JP5523391B2 - 電動機の固定子及び絶縁シートの製造方法 - Google Patents

電動機の固定子及び絶縁シートの製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、絶縁シートにより固定子コアと巻線との間を絶縁する電動機の固定子及び絶縁シートの製造方法に関する。
従来、スロット構造の固定子コアと、該固定子コアにその中空部がかつ該スロット内にその本体が嵌め込まれる固定子巻線と、からなるACサーボモータ用固定子において、前記固定子コアと前記固定子巻線間の絶縁として1層あるいは2層以上の絶縁シートを前記固定子コアの周囲に巻回し、その際前記固定子コアのティース部と前記固定子巻線の一定距離を確保するためのV字の折り曲げ部を前記絶縁シートに設けたACサーボモータ固定子が開示されている(例えば、特許文献1参照)。
また、積層鉄心の極歯部ごとに集中巻線を施す固定子において、極歯単位に分割積層した積層鉄心片を絶縁処理したあと極歯部にコイルを巻回する巻線工程と、絶縁処理に用いた絶縁シートを折り曲げて巻線体の直線部とコイルエンド部を絶縁する絶縁工程と、絶縁工程を経た積層鉄心片を環状に接合する組立工程とを備え、絶縁工程において、1回目の折り曲げで巻線体の直線部、2回目の折り曲げで巻線体のコイルエンド部を覆う固定子の製造方法が開示されている(例えば、特許文献2参照)。
また、多数の鉄板を積層して溶接により一体化し、外径部と内径部ならびに外径部と内径部との間に形成され両側に凹部を備えたコイル巻装部を有する積層鉄心と、前記コイル巻装部にコイルを巻いて形成した巻線体と、前記積層鉄心のコイル巻装部の両側の凹部面と巻線体との間に介在され、かつ巻線体の外側露出面を覆う弾力性と可撓性を有する絶縁シートを備えた極歯単位体を所定数環状に結合した電動機の固定子であって、前記絶縁シートの両端部は熱により相互に溶着したものが開示されている(例えば、特許文献3参照)。
また、固定子鉄心を極歯単位に分割積層した固定子片、その歯部を絶縁処理して集中巻線した固定子片を環状に接合した固定子を備えた電動機において、固定子片の外周近傍に設けた孔部と、この孔部と嵌合する凸部を有する絶縁端板(インシュレータ)と、前記固定子片の積層方向のスロット内面を覆う絶縁シートとを備え、この絶縁シートを前記凸部と孔部との嵌合により挟持して固定子片を絶縁処理した電動機が開示されている(例えば、特許文献4参照)。
また、巻線が巻装されるボビンボディ部の両側に鍔部を有するボビンにおいて、前記ボビンボディ部及び鍔部が絶縁紙からなり、且つ該絶縁紙からなるボビンボディ部及び鍔部の少なくとも巻線と接触する面が、芳香族ポリアミド繊維で構成され、前記鍔部が糊代部を介してボビンボディ部に接着されているモーター用ボビンが開示されている(例えば、特許文献5参照)。
特開2005−124295号公報 特開2003−061286号公報 特開平09−056099号公報 特開2003−018780号公報 特開2008−263704号公報
しかしながら、上記特許文献1に開示された従来の技術によれば、固定子コアのティース部と固定子巻線の一定距離を確保するためのV字の折り曲げ部を絶縁シートに設けるので、固定子巻線の軸方向長さが長くなる、という問題がある。また、固定子コアのティース部の角部での絶縁距離が保てない、という問題がある。
また、上記特許文献2に開示された従来の技術によれば、絶縁シートを絶縁端板(インシュレータ)で極歯部に固定しているので、インシュレータの厚さにより、絶縁シートとの間に段差が生じ、絶縁シートと巻線との間に隙間ができる。そのため、インシュレータの厚さ分、巻線の巻数が減る、という問題がある。
また、上記特許文献3に開示された従来の技術によれば、コイル巻装部に巻線を巻いた後に、巻線が飛び出さないように巻線を絶縁シートで覆い、絶縁シートの重ね合わせ部分を溶着しているが、絶縁シートの重ね合わせ部分は、異なるコイル巻装部間の巻線の絶縁を目的としており、コイル巻装部では、絶縁端板(インシュレータ)と絶縁シートとの間に段差が生じる、という問題がある。
