JP2006080109A - 照明装置、露光装置及びマイクロデバイスの製造方法 - Google Patents
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Abstract
【課題】 複数の反射部材を用いて構成されるEUV露光装置において、マスク面上における照明光の強度ムラの発生を抑制することができる露光装置を提供する。
【解決手段】 照明光を供給するプラズマ光源20と、プラズマ光源20からの照明光を集光する集光ミラー27とを有する光源部2と、マスクMのパターンを感光性基板Wに露光するために、光源部2からの照明光によりマスクMを照明する照明光学系ILを有する露光部3とを備える露光装置において、照明光学系ILは、複数の要素ミラーを有するフライアイミラーを備え、集光ミラー27は、照明光を集光する複数の部分ミラーを有し、部分ミラーは、複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状に基づいて定められた形状を有する。
【選択図】 図1
【解決手段】 照明光を供給するプラズマ光源20と、プラズマ光源20からの照明光を集光する集光ミラー27とを有する光源部2と、マスクMのパターンを感光性基板Wに露光するために、光源部2からの照明光によりマスクMを照明する照明光学系ILを有する露光部3とを備える露光装置において、照明光学系ILは、複数の要素ミラーを有するフライアイミラーを備え、集光ミラー27は、照明光を集光する複数の部分ミラーを有し、部分ミラーは、複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状に基づいて定められた形状を有する。
【選択図】 図1
Description
この発明は、半導体素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等のマイクロデバイスをリソグラフィ工程で製造するための照明装置、露光装置及び該露光装置を用いたマイクロデバイスの製造方法に関するものである。
現在、半導体集積回路の製造においては、マスク上に形成された非常に微細なパターンを感光性基板上に転写するために、可視光あるいは紫外光を利用したフォトリソグラフィの手法が用いられている。このフォトリソグラフィの手法を用いた製造工程では、マスク上に形成された原画となるパターンを、投影光学系を介してフォトレジスト等の感光剤が塗布された感光性基板上に投影露光する投影露光装置が用いられている。
近年、半導体集積回路の高集積化、高密度化を実現するために、回路の線幅を更に細く、又は、パターンを更に精細にする必要があることから、投影露光装置において解像度の向上が要求されている。投影露光装置において解像度を上げるために、露光光源として、これまでに水銀灯(365nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)等を用いた投影露光装置が実用化されており、より解像度を上げるために更なる短波長化が進められ、露光光の波長が157nmより短い光(例えば、EUV光)を用いてマスクのパターンを感光性基板上に投影露光するEUV露光装置の開発が進められている(特許文献1参照)。
ところで、EUV光を射出する光源としてプラズマ光源が用いられるが、このプラズマ光源から射出したEUV光を集光ミラーで集光しEUV光を露光装置の露光部に導く場合、マスク面上に集光ミラーの構成に基づく照明光の強度ムラが発生する場合がある。即ち、外形が大きな集光ミラーは、一体で製作することができないため、複数の部分ミラーを組み合わせて製作される。集光ミラーで集光され反射されたEUV光は、マスク面と光学的に共役な位置に配置されているフライアイミラーに入射する。この時、集光ミラーを構成する部分ミラーの継ぎ目部分においては、EUV光が反射されないため、フライアイミラー上に部分ミラーの継ぎ目の影が形成される。フライアイミラー上に影が形成されると、マスク面上において照明光の強度ムラが生じる。
この発明の課題は、集光ミラーを構成する部分ミラーの継ぎ目の影に基づいてマスク面上で照明光の強度ムラが発生することを防止した照明装置、露光装置、及び該露光装置を用いたマイクロデバイスの製造方法を提供することである。
請求項1記載の露光装置は、照明光を供給する光源と、該光源からの照明光を集光する集光ミラーとを有する光源部と、マスクのパターンを感光性基板に露光するために、前記光源部からの前記照明光により前記マスクを照明する照明光学系を有する露光部とを備える露光装置において、前記照明光学系は、複数の要素ミラーを有する要素ミラー群を備え、前記集光ミラーは、前記照明光を集光する複数の部分ミラーを有し、前記部分ミラーは、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状に基づいて定められた形状を有することを特徴とする。
