JP5531189B2 - 遠隔操作式排水栓装置 - Google Patents

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Description

本発明は、排水口の弁体をレリースワイヤによって遠隔操作するための装置に関し、特にレリースワイヤを排水口内部に配置固定する技術に関する。
従来の遠隔操作式排水栓装置のワイヤー受け部は、レリースワイヤとワイヤー受け部の取付を、ネジ螺合による取付としたものがある(例えば、特許文献1参照。)。また、レリースワイヤとワイヤー受け部の取付を、レリースワイヤの端部に係合爪を備えたパーツを備えてワイヤー受け部にセット時E字リングを嵌め込み取付としたものがある。(例えば、特許文献2参照。)。また、レリースワイヤとワイヤー受け部の取付を、軸受け部に、弾性によって拡径し、軸受け部が拡径した状態でのみレリースワイヤの端部が挿通でき、拡径した箇所の周囲に被冠して、軸受け部の拡径を防止する、係止部材を備えて取り付けるものがある。(例えば、特許文献3参照。)また、レリースワイヤとワイヤー受け部の取付を、ワイヤー受けのリング体や軸受け部にスリット状の切り欠きを構成して、レリースワイヤの端部を挿入してワイヤー受け部を排水口にセットすれば、リング体のスリットが排水口に押圧されてレリースワイヤの端部が軸受け部に嵌合され取り付けるものがある。(例えば、特許文献4参照。)
以下、図14に記載の従来の遠隔操作式排水栓装置について説明する。この従来例の遠隔操作式排水栓装置は、浴室の浴槽に施工取り付けされ、槽体としての浴槽、排水口、弁体、操作部、レリースワイヤ、ワイヤー受け部、から構成される。
浴槽は、箱体形状の槽体であり、底部に排水口を開口し、上縁部には操作部が構成される。
排水口は、浴槽の底部に構成される開口であって、本従来例では、外周面に雄ねじを有した筒状であって、上端部に外側に飛び出す鍔を構成する排水栓を備える。この排水栓は、内部に突状の係合用のリブを構成し、ワイヤー受け部の取付部と脱着自在に係合する。
弁体は、上下動することにより排水口を開閉する部材であり、弁体が上動した際は排水口が開口するので排水を行うことができ、弁体が下降した際は、弁体が排水口に着座して排水口が閉口し、浴槽内に貯水することが可能となる。また、弁体は止水用の軟質材からなるパッキンと、弁体裏面にはレリースワイヤの端部が直結され、レリースワイヤのインナーワイヤの進退に合わせて上下動する構成となっている。
操作部は、浴槽の上縁部に構成される押しボタンであり、使用者が操作部を押動することにより、排水口に配置されている弁体が上下動する構成となっている。操作部には、レリースワイヤのインナーワイヤの進退を保持する保持機構としてのスラストロック機構が構成されるとともに、保持機構を介してレリースワイヤの端部が接続されている。
レリースワイヤは、金属線の圧縮スプリング形状のインナーワイヤと、インナーワイヤを内部に進退自在に収納する四フッ化エチレンからなるアウターチューブと、常にインナーワイヤを操作部側に進行した状態にて付勢する戻りスプリングから構成される。また、レリースワイヤの一端は操作部に接続され、他端は排水口内部に配置接続される。インナーワイヤの排水口側端部は、弁体の上下動用ロッド部が構成されて、弁体の裏面に脱着自在に接続して構成される。また、アウターチューブの排水口側端部には、後記するネジ体が構成される。
ワイヤー受け部は、リング体、軸受け部、支承部、取付部、から構成され、レリースワイヤを排水口内中心部に配置する部材である。
リング体は、排水口の排水栓内周面に沿うように構成される環状の部材である。
軸受け部は、レリースワイヤを排水栓中心部に配置させる箱体の部材であり、内部に上下貫通するレリースワイヤを収納する空間を有し、その下端にはレリースワイヤを挿通する挿通孔を開口する。また挿通孔には雌ねじを構成する。
挿通孔には、レリースワイヤが内部に挿通する開口を有し、その外周に雄ねじを螺設したネジ体を構成する。
支承部は、軸受け部をリング体中央に支承するための構成要素であり、上面視リング体内周から中心方向に向かって延出し、リング体中心部分に軸受け部を配置・支承するアーム態様のものである。
取付部は、ワイヤー受け部を排水栓内部に脱着自在に、且つ強固に取り付けるための係合部分であって、リング体から下方に向かって延出する脚体である。尚、この取付部は前記した排水栓内周部の係合用のリブに強固に係合することで取り付けることが出来る。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は以下のように施工される。
浴槽には工場・現場にて浴槽の上縁部に予め操作部を取り付けている。その後、現場にて浴槽の排水口に排水栓を取付け、操作部と排水口管を内部が中空のチューブ管等で連結し、浴槽の排水口と下水管を接続する。そして、操作部からチューブ管を介してレリースワイヤを挿通し、レリースワイヤを排水口側まで挿通させる。浴槽の表側の排水口から、レリースワイヤの端部をペンチ等で引き出し、浴槽側からワイヤー受けの軸受け部の挿通孔にレリースワイヤの端部を挿通させ、ネジ体を軸受け部の挿通孔雌ねじに螺合させる。すると、レリースワイヤの排水口側端部はワイヤー受けの軸受け部にねじ接続される。その後、ワイヤー受けを排水栓内部に挿入して、ワイヤー受けの取付部を排水栓内部の係合用のリブに係合させることによりワイヤー受けは排水栓内部に取り付けられ、結果的にレリースワイヤが排水栓内部の中央に配置することが出来る。そして、弁体をレリースワイヤのロッド部に脱着自在に取り付けることにより、遠隔操作式排水栓装置の施工は終了する。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は以下のように作動し、排水される。
弁体が排水栓に着座時(弁体が下降時)に、操作部を押動すると、レリースワイヤのインナーワイヤがアウターチューブ内を進行し、インナーワイヤの排水口側端部のロッド部を介して弁体を押し上げる。そうすると、保持機構のスラストロックが作動し、インナーワイヤの進行を保持するため、インナーワイヤの端部に取り付けられた弁体もインナーワイヤの進行に合わせて上動して保持される。この状態において排水口は弁体が上昇して開口するので浴槽内の排水が下水側へと排水されることとなる。
この状態から操作部を更に押動すると、レリースワイヤのインナーワイヤが少し進行し、保持機構のスラストロックのロックが解除されて、ロックが解除されたインナーワイヤは戻りスプリングの付勢力により後退する。そうするとインナーワイヤの後退に合わせて弁体が下降し、排水栓に着座する。こうすることで排水口が閉口し、排水口を止水するため、浴槽内に水を貯水することができる。以後、この繰り返しにより弁体を上下動させて、浴槽内の排水を貯水/排水させることができる。
以下、上記とは別の従来例として図15に記載の従来の遠隔操作式排水栓装置について説明する。この従来例の遠隔操作式排水栓装置のワイヤー受け部は、浴室の浴槽に施工取り付けされ、槽体としての浴槽、排水口、弁体、操作部、レリースワイヤ、ワイヤー受け部、から構成される。
本従来例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例と同様の浴室の浴槽に施工取り付けされ、浴槽、弁体、操作部、は前記従来例と同様の構成のため省略する。
