JP5563275B2 - コンセント - Google Patents

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本発明は、プラグの栓刃を保持する一対の刃受部を有する端子板を備えるコンセントに関する。
上記コンセントとしては、壁面の裏側に固定されるスイッチボックス内に収納される壁埋め込み式コンセントに適用されるものが知られている(例えば、特許文献1参照)。具体的には、スイッチボックスに取り付けられた取付枠の矩形状の窓枠内に上記コンセントが取り付けられるようになる。
図9を参照して、従来のコンセントの端子板の構造について説明する。
図9(a)に示すように、端子板100には、上下方向の平面視において略U字形状の基部110と、この基部110から上下方向に延びるとともにプラグの栓刃200(図9(b)参照)を受ける一対の刃受部120が設けられている。この刃受部120の上方には、栓刃200を挟むことにより保持する栓刃保持部121が設けられている。
図9(b)に示すように、栓刃200が刃受部120に挿入されると、刃受部120は基部110と刃受部120との接続点を支点CRとして互いに離間する方向に弾性変形する。この弾性変形に起因する復元力の作用により刃受部120は栓刃200を保持している。
特開2002−313469号公報
ところで、このような従来のコンセントでは、上下方向、即ち栓刃の挿入方向への小型化が求められている。しかしながら、従来の端子板100では、コンセントを上下方向へ小型化してしまうと支点CRから栓刃保持部121までの距離を短くしなければならず、刃受部120の栓刃保持部121が互いに離間するように変位する変位量が低下してしまう問題があった。
本発明は、上記実情に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、コンセントの栓刃の挿入方向への小型化と端子板の刃受部の変位量の確保とを両立するコンセントを提供することにある。
以下、上記目的を達成するための手段及びその作用効果について記載する。
(1)請求項1に記載の発明は、基部と、前記基部に接続されて電線が接続される電線接触部と、前記基部に接続されておりプラグの栓刃を挟む2つの挟持片とを有する端子板を備えるコンセントにおいて、前記挟持片のそれぞれは、栓刃挿入方向に向かい延びる第1腕部と、この第1腕部の板面に対する前記栓刃挿入方向と交差して左右方向に延びる第2腕部とを有し、前記第2腕部のそれぞれは、前記栓刃挿入方向の平面視において互いに対面して配置されてかつ前記平面視において互いに離間する方向に湾曲して延びる延長部を有することを要旨とする。
この発明によれば、挟持片に第1腕部と第2腕部とが設けられるとともに、第2腕部が第1腕部の板面に対する栓刃挿入方向と交差して左右方向に延びるため、刃受部(挟持片)が栓刃挿入方向に大型化することを抑制しつつ、刃受部の変位量を確保するのに必要な刃受部の長さを確保することができる。したがって、コンセントの栓刃挿入方向への大型化の抑制と刃受部の変位量の確保との両方を同時に達成することができる。
また、前記第2腕部には、これら第2腕部が前記平面視において互いに離間する方向に湾曲して延びる延長部が設けられている。
このため、栓刃挿入方向の平面視において、それぞれの第2腕部に互いに離間する方向に湾曲して延びる延長部が設けられるため、第2腕部に延長部が省略された構成と比較して、第2腕部の長さを長くすることができる。したがって、同延長部が省略された構成と比較して、刃受部の変位量を向上させることができる。
(2)請求項2に記載の発明は、請求項1に記載のコンセントにおいて、前記延長部は、前記平面視において、略U字形状にて形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、延長部が栓刃挿入方向の平面視において略U字形状にて形成されるため、延長部が矩形状やV字形状のように局所的に屈曲部が形成される場合と比較して、延長部に加わる応力の集中を緩和することができる。
(3)請求項3に記載の発明は、請求項1または2に記載のコンセントにおいて、前記端子板は単一部材として形成されていることを要旨とする。
この発明によれば、端子板が単一部材として形成されるため、端子板が複数の部材の組み合わせにより形成される場合と比較して、コンセントの部品点数を削減することができる。