また、上記特許文献4に開示された従来の技術によれば、絶縁シートは、固定子片のスロット内面のみを覆っているので、固定子片と巻線が接触する部分があり、絶縁距離が保てない、という問題がある。また、固定子片の形状に合わせて絶縁シートを形成するが、固定子片の軸方向端部では、絶縁シートの厚さを厚くしないと絶縁補強をすることができず絶縁性が悪い、という問題がある。
また、上記特許文献5に開示された従来の技術によれば、鍔部を糊代部を介してボビンボディ部に接着するとき、鍔部の接着位置がずれ易く、ボビンの寸法精度が低い、という問題がある。
本発明は、上記に鑑みてなされたものであって、固定子巻線の軸方向長さが短く、絶縁シートと巻線との間に隙間ができず、固定子コアと巻線の絶縁距離を保つことができ、絶縁シートの寸法精度が高い電動機の固定子を得ることを目的とする。
上述した課題を解決し、目的を達成するために、本発明は、ヨーク部、ティース部及び先端エッジ部を有する固定子コアと、前記ヨーク部の軸方向端部に配置される外フランジ部、前記先端エッジ部の軸方向端部に配置される内フランジ部及び前記ティース部の軸方向端部に配置され前記外フランジと内フランジとを接続する胴部を有し、前記外フランジ部内面、胴部側面及び内フランジ部内面の輪郭が、前記ヨーク部内面、ティース部側面及び先端エッジ部内面の輪郭と同一に形成され、前記胴部と外フランジ部の接続部及び前記胴部と内フランジ部の接続部にスリットが設けられたインシュレータと、一枚の絶縁シートを折畳むことにより立体的に形成され、ティース被覆部、胴被覆部、ヨーク又は先端エッジ被覆部、外フランジ又は内フランジ被覆部、ティース端被覆部及びスリット差込部を有する絶縁シートと、前記絶縁シート及びインシュレータが装着された固定子コアのティース部に巻装された巻線と、を備えることを特徴とする。
本発明によれば、固定子巻線の軸方向長さが短く、絶縁シートと巻線との間に隙間ができず、固定子コアと巻線の絶縁距離を保つことができ、絶縁シートの寸法精度が高い電動機の固定子が得られる、という効果を奏する。
図1は、本発明に係る電動機の固定子の実施の形態1を示す斜視図である。 図2は、実施の形態1の電動機の固定子のティース部の断面図である。 図3は、実施の形態1の電動機の固定子の分解斜視図である。 図4は、実施の形態1の絶縁シートの斜視図である。 図5−1は、絶縁シート製造の準備工程を示す図である。 図5−2は、絶縁シート製造の第1工程を示す図である。 図5−3は、絶縁シート製造の第2工程を示す図である。 図5−4は、絶縁シート製造の第3工程を示す図である。 図5−5は、絶縁シート製造の第4工程を示す図である。 図5−6は、絶縁シート製造の第5工程を示す図である。 図5−7は、絶縁シート製造の第6工程を示す図である。 図5−8は、絶縁シート製造の第7工程を示す図である。 図6−1は、実施の形態2の絶縁シートを示す斜視図である。 図6−2は、実施の形態2の絶縁シートの展開図である。 図7−1は、実施の形態3の絶縁シートを示す斜視図である。 図7−2は、実施の形態3の絶縁シートの展開図である。 図8−1は、実施の形態4の絶縁シートを示す斜視図である。 図8−2は、実施の形態4の絶縁シートの展開図である。 図9−1は、実施の形態5の絶縁シートを示す斜視図である。 図9−2は、実施の形態5の絶縁シートの展開図である。 図10−1は、実施の形態6の電動機の固定子を示す部分側面図である。 図10−2は、図10−1のA−A線に沿う部分断面斜視図である。 図11−1は、実施の形態7の電動機の固定子を示す部分側面図である。 図11−2は、実施の形態7の電動機の固定子の部分分解図である。 図12−1は、実施の形態8の電動機の固定子を示す部分側面図である。 図12−2は、実施の形態8の電動機の固定子の部分分解図である。
以下に、本発明にかかる電動機の固定子及び絶縁シートの製造方法の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。なお、この実施の形態によりこの発明が限定されるものではない。
実施の形態1.
