JP5621017B1 - エレベータロープ振れ抑制システム - Google Patents

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Abstract

【課題】高い建物に設置される場合においても主ロープの振れを効果的に抑制できるエレベータロープ振れ抑制システムを提供する。【解決手段】実施の形態によるエレベータロープ振れ抑制システム20は、主ロープ4の前方において前後方向に移動自在に設けられ、主ロープ4の振れを抑える振れ抑制部材30と、振れ抑制部材30を移動させる振れ抑制部材移動機構40と、を備えている。振れ抑制部材移動機構40は、かご3が上昇している間、振れ抑制部材30を前方に移動させ、かご3が下降している間、振れ抑制部材30を後方に移動させる。【選択図】図2

Description

本発明の実施形態は、エレベータロープ振れ抑制システムに関する。
エレベータが設置された高層ビル等においては、地震や強風により、エレベータの主ロープ、コンペンチェーンまたはカウンターウェイトロープ(以下、単に主ロープ等と記す)が振れることがある。振れの大きさによっては、主ロープ等が、昇降路内に設置された各機器に接触する場合がある。この場合には、主ロープ等が接触した機器に損傷が生じるという問題があった。また、主ロープ等が、振れることにより絡まるという問題もあった。
従来より、主ロープ等の振れを抑制する提案が種々行われている。例えば、特許文献1においては、主ロープ等を1対のローラで挟み込むことにより、主ロープの振れの抑制を図っている。また、特許文献2においては、主ロープを囲繞する囲繞部を有する振れ抑制装置がかごに設けられ、当該振れ抑制装置によって主ロープの振れの抑制を図っている。
特開2011−126708号公報 特開2003−118949号公報
しかしながら、特許文献1および2に示すエレベータにおいては、高層ビル等の比較的高い建物に設置された場合、ロープの振れを抑制することが困難となり得る。
本発明は、このような点を考慮してなされたものであり、高い建物に設置される場合においても主ロープの振れを効果的に抑制できるエレベータロープ振れ抑制システムを提供することを目的とする。
実施の形態によるエレベータロープ振れ抑制システムは、前部にかごドアが設けられた昇降自在なかごを有するエレベータ装置のロープの振れを抑制するためのものである。エレベータロープ振れ抑制システムは、ロープの前方において前後方向に移動自在に設けられ、ロープの振れを抑える振れ抑制部材と、振れ抑制部材を移動させる振れ抑制部材移動機構と、を備えている。振れ抑制部材移動機構は、かごが上昇している間、振れ抑制部材を前方に移動させ、かごが下降している間、振れ抑制部材を後方に移動させる。
また、実施の形態によるエレベータロープ振れ抑制システムは、前部にかごドアが設けられた昇降自在なかごを有するエレベータ装置のロープの振れを抑制するためのものである。エレベータロープ振れ抑制システムは、ロープの前方において前後方向に移動自在に設けられ、ロープの振れを抑える振れ抑制部材と、振れ抑制部材を移動させる振れ抑制部材移動機構と、かごの位置を検出するかご位置検出手段と、かご位置検出手段により検出されたかごの位置に基づいて、当該かごが振れ抑制部材より下側に位置しているか否かを判断するかご位置判断手段と、を備えている。かご位置判断手段が、かごが振れ抑制部材より下側に位置していると判断した場合、振れ抑制部材移動機構は、振れ抑制部材を後方に移動させる。
さらに、実施の形態によるエレベータロープ振れ抑制システムは、前部にかごドアが設けられた昇降自在なかごを有するエレベータ装置のロープの振れを抑制するためのものである。エレベータロープ振れ抑制システムは、ロープの前方において前後方向に移動自在に設けられ、ロープの振れを抑える振れ抑制部材と、振れ抑制部材を移動させる振れ抑制部材移動機構と、かごの目的階を検出する目的階検出手段と、目的階検出手段により検出されたかごの目的階に基づいて、当該目的階が振れ抑制部材より下側に位置しているか否かを判断する目的階判断手段と、を備えている。目的階判断手段が、かごの目的階が振れ抑制部材より下側に位置していると判断した場合、振れ抑制部材移動機構は、振れ抑制部材を後方に移動させる。
図1は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータ装置の全体概略構成を示す図である。 図2は、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータロープ振れ抑制システムを示す斜視図である。 図3(a)は、図2の振れ抑制部材の詳細を示す正面図であり、図3(b)は、図3(a)の側面図である。 図4は、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータ装置の全体概略構成を示す図である。 図5は、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータロープ振れ抑制システムを示す斜視図である。 図6は、本発明の第2の実施の形態におけるフローチャートを示す図である。 図7は、本発明の第2の実施の形態における制御ブロック図である。 図8は、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータ装置の全体概略構成を示す図である。 図9は、本発明の第3の実施の形態におけるフローチャートを示す図である。 図10は、本発明の第3の実施の形態における制御ブロック図である。 図11は、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータ装置の全体概略構成を示す図である。 図12は、本発明の第4の実施の形態において、振れ抑制部材が中間位置に位置付けられている状態を示す上面図である。 図13は、本発明の第4の実施の形態において、振れ抑制部材が振れ抑制位置に位置付けられている状態を示す上面図である。 図14は、本発明の第4の実施の形態におけるフローチャートを示す図である。 図15は、本発明の第4の実施の形態における制御ブロック図である。 図16は、本発明の第5の実施の形態におけるエレベータ装置の全体概略構成を示す図である。 図17は、本発明の第5の実施の形態におけるフローチャートを示す図である。 図18は、本発明の第5の実施の形態における制御ブロック図である。
以下、図面を参照して、本発明の実施の形態について説明する。
(第1の実施の形態)
図1乃至図3を用いて、本発明の第1の実施の形態におけるエレベータロープ振れ抑制システムについて説明する。
ここでは、まず、本実施の形態によるエレベータロープ振れ抑制システムが適用されるエレベータ装置について説明する。図1に示すように、エレベータ装置1は、昇降路2内を昇降自在なかご3と、かご3に主ロープ4を介して連結されたかご用釣合錘5と、主ロープ4を介してかご3及びかご用釣合錘5を昇降させる巻上機(昇降駆動部)6と、を備えている。このうち、巻上機6は、昇降路2の上部に設けられた機械室7内に配置されている。主ロープ4は、巻上機6に連結されたトラクションシーブ8と、そらせシーブ9とに巻き掛けられている。
このような構成において、巻上機6がトラクションシーブ8を回転駆動することにより、主ロープ4が巻き上げられ、かご3及びかご用釣合錘5がそれぞれ昇降する。エレベータ装置1が設置されたビル等の建物の複数の階床には、乗場がそれぞれ設けられており、かご3は、乗場間を昇降するようになっている。昇降するかご3は、昇降路2の両側に設けられた一対のかご用ガイドレール10(図2参照)によって案内される。
かご3は、その前部に設けられたかごドア11を有している。かご3が所望の乗場に着床すると、かごドア11が乗場ドア(図示せず)とともに開き、エレベータの利用者がかご3に乗降可能にする。
機械室7には、制御装置12が設けられている。この制御装置12は、図示しない信号通信路を介して巻上機6に接続されている。巻上機6は、制御装置12からの指令によって駆動されて、かご3を昇降するようになっている。
次に、本実施の形態によるエレベータロープ振れ抑制システムについて説明する。エレベータロープ振れ抑制システム20は、エレベータ装置1のロープの振れを抑制するためのものであり、ここでは、ロープの一例として、かご3を昇降させるための上述した主ロープ4の振れを抑制する場合について説明する。また、振れ抑制という用語は、ロープの振れを抑制する(または抑える)という意味、言い換えると、ロープの振れ幅を小さくするという意味で用いている。
図2に示すように、エレベータロープ振れ抑制システム20は、主ロープ4の前方において前後方向に移動自在に設けられた振れ抑制部材30と、振れ抑制部材30を移動させる振れ抑制部材移動機構40と、を備えている。このうち、振れ抑制部材30は、横方向(前後方向に直交する方向、図2における左右方向)に延びており、好適には棒状に形成することができる。また、振れ抑制部材30は、主ロープ4と昇降路2の前壁との間に配置されており、かご3が上昇している間、前方に移動し、かご3が下降している間、後方に移動する。より具体的には、振れ抑制部材30は、かご3の昇降に同期して前後方向に移動するようになっている。