(4)請求項4に記載の発明は、請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンセントにおいて、当該コンセントは、前記電線の挿通方向に貫通する貫通孔が設けられるとともに前記貫通孔内に前記電線が挿通される周壁を有するピラー端子と、前記周壁に螺合するねじ部材とを備え、前記周壁内には、前記端子板の前記電線接触部が挿入され、前記電線は、前記ねじ部材を締め付けることにより、前記電線接触部と接続されていることを要旨とする。
(5)請求項5に記載の発明は、請求項4に記載のコンセントにおいて、当該コンセントは、前記ねじ部材と前記端子板の前記電線接触部との間に介在して設けられる補助板を備え、前記電線は、前記ねじ部材を締め付けることにより、前記補助板と前記端子板の前記電線接触部との間に挟まれて保持されていることを要旨とする。
この発明によれば、補助板と端子板の電線接触部とによって電線を挟むことにより電線は保持されるため、ねじ部材の締め付け動作によるねじ部材の回転によって電線が捻じれることを防止することができる。
本発明によれば、コンセントの栓刃の挿入方向への小型化と端子板の刃受部の変位量の確保とを両立するコンセントを提供することができる。
本発明のコンセントを具体化した一実施形態について、コンセントの分解斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のコンセントの端子板について、(a)端子板の斜視構造を示す斜視図、(b)端子板の上面構造を示す平面図、(c)端子板の側面構造を示す平面図。 同実施形態のコンセントの断面構造を示す断面図。 同実施形態の端子板について、(a)端子板にプラグの栓刃が挿入されている状態の斜視構造を示す斜視図、(b)端子板に栓刃が挿入された状態の斜視構造を示す斜視図。 同実施形態のコンセントの端子について、(a)電線が挿入された状態且つねじ部材が締め付けられる前の状態の下面構造を示す平面図、(b)電線が挿入された状態且つねじ部材が締め付けられた後の状態の下面構造を示す平面図。 本発明のコンセントを具体化したその他の実施形態について、(a)〜(d)コンセントの端子板の上面構造を示す平面図。 本発明のコンセントを具体化したその他の実施形態について、ピラー端子の斜視構造を示す斜視図。 比較例としてのコンセントについて、同コンセントの断面構造を示す断面図。 従来のコンセントについて、(a)端子板の斜視構造を示す斜視図、(b)端子板に栓刃が挿入された状態の断面構造を示す断面図。
図1〜図5を参照して、本発明のコンセントを具体化した一実施形態について説明する。
図1に示すように、コンセントAは、略直方体の箱状に形成された器体1と、器体1の内部に収納される端子2A,2Bとにより構成されている。端子2A,2Bは電線が接続されるとともにプラグの栓刃が接続されている。これにより、コンセントAにプラグを接続したときに、プラグに電線の電力が供給されるようになる。なお、コンセントAは、日本工業規格にて規格化された取付枠の窓枠内に最大3個まで取付可能な取付寸法(以下、「1個モジュール寸法」)にて形成されている。
以降では、器体1の長手方向を左右方向とし、器体1の短手方向を前後方向とし、左右方向及び前後方向のそれぞれに直交する方向を上下方向とする。左右方向及び前後方向において器体1の内部に向かう方向を「内方」とし、器体1の外部に向かう方向を「外方」とする。上下方向においてプラグが接続される側の方向を「上方」とする。なお、本実施形態では、上下方向が栓刃挿入方向となる。
器体1は、端子2A,2Bを収納する箱状のボディ3と、このボディ3と嵌合するカバー4と、ボディ3及びカバー4を組み付ける一対の組立枠5とにより構成されている。
ボディ3は、熱硬化性樹脂(例えば、ユリア樹脂)を射出成形することによって、上方が開口した略箱形状に成形されている。ボディ3における端子2A,2Bが収納されるとともに左右方向に配列した状態にて形成される2個の端子収納部10のそれぞれは、ボディ3の他の部位よりも下方に突出して形成されている。各端子収納部10の左右方向の外方の面には、貫通孔11が設けられている。ボディ3の左右方向の側面には、側面から左右方向の外方に突出するとともに前後方向に配列される2つの突起12が設けられている。
カバー4は、熱硬化性樹脂(例えば、ユリア樹脂)を射出成形することによって、下方が開口する略箱形状に成形されている。このカバー4の上面20には、この上面20を上下方向に貫通するとともに栓刃を挿通する一対の差込口21が設けられている。この差込口21は、丸ピン型栓刃用の第1挿入孔21aと、平型栓刃用の第2挿入孔21bとが一体に構成されている。