図1は、本発明に係る電動機の固定子の実施の形態1を示す斜視図であり、図2は、実施の形態1の電動機の固定子のティース部の断面図であり、図3は、実施の形態1の電動機の固定子の分解斜視図であり、図4は、実施の形態1の絶縁シートの斜視図である。
図1〜図4に示すように、実施の形態1の固定子91は、珪素鋼板を積層して形成された固定子コア1と、固定子コア1を絶縁被覆する絶縁シート3と、固定子コア1の軸方向端部に装着されるインシュレータ2と、絶縁シート3及びインシュレータ2が装着された固定子コア1のティース部1aに巻装された巻線4と、を備えている。
固定子コア1は、分割コアであり、ヨーク部1bと、ティース部1aと、先端エッジ部1cとを有し、略T字型に形成され、巻線4の巻装後にヨーク部1b同士を接合して環状の固定子とされる。インシュレータ2は、ヨーク部1bの軸方向端部に配置される外フランジ部2bと、先端エッジ部1cの軸方向端部に配置される内フランジ部2cと、固定子コア1のティース部1aの軸方向端部に配置され外フランジ部2bと内フランジ部2cとを接続する胴部2aと、を有し、略T字型に形成されている。また、外フランジ部2b内面、胴部2a側面及び内フランジ部2c内面の輪郭は、ヨーク部1b内面、ティース部1a側面及び先端エッジ部1c内面の輪郭と同一に形成されている。また、胴部2aと外フランジ部2bの接続部の固定子コア1側には、スリット2dが設けられ、胴部2aと内フランジ部2cの接続部の固定子コア1側には、スリット2eが設けられている。
図4に示すように、絶縁シート3は、ティース被覆部3aと、ティース被覆部3aを軸方向両側へ延長した胴被覆部3bと、ティース被覆部3aと直交するヨーク又は先端エッジ被覆部3cと、ヨーク又はエッジ被覆部3cを軸方向両側へ延長した外フランジ又は内フランジ被覆部3dと、ティース被覆部3a及びヨーク又は先端エッジ被覆部3cと直交するティース端被覆部3eと、ティース端被覆部3e及び胴被覆部3bと直交するスリット差込部3fとを有し、1枚のシートを折紙のように折ることにより製造される。
図1及び図3に示すように、ティース部1aの一側のヨーク部1b側を被覆する絶縁シート3と、先端エッジ部1c側を被覆する絶縁シート3と、ティース部1aの他側のヨーク部1b側を被覆する絶縁シート3と、先端エッジ部1c側を被覆する絶縁シート3と、の4枚の絶縁シート3により、ティース部1a、外フランジ部2b内側の一部、胴部2aの側面の一部及び先端エッジ部1c内側の一部を全て絶縁被覆することができる。絶縁シート3は、1枚のシートを折紙のように折って製造されるので、ティース部1a端部近傍に、固定子コア1と巻線4との間を最短距離で結ぶ貫通孔が存在せず、十分な絶縁沿面距離を確保することができる。
また、インシュレータ2の外フランジ部2b内面、胴部2a側面及び内フランジ部2c内面の輪郭は、固定子コア1のヨーク部1b内面、ティース部1a側面及び先端エッジ部1c内面の輪郭と同一に形成され、これらを被覆する絶縁シート3は、厚さ50μ〜300μの高分子フィルムであるので、インシュレータ2と固定子コア1の境目及びインシュレータ2と絶縁シート3の境目には、段差は生じない。そのため、固定子コア1に対して巻線4を隙間なく巻装することができ、従来のものと比べ、同一出力では小型化、同一形状では出力アップすることができる。
次に、図5−1〜図5−8を参照して実施の形態1の絶縁シート3の製造方法について説明する。図5−1は、絶縁シート製造の準備工程を示す図であり、図5−2は、絶縁シート製造の第1工程を示す図であり、図5−3は、絶縁シート製造の第2工程を示す図であり、図5−4は、絶縁シート製造の第3工程を示す図であり、図5−5は、絶縁シート製造の第4工程を示す図であり、図5−6は、絶縁シート製造の第5工程を示す図であり、図5−7は、絶縁シート製造の第6工程を示す図であり、図5−8は、絶縁シート製造の第7工程を示す図である。
