JP5554450B2 - 2−(アリールアミノ)−3h−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボキサミド誘導体およびmpges−1阻害剤としてのこれらの使用 - Google Patents
2−(アリールアミノ)−3h−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−6−カルボキサミド誘導体およびmpges−1阻害剤としてのこれらの使用 Download PDFInfo
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Description
mPGES阻害剤は、以下に記載されているように、より特異的な形式でPGE2の発生を遮断するので、これほど良い副作用プロファイルを示すことができる。
NSAIDおよびCOX−2阻害剤は、COX酵素の一方または両方のアイソフォームの阻害を介して炎症および疼痛を減少させる。シクロオキシゲナーゼ(COX)酵素は、多くの細胞および組織で構成的に発現される形態(COX−1)と、大部分の細胞および組織で、炎症反応中に、炎症促進性刺激、例えばサイトカインなどにより誘発される形態(COX−2)の2つの形態で存在する。COXは、アラキドン酸を代謝して、不安定な中間体プロスタグランジンH2(PGH2)とする。PGH2は、さらに代謝されて、PGE2、PGF2α、PGD2、プロスタサイクリンおよびトロンボキサンA2を含めた他のプロスタグランジンとなる。これらのアラキドン酸代謝物は、炎症誘発作用を含め、明白な生理学的および病態生理学的活性を有することが知られている。PGE2は特に、強力な炎症誘発性メディエーターであることが知られ、さらに発熱、炎症および疼痛を誘発することも知られている。したがって、PGE2の形成を阻害するという観点で、「NSAID」(非ステロイド性抗炎症薬)および「coxib」(選択的COX−2阻害剤)を含めた多くの薬物が開発された。これら薬物は、COX−1および/またはCOX−2の阻害によって主に作用し、したがってPGE2の形成を減少させる。
しかし、COXの阻害は、PGH2の下流のすべての代謝物の形成を減少させ、これらのうちのいくつかは有利な特性を有することが知られていることから不都合がある。したがって、この点を考慮すると、COXの阻害により作用する薬物は、有害な生物学的作用を引き起こすことが知られている/疑われている。
例えば、NSAIDによるCOXの非選択的阻害は、消化器系副作用を生じ、血小板および腎機能に影響を与えることがある。coxibによるCOX−2の選択的阻害でさえ、このような消化器系副作用は減少させるが、心血管系の問題を起こすと考えられている。
したがって、上述の副作用を生じない炎症性疾患の代替治療により、臨床的に本当の恩恵を受けることになる。特に、PGH2の炎症誘発性メディエーターPGE2への変換を、好ましくは選択的に阻害する薬物は、他の有利なアラキドン酸代謝物の形成を同様に減少させることなく、炎症反応を減少させることが予想され得る。したがって、このような阻害は、上述の望ましくない副作用を軽減することが期待される。
mPGES−1阻害活性を有するベンゾイミダゾールおよびイミダゾピリジン誘導体は、WO2010/034796、WO2010/034797、WO2010/034798、WO2010/034799で開示されている。
PCT/EP2010/052799は、アリール基がある特定の側鎖を有する、広域なクラスの異なる2−アリールアミノベンゾイミダゾールについて記載している。
R1は、ハロ、−C1-3アルキルを表し、直前のアルキル基は1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよく、
R2は、水素、ハロ、−C1-3アルキルを表し、直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよく、
Wは、−C(O)−、−C(O)O−を表し、これらの基は、炭素原子を介して−NH−部分の窒素に結合しており、
Mは、
−C1-6アルキル、−C3-7シクロアルキル(これらのどちらの基も、−F、−OH、−CN、−NH2、−NH(C1-2アルキル)、−N(C1-2アルキル)2、−OC1-3アルキル、−C1-5アルキル、−C3-4シクロアルキル(直前の3つの基の中で、アルキルまたはシクロアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよい)、
または
オキセタニル−、テトラヒドロフラニル−、テトラヒドロピラニル−、アゼチジニル−、ピロリジニル−、ピペリジニル−(これらのすべての基は、フルオロ、−CN、−C1-3アルキル(直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)、
または
フェニル−、ピリジル−、チエニル−、ピロリル−、ピラゾリル−、イミダゾリル−、チアゾリル−、オキサゾリル−、またはイソオキサゾリル−(これらのすべての基は、ハロ、−CNまたは−C1-3アルキル(直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子でさらに置換されていてもよい)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)、
を表し、
R6は、−H、−C1-5アルキル、−C0-2アルキル−C3-5シクロアルキルを表し、直前の2つの基の中で、アルキルまたはシクロアルキルフラグメントは、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよく、
R7は、C1-5アルキル−O−、C3-7シクロアルキル−C0-2アルキル−O−、4〜7員のヘテロシクロアルキル−C0-2アルキル−O−を表し、直前の3つの基の中で、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルフラグメントは、−Fおよび−OC1-3アルキル(直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子でさらに置換されていてもよい)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、
Aは、C1-8アルキル−、フェニル−、ピリジル−、チエニル−、ピロリル−、ピラゾリル−、チアゾリル−、オキサゾリル−、イソオキサゾリル−、フェニル−C1-3アルキル−、チエニル−C1-3アルキル−、ピリジル−C1-3アルキル−、C3-7シクロアルキル−C0-3アルキル−、オキセタニル−C0-3アルキル−、テトラ−ヒドロフラニル−C0-3アルキル、テトラヒドロピラニル−C0-3アルキルを表し、これらの基の中で、アルキル−、シクロアルキル−およびヘテロシクロアルキルフラグメントは、R9aから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、アリールおよびヘテロアリールフラグメントは、R9bから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、
各R9aは、独立して、−F、−Cl、−C1-3アルキルを表し、このアルキルは、−F、−OC1-3アルキルから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、
各R9bは、独立して、−ハロ、−CN;−C1-3アルキルを表し、このアルキルは、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)
またはその塩、特に生理学的に許容されるその塩を提供する。
R6は、−H、−CH3または−CH2CHF2を表す。
別の実施形態では、一般式Iにおいて、A、M、W、R2、R6、R7は、先行する実施形態のいずれかで定義された同じ意味を有し、
R1は、クロロ、フルオロまたは−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表す。
R2は、−H、クロロ、フルオロ、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表す。
R7は、フルオロ、−OCHF2、−OCF3、−OCH2CHF2、−OCH2CF3、−OCH2CH2OCH3、−OCH2CH2OCHF2を表す。
別の実施形態では、一般式Iにおいて、M、W、R1、R2、R6、R7は、先行する実施形態のいずれかで定義された同じ意味を有し、
Aは、C1-4アルキル−、C3-6シクロアルキル−C0-2アルキル−、フェニル−を表し、これらの基の中で、アルキル−およびシクロアルキル−フラグメントは、−F、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、フェニルフラグメントは、−F、−Cl、−Brで置換されていてもよい。
別の実施形態では、一般式Iにおいて、A、W、R1、R2、R6、R7は、先行する実施形態のいずれかで定義された同じ意味を有し、
Mは、
−C1-4アルキル、−C3-5シクロアルキル(これらのどちらの基も−F、−OH、−CN、−NH2、−OCH3、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、シクロプロピルから選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよい)、
または
オキセタニル−、テトラヒドロフラニル−またはピロリジニル−(これらのすべての基が、−F、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)、
または
フェニル−、チエニル−、ピロリル−、ピラゾリル−、イミダゾリル−、チアゾリル−、またはイソオキサゾリル−(これらのすべての基は、−F、−Cl、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)
を表す。
Mは、
メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、−CH2−シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル(これらのすべての基は、−F、−OH、−CN、−NH2、−OCH3、−CH3、−CF3から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよい)を表すか、
A、R1、R2、R6、R7は、先行する実施形態のいずれかで定義された同じ意味を有する)を含む。
本発明のさらなる実施形態は、
Aが、メチル、エチル、プロピル、ブチル(直前の4つの基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)、
またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル(直前の4つの基は、−F、−CH3、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)、
M、R1、R2、R6、R7が、先行する実施形態のいずれかで定義された同じ意味を有する、式Iaの化合物を含む。
R1は、クロロ、フルオロまたは−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表し、
R2は、−H、クロロ、フルオロ、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表し、
R6は、−H;−CH3、−CH2CHF2を表し、
R7は、フルオロ、−OCHF2、−OCF3、−OCH2CHF2、−OCH2CF3、−OCH2CH2OCH3、−OCH2CH2OCHF2を表し、
Aは、メチル、エチル、プロピル、ブチル(直前の4つの基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)、
またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル(直前の4つの基は、−F、−CH3、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)、
Mは、
メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、−CH2−シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル(これらのすべての基は、−F、−OH、−CN、−NH2、−OCH3、−CH3、−CF3から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよい)を表すか、
R1およびR2が、独立して、クロロ、フルオロ、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表し、
A、M、R6、R7が、先行する実施形態のいずれかで定義された同じ意味を有する、式I、IaまたはIbの化合物を含む。
一般的定義:
本明細書中で具体的に定義されていない用語については、本開示および文脈を考慮して当業者に与えられるような意味が与えられるものとする。しかし本明細書において使用される場合、そうでないと特に明示されない限り、以下の用語は、示された意味を有し、以下の慣例に従うものとする。
以下に定義された基、ラジカル、または部分において、炭素原子の数は、多くの場合、基に先行して特定され、例えば、C1-6−アルキルは、1〜6個の炭素原子を有するアルキル基またはラジカルを意味する。一般的に、2つ以上の部分基を含む基に対しては、最後に示された部分基が、ラジカルの結合位置であり、例えば、置換基「アリール−C1-3−アルキル−」は、C1-3−アルキル−基に結合しているアリール基を意味し、ここで、アルキル基が、コア部に、または置換基が結合する基に結合する。
本発明の化合物が化学名の形態と式としてとで表されている場合、矛盾があった場合には、式を優先するものとする。
下位の式において、アステリスクを使用して、定義されたコア分子に接続されている結合を示すことができる。例えばシクロプロピルメチル−基であれば、以下の図で表されよう:
具体的に示されていない限り、本明細書および付随する請求の範囲全体を通して、与えられた化学式または名称は、互変異性体(例えば1H−ベンゾイミダゾールは、3H−ベンゾイミダゾールを含有する対応する化合物と同じとみなすことができる)およびすべての立体、光学および幾何異性体(例えば鏡像異性体、ジアステレオマー、E/Z異性体など・・・)およびそのラセミ体ならびに分離した鏡像異性体の種々の割合の混合物、ジアステレオマーの混合物、またはこのような異性体および鏡像異性体が存在する前述の形態のいずれかの混合物、ならびに薬学的に許容されるその塩を含めた塩およびその溶媒和物、例えば水和物など、例えば遊離化合物の溶媒和物または化合物の塩の溶媒和物などを含めたものなどを包含するものとする。
「薬学的に許容される」という句は、本明細書中では、健全な医学的判断の範囲内で、過剰な毒性、刺激作用、アレルギー反応、または他の問題または合併症なしに、損益比が妥当に釣り合った形で、ヒトおよび動物の組織と接触させて使用するのに適している化合物、物質、組成物、および/または投与形態を指すために用いられる。
