JP2003148121A - 内燃機関の潤滑装置 - Google Patents

内燃機関の潤滑装置

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JP2003148121A
JP2003148121A JP2001349869A JP2001349869A JP2003148121A JP 2003148121 A JP2003148121 A JP 2003148121A JP 2001349869 A JP2001349869 A JP 2001349869A JP 2001349869 A JP2001349869 A JP 2001349869A JP 2003148121 A JP2003148121 A JP 2003148121A
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Japan
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lubricating oil
internal combustion
combustion engine
lubricating
temperature
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Application number
JP2001349869A
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English (en)
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Motonaga Akagi
基修 赤木
Masanori Matsuzaka
正宣 松坂
Osamu Komazawa
修 駒沢
Susumu Sugimoto
進 杉本
Eizo Takahashi
栄三 高橋
Toshihiro Takahara
敏広 高原
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Toyota Boshoku Corp
Denso Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Boshoku Corp
Denso Corp
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    • Y02TCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO TRANSPORTATION
    • Y02T10/00Road transport of goods or passengers
    • Y02T10/10Internal combustion engine [ICE] based vehicles
    • Y02T10/12Improving ICE efficiencies

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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
  • Lubrication Of Internal Combustion Engines (AREA)
  • Valve Device For Special Equipments (AREA)
  • Output Control And Ontrol Of Special Type Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 潤滑油溜とは別に設けた蓄熱容器に潤滑油を
保温して貯留し、この潤滑油を電動ポンプによって適宜
汲み上げてピストンの裏側に噴射し、電動ポンプによっ
て蓄熱容器内の潤滑油を供給し、始動時の燃料の気化促
進を図る。 【解決手段】 潤滑油溜31の潤滑油を吸引し内燃機関
1に供給する潤滑ポンプ33と、潤滑油溜31とは独立
して、その吐出潤滑油を保温した状態で貯留する蓄熱容
器40を設ける。また、潤滑ポンプ33とは独立して電
動ポンプ50を設け、潤滑ポンプ33から供給される潤
滑油の一部をピストン16の裏側に噴射する噴射手段3
0とを設け、蓄熱容器40内の保温潤滑油を吸引し少く
とも噴射手段30に供給する。例えば、ピストン温度推
定手段80によって推定したピストン16の温度が所定
温度以下と判定したときに、電動ポンプ50を駆動して
噴射手段30に対し蓄熱容器40内の保温潤滑油を供給
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、内燃機関の潤滑装
置に関し、特に、潤滑ポンプによって潤滑油溜内の潤滑
油を内燃機関に供給すると共に、潤滑油の一部を内燃機
関のピストンの裏側に噴射する内燃機関の潤滑装置に係
る。
【0002】
【従来の技術】車両用の内燃機関において燃料の気化は
最重要課題であり、排気エミッションや燃費に大きく影
響する。とりわけ低温始動時は燃料が気化しにくく、極
端な場合は大粒の液滴がシリンダ壁面やピストンに付着
することになる。このため、例えば特開2001−13
2575号においては、水冷式の内燃機関の燃料噴射弁
加熱装置に関し、内燃機関の始動時には保温容器に貯留
された温水で燃料噴射弁を加熱することにより、燃料の
気化を促進することが提案されている。具体的には、内
燃機関の運転中に、冷却水路を循環する高温の冷却水を
保温容器に取り込み蓄熱し、内燃機関の始動時にはクラ
ンキング前に温水ポンプを駆動して、保温容器内の温水
を燃料噴射弁通路に循環させて燃料噴射弁を加熱し、燃
料を気化し易くすることとしている。
【0003】一方、内燃機関の潤滑装置は、通常オイル
パンと呼ばれる潤滑油溜に回収された潤滑油(オイル)
を、潤滑ポンプ(オイルポンプ)によって内燃機関に供
給すると共に、潤滑油の一部をオイルジェットからピス
トンの裏側に噴射して作動中のピストンを冷却するよう
に構成されている。従って、この場合には、潤滑装置に
潤滑剤として供給される潤滑油は、ピストンの冷却媒体
として利用されている。更には、内燃機関に装着される
種々の駆動機器の油圧媒体としても利用され、この場合
には、内燃機関の始動と同時に各駆動機器に圧送される
ことが要求される。然し乍ら、潤滑油の粘度は温度によ
