JP5556401B2 - 潤滑油供給システムの制御装置 - Google Patents
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Description
請求項1に記載の発明は、内燃機関によって駆動される機関駆動式のポンプを備え、前記内燃機関の駆動力を利用して潤滑油を循環させる潤滑油供給システムの制御装置であり、潤滑油の需要が小さいときに潤滑油の循環量を制限する低圧制御を実行して前記内燃機関に作用する前記ポンプの駆動負荷を低減する潤滑油供給システムの制御装置において、前記内燃機関が始動されたときに、機関始動時の機関冷却水の温度に基づいて第1の判定値を設定し、前記内燃機関のピストンの温度の代替値であるピストン温度推定値が同第1の判定値以上になるまでの間、前記低圧制御の実行を禁止することをその要旨とする。
また、内燃機関のピストンは潤滑油によって潤滑及び冷却されているため、ピストンの温度と潤滑油の温度とは高い相関を有している。
そこで、上記請求項1に記載の発明にあっては、機関始動時の機関冷却水温に基づいて第1の判定値を設定するとともに、潤滑油の温度と高い相関を有するピストンの温度の代替値であるピストン温度推定値が第1の判定値以上になるまでの間、低圧制御の実行を禁止するようにしている。そのため、上記請求項1に記載の発明によれば、潤滑油の温度が低く、潤滑油の粘度が高いことが推定されるときには、それに応じて低圧制御の実行を禁止して潤滑油の油圧を比較的高い状態に保持する期間を長くすることができる。
尚、上記請求項3に記載の構成では、低圧制御の実行が許可されたあと、機関温度を推定するためにピストン温度推定値を利用するようにしている。ここでピストン温度推定値を利用するのは、ピストンが、内燃機関における燃焼によって発生する熱の影響を受けやすく、内燃機関を構成する部品の中でも特に潤滑油の循環量を制御することによる温度管理の重要性が高い部品であるからである。
したがって、上記請求項3に記載の構成を採用すれば、機関温度が過剰に高くなる前に低圧制御の実行を停止して潤滑油の循環量の制限を解除し、潤滑油の循環量を増大させることができるようになり、機関温度が過剰に高くなることを好適に抑制することができるようになる。
潤滑油の循環量を制限することにより、ポンプの駆動負荷を低減するための構成としては、請求項9に記載されているように、潤滑油の供給通路にリリーフ圧を変更することのできるリリーフ弁を設ける構成を採用することができる。こうした構成を採用すれば、リリーフ弁のリリーフ圧を低くすることにより、低圧制御を実行することができるようになる。
図2の左側に示されるように供給通路21に接続されている分岐通路41と、背圧室38に接続されている背圧通路42との間には油圧切替え弁40が設けられている。この油圧切替え弁40には、更にドレン通路43が接続されており、油圧切替え弁40は、図3に示されるように分岐通路41と背圧通路42とを連通する状態と、図2に示されるように背圧通路42とドレン通路43とを連通する状態とを切替えることができるようになっている。
図6に示されるようにこの油圧切替え制御を開始すると、電子制御装置100は、まずステップS200において水温TWが上限温度TWlim未満であるか否かを判定する。
一方、ステップS200において水温TWが上限温度TWlim未満である旨の判定がなされた場合(ステップS200:YES)には、ステップS210へと進み、電子制御装置100は水温センサ102によって検出されている水温TWを参照し、水温TWに基づいて第2の判定値Yを設定する。
こうして水温TWに基づいて第2の判定値Yを設定すると、ステップS220へと進み、電子制御装置100は機関温度を推定するために、始動時油圧制御におけるステップS110と同様にピストン温度推定値Aを算出する。
