JP2009214993A - エレベータ - Google Patents

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和宏 田中
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Abstract

【課題】従来の構造の課題を解決した、快適で安全なエレベータを提供する。
【解決手段】エレベータ11は、出入口32が設けられた第1の側面13Aと、第1の側面13Aと対向する第2の側面13Bとを有する乗りかご13と、巻上機16と、整流部材25と、充填部材26とを具備する。整流部材25は、乗りかご13よりも上側に設けられる第1の部分34と、乗りかご13よりも下側に設けられる第2の部分35とを有する。整流部材25は、第1の部分34および第2の部分35がそれぞれ略直角三角形の断面形状を有し、且つ略直角三角形の斜辺に相当する面がそれぞれ第2の側面13Bと連続している。充填部材26は、整流部材25の1つの面34B、35Bに対向する昇降路12の壁部12Aと、1つの面34B、35Bとの間の隙間を埋めるように1つの面34B、35Bから突出する。
【選択図】図1

Description

本発明は、騒音対策を施したエレベータに関する。
例えば、かごドアの隙間からかごの内部に騒音が侵入することを防いだエレベータが開示されている。このエレベータは、乗りかごのドアパネルの下部とかごの敷居との間隙を塞ぐ第1の袋状遮音体と、ドアパネルの側部とかごの立て柱との間隙を塞ぐ第2の袋状遮音体と、ドアパネルの上部とかごの上梁との間隙を塞ぐ第3の袋状遮音体と、これらを膨張・収縮させるためのアクチュエータと、を備えている。
このエレベータでは、乗りかごの速度が増加して、例えば速度が5m/Sに達するまでに、第1から第3の袋状遮音体が膨張して、ドアパネルの四周の間隙を塞ぐ。これによって、ドアパネルの周囲の隙間から騒音が侵入することが防止される(例えば、特許文献1参照)。
ところで、この特許文献1の図9には、乗りかごの上部および下部に昇降路内部の気流の乱れを抑制する整風カバーを設けたエレベータも開示されている。このエレベータでは、整風カバーによって気流の乱れを抑制して、乗りかごに発生する騒音自体を小さくしている。
特開2001−294388号公報
一般に、テールコードや、乗りかごの下部とつり合い重りの下部とを連結するコンペンセーティングロープは、高階床のエレベータになるほど重量が大きくなる。このため、このようなエレベータでは、乗りかごの高さ方向の位置によって重量バランスの変化が大きくなり、乗りかごに倒れが発生しやすくなる。また、この倒れは、乗りかご内の乗客の乗り込み位置によっても発生する。このため、整風カバーを設ける構造を高階床のエレベータに適用するには、上記乗りかごの倒れを考慮して、壁部と整風カバーとの間に隙間を設けて、整風カバーと昇降路の壁部との間の干渉を防止する必要がある。
しかしながら、壁部と整風カバーとの間に隙間を設けると、乗りかごのドアパネル側に向かう気流が増加するため、ドアパネルにバタバタと自励的なバタつきを生じることとなる。このため、上記従来型のエレベータには改良の余地があった。
本発明の目的は、従来の構造の課題を解決した、快適で安全なエレベータを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明の一つの形態に係るエレベータは、出入口が設けられた第1の側面と、前記第1の側面と対向する第2の側面とを有するとともに、昇降路内を昇降できる乗りかごと、前記乗りかごの昇降を駆動するための巻上機と、前記乗りかごよりも上側に設けられる第1の部分と、前記乗りかごよりも下側に設けられる第2の部分とを有するとともに、当該第1の部分および第2の部分がそれぞれ略直角三角形の断面形状を有し、且つ前記略直角三角形の斜辺に相当する面がそれぞれ前記第2の側面と連続している整流部材と、前記第1の側面と連続する前記整流部材の1つの面に設けられるとともに、前記1つの面に対向する前記昇降路の壁部と、前記1つの面との間の隙間を埋めるように前記1つの面から突出する充填部材と、を具備する。
このとき、前記充填部材は、平板形状をなした多孔質の吸音材であることが好ましい。より好ましくは、前記乗りかごの倒れ量を感知できるセンサと、前記センサで感知した前記倒れ量に基づいて、前記充填部材の突出量を調整できる調整装置と、をさらに具備するとよい。さらに、前記センサは、前記第1の部分の前記1つの面と、前記第2の部分の前記1つの面と、にそれぞれ設けられる一対の非接触型センサである。
前記充填部材は、柔軟性のあるブラシであってもよい。このとき、前記乗りかごの倒れ量を感知できるセンサと、前記センサで感知した前記倒れ量に基づいて、前記充填部材の突出量を調整できる調整装置と、をさらに具備することが好ましい。また、前記センサは、前記第1の部分の前記1つの面と、前記第2の部分の前記1つの面と、にそれぞれ設けられる一対の非接触型センサであることがより好ましい。