本明細書で用いる場合、「薬学的に許容される塩」は、その酸または塩基の塩を作製することによって親化合物が改質される開示化合物の誘導体を指す。薬学的に許容される塩の例として、これらに限定されないが、アミンなどの塩基性残基の無機または有機酸塩;カルボン酸など酸性残基のアルカリまたは有機塩、などが挙げられる。例えば、このような塩として、アンモニア、L−アルギニン、ベタイン、ベネタミン、ベンザチン、水酸化カルシウム、コリン、デアノール、ジエタノール−アミン(2,2’−イミノビス(エタノール))、ジエチルアミン、2−(ジエチルアミノ)−エタノール、2−アミノエタノール、エチレンジアミン、N−エチル−グルカミン、ヒドラバミン、1H−イミダゾール、リジン、水酸化マグネシウム、4−(2−ヒドロキシエチル)−モルホリン、ピペラジン、水酸化カリウム、1−(2−ヒドロキシ−エチル)−ピロリジン、水酸化ナトリウム、トリエタノールアミン(2,2’,2“−ニトリロトリス(エタノール))、トロメタミン、水酸化亜鉛、酢酸、2.2−ジクロロ−酢酸、アジピン酸、アルギン酸、アスコルビン酸、L−アスパラギン酸、ベンゼンスルホン酸、安息香酸、2,5−ジヒドロキシ安息香酸、4−アセトアミド−安息香酸、(+)−樟脳酸、(+)−カンファー−10−スルホン酸、炭酸、ケイ皮酸、クエン酸、シクラミン酸、デカン酸、ドデシル硫酸、エタン−1,2−二スルホン酸、エタンスルホン酸、2−ヒドロキシ−エタンスルホン酸、エチレンジアミン(ethylenediamono)テトラ酢酸、ギ酸、フマル酸、ガラクタル(galacaric)酸、ゲンチシン酸、D−グルコヘプトン酸、D−グルコン酸、D−グルクロン酸、グルタミン酸、グルタル(glutantic)酸、グルタル酸、2−オキソ−グルタル酸、グリセロ−リン酸、グリシン、グリコール酸、ヘキサン酸、馬尿酸、臭化水素酸、塩酸イソ酪酸、DL−乳酸、ラクトビオン酸、ラウリン酸、リジン、マレイン酸、(−)−L−リンゴ酸、マロン酸、DL−マンデル酸、メタンスルホン酸、ガラクタル酸、ナフタレン−1,5−二スルホン酸、ナフタレン−2−スルホン酸、1−ヒドロキシ−2−ナフトエ酸、ニコチン酸、硝酸、オクタン酸、オレイン酸、オロチン酸、シュウ酸、パルミチン酸、パモン酸(エンボン酸)、リン酸、プロピオン酸、(−)−L−ピログルタミン酸、サリチル酸、4−アミノ−サリチル酸、セバシン酸、ステアリン酸、コハク酸、硫酸、タンニン酸、(+)−L−酒石酸、チオシアン酸、p−トルエンスルホン酸およびウンデシレン酸由来の塩が挙げられる。さらなる薬学的に許容される塩は、アルミニウム、カルシウム、リチウム、マグネシウム、カリウム、ナトリウム、亜鉛などのような金属からのカチオンにより形成することができる(Pharmaceutical salts, Berge, S.M.ら, J. Pharm. Sci., (1977), 66, 1-19もまた参照されたい)。
上述されたもの以外の酸の塩で、例えば本発明の化合物を精製または単離するのに有用な塩(例えばトリフルオロ酢酸塩)もまた本発明の一部を構成する。
ハロゲンという用語は、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素を一般的に意味する。
アルキル:
nが2〜nの整数である「C1-n−アルキル」という用語は、単独または別のラジカルと組み合わせた場合のいずれかで、1〜n個のC原子を有する、非環式の、飽和した、分枝または直鎖の炭化水素ラジカルを意味する。例えば、C1-5−アルキルという用語は、ラジカルH3C−、H3C−CH2−、H3C−CH2−CH2−、H3C−CH(CH3)−、H3C−CH2−CH2−CH2−、H3C−CH2−CH(CH3)−、H3C−CH(CH3)−CH2−、H3C−C(CH3)2−、H3C−CH2−CH2−CH2−CH2−、H3C−CH2−CH2−CH(CH3)−、H3C−CH2−CH(CH3)−CH2−、H3C−CH(CH3)−CH2−CH2−、H3C−CH2−C(CH3)2−、H3C−C(CH3)2−CH2−、H3C−CH(CH3)−CH(CH3)−およびH3C−CH2−CH(CH2CH3)−を包含する。
nが3より大きい整数である「C3-n−シクロアルキル」という用語は、単独または別のラジカルと組み合わせた場合のいずれかで、3〜n個のC原子を有する、環状の、飽和した、炭化水素ラジカルを意味する。例えばC3-7−シクロアルキルという用語は、シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシルおよびシクロヘプチルを含む。
「シクロアルキル」という用語はまた、炭素のみからなり、1〜4つの間の環を含有する二環式、三環式または四環式の環構造も含み、この環構造において、このような環はペンダント形式で一緒に結合していてもよく、縮合していてもよい。「シクロアルキル」という用語は、スピロ系および架橋系もさらに包含する。環状炭化水素ラジカルはまた、フェニル環に縮合していてもよい。
したがって、「シクロアルキル」という用語は、適切な原子価が維持される限り、各形態は、共有結合を介して、シクロアルキル(cyclalkyl)環フラグメントの任意の原子に結合することができるので、ラジカルとして示されていない以下の例示的構造を含む:
nが3より大きい整数である「C3-n−ヘテロシクロアルキル」という用語は、単独または別のラジカルと組み合わせた場合のいずれかで、3〜n個の環原子を有する、環状の非芳香族単環式、二環式、三環式またはスピロ環式ラジカルを意味し、この中の少なくとも1個の環原子は、N、OまたはSから選択され、nは、環原子の上限である。環状の炭化水素ラジカルはまた、フェニル環に縮合していてもよい。
ヘテロシクロアルキル基上の置換基は、適切な場合には、ヘテロ原子を含む環系内の任意の原子上に位置することができる。
ヘテロシクロアルキルラジカルの結合位置は、(適切な場合には)ヘテロ原子(例えば窒素原子)を含めた、さらには、環系の一部として存在することができる、任意の縮合した非芳香族炭素環フラグメント上の原子を含めた、非芳香族環系内の任意の原子を介することができる。
本発明の化合物は、当業者に周知の技法に従い、例えば、本明細書のこれより以下および実験のセクションで述べる、またはWO2010/034796、WO2010/034797およびWO2010/034799に記載されている方法と類似の方法で調製することができる。本発明のさらなる態様に従い、式Iの化合物の調製のための方法が提供され、この方法は、例えば以下のスキームA〜Cに従い実施することができる。
ステップa)は、スキームAに記載されている通りに実施することができるが、XIIIにおいて保護されていないカルボン酸部分が存在する場合、添加剤(例えば2,2,2−トリフルオロ−N,O−ビス−(トリメチルシリル)−アセトアミド)の存在下で実施することもできる。
ステップb)は、公知のけん化条件下、例えば水性LiOH、NaOHまたはKOHをエタノール(EtOH)、メタノール(MeOH)、DMF、MeCN、THFまたはジオキサン中で用いて、またはPd/CをMeOH中で用いて実施することができる。
ステップc)のアミド形成は、追加のインサイツの活性化剤、例えば、1−プロピルホスホン酸環状無水物(PPA)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラ−メチル−ウロニウムテトラフルオロボレート(TBTU)、O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチル−ウロニウムヘキサフルオロホスフェート(HBTU)、O−(7−アザベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウム−ヘキサフルオロホスフェート(HATU)、DCC、EDCI、カルボニルジイミダゾール(CDI)、カルボニルジトリアゾール(CDT)、1−クロロ−2−メチル−プロペニル−ジメチルアミン、塩化オキサリルまたは最先端の他の活性化剤を用いて実施することができる。
PG酸がメチルまたはエチル基の場合、XIVからIへの変換はまた、ワンポット法により、例えばトリメチルアルミニウムまたはトリエチルアルミニウムをヘキサン、ジオキサン、THF中で用いて、20〜80℃で行うこともできる。
スキームC(すべての可変基は、請求項1で定義された通りであり、PGアミノは、ベンジリックアミノ基の保護基である):
ステップd)XVIのPGアミノは、当業者に周知であり、本明細書中でこれより以下に例示されている技法に従い取り除くことができる。例えば、XVIは、使用される保護基に応じて、適切な薬剤、例えばトリフルオロ酢酸、HClまたはH2SO4溶液、KOH;Ba(OH)2、炭素上Pd(Pd/C)、ヨウ化トリメチルシリルなどを用いて、または「Protective Groups in Organic Synthesis」、第3版、T.W. Greene & P.G.M. Wutz、Wiley-Interscience(1999)に記載されている他の条件を用いて脱保護することができる。このステップに対する適切な共溶媒は、好ましくは0℃〜100℃の間での、例えば、DCM、THF、MeCN、DMF、DMA、NMPまたは上述の溶媒の混合物などである。
ステップe)のアミド形成は、酸HO−W−Mおよび追加のインサイツの活性化剤、例えばPPA、TBTU、HBTU、HATU、DCC、EDCI、CDI、CTI、1−クロロ−2−メチル−プロペニル−ジメチルアミン、塩化オキサリルを用いて、スキームB、ステップc)と同様に実施するか、または対応する酸塩化物Cl−W−Mを直接用いて、類似の条件下、追加のインサイツの活性化剤なしで実施することができる。
カップリング反応は、塩基、例えばNaOH、KOH、NaHCO3、TEA、DIPEA、ピリジン、DMAPまたは最先端の他の適切な塩基など、および例えばHouben-Weyl、「Methods in Organic Synthesis」、E22a巻、p 425ffに記載されているものなどの存在下で実施するのが好ましい。カップリング反応は、適切な溶媒、例えばDCM、ジオキサン、THF、MeCN、DMF、DMA、NMPなど、または上述の溶媒の混合物の中で実施する。
スキームE(すべての可変基は請求項1で定義された通りであり、PGアミノは、ベンジリックアミノ基の保護基である):
ステップj)は、ステップe)に対して記載されているアミドカップリング条件下、およびNH3をカップリングパートナーとして用いて実施することができ、例えばTHF中の1−クロロ−2−メチル−プロペニル−ジメチルアミンを活性化剤として使用することができる。
ステップk)は、LiAlH4またはBH3を含有する試薬を用いて、例えばR. C. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH, 1989, p. 432-433の中でまとめられた文献で公知の条件下、好ましくはTHF中のLiAlH4を用いて、0〜80℃で実施することができる。
ステップl)は、対応する窒素保護基に対する文献で公知の脱保護手順、例えばヒドラジンでのフタルイミドの処置またはアミド結合の切断を用いて、NaOHなどの塩基を用いて、MeOHまたはEtOH中で、20〜80℃の間の温度で、または酸性条件下、HCl水溶液またはジオキサン中HClを用いて、20〜80℃の間の温度で実施することができる。
スキームH(すべての可変基は、請求項1で定義された通りである):
ステップn)は、文献で公知の還元条件を適用させることによって、例えば水素付加を介して、好ましくは1〜5バールH2の気圧で、Pd/CまたはRa−Niの存在下、MeOH、EtOHまたはTHF中で、任意選択でHClまたはHOAcを触媒として用いて、またはSnCl2/HCl、Zn/HCl、Fe/HCl、Fe−粉末/NH4Cl水溶液を用いて、または例えばR. Larock, Comprehensive Organic Transformations, VCH Verlagsgemeinschaft, Weinheim (1989)などの文献に記載されている手順に従い実施することができる。
mPGESタンパク質の産生
組換え型ヒトmPGES−1を発現するRosetta大腸菌からのミクロソームは、以下に記載されている通り誘導することができる:
Ampicilin(50μg/ml)およびChloramphenicol(34μg/ml)を含む5mlのLBに、冷凍培養物からの細菌を植菌する。200rpm、37℃で8時間インキュベートする。その後、AmpおよびChloroを含有するLB500〜1000mlに、培養物5mlを植菌し、0.8〜1.0のOD640まで増殖させる。誘導前に培養物を+4℃に冷やす。最終濃度400μMのIPTGで培養物の誘導を行う。200rpmで一晩振盪しながら室温18〜23℃でタンパク質を発現させる。
翌日、以下のステップを実施することができる:
1.250mlの遠心分離フラスコ中の細胞を7000rpmで15分間遠心沈殿させる(Beckmann Coulte Avanti J−E遠心機)。
2.250mlの培養物からのペレットを、12.5mlの均質化緩衝液に溶解する。
3.(15mM Tris−HCL、pH8、1mM EDTA、pH8、0.25mMスクロース、2.5mM GSH、50ml緩衝液当たりプロテアーゼ阻害剤1錠)。
4.48%振幅の750W音波発生器で、5×10秒、超音波処理により細胞を分解する。
5.2.5mlのMgCl2(100mM)およびDNase12.5μl(0.8mg/ml)を添加し、氷上で30分間インキュベートする。
6.細菌デブリを遠心沈殿させ、上清を保存する(7000rpm、15分間)。
7.4℃で2時間の超遠心分離(120000×g)により、上清中のタンパク質含有膜を単離する(Sorvall T880ローター)。
8.上清を廃棄し、ペレットを20mMリン酸カリウム緩衝液pH7.4(KH2PO4およびK2HPO4)緩衝液中に超音波処理(5×10秒、30%の50W音波発生器)で溶解し、酵素を等分し、アリコットを−80℃で保存する。
各実験を実施する前に、アリコットの酵素を解凍し、次いでこれを、2.5mM GSHを含有する0.1Mのリン酸カリウム緩衝液pH7.4(KH2PO4およびK2HPO4)緩衝液中に溶解することができる。
本アッセイの目的は、mPGES−1酵素に対する試験化合物の親和性を求めることである。
ユウロピウムクリプテートの蛍光(maxex=307nm、maxem=620nm)およびd2−PGE2(maxex=620nm、maxem=665nm)を測定する。
特定のHTRFの度合を、励起パルス320nmでの、665nmでの発光強度と、620nmでの発光強度の比として測定する。定量化プレートはまた、HTRF比の値からのPGE2濃度の計算のための検量線として、異なる濃度のPGE2を有するウェルも含有する。
酵素アッセイは、高いスループットのアッセイではあるが、その自然環境の中にはない組換え型タンパク質を使用するということが欠点である。したがって、mPGES−1タンパク質を発現するヒト由来の(A549)細胞株を使用する細胞アッセイが確立された。さらに、体内で化合物が血漿タンパク質に結合することができるヒトの状況を模倣するため、アッセイでは50%ヒト血清を添加する。細胞環境におけるmPGES−1の試験および50%ヒト血清の存在という組合せを有することによって、このアッセイは、純粋な酵素アッセイと比べて、mPGES−阻害剤の治療能力を判断するためのより高い関連性を有する。
