JP2009144623A - エンジンの潤滑装置 - Google Patents

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Kunihiko Hayashi
邦彦 林
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Abstract

【課題】主としてクランクシャフト周辺のフリクション低減を図ることを課題とする。
【解決手段】潤滑装置1は、オイルパン11内のオイルをメインポンプ10によってエンジン各部へ供給する第1オイル通路9、蓄熱タンク11内のオイルをサブポンプ13によってクランクシャフト3周辺へ供給する吐出口12d1が設けられた第2オイル通路12とを備えている。第2オイル通路12は、その一端が第1オイル通路9に接続されている。また、第2オイル通路12を構成する排出側パイプ12bと吐出パイプ12とを接続する連通パイプ12cに逆止弁14を備えている。第2オイル通路12の他端は、オイルパン6に接続されている。
【選択図】図2

Description

本発明は、主としてクランクシャフト周辺のフリクション低減を図るエンジンの潤滑装置に関する。
従来、機関始動時に機関温度を速やかに所定の温度にまで上昇させ、燃焼改善を図る提案がされている。このような技術は例えば特許文献1に開示されている。特許文献1には、以下のような内燃機関が開示されている。内燃機関はオイルパンから延びるオイル管を備えている。このオイル管は、メインギャラリに通じる第1オイル分岐管と蓄熱タンクに通じる第2分岐管とに分岐する。オイル管にはメインポンプが配置されている。蓄熱タンクの内部空間からはピストンに向かってオイルを噴射するオイルジェットが接続されるサブオイルギャラリに通じるオイル管が延びている。特許文献1に開示されたこのような内燃機関では、蓄熱タンク内の高温のオイルが機関始動前、機関始動時にオイルジェットから噴射される。
特開2004−285843号公報
しかしながら、特許文献1で開示された内燃機関は、燃焼室内での燃焼を良好なものとすることを主の目的としており、クランシャフト周辺のフリクションを積極的に低減する構成とはなっていない。すなわち、特に、エンジンの冷間始動時にはクランクシャフト回りのフリクションが大きく、このフリクションを低減することが燃費改善等に有効であるが、特許文献1で開示された内燃機関ではこの点は考慮されていない。
そこで、本発明は、主としてクランクシャフト周辺のフリクション低減を図ることを課題とする。
かかる課題を解決するための本発明のエンジンンの潤滑装置は、オイルタンク内のオイルをメインポンプによってエンジン各部へ供給する第1オイル通路と、蓄熱タンク内のオイルをサブポンプによってクランクシャフト周辺へ供給する吐出口が設けられた第2オイル通路と、を備えたことを特徴とする(請求項1)。このような構成とすることにより、クランクシャフト周辺を暖機することができ、フリクションの低減を図ることができる。ここで、オイルタンクは、シリンダブロックの下部に装着されるオイルパンであってもよいし、シリンダブロックとは別体のタンクであってもよい。このようなオイルタンク内にはストレーナが配置される。ストレーナは、第1オイル通路の端部に位置することとなる。
このようなエンジンの潤滑装置では、前記第2オイル通路は、その一端が前記第1オイル通路に接続されるとともに、逆止弁を備えた構成とすることができる(請求項2)。ここで、第1オイル通路は、メインジャーナル等、通常のエンジンにおいてオイルが循環する経路を含むものである。このような第1オイル通路に第2オイル通路の一端を接続することにより、蓄熱タンク内の保温されたオイルをクランクシャフト周辺以外のエンジン各部へも供給することができる。このとき、メインポンプの吐出量がサブポンプの吐出量を上回るような状態となっても、逆止弁を備えていることにより第2オイル通路に設けられた吐出口からエアを吸い込んでしまうことは抑制される。
また、このようなエンジンの潤滑装置では、前記第2オイル通路の他端は、前記オイルタンクに接続された構成とすることができる(請求項3)。このような構成とすることにより、蓄熱タンクへはオイルタンク内のオイルを供給することができる。エンジンの暖機完了後、オイルタンク内には高温となったオイルが貯留されるので、オイルタンクから蓄熱タンク内へ高温のオイルを送油することができる。