まず、図5−1に示すように、準備工程で、所定の長さL、幅Hの短冊状の絶縁シート3を準備する。絶縁シート3は、厚さ50μ〜300μのアラミド樹脂、PPS樹脂等の絶縁性、耐熱性、熱伝導性、精密成形性、弾性を有する高分子フィルムである。絶縁シート3には、短手方向の一側に、中央から長手方向端部に向かって、ティース被覆部3a、胴被覆部3b、胴被覆補強部3g及びティース端被覆部3eを形成する部分があり、短手方向の他側に、中央から長手方向端部に向かって、ヨーク又は先端エッジ被覆部3c、外フランジ又は内フランジ被覆部3d、フランジ被覆補強部3h、スリット差込部3fを形成する部分がある。図示しないが、図5−1の右方にも線対称に同様の部分がある。
図5−1及び図5−2に示すように、第1の工程で、絶縁シート3の長手方向端部の、ティース端被覆部3e、胴被覆補強部3g、スリット差込部3f及びフランジ被覆補強部3hを形成する部分を、第1の折り線3iに沿って折り、胴被覆部3b、ティース被覆部3a、外フランジ又は内フランジ被覆部3d及びヨーク又は先端エッジ被覆部3cの上に重ねる。次に、図5−2及び図5−3に示すように、第2の工程で、折畳まれた部分のうちティース端被覆部3e及びスリット差込部3fを形成する部分を、第2の折り線3jに沿って折り、フランジ被覆補強部3h及び胴被覆補強部3gの上に重ねる。なお、第1の工程と第2の工程の順序を逆にしてもよい。
次に、図5−3及び図5−4に示すように、第3の工程で、絶縁シート3の短手方向の一側の、ティース被覆部3a、胴被覆部3b、胴被覆補強部3g及びティース端被覆部3eを形成する部分を、第3の折り線3kに沿って180°折り、短手方向の他側の、ヨーク又は先端エッジ被覆部3c、外フランジ又は内フランジ被覆部3d、フランジ被覆補強部3h及びスリット差込部3fを形成する部分に重ねる。なお、第3の折り線3kに沿って折る角度を90°にしてもよい。
次に、図5−4及び図5−5に示すように、第4の工程で、第3の折り線3kと45°をなす第4の折り線3mに沿ってスリット差込部3f及びフランジ被覆補強部3hの右上部分を折り、三角形に折畳む。なお、第3の工程と第4の工程の順序を逆にしてもよい。次に、図5−5及び図5−6に示すように、第5の工程で、上記の第4の工程で第4の折り線3mに沿って折畳まれた部分を折返して元に戻す(この第5の工程は、行わなくてもよい。)。次に、図5−6及び図5−7に示すように、第6の工程で、ヨーク又は先端エッジ被覆部3cとティース被覆部3aとが直交するように、折畳まれているものを90°開く。なお、前記第3の工程で、第3の折り線3kに沿って折る角度を90°にした場合は、第6の工程は不要である。
次に、図5−7及び図5−8に示すように、第7の工程で、ティース端被覆部3eを図5−7の左上方向に引っ張り、スリット差込部3f及びティース端被覆部3eを、ティース端被覆部3eの第2の折り線3j回りに90°回転させる。この結果、フランジ被覆補強部3hは、第4の折り線3mに沿って三角形に折畳まれ、2重になってフランジ被覆部3dを補強し、胴被覆補強部3gは、胴被覆部3bに重ねられて胴被覆部3bを補強する。以上説明した第1の工程〜第7の工程により、図4に示す実施の形態1の立体的な絶縁シート3を製造することができる。なお、第1の工程〜第7の工程は、上記に一例を記載したように、適宜、順序を逆にしたり、省略してもよい。
実施の形態2.
