JP5531955B2 - 照明装置、露光装置及びデバイス製造方法 - Google Patents

照明装置、露光装置及びデバイス製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、被照射体に照明光を照射する照明装置、露光装置及びデバイス製造方法に関するものである。
従来、半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のデバイスをフォトリソグラフィ工程で製造するために露光装置が用いられている。このフォトリソグラフィの手法を用いた製造工程では、マスク上に形成された原画となるパターンを、露光光により照明し、フォトレジスト等の感光剤が塗布されたプレート(感光基板)上に転写している。
近年、液晶表示素子等に形成するパターンの微細化が要求されており、これに伴ってフォトレジスト等の感光剤の露光感度が低感度化される傾向にある。このため、露光装置においては露光量の増大が望まれている。これに対して、複数の光源から発する照明光(露光光)を合成して被照射体に照射する照明装置が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
特開2001−326171号公報
しかしながら、特許文献1記載の照明装置においては、2つの光源から発した照明光が共通の光学系に対して、この共通の光学系の光軸を挟んで対称的に導入されているため、例えば光源の消耗等に応じ、各光源が発する照明光に光量差が生じた場合、被照射体(特許文献1におけるマスク)に照射される照明光全体の光量重心の軌跡が変化(傾斜変化)し、露光装置におけるマスクのパターンの転写精度が低下するという問題があった。
本発明の態様は、照明光の光量を増大させることができるとともに光量重心の軌跡を安定化することができる照明装置、露光装置及びデバイス製造方法を提供することを目的とする。
本発明の第1の態様に従えば、第1光源が発する照明光を出力する第1の光源部と、第2光源が発する照明光を出力する第2の光源部と、複数のレンズ面を有するフライアイレンズを備え、前記第1及び第2の光源部が出力した各照明光を被照射体に照射する投射部と、少なくとも前記投射部を含み前記各照明光に共通な共通光学系に対して、該共通光学系の光軸周りの異なる位置または光軸上から前記各照明光を導入する導入部と、前記投射部に対して実質的に前記共通光学系の光軸を中心に、前記第1光源の光源像一以上形成する第1結像部と、前記投射部に対して実質的に前記共通光学系の光軸を中心に、前記第2光源の光源像を複数形成する第2結像部とを備え、前記フライアイレンズの前記複数のレンズ面のそれぞれは、前記第1光源の前記光源像の像と前記第2光源の前記光源像の像とを形成する照明装置が提供される。
また、本発明の第2の態様に従えば、パターンが形成されたマスクを保持するマスク保持部と、感光基板を保持する基板保持部と、前記マスクを介して前記感光基板に照明光を照射する本発明の第1の態様にかかる照明装置とを備えた露光装置が提供される。
また、本発明の第3の態様に従えば、本発明の第2の態様にかかる露光装置を用いて、前記パターンを前記感光基板に転写することと、前記パターンが転写された前記感光基板を前記パターンに基づいて加工することとを含むデバイス製造方法が提供される。
本発明の態様によれば、照明光の光量を増大させることができるとともに光量重心の軌跡を安定化することができる。
第1の実施形態に係る露光装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る照明装置の構成を示す図である。 第1の実施形態に係る照明装置の一部の構成を示す図である。 シャッタの位置に形成される光源像を示す図である。 2つ目レンズの構成を示す図である。 結像部によって形成される光源像の配置を示す図である。 像間隔変更部を介して形成される光源像の配置を示す図である。 フライアイレンズの入射面の照射領域を示す図である。 フライアイレンズの射出面側に形成される光源像を示す図である。 第2の実施形態に係る照明装置の構成を示す図である。 結像部によって形成される光源像の配置を示す図である。 フライアイレンズの入射面の照射領域を示す図である。 フライアイレンズの射出面に形成される光源像を示す図である。 第3の実施形態に係る照明装置の構成を示す図である。 第3の実施形態に係る照明装置の一部の構成を示す図である。 リレーレンズを介した照明光の光束断面を示す図である。 分割部によって分割された部分照明光の光束断面を示す図である。 フライアイレンズの入射面の照射領域を示す図である。 フライアイレンズの射出面側に形成される光源像を示す図である。 半導体デバイスの製造方法を示すフローチャートである。 液晶デバイスの製造方法を示すフローチャートである。
以下、図面を参照して、本発明の実施形態に係る照明装置、露光装置及びデバイス製造方法について説明する。図1は、本発明の第1の実施形態に係る照明装置を備えた露光装置の構成を示す図である。本実施形態においては、マスクMのパターンの像を、感光基板Pをステップ移動させつつ感光基板P上の複数のショット領域に順次転写するステップ・アンド・リピート方式の露光装置を例に挙げて説明する。
また、以下の説明においては、図1中に示したXYZ直交座標系を設定し、このXYZ直交座標系を参照しつつ各部材の位置関係について説明する。XYZ直交座標系は、X軸及びY軸が感光基板Pに対して平行となるよう設定され、Z軸が感光基板Pに対して直交する方向に設定されている。図中のXYZ直交座標系は、実際にはXY平面が水平面に平行な面に設定され、Z軸が鉛直上方向に設定される。