このように第2オイル通路の他端がオイルタンクに接続される構成であるとき、前記サブポンプは、前記オイルタンクと前記蓄熱タンクとの間に配置された構成とすることができる(請求項4)。蓄熱タンク内のオイルの温度分布は、垂直方向位置が高いほど高温で、低い位置ほど低温となる。このため、できるだけ高温のオイルをクランクシャフト周囲に供給すべく、蓄熱タンク内の高い位置に排出口を設けることが望ましい。その一方で、供給口は蓄熱タンク内の低い位置に設ける。蓄熱タンク内のこのような排出口と供給口の配置を考慮すると、サブポンプの位置は、オイルタンクと蓄熱タンクとの間とすることが望ましい。仮に、サブポンプを蓄熱タンクよりも下流側に配置し、蓄熱タンク内のオイルを吸引するような構成とすると、蓄熱タンク内の高い位置に設けられた排出口が油面から露出し、オイルの供給が継続できなくなるおそれがある。
エンジンの始動時、特に、冷間始動時におけるクランクシャフト周囲のフリクションを低減するためには、クランクシャフトが回転を開始する前、すなわちエンジン始動前に前記蓄熱タンク内のオイルを前記クランクシャフト周辺へ供給することが望ましい(請求項5)。また、エンジン始動時に蓄熱タンク内の高温のオイルは消費してしまうため、次回の暖機に備えるべく、前記サブポンプは、次回の暖機に用いるオイルを前記蓄熱タンクへ送油する駆動を行う(請求項6)。
このようなサブポンプの駆動は、簡易な制御によって行うことができる。例えば、前記サブポンプの駆動制御を行う制御部を備え、当該制御部は、オイルタンク内のオイルの温度又は当該オイルの温度と相関関係を有する値を参酌して前記サブポンプの駆動制御を行う構成とすることができる(請求項7)。エンジン始動時は、エンジンが冷間始動状態か否かの判断を行うことなく、エンジン始動時には必ずサブポンプを駆動して蓄熱タンク内のオイルをクランクシャフト周辺に供給するようにすることもできる。エンジンが暖機完了しているか否かはオイルタンク内のオイルの温度を参酌すれば判断することができ、その温度から暖機が完了しておらず、冷間始動状態であると判断されるときにのみサブポンプを駆動して蓄熱タンク内のオイルを供給するようにしてもよい。オイルタンク内のオイル温度は、オイルタンクに装着した油温センサから取得してもよいし、他のオイルラインに装着された油温センサから取得してもよい。さらに、オイルの温度と相関関係を有する水温や壁温を参酌する構成としてもよい。要は、暖機が完了しているか否かを判断することができる情報を参酌してサブポンプの駆動制御を行うようにすることができる。
クランクシャフト周辺への蓄熱タンク内のオイルの供給は、前記のようにエンジン始動前に行うことが望ましい。そこで、前記サブポンプの駆動制御を行う制御部を備え、当該制御部は、エンジン始動を予測するセンサの検知結果に基づいて前記サブポンプの駆動制御を行う構成とすることができる(請求項8)。エンジン始動を予測するセンサは、例えば、運転席側のドアの開錠がされたこと、運転席側のドアが開けられたこと、運転席のシートに着席したこと、エンジンスタートのためにキーシリンダーにキーが差し込まれたこと、イグニションがON状態とされたこと等、その動作に引き続いてエンジン始動動作が行われることが予測される行動を検知することができるセンサが挙げられる。
本発明のエンジンの潤滑装置は、蓄熱タンク内の高温のオイルをクランクシャフト周辺に供給するので、クランクシャフト周辺のフリクションを低減することができる。このとき、第2オイル通路の一端が前記第1オイル通路に接続されるとともに、逆止弁を備えた構成とすることで、蓄熱タンク内の高温のオイルをクランクシャフト周辺以外のエンジン各部に供給し、早期暖機を図ることができる。逆止弁の装着により、エアの吸い込みを抑制することができる。
以下、本発明を実施するための最良の形態を図面と共に詳細に説明する。
図1は、本発明の潤滑装置1を組み込んだエンジン2の概略構成を示した説明図である。また、図2は、エンジン2のクランクシャフト3の周辺をその側方から見た状態を示す説明図である。エンジン2は、シリンダブロック4にシリンダヘッド5とオイルパン6が組み付けられている。このオイルパン6は、本発明におけるオイルタンクに相当する。シリンダブロック4の下端にはクランクシャフト3が配置されている。また、シリンダブロック4内には、コンロッド7を介してクランクシャフト3と接続されたピストン8が収容されている。
潤滑装置1は、オイルパン6内のオイルをオイル供給が必要なエンジン各部に供給する第1オイル通路9を備えている。この第1オイル通路9の端部にはストレーナ9aが設けられている。オイル供給が必要なエンジン各部には、吸排気バルブ周辺やシリンダライナ等の摺動部、潤滑部が含まれる。第1オイル通路9には、クランクシャフト3を駆動源とするメインポンプ10が配置されており、オイルパン6内のオイルは、このメインポンプ10の作用により、エンジン各部へ供給される。