Cisbioから市販のHTRFキットを用いて(上に記載の通り)、細胞を含まない培地(10μl)内のPGE2の濃度を測定した。試験化合物の非存在下でのPGE2の形成を100%とした。
慣用的ソフトウエアを用いた6〜8点での滴定からIC50値を導いた。
本発明は、これらに限定されないが、炎症性疾患および/またはこれに伴う状態の治療および/または予防を含めた、プロスタグランジンEシンターゼの阻害、特にミクロソームのプロスタグランジンE2シンターゼ−1(mPGES−1)の阻害が治療的利点となる、疾患および/または状態の予防および/または治療に有用な式Iの化合物に関する。
「炎症」という用語は、任意の炎症性疾患、障害または状態それ自体、それに伴う炎症性成分を有する任意の状態、ならびに/または症状として炎症、中でも急性、慢性、潰瘍性、特異的、アレルギー性および壊死性炎症、および当業者に公知の他の炎症形態を含めたものなどを特徴とする任意の状態が含まれることを理解されたい。したがってこの用語にはまた、本発明の目的のため、炎症性疼痛、一般的疼痛および/または発熱が含まれる。
状態が炎症性成分を伴う場合、または状態が症状として炎症を特徴とする場合、本発明の化合物が、炎症性症状および/またはこの状態に伴う炎症の治療に有用となり得ることを当業者であれば認識されよう。
本発明の化合物はまた、例えば対象における骨喪失の減少など、炎症性機序と関連していない作用を有することもできる。このような状態として、骨粗鬆症、変形性関節炎、パジェット病および/または歯周病が挙げられる。
本発明の別の態様は、mPGES−1の阻害が治療的利点となる疾患および/または状態の治療および/または予防のための式Iの化合物の使用である。本発明のさらなる態様は、炎症性疾患および/またはこれに伴う状態の治療および/または予防のための式Iの化合物の使用である。
1.リウマチ性疾患または自己免疫性疾患または筋骨格系疾患:すべての形態のリウマチ性疾患、例えば軟部組織リウマチ、関節リウマチ、リウマチ性多発筋痛症などを含めたもの、反応性関節炎、腱鞘炎、痛風または代謝性関節炎、滑液包炎、腱炎、若年性関節炎、脊椎関節症、例えば椎骨炎、強直性脊椎炎、乾癬性関節症など;サルコイドーシス、線維筋痛、筋炎、多発性筋炎、変形性関節炎、外傷性関節炎、任意の起源の膠原病、例えば全身性エリテマトーデス、強皮症、皮膚筋炎、スティル病、シェーグレン症候群、フェルティー症候群;リウマチ熱およびリウマチ性心疾患、血管の疾患、例えば脈管炎、結節性多発性動脈炎など、ベーチェット症候群、巨細胞性動脈炎、ウェゲナー肉芽腫症、ヘノッホ−シェーンライン紫斑病;乾癬性関節炎、真菌性関節炎、特に上述の状態のいずれかに伴う疼痛を含めたもの;
2.頭痛、例えば前兆を伴う、および伴わない片頭痛、緊張型頭痛、群発性頭痛および異なる起源の頭痛など;
3.交感神経により維持される疼痛、例えば複合性局所性疼痛症候群I型およびII型など;
4.神経障害性疼痛、例えば腰痛、臀部痛、下肢痛、非ヘルペス性神経痛、ヘルペス後神経痛、糖尿病性ニューロパシー、神経損傷誘発性疼痛、後天性免疫不全症候群(AIDS)関連神経障害性疼痛、頭部外傷、毒素および化学療法に起因する神経損傷、幻肢痛、多発性硬化症、神経根引き抜き、有痛性外傷性モノニューロパシー、有痛性多発ニューロパシー、視床痛症候群、脳卒中後疼痛、中枢神経系損傷、術後痛、手根管症候群、三叉神経痛、乳房切除後症候群、開胸術後症候群、断端痛、反復運動による疼痛、神経障害性疼痛に伴う痛覚過敏およびアロジニア、アルコール中毒および他の薬物によって誘発される疼痛など;
5.腫瘍により誘発されるまたはこれに伴うがん性疼痛、例えば骨腫瘍、リンパ性白血病;ホジキン病、悪性リンパ腫;リンパ肉芽腫症;リンパ肉腫;固形悪性腫瘍;広範な転移など;
6.内臓障害、例えば慢性骨盤痛、膵炎、消化性潰瘍、間質性膀胱炎、膀胱炎、腎仙痛、狭心症、月経困難症、月経、婦人科痛、過敏性腸疾患(IBS)、炎症性腸疾患、クローン病および潰瘍性大腸炎、腎炎、前立腺炎、外陰部痛、非潰瘍性消化不良、非心臓性胸痛、心筋虚血など;
7.耳、鼻、口および喉の炎症を伴う疾患、例えば、インフルエンザおよびウイルス/細菌感染、例えば、感冒、アレルギー性鼻炎(季節性および通年性)、咽頭炎、扁桃炎、歯肉炎、喉頭炎、副鼻腔炎、および血管運動性鼻炎、発熱、枯草熱、甲状腺炎、耳炎、歯の状態、例えば歯痛など、周術期および術後の状態、三叉神経痛、ブドウ膜炎;虹彩炎、アレルギー性角膜炎、結膜炎、眼瞼炎、視神経炎、脈絡膜炎、緑内障および交感性眼炎、ならびにその疼痛など;
8.神経疾患、例えば脳浮腫および血管性浮腫、脳性認知症、例えばパーキンソン病およびアルツハイマー病、老人性認知症;多発性硬化症、てんかん、薬物耐性てんかん、脳卒中、重症筋無力症、脳および髄膜の感染症、例えば、脳脊髄炎、髄膜炎(HIVを含む)など、ならびに統合失調症、妄想性障害、自閉症、情動障害およびチック障害など;
9.職業病、例えば、じん肺症、アルミニウム肺症、炭粉沈着症、石綿肺症、石灰症、チローシス、鉄沈着症、ケイ肺症、タバコ症および綿肺症などを含めたもの;
10.肺疾患、例えば、アレルギー性喘息(アトピー性または非アトピー性)ならびに運動誘発性気管支収縮、職業性喘息、喘息のウイルス性または細菌性増悪、他の非アレルギー性喘息および「喘鳴小児症候群」などを含めた喘息、気腫、成人呼吸促迫症候群、気管支炎などを含めた慢性閉塞性肺疾患(COPD)、肺炎、成人呼吸促迫症候群(ARDS)、ハトの飼育者疾患、農夫肺など;
11.皮膚疾患、例えば、乾癬および湿疹、皮膚炎、日焼け、火傷ならびに捻挫および筋挫傷および組織外傷など;
12.炎症に関連する血管および心疾患、例えば、心臓移植アテローム性動脈硬化症を含めたアテローム性動脈硬化症、結節性汎動脈炎、結節性動脈周囲炎、側頭動脈炎、ウェゲナー肉芽腫症、巨細胞性動脈炎、再潅流障害および結節性紅斑、血栓症(例えば深部静脈血栓症、腎血栓症、肝臓血栓症、門静脈血栓症);冠動脈疾患、動脈瘤、血管拒絶、心筋梗塞、塞栓症、脳卒中、静脈血栓症を含めた血栓症、不安定狭心症を含めた狭心症、冠状動脈プラーク炎症、クラミジア誘発性炎症を含めた細菌誘発性炎症、ウイルス誘発性炎症、および外科手術に伴う炎症、例えば、冠動脈バイパス手術を含めた血管グラフト、血管形成を含めた血管再生処置、ステント留置、動脈内膜切除、または動脈、静脈および毛細血管を含めた他の侵襲的処置、動脈再狭窄など;
13.糖尿病に伴う症状、例えば、糖尿病性脈管障害、糖尿病性ニューロパシー、糖尿病性網膜症、後毛細管抵抗または膵島炎に伴う糖尿病の症状(例えば高血糖、利尿、タンパク尿および亜硝酸およびカリクレイン尿中排出の増加)など;
14.がんを含めた良性および悪性腫瘍および新生物、例えば、直腸結腸がん、脳がん、骨がん、上皮細胞由来の新生物(上皮癌)例えば、基底細胞癌、腺癌、消化器がん、例えば、唇がん、口腔がん、食道がん、小腸がん、胃がん、大腸がん、肝がん、膀胱がん、膵臓がん、卵巣がん、子宮頸がん、肺がん、乳がん、皮膚がん、例えば、扁平上皮細胞および基底細胞がんなど、前立腺がん、腎臓細胞癌、および全身の上皮細胞に影響する他の公知のがん;新生物、例えば、消化器がん、バレット食道、肝がん、膀胱がん、膵がん、卵巣がん、前立腺がん、子宮頸がん、肺がん、乳がんおよび皮膚がん;家族性大腸ポリポーシス(FAP)を含めた腺腫性ポリープ、同様にFAPのリスクが高い患者においてポリープの形成を防止すること;
15.様々な他の病態および状態、例えば、てんかん、敗血症性ショック、例えば抗血液減少剤および/または抗低血圧剤など、敗血症、骨粗鬆症、前立腺肥大および過活動膀胱、腎炎、そう痒症、尋常性白斑、呼吸器、尿生殖器、消化器または血管領域における内臓運動性の障害、創傷、アレルギー性皮膚反応、混合血管性および非血管性症候群、細菌感染または外傷に伴う敗血症性ショック、中枢神経系損傷、組織損傷および術後発熱、そう痒に伴う症候群など。
一日当たり適用できる式Iの化合物の用量範囲は、普通0.01〜5000mg、好ましくは1〜2000mg、より好ましくは5〜500mg、最も好ましくは10〜250mgである。各用量単位は、2〜500mg、好ましくは5〜250mgを含有するのが便利となり得る。
実際の薬学的有効量または治療的用量は当然、当業者には公知の要素、例えば、患者の年齢および体重、投与経路および疾患重症度などに依存することになる。いずれにせよこの組合せは、患者独自の状態に基づき、薬学的有効量の送達が可能となるような用量および方法で投与されることになる。
式の化合物を投与するのに適した調製物は、当業者には明らかであり、例えば錠剤、丸剤、カプセル剤、坐剤、ロゼンジ剤、トローチ剤、溶液剤、シロップ剤、エリキシル剤、サシェ剤、注射剤、吸入剤および散剤などが挙げられる。薬学的活性化合物(複数可)の含有量は、全体としての組成物の、1〜99質量%、好ましくは10〜90質量%、より好ましくは20〜70質量%の範囲であるべきである。
適切な錠剤は、例えば式Iによる1つまたは複数の化合物を、公知の賦形剤、例えば不活性な希釈剤、担体、崩壊剤、補助剤、界面活性剤、結合剤および/または滑沢剤などと混合することによって得ることができる。錠剤はまたいくつかの層からなってもよい。
本発明のさらなる態様は、薬学的に許容される補助剤、希釈剤または担体と混合して式Iの化合物を含む医薬製剤である。
本発明による化合物は、その治療が本発明の焦点内にある適応症のいずれかの治療に関連して、当技術分野で使用されることが知られている他の治療選択肢と組み合わせることができる。
−COX−2阻害剤を含む非ステロイド性抗炎症性薬(NSAID);
−オピエート受容体アゴニスト;
−カンナビノイド(cannabionoid)アゴニストまたはエンドカンナビノイド経路阻害剤
−ナトリウムチャネル遮断剤;
−N型カルシウムチャネル遮断剤;
−セロトニン作動性およびノルアドレナリン作動性モジュレーター;
−コルチコステロイド;
−ヒスタミンH1受容体アンタゴニスト;
−ヒスタミンH2受容体アンタゴニスト;
−プロトンポンプ阻害剤;
−ロイコトリエンアンタゴニストおよび5−リポキシゲナーゼ阻害剤;
−局所麻酔薬;
−VR1アゴニストおよびアンタゴニスト;
−ニコチン性アセチルコリン受容体アゴニスト;
−P2X3受容体アンタゴニスト;
−NGFアゴニストおよびアンタゴニストまたは抗NGF抗体;
−NK1およびNK2アンタゴニスト;
−ブラジキニンB1アンタゴニスト
−CCR2アンタゴニスト
−iNOSまたはnNOSまたはeNOS阻害剤
−NMDAアンタゴニスト;
−カリウムチャネルモジュレーター;
−GABAモジュレーター;
−セロトニン作動性およびノルアドレナリン作動性モジュレーター;
−抗片頭痛薬;
−神経障害性疼痛薬、例えばプレガバリンまたはデュロキセチンなど。
前記一覧は、限定的な特徴を有するとみなされない。
・非ステロイド性抗炎症薬(NSAID)、以下を含む:COX−2阻害剤:プロピオン酸誘導体(アルミノプロフェン、ベノキサプロフェン、ブクロキシン酸、カルプロフェン、フェンブフェン(fenhufen)、フェノプロフェン、フルルビプロフェン(flubiprofen)、イブプロフェン、インドプロフェン、ケトプロフェン、ミロプロフェン、ナプロキセン、オキサプロジン、ピルプロフェン、プラノプロフェン、スプロフェン、チアプロフェン酸、およびチオキサプロフェン)、酢酸誘導体(インドメタシン、アセメタシン、アルクロフェナク、クリダナク、ジクロフェナク、フェンクロフェナク、フェンクロズ酸、フェンチアザク、フロフェナク、イブフェナク、イソキセパク、オキシピナク、スリンダク、チオピナク、トルメチン、ジドメタシン、およびゾメピラック)、フェナム酸誘導体(メクロフェナム酸、メフェナム酸、およびトルフェナム酸)、ビフェニル−カルボン酸誘導体、オキシカム(イソキシカム、メロキシカム、ピロキシカム、スドキシカムおよびテノキシカム(tenoxican))、サリチレート(アセチルサリチル酸、スルファサラジン)およびピラゾロン(アパゾン、ベズピペリロン、フェプラゾン、モフェブタゾン、オキシフェンブタゾン、フェニルブタゾン)、およびコキシブ(セレコキシブ、バルデコキシブ(valecoxib)、ロフェコキシブおよびエトリコキシブ)など;
・抗ウイルス薬、例えば、アシクロビル、テノホビル(tenovir)、プレコナリル、ペラミビル、ポコサノールなど。
・抗生剤、例えば、ゲンタマイシン、ストレプトマイシン、ゲルダナマイシン、ドリペネム、セファレキシン、セファクロル、セフタジチン、セフェピム、エリスロマイシン、バンコマイシン、アズトレオナム、アモキシシリン、バシトラシン、エノキサシン、マフェニド、ドキシサイクリン、クロラムフェニコールなど;
・オピエート受容体アゴニスト:モルヒネ、プロポキシフェン(Darvon)、トラマドール、ブプレノルフィンなど;
・糖質コルチコステロイド、例えば、ベタメタゾン、ブデソニド、デキサメタゾン、ヒドロコルチゾン、メチルプレドニゾロン、プレドニゾロン、プレドニゾン、トリアムシノロンおよびデフラザコート;
・免疫抑制薬、免疫調節薬、または細胞増殖抑制薬、これらに限定されないが、ヒドロキシクロロキン(hydroxychlorquine)、D−ペニシラミン、スルファサラジン(sulfasalizine)、オーラノフィン、金メルカプトプリン、タクロリムス、シロリムス、ミコフェノール酸モフェチル、シクロスポリン、レフルノミド、メトトレキセート、アザチオプリン、シクロホスファミドおよび酢酸グラチラマーおよびノバントロン、フィンゴリモド(FTY720)、ミノサイクリンおよびサリドマイドなどが含まれる;
・抗TNF抗体またはTNF−受容体アンタゴニスト、例えば、これらに限定されないが、エタネルセプト、インフリキシマブ、アダリムマブ(D2E7)、CDP571、およびRo45−2081(Lenercept)など、または、例えば、これらに限定されないが、CD−4、CTLA−4、LFA−1、IL−6、ICAM−1、C5などの標的を対象とする生物学的作用剤、ナタリズマブなど;
・IL−1受容体アンタゴニスト、例えば、これらに限定されないが、Kineretなど;
・ナトリウムチャネル遮断剤:カルバマゼピン、メキシレチン、ラモトリジン、テクチン、ラコサミドなど。
・N型カルシウムチャネル遮断剤:Ziconotideなど。
・セロトニン作動性およびノルアドレナリン作動性モジュレーター:パロキセチン、デュロキセチン、クロニジン、アミトリプチリン、シタロプラム;
・ヒスタミンH1受容体アンタゴニスト:ブロムフェニラミン(bromophtniramint)、クロルフェニラミン、デキスクロルフェニラミン、トリプロリジン、クレマスチン、ジフェンヒドラミン、ジフェニルピラリン、トリペレナミン、ヒドロキシジン、メトジジャジン、プロメタジン、トリメプラジン、アザタジン、シプロヘプタジン、アンタゾリン、フェニラミンピリラミン、アステミゾール、テルフェナジン、ロラタジン、セチリジン、デスロ−ラタジン、フェキソフェナジンおよびレボセチリジンなど;
・ヒスタミンH2受容体アンタゴニスト:シメチジン、ファモチジンおよびラニチジンなど;
・プロトンポンプ阻害剤:オメプラゾール、パントプラゾールおよびエソメプラゾールなど;
・ロイコトリエンアンタゴニストおよび5−リポキシゲナーゼ阻害剤:ザフィルルカスト、モン−テルカスト、プランルカストおよびジレウトンなど;
・局所麻酔薬、例えばアンブロキソール、リドカインなど;
・カリウムチャネルモジュレーター:レチガビンなど;
・GABAモジュレーター:ラコサミド、プレガバリン、ギャバペンチンなど;
・抗片頭痛薬:スマトリプタン、ゾルミトリプタン、ナラトリプタン、エレトリプタン、テルカゲパント(telcegepant)など;