カバー4の左右方方向の側面には、側面から左右方向の外方に突出するとともに前後方向に配列される2つの突起22と、これら突起22の前後方向の両側において上方に凹む凹部23とが設けられている。
組立枠5は、樹脂材料を射出成形することによって、略平板状に成形されている。この組立枠5には、平板状の基部30と、基部30を左右方向に貫通する2つの挿通孔31と、これら挿通孔31の前後方向の両側において基部30から左右方向の内方に突出する係合部32が設けられている。
組立枠5は、以下のようにボディ3及びカバー4を固定する。即ち、ボディ3及びカバー4が互いに嵌合された状態において、組立枠5は、挿通孔31が突起12,22を挿通する。そして組立枠5は、係合部32が凹部23とボディ3の上面13とによって形成された貫通孔に挿通するとともに突起12,22の前後方向の側面と係合することによりボディ3及びカバー4を固定する。
端子2A,2Bの各々は、栓刃及び電線の両方に接続する端子板6と、端子板6に取り付けられるピラー端子7と、ピラー端子7に螺合するねじ部材8と、ピラー端子7とねじ部材8との間に配置される接触補助板9とにより構成されている。
ピラー端子7は、鉄板をプレス加工することにより成形されている。このピラー端子7には、上下方向に貫通した貫通孔40を有する周壁41と、周壁41の左右方向の外方の外方部42においてこの周壁41を左右方向に貫通するとともにねじ加工されているねじ固定部43とが設けられている。このねじ固定部43は、バーリング加工によって周壁41から左右方向の外方に向かい突出する円筒形状に形成されている。外方部42は、周壁41を構成する鉄板が左右方向に2枚重ねた状態にて形成されている。ねじ部材8は、ねじ固定部43に左右方向の外方から螺合されている。
接触補助板9には、上下方向に延びる基部9aと、基部9aの上下方向の両側から左右方向におけるねじ部材8に向かい屈曲する屈曲部9bと、屈曲部9bからねじ部材8に向かい延びる上方突起部9c及び下方突起部9dとが設けられている。下方突起部9dは、周壁41内に収納されるように形成され、上方突起部9cは、周壁41の上面44に当接している。
図2(a)に示すように、端子板6は、単一部材であって、銅板をプレス加工することにより成形されている。この端子板6には、前後方向及び左右方向のそれぞれに沿った平板形状の基部50と、一対の第1刃受部51と、これら第1刃受部51に左右方向に隣接した第2刃受部52と、電線(不図示)と接続する電線接触部53とが設けられている。
第1刃受部51は、前後方向に互いに離間するとともに前後方向に互いに対向した状態にて配列されている。第2刃受部52は、第1刃受部51と左右方向に離間するとともに左右方向に対向した状態にて配置されている。これら第1刃受部51及び第2刃受部52は、基部50から上方に向かい延びている。電線接触部53は、第1刃受部51及び第2刃受部52より前後方向の外方に設けられるとともに基部50から下方に向かい上下方向に沿って延びている。
一対の第1刃受部51は、丸ピン型栓刃が挿入されるとともに、この栓刃を前後方向から挟むことにより保持する。第2刃受部52と第1刃受部51とは、これらの左右方向の間に平型栓刃が挿入されるとともに、この栓刃を左右方向から挟むことにより保持する。以上により、丸ピン型栓刃を有するプラグと平型栓刃を有するプラグの2種類のプラグに対して、コンセントAは適用されるようになる。
第1刃受部51には、栓刃を保持する栓刃保持部51aと、栓刃保持部51aから下方に向かい延びる第1腕部51bと、第1腕部51bの下方の端部から左右方向に向かい延びる第2腕部51cとが設けられている。ここで第2腕部51cの各々は、第1腕部51bの板厚方向と同様に、その板厚方向が前後方向に沿った方向となる。これにより第2腕部51cは互いに前後方向Xにおいて対向している。また第1刃受部51における第2刃受部52と左右方向に対向する側面の上部には、下方に向かうにつれて左右方向の内方に向かい傾斜する傾斜部51dが設けられている。
栓刃保持部51a、第1腕部51b及び第2腕部51cは一対の部材として前後方向に互いに対向して配置されている。そして第2腕部51cの左右方向の外方の端部のそれぞれは基部50の左右方向の外方の端部から上方に屈曲して形成される基部接続部51eと連結している。
