JP2011096368A - コンセント - Google Patents
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Abstract
【解決手段】コンセントの端子板6には、プラグの栓刃を挟むことにより保持する一対の第1刃受部51と電線と接続する電線接触部53とが設けられている。第1刃受部51には、栓刃が保持される栓刃保持部51aと、この栓刃保持部51aから下方に向かい延びる第1腕部51bと、この第1腕部51bの下方の端部から左右方向に延びる第2腕部51cとが設けられている。そして栓刃が栓刃保持部51aに挿通されるときに、第2腕部51cを支点として第1腕部51b及び第2腕部51cがそれぞれ弾性変形することにより第1刃受部51は栓刃を保持するようになる。
【選択図】図2
Description
図9(a)に示すように、端子板100には、上下方向の平面視において略U字形状の基部110と、この基部110から上下方向に延びるとともにプラグの栓刃200(図9(b)参照)を受ける一対の刃受部120が設けられている。この刃受部120の上方には、栓刃200を挟むことにより保持する栓刃保持部121が設けられている。
(1)請求項1に記載の発明は、電線が接続される端子板と、端子板に接続される本体部からプラグの栓刃を挟む2つの挟持片が延設された刃受部とを備えるコンセントにおいて、前記挟持片の各々には、栓刃挿入方向に向かい延びる第1腕部と、この第1腕部から垂直方向に延びるとともに互いに平行となる第2腕部とがそれぞれ設けられることを要旨とする。
この発明によれば、端子板及び刃受部が単一部材として形成されるため、刃受部と端子板とが分割された複数の部材の組み合わせにより形成される場合と比較して、コンセントの部品点数を削減することができる。
図1に示すように、コンセントAは、略直方体の箱状に形成された器体1と、器体1の内部に収納される端子2A,2Bとにより構成されている。端子2A,2Bは電線が接続されるとともにプラグの栓刃が接続されている。これにより、コンセントAにプラグを接続したときに、プラグに電線の電力が供給されるようになる。なお、コンセントAは、日本工業規格にて規格化された取付枠の窓枠内に最大3個まで取付可能な取付寸法(以下、「1個モジュール寸法」)にて形成されている。
ボディ3は、熱硬化性樹脂(例えば、ユリア樹脂)を射出成形することによって、上方が開口した略箱形状に成形されている。ボディ3における端子2A,2Bが収納されるとともに左右方向に配列した状態にて形成される2個の端子収納部10のそれぞれは、ボディ3の他の部位よりも下方に突出して形成されている。各端子収納部10の左右方向の外方の面には、貫通孔11が設けられている。ボディ3の左右方向の側面には、側面から左右方向の外方に突出するとともに前後方向に配列される2つの突起12が設けられている。
図3に示すように、ボディ3の端子収納部10は、第1刃受部51及び第2刃受部52を収納する上方収納部14と、電線接触部53、ピラー端子7及びねじ部材8を収納する下方収納部15とが形成されている。
図4(a)に示すように、栓刃保持部51aの一部に栓刃60の先端部61が挿入された状態において、第1腕部51b及び第2腕部51cは、それぞれ前後方向に対向する第1腕部51b及び第2腕部51cに対して互いに離間するように弾性変形する。具体的には、第1腕部51bは、上方部51fと下方部51gとの接続点を支点C1として、前後方向に傾くように弾性変形し、第2腕部51cは、一対の湾曲部51hの前後方向の距離Dが最も大きくなる点を支点C2として、前後方向に弾性変形する。したがって、栓刃保持部51aは、第1腕部51b及び第2腕部51cのそれぞれの弾性変形により、互いに離間する方向に変位するようになる。
接触補助板9は、ねじ部材8の軸体8aの端面と接触している。これにより接触補助板9は、ねじ部材8の締め付けによって左右方向に移動するようになる。
(1)本実施形態では、第1刃受部51には第1腕部51b及び第2腕部51cが設けられ、第1腕部51bは支点C1から弾性変形し、第2腕部51cは支点C2から弾性変形する構成である。これにより、第2腕部51cが左右方向に延びるため、第1刃受部51の上下方向の幅を小さくすることができるとともに、必要なばね性を確保するための長さを確保することができる。したがって、コンセントAの上下方向の小型化を図ることと第1刃受部51のばね性(即ち栓刃保持部51aの変位量)を確保することとの両立を図ることができる。
(4)本実施形態では、端子板6が単一部材とする構成である。したがって、端子板を複数の部材の組み合わせにより構成する場合と比較して、部品点数の削減及び部品点数の削減に起因する製造工程の削減を図ることができる。
本発明のコンセントは、上記実施形態に限定されることなく、例えば以下の変更が可能である。また、以下の変形例は、上記実施形態についてのみ適用されるものでなく、異なる変形例同士を互いに組み合わせて実施することもできる。
上記実施形態では、電線70としてより線を用いたが、電線70の構成はこれに限定されることはない。例えば、電線70として太線の単線を用いることもできる。
Claims (6)
- 電線が接続される端子板と、端子板に接続される本体部からプラグの栓刃を挟む2つの挟持片が延設された刃受部とを備えるコンセントにおいて、
前記挟持片の各々には、栓刃挿入方向に向かい延びる第1腕部と、この第1腕部から垂直方向に延びるとともに互いに平行となる第2腕部とがそれぞれ設けられる
ことを特徴とするコンセント。 - 請求項1に記載のコンセントにおいて、
前記第2腕部には、これら第2腕部が互いに離間する方向に向かい延びる延長部が設けられる
ことを特徴とするコンセント。 - 請求項2に記載のコンセントにおいて、
前記延長部は、前記栓刃挿入方向の平面視において、湾曲した略U字形状にて形成される
ことを特徴とするコンセント。 - 請求項1〜3のいずれか一項に記載のコンセントにおいて、
前記端子板と前記刃受部とは単一部材として形成される
ことを特徴とするコンセント。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載のコンセントにおいて、
当該コンセントは、前記電線の挿通方向に貫通する貫通孔が設けられるとともに前記貫通孔内に前記電線が挿通される周壁を有するピラー端子と、前記周壁に螺合するねじ部材とを備え、
前記周壁内には、前記端子板が挿入され、
前記電線は、前記ねじ部材を締め付けることにより、前記電線と前記端子板とを接続する
ことを特徴とするコンセント。 - 請求項5に記載のコンセントにおいて、
当該コンセントは、前記ねじ部材と前記端子板との間に介在して設けられる補助板を備え、
前記電線は、前記ねじ部材を締め付けることにより、前記補助板と前記端子板との間に挟まれて保持される
ことを特徴とするコンセント。
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