って変化し、特に氷点下になるような低温時には粘度が
増大するので、潤滑油の圧送が困難になる。
【0004】このような点に鑑み、例えば実開平3−1
0007号においては、内燃機関の動弁機構に関し、弁
作動状態を切り換える連結切換手段に油圧を供給するた
めの潤滑油を貯留するオイル溜めと、このオイル溜めに
設けられた温度調整器を備え、潤滑油の粘性による弁作
動状態の切換動作時間のばらつきを解消することが提案
されている。この装置においては、オイル溜めが、オイ
ルパンとは別個に潤滑油の一部を貯留するオイルタンク
から成り、オイルパンから潤滑油を圧送するオイルポン
プとは別個にオイルタンクから潤滑油を圧送する電動ポ
ンプが設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】前述のように、従来の
内燃機関の潤滑装置においてオイルジェットからピスト
ンの裏側に噴射される潤滑油は冷却媒体として利用され
るものであった。従って、低温状態で内燃機関を始動す
るときにはピストンの温度が低いので、潤滑油を噴射す
る必要はない。また、このときの潤滑油の温度も低いた
め、この潤滑油がピストンの裏側に噴射されても燃料の
気化の促進にはならない。このため、低温状態での内燃
機関の始動時には、オイルジェットからピストンの裏側
に潤滑油を噴射する必要はなく、むしろ噴射しないよう
に制御することが望ましい。
【0006】一方、前掲の特開2001−132575
号においては、内燃機関の始動時に保温容器に貯留され
た温水を、温水ポンプによって燃料噴射弁通路に循環さ
せて燃料噴射弁を加熱するもので、その制御対象は冷却
水であり、上記の動弁機構用の潤滑装置が制御対象とす
る潤滑油とは性質が異なるため、単に冷却水を潤滑油に
置き換えただけでは気化の促進手段としての用をなさな
い。また、特開2001−132575号においては、
冷却水回路を循環する高温の冷却水を温水ポンプを介し
て保温容器に取り込み、燃料噴射弁通路に循環させる際
には、温水ポンプによって保温容器内の温水を押し出す
ように構成されているので、高温の冷却水が低温の冷却
水と混合することになり、加熱という点に関する限り、
折角の高温の冷却水の供給を十分生かしきれない。
【0007】これに対し、前掲の実開平3−10007
号に記載のようにオイルタンク及び電動ポンプを付設す
る場合には、オイルタンクの吸込側でなく吐出側に配置
することになり、しかも潤滑油は温度によって粘度が相
違するので、低温の潤滑油と混合することなく高温の潤
滑油を汲みだすことができる。もっとも、この装置にお
いては、オイルパンからオイルタンク内への潤滑油の導
入手段及び方法が不明であるので(第5図参照)、実現
可能か否か疑問が残る。一方、前述のオイルジェットを
備えた内燃機関においては、低温時に、オイルジェット
から高温の潤滑油を噴射してピストンを加熱することが
できれば、燃焼室内の燃料の気化を促進することができ
る。
【0008】そこで、本発明は、潤滑ポンプによって潤
滑油溜内の潤滑油を内燃機関に供給すると共に、潤滑油
の一部を内燃機関のピストンの裏側に噴射する内燃機関
の潤滑装置において、潤滑油溜とは別に設けた蓄熱容器
に潤滑油を保温して貯留し、この潤滑油を電動ポンプに
よって適宜汲み上げてピストンの裏側に噴射し、始動時
の燃料の気化促進を図ることを課題とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、本発明は、請求項1に記載のように、内燃機関に供
給する潤滑油を貯留する潤滑油溜と、該潤滑油溜の潤滑
油を吸引し前記内燃機関に潤滑油を供給する潤滑ポンプ
と、該潤滑ポンプから供給される潤滑油の一部を前記内
燃機関のピストンの裏側に噴射する噴射手段とを備えた
内燃機関の潤滑装置において、前記潤滑油溜とは独立し
て設け、前記潤滑ポンプの吐出側に連通接続し、前記潤
滑ポンプの吐出潤滑油を保温して貯留する蓄熱容器と、
前記潤滑ポンプとは独立して設け、前記蓄熱容器内の潤
滑油を吸引し少くとも前記噴射手段に潤滑油を供給する
電動ポンプと、該電動ポンプを駆動制御する制御手段と
を備えることとしたものである。
【0010】前記請求項1に記載の内燃機関の潤滑装置
において、請求項2に記載のように、前記内燃機関のピ
ストンの温度を推定するピストン温度推定手段を具備
し、前記制御手段が、前記ピストン温度推定手段が推定
したピストン温度が所定温度以下と判定したときには、
前記電動ポンプを駆動して少くとも前記噴射手段に対し
前記蓄熱容器内の潤滑油を供給するように構成するとよ
い。
【0011】更に、前記請求項2に記載の内燃機関の潤
滑装置において、請求項3に記載のように、前記噴射手
段に対する前記潤滑ポンプ及び前記電動ポンプからの潤
滑油の供給を許容又は禁止する第1の弁手段を備え、前
記制御手段が、前記ピストン温度推定手段が推定したピ
ストン温度が所定温度以下と判定したときには、前記第
1の弁手段及び前記電動ポンプを駆動制御し、少くとも
前記噴射手段に対し前記蓄熱容器内の潤滑油を供給する
ように構成してもよい。
【0012】あるいは、前記請求項1に記載の内燃機関
の潤滑装置において、請求項4に記載のように、前記内
燃機関の始動準備状態を判定し前記内燃機関の始動を予
測する始動予測手段を具備し、前記制御手段が、前記始
動予測手段の予測結果に応じて前記電動ポンプを駆動制
御し、前記内燃機関の始動前に、少くとも前記噴射手段
に対し前記蓄熱容器内の潤滑油を供給するように構成し
てもよい。尚、前記始動予測手段としては、例えば運転
者がドアを開放し、あるいは運転者が着座したことを検
知し、この検知結果に基づき内燃機関が始動準備状態に
あると予測するように構成することができる。
【0013】また、前記請求項4に記載の内燃機関の潤
滑装置において、請求項5に記載のように、前記噴射手
段に対し、前記潤滑ポンプ及び前記電動ポンプからの潤
滑油の供給を許容又は禁止する第1の弁手段を備え、前
記制御手段が、前記始動予測手段の予測結果に応じて前
記第1の弁手段及び前記電動ポンプを駆動制御し、前記
内燃機関の始動前に、少くとも前記噴射手段に対し前記
蓄熱容器内の潤滑油を供給するように構成することがで
きる。
【0014】また、前記請求項3又は5に記載の内燃機
関の潤滑装置において、請求項6に記載のように、前記
潤滑ポンプの吐出側と前記蓄熱容器とを連通又は遮断す
る第2の弁手段を具備し、前記制御手段が、前記第2の
弁手段を連通状態として前記電動ポンプを駆動した後所
