JP2000045639A - 引 戸 - Google Patents

引 戸

Info

Publication number
JP2000045639A
JP2000045639A JP10218240A JP21824098A JP2000045639A JP 2000045639 A JP2000045639 A JP 2000045639A JP 10218240 A JP10218240 A JP 10218240A JP 21824098 A JP21824098 A JP 21824098A JP 2000045639 A JP2000045639 A JP 2000045639A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sliding door
main body
adjusting member
width adjusting
flexible locking
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP10218240A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Ito
広行 伊藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Forestry Co Ltd
Original Assignee
Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Forestry Co Ltd filed Critical Sumitomo Forestry Co Ltd
Priority to JP10218240A priority Critical patent/JP2000045639A/ja
Publication of JP2000045639A publication Critical patent/JP2000045639A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Wing Frames And Configurations (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】引戸開口や戸袋廻りの美観を損ねることなく、
また引戸開口のデザインに制約を与えることなく、立込
み及び取り外しを容易に行う。 【構成】本発明に係る引戸11は、引戸本体12と引戸
幅調整部材13とからなる。引戸幅調整部材13は、係
止部材14と、戸当たり兼用キャップ15と、鴨居溝
(図示せず)に嵌め込まれる突起が形成されたヘッドキ
ャップ16とから構成してある。係止部材14は、引戸
本体12の厚みを間隔として対向配置された一対の可撓
性係止片17、17をそれらの中間位置近傍にて可撓性
連結部18で連結したほぼH型状断面をなす長尺状の部
材であり、該一対の可撓性係止片は、それらの先端を引
戸本体12の側方縁部の小口に取り付けられた係合部材
19に係止するとともに、それらの基端部20、20を
閉じて該可撓性係止片の先端を開き係止状態を解除する
ようになっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、主として住宅の建
具である引戸に関する。
【0002】
【従来の技術】住宅の室内における扉は、場所に応じて
開き戸や引戸が適宜使い分けられ、洋室と廊下とは開き
戸で仕切り、リビングとダイニング、あるいはダイニン
グとキッチンとは引戸で仕切ることが多い。
【0003】図7(a)は、引戸とそれを収納する戸袋と
の関係を示した水平断面図である。同図でわかるよう
に、かかる引戸とその収納構造においては、引戸1は、
走行レール2上を走行するようになっており、使用の際
には、戸袋3内に収納された引戸1を該戸袋から引き出
すようになっている。
【0004】ここで、引戸1の幅Wは、当然ながら開口
幅Dよりも若干大きく形成してあるため、例えば修理や
交換が必要になったときには、同図(b)に示すように、
戸袋側に設けた着脱部材4をいったん取り外し、かかる
状態で引戸1を取り外して修理をした後、引戸1を建て
込んで着脱部材4を元通りに取り付けるといった手順で
行われる。また、新築時においても同様な手順で行われ
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、着脱部
材4の取付けや取り外しをスムーズに行うためには、そ
の上端と天井との収まりあるいはその下端と床面とのお
さまりに余裕を持たせておく必要があるため、それぞれ
隙間が生じてどうしても見栄えが悪くなるという問題
や、逆に着脱部材4の上下端をきっちりと収めておく
と、梅雨時などには取付けや取り外しが困難になるとい
う問題を生じていた。
