JP4963798B2 - エレベータの保守用運転装置 - Google Patents

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Description

この発明は、エレベータの乗り場周りの機器を保守点検するためにかごを昇降させるエレベータの保守用運転装置に関するものである。
従来のエレベータの保守用運転装置では、乗り場側からかごの上又は外側面の点検箇所へ接近できるようにするために、かごを乗り場床面から昇降させる所定距離が記録された点検位置記録手段と、この点検位置記録手段に記録された所定距離を択一的に指定する点検位置選択手段と、この点検位置選択手段によって所定距離が指定されてから所定時間を計数する時限手段と、この時限手段が所定時間を計数すると、指定された所定距離だけかごを昇降させる昇降制御手段とを備えている(例えば、特許文献1参照)。
また、他の従来のエレベータの保守用運転装置では、かごに取り付けられた誘導電輪と係合する誘導板を昇降路の乗り場ドア開装置を点検、整備しやすい位置に取り付け、保守作業時に、誘導電輪が誘導板と係合する位置でかごを停止するようにしている(例えば、特許文献2参照)。
特開2003−2553号公報 特開平5−286658号公報
従来のエレベータの保守用運転装置は、保守点検階に着床しているかごを当該階の保守点検位置まで移動させるためのものであり、保守点検位置のみしか設定できない。そこで、異なる階の保守点検を行う場合には、エレベータの運転モードを一旦保守運転モードから連続運転(正常運転)モードに切り換えてかごを所望の階に移動させた後、運転モードを再度保守運転モードに切り換え、保守点検位置を設定する必要があり、作業が煩雑となってしまうという課題があった。
また、他の従来のエレベータの保守用運転装置では、かごに取り付けられた誘導電輪と係合する誘導板を保守点検位置に合わせて昇降路に取り付ける必要があった。
この発明は、保守点検階および保守点検位置を設定するという簡易な操作だけで、かごを保守点検位置まで自動的に移動させるようにしたエレベータの保守用運転装置を得ることを目的とする。
この発明は、保守点検位置にかごを自動的に移動させるエレベータの保守点検用運転装置であって、上記かごを昇降させるかご駆動手段と、上記かごの昇降距離を検出するかご昇降距離検出手段と、上記かご内に設けられてエレベータの運転モードを連続運転モード又は保守運転モードに切り換える運転モード切換スイッチと、各階の着床位置から当該階の保守点検位置までの距離データテーブルが記録された記憶手段と、上記かご内に設けられ、かつ、エレベータの保守運転モード時に動作可能に構成され、保守点検階および保守点検位置を設定する保守点検位置設定手段と、エレベータの保守運転モード時に動作可能に構成され、保守点検階および保守点検位置が上記保守点検位置設定手段により設定されると、上記距離データテーブルに基づいて当該保守点検階から当該保守点検位置までのかご移動距離を算出し、上記かごを現在の着庄位置から当該保守点検階に昇降移動させた後、引き続いて上記かご昇降距離検出手段から得られる上記かごの昇降距離が算出されたかご移動距離となるように上記かご駆動手段を駆動する制御手段と、を備え、上記制御手段は、上記かごを上記保守点検階から上記保守点検位置まで移動させる速度が、上記かごを現在の着床位置から上記保守点検階まで移動させる速度より低速となるように上記かご駆動手段を制御する。
この発明によれば、作業者がかご内に乗りこみ、運転モード切換スイッチによりエレベータの運転モードを保守運転モードに切り換えることにより、保守点検位置設定手段および制御手段が動作可能となる。そして、作業者が、保守点検位置設定手段により保守点検階および保守点検位置を設定すれば、制御手段がかご駆動手段を駆動してかごを設定された保守点検位置に自動的に移動させる。そこで、作業者は、保守点検位置に応じてかごの移動距離を設定するような煩雑な操作をすることなく、さらには誘導板を保守点検位置に対応して設置することなく、かごを保守点検位置に自動的に移動させ、かご戸を開けて、かご内から所定の保守点検を行うことができる。
実施の形態1.
