JP5567427B2 - 遊技場管理システム - Google Patents

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Description

本発明は、遊技機の設定情報を遊技者に対して公開するようにした遊技場管理システムに関する。
従来、遊技機の設定情報を遊技者に対して公開するようにした遊技場管理システムが知られている。このような遊技場管理システムでは、遊技機の設定情報が遊技者に対して公開されることにより、遊技者にとって有利な設定がなされている遊技機を遊技者が把握することが可能となる。このため、遊技機の設定情報を示唆することは、遊技者に対するサービスとして非常に優れていると考えられる。又、例えば特許文献1には、遊技機の設定情報を遊技者に対して示唆した頻度を特定し、遊技機の設定情報を適切な頻度で遊技者に対して示唆するように、遊技機の設定情報を示唆するタイミングを遊技者に対して報知することが記載されている。これにより、遊技機の設定情報を特定の遊技者に対して偏って示唆することを抑制することが可能となる。
特開2008−212534号公報
しかしながら、遊技場全体でみて、遊技機の設定情報を示唆し過ぎると、遊技者にとって有利な設定がなされている遊技機の稼動が上昇する一方で、遊技者にとって不利な設定がなされている遊技機の稼動が低下し、遊技場の利益を確保し難くなる問題が発生すると考えられる。又、遊技機の設定情報を示唆しなさ過ぎると、遊技機の設定情報を示唆する効果を十分に得られなくなる問題が発生すると考えられる。したがって、遊技場においては、設定情報を示唆すべき対象とする遊技機を決定する方法について、未だ改善の余地がある。
本発明は、上記した事情に鑑みてなされたものであり、その目的は、遊技場全体でみて設定情報を示唆すべき遊技機を良好に決定することを可能とする遊技場管理システムを提供することにある。
請求項1に記載した発明は、遊技結果に応じて遊技者に対して特典を付与すると共に、前記特典の獲得期待度が遊技場にて変更される複数の遊技機に対応して設けられた遊技場管理システムであり、前記遊技機の前記特典の獲得期待度に対応した情報である設定情報を、前記複数の遊技機毎にそれぞれ特定する設定特定手段と、遊技者のID、遊技者の氏名、遊技者が獲得した遊技媒体のうち少なくとも一の情報を記憶した記憶媒体が遊技者によりセットされ、さらに、遊技者による示唆操作が行われると特別演出を実行するように演出実行手段を制御すると共に、前記特別演出が所定回数実行された場合に前記示唆操作が行われると、前記設定特定手段により特定されている前記設定情報を示唆する示唆演出を実行するように前記演出実行手段を制御する示唆制御手段と、前記示唆制御手段により前記特別演出が実行される場合にセットされていた前記記憶媒体について、当該特別演出が実行された後に、その記憶媒体がセットされたことに基づいた前記特別演出及び前記示唆演出のそれぞれの実行を禁止する不許可状態を設定すると共に、前記示唆制御手段により前記示唆演出が実行されるまでに実行される複数回の前記特別演出のうち、所定回数目の前記特別演出が実行された場合にセットされていた前記記憶媒体について、他の回数目の前記特別演出が実行された場合よりも前記不許可状態を長く設定する不許可状態設定手段と、を備えたことを特徴とする。
請求項2に記載した発明は、前記不許可状態設定手段により前記不許可状態が設定された後、前記不許可状態が設定された記憶媒体がセットされた状態にて遊技者により所定期間の遊技が行われた場合、当該不許可状態を解除する不許可状態解除手段を備えたことを特徴とする。
請求項3に記載した発明は、前記遊技機は、遊技者により遊技媒体が投入されることによって遊技が進行するものであり、遊技場内に設置されている全ての遊技機から出力されるアウト信号に基づいて投入された遊技媒体の総アウト数を特定し、前記示唆制御手段は、前記記憶媒体がセットされていたことを条件とした前記特別演出及び前記示唆演出の実行に加えて、現在時刻が所定時刻である場合に、投入された遊技媒体の総数が少ない場合であれば、稼動率が低い遊技機について前記設定情報を示唆する一方、投入された遊技媒体の総数が多い場合であれば、稼動率が高い遊技機について前記設定情報を示唆することを特徴とする。
請求項1に記載した発明によれば、特別演出が所定回数実行された場合に示唆操作が行われると、遊技機に対応した設定情報を示唆する示唆演出を実行するので、特別演出が実行された回数に遊技者が注目し、特別演出及び示唆演出が行われるように遊技者が遊技を行うようになる。その結果、遊技者の遊技全体に対する注目度を高めることができる。即ち、設定情報を示唆する効果を得ることができつつ、設定情報の示唆が単調に行われるものよりも興趣を高めることができる。
又、記憶媒体が遊技者によりセットされたことに基づいて特別演出及び示唆演出のそれぞれを実行するので、記憶媒体を所持している遊技者が、記憶媒体を所持していない遊技者よりも設定情報を知る機会が増え、差別化を図ることができ、記憶媒体を所持するように遊技者に促すこともできる。又、特別演出が実行される場合にセットされていた記憶媒体について、当該特別演出が実行された後に、その記憶媒体がセットされたことに基づいた特別演出及び示唆演出のそれぞれの実行を禁止する不許可状態を設定するので、記憶媒体を所持している遊技者と記憶媒体を所持していない遊技者との間で極端な有利度合いの差が生じることを抑制することができる。