排水口は、浴槽の底部に構成される開口であって、本従来例では、外周面に雄ねじを有した筒状であって、上端部に外側に飛び出す鍔を構成する排水栓を備える。この排水栓は、内部に後記するワイヤー受け部を一体的に構成する。
レリースワイヤは、金属線の圧縮スプリング形状のインナーワイヤと、インナーワイヤを内部に進退自在に収納する四フッ化エチレンからなるアウターチューブと、常にインナーワイヤを操作部側に進行した状態にて付勢する戻りスプリングから構成される。また、レリースワイヤの一端は操作部に接続され、他端は排水口内部に配置接続される。インナーワイヤの排水口側端部は、弁体の上下動用ロッド部が構成されて、弁体の裏面に脱着自在に接続して構成される。また、アウターチューブの排水口側端部には、E字リングが嵌め込まれる係合部及び軸受け部に係合する係合爪が構成される。
ワイヤー受け部は、軸受け部、支承部、E字リング、から構成され、レリースワイヤを排水口内中心部に配置する部材である。
軸受け部は、レリースワイヤを排水栓中心部に配置させる部材であり、内部に上下貫通するレリースワイヤを収納する空間を有し、その下端にはレリースワイヤを挿通する挿通孔を開口する。また、軸受け部には、前記E字リングが嵌め込まれる係合部を構成している。
挿通孔には、レリースワイヤが内部に挿通する開口を有し、その外周に雄ねじを螺設したネジ体を構成する。
支承部は、軸受け部を排水栓に支承するための構成要素であり、上面視排水栓内周から中心方向に向かって一体的に延出し、リング体中心部分に軸受け部を配置・支承するアーム態様のものである。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は以下のように施工される。
浴槽には工場・現場にて浴槽の上縁部に予め操作部を取り付けている。その後、現場にて浴槽の排水口に排水栓を取付け、操作部と排水口管を内部が中空のチューブ管等で連結し、浴槽の排水口と下水管を接続する。そして、操作部からチューブ管を介してレリースワイヤを挿通し、レリースワイヤを排水口側まで挿通させる。浴槽の表側の排水口から、レリースワイヤの端部を排水栓内のワイヤー受け部の軸受け部の隙間からペンチ等で引き出し、軸受け部からレリースワイヤ端部を引き出したあとで再度軸受け部内にレリースワイヤの端部を挿入する。その後、再度軸受け部に、浴槽側の上方からレリースワイヤの端部を挿入する。そうすると、レリースワイヤの端部に構成されている係合爪が軸受け部に係止し、軸受け部にレリースワイヤの端部が配置される。その後、係止爪の係合が上方からの押し力(弁体に応力が加わったとき)により軸受け部からレリースワイヤ端部が脱落しないようにEリングを軸受け部に嵌め込む。このようにすることで、レリースワイヤの端部が排水口内部に配置固定される。そして、弁体をレリースワイヤのロッド部に脱着自在に取り付けることにより、遠隔操作式排水栓装置の施工は終了する。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は、前記段落0005と同様に作動し、排水される。
以下、上記とは別の従来例として図16に記載の従来の遠隔操作式排水栓装置について説明する。この従来例の遠隔操作式排水栓装置のワイヤー受け部は、浴室の浴槽に施工取り付けされ、槽体としての浴槽、排水口、弁体、操作部、レリースワイヤ、ワイヤー受け部、から構成される。
本従来例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例段落0003と同様の浴室の浴槽に施工取り付けされ、浴槽、排水口、弁体、操作部、は前記従来例と同様の構成のため省略する。
レリースワイヤは、金属線の圧縮スプリング形状のインナーワイヤと、インナーワイヤを内部に進退自在に収納する四フッ化エチレンからなるアウターチューブと、常にインナーワイヤを操作部側に進行した状態にて付勢する戻りスプリングから構成される。また、レリースワイヤの一端は操作部に接続され、他端は排水口内部に配置接続される。インナーワイヤの排水口側端部は、弁体の上下動用ロッド部が構成されて、弁体の裏面に脱着自在に接続して構成される。また、アウターチューブの排水口側端部の外周には、突出して構成された係合爪を構成している。
ワイヤー受け部は、リング体、軸受け部、キャップ体、支承部、取付部、から構成され、レリースワイヤを排水口内中心部に配置する部材である。
リング体は、排水口の排水栓内周面に沿うように構成される環状の部材である。
軸受け部は、レリースワイヤを排水栓中心部に配置させる部材であり、内部に上下貫通するレリースワイヤを収納する空間を有し、その下端にはレリースワイヤを挿通する挿通孔を開口する。また、軸受け部には、レリースワイヤの係合爪が貫通するための切り欠きと、キャップ体と係合する係合爪が構成されている。
キャップ体は、軸受け部上端に被冠して軸受け部の拡径を防止するキャップであって、側面に、軸受け部の係合爪と係合する係合口を構成している。
支承部は、軸受け部をリング体中央に支承するための部材であり、上面視リング体内周から中心方向に向かって延出し、リング体中心部分に軸受け部を配置・支承するアーム態様のものである。
取付部は、ワイヤー受け部を排水栓内部に脱着自在に取り付けるための係合部分であって、リング体から下方に向かって延出する脚体である。尚、この取付部は前記した排水栓内周部の係合用のリブに強固に係合することで取り付けることが出来る。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は以下のように施工される。
浴槽には工場・現場にて浴槽の上縁部に予め操作部を取り付けている。その後、現場にて浴槽の排水口に排水栓を取付け、操作部と排水口管を内部が中空のチューブ管等で連結し、浴槽の排水口と下水管を接続する。そして、操作部からチューブ管を介してレリースワイヤを挿通し、レリースワイヤを排水口側まで挿通させる。浴槽の表側の排水口から、レリースワイヤの端部をペンチ等で引き出し、浴槽側からワイヤー受けの軸受け部の挿通孔にレリースワイヤの端部を挿通、配置させ、レリースワイヤの係合爪を軸受け部に係合させ、キャップ体をワイヤー受け部の軸受け部上方に被冠させる。そしてキャップ体の係合口を、軸受け部の係合爪に係合させて、レリースワイヤとワイヤー受け部の接続は終了する。その後、ワイヤー受けを排水栓内部に挿入し、ワイヤー受けの取付部を排水栓内部の係合用のリブに係合させることによりワイヤー受け部は排水栓内部に取り付けられ、結果的にレリースワイヤが排水栓内部の中央に配置することが出来る。そして、弁体をレリースワイヤのロッド部に脱着自在に取り付けることにより、遠隔操作式排水栓装置の施工は終了する。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は、前記段落0005と同様に作動し、排水される。
以下、上記とは別の従来例として図17に記載の従来の遠隔操作式排水栓装置について説明する。この従来例の遠隔操作式排水栓装置は、浴室の浴槽に施工取り付けされ、槽体としての浴槽、排水口、弁体、操作部、レリースワイヤ、ワイヤー受け部、から構成される。
本従来例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例段落0003と同様の浴室の浴槽に施工取り付けされ、浴槽、排水口、弁体、操作部、は前記従来例と同様の構成のため省略する。