振れ抑制部材移動機構40は、図1および図2に示すように、上下方向(かご3の昇降方向)に異なる位置に配置された一対のスプロケット41と、一対のスプロケット41に巻き掛けられたチェーン42と、チェーン42とかご3とを連結するチェーン連結ロープ(チェーン連結部材)43と、を有している。かご3の昇降に同期してチェーン42が循環移動し、一対のスプロケット41がそれぞれ回転し、振れ抑制部材30が前後方向に移動するようになっている。すなわち、かご3が上昇している間、各スプロケット41が図2において反時計回りに回転して振れ抑制部材30が前方に移動し、かご3が下降している間、各スプロケット41が時計回りに回転して振れ抑制部材30が後方に移動するようになっている。なお、チェーン連結ロープ43は、かご3の下部に設けられたかご下シーブ43に巻き掛けられて、その一端がかご3に固定され、他端がチェーン42に連結されている。
上側のスプロケット41には、ウォームギア45が一体に形成されている。ウォームギア45には、平歯車状の巻き付けギア46が回転係合している。巻き付けギア46には、巻き付けシーブ(巻き付け部)47が一体に形成されている。巻き付けシーブ47には、かご3の下降に同期して、後述する第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けられるようになっている。すなわち、上側のスプロケット41が、巻き付けシーブ47に回転係合し、上側のスプロケット41の回転が、巻き付けシーブ47に伝達され、かご3の昇降に同期して、巻き付けシーブ47に第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けられたり、あるいは繰り出されたりするようになっている。第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けシーブ47に巻き付けられる場合には、振れ抑制部材30は後方に移動するようになっている。また、第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けシーブ47から繰り出される場合には、振れ抑制部材30は前方に移動するようになっている。
振れ抑制部材30には、2つの第1振れ抑制部材用シーブ48が設けられ、これらの第1振れ抑制部材用シーブ48に、第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き掛けられている。第1振れ抑制部材用ロープ49の一端部は、巻き付けシーブ47に連結され、他端部(巻き付けシーブ47の側とは反対側の端部)は、第1振れ抑制部材用固定部50に連結されている。第1振れ抑制部材用ロープ49は、第1振れ抑制部材用シーブ48から後方に延びて、巻き付けシーブ47および第1振れ抑制部材用固定部50に、それぞれ連結されている。
振れ抑制部材30には、2つの第2振れ抑制部材用シーブ51が設けられ、これらの第2振れ抑制部材用シーブ51に、第2振れ抑制部材用ロープ52が巻き掛けられている。第2振れ抑制部材用ロープ52の一端部には、振れ抑制部材用釣合錘53が連結され、他端部(振れ抑制部材用釣合錘53の側とは反対側の端部)は、第2振れ抑制部材用固定部54に連結されている。第2振れ抑制部材用ロープ52は、第2振れ抑制部材用シーブ51から前方に延びて、振れ抑制部材用釣合錘53および第2振れ抑制部材用固定部54に、それぞれ連結されている。また、第2振れ抑制部材用シーブ51と振れ抑制部材用釣合錘53との間に振れ抑制部材用釣合錘側シーブ55が設けられており、第2振れ抑制部材用ロープ52は、振れ抑制部材用釣合錘側シーブ55に巻き掛けられている。第2振れ抑制部材用ロープ52は、振れ抑制部材用釣合錘側シーブ55から下方に延びている。このことにより、振れ抑制部材用釣合錘53の自重によって第2振れ抑制部材用ロープ52に張力が負荷されている。
このような構成により、第2振れ抑制部材用ロープ52に、所定の張力を常時負荷することができ、振れ抑制部材30に前方への力を負荷することができる。このため、巻き付けシーブ47から第1振れ抑制部材用ロープ49が繰り出される場合、振れ抑制部材30を前方に移動させることができる。すなわち、かご3が上昇している間、巻き付けシーブ47は第1振れ抑制部材用ロープ49を繰り出して、振れ抑制部材30を前方に移動させることができる。一方、巻き付けシーブ47が第1振れ抑制部材用ロープ49を巻き付ける場合には、振れ抑制部材30を後方に移動させることができる。すなわち、かご3が下降している間、巻き付けシーブ47は第1振れ抑制部材用ロープ49を巻き付けて、振れ抑制部材30を後方に移動させることができる。
振れ抑制部材30は、後述する振れ抑制部材用ガイドレール56によって前後方向に案内されるようになっている。すなわち、図2および図3に示すように、振れ抑制部材30の両端部に、上下方向に延びる振れ抑制部材用被案内部31がそれぞれ設けられている。振れ抑制部材用被案内部31は、ブラケット32を介して振れ抑制部材30に取り付けられている。各振れ抑制部材用被案内部31には、上述した第1振れ抑制部材用シーブ48と第2振れ抑制部材用シーブ51とが設けられている。図2および図3に示す形態においては、振れ抑制部材30に対して同じ側に配置されている第1振れ抑制部材用シーブ48と第2振れ抑制部材用シーブ51は、一体に形成されている。すなわち、単一のシーブに2つの溝が形成れており、一方の溝に第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き掛けられ、他方の溝に第2振れ抑制部材用ロープ52が巻き掛けられている。
図2に示すように、各振れ抑制部材用被案内部31の上方および下方には、振れ抑制部材用ガイドレール56が設けられている。振れ抑制部材用ガイドレール56は、前後方向に延びるように形成されている。各振れ抑制部材用被案内部31の上端部および下端部には、車輪(ローラ)57が設けられている。車輪57は、対応する振れ抑制部材用ガイドレール56の表面を転動する。このようにして、振れ抑制部材30は、振れ抑制部材用被案内部31および車輪57を介して、振れ抑制部材用ガイドレール56によって前後方向に案内されながらスムースに移動可能になっている。
振れ抑制部材30に対して同じ側に配置された一対の振れ抑制部材用ガイドレール56は、各々の前側端部および後側端部においてレール連結部材58によって互いに連結されており、一対の振れ抑制部材用ガイドレール56と一対のレール連結部材58とは、全体として矩形枠状に形成されている。後側のレール連結部材58には、第1振れ抑制部材用ロープ49を貫通させる貫通孔59が設けられ、前側のレール連結部材58には、第2振れ抑制部材用ロープ52を貫通させる貫通孔60が設けられている。
一対のかご用ガイドレール10には、ブラケット61がそれぞれ取り付けられている。ブラケット61には、上述した巻き付けシーブ47、ウォームギア45、振れ抑制部材用ガイドレール56等の振れ抑制部材移動機構40を構成する部材が固定されている。
なお、振れ抑制部材30は、かご3が振れ抑制部材30の設置高さに位置している場合、当該かご3の昇降領域3aより前方に位置していることが好適である。このことにより、かご3が振れ抑制部材30より下側に位置している場合には、振れ抑制部材30を後方に移動させて主ロープ4に接近させることができ、かご3が振れ抑制部材30より上側に位置している場合には、振れ抑制部材30をかご3の昇降領域3aより前方に位置させることができる。このため、かご3が振れ抑制部材30と干渉することを回避しながら、主ロープ4の振れを効果的に抑制できる。ここで、かご3の昇降領域3aとは、昇降するかご3が通過し得る上下方向に延びる領域のことを意味する。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について説明する。
昇降路2内でかご3が下降している間、かご3の下降に応じてチェーン連結ロープ43を介してチェーン42が循環移動し、スプロケット41が図2において時計回りに回転する。これに伴い、ウォームギア45が時計回りに回転し、ウォームギア45と回転係合している巻き付けギア46が時計回りに回転する。このことにより、巻き付けシーブ47が時計回りに回転して、第1振れ抑制部材用ロープ49が、巻き付けシーブ47に巻き付けられる。
この場合、第1振れ抑制部材用ロープ49が振れ抑制部材30に設けられた第1振れ抑制部材用シーブ48に巻き掛けられるとともに、第1振れ抑制部材用ロープ49の他端部が第1振れ抑制部材用固定部50に固定されているため、振れ抑制部材30は、巻き付けシーブ47の側、すなわち後方に移動する。このため、振れ抑制部材30は、主ロープ4に接近し、主ロープ4と振れ抑制部材30との距離が低減して、主ロープ4が振れ得る領域を低減することができる。この際、振れ抑制部材用釣合錘53によって振れ抑制部材30には前方への力が負荷されているが、この力に打ち勝って第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けシーブ47に巻き付けられる。
一方、第2振れ抑制部材用ロープ52は、振れ抑制部材30に設けられた第2振れ抑制部材用シーブ51に巻き掛けられるとともに、第2振れ抑制部材用ロープ52の他端部が第2振れ抑制部材用固定部54に固定されている。このため、かご3が下降している間、振れ抑制部材30の後方への移動に伴い、振れ抑制部材用釣合錘53は上昇する。