又、示唆演出が実行されるまでに実行される複数回の特別演出のうち、所定回数目の特別演出が実行された場合にセットされていた記憶媒体について、他の回数目の特別演出が実行された場合よりも不許可状態を長く設定するので、記憶媒体をセットして演出が実行される場合、示唆演出又は特別演出の何れが実行されるかを遊技者が注目することになり、特別演出が実行された場合、その特別演出が実行されたことに基づいて遊技者にとって不利となる場合が発生することで、各演出を行わせるタイミングの重要性を高めることができる。その結果、設定情報の示唆が単調化することを抑制することができる。
請求項2に記載した発明によれば、不許可状態が設定された後、不許可状態が設定された記憶媒体がセットされた状態にて遊技者により所定期間の遊技が行われた場合、当該不許可状態を解除するので、不許可状態が設定された場合に、その不許可状態が解除されないとすると、遊技者の遊技を続行する意欲の低下が危惧されるが、不許可状態を解除することで、上記した危惧を解消することができる。
請求項3に記載した発明によれば、遊技者により投入された遊技媒体の総数に応じて、設定情報を示唆する対象の遊技機を選択することができ、投入された遊技媒体の総数が少なければ、稼動率が低い遊技機を対象として設定情報を示唆することができ、一方、投入された遊技媒体の総数が多ければ、稼動率が高い遊技機を対象として設定情報を示唆することができる。
本発明の一実施形態を示す全体構成図 スロットマシンの正面図 スロットマシンの機能ブロック図 遊技機端末装置の正面図 遊技機端末装置の機能ブロック図 フローチャート 図6相当図 図6相当図 図6相当図 図6相当図 図6相当図 図6相当図 中継装置の液晶表示部に表示される演出を示す図 図13相当図
以下、本発明の一実施形態について、図面を参照して説明する。図1は、遊技場管理システム1を概略的に示す全体構成図である。遊技場管理システム1は、遊技場内に設置されている複数のスロットマシン2(遊技機)、各スロットマシン2に対応して設けられている貸出装置3、遊技機端末装置4、中継装置5(演出実行手段)等を有している。中継装置5は、スロットマシン2、貸出装置3、遊技機端末装置4と通信可能に接続されていると共に、LAN6を介して管理装置7(設定特定手段、示唆制御手段、不許可状態設定手段、不許可状態解除手段)と通信可能に接続されている。管理装置7は、例えば遊技場内の事務所等に設置されており、LAN6を介してスロットマシン2、貸出装置3、遊技機端末装置4との間で各種情報や各種信号を送受信する。尚、図1では省略しているが、管理装置7は数100台のスロットマシン2を管理対象としている。
図2は、スロットマシン2の正面外観を概略的に示している。スロットマシン2の正面には表示窓8が設けられており、遊技者は表示窓8を通じて内部に設けられたリール9(複数の図柄を変動表示する図柄変動表示手段)の図柄を視認可能となっている。図柄は、左リール9a、中リール9b、右リール9cの円周面に描かれている。これらの図柄は、各リール9a〜9cが停止した状態では、表示窓8の上段、中段、下段に対応して表示される。即ち、スロットマシン2には、各リール9a〜9cのそれぞれについて3図柄ずつ合計9図柄分の図柄表示領域が形成されている。
表示窓8の左方には有効化された入賞ライン(有効ライン)を示す有効ライン表示部10が設けられている。スロットマシン2には、例えば合計5本(表示窓8の上段、中段、下段に対応した横方向に1本ずつの3本及び斜め方向の2本)の有効ラインが設定されている。これらの有効ラインのうち何れかの有効ライン上に内部当選役に対応する図柄が揃った場合、即ち、有効ライン上に停止表示された図柄の組合せが内部当選役に対応する図柄の組合せと一致した場合に入賞が発生する。
表示窓8の上方には、各種情報を表示する液晶表示部11、スピーカ12が設けられている。表示窓8の下方には、クレジットメダルの投入を行うクレジットボタン13、クレジットメダルの精算を行う精算ボタン14、メダルを投入するメダル投入口15が設けられており、これらの下方にはスタートレバー16(図柄の変動表示を開始させるために遊技者により操作される開始操作手段)、左ストップボタン17a、中ストップボタン17b、右ストップボタン17c(図柄の変動表示を停止させるために遊技者により操作される停止操作手段)が設けられている。表示窓8の右方には、メダルの払出枚数を表示する払出数表示部18、メダルのクレジット枚数を表示するクレジット数表示部19が設けられている。又、スロットマシン2の正面最下部には受皿20が設けられており、正面最上部には装飾ランプ部21が設けられている。
図3は、スロットマシン2の電気的な構成を機能ブロックとして示している。制御部22(抽選手段、表示制御手段、入賞判定手段、特別状態発生手段)は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えたマイクロコンピュータにより構成されている。制御部22は、クレジットボタン13、精算ボタン14、スタートレバー16、左ストップボタン17a、中ストップボタン17b、右ストップボタン17c、投入メダル検知部23、設定値操作部24等から各種信号を入力する。
制御部22は、メダル投入口15に投入されたメダルの真贋及び数量を判定する投入メダル検知部23から投入メダル検知信号を入力すると、その入力した投入メダル検知信号の数に基づいて投入されたメダルの数を計数する。メダルの数が1ゲームに必要な規定数(通常状態では3枚)を超過した場合には、超過した分のメダルの数をクレジット数として例えばRAM等に所定の上限値(例えば50枚)まで記憶すると共に、そのクレジット数をクレジット数表示部19に表示する。