レリースワイヤは、金属線の圧縮スプリング形状のインナーワイヤと、インナーワイヤを内部に進退自在に収納する四フッ化エチレンからなるアウターチューブと、常にインナーワイヤを操作部側に進行した状態にて付勢する戻りスプリングから構成される。また、レリースワイヤの一端は操作部に接続され、他端は排水口内部に配置接続される。インナーワイヤの排水口側端部は、弁体の上下動用ロッド部が構成されて、弁体の裏面に脱着自在に接続して構成される。また、アウターチューブの排水口側端部は、軸受け部内に配置接続される。
ワイヤー受け部は、リング体、軸受け部、支承部、取付部、から構成され、レリースワイヤを排水口内中心部に配置する部材である。
リング体は、排水口の排水栓内周面に沿うように構成される環状の部材である。リング体には、スリット状の切り欠きが複数構成されている。
軸受け部は、レリースワイヤを排水栓中心部に配置させる部材であり、内部に上下貫通するレリースワイヤを収納する空間を有し、その下端にはレリースワイヤを挿通する挿通孔を開口する。また、軸受け部にも、切り欠き状のスリットが構成される。
支承部は、軸受け部をリング体に支承するための構成要素であり、上面視リング体内周から中心方向に向かって延出し、リング体中心部分に軸受け部を配置・支承するアーム態様のものである。
取付部は、ワイヤー受け部を排水栓内部に脱着自在に取り付けるための係合部分であって、リング体から下方に向かって延出する脚体である。尚、この取付部は前記した排水栓内周部の係合用のリブに強固に係合することで取り付けることが出来る。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は以下のように施工される。
浴槽には工場・現場にて浴槽の上縁部に予め操作部を取り付けている。その後、現場にて浴槽の排水口に排水栓を取付け、操作部と排水口管を内部が中空のチューブ管等で連結し、浴槽の排水口と下水管を接続する。そして、操作部からチューブ管を介してレリースワイヤを挿通し、レリースワイヤを排水口側まで挿通させる。浴槽の表側の排水口から、レリースワイヤの端部をペンチ等で引き出し、浴槽側からワイヤー受け部の軸受け部の挿通孔にレリースワイヤの端部を挿通させ、その状態のままワイヤー受け部を排水栓内部に挿入し、ワイヤー受け部の取付部を排水栓内部の係合用のリブに係合させる。このことにより、リング体が排水栓に当接し、リング体の外周面から内周面にむかう応力がリング体に加わり、切り欠き状のスリット分縮径することとなる。そうすると、リング体に支承部により死傷されている軸受け部もリング体の縮径分軸受け部のスリット状切り欠きが縮径するため、レリースワイヤの軸受け部内部にレリースワイヤが取付られることとなり、結果的にレリースワイヤが排水栓内部の中央に配置することが出来る。そして、弁体をレリースワイヤのロッド部に脱着自在に取り付けることにより、遠隔操作式排水栓装置の施工は終了する。
上記した従来例の遠隔操作式排水栓装置は、前記段落0005と同様に作動し、排水される。
特開2000−303529号公報 特開平10−121537号公報 特開2004−019112号公報 特開2007−046274号公報
前記段落0003乃至0005に記載の従来例においては、施工時の排水口からのレリースワイヤを取り出すが、この時排水口からレリースワイヤの飛び出しは非常に短く、ワイヤー受け部の軸受け部とレリースワイヤの接続は施工者にとっては非常に苦慮することとなる。更に当従来例では、排水口からレリースワイヤの飛び出し代が短いにもかかわらず、さらにネジ体によってレリースワイヤの端部とワイヤー受け部の軸受け部とをネジ螺合による回転接続を行う必要があり、施工者にとっては非常に施工しづらかった。また、このような作業は全て狭い浴槽内において行う必要があるので、更に施工しづらく、最悪の場合には施工の際にレリースワイヤを過度に引っ張るなどして、レリースワイヤの挫屈等が発生することがあった。
また、前記段落0006乃至0008に記載の従来例においては、排水口内の軸受け部からレリースワイヤの端部を一端引き出し、更に軸受け部に差し込んでからE字リングを軸受け部に取りつけ、抜け止めを行うため、施工時に手間が多く、更にE字リングを施工現場に置いて取り付けるため、E字リングを現場で紛失するおそれがあった。このE字リングはとても小さな部品であり、紛失してしまうと見つかる可能性が低い上、排水口内部に落下させたりすれば、再度浴槽を取り外して排水口部分を解体しなければ取り出すことが出来なかった。また、この従来例においても施工時の排水口からのレリースワイヤを取り出すが、この時排水口からレリースワイヤの飛び出しは非常に短く、ワイヤー受け部の軸受け部とレリースワイヤの接続は施工者にとっては非常に苦慮することとなる。更に当従来例では、排水口からレリースワイヤの飛び出し代が短いにもかかわらず、さらにレリースワイヤと軸受け部を接続しなければならない。従って施工者にとっては非常に施工しづらかった。また、このような作業は全て狭い浴槽内において行う必要があるので、更に施工しづらく、最悪の場合には施工の際にレリースワイヤを過度に引っ張るなどして、レリースワイヤの挫屈等が発生することがあった。
また、前記段落0009乃至0011に記載の従来例においては、排水口内の軸受け部からレリースワイヤの端部を一端引き出し、レリースワイヤとワイヤー受け部を接続するが、レリースワイヤの端部を軸受け部に差し込んでからキャップ体を軸受け部に被冠させ、両者の抜け止めを行うため、施工時に手間が多い上、キャップ体を施工現場にて取り付けるため、キャップ体を現場で紛失するおそれがあった。このキャップ体はとても小さな部品であり、紛失してしまうと見つかる可能性が低い上、排水口内部に落下させたりすれば、再度浴槽を取り外して排水口部分を解体しなければ取り出すことが出来なかった。また、本従来例においては、キャップ体と軸受け部、レリースワイヤと軸受け部の係合は係合爪と係合口による係合接続であるが、係合爪の弾性が弱かったり、施工者がきちんとキャップ体が軸受け部に被冠したか確認しなかったりするなどして、レリースワイヤの係合爪とキャップ体がちゃんと係合されないこともあり、このような場合においてはきちんとレリースワイヤが排水口の中心部に配置固定されていないことと同一であるから、使用者が使用中にレリースワイヤが排水口内部に脱落したり、正常に弁体が開閉できない、といった不具合が生じていた。
前記段落0012乃至0014に記載の従来例においては、ワイヤー受け部と軸受け部のスリット状の切り欠きを、セット時の応力により取り付ける方法であるから、常に支承部や軸受け部に中心方向に向かう応力が加わることとなる。このような場合、排水中の洗剤等の薬品や、使用者の使用中に弁体やワイヤー受け部に加わる応力により、経年変化によってワイヤー受け部が破損することがあった。また、応力によって取り付けるため、施工する際に、力を加える必要があり、非常に施工しづらかった。
以上から、本発明の遠隔操作式排水栓装置のワイヤー受け部は以下の課題を解決することを目的とする。
1.施工する際に、ワイヤー受け部とレリースワイヤの接続をワンタッチにて取り付けることが出来る。
2.小さい部品が施工中に脱落したり紛失しないものであること。
3.施工不良による脱落や作動不良がないこと。
4.使用後の経年変化による破損を防止する。
5.槽体の排水流量の悪化とならないものであること。
本発明の請求項1に記載の遠隔操作式排水栓装置は、槽体1の底面に開口した排水口2と、
排水口2に配置され、その上下動により排水口2を開閉する弁体3と、
弁体3の上下動を操作する操作部4と、