図1に示す露光装置は、被照射体としてのマスクM上の照明領域内を均一に照射し、マスクMを介して感光基板Pに照明光を照射する照明装置ILと、パターンが形成されたマスクMを保持するマスク保持部(図示せず)と、マスクM上のパターンの投影像を感光基板P上のショット領域に形成する投影部(投影光学系)PLと、ベースB上に載置される基板ステージPSと、基板ステージPS上に載置される基板テーブルPTと、基板テーブルPT上に載置され、感光基板Pを保持する基板保持部PHとを備えている。
図2は照明装置ILの構成を示す図、図3は照明装置ILの折り返しミラー4bから反射素子9〜12までの構成を図2に示す矢印Aの方向から見た図である。照明装置ILは、超高圧水銀ランプ等の放電ランプからなる2つの光源2a,2bのそれぞれを保持し、光源2a,2bが発する照明光を出力する2つの光源部(第1の光源部及び第2の光源部)を備えている。第1の光源部は、光源2aが発する照明光を集光する楕円鏡3a、楕円鏡3aにより反射された照明光を折り返す折り返しミラー4a、楕円鏡3aにより反射された照明光の集光位置に配置されたシャッタ5aを備えて構成されている。シャッタ5aの配置位置には、図4に示すように、第1の光源部の光軸AX1を中心として光源像Iが形成される。
また、照明装置ILは、光源2aに対して設けられた第1の結像部を備えている。第1の結像部は、リレーレンズ6a及び2つ目レンズ7aを備えており、後述する投射部(インプットレンズ16〜ブラインド結像系21)に対して実質的に共通光学系の光軸AX3を中心に、光源2aの光源像を2つ形成する。ここで、共通光学系とは、後述の投射部を含み、第1の光源部及び第2の光源部がそれぞれ出力する各照明光に共通に設けられた光学系(リレーレンズ群13〜ブラインド結像系21)である。また、第1の光源部の光軸AX1と共通光学系の光軸AX3とは、後述の反射素子9,10を介して互いに偏向された光軸であって、光学的には連続した一つの光軸(以下、光軸AXと適宜称する。)とみなすことができる。したがって、実質的に光軸AX3を中心に複数(本実施形態では2つ)の光源像を形成するとは、反射素子(ここでは反射素子9,10)による光軸の偏向を考慮した上で、光軸AX上の所定点を中心として複数の光源像を形成することを意味するものである。
図5は、第1の光源部に対して設けられた分割部としての2つ目レンズ7aの構成を示す図である。図5に示すように、2つ目レンズ7aは、第1結像素子8a及び第2結像素子8bにより構成されており、第1結像素子8a及び第2結像素子8bは、光軸AX1を中心とする対称な位置にZ方向に並べて配置されている。2つ目レンズ7aは、第1の光源部が出力した照明光を、第1結像素子8a及び第2結像素子8bのそれぞれに入射させることにより、Z方向に2つの部分照明光に分割する。そして、2つ目レンズ7aは、分割した部分照明光ごとに個別に設けられた第1及び第2結像素子8a,8bによって光源像I,I(図6参照)を、実質的に光軸AX3と交差する第1の方向であるX方向に沿って、光軸AX3に対して対称な位置に形成する。ここで、実質的に光軸AX3と交差する第1の方向とは、上述のように反射素子9,10による光軸の偏向を考慮した上で、その偏向前後で光学的に同一とみなせる方向を含むものである。例えば、光軸AX3に対するX方向と光軸AX1に対するZ方向とは、ともに光軸AX3に対する第1の方向、すなわち光軸AXに対する第1の方向とみなすことができる。
一方、第2の光源部は、楕円鏡3b、折り返しミラー4b、シャッタ5bを備えて構成されている。また、照明装置ILは、光源2bに対して設けられた第2の結像部を備えている。第2の結像部は、リレーレンズ6b、及び第2の光源部に対して設けられた分割部としての2つ目レンズ7bを備えている。2つ目レンズ7bは、2つ目レンズ7aと同様に、分割する部分照明光ごとに個別に設けられる結像素子としての第1結像素子8c及び第2結像素子8dにより構成されており、第1結像素子8c及び第2結像素子8dは、第2の光源部の光軸AX2を中心とする対称な位置にY方向に並べて配置されている。2つ目レンズ7bは、第2の光源部が出力した照明光を、第1結像素子8c及び第2結像素子8dのそれぞれに入射させることにより、Y方向に2つの部分照明光に分割する。光源2bに対して設けられた第2の結像部は、第2の光源部に対応する2つの部分照明光ごとの光源像I,I(図6参照)を、実質的に光軸AX3回りに第1の方向と直交する第2の方向であるY方向に沿って、光軸AX3に対して対称な位置に形成する。ここで、第2の光源部の光軸AX2と共通光学系の光軸AX3とは、上述の光軸AX1と光軸AX3との関係と同様に、後述の反射素子11,12を介して互いに偏向された光軸であって、光学的には連続した一つの光軸(以下、光軸AXと適宜称する。)とみなすことができる。
照明装置ILは、共通光学系に対して、共通光学系の光軸AX3周りの異なる位置から、第1の光源部及び第2の光源部が出力した各照明光を導入する導入部を備えている。導入部は、4つの反射素子9〜12を有しており、2つ目レンズ7a,7bが分割した各部分照明光を、反射素子9〜12によって反射させて共通光学系へ導入する。反射素子9〜12は、図3に示すように、光軸AX3周りに配置されており、光軸AX3周りに反射面が設けられている。第1結像素子8aからの部分照明光は反射素子9により反射され、第2結像素子8bからの部分照明光は反射素子10により反射され、第1結像素子8cからの部分照明光は反射素子11により反射され、第2結像素子8dからの部分照明光は反射素子12により反射される。図6は、実質的に光軸AX3周りに形成される光源像I〜Iの配置を示す図である。図6に示す光源像Iは第1結像素子8aからの部分照明光により形成され、光源像Iは第2結像素子8bからの部分照明光により形成され、光源像Iは第1結像素子8cからの部分照明光により形成され、光源像Iは第2結像素子8dからの部分照明光により形成される。このようにして、第1及び第2の結像部は、反射素子9〜12を介して各光源像I〜Iを、光軸AX3を中心とする回転対称な位置に形成する。
