JP6171967B2 - エレベータのかご - Google Patents

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Description

本発明は、エレベータのかご内の通風と換気を行う空調装置を備えたエレベータかごに関するものである。
エレベータのかごには、空調装置として換気機能を有する空調ファンが設けられることが多いが、これにとどまらずかご内空気の循環機能と換気機能を併せ持った空調装置を設けたものも考えられている。
この装置の一例を図 により説明する。図12(a)はエレベータのかごの平面図、図12(b)は同じく正面図、図13(a)は図12(a)のA−A断面図、図13(b)は図12(a)のB−B断面図、図14は図13に対応する図である。
図において、51はかご、52はかご51の天井、53は天井52に設けられた照明装置である。54は天井52に設けられた吸気口、55は同じく排気口であり、吸気口54はかご51の内壁と照明装置53との間に形成された吸気ダクト56を通してかご51に連通し、排気口55はかご51の内壁と照明装置53との間に形成された排気ダクト57を通してかご51に連通し、吸気ダクト56と排気ダクト57は仕切られている。
60は天井52の上に設けた通気ケースで、吸気口54に連通する吸気室61と、排気口55に連通する排気室62が形成されている。また、図13(a)において、吸気室61の左右両端部に排気室62が配置され、両室間には開閉自在なシャッター63が設けられている。
通気ケース60は、内面に消音材64が貼られており、吸気室61を外気に連通するラビリンス状の消音細隙部65が設けられるとともに、排気室62を外気に連通するラビリンス状の消音細隙部66が設けられている。
70は、それぞれ吸込口71と吐出口72とを備え、吸気室61内に配置された送風機で、この送風機70の吐出口72は吸気口54に接続され、吸込口71は吸気室61に開口している。
次に、前記装置の動作について説明する。
図13に示すように、シャッター63が開放状態にあるとき、送風機70の運転により、かご51内の空気(矢印)は、排気ダクト57 → 排気口55 → 排気室62 → シャッター63の開口部 → 吸気室61 を通って送風機70の吸込口71に流入する。
更に、送風機70の吐出口72から吐出される空気は、吸気口54及び吸気ダクト56を通ってかご51内に送り込まれる循環送風を行う。
この送風では、消音細隙部65,66を通して行う換気通風はほとんどない。
次に、シャッター63を適当量だけ開いて、通過する風量を絞った場合について、図14により説明する。
前記と同様に、かご51内の空気(矢印)は、排気ダクト57 → 排気口55 → 排気室62 → シャッター63の開口部 → 吸気室61 を通って送風機70の吸込口71に流入するが、シャッター63の開放量が少ないため、空気の一部は、排気室62から消音細隙部66を通って外部に排気される。
更に、消音細隙部65から吸気室61に外気が流入し、前記のシャッター63の開口部からの空気と混合されて、吸込口71に流入し、吐出口72から吸気口54及び吸気ダクト56を通ってかご51内に送り込まれる。これにより、一部の空気が換気送風される。
このように、シャッター63の開度を調整して、絞りを増減することにより、外気の流入量を調節することができる。
特開昭53−2845号公報
前記の従来技術は、かごの天井の上に複雑な構成の通気装置を設置しているため、かごの高さが高くなってしまい、また、シャッターを内蔵する構成のため、シャッターの開度調整を外から手動で行うことは困難である。
更に、かご内への空気の吸気ダクトはかご内周の一部に開口しているのみであるため、送風が一部の乗客にしか行かないという問題がある。また、潤沢な風量を得るためには、送風機70の直径を大きくする必要があるが、構造上、送風機70の直径を大きくすることができないという問題もある。
本発明は、上記の課題を解決することを目的とするものである。
本発明は、かごの天井に空調装置を設けたものにおいて、この空調装置は、円盤状部と環状部とを有する躯体と、この躯体内を回動するファンと、前記躯体の環状部の内周側に設けられた吸入口と、前記吸入口を開閉可能な遮蔽板と、前記躯体の環状部の外周側に設けられた送風口と、前記躯体の環状部のかごの天井側に設けられ、かご外と連通する連通口とを備えていることを特徴とするものである。