【0006】また、着脱部材4には、取付け状態で戸袋
3の内側を隠すとともに、取り外し状態で引戸を取り外
すことができる機能が要求される関係上、ある程度大き
な部材とせざるを得ず、引戸開口の縦枠としてデザイン
する上では大きな制約になるいう問題も生じていた。
【0007】一方、かかる問題を解決するため、同図
(c)に示すように、戸袋3の一方の壁5をひかえておく
ことも考えられるが、他方の壁の裏側が露出してしまう
ため、意匠面でやはり問題が生じる。
【0008】本発明は、上述した事情を考慮してなされ
たもので、引戸開口や戸袋廻りの美観を損ねることな
く、また引戸開口のデザインに制約を与えることなく、
建込み及び取り外しを容易に行うことが可能な引戸を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る引戸は請求項1に記載したように、引
戸本体と、該引戸本体の側方縁部に着脱自在に取り付け
られる引戸幅調整部材とからなり、該引戸幅調整部材
は、建込み状態での前記引戸本体への取付け及び取り外
しができるようになっているものである。
【0010】また、本発明に係る引戸は、前記引戸幅調
整部材に前記引戸本体の厚みを間隔として対向配置され
前記引戸本体の側方縁部に係止される一対の可撓性係止
片を備えたものである。
【0011】また、本発明に係る引戸は、前記引戸幅調
整部材に、前記引戸本体の厚みを間隔として対向配置さ
れた一対の可撓性係止片をそれらの中間位置近傍にて可
撓性連結部で連結した係止部材と、前記可撓性係止片の
基端部に嵌め込まれる戸当たり兼用キャップとを備える
とともに、前記一対の可撓性係止片を、それらの先端が
前記引戸本体の側方縁部に係止されるとともに、それら
の基端部を閉じて該可撓性係止片の先端を開くことで係
止状態が解除されるように構成したものである。
【0012】また、本発明に係る引戸は、鴨居溝に嵌め
込まれる突起が形成されたヘッドキャップを前記引戸幅
調整部材に備えたものである。
【0013】また、本発明に係る引戸は、前記引戸幅調
整部材と前記引戸本体とを縦ずれ防止構造を介して相互
に連結したものである。
【0014】本発明に係る引戸において引戸を建て込む
際には、まず、引戸本体だけを引戸開口に建て込み、次
いで、引戸本体を戸袋内に若干押し込む。このようにす
ると、押し込んだ分だけ、引戸本体の反対側にスペース
が生まれるので、該スペースを利用して引戸幅調整部材
を引戸本体の側方縁部に取り付ける。
【0015】一方、建て込まれた引戸を取り外す際に
は、建込み状態の引戸から引戸幅調整部材を取り外し、
次いで、引戸本体を戸袋から引戸開口側に完全に引き出
す。そして、引戸本体を引戸開口から取り外す。
【0016】引戸本体の構造形式は任意であり、いわゆ
るフラッシュ戸や框戸あるいはムクのものから選択する
ことができるが、かかる引戸本体の幅は、建て込まれる
引戸開口の開口幅よりも小さくしておく。
【0017】引戸幅調整部材は、引戸本体の側方縁部に
取り付けることによって引戸本体の幅を拡幅できるもの
であればどのような材質のものでもよいが、デザイン性
を重視した場合の一つの考え方としては、引戸本体の材
質と同等かそれに近いものにすることが考えられる。
【0018】また、引戸幅調整部材と引戸本体との着脱
機構については、両者を着脱自在とすることができるの
であればどのような機構を採用するかは任意であるが、
たとえば、前記引戸幅調整部材に前記引戸本体の厚みを
間隔として対向配置され前記引戸本体の側方縁部に係止
される一対の可撓性係止片を備えることが考えられる。
【0019】かかる構成においては、引戸幅調整部材の
一対の可撓性係止片と引戸本体の側方縁部との係合作用
によって引戸幅調整部材を引戸本体に取り付けることが
できる。ここで、可撓性係止片に対応する係合箇所ある
いは係合部材を引戸本体の側方縁部に設けておく必要が
あるが、かかる係合部材を側方縁部の小口に設けておけ
ば、引戸幅調整部材を取り付けたときに外観には現れな
いのでデザイン上都合がよい。
【0020】なお、一対の可撓性係止片は、それぞれ独
立した部材として構成してもよいし、コの字状部材の対
向する2つの部分として構成してもよい。前者の場合に
は、引戸幅調整部材の正面側と背面側に別々に取り付け
ることとなり、後者の場合には、コの字状部材を引戸幅
調整部材の側方から嵌め込むようにして取り付けること
となる。いずれにしろ、可撓性係止片の弾性変形が妨げ
られることがないように引戸幅調整部材に取り付ける。
【0021】一方、上述の引戸幅調整部材に、前記引戸
本体の厚みを間隔として対向配置された一対の可撓性係
止片をそれらの中間位置近傍にて可撓性連結部で連結し
た係止部材と、前記可撓性係止片の基端部に嵌め込まれ
る戸当たり兼用キャップとを備えるとともに、前記一対
の可撓性係止片を、それらの先端が前記引戸本体の側方