・NGF抗体、例えばRI−724など。
化合物の組合せは、相乗的組合せが好ましい。例えば、Chou and Talalay, Adv. Enzyme Regul. 22:27-55 (1984)において記載されているように、相乗効果は、組み合わせて投与した場合の化合物の作用が、単剤として単独で投与した場合の化合物の相加効果を超えるときに起きる。一般的に、相乗効果は最適以下の濃度の化合物で最も明らかに示される。相乗効果は、個々の成分と比較した場合の、細胞傷害性の低下、薬理学的作用の増加、または組合せによるいくつかの他の有利な作用に関するものであってよい。
一般式Iの化合物についての例の調製
他に述べられていない限り、本明細書で以下に記載されている例の化合物の1つまたは複数の互変異性体の形態を、インサイツで調製する、および/または単離することができる。本明細書で以下に記載されている例の化合物のすべての互変異性体の形態が、開示されているとみなされるべきである。
略語:
AcOH 酢酸
Alox B 酸化アルミニウム
aq 水性
BSTFA N,O−ビス(トリメチルシリル)トリフルオロアセトアミド
Boc tert−ブトキシカルボニル
CE クロマトグラフィー機器
CH シクロヘキサン
conc 濃縮
DCM ジクロロメタン
DIC N,N−ジイソプロピルカルボジイミド
DIPEA N−エチルジイソプロピルアミン
DMAP N,N−ジメチルアミノピリジン
DMSO ジメチルスルホキシド
DMF N,N−ジメチルホルムアミド
EDC 1−(3−ジメチルアミノプロピル)−3−エチルカルボジイミド塩酸塩
EtOAc 酢酸エチル
Et2O ジエチルエーテル
EtOH エタノール
HBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムヘキサフルオロホスフェート
HPLC 高速液体クロマトグラフィー
i−PrOH イソプロパノール
MeCN アセトニトリル
MeOH メタノール
MS 質量分析法
MTBE メチル−tert−ブチルエーテル
Pd/C 10%炭素担持パラジウム
PE 石油エーテル
PPA 1−プロピルホスホン酸環状無水物
RP 逆相
rt 室温
Ra−Ni ラネーニッケル
Rf 保持因子
Rt 保持時間
sat 飽和
TBTU O−(ベンゾトリアゾール−1−イル)−N,N,N’,N’−テトラメチルウロニウムテトラフルオロボレート
TCDI チオカルボニルジイミダゾール
TEA トリエチルアミン
THF テトラヒドロフラン
TFA トリフルオロ酢酸
TLC 薄層クロマトグラフィー
以下の例で特定されたすべての化合物は、理論的にアイソトープパターンに適合している正しい質量スペクトルを提供した。実用的な理由で、質量スペクトル用の代表的データとして、主要なアイソトープピークのうちの1つだけしか与えられていない。
a)シリカゲルプレート60 F254 Merck No1.05714.0001は、実験パートでは「シリカゲル」と略称する。
b)逆相プレート:RP−8 F 254 Merck No:1.15684.0001は、実験パートでは「RP−8」と略称する。
c)酸化アルミニウムプレート60 F254 Merck 1.05713.0001は、実験パートでは「Alox」と略称する。
与えられているRf値は、チャンバーの飽和なしで求める。
HPLC/MSデータは、特定されている場合、以下の条件で得られる:
CE1:
バイナリーポンプ、Agilent MS 6140、HiPALS1367Cを備えたAgilent 1200
ダイオードアレイ検出は、190〜400nmの波長帯で行った。
質量分析検出の範囲:m/z100〜m/z1000。
CE2:
バイナリーポンプ、Agilent MS1200を備えたAgilent HP 1200
ダイオードアレイ検出は、波長254nmおよび230nmで行った。
質量分析検出の範囲:m/z100〜m/z800。
CE3:
バイナリーポンプ、Waters ZQ2000を備えたAgilent HP 100
ダイオードアレイ検出を210〜500nmの波長で測定する。
質量分析検出の範囲:m/z120〜m/z820。
CE4:
Acquity UPLC、Waters SQD MS、
ダイオードアレイ検出を210〜500nmの波長で測定する。
質量分析検出の範囲:m/z120〜m/z820。
方法A(CE1)
移動相:E1:水と0.15%ギ酸、E2:MeCN
固定相:(カラム温度:25℃で一定):XBridge C18、2.5μm、3.0×30mm
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.0 95 5 1.6
2.25 10 90 1.6
2.50 10 90 1.6
2.75 90 10 1.6
移動相:E1:水と0.15%ギ酸、E2:MeCN
固定相:(カラム温度:25℃で一定):Zorbax Stable Bond C18、1.8μm、3.0×30mm
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.00 95 5 1.6
1.00 10 90 1.6
2.50 10 90 1.6
2.75 95 5 1.6
移動相および溶出剤勾配は、方法Aに記載の通り。
固定相:(カラム温度:25℃で一定):Zorbax Stable Bond C18、1.8μm、3.0×30mm
移動相:E1:水と0.15%ギ酸、E2:MeCN
固定相:(カラム温度:25℃で一定):Zorbax Stable Bond C18、1.8μm、3.0×30mm
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.00 95 5 1.6
2.00 50 50 1.6
2.25 10 90 1.6
2.50 10 90 1.6
2.75 95 5 1.6
移動相および溶出剤勾配は、方法Bに記載の通り。
固定相:(カラム温度:25℃で一定):XBridge C18、2.5μm、3.0×30mm
移動相:E1:水と0.2%ギ酸、E2:MeOHと3%水
固定相:(カラム温度:40℃で一定):XBridge C18、2.5μm、3.0×30mm
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.00 95 5 1.3
0.20 95 5 1.3
2.20 5 95 1.3
2.30 5 95 1.3
2.40 0 100 1.3
2.60 0 100 1.3
移動相:E1:水と0.2%ギ酸、E2:MeOHと3%水
固定相:(カラム温度:25℃で一定):XBridge C18、2.5μm、3.0×30mm
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.00 95 5 1.4
1.60 50 50 1.4
1.80 10 90 1.4
2.00 10 90 1.4
2.20 95 5 1.4
固定相(カラム温度:60℃で一定):Supelco;Ascentis Express C18、2.7μm、2.1×50mm
移動相:E1:水と0.1%TFA、E2:MeCN+0.08%TFA
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.0 95 5 1.5
0.70 0 100 1.5
0.80 0 100 1.5
0.81 95 5 1.5
1.90 95 5 0.2
2.00 0 100 0.2
3.00 0 5 0.2
固定相(カラム温度:60℃で一定):XBridge C18、3.5μm、4.6×50mm
移動相:E1:水と0.1%NH4OH、E2:MeOH
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.0 80 20 2.0
1.70 0 100 2.0
2.50 0 100 2.0
2.60 80 20 2.0
固定相(カラム温度:60℃で一定):Waters Sunfire C18、3.5μm、4.6×50mm
移動相:E1:水と0.1%TFA、E2:MeCNと0.1%TFA
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.0 95 5 1.5
2.00 0 100 1.5
2.50 0 100 1.5
2.60 95 5 1.5
固定相(カラム温度:60℃で一定):Waters XBridge C18、1.7μm、2.1×50mm
移動相:E1:水と0.1%NH4OH、E2:MeCN
溶出剤勾配:
時間(分) %E1 %E2 流速(mL/分)
0.0 95 5 1.5
0.70 0 100 1.5
0.80 0 100 1.5
0.81 95 5 1.5
1.90 95 5 0.2
2.00 0 100 0.2
3.00 0 5 0.2
構成単位A:
N−(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
水(110mL)をピリジン(30mL)中のN−(2,6−ジクロロ−3−メチル−フェニル)−アセトアミド(13g、59mmol)に添加する。この混合物を70℃に加熱し、KMnO4(47g、298mmol)を注意して少しずつ添加する。6時間還流後、この反応混合物を、セライトのパッドを介して濾過し、温水で洗浄する。濾液をrtまで冷却し、濃縮し、6MのHCl水溶液でゆっくりと酸性化する。この混合物を氷浴内で冷却し、濾過し、濾過ケーキを冷水で洗浄し、乾燥することによって、副題化合物を得る。
収率:11.6g(78%)。Rf=0.1(シリカゲル、DCM:EtOH9:1)。MS m/z:248[M+H]+。
3−アセチルアミノ−2,4−ジクロロ−安息香酸(21.0g、84.6mmol)を、6MのHCl水溶液(120mL)および酢酸(250mL)中で、24時間撹拌還流させる。この反応混合物を冷却し、濃縮し、水で希釈し、再び濃縮する。残渣を水で希釈し、冷却下で撹拌し、濾過する。濾過ケーキを洗浄し、乾燥することによって、副題化合物を得る。
収率:16.8g(96%)。MS m/z:204[M−H]-。HPLC法C:Rt=1.46分。
(1−クロロ−2−メチル−プロペニル)−ジメチル−アミン(16.1mL、116mmol)を、THF(320mL)中の3−アミノ−2,4−ジクロロ−安息香酸(20.0g、97.1mmol)に添加する。rtで4時間後この混合物を、濃NH3(320mL)に滴加し、rtで一晩撹拌する。この反応混合物を濃縮し、冷却し、濾過する。濾過ケーキを乾燥させることによって、副題化合物を得る。
収率:17.4g(87%)。MS m/z:205[M+H]+。HPLC−方法C:Rt=1.19分。
THF(45mL)中3−アミノ−2,4−ジクロロ−ベンズアミド(2.00g、9.8mmol)を、THF(45mL)中LiAlH4(THF中1M、24.4mL)に滴加する。この反応混合物をrtで1時間撹拌し、10時間還流させる。L.F.Fieser & M. Fieser, 1巻, p 584 Wiley 1967に記載されているように、冷却下で過剰のLiAlH4を破壊する。30分後この混合物を濾過し、濾液を濃縮することによって、副題化合物を得る。
収率:1.85g(99%)。Rf=0.12(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。MS m/z:191[M+H]+。
(e)N−(3−アミノ−2,4−ジクロロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
3−アミノ−2,4−ジクロロ−ベンジルアミン(2.28g、11.9mmol)を、2,2−ジメチル−プロピオン酸クロリド(1.47mL、11.9mmol)およびTEA(4.14mL、29.8mmol)のTHF(90mL)中混合物に添加し、これを3時間撹拌する。この反応混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、5%NaHCO3水溶液および水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮することによって、副題化合物を得る。
収率:3.1g(94%)。Rf=0.61(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。
1,1’−チオカルボニルジ−2−ピリドン(4.87g、21mmol)を、N−(3−アミノ−2,4−ジクロロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(5.50g、20mmol)とジオキサン(200mL)の混合物に添加し、rtで2時間撹拌し、8時間還流させる。この混合物を濃縮し、DCMで希釈し、シリカゲル上で濾過する。この濾液を濃縮することによって、副題化合物を得る。
収率:6.00g(95%)。HPLC法B:Rt=1.58分。MS m/z:318[M+H]+。
N−(ヒドロキシメチル)トリフルオロアセトアミド(6.6mmol;0.946g)を、2,6−ジクロロ−ニトロベンゼン(0.899mL;6.6mmol)と濃H2SO4(15mL)の混合物に75℃で添加する。この混合物を75℃で一晩撹拌し、氷水に注ぎ入れ、1時間撹拌する。沈殿物を濾過で収集し、乾燥させる。収率0.32g(15%)。MS[M−H]-=315、HPLC法B:Rt=1.43分。
(h)3−ニトロ−2,4−ジクロロ−ベンジルアミン
N−(3−ニトロ−2,4−ジクロロ−ベンジル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(0.66g、不純、含有量約50%)、4M NaOH−溶液(1.3mL、5.2mmol)およびMeOH(15mL)の混合物を4時間還流させる。次いでこの混合物を濃縮し、水で希釈し、4M HClで酸性化し、濾過し、4M NaOH−溶液を添加し、これをEtOAcで抽出する。有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮する。収量0.17g
MS m/z:221[M+H]+。HPLC法B:Rt=1.02分。
(i)N−(3−ニトロ−2,4−ジクロロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
2,2−ジメチル−プロピオン酸クロリド(0.124mL、1.01mmol)を、3−ニトロ−2,4−ジクロロ−ベンジルアミン(0.28g、1.01mmol)とTEA(0.35mL、2.52mmol)のTHF(10mL)中混合物に添加し、これを一晩撹拌する。この反応混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、5%NaHCO3水溶液およびブラインで続いて洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮する。
収量:0.29g。MS m/z:306[M+H]+。HPLC法B:Rt=1.42分。
3−ニトロ−2,4−ジクロロ−ベンジルアミン(290mg、0.95mmol)、Ra−Ni(50mg)およびTHF(15mL)の混合物を水素雰囲気(50psi)下で7時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮する。
収量:0.26g。MS m/z:276[M+H]+。HPLC−方法B:Rt=1.32分。