また、照明装置ILは、部分照明光ごとの光源像I〜Iの間隔を変更する像間隔変更部を備えている。像間隔変更部は、リレーレンズ群13及びコーンプリズム群14を備えている。コーンプリズム群14は、円錐または四角錐形状に形成された透過部を有するコーンプリズム14aと、円錐または四角錐形状に形成された透過部としての凹部を有するコーンプリズム14bとが、光軸AX3に沿って間隔を隔てて配置されており、入射する各部分照明光の間隔を変更する機能を有している。リレーレンズ群13及びコーンプリズム群14は、光源像I〜Iからの部分照明光をもとに、光源像I〜Iの共役像である光源像I’〜I’(図7参照)を形成するとともに、その各光源像I’〜I’の間隔を各光源像I〜Iの間隔に比して縮小させる。この結果、リレーレンズ群13及びコーンプリズム群14による光源像I’〜I’の結像面15には、図7に示すように、光源像I’,I’が光軸AX3と交差するX方向に沿って形成され、光源像I’,I’が光軸AX3と交差するY方向に沿って形成され、各光源像I’〜I’が光軸AX3を中心とする回転対称な位置に形成される。
また、照明装置ILは、第1の光源部及び第2の光源部が出力し、第1及び第2の結像部、導入部及び像間隔変後部を介した各照明光(各部分照明光)をマスクMに照射する投射部を備えている。投射部は、インプットレンズ16、フライアイレンズ17、開口絞り18、コンデンサレンズ19、ブラインド20、及びブラインド結像系21を備えて構成されている。
光源像I’,I’からの各部分照明光は、インプットレンズ16を介して、図8に示すように、フライアイレンズ17の入射面17a上の、Y方向に長径を有する略楕円形状の照射領域R1を照明する。同様に、光源像I’,I’からの各部分照明光は、X方向に長径を有する略楕円形状の照射領域R2を照明する。入射面17aを照明した各部分照明光は、フライアイレンズ17を構成する複数のレンズエレメントにより波面分割され、図9に示すように、各レンズエレメントの射出面側のそれぞれに4つの光源像I”〜I”を形成する。換言すると、インプットレンズ16及びフライアイレンズ17は、照射領域R1,R2内におけるフライアイレンズ17の各レンズエレメントの射出面側に、光源像I’〜I’の共役像である4つの光源像I”〜I”を協働して形成する。その際、インプットレンズ16及びフライアイレンズ17は、結像面15の共役面としての、各レンズエレメントの射出面側の後側焦点面に4つの光源像I”〜I”を形成する。これによって、フライアイレンズ17の射出面17b側には、レンズエレメントごとに光源像I”〜I”が配置された面光源としての二次光源が形成される。
フライアイレンズ17の後側焦点面上もしくはその近傍には開口絞り18が設けられており、開口絞り18の開口径(絞り径)は、投射部から照射してマスクMを照明する照明光の開口数(NA)、即ち投影部PLに対する照明σ値(投影部PLの入射瞳径に対する投射部の射出瞳径の比)を決定している。また、結像面15は、開口絞り18の絞り面と共役もしくは略共役な面にされるとともに、開口絞り18に基づく投射部の射出瞳が形成される瞳面と共役もしくは略共役な面とされている。
開口絞り18の開口部を通過した照明光は、コンデンサレンズ19、ブラインド20、ブラインド結像系21を介して、ブラインド20に対応するマスクMの照明領域を略均一に照明する。マスクMの照明領域からの照明光は、図1に示す投影部PLに入射し、投影部PLは、マスクMのパターンの像を感光基板P上の露光領域(ショット領域)に投影する。基板ステージPSは、X方向、Y方向、X軸及びY軸に対する回転方向及びZ方向に移動可能に構成されており、感光基板Pの位置の調整及び感光基板Pのステップ移動を行う。基板ステージPSをステップ移動させることにより感光基板Pをステップ移動させて、照明装置ILにより投影部PLを介して感光基板Pに照明光を照射することにより、マスクMに形成されたパターンの投影像を感光基板P上の各ショット領域に順次転写する。
第1の実施形態に係る照明装置及び露光装置によれば、各光源2a,2bからの照明光を分割部によりそれぞれ2つの部分照明光に分割し、分割された各部分照明光を光軸AX(光軸AX3)周りの異なる位置から共通光学系に導入しているため、各光源2a,2bからの照明光の光量ロスを抑制し、共通光学系を介してマスクMに照射する照明光の光量を効率的に増大させることができる。
また、投射部に対して共通光学系の光軸AX3(光軸AX)を中心に、光源2aの2つの光源像I’,I’を形成するとともに、光源2bの2つの光源像I’,I’を形成しているため、例えば光源2a,2bの消耗等に応じ、各光源2a,2bが発する照明光に光量差が生じても、マスクMの照明領域に照射する照明光の光量重心の軌跡を変化させることがなく、その照明光の光量重心の軌跡を安定化させることができる。
また、光源2a,2bの各光源像I’〜I’を投射部に対して結像面15に形成しているため、つまり各光源2a,2bの光源像I’〜I’を投射部に対して同一面に形成しているため、フライアイレンズ17に対する照明光の開口数を光源2a,2bからの各照明光(各部分照明光)について等しくすることができ、マスクMの照明領域全体を効率的かつ均一に照明することができる。