各第1腕部51bには、栓刃保持部51aから下方に向かうにつれて前後方向の外方に湾曲して形成される上方部51fと、第2腕部51cと上下方向に重なる位置であって上下方向に沿って延びるように形成される下方部51g(図2(a)中の破線よりも下方の部位)とが設けられている。
各第2腕部51cには、上下方向の平面視において互いに前後方向に離れる方向に湾曲する略U字形状の湾曲部51hと、前後方向に沿って延びる平板状の連結部51jとが設けられている。この湾曲部51hは、上下方向の平面視において曲面のみにて形成されている(図2(b)参照)。
第2刃受部52には、栓刃を保持する栓刃保持部52aと、栓刃保持部52aから下方に向かい延びる腕部52bと、基部50と接続する基部接続部52cとが設けられている。栓刃保持部52aは、第2刃受部52の上端部から第1刃受部51に向かい接近するように屈曲されている。腕部52bは栓刃保持部52aから下方に向かうにつれて左右方向の内方に向かい傾斜している(図2(c)参照)。
次に、図3及び図8を参照して、端子板の形状によるコンセントの上下方向の大きさの比較について説明する。
図3に示すように、ボディ3の端子収納部10は、第1刃受部51及び第2刃受部52を収納する上方収納部14と、電線接触部53、ピラー端子7及びねじ部材8を収納する下方収納部15とが形成されている。
図8に示すように、コンセント300の端子板310には、基部311と、基部311から上方に向かい延びる刃受部312と、基部311から下方に向かい延びる電線接触部313とが設けられている。またボディ320の端子収納部330には、刃受部312を収納する上方収納部331と、電線接触部313、ピラー端子340及びねじ部材350を収納する下方収納部332とが形成されている。
ここで、刃受部312では、下方に向かい延びるのみの形状であるため、第1刃受部51と同等のばね性を確保するために第1刃受部51より下方まで延びるようになる。言い換えれば、第1刃受部51では第2腕部51cが左右方向に向かい延びるため、上下方向に端子板6を大型化することなく、ばね性を確保するようになる。これにより、上方収納部14の上下方向の幅Lが上方収納部331の上下方向の幅LRよりも小さく形成することができる。
ここで「ばね性」とは、栓刃が挿入される前の状態から栓刃が挿入された後の状態への変化に伴い、栓刃と接触しつつ保持する栓刃保持部が互いに離間する方向へ弾性変形する変位量である。この変位量は、栓刃保持部が弾性変形するための支点から栓刃保持部までの刃受部の距離が大きくなるにつれて大きくなる。
図4を参照して、端子板6にプラグが挿入されたときの第1刃受部51の動作について説明する。
図4(a)に示すように、栓刃保持部51aの一部に栓刃60の先端部61が挿入された状態において、第1腕部51b及び第2腕部51cは、それぞれ前後方向に対向する第1腕部51b及び第2腕部51cに対して互いに離間するように弾性変形する。具体的には、第1腕部51bは、上方部51fと下方部51gとの接続点を支点C1として、前後方向に傾くように弾性変形し、第2腕部51cは、一対の湾曲部51hの前後方向の距離Dが最も大きくなる点を支点C2として、前後方向に弾性変形する。したがって、栓刃保持部51aは、第1腕部51b及び第2腕部51cのそれぞれの弾性変形により、互いに離間する方向に変位するようになる。
図4(b)に示すように、第1刃受部51に栓刃60への挿入が完了した状態において、栓刃保持部51aが栓刃60を押圧する力(図中の矢印F)により栓刃60は第1刃受部51に保持されるようになる。具体的には、第1腕部51b及び第2腕部51cのそれぞれの弾性変形に起因する復元力が栓刃保持部51aの栓刃60への押圧力となる。
図5を参照して、端子2Aに電線70が保持される構造について説明する。なお端子2Bは端子2Aと同一構造であり且つ電線70が保持される構造も同一であるため、その説明を省略する。
電線70は、複数の細線である導線71が捻られることにより形成された、いわゆるより線により形成されている。
接触補助板9は、ねじ部材8の軸体8aの端面と接触している。これにより接触補助板9は、ねじ部材8の締め付けによって左右方向に移動するようになる。
図5(a)に示すように、電線70は、電線接触部53と接触補助板9との左右方向の間の空間Sに挿通されている。ここで、接触補助板9の屈曲部9bにより電線70は空間Sに案内されるようになる。この状態からねじ部材8を締め付けることにより、接触補助板9が空間Sを左右方向に小さくなる方向に移動するとともに接触補助板9が導線71を電線接触部53に向かい押圧する。そして、図5(b)に示すように、押圧された導線71は、前後方向に移動するとともに、接触補助板9と電線接触部53との間に挟まれた状態にて保持されるようになる。