縁部に係止されるとともに、それらの基端部を閉じて該
可撓性係止片の先端を開くことで係止状態が解除される
ように構成することが考えられる。
【0022】かかる構成においても、引戸幅調整部材を
構成する係止部材の一対の可撓性係止片と引戸本体の側
方縁部との係合作用によって引戸幅調整部材を引戸本体
に取り付けることができるほか、引戸幅調整部材を引戸
本体から取り外す場合には、基端部に嵌め込まれた戸当
たり兼用キャップを取り外し、次いで、一対の可撓性係
止片の基端部を指で挟んで閉じる。
【0023】このようにすると、可撓性係止片の先端が
開くので、引戸本体の係合箇所あるいは係合部材から容
易に取り外すことができる。
【0024】なお、係止部材については、これを連続的
にすなわち長尺状に形成するようにしてもよいし、たと
えば引戸本体と同じ材質で形成された調整部材本体の上
端と下端にそれぞれ配置するようにしてもよい。
【0025】ここで、鴨居溝に嵌め込まれる突起が形成
されたヘッドキャップを前記引戸幅調整部材に備えてお
き、該ヘッドキャップを係止部材の上にくるように取り
付ければ、係止部材と鴨居との間に隙間が生じるのを防
止することが可能となる。
【0026】係止部材を軽量な長尺部材で構成する場合
にはあまり問題とはならないが、上述したように、引戸
本体と同じ材質で形成された調整部材本体の上下に係止
部材を配置するような場合には、引戸幅調整部材の全重
量が大きくなり、下方にずり落ちる懸念が生じる。
【0027】かかる場合には、前記引戸幅調整部材と前
記引戸本体とを縦ずれ防止構造を介して相互に連結する
ようにすればよい。縦ずれ防止構造とは、引戸幅調整部
材がその自重によって引戸本体から下方にずれるのを防
止する構造という意味であり、その機能を満たす限り、
どのような構造とするかは任意である。たとえば、ほぞ
とほぞ穴あるいはダボとダボ穴とを嵌合する構造とした
り、引戸幅調整部材と引戸本体との上面(鴨居と対向す
る面)につなぎプレートを掛け渡してビス止めするなど
の構造が考えられる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る引戸の実施の
形態について、添付図面を参照して説明する。なお、従
来技術と実質的に同一の部品等については同一の符号を
付してその説明を省略する。
【0029】図1は、本実施形態に係る引戸を示した分
解斜視図、図2は同じく組立完了後の斜視図、図3は同
じく水平断面図である。これらの図でわかるように、本
実施形態に係る引戸11は、引戸本体12と引戸幅調整
部材13とからなり、引戸本体12は、フラッシュ、框
戸、ムクなど任意の構造形式を採用することができる。
【0030】引戸幅調整部材13は、引戸本体12の側
方に取り付けることで引戸11全体の建具幅を確保する
ための部材であり、その幅については、引戸本体12だ
けを引戸開口に建て込んだ後、これをいったん戸袋に追
いやり、かかる状態で該引戸本体の側方に取り付けるこ
とによって所望の引戸幅が確保されるように適宜設定し
ておく。
【0031】引戸幅調整部材13は、図1の分解斜視図
でよくわかるように、その主たる構成部材である係止部
材14と、戸当たり兼用キャップ15と、鴨居溝(図示
せず)に嵌め込まれる突起25が形成されたヘッドキャ
ップ16とから概ね構成してある。
【0032】係止部材14は、引戸本体12の厚みを間
隔として対向配置された一対の可撓性係止片17、17
をそれらの中間位置近傍にて可撓性連結部18で連結し
たほぼH型状断面をなす長尺状の部材であり、該一対の
可撓性係止片は、それらの先端を引戸本体12の側方縁
部の小口に取り付けられた係合部材19に係止するとと
もに、それらの基端部20、20を閉じて該可撓性係止
片の先端を開き係止状態を解除することによって、係止
部材14自身ひいては引戸幅調整部材13全体の引戸本
体12への取付け及び取り外しを行うことができるよう
になっている。
【0033】戸当たり兼用キャップ15は、コの字状断
面をなす長尺状の部材であり、対向する一対の嵌込み片
21、21を係止部材14を構成する可撓性係止片1
7、17の基端部20、20の間に嵌め込んでその突起
22を該基端部内面の凹部23、23に係止するように
なっている。
【0034】ヘッドキャップ16の下面には、嵌込み片
24、24を下方に向けて突設してあり、かかる嵌込み
片を可撓性係止片17、17の対向内面に押し当てるこ
とでヘッドキャップ16を係止部材14に取り付けるこ
とができるようになっている。かかる嵌込み片24、2
4は、ヘッドキャップ16を係止部材14の上面に滑ら
せるようにしながら水平に押し込み、係止部材14の可
撓性連結部18にぶつかったときにちょうど戸当たり兼
用キャップ15と面一になるように位置決めしておくの
がよい。
【0035】このような引戸幅調整部材13を構成する