ここで、例えば光源2a,2bの光源像を投射部に対して光軸AX方向の異なる面上に形成した場合、フライアイレンズ17に対する照明光の開口数を光源2a,2bからの各照明光(各部分照明光)について等しくすることができない。この場合、光源2aからの照明光と光源2bからの照明光との間で、ブラインド20の配置面上における照明領域が、フライアイレンズ17に対する開口数に応じて異なることとなる。具体的には、ブラインド20の中央部(光源2a,2bからの各照明光に共通な開口数に対応する領域)は、光源2a及び2bからの両方の照明光によって照明され、その周辺部(光源2a,2bからの各照明光の開口数の差分に対応する領域)は、光源2a又は2bからの一方の照明光のみによって照明される。したがって、光源2a,2bの各光源像を投射部に対して同一面に形成しなければ、マスクMの照明領域全体を均一に照明することができなくなる。もしくは、一方の光源からの照明光のみによって照明される領域を除いて限定された均一照明領域のみをマスクMの照明領域として利用することとなる。この後者の場合には、一方の光源からの照明光を無駄にロスすることとなる。また、実用的には、フライアイレンズ17の光学条件を光源2a,2bからの各照明光に対して両立させることができず、一方の光源からの照明光の一部をフライアイレンズ17の各レンズエレメント内の側壁によって遮光することとなり、その遮光分の照明光を無駄にロスすることとなる場合がある。これに対して、第1の実施形態に係る照明装置及び露光装置は、上述のように、マスクMの照明領域全体を、無駄な光量ロスを生じさせることなく効率的かつ均一に照明することができるという効果を奏することができる。
次に、本発明の第2の実施形態に係る照明装置及び露光装置について説明する。なお、第2の実施形態に係る露光装置は、図1に示す露光装置を構成する照明装置ILに代えて照明装置IL2(図10参照)を備えて構成されたものであるため、第2の実施形態の説明においては、第1の実施形態に係る露光装置の構成と同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。図10は、第2の実施形態に係る照明装置IL2の構成を示す図である。図10に示すように、照明装置IL2は、図2に示す照明装置ILからコーンプリズム群14を取り除き、第3の光源部に対応する光学系を追加したものである。なお、図10においては、照明装置ILと実質的に共通のコンデンサレンズ19〜ブラインド結像系21の図示を省略している。なお、コンデンサレンズ19〜ブラインド結像系21の各部は、後述する照明装置IL2の構成に応じて適宜最適化され得るものである。
照明装置IL2は、第3の光源部を備えており、第3の光源部は、光源22、楕円鏡23及びシャッタ25を備えて構成されている。また、照明装置IL2は、光源22の光源像を形成する第3の結像部としてのリレー光学系26を備えている。第3の光源部及びリレー光学系26は、共通光学系(リレーレンズ群13〜ブラインド結像系21)と共軸に配置され、リレー光学系26は、光源像I,I間における光軸AX3(光軸AX)上に光源22の1つの光源像を形成する。このため、第3の光源部から出力され、リレー光学系26を介した照明光は、反射素子9と10の間及び反射素子11と12の間にある光軸AX3上を通過する。換言すると、導入部としての反射素子9〜12は、光源2a,2bからの4つの部分照明光を光軸AX3周りの異なる位置から共通光学系に導入するとともに、光源22からの照明光を光軸AX3上から共通光学系に導入する。そして、リレーレンズ群13は、図11に示すように、結像面15上において、光軸AX3を中心とした異なる位置に光源2a,2b,22の各光源像I’〜I’を形成する。ここで、光源22の光源像I’は、光軸AX3上に形成される。
図12は、フライアイレンズ17の入射面17aの照射領域を示す図である。光源像I’,I’からの各部分照明光は、Y方向に長径を有する略楕円形状の照射領域R1を照明し、光源像I’,I’からの各部分照明光は、X方向に長径を有する略楕円形状の照射領域R2を照明し、光源像I’からの照明光は、光軸AXを中心とする輪帯形状の照射領域R3を照明する。入射面17aを照明した各照明光(部分照明光)は、フライアイレンズ17を構成する複数のレンズエレメントにより波面分割され、図13に示すように、各レンズエレメントの射出面側のそれぞれに5つの光源像I”〜I”を形成する。換言すると、インプットレンズ16及びフライアイレンズ17は、照射領域R1〜R3内におけるフライアイレンズ17の各レンズエレメントの後側焦点面に5つの光源像I”〜I”を協働して形成する。これによって、フライアイレンズ17の射出面17b側には、レンズエレメントごとに5つの光源像I”〜I”が配置された二次光源(面光源)が形成される。この二次光源から発し、開口絞り18の開口部を通過した照明光は、第1の実施形態と同様に、コンデンサレンズ19、ブラインド20及びブラインド結像系21を介して、ブラインド20に対応するマスクMの照明領域を略均一に照明する。