図1はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置の全体構成を説明する図、図2はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置におけるかご操作盤の構成を説明する要部正面図、図3はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置の動作を説明するフロー図、図4はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置における保守作業を説明する図、図5はこの発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置における他の保守作業を説明する図である。
図1および図2において、昇降路1は、例えば1階〜4階の乗り場2を有している。ここで、乗り場戸3の上部4は、第1の保守点検位置、即ち乗り場戸3の吊り手部であり、乗り場戸3の下部5は、第2の保守点検位置、即ち乗り場戸3の敷居部である。
昇降路1の機械室6には、駆動綱車7およびそらせ車8が設置されている。そして、主ロープ9が、駆動綱車7に掛け渡され、その一端側が昇降路1内に垂下され、その他端側がそらせ車8に掛けられて昇降路1内に垂下されている。さらに、かご10が主ロープ9の一端に固着され、つり合いおもり11が主ロープ9の他端に固着されている。
そして、かご操作盤12がかご10内に設置され、かご10の停止位置を表示する表示装置13がかご操作盤12に設置されている。このかご操作盤12には、戸開ボタン14、戸閉ボタン15および行き先階ボタン16が設けられている。さらに、運転モード切換スイッチとしての自動/保守切換スイッチ17、保守点検位置設定スイッチ18およびセットボタン19が開錠により操作できるようにかご操作盤12に設けられている。なお、かご操作盤12は、I/Oポート26を介して後述するCPU24と信号の授受を行うようになっている。また、行き先階ボタン16、保守点検位置設定スイッチ18およびセットボタン19が保守点検位置設定手段を構成している。
また、駆動モータ20が機械室6内に設置され、エンコーダ21が駆動モータ20の軸端に取り付けられ、駆動モータ20の回転軸の回転数からかご10の昇降距離を演算、出力するようになっている。運転制御装置22は、駆動モータ20の駆動を制御してエレベータの運転を制御するものであり、I/Oポート26を介して後述するCPU24と信号の授受を行うようになっている。なお、駆動モータ20および運転制御装置22がかご駆動手段を構成し、エンコーダ21がかご昇降距離検出手段を構成している。
制御装置23は、制御手段としてのCPU24、各種データおよびCPU24で実行される各種プログラムがファイルとして格納されているROMおよびRAMからなる記憶手段としてのメモリ25等を備えたマイクロコンピュータである。そして、エンコーダ21の出力がI/Oポート26を介してCPU24に入力されるようになっている。
ここで、メモリ25には、かご10を現在の着床位置から保守点検位置まで移動させるかご移動距離を算出するための距離データテーブルが予め格納されている。この距離データテーブルには、階間距離(d1−2,d2−3,d3−4)、各乗り場2の正規着床位置から上部および下部保守点検位置までの移動距離(d,d)などの距離データが納められている。なお、(d1−2)は1階と2階との乗り場間距離であり、(d2−3)は2階と3階との乗り場間距離であり、(d3−4)は3階と4階との乗り場間距離である。
つぎに、この実施の形態1によるエレベータの保守用運転装置の動作について図3を参照しつつ説明する。なお、図3において、ステップ100〜115を便宜的にS100〜115と示している。また、現在の着床階を「2階」とし、最初の保守点検位置を「4階上部」とし、2回目の保守点検位置を「3階下部」として説明する。
まず、制御装置23のCPU24は、I/Oポート26から入力されるかご操作盤12からの信号をモニターし、エレベータが自動運転(正常運転)モードか否かを判断している(ステップ100)。