一方、ステップS230において、ピストン温度推定値Aが第2の判定値Y以上である旨の判定がなされた場合(ステップS230:NO)には、ステップS250へと進み、電子制御装置100は油圧切替え弁40を背圧通路42とドレン通路43とを連通する状態に切替えて、油圧供給システムを高リリーフ圧状態にする。
(1)ピストン温度推定値Aが、始動時水温TWstに基づいて設定された第1の判定値X以上になるまでの間、低圧制御の実行が禁止されるようになるため、機関始動直後には低圧制御が実行されず、循環量が制限されずに潤滑油が循環されるようになる。そのため、機関始動直後は、供給通路21内の潤滑油の油圧が、低圧制御を実行した場合と比較して高い状態に保持されるようになる。その結果、機関停止中に供給通路21内の潤滑油が流れ出してしまい、供給通路21内に潤滑油が残っていないような状況下で機関始動がなされた場合であっても、供給通路21の末端まで速やかに潤滑油を行き渡らせることができるようになる。
尚、上記実施形態は、これを適宜変更した以下の形態にて実施することもできる。
これに対して、特許文献1に記載されているようにメインポンプに加えてサブポンプを設け、メインポンプではなくサブポンプを駆動することによって潤滑油の循環量を低減させることにより、低圧制御を実行する潤滑油供給システムの制御装置として本発明を適用することもできる。
Claims (9)
- 内燃機関によって駆動される機関駆動式のポンプを備え、前記内燃機関の駆動力を利用して潤滑油を循環させる潤滑油供給システムの制御装置であり、潤滑油の需要が小さいときに潤滑油の循環量を制限する低圧制御を実行して前記内燃機関に作用する前記ポンプの駆動負荷を低減する潤滑油供給システムの制御装置において、
前記内燃機関が始動されたときに、機関始動時の機関冷却水の温度に基づいて第1の判定値を設定し、前記内燃機関のピストンの温度の代替値であるピストン温度推定値が同第1の判定値以上になるまでの間、前記低圧制御の実行を禁止する
ことを特徴とする潤滑油供給システムの制御装置。 - 機関始動時の機関冷却水の温度が低いときほど、前記第1の判定値を大きな値に設定する
請求項1に記載の潤滑油供給システムの制御装置。 - 請求項1又は請求項2に記載の潤滑油供給システムの制御装置において、
前記ピストン温度推定値が前記第1の判定値以上になったあと、機関冷却水の温度に基づいて第2の判定値を設定し、前記ピストン温度推定値が前記第2の判定値未満のときには前記低圧制御を実行する一方、前記ピストン温度推定値が前記第2の判定値以上のときには前記低圧制御を実行しない油圧切替え制御を実行する
ことを特徴とする潤滑油供給システムの制御装置。 - 機関冷却水の温度が低いときほど、前記第2の判定値を大きな値に設定する
請求項3に記載の潤滑油供給システムの制御装置。 - 請求項1〜4のいずれか一項に記載の潤滑油供給システムの制御装置において、
機関回転速度と、燃料噴射量とに基づいて前記ピストン温度推定値を算出する
ことを特徴とする潤滑油供給システムの制御装置。 - 車両に搭載される内燃機関の潤滑油供給システムの制御装置であり、
機関回転速度及び燃料噴射量に加え、車速を参照して前記ピストン温度推定値を算出する
請求項5に記載の前記潤滑油供給システムの制御装置。 - 請求項5又は請求項6に記載の潤滑油供給システムの制御装置において、
機関回転速度及び燃料噴射量に加え、機関冷却水の温度を参照して前記ピストン温度推定値を算出する
ことを特徴とする潤滑油供給システムの制御装置。 - 請求項7に記載の潤滑油供給システムの制御装置において、
機関冷却水の温度が上限温度以上になった場合には、前記ピストン温度推定値の大きさに拘らず、前記低圧制御の実行を禁止する
ことを特徴とする潤滑油供給システムの制御装置。 - 潤滑油の供給通路にリリーフ圧を変更することのできるリリーフ弁を備え、
前記低圧制御にあっては、同リリーフ弁のリリーフ圧を低くすることにより、潤滑油の循環量を制限する
請求項1〜8のいずれか一項に記載の潤滑油供給システムの制御装置。
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