12の一部を掘り込んで取り付けられ、その蝶番11aのヒンジピンが、連結部11において2枚の戸板12を折り畳み自在とした連結支点(折り畳み支点)11bを構成する。
この蝶番11aは、本実施形態では図3に示すように、上下方向の上、下、中央の3箇所に取り付けられており、図1の拡大図に示すように、この蝶番11aをスムースに動作させるために、折戸10がある程度開いた状態では、2枚の戸板12の端部12a(後方角部12ad)間には、連結支点11bによってできる所定の隙間13が形成される。
また、折戸10の開動および閉動がなされる際、連結部111における戸板12,12の端部12a,12a間には、後述するように折戸10の開閉に伴って、拡大および縮小される扇状の空間fsが形成される。このような折戸10の開閉操作は、おもに戸板12に設けられた把手12e(取っ手)によってなされるが、閉操作は、両戸板12,12の端部12a,12a間の上記空間fsに接する両戸板12,12の端面12aa,12aaなど、連結部11近傍を押し操作することによってもなされる。
本実施形態においては、この連結部11に、上記隙間13を通って、その前方と後方とに跨るように指詰防止具20が配設、固定されている。この指詰防止具20は、連結部11近傍の戸板12の後面12dで両端が固定されるシート状の作動部22と、この作動部22の中央折曲部22b(中央部)より前方に向かうように平板状に延設された連結支持片25と、その連結支持片25の前端に固定、支持された指詰防止カバー部21とを含んで構成される。
この作動部22は、中央折曲部22bで折り畳み展開可能となった作動部本体22aと、その両端に配された一対の取付片24,24とより構成されている。作動部本体22aは、中央折曲部22bの両側に配された一対の本体片22aa,22aa(図1および図4に図示)よりなり、それらのそれぞれの外端側に一対の取付片24,24が形成されている。
この取付片24は取付折曲部22cを介して設けられ、2枚の戸板12のそれぞれの後面12dに固着するために平板状に形成されている。図1の拡大横断面図に示すように、折戸10が開いた状態では、この作動部22は、V字形状の作動部本体22aと、その両側の一対の取付片24とでW字形状をなしている。
なお、作動部22の取付部は平板状の取付片24に限られず、取り付けた後に作動部本体22aの中央折曲部22bが動作可能となるように固定できるものであれば、他の構造であってもよい。また、作動部を取り付けた状態でW字形状をなさず、取付片24が図1の例とは反対方向に折れ曲がって取り付けられるような取付態様であってもよい。
また、指詰防止カバー部21は、ガイドレール4に略平行な平板形状をなし、前方にわずかに突出するように湾曲しており、裏側の中央位置で連結支持片25に連結、支持されている。また、この指詰防止カバー部21の両端には、裏側に小半円柱状に突出した突起部21aが形成されている。
指詰防止カバー部21は、後述するように、折戸10と作動部22の協働によって、折戸10の開動作に伴って連結支点11bに対し相対的に後方に移動する一方、折戸10の閉動作に伴って連結支点11bに対し相対的に前方に移動し、その移動中において、その両端の突起部21aが戸板12の端面12aaに近接あるいはわずかに接触しながら動作するが、突起部21aの周面が曲面形状とされているため、戸板の端面12aaを傷めるおそれはほとんどない。
この指詰防止具20は、2枚の戸板12の連結部11を指詰防止カバー部21によって前方より覆って指の進入を防止するものであるが、本実施形態では、折戸10の全高にわたって設けたものではなく、図2,3に示すように、乳幼児等の指の進入が十分に防止できるように、幼児の身長に合わせて、戸板12の下端位置から、中央よりやや高い位置までに対応した長さのものが配設されている。
図2の正面図に示すように、指詰防止カバー部21は指詰防止具20の全長にわたって途切れることなく形成されており、戸板12の端部12aの面取り部12acによって形成される縦溝14を隠すように、折戸10の連結部11の前方に表れている。また図3の背面図に示すように、折戸10の後方には蝶番11aが取り付けられているため、作動部22は蝶番11aの取付箇所を除く部位に取付できるように部分的に形成されている。
本実施形態では、指詰防止具20は、指詰防止カバー部21、取付部24を含む作動部22、連結支持片25が樹脂等で一体成形されており、蝶番11aの取付位置に応じて作動部22と連結支持片25とを適宜切り取って使用することが望ましい。図2,3に示した指詰防止具20は、図4に示すように、指詰防止具20の上端部などで、作動部22(取付片24を含む)と連結支持片25の一部が切り取られている。
この指詰防止具20の作動部22は、薄板状の樹脂シート体よりなり、折戸10に取り付けず、なんらの外力も加えない状態では、V字形状の対の構造をなす作動部本体22aと、その両端より延設された一対の取付片24とが平面視でW字形状をなしている。つまり作動部22は、外力を加えない状態では、連結支持片25が延設された作動部本体22aの中央折曲部22bと、作動部本体22aと両側の取付片24との間の一対の取付折曲部22cとの3箇所で折れ曲がっている。
これら3つの折曲部22b,22c,22cは、指詰防止具20が樹脂で一体成形されているため、作動部22に外力が付加されると折曲角度(折曲部の両片のなす角度。以下同様)が変動する一方、外力を取り除くと復帰弾性力によってもとの状態に戻る。つまり、この作動部22は、図4の矢印Aに示すように一対の取付片24の両側より押圧すると、折曲部22b、22cの折曲角度が徐々に小さくなり、作動部22は折り畳んだ状態となる一方、矢印Bに示すように一対の取付片24の両側を引き伸ばすと、折曲部22b、22cの折曲角度が徐々に大きくなり、作動部22は展開された状態となる。作動部2,2のこれら3箇所の折曲部22b,22cを除く平板部は、上記のような外力によってもほとんど変形されない。なお、指詰防止具は、上記のような外力を加えて折り畳んだり展開したりしても復帰弾性力が生じないものでもよく、少なくとも作動部本体22aの中央折曲部22bを除く平板部がある程度の不撓性を有していればよい。
これらの折曲部22b,22c,22cのうち作動部本体22aの中央に形成されている中央折曲部22bは、指詰防止具20を折戸10に取り付けた後には、折戸10の開閉動作に伴って動作し、指詰防止カバー部21を前後に移動させるための作用部23を構成する。また、作動部本体22aと両取付片24との間の一対の取付折曲部22cは、折戸10の開閉動作に伴って上記作用部23を移動させるための動作支点を構成する。つまり、指詰防止具20を折戸10に取り付けることで、この作用部23と、両取付折曲部22cと、連結支点11bとよりなる四角形によってパンタグラフ状の機構(以下、パンタグラフ機構という。)が形成される。
