JP5520978B2 - 駆動装置 - Google Patents

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Description

本発明は、例えばモーターの出力軸のような回転部材と、この回転部材に圧入されるギア部材とを備えた駆動装置に関する。
複写機、プリンタ、ファクシミリ或いはこれらの複合機等の画像形成装置には、様々な回転体が存在する。この回転体としては、感光体ドラム、現像ローラー、定着ローラー、シート搬送ローラー等を例示することができる。これら回転体には、モーター等の駆動源が発生する駆動力が、減速ギアやアイドルギア等の駆動伝達機構を介して伝達され、回転駆動される。
特許文献1に示されている通り、前記駆動伝達機構は、モーターの出力軸に直結されているモーターギアと、回転体の回転軸に直結されている被駆動ギアとを一般的に含む。前記モーターギアは、前記モーターの出力軸に挿入される内周面と、ギア歯が形成される外周面とを有する円筒型の部材からなる。前記モーターギアの内周面の内径は、前記モーターの出力軸の外径よりも僅かに小さく設定される。前記モーターギアが前記出力軸に圧入されることによって、前記モーターギアが前記出力軸上に固定されることになる。
特開平4−323663号公報
しかしながら、外周面にギア歯を有するモーターギアを前記出力軸に圧入した場合、当該モーターギアは僅かではあるが径方向に拡張されることになる。この拡張によって、モーターギアの真円度に狂いが生じ、外周面のギア歯形状に崩れが生じることがある。このようなギア歯形状の崩れは駆動伝達機構の振動発生原因となり、例えば画像形成装置においては画像品質の悪化をもたらすことになり得る。
本発明の目的は、モーターの出力軸のような回転部材にギア部材が圧入される構造を備える駆動装置において、前記圧入が行われても、ギア歯形状に影響を与えないようにすることにある。
本発明の一局面に係る駆動装置は、軸周りに回転する円柱型の回転部材と、前記回転部材に対応した円柱型の空間を形成する内周面と、ギア歯が形成される外周面とを有し、前記回転部材に装着される円筒型のギア部材と、を備え、前記外周面は、前記ギア部材の回転軸方向に、ギア歯が形成される歯切り領域と、ギア歯が形成されない非歯切り領域とを備え、前記内周面は、前記ギア部材の回転軸方向に、前記歯切り領域に対応した第1領域と、前記非歯切り領域に対応した第2領域とを備え、前記第2領域は前記回転部材に圧入される内径を、前記第1領域は前記回転部材に非圧入状態で密に挿入される内径をそれぞれ有し、前記回転部材は、前記ギア部材が挿入される側の端部に平坦な先端面を有し、前記ギア部材は第1端面と第2端面とを有し、前記第2端面は前記回転部材に挿入される側の端部に配置される面であり、前記第1端面は前記第2端面とは反対の端部に配置される平坦な面であり、前記先端面と前記第1端面とは、前記回転部材に前記ギア部材が正規に挿入された状態において面一であると共に、前記第2端面は、前記正規に挿入された状態において他の面と当接しない
この構成によれば、ギア部材の内周面のうち、前記回転部材に圧入される領域となるのは前記第2領域である。この第2領域は、ギア歯が形成されない非歯切り領域に対応した領域である。従って、前記圧入に伴い当該第2領域の部分が拡径されても、ギア歯には何ら影響を与えない。一方、ギア部材の内周面のうち、ギア歯が形成される歯切り領域に対応した前記第1領域は、前記回転部材に非圧入状態で密に挿入される内径を有する。このため、当該第1領域においてギア部材に拡径が生じることはなく、他方で、ガタが発生することはない。また、前記平坦な先端面と前記第1端面とが面一となるように前記挿入を行えば、前記回転部材に前記ギア部材が正規に挿入されたことになる。つまり、前記面一の確認によって、前記回転部材の正常な挿入の確認が行える。従って、前記回転部材の前記ギア部材への挿入バラツキを防止できる。
