JP2000283264A - 歯車および歯車装置 - Google Patents

歯車および歯車装置

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JP2000283264A
JP2000283264A JP2000016593A JP2000016593A JP2000283264A JP 2000283264 A JP2000283264 A JP 2000283264A JP 2000016593 A JP2000016593 A JP 2000016593A JP 2000016593 A JP2000016593 A JP 2000016593A JP 2000283264 A JP2000283264 A JP 2000283264A
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Eiji Kumai
英司 熊井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心を生じることなくローレット加工された
回転軸の先端に圧入でき,かつ,回転軸との間の締結力
に優れる樹脂製の歯車および歯車装置を提供する。 【解決手段】 樹脂製のモータ・ピニオン1は,各々歯
車の回転軸線と同軸的に形成されるローレット受入部1
1と基軸受入部13とを備える圧入孔7を備えている。
ローレット受入部11は,圧入孔へのモータ出力軸3の
圧入開始端側と反対側に位置し,かつ,ローレット形成
部2の外径寸法とほぼ同じ大きさの内径寸法と,モータ
出力軸3の回転方向でローレット形成部2と係合する係
合手段とを有する。また,基軸受入部13は,ローレッ
ト形成部2の軸線方向長さより大きな軸線方向長さを有
し,歯9が基軸受入部13の外側に位置している。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,歯車および歯車装
置に関し,例えば,プリンタのキャリッジ駆動用モータ
の出力軸に取り付けられるモータ・ピニオンおよびモー
タ・ピニオン装置に適用される。
【0002】
【従来の技術】歯車の一種に,プリンタのキャリッジ駆
動用モータの出力軸に取り付けられるモータ・ピニオン
がある。このモータ・ピニオンは,モータ出力軸への圧
入の信頼性が高いことからほとんどが焼結金属でできて
いた。しかし,焼結金属製のピニオンでは,噛み合う相
手側の樹脂製歯車の摩耗量が大きく,樹脂製歯車の寿命
を短くしてしまうという問題点があった。また,焼結金
属製ピニオンは噛み合い騒音が大きく,JGMA1級程
度までの噛み合い精度しか得られないという欠点もあっ
た。
【0003】さらに,焼結金属製ピニオンを使用する場
合,例えば紙送りモータ駆動歯車では紙送り精度の寄与
率が高いため,歯車の形状精度を維持すべく,樹脂製の
中間歯車を使用して2段減速輪列を採用していた。しか
し,2段減速輪列では,噛み合い騒音が大きく,部品点
数が多くなるという欠点があった。
【0004】そこで,最近では,焼結金属製ピニオンに
代えて樹脂製ピニオンを採用する動きがある。そして,
樹脂製ピニオンを採用する場合には,モータ出力軸にロ
ーレットを形成することにより,ピニオンとモータ出力
軸との回転方向における締結力(以下,単に「締結力」
という。)を増加させ,モータ出力軸がピニオンに対し
て相対回転(たとえば空回り)しないようにしている。
【0005】ここで,ローレット加工は,その精度が低
いので,ローレット加工したモータ出力軸に樹脂製ピニ
オンを圧入すると,ピニオン内周面での膨張具合が不均
一になるために,ピニオンがモータ出力軸と偏心した状
態で締結されてしまうという問題が生じていた。
【0006】したがって,ローレット加工されたモータ
出力軸と偏心しないように取り付け可能な樹脂製ピニオ
ンが開発されてきた。この樹脂製ピニオンは,モータ出
力軸のうちローレット加工が施された先端部分が圧入さ
れるローレット受入部と,モータ出力軸のうちローレッ
ト加工が施されていない基軸部分が圧入される基軸受入
部とを有するとともに,基軸受入部の外側にピニオンの
歯を備えている。基軸部分はローレット加工されていな
いので,その軸心(すなわちモータ出力軸の軸心)は,
基軸受入部の軸心と高い精度で一致させることができ
る。そして,歯はこの基軸受入部の外側に位置している