図5〜7は、折戸10の閉動時の連結部11の状態遷移(図1のX1の状態からX2の状態を経て全閉(図1中の左側の折戸の状態X3に相当する)状態までの遷移)を、図順にしたがって時系列に示した連結部11の部分横断面図である。なお、これらの図では、指詰防止具取付用のビスの図示も省略している。
折戸10がほぼ全開した状態では、2枚の戸板12が重なり合うように折り畳まれ、端部12aの端面12aaが前方を向いている。指詰防止具20の作動部22は、それらの戸板12に挟まれて折戸10と同様に折り畳まれている一方、指詰防止カバー部21は、2枚の戸板12の開いた端面12aaに近接した位置に配置されている(図5(a)を参照)。なお、指詰防止具20は、後述する装着方法によって、図5(a)で示した位置に位置決めされて装着されることが望ましい。
その後、折戸10を徐々に閉じてゆくと、折戸10の閉動作に伴って、作動部22の3つの折曲部22b、22cが開いて作動部22(作動部本体22a)が展開してゆき、それとともに、パンタグラフ機構を形成している菱形形状に近い四角形は、縦長の状態から横長の状態へと変形してゆく(図5(b)、図6、図7を参照)。つまり、作動部22の作用部23は折戸10の閉動作に伴って連結部11の連結支点11bに近接する動作をなす。
このように、作動部22の中央折曲部22bが作用部23を構成して、連結支点11bに近づいてゆくことで連結支持片25が前方に押し出され、それに伴って連結支持片25の前端に設けた指詰防止カバー部21も、狭まってゆく2枚の戸板の端面12aaに挟まれるように前方に突出してゆき、折戸10が全閉すると、2枚の戸板12の面取り部12acで形成された縦溝14を左右に跨ぐように、戸板12の前面12dに近接する位置で停止する(図5(b)、図6、図7を参照)。
以上のように、指詰防止カバー部21は折戸10の閉動作中において、開き度合いが徐々に狭まってゆく戸板12の端面間の空間fsを塞ぐように、指詰防止カバー部21の両端が両戸板12の端面12aaと近接し、あるいはわずかに接触しながら擦り動いてゆく。そのため、連結支点11bにできる隙間13を含む端部間の危険な空間fsへの指の進入を確実に防止できる。また、作動部22の中央折曲部22bを折戸10の開閉動作に伴って作用部23として動作させえる構成であるため、構造がきわめて簡易であり、そのため指詰防止具およびそれを取り付けた折戸の製造を容易に行える。
また、折戸10が全閉状態では、指詰防止カバー部21が面取り部12acによってできる縦溝14を前方より覆うので見映えもよい。折戸10の全高にわたって指詰防止カバー部21を設ければ、全閉時には縦溝14が隠れる箇所と露出される箇所とが混在して表面に表れないため、指詰防止具20によって美観が損なわれることはほとんどない。
さらに、この指詰防止具20によれば、一体に形成されているため、一部材を連結部11に付加するだけで安全な折戸10を構成することができる。また、樹脂等で一体成形すれば、指詰防止具20自体を安価に製造でき、また一部材で構成しているので保管や在庫管理に手間がかからない。なお、作動部(取付片を含む)のみ、あるいは作動部と連結支持片とを一体に形成してもよい。その場合も作動部の取付は簡易に行え、製造コストを抑えられる。
また、指詰防止具20は、上記のような理由から樹脂により一体成形することが望ましいが、平板状の不撓性の4部材をシートで覆って、3箇所で折曲自在に形成したW字形の一体シート体で構成してもよい。
なお、本実施形態の指詰防止具20は、弾性樹脂で一体成形されたものであるため、折り畳み展開によって折戸の開閉動作に抗する復帰弾性力を生じるが、それらの復帰弾性力は折戸を開から閉に、あるいは閉から開に復帰させるものでないことはいうまでもない。
一方、折戸10の開動作については図示を省略しているが、開動作中では指詰防止具20は閉動作とは逆の動作をする。すなわち、指詰防止具20は、折戸10の開動作に伴って、パンタグラフ機構が動作して、連結支持片25が端部12a間を後方に移動するとともに、指詰防止カバー部21が折戸10の連結支点11bに対し近づくように移動する。
以上のように、本実施形態の指詰防止具20を使用すれば、指詰防止折戸を簡易に製造できるが、さらに指詰防止対策がなされていない既設の折戸へ後付けすることも容易にできる。図8,9は、本指詰防止具の折戸の連結部への取付手順を示す概略部分横断面図であり、取付手順を図8(a)、(b)、図9(a)、(b)、(c)の順に時系列に示している。
指詰防止具10を取り付ける際には、まず2枚の戸板12の後方角部12ad間に十分な隙間13ができるように、折戸10を開いた状態にしておく。一方、その折戸10に装着する指詰防止具20は、蝶番11aの取付位置に合わせてあらかじめ作動部22と連結支持片25の一部を切り取っておき、その作動部22を3つの折曲部22b、22cで折り畳んで、連結支持片25を2つに折れ曲がった作動部本体22aで挟み込み、さらにその外側に一対の取付片24を折り畳み重合させて、5層の板材よりなる重合板体30を形成しておく(図8(a)を参照)。
指詰防止具20は、この重合板体30が連結支点11bにできる隙間13に挿入できるように、作動部本体22、取付片24、連結支持片25のそれぞれは所定の厚さに形成されている。なお、重合板体30の厚さが隙間13よりも薄いものが望ましいが、弾性変形させて挿入できるものであれば、同程度の厚さあるいは重合板体30のほうがやや厚いものであってもよい。
指詰防止具20は、図4の説明において先述したように、作動部22が復帰状態でW字形のものを使用するため、取付片24の外側より挟持部材(不図示)などで挟み込んで弾性力を付勢させた状態で重合させておく。なお、手指で重合板体30を挟み込み保持させておいてもよい。
このように、重合板体30を形成させた指詰防止具20を、折戸10の連結部11の前方より連結支点11bにできた隙間13に、指詰防止カバー部21の両側の突起21aが戸板12の端面12aaに当接するまで挿入してから、後方に回って、高さ方向の位置合わせを行い、挟持部材を外して、取付片24を戸板12の後面12dに両面テープ(不図示)などで仮止めする(図8(a)、(b)および図9(a)、(b)を参照)。
