JP4852351B2 - 指挟み防止装置及びこれを備えたドア構造 - Google Patents
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Description
そこで、本発明の主たる課題は、上記課題を解決するためのものであり、多様なドア、多様なヒンジにも対応でき、高さ調整や破損等したときの取替えが容易であると共に、意匠性に優れた指挟み防止装置及びこれを備えたドア構造を提供することにある。
<請求項1記載の発明>
請求項1記載の発明は、 ドアを開ける又は閉じる際、ドア枠の吊元側縦枠又は縦枠補助部材とドアの吊元側との間に生じる隙間に、指が挟まれることを防止する指挟み防止装置であって、
前記隙間を覆う覆い材と、前記隙間を覆うと共に、覆い材を保持する覆い材保持部と、吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けられ、覆い材保持部を回動可能に連結する取付部と、を備え、
前記覆い材は、その上方及び下方にそれぞれ配置された前記覆い材保持部との間に挟まれ、上方の覆い材保持部の下端部に形成された嵌合溝と、下方の覆い材保持部の上端部に形成された嵌合溝とに、前記覆い材の上下が嵌め入れられて、連結され、
前記覆い材保持部は、ドア表面方向に押し付けられるように付勢されている構成とされた、
ことを特徴とする指挟み防止装置ある。
(作用効果)
隙間を覆う覆い材と、隙間を覆うと共に、覆い材を保持する覆い材保持部と、吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けられ、覆い材保持部を回動可能に連結する取付部と、を備え、覆い材を、その上方及び下方とにそれぞれ配置された覆い材保持部との間に挟んで連結し、覆い材保持部をドア表面方向に押し付けられるように付勢されている構成とすることにより、常に、覆い材と覆い材保持部とで、吊元側縦枠とドアの吊元側との間に生じる隙間を覆うことができる。また、覆い材と覆い材保持部とを別部材としているため、覆い材の長さを調整することで、どのような高さのドアに対しても対応できるようになっている。加えて、取付部をドア枠の吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付ればよいので、新設ドアのみならず既設ドアに対しても適用ができる。
さらに、覆い材保持部の上端部と下端部とに、覆い材を嵌め入れるための嵌合溝をそれぞれ形成することにより、ドアの上部や下部だけでなく、覆い材を上下に嵌めこまなければならない中間部分にも用いることができる。したがって、覆い材保持部を複数個介在させることにより、どのような高さのドアにも対応できる。
また、覆い材の取付は、覆い材保持部への嵌合によって行なわれるので取付や取外しが容易である。
請求項2記載の発明は、前記覆い材を透光性のポリカーボネイトにより形成した請求項1記載の指挟み防止装置である。
請求項3記載の発明は、前記覆い材保持部の戸先側に回動自在なローラーが取付けられ、ドアの框の表面に前記ローラーが摺接するように構成された、請求項1又は2記載の指挟み防止装置である。
請求項4記載の発明は、ドア枠と、このドア枠に対して丁番、フロアヒンジ若しくはピボットヒンジにより開閉自在に取付けられたドアと、を有し、
前記ドアを開ける又は閉じる際、ドアの吊元側との間に生じる隙間に、指が挟まれることを防止する指挟み防止装置を、前記ドア枠の吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けたドア構造であって、
指挟み防止装置は、前記隙間を覆う覆い材と、前記隙間を覆うと共に、覆い材を保持する覆い材保持部と、吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けられ、覆い材保持部を回動可能に連結する取付部と、を備え、
前記覆い材は、その上方及び下方にそれぞれ配置された前記覆い材保持部との間に挟まれて連結され、
前記覆い材保持部は、ドア表面方向に押し付けられるように付勢されている構成とされた、
さらに、前記覆い材保持部は、中央が膨らむ弓形若しくは弧状であって、前記ドアの上下框と同じ高さに位置しており、前記覆い材保持部の戸先側に回動自在なローラーが取付けられ、ドアの框の表面に前記ローラーが摺接するように構成されている、
ことを特徴とするドア構造である。
請求項5記載の発明は、ドア枠と、このドア枠に対して丁番、フロアヒンジ若しくはピボットヒンジにより開閉自在に取付けられたドアと、を有し、
前記ドアを開ける又は閉じる際、ドアの吊元側との間に生じる隙間に、指が挟まれることを防止する指挟み防止装置を、前記ドア枠の吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けたドア構造であって、
指挟み防止装置は、前記隙間を覆う透光性のポリカーボネイトにより形成した覆い材と、前記隙間を覆うと共に、覆い材を保持する覆い材保持部と、吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けられ、覆い材保持部を回動可能に連結する取付部と、を備え、
前記覆い材は、その上方及び下方にそれぞれ配置された前記覆い材保持部との間に挟まれ、上方の覆い材保持部の下端部に形成された嵌合溝と、下方の覆い材保持部の上端部に形成された嵌合溝とに、前記覆い材の上下が嵌め入れられて、連結され、