第2の実施形態に係る照明装置及び露光装置によれば、光源2a,2bからの4つの部分照明光を光軸AX3(光軸AX)周りの異なる位置から共通光学系に導入することに加え、光源22からの照明光を光軸AX3上から共通光学系に導入させているため、共通光学系を介してマスクMに照射する照明光の光量を、第1の実施形態に比して更に増大させることができる。また、投射部に対して共通光学系の光軸AX3(光軸AX)を中心に、光源2aの2つの光源像I’,I’と、光源2bの2つの光源像I’,I’とを形成するとともに、光源22の光源像I’を形成しているため、第1の実施形態と同様に、マスクMに照射する照明光の光量重心の軌跡を安定化させることができる。また、光源2a,2b,22の各光源像I’〜I’を投射部に対して同一面(結像面15)上に形成しているため、フライアイレンズ17に対する照明光の開口数を光源2a,2b,22からの各照明光(各部分照明光)について等しくすることができ、マスクMの照明領域全体を、第1の実施形態と同様に、効率的かつ均一に照明することができる。
なお、第2の実施形態においては、3つの光源2a,2b,22からの照明光によりマスクMのパターンを照明しているが、2つの光源2a及び22、または光源2b及び22からの照明光によりマスクMのパターンを照明するようにしてもよい。即ち、本発明にかかる照明装置として、第1及び第3の光源部のみを備えるか、第2及び第3の光源部のみを備えるようにすることもできる。
また、第2の実施形態においては、第1及び第2の光源部からの照明光を分割した部分照明光を、導入部としての反射素子9〜12により反射させて共通光学系に導入し、第3の光源部からの分割しない照明光を、導入部によって反射させずに共通光学系に導入しているが、第1〜第3の光源部の配置を適宜入れ換える構成にしてもよい。例えば、第1の光源部及び第1の結像部を光軸AX3上に配置し、第1の結像部からの2つの部分照明光を反射素子を介さずに共通光学系に導入する。そして、第3の光源部及び第3の結像部を図10における光軸AX1上に配置し、第3の結像部からの分割しない照明光を反射素子により反射させて共通光学系に導入することができる。この場合、第3の結像部からの照明光を反射する反射素子は、光軸AX(光軸AX3)上に配置するとよい。
次に、本発明の第3の実施形態に係る照明装置及び露光装置について説明する。なお、第3の実施形態に係る露光装置は、図1に示す露光装置を構成する照明装置ILに代えて照明装置IL3(図14参照)を備えて構成されたものであるため、第3の実施形態の説明においては、第1の実施形態に係る露光装置の構成と同一の構成には同一符号を付して、その詳細な説明は省略する。図14は第3の実施形態に係る照明装置IL3の構成を示す図、図15は照明装置IL3の折り返しミラー4bから反射素子9〜12までの構成を図14に示す矢印Cの方向から見た図である。 照明装置IL3は、光源2a〜シャッタ5aにより構成される第1の光源部から出力した照明光をZ方向に2つの部分照明光に分割する第1の分割部と、2つの部分照明光の各光路の間隔を変更する第1の光路間隔変更部とを備えている。第1の分割部及び第1の光路間隔変更部は、一体に設けられており、リレーレンズ30a及び屋根型プリズム群32aを備えて構成されている。図16は、リレーレンズ30aから射出した照明光の光束断面B12を示す図である。第1の光源部から出力された照明光は、その中心部が光源2aによりけられる(遮光される)ため、光束断面B12は、図16に示すように、輪帯形状になる。
屋根型プリズム群32aは、第1プリズム34a及び第2プリズム34bにより構成されており、第1プリズム34aは、入射側が屋根型の凹部を形成する2つの傾斜面34aa,34ab、射出側がYZ平面に平行な面により構成されている。また、第2プリズム34bは、入射側がYZ平面に平行な面、射出側が屋根型の凸部を形成する2つの傾斜面34ba,34bbにより構成されている。屋根型プリズム群32aを通過した照明光はZ方向に2つの部分照明光に分割され、2つの部分照明光の光路の間隔は、入射側に対して射出側でZ方向に拡大される。
また、照明装置IL3は、光源2b〜シャッタ5bにより構成される第2の光源部から出力した照明光をY方向に2つの部分照明光に分割する第2の分割部と、2つの部分照明光の各光路の間隔を変更する第2の光路間隔変更部とを備えている。第2の分割部及び第2の光路間隔変更部は、一体に設けられており、リレーレンズ30b及び屋根型プリズム群32bを備えて構成されている。なお、リレーレンズ30bから射出した照明光の光束断面は、図16に示す光束断面B12と同様となる。
屋根型プリズム群32bは、第1プリズム35a及び第2プリズム35bにより構成されており、第1プリズム35aは、図15に示すように、入射側が屋根型の凹部を形成する2つの傾斜面35aa,35ab、射出側がYZ平面に平行な面により構成されている。また、第2プリズム35bは、入射側がYZ平面に平行な面、射出側が屋根型の凸部を形成する2つの傾斜面35ba,35bbにより構成されている。屋根型プリズム群32aを通過した照明光はY方向に2つの部分照明光に分割され、2つの部分照明光の光路の間隔は、入射側に対して射出側でY方向に拡大される。
第1の光路間隔変更部からの一方の部分照明光は反射素子9により反射され、第1の光路間隔変更部からの他方の部分照明光は反射素子10により反射され、第2の光路間隔変更部からの一方の部分照明光は反射素子11により反射され、第2の光路間隔変更部からの他方の部分照明光は反射素子12により反射される。図17は、光軸AX3周りに形成される各部分照明光の光束断面B〜Bを示す図である。図17に示す光束断面Bは第1の光路間隔変更部からの一方の部分照明光に対応し、光束断面Bは第1の光路間隔変更部からの他方の部分照明光に対応し、光束断面Bは第2の光路間隔変更部からの一方の部分照明光に対応し、光束断面Bは第2の光路間隔変更部からの他方の部分照明光に対応する。