昇降路2内でかご3が上昇している間、かご3の上昇に応じてチェーン連結ロープ43を介してチェーン42が循環移動し、スプロケット41が図2において反時計回りに回転する。これに伴い、ウォームギア45が反時計回りに回転し、ウォームギア45と回転係合している巻き付けギア46が、巻き付けシーブ47とともに反時計回りに回転する。
ここで、第2振れ抑制部材用ロープ52は、振れ抑制部材用釣合錘53によって張力が負荷され、振れ抑制部材30に前方への力が負荷されている。このことにより、巻き付けシーブ47から第1振れ抑制部材用ロープ49は繰り出され、第2振れ抑制部材用ロープ52に負荷された張力によって、振れ抑制部材30は、振れ抑制部材用釣合錘53の側、すなわち前方に移動する。このため、振れ抑制部材30は、主ロープ4から離れて、かご3の昇降領域3aの前方に達する。このことにより、上昇するかご3が振れ抑制部材30と干渉することを回避できる。
なお、かご3が上昇している間、巻き上げシーブから第1振れ抑制部材用ロープ49が繰り出されることにより、振れ抑制部材用釣合錘53は下降する。
このように本実施の形態によれば、かご3が上昇している間、振れ抑制部材30を前方に移動させることができる。このことにより、振れ抑制部材30を、かご3の昇降領域3aの前方に位置付けることができ、上昇するかご3が振れ抑制部材30と干渉することを回避できる。また、かご3が下降している間、振れ抑制部材30を後方に移動させることができる。このことにより、振れ抑制部材30を主ロープ4に接近させて、主ロープ4と振れ抑制部材30との距離を低減することができ、主ロープ4が振れ得る領域を低減することができる。すなわち、かご3が下階に位置して、かご3から巻上機6までの主ロープ4の長さが長くなった場合においても、主ロープ4の振れを抑制できる。また、振れ抑制部材30は、昇降路2内の所望の高さに設置することができるため、主ロープ4の振れを効果的に抑制できる位置に振れ抑制部材30を設置することが可能である。この結果、かご3に干渉することを回避しながら、高い建物に設置される場合においても主ロープ4の振れを効果的に抑制できる。
(第2の実施の形態)
次に、図4乃至図7により、本発明の第2の実施の形態におけるエレベータロープ振れ抑制システムについて説明する。
図4乃至図7に示す第2の実施の形態においては、振れ抑制部材が巻き付けモータによって前後方向に移動するとともに、振れ抑制部材とかごとの位置関係に応じて振れ抑制部材が後方に移動する点が主に異なり、他の構成は、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と略同一である。なお、図4乃至図7において、図1乃至図3に示す第1の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図4および図5に示すように、振れ抑制部材30は、巻き付けモータ(巻き付け駆動部)70によって前後方向に移動するようになっている。すなわち、振れ抑制部材移動機構40は、巻き付けシーブ47を駆動する巻き付けモータ70を有している。このことにより、巻き付けモータ70が駆動されることにより、巻き付けシーブ47に第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けられたり、あるいは繰り出されたりするようになっている。この巻き付けモータ70は、かご用ガイドレール10に、ブラケット61を介して取り付けられている。
本実施の形態における振れ抑制部材30は、かご3の昇降領域3aより前方に位置する退避位置(図4参照)と、退避位置より後方であって主ロープ4より前方に位置する振れ抑制位置(図13参照)との間で、前後方向に移動自在になっている。すなわち、振れ抑制部材30を退避位置から振れ抑制位置に移動させる場合、巻き付けモータ70が駆動されて第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けシーブ47に巻き付けられる。また、振れ抑制部材30を振れ抑制位置から退避位置に移動させる場合、巻き付けモータ70が駆動されて第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けシーブ47から繰り出される。
図4に示すように、機械室7には、感知手段として、地震を感知する地震感知器71と、強風を感知する強風感知器72とが設けられている。このうち地震感知器71は、地震を感知した場合、地震を感知した旨の地震信号101を制御装置12に送信するようになっている。同様に、強風感知器72は、強風を感知した場合、強風を感知した旨の強風信号102を制御装置12に送信するようになっている。
また、機械室7には、かご3の位置を検出するかご位置検出装置(かご位置検出手段)73が設けられている。制御装置12は、演算処理装置(かご位置判断手段)74を有している。演算処理装置74は、地震感知器71によって地震が感知された場合、または強風感知器72によって強風が感知された場合に、かご位置検出装置73により検出されたかご3の位置に基づいて、かご3が振れ抑制部材30より下側に位置しているか否かを判断する。演算処理装置74は、振れ抑制部材移動機構40の巻き付けモータ70に信号通信路75を介して接続されている。また、演算処理装置74とかご位置検出装置73とは、図示しない信号通信路を介して接続されている。
演算処理装置74が、かご3が振れ抑制部材30より下側に位置していると判断した場合、振れ抑制部材移動機構40は、振れ抑制部材30を振れ抑制位置に向けて後方に移動させる。すなわち、この場合、巻き付けモータ70が駆動されて巻き付けシーブ47が第1振れ抑制部材用ロープ49を巻き付ける。これにより、振れ抑制部材30が後方に移動し、振れ抑制位置に達する。
感知していた地震または強風が感知されなくなった場合、振れ抑制部材移動機構40は、振れ抑制部材30を、振れ抑制位置から退避位置に向けて前方に移動させる。すなわち、この場合、巻き付けモータ70が駆動されて巻き付けシーブ47から第1振れ抑制部材用ロープ49が繰り出される。これにより、振れ抑制部材30が前方に移動し、退避位置に達する。
振れ抑制部材移動機構40は、振れ抑制部材30が振れ抑制位置に達したことを検出する一対の振れ抑制部材検出スイッチ(振れ抑制部材検出手段)76を更に有している。一方の振れ抑制部材検出スイッチ76は、例えば、図5において左側の振れ抑制部材用ガイドレール56に取り付けられ、他方の振れ抑制部材検出スイッチ76は、右側の振れ抑制部材用ガイドレール56に取り付けることができる。振れ抑制部材30が退避位置に達すると、各振れ抑制部材用被案内部31が対応する振れ抑制部材検出スイッチ76に接触し、振れ抑制部材検出スイッチ76が作動し、振れ抑制部材30が退避位置に達したことが検出される。各振れ抑制部材検出スイッチ76は、図示しない信号通信路を介して演算処理装置74に接続されている。これら両方の振れ抑制部材検出スイッチ76により振れ抑制部材30が振れ抑制位置に達したことが検出された場合、演算処理装置74は、停止していたかご3が昇降を開始するように巻上機6を制御する。
なお、演算処理装置74がかご3が振れ抑制部材30より下側に位置していないと判断した場合には、地震または強風が感知された場合であっても、振れ抑制部材30が後方に移動しないことが好適である。このことにより、かご3が振れ抑制部材30と干渉することを回避できる。
また、地震感知器71により地震が感知された場合、または強風感知器72により強風が感知された場合、演算処理装置74は、かご3の昇降を停止するように巻上機6を制御することが好適である。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について図6および図7を用いて説明する。
まず、地震感知器71は、地震を感知すると、地震感知を示す地震信号101を制御装置12の演算処理装置74に送信する(S11)。送信された地震信号101は、演算処理装置74の入力bit<1>および入力bit<2>に入力され、当該入力bit<1>および入力bit<2>が、それぞれ0から1になる。
続いて、演算処理装置74は、その出力bit<0>から、かご3の昇降を停止させるようにかご停止指令201を巻上機6に出力する(S12)。かご停止指令201を受け取った巻上機6は、かご3を停止させる。その後、かご3が停止したか否かが確認される(S13)。
一方、かご位置検出装置73は、かご3の位置を示すかご位置信号103を演算処理装置74に送信する。送信されたかご位置信号103は、演算処理装置74の入力bit<0>に入力され、当該入力bit<0>が、0から1になる。
かご3が停止した後、演算処理装置74は、予め記憶されていた振れ抑制部材30の設置高さと、かご位置検出装置73から送信されたかご位置信号103が示すかご3の位置とを比較し、かご3が振れ抑制部材30より下側に位置しているか否かを判断する(S14)。
演算処理装置74は、かご3が振れ抑制部材30より下側に位置していると判断した場合、演算処理装置74の出力bit<1>から、振れ抑制部材移動機構40の巻き付けモータ70に第1駆動指令202を出力する(S15)。この第1駆動指令202を受け取った巻き付けモータ70は、第1振れ抑制部材用ロープ49を巻き付けるように巻き付けシーブ47を回転駆動する。このことにより、第1振れ抑制部材用ロープ49が巻き付けシーブ47に巻き付けられ、振れ抑制部材30が後方に移動して振れ抑制位置に達する。このため、振れ抑制部材30は、主ロープ4に接近し、主ロープ4と振れ抑制部材30との距離を低減させることができる。
