JP5525426B2 - エレベーターの換気扇装置 - Google Patents

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Description

本発明は、かご内に設けられ、かご内の空気を換気する換気扇を備えたエレベーターの換気扇装置に関する。
一般的に、エレベーターは、昇降路内に設けられた巻上機と、この巻上機を介してロープに吊下げられ、巻上機が回転することによって昇降路内を昇降するかごとを備えている。このかご内の環境は、乗車人数、一日の時間帯、温度、湿度、かごの高さ位置(階床)、及び季節等によって変化する。特に、夏場のかご内の環境は温度と湿度が共に高くなる。さらに、上述したようにかごを昇降させる巻上機が昇降路内に配置されているので、巻上機の回転によって昇降路内の温度が上昇し、かご内の環境に与える影響が大きくなっている。そこで、エレベーターには、かごの上部に設けられ、かご内の空気を換気する換気扇を備えたエレベーターの換気扇装置が設けられている。
このようなエレベーターの換気扇装置の従来技術の1つとして、かご内に異なる高さに取り付けられた複数のかご内環境感知手段、例えば温度センサと、かご内環境を感知したいずれかの温度センサに応じてファン、すなわち換気扇の運転を制御するファン運転制御手段とを有するエレベーターかご内ファン自動運転装置が知られている(例えば、特許文献1参照)。
また、かご天井に設けられた2個の換気扇の一方をかご天井外部から内部へ吸気する吸気用換気扇、他方を吸排気用換気扇とし、かつ、かごの戸開及び戸閉を検知する戸開閉検知手段を設け、この戸開閉検知手段が戸閉を検知しているとき、吸排気用換気扇を排気用に作動させ、戸開閉検知手段が戸閉を検知しているとき、吸排気用換気扇を吸気用に作動させる換気切替手段とを設けたエレベーターの換気装置が知られている(例えば、特許文献2参照)。
さらに、かごにクーラーを搭載し、かご内へ涼風を送り込むファン、すなわち換気扇と、呼びに応じてかごのドアを開いた時点から、走行後ドアを閉じるまでの運転期間を、複数の期間に分割し、各期間毎に異なる強さでかご内へ涼風を送り込む風量切替手段を備え、温度又は湿度の所定の上昇を含む予定の暑さを感知する暑さ感知手段、例えばサーモスイッチと、このサーモスイッチが予定の暑さを感知したとき、かご内へ涼風を送り込むエレベーターかご内の送風装置が知られている(例えば、特許文献3参照)。
特開平8−231136号公報 特開平4−298478号公報 特開2009−292629号公報
上述した特許文献1に開示されたエレベーターかご内ファン自動運転装置では、乗客がかご内の異なる位置における温度差によって不快感を感じないように、かご内の温度センサによって測定された温度に応じてファン運転制御手段がファンの運転を制御し、かご内の温度を調整している。従って、かご内の温度分布を測定するためにかご内のうち異なる位置、例えば異なる高さに少なくとも2個以上の温度センサを高さ調整をした上で設置しなければならないので、温度センサの取付作業が煩雑であり、コストがかかることが問題となっている。
また、上述した特許文献2に開示された従来技術のエレベーターの換気装置では、かごに設けられたかごドアが開いた時に、吸排気用換気扇が換気切替手段によってかご天井外部から内部へ吸気する吸気用換気扇として動作することにより、乗場からかご内へ暖かい暖気が入り込まないようにしているが、特に冬場の夜間におけるかご内の温度は夏場のかご内の温度と比べて低いことが考えられるので、吸排気用換気扇によってかご内が冷却され過ぎることが懸念されている。このように、上述のエレベーターの換気装置は、季節による乗場又はかご内の温度変化が考慮されていないので、時期によってはかご内の環境を悪化させてしまう虞がある。
一方、上述した特許文献3に開示された従来技術のエレベーターかご内の送風装置では、サーモスイッチがかご内の温度が高温になったことを検知した場合、あるいは湿度が所定の湿度になった場合に、走行するかごの運転期間に応じて異なる強さの涼風を換気扇によってかご内へ送風するようになっている。ここで、上述したように昇降路内には巻上機が設けられており、昇降路のうち巻上機が設けられている付近では、巻上機が回転することによって温度が上昇する。上述のエレベーターかご内の送風装置は、昇降路内の高さによる温度変化が考慮されていないので、例えば冬場の夜間においてかごの高さ位置が昇降路のうち巻上機が設けられている付近にあり、サーモスイッチがかご内の温度が高温になったことを検知した場合、あるいは湿度が所定の湿度になった場合であっても、かごが走行する高さ位置、すなわち階床によっては乗客が換気扇によってかご内へ送風される涼風に対して不快に感じることが懸念されている。