定時間経過したときに、前記電動ポンプを停止させるよ
うに構成するとよい。
【0015】そして、前記請求項1乃至5の何れか一に
記載の内燃機関の潤滑装置において、請求項7に記載の
ように、前記潤滑油溜内の潤滑油の温度を検出する第1
の温度検出手段と、前記蓄熱容器内の潤滑油の温度を検
出する第2の温度検出手段を具備し、前記制御手段が、
前記第1及び第2の温度検出手段の検出結果に基づき、
前記潤滑油溜内の潤滑油の温度が所定温度より高く、且
つ前記蓄熱容器内の潤滑油の温度より高いと判定したと
きに、前記電動ポンプを駆動して前記潤滑油溜内の潤滑
油を前記蓄熱容器内に供給し、前記蓄熱容器内の潤滑油
を入れ換えるように構成するとよい。あるいは、請求項
8に記載のように、前記蓄熱容器内の潤滑油の温度を所
定温度以上に調節する温度調節手段を備えたものとして
もよい。
【0016】そして、前記請求項2乃至5の何れか一に
記載の内燃機関の潤滑装置において、請求項9に記載の
ように、前記ピストン温度推定手段が、前記内燃機関の
燃焼室の温度を推定する燃焼室温度推定手段を具備し、
前記制御手段が、前記燃焼室温度推定手段の推定結果に
基づき前記内燃機関のピストンの温度を推定するように
構成するとよい。この請求項9に記載の内燃機関の潤滑
装置において、請求項10に記載のように、前記燃焼室
温度推定手段が、前記内燃機関の回転数、吸気圧、吸気
量、排気温、スロットル開度、油温及び水温の少くとも
一つを検知するセンサを含み、該センサの検知結果を所
定値と比較した比較結果に基づき、前記燃焼室の温度を
推定するように構成することができる。
【0017】あるいは、前記請求項4、5又は6に記載
の内燃機関の潤滑装置において、請求項11に記載のよ
うに、前記潤滑ポンプの吐出側と前記第1の弁手段とを
連通又は遮断する第3の弁手段を具備し、前記制御手段
が、前記始動予測手段の予測結果に基づき、前記内燃機
関が始動前と判定したときは前記第3の弁手段を遮断状
態とするように構成してもよい。
【0018】更に、前記請求項1乃至5の何れか一に記
載の内燃機関の潤滑装置において、請求項12に記載の
ように、前記内燃機関に装着する駆動機器を具備し、該
駆動機器に供給する潤滑油を、前記電動ポンプから前記
噴射手段に供給する潤滑油の油路を分岐して供給するよ
うに構成してもよい。
【0019】更に、前記請求項12に記載の内燃機関の
潤滑装置において、請求項13に記載のように、前記駆
動機器が、前記内燃機関の吸排気弁の開弁時期及び/又
はリフト量を油圧によって変化させる可変動弁機構を含
み、該可変動弁機構に、前記潤滑ポンプの吐出側を連通
接続すると共に、前記電動ポンプの吐出側を前記噴射手
段から分岐して連通接続して成り、少くとも前記可変動
弁機構に供給する潤滑油の油圧を検出する油圧検出手段
を具備し、前記制御手段が、前記油圧検出手段の検出結
果に基づき少くとも前記可変動弁機構に供給する潤滑油
の油圧が所定圧力に達していないと判定したときには、
前記電動ポンプを駆動して少くとも前記可変動弁機構に
前記蓄熱容器内の潤滑油を供給するように構成すること
ができる。
【0020】更に、前記請求項13に記載の内燃機関の
潤滑装置において、請求項14に記載のように、前記制
御手段が、前記油圧検出手段の検出結果に基づき前記電
動ポンプの回転数を制御して前記電動ポンプの吐出圧を
所望の圧力に調整するように構成してもよい。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の望ましい実施形態
を図面を参照して説明する。図1は本発明の一実施形態
に係る内燃機関の潤滑装置の概要を示すもので、内燃機
関1は、内燃機関本体10内に構成し、ピストン16の
裏側に潤滑油の一部を噴射する噴射手段30を有する。
本実施形態においては、更に駆動機器20が装着されて
いる。駆動機器20としては種々の装置があるが、例え
ば内燃機関1の吸排気弁(図示せず)の開弁時期及び/
又はリフト量を油圧によって変化させる可変動弁機構2
1がある。尚、本発明は可変動弁機構21等の駆動機器
20が存在しない内燃機関1にも適用し得る。
【0022】そして、内燃機関1の下部には、内燃機関
本体10、噴射手段30及び駆動機器20に供給する潤
滑油を貯留する潤滑油溜31が設けられており、この潤
滑油溜31の潤滑油を吸引し内燃機関本体10、噴射手
段30及び駆動機器20に潤滑油を供給する潤滑ポンプ
33が内蔵されている。この潤滑ポンプ33は一般的に
内燃機関1に機械的に連結され、内燃機関1の回転に連
動するように構成されている。
【0023】更に、本実施形態においては、潤滑油溜3
1とは独立して蓄熱容器40が設けられている。この蓄
熱容器40は、潤滑ポンプ33の吐出側に連通接続さ
れ、潤滑ポンプ33の吐出潤滑油を保温した状態で貯留
するように構成されている。また、潤滑ポンプ33とは
独立して、蓄熱容器40の潤滑油を吸引し噴射手段30
(並びに、必要に応じ内燃機関本体10及び駆動機器2
0)に潤滑油を供給する電動ポンプ50が設けられてい
る。
【0024】上記潤滑ポンプ33と内燃機関本体10及
び噴射手段30(並びに駆動機器20)とは主油路M1
及びM2(並びに分岐路M3)を介して連通接続され、
これらに対し、蓄熱容器40及び電動ポンプ50が、副
油路S1及びS2を介して並列に接続されている。そし
て、主油路M2には噴射手段30への潤滑油の供給を許
容又は禁止する第1の弁手段たる電磁開閉弁60が設け
られ、副油路S1には潤滑ポンプ33の吐出側と蓄熱容
器40とを連通又は遮断する第2の弁手段たる電磁開閉
弁62が設けられている。更に、本実施形態において
は、主油路M2に、潤滑ポンプ33の吐出側と電磁開閉
弁60(及び可変動弁機構21)とを連通又は遮断する
第3の弁手段たる電磁開閉弁61が設けられている。
【0025】そして、電動ポンプ50並びに電磁開閉弁
60乃至62を駆動制御する制御手段70が設けられる
と共に、内燃機関1のピストン16の温度を推定するピ
ストン温度推定手段80が設けられている。尚、これと
は別に、あるいはこれと共に、破線で示すように、内燃
機関1の始動準備状態を判定し内燃機関1の始動を予測
する始動予測手段90を設けることとしてもよい。而し
て、ピストン温度推定手段80の推定結果(及び/又は
始動予測手段90の予測結果)に応じて制御手段70に
より電動ポンプ50並びに電磁開閉弁60乃至62が適
宜制御され、噴射手段30(及び駆動機器20)に対し