制御部22は、設定値操作部24から当選確率等の各種設定信号を入力する。スロットマシン2には例えば「1」〜「6」の6段階で役の内部当選確率を設定するための設定値(設定情報)が設けられており、設定値操作部24は、このうち何れか1つの設定値を有効化する。設定値操作部24では、設定変更キー25を挿入して設定変更が可能な状態とした上で、例えば図示しないDIPスイッチの切替え等により設定値が変更される。尚、設定値は、数値が大きいほど各役の内部当選確率が高くなる設定、即ち、遊技者にとって有利な設定であり、数値が小さいほど各役の内部当選確率が低くなる設定、即ち、遊技者にとって不利な設定である。このように、メダルの払出しやボーナスの発生等の特典が遊技者に付与される頻度や期待度が設定値に応じて異なり、設定値を変更することでスロットマシン2の有利度を遊技場にて変更可能となっている。又、設定値間(「1」〜「6」)でボーナス役や小役の内部当選確率が異なっていることから、遊技者は各役の入賞状況を観察することにより、設定値を推測することが可能となる。
制御部22は、液晶表示部11、払出数表示部18、クレジット数表示部19、装飾ランプ部21、各リール9a〜9cに対応するリール用モータを駆動するリール駆動部26、各リール9a〜9cに設けられた基準位置片の通過を検知するセンサからの検知信号に基づいて各リール9a〜9cの基準位置を検知する基準位置検出部27、スピーカ12を駆動する音声出力部28、メダルを払出すメダル払出部29、各種信号を出力する信号出力部30を接続している。
制御部22は、ソフトウェアにより構成される乱数発生部及び乱数抽出部を有しており、メダルが投入された状態でスタートレバー16が操作されると(ゲーム開始操作が行われると)、各リール9a〜9cを始動(回転)させ、乱数発生部が発生する乱数の中から1つの乱数を乱数抽出部で抽出して内部抽選を実行し、内部当選役がある場合には当該内部当選役に対応するフラグを成立させる。この状態で各ストップボタン17a〜17cが操作されると、対応するリール9a〜9cの回転を停止させ、内部当選役のフラグに応じて各リール9a〜9cの停止位置を決定するための停止テーブルに基づいて、所謂引込制御(すべり制御)を含む停止制御(各リール9a〜9cを内部当選役フラグの種類に応じた入賞図柄又はハズレ図柄で停止表示させる制御)を実行する。尚、停止テーブルは、内部当選役のフラグの種類毎に設定されている。
引込制御は、各ストップボタン17a〜17cの操作を検出した時点から予め規定された引込範囲(最大で4図柄まで)にある図柄を有効ライン上に引込んで停止させることが可能な制御である。この場合、内部当選役フラグに対応する図柄が引込範囲内に存在しないときは、その図柄を有効ライン上に引き込んで停止させることができないので、入賞が発生せずに所謂取りこぼしとなる。
貸出装置3は、遊技者が貨幣を投入する貨幣投入口31、メダルを払出すメダル払出口32、動作ランプ33等を有している。遊技者が貨幣を貨幣投入口31に投入すると、メダル払出口32から貨幣に応じた数のメダルが払出され、スロットマシン2の受皿20に供給される。この場合、払出したメダル数に応じた信号が中継装置5及びLAN6を介して管理装置7に送信される。又、貸出装置3に不具合が生じた場合等には動作ランプ33cが点灯し、不具合が生じた旨を従業員に対して報知する。
スロットマシン2側からは次に示す遊技信号が出力される。
「アウト信号」:スロットマシン2から出力される信号であり、開始操作に応じてベット状態のメダルを使用したとしてベット状態のメダル数(3枚)分がパルス出力されるので、アウト信号数×1がアウト(使用媒体数)となる。
「セーフ信号」:スロットマシン2から出力される信号であり、メダルが1枚払出される毎に1パルス出力されるので、セーフ信号数×1がセーフ(払出媒体数)となる。
「BB(ビッグボーナス)信号」:スロットマシン2から出力される信号であり、BB時にレベル出力されるので、BB信号受信期間中がBB状態として特定される。
「RB(レギュラーボーナス)信号」:スロットマシン2から出力される信号であり、RB時にレベル出力されるので、RB信号受信期間中がRB状態として特定される。
「売上信号」:貸出装置3から出力される信号であり、貸出メダル5枚(100円分に相当)毎に1パルス出力されるので、売上信号数×100が売上金額となる。
図4は、遊技機端末装置4の正面外観を概略的に示している。遊技機端末装置4は、稼動状態やエラー状態等を表示する状態表示ランプ34、遊技場が発行した会員カード35(記憶媒体)が挿入されるカード挿入口36、会員カード35を排出する排出ボタン37、遊技情報を表示する液晶表示部38等を有している。液晶表示部38にはタッチパネル39が設けられており、遊技者がタッチパネル39を操作することにより、液晶表示部38に表示される情報の種類や表示態様等が切換えられる。会員カード35には、遊技者のID、遊技者の氏名、遊技者が獲得したメダルの枚数等が記憶される。
図5は、遊技機端末装置4の電気的な構成を機能ブロックとして示している。制御部40は、CPU、ROM、RAM、I/O等を備えたマイクロコンピュータにより構成されており、制御プログラムにしたがって各種情報を液晶表示部38により表示したり、操作入力をタッチパネル39により受付けたり、状態表示ランプ34を点灯したり、各種信号を送受信部42により送受信したりする。又、遊技者が会員カード35をカード挿入口36に挿入すると、そのカード挿入口36に挿入された会員カード35に記憶されている各種情報をカードリーダ41により読取り、タッチパネル39の操作を可能としたり各種情報を液晶表示部38により表示したりする。
