JP5556006B2 - 車両用ドア構造 - Google Patents

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Description

本発明は、ドア内面の構造に関し、車両のドアの内装技術の分野に属する。
車両のドアの内面には一般にドアトリムが設けられていると共に、このドアトリムにはドア開閉ハンドル、ウインドガラス開閉スイッチ、アームレスト等種々の装備が設けられる。その場合に、ウインドガラス開閉スイッチやアームレストは、例えば、ドアトリムの側面部から車内側に突出して略車両前後方向に延びる突出部を設け、該突出部の上面部を利用して設けられる。
ここで、前記ウインドガラス開閉スイッチ等の操作部に対する夜間の操作性を改善するため照明装置が設けられる場合がある。例えば、特許文献1には、この照明装置を、ドアトリムの側面部における前記操作部の上方に設けられたドア開閉ハンドル収納用凹部を利用して設けたものが開示されている。詳しく説明すると、ドアのインナパネルにおける前記凹部の上面部近傍に発光部材を取り付けると共に、発光部材から照射された光を拡散させる透光部材(レンズ)を前記凹部の上面に孔部を設けて取り付け、前記発光部材から照射された光を透光部材を介して操作部に照射するように構成されている。このような構成によれば、透光部材により照射光を拡散させて、和らいだ光で操作部を照明することができる。
特開平9−86273号公報
ところで、特許文献1に記載のものにおいては、ドアに側突があって衝撃荷重が作用したときに、該ドアのインナパネルの変形に伴ってドアトリムの凹部が車内側に押し潰され、その結果、透光部材が破損し、あるいはドアトリムから外れて車幅方向内方(側方)に飛散する虞がある。
そこで、本発明は、透光部材を設けた場合に、側突時に該透光部材がドアの側方に飛散するのを防止可能な車両用ドア構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するために、本発明は、次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明は、ドアトリムの側面部から車内側に突出して略車両前後方向に延びる突出部が設けられていると共に、該突出部の上面部の前部に操作部が設けられ、かつ該操作部に発光源からの照明光を透光部材を介して照射するように構成された車両用ドア構造であって、前記上面部における前記操作部の後方から上方に延びるグリップが設けられていると共に、該グリップの内部に、該グリップの前縁部に設けられた孔部を介して前記操作部に照明光を照射可能なように前記透光部材が配設されており、かつ、前記上面部における前記グリップよりも後方の部分は乗員の腕が載置されるアームレストを構成していると共に、前記ドアトリムにおける前記上面部よりも下方の側面部は、該上面部の車幅方向内端から下方に延び、該下方の側面部における前記グリップの下方に位置する部分に、車外側に窪まされることにより収納部が設けられ、この収納部を構成する窪みによって、前記上面部の下方に、これにほぼ平行に車幅方向に延びる面部が形成され、かつ、前記上面部におけるアームレスト構成部分に、上下に貫通し、前後に長い開口が形成されていると共に、該開口の車幅方向左右の縁部を連結する橋渡し部が設けられ、該橋渡し部に、車幅方向の衝撃荷重が入力されたときに該橋渡し部を折曲させるための折曲部が設けられることにより、前記上面部における前記グリップが設けられる部分は、その後方のアームレスト構成部分よりも剛性が高くされていることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の車両用ドア構造において、ドアの外面を構成するアウタパネルと前記ドアトリムとの間に、衝撃吸収部材が配設されていることを特徴とする。
また、請求項3に記載の発明は、前記請求項1または請求項2に記載の車両用ドア構造において、前記グリップは、ドアトリムとは別部材により構成されていると共に、前記グリップの上端部が、前記ドアトリムの側面部に接続されており、かつ、前記グリップの下端部と前記ドアトリムの上面部との接続剛性は、前記グリップの上端部と前記ドアトリムの側面部との接続剛性よりも低くされていることを特徴とする。