蓄熱容器40内の保温潤滑油が供給される。
【0026】尚、ピストン温度推定手段80としては、
内燃機関1の燃焼室(図示せず)の温度を推定する燃焼
室温度推定手段81を具備したものとすることができ、
その推定結果に基づきピストン16の温度を推定するよ
うに構成することができる。更に、燃焼室温度推定手段
81としては、内燃機関1の回転数、吸気圧、吸気量、
排気温、スロットル開度、油温及び水温の少くとも一つ
を検知するセンサ(図示せず)を含み、このセンサの検
知結果を所定値と比較した比較結果に基づき、燃焼室の
温度を推定するように構成することができる。また、始
動予測手段90としては、例えばドアスイッチ(図示せ
ず)あるいは座席スイッチ(図示せず)のオンオフ信号
に基づき運転者がドアを開放し、あるいは運転者が着座
したことを検知し、この検知結果に基づき内燃機関1が
始動準備状態にあると予測するように構成することがで
きる。
【0027】而して、制御手段70において、ピストン
温度推定手段80の推定結果(及び/又は、始動予測手
段90の予測結果)に基づき、ピストン温度が所定温度
以下と判定されたとき(及び/又は、内燃機関1が始動
準備状態にあると判定されたとき)には、所定時間の間
(及び/又は内燃機関1が始動するまでの間)電動ポン
プ50が駆動され、噴射手段30に蓄熱容器40内の保
温潤滑油が供給され、噴射手段30からピストン16の
裏側に保温潤滑油が噴射される。尚、これと同時に、又
は内燃機関1の始動後所定時間の間、制御手段70によ
って電動ポンプ50を駆動し、駆動機器20に保温潤滑
油を供給するように構成してもよい。
【0028】更に、本実施形態では、少くとも駆動機器
20に供給する潤滑油の油圧を検出する油圧検出手段と
して油圧センサPが設けられており、この油圧センサP
の検出結果に基づき、制御手段70にて、潤滑油の油圧
が所定圧力に達していないと判定されたときには、電動
ポンプ50が駆動されるように構成されている。また、
本実施形態では、油圧センサPの検出結果に基づき制御
手段70によって電動ポンプ50が駆動制御され、その
吐出圧が所望の圧力に調整されるように構成されてい
る。
【0029】更に、本実施形態では、潤滑油溜31内の
潤滑油の温度を検出する第1の温度検出手段たる油温セ
ンサT1と、蓄熱容器40内の潤滑油の温度を検出する
第2の温度検出手段たる油温センサT2が設けられてい
る。これら油温センサT1及びT2の検出結果に基づ
き、制御手段70によって、潤滑油溜31内の潤滑油の
温度が所定温度より高く、且つ蓄熱容器40内の潤滑油
の温度より高いと判定されたときは、電動ポンプ50が
駆動されて潤滑油溜31内の潤滑油が蓄熱容器40内に
供給され、蓄熱容器40内の潤滑油が入れ換えられるよ
うに構成されている。
【0030】図2は本発明の一実施形態に係る内燃機関
の潤滑装置の具体的構成を示すもので、基本的な潤滑シ
ステムとして、内燃機関本体10にはメインオイルギャ
ラリ(以下、単にメインギャラリという)11が構成さ
れ、これにクランクジャーナル12及びヘッド・カムジ
ャーナル13が連通接続されている。メインギャラリ1
1には主油路M1を介して潤滑ポンプ33が連通接続さ
れ、クランクジャーナル12及びヘッド・カムジャーナ
ル13は図2に破線で示すように潤滑油溜(オイルパ
ン)31に連通接続され、戻し油路が構成されている。
而して、クランクジャーナル12に供給された潤滑油に
よってクランクシャフト(図示せず)及びコネクティン
グロッド(図示せず)の潤滑部への給油が行なわれ、ヘ
ッド・カムジャーナル13に供給された潤滑油によって
シリンダヘッド(図示せず)及びカムシャフト(図示せ
ず)の潤滑部への給油が行なわれる。
【0031】メインギャラリ11は主油路M2(及び後
述する電磁開閉弁61及び60)を介して、図1の噴射
手段30を構成するサブオイルギャラリ(以下、単にサ
ブギャラリという)14に連通接続され、このサブギャ
ラリ14を介してオイルジェット15からピストン16
の裏側に潤滑油が噴射され、噴射後は図2に破線で示す
ように潤滑油溜31に戻されるように構成されている。
このときの潤滑油は、後述するようにピストン16に対
する加熱媒体及び冷却媒体として供給される。更に本実
施形態では、メインギャラリ11は、主油路M2から分
岐路M3を介して駆動機器20に連通接続され、駆動機
器20は破線で示すように潤滑油溜31に連通接続さ
れ、戻し油路が構成されている。本実施形態の駆動機器
20としては、前述の可変動弁機構21及びこれを制御
する制御弁22(オイルコントロールバルブと呼ばれ
る)をはじめ、種々の内燃機関制御用油圧アクチュエー
タ(図示せず)を含み、潤滑油はこれらに対する圧力媒
体として供給される。
【0032】一方、潤滑油溜31内の潤滑油は、大きな
異物を濾過するオイルストレーナ32を介して、潤滑ポ
ンプ33によって汲み上げられ、主油路M1に介装され
た潤滑油冷却用のオイルクーラー34、及び細かい異物
を濾過するオイルフィルタ35を介してメインギャラリ
11に圧送されるように構成されている。そして、上述
のように各部に供給された潤滑油は潤滑油溜31に戻さ
れ、再び潤滑ポンプ33で汲み上げられて圧送され、循
環される。尚、潤滑ポンプ33に並列にリリーフバルブ
V1が配置され、潤滑ポンプ33から吐出される潤滑油
の油圧が規定値を超えないように設定されている。ま
た、オイルフィルタ35に並列に差圧バルブのバイパス
バルブV2が配置されており、低温時の潤滑油の粘度が
高い場合やオイルフィルタ35が目詰まりして内圧が大
きくなった場合に開弁してオイルフィルタ35をバイパ
スさせるように構成されている。
【0033】そして、主油路M1及び主油路M2に対
し、蓄熱容器40及び電動ポンプ50が副油路S1及び
S2を介して並列に接続されている。先ず、潤滑ポンプ
33の吐出側、具体的にはオイルフィルタ35とメイン
ギャラリ11との間の主油路M1は、副油路S1を介し
て蓄熱容器40に連通接続されている。この蓄熱容器4
0は、例えば真空断熱構造や断熱材で囲繞された蓄熱オ
イルタンクで、内部の潤滑油の温度の低下を防止するよ
うに構成されている。更に、図2に破線で示すように本
発明の温度調節手段たるヒータ装置41を備えたものと
し、コントローラ100によって蓄熱容器40内の潤滑
油を所定温度以上に調節するように構成してもよい。
【0034】蓄熱容器40にはブリードバルブV3及び