ので,たとえローレット受入部が,ローレット加工され
た先端部分と偏心した状態で嵌合していても,歯は,そ
の偏心の影響を受けず,モータ出力軸(基軸部分)と偏
心することなく該モータ出力軸に取り付けられることと
なる。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし,このような従
来の樹脂製ピニオンのローレット受入部の内面は,基軸
受入部の内面と同様に,滑らかな円筒面として形成され
ていた。このため,ローレット受入部には,ローレット
加工された先端部分が圧入されるとはいえ,この先端部
分のローレットがローレット受入部と十分に係合せず,
したがって,モータ出力軸とピニオンとの間に,十分な
締結力が確保されない場合があった。十分な締結力が確
保されない場合には,モータ出力軸のトルクが大きくな
ると,モータ出力軸がピニオンに対して相対回転(たと
えば空回り)するという事態を生ずる。
【0008】本発明は,このような背景に鑑みなされた
もので,偏心を生じることなくローレット加工された回
転軸の先端に圧入でき,かつ,回転軸との間の締結力に
優れる樹脂製の歯車および歯車装置を提供することを目
的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め,本願請求項1に記載の発明に係る歯車は,内側に挿
入孔が形成される本体部の外側には歯が形成されてお
り,基軸の小径加工された先端にローレット形成部を備
える回転軸を前記挿入孔内に受け入れ可能な樹脂製の歯
車であって,前記挿入孔が,各々前記歯の回転軸線と同
軸的に形成されるローレット受入部と基軸受入部とを備
えており,前記ローレット受入部が,前記挿入孔への前
記回転軸の挿入開始端側の反対側に位置し,かつ,前記
ローレット形成部の外径寸法とほぼ同じ大きさの内径寸
法と,前記回転軸の回転方向で前記ローレット形成部と
係合する係合手段とを有し,前記基軸受入部が,前記ロ
ーレット受入部の前記挿入開始端側に位置し,かつ,前
記ローレット形成部の外径寸法より大きく,前記回転軸
の基軸の外径寸法より小さい内径寸法を有し,前記歯
が,前記基軸受入部の外側に位置している,ことを特徴
とする。
【0010】ここで,「歯車」には,モータ等の駆動装
置に取り付けられる歯車のほか,他の歯車(駆動装置に
取り付けられた歯車を含む。)やラック等に係合して従
動回転する歯車も含まれ,また,「ピニオン」等の名称
の如何を問わない。「回転軸」には,モータ等の駆動装
置の出力軸のほか,前記従動回転する歯車に取り付けら
れた回転軸も含まれる。「ほぼ同じ大きさ」には,正確
に同じ大きさである場合も含まれる。
【0011】本願請求項1に記載の発明によると,歯車
に回転軸を挿入すると,回転軸のうちローレットの形成
されていない基軸の部分が基軸受入部に圧入され,回転
軸のうちローレット形成部がローレット受入部に挿入さ
れ,これにより,歯車と回転軸とが締結される。したが
って,回転軸の基軸の部分は,ローレット加工されてい
ないので,基軸受入部と高い精度で偏心することなく嵌
合することができる。そして,歯はこの基軸受入部の外
側に位置しているので,たとえローレット受入部が,ロ
ーレット形成部と偏心した状態で嵌合していても,歯
は,その偏心の影響を受けず,回転軸と偏心することな
く回転軸に取り付けられる。
【0012】一方,ローレット受入部は,回転軸の回転
方向でローレット形成部と係合する係合手段を有するの
で,この係合手段がローレット形成部のローレットと係
合(掛合)し,従来のような単に滑らかな内面を有する
ローレット受入部に圧入された場合よりも,締結力は増
大する。これにより,従来のものより大きなトルクに対
しても,回転軸は,歯車に対して相対回転(たとえば空
回り)することなく,一体回転することが可能となる。
【0013】本願請求項2に記載の発明に係る歯車は,
請求項1において,前記ローレット受入部が,前記ロー
レット形成部の外径寸法より小さい内径寸法を有する,
ことを特徴とする。本願請求項2に記載の発明による
と,ローレット受入部が,ローレット形成部の外径寸法
より小さい内径寸法を有するので,ローレット形成部
は,ローレット受入部に圧入されることとなる。これに
より,ローレット形成部は,ローレット受入部により挟
圧把持されるので,前記係合との相乗効果により,より
一層締結力を増大させることができる。したがって,よ