また本発明は、前記空調装置は、前記吸入口から空気を吸入し、前記送風口から空気をかご内へ送風し、前記連通口から空気を吸入及び排出が可能な構成であることを特徴とするものである。
更に、本発明は、前記連通口には防音カバーが設けられていることを特徴とするものである。
更にまた、本発明は、前記かごのかご内温度を検出する装置を備え、前記かご内温度が、予め設定された最適温度よりも高いときは、空調装置の風量を上げ、前記かご内温度が、予め設定された最適温度よりも低いときは、空調装置の風量を下げることを特徴とするものである。
また、本発明は、前記かごのかご内温度とかご外温度を検出する装置を備え、前記かご内温度が、予め設定された最適温度及びかご外温度よりも低いときには、かご内とかご外の空気の換気比率を上げ、前記かご内温度が、予め設定された最適温度よりも低く、かつかご外温度よりも高いときには、かご内とかご外の空気の換気比率を下げることを特徴とするものである。
更に本発明は、前記かごのかご内温度と、かご外温度を検出する装置を備え、前記かご内温度が、予め設定された最適温度及びかご外温度よりも高いときには、かご内とかご外の空気の換気比率を上げ、前記かご内温度が、予め設定された最適温度よりも高く、かつかご外温度よりも低いときには、かご内とかご外の空気の換気比率を下げることを特徴とするものである。
また本発明は、前記最適温度は一定の温度幅を有していることを特徴とするものである。
更に本発明は、前記かごのかご内温度と、かご外温度と、かご内湿度を検出する装置を備え、前記かご内温度とかご内湿度によって、前記空調装置の風量と換気比率が決められたテーブルを、前記かご内温度とかご外温度の大小によって複数有しており、前記かご内温度とかご内湿度により前記各テーブルを参照して、風量と換気比率を決定することを特徴とするものである。
また本発明は、前記かごには臭気センサ又は/及びほこりセンサを備えており、これらのセンサの検出結果に基づいてかご内とかご外の空気の換気比率を変更することを特徴とするものである。
更に本発明は、前記かごは、エアコンと、前記送風口を開閉可能な遮蔽板と、前記吸入口を開閉可能な遮蔽板とを有し、前記連通口の一部は前記エアコンに連結されていることを特徴とするものである。
本発明によれば、簡単な構成で、多くのかご内乗客に送風が可能なかごの空調装置を提供することができる。
本発明の実施の形態によるエレベータのかごの天井部をかご内から見た図である。 本発明の実施の形態によるかごの概略平面図である。 本発明の実施の形態によるかご天井部の部分断面図である。 本発明の実施の形態の動作を説明する図である。 本発明の他の実施の形態を示すかご天井部の部分断面図である。 本発明の他の実施の形態を示すかご天井部の部分平面図である。 本発明の他の実施の形態の動作を説明する図である。 本発明の他の実施の形態を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態を示すフローチャートである。 本発明の他の実施の形態を示すテーブルの例である。 従来のエレベータのかごを示す平面図及び正面図である。 図12のA−A断面図及びB−B断面図である。 図13に対応する従来の動作説明図である。
本発明の実施の形態を図により説明する。図1はエレベータのかごの天井部をかご内から見た図、図2はかごの概略平面図、図3はかご天井部の部分断面図、図4は動作説明図である。
図において、1はかご2の天井、3はかご2の側壁である。10は円盤状をなし、周囲が環状にかご2内に突出した躯体9を有する空調装置で、中央にはモータ11及びこのモータの回転軸12を備えている。この回転軸12には躯体9内を回転する複数のファン13が設けられており、これらのファン13の端部14は下方に拡張された形状になっている。躯体9の中央のかご2内側には照明装置4が設置されている。
ファン13の端部14に対向する内周側15には、複数の固定板16が設けられ、固定板16同士の間の空間は空気の吸入口17になっている。更に各吸入口17には可動の遮蔽板18が設けられ、遮蔽板18をスライドさせることによって、吸入口17を開閉する構成になっている。