リリーフバルブV4が装着されている。ブリードバルブ
V3は、電動ポンプ50によって潤滑油が汲み上げられ
る際、蓄熱容器40内に負圧が生じたときに開弁して吸
気を行うものであり、リリーフバルブV4は、副油路S
1を介して蓄熱容器40内に潤滑油を導入する際、オー
バーフローとなったときに開弁して余剰潤滑油を潤滑油
溜31に戻すためのものである。更に、蓄熱容器40の
潤滑油入口近傍の副油路S1には電磁開閉弁62が介装
されており、これにより主油路M1から蓄熱容器40へ
の潤滑油の流入が制御される。
【0035】また、蓄熱容器40には電動ポンプ50の
吸入側が連通接続されており、この電動ポンプ50によ
って蓄熱容器40内に貯留された潤滑油が汲み上げら
れ、副油路S2を介して主油路M2に圧送されるように
構成されている。そして、副油路S2の主油路M2への
合流箇所からサブギャラリ14に通じる主油路M2に
は、電磁開閉弁60が介装されており、これにより電動
ポンプ50からサブギャラリ14への潤滑油の供給が制
御(許容又は禁止)される。更に、この電磁開閉弁60
とメインギャラリ11との間の主油路M2には電磁開閉
弁61が介装されており、これによりメインギャラリ1
1からサブギャラリ14(及び駆動機器20)への潤滑
油の供給、あるいは電動ポンプ50からメインギャラリ
11への潤滑油の供給が制御される。更に、副油路S2
には逆止弁63が介装されており、電動ポンプ50側へ
の潤滑油の流れが阻止されている。
【0036】次に、電動ポンプ50は、ポンプ51及び
これを駆動する電動のモータ52から成り、ポンプ51
には並列にリリーフバルブV5が配設されている。この
リリーフバルブV5は、ポンプ51の吐出側の圧力が規
定値を超えた場合に吸入側に戻すものである。また、モ
ータ52はコントローラ100に電気的に接続されてい
る。コントローラ100は例えばマイクロコンピュータ
で構成され、これによって上記のモータ52をはじめ、
電磁開閉弁60乃至62が後述するように制御される。
尚、内燃機関1が停止状態にあるときには、電磁開閉弁
60は閉位置、電磁開閉弁61は開位置、電磁開閉弁6
2は閉位置とされる。
【0037】コントローラ100には以下のセンサを含
む種々の検出器が接続されており、種々の信号が入力し
後述するように処理される。即ち、図2に示すように、
潤滑油溜31内の潤滑油の温度を検出する油温センサT
1と、蓄熱容器40内の潤滑油の温度を検出する油温セ
ンサT2が設けられると共に、制御弁22の上流側の油
圧を検知する油圧センサPが設けられており、これらの
検出信号がコントローラ100に入力するように接続さ
れている。
【0038】更に、図1の燃焼室温度推定手段81の一
部を構成する例えばスロットル開度センサ82のスロッ
トル開度信号がコントローラ100に入力するように接
続されており、コントローラ100において、スロット
ル開度に基づき燃焼室の温度が推定され、ひいてはピス
トン温度が推定される。また、図1の始動予測手段90
の一部を構成する例えばドアスイッチ91のオンオフ信
号がコントローラ100に入力するように接続されてお
り、コントローラ100において、ドアスイッチ91の
オン信号に基づき運転者がドアを開放したことが検知さ
れると、内燃機関1が始動準備状態にあると予測され
る。尚、ドアスイッチ91に代えて、あるいはドアスイ
ッチ91と共に座席スイッチ(図示せず)を設け、それ
らのオンオフ信号に基づき運転者が着座したことを検知
し、内燃機関1が始動準備状態にあることを予測する構
成としてもよい。
【0039】而して、コントローラ100には図1の制
御手段70、ピストン温度推定手段80(燃焼室温度推
定手段81)及び始動予測手段90が構成されており、
上記のスロットル開度、潤滑油の温度(油温)や油圧、
更には必要に応じて、エンジン回転数、吸気圧、吸気
量、排気温、水温情報等に基づき、電動ポンプ50並び
に電磁開閉弁60乃至62が制御される。以下、具体的
な作動例を図2の構成図、並びに図3乃至図5のフロー
チャートを参照して説明する。
【0040】先ず、「低温始動前の電動ポンプ50によ
るピストン16及び可変動弁機構21への保温潤滑油の
供給時の作動」(ステップ101〜107)について説
明する。内燃機関1が停止状態にあるときには、電磁開
閉弁60は閉位置、電磁開閉弁61は開位置、電磁開閉
弁62は閉位置とされ、電動ポンプ50はオフ状態にあ
る(ステップ101)。この状態で、例えばドアスイッ
チ91がオンとなり運転者がドアを開放したことが検知
されると、内燃機関1が始動準備状態にあると予測され
る(ステップ102)。
【0041】そして、この時の油温センサT1及びT2
の検知信号(ステップ103)に基づきコントローラ1
00において潤滑油溜31内の油温及び蓄熱容器40内
の油温が比較される(ステップ104)。その結果、潤
滑油溜31内の油温(T1の値)が20°Cを下回り、
且つ蓄熱容器40内の油温(T2の値)が30°Cを上
回り、前者より後者が高いと判定されたときには、電磁
開閉弁60は開位置、電磁開閉弁61は閉位置とされ、
その後所定時間(例えば10秒間)あるいは内燃機関1
が始動するまで(例えば、イグニッションスイッチ(図
示せず)オンとされるまで)電動ポンプ50が駆動され
(ステップ105,106,107)、蓄熱容器40内
の保温潤滑油が副油路S2及び主油路M2を介してサブ
ギャラリ14に圧送され、オイルジェット15からピス
トン16の裏側に噴射される。これによって、ピストン
16が温められ、燃焼室(図示せず)内の燃料の気化が
促進される。また、蓄熱容器40内の保温潤滑油が分岐
路M3を介して制御弁22に圧送され、制御弁22及び
可変動弁機構21が温められる。
【0042】次に、「低温始動時から始動直後の電動ポ
ンプ50によるピストン16、可変動弁機構21及び潤
滑部への保温潤滑油の供給時の作動」(ステップ108
〜110)について説明する。内燃機関1の油温(又は
水温が)低い上記の作動状態から、内燃機関1を始動す
る場合には、始動(イグニッションスイッチがオン)と
同時に電磁開閉弁61及び62が開位置とされ、電動ポ
ンプ50が駆動される(ステップ108)。これによ
り、蓄熱容器40内の保温潤滑油がサブギャラリ14に
圧送され、オイルジェット15からピストン16の裏側
に噴射され、ピストン16が温められる。また、蓄熱容
器40内の保温潤滑油は制御弁22(及び可変動弁機構
21)に圧送されると共に、メインギャラリ11にも開