り一層大きなトルクに対しても,回転軸は歯車に対して
相対回転することなく,一体回転することが可能とな
る。
【0014】本願請求項3に記載の発明に係る歯車は,
請求項1または2において,前記基軸受入部が,前記ロ
ーレット形成部の軸線方向長さより大きな軸線方向長さ
を有していることを特徴とする。
【0015】本願請求項3に記載の発明によると,基軸
受入部の軸線方向長さの方がローレット形成部の軸線方
向長さより大きいので,歯車に回転軸を挿入する際に,
まずローレットの形成されていない基軸が基軸受入部内
に圧入されることにより回転軸の軸線と歯車の軸線とが
整合する。その後,圧入力を継続して加えることによ
り,回転軸のローレット形成部がローレット受入部内に
挿入されるようになる。この時,回転軸の軸線と歯車の
軸線とは既に整合しているため,ローレット形成部もロ
ーレット受入部内に軸線が整合した状態で挿入される傾
向にある。したがって,挿入時に,偏心が生じないよう
な挿入操作が可能となる。また,本願請求項1に記載の
発明において説明したように,仮にローレット形成部が
ローレット受入部内に偏心状態で挿入されても,基軸受
入部の外側に歯が形成されているから,歯と回転軸の軸
線は偏心してしまうことはない。
【0016】さらに,本願請求項3に記載の発明による
と,基軸受入部の軸線方向長さの方がローレット形成部
の軸線方向長さより大きいので,ローレットの形成され
ていない基軸の軸線(すなわち回転軸の軸線)と歯車の
軸線とが整合する整合力は,ローレット形成部がローレ
ット受入部内に偏心状態で挿入される際の偏心力より大
となり,より一層確実に偏心の問題発生を防止すること
もできる。
【0017】本願請求項4に記載の発明に係る歯車は,
請求項1から3のいずれか1項において,前記ローレッ
ト受入部が,前記ローレット形成部の軸線方向長さとほ
ぼ同一の長さであることを特徴とする。本願請求項4に
記載の発明によると,ローレット形成部はローレット受
入部内にぴったりと挿入されるため,歯車と回転軸との
間に余分な隙間が形成されない。
【0018】本願請求項5に記載の発明に係る歯車は,
請求項1から4のいずれか1項において,前記圧入孔の
最も圧入開始端側には,前記基軸の外径寸法より大きな
内径寸法を有する入口部が形成されていることを特徴と
する。本願請求項5に記載の発明によると,歯車を回転
軸に圧入する開始時点で,回転軸の端部が歯車の入口部
に案内されて挿入しやすくなる。
【0019】本願請求項6に記載の発明に係る歯車は,
請求項1から5のいずれか1項において,前記係合手段
が,前記ローレット受入部に周方向に交互に連続して形
成された,前記回転軸の挿入方向と平行に延設された第
1の山部と,前記回転軸の挿入方向と平行に延設された
第1の谷部とから構成されるものである,ことを特徴と
する。
【0020】本願請求項6に記載の発明によると,回転
軸のローレット形成部が,軸線と平行に延設された山部
を有する場合には,該山部が,ローレット受入部におい
て回転軸の挿入方向と平行に延設された第1の谷部に嵌
合する。そして,これらの山部と第1の谷部とは,とも
に挿入方向(すなわち軸線方向)と平行に延設されてい
るので,回転軸の回転方向において係合(掛合)するこ
ととなる。これにより,締結力が得られ,本願請求項1
において説明した作用効果,すなわち回転軸の歯車に対
する相対回転を防止し一体回転を可能とする作用効果を
得ることができる。
【0021】また,回転軸のローレット形成部が,軸線
と平行に延設された谷部を有する場合には,該谷部に,
ローレット受入部に回転軸の挿入方向と平行に延設され
た第1の山部が嵌合する。これらの谷部と第1の山部と
は,ともに挿入方向(すなわち軸線方向)と平行に延設
されているので,回転軸の回転方向において係合(掛
合)することとなる。これにより,締結力が得られ,前
記同様の作用効果を得ることができる。
【0022】本願請求項7に記載の発明に係る歯車は,
請求項6において,前記ローレット受入部が,外周面に
周方向に交互に連続して形成された,前記回転軸の軸線
方向と平行に延設された第2の山部と,前記回転軸の軸
線方向と平行に延設された第2の谷部とを備えている前
記ローレット形成部を挿入されるものであり,前記第1
の山部の個数が,前記第2の谷部の個数と同じであり,
かつ,前記第1の谷部の個数が前記第2の山部の個数と