地震感知器71の地震感知が解除されると、演算処理装置74の入力bit<1>および入力bit<2>が1から0になる(S16)。
続いて、演算処理装置74は、その出力bit<2>から、振れ抑制部材移動機構40の巻き付けモータ70に第2駆動指令203を出力する(S17)。この第2駆動指令203を受け取った巻き付けモータ70は、第2振れ抑制部材用ロープ52を繰り出すように巻き付けシーブ47を回転駆動する。このことにより、第2振れ抑制部材用ロープ52が巻き付けシーブ47から繰り出され、振れ抑制部材30が前方に移動して退避位置に達する。このため、昇降するかご3が振れ抑制部材30と干渉することを回避できる。
次に、振れ抑制部材検出スイッチ76が作動して振れ抑制部材検出スイッチ76から演算処理装置74にスイッチ作動信号104が送信されたか否かが確認される(S18)。両方の振れ抑制部材検出スイッチ76から演算処理装置74にスイッチ作動信号104が送信されると、作動信号104は、演算処理装置74の入力bit<3>、入力bit<4>にそれぞれ入力され、当該入力bit<3>および入力bit<4>が0から1になる。
その後、演算処理装置74は、その出力bit<3>から、かご3を昇降させるようにかご昇降指令204を巻上機6に出力する(S19)。これにより、通常運転が行われる。なお、振れ抑制部材検出スイッチ76のうちの少なくとも一つからスイッチ作動信号104を受け取っていない場合には、演算処理装置74はかご昇降指令204を出力しないことが好適である。
このように本実施の形態によれば、地震または強風が感知され、かご3が振れ抑制部材30より下側に位置している場合に、振れ抑制部材30を振れ抑制位置に位置させることができる。このことにより、振れ抑制部材30を主ロープ4に接近させて、主ロープ4と振れ抑制部材30との距離を低減することができ、主ロープ4が振れ得る領域を低減することができる。すなわち、かご3が下階に位置して、かご3から巻上機6までの主ロープ4の長さが長くなった場合においても、主ロープ4の振れを抑制できる。また、振れ抑制部材30は、昇降路2内の所望の高さに設置することができるため、主ロープ4の振れを効果的に抑制できる位置に振れ抑制部材30を設置することが可能である。この結果、かご3に干渉することを回避しながら、高い建物に設置される場合においても主ロープ4の振れを効果的に抑制できる。
また、本実施の形態によれば、地震または強風の感知が解除された場合には、振れ抑制部材30を退避位置に位置させることができる。また、かご3が振れ抑制部材30より下側に位置していない場合には、振れ抑制部材30を退避位置に位置させることができる。このことにより、かご3が振れ抑制部材30と干渉することを回避できる。
(第3の実施の形態)
次に、図8乃至図10により、本発明の第3の実施の形態におけるエレベータロープ振れ抑制システムについて説明する。
図8乃至図10に示す第3の実施の形態においては、振れ抑制部材が、かごの昇降方向に互いに異なる位置に複数設けられている点が主に異なり、他の構成は、図4乃至図7に示す第2の実施の形態と略同一である。なお、図8乃至図10において、図4乃至図7に示す第2の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図8に示すように、振れ抑制部材30(30a、30b)は、かご3の昇降方向に互いに異なる位置に複数(ここでは2つ)設けられている。各振れ抑制部材30a、30bには、対応する振れ抑制部材30a、30bを前後方向に移動させる振れ抑制部材移動機構40a、40bが設けられている。
制御装置12の演算処理装置74は、地震または強風が感知された場合、かご位置検出装置73により検出されたかご3の位置に基づいて、かご3が、各振れ抑制部材30a、30bより下側に位置しているか否かを判断する。演算処理装置74は、かご3より上側に配置された振れ抑制部材30a、30bがあると判断した場合には、振れ抑制部材移動機構40a、40bは、当該振れ抑制部材30a、30bを振れ抑制位置に向けて後方に移動させる。すなわち、演算処理装置74は、かご3より上側に配置された振れ抑制部材30a、30bを振れ抑制位置に向けて後方に移動させるように、巻き付けモータ70a、70bを制御する。なお、かご3より下側に配置されている振れ抑制部材30a、30bは、後方に移動させることなく退避位置に維持される。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について図9および図10を用いて説明する。
まず、地震感知器71は、地震を感知すると、地震感知を示す地震信号101を制御装置12の演算処理装置74に送信する(S21)。送信された地震信号101は、演算処理装置74の入力bit<1>および入力bit<2>に入力され、当該入力bit<1>および入力bit<2>が、それぞれ0から1になる。
続いて、演算処理装置74は、その出力bit<0>から、かご3の昇降を停止させるようにかご停止指令201を巻上機6に出力する(S22)。かご停止指令201を受け取った巻上機6は、かご3を停止させる。その後、かご3が停止したか否かが確認される(S23)。
一方、かご位置検出装置73は、かご3の位置を示すかご位置信号103を演算処理装置74に送信する。送信されたかご位置信号103は、演算処理装置74の入力bit<0>に入力され、当該入力bit<0>が、0から1になる。
かご3が停止した後、演算処理装置74は、予め記憶されていた各振れ抑制部材30a、30bの設置高さと、かご位置検出装置73から送信されたかご位置信号103が示すかご3の位置とを比較し、かご3が各振れ抑制部材30a、30bより下側に位置しているか否かを判断する(S24)。
演算処理装置74は、かご3より上側に配置されていると判断された振れ抑制部材30a、30bを後方に移動させる(S25)。
具体的には、演算処理装置74は、上側の振れ抑制部材30aおよび下側の振れ抑制部材30bがかご3より上側に位置していると判断した場合、演算処理装置74の出力bit<1>から、各振れ抑制部材移動機構40a、40bの巻き付けモータ70a、70bに第1駆動指令202を出力する。このことにより、各振れ抑制部材30a、30bが、後方に移動して、振れ抑制位置に達する。
また、演算処理装置74は、上側の振れ抑制部材30aがかご3より上側に位置しているが、下側の振れ抑制部材30bがかご3より下側に位置していると判断した場合、演算処理装置74の出力bit<1>から、上側の振れ抑制部材30aに対応する振れ抑制部材移動機構40aの巻き付けモータ70aに第1駆動指令202を出力する。このことにより、上側の振れ抑制部材30aが、後方に移動して、振れ抑制位置に達する。なお、この場合、下側の振れ抑制部材30bに対応する振れ抑制部材移動機構40bの巻き付けモータ70bには、第1駆動指令202は出力されず、下側の振れ抑制部材30bは、退避位置に維持される。
さらに、演算処理装置74は、各振れ抑制部材30a、30bのいずれもがかご3より下側に位置していると判断した場合、各振れ抑制部材移動機構40a、40bの巻き付けモータ70a、70bに、第1駆動指令202を出力しない。このことにより、各振れ抑制部材30a、30bは、退避位置に維持される。
地震感知器71の地震感知が解除されると、演算処理装置74の入力bit<1>および入力bit<2>が1から0になる(S26)。
続いて、演算処理装置74は、その出力bit<2>から、第1駆動指令202を送った巻き付けモータ70に第2駆動指令203を出力する(S27)。このことにより、振れ抑制位置に位置していた振れ抑制部材30が前方に移動し、退避位置に達する。
次に、振れ抑制部材検出スイッチ76a、76bが作動して振れ抑制部材検出スイッチ76a、76bから演算処理装置74にスイッチ作動信号104a、104bが送信されたか否かが確認される(S28)。上側の振れ抑制部材30aに対応する両方の振れ抑制部材検出スイッチ76aから演算処理装置74にスイッチ作動信号104aが送信されると、当該スイッチ作動信号104aは、演算処理装置74の入力bit<3>、入力bit<4>にそれぞれ入力され、入力bit<3>および入力bit<4>は、0から1になる。また、下側の振れ抑制部材30bに対応する両方の振れ抑制部材検出スイッチ76bから演算処理装置74にスイッチ作動信号104bが送信されると、当該スイッチ作動信号104bは、演算処理装置74の入力bit<5>、入力bit<6>にそれぞれ入力され、入力bit<5>、入力bit<6>は、0から1になる。
その後、演算処理装置74は、その出力bit<3>から、かご3を昇降させるようにかご昇降指令204を巻上機6に出力する(S29)。これにより、通常運転が行われる。なお、退避位置に移動した振れ抑制部材30a、30bに対応する振れ抑制部材検出スイッチ76a、76bのうちの少なくとも一つからスイッチ作動信号104a、104bを受け取っていない場合には、演算処理装置74はかご昇降指令204を出力しないことが好適である。