そして、保守点検を実施する場合には、作業者Mが2階の乗り場2からかご10に乗り込み、かご操作盤12を開錠し、自動/保守切換スイッチ17を自動運転モードから保守運転モードに切り換える。すると、CPU24は、エレベータの保守運転モードが選択されたことを判断し、かご10の現在の着床階「2階」をメモリ25の現階位置に登録(あるいは更新)する(ステップ101)。
ついで、かご10内の作業者Mが、かご操作盤12において、「4階」の行き先階ボタン16を押し、ついで保守点検位置設定スイッチ18を上部に切り換え、さらにセットボタン19を押す。そこで、CPU24は、保守点検階および保守点検位置を「4階」および「上部」と判断し、「4階」および「上部」をメモリ25の保守点検階・位置に登録(あるいは更新)する(ステップ102)。
ついで、ステップ103に移行し、メモリ25に登録されている現階位置「2階」から保守点検階・位置「4階上部」までの移動距離を算出する。つまり、メモリ25に格納されている移動距離算出プログラムおよび距離データテーブルを読み出してCPU24に演算処理させ、「2階」から「4階上部」までのかご移動距離A(=d2−3+d3−4+d)を算出する。
ついで、ステップ104に移行し、算出されたかご移動距離Aをメモリ25に登録し、ステップ105に移行する。ステップ105では、CPU24は、現階位置「2階」と保守点検階「4階」との位置関係から上昇運転指令を運転制御装置22に発し、運転制御装置22が駆動モータ20を駆動する。これにより、かご10が通常速度で上昇運転される。
ついで、CPU24は、I/Oポート26を介して入力されるエンコーダ21の出力からかご10の実際の移動距離Bをモニターし、実際の移動距離Bがメモリ25に登録されているかご移動距離Aに一致したか否かを判定する(ステップ106)。そして、実際の移動距離Bがメモリ25に登録されているかご移動距離Aに一致すると、CPU24は、運転制御装置22に停止指令を発し(ステップ107)、かご10の上昇運転が停止される。この時、CPU24は、メモリ25に格納されている保守点検階・位置のデータに基づいて表示装置13に「4階上部に停止」を表示させ、「4階上部」(保守点検位置)への到着を作業者Mに報知する。
そこで、作業者Mは、図4に示されるように、かご戸10aをあけ、かご10内から4階の乗り場戸3の吊り手部の保守点検作業を実施する。このとき、CPU24は、かご戸10aが全閉したか否かモニターする(ステップ108)。そして、保守点検作業が終了すれば、作業者はかご戸10aを閉じる。そこで、CPU24は、かご戸10aの全閉から保守点検作業が終了したと判断し、ステップ109に移行する。
ステップ109では、I/Oポート26から入力されるかご操作盤12からの信号をモニターする。そして、かご10内の作業者Mが、かご操作盤12の自動/保守切換スイッチ17を保守運転モードから自動運転モードに切り換えると、CPU24は、エレベータの自動運転モードが選択されたことを判断し、ステップ110に移行する。そして、ステップ110では、メモリ25に登録されている保守点検階・位置「4階上部」から保守点検階「4階」の正規着床位置までのかご移動距離C(=d)を算出する。ついで、ステップ111に移行し、メモリ25に登録されているかご移動距離Aをこの算出されたかご移動距離Cに更新する。
ついで、ステップ112に移行し、CPU24は、保守点検位置「上部」から下降運転指令を運転制御装置22に発し、運転制御装置22が駆動モータ20を駆動する。これにより、かご10が通常速度で下降運転される。
ついで、CPU24は、I/Oポート26を介して入力されるエンコーダ21の出力からかご10の実際の移動距離Bをモニターし、実際の移動距離Bがメモリ25に登録されているかご移動距離Cに一致したか否かを判定する(ステップ113)。そして、実際の移動距離Bがメモリ25に登録されているかご移動距離Cに一致すると、CPU24は、運転制御装置22に停止指令を発し(ステップ114)、かご10の下降運転が停止される。そして、CPU24は、かご10の「4階」への着床を検知すると、エレベータを自動運転モードに切り換える(ステップ115)。