位置の電磁開閉弁61を介して保温潤滑油が供給され
る。
【0043】電動ポンプ50は所定時間(例えば10秒
間)駆動された後停止されると共に、電磁開閉弁60が
閉位置とされ、オイルジェット15からピストン16の
裏側への潤滑油の噴射が禁止される(ステップ109,
110)。更に所定時間(例えば10秒間)経過後、電
磁開閉弁62が閉位置とされる(ステップ111,11
2)。即ち、電動ポンプ50の停止後は、主油路M1の
潤滑油が副油路S1を介してバイパスしないように、電
磁開閉弁62は閉位置とされる。但し、油圧センサPで
検知される制御弁22の上流側の油圧が所定圧力未満の
場合には、電磁開閉弁62が開位置の状態で電動ポンプ
50が継続して駆動される(このときの作動は、図5に
示すステップ201〜205と同様である)。
【0044】次に、「アイドル及び部分負荷走行中のピ
ストン16への潤滑油噴射停止、油圧低下時の電動ポン
プ50による油圧の確保を行なうときの作動」について
説明する。アイドル及び部分負荷走行中は、電磁開閉弁
61が開位置の状態で電磁開閉弁62は閉位置で電動ポ
ンプ50が停止しており(ステップ108,110,1
12の状態)、通常、潤滑ポンプ33によって潤滑溜3
1内の冷却された潤滑油が供給される。そこで、例え
ば、スロットル開度センサ82の検出スロットル開度T
Aに基づき、スロットル開度TAが所定開度(例えば7
0%)を下回るアイドル及び部分負荷走行中と判定され
ると(ステップ113,114)、燃焼室の温度が低
く、ひいてはピストン温度が低いと推定されるので、冷
却しすぎないように、電磁開閉弁60は閉位置とされ
(ステップ115)ピストン16への潤滑油の噴射が停
止される。これにより、ピストン16の頂面の温度の低
下が防止される。
【0045】そして、ステップ200に進み、図5に記
載のサブルーチンに従って油圧制御される。即ち、内燃
機関1の回転数が低い、あるいは油温が高く潤滑油の粘
度が低下している等の理由から、油圧センサPで検知さ
れる制御弁22の上流側の油圧が所定圧力(例えば30
0kpa )未満である場合には(ステップ201,20
2)、電磁開閉弁62が開位置とされると共に、電動ポ
ンプ50が駆動され(ステップ203)、必要油圧が確
保されるまで駆動が継続される(ステップ204,20
5)。
【0046】続いてステップ206乃至210において
行なわれる「蓄熱容器40への高温潤滑油の注入時の作
動」について説明する。油温センサT1で検知された潤
滑油溜31内の油温(T1の値)が所定温度(例えば8
0°C)より高く、且つ油温センサT2で検知された蓄
熱容器40内の油温(T2の値)より高い〔例えば(T
1−T2)>5°C〕場合には(ステップ207)、電
磁開閉弁62が開位置とされると共に電動ポンプ50が
駆動され(ステップ208)、主油路M1及び副油路S
1を介して潤滑油溜31から蓄熱容器40内に高温の潤
滑油が導入されると共に、蓄熱容器40内下部の潤滑油
が吐出され、潤滑油の入替えが行なわれる。尚、図2に
破線で示すヒータ装置41を備えたものとすれば、潤滑
油溜31内の潤滑油の温度に影響されることなく、蓄熱
容器40内の潤滑油を所定温度以上に維持することがで
きる。
【0047】この場合、電磁開閉弁62を開位置とされ
た後、リリーフバルブV4からオーバーフローするまで
の所定時間(例えば30秒間)経過後、電動ポンプ50
を所定時間(例えば30秒間)駆動することによって
(ステップ208,209,210,211)、蓄熱容
器40内に高温の潤滑油を充満させることができる。そ
して、所定時間(例えば30秒間)を経過すると、電磁
開閉弁62が閉位置とされると共に、電動ポンプ50が
停止される(ステップ212)。このようにステップ2
08〜211の作動により、蓄熱容器40内に高温の潤
滑油の量が満杯になっている状態にあると予想され、こ
のとき電磁開閉弁62は閉位置とされるので(ステップ
212)、潤滑油溜31から必要以上の潤滑油が汲みだ
されることはなく、潤滑油溜31内の潤滑油は一定量に
維持される。
【0048】次に、「高負荷走行時のピストン16への
オイル噴射、油圧低下時の電動ポンプ50による油圧の
確保を行なうときの作動」について説明する。高負荷走
行時も、電磁開閉弁61が開位置の状態で電磁開閉弁6
2は閉位置で電動ポンプ50が停止しており(ステップ
108,110,112の状態)、潤滑ポンプ33によ
って潤滑溜31内の冷却された潤滑油が供給される。従
って、スロットル開度センサ82の検出スロットル開度
TAに基づき、スロットル開度TAが所定開度(例えば
70%)より大の高負荷走行中と判定されると(ステッ
プ113,114)、燃焼室の温度が高く、ノッキング
が生じる可能性があるので、電磁開閉弁60が開位置と
され(ステップ116)、ピストン16に対し、潤滑溜
31内の冷却された潤滑油が噴射される。これにより、
ピストン16の頂面の温度が低下し、ノッキングが回避
される。
【0049】但し、内燃機関1の回転数が低い、あるい
は油温が高く潤滑油の粘度が低下している等の理由か
ら、油圧センサPで検知される制御弁22の上流側の油
圧が低下した場合には、ステップ200に進み、図5に
記載のサブルーチンに従って上記と同様に制御される
(ステップ201〜205)。また、上記と同様に、蓄
熱容器40内の潤滑油の入替えが行なわれ、潤滑油溜3
1内の潤滑油が一定量に維持される(ステップ206〜
210)。
【0050】而して、上記のように構成された内燃機関
の潤滑装置によれば、内燃機関1の冷間始動時のピスト
ン温度が低いときに、蓄熱容器40に貯留された保温潤
滑油がピストン16の裏側に噴射され、ピストン16の
頂面の温度が高くなるので、ピストン16への燃料液滴
の付着を防ぎ、始動暖機時のHCやスモークの排出を抑
制することができる。更に、内燃機関1が始動前の潤滑
油が低温の状態から、蓄熱容器40に貯留された潤滑油
が可変動弁機構21等の駆動機器20に供給されて温め
られるので、始動時には直ちに、安定した最適な駆動機
器20の制御が可能となり、所期の性能を確保すること
ができる。また、低温始動時に潤滑油を循環させる場合
にも円滑に行なうことができるので、潤滑性を保証する
ために潤滑ポンプ33や油路を大型とする必要はなく、
駆動機器20の機械損失の低減が可能となり、寧ろ潤滑
ポンプ33の小型化が可能となる。
【0051】
【発明の効果】本発明は前述のように構成されているの