また、請求項4に記載の発明は、前記請求項3に記載の車両用ドア構造において、前記グリップの内部に、前記発光源として発光部材が設けられていると共に、該発光部材への給電ラインは、前記グリップの上端部から前記発光部材に配策されていることを特徴とする。
次に、本発明の効果について説明する。
まず、請求項1に記載の発明によれば、透光部材は、ドアトリムの上面部における操作部の後方から上方に延びるグリップの内部に設けられているから、つまり透光部材の車幅方向内方にはグリップを構成する部分が存在しているから、側突によりグリップに側方から衝撃が加わったとしても、前記グリップを構成する部分により透光部材の車幅方向内方への移動が阻止される。すなわち、側突時に、透光部材がドアの車内側側方に飛散するのが防止されることとなる。
また、グリップは上面部から上方に延びるように設けられていると共に、透光部材は、グリップの前縁部に設けられた孔部を介して照明光を照射可能なように設けられているので、例えば透光部材及び孔部をグリップの高さ方向中間付近やそれよりも上方に設けることにより、操作部と透光部材とを離間させて、和らいだ照明光を操作部に照射することができる。また、照明光はグリップの前縁部から前方斜め下方に照射されることとなるので、ドア側方の乗員の視界に照明光が直接入らず、不快感を生じさせることもない。
また、この発明によれば、前記上面部における前記グリップの後方の部分が、乗員の腕が載置されるアームレストを構成している場合に、前記上面部における前記グリップが設けられた部分は、その後方のアームレスト構成部分よりも剛性が高くされているから、ドアに側突があった場合に、前記上面部における前記グリップが設けられた部分の方が、その後方のアームレスト部分よりも破損しにくくなる。すなわち、側突時に、上面部におけるアームレスト構成部分を破損させて衝撃吸収を行いつつ、グリップ及び透光部材の破損を抑制し、かつこの破損による透光部材の飛散を抑制することができる。
その場合に、前記ドアトリムにおける上面部よりも下方の側面部は、該上面部の車幅方向内端から下方に延びていると共に、該下方の側面部における前記グリップの下方に位置する部分が車外側に窪まされているので、前記上面部以外にも車幅方向に延びる面部が形成されることとなる。したがって、ドアトリムにおける前記グリップの下方に位置する部分の剛性、特に車幅方向の力が入力されたときにおける車幅方向剛性が向上することとなる。また、前記上面部におけるアームレスト構成部分に開口が形成され、該開口の車幅方向左右の縁部を連結する橋渡し部に、車幅方向の衝撃荷重が入力されたときに該橋渡し部を折曲させるための折曲部が設けられることにより、ドアに側突があった場合、上面部におけるグリップが設けられた部分がその後方の部分よりも破損しにくくなる。すなわち、側突時に、上面部におけるアームレスト構成部分を破損させて衝撃吸収を行いつつ、グリップ及び透光部材の破損を抑制し、かつこの破損による透光部材の飛散を抑制することができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、ドアのアウタパネルと前記ドアトリムとの間には、衝撃吸収部材が配設されているから、側突時に前記上面部に加わる変形応力が緩和されることとなる。したがって、ドアトリムの上面部におけるグリップの接続部分ひいてはグリップ及び透光部材の破損が抑制されると共に、この破損による透光部材の飛散が抑制されることとなる。
また、請求項3に記載の発明によれば、前記グリップがドアトリムとは別部材により構成されていると共に、前記グリップの上端部が前記ドアトリムの側面部に接続されている場合に、前記グリップの下端部と前記ドアトリムの上面部との接続剛性は、前記グリップの上端部と前記ドアトリムの側面部との接続剛性よりも低くされているから、側突があった場合に、前記グリップの下端部と前記ドアトリムの上面部との接続が、前記グリップの上端部と前記ドアトリムの側面部との接続よりも先に解除されることとなる。したがって、その後、上面部が大きく変形したとしても、この変形による応力がグリップに伝達されにくくなり、その結果、グリップ及び透光部材の破損が抑制されると共に、この破損による透光部材の飛散が抑制されることとなる。