中継装置5は、CPU、ROM、RAM及びCF(コンパクトフラッシュ(登録商標))の等の記憶装置からなるコンピュータで構成されており、遊技者が操作する呼出ボタン43、呼出ランプ44、液晶表示部45等を有する。遊技者が呼出ボタン43を操作すると、呼出ランプ7が点灯する。又、液晶表示部45には各種遊技情報が表示される。
管理装置7は、CPU、ROM、RAM及びHDD等の記憶装置からなるコンピュータで構成されており、例えばROM等に記憶されている制御プログラムに各種処理を行う。
次に、上記した構成の作用について、図6乃至図14を参照して説明する。図6乃至図12は、管理装置7が本発明に関連して行う処理をフローチャートにて示している。管理装置7は、上記したスロットマシン2に設定されている「1」〜「6」の6段階の設定値を遊技者に対して示唆する処理として、下記の(1)〜(4)に示す処理を行う。尚、管理装置7は、以下に説明する(1)〜(4)に示す処理のうち何れを実行するかを選択する。即ち、管理装置7は、(1)〜(4)に示す処理のうち一の処理を実行しても良いし、複数の処理を実行しても良い。
(1)時刻に基づいて設定値を示唆する処理
(2)稼動率に基づいて設定値を示唆する処理
(3)アウト数に基づいて設定値を示唆する処理
(4)会員カード35が挿入されていることを条件として設定値を示唆する処理
以下、これらの各々について順次説明する。
(1)時刻に基づいて設定値を示唆する処理
時刻に基づいて設定値を示唆する処理について、図6に示すフローチャートを参照して説明する。管理装置7は、設定示唆処理を開始すると、現在時刻が所定時刻(例えば「20時」)であるか否かを判定する(S1)。管理装置7は、現在時刻が所定時刻であると判定すると(S1:YES)、高設定割合把握処理を行う(S2)。高設定割合把握処理では、遊技場内に設置されている全てのスロットマシン2の台数に対する高設定(設定値「4」〜「6」)が設定されているスロットマシン2の台数の割合を把握する。尚、スロットマシン2の設定値は、遊技場の管理者により予め入力されることで、管理装置7がスロットマシン2の設定値を特定可能となっている。
次いで、管理装置7は、示唆実行台数算出処理を行う(S3)。示唆実行台数算出処理では、高設定が設定されている全てのスロットマシン2の台数のうち設定値を示唆する示唆対象のスロットマシン2の台数を、遊技場の管理者が設定した所定の割合にしたがって示唆実行台数として算出する。例えば高設定が設定されている全てのスロットマシン2の台数が「100台」であり、遊技場の管理者が設定した所定の割合が「20%」であれば、示唆実行台数として「20台」を算出する。
次いで、管理装置7は、示唆対象選択処理を行い(S4)、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達したか否かを判定し(S5)、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達していないと判定すると(S5:NO)、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達するまで示唆対象選択処理を繰返して行う。示唆対象選択処理では、高設定が設定されている全てのスロットマシン2のそれぞれについて、設定値を示唆する演出を行うか否かの示唆抽選を例えば台番が小さい方から順番に行う。
例えば高設定が設定されている全てのスロットマシン2の台数が「100台」であり、示唆実行台数として「20台」を算出すると、1周目の示唆抽選では、1台目(最小の台番)から順番に「20%」の当選確率で当選する示唆抽選を行い、当選した台数が上限値である示唆実行台数の「20台」に到達したら途中であっても示唆抽選を終了し、100台目(最大の台番)まで示唆抽選を行っても当選した台数が上限値である示唆実行台数の「20台」に到達していなければ、2周目の示唆抽選を行う。これ以降、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達するまで繰返す。
そして、管理装置7は、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達したと判定すると(S5:YES)、示唆演出実行処理を行う(S6)。示唆演出実行処理では、図13に示すように、示唆対象として選択したスロットマシン2に対応して設けられている中継装置5の液晶表示部45に、当該スロットマシン2が高設定であることを遊技者に対して示唆するメッセージ(例えば「高設定?」)を表示する。この場合、管理装置7は、「高設定?」というメッセージを例えば60秒間継続して表示する。
(2)稼動率に基づいて設定値を示唆する処理
稼動率に基づいて設定値を示唆する処理について、図7に示すフローチャートを参照して説明する。管理装置7は、設定示唆処理を開始すると、現在時刻が所定時刻(例えば「20時」)であるか否かを判定する(S11)。管理装置7は、現在時刻が所定時刻であると判定すると(S11:YES)、稼動率記憶処理を行う(S12)。稼動率記憶処理では、遊技場内に設置されている全てのスロットマシン2を対象とし、スロットマシン2から出力されるアウト信号の間隔に基づいて稼動率を判定する。アウト信号が出力されていない時間が60秒以上継続するスロットマシン2を非稼動中であると判定し、アウト信号が出力されていない時間が60秒以上継続しないスロットマシン2を稼動中であると判定し、遊技場内に設置されている全てのスロットマシン2の台数に対する稼動中のスロットマシンの台数を稼動率として特定して記憶する。