図6−1は、実施の形態2の絶縁シートを示す斜視図であり、図6−2は、実施の形態2の絶縁シートの展開図である。図6−1及び図6−2に示すように、実施の形態2の絶縁シート23は、図4及び図5−8に示す実施の形態1の絶縁シート3に比べ、ヨーク又は先端エッジ被覆部3c、及び、外フランジ又は内フランジ被覆部3dの幅を狭くすると共に、外フランジ又は内フランジ被覆部3d、胴被覆部3b及びスリット差込部3fの軸方向長さを短くしている。幅の狭いヨーク又は先端エッジ被覆部3c及び外フランジ又は内フランジ被覆部3dは、夫々、幅の狭い先端エッジ部1c及び内フランジ部2cを被覆するのに用いられる。外フランジ又は内フランジ被覆部3d、胴被覆部3b及びスリット差込部3fの軸方向長さは、実施の形態1ほど長くする必要はなく、実施の形態2程度の長さが実際的である。
実施の形態3.
図7−1は、実施の形態3の絶縁シートを示す斜視図であり、図7−2は、実施の形態3の絶縁シートの展開図である。図7−1及び図7−2に示すように、実施の形態3の絶縁シート33は、図6−1及び図6−2に示す実施の形態2の絶縁シート23に比べ、ヨーク又は先端エッジ被覆部3cの幅を広くしている。ヨーク又は先端エッジ被覆部3cの幅を広くすれば、ティース部1aへの巻線4の巻装後に、ヨーク又は先端エッジ被覆部3cを折畳んで巻線4の上を覆い、隣合うティース部1aに巻装された巻線4同士を絶縁することができる。
実施の形態4.
図8−1は、実施の形態4の絶縁シートを示す斜視図であり、図8−2は、実施の形態4の絶縁シートの展開図である。図8−1及び図8−2に示すように、実施の形態4の絶縁シート43は、図6−1及び図6−2に示す実施の形態2の絶縁シート23に比べ、ヨーク又は先端エッジ被覆部3c、及び、外フランジ又は内フランジ被覆部3dの幅を広くしている。幅の広いヨーク又は先端エッジ被覆部3c及び外フランジ又は内フランジ被覆部3dは、夫々、幅の広いヨーク部1b及び外フランジ部2bを被覆するのに用いられる。
実施の形態5.
図9−1は、実施の形態5の絶縁シートを示す斜視図であり、図9−2は、実施の形態5の絶縁シートの展開図である。図9−1及び図9−2に示すように、実施の形態5の絶縁シート53は、ティース被覆部3a、胴被覆部3b及びティース端被覆部3eの幅(高さ)方向両側に、ヨーク又は先端エッジ被覆部3c、外フランジ又は内フランジ被覆部3d及びスリット差込部3fを形成している。
ティース被覆部3aの幅(高さ)は、固定子コア1のティース部1aの高さと同一になっている。ヨーク又は先端エッジ被覆部3c、外フランジ又は内フランジ被覆部3d及びスリット差込部3fの幅は、夫々被覆する固定子コア1のヨーク部1b及び先端エッジ部1cの幅寸法、インシュレータ2の外フランジ部2b及び内フランジ部2cの幅寸法、インシュレータ2のスリット2d、2eの深さ寸法に合わせて調節する。実施の形態5の絶縁シート53を用いれば、ティース部1aの一側のヨーク部1b側及び先端エッジ部1c側を被覆する絶縁シート53と、ティース部1aの他側のヨーク部1b側及び先端エッジ部1c側を被覆する絶縁シート53と、の2枚で固定子コア1を被覆することができる。
実施の形態6.