本発明は、このような従来技術の実情からなされたもので、その目的は、費用を抑えつつ、かごの高さ位置、時間帯及び季節に適したかご内における良好な環境を実現することができるエレベーターの換気扇装置を提供することにある。
上記の目的を達成するために、本発明のエレベーターの換気扇装置は、昇降路内に設けられた巻上機と、この巻上機を介してロープに吊下げられ、前記巻上機が回転することによって前記昇降路内を昇降するかごと、前記昇降路内に設けられた遮蔽板と、前記かごに設けられ、前記遮蔽板を通過することによって前記かごの高さ位置を検出するポジテクターと、このポジテクターによって検出された前記かごの位置情報を受信し、前記かごの位置情報に基づいて前記かごの高さ位置を演算する制御盤と、前記かごの上部に設けられ、前記かご内の空気を換気する換気扇とを備えたエレベーターの換気扇装置において、前記換気扇は回転方向に応じて吸気又は排気を切替える切替換気扇から成り、この切替換気扇を正転又は逆転させるモータと、前記昇降路内の前記かごの高さ位置、時間帯及び季節毎に設定された前記切替換気扇の回転数と回転方向のデータを格納する回転数・方向データ格納部と、前記制御盤に接続され、前記制御盤によって演算された前記かごの高さ位置と前記回転数・方向データ格納部に格納されたデータとに基づいて前記モータの回転数と回転方向を制御する換気扇制御部とを備え、前記昇降路内において最上階付近を前記かごが走行する場合には、前記回転数・方向データ格納部に格納された前記データにおいて前記切替換気扇の回転方向は、前記かご内から前記昇降路へ空気を排出するように正転する方向に設定され、前記昇降路内において中間付近の階床を前記かごが走行する場合には、前記回転数・方向データ格納部に格納された前記データにおいて前記切替換気扇の回転方向は、前記昇降路から前記かご内へ空気を吸気するように逆転する方向に設定されることを特徴としている。
このように構成した本発明は、回転数・方向データ格納部が昇降路内のかごの高さ位置、時間帯及び季節毎に設定された切替換気扇の回転数と回転方向のデータを格納しており、換気扇制御部が、制御盤によって演算されたかごの高さ位置と回転数・方向データ格納部に格納されたデータとに基づいてモータの回転数と回転方向を制御することにより、切替換気扇が予め設定された回転数で昇降路からかご内へ空気を吸気したり、あるいはかご内から昇降路へ空気を排気するので、昇降路内におけるかごの高さ位置、時間帯及び季節に応じてかご内の温度あるいは湿度を調整することができ、昇降路内におけるかごの高さ位置に拘わらず、年間を通して常にかご内の温度あるいは湿度を最適な状態に保つことができる。
また、本発明は、制御盤によって演算されたかごの高さ位置と回転数・方向データ格納部に格納されたデータとに基づいて換気扇制御部によってモータの回転数と回転方向が自動的に定まるので、切替換気扇の回転数と回転方向を調整する目的で例えば温度センサ等の部品をかご内に新たに追加する必要もない。従って、追加部品によってコストが上昇することを抑えることができる。このように、費用を抑えつつ、かごの高さ位置、時間帯及び季節に適したかご内における良好な環境を実現することができる。
また、本発明に係るエレベーターの換気扇装置は、前記発明において、前記制御盤に接続され、前記巻上機の回転軸部に設けられたエンコーダを備え、前記制御盤は、前記ポジテクターによって検出された前記かごの位置情報と共に、前記エンコーダによって計測された前記巻上機の回転数に基づいて前記かごの高さ位置を演算することを特徴としている。
このように構成した本発明は、制御盤がポジテクターによって検出されたかごの位置情報とエンコーダによって計測された巻上機の回転数に基づいてかごの高さ位置を演算することにより、昇降路内においてかごを吊下げるロープと巻上機とが摩擦することによって巻上機に摩耗が生じた場合や、長期間に渡るロープの使用によってロープが伸びた場合であっても、かごの高さ位置に生じた誤差を補正することができるので、制御盤が昇降路内におけるかごの高さ位置を正確に演算することができる。従って、換気扇制御部が昇降路内におけるかごの正確な高さ位置に基づいてモータの回転数を制御することができる。