また、ステップ109において、かご10内の作業者Mが、3階の行き先階ボタン16を押し、ついで保守点検位置設定スイッチ18を下部に切り換え、さらにセットボタン19を押す。そこで、CPU24は、保守点検階および保守点検位置を「3階」および「下部」と判断してステップ101に移行し、メモリ25に登録されている現階位置「2階」を現保守点検階・位置「4階上部」に更新(登録)する。ついで、ステップ102に移行し、メモリ25に登録されている保守点検階・位置「4階上部」を「3階下部」に更新(登録)する。以降、同様に、ステップ103〜107を経て、かご10が「3階下部」に停止。そこで、作業者Mは、図5に示されるように、かご戸10aをあけ、かご10内から3階の乗り場戸3の敷居部の保守点検作業を実施する。
このように、この実施の形態1によれば、自動/保守切換スイッチ17がかご操作盤12を開錠して操作可能となっており、この自動/保守切換スイッチ17によりエレベータの運転モードを保守運転モードに切り換えて、エレベータを保守運転するようにしているので、エレベータがいたずらで保守運転されることがない。
また、保守運転モードに切り換えられている時に、行き先階ボタン16が保守点検階を設定でき、さらに、保守点検位置設定スイッチ18が保守点検位置(保守点検階の上部若しくは下部)を設定できるようになっているので、いたずらによる保守点検階および位置の設定が回避されるとともに、その設定が簡単となる。
さらに、保守点検位置へのかご移動距離を算出するための距離データテーブルがメモリ25に格納され、CPU24が設定された保守点検階・位置および距離データテーブルに基づいてかご移動距離を算出し、エンコーダ21からの出力に基づいて実際のかご10の昇降距離が算出されたかご移動距離と一致するように駆動モータ20および運転制御装置22を制御しているので、作業者Mは、保守点検階・位置を設定するだけでかご10を保守点検位置まで自動的に移動させることができる。また、かご10を保守点検位置に停止させるための誘導板などを昇降路1に設置する必要もない。
なお、上記実施の形態1では、保守点検位置設定スイッチ18およびセットボタン19をかご操作盤12に設置し、保守点検位置を設定するようにしているが、自動/保守切換スイッチ17が保守運転モードに切り換えられると、既設の戸開ボタン14および戸閉ボタン15が乗り場戸3の吊り手部および敷居部の保守点検位置設定用ボタンとして機能するように構成してもよい。この場合、保守点検位置設定スイッチ18およびセットボタン19をかご操作盤12に設置する必要がなく、構成の簡素化が図られる。
また、上記実施の形態1では、かご10が通常速度で保守点検位置まで移動するものとして説明しているが、かご10を最上階および最下階の正常着床位置を超えて上昇あるいは下降させる場合には、低速で上昇或いは下降させるようにしてもよい。
実施の形態2.
図6はこの発明の実施の形態2に係るエレベータの保守用運転装置の動作を説明するフロー図である。なお、この実施の形態2による保守用運転装置は、メモリ25に格納されている距離データテーブルが各乗り場2の正規着床位置から上部および下部保守点検位置までの移動距離(d,d)の距離データを記録している点を除いて、上記実施の形態1と同様に構成されている。
この実施の形態2によるエレベータの保守用運転装置の動作について図6を参照しつつ説明する。なお、図6において、ステップ200〜217を便宜的にS200〜217と示している。また、現在の着床階を「2階」とし、最初の保守点検位置を「4階上部」とし、2回目の保守点検位置を「3階下部」として説明する。
まず、制御装置23のCPU24は、I/Oポート26から入力されるかご操作盤12からの信号をモニターし、エレベータが自動運転(正常運転)モードか否かを判断している(ステップ200)。
そして、保守点検を実施する場合には、作業者Mが2階の乗り場2からかご10に乗り込み、かご操作盤12を開錠し、自動/保守切換スイッチ17を自動運転モードから保守運転モードに切り換える。すると、CPU24は、エレベータの保守運転モードが選択されたことを判断し、かご10の現在の着床階「2階」をメモリ25の現階位置に登録(あるいは更新)する(ステップ201)。
ついで、かご10内の作業者Mが、かご操作盤12において、「4階」の行き先階ボタン16を押し、ついで保守点検位置設定スイッチ18を上部に切り換え、さらにセットボタン19を押す。そこで、CPU24は、保守点検階および保守点検位置を「4階」および「上部」と判断し、「4階」および「上部」をメモリ25の保守点検階・位置に登録(あるいは更新)する(ステップ202)。