操作部4及び排水口2まで連絡して配置される操作部4の操作を弁体3に伝達するレリースワイヤ5と、
レリースワイヤ5の端部を排水口2内部に配置固定するためのワイヤー受け部6と、
から構成される遠隔操作式排水栓装置において、
前記ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、
レリースワイヤ5の排水口2側端部の外周に係合凹部53aを刻設し
当該係合凹部53aと係合する被係合部63を、軸受け部62の上端側に構成した切り欠き状のスリット63aと、軸受け部62内周面に構成した係合爪63bにより構成して、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することができることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の請求項2に記載の遠隔操作式排水栓装置は、槽体1の底面に開口した排水口2と、
排水口2に配置され、その上下動により排水口2を開閉する弁体3と、
弁体3の上下動を操作する操作部4と、
操作部4及び排水口2まで連絡して配置される操作部4の操作を弁体3に伝達するレリースワイヤ5と、
レリースワイヤ5の端部を排水口2内部に配置固定するためのワイヤー受け部6と、
から構成される遠隔操作式排水栓装置において、
前記ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、
レリースワイヤ5の排水口2側端部に係合部53を構成し、
当該係合部53と係合する被係合部63を、軸受け部62に切り溝状に開口した切り溝部63c、及び上面視切り欠き部分72を構成して切り溝部63c及び係合部53にスライド自在に差し込まれるC字リング7から構成し、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することができることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の請求項3に記載の遠隔操作式排水栓装置は、槽体1の底面に開口した排水口2と、
排水口2に配置され、その上下動により排水口2を開閉する弁体3と、
弁体3の上下動を操作する操作部4と、
操作部4及び排水口2まで連絡して配置される操作部4の操作を弁体3に伝達するレリースワイヤ5と、
レリースワイヤ5の端部を排水口2内部に配置固定するためのワイヤー受け部6と、
から構成される遠隔操作式排水栓装置において、
前記ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、
レリースワイヤ5の排水口2側端部に係合部53を構成し、
当該係合部53と係合する被係合部63を、軸受け部62に構成した、外側方向に突出して構成される鍔部63d、及び上面視切り欠き部分72を構成して鍔部63dにスライド自在に差し込まれるC字リング7から構成し、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することができることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の請求項4に記載の遠隔操作式排水栓装置は、前記レリースワイヤ5の係合部53を、レリースワイヤ5の排水口2側端部の外周に刻設した係合凹部53aとしたことを特徴とする前記段落0019又は段落0020に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の請求項5に記載の遠隔操作式排水栓装置は、前記C字リング7に、リブ状のC字リング7の側面方向の拡径を排水口2内周面に当接する事で防止する拡径防止翼73を構成したことを特徴とする前記段落0019乃至段落0021のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の請求項6に記載の遠隔操作式排水栓装置は、前記レリースワイヤ5の上端面及びC字リング7の下端面に、外側方向に向かって傾斜するテーパ面54・71をそれぞれ構成したことを特徴とする前記段落0019乃至段落0022のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の請求項7に記載の遠隔操作式排水栓装置は、前記拡径防止翼73は、支承部64の下方に配置されて、上面視は支承部64によって遮蔽される位置に配置されることを特徴とする前記段落0022に記載の遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の請求項8に記載の遠隔操作式排水栓装置は、前記C字リング7の切り欠き部分72の差し込み方向を位置決めする位置決め部64aを、前記支承部64の下端から下方に向かって伸びる板体として構成したことを特徴とする前記段落0019乃至段落0024のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
本発明の請求項9に記載の遠隔操作式排水栓装置は、前記リング体61の下端もしくは支承部64の下端に高低差を付けた段差を設けて回り止め部64bを構成し、当該回り止め部64bに拡径防止翼73が当接することにより、各C字リング7が取付後にそれ以上回転しないよう構成したことを特徴とする前記段落0019乃至段落0025のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置である。
請求項1に記載の本発明は、ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、レリースワイヤ5の排水口2側端部の外周に係合凹部53aを刻設し、当該係合凹部53aと係合する被係合部63を、軸受け部62の上端側に構成した切り欠き状のスリット63aと、軸受け部62内周面に構成した係合爪63bにより構成して、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することにより、レリースワイヤとワイヤー受け部6の接続をワンタッチにて取り付けることが出来る。従って施工が簡単となる。又、従来のワイヤー受け部6と比較して部材点数を少なく構成することができる。
請求項2に記載の本発明は、ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、レリースワイヤ5の排水口2側端部に係合部53を構成し、当該係合部53と係合する被係合部63を、軸受け部62に切り溝状に開口した切り溝部63c、及び上面視切り欠き部分72を構成して切り溝部63c及び係合部53にスライド自在に差し込まれるC字リング7から構成し、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することから、レリースワイヤ5と軸受け部62の接続をC字リング7の係止によって行うことが出来る。従って、係止爪による接続ではないので、誤って接続されるようなことはない。従って、施工後のレリースワイヤ5の脱落など発生しない。また、常に応力が加わりながらの接続ではないので、経年変化の影響を受けにくく、使用後の破損の危険性が低くなる。