前記充填部材は、膨張および収縮が可能なエアバックであってもよい。このとき、乗りかごの倒れ量を感知できるセンサと、前記センサで感知した前記倒れ量に基づいて、前記充填部材の突出量を調整できる調整装置と、をさらに具備することが好ましい。また、前記センサは、前記第1の部分の前記1つの面と、前記第2の部分の前記1つの面と、にそれぞれ設けられる一対の非接触型センサであることがより好ましい。
前記目的を達成するため、本発明の他の形態に係るエレベータは、出入口が設けられた第1の側面と、前記第1の側面と対向する第2の側面とを有するとともに、昇降路内を昇降できる乗りかごと、前記乗りかごの昇降を駆動するための巻上機と、前記乗りかごの上側に設けられる第1の部分と、前記乗りかごの下側に設けられる第2の部分とを有するとともに、当該第1の部分および第2の部分がそれぞれ略直角三角形の断面形状を有し、且つ前記略直角三角形の斜辺に相当する面がそれぞれ前記第2の側面と連続している整流部材と、前記乗りかごの倒れ量を感知できるセンサと、前記センサで感知した前記倒れ量に基づいて、前記第1の側面と連続する前記整流部材の1つの面を、前記1つの面に対向する前記昇降路の壁部に対して、若干の隙間を存して平行とするように前記第1の部分と前記第2の部分との位置を調整する位置調整機構と、を具備する。
このとき、前記センサは、前記第1の側面の上部と下部とにそれぞれ設けられる一対の非接触型センサであることが好ましい。
本発明に係るエレベータによれば、従来の構造の課題を解決した、快適で安全なエレベータを提供できる。
以下、図1から図7を参照して、エレベータの実施形態について説明する。
図1に示すように、第1の実施形態のエレベータ11は、昇降路12と、昇降路12内を昇降できる乗りかご13と、昇降路12の上方に設けられた機械室14と、一端で乗りかご13に固定されるメインロープ15と、メインロープ15が巻きかけられる巻上機16と、メインロープ15の他端に固定されるつり合い重り17と、を備えている。
また、エレベータ11は、つり合い重り17の上方で巻上機16に隣接して設けられたそらせシーブ18と、乗りかご13の昇降をガイドするメインレール19と、つり合い重り17の昇降をガイドするカウンターレールと、乗りかご13に制御信号および電力を供給するテールコード23と、乗りかご13とつり合い重り17とを接続するコンペンセーティングロープ24と、を備えている。エレベータ11は、昇降路12の底部に設けられる乗りかご用バッファおよびつり合い重り用バッファを備えている。
コンペンセーティングロープ24は、メインロープ15とは独立に設けられている。コンペンセーティングロープ24は、乗りかご13の下部と、つり合い重り17の下部とを連結している。コンペンセーティングロープ24は、乗りかご13の高さ位置によって生じるメインロープ15やテールコード23の重量アンバランスを補償するためのものである。
エレベータ11は、さらに、乗りかご13よりも上側の位置と乗りかご13よりも下側の位置に設けられる整流部材25と、整流部材25と昇降路12の壁部12Aとの隙間に設けられる充填部材26と、メインレール19に沿って走行するガイド装置27と、乗りかご13の倒れ量を感知するセンサ28と、充填部材26の突出量を調整する調整装置29と、を備えている。
乗りかご13は、方形の箱形状をなしている。乗りかご13は、人が出入りするための出入口32を有する第1の側面13Aと、第1の側面13Aとは反対側で、第1の側面13Aと対向している第2の側面13Bと、を有している。乗りかご13は、第1の側面13Aおよび第2の側面13Bに直交している第3の側面13Cおよび第4の側面13Dを有している。第1の側面13Aの出入口32に、ドア33が設けられている。
整流部材25は、乗りかご13よりも上側に設けられた第1の部分34と、乗りかご13よりも下側に設けられた第2の部分35とを有している。整流部材25の第1の部分34と第2の部分35は、それぞれ略直角三角形の断面形状を有している。第1の部分34と第2の部分35とは、それぞれ直角三角形の斜辺に相当する面である斜面34A、35Aを有している。斜面34A、35Aは、例えば、乗りかご13の第2の側面13Bに連続している。整流部材25の第1の部分34と第2の部分35とは、昇降時の乗りかご13の倒れを考慮して、昇降路12の壁部12Aとの間に隙間を残すように乗りかご13に固定されている。
整流部材25は、第1の部分34、第2の部分35、および乗りかご13によって、いわゆる流線形をなすようになっている。整流部材25は、昇降路12を乗りかご13が昇降する際に発生する気流を、乗りかご13の第2の側面13Bの方向に誘導することができる。
なお、本実施形態において、整流部材25の斜面34A、35Aは、第2の側面13Bに連続するように形成されているが、斜面34A、35Aを第2の側面13Bだけでなく、第3の側面13Cおよび第4の側面13Dに連続するように形成してもよい。この場合には、乗りかご13が昇降路12を昇降する際に発生する気流を、乗りかご13の第2から第4の側面13B、13C、13Dの各方向に誘導することができる。