同じであり,前記第1の山部および前記第2の谷部が,
周方向にほぼ同一の間隔をおいて形成され,かつ,前記
第1の谷部および前記第2の山部が,周方向にほぼ同一
の間隔をおいて形成されている,ことを特徴とする。
【0023】本願請求項7に記載の発明によると,ロー
レット受入部の第1の山部にローレット形成部の第2の
谷部(または第1の谷部に第2の山部)が嵌合するよう
に位置合わせを行ってから,ローレット形成部をローレ
ット受入部に挿入することにより,ローレット受入部の
すべての第1の山部はローレット形成部のすべての第2
の谷部に,ローレット受入部のすべての第1の谷部には
ローレット形成部のすべての第2の山部が,それぞれぴ
ったりと嵌合することとなる。これにより,回転軸の回
転方向における係合箇所がローレット受入部に形成され
た第1の山部および第1の谷部のそれぞれにおいて確保
されるので,第1の山部および第1の谷部の個数に比例
した締結力を得ることができる。
【0024】本願請求項8に記載の発明に係る歯車は,
請求項6において,前記ローレット受入部が,外周面に
周方向に交互に連続して形成された,前記回転軸の軸線
方向と平行に延設された第2の山部と,前記回転軸の軸
線方向と平行に延設された第2の谷部とを備えている前
記ローレット形成部を挿入されるものであり,前記第1
の山部の個数が前記第2の谷部の個数と異なる,ことを
特徴とする。
【0025】本願請求項8に記載の発明によると,第1
の山部の個数が第2の谷部の個数と異なる(したがっ
て,第1の谷部の個数も第2の山部の個数と異なる)の
で,ローレット受入部の第1の山部が形成されている間
隔(円周角)と,ローレット形成部の第2の谷部が形成
されている間隔(円周角)とは相違することとなる。ま
た,同様にして第1の谷部が形成されている間隔と,第
2の山部が形成されている間隔とは相違することとな
る。したがって,前述した本願請求項7に記載の発明の
ように,第1の山部および第2の谷部ならびに第1の谷
部および第2の山部がそれぞれぴったりと嵌合するよう
に位置合わせを行ってから挿入しなくても,第1の山部
のいくつかは第2の谷部に嵌合し,第1の谷部のいくつ
かには第2の山部が嵌合する。これら嵌合したものは,
回転軸の回転方向において係合し,締結力が得られる。
このように,本願請求項8に記載の発明は,第1の山部
および第2の谷部ならびに第1の谷部および第2の山部
の位置合わせを行って挿入することが難しい場合に効果
的であり,このような場合であっても,回転軸を歯車に
確実に係合させることができる。
【0026】本願請求項9に記載の発明に係る歯車は,
請求項1から5のいずれか1項において,前記係合手段
が,前記ローレット受入部に周方向に1または2以上形
成された,前記回転軸の挿入方向と平行に延設された溝
から構成されるものである,ことを特徴とする。
【0027】本願請求項9に記載の発明によると,回転
軸のローレット形成部が,軸線と平行に延設された突起
を有する場合には,該突起が,ローレット受入部に周方
向に1または2以上形成された,回転軸の挿入方向と平
行に延設された溝に嵌合し,これらの突起と溝とは,回
転軸の回転方向において係合(掛合)することとなる。
これにより,締結力が得られ,本願請求項1と同様の作
用効果を得ることができる。
【0028】本願請求項10に記載の発明に係る歯車
は,請求項1から5のいずれか1項において,前記係合
手段が,前記ローレット受入部に周方向に1または2以
上形成された,前記回転軸の挿入方向と平行に延設され
た突起から構成されるものである,ことを特徴とする。
【0029】本願請求項10に記載の発明によると,回
転軸のローレット形成部が,軸線と平行に延設された溝
を有する場合には,該溝に,ローレット受入部に周方向
に1または2以上形成された,回転軸の挿入方向と平行
に延設された突起が嵌合し,これらの突起と溝とは,回
転軸の回転方向において係合(掛合)することとなる。
これにより,締結力が得られ,本願請求項1と同様の作
用効果を得ることができる。
【0030】本願請求項11に記載の発明に係る歯車
は,請求項1から10のいずれか1項において,前記ロ
ーレット受入部が,その挿入開始端側の位置から挿入開
始端側の反対側に向かうにしたがいその内径寸法が次第
に小さくなっているものである,ことを特徴とする。
【0031】本願請求項11に記載の発明によると,ロ