また、請求項2記載の露光装置は、前記部分ミラーの形状が、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状と相似形状、または、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状を含む形状であることを特徴とする。
この請求項1及び請求項2記載の露光装置によれば、部分ミラーの形状を、複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体(要素ミラーの集合体)の外形形状に基づいて定められた形状、例えば、相似形状や要素ミラーの集合体の外形形状を含む形状としている。従って、部分ミラーの構成に基づく影が要素ミラー群に掛かることによるマスク面上における照明光の強度ムラの発生を防止し、高い精度でマスクパターンを感光性基板に露光することができる。
また、請求項3記載の露光装置は、照明光を供給する光源と、該光源からの照明光を集光する集光ミラーとを有する光源部と、マスクのパターンを感光性基板に露光するために、前記光源部からの前記照明光により前記マスクを照明する照明光学系を有する露光部とを備える露光装置において、前記照明光学系は、複数の要素ミラーを有する要素ミラー群を備え、前記集光ミラーは、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状に基づいて定められた開口形状を持つ開口部を有することを特徴とする。
また、請求項4記載の露光装置は、前記開口部の形状が、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状と相似形状、または、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状を含む形状であることを特徴とする。
また、請求項5記載の露光装置は、前記光源が、前記照明光として極端紫外光を射出する光源を含み、前記光源部は、前記開口部を通してレーザ光を前記光源に導くレーザ光射出手段を含むことを特徴とする。
この請求項3乃至請求項5記載の露光装置によれば、集光ミラーが有する開口部の開口形状を要素ミラーの集合体の外形形状に基づいて、例えば、相似形状、または、要素ミラーの集合体の外形形状を含む形状としている。従って、開口部の影が要素ミラー群に掛かった場合であっても、影が掛かる要素ミラーを最小限に抑えることができるため、マスク面上での照明光の強度ムラの発生を抑制し、高い精度でマスクパターンを感光性基板に露光することができる。
また、請求項6記載の露光装置は、照明光を供給する光源と、該光源からの照明光を集光する集光ミラーとを有する光源部と、マスクのパターンを感光性基板に露光するために、前記光源部からの前記照明光により前記マスクを照明する照明光学系を有する露光部とを備える露光装置において、前記照明光学系は、複数の要素ミラーを有する要素ミラー群を備え、前記集光ミラーは、前記照明光を集光する複数の部分ミラーを有し、前記複数の部分ミラーは、該複数の部分ミラーの継ぎ目の影が前記要素ミラー群の有効領域に形成されないように構成されることを特徴とする。
この請求項6記載の露光装置によれば、複数の部分ミラーの継ぎ目の影が、複数の要素ミラーを有する要素ミラー群の有効領域または有効反射領域に形成されないため、マスク面上における強度ムラの発生を適切に防止し、高い精度でマスクパターンを感光性基板に露光することができる。
また、請求項7記載の露光装置は、前記要素ミラー群が、前記マスク面と光学的に共役な位置またはその近傍に配置されることを特徴とする。この請求項7記載の露光装置によれば、マスク面と光学的に共役な位置またはその近傍に配置される要素ミラー群に部分ミラーの継ぎ目の影が形成されないようにすることにより、マスク面上における照明光の強度ムラの発生を防止することができる。
また、請求項8記載の露光装置は、前記光源が、前記照明光として極端紫外光を射出する光源を含むことを特徴とする。この請求項8記載の露光装置によれば、照明光として極端紫外光を用いる場合においても、マスク面上における集光ミラーの形状に基づく照明光の強度ムラの発生を防止することができる。