第1の部分34は、乗りかご13の第1の側面13Aと連続する1つの面34Bを有している。第2の部分35も同様に、乗りかご13の第1の側面13Aと連続する1つの面35Bを有している。充填部材26は、第1の部分34の1つの面34Bと、第2の部分35の1つの面35Bと、にそれぞれ取り付けられている。充填部材26は、第1の部分34の1つの面34Bの上端と、第2の部分35の1つの面35Bの下端と、にそれぞれ取り付けられており、第1の側面13A方向に極力気流が流れ込まないようにしている。
充填部材26は、平板形状をなした多孔質の吸音材36で構成されている。この吸音材36としては、例えば、極細ガラス繊維を成形したスポンジ状のグラスウールが用いられている。吸音材36は、グラスウールに限定されるものではなく、羊毛などを用いたフェルト、ロックウール等も用いることができる。充填部材26は、1つの面34B、35Bに対向する昇降路12の壁部12Aと、1つの面34B、35Bとの間の隙間を埋めるように1つの面34B、35Bから突出している。
ガイド装置27は、メインレール19に沿って走行する一対のローラガイドシュー37と、ローラガイドシュー37を弾力的に支持する緩衝ばね38と、を有している。センサ28は、緩衝ばね38の撓み量を感知することができる接触型のものである。
調整装置29は、昇降路12の壁部12Aに対して充填部材26を近づけたり、離したりする方向に充填部材26を移動できる駆動機構41と、駆動機構41を制御するための制御機構42と、を有している。駆動機構41は、例えば、一対の空気圧シリンダで構成されている。制御機構42は、マイクロプロセッサやメモリ等を備えたコンピュータである。制御機構42は、センサ28によって感知した緩衝ばね38の撓み量から、走行中の乗りかご13の倒れ量を計算することができる。制御機構42は、乗りかご13の倒れ量に基づいて、駆動機構41を駆動して、充填部材26を昇降路12の壁部12Aに近づけたり、これから遠ざけたりする。これによって、充填部材26と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を一定かつ極小にすることができる。
なお、第1の実施形態では、調整装置29を設けて充填部材26を可動式のものとしているが、これに限定されるものではなく、整流部材25を充填部材26に対して固定的に設けても良い。この場合には、乗りかご13が倒れていない状態で、充填部材26と壁部12Aとの間の隙間が極小となるように、充填部材26を配置するとよい。
第1の実施形態によれば、整流部材25の1つの面34B、35Bと昇降路12の壁部12Aとの間に、充填部材26が配置されているため、整流部材25と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を極小にすることができる。これによって、乗りかご13の第1の側面13Aに気流が流入することを極力防止して、出入口32を介して乗りかご13の内部に伝達される騒音の量を低減することができる。
また、充填部材26が吸音材36で構成されているため、たとえ乗りかご13の周囲で気流による騒音が発生したとしても、この騒音を吸収することができる。また、乗りかご13に倒れが発生したとしても、柔軟な吸音材36を介して乗りかご13が昇降路12の壁部12Aに接触するので、昇降路12と整流部材25とが接触することがなく、エレベータ11に故障を生じてしまうことを防止できる。さらに、整流部材25によって、気流の乱れを抑制して、乗りかごに発生する騒音自体も小さくできる。
本実施形態では、乗りかご13の倒れ量に基づいて、充填部材26の突出量を調整できる調整装置29を備えているため、より一層高精度な制御を行うことができる。これにより、整流部材25および充填部材26が昇降路12の壁部12Aに接触してしまうことがなく、充填部材26と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を一定かつ極小に制御することができる。また、充填部材26と壁部12Aとの干渉による瞬間的な揺れや異音を低減でき、さらに快適で安全なエレベータが得られる。
続いて、図2を参照して、エレベータの第2の実施形態について説明する。第2の実施形態のエレベータ51は、センサ28が非接触型のもので構成される点で第1の実施形態のものと異なっているが、他の部分は第1の実施形態と共通している。このため、主として異なる部分について説明し、共通する部分については共通の符号を付して説明を省略する。
第2の実施形態では、センサ28は、非接触型のものである。センサ28は、整流部材25の第1の部分34と、第2の部分35とのそれぞれに1個ずつ設けられた一対のものである。非接触型のセンサ28は、第1の部分34の1つの面34Bと、第2の部分35の1つの面35Bとに、設けられている。非接触型のセンサ28は、それぞれ充填部材26の近傍に設けられている。