その後、折戸10の開閉動作を繰り返しながら、指詰防止カバー部21が端面12aaに引っかかることなく動作するか、パンタグラフ機構が正常に作動するかなどを確認し、正常動作を確認できれば、折戸10を完全に閉じた状態にして、取付片24を戸板12にビス31で固定する(図9(c)を参照)。
このように、指詰防止具20は作動部22を折り畳んで形成される重合板体30が隙間13に前方から挿入、装着できる構成であるため、工場や現場での取付作業など折戸10の組立が簡易に行える。また、既設の折戸への後付けであっても、折戸を取り外すことなく簡易に作業が行える。また、指詰防止具20は作動部22を隙間13の厚さ程度の薄板状に折り畳んでおけるので、指詰防止具20を戸板12に取り付ける前の段階では、取り扱いがしやすい。さらに、指詰防止カバー部21を別体にしておき、装着時に一体化する構成であってもよく、そうすることで、取り扱いや保管がよりしやすい。
また、一対の取付片24を折り畳んで重合させてから、戸板12へ装着できる構成であるため、取付片の幅広ものでもスムースに作業でき、幅広の取付片で頑丈に取り付けることによって、折戸の開閉動作の繰り返しによっても指詰防止具を外れることを防止できる。
さらに、この指詰防止具は、折戸に装着する際には作動部と指詰防止カバー部と連結支持片とともに一体に結合されているため、部材を個別に装着したり、装着した後に部材間を結合したりする必要がなく、取付の手間がかからない。また、指詰防止具は指詰防止カバー部が一体化されているため、上記のように指詰防止カバー部を戸板12の端面12aaに当接するまで挿入するだけで正しく位置決めでき、そのように指詰防止カバー部位置決めすることで指詰防止具を適切に配設することができる。
図10は、第2の実施形態に係る指詰防止具を備えた折戸の一例を模式的に示す概略横断面図、および一点鎖線内を拡大して示す概略横断面図である。図11および図12は、いずれも同折戸への同指詰防止具の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、図11(a)は、図10におけるY2から見た概略拡大背面図、図11(b)は、図11(a)に対応させた概略側面図、図12(a)は、図10の一点鎖線内拡大図に対応させた図、図12(b)は、図12(a)の概略側面図である。図13(a)、(b)は、いずれも同折戸を示し、(a)は、図10におけるY1から見た一部破断概略正面図、(b)は、図10におけるY2から見た一部破断概略背面図である。図14〜図16は、いずれも同折戸の指詰防止構造を説明するための説明図である。なお図14〜図16では、後述するキャップ39の図示を省略している。
本実施形態に係る折戸110は、図10に示すように、大略的に、2枚の戸板112,112と、該戸板112,112を、折り畳み自在に連結する連結部材119(図13(b)参照)と、該連結部材119によって連結された戸板112,112の連結部111に装着された指詰防止具101とを備えている。
この折戸110は、第1の実施形態と同様に、クローゼットの扉や、相互に隣接する居室間の開閉可能な間仕切りとして使用される。図例のものは、連結された一対の戸板112,112よりなる2組の折戸110,110が、敷居3に敷設されたガイドレール4上に、開閉移動可能に取り付けられている。
より具体的には、折戸110を構成する2枚の戸板112,112は、隣り合う端部112aが連結部材119で回動可能に連結されているとともに、一方の戸板112の他方の端部112bが、柱1に取り付けた縦枠2にヒンジ結合され、他方の戸板112の他方の端部112bがレール4上に走行可能に取り付けられている。なお、一方の戸板112の前面には開閉操作用の把手118が設けられている。
このように、一方の戸板112を縦枠2にヒンジ結合したものでは、他方の戸板112をレール4上で移動させる場合には、蝶番119によって、連結部111が移動しながら折戸110は開閉される。
なお、本実施形態の折戸110についても、折戸110を構成するいずれの戸板112もが縦枠2にヒンジ結合されず、両戸板112ともにレール4上を移動するものにも適用が可能である。また、折戸は一対の戸板よりなるものに限定されず、複数対が連結されたものであってもよい。その場合、レール4上でも戸板同士が連結されるが、第1の実施形態と同様に、その連結部は本明細書でいう連結部111には含まれない。
また、上記戸板112,112の連結部111側の各端面113,113は、その手前側部がC面取り加工等によって形成された面取り部113a,113aとされている。これら面取り部113a,113aの形状は、後述する指詰防止具101の指詰防止カバー体120の形状およびその移動態様に合わせて、一面のみの面取り形状ではなく、多面形状(図例では四面からなる面取り部)にそれぞれ形成されている。また、折戸110が閉止されて、各戸板112,112の面取り部113a,113aが互いに対向された状態では、図16(b)に示すように、前方に向けて拡開するような形状とされており、後述する指詰防止カバー体120は、これら面取り部113a,113a間に収容される形状とされている。
図例では、端面113の戸板112の後面114に直交する面を基準面として、戸板112の前面側に向けて順に面取りの角度が大きくなるように三面の面取り部113a(以下、この順に、面取り部13aのそれぞれの面を指すときには、一面目面取り部113a、二面目面取り部113a、三面目面取り部113aとする。)が形成されており、最前面側の面取り部113a(以下、この面取り部113aのみを指すときには、最前面取り部113aとする。)は、隣接する三面目面取り部113aよりも面取りの角度が小さくなるように形成されている。
なお、上記面取り部113aの形状は、図例のような四面からなる多面形状とされたものに限られず、さらに粗く、または細かくC面取り加工を施すようにしてもよい。あるいは、凸湾曲面形状と凹湾曲面形状とを組み合わせた湾曲面形状、若しくは湾曲面形状とC面取り形状とを組み合わせた形状等としてもよい。
上記連結部材119は、本実施形態では、図13(b)に示すように、ヒンジピン119aと、該ヒンジピン119aを支点として折り畳み自在とされた一対の取付ハネ119b,119bとを有した蝶番119とされている。本実施形態では、蝶番119の折り畳み支点であるヒンジピン119aが、二枚の戸板112,112を折り畳み自在に連結した折戸110の連結支点(折り畳み支点)119aを構成する。