また、請求項9の露光装置は、光源からの光をマスクに照明する照明光学系を備え、前記マスクのパターンを感光性基板に露光するための露光装置において、前記照明光学系は、前記光源と前記被照明物体との間の光路に配置された第1光学部材と、前記第1光学部材と前記被照明物体との間の光路に配置された第2光学部材とを有し、前記第1光学部材は、並列配置された複数の第1光学要素を有し、前記第2光学部材は、並列配置された複数の第2光学要素を有し、前記第1光学部材を構成する多数の第1光学要素の継ぎ目が、前記第2光学部材を構成する多数の第2光学要素の非有効領域に形成されるように、前記多数の第1光学要素は構成されることを特徴とする。
この請求項9記載の露光装置によれば、光学部材が反射部材に限らず屈折部材等においても照明ムラの発生を防止することができる。
また、請求項10記載のマイクロデバイスの製造方法は、マスクのパターンを感光性基板上に露光する露光工程と、前記露光工程により露光された感光性基板を現像する現像工程とを含むマイクロデバイスの製造方法であって、前記露光工程は、請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の露光装置を用いることを特徴とする。
この請求項10記載のマイクロデバイスの製造方法によれば、請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の露光装置を用いて露光を行うため、マスクに形成された微細なパターンを感光性基板に転写することができ、極めて良好なるマイクロデバイスを製造することができる。
また、請求項11の照明装置は、光源からの光を被照明物体へ導く照明装置において、前記光源と前記被照明物体との間の光路に配置された第1光学部材と、前記第1光学部材と前記被照明物体との間の光路に配置された第2光学部材とを有し、前記第1光学部材は、並列配置された複数の第1光学要素を有し、前記第2光学部材は、並列配置された複数の第2光学要素を有し、前記第1光学部材を構成する多数の第1光要素子の継ぎ目が、前記第2光学部材を構成する多数の光学要素の非有効領域に形成されるように、前記多数の第1光学要素は構成されることを特徴とする。
この請求項11記載の照明装置によれば、第1光学部材を構成する多数の第1光要素子の継ぎ目が、第2光学部材に形成されることがないため、被照明物体に対して極めて良好なる照明を行うことができる。
この発明の露光装置によれば、照明光学系内での光学部材の継ぎ目等の影による悪影響を防止できるため、マスク面上に照明光の強度ムラ(強度分布の不均一性)が発生することを防止し、高い精度でマスクパターンを感光性基板に露光することができる。
また、この発明のマイクロデバイスの製造方法によれば、マスクに形成された微細なパターンを感光性基板に転写することができるため、極めて良好なるマイクロデバイスを製造することができる。
また、この発明による照明装置によれば、照明光学系内での光学部材の継ぎ目等の影による悪影響を防止できるため、良好なる照明を実現することができる。
以下、図面を参照して、この発明の実施の形態にかかる投影露光装置について説明する。図1は、実施の形態にかかる投影露光装置の概略構成を示す図である。この投影露光装置は、図1に示すように、約5〜40nmの波長のEUV(extreme ultra violet、極端紫外)光を射出する光源部2、及び光源部2からの照明光によりマスクを照明して、マスクのパターンを感光性基板に露光する露光部3を備えている。
光源部2は、プラズマ光源20を有する。プラズマ光源20は、レーザ光源(レーザ光射出手段)21により射出され集光光学系22で集光されたレーザ光を透過窓23を介して光源チャンバ24内に導き、光源チャンバ24内に導かれたレーザ光によりターゲット供給ノズル25から滴下された液体キセノン(Xe)の液滴(標的材料)26を照射することにより、高温のプラズマを生成し、このプラズマからの輻射によりEUV(extreme ultra violet、極端紫外)光を放射する光源である。
プラズマ光源20から射出した光束は、集光ミラー27により集光され、光源チャンバ24に設けられた開口部28を介して光源部2から射出し露光部3に入射する。ここで露光部3は、露光チャンバ30内に、後述するコリメータミラー40、反射型フライアイ光学系41,42、コンデンサ光学系43,44により構成される照明光学系IL、マスクステージMS、反射型投影光学系PL、ウエハステージWS等が収容されて構成されている。
なお、コリメータ40、反射型フライアイ光学系(41、42)、コンデンサー光学系(43、44)の反射面には、モリブデン、ルテニウム、ロジウム、珪素、珪素化合物の内の複数の物質を堆積させた多層膜が形成されている。
図2に示すように、光源部2から射出したEUV光は、コリメータミラー40により反射され集光されることにより略平行光束となる。EUV光は、略平行光束の状態でオプィカルインテグレータを構成する反射型フライアイ光学系へ導かれ、反射型フライアイ光学系を構成する一方の入射側反射型フライアイミラー(要素ミラー群)41に入射する。