請求項3に記載の本発明は、ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、レリースワイヤ5の排水口2側端部に係合部53を構成し、当該係合部53と係合する被係合部63を、軸受け部62に構成した、外側方向に突出して構成される鍔部63d、及び上面視切り欠き部分72を構成して鍔部63dにスライド自在に差し込まれるC字リング7から構成し、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することから、レリースワイヤ5と軸受け部62の接続をC字リング7の係止によって行うことが出来る。従って、係止爪による接続ではないので、誤って誤接続されるようなことはない。従って、施工後のレリースワイヤ5の脱落など発生しない。
請求項4に記載の本発明は、前記レリースワイヤ5の係合部53を、レリースワイヤ5の排水口2側端部の外周に刻設した係合凹部53aとしたことによって、C字リング7のしっかりと係合させることができる。
請求項5に記載の本発明は、C字リング7に、リブ状のC字リング7の側面方向の拡径を排水口2内周面に当接する事で防止する拡径防止翼73を構成したことから、ワイヤー受け部6を排水口2内部にセットさせると、拡径防止翼73の側面が排水口2内周面に当接する事により、C字リング7がそれ以上拡径しない。従って、施工後の応力によりレリースワイヤ5が脱落するようなことはない。
請求項6に記載の本発明は、レリースワイヤ5の上端面及びC字リング7の下端面に、外側方向に向かって傾斜するテーパ面54・71をそれぞれ構成したことから、レリースワイヤ5を軸受け部62に挿通するとレリースワイヤ5のテーパ面54とC字リング7のテーパ面71が当接する事により、C字リング7が当接面に合わせて拡径し、簡単にレリースワイヤ5を軸受け部62内に挿通させることが出来る。従って、レリースワイヤ5の端部を軸受け部62内に挿通するのみで両者の接続が完了するため、施工時の狭い浴槽1内での作業でも容易に取り付けることができる。
請求項7に記載の本発明は、拡径防止翼73は、支承部64の下方に配置されて、上面視は支承部64によって遮蔽される位置に配置したから、上面視の排水口2の排水開口面積を拡径防止翼73により小さくすることなく、支承部64により遮蔽された箇所に配置しているから、拡径防止翼73により排水開口面積を小さくすることがなくなった。従って、拡径防止翼73により排水流量が悪化するようなことはない。
また、拡径防止翼73を支承部64の下方に配置して、上面視は支承部64によって遮蔽される位置に配置したことから、槽体1内の排水を排水時に、勢いが強い排水が発生しても拡径防止翼73に排水が衝突することがないので、勢いが強い排水が衝突することによるC字リング7の脱落を防止することが出来る。
請求項8に記載の本発明は、C字リング7の切り欠き部分72の差し込み方向を位置決めする位置決め部64aを、前記支承部64の下端から下方に向かって伸びる板体として構成したことから、C字リング7の切り欠き部分72を軸受け部62に対し適正でない方向に差し込んでも差し込まれないようにし、適正な方向にしか差し込まれないようになった。このことにより、工場、現場においてC字リング7を誤って取り付けるようなことが発生しなくなるので、レリースワイヤ5の脱落等が発生しなくなった。
請求項9に記載の本発明は、リング体61の下端もしくは支承部64の下端に高低差を付けた段差を設けて回り止め部64bを構成し、当該回り止め部64bに拡径防止翼73が当接することにより、各C字リング7が取付後にそれ以上回転しないよう構成したことから、槽体1内の排水を排水時に、勢いが強い排水が発生しても拡径防止翼73に排水が衝突することがないので、勢いが強い排水が衝突することによるC字リング7の脱落を防止することが出来る。
(A)本発明の第1実施例を示す断面図である。(B)本発明の第1実施例のワイヤー受け部の上面図である。(C)本発明の第1実施例を示す斜視図である。 (A)(B)本発明の第1実施例の施工手順を表す一部切り欠き斜視図である。 (A)本発明の第2実施例を示す断面図である。(B)本発明の第2実施例のワイヤー受け部の側面図である。(C)本発明の第2実施例を示す斜視図である。 (A)(B)(C)本発明の第2実施例の施工手順を表す一部切り欠き斜視図である。 (A)本発明の第3実施例を示す断面図である。(B)本発明の第3実施例のワイヤー受け部の斜視図である。(C)本発明の第3実施例を示す、下方からの斜視図である。 (A)(B)(C)本発明の第3実施例の施工手順を表す一部切り欠き斜視図である。 (A)(B)本発明の第3実施例の、排水口にワイヤー受け部を取り付けた際の斜視図である。 (A)(B)本発明の第3実施例の、排水口にワイヤー受け部を取り付けた際の一部切り欠き斜視図である。 (A)本発明の第3実施例のワイヤー受けについて、図10におけるA−A’断面図である。(B)本発明の第3実施例のワイヤー受けについて、図10におけるB−B’断面図である。(C)本発明の第3実施例のワイヤー受けについて、図10におけるH−H’断面図である。 (A)本発明の第3実施例のワイヤー受けの上面図である。(B)本発明の第3実施例のワイヤー受けの底面図である。 (A)本発明の第3実施例のC字リングの上面図である。(B)本発明の第3実施例のC字リングの底面図である。 (A)本発明の第3実施例のC字リングについて、図11におけるB−B’断面図である。(B)本発明の第3実施例のC字リングについて、図11におけるA−A’断面図である。 (A)本発明の第3実施例の施工状態(弁体が閉口時)を示す断面図である。(B)本発明の第3実施例の施工状態(弁体が開口時)を示す断面図である。 従来例を示す斜視図である。 従来例を示す断面図及び斜視図である。 従来例を示す斜視図である。 従来例を示す斜視図及び側面図である。
以下、実施例として図1及び図2に記載の遠隔操作式排水栓装置について説明する。この実施例の遠隔操作式排水栓装置は、浴室の浴槽1に施工取り付けされ、槽体1としての浴槽1、排水口2、弁体3、操作部4、レリースワイヤ5、ワイヤー受け部6、から構成される。
本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例段落0003と同様の浴室の浴槽1に施工取り付けされ、浴槽1、排水口2、弁体3、操作部4、は前記従来例と同様の構成のため省略する。
レリースワイヤ5は、金属線の圧縮スプリング形状のインナーワイヤ51と、インナーワイヤ51を内部に進退自在に収納する四フッ化エチレンからなるアウターチューブ52と、常にインナーワイヤ51を操作部4側に進行した状態にて付勢する戻りスプリングから構成される。また、レリースワイヤ5の一端は操作部4に接続され、他端は排水口2内部に配置接続される。インナーワイヤ51の排水口2側端部は、弁体3の上下動用ロッド部55が構成されて、弁体3の裏面に脱着自在に接続して構成される。また、アウターチューブ52の排水口2側端部には合成樹脂製の係合部53が構成されており、本実施例においては、係合部53として軸受け部62の係合爪63bと係合する係合凹部53aを構成している。
ワイヤー受け部6は、図1(B)及び図1(C)に示すように、リング体61、軸受け部62、支承部64、取付部、から構成され、レリースワイヤ5を排水口2内中心部に配置する部材である。
リング体61は、排水口2の排水栓21内周面に沿うように構成される環状の部材である。
軸受け部62は、レリースワイヤ5を排水栓21中心部に配置させる部材であり、内部に上下貫通するレリースワイヤ5を収納する空間を有し、その下端にはレリースワイヤ5を挿通する挿通孔66を開口する。また、軸受け部62には、レリースワイヤ5の係合部53と係合する被係合部63としての切り欠き状のスリット63a及び軸受け部62内周面に構成された係合爪63bが構成されており、係合爪63bは、レリースワイヤ5の係合凹部53aと係合するようになっている。