(h)N−(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
N−(3−アミノ−2,4−ジクロロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(0.95g、3.4mmol)の4.0mLのジオキサン中混合物を、2.5mL水中のチオホスゲン(0.45mL、5.8mmol)に添加する。この混合物を一晩撹拌し、DCMで抽出し、有機相を5%NaHCO3水溶液および水で洗浄し、Na2SO4で乾燥させる。濾過および濃縮後、粗生成物をDCMで希釈し、シリカゲルのパッドを介して濾過し、濃縮する。
(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
3.3mLのDCM中Boc2O(1.48g、6.68mmol)を、0℃で、3−アミノ−2,4−ジクロロ−ベンジルアミン(1.16g、6.07mmol)、6.7mLのDCMおよび12.1mLの1N NaOH−溶液の混合物に添加する。この混合物を2日間激しく撹拌し、5%NH3水溶液で希釈する。有機相を分離し、水相をDCMで2×洗浄する。合わせた有機相をブラインで洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮することによって、副題化合物を得る。
収率:1.71g(97%)。Rf=0.65(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。MS m/z:291[M+H]+。
(b)(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル
1,1’−チオカルボニルジ−2−ピリドン(0.42g、1.8mmol)を、(3−アミノ−2,4−ジクロロ−ベンジル)−カルバミン酸tert−ブチルエステル(0.50g、1.7mmol)とジオキサン(25mL)の混合物に添加し、rtで2時間撹拌し、2日間還流させる。この混合物を濃縮し、DCMで希釈し、シリカゲル上で濾過する。濾液を濃縮することによって、表題化合物を得る。
収率:0.49g(86%)。Rf=0.83(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。
3−ニトロ−2,4−ジフルオロ−ベンゾニトリル(500mg、2.72mmol)、Pd/C(200mg)、濃HCl(1.50mL、18.0mmol)およびMeOH(25mL)の混合物を、水素雰囲気(3.2バール)下で、rtで一晩撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮し、EtOHから2回蒸発させることによって、HCl塩として副題化合物を得る。
収量:580mg。MS m/z:159[M+H]+。
(b)N−(3−アミノ−2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
TEA(400μL、2.86mmol)続いてピバロイルクロリド(60μL、0.52mmol)を、THF(10mL)中の3−アミノメチル−2,6−ジフルオロ−アニリン(HCl塩として120mg)に添加し、rtで一晩撹拌する。この反応混合物をEtOAcおよびsat.NaHCO3溶液で希釈し、有機層を水およびブラインで洗浄し、乾燥させ、濃縮することによって、副題化合物を得る。
収量:110mg。HPLC法B:Rt=1.19分。MS m/z:243[M+H]+。Rf=0.45(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。
N−(3−アミノ−2,4−ジフルオロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(570mg、2.35mmol)、1,1’−チオカルボニルジ−2(1H)−ピリドン(550mg、2.35mmol)およびジオキサン(20mL)の混合物を一晩撹拌還流させる。この反応混合物を濃縮し、DCMで希釈し、シリカゲルのパッドを介して濾過し、濾液を濃縮することによって、表題化合物を得る。
収率:440mg(65%)。Rf=0.80(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。
N−(4−クロロ−フルオロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
塩化アセチル(2.56mL、36.0mmol)を、6−クロロ−2−フルオロ−3−メチル−アニリン(5.00g、31.3mmol)とトルエン(200mL)の混合物に添加し、追加のトルエン(50mL)を添加し、この混合物を3時間加熱還流する。次いでこれを氷浴で冷却し、形成された沈殿物を濾別し、低温トルエンで洗浄し、乾燥させる。
収率:4.75g(75%)。HPLC法B:Rt=1.12分。MS m/z:202[M+H]+。
(b)3−アセチルアミノ−4−クロロ−2−フルオロ−安息香酸
副題化合物は、ピリジン中のN−(6−クロロ−2−フルオロ−3−メチル−フェニル)−アセトアミドおよびKMnO4から、ステップAaと同様に調製する。
収率:49%。Rf=0.2(シリカゲル、DCM/EtOH4:1)。HPLC Rt=0.93分(方法B)。MS m/z:232[M+H]+。
(c)3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロ−安息香酸
副題化合物は、3−アセチルアミノ−4−クロロ−2−フルオロ−安息香酸および6M HCl−溶液から、ステップAbと同様に調製する。
収率:96%。HPLC Rt=1.10分(方法B)。MS m/z:190[M+H]+。
(d)3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロ−ベンズアミド
副題化合物は、3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロ−安息香酸、(1−クロロ−2−メチル−プロペニル)−ジメチル−アミンおよび濃NH3から、ステップAcと同様に調製する。
収率:69%。Rf=0.3(シリカゲル、PE:EtOAc4:6)。HPLC法B:Rt=0.97分。MS m/z:189[M+H]+。
(e)3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロ−ベンジルアミン
粗製の副題化合物は、3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロ−ベンズアミドおよびLiAlH4から、ステップAdと同様に調製する。
HPLC法B:Rt=0.37分。MS m/z:175[M+H]+。
(f)N−(3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
副題化合物は、粗製の3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロ−ベンジルアミン、2,2−ジメチル−プロピオン酸クロリドおよびTEAから、ステップAeと同様に調製する。
収率:36%(副生物、29%:N−(3−アミノ−4−クロロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド中)。Rf=0.6(シリカゲル、PE:EtOAc6:4)。HPLC法B:Rt=1.27分。MS m/z:259[M+H]+。
表題化合物は、N−(3−アミノ−4−クロロ−2−フルオロ−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド、1,1’−チオカルボニルジ−2−ピリドンから、ステップAfと同様に調製する。
収率:65%。Rf=0.9(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。
N−(2,4−ジメチル−3−イソチオシアナト−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
N−(ヒドロキシメチル)トリフルオロアセトアミド(6.6mmol;0.946g)を、2,6−ジメチル−ニトロベンゼン(0.899mL;6.6mmol)と濃H2SO4(15mL)の混合物に添加する。この混合物をrtで一晩撹拌し、氷水に注ぎ入れ、2時間撹拌する。沈殿物を濾過で収集し、乾燥させる。収率1.5g(84%)。MS[M−H]-=275、TLC:Rf=0.67(シリカゲル、DCM:EtOH95:5))。
N−(3−ニトロ−2,4−ジメチル−ベンジル)−2,2,2−トリフルオロアセトアミド(1.53g、5.54mmol)、4M NaOH−溶液(6.9mL、28mmol)およびMeOH(30mL)の混合物を、2時間還流させる。次いでこの混合物を濃縮し、水で希釈し、EtOAcで抽出する。有機相をNa2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮する。
MS m/z:181[M+H]+。HPLC法C:Rt=1.13分。
3−ニトロ−2,4−ジメチル−ベンジルアミン(1.40g、粗製)を、2,2−ジメチル−プロピオン酸クロリド(0.682mL、5.5mmol)およびTEA(1.92mL、13.8mmol)のTHF(30mL)中混合物に添加し、これを一晩撹拌する。この反応混合物を濃縮し、EtOAcで希釈し、2MのHCl溶液、5%NaHCO3水溶液および水で続いて洗浄し、Na2SO4で乾燥させ、濾過し、濃縮する。
収量:1.41g。MS m/z:265[M+H]+。HPLC法B:Rt=1.37分。
N−(3−ニトロ−2,4−ジメチル−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(500mg、1.89mmol)、Pd/C(50mg)およびMeOH(20mL)の混合物を、水素雰囲気(50psi)下で9時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮する。
収量:0.42g。MS m/z:235[M+H]+。HPLC法B:Rt=1.32分。
(e)N−(2,4−ジメチル−3−イソチオシアナト−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
表題化合物は、N−(3−アミノ−2,4−ジメチル−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド、1,1’−チオカルボニルジ−2−ピリドンから、例Afと同様に調製する。
収率:65%。Rf=0.81(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。
N−(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド
副題化合物は、DMF中3−アミノ−2,4−ジクロロ−ベンジルアミン(0.310g、1.01mmol)、1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボン酸(0.17g、1.1mmol)、TBTU(0.39g、1.2mmol)およびTEA(0.71mL)から、例3eと同様に調製する。
収率:289mg(83%)。MS m/z:327[M+H]+。
(b)N−(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド
表題化合物は、N−(2,4−ジクロロ−3−アミノ−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(150mg、0.45mmol)および1,1’−チオカルボニルジ−2−ピリドン(89mg、0.38mmol)から、例Afと同様に調製する。
収量:92mg(粗製)。
N−{4−クロロ−3−[6−(4−ブロモ−フェニルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
NaH(55%油中分散物;5.0g、114.6mmol)を、2,2−ジフルオロエタノール(6.25mL、99.0mmol)、DCM(200mL)およびTHF(75mL)に10℃で少しずつ添加する。10分後、この反応混合物に2,6−ジクロロ−ニコチン酸(5.0g、24.7mmol)を添加し、これをrtで一晩撹拌する。次いで水を添加し、これを濃縮する。残渣を水で希釈し、Et2Oで抽出する。ギ酸を水層に添加し、沈殿物を濾別し、水で洗浄し、乾燥することによって、副題化合物を得る。
収率:5.6g(95%)。HPLC法A:Rt=1.72分。MS m/z:238[M+H]+。
トリメチルシリルジアゾメタン(ヘキサン中2M;15.0mL、30.0mmol)を、6−クロロ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−ニコチン酸(6.0g、25.3mmol)のMeOH(50mL)およびDCM(100mL)中混合物に添加する。この反応混合物をrtで10分間撹拌し、AcOHでクエンチし、濃縮する。残渣を水で希釈し、濾過する。濾過ケーキを水で洗浄し、40℃で乾燥する。
収率:5.0g(78%)。HPLC法A:Rt=1.99分。MS m/z:252[M+H]+。
発煙HNO3(25mL)を、濃H2SO4(50mL)中6−クロロ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−ニコチン酸メチルエステル(10.7g、42.5mmol)にrtで添加し、10分間撹拌する。この反応混合物を氷水に滴加し、撹拌し、濾過する。濾過ケーキを水で洗浄し、50℃で乾燥する。
収率:12.4g(98%)。HPLC法A:Rt=2.01分。MS m/z:297[M+H]+。
(d)2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−5−ニトロ−ニコチン酸メチルエステル
メチルアミン(THF中2M;32.0mL、64.0mmol)を、THF(50mL)中6−クロロ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−5−ニトロ−ニコチン酸メチルエステル(9.1g、30.7mmol)に10℃で添加する。rtで1時間後この反応混合物を濃縮し、水で処理し、濾過する。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させることによって、副題化合物を得る。
収率:8.4g(94%)。Rf(TLC):0.21(シリカゲル、CH:EtOAc8:2)。MS m/z:292[M+H]+。
2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−5−ニトロ−ニコチン酸メチルエステル(1.5g、5.15mmol)を、1M NaOH水溶液(10mL)、水(10mL)およびTHF(20mL)の混合物中、rtで5時間撹拌する。この反応混合物を水で希釈し、1M HCl水溶液で中和し、濃縮し、濾過する。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させる。
収率:0.9g(62%)。Rf(TLC):0.22(シリカゲル、PE:EtOAc1:1)。MS m/z:278[M+H]+。