この蝶番119は、各戸板112,112の連結部111側の各端部近傍後面114a,114aに、それぞれの取付ハネ119b,119bが木ネジ等によって止着されて固着されている。また、図例では、蝶番119は、一部が掘り込まれた戸板112,112に各取付ハネ119bが固着され取り付けられている。また蝶番119は、連結部111の上下方向に沿って適所に複数個(図例では3個)設けられている。
また、図10において右方に位置する二点鎖線で示した折戸110は、上記閉状態から開状態への移行(開動)の途中(あるいは上記開状態から閉状態への移行(閉動)の途中)の状態と、閉状態とを示している。この折戸110の開動および閉動は、把手118をしてなされるが、上記閉動の際において、連結された各戸板112,112の後面114,114のなす角θ(開き角θ)が、例えば、80°〜100°程度以上の状態では、折戸110の連結部111近傍部位を、前方から後方に向けて押すことによっても折戸110の閉動(以下、押圧閉動と略す)が可能とされている。
上記のように、折戸110の開動および閉動がなされる際、上記戸板112,112の連結部111側の各端面113,113間には、後述するように折戸110の開閉に伴って、拡大および縮小される扇状の空間fs(図14〜図16も参照)が形成される。
この折戸110の開閉に伴って拡縮される空間fsに、後述する支持部130によって、上記折戸110の開動時には、背面側に向けて移動(連結支点119aに対して近接移動)させられる一方、上記折戸110の閉動時には、手前側に向けて移動(連結支点119aに対して離反移動)させられる指詰防止カバー体120が配される。
上記指詰防止具101は、上記連結支点119aの前方に配された指詰防止カバー体120と、該指詰防止カバー体120を移動可能に支持する支持部130とを備えている。この指詰防止カバー体120は、図13(a)に示すように、隣接する戸板111,111の連結部111の前方に、上下方向の略全長にわたって配されている。
この指詰防止カバー体120は、本実施形態では、図15(b)に示すように、当該折戸110が閉止された状態では、各戸板112,112の面取り部113a,113a間に、略全体が収容される形状とされている。また、該指詰防止カバー体120の前面121は、その中央部が、当該折戸110が閉止された状態における各戸板112,112の手前側面と略面一状となるように平坦面とされるとともに、その左右側部が、各戸板112,112の各端面113,113側に向けて拡開するように傾斜する傾斜面とされている。換言すれば、該指詰防止カバー体120の手前側部の断面形状が、手前側に向けて先細りの略等脚台形状とされている。
また、該指詰防止カバー体120の後面の左右側部は、上記連結支点119aに向けて先細り状とされたテーパ面部122,122とされている。換言すれば、該指詰防止カバー体120の後面側部の断面形状が、連結支点119aに向けて先細りの略等脚台形状とされている。このテーパ面部122,122は、図16(b)に示すように、当該折戸110が閉止された状態では、上記三面目面取り部113aとの間に当接しない程度のわずかなクリアランスを隔てて、該三面目面取り部113aに近接対面している。
上記前面121の左右側部にそれぞれ形成された傾斜面は、当該折戸110が閉止された状態においては、上記最前面取り部113aのそれぞれとともに、横断面が略V字状の目地溝をそれぞれ形成している。これにより、当該折戸110が閉止された状態では、図13(a)に示すように、各戸板112,112の手前側面と略面一状となるように平坦面とされた中央部を挟んで左右に二本の略V字状の目地溝が上下方向の全長にわたって形成されたような外観となり、美観性に優れた折戸110となる。また、該指詰防止カバー体120は、折戸110の上下長さ(高さ)の略全長に亘って配される長さとされているので、当該指詰防止カバー体120によって、各戸板112,112の連結部111側の端部112a,112a間の隙間gが、手前側から見た場合には、その上下方向の全長にわたって隠される。これにより美観性を向上させることができる。
また、本実施形態では、該指詰防止カバー体120の後面側の中央部には、上下方向の全長にわたって、後述する連結支持片131と連結される係合部を構成する係止凹部123,123が切り欠き形成されている。これら係止凹部123,123は、後面側から見て比較的、深い位置となる手前側部に位置するように形成されている。このように手前側部に位置するように形成された係止凹部123,123を設けた当該指詰防止カバー体120によって、後述する連結支持片131の前端部132を囲むようにしている。
上記指詰防止カバー体120は、例えば、金属材や硬質の合成樹脂材からなるものとしてもよい。上記金属材としては、スチールや炭素鋼、ステンレス鋼、アルミニウム、アルミニウム合金等、どのようなものでも良いが、鋼鉄材等と比べて、比較的軽量かつ安価であるアルミニウムからなるものとしてもよい。
上記支持部130は、上記指詰防止カバー体120に連結され、連結部111側の各端部12a,12a間に形成される隙間gに前後に挿通された薄板状の連結支持片131と、該連結支持片131の後端部134に、それぞれ回動自在に連結された一対の作動片を構成するリンク状部材135,135とを備えている。
この一対の作動片135,135は、後述するように、指詰防止カバー体120を、折戸110の動作に連動して、連結支持片131を介して前後に移動させる作用を有した作用部135Bを備えた作動部135Aを構成する。
上記連結支持片131の前端部132は、左右に二股に分岐されており、該分岐された部位のそれぞれ先端部には、外方に向けて屈曲形成された被係合部を構成する係止爪部133,133が形成されている。この二股に分岐された前端部132の幅(当該折戸110のスライド方向に沿う幅)は、図10に示すように、当該折戸110が折り畳まれた状態の戸板112,112の連結部111側の各端部112a,112a間の隙間gと略同幅とされている。すなわち、最大幅の隙間g(例えば、3.0mm〜5.0mm程度)と略同幅とされており、この二股に分岐された部位の両側部は、折り畳まれた状態の戸板112,112の各端部近傍後面114a,114aに当接あるいは近接対面している。また、上記連結支持片31の後側部の幅(厚さ)は、図16(b)に示すように、当該折戸110が閉止された状態における最小幅の隙間g(例えば、0.5mm〜3.0mm程度)よりも小さく形成されている。この係止爪部133,133は、図10に示すように、折戸110が全開された状態で、連結支点119aよりも前方に向けて突出している。