ついで、ステップ203に移行し、メモリ25に格納されている移動距離算出プログラムおよび距離データテーブルを読み出してCPU24に演算処理させ、「4階」から「4階上部」までのかご移動距離A(=d)を算出する。
ついで、ステップ204に移行し、算出されたかご移動距離Aをメモリ25に登録し、ステップ205に移行する。ステップ205では、CPU24は、現階位置「2階」から保守点検階「4階」までの運転指令を運転制御装置22に発し、運転制御装置22が駆動モータ20を駆動する。これにより、かご10が通常速度で4階まで上昇運転される。
ついで、CPU24は、かご10が4階に着床したか否か判断する(ステップ206)。そして、かご10が4階に着床したと判断すると、CPU24は、保守点検階「4階」から保守点検位置「上部」までの運転指令を運転制御装置22に発し、運転制御装置22が駆動モータ20を駆動する(ステップ207)。これにより、かご10が低速で4階上部まで上昇運転される。この時、CPU24は、I/Oポート26を介して入力されるエンコーダ21の出力からかご10の実際の移動距離Bをモニターし、実際の移動距離Bがメモリ25に登録されているかご移動距離Aに一致したか否かを判定する(ステップ208)。そして、実際の移動距離Bがメモリ25に登録されているかご移動距離Aに一致すると、CPU24は、運転制御装置22に停止指令を発し(ステップ209)、かご10の上昇運転が停止される。この時、CPU24は、メモリ25に格納されている保守点検階・位置のデータに基づいて表示装置13に「4階上部に停止」を表示させ、「4階上部」(保守点検位置)への到着を作業者Mに報知する。
そこで、作業者Mは、上記実施の形態1と同様に、図4に示されるように、かご戸10aをあけ、かご10内から4階の乗り場戸3の吊り手部の保守点検作業を実施する。このとき、CPU24は、かご戸10aが全閉したか否かモニターする(ステップ210)。そして、保守点検作業が終了すれば、作業者はかご戸10aを閉じる。そこで、CPU24は、かご戸10aの全閉から保守点検作業が終了したと判断し、ステップ211に移行する。
ステップ211では、I/Oポート26から入力されるかご操作盤12からの信号をモニターする。そして、かご10内の作業者Mが、かご操作盤12の自動/保守切換スイッチ17を保守運転モードから自動運転モードに切り換えると、CPU24は、エレベータの自動運転モードが選択されたことを判断し、ステップ212に移行する。そして、ステップ212では、メモリ25に登録されている保守点検階・位置「4階上部」から保守点検階「4階」の正規着床位置までのかご移動距離C(=d)を算出する。ついで、ステップ213に移行し、メモリ25に登録されているかご移動距離Aをこの算出されたかご移動距離Cに更新する。
ついで、ステップ214に移行し、CPU24は、保守点検位置「上部」から下降運転指令を運転制御装置22に発し、運転制御装置22が駆動モータ20を駆動する。これにより、かご10が低速で下降運転される。
ついで、CPU24は、I/Oポート26を介して入力されるエンコーダ21の出力からかご10の実際の移動距離Bをモニターし、実際の移動距離Bがメモリ25に登録されているかご移動距離Cに一致したか否かを判定する(ステップ215)。そして、実際の移動距離Bがメモリ25に登録されているかご移動距離Cに一致すると、CPU24は、運転制御装置22に停止指令を発し(ステップ216)、かご10の下降運転が停止される。そして、CPU24は、かご10の「4階」への着床を検知すると、エレベータを自動運転モードに切り換える(ステップ217)。
また、ステップ211において、かご10内の作業者Mが、3階の行き先階ボタン16を押し、ついで保守点検位置設定スイッチ18を下部に切り換え、さらにセットボタン19を押す。そこで、CPU24は、保守点検階および保守点検位置を「3階」および「下部」と判断してステップ201に移行し、メモリ25に登録されている現階位置「2階」を現保守点検階・位置「4階上部」に更新(登録)する。ついで、ステップ202に移行し、メモリ25に登録されている保守点検階・位置「4階上部」を「3階下部」に更新(登録)する。以降、同様に、ステップ203〜109を経て、かご10が「3階下部」に停止。そこで、作業者Mは、上記実施の形態1と同様に、図5に示されるように、かご戸10aをあけ、かご10内から3階の乗り場戸3の敷居部の保守点検作業を実施する。