係止部材14、戸当たり兼用キャップ15及びヘッドキ
ャップ16は、例えばプラスチックで形成することがで
きる。特に、戸当たり兼用キャップ15については、壁
面との衝突が緩和されるよう、軟質プラスチック等の弾
性材で形成するとともに、その側面に手掛かり(図示せ
ず)を設けておくのがよい。
【0036】本実施形態に係る引戸11を建て込む際に
は、まず、図4(a)に示すように、引戸本体12だけを
引戸開口に建て込む。このとき、引戸本体12の側方縁
部小口に係合部材19を予めビス31で先付けしておく
(図1参照)。
【0037】次に、引戸本体12を同図矢印方向に走行
させ戸袋3内に若干押し込む。
【0038】このようにすると、同図(b)でわかるよう
に、押し込んだ分だけ、引戸本体12の反対側にスペー
スが生まれるので、該スペースを利用して引戸幅調整部
材13を引戸本体12の側方縁部に取り付ける。
【0039】引戸幅調整部材13を取り付けるには、図
3(a)でわかるように、まず、係止部材14を係合部材
19に押し込んで可撓性係止片17の先端に設けた爪を
係合部材19に係止する。次に、ヘッドキャップ16を
その突起25が鴨居溝に入り込んだ状態にて保持し、該
ヘッドキャップの嵌込み片24、24が係止部材14の
基端部20の対向内面に当接するようにしてヘッドキャ
ップ16を係止部材14に挿入し、次いで、嵌込み片2
4、24が可撓性連結部18にぶつかるまで、該ヘッド
キャップを係止部材14の上面で滑らせるようにしなが
ら水平に押し込む。
【0040】最後に、戸当たり兼用キャップ15を可撓
性係止片17の基端部20の内側に嵌め込む。図3(b)
は、組立が完了した引戸幅調整部材13を水平断面図で
示したものである。
【0041】一方、建て込まれた引戸11を取り外す際
には、建込み状態の引戸11から上述とは逆の手順で引
戸幅調整部材13を取り外す。すなわち、戸当たり兼用
キャップ15、ヘッドキャップ16の順序で取り外した
後、図3(c)に示すように、可撓性係止片17、17の
基端部20、20を閉じて該可撓性係止片の先端を開
き、係合部材19との係止状態を解除する。
【0042】最後に、引戸本体12を戸袋3から引戸開
口側に完全に引き出し、該引戸本体を引戸開口から取り
外して交換、修理等を行う。
【0043】以上説明したように、本実施形態に係る引
戸11によれば、先行して建て込まれた引戸本体11に
引戸幅調整部材13を着脱自在に取り付けることができ
るように構成したので、引戸本体12だけを引戸開口に
先に建て込み、次いで、これを戸袋3内に押し込んで引
戸本体12の側方縁部にスペースを作り、かかるスペー
スを利用して引戸幅調整部材13を引戸本体12の側方
縁部に取り付けることが可能となる。
【0044】したがって、引戸の建込み作業に対し、従
来のように引戸開口側で対応する必要がなくなり、引戸
開口のデザインにおける制約がなくなるとともに、従来
のような着脱部材4が不要となるので、天井や床面との
間で隙間が生じて見栄えが悪くなるという懸念も全く生
じない。さらに、戸袋の一方の壁をひかえることもない
ため、他方の壁の裏側が露出してしまうといったことも
未然に防止できる。
【0045】また、本実施形態に係る引戸11によれ
ば、可撓性係止片17、17の基端部を指で挟んで閉じ
ることによって、該可撓性係止片の先端が開くので、引
戸本体12の係合部材19から容易に係止部材14を取
り外すことが可能となる。
【0046】また、本実施形態に係る引戸11によれ
ば、鴨居溝に嵌め込まれる突起25が形成されたヘッド
キャップ16を引戸幅調整部材13に備えるようにした
ので、係止部材14と鴨居との間に隙間が生じるのを防
止することが可能となる。
【0047】本実施形態では、係止部材14と鴨居との
隙間を塞ぐべく、ヘッドキャップ16を取り付けるよう
にしたが、かかる隙間が問題にならないのであれば、か
かるヘッドキャップ16を省略してもよい。
【0048】また、本実施形態では、係止部材14及び
戸当たり兼用キャップ15を長尺状に形成したが、必ず
しもこれらを長尺状に形成する必要はなく、図5に示す
ような構成としてもよい。
【0049】すなわち、同図に示す引戸幅調整部材13
aは、引戸本体12と同じ材質で形成された調整部材本
体31の上端及び下端に係止部材14a及び戸当たり兼
用キャップ15aを配置してなり、係止部材14aは、
係止部材14と同様、引戸本体12の厚みを間隔として
対向配置された一対の可撓性係止片17、17をそれら
の中間位置近傍にて可撓性連結部18で連結したほぼH
型状断面をなす部材であり、該一対の可撓性係止片は、
それらの先端を引戸本体12の側方縁部の小口に取り付
けられた係合部材19aに係止するとともに、それらの
基端部20、20を閉じて該可撓性係止片の先端を開き
係止状態を解除することができるようになっており、そ