また、上記係止爪部133,133が、上記指詰防止カバー体120の後面側に形成された係止凹部123,123にそれぞれ係止されて、該指詰防止カバー体120と連結支持片131との連結がなされる。
上記指詰防止カバー体120の係止凹部123,123は、上述のように、当該指詰防止カバー体120の上下方向の全長に亘って設けられているので、その上下方向に沿ういずれの部位にも上記連結支持片131の係止爪部133,133を係止させることができる。すなわち、当該指詰防止カバー体20の上下方向の適所に、支持部130を設けることができる。
上記作動部135Aの中央部に位置する上記連結支持片131の後端部134には、一対のリンク状部材135,135の支持片側枢軸137,137をそれぞれ回動自在に枢支する軸受部134a,134aが、当該連結支持片131の前後方向中心線を挟んで左右対称位置にそれぞれ形成されている。
すなわち、一対のリンク状部材135,135の支持片側枢軸137,137は、それぞれの回動支点が異なるように、上記連結支持片131の後端部134に形成された軸受部134a,134aにそれぞれ枢支されている。このように、一対のリンク状部材135,135の支持片側枢軸137,137の回動支点を異ならせているので、これら枢軸137,137に連結された連結支持片131が、左右に揺動するようなことを防止できる。
また、上記連結支持片131は、図16(b)に示すように、当該折戸110が閉止された状態で、その後端部134が各戸板112,112の後面114,114側から後方に向けて突出するように形成されており、その突出された後端部134に一対のリンク状部材135,135の支持片側枢軸137,137が連結されている。
上記一対のリンク状部材135,135は、図11(a)に示すように、その一端部の基部側枢軸136,136が、隣接する戸板112,112の連結部111側の各端部近傍後面114a,114aにそれぞれ固着された取付基部138,138の軸受部138a,138aに、それぞれ枢支されている。
また、上記一対のリンク状部材135,135は、それぞれ同寸同形状とされている。図例では、図11(b)に示すように、棒状部材をクリップ状に屈曲させたような形状とされ、基部側枢軸136,136の上下端からそれぞれ二本のアームを屈曲させて背面側に向けて延出させ、これら二本のアームをそれぞれ上下に屈曲させて、これら上下に屈曲させた部位のそれぞれが、支持片側枢軸137,137とされている。
上記一対のリンク状部材135,135のそれぞれ支持片側枢軸137,137は、上記したように、当該折戸110が閉止された状態で、連結支持片131の突出された後端部134に連結されている。すなわち、上記一対のリンク状部材135,135のそれぞれが、各戸板112,112の各後面114,114と所定の角度を形成するように上記連結支持片131の後端部134に連結されている。この所定の角度は、後述するように折戸110の開動作および閉動作に伴ってなされる一対のリンク状部材135,135の折り畳み動作および展開動作がなされる際に、その折り畳み、展開動作がスムースになされるような程度の角度とすればよく、例えば、20°〜60°程度としてもよい。
このように、折戸110が閉止された状態において、各リンク状部材135,135と戸板112,112の各後面114,114とのなす角が所定の角度となるようにすることで、これら一対のリンク状部材135,135が折り畳まれる際に、互いに突っ張りあうようなことがなく、また、展開される際に、互いに引っ張りあうようなことがない。
また、本実施形態では、上記一対のリンク状部材135,135は、その後述する展開動作に伴う連結支持片131の前方への変位量が、折戸110が全開された状態から開き角θが約90°程度になるまで漸増し、90°〜150°の間の所定の開き角θで最大となり、開き角θが約150°程度の状態から折戸10が閉止されるまで漸減するよう構成されている。この連結支持片131の前方への変位に対応させて、上記指詰防止カバー体120のテーパ面部122,122が上記戸板112,112の連結部111側の各端面113,113に近接対面して移動するよう、これら指詰防止カバー体120および上記した各端面113,113の面取り部113a,113aを形成している。
上記取付基部138,138は、各端部近傍後面114a,114aのそれぞれに、各戸板112,112の連結部111側の各端面113,113から、その軸受部138a,138aのそれぞれが均等位置となるようにネジ等の止着具wsによって固着されている。
上記構成とされた一対のリンク状部材135,135は、図10に示すように、それぞれの支持片側枢軸137,137を支点として回動されて折り畳まれた状態では、互いに略平行となるまで折り畳まれる。このようにコンパクトに折り畳まれる構成とされているので、上記取付基部138,138を含み、上記一対のリンク状部材135,135の全体および上記連結支持片131の薄板状とされた後側部は、図10に示すように、当該折戸110が全開された状態では、各戸板112,112の後面114,114間に、上記隙間gによって形成される空間に収容される構造となる。
すなわち、折戸110が全開された状態では、各戸板112,112の後面114,114間の空間が狭小となるが、その狭小なスペースに、上記のように支持部130の一部が収容されるので、折戸110の全開状態が、当該指詰防止具101によって阻害されるようなことがない。
上記連結支持片131、一対のリンク状部材135,135および取付基部138,138を備えた支持部130は、図13(b)に示すように、連結部111の上下方向に沿って適所に複数個(図例では3個)設けられている。
なお、支持部130の設置個数は、折戸110の上下長さや、指詰防止カバー体120の長さおよび重量、当該支持部130の連結支持片131の上下長さ等に応じて、指詰防止カバー体120を移動可能に支持できる個数とすればよい。例えば、複数個の支持部130にて支持する態様に限られず、一つの支持部130によって支持する態様としてもよい。
また、図10〜12において、符号139は、上記連結支持片131の後端部134を覆うキャップである。
上記折戸110に、上記構成とされた指詰防止具101を組み付ける際には、図11(a)、(b)に示すように、支持部130の連結支持片131を、上記隙間gに前後に挿通し、一対の取付基部138,138を上述のように、戸板112,112の各端面113,113から均等位置となるように各戸板112,112の各端部近傍後面114a,114aにそれぞれ固着する。上記連結支持片131の挿通は、開状態とされた折戸110の上記隙間gから挿通するようにしてもよく、あるいは、工場等にて組み付ける際には、蝶番119によって各戸板112,112を連結する前に、各戸板112,112の端面113,113間に挟みいれるようにして行うようにしてもよい。