この実施の形態2では、自動/保守切換スイッチ17がかご操作盤12を開錠して操作可能となっている。また、保守運転モードに切り換えられている時に、行き先階ボタン16が保守点検階を設定でき、さらに、保守点検位置設定スイッチ18が保守点検位置(保守点検階の上部若しくは下部)を設定できるようになっている。さらに、保守点検位置へのかご移動距離を算出するための距離データテーブルがメモリ25に格納され、CPU24が設定された保守点検階・位置および距離データテーブルに基づいてかご移動距離を算出し、エンコーダ21からの出力に基づいて実際のかご10の昇降距離が算出されたかご移動距離と一致するように駆動モータ20および運転制御装置22を制御している。従って、この実施の形態2においても、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
また、この実施の形態2では、かご10が保守点検階まで通常速度で昇降され、その後保守点検位置まで低速で昇降されているので、かご10を正確に保守点検位置に移動させることができる。
なお、上記各実施の形態では、駆動綱車7および駆動モータ20が設置された機械室6を昇降路1の上部に有するエレベータに適用するものとして説明しているが、この発明は、機械室6が省略された機械室レスエレベータに適用しても同様の効果が得られる。
この発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置の全体構成を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置におけるかご操作盤の構成を説明する要部正面図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置の動作を説明するフロー図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置における保守作業を説明する図である。 この発明の実施の形態1に係るエレベータの保守用運転装置における他の保守作業を説明する図である。 この発明の実施の形態2に係るエレベータの保守用運転装置の動作を説明するフロー図である。
符号の説明
10 かご、17 自動/保守切換スイッチ(運転モード切換スイッチ)、16 行き先階ボタン(保守点検位置設定手段)、18 保守点検位置設定スイッチ(保守点検位置設定手段)、19 セットボタン(保守点検位置設定手段)、20 駆動モータ(かご駆動手段)、21 エンコーダ(かご昇降距離検出手段)、22 運転制御装置(かご駆動手段)、24 CPU(制御手段)、25 メモリ(記憶手段)。

Claims (1)

  1. 保守点検位置にかごを自動的に移動させるエレベータの保守点検用運転装置であって、
    上記かごを昇降させるかご駆動手段と、
    上記かごの昇降距離を検出するかご昇降距離検出手段と、
    上記かご内に設けられてエレベータの運転モードを連続運転モード又は保守運転モードに切り換える運転モード切換スイッチと、
    各階の着床位置から当該階の保守点検位置までの距離データテーブルが記録された記憶手段と、
    上記かご内に設けられ、かつ、エレベータの保守運転モード時に動作可能に構成され、保守点検階および保守点検位置を設定する保守点検位置設定手段と、
    エレベータの保守運転モード時に動作可能に構成され、保守点検階および保守点検位置が上記保守点検位置設定手段により設定されると、上記距離データテーブルに基づいて当該保守点検階から当該保守点検位置までのかご移動距離を算出し、上記かごを現在の着床位置から当該保守点検階に昇降移動させた後、引き続いて上記かご昇降距離検出手段から得られる上記かごの昇降距離が算出されたかご移動距離となるように上記かご駆動手段を駆動する制御手段と、を備え、
    上記制御手段は、上記かごを上記保守点検階から上記保守点検位置まで移動させる速度が、上記かごを現在の着床位置から上記保守点検階まで移動させる速度より低速となるように上記かご駆動手段を制御することを特徴とするエレベータの保守用運転装置。
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