JP5564227B2 - 旋回作業機のボンネット構造 - Google Patents
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Description
本発明は上記問題点に鑑みて、ボンネット側部と共にプロテクタ側部を簡単に開閉できるようにして、ボンネット内をよりメンテナンスし易くなるようにしたものである。
エンジンの後方下部を覆うプロテクタ後部と、このプロテクタ後部とは別体で構成されていてエンジンの側方下部を覆うプロテクタ側部とが旋回台に装着され、
前記プロテクタ側部は、側面と、該プロテクタ側部の側面と前記プロテクタ後部の後面との間のコーナー面とを有し、
エンジンを覆うボンネットは、前記プロテクタ後部の上方でエンジンの後方上部を覆うボンネット後部と、前記プロテクタ側部の上方でエンジンの側方上部を覆うボンネット側部とを備え、
前記ボンネット側部は前カバー及びボンネット後部並びに前記プロテクタ側部とは別体に構成され、且つ該ボンネット側部は、プロテクタ側部の側面の上方に位置する側面と、該ボンネット側部の側面と前記ボンネット後部の後面との間のコーナー面であってプロテクタ側部のコーナー面の上方に位置するコーナー面とを有し、
前記プロテクタ側部とボンネット側部とは、側面同士が連続し且つコーナー面同士が連続するように連結されていて、エンジンの側方上下部と該エンジンの側方から後方に至るコーナー部分の上下部とを同時に開閉すべく、前端側を支点に縦軸廻りに外側方に一体に開閉するように旋回台に支持されており、
前記ボンネット側部は、該ボンネット側部の前記側面から前方に延出する部分と、該部分から下方に且つプロテクタ側部の下端にまで延出されていてプロテクタ側部の前方に位置する部分とからなる前部を有し、
前記プロテクタ後部と前記プロテクタ側部には上下端間の中途部に外方膨出した膨出部がそれぞれ形成されていて、プロテクタ側部の前記膨出部はプロテクタ後部の前記膨出部を略延長した形状とされている点にある。
前記プロテクタ側部に、該プロテクタ側部を閉じたときに、旋回台側に設けられた係止片に嵌合することにより該プロテクタ側部の遊端側の上下移動を規制する係合孔を設けた点にある。
前記ボンネット後部を閉じた状態にロックする施錠機構が設けられていると共に、該ボンネット後部を閉じたときに前記止め具取付板及び止め具を該ボンネット後部で覆うように構成されている点にある。
図2において、バックホーである旋回作業機1は、左右一対のクローラ走行体2を有する走行装置3の上部に、旋回ベアリング4を介して上下方向の旋回軸心廻りに回動自在に旋回台5を搭載したものとなっており、この旋回台5の前端部には作業装置6が設けられている。
図1において、旋回台5の底部には板状の旋回基板13が設けられている。旋回台5の後部にはエンジンルームが形成されていて、旋回台5の後部にエンジン15が搭載されている。旋回台5の後端部にエンジン15の後方下部を覆うプロテクタ後部(ウエイト)16とエンジン15の側方下部を覆う左右一対のプロテクタ側部17(左プロテクタ側部17L、右プロテクタ側部17R)とが装着されている。
エンジン15の中央部の上方にエアクリーナ32が設けられ、エンジン15の右上方にマフラー33が設けられ、マフラー33の上方にウォータセパレータ34、燃料フィルタ35が設けられている。マフラー33の上方及び後方を隙間を介して覆うように遮熱カバー37が設けられている。遮熱カバー37は樹脂部品の難燃性材料で構成され、上面側に皿状に形成された受け皿部37aが設けられ、後方側に受け皿部37a後端からL字状に下方に屈曲した遮熱板部37bが設けられている。従って、遮熱カバー37がマフラー33の後方を覆っていることにより、メンテナンスの際等に手が直接マフラー33等の高温部品に触れないで済む。また、ウォータセパレータ34及び燃料フィルタ35から燃料等がこぼれた際でも飛散せずに簡単に拭き取ることができる。このため、燃料がこぼれる可能性があるウォータセパレータ34及び燃料フィルタ35をマフラー33等の高温部品の上方に配置して、上部スペースを有効に活用することができる。
際に高温部品に手等が直接触れるおそれがあったことによるものであるが、遮熱カバー37と高温部品との間に隙間があることで、遮熱カバー37自体の温度上昇を抑え、遮熱カバー37に燃料がこぼれても、蒸発、発火のおそれがなくなり、これにより高温部品の上方スペースを活用できるようになり、ウォータセパレータ34及び燃料フィルタ35など燃料系メンテナンス部品を配置する自由度が増え、メンテナンス性の良いレイアウトが可能となるのである。
図3及び図4に示すように、左ボンネット側部23Lには吸気用の開口窓39が設けられ、開口窓39を塞ぐように防塵網40が取り付けられている。
旋回台5側(より具体的には旋回基板13)からボンネット側部23とボンネット後部22との境界部分に向けて止め具取付板53が上方突設されている。図7にも示すように、左ボンネット側部23L及び左プロテクタ側部17Lとを閉じたときに、これらを閉じた状態に保持する止め具54が止め具取付板53に設けられている。止め具54は、止め具取付板53のL字状の挿通孔55から後方に突出されたねじ軸57とねじ軸57に螺合する蝶ナット58とを備え、ねじ軸57はL字状の挿通孔55に沿って上下移動自在に保持されている。また、止め具取付板53の下部側に旋回基板13から係止片59が左側方に突設されている。