また、照明装置IL3は、結像部を備えており、結像部は、4つの部分照明光に対して共通の結像素子である結像レンズ36を備えて構成されている。結像レンズ36は、4つの部分照明光ごとの光源像を共通光学系(結像レンズ36〜ブラインド結像系21)の光軸AX3上の同一箇所、つまり結像レンズ36の結像面37と光軸AX3との交点上に形成する。結像面37上の光源像からの各部分照明光は、インプットレンズ38を介してフライアイレンズ17に入射する。図18は、フライアイレンズ17の入射面17aの照射領域を示す図である。光束断面Bに対応する部分照明光は照射領域R4を照明し、光束断面Bに対応する部分照明光は照射領域R5を照明し、光束断面Bに対応する部分照明光は照射領域R6を照明し、光束断面Bに対応する部分照明光は照射領域R6を照明する。入射面17aを照明した各部分照明光は、フライアイレンズ17を構成する複数のレンズエレメントのうちそれぞれ対応するレンズエレメントにより波面分割され、図19に示すように、各レンズエレメントの射出面側のそれぞれに部分照明光ごとの光源像が重畳された光源像I”を形成する。換言すると、インプットレンズ38及びフライアイレンズ17は、照射領域R4〜R7内におけるフライアイレンズ17の各レンズエレメントの後側焦点面に光源像I”を協働して形成する。これによって、フライアイレンズ17の射出面17b側にはレンズエレメントごとに光源像I”が配置された二次光源(面光源)が形成される。この二次光源から発し、開口絞り18の開口部を通過した照明光は、第1の実施形態と同様に、コンデンサレンズ19、ブラインド20及びブラインド結像系21を介して、ブラインド20に対応するマスクMの照明領域を略均一に照明する。この際、図19に示すように、射出面17b側に形成される二次光源は略輪帯形状となるため、照明装置IL3の照明条件は輪帯照明となる。なお、結像面37は、第1の実施形態における結像面15と同様に、開口絞り18の絞り面と共役もしくは略共役な面にされるとともに、開口絞り18に基づく投射部の射出瞳が形成される瞳面と共役もしくは略共役な面とされている。
第3の実施形態に係る照明装置及び露光装置によれば、各光源2a,2bからの照明光を分割部によりそれぞれ2つの部分照明光に分割し、分割された各部分照明光を光軸AX(光軸AX3)周りの異なる位置から共通光学系に導入しているため、各光源2a,2bからの照明光の光量ロスを抑制し、共通光学系を介してマスクMに照射する照明光の光量を効率的に増大させることができる。また、投射部に対して共通光学系の光軸AX3(光軸AX)上に、光源2a,2bからの各照明光(部分照明光)による光源像を重畳した光源像I”を形成しているため、例えば光源2a,2bの消耗等に応じ、各光源2a,2bが発する照明光に光量差が生じても、マスクMの照明領域に照射する照明光の光量重心の軌跡を安定化させることができる。また、光源像I”を同一面(結像面37)上に形成しているため、フライアイレンズ17に対する照明光の開口数を光源2a,2bからの各照明光(各部分照明光)について等しくすることができ、マスクMの照明領域全体を効率的かつ均一に照明することができる。
なお、上述した照明装置IL3では、光源2a,2bからの各照明光を2つの部分照明光に分割して共通光学系に導入しているが、各照明光を分割することなく共通光学系に導入することもできる。例えば、光源2aからの照明光の光束断面と、光源2bからの照明光の光束断面とを、分割することなく相対的に異なる倍率で拡大もしくは縮小させることで、互いに異なる大きさ(径)の輪帯形状の光束断面を有する2つの照明光を得る。そして、この2つの照明光を、それぞれ光軸AX3を中心として配置された異なる大きさ(径)の輪帯状の反射素子(導入部)によって反射させることで、光軸AXを中心とした異なる位置から各照明光を共通光学系に導入することができる。この場合、屋根型プリズム群32a,32bに替えて円錐状のコーンプリズム群(コーンレンズ群)を用いるとよい。なお、一方の照明光は、光源部を光軸AX3上に配置させることで、反射素子を介さずに共通光学系に導入することができる。
また、上述の各実施形態においては、光源2a,2bからの各照明光を2つの部分照明光に分割しているが、3つ以上の部分照明光に分割するようにしてもよい。この場合においても、3つ以上に分割された各部分照明光を共通光学系の光軸AX3(光軸AX)を中心として光軸AX3周りの異なる位置から共通光学系に導入させるとよい。なお、上述した第1及び第2の実施形態では、光源2aの光源像I’,I’と、光源2bの光源像I’,I’とを、共通光学系の光軸AX3(光軸AX)を中心とする回転対称な位置に形成するものとしたが、光源2a,2bからの各照明光を3つ以上の部分照明光に分割する場合、光源2a,2bの各光源像を必ずしも回転対称に配置しなくても構わない。
また、上述の各実施形態においては、投影部PLを備えた露光装置を例として説明したが、マスクMのパターンを投影部を介すことなく感光基板P上に露光するプロキシミティ露光装置に本発明を適用することもできる。また、パターンが設けられたマスクMとしてクロムパターン等による所定パターン(固定パターン)が形成されたマスクを用いて露光を行う露光装置を例として説明したが、DMD(デジタル・マイクロミラー・デバイス)や液晶等を用いた「可変パターン形成装置」をマスクとして用いて露光を行う露光装置に本発明を適用することもできる。