上記構成において、前記非歯切り領域は、前記ギア部材の前記回転部材への挿入方向先端側及び後端側に配置され、前記歯切り領域は、前記先端側及び後端側の非歯切り領域の間に配置されていることが望ましい。
この構成によれば、圧入される前記第2領域が、前記ギア部材の前記回転部材への挿入方向先端側及び後端側に配置されることになる。従って、前記ギア部材の前記回転部材からの抜け止め力を高めることができる。
本発明の他の局面に係る駆動装置は、軸周りに回転する円柱型の回転部材と、前記回転部材に対応した円柱型の空間を形成する内周面と、ギア歯が形成される外周面とを有し、前記回転部材に装着される円筒型のギア部材と、を備え、前記外周面は、前記ギア部材の回転軸方向に、ギア歯が形成される歯切り領域と、ギア歯が形成されない非歯切り領域とを備え、前記内周面は、前記ギア部材の回転軸方向に、前記歯切り領域に対応した第1領域と、前記非歯切り領域に対応した第2領域とを備え、前記第2領域は前記回転部材に圧入される内径を、前記第1領域は前記回転部材に非圧入状態で密に挿入される内径をそれぞれ有し、前記回転部材は、前記ギア部材が挿入される側の端部に第1平坦面を有し、前記ギア部材は、前記回転部材に挿入される側の端部とは反対の端部に第2平坦面を有し、前記歯切り領域は、前記ギア部材の前記回転部材への挿入方向先端側に配置され、前記非歯切り領域は、前記挿入方向の後端側のみに配置されており前記第1平坦面と前記第2平坦面とは、前記回転部材に前記ギア部材が正規に挿入された状態において面一である
この構成によれば、圧入される前記第2領域が、前記ギア部材の前記挿入方向後端側に配置されることになる。このため、圧入用の負荷を要するのは、前記ギア部材の前記回転部材への挿入作業の最終段階のみであり、前記負荷期間を最小にすることができる。
上記構成において、前記非歯切り領域は円周面であり、該円周面の直径は、前記歯切り領域の歯底円の直径よりも小さいことが望ましい。
この構成によれば、前記非歯切り領域は前記歯切り領域の歯底円よりも径方向で外方に突出しないので、当該ギア部材に対する他のギア部材の歯合形態の自由度を高めることができる。
上記構成において、回転力を発生するモーターをさらに備え、前記回転部材は、前記モーターの出力軸であることが望ましい。この構成によれば、モーターの出力軸に圧入されるギア部材のギア歯に崩れが生じることを防止できる。
上記構成において、前記非歯切り領域に対応した前記内周面の前記第2領域に環状の第1係合部が形成され、前記回転部材の周面に前記第1係合部と係合する環状の第2係合部が形成されていることが望ましい。
この構成によれば、第1係合部と第2係合部との係合によって、前記ギア部材の前記回転部材からの抜け止めを確実に図ることができる。
上記構成において、前記ギア歯がはす歯ギアであり、前記はす歯ギアのねじれ方向及び
前記回転部材の回転方向が、前記ギア部材が前記回転部材に対して軸方向の抜け止めになるように作用するスラスト力が発生する方向に選ばれていることが望ましい。
この構成によれば、特段の形状的工夫を施すことなく、前記ギア部材の回転時に発生するスラスト力を利用して、前記ギア部材の前記回転部材からの抜け止めを図ることができる。
本発明に係る駆動装置によれば、モーターの出力軸のような回転部材にギア部材が圧入される構造を備える駆動装置において、前記圧入が行われても、ギア歯形状が損なわれることがない。従って、噛み合い振動等が発生しない駆動装置を提供できる。
本発明の実施形態に係る駆動装置の外観斜視図である。 前記駆動装置の使用形態の一例を示す概略図である。 前記駆動装置に備えられているギア部材の斜視図である。 前記ギア部材の断面図である。 前記駆動装置の断面図である。 図5の要部拡大断面図である。 第1変形実施形態に係る駆動装置の要部拡大断面図である。 第2変形実施形態に係る駆動装置の断面図である。 第3変形実施形態に係る駆動装置の上面図である。
以下、本発明に係る実施形態について、図面を参照しながら説明する。図1は、本発明の一実施形態に係る駆動装置Sの外観斜視図である。駆動装置Sは、回転力を発生するモーター1と、このモーター1によって駆動されるギア部材2とを含む。