側部23Lの遊端側の上下移動を規制するようになっている。従って、ボンネット後部22を開いたときに、前記一方のボンネット側部23及びプロテクタ側部17を閉じた状態でその遊端側が開放不能になるように前記止め具54で着脱自在に締め付け固定され、ボンネット後部22を閉じたときに前記止め具取付板53及び止め具54をボンネット後部22で覆うように構成されている。
ができ、クレーン設備等を要さずにボンネット9内の下部を上部と共に容易にメンテナンスすることができるようになる。しかも、従来左ボンネット側部23Lとボンネット後部22との境界部分にあったキャッチ部等を設置するための柱状部材を省略することができ、左ボンネット側部23L及び左プロテクタ側部17Lからボンネット後部22に亘ってボンネット9を幅広く開放することができ、一層容易にメンテナンスをなすことができる。
5 旋回台
9 ボンネット
10 運転席
15 エンジン
16 プロテクタ後部
27 プロテクタ側部
17L 左プロテクタ側部
17R 右プロテクタ側部
22 ボンネット後部
23 ボンネット側部
23L 左ボンネット側部
23R 右ボンネット側部
43 縦軸
51 左右軸
53 止め具取付板
54 止め具
70 施錠機構
Claims (3)
- 旋回台(5)の後部にエンジン(15)が搭載され、エンジン(15)とエンジン(15)前方の運転席(10)との間を仕切ると共にエンジン(15)の上方を覆う前カバー(20)が設けられ、
エンジン(15)の後方下部を覆うプロテクタ後部(16)と、このプロテクタ後部(16)とは別体で構成されていてエンジン(15)の側方下部を覆うプロテクタ側部(17)とが旋回台(5)に装着され、
前記プロテクタ側部(17)は、側面と、該プロテクタ側部(17)の側面と前記プロテクタ後部(16)の後面との間のコーナー面とを有し、
エンジン(15)を覆うボンネット(9)は、前記プロテクタ後部(16)の上方でエンジン(15)の後方上部を覆うボンネット後部(22)と、前記プロテクタ側部(17)の上方でエンジン(15)の側方上部を覆うボンネット側部(23)とを備え、
前記ボンネット側部(23)は前カバー(20)及びボンネット後部(22)並びに前記プロテクタ側部(17)とは別体に構成され、且つ該ボンネット側部(23)は、プロテクタ側部(17)の側面の上方に位置する側面と、該ボンネット側部(23)の側面と前記ボンネット後部(22)の後面との間のコーナー面であってプロテクタ側部(17)のコーナー面の上方に位置するコーナー面とを有し、
前記プロテクタ側部(17)とボンネット側部(23)とは、側面同士が連続し且つコーナー面同士が連続するように連結されていて、エンジン(15)の側方上下部と該エンジン(15)の側方から後方に至るコーナー部分の上下部とを同時に開閉すべく、前端側を支点に縦軸(43)廻りに外側方に一体に開閉するように旋回台(5)に支持されており、
前記ボンネット側部(23)は、該ボンネット側部(23)の前記側面から前方に延出する部分と、該部分から下方に且つプロテクタ側部(17)の下端にまで延出されていてプロテクタ側部(17)の前方に位置する部分とからなる前部を有し、
前記プロテクタ後部(16)と前記プロテクタ側部(17)には上下端間の中途部に外方膨出した膨出部がそれぞれ形成されていて、プロテクタ側部(17)の前記膨出部はプロテクタ後部(16)の前記膨出部を略延長した形状とされていることを特徴とする旋回作業機のボンネット構造。 - 前記ボンネット後部(22)は前記前カバー(20)及び前記ボンネット側部(23)とは別体に構成されて、上端側を支点に左右軸(51)廻りに上方へ開閉自在に支持され、旋回台(5)側から前記ボンネット側部(23)と前記ボンネット後部(22)との境界部分に向けて止め具取付板(53)が上方突設され、前記ボンネット側部(23)と前記プロテクタ側部(17)とを閉じたときに、これらを閉じた状態に保持する止め具(54)が止め具取付板(53)に設けられ、
前記プロテクタ側部(17)に、該プロテクタ側部(17)を閉じたときに、旋回台(5)側に設けられた係止片(59)に嵌合することにより該プロテクタ側部(17)の遊端側の上下移動を規制する係合孔(65)を設けたことを特徴とする請求項1に記載の旋回作業機のボンネット構造。 - 前記ボンネット後部(22)を開いたときに、前記ボンネット側部(23)及び前記プロテクタ側部(17)を閉じた状態でその遊端側が開放不能になるように前記止め具(54)で着脱自在に締め付け固定され、
前記ボンネット後部(22)を閉じた状態にロックする施錠機構(70)が設けられていると共に、該ボンネット後部(22)を閉じたときに前記止め具取付板(53)及び止め具(54)を該ボンネット後部(22)で覆うように構成されていることを特徴とする請求項2に記載の旋回作業機のボンネット構造。
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