の作用効果については係止部材14と同様であるので、
ここではその説明を省略するが、本変形例では、可撓性
係止片17、17及び可撓性連結部18が図3(c)で説
明したと同様に作用するよう、可撓性連結部18の両端
近傍に設けたビス孔32にビス33を挿通して調整部材
本体31の上端及び下端に固定してある点が上述の実施
形態とは異なる。
【0050】戸当たり兼用キャップ15aも戸当たり兼
用キャップ15と同様、コの字状断面をなす部材であ
り、対向する一対の嵌込み片21、21を係止部材14
aを構成する可撓性係止片17、17の基端部20、2
0の間に嵌め込んでその突起22を該基端部内面の凹部
23、23に係止するようになっており、作用効果につ
いては上述の実施形態と同様であるので、ここではその
説明を省略する。
【0051】なお、本変形例では、引戸本体12の側方
縁部小口に突設したダボ34を調整部材本体31に形成
したダボ穴35に嵌め込むことで引戸幅調整部材13a
が引戸本体12に対して鉛直下方にずれるのを防止する
ように構成してある。すなわち、ダボ34及びそれを嵌
め込むダボ穴35は、引戸幅調整部材13aの自重によ
る縦ずれを防止する縦ずれ防止構造として機能する。な
お、ダボ34をダボ穴35に圧入するようにそれらを形
成しておけば、引抜き力にも抵抗することができるの
で、引戸幅調整部材13aの反りを防止することも可能
となる。
【0052】また、本実施形態では、引戸幅調整部材1
3を、係止部材14と、戸当たり兼用キャップ15と、
鴨居溝(図示せず)に嵌め込まれる突起25が形成され
たヘッドキャップ16とから構成したが、かかる構成に
代えて図6のような引戸幅調整部材41としてもよい。
【0053】同図に示す引戸幅調整部材41は、引戸本
体12と同じ材質で形成された調整部材本体31の上端
及び下端に、2つの可撓性係止片43、43が対向配置
されたコの字状部材42をビス44で取り付けてなる。
【0054】かかる可撓性係止片43、43は、上述の
実施形態と同様、引戸本体12の厚みを間隔として対向
配置してあり、それらの先端を引戸本体12の側方縁部
の小口に取り付けられた係合部材19aに係止するよう
になっており、その作用効果については係止部材14と
ほぼ同様であるので、ここではその説明を省略するが、
本変形例では、構造を簡略化した結果、引戸本体12に
取り付けられた引戸幅調整部材41を取り外すにあたっ
ては、マイナスドライバー等で可撓性係止片43の爪を
起こして係合部材19aから外す点が上述の実施形態と
は異なる。
【0055】なお、かかる変形例においては、一対の可
撓性係止片43、43をコの字状部材42の一部として
構成したが、これらをそれぞれ独立した部材として構成
し、弾性変形が妨げられることがないよう、引戸幅調整
本体31の正面と背面にそれぞれ固定するようにしても
よい。
【0056】
【発明の効果】以上述べたように、本発明の引戸によれ
ば、引戸本体だけを引戸開口に先に建て込み、次いで、
これを戸袋内に押し込んで引戸本体の側方縁部にスペー
スを作り、かかるスペースを利用して引戸幅調整部材を
引戸本体の側方縁部に取り付けることが可能となる。
【0057】したがって、引戸の建込み作業に対し、従
来のように引戸開口側で対応する必要がなくなり、引戸
開口のデザインにおける制約がなくなるとともに、従来
のような着脱部材が不要となるので、天井や床面との間
で隙間が生じて見栄えが悪くなるという懸念も全く生じ
ない。さらに、戸袋の一方の壁をひかえることもないた
め、他方の壁の裏側が露出してしまうといったことも未
然に防止できる。
【0058】特に、請求項3に係る本発明の引戸によれ
ば、引戸本体の係合箇所あるいは係合部材から容易に係
止部材を取り外すことが可能となるという効果も奏す
る。
【0059】また、請求項4に係る本発明の引戸によれ
ば、係止部材と鴨居との間に隙間が生じるのを防止する
ことが可能となるという効果も奏する。
【0060】また、請求項5に係る本発明の引戸によれ
ば、引戸幅調整部材の自重による縦ずれを防止すること
ができるという効果も奏する。
【0061】
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態に係る引戸の分解斜視図。
【図2】同じく組立完了後の斜視図。
【図3】同じく水平断面図。
【図4】作用を説明した全体水平断面図。
【図5】変形例に係る引戸を示した分解斜視図。
【図6】別の変形例に係る引戸を示した分解斜視図。
【図7】従来技術の引戸を示した水平断面図。
【符号の説明】
3 戸袋 11 引戸 12 引戸本体 13、13a、41 引戸幅調整部材 14、14a 係止部材 15、15a 戸当たり兼用キャップ 16 ヘッドキャップ 17、43 可撓性係止片 18 可撓性連結部 20 基端部 34 ダボ(縦ずれ防止構造) 35 ダボ穴(縦ずれ防止構
造)