上記のように、一対のリンク状部材135,135は、略同寸同形状とされており、その基部側枢軸136から支持片側枢軸137までの長さが、それぞれ同寸法とされているので、上記のように取付基部138,138を均等位置となるように固着することで、連結支持片131の位置決めを容易に行うことができる。すなわち、連結支持片131が左右に位置ずれすることなく上記隙間gの中心に位置するように当該支持部130を取付けることができる。
次いで、図12(a)、(b)に示すように、上記支持部130が取付けられた状態で、折戸110を開状態として、上記連結支持片131の前端部132に形成された上記係止爪部133,133と上記指詰防止カバー体120の後面側に形成された係止凹部123,123とを係合させる。上記係止爪部133,133は、二股に分岐された前端部132に形成されているので、その弾性変形を伴って容易に係合させることができる。
上記のように支持部130に指詰防止カバー体120を係止させることで、図10に示すように、指詰防止具101を容易に折戸110に装着することができる。
なお、上記のように連結支持片131の前端部132の係止爪部133,133と、指詰防止カバー体120の係止凹部123,123とを係合させる際に、接着剤等を塗布して接着固定するようにしてもよい。
上記構成によれば、施工後(既設)の折戸10に対しても当該指詰防止具101を組み付けることができる。また、上記のように連結支持片131の前端部132に形成された係止爪部133,133は、開状態とされた折戸110の連結支点119aよりも前方に向けて突出する構成とされているが、上述のように、上記指詰防止カバー体120は、その前端部132を囲むように係合される形状とされているので、組み付け性を向上させることができるとともに、これらの係合部位が見えるようなことがなく、美観性を向上させることができる。
次に、上記構成とされた指詰防止具101が装着された折戸110における指詰防止構造について、図14〜図16に基づいて説明する。
図10の一点鎖線内の拡大図に示すように、折戸110が全開された状態から把手118をして折戸110をスライドさせて、開き角θが約30°程度となるまで折戸110の閉動がなされる際には、図14(a)に示すように、一対のリンク状部材135,135の展開動作を伴い、作用部135Bが前方に移動して、それに伴って連結支持片131が連結支点119aに対して前方に移動する。すなわち、これら一対のリンク状部材135,135と、各戸板112,112とが、拡縮されるパンタグラフ機構を構成するようにして、各戸板112,112の開き角θが大きくなるに伴って、一対のリンク状部材135,135が折り畳まれた状態から展開動作をなし、その支持片側枢軸137,137が連結支点119aに向けて近接移動する。この動作に伴って、支持片側枢軸137,137に連結された連結支持片131が連結支点119aに対して前方に向けて押し出されるように移動し、その前端部132に連結された指詰防止カバー体120が、各端面113,113間に形成される扇状の空間fsを前方に向けて移動、すなわち、連結支点119aに対して離反移動する。
上記状態から図14(b)に示すように、開き角θが約60°程度となるまで折戸110の閉動がなされる際には、上記同様、一対のリンク状部材135,135の更なる展開動作を伴って、指詰防止カバー体120が手前側に向けて移動する。この状態では、各戸板112,112の連結部111側の各端面113,113と、指詰防止カバー体120の上記テーパ面部122,122とが、所定のクリアランスを隔てて近接対面している。
また、上記状態から図15(a)に示すように、開き角θが約90°程度となるまで折戸110の閉動がなされる際には、上記同様、一対のリンク状部材135,135の更なる展開動作を伴って、指詰防止カバー体120が手前側に向けて移動する。この状態では、上記各端面113,113の上記各一面目面取り部113aと、指詰防止カバー体120の上記テーパ面部122,122とが、上記クリアランスよりも狭小とされたクリアランスを隔てて近接対面している。
上記状態から図15(b)に示すように、開き角θが約120°程度となるまで折戸110の閉動がなされる際には、上記同様、指詰防止カバー体120が手前側に向けて移動し、この状態では、上記各端面113,113の上記各二面目面取り部113aと、指詰防止カバー体120の上記テーパ面部122,122とが、上記クリアランスよりもさらに狭小とされたクリアランスを隔てて近接対面している。
また、上記状態から図16(a)に示すように、開き角θが約150°程度となるまで折戸110の閉動がなされる際には、上記同様、指詰防止カバー体120が手前側に向けて移動し、上記各端面113,113の上記各三面目面取り部113aと、指詰防止カバー体120の上記テーパ面部122,122とが、上記クリアランスよりもさらに狭小とされたクリアランスを隔てて近接対面している。
上記状態からさらに折戸110の閉動がなされて、図16(b)に示すように、閉止された状態では、上記指詰防止カバー体120は、各端面113,113の面取り部113a,113a間に収容され、これら各端面113,113の上記各三面目面取り部113aと、該指詰防止カバー体120の上記テーパ面部122,122とが、上記クリアランスよりもさらに狭小とされたクリアランスを隔てて近接対面している。
このような折戸10の閉動に伴って、各戸板112,112の連結部111側の各端面113,113間に形成される扇状の空間fsは、徐々に小さくなるが、上記のように指詰防止カバー体120もそれに伴って、支持部130によって前方に向けて移動させられるので、これら各端面113,113と指詰防止カバー体120とは当接することなく、上述のように所定のクリアランスを保持した状態で、その閉動がなされる。
上記所定のクリアランスは、上記各端面113,113と指詰防止カバー体120とが当接しない程度以上、かつ、少なくとも押圧閉動の可能な状態から閉動がなされる際に手指等の挿入がなされない程度以下とすればよい。例えば、押圧閉動の可能な状態から閉動がなされる際のクリアランスが、0.5mm〜2.0mm程度となるようにしてもよい。