本実施形態のコンセントAによれば、以下に示す効果を奏することができる。
(1)本実施形態では、第1刃受部51には第1腕部51b及び第2腕部51cが設けられ、第1腕部51bは支点C1から弾性変形し、第2腕部51cは支点C2から弾性変形する構成である。これにより、第2腕部51cが左右方向に延びるため、第1刃受部51の上下方向の幅を小さくすることができるとともに、必要なばね性を確保するための長さを確保することができる。したがって、コンセントAの上下方向の小型化を図ることと第1刃受部51のばね性(即ち栓刃保持部51aの変位量)を確保することとの両立を図ることができる。
(2)本実施形態では、第2腕部51cに湾曲部51hが設けられる構成である。したがって、湾曲部51hが省略された第2腕部と比較して、第2腕部の長さを長くすることができる。したがって、第1刃受部51のばね性を向上させることができる。
(3)本実施形態では、湾曲部51hが略U字形状に形成される構成である。したがって、湾曲部51hに応力集中が生じることを抑制することができる。
(4)本実施形態では、端子板6が単一部材とする構成である。したがって、端子板を複数の部材の組み合わせにより構成する場合と比較して、部品点数の削減及び部品点数の削減に起因する製造工程の削減を図ることができる。
(5)本実施形態では、ピラー端子7が鉄板により形成される構成である。したがって、ピラー端子を銅板により形成される構成と比較して、ピラー端子7の小型化を図ることができる。これにより、コンセントAの上下方向の小型化を図ることができる。
(6)本実施形態では、電線70を接触補助板9と電線接触部53とにより挟んで保持する構成である。したがって、ねじ部材8の軸体8aの端面と電線接触部53とにより電線70を保持する構成と比較して、導線71が前後方向に整列しやすくなる。
具体的には、軸体8aの端面により電線70を電線接触部53に押圧する場合には、軸体8aのねじ部材8の締め付けに伴う回転により導線71が捩れてしまう。したがって、導線71が捩れるのみで前後方向に広がり難くなる。その点、本実施形態では、接触補助板9の前後方向に平板状となる部位が軸体8aのように回転せずに電線70を押圧するため、導線71が前後方向に広がるようになる。
このような作用により、導線71と電線接触部53との接触面積が大きくなり(即ち電線接触部53と接触する導線71の本数が多くなり)、電線70の電流を端子板6に効率よく流すことができる。その結果、電線70の発熱を抑制することができる。
(7)本実施形態では、接触補助板9の屈曲部9bにより電線70が空間Sに案内される構成である。したがって、屈曲部9bが省略された接触補助板を用いる構成と比較して、電線70を空間Sに容易に挿入することができる。
(8)本実施形態では、接触補助板9の上方突起部9cが周壁41の上面44に当接する構成である。したがって、周壁41に対して接触補助板9を保持することができる。これにより、上方突起部9cが省略された接触補助板を用いて端子を組み立てる場合と比較して、端子2Aの組立が容易となるため、コンセントAを容易に組立てることができる。
(9)本実施形態では、コンセントAが1個モジュール寸法である構成である。この構成によれば、第1刃受部51とピラー端子7との左右方向に重ねて配列することが困難である。したがって、端子2A,2Bが端子板6の基部50より上方に第1刃受部51及び第2刃受部52が設けられ、基部50より下方に電線接触部53、ピラー端子7及びねじ部材8が設けられる構成としている。このような配置構成において、本実施形態では、第2腕部51cが左右方向に延びる形状であるため、図8に示すコンセント300と比較して、コンセントAを上下方向に小型化することができるようになる。
また、電線接触部53、ピラー端子7及びねじ部材8が基部50より下方に配置されることにより、第1刃受部51の前後方向のスペースの自由度が広がるようになる。これにより、コンセントAを1個モジュール寸法に収めた状態において、第2腕部51cに湾曲部51hを形成することができる。