モーター1は、回転子と固定子とを備え、パルス電力を与えられることによって動作するステッピングモーターである。円柱状のモーター本体の一端面11からは、前記回転子と一体の出力軸12(回転部材)が突出している。また、前記モーター本体の他端面には、固定子巻線にパルス電力を供給するための端子13が備えられている。端子13にパルス電力が与えられると、出力軸12はその軸回りに回転する。なお、モーター1は、ステッピングモーター以外の他のモーター、例えばDCモーター等であっても良い。
ギア部材2は、出力軸12に直結され、平歯車のギア歯21を有している。ギア部材2は、モーター1の出力軸12に挿入(圧入)される内周面と、ギア歯21が形成される外周面とを有する円筒型の部材である。図1は、出力軸12にギア部材2が正規の位置に挿入されている状態を示している。なお、出力軸12は金属製の部材であるが、ギア部材2は樹脂成型品からなる。ギア部材2には、駆動対象となる他の平歯車が歯合される。
図2は、駆動装置Sの使用形態の一例を示す概略図である。ここでは、ギア部材2によって減速ギア3及び被駆動ギア4のギア列が駆動される例を示している。減速ギア3は回転軸31の軸回りにフリー回転するギアであり、その周面にギア部材2のギア歯21と噛み合うギア歯を有する。被駆動ギア4は、駆動対象の回転体(図略)の回転軸41に一体的に取り付けられたギアであり、減速ギア3と歯合されている。例えば駆動装置Sを画像形成装置に適用する場合、前記回転体は、感光体ドラム、現像ローラー、定着ローラー、シート搬送ローラー等である。モーター1が駆動されると出力軸12及びギア部材2が回転し、その回転力は減速ギア3及び被駆動ギア4を介して回転軸41に伝達され、前記回転体が回転駆動される。
続いて、ギア部材2の詳細構造について説明する。図3は、ギア部材2の斜視図、図4は、ギア部材2の中心軸Z(ギア部材の回転軸)に沿った断面図である。ギア部材2は、中心軸Zと同軸であって出力軸12に対応した円柱型の貫通孔22H(円柱型の空間)を備える円筒状の部材である。すなわち、ギア部材2は、貫通孔22Hを形成する筒状の内周面22と、外周側に位置する外周面23とを備えている。ギア部材2は、モーター1の出力軸12に貫通孔22Hが挿入(圧入)されることによって、出力軸12に装着される。なお、図3及び図4に示す矢印Aの方向が、ギア部材2が出力軸12に挿入される際の方向(以下、挿入方向A)である。
外周面23は、ギア部材2の中心軸Zが延びる方向に、ギア歯21が形成されている歯切り領域23Aと、ギア歯21が形成されない非歯切り領域23Bとを備えている。非歯切り領域23Bは、ギア部材2における挿入方向Aの後端側の端部(回転部材に挿入される側の端部とは反対側の端部)に位置する第1端面221(第2平坦面)の側に、歯切り領域23Aは、ギア部材2における挿入方向Aの先端側に位置する第2端面222の側にそれぞれ配置されている。第1端面221及び第2端面222は、いずれも中心軸Zに対して垂直な平坦面である。なお、内周面22における第2端面222の近傍部分は、出力軸12への挿入を容易とするために、内径が拡径するテーパ面223とされている。
歯切り領域23Aには、中心軸Zと平行に延びる複数のギア歯21が、外周面23の周方向に一定ピッチで形成されている。非歯切り領域23Bは、単純な円周面からなる。非歯切り領域23Bの半径r1(直径)は、歯切り領域23Aの歯底円231の半径r2(直径)よりも小さく設定されている。r1<r2とすることで、非歯切り領域23Bは歯切り領域23Aの歯底円231よりも径方向で外方に突出しないため、ギア部材2に対する他のギア部材の歯合形態の自由度、或いは組み付けの際の自由度を高めることができる。
歯切り領域23Aと非歯切り領域23Bとの中心軸Z方向における長さ比には特に限定はないが、例えば4:1〜5:1程度の範囲から選ばれる長さ比とすることができる。歯切り領域23Aが短すぎると、他のギア部材との歯合形態が制限されるので好ましくなく、一方、非歯切り領域23Bが短すぎると、後述する圧入領域が短くなって出力軸12に対するギア部材2の保持力が弱くなる傾向が出るので好ましくない。