潤滑装置1は、蓄熱タンク11内のオイルをクランクシャフト3周辺へ供給する第2オイル通路12を備えている。蓄熱タンク11は、真空断熱構造を有しており、口部11aが下方に位置するように設置されている。第2オイル通路12は、蓄熱タンク11よりも上流側の供給側パイプ12aと、蓄熱タンク11よりも下流側の排出側パイプ12b、この排出側パイプ12bと連通パイプ12cを介して接続される吐出パイプ12dを備えている。供給側パイプ12aの吸込側端部12a1は、オイルパン6の下部に接続されている。また、供給パイプ12aの排出側端部12a2は、蓄熱タンク11の口部11aに上向きに挿入される。ただし、その位置は、蓄熱タンク11内の低い位置に留められている。オイルパン6と蓄熱タンク11とを結ぶこととなる供給側パイプ12aには、電動のサブポンプ13が配置されている。
排出側パイプ12bの一端に位置する吸込側端部12b1は、蓄熱タンク11の口部11aに上向きに挿入される。その垂直方向位置は図示するように蓄熱タンク11内の高い位置まで延設されている。排出側パイプ12bの他端に位置する排出側12b2は、第1オイル通路9へ接続されている。この接続位置は、ストレーナ9aとメインポンプ10との間である。連通パイプ12c内には逆止弁14が装着されている。この逆止弁14は、排出側パイプ12bから吐出パイプ12dへのオイルの流通は許容するが、吐出パイプ12dから排出側パイプ12bへのオイルの流通は遮断する。吐出パイプ12dには、オイルをクランクシャフト3の主としてジャーナル3aに向かって吐出する吐出口12d1が設けられている。
供給側パイプ12aに配置されたサブポンプ13には、このサブポンプ13の駆動制御を行う制御部に相当するECU(Electronic control unit)15が電気的に接続されている。ECU15は、シリンダヘッド5に装着された水温センサ16と接続されており、暖機完了判定時に参酌する水温データを取得するようになっている。また、ECU15は、イグニション17とも接続されており、イグニションON/OFF信号を受信するようになっている。潤滑装置1は、ECU15の駆動指令に基づいて作動するサブポンプ13により、クランクシャフト3周辺へのオイルの供給を行う。クランクシャフト3周辺へのオイルの供給は、特に、冷間始動時の当該箇所のフリクション低減を図るべく、エンジン始動前に蓄熱タンク11内のオイルをクランクシャフト3周辺へ供給する。また、ECU15は、次回のエンジン1の始動時における暖機に用いるオイルを蓄熱タンク11へ送油するためにサブポンプ13へ駆動指令を発し、サブポンプ13が駆動されることにより蓄熱タンク11内に再び高温のオイルが貯留される。
次に、以上のように構成される潤滑装置1の具体的な動作につき、説明する。潤滑装置1の動作はECU15により制御されている。このECU15が行う制御のフローの一例を、図3に示す。ECU15は、まず、ステップS1において、イグニション17がONとされたか否かの判断を行う。イグニション17がON状態であると判定するとき(YES判定)は、この後にエンジン1が始動されると予測されることから、ステップS2へ進み、以下の一連の処理を開始する。一方、イグニション17がOFF状態のときは、処理は終了する(エンド)。
ECU15は、次に、ステップS2において、オイル貯留フラグがON状態となっているか否かの判断を行う。オイル貯留フラグは、エンジン1の暖機に寄与することができる高温のオイルが蓄熱タンク11内に貯留されているか否かを判断するためのものである。例えば、前回エンジン稼動時に、その稼働時間が短く、オイルが十分に昇温できなかったときには蓄熱タンク11内には高温のオイルが貯留されていないときがある。このように高温のオイルが貯留されていないにもかかわらず、サブポンプ13に通電し、サブポンプ13を作動させることは電力の無駄となりかねない。そこで、ステップS1においてNOと判断する場合、すなわち、蓄熱タンク11内に高温のオイルが貯留されておらず、オイル貯留フラグがOFFとされているときは、処理は終了する(エンド)。
ステップS2において、YESと判断したときは、ステップS3においてサブポンプ13に駆動指令を発し、ON状態とする。また、これに引き続き、ステップS4において駆動時間S秒のカウントを行う。このS秒は、クランクシャフト3周辺を暖機するための量のオイルを吐出する時間として予め定められている。このS秒間に吐出されるオイルの量は、蓄熱タンク11の容量の一部であり、蓄熱タンク11の全容量に相当する量は吐出しない。従って、S1秒経過後であっても蓄熱タンク11内には高温のオイルが残存している。サブポンプ13が稼動すると、オイルパン6内のオイルが供給側パイプ12aを通じて移送され、その排出側端部12a2から蓄熱タンク11内に供給される。これにより、蓄熱タンク11内のオイルは、排出側パイプ12bの吸込側端部12b1から、吸い込まれ、送り出される。送り出されたオイルは排出側パイプ12b、連通パイプ12c、吐出パイプ12dを通じて吐出口12d1からクランクシャフト3に向かって吐出される。これにより、クランクシャフト3周辺の暖機が促進され、フリクションが低下する。このとき、蓄熱タンク11内のオイルの温度分布は、高い位置ほど高温となる。これに対し、吸込側端部12b1は、蓄熱タンク11内の高い位置に設置されているので、高温のオイルから順に利用される。サブポンプ13のS秒間の駆動後も蓄熱タンク11内の高い位置には、高温のオイルが貯留されている。