20はファン13の端部14に対向する外周側21に空けられた空気の送風口であり、フィルタ22及びルーバー23を備えている。尚、図1ではフィルタ22,ルーバー23及び照明装置4は図示省略している。30は天井1のファン13の端部14に対向する部分に空けられた連通口、31は天井1の中心側(モータ11側)と外周側とを連結する連結金具である。
次に本実施の形態の動作について説明する。遮蔽板18が固定板16と重なる位置にあるときには吸入口17は開放している。この状態でファン13を回転させると、かご2内の空気は、図1及び図4(a)の矢印aで示すように、吸入口17から送風口20に流れ、かご2内の周辺から側壁3に沿って下降する。これにより、かご2内の全周にわたって送風がなされる。また、矢印bで示すように、外気の一部が連通口30を通って送風口20に流れるため、一部換気を含んだ循環モードの動作となる。
図4(b)は、遮蔽板18を閉じた場合を示している。この場合、吸入口17が閉じているため、空気の流れは矢印bで示す流れのみとなり、換気モードの動作が行われることになる。
尚、遮蔽板18は固定板16と重なる位置から吸入口17を閉じる位置までスライド可能であるが、この遮蔽板18のスライド動作は、モータなどを使用して制御動作させてもよく、またかご2内から手動で動作させることもできる。
このように、本実施の形態によれば、遮蔽板18を開閉するだけで、空気の換気モードと循環モードを切り替えることができる。また、空調装置10は円盤状の薄型のため、従来に比べてかご2の高さを抑えることができる。
前記の実施の形態において、保守点検時に保守員がかご2の上に乗ったときに、連通口30に落ちないように、連通口30にルーバーや金網を設けてもよい。
また、外部の騒音のかご2内への侵入を防止するために、図5に示すように、連通口30に防音カバー32を設けても良い。更に連通口30と防音カバー32の間を消音細隙部としてもよい。また、吸入口17側にもフィルタ33を設置することもできるし、更にかご2内からファン13の端部14に乗客などが触れないように、吸入口17に金網などを設けてもよい。尚、固定板16、吸入口17,遮蔽板18,送風口20,通風口30の数や大きさは任意に決めればよい。
更に前記の実施の形態では、モータ11をかご2の天井1の上面側に設置しているが、かご2内、即ち照明装置4側に設置することもできる。このようにすれば、かご2の上面の部品を削減できるため、かご上でのメンテナンス作業等が行いやすくなる。
次に、本発明の他の実施の形態を図6,図7により説明する。図6はかご天井部の部分平面図、図7は図4に相当する図である。
図において、40はエアコンであり、ひとつの連通口30 aから空気をエアコン40に吸入し、エアコン40からの冷気(又は暖気)を他の連通口30bからかご2内へ送る構成である。
このときの連通口30a側は、図7に示すように、遮蔽板41によって送風口20を閉じた構成になっている。このため矢印cで示すように、空気は吸入口17から連通口30aを通ってエアコン40に送られる。
また連通口30b側は、図4(b)に示すように、遮蔽板18によって吸入口17を閉じた構成になっている。このため矢印bで示すようにエアコン40からの冷気(又は暖気)は、連通口30(30b)から送風口20を通ってかご2内へ送られる。
この構成により、エアコン室内機のファンを削減できるため、コストダウンになるとともに、かご上の省スペース化を図ることができる。
尚、エアコン40からの冷気(又は暖気)をかご2内に満遍なく送るようにするために、冷気(又は暖気)を複数の連通口30に送るようにすることもできる。
またエアコン40に連結されない連通口30には開閉自在の遮蔽板を設け、エアコン40を使用せずに換気するときには、遮蔽板を開くようにする。また前記の実施の形態と同様に、図5に示すようにエアコン40に連結されない連通口30に防音カバー32を設けたり、吸入口17にフィルタ33を設けても良い。
次に、かご2の内外の温度を検出する装置を設け、この温度によって空調装置10を制御する例について説明する。