(1−クロロ−2−メチル−プロペニル)−ジメチルアミン(1.54mL、5.63mmol)を、DCM(15mL)およびTHF(15mL)中2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−5−ニトロ−ニコチン酸(880mg、5.12mmol)に添加し、rtで15分間撹拌する。この反応混合物に、ピリジン(607μL、7.67mmol)、続いて4−ブロモアニリンを添加し、これをrtで1時間撹拌する。この混合物を濃縮し、水で希釈し、濾過する。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させることによって、副題化合物を得る。
収率:1.27g(57%)。HPLC法B:Rt=1.58分。
N−(4−ブロモ−フェニル)−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−5−ニトロ−ニコチンアミド(150mg、0.35mmol)、THF(10mL)およびRa−Ni(15mg)の混合物を、水素雰囲気(3.0バール)下、rtで6時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮することによって、副題化合物を得る。
収率:136mg(97%)。Rf(TLC):0.25(シリカゲル、PE:EtOAc1:1)
TEA(8.00mL、57.5mmol)、続いてTHF(25mL)中塩化ピバロイル(2.80mL、22.8mmol)を、THF(100mL)中4−クロロ−3−ニトロベンジルアミン(5.00g)に添加する。この反応混合物をTHFで希釈し、rtで1.5時間撹拌する。この混合物を濾過し、洗浄し、濾液を濃縮する。
収量:5.92g。HPLC法A:Rt=1.911分。MS m/z:271[M+H]+。
(i)N−(3−アミノ−4−クロロベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
N−(4−クロロ−3−ニトロベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(5.92g、21.9mmol)、THF(150mL)およびRa−Ni(1.50g)の混合物を、水素雰囲気(3.0バール)下、RTで2日間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、この混合物を濃縮し、クロマトグラフィーで精製する。
収率:4.31g(82%)。Rf(TLC):0.68(シリカゲル、DCM:EtOH9:1)。MS m/z:241[M+H]+。
1,1’−チオカルボニルジ−2−ピリドン(2.12g、9.1mmol)を、N−(3−アミノ−4−クロロベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(2.00g、8.3mmol)およびDCM(60mL)の混合物に添加し、これをrtで1.5時間撹拌する。この混合物を、シリカゲルのパッド上で濾過し、有機層を濃縮する。
収率:1.48g(63%)。Rf(TLC):0.73(シリカゲル、DCM:EtOH9:1)。
N−(4−クロロ−3−イソチオシアナトベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(66mg、0.23mmol)を、MeCN(3.5mL)中5−アミノ−N−(4−ブロモ−フェニル)−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−ニコチンアミド(93mg、0.23mmol)に添加し、rtで一晩撹拌する。この反応混合物を濾過し、濾過ケーキを乾燥させる。
収率:160mg(100%)。HPLC法A:Rt=2.36分。MS m/z:685[M+H]+。
DIC(40μL、0.28mmol)を、N−(4−クロロ−3−{[3−(4−ブロモ−フェニルカルバモイル)−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−ピリジン−2−イル]−チオウレイド}−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(160mg、0.23mmol)およびMeCN(4mL)の混合物に添加する。この反応混合物を60℃で一晩撹拌し、冷却させておき、濾過する。濾過ケーキを乾燥させることによって、表題化合物を得る。
収率:119mg(78%)。Rf(TLC):0.65(シリカゲル、DCM:EtOH9:1)。MS m/z:649[M+H]+。
N−{4−クロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキサンカルボン酸(2.0g、10.2mmol)を塩化チオニル(30mL)中で、1時間撹拌還流する。この反応混合物を濃縮し、これをさらなる精製なしに次のステップでそのまま使用する。
収率:2.2g(100%)。
trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキサンカルボニルクロリド(17.3g、80.6mmol)およびTHF(150mL)の混合物を、濃NH3(400mL)に15℃で滴加する。この反応混合物を15分間撹拌し、濃縮し、沈殿物を濾別し、水で洗浄し、乾燥させることによって、副題化合物を得る。
収率:14.9g(95%)。MS m/z:196[M+H]+。
臭素(4.5mL、87.6mmol)を、1M NaOH水溶液(300mL)に10℃で添加し、15℃で15分間撹拌する。trans−4−トリフルオロ−メチル−シクロヘキサンカルボキサミド(14.9g、76.2mmol)を少しずつ添加後、この反応混合物をrtで1時間撹拌し、3時間撹拌還流する。この混合物を冷却させておき、濃HClで酸性化し、濾過する。濾液を10M NaOH水溶液で塩基性化し、ジエチルエーテルで抽出する。合わせた抽出物をMgSO4上で乾燥させ、ジエチルエーテル中2M HClで希釈し、濃縮し、トルエンから2回蒸発させる。
収量:11.7g。MS m/z:168[M+H]+。
(d)2,6−ジクロロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド
trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルアミン(4.8g)およびTEA(8.3mL、59.4mmol)のTHF(150mL)中混合物を、rtで20分間撹拌する。THF(50mL)中2,6−ジクロロ−塩化ニコチノイル(5.0g、23.8mmol)を冷却下で滴加し、この混合物をrtで2時間撹拌する。この反応混合物を濾過し、濾液を濃縮する。残渣を水で処理し、濾別し、水で洗浄し、乾燥することによって、副題化合物を得る。
収率:7.5g(92%)。Rf(TLC):0.47(シリカゲル、DCM)。MS m/z:341[M+H]+。
2,2−ジフルオロエタノール(710μL、10.3mmol)を、THF(50mL)中KOtBu(1.3g、11.3mmol)にrtで添加し、15分間撹拌する。THF(50mL)中2,6−ジクロロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(3.5g、10.3mmol)をこの反応混合物に滴加し、これをrtで5時間撹拌する。追加の、THF(3mL)中KOtBu(0.3g)および2,2−ジフルオロエタノール(140μL)を添加し、撹拌を2時間継続する。この反応混合物を水で希釈し、NaClを添加する。沈殿物を濾別し、乾燥させ、クロマトグラフィーで精製する。
収率:3.7g(93%)。Rf(TLC):0.43(シリカゲル、CH:EtOAc8:2)。MS m/z:387[M+H]+。
6−クロロ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(7.2g、18.6mmol)および濃H2SO4(40mL)中発煙HNO3(20mL)から、例1cと同様に副題化合物を調製する。
収率:7.2g(96%)。HPLC法A:Rt=2.28分。MS m/z:432[M+H]+。
6−クロロ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(2.5g、5.8mmol)およびTHF(25mL)中CH3NH2(THF中2M;6.0mL、12.0mmol)から、例1dと同様に副題化合物を調製する。
収率:2.4g(98%)。Rf(TLC):0.58(シリカゲル、PE:EtOAc1:1)。MS m/z:472[M+H]+。
2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(500mg、1.17mmol)、THF(10mL)、MeOH(10mL)およびRa−Ni(100mg)の混合物を、水素雰囲気(3.0バール)下、rtで6時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、この混合物を濃縮する。
収量:510mg(定量)。Rf(TLC):0.45(シリカゲル、DCM:MeOH9:1)。
(i)N−{4−クロロ−3−[3−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−ピリジン−5−イルチオウレイド]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
N−(4−クロロ−3−イソチオシアナトベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(68mg、0.24mmol)を、MeCN(3.5mL)中5−アミノ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(95mg、0.24mmol)に添加し、rtで一晩撹拌する。この反応混合物を濃縮し、これをさらなる精製なしに次のステップでそのまま使用する。
収率:135mg(83%)。HPLC法A:Rt=2.27分。MS m/z:679[M+H]+。
DIC(40μL、0.24mmol)を、N−{4−クロロ−3−[3−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−ピリジン−5−イルチオウレイド]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(135mg、0.20mmol)およびMeCN(3.5mL)の混合物に添加する。この反応混合物を60℃で一晩撹拌し、冷却させておき、濃縮する。残渣をMeCNで処理し、濾別し、乾燥させる。
収率:99mg(77%)。HPLC法A:Rt=2.23分。MS m/z:645[M+H]+。
N−{4−クロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2−メトキシ−エトキシ))−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−1−トリフルオロメチル−シクロプロピオンアミド
2−メトキシエタノール(550μL、6.94mmol)を、THF(30mL)中KOtBu(750mg、6.35mmol)にrtで添加し、これを5分間撹拌する。2,6−ジクロロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(2.00g、5.86mmol)をこの反応混合物に添加し、これをrtで10分間撹拌する。この反応混合物を水で希釈し、濾過し、濾液を濃縮する。残渣を水で処理し、濾別し、水で洗浄し、乾燥させる。
収率:2.20g(99%)。HPLC法A:Rt=2.24分。MS m/z:381[M+H]+。
6−クロロ−2−(2−メトキシ−エトキシ)−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(2.20g、5.78mmol)、発煙HNO3(5mL)および濃H2SO4(10mL)から、例1cと同様に副題化合物を調製する。
収率:2.20g(89%)。HPLC法A:Rt=2.27分。MS m/z:426[M+H]+。
濃アンモニア(200μL、3.31mmol)を、THF(10mL)中6−クロロ−2−(2−メトキシ−エトキシ)−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(150mg、0.35mmol)に添加し、これをrtで3時間撹拌する。この反応混合物を水で希釈し、濃縮する。沈殿物を濾別し、水で洗浄し、乾燥させる。
収率:140mg(98%)。Rf(TLC):0.35(シリカゲル、PE:EtOAc1:1)。MS m/z:407[M+H]+。
6−アミノ−2−(2−メトキシ−エトキシ)−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(140mg、0.34mmol)、THF(20mL)およびRa−Ni(40mg)を、水素雰囲気(3.0バール)下、rtで2時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、この混合物を濃縮することによって、副題化合物を得る。
収率:110mg(85%)。Rf(TLC):0.20(シリカゲル、PE:EtOAc1:1)。HPLC法C:Rt=1.68分。MS m/z:377[M+H]+。
TBTU(0.44g、1.4mmol)およびTEA(0.43mL、3.1mmol)を、THF(5mL)中1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボン酸(0.19g、1.2mmol)に添加する。rtで10分後、4−クロロ−3−ニトロ−ベンジルアミン(0.23g、1.2mmol)をこの反応混合物に添加し、撹拌を一晩継続する。この混合物を濃縮し、この粗製物質をEtOAcで希釈し、NaHCO3飽和水溶液、水およびブラインで洗浄する。有機層をNa2SO4で乾燥させ、濃縮する。
収率:340mg(86%)。MS m/z:321[M+H]+。HPLC法I:Rt=2.76分。
N−(4−クロロ−3−ニトロ−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(340mg、1.1mmol)、EtOAc(10mL)およびRa−Ni(30mg)の混合物を、水素雰囲気(3.0バール)下、rtで撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮する。
収率:250mg(81%)。Rf(TLC):0.50(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。HPLC法B:Rt=1.30分。MS m/z:293[M+H]+。
N−(4−クロロ−3−アミノ−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(100mg、0.3mmol)、1,1’−チオカルボニルジ−2−ピリドン(0.32mmol)、DIC(87mg、0.4mmol)およびDCM(5mL)の混合物をrtで一晩撹拌する。この反応混合物を、シリカゲルのパッドを介して濾過し、濾液を濃縮する。
収率:95mg(83%)。Rf(TLC):0.75(シリカゲル、CH:EtOAc1:1)。MS m/z:335[M+H]+。