サブポンプ13がON状態となってからS秒が経過し、ステップS4においてYESと判断すると、ステップS5に進み、サブポンプ13に対しOFF指令を発する。その後、ステップS6へ進む。ステップS6では、エンジン1が始動したか否かの判断を行う。未だエンジンが始動しておらず、ステップS6においてNOと判断するときは、ステップS7へ進む。ステップS7では、未だイグニションがON状態を継続しているか否かの判断を行う。イグニションがON状態を継続しており、ステップS7でYESと判断するときはエンジンが始動しているか否か(ステップS6)の監視を継続する。一方、イグニションがOFFとされていており、ステップS7において、NOと判断するときは、処理は終了する(エンド)。運転者がイグニションをOFFとしたときは、運転者の意思はエンジンを始動させないと予想できるので、一旦処理を終了する。
ステップS6でYESと判断するときは、ステップS8においてサブポンプ13に駆動指令を発し、ON状態とする。また、これに引き続き、ステップS9において駆動時間S秒のカウントを行う。このS秒は、蓄熱タンク11内に残留している高温の燃料をほぼ全量吐出することができる時間である。高温の燃料を全量吐出し終わった後は、ステップS10において、サブポンプ13をOFF状態とする。これにより、サブポンプ13を駆動する電力を抑制することができる。
ステップS8においてサブポンプ13がON状態とされたとき、エンジン1は稼動様態にある。このため、クランクシャフト3を駆動源とするメインポンプ10は駆動状態となっている。メインポンプ10が駆動されることにより、オイルパン6内のオイルは第1オイル通路9を通じて吸い上げられる。吸い上げられたオイルはエンジン各部へ供給される。このオイルには第2オイル通路12を構成する排出側パイプ12bを通過したオイルが合流する。このオイルは、蓄熱タンク11内で保温されていたものである。このように高温で粘度の低いオイルが第1オイル通路9を通過することにより、第1オイル通路9における圧損を低減することができる。また、メインポンプ10にも高温、低粘度のオイルが通過することにより、メインポンプ10における抵抗も低減することができ、効率向上を期待することができる。さらに、少しでも温度の高いオイルをエンジン各部に供給することにより、フリクションの低減、早期暖機完了を図ることができる。
メインポンプ10は、クランクシャフト3を駆動源としているため、エンジンの稼動状態に応じてメインポンプ10による第1オイル通路9内のオイル流通量、油圧が変動する。このオイル流通量、油圧によっては、排出側パイプ12b内のオイルが急激に第1オイル通路9側に吸い込まれることも想定される。このような状態なった場合、逆止弁14が作用し、吐出パイプ12dから排出側パイプ12bへオイルが吸い出されることは抑制される。このため、吐出口12d1からエアが吸い込まれることを抑制することができる。この結果、エンジン各部へ供給されるオイルにエアが混入することを抑制することができる。
ステップS10においてサブポンプ13をOFF状態とすると、エンジン始動時の一連の処理が終了することとなる。その後、ECU15は、ステップS11へ進み、エンジン1が停止したか否かを監視する。エンジン1が停止し、ステップS11においてYESと判断するときはステップS12へ進む。ステップS12では、水温センサ16からのデータに基づいて、水温がT以上となっているかの判断を行う。この水温Tは、次回冷間始動においてエンジン1の有効な暖機を行うことができるオイルの温度を規定するものである。水温とオイルの温度とは相関関係を有しているため、水温を参酌することによりオイルの温度を推定するものである。水温が水温Tに達していないときはステップS12においてNOと判断し、ステップS13へ進む。ステップS13では、次回のエンジン始動時に利用することができる温度に達したオイルが蓄熱タンク11内に貯留されていないことを示すべく、オイルフラグ貯留フラグをOFFとする。