このように本実施の形態によれば、かご3の昇降方向に互いに異なる位置に複数の振れ抑制部材30a、30bが設けられ、かご3より上側に配置された振れ抑制部材30a、30bを、振れ抑制位置に位置させることができる。このことにより、かご3の位置によっては、複数の振れ抑制部材30a、30bを主ロープ4に接近させて、主ロープ4と振れ抑制部材30a、30bとの距離を低減することができる。この場合、複数の振れ抑制部材30a、30bは、かご3の昇降方向に互いに異なる位置に設けられているため、主ロープ4の振れを異なる位置において抑制することができ、主ロープ4の振れをより一層抑制できる。このため、かご3が下階に位置して、かご3から巻上機6までの主ロープ4の長さが長くなった場合においても、主ロープ4の振れを抑制できる。また、振れ抑制部材30a、30bは、昇降路2内の所望の高さに設置することができるため、主ロープ4の振れを効果的に抑制できる位置に振れ抑制部材30a、30bを設置することが可能である。この結果、かご3に干渉することを回避しながら、高い建物に設置される場合においても主ロープ4の振れを効果的に抑制できる。
また、本実施の形態によれば、地震または強風の感知が解除された場合には、振れ抑制部材30a、30bは退避位置に位置させることができる。また、かご3より下側に位置している振れ抑制部材30a、30bは、退避位置に位置させることができる。このことにより、かご3が振れ抑制部材30a、30bと干渉することを回避できる。
(第4の実施の形態)
次に、図11乃至図15により、本発明の第4の実施の形態におけるエレベータロープ振れ抑制システムについて説明する。
図11乃至図15に示す第4の実施の形態においては、振れ抑制部材とかごの目的階との位置関係に応じて振れ抑制部材が後方に移動する点が主に異なり、他の構成は、図8乃至図10に示す第3の実施の形態と略同一である。なお、図11乃至図15において、図8乃至図10に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図11に示すように、機械室7には、かご3の目的階を検出する目的階検出装置(目的階検出手段)80が設けられている。制御装置12の演算処理装置74は、目的階判断手段としての機能を有している。すなわち、演算処理装置74は、目的階判断手段を構成しており、地震感知器71によって地震が感知された場合、または強風感知器72によって強風が感知された場合に、目的階検出装置80により検出されたかご3の目的階に基づいて、目的階(複数の目的階が検出された場合には最も高い目的階)が振れ抑制部材30a、30bより下側に位置しているか否かを判断する。なお、演算処理装置74と目的階検出装置80とは、図示しない信号通信路を介して接続されている。
演算処理装置74は、かご3の目的階が振れ抑制部材30a、30bより下側に位置しているか否かを判断する際、かご位置検出装置73により検出されたかご3の位置に基づいて、かご3が各振れ抑制部材30a、30bより下側に位置しているか否かを判断することが好適である。この場合、演算処理装置74は、かご3およびその目的階より上側に配置された振れ抑制部材30a、30bがあると判断した場合には、当該振れ抑制部材30a、30bを中間位置に向けて後方に移動させる。すなわち、演算処理装置74は、かご3より上側に配置された振れ抑制部材30a、30bを中間位置に向けて後方に移動させるように、巻き付けモータ70a、70bを制御する。なお、かご3またはその目的階より下側に配置されている振れ抑制部材30a、30bは、後方に移動させることなく退避位置に維持される。ここで、中間位置とは、図12に示すような退避位置と振れ抑制位置との間の位置のことをいう。中間位置は、退避位置と振れ抑制位置との間の中央の位置であることが好適である。図13は、振れ抑制位置を示している。
かご3が目的階に着床した後、中間位置に達した振れ抑制部材30a、30bに対応する振れ抑制部材移動機構40a、40bは、当該振れ抑制部材30a、30bを、振れ抑制位置に向けて後方に移動させる。このことにより、後方に移動して中間位置に達していた振れ抑制部材30a、30bが、更に後方に移動して振れ抑制位置に達する。また、この際、演算処理装置74は、かご3の昇降を停止するように巻上機6を制御する。
なお、演算処理装置74が、かご3の目的階が振れ抑制部材30a、30bより下側に位置していないと判断した場合には、地震または強風が感知された場合であっても、振れ抑制部材移動機構40a、40bは、振れ抑制部材30a、30bを移動させないことが好適である。このことにより、かご3が振れ抑制部材30a、30bと干渉することを回避できる。
また、地震または強風が感知された場合、かご3の目的階の受付を停止することが好適である。このことにより、かご3が振れ抑制部材30a、30bと干渉することを回避できる。
次に、このような構成からなる本実施の形態の作用について図14および図15を用いて説明する。
まず、地震感知器71は、地震を感知すると、地震感知を示す地震信号101を制御装置12の演算処理装置74に送信する(S31)。送信された地震信号101は、演算処理装置74の入力bit<1>および入力bit<2>に入力され、当該入力bit<1>および入力bit<2>が、それぞれ0から1になる。
続いて、演算処理装置74は、かご3の目的階の受付を停止させる(S32)。
一方、かご位置検出装置73は、かご3の位置を示すかご位置信号103を演算処理装置74に送信する。送信されたかご位置信号103は、演算処理装置74の入力bit<0>に入力され、当該入力bit<0>が、0から1になる。
また、目的階検出装置80は、かご3の目的階を示す目的階信号105を演算処理装置74に送信する。送信された目的階信号105は、演算処理装置74の入力bit<5>に入力され、当該入力bit<5>が、0から1になる。
続いて、演算処理装置74は、各振れ抑制部材30a、30bが設置されている位置と、目的階検出装置80から送信された目的階信号105が示すかご3の目的階とを比較し、目的階が各振れ抑制部材30a、30bより下側に位置しているか否かを判断する(S34)。この際、演算処理装置74は、予め記憶されていた各振れ抑制部材30a、30bの設置高さと、かご位置検出装置73から送信されたかご位置信号103が示すかご3の位置とを比較し、かご3が各振れ抑制部材30a、30bより下側に位置しているか否かを判断することが好適である。
演算処理装置74は、かご3より上側に配置されているとともに、かご3の目的階より上側に配置されていると判断された振れ抑制部材30a、30bを後方に移動させる(S35)。
具体的には、演算処理装置74は、上側の振れ抑制部材30aおよび下側の振れ抑制部材30bが、かご3およびその目的階より上側に位置していると判断した場合、演算処理装置74の出力bit<1>から、各振れ抑制部材移動機構40a、40bの巻き付けモータ70a、70bに第3駆動指令205を出力する。このことにより、各振れ抑制部材30a、30bが、後方に移動して、中間位置に達する。
また、演算処理装置74は、上側の振れ抑制部材30aが、かご3およびその目的階より上側に位置しているが、下側の振れ抑制部材30bがかご3およびその目的階より下側に位置していると判断した場合、演算処理装置74の出力bit<1>から、上側の振れ抑制部材30aに対応する振れ抑制部材移動機構40aの巻き付けモータ70aに第3駆動指令205を出力する。このことにより、上側の振れ抑制部材30aが、後方に移動して、中間位置に達する。なお、この場合、下側の振れ抑制部材30bに対応する振れ抑制部材移動機構40bの巻き付けモータ70bには、第3駆動指令205は出力されず、下側の振れ抑制部材30bは、退避位置に維持される。
さらに、演算処理装置74は、各振れ抑制部材30a、30bのいずれもが、かご3およびその目的階より下側に位置していると判断した場合、各振れ抑制部材移動機構40a、40bの巻き付けモータ70a、70bに、第3駆動指令205を出力しない。このことにより、各振れ抑制部材30a、30bは、退避位置に維持される。
その後、かご3が目的階に着床して、停止したか否かが確認される(S36)。
かご3が停止すると、演算処理装置74は、第3駆動指令205を送った巻き付けモータ70a、70bに第4駆動指令206を出力する(S37)。このことにより、中間位置に位置していた振れ抑制部材30a、30bが後方に更に移動し、振れ抑制位置に達する。
地震感知器71の地震感知が解除されると、演算処理装置74の入力bit<1>および入力bit<2>が1から0になる(S38)。
続いて、演算処理装置74は、その出力bit<2>から、第4駆動指令206を送った巻き付けモータ70a、70bに第5駆動指令207を出力する(S39)。このことにより、振れ抑制位置に位置していた振れ抑制部材30a、30bが前方に移動し、退避位置に達する。