また、請求項4に記載の発明によれば、前記グリップの内部に前記光源としての発光部材が設けられている場合に、該発光部材への給電ラインは、前記グリップの上端部から前記発光部材に配策されているから、前記グリップの下端部と前記ドアトリムの上面部との接続の解除が、給電ラインにより阻害されることがない。
以下、本発明の実施の形態に係る車両用ドア構造について説明する。
図1は、本発明に係るドアトリム構造が適用された車両のフロントドア1を車内側から見た側面図である。この図に示すように、本発明に係るドアトリム構造が適用された車両のフロントドア1は、ドア本体2と、該ドア本体2の車内側を覆うドアトリム10とを有している。
ドア本体2は、図2に示すように、ドア1の外面を構成するアウタパネル3と、該アウタパネル3の車内側に設けられたインナパネル4とを有し、これらのパネル3,4により中空体として構成されている。インナパネル4には開口部4aが設けられ、該開口部4aは、ウインドガラス昇降用のウインドレギュレータ等が取り付けられる樹脂製のモジュールプレート5により覆わるようになっている。
図1、図2に示すように、ドア1の外面を構成するアウタパネル3と前記ドアトリム10との間には、後述するアシストグリップ14の下方となる位置に、発泡樹脂等により構成された第1、第2衝撃吸収部材41,42が配設されている。ここで、第1衝撃吸収部材41は、ドア本体2内で前後に延びる衝撃吸収用のインパクトバー6に固定され、第2衝撃吸収部材42はドアトリム10に固定されている。
次に、ドアトリム10について詳しく説明すると、該ドアトリム10は、前記インナパネル4及びモジュールプレート5にクリップやネジで固定されていると共に、図3にも示すように、下部側が車内側に突出(膨出)した形状とされている(突出部10Aを構成している)。詳しく説明すると、ドアトリム10は、上側側面部10aと、該側面部10aの下端から車内側にほぼ水平に突出して設けられると共に略車体前後方向に延び、前記突出部10Aの上面を構成する上面部10bと、該上面部10bの車幅方向外端から下方に延びる下側側面部10cとを有している。ここで、上側側面部10aは請求項1における側面部に対応し、下側側面部10cは請求項1における上面部よりも下方の側面部に対応する。
図1、図3に示すように、ドアトリム10の上面部10bの前部は、前側ほど高くなるように傾斜していると共に、操作部CSが設けられている。詳しく説明すると、上面部10bの前部には凹部10dが形成されていると共に、該凹部10d内にはウインドガラス開閉操作スイッチSWが配設されている。
一方、ドアトリム10の上面部10bの前部(傾斜している部分)よりも後方の部分(以下、単に後部という)は車体前後方向においてほぼ平坦とされており、フロントドア1側方のフロントシートに着座する乗員Pの腕を載置するためのアームレストARとして構成されている。また、このアームレストARの前部側には、前記ドアトリム10の上端部近傍まで前方斜め上方に延びるアシストグリップ14が設けられている。
ドアトリム10の下側側面部10cには、図1〜図3に示すように、車外側に窪まされることにより収納部SYが形成されている。ここで、この窪み量は、前記グリップ14が接続される前後位置の方がそれよりも後側よりも大きくされている。詳しく説明すると、図9に示すように、前側の窪み量X1>後側の窪み量X2とされている。そして、これにより、上面部10bの下方にもこれにほぼ平行な面部10xが形成されることとなり、前記上面部11bにおける前記グリップ14が接続される部分の剛性が、その後方のアームレストAR構成部分の剛性よりも高くなる。
図3に示すように、ドアトリム10は、該トリム10とほぼ同形状のドアトリム本体11と、該ドアトリム本体11における前記上面部10bに対応する部分の後部(アームレストARを構成する部分)の上面に設けられた装飾用の被覆材12と、該被覆材12の上面に設けられた弾性材13とを有している。