本実施形態では、上記所定のクリアランスは、上述のように、当該折戸110が全開された状態から閉動がなされる際に、概ね徐々に小さくなるように、上記指詰防止具1の各部材および上記各戸板112,112の各端面113,113を形成している。
一方、図16(b)に示すように、閉止状態とされた折戸110を、開放させる際には、把手118(図10参照)を、手前側かつ固定側(縦枠2(図10参照)側)の戸板112側に向けてスライドさせることで開動がなされる。この折戸10の開動作がなされる際には、その開動作に伴って、上記した閉動作とは逆に、一対のリンク状部材135,135の折り畳み動作がなされる。
すなわち、連結支点119aを中心とする折り畳み動作に伴って、これら戸板112,112の各端部近傍後面114a,114aにそれぞれの基部側枢軸136,136が枢着された上記一対のリンク状部材135,135が折り畳まれる。この一対のリンク状部材135,135が折り畳まれることによって、支持片側枢軸137,137に連結された連結支持片131が連結支点119aに対して後方に向けて引き込まれるように移動する。これにより、連結支持片131の前端部132に連結された指詰防止カバー体120が、各端面113,113間に形成される扇状の空間fsを後方に向けて移動、すなわち、連結支点119aに対して近接移動する。
以上のように、本実施形態に係る指詰防止具101を装着した折戸110によれば、折戸110が開状態から閉状態へ移行する際に、戸板112,112の連結部111側の各端面113,113間で狭まってゆく扇状の空間fsに手指が存在している場合にも、上述のように指詰防止カバー体120は、その空間fsを連結支点119aに対して前方に向けて移動するので、手指が該空間fsからはじき出されるようにして、危険空間への指の進入の防止がなされる。
また、当該折戸110の開、閉動作に伴ってなされる上記指詰防止カバー体120の近接、離反移動は、上記各端面113,113との間に所定のクリアランスを保持してなされるので、折戸110の開、閉動作に伴って、該指詰防止カバー体120が上記各端面113,113に当接して摺り動くようなことがなく、これら各端面113,113および指詰防止カバー体120が互いに傷付けられたり、磨耗したりするようなことがない。これにより、当該指詰防止カバー体120および上記各端面113,113の美観性が保たれる。
さらに、上記指詰防止具101の支持部130は、上記指詰防止カバー体120を移動可能に支持できるように該指詰防止カバー体120の上下方向の適所に設けるようにすればよく、上下長さ(高さ)が異なる折戸110に対して、上記指詰防止カバー体120の上下長さを適宜、調整することで、当該指詰防止具101を容易に装着させることができる。
さらにまた、本実施形態では、上記のように、当該折戸が閉止された状態で、各戸板112,112の面取り部113a,113a間に、上記指詰防止カバー体120の略全体が収容される構成としているので、連結部cpの前方に配される指詰防止カバー体20が各戸板112,112の手前側面から突出するようなことがなく、美観性に優れた折戸110となる。
また、上記のように、上記指詰防止カバー体120のテーパ面部122,122と、上記各端面113a,113aとは、少なくとも当該折戸110の押圧閉動が可能となる状態から閉動作がなされる際に、上記テーパ面部122,122が上記各端面113,113に沿って近接対面して移動するように形成しているので、上記空間fsにおける指の挟みこみを効果的に防止できる。
すなわち、例えば、上記指詰防止カバー体の後面側の形状を、凸湾曲面形状としたり、該指詰防止カバー体の形状を平板状のものとしたりすれば、各端面と近接対面する部位が比較的、小さくなり、その部位において指等が入り込みやすくなったり、該指詰防止カバー体が、例えば、指等で押された場合に、左右方向にズレが生じやすくなり、そのズレが生じた箇所から指等が入り込みやすくなったりする場合がある。
一方、上記構成とされた本実施形態では、当該指詰防止カバー体120が、例えば、指等に押されて左右方向のいずれか一方にズレが生じた場合にも、各端面113,113とテーパ面部122,122とは、少なくとも当該折戸の押圧閉動が可能となる状態から閉動作がなされる際には近接対面している。従って、該指詰防止カバー体120の後面の左右側部のテーパ面部122,122が押方向とは異なる側の戸板112の端面113に当接して、該指詰防止カバー体120の移動(ズレ)が規制されるので、該指詰防止カバー体120と押方向側における端面113との空隙の拡大を低減できる。
また、上述のような構成により、指詰防止カバー体120と各端面113,113との間に大きな空隙が形成されず、当該折戸110の美観性を向上させることができる。
なお、本実施形態では、折戸10の各戸板112,112の連結部111側の各端部112a,112aに面取り部113a,113aを形成し、これら面取り部113a,113a間に、上記指詰防止カバー体120が、当該折戸110の閉止状態において、その略全体が収容される形状とされた態様を例示しているが、このような態様に限られない。
例えば、上記面取り部113a,113a間に、閉止状態において、上記指詰防止カバー体120が収容されないような態様としてもよく、あるいは、上記のような面取り部113a,113aを有していない折戸に対して、本実施形態に係る指詰防止具1を適用することも可能である。この場合は、指詰防止カバー体120の形状や連結支持片131の長さ(隙間gに挿通される前後長さ)、リンク状部材135,135の長さや戸板112の後面114との取付角度等を適宜、設定すればよい。すなわち、折戸の開動作、閉動作に伴って、各戸板の連結部側の端面間にて拡大、縮小される上記扇状の空間を、指詰防止カバー体が各端面に当接しないように連結支点に対して近接移動、離反移動するように、指詰防止カバー体およびこの指詰防止カバー体を連結支点に対して近接移動、離反移動させる支持部を構成すればよい。
また、本実施形態では、指詰防止カバー体120、連結支持片131、一対のリンク状部材135,135および取付基部138,138を、それぞれ別体とし、折戸110の連結部111に取付けられた支持部130に対して、指詰防止カバー体120を取付け得る態様を例示しているが、このような態様に限られない。例えば、指詰防止カバー体の後面側の適所に、連結支持片の全体あるいは一部を、一体的に形成するような態様としてもよい。
さらに、上記支持部130の一対のリンク状部材135,135の形状は、それぞれ二本のアーム部からなる図例のような形状に限られず、蝶番のような板状体からなるものを一対の作動片としてもよい。