(10)本実施形態では、ボディ3において端子収納部10のみが下方に突出する構成である。この構成によれば、第1刃受部51が上下方向に小型化されているため、ボディ3の全体を端子収納部10の位置に合わせて形成することを回避することができる。したがって、ボディ3を成形するために使用する樹脂材料の量を低減することができる。
(11)本実施形態では、カバー4の差込口21に第1挿入孔21a及び第2挿入孔21bが設けられ、端子板6に第1刃受部51と第2刃受部52とが設けられる構成である。したがって、丸ピン型栓刃のプラグと平型栓刃のプラグの両方に対して、コンセントAを適用することができる。
(12)本実施形態では、基部接続部51eが一対の第2腕部51cの両方を連結する構成である。したがって、基部50に第2腕部51cにそれぞれ対応して基部接続部が設けられる構成と比較して、端子板6の形状を簡単化することができる。
(13)本実施形態では、第1刃受部51には傾斜部51dが設けられる構成である。この構成によれば、栓刃60が第2刃受部52と第1刃受部51の左右方向の側面との間に挿通される場合において、傾斜部51dが栓刃60を案内する役割を果たす。したがって、第2刃受部52と第1刃受部51の側面との間に栓刃60を容易に挿通することができる。
(14)本実施形態では、電線接触部53が基部50のみと連結する構成である。ここで、電線接触部53が第1刃受部51の第1腕部51bの下端部に接続された端子板の構成では、電線接触部53がピラー端子7の周壁41によって前後方向への移動が規制されているため、第2腕部51cが弾性変形しなくなってしまう。その結果、第1刃受部のばね性が低下してしまう。
その点、本実施形態では、電線接触部53と第1刃受部51とが互いに連結していない構成であるため、第1腕部51b及び第2腕部51cのそれぞれが弾性変形するようになる。したがって、上記端子板の構成と比較して第1刃受部51のばね性を向上することができる。
(その他の実施形態)
本発明のコンセントは、上記実施形態に限定されることなく、例えば以下の変更が可能である。また、以下の変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものでなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
上記実施形態では、第2腕部51cに湾曲部51hが設けられる構成であったが、第2腕部51cの形状はこれに限定されることはない。例えば、図6(a)に示すように、第2腕部の形状として、湾曲部51hを省略することもできる。また図6(b)に示すように、湾曲部51hに代えて、上下方向の平面視において略矩形状の矩形部51kを形成することもできる。また図6(c)に示すように、湾曲部51hに代えて、上下方向の平面視において略V字形状の屈曲部51mを形成することもできる。また図6(d)に示すように、湾曲部51hに代えて、上下方向の平面視において略波形状の屈曲部51nを形成することもできる。
上記実施形態では、ピラー端子7の周壁41の外方部42が周壁41を構成する鉄板が左右方向に2枚重ねられた構造であったが、周壁41の構造はこれに限定されることはない。例えば、図7に示すように、ピラー端子を構成する鉄板の両端部をかしめることにより周壁を構成することもできる。具体的には、ピラー端子80のかしめ形状は以下のようになる。即ちピラー端子80の第1端部81には、略T字形状の第1係合部82が設けられている。この第1係合部82の上下方向の両側には、上下方向に向かい左右方向に傾斜する第1傾斜部83が設けられている。また第1端部81とは鉄板の反対側の端部である第2端部84には、第1係合部82と嵌合する第2係合部85と、第1傾斜部83と嵌合する第2傾斜部86とが設けられている。この構成により、上下方向に沿って互いに接合する構成と比較して、接合面積を増大することができる。上述のかしめによるピラー端子の構成を銅板を用いて形成する場合には、上記かしめ形状とすることにより接合面積を増大させたとしても、十分な接合強度とは言えず、ピラー端子の大型化を余儀なくされていた。その点、本実施形態では、ピラー端子を鉄板にて形成するため、銅板と比較してかしめ形状の接合面積を小さくしても十分な接合強度を得ることができる。その結果、ピラー端子の小型化を図ることができる。
上記実施形態では、電線70を接触補助板9と電線接触部53とによって挟む構成であったが、接触補助板9を省略することもできる。この場合には、電線70をねじ部材8の軸体8aの端面と電線接触部53とによって挟む構成となる。