その場合に、図4に示すように、ドアトリム本体11の上面部11bにおけるアームレストARを構成する部分、すなわち被覆材12の下方には、上下に貫通し、前後に長い略矩形状の開口11dが設けられている(なお、後述する橋渡し部11h、11iにより前後に3分割されている)。これは、ドアトリム10の上面部10bにおけるグリップ14が接続される部分の車幅方向荷重に対する剛性を確保しつつ、その後方のアームレストAR構成部分の同剛性を小さくすることを目的としている。
被覆材12は、樹脂製であり、図5〜図7に示すように、前記上面部11bの開口11dを覆う形状とされていると共に、基面部12aの裏面には、下方に延び、開口11dの車幅方向外側の縁部11eに係合する複数の係合爪部12c…12cと、下方に延び、開口11dの車幅方向内側の縁部11fの下方に形成されたボス部11g,11gに螺子N1,N1で固定される複数の固定爪部12d,12dとが設けられている。
ここで、図4に示すように、上面部11bの開口11dの前部側及び後部側には、該開口11dの車幅方向左右の縁部11e,11fを連結する前後一対の棒状の橋渡し部11h,11iが前後に間隔を開けて設けられている。これらの橋渡し部11h,11iは、開口11dが形成された上面部11bの後部側の形状維持のために設けられている。その場合に、前側の橋渡し部11hは、車幅方向外端部が車幅方向内端部よりも前方に位置するように車幅方向に対して傾斜し、後側の橋渡し部11iは、車幅方向外端部が車幅方向内端部よりも後方に位置するように車幅方向に対して傾斜している。
また、図4、図6に示すように、橋渡し部11h,11iには、車幅方向の中間付近に、上下方向にZ字状に折れ曲がるZ字状折曲部11jがそれぞれ設けられている。このZ字状折曲部11jは、基面部11aから橋渡し部11h,11iに車幅方向の衝撃荷重が入力されたときに、該Z字状折曲部11jの上側折曲部11j1及び下側折曲部11j2にそれぞれ応力集中を起させ、これらの折曲部11j2間の応力集中の大小関係にしたがって橋渡し部11h,11iを上方または下方に折曲させるものである。
また、後側の橋渡し部11iは、前側の橋渡し部11hよりも細くされ、すなわち断面積が小さくされている。これは、乗員Pの胴体が、後側の橋渡し部11iの方に近いので、乗員Pの胴体が上面部11bに当接したときに、前側の橋渡し部11hよりも速やかに変形可能とさせることを目的としている。
なお、橋渡し部11h,11iのZ字状折曲部11jの上端11jtは、被覆材12の底面に当接して、被覆材12を下方から支持しており、これにより、乗員Pの腕が載置された状態における被覆材12の下方への撓み等が防止されるようになっている。
また、図5〜図7に示すように、前記被覆材12には、車幅方向の中間付近において、前後に直線状に断続的に延びる複数のスリット12e…12eが形成されている。ここで、このようにスリット12e…12eが形成された被覆材12の強度は、乗員Pが腕を載置しただけでは変形することはないが、車幅方向からの衝撃荷重の入力時には該スリット12e…12e位置において折曲して車幅方向に折り畳まれるように設定されている。
次に、前記アシストグリップ14の構造について詳しく説明する。
アシストグリップ14は、図8、図9に示すように、上下に延びる筒状の樹脂製の部材であり、車内側の面を構成する表側部材21と、車外側の面を構成する裏側部材22とにより構成されている。
裏側部材22の下部には下方に突出する突出部22aが設けられ、該突出部22aが前記被覆部材12の前部側に設けられた凹部12g(図5参照)に嵌合されると共に、該突出部22aから下方に突出して設けられたクリップ22bが、前記凹部12gに設けられた孔部12hに挿通され、これにより、裏側部材22の下部が被覆部材12すなわちドアトリム10の上面部10bに接続(係止)されるようになっている。なお、ドアトリム本体11の上面部11bには、被覆部材12の凹部12が嵌る凹部11rが設けられていると共に、該凹部11rには孔部11sが形成されており、これにより、前記クリップ22bと凹部11rとの干渉、及びボス部11gに螺子N1で固定される固定爪部12dと凹部11rとの干渉を防止するようになっている。