この入射側反射型フライアイミラー41は、球面ミラーにより構成され並列に配列された複数の反射素子(要素ミラー)を有し、後述する被照射面または露光面としてのマスク(レチクル)Mや感光性基板(ウエハ)Wと光学的に共役な位置またはその近傍に配置されている。入射側反射型フライアイミラー41に入射したEUV光は、入射側反射型フライアイミラー41により反射され、反射型フライアイ光学系を構成する他方の射出側反射型フライアイミラー42に入射する。この射出側反射型フライアイミラー42は、球面ミラーにより構成され並列に配列された複数の反射素子を有し、照明光学系の瞳面またはその近傍に、あるいは投影光学系PLの瞳面と実質的に光学的に共役な位置に配置されている。
図3は入射側反射型フライアイミラー41、図4は射出側反射型フライアイミラー42を示す正面図である。入射側反射型フライアイミラー41のそれぞれの要素ミラー41a及び射出側反射型フライアイミラー42のそれぞれの要素光学系42aは、一対一に対応した状態でそれぞれ配列されており、同一の焦点距離を有している。入射側反射型フライアイミラー41に入射した光束は、入射側反射型フライアイミラー41のそれぞれの要素ミラー41aにより波面分割される。入射側反射型フライアイミラー41により波面分割された多数の光束は、射出側反射型フライアイミラー42に入射し、射出側反射型フライアイミラー42のそれぞれの要素光学系42aは、波面分割された個々の光束を1本ずつ受ける。ここで、入射側反射型フライアイミラー41の要素ミラー41aとマスクM上の被露光面と共役となるように配置されているため、射出側反射型フライアイミラー42がケーラー照明における面光源となる。
ここで、入射側反射型フライアイミラー41には、集光ミラー27により集光されたEUV光の光束がコリメータミラー40を介して入射する。集光ミラー27は、図5に示すように、並列的に配置された複数の部分ミラー27aにより構成されており、透過窓23を介して導かれたレーザ光を通過させるための開口部27bが設けられている。部分ミラー27aは、図5に示すように、図3に示す入射側反射型フライアイミラー41を構成する複数の要素ミラー41aにおける少なくとも2つの要素ミラー41aよりなる集合体(要素ミラー41aの集合体)の外形形状と略相似の形状を有している。開口部27bも、図5に示すように、要素ミラー41aの集合体の外形形状と略相似の形状を有している。また、部分ミラー27aは、EUV光を反射しない部分、即ち、一の部分ミラー27aと隣接する他の部分ミラー27aとの継ぎ目の影が、入射側反射型フライアイミラー41を構成する要素ミラー41aの集合体の外縁部以外の部分に形成されないように配置されている。従って、部分ミラー27aの継ぎ目の影が、要素ミラー41aの集合体の外縁部を除く部分に形成されことを防ぐことによって、マスクM上における照明光の強度ムラの発生を防止している。
射出側反射型フライアイミラー42により反射されたEUV光は、コンデンサ光学系を構成する一方の入射側反射型コンデンサミラー43に入射する。この入射側反射型コンデンサミラー43は、球面ミラーにより構成されている。入射側反射型コンデンサミラー43に入射したEUV光は、入射側反射型コンデンサミラー43により反射され、反射型コンデンサ光学系を構成する他方の射出側反射型コンデンサミラー44に入射する。この射出側反射型コンデンサミラー44は、球面ミラーにより構成されている。
コンデンサ光学系に入射したEUV光は、入射側反射型コンデンサミラー43、射出側反射型コンデンサミラー44により順次反射されて、所定の回路パターンが形成され、マスクステージMSに載置された反射型マスクM上を重畳的に均一照明する。反射型マスクMにより反射されたEUV光は、図示しない複数の結像用反射部材を備える反射型投影光学系PLを介して、ウエハステージWSに載置されレジストが塗布された感光性基板としてのウエハW上にマスクMに形成されたパターン像を投影露光する。
なお、この投影露光装置においては、部分ミラー27aの形状を、要素ミラー41aの集合体と略相似の形状としているが、部分ミラー27aの形状は、要素ミラー41aの集合体の外形形状に基づく形状であれば、相似形状でなくてもよい。例えば、要素ミラーの集合体の外形形状を含む形状であってもよい。
また、上述の実施の形態においては、集光ミラー27を構成する部分ミラー27aは、隣接する部分ミラー27aと所定の間隔を開けて配置されているが、要素ミラー群41を構成する要素ミラー41aが隣接する要素ミラー41aと間隔を開けないで配置されている場合には、集光ミラー27を構成する部分ミラー27aも隣接する部分ミラー27aと間隔を開けないで配置することが好ましい。