(h)N−{4−クロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2−メトキシ−エトキシ))−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−1−トリフルオロメチル−シクロプロピオンアミド
5,6−ジアミノ−2−(2−メトキシ−エトキシ)−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(110mg、0.29mmol)およびN−(4−クロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(100mg、0.30mmol)のMeCN(5mL)中混合物をrtで3時間撹拌する。DIC(60μL、0.38mmol)をこの反応混合物に添加し、これを70℃で1時間撹拌し、rtで一晩撹拌する。沈殿物を濾別し、MeCNで洗浄し、乾燥することによって、表題化合物を得る。
収率:85mg(43%)。HPLC法C:Rt=2.24分。MS m/z:677[M+H]+。
N−{4−クロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2−メトキシ−エトキシ))−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−1−トリフルオロメチル−シクロプロピオンアミド
メチルアミン(THF中2M;400μL、0.80mmol)を、THF(10mL)中6−クロロ−2−(2−メトキシ−エトキシ)−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(150mg、0.35mmol)に添加する。rtで45分後、この反応混合物を水で希釈し、濃縮し、濾過する。濾過ケーキを水で洗浄し、乾燥させる。
収率:110mg(74%)。HPLC法C:Rt=2.26分。MS m/z:421[M+H]+。
2−(2−メトキシ−エトキシ)−6−メチルアミノ−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(170mg、0.40mmol)、Ra−Ni(50mg)、MeOH(5mL)およびTHF(15mL)の混合物を、水素雰囲気(3.0バール)下、rtで2時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮する。
収率:150mg(95%)。HPLC法A:Rt=1.76分。MS m/z:391[M+H]+。
5−アミノ−2−(2−メトキシ−エトキシ)−6−メチルアミノ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(100mg、0.26mmol)、N−(4−クロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(90mg、0.27mmol)およびMeCN(5mL)中DIC(50μL、0.32mmol)から、例3hと同様に表題化合物を調製する。
収率:60mg(34%)。HPLC法C:Rt=2.29分。MS m/z:691[M+H]+。
N−{4−クロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ))−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−1−トリフルオロメチル−シクロプロピオンアミド
濃NH3(3mL、49.6mmol)および水(3mL)の混合物を、THF(10mL)中6−クロロ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(1.9g、4.4mmol)に0℃で滴加し、これをrtで90分間撹拌する。追加の濃NH3(1mL)を添加し、この反応混合物をrtでさらに60分間撹拌し、水で希釈し、濃縮する。沈殿物を濾別し、水で洗浄し、乾燥する。
収率:1.7g(85%)。Rf(TLC):0.49(シリカゲル、PE:EtOAc1:1)。MS m/z:413[M+H]+。
6−アミノ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(250mg、0.61mmol)、Ra−Ni(30mg)およびTHF(10mL)の混合物を、水素雰囲気(3.0バール)下、rtで2時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮する。
収量:240mg(定量)。HPLC法B:Rt=1.27分。MS m/z:383[M+H]+。
5,6−ジアミノ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(190mg、0.40mmol)およびN−(4−クロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(150mg、0.44mmol)のMeCN(5mL)中混合物を、rtで一晩撹拌する。DIC(70μL、0.44mmol)をこの混合物に添加し、これを70℃で2.5時間撹拌する。追加のDIC(35μL)を添加し、撹拌を70℃で2時間継続し、週末にかけてrtでこれを継続する。沈殿物を濾別し、MeCNで洗浄し、乾燥させる。
収率:110mg(33%)。HPLC法C:Rt=2.30分。MS m/z:683[M+H]+。
N−{4−クロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2−フルオロ−エトキシ))−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−1−トリフルオロメチル−シクロプロピオンアミド
2−フルオロエタノール(380μL、6.45mmol)を、THF(60mL)中カリウムtert−ブトキシド(730mg、6.16mmol)に添加し、rtで5分間撹拌する。2,6−ジクロロ−N−(4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(2.00g、5.86mmol)の添加後、この反応混合物をrtで1時間撹拌し、次いで水で希釈し、濃縮する。残渣を氷水中で撹拌し、沈殿物を濾別し、乾燥させる。
収率:2.09g(97%)。HPLC法A:Rt=2.22分。MS m/z:369[M+H]+。
6−クロロ−2−(2−フルオロ−エトキシ)−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(2.08g、5.64mmol)、HNO3(5.5mL)および濃H2SO4(16mL)から、例1cに記載されている方法と同様に副題化合物を調製する。
収率:2.30g(99%)。HPLC法A:Rt=2.25分。MS m/z:414[M+H]+。
6−クロロ−2−(2−フルオロ−エトキシ)−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(1.00g、2.30mmol)およびTHF(15mL)中メチルアミン(THF中2M;2.75mL、5.50mmol)から、例1dに記載されている方法と同様に副題化合物を調製する。
収率:0.86g(92%)。HPLC法C:Rt=2.23分。MS m/z:409[M+H]+。
2−(2−フルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(105mg、0.26mmol)、Ra−Ni(25mg)、MeOH(5mL)およびTHF(10mL)の混合物を、水素雰囲気(3.0バール)下、rtで2.5時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮する。
収率:95mg(98%)。HPLC法A:Rt=1.81分。MS m/z:379[M+H]+。
5−アミノ−2−(2−フルオロ−エトキシ)−6−メチルアミノ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(200mg、0.53mmol)、N−(4−クロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(190mg、0.56mmol)およびMeCN(10mL)中DIC(90μL、0.58mmol)から、例5cに記載されている方法と同様に表題化合物を調製する。
収率:270mg(75%)。HPLC法C:Rt=2.25分。MS m/z:679[M+H]+。
N−{4−クロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2−フルオロ−エトキシ))−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−1−トリフルオロメチル−シクロプロピオンアミド
6−クロロ−2−(2−フルオロ−エトキシ)−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(1.30g、2.98mmol)およびTHF(30mL)中濃アンモニア(0.90mL、14.92mmol)から、例3cに記載されている方法と同様に副題化合物を調製する。
収率:1.15g(98%)。HPLC法C:Rt=2.07分。MS m/z:395[M+H]+。
2−(2−フルオロ−エトキシ)−6−アミノ−5−ニトロ−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(220mg、0.56mmol)、Ra−Ni(50mg)、MeOH(5mL)およびTHF(15mL)の混合物を、水素雰囲気(3.0バール)下、rtで2時間撹拌する。触媒を濾過で取り除き、濾液を濃縮する。
収率:200mg(98%)。HPLC法A:Rt=1.66分。MS m/z:365[M+H]+。
5,6−ジアミノ−2−(2−フルオロ−エトキシ)−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(150mg、0.41mmol)、N−(4−クロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(140mg、0.43mmol)およびMeCN(10mL)中DIC(70μL、0.58mmol)から、例5cに記載されている方法と同様に表題化合物を調製する。
収率:100mg(38%)。MS m/z:665[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
N−(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(100mg、0.30mmol)を、DMF(5mL)中5,6−ジアミノ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−ニコチンアミド(120mg、0.30mmol)に添加し、これをrtで一晩撹拌する。この反応混合物を水で希釈し、EtOAcで抽出し、有機層を水で洗浄し、乾燥させ、濃縮することによって、副題化合物を得る。
収率:210mg(99%)。HPLC法B:Rt=1.45分。MS m/z:700[M+H]+。
DIC(60μL、0.39mmol)を、N−{2,4−ジクロロ−3−[6−アミノ−3−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−ピリジン−5−イルチオウレイド]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(210mg、0.30mmol)およびDMF(5mL)の混合物に添加する。この反応混合物を80℃で一晩撹拌し、冷却させておき、濃縮する。残渣をEtOAcで希釈し、水で洗浄し、乾燥させ、濃縮する。粗製の混合物をクロマトグラフィーで精製する。
収率:120mg(60%)。Rf(TLC):0.29(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。MS m/z:665[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
収量:200mg。Rf(TLC):0.22(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。MS m/z:679[M+H]+。
N−{2,4−ジフルオロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−3−メチル−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
収量:140mg。MS m/z:647[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2−ジフルオロメトキシ−エトキシ))−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−1−トリフルオロメチル−シクロプロピオンアミド
2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−アミノ−5−ニトロ−ニコチン酸メチルエステル(1.3g、4.8mmol)および1M NaOHから、例1eと同様に副題化合物を調製する。収率:0.88g(70%)。
エチレングリコール(3.53ml、63mmol)およびKOtBu(398mg、3.5mmol)のTHF(6.5ml)中混合物を15分間撹拌し、次いで2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−6−アミノ−5−ニトロ−ニコチン酸(415mg、81mmol)を添加し、これを3時間撹拌する。この混合物を氷水で希釈し、KHSO4溶液(約pH6)で酸性化し、濃縮させる。水相をNaClで飽和し、EtOAcで抽出する。有機相をブラインで洗浄し、MgSO4で乾燥させ、濃縮し、乾燥させる。
収量:370mg(粗製)。Rf(TLC):0.33(シリカゲル、DCM:EtOH9:1および1滴のHOAc)。
trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルアミン(285mg、1.40mmol)およびTEA(410μl)を連続的に、2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−6−アミノ−5−ニトロ−ニコチン酸(360mg、1.33mmol)、TBTU(285mg、1.33mmol)およびTEA(195μl)の混合物に添加し、これを1.5時間撹拌する。この混合物を濃縮し、濾過し、クロマトグラフィーを介して精製する。
収量:410mg。HPLC法C:Rt=1.83分。MS m/z:393[M+H]+。
MeCN(20ml)中2,2−ジフルオロ−2−フルオロスルホニル酢酸(205μl、1.98mmol)を、N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−2−(2−ヒドロキシ−エトキシ)−6−アミノ−5−ニトロ−ニコチンアミド(390mg、0.994mmol)およびCuI(94mg、0.49mmol)のMeCN(40ml)中混合物に、シリンジポンプを介して、55℃で2.5時間に渡り添加する。これをさらに20分間撹拌し、次いでこの混合物を濃縮し、大規模クロマトグラフィーを介して精製する。