で以下の効果を奏する。即ち、請求項1に記載のように
構成された内燃機関の潤滑装置によれば、蓄熱容器内の
保温された潤滑油が噴射手段に供給されるので、始動時
における燃料の気化を適切に促進することができる。
【0052】また、請求項2及び3に記載のように構成
された内燃機関の潤滑装置によれば、推定されたピスト
ン温度に応じて、蓄熱容器内の潤滑油が噴射手段に供給
されるので、ピストン温度が低いときにも適切に燃料の
気化を促進することができる。
【0053】また、請求項4及び5に記載のように構成
された内燃機関の潤滑装置によれば、内燃機関の始動準
備状態に応じて、蓄熱容器内の潤滑油が噴射手段に供給
されるので、始動時における燃料の気化を適切に促進す
ることができる。
【0054】更に、請求項6に記載のように構成された
内燃機関の潤滑装置によれば、所定容量の蓄熱容器から
吐出される潤滑油を電動ポンプの駆動時間で推定するこ
とができ、電動ポンプを所定時間駆動した後停止するこ
とにより、蓄熱容器が満杯になったことを推定すること
ができるので、潤滑油溜から必要以上の潤滑油を汲み上
げることなく、潤滑油溜内の潤滑油を一定量に維持する
ことができる。
【0055】また、請求項7に記載のように構成された
内燃機関の潤滑装置によれば、容易且つ安定的に、蓄熱
容器内に潤滑油溜内の潤滑油より高温の潤滑油を収容し
ておくことができる。特に、電動ポンプの駆動によって
蓄熱容器内の潤滑油の入れ換えを適切且つ容易に行なう
ことができるので、潤滑性を保証するために潤滑ポンプ
や油路を過大にする必要はなく、潤滑ポンプの小型化、
駆動機器の機械損失の低減が可能となる。更に、請求項
8に記載のように、温度調節手段を備えたものとすれ
ば、潤滑油溜内の潤滑油の温度に影響されることなく、
蓄熱容器内の潤滑油を所定温度以上に維持することがで
きる。
【0056】前記請求項2等に記載のピストン温度推定
手段は、請求項9に記載のように燃焼室温度推定手段を
具備した構成とすることができ、更に、燃焼室温度推定
手段は請求項10に記載のように構成することができ
る。
【0057】更に、請求項11に記載のように構成され
た内燃機関の潤滑装置によれば、内燃機関の始動前と判
定されると第3の弁手段が遮断状態とされるので、蓄熱
容器に貯留された潤滑油が潤滑ポンプ側に供給されるの
を阻止することができる。また、請求項12に記載のよ
うに構成すれば、蓄熱容器に貯留された潤滑油が駆動機
器に供給されて温められるので、始動時には直ちに、安
定した最適な駆動機器の制御が可能となり、所期の性能
を確保することができる。
【0058】前記駆動機器は、請求項13に記載のよう
に可変動弁機構を含み、この可変動弁機構の上流側の潤
滑油の油圧を油圧検出手段によって検出し、その検出結
果に基づき電動ポンプを駆動制御することにより、内燃
機関の潤滑油の油圧が低く、少くとも可変動弁機構に供
給する潤滑油の油圧が所定圧力に達していないときにも
電動ポンプが駆動され、所望の油圧を確保することがで
きるので、安定した最適な可変動弁機構の制御が可能と
なる。更に、請求項14に記載のように油圧検出手段の
検出結果に基づき電動ポンプの回転数を制御することに
より所望の油圧に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係る内燃機関の潤滑装置
の概要を示すブロック図である。
【図2】本発明の一実施形態に係る内燃機関の潤滑装置
の具体的態様を示すブロック図である。
【図3】本発明の一実施形態に係る内燃機関の潤滑装置
の作動例を示すフローチャートである。
【図4】本発明の一実施形態に係る内燃機関の潤滑装置
の作動例を示すフローチャートである。
【図5】図4の処理における油圧制御のサブルーチンを
示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 内燃機関, 10 内燃機関本体, 15 オイル
ジェット,16 ピストン, 20 駆動機器, 21
可変動弁機構,30 噴射手段, 31 潤滑油溜,
31 潤滑ポンプ,40 蓄熱容器, 50 電動ポ
ンプ, 60〜62 電磁開閉弁,70 制御手段,
80 ピストン温度推定手段,81 燃焼室温度推定手
段, 90 始動予測手段,100 コントローラ,
M1,M2 主油路, M3 分岐路,S1,S2 副
油路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) F02D 13/02 F02D 13/02 J 41/20 320 41/20 320 (72)発明者 赤木 基修 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 松坂 正宣 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 駒沢 修 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 杉本 進 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 高橋 栄三 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 (72)発明者 高原 敏広 愛知県刈谷市豊田町1丁目1番地 豊田紡 織株式会社内 Fターム(参考) 3G013 BA02 BB01 BB14 BC03 BC11 CA06 CA16 EA01 EA02 EA04 EA05 EA08 3G018 AB02 CA18 DA48 DA49 DA54 DA57 DA68 DA70 EA17 GA02 GA03 3G092 AA01 AA11 DA03 DA06 DA08 DF09 DG01 DG05 EA01 EA11 FA03 FA11 FA42 HA13Z HE08X HE08Z 3G301 HA01 HA19 JA02 JA03 JA14 LA07 NE01 PE08Z PE10Z

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関に供給する潤滑油を貯留する潤
    滑油溜と、該潤滑油溜の潤滑油を吸引し前記内燃機関に
    潤滑油を供給する潤滑ポンプと、該潤滑ポンプから供給
    される潤滑油の一部を前記内燃機関のピストンの裏側に
    噴射する噴射手段とを備えた内燃機関の潤滑装置におい