次に、振れ抑制部材検出スイッチ76a、76bが作動して振れ抑制部材検出スイッチ76a、76bから演算処理装置74にスイッチ作動信号104a、104bが送信されたか否かが確認される(S40)。上側の振れ抑制部材30aに対応する両方の振れ抑制部材検出スイッチ76aから演算処理装置74にスイッチ作動信号104aが送信されると、当該スイッチ作動信号104aは、演算処理装置74の入力bit<3>、入力bit<4>にそれぞれ入力され、入力bit<3>および入力bit<4>は、0から1になる。また、下側の振れ抑制部材30bに対応する両方の振れ抑制部材検出スイッチ76bから演算処理装置74にスイッチ作動信号104bが送信されると、当該スイッチ作動信号104bは、演算処理装置74の入力bit<5>、入力bit<6>にそれぞれ入力され、入力bit<5>、入力bit<6>は、0から1になる。
その後、演算処理装置74は、その出力bit<3>から、かご3を昇降させるようにかご昇降指令204を巻上機6に出力する(S41)。これにより、通常運転が行われる。なお、退避位置に移動した振れ抑制部材30a、30bに対応する振れ抑制部材検出スイッチ76a、76bのうちの少なくとも一つからスイッチ作動信号104a、104bを受け取っていない場合には、演算処理装置74はかご昇降指令204を出力しないことが好適である。
このように本実施の形態によれば、地震または強風が感知され、かご3の目的階が振れ抑制部材30a、30bより下側に位置している場合に、振れ抑制部材30a、30bを中間位置に移動させることができる。このことにより、振れ抑制部材30a、30bを主ロープ4に接近させて、主ロープ4と振れ抑制部材30a、30bとの距離を低減することができ、主ロープ4が振れ得る領域を低減することができる。また、中間位置に位置する振れ抑制部材30a、30bは、振れ抑制位置より前方に位置するため、振れ抑制部材30a、30bがかご3の昇降の障害になることを防止できる。このため、かご3を昇降させながら、主ロープ4の振れを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、かご3が目的階に着床した後、中間位置に達していた振れ抑制部材30a、30bを振れ抑制位置に移動させることができる。このことにより、振れ抑制部材30a、30bを、主ロープ4により一層接近させることができ、主ロープ4の振れをより一層抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、かご3の昇降方向に互いに異なる位置に複数の振れ抑制部材30a、30bが設けられ、かご3の目的階より上側に配置された振れ抑制部材30a、30bを、振れ抑制位置に位置させることができる。このことにより、かご3の目的階の階床によっては、複数の振れ抑制部材30a、30bを主ロープ4に接近させて、主ロープ4と振れ抑制部材30a、30bとの距離を低減しながら、かご3を昇降させることができる。この場合、複数の振れ抑制部材30a、30bは、かご3の昇降方向に互いに異なる位置に設けられているため、主ロープ4の振れを異なる位置において抑制することができ、主ロープ4の振れをより一層抑制できる。すなわち、かご3が下階に位置して、かご3から巻上機6までの主ロープ4の長さが長くなった場合においても、主ロープ4の振れを抑制できる。また、振れ抑制部材30a、30bは、昇降路2内の所望の高さに設置することができるため、主ロープ4の振れを効果的に抑制できる位置に振れ抑制部材30a、30bを設置することが可能である。この結果、かご3に干渉することを回避しながら、高い建物に設置される場合においても主ロープ4の振れを効果的に抑制できる。
(第5の実施の形態)
次に、図16乃至図18により、本発明の第5の実施の形態におけるエレベータロープ振れ抑制システムについて説明する。
図16乃至図18に示す第5の実施の形態においては、地震、強風に関わることなく、振れ抑制部材とかごとの位置関係に応じて振れ抑制部材が後方へ移動する点が主に異なり、他の構成は、図8乃至図10に示す第3の実施の形態と略同一である。なお、図16乃至図18において、図8乃至図10に示す第3の実施の形態と同一部分には同一符号を付して詳細な説明は省略する。
図16に示すように、振れ抑制部材30(30a、30b、30c)は、かご3の昇降方向に互いに異なる位置に複数(ここでは3つ)設けられている。各振れ抑制部材30a、30b、30cには、対応する振れ抑制部材30a、30b、30cを前後方向に移動させる振れ抑制部材移動機構40a、40b、40cが設けられている。なお、本実施の形態においては、地震、強風を感知するか否かに関わることなく、振れ抑制部材30a、30b、30cを後方に移動させた場合においても、かご3が昇降するようになっている。すなわち、かご3を昇降させながら主ロープ4の振れを抑えることができるようになっている。
本実施の形態におけるエレベータロープ振れ抑制システム20の作用について、図17および図18を用いて説明する。
ここでは、まず、かご3が最下階から最上階に上昇する場合を例にとって説明する。
かご位置検出装置73は、最下階に位置しているかご3の位置を示すかご位置信号103を演算処理装置74に送信する。送信されたかご位置信号103は、演算処理装置74の入力bit<0>に入力され、当該入力bit<0>が、0から1になる。
続いて、演算処理装置74は、予め記憶されていた各振れ抑制部材30a、30b、30cの設置高さと、かご位置検出装置73から送信されたかご位置信号103が示すかご3の位置とを比較し、かご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cより下側に位置しているか否かを判断する(S51)。
かご3が最下階に位置しているので、演算処理装置74は、3つの振れ抑制部材30a、30b、30cが、かご3より上側に位置していると判断し、演算処理装置74の出力bit<1>から、各振れ抑制部材移動機構40a、40b、40cの巻き付けモータ70a、70b、70cに第6駆動指令208を出力する(S52)。このことにより、各振れ抑制部材30a、30b、30cが、後方に移動して、中間位置に達する。
かご3が最下階から最上階に向けて上昇している間、かご位置検出装置73から演算処理装置74にかご位置信号103が送信される。
この間、演算処理装置74は、予め記憶されていた各振れ抑制部材30a、30b、30cの設置高さと、かご位置検出装置73から送信されたかご位置信号103が示すかご3の位置とを比較し、かご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cより下側に位置しているか否かを判断する(S51)。具体的には、演算処理装置74は、かご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cより所定の距離だけ下側に位置しているか否かを判断して、上昇しているかご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cを通過するか否かを判断する。
かご3が下側の振れ抑制部材30bを通過すると判断されると、演算処理装置74は、演算処理装置74の出力bit<2>から、下側の振れ抑制部材30bに対応する振れ抑制部材移動機構40bの巻き付けモータ70bに第7駆動指令209を出力する(S53)。このことにより、下側の振れ抑制部材30bが、前方に移動して、退避位置に達し、かご3と下側の振れ抑制部材30bとの干渉を回避できる。
次に、振れ抑制部材検出スイッチ76bが作動して振れ抑制部材検出スイッチ76bから演算処理装置74にスイッチ作動信号104bが送信されたか否かが確認される(S54)。下側の振れ抑制部材30bに対応する両方の振れ抑制部材検出スイッチ76bから演算処理装置74にスイッチ作動信号104bが送信されると、当該スイッチ作動信号104bは、演算処理装置74の入力bit<8>および入力bit<9>に入力され、入力bit<8>および入力bit<9>は、0から1になる。
なお、振れ抑制部材30bが退避位置に達した際に、対応する振れ抑制部材検出スイッチ76bのうちの少なくとも一つからスイッチ作動信号104bが演算処理装置74に送信されなかった場合には、演算処理装置74の出力bit<0>から巻上機6にかご停止指令201が出力され、かご3は停止する。
下側の振れ抑制部材30bを通過したかご3は、更に上昇を続ける。この間、かご位置検出装置73から演算処理装置74にかご位置信号103が送信され、演算処理装置74は、上昇しているかご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cを通過するか否かを判断する(S51)。
かご3が中間の振れ抑制部材30cを通過すると判断されると、演算処理装置74は、演算処理装置74の出力bit<2>から、中間の振れ抑制部材30cに対応する振れ抑制部材移動機構40cの巻き付けモータ70cに第7駆動指令209を出力する(S53)。このことにより、中間の振れ抑制部材30cが、前方に移動して、退避位置に達し、かご3と中間の振れ抑制部材30cとの干渉を回避できる。
次に、振れ抑制部材検出スイッチ76cが作動して振れ抑制部材検出スイッチ76cから演算処理装置74にスイッチ作動信号104cが送信されたか否かが確認される(S54)。中間の振れ抑制部材30cに対応する両方の振れ抑制部材検出スイッチ76cから演算処理装置74にスイッチ作動信号104cが送信されると、当該スイッチ作動信号104cは、演算処理装置74の入力bit<6>および入力bit<7>に入力され、入力bit<6>および入力bit<7>は、0から1になる。