図4を参照して、内周面22は、中心軸Zが延びる方向に、歯切り領域23Aに対応した第1領域R1と、非歯切り領域23Bに対応した第2領域R2とを備えている。第1領域R1と第2領域R2とは、内径が異なっている。すなわち、第1領域R1は、モーター1の出力軸12に非圧入状態で密に挿入される第1内径d1を、第2領域R2は、出力軸12に圧入される第2内径d2を、それぞれ有している。第1内径d1は、出力軸12の外径と同一若しくは僅かに大きい長さ(長さ比で+0.0〜+0.3%程度)に設定される。一方、第2内径d2は出力軸12の外径よりも僅かに短い長さ(長さ比で−0.3%〜−0.6%程度)に設定される。
図5は、モーター1の出力軸12にギア部材2が装着された状態の、前記中心軸Zに沿った断面図、図6は、図5の要部拡大断面図である。ギア部材2が出力軸12に挿入された場合、ギア部材2の第2領域R2に対応する内周面22Bは、上述の第2内径d2を有しているので、出力軸12に圧入される。つまり、内周面22Bは出力軸12の外周面12Bに圧接されて固定部となる。一方、第1領域R1に対応する内周面22Aは、上述の第1内径d1を有しているので、圧入状態とはならないが、出力軸12に対してガタ(有意な隙間)が生じない状態で、出力軸12の外周面12Aと接触乃至は近接する。
このように、ギア部材2の内周面22のうち、出力軸12に圧入される領域となるのは第2領域R2に対応する内周面22Bだけである。この第2領域R2は、ギア歯21が形成されない非歯切り領域23Bに対応した領域である。出力軸12へのギア部材2の装着に伴い、前記圧入によって当該第2領域R2においてギア部材2が部分的に拡径されるものの、第1領域R1については前記拡径が発生しない。従って、第1領域R1に対応する歯切り領域23Aに形成されているギア歯21には何ら影響を与えない。つまり、ギア歯21の形状が、前記拡径によって崩されるような事象は生じない。
出力軸12へギア部材2を装着するに際しては、押圧片を備えた専用の治具が用いられる。作業者は、出力軸12の先端面121(ギア部材が挿入される側の端部)にギア部材2の第2端面222を対峙させ、テーパ面223を先端面121に添わせる。そして、第1端面221側に前記治具の押圧片を配置し、挿入方向Aに押圧力を与える。これにより、ギア部材2の内周面22(貫通孔22H)が、出力軸12に挿入(圧入)されてゆく。作業者は、ギア部材2が出力軸12の正規位置まで挿入されたならば、前記押圧片の動作を停止させる。
本実施形態では、出力軸12の先端面121が中心軸Zに対して垂直な平坦面(第1平坦面)とされている。そして、前記正規位置が、この先端面121とギア部材2の第1端面221とが面一となる位置に設定されている。従って、作業者は、ギア部材2を挿入方向Aに挿入しながら先端面121と第1端面221とが面一となる状態に至っているか否かを確認する。前記面一を確認することで、出力軸12へのギア部材2の正常な挿入の確認が行える。これにより、ギア部材2の挿入バラツキを、簡単且つ確実に防止できる。
本実施形態では、歯切り領域23Aは、ギア部材2の挿入方向Aの先端側に配置され、非歯切り領域23Bは、挿入方向Aの後端側に配置されている。このため、圧入される第2領域R2が、ギア部材2の挿入方向Aの後端側に配置されることになる。従って、圧入用の負荷を要するのは、ギア部材2の出力軸12への挿入作業の最終段階のみであり、前記治具の押圧片の負荷期間を最小にすることができる。このことは、ギア部材2の挿入作業性を良好にする。
本実施形態に係る駆動装置Sによれば、モーターの出力軸12にギア部材2が圧入される構造を備える駆動装置Sにおいて、前記圧入が行われても、ギア歯21の形状が損なわれることがない。従って、例えば図2に示すような形態で他のギア3、4に動力を伝達する場合において、噛み合い振動等が発生しないようにすることができる。