次に、本発明に係る露光装置を用いたデバイス製造方法について説明する。図20は、半導体デバイスの製造工程を示すフローチャートである。この図に示すように、半導体デバイスの製造工程では、半導体デバイスの基板となるウエハに金属膜を蒸着し(ステップS40)、この蒸着した金属膜上に感光性材料であるフォトレジストを塗布する(ステップS42)。つづいて、本発明に係る露光装置を用いてマスクに形成されたパターンをウエハ上の各ショット領域に転写し(ステップS44:露光工程)、この転写が終了したウエハの現像、つまりパターンが転写されたフォトレジストの現像を行う(ステップS46:現像工程)。その後、ステップS46によってウエハ表面に形成されたレジストパターンを加工用のマスクとし、ウエハ表面に対してエッチング等の加工を行う(ステップS48:加工工程)。
ここで、レジストパターンとは、本発明にかかる露光装置によって転写されたパターンに対応する形状の凹凸が形成されたフォトレジスト層(転写パターン層)であって、その凹部がフォトレジスト層を貫通しているものである。ステップS48では、このレジストパターンを介してウエハ表面の加工を行う。ステップS48で行われる加工には、例えばウエハ表面のエッチングまたは金属膜等の成膜の少なくとも一方が含まれる。なお、ステップS44では、本発明にかかる露光装置は、フォトレジストが塗布されたウエハを感光基板としてパターンの転写を行う。
図21は、液晶表示素子等の液晶デバイスの製造工程を示すフローチャートである。この図に示すように、液晶デバイスの製造工程では、パターン形成工程(ステップS50)、カラーフィルタ形成工程(ステップS52)、セル組立工程(ステップS54)およびモジュール組立工程(ステップS56)を順次行う。
ステップS50のパターン形成工程では、プレートとしてフォトレジストが塗布されたガラス基板上に、本発明にかかる露光装置を用いて回路パターンおよび電極パターン等の所定のパターンを形成する。このパターン形成工程には、本発明にかかる露光装置を用いてフォトレジスト層に、マスクに設けられたパターンの投影像を転写する露光工程と、パターンの投影像が転写されたプレートの現像、つまりガラス基板上のフォトレジスト層の現像を行い、パターンに対応する形状のフォトレジスト層を形成する現像工程と、この現像されたフォトレジスト層(転写パターン層)を介してガラス基板を加工する加工工程とが含まれている。
ステップS52のカラーフィルタ形成工程では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応する3つのドットの組をマトリクス状に多数配列するか、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を水平走査方向に複数配列したカラーフィルタを形成する。ステップS54のセル組立工程では、ステップS50によって所定パターンが形成されたガラス基板と、ステップS52によって形成されたカラーフィルタとを用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。具体的には、例えばガラス基板とカラーフィルタとの間に液晶を注入することで液晶パネルを形成する。ステップS56のモジュール組立工程では、ステップS54によって組み立てられた液晶パネルに対し、この液晶パネルの表示動作を行わせる電気回路およびバックライト等の各種部品を取り付ける。
また、本発明は、半導体デバイスまたは液晶デバイス製造用の露光装置への適用に限定されることなく、例えば、プラズマディスプレイまたは有機ELディスプレイ等のディスプレイ装置用の露光装置や、撮像素子(CCD等)、マイクロマシーン、薄膜磁気ヘッド、及びDNAチップ等の各種デバイスを製造するための露光装置にも広く適用できる。更に、本発明は、各種デバイスのマスクパターンが形成されたマスク(フォトマスク、レチクル等)をフォトリソグラフィ工程を用いて製造する際の、露光工程(露光装置)にも適用することができる。なお、本発明は、ガラス基板および半導体ウェハ等に限定されず、例えば可撓性を有するシート状の基板(面積に対する厚さの比がガラス基板および半導体ウェハに比して小さい基板)を露光対象としての感光基板とすることができる。
また、本発明の態様にかかるデバイス製造方法は、半導体デバイスおよび液晶デバイス等以外にも、一般には、本発明の態様にかかる露光装置を用いてパターンを感光基板に転写することと、そのパターンが転写された感光基板をそのパターンに基づいて加工することとを経て、少なくともその感光基板の一部を含むデバイスを製造することができる。ここで、転写されたパターンに基づいて感光基板を加工することには、その転写パターンに基づいて感光基板をエッチングすること、その転写パターンに基づいて感光基板を印刷すること(転写パターンに基づいて、例えば導電性インク等の所定材料を塗布すること)等が適用可能である。
なお、本発明の態様にかかる照明装置は、露光装置への適用に限定されず、一般に照明装置(光源装置)を用いる各種装置に適用可能であり、例えば、画像情報(静止画情報および動画情報を含む)を拡大投影(投写)するプロジェクターに適用可能である。
2a,2b,22…光源、3a,3b,23…楕円鏡、4a,4b…折り返しミラー、5a,5b,25…シャッタ、6a,6b,36…リレーレンズ、7a,7b…2つ目レンズ、9〜12…反射素子、13…リレーレンズ群、14…コーンプリズム群、16,38…インプットレンズ、17…フライアイレンズ、18…開口絞り、19…コンデンサレンズ、20…ブラインド、21…ブラインド結像系、32a,32b…屋根型プリズム群、IL,IL2,IL3…照明装置、M…マスク、PL…投影部、P…感光基板。

Claims (21)

  1. 第1光源が発する照明光を出力する第1の光源部と、
    第2光源が発する照明光を出力する第2の光源部と、