なお、振れ抑制部材30cが退避位置に達した際に、対応する振れ抑制部材検出スイッチ76cからスイッチ作動信号104cが演算処理装置74に送信されなかった場合には、演算処理装置74の出力bit<0>から巻上機6にかご停止指令201が出力され、かご3は停止する。
中間の振れ抑制部材30cを通過したかご3は、更に上昇を続ける。この間、かご位置検出装置73から演算処理装置74にかご位置信号103が送信され、演算処理装置74は、上昇しているかご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cを通過するか否かを判断する(S51)。
かご3が上側の振れ抑制部材30aを通過すると判断されると、演算処理装置74は、演算処理装置74の出力bit<2>から、上側の振れ抑制部材30aに対応する振れ抑制部材移動機構40aの巻き付けモータ70aに第7駆動指令209を出力する(S53)。このことにより、上側の振れ抑制部材30aが、前方に移動して、退避位置に達し、かご3と上側の振れ抑制部材30aとの干渉を回避できる。
次に、振れ抑制部材検出スイッチ76aが作動して振れ抑制部材検出スイッチ76aから演算処理装置74にスイッチ作動信号104aが送信されたか否かが確認される(S54)。上側の振れ抑制部材40aに対応する両方の振れ抑制部材検出スイッチ76aから演算処理装置74にスイッチ作動信号104aが送信されると、当該スイッチ作動信号104aが、演算処理装置74の入力bit<3>および入力bit<4>に入力される。スイッチ作動信号104が入力された入力bit<3>および入力bit<4>は、0から1になる。
なお、振れ抑制部材30aが退避位置に達した際に、対応する振れ抑制部材検出スイッチ76aからスイッチ作動信号104aが演算処理装置74に送信されなかった場合には、演算処理装置74の出力bit<0>から巻上機6にかご停止指令201が出力され、かご3は停止する。
次に、かご3が最上階から最下階に下降する場合を例にとって説明する。
かご位置検出装置73は、最上階に位置しているかご3の位置を示すかご位置信号103を演算処理装置74に送信する。送信されたかご位置信号103は、演算処理装置74の入力bit<0>に入力され、当該入力bit<0>が、0から1になる。
続いて、演算処理装置74は、予め記憶されていた各振れ抑制部材30a、30b、30cの設置高さと、かご位置検出装置73から送信されたかご位置信号103が示すかご3の位置とを比較し、かご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cより下側に位置しているか否かを判断する(S51)。
かご3が最上階に位置しているので、演算処理装置74は、3つの振れ抑制部材30a、30b、30cがいずれもかご3より下側に位置していると判断し、第6駆動指令208を出力しない。この場合、各振れ抑制部材30a、30b、30cは、いずれも退避位置に位置している。
かご3が最上階から最下階に向けて下降している間、かご位置検出装置73から演算処理装置74にかご位置信号103が送信される。
この間、演算処理装置74は、予め記憶されていた各振れ抑制部材30a、30b、30cの設置高さと、かご位置検出装置73から送信されたかご位置信号103が示すかご3の位置とを比較し、かご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cより下側に位置しているか否かを判断する(S51)。具体的には、演算処理装置74は、かご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cより所定の距離だけ下側に位置しているか否かを判断して、下降しているかご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cを通過したか否かを判断する。
かご3が上側の振れ抑制部材30aを通過したと判断されると、演算処理装置74は、演算処理装置74の出力bit<2>から、上側の振れ抑制部材30aに対応する振れ抑制部材移動機構40aの巻き付けモータ70aに第6駆動指令208を出力する(S52)。このことにより、上側の振れ抑制部材30aが、後方に移動して、中間位置に達し、かご3と上側の振れ抑制部材30aとの干渉を回避できる。
上側の振れ抑制部材30aを通過したかご3は、更に下降を続ける。この間、かご位置検出装置73から演算処理装置74にかご位置信号103が送信され、演算処理装置74は、下降しているかご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cを通過したか否かを判断する(S51)。
かご3が中間の振れ抑制部材30cを通過したと判断されると、演算処理装置74は、演算処理装置74の出力bit<2>から、中間の振れ抑制部材30cに対応する振れ抑制部材移動機構40cの巻き付けモータ70cに第6駆動指令208を出力する(S52)。このことにより、中間の振れ抑制部材30cが、後方に移動して、中間位置に達し、かご3と中間の振れ抑制部材30cとの干渉を回避できる。
中間の振れ抑制部材30cを通過したかご3は、更に下降を続ける。この間、かご位置検出装置73から演算処理装置74にかご位置信号103が送信され、演算処理装置74は、下降しているかご3が各振れ抑制部材30a、30b、30cを通過したか否かを判断する(S51)。
かご3が下側の振れ抑制部材30bを通過したと判断されると、演算処理装置74は、演算処理装置74の出力bit<2>から、下側の振れ抑制部材30bに対応する振れ抑制部材移動機構40bの巻き付けモータ70bに第6駆動指令208を出力する(S52)。このことにより、下側の振れ抑制部材30bが、後方に移動して、中間位置に達し、かご3と下側の振れ抑制部材30bとの干渉を回避できる。
このように本実施の形態によれば、地震、強風に関わることなく、振れ抑制部材30a、30b、30cとかご3との位置関係に応じて、振れ抑制部材30a、30b、30cを主ロープ4に接近させることができる。このことにより、振れ抑制部材30a、30b、30cとかご3とが干渉することを回避しながら、主ロープ4と振れ抑制部材30a、30b、30cとの距離を低減することができ、主ロープ4が振れ得る領域を低減することができる。また、中間位置に位置する振れ抑制部材30a、30b、30cは、振れ抑制位置より前方に位置するため、振れ抑制部材30a、30b、30cがかご3の昇降の障害となることを防止できる。このため、かご3を昇降させながら、主ロープ4の振れを抑制することができる。
また、本実施の形態によれば、かご3の昇降方向に互いに異なる位置に複数の振れ抑制部材30a、30b、30cが設けられ、かご3より上側に配置された振れ抑制部材30a、30b、30cを、中間位置に位置させることができる。このことにより、かご3の位置によっては、複数の振れ抑制部材30a、30b、30cを主ロープ4に接近させて、主ロープ4と振れ抑制部材30a、30b、30cとの距離を低減しながら、かご3を昇降させることができる。この場合、複数の振れ抑制部材30a、30b、30cは、かご3の昇降方向に互いに異なる位置に設けられているため、主ロープ4の振れを異なる位置において抑制することができ、主ロープ4の振れをより一層抑制できる。このため、かご3が下階に位置して、かご3から巻上機6までの主ロープ4の長さが長くなった場合においても、主ロープ4の振れを抑制できる。また、振れ抑制部材30a、30bは、昇降路2内の所望の高さに設置することができるため、主ロープ4の振れを効果的に抑制できる位置に振れ抑制部材30a、30bを設置することが可能である。この結果、かご3に干渉することを回避しながら、高い建物に設置される場合においても主ロープ4の振れを効果的に抑制できる。
以上、本発明の実施の形態について詳細に説明してきたが、本発明によるエレベータロープ振れ抑制システムは、上記実施の形態に何ら限定されるものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々の変更が可能である。また、当然のことながら、本発明の要旨の範囲内で、これらの実施の形態を、部分的に適宜組み合わせることも可能である。
例えば、上述した本実施の形態においては、主ロープ4の振れを抑制する例について説明した。しかしながら、このことに限られることはなく、コンペンチェーンまたはカウンターウェイトロープの振れ抑制にも、好適に適用することができる。
1 エレベータ装置
3 かご
3a 昇降領域
4 主ロープ
11 かごドア
12 制御装置
20 エレベータロープ振れ抑制システム
30、30a、30b、30c 振れ抑制部材
40 振れ抑制部材移動機構
41 スプロケット
42 チェーン
43 チェーン連結ロープ
47 巻き付けシーブ
48 第1振れ抑制部材用シーブ
49 第1振れ抑制部材用ロープ
50 第1振れ抑制部材用固定部
51 第2振れ抑制部材用シーブ
52 第2振れ抑制部材用ロープ
53 振れ抑制部材用釣合錘
54 第2振れ抑制部材用固定部
56 振れ抑制部材用ガイドレール
57 車輪
70 巻き付けモータ
71 地震感知器
72 強風感知器
73 かご位置検出装置
74 演算処理装置
76 振れ抑制部材検出スイッチ
80 目的階検出装置

Claims (16)