また、裏側部材22の上部にはドアトリム本体11の上側側面部11aへの固定面部22cが設けられており、該固定面部22aにはドアトリム本体11の上側側面部11a側に突出する突出部22dが設けられて、該突出部22dが前記側面部11aに設けられた凹部11gに嵌合されると共に、前記固定面部22aと前記側面部11aとが上下2ケ所で螺子N2,N2により螺子止めされ、これにより、裏側部材22の上部がドアトリム10の上側側面部10a(11a)に接続(結合)されるようになっている。そして、このような接続構造により、前記グリップ14の下端部と前記ドアトリム本体11の上面部11bとの接続剛性が、前記グリップ14の上端部と前記ドアトリム本体11の側面部11aとの接続剛性よりも低くなっている。
また、本実施の形態においては、図8、図9に示すように、前記アシストグリップ14の内部に、前記ドア開閉用操作部CSに照明光を照射する照明装置30が配設されている。この照明装置30は、照明光を発光するLEDユニット31と、グリップ14の高さ方向中間付近よりも上方に設けられ、前記LEDユニット31で発生した照明光を拡散させるレンズ32とを有し、LEDユニット31で発生して、前記レンズ32を透過した照明光を、前記アシストグリップ14の裏側部材22の前縁部22aに設けられた孔部22eを介して前記操作部CSに照射すると共に、その際、前記レンズ32を介して照射光を拡散させることにより、和らいだ光で照射するようになっている。なお、LEDユニット31及びレンズ32は、表側部材21,及び裏側部材22の内面に立設された複数の爪部材21f…21f,22f…22fにより保持されるようになっている。また、孔部22eの径は、レンズ32の径よりも小さくされている。
LEDユニット31に電力を供給する給電ライン33は、ドア本体2側からアシストグリップ14の上端部の固定面部22cを貫通してグリップ14の内部空間に引き込まれ、LEDユニット21に接続されるようになっている。
次に、本実施の形態の作用、効果について説明する。
まず、照明装置30のレンズ32は、ドアトリム10の上面部10bにおける操作部CSの後方から上方に延びるグリップ14の内部に設けられているから、つまりレンズ32の車幅方向内方にはグリップ14を構成する内側部材21が存在しているから、側突によりグリップ14に側方から衝撃が加わったとしても、内側部材21によりレンズ32の車幅方向内方への移動が阻止される。すなわち、側突時に、レンズ32がドア10の車内側側方に飛散するのが防止されることとなる。
また、グリップ14は上面部10bから上方に延びるように設けられていると共に、レンズ32はグリップ14の裏側部材22の前縁部22aに設けられた孔部22eを介して照明光を照射可能なように設けられており、かつ、レンズ32はグリップ14の高さ方向中間よりも上方に設けられているので、操作部CSとレンズ32とを離間させて、和らいだ照明光を操作部CSに照射することができる。また、照明光はグリップ14の前縁部22aから前方斜め下方に照射されることとなるので、ドア1の側方の乗員Pの視界に照明光が直接入らず、不快感を生じさせることもない。
また、ドアトリム本体11の上面部11bに上下に貫通する開口11dが設けられているから、側突等により乗員が上面部11bに当接して該上面部11bに車幅方向から衝撃荷重が入力されたときに、該上面部11bの変形が可能となる。
その場合に、開口11dの車幅方向左右の縁部11e,11f間を連結する橋渡し部11h,11iが前後に間隔を開けて設けられていると共に、前側の橋渡し部11hは、車幅方向外端部が車幅方向内端部よりも前方に位置するように車幅方向に対して傾斜し、後側の橋渡し部11iは、車幅方向外端部が車幅方向内端部よりも後方に位置するように車幅方向に対して傾斜しているから、開口11dを設けた場合でも、通常時におけるドアトリム本体11の上面部11bの形状維持に必要な強度を傾斜方向の異なる2つの橋渡し部11h,11iにより前後の2点で良好に確保することができる。また、前述のように橋渡し部11h,11iは車幅方向に対して傾斜していることにより、上面部11bに車幅方向から衝撃荷重が入力されたときに、橋渡し部11h,11iが図4に仮想線で示すように前後に撓みながら倒れることとなる。すなわち橋渡し部11h,11iが突っ張りにくくなる。したがって、橋渡し部11h,11iを設けても、側突時に上面部11bが車幅方向に圧潰しやすくなり、衝撃吸収性能が十分に確保されることとなる。