なお、第2の実施形態では、調整装置29を設けて充填部材26を可動式のものとしているが、これに限定されるものではなく、整流部材25を充填部材26に対して固定的に設けても良い。
第2の実施形態によれば、センサ28を非接触型のものであるため、センサ28を充填部材26に近い位置に配置することができ、整流部材25と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間をより高精度に検出することができる。また、一対のセンサ28同士の距離を離して配置できるため、倒れ量の検出精度が第1の実施形態のものに比して向上されている。これらにより、充填部材26の突出量をより細かく制御して、充填部材26と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を極小にできる。このため、乗りかご13に伝わる騒音をより一層低減できる。
図3を参照して、エレベータの第3の実施形態について説明する。第3の実施形態のエレベータ61は、充填部材26がブラシ62で構成される点で第1の実施形態のものと異なっているが、他の部分は第1の実施形態と共通している。このため、主として異なる部分について説明し、共通する部分については共通の符号を付して説明を省略する。
第3の実施形態では、充填部材26は、柔軟性のあるブラシ62で構成されている。このエレベータ61は、調整装置29の駆動機構41の作用によって、充填部材26を昇降路12の壁部12Aに向かって近づく方向に移動させたり、昇降路12の壁部12Aから遠ざかる方向に移動させたりすることができる。センサ28は、第1の実施形態と同様に、緩衝ばね38の撓み量を感知できる接触型のもので構成されている。
なお、第3の実施形態では、調整装置29を設けて充填部材26を可動式のものとしているが、これに限定されるものではなく、整流部材25を充填部材26に対して固定的に設けても良い。
第3の実施形態によれば、充填部材26が柔軟性のあるブラシ62で構成される。このため、乗りかご13に倒れが発生して乗りかご13が昇降路12の壁部12Aに接触しそうになっても、柔軟なブラシ62が昇降路12の壁部12Aに接触するだけである。このため、昇降路12と整流部材25とが直接接触することがなく、エレベータ61に故障を生ずることを防止できる。
図4を参照して、エレベータの第4の実施形態について説明する。第4の実施形態のエレベータ71は、センサ28が非接触型のもので構成される点で第3の実施形態のものと異なっているが、他の部分は第3の実施形態と共通している。このため、主として異なる部分について説明し、共通する部分については共通の符号を付して説明を省略する。
第4の実施形態では、センサ28は、非接触型のものである。センサ28は、整流部材25の第1の部分34と、第2の部分35とのそれぞれに1個ずつ設けられた一対のものである。非接触型のセンサ28は、第1の部分34の1つの面34Bと、第2の部分35の1つの面35Bとに設けられている。非接触型のセンサ28は、それぞれ充填部材26の近傍に設けられている。
なお、第4の実施形態では、調整装置29を設けて充填部材26を可動式のものとしているが、これに限定されるものではなく、整流部材25を充填部材26に対して固定的に設けても良い。
第4の実施形態によれば、センサ28を充填部材26に近い位置に配置することができる。このため、整流部材25と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間をより高精度に検出して、充填部材26と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を極小に管理することができる。これにより、乗りかご13に伝えられる騒音をより一層低減することができる。
図5を参照して、エレベータの第5の実施形態について説明する。第5の実施形態のエレベータ81は、充填部材26および調整装置29の構成が第1の実施形態のものと異なっているが、他の部分は第1の実施形態と共通している。このため、主として異なる部分について説明し、共通する部分については共通の符号を付して説明を省略する。
第5の実施形態では、充填部材26は、エアバッグ82で構成されており、このエアバッグ82は、体積が大きくなるように膨張したり、体積が小さくなるように収縮したりできる。また、充填部材26の突出量を調整するための調整装置29は、エアバッグ82の体積を調節するための駆動機構41と、駆動機構41を制御するための制御機構42と、を有している。駆動機構41は、例えば、エアバッグ82に圧縮空気を送るための空気圧縮機で構成されている。
制御機構42は、センサ28で感知した乗りかご13の倒れ量に基づいて、駆動機構41を駆動して、エアバッグ82を膨張させたり収縮させたりする。これによって、充填部材26と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を一定かつ極小にすることができる。