図8は本発明の実施の形態の一例を示すフローチャートである。ここでは、空調装置10はインバータ制御され、ファン13の回転数は可変としている。また、遮蔽板18はモータ駆動によって制御されている。
まずステップS1で、予め決められた最適温度とかご内温度の大小を比較する。かご内温度が最適温度以下の場合にはステップS2を実行する。ステップS2では、空調装置10を制御して、風量は換気最低量に必要な量まで下げ、換気比率は最大としている。これにより、かご内温度が低い場合には風量を下げ、かご内乗客に当たる風を最小にしている。
次に、ステップS1でかご内温度が最適温度より高いと判断した場合にはステップS3を実行する。このステップS3では、かご内温度と昇降路内(かご外)温度の大小を比較する。ここでかご内温度が昇降路内温度以上と判断した場合には、ステップS4を実行する。
ステップS4では、空調装置10を制御して、風量はかご内温度と最適温度の差に比例した量にし、換気比率は昇降路内温度とかご内温度の差に比例した量にする。これにより、気温に応じた風量・換気比率となる。
次にステップS3でかご内温度が昇降路内温度より低いと判断した場合には、ステップS5を実行する。
このステップS5では、空調装置10を制御して、風量はかご内温度と最適温度の差に比例した量にし、換気比率は最小にする。これによりかご内の温度が高い場合に、昇降路内の暖気がかご内に入ってくる量を抑えている。
次に、図9は本発明の実施の形態の他の例を示すフローチャートである。ここでは、空調装置10は風量を大小に切り換え可能な比較的単純なものとしている。
まずステップS10で、予め決められた最適温度とかご内温度の大小を比較する。かご内温度が最適温度以下の場合にはステップS11を実行する。このステップS11では、かご内温度と昇降路内(かご外)温度の大小を比較する。かご内温度が昇降路内温度以上と判断した場合には、ステップS12を実行する。
ステップS12では、空調装置10の風量及び換気比率とも最小としている。これにより、かご内の温度が低い場合に、昇降路内の冷気がかご内に入ってくる量を最小限に抑えるとともに、かご内乗客に当たる風を最小に抑えている。
尚、図4(a)に示すように、連通口30は常時開放されているため、換気比率を最小にしても、昇降路内の外気が一定量は入ってくるが、連通口30に遮蔽板を設けるならば、換気比率をゼロにすることも可能である。
次に、ステップS11で、かご内温度が昇降路内温度より低いと判断した場合には、ステップS13を実行する。
ステップS13では、空調装置10の風量は最小、換気比率は最大としている。これにより、かご内の温度が低い場合に、昇降路内の暖気がかご内に入ってくる割合を最大にするとともに、かご内乗客に当たる風は最小に抑えている。
ステップS10で、かご内温度が最適温度より高いと判断した場合にはステップS14を実行する。このステップS14では、かご内温度と昇降路内(かご外)温度の大小を比較する。かご内温度が昇降路内温度以上の場合には、ステップS15を実行する。
ステップS15では、空調装置10の風量及び換気比率とも最大としている。これにより、かご内の温度が高い場合に、昇降路内の冷気がかご内に入ってくる量を最大にするとともに、かご内乗客に当たる風も最大にしている。
ステップS14で、かご内温度が昇降路内温度より低いと判断した場合には、ステップS16を実行する。
ステップS16では、空調装置10の風量を最大、換気比率を最小としている。これにより、かご内の温度が高い場合に、昇降路内の暖気がかご内に入ってくる量を最小にするとともに、かご内乗客に当たる風は最大にしている。
また、ステップS12のところで説明したように、ステップS16においても、換気比率をゼロにすることもできる。更に、図8の実施の形態におけるステップS5においても、換気比率をゼロにしても良い。
次に、図10は本発明の実施の形態の他の例を示すフローチャートである。ここでは、空調装置10は前記と同様に風量を大小に切り換え可能な比較的単純なものとしている。また最適温度を、ひとつの温度ではなく。第1温度から第2温度(第1温度>第2温度)までの間という幅を持たせたものである。