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 引戸本体と、該引戸本体の側方縁部に着
    脱自在に取り付けられる引戸幅調整部材とからなり、該
    引戸幅調整部材は、建込み状態での前記引戸本体への取
    付け及び取り外しができるようになっていることを特徴
    とする引戸。
  2. 【請求項2】 前記引戸幅調整部材に前記引戸本体の厚
    みを間隔として対向配置され前記引戸本体の側方縁部に
    係止される一対の可撓性係止片を備えた請求項1記載の
    引戸。
  3. 【請求項3】 前記引戸幅調整部材に、前記引戸本体の
    厚みを間隔として対向配置された一対の可撓性係止片を
    それらの中間位置近傍にて可撓性連結部で連結した係止
    部材と、前記可撓性係止片の基端部に嵌め込まれる戸当
    たり兼用キャップとを備えるとともに、前記一対の可撓
    性係止片を、それらの先端が前記引戸本体の側方縁部に
    係止されるとともに、それらの基端部を閉じて該可撓性
    係止片の先端を開くことで係止状態が解除されるように
    構成した請求項1記載の引戸。
  4. 【請求項4】 鴨居溝に嵌め込まれる突起が形成された
    ヘッドキャップを前記引戸幅調整部材に備えた請求項3
    記載の引戸。
  5. 【請求項5】 前記引戸幅調整部材と前記引戸本体とを
    縦ずれ防止構造を介して相互に連結した請求項1記載の
    引戸。
JP10218240A 1998-07-31 1998-07-31 引 戸 Pending JP2000045639A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10218240A JP2000045639A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 引 戸