第5の実施形態によれは、上記の実施形態に比して、より簡単な構造で整流部材25と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を極小に管理することができる。これによって、乗りかご13の内部に伝えられる騒音を低減することができる。
図6を参照して、エレベータの第6の実施形態について説明する。第6の実施形態のエレベータ91は、センサ28が非接触型のもので構成される点で第5の実施形態のものと異なっているが、他の部分は第5の実施形態と共通している。このため、主として異なる部分について説明し、共通する部分については共通の符号を付して説明を省略する。
第6の実施形態では、センサ28は、非接触型のものである。センサ28は、整流部材25の第1の部分34と、第2の部分35とのそれぞれに1個ずつ設けられた一対のものである。非接触型のセンサ28は、第1の部分34の1つの面34Bと、第2の部分35の1つの面35Bとに設けられている。非接触型のセンサ28は、それぞれ充填部材26の近傍に設けられている。
第6の実施形態によれば、センサ28を充填部材26に近い位置に配置することができるため、整流部材25と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を、より高精度に検出することができる。これにより、乗りかご13の内部に伝達される騒音をより一層低減することができる。
続いて、図7を参照して、エレベータの第7の実施形態について説明する。第7の実施形態のエレベータ101は、整流部材25を可動式にしている点で第2の実施形態のものと異なっているが、他の部分は第2の実施形態と共通している。このため、主として異なる部分について説明し、共通する部分については共通の符号を付して説明を省略する。
第7の実施形態のエレベータ101は、充填部材26に代えて、整流部材25の第1の部分34と第2の部分35との位置を調整することができる位置調整機構102を備えている。整流部材25自体は、第2の実施形態のものとほぼ同様の形態を有している。位置調整機構102は、乗りかご13の上側に設けられた第1のユニット103と、乗りかご13の下側に設けられた第2のユニット104と、を有している。第1のユニット103は、一対の空気圧シリンダを2組にした、計4個の空気圧シリンダで構成されている。第1のユニット103によって、整流部材25の第1の部分34の位置および取り付け角度を調整することができる。位置調整機構102は、第1のユニット103の空気圧シリンダに圧縮空気を送るための空気圧縮機105と、空気圧縮機105を制御するための図示しない制御装置と、を有している。
第2のユニット104は、一対の空気圧シリンダを2組にした、計4個の空気圧シリンダで構成されている。第2のユニット104によって、整流部材25の第2の部分35の位置および取り付け角度を調整することができる。位置調整機構102は、第2のユニット104の空気圧シリンダに圧縮空気を送るための空気圧縮機105と、空気圧縮機105を制御するための図示しない制御装置と、を有している。制御装置は、第1のユニット103を制御するものと共通になっている。
センサ28は、非接触型のものである。センサ28は、乗りかご13の第1の側面13Aの上部と、第1の側面13Aの下部とのそれぞれに1個ずつ設けられた一対のものである。非接触型のセンサ28は、それぞれ整流部材25の近傍に設けられている。
第7の実施形態では、乗りかご13に倒れが発生したときに、非接触型のセンサ28によって、倒れ量を検出する。この倒れ量に基づいて、制御装置は、第1のユニット103および第2のユニット104を駆動して、整流部材25の第1の部分34と第2の部分35の位置および角度を調整する。これによって、整流部材25の1つの面34B、35Bは、昇降路12の壁部12Aに対して若干の隙間を残して、昇降路12の壁部12Aと平行になる。これによって、整流部材25と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を極小に管理することができる。
第7の実施形態によれば、整流部材25を可動式のものとするため、充填部材26を設ける必要がなく、部品点数を削減することができる。また、整流部材25と昇降路12の壁部12Aとの間の隙間を極小に管理して、乗りかご13の内部に伝えられる騒音を低減することができる。
本発明は、前記実施の形態に限定されるものではない。このほか、発明の要旨を逸脱しない範囲で種々変形実施可能であるのは勿論である。
第1の実施形態に係るエレベータを示す側面模式図。 第2の実施形態に係るエレベータを示す側面模式図。 第3の実施形態に係るエレベータを示す側面模式図。 第4の実施形態に係るエレベータを示す側面模式図。 第5の実施形態に係るエレベータを示す側面模式図。 第6の実施形態に係るエレベータを示す側面模式図。 第7の実施形態に係るエレベータを示す側面模式図。