以上のように、第1、第2の実施形態はいずれも、作動部22,135Aが中央部22b,134で折り畳み展開を自在とした対の構造をなし、その中央部22b,134が折戸10の開閉動作に伴って作用部23,135Bとして動作する構成となっているため、指詰防止具20,1を簡易な構造で形成できる。さらに、指詰防止カバー部21,120は折戸の動作に伴って作動する構成であるため、開閉な状況に応じた戸板端部間の遮蔽を確実かつスムースにできる(以上、図1および図10を参照)。
また、指詰防止具(指詰防止カバー部)を動作させる作動部およびその作動部に備えられる作用部は、上記のように、折戸の開閉動作に伴うパンタグラフ機構を動作させるものには限られない。例えば、折戸の開閉に伴って、連結支持片を移動させる作用部を、ギア、カム、リンク機構、シリンダ等の機械的手段(機械式アクチュエータ)や、ソレノイド、モータ等の電気的手段(電気式アクチュエータ)によって構成するようにしてもよい。
本発明の指詰防止具および折戸の第1の実施形態の説明図であり、同折戸の設置状態を示す横断面図、および折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。 同折戸の概略正面図である。 同折戸の概略背面図である。 同指詰防止具の部分斜視図である。 同折戸の閉動時の連結部の状態を時系列に示した説明図であり、(a)、(b)は同折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、図5よりもさらに閉動された状態の同折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、図6よりもさらに閉動された状態の同折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、指詰防止具の折戸の連結部への取付手順を示す概略部分横断面図である。 (a)〜(c)は、指詰防止具の折戸の連結部への取付手順を示す概略部分横断面図である。 本発明の指詰防止具および折戸の第2の実施形態の説明図であり、同折戸の設置状態を示す横断面図、および折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸への同指詰防止具の組み付け工程の一例を説明するための説明図であり、(a)は、図10におけるY2から見た概略拡大背面図、(b)は、(a)に対応させた概略側面図である。 (a)、(b)は、いずれも同組み付け工程を説明するための説明図であり、(a)は、図10の一点鎖線内拡大図に対応させた図、(b)は、(a)の概略側面図である。 (a)、(b)は、いずれも同折戸を示し、(a)は、図10におけるY1から見た一部破断概略正面図、(b)は、図10におけるY2から見た一部破断概略背面図である。 同折戸の閉動時の折戸の連結部の状態を時系列に示した説明図であり、(a)、(b)は同折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、図14よりもさらに閉動された状態の同折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。 (a)、(b)は、図15よりもさらに閉動された状態の同折戸(連結部)の拡大部分横断面図である。
符号の説明
(第1の実施形態)
10 折戸
11 連結部
11a 蝶番
11b 連結支点
12 戸板
12a 連結端部
12aa 端面
12ab 前方角部
12ac 面取り部
12ad 後方角部
12b 他の端部
12c 前面
12d 後面
13 連結部側の戸板端部間の隙間
20 指詰防止具
21 指詰防止カバー部
22 作動部
22a 作動部本体
22b 中央折曲部(中央部)
22c 取付折曲部
23 作用部
24 取付片(取付部)
25 連結支持片
fs 戸板端部間の空間
(第2の実施形態)
101 指詰防止具
110 折戸
111 連結部
112 戸板
112a 連結部側の端部
113 連結部側の端面
113a 面取り部
114a 端部近傍後面
115a 端部近傍上端面(連結部における戸板の上端面)
116a 端部近傍下端面(連結部における戸板の下端面)
119 蝶番
119a 蝶番のヒンジピン(連結支点)
120 指詰防止カバー体(指詰防止カバー部)
122 指詰防止カバー体のテーパ面部
124 指詰防止カバー体の上端部
125 指詰防止カバー体の下端部
130 支持部
131 連結支持片
132 連結支持片の前端部
134 連結支持片の後端部(作動部の中央部)
135 リンク状部材(作動片)
135A 作動部
135B 作用部
136 リンク状部材の基部側枢軸(作動片の一端部)
137 リンク状部材の支持片側枢軸(作動片の他端部)
g 連結部側の戸板端部間の隙間
fs 戸板端部間の空間

Claims (3)

  1. 複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結した折戸の連結部に装着される指詰防止具であって、
    前記折戸の開、閉動作に伴って、前記折戸の連結支点に対して離反、近接移動する作用部を有するとともに、前記複数枚の戸板の連結部近傍のそれぞれの後面における前記蝶番とは異なる箇所に固着される一対の取付部を有した作動部と、
    前記折戸の連結部の前方に配される指詰防止カバー部と、
    前記作用部に連結され、前記折戸の連結部における戸板の端部間の隙間を通して前方に突出するように配され、前端に前記指詰防止カバー部を支持した連結支持片とを備え、
    前記折戸の開、閉動作に伴う前記作用部の動作によって、前記連結支持片を後、前に移動させて、前記指詰防止カバー部を前記折戸の連結支点に対し近接、離反移動させることを特徴とする指詰防止具。
  2. 請求項1において、
    前記作動部は、中央部で折り畳み自在とされ、互いに略平行となるまで折り畳み可能とされた一対の作動片を備え、前記作動部を、前記中央部で折り畳み展開動作が可能なように、前記折戸の連結部において連結された2枚の戸板の後面に取り付けた後は、前記折戸の動作に伴って前記作動部の中央部が前記作用部として動作する構成にしている指詰防止具。
  3. 複数枚の戸板を、蝶番によって折り畳み自在に連結した連結部を有した折戸であって、請求項1または2に記載の指詰防止具を装着した折戸。
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