また、上述の実施の形態においては、露光光源として約5〜40nmの波長のEUV(extreme ultra violet、極端紫外)光源を用いているが、水銀灯(365nm)、KrFエキシマレーザ(248nm)、ArFエキシマレーザ(193nm)等を用いるようにしてもよい。
また、上述の実施の形態においては、部分ミラー27aは、複数の要素ミラー41aの中で、縦方向に隣接する少なくとも2つの要素ミラー41aの集合体の形状と略相似の形状を有しているが、縦方向及び横方向に隣接する少なくとも2つの要素ミラー41aの集合体の形状と略相似の形状を有するようにしてもよい。
この実施の形態にかかる投影露光装置によれば、集光ミラー27を構成する部分ミラー27aは、入射側反射型フライアイミラー41を構成する要素ミラー41aの集合体の外形形状と略相似の形状を有している。また、部分ミラー27aの継ぎ目の影が要素ミラー41aの集合体の外縁部以外の部分に掛からないように部分ミラー27aが配置されている。換言すれば、部分ミラー27aの継ぎ目の影が要素ミラー41aの有効反射領域(光学作用領域)外に形成されるように部分ミラー27aの形状や配置が決定されている。
すなわち、図3のように、上下方向の方向に沿って配列された多数のミラー要素の集合体の複数を並列配置して構成された要素ミラー群を用いた場合、図5に示されるように、多数のミラー要素の集合体の輪郭領域や周縁領域(要素ミラー群の有効領域または有効反射領域でない領域)にて、部分ミラーの継ぎ目の影が形成されるように部分ミラー27aが構成されている。このため、部分ミラー27aの継ぎ目の影がフライアイミラー41上に掛かる場合であっても、要素ミラー41aの集合体の外縁部のみに掛かるため、マスク面上における照明光の強度ムラの発生を防止し、高い精度でマスクパターンをウエハに露光することができる。なお、上述の実施の形態の場合、部分ミラーの影が要素ミラーの縁を多少越えて有効領域にも形成されたとしても、強度ムラが許容できる範囲であれば実質的に問題ない。
また、この実施の形態にかかる投影露光装置によれば、集光ミラー27に形成された開口部27bは、入射側反射型フライアイミラー41を構成する要素ミラー41aの集合体の外形形状と略相似の形状を有している。従って、開口部の影が入射側反射型フライアイミラー41に掛かった場合であっても、影が掛かる要素ミラー41aを最小限に抑えることができるため、マスク面上での照明光の強度ムラの発生を抑制し、高い精度でマスクパターンを感光性基板に露光することができる。
上述の実施の形態では、反射面に多層膜を用いた直入射型のフライアイミラーに関して説明したが、これに限るものではく、斜入射型のフライアイミラーを用いることも可能である。斜入射型のフライアイミラーを用いた場合にも、集光ミラーの部分ミラー形状が斜入射型のフライアイミラーの要素ミラーの集合体と同じ、あるいは相似形状であれば良い。
また、上述の実施の形態では、集光ミラーを構成する部分ミラーの継ぎ目の影がフライアイミラーに形成されないようにする構成を代表させて、2つの反射部材の関係を説明したが、本発明は反射部材に限らず、屈折部材、回折部材、拡散部材等に適用できること言うまでもない。
さらに、上述の実施の形態では、露光装置について説明したが、発明は、露光装置以外の各種の照明装置に適用することもできる。
上述の実施の形態にかかる露光装置では、照明光学系によってレチクル(マスク)を照明し、投影光学系を用いてマスクに形成された転写用のパターンを感光性基板(ウエハ)に露光する(露光工程)ことにより、マイクロデバイス(半導体素子、撮像素子、液晶表示素子、薄膜磁気ヘッド等)を製造することができる。以下、上述の実施の形態にかかる露光装置を用いて感光性基板としてのウエハ等に所定の回路パターンを形成することによって、マイクロデバイスとしての半導体デバイスを得る際の手法の一例につき図6のフローチャートを参照して説明する。
先ず、図6のステップS301において、1ロットのウエハ上に金属膜が蒸着される。次のステップS302において、その1ロットのウエハ上の金属膜上にフォトレジストが塗布される。その後、ステップS303において、上述の実施の形態にかかる露光装置を用いて、マスク上のパターンの像がその投影光学系を介して、その1ロットのウエハ上の各ショット領域に順次露光転写される。その後、ステップS304において、その1ロットのウエハ上のフォトレジストの現像が行われた後、ステップS305において、その1ロットのウエハ上でレジストパターンをマスクとしてエッチングを行うことによって、マスク上のパターンに対応する回路パターンが、各ウエハ上の各ショット領域に形成される。