次いで、管理装置7は、特定した稼動率に基づいて、設定値を示唆する示唆対象のスロットマシン2を非稼動中のスロットマシン2又は稼動中のスロットマシン2の何れとするかを判定する(S13)。例えば稼動率が「50%」未満であり、示唆対象のスロットマシン2を非稼動中のスロットマシン2とすると判定すると(S13:NO)、非稼動中に対応した示唆実行台数算出処理を行い(S14)、非稼動中の全てのスロットマシン2を対象として示唆実行台数を算出し、非稼動中の遊技機特定処理を行う(S15)。即ち、稼動率が低い場合であれば、S14の処理において、非稼動中の全てのスロットマシン2の台数のうちから設定値を示唆する示唆対象のスロットマシン2の台数を、遊技場の管理者が設定した所定の割合にしたがって示唆実行台数として算出する。そして、S15の処理において、遊技場内に設置されているスロットマシン2のうち何れが非稼動中であるかを特定する。
一方、例えば稼動率が「80%」以上であり、示唆対象のスロットマシン2を稼動中のスロットマシン2とすると判定すると(S13:YES)、稼動中に対応した示唆実行台数算出処理を行い(S16)、稼動中の全てのスロットマシン2を対象として示唆実行台数を算出し、稼動中の遊技機特定処理を行う(S17)。即ち、稼動率が高い場合であれば、S16の処理において、稼動中の全てのスロットマシン2の台数のうちから設定値を示唆する示唆対象のスロットマシン2の台数を、遊技場の管理者が設定した所定の割合にしたがって示唆実行台数として算出する。そして、S17の処理において、遊技場内に設置されているスロットマシン2のうち何れが稼動中であるかを特定する。
例えば特定した稼動率が「50%」であれば、高設定が設定されている全てのスロットマシン2の台数の「25%」に相当する台数を示唆実行台数として算出し、特定した稼動率が「80%」であれば、高設定が設定されている全てのスロットマシン2の台数の「40%」に相当する台数を示唆実行台数として算出し、特定した稼動率が「100%」であれば、高設定が設定されている全てのスロットマシン2の台数の「50%」に相当する台数を示唆実行台数として算出する。即ち、稼動率が「100%」であっても、高設定が設定されている全てのスロットマシン2を対象として設定値を示唆することはなく、設定値が示唆されていないスロットマシン2に対しても、高設定が設定されていることを遊技者に期待させる。
次いで、管理装置7は、上記した(1)と同様にして、示唆対象選択処理を行い(S18)、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達したか否かを判定し(S19)、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達していないと判定すると(S19:NO)、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達するまで示唆対象選択処理を繰返して行い、示唆対象として選択したスロットマシン2の台数が示唆実行台数に到達したと判定すると(S19:YES)、示唆演出実行処理を行う(S20)。示唆演出実行処理では、この場合も、図13に示すように、示唆対象として選択したスロットマシン2に対応して設けられている中継装置5の液晶表示部45に、当該スロットマシン2が高設定であることを遊技者に対して示唆するメッセージ(例えば「高設定?」)を表示する。
このように稼動率に応じて設定値を示唆する対象を非稼動中のスロットマシン2とするか稼動中のスロットマシン2とするかを選択することで、稼動率が低い場合に非稼動中のスロットマシン2について設定値を示唆することで、稼動率を高めることができ、稼動率が高い場合に稼動中のスロットマシン2について設定値を示唆することで、稼動率を維持することができる。
(3)アウト数に基づいて設定値を示唆する処理
アウト数に基づいて設定値を示唆する処理について、図8に示すフローチャートを参照して説明する。管理装置7は、設定示唆処理を開始すると、現在時刻が所定時刻(例えば「20時」)であるか否かを判定する(S21)。管理装置7は、現在時刻が所定時刻であると判定すると(S21:YES)、アウト数特定処理を行う(S22)。アウト数特定処理では、遊技場内に設置されている全てのスロットマシン2から出力されるアウト信号に基づいて総アウト数を特定する。
次いで、管理装置7は、総アウト数を第1アウト数及び第2アウト数と比較する(S23、S24)。第1アウト数と第2アウト数との関係は前者の値は後者の値より大であり、第1アウト数は例えば「5000000」であり、第2アウト数は例えば「3000000」である。管理装置7は、総アウト数が第1アウト数を超えていると判定すると(S23:YES)、高設定が設定されている全てのスロットマシン2のうちアウト数が第1所定数以下であるスロットマシン2を特定し(S25)、上記した(1)と同様にして、示唆対象選択処理を行い(S26)、そのアウト数が第1所定数以下であると特定したスロットマシン2を示唆対象として選択し、示唆演出実行処理を行う(S27)。
又、管理装置7は、総アウト数が第2アウト数を超えていると判定すると(S24:YES)、高設定が設定されている全てのスロットマシン2のうちアウト数が第2所定数以上であるスロットマシン2を特定し(S28)、上記した(1)と同様にして、示唆対象選択処理を行い(S26)、そのアウト数が第2所定数以上であると特定したスロットマシン2を示唆対象として選択し、示唆演出実行処理を行う(S27)。