  1. 前部にかごドアが設けられた昇降自在なかごを有するエレベータ装置のロープの振れを抑制するエレベータロープ振れ抑制システムにおいて、
    前記ロープの前方において前後方向に移動自在に設けられ、前記ロープの振れを抑える振れ抑制部材と、
    前記振れ抑制部材を移動させる振れ抑制部材移動機構と、を備え、
    前記振れ抑制部材移動機構は、前記かごが上昇している間、前記振れ抑制部材を前方に移動させ、前記かごが下降している間、前記振れ抑制部材を後方に移動させ
    前記振れ抑制部材移動機構は、
    前記振れ抑制部材から後方に延びる第1振れ抑制部材用ロープと、
    前記第1振れ抑制部材用ロープを巻き付ける巻き付け部と、
    前記振れ抑制部材から前方に延びる第2振れ抑制部材用ロープと、
    前記第2振れ抑制部材用ロープに張力を負荷する振れ抑制部材用釣合錘と、を有し、
    前記かごが下降している間、前記巻き付け部は前記第1振れ抑制部材用ロープを巻き付けて、前記振れ抑制部材が後方に移動し、
    前記かごが上昇している間、前記巻き付け部は前記第1振れ抑制部材用ロープを繰り出して、前記振れ抑制部材が前方に移動することを特徴とするエレベータロープ振れ抑制システム。
  2. 前記振れ抑制部材移動機構は、前記かごの昇降に同期して、前記振れ抑制部材を移動させることを特徴とする請求項1に記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  3. 前記振れ抑制部材移動機構は、
    前記振れ抑制部材に設けられ、前記第1振れ抑制部材用ロープが巻き掛けられる第1振れ抑制部材用シーブと、
    前記振れ抑制部材に設けられ、前記第2振れ抑制部材用ロープが巻き掛けられる第2振れ抑制部材用シーブと、
    前記第1振れ抑制部材用ロープの前記巻き付け部側とは反対側の端部に連結された第1振れ抑制部材用固定部と、
    前記第2振れ抑制部材用ロープの前記振れ抑制部材用釣合錘側とは反対側の端部に連結された第2振れ抑制部材用固定部と、を更に有していることを特徴とする請求項1または2に記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  4. 前記振れ抑制部材移動機構は、
    前記かごの昇降方向に異なる位置に配置された一対のスプロケットと、
    一対の前記スプロケットに巻き掛けられたチェーンと、
    前記チェーンと前記かごとを連結するチェーン連結部材と、を更に有し、
    一対の前記スプロケットのうちの一方の前記スプロケットは、前記巻き付け部に回転係合していることを特徴とする請求項1乃至3のいずれかに記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  5. 前記ロープは、前記かごを昇降させるための主ロープであることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  6. 前記振れ抑制部材は、前記かごが当該振れ抑制部材の設置高さに位置している場合、前記かごの昇降領域より前方に位置していることを特徴とする請求項1乃至のいずれかに記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  7. 前部にかごドアが設けられた昇降自在なかごを有するエレベータ装置のロープの振れを抑制するエレベータロープ振れ抑制システムにおいて、
    前記ロープの前方において前後方向に移動自在に設けられ、前記ロープの振れを抑える振れ抑制部材と、
    前記振れ抑制部材を移動させる振れ抑制部材移動機構と、
    前記かごの目的階を検出する目的階検出手段と、
    前記目的階検出手段により検出された前記かごの前記目的階に基づいて、当該目的階が前記振れ抑制部材より下側に位置しているか否かを判断する目的階判断手段と、を備え、
    前記目的階判断手段が、前記かごの前記目的階が前記振れ抑制部材より下側に位置していると判断した場合、前記振れ抑制部材移動機構は、前記振れ抑制部材を後方に移動させ、
    前記かごが前記目的階に着床した後、前記振れ抑制部材移動機構は、後方に移動させた前記振れ抑制部材を後方に更に移動させることを特徴とするエレベータロープ振れ抑制システム。
  8. 前記振れ抑制部材移動機構は、
    前記振れ抑制部材から後方に延びる第1振れ抑制部材用ロープと、
    前記第1振れ抑制部材用ロープを巻き付ける巻き付け部と、
    前記巻き付け部を駆動する巻き付け駆動部と、
    前記振れ抑制部材から前方に延びる第2振れ抑制部材用ロープと、
    前記第2振れ抑制部材用ロープに張力を負荷する振れ抑制部材用釣合錘と、を有し、
    前記振れ抑制部材を後方に移動させる際、前記巻き付け駆動部は、前記第1振れ抑制部材用ロープを前記巻き付け部に巻き付けることを特徴とする請求項7に記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  9. 前部にかごドアが設けられた昇降自在なかごを有するエレベータ装置のロープの振れを抑制するエレベータロープ振れ抑制システムにおいて、
    前記ロープの前方において前後方向に移動自在に設けられ、前記ロープの振れを抑える振れ抑制部材と、
    前記振れ抑制部材を移動させる振れ抑制部材移動機構と、
    前記かごの目的階を検出する目的階検出手段と、
    前記目的階検出手段により検出された前記かごの前記目的階に基づいて、当該目的階が前記振れ抑制部材より下側に位置しているか否かを判断する目的階判断手段と、を備え、
    前記目的階判断手段が、前記かごの前記目的階が前記振れ抑制部材より下側に位置していると判断した場合、前記振れ抑制部材移動機構は、前記振れ抑制部材を後方に移動させ、
    前記振れ抑制部材移動機構は、
    前記振れ抑制部材から後方に延びる第1振れ抑制部材用ロープと、
    前記第1振れ抑制部材用ロープを巻き付ける巻き付け部と、
    前記巻き付け部を駆動する巻き付け駆動部と、
    前記振れ抑制部材から前方に延びる第2振れ抑制部材用ロープと、
    前記第2振れ抑制部材用ロープに張力を負荷する振れ抑制部材用釣合錘と、を有し、
    前記振れ抑制部材を後方に移動させる際、前記巻き付け駆動部は、前記第1振れ抑制部材用ロープを前記巻き付け部に巻き付けることを特徴とするエレベータロープ振れ抑制システム。
  10. 地震または強風を感知する感知手段を更に備え、
    前記目的階判断手段は、前記感知手段により地震または強風が感知された場合に、前記かごの前記目的階が前記振れ抑制部材より下側に位置しているか否かを判断することを特徴とする請求項7乃至9のいずれかに記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  11. 前記感知手段が地震または強風を感知した場合、前記かごの目的階の受付を停止することを特徴とする請求項10に記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  12. 前記かごが前記目的階に着床した後、前記かごの昇降を停止することを特徴とする請求項10または11に記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  13. 前記振れ抑制部材は、前記かごの昇降方向に互いに異なる位置に複数設けられ、
    前記振れ抑制部材の各々に、対応する前記振れ抑制部材を前後方向に移動させる前記振れ抑制部材移動機構が設けられ、
    前記かごの前記目的階より上側に配置された前記振れ抑制部材が、後方に移動することを特徴とする請求項乃至12のいずれかに記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  14. 前記かごの位置を検出するかご位置検出手段と、
    前記かご位置検出手段により検出された前記かごの位置に基づいて、当該かごが前記振れ抑制部材より下側に位置しているか否かを判断するかご位置判断手段と、を更に備え、
    前記目的階判断手段が前記かごの前記目的階が前記振れ抑制部材より下側に位置していると判断するとともに、前記かご位置判断手段が前記かごが前記振れ抑制部材より下側に位置していると判断した場合、前記振れ抑制部材移動機構は、前記振れ抑制部材を後方に移動させることを特徴とする請求項乃至13のいずれかに記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  15. 前記振れ抑制部材移動機構は、前記振れ抑制部材が前記振れ抑制位置に達したことを検出する振れ抑制部材検出手段を更に有していることを特徴とする請求項乃至14のいずれかに記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
  16. 前記振れ抑制部材移動機構は、前記振れ抑制部材を前後方向に案内する振れ抑制部材用ガイドレールを有し、
    前記振れ抑制部材は、ローラを介して前記振れ抑制部材用ガイドレールに案内されることを特徴とする請求項1乃至15のいずれかに記載のエレベータロープ振れ抑制システム。
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