上記実施形態では、鉄板をプレス加工することによりピラー端子7を成形したが、ピラー端子7を構成する材料はこれに限定されることはない。例えば、ピラー端子7の材料として銅板を用いることもできる。
上記実施形態では、端子板6を単一部材として構成したが、端子板6は複数の部材を組み合わせることにより構成することもできる。
上記実施形態では、電線70としてより線を用いたが、電線70の構成はこれに限定されることはない。例えば、電線70として太線の単線を用いることもできる。
上記実施形態では、電線70と端子板6との接続構造としては、ピラー端子7を用いる構成であったが、上記接続構造はこれに限定されることはない。例えば、電線接触部53に電線70を半田接合により接合することもできる。また端子板6に電線接触部53と左右方向に離間するとともに互いに平行に延びる平板部を設け、この平板部にねじ部材を螺合する構成において、ねじ部材の軸体に平板を取り付け、ねじ部材の締め付けにより平板と電線接触部との間に電線70を保持する、いわゆるねじ端子とすることもできる。また端子板6に上記平板部を設けるとともに平板部と電線接触部53との間に錠ばねを配置する構成において、電線70を挿通したときに錠ばねのばね力により電線接触部53に電線70を押圧する、いわゆる速結端子とすることもできる。
A…コンセント、1…器体、2A,2B…端子、3…ボディ、4…カバー、5…組立枠、6…端子板、7…ピラー端子、8…ねじ部材、9…接触補助板(補助板)、9a…基部、9b…屈曲部、9c…上方突起部、9d…下方突起部、10…端子収納部、11…貫通孔、12…突起、14…上方収納部、15…下方収納部、20…上面、21…差込口、21a…第1挿入孔、21b…第2挿入孔、22…突起、23…凹部、30…基部、31…貫通孔、32…係合部、40…貫通孔、41…周壁、42…外方部、43…ねじ固定部、44…上面、50…基部(本体部)、51…第1刃受部(挟持片)、51a…栓刃保持部、51b…第1腕部、51c…第2腕部、51d…傾斜部、51e…基部接続部、51f…上方部、51g…下方部、51h…湾曲部(延長部)、51j…連結部、51k…矩形部(延長部)、51m…屈曲部(延長部)、51n…屈曲部(延長部)、52…第2刃受部、52a…栓刃保持部、52b…腕部、52c…基部接続部、53…電線接触部、60…栓刃、61…先端部、70…電線、71…導線、80…ピラー端子、81…第1端部、82…第1係合部、83…第1傾斜部、84…第2端部、85…第2係合部、86…第2傾斜部。

Claims (5)

  1. 基部と、前記基部に接続されて電線が接続される電線接触部と、前記基部に接続されておりプラグの栓刃を挟む2つの挟持片とを有する端子板を備えるコンセントにおいて、
    前記挟持片のそれぞれは、栓刃挿入方向に向かい延びる第1腕部と、この第1腕部の板面に対する前記栓刃挿入方向と交差して左右方向に延びる第2腕部とを有し
    前記第2腕部のそれぞれは、前記栓刃挿入方向の平面視において互いに対面して配置されてかつ前記平面視において互いに離間する方向に湾曲して延びる延長部を有する
    ことを特徴とするコンセント。
  2. 請求項1に記載のコンセントにおいて、
    前記延長部は、前記平面視において、略U字形状にて形成されている
    ことを特徴とするコンセント。
  3. 請求項1または2に記載のコンセントにおいて、
    前記端子板は単一部材として形成されている
    ことを特徴とするコンセント。
  4. 請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンセントにおいて、
    当該コンセントは、前記電線の挿通方向に貫通する貫通孔が設けられるとともに前記貫通孔内に前記電線が挿通される周壁を有するピラー端子と、前記周壁に螺合するねじ部材とを備え、
    前記周壁内には、前記端子板の前記電線接触部が挿入され、
    前記電線は、前記ねじ部材を締め付けることにより、前記電線接触部と接続されている
    ことを特徴とするコンセント。
  5. 請求項4に記載のコンセントにおいて、
    当該コンセントは、前記ねじ部材と前記端子板の前記電線接触部との間に介在して設けられる補助板を備え、
    前記電線は、前記ねじ部材を締め付けることにより、前記補助板と前記端子板の前記電線接触部との間に挟まれて保持されている
    ことを特徴とするコンセント。
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