第1所定数と第2所定数との関係は前者の値は後者の値より大であり、第1所定数は例えばスタート4000回に相当するアウト数であり、第2所定数は例えばスタート2000回に相当するアウト数である。即ち、総アウト数が少ない場合であれば、稼動率が低いスロットマシン2について設定値を示唆することで、稼動率を高めることができ、総アウト数が多い場合であれば、稼動率が高いスロットマシン2について設定値を示唆することで、稼動率を維持することができる。示唆演出実行処理では、この場合も、図13に示すように、示唆対象として選択したスロットマシン2に対応して設けられている中継装置5の液晶表示部45に、当該スロットマシン2が高設定であることを遊技者に対して示唆するメッセージ(例えば「高設定?」)を表示する。
(4)会員カード35が挿入されていることを条件として設定値を示唆する処理
会員カード35が挿入されていることを条件として設定値を示唆する処理について、図9乃至図12に示すフローチャートを参照して説明する。管理装置7は、実行可能回数設定処理、示唆操作確認処理、不許可状態解除処理を行う。
(4−1)実行可能回数設定処理
管理装置7は、実行可能回数設定処理を開始すると、総アウト数特定処理を行い(S31)、総アウト数に応じた示唆用演出の実行可能回数を設定する(S32)。この場合、示唆用演出の実行可能回数は、遊技場の管理者により設定される回数でも良いし、初期値として設定される回数でも良い。
(4−2)示唆操作確認処理
管理装置7は、示唆操作確認処理を開始すると、会員カード35が遊技機端末装置4のカード挿入口36に挿入中であるか否かを判定する(S41)。管理装置7は、会員カード35が挿入中であると判定すると(S41:YES)、遊技者による示唆操作が行われたか否かを判定する(S42)。ここで、遊技者が例えば釦操作等を行ったことで、遊技者による示唆操作が行われたと判定すると(S42:YES)、遊技機端末装置4から送信される信号に基づいて会員カード35を識別し、その遊技機端末装置4に挿入されている会員カードに対して示唆実行済みフラグを設定しているか否かを判定する(S43)。示唆実行済みフラグは、管理装置7が会員カード毎に設定可能なフラグである。
管理装置7は、示唆実行済みフラグを設定していないと判定すると(S43:NO)、示唆用演出を実行した回数と、上記した実行可能回数設定処理にて設定した示唆用演出の実行可能回数とを比較し(S44)、示唆用演出を実行可能であるか否かを判定する(S45)。管理装置7は、示唆用演出を実行した回数が示唆用演出の実行可能回数以下であり、示唆用演出を実行可能であると判定すると(S45:YES)、示唆用演出設定処理に移行する(S46)。
管理装置7は、示唆用演出設定処理に移行すると、示唆実行済みフラグを格納し(S51)、示唆用演出を実行した回数をインクリメント(「1」加算し)(S52)、設定値の示唆に対応した回数目であるか否かを判定する(S53)。設定値の示唆に対応した回数目も、上記した示唆用演出の実行可能回数と同様に、遊技場の管理者により設定される回数でも良いし、初期値として設定される回数でも良い。
ここで、管理装置7は、設定値の示唆に対応した回数目であると判定すると(S53:YES)、不許可状態設定用アウトデータに例えば「3000」を設定し(S54)、示唆対象選択処理を行い(S55)、示唆演出実行処理を行い(S56)、示唆用演出設定処理を終了して示唆操作確認処理にリターンする。例えばアウト数が「1000」までは10回まで示唆用演出を行い、10回目の示唆用演出にて設定値を具体的に示唆し、アウト数が「10000」までは20回まで示唆用演出を行い、20回目の示唆用演出にて設定値を具体的に示唆し、アウト数が「500000」までは30回まで示唆用演出を行い、30回目の示唆用演出にて設定値を具体的に示唆し、アウト数が「1000000」までは50回まで示唆用演出を行い、40回目及び50回目の示唆用演出にて設定値を具体的に示唆し、以下、アウト数が「500000」増える毎に20回の示唆用演出を実行可能とし、それら20回の示唆用演出のうち10回目及び20回目の示唆用演出にて設定値を具体的に示唆する。示唆演出実行処理では、図14(a)に示すように、示唆対象として選択したスロットマシン2に対応して設けられている中継装置5の液晶表示部45に例えば「77番台が高設定」というメッセージを表示する。即ち、示唆演出実行処理の実行に基づく設定値を具体的に示唆する処理が示唆演出に相当する。
又、管理装置7は、設定値の示唆に対応した回数目でないと判定すると(S53:NO)、長期遊技不能状態の設定に対応した回数目であるか否かを判定し(S57)、長期遊技不能状態の設定に対応した回数目でないと判定すると(S57:NO)、不許可状態設定用アウトデータに例えば「3000」を設定し(S58)、示唆非対応演出実行処理を行い(S59)、示唆用演出設定処理を終了して示唆操作確認処理にリターンする。示唆非対応演出実行処理では、図14(b)に示すように、示唆対象として選択したスロットマシン2に対応して設けられている中継装置5の液晶表示部45に「残念!しばらくしたら挑戦してね。この台も高設定かもよ?」というメッセージを表示することで、今回の報知が具体的な設定値の示唆でないことと、しばらく設定値の示唆を行わないことを報知する。更には、示唆非対応演出実行処理を実行した場合、上記した示唆演出実行処理を実行した場合よりも、信頼度の低い設定値の示唆を行うことも可能である。
又、管理装置7は、長期遊技不能状態の設定に対応した回数目であると判定すると(S57:YES)、不許可状態設定用アウトデータに例えば「6000」を設定し(S60)、長期不許可対応演出実行処理を行い(S61)、示唆用演出設定処理を終了して示唆操作確認処理にリターンする。長期不許可対応演出実行処理では、図14(c)に示すように、示唆対象として選択したスロットマシン2に対応して設けられている中継装置5の液晶表示部45に「大ハズレ!当分設定示唆はしないよ」というメッセージを表示し、しばらく示唆を行わない報知を行う。