収量:152mg(粗製)。HPLC法C:Rt=2.17分。MS m/z:443[M+H]+。
N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−2−(2−ジフルオロメトキシ−エトキシ)−6−アミノ−5−ニトロ−ニコチンアミド(150mg、0.339mmol)、Ra−Ni/H2(3バール)から、例7bと同様に副題化合物を調製する。
収量:160mg。HPLC法C:Rt=1.80分。
N−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシル)−2−(2−ジフルオロメトキシ−エトキシ)−5,6−ジアミノ−ニコチンアミド(80mg、0.165mmol)、N−(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−1−トリフルオロメチル−シクロプロパンカルボキサミド(67mg、0.181)およびMeCN中DIC(29μl)から、例5cと同様に表題化合物を調製する。
収量:42mg。HPLC法A:Rt=1.43分。MS m/z:747[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−(2,2−ジフルオロ−エチルカルバモイル)−5−(2−ジフルオロ−エトキシ))−3−(2,2−ジフルオロ−エチル)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
収量:90mg。HPLC法A:Rt=2.12分。MS m/z:643[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル
収率:6.3g(98%)。HPLC法A:Rt=2.23分。MS m/z:681[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−2−メチル−2−フルオロ−プロピオンアミド
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−カルバミン酸tert−ブチルエステル(6.3g、9.3mmol)、ジオキサン(60ml)中4M HClおよびMeOH(5ml)の混合物を15分間撹拌する。この混合物を濃縮し、水で希釈し、濃NH3で塩基性化する。沈殿物を濾過で収集し、水で洗浄し、乾燥させ、prep HPLCを介して精製する。生成物画分を濃縮し、濃NH3で塩基性化し、EtOAcで抽出する。有機相をNa2SO4で乾燥させ、濃縮することによって、粗製の副題化合物を得る(4.8g)。
TBTU(1.0mlのDMF中0.11M溶液)を、2,4−ジクロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−3H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジルアミン(1.0mlのDMF中0.10M溶液)、DIPEA(52μl、0.3mmol)および2−フルオロ−2−メチルプロピオン酸(1.0mlのDMF中0.13M溶液)の混合物に添加し、これを3日間撹拌し、この混合物をprep.HPLCで精製する。
収率:18%。HPLC Rt=1.99分(方法I)。MS m/z:670[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−(シクロプロピルメチルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
N−(2,4−ジクロロ−3−イソチオシアナト−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(4.00g、12.6mmol)および5,6−ジアミノ−2−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−ニコチン酸メチルエステル(3.10g、12.5mmol、WO2010/034799に従い調製)のMeCN(30ml)中混合物を2.5時間撹拌し、次いでEDC(2.75g、14.3mmol)を添加し、これを15分間撹拌還流する。この混合物を水で希釈し、濃縮し、DCMで抽出する。有機相をMgSO4で乾燥させ、濾過し、濃縮する。
収量:9.8g(粗製)。HPLC法A:Rt=1.79分。MS m/z:530[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−メトキシカルボニル−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(9.80g、12.0mmol)および1N NaOH(40ml)のMeOH(40ml)中混合物をrtで一晩撹拌し、45分間撹拌還流する。次いでこの混合物を濃縮し、1N HCl水溶液で酸性化し、沈殿物を濾過し、乾燥させ、HPLCで精製する。
収量:4.0g(粗製)。HPLC法A:Rt=1.63分。MS m/z:516[M+H]+。
N−{2,4−ジクロロ−3−[6−ヒドロキシカルボニル−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]−ベンジル)−2,2−ジメチル−プロピオンアミド(125mg、0.242mmol)、シクロプロピルメチル−アミン(25μl、0.29mmol)、TBTU(80mg、0.25mmol)、DMF中TEA(150μl)から、例12cと同様に表題化合物を調製する。
収率:90mg(65%)。HPLC法A:Rt=1.88分。MS m/z:569[M+H]+。
N−{2,4−ジメチル−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
収率:65mg(49%)。Rf(TLC):0.16(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。MS m/z:625[M+H]+。
N−{2−フルオロ−4−クロロ−3−[6−(trans−4−トリフルオロメチル−シクロヘキシルカルバモイル)−5−(2,2−ジフルオロ−エトキシ)−1H−イミダゾ[4,5−b]ピリジン−2−イルアミノ]ベンジル}−2,2−ジメチル−プロピオンアミド
収率:80mg(67%)。Rf(TLC):0.25(シリカゲル、DCM:EtOH95:5)。HPLC法B:Rt=1.45分。MS m/z:649[M+H]+。
Claims (15)
- 式Iの化合物
R1は、ハロ、−C1-3アルキルを表し、直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよく、
R2は、水素、ハロ、−C1-3アルキルを表し、直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよく、
Wは、−C(O)−、−C(O)O−を表し、これらの基は、炭素原子を介して−NH−部分の窒素に結合しており、
Mは、
−C1-6アルキル、−C3-7シクロアルキル(これらのどちらの基も、−F、−OH、−CN、−NH2、−NH(C1-2アルキル)、−N(C1-2アルキル)2、−OC1-3アルキル、−C1-5アルキル、−C3-4シクロアルキル(直前の3つの基の中で、アルキルまたはシクロアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよい)
または
オキセタニル−、テトラヒドロフラニル−、テトラヒドロピラニル−、アゼチジニル−、ピロリジニル−、ピペリジニル−(これらのすべての基は、フルオロ、−CN、−C1-3アルキル(直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)、
または
フェニル−、ピリジル−、チエニル−、ピロリル−、ピラゾリル−、イミダゾリル−、チアゾリル−、オキサゾリル−、またはイソオキサゾリル−(これらのすべての基は、ハロ、−CNまたは−C1-3アルキル(直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子でさらに置換されていてもよい)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)
を表し、
R6は、−H、−C1-5アルキル、−C0-2アルキル−C3-5シクロアルキルを表し、直前の2つの基の中で、アルキルまたはシクロアルキルフラグメントは、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよく、
R7は、C1-5アルキル−O−、C3-7シクロアルキル−C0-2アルキル−O−、4〜7員のヘテロシクロアルキル−C0-2アルキル−O−を表し、直前の3つの基の中で、アルキル、シクロアルキルまたはヘテロシクロアルキルフラグメントは、−Fおよび−OC1-3アルキル(直前のアルキル基は、1つまたは複数のフッ素原子でさらに置換されていてもよい)から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、
Aは、C1-8アルキル−、フェニル−、ピリジル−、チエニル−、ピロリル−、ピラゾリル−、チアゾリル−、オキサゾリル−、イソオキサゾリル−、フェニル−C1-3アルキル−、チエニル−C1-3アルキル−、ピリジル−C1-3アルキル−、C3-7シクロアルキル−C0-3アルキル−、オキセタニル−C0-3アルキル−、テトラヒドロフラニル−C0-3アルキル、テトラヒドロピラニル−C0-3アルキルを表し、これらの基の中で、アルキル−、シクロアルキル−およびヘテロシクロアルキルフラグメントは、R9aから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、アリールおよびヘテロアリールフラグメントは、R9bから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、
各R9aは、独立して、−F、−Cl、−C1-3アルキルを表し、このアルキルは、−F、−OC1-3アルキルから選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、
各R9bは、独立して、−ハロ、−CN;−C1-3アルキルを表し、このアルキルは、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)
またはその塩。 - R6が、−H、−CH3または−CH2CHF2を表す、請求項1に記載の化合物。
- R1が、クロロ、フルオロまたは−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表す、請求項1または2に記載の化合物。
- R2が、−H、クロロ、フルオロ、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表す、請求項1から3のいずれか1項に記載の化合物。
- R7が、フルオロ、−OCHF2、−OCF3、−OCH2CHF2、−OCH2CF3、−OCH2CH2OCH3、−OCH2CH2OCHF2を表す、請求項1から4のいずれか1項に記載の化合物。
- Aが、C1-4アルキル−、C3-6シクロアルキル−C0-2アルキル−、フェニル−を表し、これらの基の中で、アルキル−およびシクロアルキル−フラグメントが−F、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよく、フェニルフラグメントが、−F、−Cl、−Brで置換されていてもよい、請求項1から5のいずれか1項に記載の化合物。
- Mが、
−C1-4アルキル、−C3-5シクロアルキル(これらのどちらの基も、−F、−OH、−CN、−NH2、−OCH3、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3、シクロプロピルから選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよい);
または
オキセタニル−、テトラヒドロフラニル−またはピロリジニル−(これらのすべての基は、−F、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい);
または
フェニル−、チエニル−、ピロリル−、ピラゾリル−、イミダゾリル−、チアゾリル−、またはイソオキサゾリル−(これらのすべての基は、−F、−Cl、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)
を表す、請求項1から6のいずれか1項に記載の化合物。 - 具体的には式Iaの化合物
Mは、
メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、−CH2−シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル(これらのすべての基は、−F、−OH、−CN、−NH2、−OCH3、−CH3、−CF3から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよい)を表すか、
または以下の基
または以下の基
A、R1、R2、R6、R7は、請求項1から7のいずれかに定義された同じ意味を有する)
である、請求項1から7のいずれか1項に記載の化合物。 - 具体的には式IaまたはIbの化合物
R1は、クロロ、フルオロまたは−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表し、
R2は、−H、クロロ、フルオロ、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表し、
R6は、−H、−CH3、−CH2CHF2を表し、
R7は、フルオロ、−OCHF2、−OCF3、−OCH2CHF2、−OCH2CF3、−OCH2CH2OCH3、−OCH2CH2OCHF2を表し、
Aは、メチル、エチル、プロピル、ブチル(直前の4つの基は、1つまたは複数のフッ素原子で置換されていてもよい)、
またはシクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル、シクロヘキシル(直前の4つの基は、−F、−CH3、−CHF2、−CF3から選択される1つまたは複数の置換基で置換されていてもよい)、
または基
Mは、
メチル、エチル、プロピル、i−プロピル、n−ブチル、s−ブチル、t−ブチル、シクロプロピル、−CH2−シクロプロピル、シクロブチル、シクロペンチル(これらのすべての基は、−F、−OH、−CN、−NH2、−OCH3、−CH3、−CF3から選択される1つまたは複数の基で置換されていてもよい)を表すか、
または以下の基
または以下の基
である、請求項1から9のいずれか1項に記載の化合物またはその塩。 - R1およびR2が、独立して、クロロ、フルオロ、−CH3、−CH2F、−CHF2、−CF3を表す、請求項1から10のいずれか1項に記載の化合物。
- 請求項1から12のいずれかに記載の化合物を含む医薬組成物。
- 炎症性疾患および/またはこれに伴う状態の治療および/または予防における使用のための、請求項1から12のいずれか1項に記載の化合物または薬学的に許容されるその塩を含む医薬組成物。
- 治療すべき、および/または予防すべき状態が疼痛である、請求項13に記載の医薬組成物。
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