    て、前記潤滑油溜とは独立して設け、前記潤滑ポンプの
    吐出側に連通接続し、前記潤滑ポンプの吐出潤滑油を保
    温して貯留する蓄熱容器と、前記潤滑ポンプとは独立し
    て設け、前記蓄熱容器内の潤滑油を吸引し少くとも前記
    噴射手段に潤滑油を供給する電動ポンプと、該電動ポン
    プを駆動制御する制御手段とを備えたことを特徴とする
    内燃機関の潤滑装置。
  2. 【請求項2】 前記内燃機関のピストンの温度を推定す
    るピストン温度推定手段を具備し、前記制御手段が、前
    記ピストン温度推定手段が推定したピストン温度が所定
    温度以下と判定したときには、前記電動ポンプを駆動し
    て少くとも前記噴射手段に対し前記蓄熱容器内の潤滑油
    を供給するように構成したことを特徴とする請求項1記
    載の内燃機関の潤滑装置。
  3. 【請求項3】 前記噴射手段に対する前記潤滑ポンプ及
    び前記電動ポンプからの潤滑油の供給を許容又は禁止す
    る第1の弁手段を備え、前記制御手段が、前記ピストン
    温度推定手段が推定したピストン温度が所定温度以下と
    判定したときには、前記第1の弁手段及び前記電動ポン
    プを駆動制御し、少くとも前記噴射手段に対し前記蓄熱
    容器内の潤滑油を供給するように構成したことを特徴と
    する請求項2記載の内燃機関の潤滑装置。
  4. 【請求項4】 前記内燃機関の始動準備状態を判定し前
    記内燃機関の始動を予測する始動予測手段を具備し、前
    記制御手段が、前記始動予測手段の予測結果に応じて前
    記電動ポンプを駆動制御し、前記内燃機関の始動前に、
    少くとも前記噴射手段に対し前記蓄熱容器内の潤滑油を
    供給するように構成したことを特徴とする請求項1記載
    の内燃機関の潤滑装置。
  5. 【請求項5】 前記噴射手段に対する前記潤滑ポンプ及
    び前記電動ポンプからの潤滑油の供給を許容又は禁止す
    る第1の弁手段を備え、前記制御手段が、前記始動予測
    手段の予測結果に応じて前記第1の弁手段及び前記電動
    ポンプを駆動制御し、前記内燃機関の始動前に、少くと
    も前記噴射手段に対し前記蓄熱容器内の潤滑油を供給す
    るように構成したことを特徴とする請求項4記載の内燃
    機関の潤滑装置。
  6. 【請求項6】 前記潤滑ポンプの吐出側と前記蓄熱容器
    とを連通又は遮断する第2の弁手段を具備し、前記制御
    手段が、前記第2の弁手段を連通状態として前記電動ポ
    ンプを駆動した後所定時間経過したときに、前記電動ポ
    ンプを停止させるように構成したことを特徴とする請求
    項3又は5記載の内燃機関の潤滑装置。
  7. 【請求項7】 前記潤滑油溜内の潤滑油の温度を検出す
    る第1の温度検出手段と、前記蓄熱容器内の潤滑油の温
    度を検出する第2の温度検出手段を具備し、前記制御手
    段が、前記第1及び第2の温度検出手段の検出結果に基
    づき、前記潤滑油溜内の潤滑油が所定温度より高く、且
    つ前記蓄熱容器内の潤滑油の温度の温度より高いと判定
    したときに、前記電動ポンプを駆動して前記潤滑油溜内
    の潤滑油を前記蓄熱容器内に供給し、前記蓄熱容器内の
    潤滑油を入れ換えるように構成したことを特徴とする請
    求項1、2、3、4又は5記載の内燃機関の潤滑装置。
  8. 【請求項8】 前記蓄熱容器内の潤滑油の温度を所定温
    度以上に調節する温度調節手段を備えたことを特徴とす
    る請求項1、2、3、4又は5記載の内燃機関の潤滑装
    置。
  9. 【請求項9】 前記ピストン温度推定手段が、前記内燃
    機関の燃焼室の温度を推定する燃焼室温度推定手段を具
    備し、前記制御手段が、前記燃焼室温度推定手段の推定
    結果に基づき前記内燃機関のピストンの温度を推定する
    ように構成したことを特徴とする請求項2、3、4又は
    5記載の内燃機関の潤滑装置。
  10. 【請求項10】 前記燃焼室温度推定手段が、前記内燃
    機関の回転数、吸気圧、吸気量、排気温、スロットル開
    度、油温及び水温の少くとも一つを検知するセンサを含
    み、該センサの検知結果を所定値と比較した比較結果に
    基づき、前記燃焼室の温度を推定するように構成したこ
    とを特徴とする請求項9記載の内燃機関の潤滑装置。
  11. 【請求項11】 前記潤滑ポンプの吐出側と前記第1の
    弁手段とを連通又は遮断する第3の弁手段を具備し、前
    記制御手段が、前記始動予測手段の予測結果に基づき、
    前記内燃機関が始動前と判定したときは前記第3の弁手
    段を遮断状態とすることを特徴とする請求項4、5又は
    6記載の内燃機関の潤滑装置。
  12. 【請求項12】 前記内燃機関に装着する駆動機器を具
    備し、該駆動機器に供給する潤滑油を、前記電動ポンプ
    から前記噴射手段に供給する潤滑油の油路を分岐して供
    給するように構成したことを特徴とする請求項1、2、
    3、4又は5記載の内燃機関の潤滑装置。
  13. 【請求項13】 前記駆動機器が、前記内燃機関の吸排
    気弁の開弁時期及び/又はリフト量を油圧によって変化
    させる可変動弁機構を含み、該可変動弁機構に、前記潤
    滑ポンプの吐出側を連通接続すると共に、前記電動ポン
    プの吐出側を前記噴射手段から分岐して連通接続して成
    り、少くとも前記可変動弁機構に供給する潤滑油の油圧
    を検出する油圧検出手段を具備し、前記制御手段が、前
    記油圧検出手段の検出結果に基づき少くとも前記可変動
    弁機構に供給する潤滑油の油圧が所定圧力に達していな
    いと判定したときには、前記電動ポンプを駆動して少く
    とも前記可変動弁機構に前記蓄熱容器内の潤滑油を供給
    するように構成したことを特徴とする請求項12記載の
    内燃機関の潤滑装置。
  14. 【請求項14】 前記制御手段が、前記油圧検出手段の
    検出結果に基づき前記電動ポンプの回転数を制御して前
    記電動ポンプの吐出圧を所望の圧力に調整するように構
    成したことを特徴とする請求項13記載の内燃機関の潤
    滑装置。
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