管理装置7は、示唆用演出を実行した回数が示唆用演出の実行可能回数を超えており、示唆用演出を実行可能でないと判定すると(S45:NO)、遊技促進演出実行処理を行う(S47)。又、管理装置7は、示唆実行済みフラグを設定していると判定すると(S43:YES)、不許可状態設定用アウトデータの値を把握し(S48)、アウトデータの値に対応した演出実行処理を行う(S49)。アウトデータの値に対応した演出実行処理では、図14(d)に示すように、示唆対象として選択したスロットマシン2に対応して設けられている中継装置5の液晶表示部45に例えば「この会員カードでもっと遊んで」というメッセージを表示し、遊技者に対して遊技を促す報知を行う。即ち、示唆非対応演出実行処理に基づく演出、長期不許可対応演出実行処理に基づく演出が特別演出である。
1回示唆用演出を行った会員カードに対しては、示唆用演出を行った後に、アウトが「3000」となるまで再び示唆用演出を行うことはない。示唆用演出を行うタイミングによっては、遊技者にペナルティを与え(9回目の示唆用演出)、示唆用演出を行ったタイミングが9回目、即ち、次の示唆用演出で具体的な示唆を行う回数目にて、示唆用演出を行った会員カードに対しては、示唆用演出を行った後に、アウトが「6000」となるまで再び示唆用演出を行うことはない。
(4−3)不許可状態解除処理
管理装置7は、不許可状態解除処理を開始すると、スロットマシン2からアウト信号を受信したか否かを判定する(S71)。管理装置7は、スロットマシン2からアウト信号を受信したと判定すると(S71:YES)、不許可状態設定用アウトデータの値をデクリメント(「1」減算し)(S72)、不許可状態設定用アウトデータの値が「0」であるか否かを判定する(S73)。管理装置7は、不許可状態設定用アウトデータの値が「0」であると判定すると(S73:YES)、示唆実行済フラグを消去する(S74)。
示唆用演出について説明を補足する。示唆用演出に含まれる特別演出として示唆非対応演出実行処理に基づく演出と、長期不許可対応演出実行処理に基づく演出と、が設定されている。これらの演出を実行した場合には、しばらく示唆用演出の実行を禁止する不許可状態を設定する。これにより、一の遊技者によって過度に示唆用演出が実行されてしまうことを抑制することができる。長期不許可対応演出実行処理を実行する場合には、不許可状態設定アウトデータに「6000」を設定する。即ち、長期不許可対応演出実行処理を実行する場合、示唆非対応演出実行処理を実行する場合よりも、不許可状態が設定されている期間が長くなる。不許可状態では示唆用演出が実行されないため、遊技者は、設定値を把握したいと考えつつも、長期不許可対応演出実行処理は実行されないことを期待して示唆用演出を実行させることとなる。
以上に説明したように本実施形態によれば、スロットマシン2の設定値を具体的に示唆しない演出を所定回数実行した後に、スロットマシン2の設定値を具体的に示唆する演出を実行するように構成したので、スロットマシン2の設定値を具体的に示唆しない演出が実行された回数に遊技者が注目するようになる。その結果、遊技者の遊技全体に対する注目度を高めることができる。即ち、設定値を示唆する効果を得ることができつつ、設定値の示唆が単調に行われるものよりも興趣を高めることができる。
本発明は、上記した実施形態にのみ限定されるものではなく、以下のように変形又は拡張することができる。
スロットマシンだけでなくパチンコに適用しても良い。又、大当たり確率を変更可能なパチンコに適用しても良い。遊技機自体に設定値を設定する機能がなくとも、管理装置で設定値を入力可能な構成において、その管理装置で入力した設定値を示唆しても良い。遊技場にて釘の調整等を行うことにより、遊技機の特典の獲得期待度を変更することが可能であれば、本発明を適用することができる。
設定値を示唆する演出を変更しても良い。高設定でないスロットマシンについて設定値の示唆を行うようにしても良い。高設定でないスロットマシンについても設定値の示唆が抽選で行われる場合、高設定であることの期待度を示す演出を行っても良い。又、低設定であることを示唆しても良い。但し、低設定であることを示唆する場合、遊技場全体でみて割数が低い、即ち、遊技者が過度に負けている場合に、低設定であることを示唆すると良い。
設定値を示唆する演出は、中継装置の液晶表示部にて実行する必要はなく、遊技場に設けられたモニタ(インフォメーションスクリーン)にて実行しても良い。モニタは、遊技場にいる不特定多数の遊技者が視認可能に遊技場内に設置されており、このように設定値を示唆する演出をモニタにて行うことで、遊技中の遊技者に対して設定値を示唆することに加え、これから遊技しようとする遊技者や休憩中の遊技者に対しても設定値を示唆することができる。又、設定値を示唆する演出は表示される必要はなく、例えば場内アナウンスが実行されたり、スロットマシンから設定値を示唆する音声が出力されたりするようにしても良い。更に、設定値を示唆する場合、スロットマシンに設定されている設定値そのものを遊技者に教示するようにしても良いし、設定値に対応した演出を実行するようにしても良い。例えば液晶表示部の背景の色が変化することで、その色に対応した設定値であることを遊技者に報知するようにしても良い。
稼動率をアウトから求める必要はなく、実際に遊技者が遊技を行っている時間を計測して稼動率を求めても良い。又、所定時刻となった場合においてそのタイミングにおける遊技場の稼動率から、設定値を示唆するスロットマシンの数を決定するようにしても良い。