また、前記上面部11bの上面を覆う被覆材12に、前後に延びるスリット12e…12eが形成されているから、車幅方向から衝撃荷重が入力されたときに、被覆材12がスリット12e…12eにおいて折曲して車幅方向への変形が促進されることとなる。したがって、被覆材12が比較的硬質の場合でも側突時における衝撃吸収性能を十分に確保することができる。
このように、ドアトリム10の上面部10bにおける前記グリップ14の後方の部分が、乗員Pの腕が載置されるアームレストARを構成している場合に、前記上面部10bにおけるグリップ14が設けられた部分は、その後方のアームレストAR構成部分よりも剛性が高くされているので、ドア1に側突があった場合に、前記上面部10bにおける前記グリップ14が設けられた部分の方が、その後方のアームレストAR部分よりも破損しにくくなる。すなわち、側突時に、上面部10bにおけるアームレストAR構成部分を破損させて衝撃吸収を行いつつ、グリップ14及びレンズ32の破損を抑制し、かつこの破損によるレンズ32の飛散を抑制することができる。
また、前記ドアトリム10における上面部10bよりも下方の下側側面部10cは、該上面部10bの車幅方向内端から下方に延びていると共に、該下側側面部10cにおけるグリップ14の下方に位置する部分が、車外側に窪まされているので、前記上面部10b以外にも、車幅方向に延びる面部10xが形成されることとなる。したがって、ドアトリム10におけるグリップ14の下方に位置する部分の剛性、特に車幅方向の力が入力されたときにおける車幅方向剛性が向上することとなる。したがって、ドア1に側突があった場合、上面部10bにおけるグリップ14が設けられた部分が、前後方向においてそれ以外の部分よりも破損しにくくなる。すなわち、側突時に、上面部10bにおけるアームレストAR構成部分を破損させて衝撃吸収を行いつつ、グリップ14及びレンズ32の破損を抑制し、かつこの破損によるレンズ32の飛散を抑制することができる。
また、ドア1のアウタパネル3と前記ドアトリム10との間には、第1、第2衝撃吸収部材41,42が配設されているから、側突時に前記上面部10bに加わる変形応力が緩和されることとなる。したがって、ドアトリム10の上面部10bにおけるグリップ14の接続部分ひいてはグリップ14及びレンズ32の破損が抑制されると共に、この破損によるレンズ32の飛散が抑制されることとなる。
また、グリップ14の下端部とドアトリム10の上面部10bとの接続剛性は、グリップ14の上端部とドアトリム10の側面部10aとの接続剛性よりも低くされているから、側突があった場合に、グリップ14の下端部とドアトリム10の上面部10bとの接続が、グリップ14の上端部とドアトリム10の側面部10aとの接続よりも先に解除されることとなる。したがって、その後、上面部10aが大きく変形したとしても、この変形による応力がグリップ14に伝達されにくくなり、その結果、グリップ14及びレンズ32の破損が抑制されると共に、この破損によるレンズ32の飛散が抑制されることとなる。
また、LED31への給電ライン33は、グリップ14の上端部から前記LED31に配策されているから、グリップ14の下端部とドアトリム10の上面部10bとの接続の解除が、給電ライン33により阻害されることがない。
なお、本実施の形態においては、発光源はLEDにより構成されてアシストグリップの内部に設けられているが、請求項1から請求項3に記載の発明はこれに限定されるものではなく、例えば発光源が光ファイバの先端部で構成され、LED等の発光素子自体はグリップ以外の部分に配設されているものも含む。
また、本実施の形態においては、グリップ14はドアトリム本体11とは別部材として構成されているが、請求項1に記載の発明はこれに限定されるものではなく、例えばドアトリム本体にグリップが一体形成されているものも含む。
また、本実施の形態においては、ドア1はフロントドアであるが、本発明はリヤドアにも適用可能である。