ーレット受入部が,その挿入開始端側の位置から挿入開
始端側の反対側に向かうにしたがいその内径寸法が次第
に小さくなっているので,回転軸のローレット形成部が
ローレット受入部にガイドされて挿入されることとな
り,挿入しやすくなる。特に,回転軸のローレット形成
部も,先端に向かうほど,直径寸法が小さくなっている
形状を有し,これにより,挿入または圧入の完了ととも
にローレット受入部の形状とぴったりと嵌合すること
が,一層好ましい。
【0032】本願請求項12に記載の発明に係る歯車
は,請求項1から11のいずれか1項において,前記ロ
ーレット受入部が,先端に向かうにしたがいその外径寸
法が次第に小さくなっているローレット形成部を挿入さ
れるものである,ことを特徴とする。本願請求項12に
記載の発明によると,ローレット形成部が先端に向かう
にしたがいその外径寸法が次第に小さくなっているの
で,ローレット形成部を歯車,特にローレット受入部に
挿入しやすくなる。
【0033】本願請求項13に記載の発明に係る歯車装
置は,基軸と該基軸の小径加工された先端にローレット
形成部を備える回転軸に対して樹脂製の歯車が締結され
ている歯車装置であって,前記歯車が,請求項1から1
2のいずれか1項に記載の歯車である,ことを特徴とす
る。本願請求項13に記載の発明によると,この歯車装
置においても,請求項1から12のいずれか1項に記載
の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0034】
【発明の実施の形態】1.モータ・ピニオンおよびモー
タ・ピニオン装置 以下,本発明に係る「歯車」の一例として,「回転軸」
の一例であるモータ出力軸に取り付けられるモータ・ピ
ニオンの実施の形態について,図を参照しながら説明す
る。
【0035】1.1.モータ・ピニオンおよびモータ・
ピニオン装置の構成 図1は,本発明に係る「歯車」の一例であるモータ・ピ
ニオン1を,先端にローレット形成部2を有するモータ
出力軸(「回転軸」の一例)3に挿入する直前の様子を
示す斜視図(一部断面図)であり,図2は,同様子を示
す側面図(一部断面図)である。図3(a)は,図2の
A−A断面図であり,モータ・ピニオン1のローレット
受入部11の断面を示し,図3(b)は,図2のB−B
断面図であり,モータ出力軸3のローレット形成部2の
断面を示す。図4は,モータ出力軸3の斜視図である。
【0036】モータ・ピニオン1は,全体が樹脂で成形
されており,この樹脂は,モータ出力軸3の圧入により
破壊されることなくモータ出力軸3の形状に沿って膨張
変形可能なものが選択されている。このモータ・ピニオ
ン1は,モータ出力軸3が挿入されて締結されることに
より,モータ・ピニオン装置を構成する。
【0037】モータ・ピニオン1は,内部に挿入孔7が
形成された本体部5を備えている。この本体部5の周囲
には,歯9が形成されている。なお,本明細書において
は,モータ・ピニオン1がモータ出力軸3に取り付けら
れたときに,モータ・ピニオン1がモータ出力軸3の先
端側に位置する側をモータ・ピニオン1の先端側と定義
し,モータ出力軸3の基端側に位置する側をモータ・ピ
ニオン1の基端側と定義する。
【0038】挿入孔7は,モータ・ピニオン1の先端側
から順に歯9の回転軸線と同軸的に形成されたそれぞれ
内径寸法が異なる3つの領域から構成されている。すな
わち,挿入孔7の最も先端側には,モータ出力軸3のロ
ーレット形成部2が挿入されるローレット受入部11
が,ローレット受入部11の基端側には,モータ出力軸
3の基軸4が圧入される基軸受入部13が,基軸受入部
13のさらに基端側に位置するモータ・ピニオン1の基
端側端部には,入口部15が,それぞれ形成されてい
る。
【0039】ローレット受入部11には,「係合手段」
の一例である凹凸が形成されている。この凹凸は,図1
および図3に示すように,挿入方向(すなわち歯9の回
転軸線方向)と平行に延設された「第1の山部」71
と,挿入方向と平行に延設された「第1の谷部」72と
が周方向に交互に連続して形成されることにより構成さ
れている。一方,このローレット受入部11に挿入され
るローレット形成部2は,基軸4の先端部分を段引き加
工等により該基軸4の基端より一段細くなるように加工
(たとえば切削加工)して外径寸法をやや小さくし,そ
こにローレット加工を施すことにより形成されている。