まずステップS20で、風量と換気比率とを任意の既定値に設定しておく。次に、ステップS21で、かご内温度と第1温度の大小を比較する。かご内温度が第1温度以下の場合にはステップS22を実行する。更にこのステップS22で、かご内温度と第2温度の大小を比較する。かご内温度が第2温度以下の場合にはステップS23を実行する。このステップS23では、かご内温度と昇降路内(かご外)温度の大小を比較する。かご内温度が昇降路内温度以上の場合には、ステップS24を実行する。
ステップS24では、空調装置10の風量及び換気比率とも最小としている。これにより、かご内の温度が低い場合に、昇降路内の冷気がかご内に入ってくる量を最小限に抑えるとともに、かご内乗客に当たる風を最小に抑えている。
次に、ステップS23で、かご内温度が昇降路内温度より低いと判断した場合には、ステップS25を実行する。
ステップS25では、空調装置10の風量は最小、換気比率は最大としている。これにより、かご内の温度が低い場合に、昇降路内の暖気がかご内に入ってくる割合を最大にするとともに、かご内乗客に当たる風は最小に抑えている。
ステップS22で、かご内温度が第2温度より高いと判断した場合にはステップS26を実行する。このステップS26は、かご内の温度が第1温度以下でかつ第2温度より高い状態であるため、現状維持つまりステップS20の既定値の状態を維持する。
ステップS21で、かご内温度が第1温度より高いと判断した場合にはステップS27を実行する。このステップS27では、かご内温度と昇降路内(かご外)温度の大小を比較する。かご内温度が昇降路内温度以上の場合には、ステップS28を実行する。
ステップS28では、空調装置10の風量及び換気比率とも最大としている。これにより、かご内の温度が高い場合に、昇降路内の冷気がかご内に入ってくる量を最大にするとともに、かご内乗客に当たる風も最大にしている。
ステップS27で、かご内温度が昇降路内温度より低いと判断した場合には、ステップS29を実行する。
ステップS29では、空調装置10の風量を最大、換気比率を最小としている。これにより、かご内の温度が高い場合に、昇降路内の暖気がかご内に入ってくる量を最小にするとともに、かご内乗客に当たる風は最大にしている。
尚、図10の実施の形態の場合も、図9の場合と同じく、換気比率を最小にする代わりに、換気比率をゼロにしてもよい。
また、図9や図10の実施の形態において、空調装置10のファン13の回転数は可変とし、かご内温度と最適温度の差や、かご内温度とかご外温度との差に応じて、風量や換気比率を制御してもよい。
図11は本発明の実施の形態の他の例を示す図であり、かご内温度と湿度及びかご内温度と昇降路内(かご外)温度の差により、風量と換気比率を決定するテーブルである。この実施の形態では、空調装置10はインバータ制御されて、ファン13の回転数は可変としている。各図において、縦はかご内湿度、横はかご内温度であり、各湿度欄の上段の数字は風量、下段の数字は換気比率を表している。
図11(a)は、かご内温度と昇降路内温度に差がない場合のテーブル、図11(b)はかご内より昇降路内のほうが温度が3度高い場合のテーブル、図11(c)はかご内のほうが昇降路内よりも温度が3度高い場合のテーブルである。この実施の形態では温度差がない場合(図11(a))と昇降路内が3度高い場合(図11(b))は同一になっている。
テーブル内の2,8などの数字は、最大値を10、最小値を0とした比率を示している。従って2は20%の比率となる。
図11のテーブルは一例であり、現場の状況や客先の要望などによって変更される。
以上の各実施の形態では、かご内外の温度や湿度を検出する装置を設けているが、他に臭気センサを設けてかご内外の臭気を検出し、かご内の臭気が大きいときには換気比率を上げ、かご外の臭気が大きいときには換気比率を下げ又は換気しない(かご内の空気の循環のみ)とすることもできる。また、ほこりセンサを設けて、前記臭気センサの場合と同様の制御をすることもできる。
更に、かご内の乗客数を検出する装置を設け、かご内乗客の多いときに風量を上げることもできる。
また、図6の実施の形態では、エアコンを設けているが、空気清浄機や除湿機を設けることもできる。更に、煙センサを設けてかご内外の煙を検出し、かご内の煙が多いときには換気比率を上げ、かご外の煙が多いときには換気しないようにしてもよい。