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10218240A JP2000045639A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 引 戸

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP2000045639A true JP2000045639A (ja) 2000-02-15

Family

ID=16716798

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10218240A Pending JP2000045639A (ja) 1998-07-31 1998-07-31 引 戸

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2000045639A (ja)

Cited By (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232837A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Nice Corp 引込み戸機構
JP2006225998A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Nice Corp 引込み戸機構
KR100647727B1 (ko) 2005-08-04 2006-11-23 신현길 조립식화장실용 문짝지지틀
US9065093B2 (en) 2011-04-07 2015-06-23 Massachusetts Institute Of Technology Controlled porosity in electrodes
JP2016138431A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 三和シヤッター工業株式会社 トンネル用の避難扉装置
US10569480B2 (en) 2014-10-03 2020-02-25 Massachusetts Institute Of Technology Pore orientation using magnetic fields
KR102104636B1 (ko) * 2019-06-22 2020-04-24 (주)비피판넬 조립식화장실용 안전방수형 문짝
US10675819B2 (en) 2014-10-03 2020-06-09 Massachusetts Institute Of Technology Magnetic field alignment of emulsions to produce porous articles

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005232837A (ja) * 2004-02-20 2005-09-02 Nice Corp 引込み戸機構
JP2006225998A (ja) * 2005-02-18 2006-08-31 Nice Corp 引込み戸機構
KR100647727B1 (ko) 2005-08-04 2006-11-23 신현길 조립식화장실용 문짝지지틀
US9065093B2 (en) 2011-04-07 2015-06-23 Massachusetts Institute Of Technology Controlled porosity in electrodes
US10164242B2 (en) 2011-04-07 2018-12-25 Massachusetts Institute Of Technology Controlled porosity in electrodes
US10569480B2 (en) 2014-10-03 2020-02-25 Massachusetts Institute Of Technology Pore orientation using magnetic fields
US10675819B2 (en) 2014-10-03 2020-06-09 Massachusetts Institute Of Technology Magnetic field alignment of emulsions to produce porous articles
JP2016138431A (ja) * 2015-01-29 2016-08-04 三和シヤッター工業株式会社 トンネル用の避難扉装置
KR102104636B1 (ko) * 2019-06-22 2020-04-24 (주)비피판넬 조립식화장실용 안전방수형 문짝

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7540577B2 (en) Drawer with at least one wooden drawer side wall
US7222458B2 (en) Actuator for a tilt-latch for a sash window
JP2000045639A (ja) 引 戸
KR20050096342A (ko) 냉장고
EP1935286B1 (en) Door with flexible opening
KR200464775Y1 (ko) 조립식화장실 구축용 다기능 칸막이 설치프레임
JP3869809B2 (ja) 観音開き式冷蔵庫ドアのドア体組立構造
EP1413697A2 (en) Keep and lock assembly and keep for receiving locks
KR200410180Y1 (ko) 안전도어용 피벗힌지
JP2007056506A (ja) 引込戸
JP2832569B2 (ja) 間仕切用のエッジ
JP2003090176A (ja) 框組引戸
JPH1046919A (ja) ド ア
JP5118955B2 (ja) 建具や家具の取付け台座
JP3729761B2 (ja) 引戸構造の収納体
JP2000220355A (ja) 間仕切りパネル
JP3448786B2 (ja) 冷蔵庫等の扉用ヒンジ
JP3589721B2 (ja) 障子用錠付き引手
JPH0424065Y2 (ja)
JPH054531Y2 (ja)
JP3928063B2 (ja) トイレブースにおけるパネルエッジの取付け構造
JP2007046242A (ja) 引込戸
JPH06193344A (ja) 複合窓サッシの縦枠連結構造
JP2000328846A (ja) 浴室折り戸
JP3022138U (ja) 裏板固定具

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20050729

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20061122

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20061128

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20070330