本発明のエレベーターの換気扇装置は、巻上機が回転することによって昇降するかごと、昇降路内に設けられた遮蔽板と、かごに設けられ、遮蔽板を通過することによってかごの高さ位置を検出するポジテクターと、このポジテクターによって検出されたかごの位置情報に基づいてかごの高さ位置を演算する制御盤と、かごの上部に設けられ、かご内の空気を換気する換気扇とを備えている。また、本発明は、換気扇が回転方向に応じて吸気又は排気を切替える切替換気扇から成り、この切替換気扇を正転又は逆転させるモータと、昇降路内のかごの高さ位置、時間帯及び季節毎に設定された切替換気扇の回転数と回転方向のデータを格納する回転数・方向データ格納部と、制御盤に接続され、制御盤によって演算されたかごの高さ位置と回転数・方向データ格納部に格納されたデータとに基づいてモータの回転数と回転方向を制御する換気扇制御部とを備えている。そして、本発明は、昇降路内において最上階付近をかごが走行する場合には、回転数・方向データ格納部に格納されたデータにおいて切替換気扇の回転方向は、かご内から昇降路へ空気を排出するように正転する方向に設定され、昇降路内において中間付近の階床をかごが走行する場合には、回転数・方向データ格納部に格納されたデータにおいて切替換気扇の回転方向は、昇降路からかご内へ空気を吸気するように逆転する方向に設定される。そのため、換気扇制御部によって切替換気扇が昇降路内におけるかごの高さ位置、時間帯及び季節に合わせて回転数と回転方向を変化させながら回転することにより、かご内の温度あるいは湿度を適宜調整することができる。これにより、昇降路内におけるかごの高さ位置に拘わらず、年間を通して常にかご内の温度あるいは湿度を最適な状態に保つことができる。さらに、本発明は、新たな追加部品をかご内に設ける必要もないので、追加部品によってコストが上昇することを抑えることができる。このように、費用を抑えつつ、かごの高さ位置、時間帯及び季節に適したかご内における良好な環境を実現することができ、かご内で待機する乗客に従来よりも高い快適さを与えることができる。
本発明に係る換気扇装置の第1実施形態が備えられるエレベーターの構成を示す斜視図である。 本発明に係る換気扇装置の第1実施形態が備えられるエレベーターの構成を示す側面図である。 本発明に係るエレベーターの換気扇装置の第1実施形態の構成を示す図である。 図1に示す昇降路内における各階床と温度との関係を示す図である。 図1に示す昇降路内における各階床と本発明の第1実施形態に備えられる回転数・方向データ格納部によって制御される切替換気扇の回転数及び回転方向との関係を示す図である。 本発明の第1実施形態の動作を示すフローチャートである。 本発明の第2実施形態が備えられるエレベーターの昇降路における各階床と温度との関係を示す図である。 本発明の第2実施形態が備えられるエレベーターの昇降路内における各階床と本発明の第2実施形態に備えられる回転数・方向データ格納部によって制御される切替換気扇の回転数及び回転方向との関係を示す図である。
以下、本発明に係るエレベーターの換気扇装置を実施するための形態を図に基づいて説明する。
[第1実施形態]
本発明に係るエレベーターの換気扇装置の第1実施形態は、図1、図2に示すように昇降路1の下部に設けられた巻上機12と、この巻上機12を介してロープ21の一端に吊下げられ、巻上機12が回転することによって昇降路1内を昇降するかご2と、ロープ21の他端に吊下げられ、かご2と相対的に昇降する釣合い錘25と、昇降路1内に設けられた遮蔽板14と、かご2に設けられ、遮蔽板14を通過することによってかご2の高さ位置を検出するポジテクター10と、このポジテクター10によって検出されたかご2の位置情報を受信し、かご2の位置情報に基づいてかご2の高さ位置を演算する図3に示す制御盤20と、かご2の上部に設けられ、かご2内の空気を換気する後述する換気扇とを備えている。