以上、本発明の一実施形態につき詳細に説明したが、本発明はこれに限定されるものではない。本発明は、例えば以下のような変形実施形態を取ることができる。
(1)図7は、第1変形実施形態に係るギア部材2A及び出力軸120の要部拡大断面図である。ギア部材2Aの非歯切り領域23Bに対応した内周面22の第2領域R2に、環状の凸条224(第1係合部)が突設されている。一方、出力軸120の周面には、凸条224に篏合(係合)する環状の凹溝122(第2係合部)が形成されている。凸条224は、ギア部材2が出力軸120に正規の位置まで挿入されたときに、凹溝122に篏合する。つまり、出力軸120の先端面121とギア部材2Aの第1端面221とが面一となる状態において、凸条224と凹溝122とが篏合する。
この第1変形実施形態によれば、凸条224と凹溝122との篏合によって、ギア部材2Aの出力軸120からの抜け止めを図ることができる。また、ギア部材2Aが出力軸120の正規の位置まで挿入されたとき、凸条224と凹溝122とが篏合することによってクリック感が生じる。従って、作業者は、前記クリック感によってギア部材2Aの正規
挿入を認識することができる。
(2)図8は、第2変形実施形態に係るギア部材2Bの断面図である。ギア部材2Bは、2つの非歯切り領域23B1及び23B2が、ギア部材2Bの挿入方向Aの先端側及び後端側に配置されている。歯切り領域23Aは、先端側及び後端側の非歯切り領域23B1及び23B2の間に配置されている。上記実施形態と同様に、歯切り領域23Aに対応した第1領域R1は、モーター1の出力軸12に非圧入状態で密に挿入される内径を有する一方、先端側及び後端側の非歯切り領域23B1、23B2に対応した2つの第2領域R2は、出力軸12に圧入される内径を有している。2つの第2領域R2に対応する内周面22B1、22B2は、出力軸12に圧入され、その外周面12B1、12B2に圧接されて固定部となる。一方、第1領域R1に対応する内周面22Aは、圧入状態とはならないが、出力軸12に対してガタが生じない状態で、出力軸12の外周面12Aと接触乃至は近接する。
第2変形実施形態によれば、圧入される第2領域R2が、挿入方向Aの先端側及び後端側に配置されることになる。従って、ギア部材2Bの出力軸12からの抜け止めを安定的に図ることができる。
(3)図9は、第3変形実施形態に係る駆動装置の上面図である。第3変形実施形態のギア部材2Cは、歯切り領域にはす歯のギア歯21Aを備えている。ギア部材2Cに噛み合う減速ギア3Aも、はす歯のギア歯32を備えている。そして、はす歯のギア歯21A、32のねじれ方向及び出力軸12の回転方向が、ギア部材2Cが出力軸12に対して軸方向の抜け止めになるように作用するスラスト力Thが発生する方向に選ばれている。
詳しくは、ギア部材2Cのはす歯のギア歯21Aの捻れ方向は左方向である。一方、減速ギア3Aのギア歯32の捻れ方向は右方向である。また、図9に矢印で示すように、ギア部材2Cには、出力軸12の軸回りに反時計方向C1に回転する回転力がモーター1から与えられる。モーター1が駆動され、ギア部材2Cが反時計方向C1に回転すると、これと噛み合っている減速ギア3Aは、時計方向C2に従動回転することになる。このような、はす歯の捻れ方向及び回転方向の条件では、減速ギア3Aには、モーター1に近づく方向(図9の上から下へ向かう方向)に作用するスラスト力Thが生じる。このスラスト力Thは、ギア部材2Cが出力軸12に対して軸方向の抜け止めになるように作用することになる。
第3変形実施形態によれば、図7に例示したような特段の形状的工夫を施すことなく、ギア部材2Cの回転時に発生するスラスト力Thを利用して、ギア部材2Cの出力軸12からの抜け止めを図ることができる。
1 モーター
12 出力軸(回転部材)
121 先端面(第1平坦面)
122 凹溝(第2係合部)
2、2A、2B、2C ギア部材
21 ギア歯
22 内周面
22H 貫通孔
23 外周面
23A 歯切り領域
23B 非歯切り領域