一方、ステップS12においてYESと判断したときは、ステップS14へ進み、サブポンプ13をON状態とする。また、これに引き続き、ステップS15において駆動時間S秒のカウントを行う。このS秒は、オイルパン6から供給される高温のオイルによって蓄熱タンク11を満たすことができる量を送油することができるサブポンプ13の駆動時間である。サブポンプ13を駆動開始後、S秒が経過すると、ステップS16においてサブポンプ13をOFF状態とする。また、これに引き続き、ステップS17において、蓄熱タンク11内に高温のオイルが貯留されていることを示すオイル貯留フラグをONとする。これにより、次回のエンジン1の始動に備えることができる。
上記実施例は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。例えば、上記実施例におけるECU15が行う制御は種々変更することができる。例えば、エンジン始動時にオイルが所定の温度に達しているときはサブポンプ13の駆動を中止するようにすることができる。例えば暖機完了している状態のエンジン1が一旦停止され、その後、再始動するような場合にはサブポンプ13の駆動を中止し、電力消費を抑制することができる。また、簡易な制御とし、エンジン始動時、エンジン停止時には必ずサブポンプ13を駆動し、蓄熱タンク11からのオイルの吐出、蓄熱タンク11へのオイルの供給を行うようにすることもできる。
潤滑装置を組み込んだエンジンの概略構成を示した説明図である。 エンジンのクランクシャフトの周辺をその側方から見た状態を示す説明図である。 潤滑装置の制御の一例を示すフロー図である。
符号の説明
1 潤滑装置
2 エンジン
3 クランクシャフト
3a ジャーナル
4 シリンダブロック
5 シリンダヘッド
6 オイルパン
7 コンロッド
8 ピストン
9 第1オイル通路
10 メインポンプ
11 蓄熱タンク
12 第2オイル通路
12a 供給側パイプ
12b 排出側パイプ12
12c 連通パイプ
12d 吐出パイプ
12d1 吐出口
13 サブポンプ
14 逆止弁
15 ECU
16 水温センサ
17 イグニション

Claims (8)

  1. オイルタンク内のオイルをメインポンプによってエンジン各部へ供給する第1オイル通路と、
    蓄熱タンク内のオイルをサブポンプによってクランクシャフト周辺へ供給する吐出口が設けられた第2オイル通路と、
    を備えたことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  2. 請求項1記載のエンジンの潤滑装置において、
    前記第2オイル通路は、その一端が前記第1オイル通路に接続されるとともに、逆止弁を備えたことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  3. 請求項1記載のエンジンの潤滑装置において、
    前記第2オイル通路の他端は、前記オイルタンクに接続されたことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  4. 請求項1記載のエンジンの潤滑装置において、
    前記第2オイル通路の他端は、前記オイルタンクに接続され、前記サブポンプは、前記オイルタンクと前記蓄熱タンクとの間に配置されたことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  5. 請求項1記載のエンジンの潤滑装置において、
    前記サブポンプは、エンジン始動前に前記蓄熱タンク内のオイルを前記クランクシャフト周辺へ供給することを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  6. 請求項1記載のエンジンの潤滑装置において、
    前記サブポンプは、次回の暖機に用いるオイルを前記蓄熱タンクへ送油する駆動を行うことを特徴とするエンジンンの潤滑装置。
  7. 請求項1記載のエンジンの潤滑装置において、
    前記サブポンプの駆動制御を行う制御部を備え、
    当該制御部は、オイルタンク内のオイルの温度又は当該オイルの温度と相関関係を有する値を参酌して前記サブポンプの駆動制御を行うことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
  8. 請求項1記載のエンジンの潤滑装置において、
    前記サブポンプの駆動制御を行う制御部を備え、
    当該制御部は、エンジン始動を予測するセンサの検知結果に基づいて前記サブポンプの駆動制御を行うことを特徴とするエンジンの潤滑装置。
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