具体的には、かご2は、水平方向に開閉するかごドア3と、このかごドア3の下方に設けられたかご敷居4と、かごドア3を案内するかごドアレール5と、図示しない呼釦に応じてかごドア3の開閉動作を行うドアマシン6とを有している。一方、乗場は、水平方向に開閉する乗場ドア7と、この乗場ドア7の下方に設けられた乗場敷居8と、乗場ドア7を案内する乗場ドアレール9と、昇降路1の壁面に設けられ、乗場ドアレール9を支持するブラケット13とを有している。
ここで、上述したポジテクター10は、例えばかご2の上部の端に取り付けられており、先端がコ字型の形状を有している。また、遮蔽板14は、各乗場のブラケット13に取り付けられており、かご2が昇降する際にポジテクター10の先端の凹部に通過するようになっている。そして、ポジテクター10は、制御盤20に接続されており、遮蔽板14を通過した際に遮蔽板14がポジテクター10の先端の凹部に挿通することによって生じる光学的又は磁力的な変化をかご2の位置情報として検出し、検出したかご2の位置情報の信号を制御盤20へ送信するようになっている。
本発明の第1実施形態は、図3に示すように上述した換気扇は回転方向に応じて吸気又は排気を切替える切替換気扇15から成り、この切替換気扇15を正転又は逆転させるモータ16と、昇降路1内のかご2の高さ位置、時間帯及び季節毎に設定された切替換気扇15の回転数と回転方向のデータを格納する回転数・方向データ格納部17と、制御盤20に接続され、制御盤20によって演算されたかご2の高さ位置と回転数・方向データ格納部17に格納されたデータとに基づいてモータ16の回転数と回転方向を制御する換気扇制御部18とを備えている。なお、かご2の上部には箱型の器具ボックス11が設けられており、回転数・方向データ格納部17及び換気扇制御部18は器具ボックス11の中に収納されている。
また、本発明の第1実施形態は、制御盤20に接続され、巻上機12の回転軸部に設けられた図示しないエンコーダを備えており、制御盤20は、ポジテクター10によって検出されたかご2の位置情報と共に、エンコーダによって計測された巻上機12の回転数に基づいてかご2の高さ位置を演算するようになっている。
次に、昇降路1内における各階床と温度との関係を図4に基づいて説明し、昇降路1内における各階床と回転数・方向データ格納部17によって制御される切替換気扇15の回転数及び回転方向との関係を図5に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態では、上述したように昇降路1の下部に巻上機12が配置されているので、巻上機12が回転することによって巻上機12とロープ21との間で発生した摩擦熱で昇降路1の下部の温度が上昇し、図4に示すように昇降路1の最下階の温度が高くなっている。また、温度の高い空気は密度が軽くなって上昇する性質を有するので、昇降路1の上部では定常的に熱がこもる状態となり、昇降路1の最上階の温度が高くなっている。従って、昇降路1のうち中間付近に位置する階床の温度は、最上階と最下階に比べて低くなっている。
そのため、昇降路1内において最上階付近又は最下階付近をかご2が走行する場合には、切替換気扇15が逆転して昇降路1からかご2内へ空気を吸気すると、昇降路1の温度が高い空気によってかご2内の環境が悪化するので、回転数・方向データ格納部17に格納されたデータにおいて切替換気扇15の回転方向は、図5に示すようにかご2内から昇降路1へ空気を排気するように正転する方向に設定されている。
一方、昇降路1内において中間付近の階床をかご2が走行する場合には、昇降路1の空気によってかご2内の環境を改善するために、回転数・方向データ格納部17に格納されたデータにおいて切替換気扇15の回転方向は、図5に示すように昇降路1からかご2内へ空気を吸気するように逆転する方向に設定されている。また、回転数・方向データ格納部17に格納されたデータにおける切替換気扇15の回転数は、季節と時間帯に応じて適宜最大値が調整されて設定されている。
次に、本発明の第1実施形態の動作を図6に基づいて説明する。
本発明の第1実施形態では、図6に示すようにかご1が昇降路1内を昇降すると、かご2の上部に取り付けられたポジテクター10が乗場のブラケット13に取り付けられた遮蔽板14を通過する(F1)。このとき、ポジテクター10は、遮蔽板14を通過した際に生じる上述の光学的又は磁力的な変化をかご2の位置情報として検出し、検出したかご2の位置情報の信号を制御盤20へ送信する。そして、ポジテクター10からかご2の位置情報を受信した制御盤20は、このかご2の位置情報とエンコーダによって計測された巻上機12の回転数に基づいてかご2の高さ位置を演算し、かご2の高さ位置に関する階床データを取得する(F2)。