    複数のレンズ面を有するフライアイレンズを備え、前記第1及び第2の光源部が出力した各照明光を被照射体に照射する投射部と、
    少なくとも前記投射部を含み前記各照明光に共通な共通光学系に対して、該共通光学系の光軸周りの異なる位置または光軸上から前記各照明光を導入する導入部と、
    前記投射部に対して実質的に前記共通光学系の光軸を中心に、前記第1光源の光源像一以上形成する第1結像部と、
    前記投射部に対して実質的に前記共通光学系の光軸を中心に、前記第2光源の光源像を複数形成する第2結像部と、
    を備え
    前記フライアイレンズの前記複数のレンズ面のそれぞれは、前記第1光源の前記光源像の像と前記第2光源の前記光源像の像とを形成することを特徴とする照明装置。
  2. 前記第1結像部は、前記第1光源の前記光源像を所定面に形成し、
    前記第2結像部は、前記第2光源の前記光源像を所定面に形成することを特徴とする請求項1に記載の照明装置。
  3. 前記所定面は、前記投射部が有する開口絞りの絞り面と共役な面であることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  4. 前記所定面は、前記投射部の射出瞳が形成される瞳面と共役な面であることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  5. 前記所定面は、前記フライアイレンズの後側焦点面と共役な面であることを特徴とする請求項2に記載の照明装置。
  6. 前記第1及び第2の光源部に対して設けられ、前記第1及び第2の光源部が出力した前記照明光を複数の部分照明光に分割する分割部を備え、
    前記導入部は、前記複数の部分照明光を前記共通光学系の光軸を中心とする異なる位置から該共通光学系へ導入することを特徴とする請求項1〜5のいずれか一項に記載の照明装置。
  7. 前記第1結像部及び前記第2結像部は、前記複数の部分照明光ごとの前記光源像を、前記共通光学系の光軸を中心とする回転対称な位置に形成することを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
  8. 前記第1結像部及び前記第2結像部は、前記複数の部分照明光ごとに個別の結像素子を有することを特徴とする請求項6または7に記載の照明装置。
  9. 前記第1結像部及び前記第2結像部は、前記分割部と一体に設けられることを特徴とする請求項6〜8のいずれか一項に記載の照明装置。
  10. 前記分割部は、前記第1及び第2の光源部が出力した各照明光をそれぞれ2つの部分照明光に分割し、
    前記第1結像部は、前記第1の光源部に対応する2つの前記部分照明光ごとの前記光源像を実質的に前記共通光学系の光軸と交差する第1の方向に沿って形成
    前記第2結像部は、前記第2の光源部に対応する2つの前記部分照明光ごとの前記光源像を、実質的に前記共通光学系の光軸回りに前記第1の方向と直交する第2の方向に沿って形成することを特徴とする請求項6〜9のいずれか一項に記載の照明装置。
  11. 第3光源が発する照明光を出力する第3の光源部と、
    前記第3光源の光源像を前記共通光学系の光軸上に形成する第3結像部と、
    を備えることを特徴とする請求項10に記載の照明装置。
  12. 前記第1結像部及び前記第2結像部は、前記複数の部分照明光ごとの前記光源像を前記共通光学系の光軸上に形成することを特徴とする請求項6に記載の照明装置。
  13. 前記第1結像部及び前記第2結像部は、前記複数の部分照明光に対して共通の結像素子を有することを特徴とする請求項12に記載の照明装置。
  14. 前記部分照明光ごとの前記光源像の間隔を変更する像間隔変更部を備えることを特徴とする請求項6〜11のいずれか一項に記載の照明装置。
  15. 前記複数の部分照明光の各光路の間隔を変更する光路間隔変更部を備えることを特徴とする請求項6〜14のいずれか一項に記載の照明装置。
  16. 前記光路間隔変更部は、前記分割部と一体に設けられることを特徴とする請求項15に記載の照明装置。
  17. 前記導入部は、前記共通光学系の光軸周りおよび光軸上の少なくとも一方に反射面が設けられた一以上の反射素子を有し、少なくとも1つの前記光源部が出力した前記照明光を前記反射素子によって反射させて前記共通光学系へ導入することを特徴とする請求項1〜16のいずれか一項に記載の照明装置。
  18. 前記導入部は、前記共通光学系の光軸周りに反射面が設けられた一以上の反射素子を有し、該反射素子によって前記複数の部分照明光を反射させて前記共通光学系へ導入することを特徴とする請求項6〜16のいずれか一項に記載の照明装置。
  19. パターンが形成されたマスクを保持するマスク保持部と、
    感光基板を保持する基板保持部と、
    前記マスクを介して前記感光基板に照明光を照射する請求項1〜18のいずれか一項に記載の照明装置と、
    を備えたことを特徴とする露光装置。
  20. 前記マスクのパターンの像を投影する投影部を備え、
    前記照明装置は、前記投影部を介して前記感光基板に前記照明光を照射することを特徴とする請求項19に記載の露光装置。
  21. 請求項19または20に記載の露光装置を用いて、前記パターンを前記感光基板に転写することと、
    前記パターンが転写された前記感光基板を前記パターンに基づいて加工することと、
    を含むことを特徴とするデバイス製造方法。
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