図10−1は、実施の形態6の電動機の固定子を示す部分側面図であり、図10−2は、図10−1のA−A線に沿う部分断面斜視図である。図10−1及び図10−2に示すように、実施の形態6の電動機の固定子96は、固定子コア1のヨーク部1b側を被覆する絶縁シート3のティース被覆部3aの幅方向縁部と、固定子コア1の先端エッジ部1c側を被覆する絶縁シート3のティース被覆部3aの幅方向縁部同士を重ね合わせ、圧着、溶着、接着等により接合され接合部3rを形成している。
図示はしないが、胴被覆部3b、胴被覆補強部3g及びティース端被覆部3eの幅方向縁部同士についても接合部3rを設けるのがよい。接合部3rは、十分な絶縁沿面距離が確保できる幅とする。また、圧着、溶着、接着による接合は、部分接合よりも全面接合とすれば、十分な絶縁沿面距離を確保することができる。また、絶縁シート3の厚さは、50μ〜300μと薄いので、接合部3rと1枚シート部との間に段差はできない。
実施の形態7.
図11−1は、実施の形態7の電動機の固定子を示す部分側面図であり、図11−2は、実施の形態7の電動機の固定子の部分分解図である。図11−1及び図11−2に示すように、実施の形態7の電動機の固定子97は、インシュレータ2の胴部2aの底面に凸部としての2つの円柱状突起2hを設け、絶縁シート3のティース端被覆部3eに2つの丸孔3nを設け、固定子コア1のティース部1a端部に凹部としての2つの丸穴1fを設け、円柱状突起2hを丸孔3nを通して丸穴1fに嵌合して固定している。
円柱状突起2hを丸穴1fに嵌合することにより、固定子コア1に対するインシュレータ2の位置決めが容易になると共に、絶縁シート3の位置ずれを防止することができ、固定子コア1と絶縁シート3との間に空間ギャップが生じにくくなり、絶縁沿面距離の減少を防ぐことができる。
実施の形態8.
図12−1は、実施の形態8の電動機の固定子を示す部分側面図であり、図12−2は、実施の形態8の電動機の固定子の部分分解図である。図12−1及び図12−2に示すように、実施の形態8の電動機の固定子98は、インシュレータ2の胴部2aの底面に凸部としての板状突起2iを設け、絶縁シート3のティース端被覆部3eにスリット3pを設け、固定子コア1のティース部1a端部に凹部としての長穴1gを設け、板状突起2iをスリット3pを通して長穴1gに嵌合して固定している。
板状突起2iを長穴1gに嵌合することにより、固定子コア1に対するインシュレータ2の位置決めが容易になると共に、絶縁シート3の位置ずれを防止することができ、固定子コア1と絶縁シート3との間に空間ギャップが生じにくくなり、絶縁沿面距離の減少を防ぐことができる。
1 固定子コア
1a ティース部
1b ヨーク部
1c 先端エッジ部
1f 丸孔
1g 長穴
2 インシュレータ
2a 胴部
2b 外フランジ部
2c 内フランジ部
2d、2e スリット
2h 円柱状突起
2i 板状突起
3、23、33、43、53 絶縁シート
3a ティース被覆部
3b 胴被覆部
3c ヨーク又は先端エッジ被覆部
3d 外フランジ又は内フランジ被覆部
3e ティース端被覆部
3f スリット差込部
3g 胴被覆補強部
3h フランジ被覆補強部
3i 第1の折り線
3j 第2の折り線
3k 第3の折り線
3m 第4の折り線
3n 丸孔
3p スリット
3r 接合部
4 巻線
91、96、97、98 電動機の固定子

Claims (7)

  1. ヨーク部、ティース部及び先端エッジ部を有する固定子コアと、
    前記ヨーク部の軸方向端部に配置される外フランジ部、前記先端エッジ部の軸方向端部に配置される内フランジ部及び前記ティース部の軸方向端部に配置され前記外フランジと内フランジとを接続する胴部を有し、前記外フランジ部内面、胴部側面及び内フランジ部内面の輪郭が、前記ヨーク部内面、ティース部側面及び先端エッジ部内面の輪郭と同一に形成され、前記胴部と外フランジ部の接続部及び前記胴部と内フランジ部の接続部にスリットが設けられたインシュレータと、