スロットマシンから出力されるBB信号やRB信号を判定することで、発生したボーナス回数を判定し、ボーナス回数が所定数に到達している場合に設定値を示唆しても良い。このような構成によれば、ボーナス回数の頻度と設定値との対応を遊技者に対して報知することができ、例えばボーナス回数が多ければ、高設定の遊技機で遊技しているが故にボーナス回数が多いことを遊技者に認識させることができる。
記憶媒体は会員カードに限定されることはなく、コインやスティックでも良い。即ち、遊技者のID、遊技者の氏名、遊技者が獲得したメダル等の遊技履歴のうち何れか一の情報を記憶可能であれば、記憶媒体に相当する。
不許可状態を解除する条件を変更しても良く、例えば所定の遊技回数(パチンコであればスタート)を消化したことを条件として解除しても良い。又、遊技を行っているか否かに関わらず、所定時間が経過したことを条件として解除しても良い。
稼動率に基づいて設定値を示唆する処理において、稼動中のスロットマシン又は非稼動中のスロットマシンの何れに対して設定値を示唆するかを変更しても良い。即ち、稼動率に関わらず非稼動中のスロットマシンに対して設定値を示唆したり、稼動率が所定値未満の場合に稼動中のスロットマシンに対して設定値を示唆したり、稼動率が所定値以上の場合に非稼動中のスロットマシンに対して設定値を示唆したりする等しても良い。
会員カードが挿入されていることを条件として設定値を示唆する処理において、示唆用演出のうち、1〜9回目のものでも具体的に台番を指定して設定値を示唆しても良い。但し、10回目のものよりも信頼度が低いものとするのが望ましい。
稼動率に基づいて設定値を示唆する処理において、稼動率や出玉率の上位何番までについて設定値を示唆しても良い。
設定値を示唆するタイミングを任意に変更しても良いことは当然のことながら、例えば示唆演出を5回実行する毎に設定値を示唆するようにしても良い。又、アウト数に応じて示唆用演出を実行可能とする回数を決定するものとしたが、示唆用演出を実行可能とする回数を決定する方法を変更しても良く、スロットマシンの稼動率や、遊技場の営業が始まってからの時刻等に応じて示唆用演出を実行可能とする回数を決定しても良い。更に、示唆用演出を実行可能とする回数が特に定められておらず、遊技者が望むタイミングにて示唆用演出を実行することが可能としても良い。本構成においても示唆用演出を実行すれば、その会見カードに対して不許可状態が設定されることで、過度に設定値の示唆が行われることを抑制することができる。
各処理において説明した数値等は全て例示であり、どのような数値を採用しても良い。
管理装置が行う処理の一部を中継装置等にて行う構成としても良い。即ち、設定値を示唆する演出の実行に係る制御を中継装置が行うようにしても良い。
図面中、1は遊技場管理システム、2はスロットマシン(遊技機)、5は中継装置(演出実行手段)、7は管理装置(設定特定手段、示唆制御手段、不許可状態設定手段、不許可状態解除手段)、35は会員カード(記憶媒体)である。

Claims (3)

  1. 遊技結果に応じて遊技者に対して特典を付与すると共に、前記特典の獲得期待度が遊技場にて変更される複数の遊技機に対応して設けられた遊技場管理システムであり、
    前記遊技機の前記特典の獲得期待度に対応した情報である設定情報を、前記複数の遊技機毎にそれぞれ特定する設定特定手段と、
    遊技者のID、遊技者の氏名、遊技者が獲得した遊技媒体のうち少なくとも一の情報を記憶した記憶媒体が遊技者によりセットされ、さらに、遊技者による示唆操作が行われると特別演出を実行するように演出実行手段を制御すると共に、前記特別演出が所定回数実行された場合に前記示唆操作が行われると、前記設定特定手段により特定されている前記設定情報を示唆する示唆演出を実行するように前記演出実行手段を制御する示唆制御手段と、
    前記示唆制御手段により前記特別演出が実行される場合にセットされていた前記記憶媒体について、当該特別演出が実行された後に、その記憶媒体がセットされたことに基づいた前記特別演出及び前記示唆演出のそれぞれの実行を禁止する不許可状態を設定すると共に、前記示唆制御手段により前記示唆演出が実行されるまでに実行される複数回の前記特別演出のうち、所定回数目の前記特別演出が実行された場合にセットされていた前記記憶媒体について、他の回数目の前記特別演出が実行された場合よりも前記不許可状態を長く設定する不許可状態設定手段と、を備えたことを特徴とする遊技場管理システム。
  2. 前記不許可状態設定手段により前記不許可状態が設定された後、前記不許可状態が設定された記憶媒体がセットされた状態にて遊技者により所定期間の遊技が行われた場合、当該不許可状態を解除する不許可状態解除手段を備えたことを特徴とする請求項1に記載した遊技場管理システム。
  3. 前記遊技機は、遊技者により遊技媒体が投入されることによって遊技が進行するものであり、遊技場内に設置されている全ての遊技機から出力されるアウト信号に基づいて投入された遊技媒体の総アウト数を特定し、
    記示唆制御手段は、前記記憶媒体がセットされていたことを条件とした前記特別演出及び前記示唆演出の実行に加えて、現在時刻が所定時刻である場合に、投入された遊技媒体の総数が少ない場合であれば、稼動率が低い遊技機について前記設定情報を示唆する一方、投入された遊技媒体の総数が多い場合であれば、稼動率が高い遊技機について前記設定情報を示唆することを特徴とする請求項1又は2に記載した遊技場管理システム。
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