前記覆い材保持部は、ドア表面方向に押し付けられるように付勢されている構成とされた、
さらに、前記覆い材保持部は、中央が膨らむ弓形若しくは弧状であって、前記ドアの上下框と同じ高さに位置しており、前記覆い材保持部の戸先側に回動自在なローラーが取付けられ、前記ドアの上下框に摺接するように構成されている、
ことを特徴とするドア構造である。
以下、本発明について、図1乃至図5、及びフロアヒンジの両開きドアの実施の形態(図6乃至図8)に基づき説明する。
本発明に係る指挟み防止装置は、図1乃至図5、及び図6乃至図8に示すように、ドア50L,50Rを開ける又は閉じる際、ドア枠の吊元側縦枠51,51とドア50L,50Rの吊元側との間に生じる隙間を覆う覆い部10と、吊元側縦枠51,51に取付けられ、覆い部10を回動可能に連結する取付部20と、を備え、図2に示すように、覆い部10はドア50L,50R表面方向に押し付けられるようにバネ30により付勢されている構成である。
本発明に係る指挟み防止装置は、フロアヒンジの場合だけでなく、丁番によって固定された場合やピボットヒンジによって取付けられたドア構造でも適用することができる。図9及び図10(1)乃至(3)には、ドア枠の吊元側縦枠61にドア60が丁番63によって固定されたドア構造の場合について示してある。この場合、吊元側縦枠61には、ドア60を閉じた状態で、ドア60の框(框のないドアの場合には面材)の吊元側端部と当接し気密又は水密にするタイト材が設けられている部材である縦枠補助部材62が取付けられている。そのため、取付部20は、室内側と室外側の覆い材保持部1にそれぞれ別に設けられている。
Claims (5)
- ドアを開ける又は閉じる際、ドア枠の吊元側縦枠又は縦枠補助部材とドアの吊元側との間に生じる隙間に、指が挟まれることを防止する指挟み防止装置であって、
前記隙間を覆う覆い材と、前記隙間を覆うと共に、覆い材を保持する覆い材保持部と、吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けられ、覆い材保持部を回動可能に連結する取付部と、を備え、
前記覆い材は、その上方及び下方にそれぞれ配置された前記覆い材保持部との間に挟まれ、上方の覆い材保持部の下端部に形成された嵌合溝と、下方の覆い材保持部の上端部に形成された嵌合溝とに、前記覆い材の上下が嵌め入れられて、連結され、
前記覆い材保持部は、ドア表面方向に押し付けられるように付勢されている構成とされた、
ことを特徴とする指挟み防止装置。 - 前記覆い材を透光性のポリカーボネイトにより形成した請求項1記載の指挟み防止装置。
- 前記覆い材保持部の戸先側に回動自在なローラーが取付けられ、ドアの框の表面に前記ローラーが摺接するように構成された、請求項1又は2記載の指挟み防止装置。
- ドア枠と、このドア枠に対して丁番、フロアヒンジ若しくはピボットヒンジにより開閉自在に取付けられたドアと、を有し、
前記ドアを開ける又は閉じる際、ドアの吊元側との間に生じる隙間に、指が挟まれることを防止する指挟み防止装置を、前記ドア枠の吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けたドア構造であって、
指挟み防止装置は、前記隙間を覆う覆い材と、前記隙間を覆うと共に、覆い材を保持する覆い材保持部と、吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けられ、覆い材保持部を回動可能に連結する取付部と、を備え、
前記覆い材は、その上方及び下方にそれぞれ配置された前記覆い材保持部との間に挟まれて連結され、
前記覆い材保持部は、ドア表面方向に押し付けられるように付勢されている構成とされた、
さらに、前記覆い材保持部は、中央が膨らむ弓形若しくは弧状であって、前記ドアの上下框と同じ高さに位置しており、前記覆い材保持部の戸先側に回動自在なローラーが取付けられ、ドアの框の表面に前記ローラーが摺接するように構成されている、
ことを特徴とするドア構造。 - ドア枠と、このドア枠に対して丁番、フロアヒンジ若しくはピボットヒンジにより開閉自在に取付けられたドアと、を有し、
前記ドアを開ける又は閉じる際、ドアの吊元側との間に生じる隙間に、指が挟まれることを防止する指挟み防止装置を、前記ドア枠の吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けたドア構造であって、
指挟み防止装置は、前記隙間を覆う透光性のポリカーボネイトにより形成した覆い材と、前記隙間を覆うと共に、覆い材を保持する覆い材保持部と、吊元側縦枠又は縦枠補助部材に取付けられ、覆い材保持部を回動可能に連結する取付部と、を備え、
前記覆い材は、その上方及び下方にそれぞれ配置された前記覆い材保持部との間に挟まれ、上方の覆い材保持部の下端部に形成された嵌合溝と、下方の覆い材保持部の上端部に形成された嵌合溝とに、前記覆い材の上下が嵌め入れられて、連結され、
前記覆い材保持部は、ドア表面方向に押し付けられるように付勢されている構成とされた、
さらに、前記覆い材保持部は、中央が膨らむ弓形若しくは弧状であって、前記ドアの上下框と同じ高さに位置しており、前記覆い材保持部の戸先側に回動自在なローラーが取付けられ、前記ドアの上下框に摺接するように構成されている、
ことを特徴とするドア構造。
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