支承部64は、図1(B)に示すように、軸受け部62をリング体61に支承するための構成要素であり、上面視リング体61内周から中心方向に向かって延出し、リング体61中心部分に軸受け部62を配置・支承するアーム態様のものである。
取付部は、ワイヤー受け部6を排水栓21内部に脱着自在に取り付けるための係合部分であって、リング体61から下方に向かって延出する脚体である。尚、この取付部は前記した排水栓21内周部の係合用のリブに強固に係合することで取り付けることが出来る。
上記した実施例の遠隔操作式排水栓装置は以下のように施工される。
浴槽1には工場・現場にて浴槽1の上縁部に予め操作部4を取り付けている。その後、現場にて浴槽1の排水口2に排水栓21を取付け、操作部4と排水口2を内部が中空のチューブ管8等で連結し、浴槽1の排水口2と下水管を接続する。そして、操作部4からチューブ管8を介してレリースワイヤ5を挿通し、レリースワイヤ5を排水口2側まで挿通させる。浴槽1の表側の排水口2からレリースワイヤ5の端部をペンチ等で引き出し、浴槽1側からワイヤー受け部6の軸受け部62の挿通孔66に図2(A)に示したようにレリースワイヤ5の端部を挿通させる。そして、レリースワイヤ5の係合凹部53aに、軸受け部62内周の係合爪63bを係合させると、図2(B)に示したように、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6の軸受け部62の取付は終了する。このとき、軸受け部62にはスリット63aが構成されているので、軸受け部62内にレリースワイヤ5を係合させる際に、弾性により拡径させることができる。従ってレリースワイヤ5の係合凹部53aに係合爪63bを係合させることが容易となった。その後、ワイヤー受け部6を排水栓21内部に挿入し、ワイヤー受け部6の取付部を排水栓21内の係合用のリブに係合させることによりワイヤー受け部6は排水栓21内部に取り付けることができ、結果的にレリースワイヤ5が排水栓21内部の中央に配置することが出来る。そして、弁体3を排水栓21の中央部に配置されたレリースワイヤ5のロッド部55に脱着自在に取り付けることにより、遠隔操作式排水栓装置の施工は終了する。
上記した実施例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例の段落0005と同様に作動し、排水される。
以下、第2実施例として図3及び図4に記載の遠隔操作式排水栓装置について説明する。この実施例の遠隔操作式排水栓装置は、浴室の浴槽1に施工取り付けされ、槽体1としての浴槽1、排水口2、弁体3、操作部4、レリースワイヤ5、ワイヤー受け部6、から構成される。
本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例段落0003と同様の浴室の浴槽1に施工取り付けされ、浴槽1、排水口2、弁体3、操作部4、は前記従来例と同様の構成のため省略する。
レリースワイヤ5は、金属線の圧縮スプリング形状のインナーワイヤ51と、インナーワイヤ51を内部に進退自在に収納する四フッ化エチレンからなるアウターチューブ52と、常にインナーワイヤ51を操作部4側に進行した状態にて付勢する戻りスプリングから構成される。また、レリースワイヤ5の一端は操作部4に接続され、他端は排水口2内部に配置接続される。インナーワイヤ51の排水口2側端部は、弁体3の上下動用ロッド部55が構成されて、弁体3の裏面に脱着自在に接続して構成される。また、アウターチューブ52の排水口2側端部には、その外周に、係合部53としての条溝状の係合凹部53aが構成され、上端面には外周から内周方向に向かって縮径する方向に形成されたテーパ面54を構成している。
ワイヤー受け部6は、図3(B)及び図3(C)に示したように、リング体61、軸受け部62、支承部64、取付部、C字リング7、から構成され、レリースワイヤ5を排水口2内中心部に配置する部材である。
リング体61は、排水口2の排水栓21内周面に沿うように構成される環状の部材である。
軸受け部62は、レリースワイヤ5を排水栓21中心部に配置させる部材であり、内部に上下貫通するレリースワイヤ5端部を収納する空間を有し、その下端にはレリースワイヤ5を挿通する挿通孔66を開口する。また、軸受け部62には、C字リング7がスライド自在に収納される、被係合部63としての切り溝部63cを構成して成る。
C字リング7は、上面視C字形状であり、レリースワイヤ5の排水口2側端部を内部に嵌めるための切り欠き部分72を有した被係合部63としての断面視Cの字状リング体である。C字リング7は、軸受け部62の切り溝部63cにスライド自在に収納され、C字リング7と切り溝部63cは協同して被係合部63を構成する。また、C字リング7の下端面には、レリースワイヤ5の上端面に構成されたテーパ面54に合致するように、外周から内周方向に向かって縮径するように傾斜するテーパ面71を構成して成る。このテーパ面71は、レリースワイヤ5の係合部53が軸受け部62内に下方から挿入された際、レリースワイヤ5のテーパ面54がC字リング7のテーパ面71に当接し、そのまま挿入を進めるとC字リング7がそのテーパ面54に沿うように滑らかに滑動して側面方向に拡径することができるものである。
支承部64は、軸受け部62をリング体61に支承するための構成であり、上面視リング体61内周から中心方向に向かって延出し、リング体61中心部分に軸受け部62を配置・支承するアーム態様のものである。
取付部は、ワイヤー受け部6を排水栓21内部に脱着自在に取り付けるための係合部分であって、リング体61から下方に向かって延出する脚体である。尚、この取付部は前記した排水栓21内周部の係合用のリブに強固に係合することで取り付けることが出来る。
上記した実施例の遠隔操作式排水栓装置は以下のように施工される。
浴槽1には工場・現場にて浴槽1の上縁部に予め操作部4を取り付けている。また、図4(B)に示したように、軸受け部62の切り溝部63cにも予めC字リング7を収納、スライド配置しておく。これらは予めセットされているので施工現場で紛失する虞はない。その後、現場にて浴槽1の排水口2に排水栓21を取付け、操作部4と排水口2を内部が中空のチューブ管8等で連結し、浴槽1の排水口2と下水管を接続する。そして、操作部4からチューブ管8を介してレリースワイヤ5を挿通し、レリースワイヤ5を排水口2側まで挿通させる。浴槽1の表側の排水口2から、レリースワイヤ5の端部をペンチ等で引き出し、ワイヤー受け部6の軸受け部62の挿通孔66にレリースワイヤ5の端部を挿入させる。そうすると、レリースワイヤ5のテーパ面54が軸受け部62の切り溝部63cに配置されているC字リング7のテーパ面71に当接し、そのままレリースワイヤ5を挿入し続けると、レリースワイヤ5のテーパ面54とC字リング7のテーパ面71が当接摺動し、C字リング7が側面方向に拡径する。C字リング7の側面は切り欠き部分72により開放されているから、円滑に側面に拡径することができる。こうしてC字リング7が拡径する事でレリースワイヤ5の係合凹部53aがC字リング7を通過し、C字リング7は係合凹部53aを通過後、自身の弾性により原型に縮径することとなる。そうすると、図4(C)に示したように、原型に縮径したC字リング7は係合凹部53aに対し係止する為、ストッパーの役目を果たし、結果的にはレリースワイヤ5を軸受け部62から抜け止めできるようになり、レリースワイヤ5は軸受け部62に接続することができる。その後ワイヤー受け部6は排水栓21内部に取り付けられ、結果的にレリースワイヤ5の端部が排水栓21内部の中央に配置することが出来る。そして、弁体3を排水栓21の中央部に配置されたレリースワイヤ5のロッド部55に脱着自在に取り付けることにより、遠隔操作式排水栓装置の施工は終了する。