その後、更に上のレイヤの回路パターンの形成等を行うことによって、半導体素子等のデバイスが製造される。上述のマイクロデバイス製造方法によれば、上述の実施の形態にかかる露光装置を用いて露光を行うため、感光性基板上における解像力やコントラスト等の低下を防止することができ、極めて微細な回路パターンを有するマイクロデバイスを精度良く得ることができる。なお、ステップS301〜ステップS305では、ウエハ上に金属を蒸着し、その金属膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチングの各工程を行っているが、これらの工程に先立って、ウエハ上にシリコンの酸化膜を形成後、そのシリコンの酸化膜上にレジストを塗布、そして露光、現像、エッチング等の各工程を行っても良いことはいうまでもない。
また、上述の実施の形態にかかる露光装置では、プレート(ガラス基板)上に所定のパターン(回路パターン、電極パターン等)を形成することによって、マイクロデバイスとしての液晶表示素子を得ることもできる。以下、図7のフローチャートを参照して、このときの手法の一例につき説明する。図7において、パターン形成工程S401では、上述の実施の形態にかかる露光装置を用いてマスクのパターンを感光性基板(レジストが塗布されたガラス基板等)に転写露光する、所謂光リソグラフィ工程が実行される。この光リソグラフィ工程によって、感光性基板上には多数の電極等を含む所定パターンが形成される。その後、露光された基板は、現像工程、エッチング工程、レジスト剥離工程等の各工程を経ることによって、基板上に所定のパターンが形成され、次のカラーフィルタ形成工程S402へ移行する。
次に、カラーフィルタ形成工程S402では、R(Red)、G(Green)、B(Blue)に対応した3つのドットの組がマトリックス状に多数配列されたり、またはR、G、Bの3本のストライプのフィルタの組を複数水平走査線方向に配列されたりしたカラーフィルタを形成する。そして、カラーフィルタ形成工程S402の後に、セル組み立て工程S403が実行される。セル組み立て工程S403では、パターン形成工程S401にて得られた所定パターンを有する基板、およびカラーフィルタ形成工程S402にて得られたカラーフィルタ等を用いて液晶パネル(液晶セル)を組み立てる。セル組み立て工程S403では、例えば、パターン形成工程S401にて得られた所定パターンを有する基板とカラーフィルタ形成工程S402にて得られたカラーフィルタとの間に液晶を注入して、液晶パネル(液晶セル)を製造する。
その後、モジュール組み立て工程S404にて、組み立てられた液晶パネル(液晶セル)の表示動作を行わせる電気回路、バックライト等の各部品を取り付けて液晶表示素子として完成させる。上述の液晶表示素子の製造方法によれば、上述の実施の形態にかかる露光装置を用いて露光を行うため、感光性基板上における解像力やコントラスト等の低下を防止することができ、極めて微細な回路パターンを有する半導体デバイスを精度良く得ることができる。
2…光源部、3…露光部、27…集光ミラー、27a…部分ミラー、27b…開口部、40…コリメータミラー、41…入射側反射型フライアイミラー、42…射出側反射型フライアイミラー、43…入射側反射型コンデンサミラー、44…射出側反射型コンデンサミラー、M…マスク、IL…照明光学系、MS…マスクステージ、PL…投影光学系、W…ウエハ、WS…ウエハステージ。
Claims (11)
- 照明光を供給する光源と、該光源からの照明光を集光する集光ミラーとを有する光源部と、
マスクのパターンを感光性基板に露光するために、前記光源部からの前記照明光により前記マスクを照明する照明光学系を有する露光部とを備える露光装置において、
前記照明光学系は、複数の要素ミラーを有する要素ミラー群を備え、
前記集光ミラーは、前記照明光を集光する複数の部分ミラーを有し、
前記部分ミラーは、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状に基づいて定められた形状を有することを特徴とする露光装置。 - 前記部分ミラーの形状は、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状と相似形状、または、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状を含む形状であることを特徴とする請求項1記載の露光装置。
- 照明光を供給する光源と、該光源からの照明光を集光する集光ミラーとを有する光源部と、