ローレット形成部2には,ローレット加工によって,図
3および図4に示すように,モータ出力軸3の軸線と平
行に延設された「第2の山部」17と,軸線と平行に延
設された「第2の谷部」19とが周方向に交互に連続し
て形成されている。
【0040】ローレット受入部11の第1の山部71の
個数とローレット形成部2の第2の谷部19の個数は同
数であり,また,ローレット受入部11の第1の谷部7
2の個数とローレット形成部2の第2の山部17の個数
も同数である。さらに,第1の山部71および第2の谷
部19は,周方向にほぼ同一の間隔(円周角)をおいて
形成され,第1の谷部72および第2の山部17も,周
方向にほぼ同一の間隔(円周角)をおいて形成されてい
る。したがって,ローレット受入部11にローレット形
成部2が挿入されると,第1の山部71に第2の谷部1
9が,第1の谷部72に第2の山部17が,それぞれ嵌
合するようになっている。
【0041】第1の山部71の形状および大きさと第2
の谷部19の形状および大きさがそれぞれほぼ同じであ
り,かつ,第1の谷部72の形状および大きさと第2の
山部17の形状および大きさがそれぞれほぼ同じである
ことが,より一層好ましい。この場合には,ローレット
受入部11にローレット形成部2がぴったりと隙間なく
嵌合し,モータ出力軸3の回転方向における係合(引っ
掛かり)をより一層確実なものとすることができるから
である。
【0042】また,ローレット受入部11の内径寸法
は,ローレット形成部2の外形寸法とほぼ同じか,また
は,より好ましくはローレット形成部2の外径寸法より
僅かに小さくなるように設定されている。
【0043】ここで,「ローレット受入部11の内径寸
法がローレット形成部2の外形寸法とほぼ同じ」とは,
回転軸線から第1の谷部72の最深部までの寸法x2が
モータ出力軸3の軸線から第2の山部17の頂点y1ま
での寸法とほぼ同じで,かつ,回転軸線から第1の山部
71の頂点までの寸法x1がモータ出力軸3の軸線から
第2の谷部17の最深部までの寸法y2とほぼ同じであ
ることをいい,「ほぼ同じ」には,正確に同じである場
合も含まれる。また,「ローレット受入部11の内径寸
法がローレット形成部2の外形寸法より僅かに小さい」
とは,回転軸線から第1の谷部72の最深部までの寸法
x2がモータ出力軸3の軸線から第2の山部17の頂点
までの寸法y1より僅かに小さいこと,および,回転軸
線から第1の山部71の頂点までの寸法x1がモータ出
力軸3の軸線から第2の谷部17の最深部までの寸法y
2より僅かに小さいこと,の双方またはいずれか一方を
いう。
【0044】このような寸法設定により,ローレット受
入部11にローレット形成部2を挿入した場合におい
て,ローレット受入部11の内径寸法がローレット形成
部2の外形寸法とほぼ同じであるときは,ローレット受
入部11はローレット形成部2にほぼぴったりと嵌合
し,ローレット受入部11の内径寸法がローレット形成
部2の外形寸法より僅かに小さいときは,ローレット受
入部11は僅かに膨張することによりローレット形成部
2に嵌合する。
【0045】ローレット受入部11の長さ寸法はローレ
ット形成部2の長さ寸法とほぼ同一であり,モータ出力
軸3がモータ・ピニオン1に挿入されたときに,ローレ
ット形成部2がローレット受入部11にぴったりと嵌ま
り込むことができるようになっている。
【0046】ローレット受入部11の基端側に形成され
た基軸受入部13は,その内径寸法がローレット形成部
2の外径寸法より大きく,ローレット受入部11の内径
寸法よりも大きく構成されている。また,基軸受入部1
3は,ローレット形成部2の長さ寸法よりも十分に長い
寸法を有するとともに,モータ出力軸3の基軸4の直径
寸法よりも僅かに小さい内径寸法を有する。基軸受入部
13の長さ寸法がローレット形成部2の長さ寸法より長
いことにより,図1および図2の矢印に示す如くモータ
出力軸3をモータ・ピニオン1に挿入する際に,モータ
出力軸3の基軸4がモータ・ピニオン1の基軸受入部1
3内に受け入れられた後に,ローレット受入部11への
ローレット形成部2の挿入が開始されるようになってい
る。なお,基軸受入部13への基軸4の圧入は,ローレ
ット受入部11の内径寸法がローレット形成部2の外形
寸法より僅かに小さい場合におけるローレット形成部2
のローレット受入部11への挿入(圧入)力よりも小さ