上記した実施例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例の段落0005と同様に作動し、排水される。
以下、第3実施例として図5乃至図13に記載の遠隔操作式排水栓装置について説明する。この実施例の遠隔操作式排水栓装置は、浴室の浴槽1に施工取り付けされ、槽体1としての浴槽1、排水口2、弁体3、操作部4、レリースワイヤ5、ワイヤー受け部6、から構成される。
本実施例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例段落0003と同様の浴室の浴槽1に施工取り付けされ、浴槽1、排水口2、弁体3、操作部4、は前記従来例と同様の構成のため省略する。
レリースワイヤ5は、金属線の圧縮スプリング形状のインナーワイヤ51と、インナーワイヤ51を内部に進退自在に収納する四フッ化エチレンからなるアウターチューブ52と、常にインナーワイヤ51を操作部4側に進行した状態にて付勢する戻りスプリングから構成される。また、レリースワイヤ5の一端は操作部4に接続され、他端は排水口2内部に配置接続される。インナーワイヤ51の排水口2側端部は、弁体3の上下動用ロッド部55が構成されて、弁体3の裏面に脱着自在に接続して構成される。また、アウターチューブ52の排水口2側端部の外周には、合成樹脂から成る外側方向に突出して構成された係合部53としての条溝状の係合凹部53aを構成するとともに、上端面には外周部分から内周方向に向かって縮径する方向に形成されたテーパ面54を構成している。
ワイヤー受け部6は、図5(B)及び図5(C)、図9及び図10に示したように、リング体61、軸受け部62、支承部64、取付部、C字リング7、位置決め部64a、回り止め部64b、から構成され、レリースワイヤ5を排水口2内中心部に配置する部材である。
リング体61は、排水口2の排水栓21内周面に沿うように構成される環状の部材である。
軸受け部62は、レリースワイヤ5を排水栓21中心部に配置させる部材であり、内部に上下貫通するレリースワイヤ5を収納する空間を有し、その下端にはレリースワイヤ5を挿通する挿通孔66を開口する。また、軸受け部62の下端には、前記C字リング7がスライド自在に嵌合される、被係合部63としての鍔部63dが外側方向に向かって突出するように構成されている。
位置決め部64aは、図7(B)及び図9(B)等に示すように、支承部64の下端から下方に向かって伸びる板体であって、C字リング7の切り欠き部分72の差し込み方向を位置決めする部材である。これは、C字リング7の軸受け部62に対する差し込み方向を位置決めするものであり、適正でない方向に差し込んでも、C字リング7が位置決め部64aの板体が邪魔することでC字リング7が軸受け部62に配置セットされないようになっている。C字リング7を適正な方向に差し込むと、C字リング7は適正にセットされる。
回り止め部64bは、図8及び図10(B)等に示すように、支承部64の下端に高低差を付けた段差を設けて回り止め部64bを構成し、当該回り止め部64bに拡径防止翼73が当接することにより、各C字リング7が取付後にそれ以上回転しないようにする部材である。拡径防止翼73には、より回り止め部64bに当接しやすいように、回り止め部64bに当接する部分のみ上方に向けて突出する構成としてもよい。
なお、この回り止め部64bが構成されたことにより、拡径防止翼73が支承部64の下方に配置されて、ワイヤー受け部6の上面視の際、拡径防止翼73は支承部64により遮蔽される位置に配置される。このように配置されるため、排水口2内部に排水を排水した際、排水面積を従来と同等とすることができ、拡径防止翼73によって排水流量が悪化するようなことはない。
C字リング7は、図11及び図12に示したように、上面視C字形状であり、レリースワイヤ5の排水口2側端部を内部に嵌めるための切り欠き部分72を備えた被係合部63としてのリング体である。C字リング7は、軸受け部62の鍔部63dを上下方向から覆うように断面視Cの字状に構成されて、鍔部63dにスライド自在に嵌合する。またC字リング7と軸受け部62の鍔部63dは協同して被係合部63を構成する。また、C字リング7の下端面には、レリースワイヤ5端部の上端面に構成されたテーパ面54に合致するように、外周から内周方向に向かって縮径するように傾斜するテーパ面71を構成して成る。このテーパ面71は、レリースワイヤ5の端部が軸受け部62に挿入される際、レリースワイヤ5のテーパ面54がC字リング7のテーパ面71に当接し、そのまま挿入を進めるとC字リング7がそのテーパ面54に沿うように滑らかに滑動して側面方向に拡径することができるものである。また、C字リング7の外周面には、図11及び図12に示すように、外側方向に向かって翼状に延出して構成される、拡径防止翼73を構成する。この拡径防止翼73は、図7及び図8に示すように、ワイヤー受け部6が排水口2内部にセットされた際に、拡径防止翼73が排水口2内周面に当接することによりC字リング7の拡径を防止する効果を備える。また、拡径防止翼73は、支承部64の下方に配置されることにより、排水口2を上面視したとき、支承部64によって遮蔽される位置に配置されるよう位置決めされる。
支承部64は、軸受け部62をリング体61に支承するための構成要素であり、上面視リング体61内周から中心方向に向かって延出し、リング体61中心部分に軸受け部62を配置・支承するアーム態様のものである。
取付部は、ワイヤー受け部6を排水栓21内部に脱着自在に取り付けるための係合部分であって、リング体61から下方に向かって延出する脚体である。尚、この取付部は前記した排水栓21内周部の係合用のリブに強固に係合することで取り付けることが出来る。
上記した実施例の遠隔操作式排水栓装置は以下のように施工される。
浴槽1には工場・現場にて浴槽1の上縁部に予め操作部4を取り付けている。また、図6(B)に示すように、ワイヤー受け部6の鍔部63dに、鍔部63dを覆うように予めC字リング7をスライド嵌合しておく。予めC字リング7が軸受け部62に配置されているので、施工現場でC字リング7が紛失する虞はない。その後、現場にて浴槽1の排水口2に排水栓21を取付け、操作部4と排水口2を内部が中空のチューブ管8等で連結し、浴槽1の排水口2と下水管を接続する。そして、操作部4からチューブ管8を介してレリースワイヤ5を挿通し、レリースワイヤ5を排水口2側まで挿通させる。浴槽1の表側の排水口2から、レリースワイヤ5の端部をペンチ等で引き出し、浴槽1側からワイヤー受け部6の軸受け部62の挿通孔66にレリースワイヤ5の端部を挿入させる。そうすると、レリースワイヤ5のテーパ面54が、軸受け部62に取り付けられているC字リング7のテーパ面71に当接し、そのままレリースワイヤ5を挿入し続けると、レリースワイヤ5のテーパ面54とC字リング7のテーパ面71が摺動当接し、C字リング7のテーパ面71が側面方向に拡径する。C字リング7の側面は切り欠き部分72により開放されているから、円滑に側面に拡径することができる。こうしてC字リング7が拡径する事でレリースワイヤ5の係合凹部53aがC字リング7を通過し、C字リング7は係合凹部53aを通過後、自身の弾性により原型に縮径することとなる。そうすると、図6(C)に示すように、原型に縮径したC字リング7は係合凹部53aに係合してストッパーの役目を果たし、結果的にはレリースワイヤ5を軸受け部62から抜け止めできるようになり、レリースワイヤ5を軸受け部62に接続することができる。ワイヤー受け部6は排水栓21内部に取り付けられ、結果的にレリースワイヤ5の端部が排水栓21内部の中央に配置することが出来る。そして、弁体3を排水口2の中心に配置されたレリースワイヤ5のロッド部55に脱着自在に取り付けることにより、遠隔操作式排水栓装置の施工は終了する。