その後、制御盤20は、取得した階床データを器具ボックス11内の換気扇制御部18へ送信して入力する(F3)。次に、換気扇制御部18は、入力された階床データ、すなわちかご2の高さ位置、現在の時刻及び季節に合致する切替換気扇15の回転数と回転方向のデータを回転数・方向データ格納部17から取り出し(F4)、モータ16へ入力して制御する(F5)。そして、かご2の上部に設けられた切替換気扇15がモータ16の駆動力によって回転数・方向データ格納部17から取り出された回転数と回転方向で回転し、本発明の第1実施形態の動作を終了する。
このように構成した本発明の第1実施形態によれば、器具ボックス11に収納された回転数・方向データ格納部17が、図5に示すように昇降路1内のかご2の高さ位置、時間帯及び季節毎に設定された切替換気扇15の回転数と回転方向のデータを格納しており、換気扇制御部18が、図6に示すF2において制御盤20によって演算されたかご2の高さ位置と、F4において回転数・方向データ格納部17から取り出した回転数及び回転方向のデータとに基づき、F5においてモータ16の回転数と回転方向を制御することにより、切替換気扇15が予め設定された回転数で昇降路1からかご2内へ空気を吸気したり、あるいはかご2内から昇降路1へ空気を排気するので、昇降路1内におけるかご2の高さ位置、時間帯及び季節に応じてかご2内の温度あるいは湿度を調整することができ、昇降路1内におけるかご2の高さ位置に拘わらず、年間を通して常にかご2内の温度あるいは湿度を最適な状態に保つことができる。
また、本発明は、制御盤20によって演算されたかご2の高さ位置と回転数・方向データ格納部17に格納されたデータとに基づいて換気扇制御部18によってモータ16の回転数と回転方向が自動的に定まるので、切替換気扇15の回転数と回転方向を調整する目的で例えば温度センサ等の部品をかご2内に新たに追加する必要もない。従って、追加部品によってコストが上昇することを抑えることができる。このように、費用を抑えつつ、かご2の高さ位置、時間帯及び季節に適したかご2内における良好な環境を実現することができ、かご2内で待機する乗客に高い快適さを与えることができる。
また、本発明の第1実施形態は、巻上機12の回転軸部に設けられたエンコーダを備え、図6に示すF2において制御盤20がポジテクター10によって検出されたかご2の位置情報とエンコーダによって計測された巻上機12の回転数に基づいてかご2の高さ位置を演算することにより、例えば昇降路1内においてかご2を吊下げるロープ21と巻上機12とが摩擦することによって巻上機12に摩耗が生じた場合や、長期間に渡るロープ21の使用によってロープ21が伸びた場合であっても、かご2の高さ位置に生じた誤差を補正することができるので、制御盤20が昇降路1内におけるかご2の高さ位置を正確に演算することができる。従って、換気扇制御部18が昇降路1内におけるかご2の正確な高さ位置に基づいてモータ16の回転数を制御することができるので、年間を通して装置の高い安定性を維持することができる。
[第2実施形態]
図7は本発明の第2実施形態が備えられるエレベーターの昇降路における各階床と温度との関係を示す図、図8は本発明の第2実施形態が備えられるエレベーターの昇降路内における各階床と本発明の第2実施形態に備えられる回転数・方向データ格納部によって制御される切替換気扇の回転数及び回転方向との関係を示す図である。
図7に示すように、本発明に係るエレベーターの換気扇装置の第2実施形態が前述した第1実施形態と異なるのは、第1実施形態は図1、図2に示すように巻上機12が昇降路1の下部に設けられていることに対し、第2実施形態は、巻上機12が昇降路1の上部に設けられていることであり、その他の構成は第1実施形態と同じである。この場合、巻上機12が回転することによって巻上機12とロープ21との間で発生した摩擦熱で昇降路1の上部の温度が上昇し、図7に示すように昇降路1の最上階の温度が高くなっている。