な圧入力で達成できるようになっている。
【0047】入口部15は,基軸受入部13のさらに基
端側に位置する挿入開始端側となっており,モータ・ピ
ニオン1がモータ出力軸3を受け入れるための開口部と
なっている。この入口部15は,モータ出力軸3を受け
入れ易いようにモータ出力軸3の基軸4よりも大きな内
径寸法を有する。
【0048】以上のように,挿入孔7は,ローレット受
入部11,基軸受入部13及び入口部15より構成され
るが,歯9は基軸受入部13の外側の位置に形成されて
いる。これによりモータ出力軸3へのモータ・ピニオン
1の挿入が完了したときに,歯9の回転軸線は,モータ
出力軸3の基軸4の軸線と一致するようになる。
【0049】1.2.作用 次に,モータ・ピニオン1をモータ出力軸3に挿入して
取り付けるときの作用について説明する。まず図5
(a)に示すように,モータ・ピニオン1の基端側をモ
ータMから延びるモータ出力軸3の先端に臨ませる。次
に,図5(b)に示すように,モータ出力軸3の先端を
モータ・ピニオン1の挿入孔7内へ挿入して行く。この
時,ローレット形成部2は,基軸受入部13より外径が
小さいためスムースに挿入でき,基軸4が基軸受入部1
3の位置まで来た時に実質的な挿入が始まる。
【0050】モータ出力軸3の基軸4は,外面が滑らか
であるため,モータ・ピニオン1に挿入(圧入)力を掛
けることにより,偏心することなく基軸受入部13内に
圧入されていく。図5(b)に示すように,ローレット
形成部2の先端が基軸受入部13の先端まで圧入される
ことによって,モータ出力軸3の軸線とモータ・ピニオ
ン1の軸線とは一致しており,この状態で図5(c)に
示すように,最終的な挿入段階に入る。
【0051】最終的な挿入段階では,モータ出力軸3の
ローレット形成部2がローレット受入部11内に挿入さ
れていく。この時,ローレット受入部11の第1の山部
71はローレット形成部2の第2の谷部19に,ローレ
ット受入部11の第1の谷部72はローレット形成部2
の第2の山部17に,それぞれ嵌合するように位置合わ
せ(位相合わせ)が行われる。この位置合わせは,モー
タ・ピニオン1の先端側(図5における左側)から挿入
孔7の内部を見ることにより容易に行うことができる。
なお,位置合わせは,モータ・ピニオン1の基端側にモ
ータ出力軸3の先端を臨ませる段階(図5(a)に示す
段階)で行うこともできるし,ローレット形成部2がロ
ーレット受入部11内に挿入されていく段階(図5
(b)に示す段階)で行うこともできる。また,図5
(b)に示す段階で位置合わせを行う場合には,モータ
・ピニオン1またはモータ出力軸3(もしくは双方)を
回転させることにより位置合わせを行うこととなるが,
この回転操作は,基軸受入部13の内面(円筒面)およ
び基軸4の外面(円筒面)がともに凹凸のない滑らかな
面で構成されているので容易に行うことができる。
【0052】ローレット形成部2がローレット受入部1
1内に挿入されていく時に,ローレット加工の精度が悪
いためローレット形成部2は偏心するような力を受ける
場合があるが,既に基軸4が基軸受入部13内で偏心さ
れることなく強固に圧入されているため,ローレット形
成部2はローレット受入部11内にほとんど偏心される
ことなく挿入されていく。また,この時点でローレット
形成部2とローレット受入部11との間に偏心が生じて
も,歯9が形成されている基軸受入部13内で基軸4が
偏心してしまうことはない。このようにして,ローレッ
ト形成部2がローレット受入部11内に最後まで挿入さ
れることにより,挿入(圧入)作業は完了する。
【0053】挿入後,ローレット受入部11の第1の山
部71および第1の谷部72とローレット形成部2の第
2の谷部19および第2の山部17とは,モータ出力軸
3が回転する際にそれぞれ係合(掛合)する(すなわち
引っ掛かり合う)こととなる。この係合によって,ロー
レット受入部11に第1の山部71および第1の谷部7
2が形成されていない場合における圧入のみが行われた
ときよりも,モータ・ピニオン1とモータ出力軸3との
締結力が増大する。これにより,より一層大きなトルク
がモータ出力軸3に生じても,モータ・ピニオン1のモ
ータ出力軸3に対する相対回転が防止される。なお,ロ
ーレット受入部11の内径寸法がローレット形成部2の
外形寸法より僅かに小さくなるように設定されている方