前記温度検出、ほこりセンサ、臭気センサなどは複数同時に作動させても良い。例えば、温度検出センサとほこりセンサを備え、ほこりセンサからの信号を優先させることができる。この場合、ほこりセンサがほこりを検出したときには、ほこりセンサからの信号に応じて換気比率を変更し、またほこりセンサがほこりを検出しないとき(又は、ほこりが一定量以下のとき)には温度検出による制御を行う。
また臭気センサや煙センサ等も同様に、各センサに優先順位をつけておき、優先順位の高いセンサの動作を優先することができる。
1 天井
2 かご
3 側壁
4 照明装置
9 躯体
10 空調装置
11 モータ
13 ファン
14 ファンの端部
15 内
17 吸入口
18,41 遮蔽板
20 送風口
21 外周側
22,33 フィルタ
30,30a,30b 連通口
32 防音カバー
40 エアコン

Claims (10)

  1. かごの天井に空調装置を設けたものにおいて、
    この空調装置は、円盤状部と環状部とを有する躯体と、この躯体内を回動するファンと、
    前記躯体の環状部の内周側に設けられた吸入口と、
    前記吸入口を開閉可能な遮蔽板と、
    前記躯体の環状部の外周側に設けられた送風口と
    前記躯体の環状部のかごの天井側に設けられ、かご外と連通する連通口とを備えていることを特徴とするエレベータのかご。
  2. 前記空調装置は、前記吸入口から空気を吸入し、前記送風口から空気をかご内へ送風し、前記連通口から空気を吸入及び排出が可能な構成であることを特徴とする請求項1に記載のエレベータのかご。
  3. 前記連通口には防音カバーが設けられていることを特徴とする請求項1又は2に記載のエレベータのかご。
  4. 前記かごのかご内温度を検出する装置を備え、
    前記かご内温度が、予め設定された最適温度よりも高いときは、空調装置の風量を上げ、
    前記かご内温度が、予め設定された最適温度よりも低いときは、空調装置の風量を下げることを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータのかご。
  5. 前記かごのかご内温度と、かご外温度を検出する装置を備え、
    前記かご内温度が、予め設定された最適温度及びかご外温度よりも低いときには、かご内とかご外の空気の換気比率を上げ、
    前記かご内温度が、予め設定された最適温度よりも低く、かつかご外温度よりも高いときには、かご内とかご外の空気の換気比率を下げることを特徴とする請求項1乃至4の何れかに記載のエレベータのかご。
  6. 前記かごのかご内温度と、かご外温度を検出する装置を備え、
    前記かご内温度が、予め設定された最適温度及びかご外温度よりも高いときには、かご内とかご外の空気の換気比率を上げ、
    前記かご内温度が、予め設定された最適温度よりも高く、かつかご外温度よりも低いときには、かご内とかご外の空気の換気比率を下げることを特徴とする請求項1乃至5の何れかに記載のエレベータのかご。
  7. 前記最適温度は一定の温度幅を有していることを特徴とする請求項4乃至6の何れかに記載のエレベータのかご。
  8. 前記かごのかご内温度と、かご外温度と、かご内湿度を検出する装置を備え、
    前記かご内温度とかご内湿度によって、前記空調装置の風量と換気比率が決められたテーブルを、前記かご内温度とかご外温度の大小によって複数有しており、
    前記かご内温度とかご内湿度により前記各テーブルを参照して、風量と換気比率を決定することを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載のエレベータのかご。
  9. 前記かごには臭気センサ又は/及びほこりセンサを備えており、これらのセンサの検出結果に基づいてかご内とかご外の空気の換気比率を変更することを特徴とする請求項1乃至8の何れかに記載のエレベータのかご。
  10. 前記かごは、エアコンと、前記送風口を開閉可能な遮蔽板と、前記吸入口を開閉可能な遮蔽板とを有し、
    前記連通口の一部は前記エアコンに連結されていることを特徴とする請求項1乃至9の何れかに記載のエレベータのかご。
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