そのため、昇降路1内において最上階付近をかご2が走行する場合には、切替換気扇15が逆転して昇降路1からかご2内へ空気を吸気すると、昇降路1における温度が高い空気によってかご2内の環境が悪化するので、回転数・方向データ格納部17に格納されたデータにおいて切替換気扇15の回転方向は、図8に示すようにかご2内から昇降路1へ空気を排気するように正転する方向に設定されている。
一方、昇降路1内において中間付近の階床及び最下階付近をかご2が走行する場合には、昇降路1の空気によってかご2内の環境を改善するために、回転数・方向データ格納部17に格納されたデータにおいて切替換気扇15の回転方向は、図8に示すように昇降路1からかご2内へ空気を吸気するように逆転する方向に設定されている。また、回転数・方向データ格納部17に格納されたデータにおける切替換気扇15の回転数は、季節と時間帯に応じて適宜最大値が調整されて設定されている。
このように構成した本発明の第2実施形態によれば、本発明の第1実施形態と同様の効果を得ることができる。なお、上述した本発明の第1、第2実施形態では、図5、図8に示すようにかご2が昇降路1内の温度が高くなっている階床を走行する場合に切替換気扇15がかご2内から昇降路1へ空気を排気するように回転数・方向データ格納部17に格納されるデータの回転数と回転方向を設定した場合について説明したが、この場合に限らず、季節や時間帯によってかご2内の温度が低い場合には、かご2が昇降路1内の温度が高くなっている階床を走行する場合に切替換気扇15が昇降路1からかご2内へ空気を吸気するように回転数・方向データ格納部17に格納されるデータの回転数と回転方向を設定しても良い。これにより、切替換気扇15が回転することによって昇降路1の暖かい空気をかご2内へ取り入れることができるので、かご2内の環境を改善することができる。
1 昇降路
2 かご
10 ポジテクター
11 器具ボックス
12 巻上機
13 ブラケット
14 遮蔽板
15 切替換気扇(換気扇)
16 モータ
17 回転数・方向データ格納部
18 換気扇制御部
20 制御盤
21 ロープ

Claims (2)

  1. 昇降路内に設けられた巻上機と、この巻上機を介してロープに吊下げられ、前記巻上機が回転することによって前記昇降路内を昇降するかごと、前記昇降路内に設けられた遮蔽板と、前記かごに設けられ、前記遮蔽板を通過することによって前記かごの高さ位置を検出するポジテクターと、このポジテクターによって検出された前記かごの位置情報を受信し、前記かごの位置情報に基づいて前記かごの高さ位置を演算する制御盤と、前記かごの上部に設けられ、前記かご内の空気を換気する換気扇とを備えたエレベーターの換気扇装置において、
    前記換気扇は回転方向に応じて吸気又は排気を切替える切替換気扇から成り、
    この切替換気扇を正転又は逆転させるモータと、
    前記昇降路内の前記かごの高さ位置、時間帯及び季節毎に設定された前記切替換気扇の回転数と回転方向のデータを格納する回転数・方向データ格納部と、
    前記制御盤に接続され、前記制御盤によって演算された前記かごの高さ位置と前記回転数・方向データ格納部に格納されたデータとに基づいて前記モータの回転数と回転方向を制御する換気扇制御部とを備え
    前記昇降路内において最上階付近を前記かごが走行する場合には、前記回転数・方向データ格納部に格納された前記データにおいて前記切替換気扇の回転方向は、前記かご内から前記昇降路へ空気を排出するように正転する方向に設定され、
    前記昇降路内において中間付近の階床を前記かごが走行する場合には、前記回転数・方向データ格納部に格納された前記データにおいて前記切替換気扇の回転方向は、前記昇降路から前記かご内へ空気を吸気するように逆転する方向に設定されることを特徴とするエレベーターの換気扇装置。
  2. 請求項1に記載のエレベーターの換気扇装置において、
    前記制御盤に接続され、前記巻上機の回転軸部に設けられたエンコーダを備え、
    前記制御盤は、前記ポジテクターによって検出された前記かごの位置情報と共に、前記エンコーダによって計測された前記巻上機の回転数に基づいて前記かごの高さ位置を演算することを特徴とするエレベーターの換気扇装置。
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