本発明によれば、ドアトリムの側面部から車内側に突出して略車両前後方向に延びる突出部が設けられていると共に、該突出部の上面部の前部に操作部が設けられ、かつ該操作部に発光源からの照明光を透光部材を介して照射するように構成された車両用ドア構造において、側突時に透光部材がドアの側方に飛散するのを防止することができ、自動車産業に広く利用可能である。
本発明の第1の実施の形態に係る車両用ドア構造が適用されたドア、及びシートを車室内から見た図である。 図1のA−A断面図である。 ドアトリムの車室内方斜め後方からの単体斜視図である。 図1のB矢視図である。 被覆材及びクッション材を取り外した状態における図4相当の図である。 図5のC−C断面図である。 図5のD−D断面図である。 図1のグリップ部分の拡大図である。 図8のE−E断面図である。
符号の説明
1 フロントドア
3 アウタパネル
10 ドアトリム
10a 上側側面部(側面部)
10b 上面部(突出部の上面部)
10c 下側側面部(ドアトリムの側面部における上面部よりも下方の部分)
10A 突出部
11 ドアトリム本体
11d 開口
12 被覆材
12e スリット
14 アシストグリップ(グリップ)
21 表側部材
22 裏側部材
22a 前縁部(グリップの前縁部)
22e 孔部(グリップの前縁部に設けられた孔部)
30 照明装置
31 LED(発光源、発光部材)
32 レンズ(透光部材)
33 給電ライン
41,42 衝撃吸収部材
AR アームレスト
CS 操作部
SY 収納部

Claims (4)

  1. ドアトリムの側面部から車内側に突出して略車両前後方向に延びる突出部が設けられていると共に、該突出部の上面部の前部に操作部が設けられ、かつ該操作部に発光源からの照明光を透光部材を介して照射するように構成された車両用ドア構造であって、
    前記上面部における前記操作部の後方から上方に延びるグリップが設けられていると共に、
    該グリップの内部に、該グリップの前縁部に設けられた孔部を介して前記操作部に照明光を照射可能なように前記透光部材が配設されており、かつ、
    前記上面部における前記グリップよりも後方の部分は乗員の腕が載置されるアームレストを構成していると共に、
    前記ドアトリムにおける前記上面部よりも下方の側面部は、該上面部の車幅方向内端から下方に延び、該下方の側面部における前記グリップの下方に位置する部分に、車外側に窪まされることにより収納部が設けられ、
    この収納部を構成する窪みによって、前記上面部の下方に、これにほぼ平行に車幅方向に延びる面部が形成され、かつ、
    前記上面部におけるアームレスト構成部分に、上下に貫通し、前後に長い開口が形成されていると共に、該開口の車幅方向左右の縁部を連結する橋渡し部が設けられ、
    該橋渡し部に、車幅方向の衝撃荷重が入力されたときに該橋渡し部を折曲させるための折曲部が設けられることにより、前記上面部における前記グリップが設けられる部分は、その後方のアームレスト構成部分よりも剛性が高くされていることを特徴とする車両用ドア構造。
  2. 前記請求項1に記載の車両用ドア構造において、
    ドアの外面を構成するアウタパネルと前記ドアトリムとの間に、衝撃吸収部材が配設されていることを特徴とする車両用ドア構造。
  3. 前記請求項1または請求項2に記載の車両用ドア構造において、
    前記グリップは、ドアトリムとは別部材により構成されていると共に、
    前記グリップの上端部が、前記ドアトリムの側面部に接続されており、
    かつ、前記グリップの下端部と前記ドアトリムの上面部との接続剛性は、前記グリップの上端部と前記ドアトリムの側面部との接続剛性よりも低くされていることを特徴とする車両用ドア構造。
  4. 前記請求項3に記載の車両用ドア構造において、
    前記グリップの内部に、前記発光源として発光部材が設けられていると共に、
    該発光部材への給電ラインは、前記グリップの上端部から前記発光部材に配策されていることを特徴とする車両用ドア構造。
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