221 第1端面(第2平坦面)
222 端面
223 テーパ面
224 凸条(第1係合部)
231 歯底円
3 減速ギア
4 被駆動ギア
R1 第1領域
R2 第2領域

Claims (7)

  1. 軸周りに回転する円柱型の回転部材と、
    前記回転部材に対応した円柱型の空間を形成する内周面と、ギア歯が形成される外周面とを有し、前記回転部材に装着される円筒型のギア部材と、を備え、
    前記外周面は、前記ギア部材の回転軸方向に、ギア歯が形成される歯切り領域と、ギア歯が形成されない非歯切り領域とを備え、
    前記内周面は、前記ギア部材の回転軸方向に、前記歯切り領域に対応した第1領域と、前記非歯切り領域に対応した第2領域とを備え、前記第2領域は前記回転部材に圧入される内径を、前記第1領域は前記回転部材に非圧入状態で密に挿入される内径をそれぞれ有し、
    前記回転部材は、前記ギア部材が挿入される側の端部に平坦な先端面を有し、
    前記ギア部材は第1端面と第2端面とを有し、前記第2端面は前記回転部材に挿入される側の端部に配置される面であり、前記第1端面は前記第2端面とは反対の端部に配置される平坦な面であり
    前記先端面と前記第1端面とは、前記回転部材に前記ギア部材が正規に挿入された状態において面一であると共に、前記第2端面は、前記正規に挿入された状態において他の面と当接しない、駆動装置。
  2. 請求項1に記載の駆動装置において、
    前記非歯切り領域は、前記ギア部材の前記回転部材への挿入方向先端側及び後端側に配置され、前記歯切り領域は、前記先端側及び後端側の非歯切り領域の間に配置されている、駆動装置。
  3. 軸周りに回転する円柱型の回転部材と、
    前記回転部材に対応した円柱型の空間を形成する内周面と、ギア歯が形成される外周面とを有し、前記回転部材に装着される円筒型のギア部材と、を備え、
    前記外周面は、前記ギア部材の回転軸方向に、ギア歯が形成される歯切り領域と、ギア歯が形成されない非歯切り領域とを備え、
    前記内周面は、前記ギア部材の回転軸方向に、前記歯切り領域に対応した第1領域と、前記非歯切り領域に対応した第2領域とを備え、前記第2領域は前記回転部材に圧入される内径を、前記第1領域は前記回転部材に非圧入状態で密に挿入される内径をそれぞれ有し、
    前記回転部材は、前記ギア部材が挿入される側の端部に第1平坦面を有し、
    前記ギア部材は、前記回転部材に挿入される側の端部とは反対の端部に第2平坦面を有し、
    前記歯切り領域は、前記ギア部材の前記回転部材への挿入方向先端側に配置され、前記非歯切り領域は、前記挿入方向の後端側のみに配置されており
    前記第1平坦面と前記第2平坦面とは、前記回転部材に前記ギア部材が正規に挿入された状態において面一である、駆動装置。
  4. 請求項1〜3のいずれか1項に記載の駆動装置において、
    前記非歯切り領域は円周面であり、該円周面の直径は、前記歯切り領域の歯底円の直径よりも小さい、駆動装置。
  5. 請求項1〜4のいずれか1項に記載の駆動装置において、
    回転力を発生するモーターをさらに備え、
    前記回転部材は、前記モーターの出力軸である、駆動装置。
  6. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の駆動装置において、
    前記非歯切り領域に対応した前記内周面の前記第2領域に環状の第1係合部が形成され、前記回転部材の周面に前記第1係合部と係合する環状の第2係合部が形成されている、駆動装置。
  7. 請求項1〜5のいずれか1項に記載の駆動装置において、
    前記ギア歯がはす歯ギアであり、
    前記はす歯ギアのねじれ方向及び前記回転部材の回転方向が、前記ギア部材が前記回転部材に対して軸方向の抜け止めになるように作用するスラスト力が発生する方向に選ばれている、駆動装置。
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