    一枚の絶縁シートを折畳むことにより立体的に形成され、ティース被覆部、胴被覆部、ヨーク又は先端エッジ被覆部、外フランジ又は内フランジ被覆部、ティース端被覆部及びスリット差込部を有する絶縁シートと、
    前記絶縁シート及びインシュレータが装着された固定子コアのティース部に巻装された巻線と、
    を備えることを特徴とする電動機の固定子。
  2. 前記絶縁シートは、前記ティース部の一側のヨーク部側を被覆するものと、先端エッジ部側を被覆するものと、前記ティース部の他側のヨーク部側を被覆するものと、先端エッジ部側を被覆するものと、の4枚を用いることを特徴とする請求項1に記載の電動機の固定子。
  3. 前記ヨーク部側を被覆する絶縁シートのティース被覆部の縁部と、前記先端エッジ部側を被覆する絶縁シートのティース被覆部の縁部とは、重ね合わされ、圧着、溶着又は接着により接合されていることを特徴とする請求項2に記載の電動機の固定子。
  4. 前記絶縁シートは、前記ティース部の一側のヨーク部側及び先端エッジ部側を被覆するものと、前記ティース部の他側のヨーク部側及び先端エッジ部側を被覆するものと、の2枚を用いることを特徴とする請求項1に記載の電動機の固定子。
  5. 前記インシュレータの胴部の底面に凸部を設け、前記固定子コアのティース部の軸方向端部に凹部を設け、前記凸部と凹部を嵌合させて前記インシュレータを前記固定子コアに装着したことを特徴とする請求項1〜4のいずれか1つに記載の電動機の固定子。
  6. 短冊状の絶縁シートの長手方向端部の、ティース端被覆部、フランジ被覆補強部、スリット差込部及び胴被覆補強部を形成する部分を、第1の折り線に沿って折り、胴被覆部、ティース被覆部、外フランジ又は内フランジ被覆部及びヨーク又は先端エッジ被覆部を形成する部分に重ねる第1の工程と、
    前記折畳まれた部分のうち前記ティース端被覆部及びスリット差込部を形成する部分を、第2の折り線に沿って折り、前記胴被覆補強部及びフランジ被覆補強部を形成する部分に重ねる第2の工程と、
    前記絶縁シートの短手方向一側の、前記ティース端被覆部、胴被覆補強部、胴被覆部及びティース被覆部を形成する部分を、第3の折り線に沿って折り、短手方向他側の、前記スリット差込部、フランジ被覆補強部、外フランジ又は内フランジ被覆部及びヨーク又は先端エッジ被覆部を形成する部分に重ねる第3の工程と、
    前記第3の折り線と45°をなす第4の折り線に沿って、前記スリット差込部及びフランジ被覆補強部を折り、三角形に折畳む第4の工程と、
    前記第3の工程で折った前記ティース端被覆部、胴被覆部、胴被覆補強部及びティース被覆部を形成する部分を、90°開く第5の工程と、
    前記スリット差込部及びティース端被覆部を形成する部分を、前記第2の折り線の時計回りに90°回動させる第6の工程と、
    を含むことを特徴とする絶縁シートの製造方法。
  7. 短冊状の絶縁シートの長手方向端部の、ティース端被覆部、フランジ被覆補強部、スリット差込部及び胴被覆補強部を形成する部分を、第1の折り線に沿って折り、胴被覆部、ティース被覆部、外フランジ又は内フランジ被覆部及びヨーク又は先端エッジ被覆部を形成する部分に重ねる工程と、
    前記ティース端被覆部及びスリット差込部を形成する部分を、第2の折り線に沿って折り、前記胴被覆補強部及びフランジ被覆補強部を形成する部分に重ねる工程と、
    前記絶縁シートの短手方向一側の、前記ティース端被覆部、胴被覆補強部、胴被覆部及びティース被覆部を形成する部分を、第3の折り線に沿って折り、短手方向他側の、前記スリット差込部、フランジ被覆補強部、外フランジ又は内フランジ被覆部及びヨーク又は先端エッジ被覆部を形成する部分と90°を成すようにする工程と、
    前記第3の折り線と45°をなす第4の折り線に沿って、前記スリット差込部及びフランジ被覆補強部を折り、三角形に折畳む工程と、
    前記スリット差込部及びティース端被覆部を形成する部分を、前記第2の折り線回りに90°回動させる工程と、
    を含むことを特徴とする絶縁シートの製造方法。
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