マスクのパターンを感光性基板に露光するために、前記光源部からの前記照明光により前記マスクを照明する照明光学系を有する露光部とを備える露光装置において、
前記照明光学系は、複数の要素ミラーを有する要素ミラー群を備え、
前記集光ミラーは、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状に基づいて定められた開口形状を持つ開口部を有することを特徴とする露光装置。 - 前記開口部の形状は、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状と相似形状、または、前記複数の要素ミラーにおける少なくとも2つの要素ミラーよりなる集合体の外形形状を含む形状であることを特徴とする請求項3記載の露光装置。
- 前記光源は、前記照明光として極端紫外光を射出する光源を含み、
前記光源部は、前記開口部を通してレーザ光を前記光源に導くレーザ光射出手段を含むことを特徴とする請求項3または請求項4に記載の露光装置。 - 照明光を供給する光源と、該光源からの照明光を集光する集光ミラーとを有する光源部と、
マスクのパターンを感光性基板に露光するために、前記光源部からの前記照明光により前記マスクを照明する照明光学系を有する露光部とを備える露光装置において、
前記照明光学系は、複数の要素ミラーを有する要素ミラー群を備え、
前記集光ミラーは、前記照明光を集光する複数の部分ミラーを有し、
前記複数の部分ミラーは、該複数の部分ミラーの継ぎ目の影が前記要素ミラー群の有効領域に形成されないように構成されることを特徴とする露光装置。 - 前記要素ミラー群は、前記マスク面と光学的に共役な位置またはその近傍に配置されることを特徴とする請求項1乃至請求項6の何れか一項に記載の露光装置。
- 前記光源は、前記照明光として極端紫外光を射出する光源を含むことを特徴とする請求項1、請求項2、請求項6及び請求項7の何れか一項に記載の露光装置。
- 光源からの光をマスクに照明する照明光学系を備え、前記マスクのパターンを感光性基板に露光するための露光装置において、
前記照明光学系は、前記光源と前記被照明物体との間の光路に配置された第1光学部材と、前記第1光学部材と前記被照明物体との間の光路に配置された第2光学部材とを有し、
前記第1光学部材は、並列配置された複数の第1光学要素を有し、
前記第2光学部材は、並列配置された複数の第2光学要素を有し、
前記第1光学部材を構成する多数の第1光学要素の継ぎ目が、前記第2光学部材を構成する多数の第2光学要素の非有効領域に形成されるように、前記多数の第1光学素子は構成されることを特徴とする照明装置。 - マスクのパターンを感光性基板上に露光する露光工程と、
前記露光工程により露光された感光性基板を現像する現像工程とを含むマイクロデバイスの製造方法であって、
前記露光工程は、請求項1乃至請求項9の何れか一項に記載の露光装置を用いることを特徴とするマイクロデバイスの製造方法。 - 光源からの光を被照明物体へ導く照明装置において、
前記光源と前記被照明物体との間の光路に配置された第1光学部材と、前記第1光学部材と前記被照明物体との間の光路に配置された第2光学部材とを有し、
前記第1光学部材は、並列配置された複数の第1光学要素を有し、
前記第2光学部材は、並列配置された複数の第2光学要素を有し、
前記第1光学部材を構成する多数の第1光学素子の継ぎ目が、前記第2光学部材を構成する多数の第2光学要素の非有効領域に形成されるように、前記多数の第1光学素子は構成されることを特徴とする照明装置。
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008249521A (ja) * | 2007-03-30 | 2008-10-16 | Konica Minolta Sensing Inc | 光学特性測定装置、光学特性測定方法 |
JP2010192674A (ja) * | 2009-02-18 | 2010-09-02 | Nikon Corp | 保持装置、光学系、露光装置及びデバイスの製造方法 |
JP2011512659A (ja) * | 2008-02-15 | 2011-04-21 | カール・ツァイス・エスエムティー・ゲーエムベーハー | マイクロリソグラフィのための投影露光装置に使用するファセットミラー |
JP2012074697A (ja) * | 2010-08-31 | 2012-04-12 | Carl Zeiss Smt Gmbh | Euvコレクタ |
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2004
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