符号の説明
11、51、61、71、81、91、101…エレベータ、12…昇降路、12A…壁部、13…乗りかご、13A…第1の側面、13B…第2の側面、16…巻上機、25…整流部材、26…充填部材、28…センサ、29…調整装置、32…出入口、34…第1の部分、35…第2の部分、34A、35A…斜面、34B、35B…1つの面、36…吸音材、62…ブラシ、82…エアバッグ、102…位置調整機構

Claims (12)

  1. 出入口が設けられた第1の側面と、前記第1の側面と対向する第2の側面とを有するとともに、昇降路内を昇降できる乗りかごと、
    前記乗りかごの昇降を駆動するための巻上機と、
    前記乗りかごよりも上側に設けられる第1の部分と、前記乗りかごよりも下側に設けられる第2の部分とを有するとともに、当該第1の部分および第2の部分がそれぞれ略直角三角形の断面形状を有し、且つ前記略直角三角形の斜辺に相当する面がそれぞれ前記第2の側面と連続している整流部材と、
    前記第1の側面と連続する前記整流部材の1つの面に設けられるとともに、前記1つの面に対向する前記昇降路の壁部と、前記1つの面との間の隙間を埋めるように前記1つの面から突出する充填部材と、
    を具備することを特徴とするエレベータ。
  2. 前記充填部材は、前記充填部材は、平板形状をなした多孔質の吸音材であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  3. 前記乗りかごの倒れ量を感知できるセンサと、
    前記センサで感知した前記倒れ量に基づいて、前記充填部材の突出量を調整できる調整装置と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項2に記載のエレベータ。
  4. 前記センサは、前記第1の部分の前記1つの面と、前記第2の部分の前記1つの面と、にそれぞれ設けられる一対の非接触型センサであることを特徴とする請求項3に記載のエレベータ。
  5. 前記充填部材は、柔軟性のあるブラシであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  6. 前記乗りかごの倒れ量を感知できるセンサと、
    前記センサで感知した前記倒れ量に基づいて、前記充填部材の突出量を調整できる調整装置と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項5に記載のエレベータ。
  7. 前記センサは、前記第1の部分の前記1つの面と、前記第2の部分の前記1つの面と、にそれぞれ設けられる一対の非接触型センサであることを特徴とする請求項6に記載のエレベータ。
  8. 前記充填部材は、膨張および収縮が可能なエアバックであることを特徴とする請求項1に記載のエレベータ。
  9. 前記乗りかごの倒れ量を感知できるセンサと、
    前記センサで感知した前記倒れ量に基づいて、前記充填部材の突出量を調整できる調整装置と、
    をさらに具備することを特徴とする請求項8に記載のエレベータ。
  10. 前記センサは、前記第1の部分の前記1つの面と、前記第2の部分の前記1つの面と、にそれぞれ設けられる一対の非接触型センサであることを特徴とする請求項9に記載のエレベータ。
  11. 出入口が設けられた第1の側面と、前記第1の側面と対向する第2の側面とを有するとともに、昇降路内を昇降できる乗りかごと、
    前記乗りかごの昇降を駆動するための巻上機と、
    前記乗りかごの上側に設けられる第1の部分と、前記乗りかごの下側に設けられる第2の部分とを有するとともに、当該第1の部分および第2の部分がそれぞれ略直角三角形の断面形状を有し、且つ前記略直角三角形の斜辺に相当する面がそれぞれ前記第2の側面と連続している整流部材と、
    前記乗りかごの倒れ量を感知できるセンサと、
    前記センサで感知した前記倒れ量に基づいて、前記第1の側面と連続する前記整流部材の1つの面を、前記1つの面に対向する前記昇降路の壁部に対して、若干の隙間を存して平行とするように前記第1の部分と前記第2の部分との位置を調整する位置調整機構と、
    を具備することを特徴とするエレベータ。
  12. 前記センサは、前記第1の側面の上部と下部とにそれぞれ設けられる一対の非接触型センサであることを特徴とする請求項11に記載のエレベータ。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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CN102602778A (zh) * 2011-01-19 2012-07-25 东芝电梯株式会社 电梯装置

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