上記した実施例の遠隔操作式排水栓装置は、前記従来例の段落0005(及び図13参照)と同様に作動し、排水される。
本発明の実施例は上記のようであるが、本発明は上記実施例に限定されることなく、発明の要旨を逸脱することない範囲において、自在に変更することができる。
例えば、上記実施例ではC字リング7に拡径防止翼73を構成しているが、構成しなくてもかまわない。
また、上記実施例ではレリースワイヤ5の保持機構部を操作部側に備えているが、配置個所については特に限定しない。
1 槽体(浴槽)
2 排水口
21 排水栓
3 弁体
4 操作部
5 レリースワイヤ
51 インナーワイヤ
52 アウターチューブ
53 係合部
53a 係合凹部
54 テーパ面
55 ロッド部
6 ワイヤー受け部
61 リング体
62 軸受け部
63 被係合部
63a スリット
63b 係合爪
63c 切り溝部
63d 鍔部
64 支承部
64a 位置決め部
64b 回り止め部
65 取付部
66 挿通孔
7 C字リング
71 テーパ面
72 切り欠き部分
73 拡径防止翼
8 チューブ管

Claims (9)

  1. 槽体1の底面に開口した排水口2と、
    排水口2に配置され、その上下動により排水口2を開閉する弁体3と、
    弁体3の上下動を操作する操作部4と、
    操作部4及び排水口2まで連絡して配置される操作部4の操作を弁体3に伝達するレリースワイヤ5と、
    レリースワイヤ5の端部を排水口2内部に配置固定するためのワイヤー受け部6と、
    から構成される遠隔操作式排水栓装置において、
    前記ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、
    レリースワイヤ5の排水口2側端部の外周に係合凹部53aを刻設し
    当該係合凹部53aと係合する被係合部63を、軸受け部62の上端側に構成した切り欠き状のスリット63aと、軸受け部62内周面に構成した係合爪63bにより構成して、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することができることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  2. 槽体1の底面に開口した排水口2と、
    排水口2に配置され、その上下動により排水口2を開閉する弁体3と、
    弁体3の上下動を操作する操作部4と、
    操作部4及び排水口2まで連絡して配置される操作部4の操作を弁体3に伝達するレリースワイヤ5と、
    レリースワイヤ5の端部を排水口2内部に配置固定するためのワイヤー受け部6と、
    から構成される遠隔操作式排水栓装置において、
    前記ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、
    レリースワイヤ5の排水口2側端部に係合部53を構成し、
    当該係合部53と係合する被係合部63を、軸受け部62に切り溝状に開口した切り溝部63c、及び上面視切り欠き部分72を構成して切り溝部63c及び係合部53にスライド自在に差し込まれるC字リング7から構成し、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することができることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  3. 槽体1の底面に開口した排水口2と、
    排水口2に配置され、その上下動により排水口2を開閉する弁体3と、
    弁体3の上下動を操作する操作部4と、
    操作部4及び排水口2まで連絡して配置される操作部4の操作を弁体3に伝達するレリースワイヤ5と、
    レリースワイヤ5の端部を排水口2内部に配置固定するためのワイヤー受け部6と、
    から構成される遠隔操作式排水栓装置において、
    前記ワイヤー受け部6を、排水口2内周面に沿うように構成されるリング体61、レリースワイヤ5を排水口2の適宜箇所に配置固定する軸受け部62、軸受け部62をリング体61に支承するための支承部64、リング体61を排水口2に脱着自在に固定する取付部65、から構成するとともに、
    レリースワイヤ5の排水口2側端部に係合部53を構成し、
    当該係合部53と係合する被係合部63を、軸受け部62に構成した、外側方向に突出して構成される鍔部63d、及び上面視切り欠き部分72を構成して鍔部63dにスライド自在に差し込まれるC字リング7から構成し、レリースワイヤ5の端部とワイヤー受け部6を係合接続することができることを特徴とする遠隔操作式排水栓装置。
  4. 前記レリースワイヤ5の係合部53を、レリースワイヤ5の排水口2側端部の外周に刻設した係合凹部53aとしたことを特徴とする前記請求項2又は請求項3に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  5. 前記C字リング7に、リブ状のC字リング7の側面方向の拡径を排水口2内周面に当接する事で防止する拡径防止翼73を構成したことを特徴とする前記請求項2乃至請求項4のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  6. 前記レリースワイヤ5の上端面及びC字リング7の下端面に、外側方向に向かって傾斜するテーパ面54・71をそれぞれ構成したことを特徴とする前記請求項乃至請求項5のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  7. 前記拡径防止翼73は、支承部64の下方に配置されて、上面視は支承部64によって遮蔽される位置に配置されることを特徴とする前記請求項に記載の遠隔操作式排水栓装置。
  8. 前記C字リング7の切り欠き部分72の差し込み方向を位置決めする位置決め部64aを、前記支承部64の下端から下方に向かって伸びる板体として構成したことを特徴とする前記請求項乃至請求項7のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
  9. 前記リング体61の下端もしくは支承部64の下端に高低差を付けた段差を設けて回り止め部64bを構成し、当該回り止め部64bに拡径防止翼73が当接することにより、各C字リング7が取付後にそれ以上回転しないよう構成したことを特徴とする前記請求項乃至請求項8のいずれか一つに記載の遠隔操作式排水栓装置。
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