が,締結力がより一層増大して好ましい。この場合に
は,係合に加えて,ローレット受入部11がローレット
形成部2を挟圧把持する力が圧入により得られるからで
ある。
【0054】1.3.他の実施の形態 次に,モータ・ピニオン1のローレット受入部11およ
びモータ出力軸3のローレット形成部2の他の実施の形
態について説明する。
【0055】図6は,ローレット受入部11の第1の山
部71の個数とローレット形成部2の第2の谷部19の
個数が異なる(したがって,ローレット受入部11の第
1の谷部72の個数とローレット形成部2の第2の山部
17の個数も異なる)場合の実施の形態を示し,同図
(a)はローレット受入部11の断面図であり,同図
(b)はローレット形成部2の断面図である。
【0056】この実施の形態では,ローレット受入部1
1の第1の山部71および第1の谷部72の各個数が,
ローレット形成部2に形成された第2の谷部19および
第2の山部17の各個数よりもそれぞれ少なく設定され
ている。この場合には,ローレット受入部11の第1の
山部71および第1の谷部72のすべてが,ローレット
形成部2の第2の谷部19および第2の山部17にそれ
ぞれ嵌合することはないが,第1の山部71および第1
の谷部72の一部が,第2の谷部19および第2の山部
17のすべてまたは一部と嵌合する。
【0057】また,第1の山部71が形成されている間
隔(円周角)と第2の谷部19が形成されている間隔
(円周角)とは異なっている(第1の谷部72と第2の
山部17についても同様に異なっている)ので,第1の
山部71の一部が第2の谷部19と嵌合しない場合であ
っても,第1の山部71の他の一部は,第2の谷部19
と嵌合する確率が高くなる。第2の山部17と第1の谷
部72についても同様のことが言える。
【0058】したがって,ローレット形成部2をローレ
ット受入部11に挿入する際に,第1の山部71が第2
の谷部19に,第2の山部17が第2の谷部72にそれ
ぞれ嵌合するように位置合わせを行ってから挿入しなく
ても,これらのうちのいずれかが嵌合し,回転方向にお
いて係合することとなる。よって,この実施の形態は,
特に位置合わせを行わなくても,回転方向における係合
を得ることができ,したがって,位置合わせを行うこと
が難しい場合に有効である。
【0059】なお,本実施の形態とは逆に,ローレット
受入部11の第1の山部71および第1の谷部72の各
個数が,ローレット形成部2の第2の谷部19および第
2の山部17の各個数よりもそれぞれ少ない場合であっ
てもよい。
【0060】図7は,ローレット受入部11に,モータ
出力軸3の挿入方向(すなわち軸線方向)に延設された
断面略V字型の複数(本実施の形態では6つ)の溝73
が形成された実施の形態を示し,同図(a)はローレッ
ト受入部11の断面図であり,同図(b)はローレット
形成部2の断面図である。この実施の形態では,ローレ
ット形成部2をローレット受入部11に挿入すると,ロ
ーレット受入部11の溝73のすべてまたは一部にロー
レット形成部2の第2の山部17の一部が嵌合し,回転
方向において係合することとなる。また,この実施の形
態によると,前述した図6に示す実施の形態と同様に,
溝73の一部が第2の山部17と嵌合しない場合であっ
ても,溝73の他の一部は,第2の山部17と嵌合する
確率が高くなる。したがって,ローレット形成部2をロ
ーレット受入部11に挿入する際に,第2の山部17が
溝73に嵌合するように位置合わせを行ってから挿入し
なくても,いずれかの溝73にいずれかの第2の山部1
7が嵌合し,回転方向における係合を得ることができ
る。よって,この実施の形態は,特に位置合わせを行う
ことが難しい場合に特に有効である。
【0061】なお,本実施の形態では,溝を複数個形成
しているが,1つでもよく,1つの場合には,第2の山
部17がこの1つの溝に嵌合するように位置合わせを行
って挿入することとなる。また,溝ではなく,モータ出
力軸3の挿入方向に延設された1つまたは複数の突起が
形成されていてもよい。この場合には,この複数の突起
の一部は,ローレット形成部2の第2の谷部19に嵌合
することとなる。
【0062】図8および図9は,ローレット形成部2の
他の実施の形態を示す斜視図である。図10(a)は,
図9に示す綾目形態のローレット形成部2を平面に展開
した展開図であり,図10(b)は,同図(a)の展開
図をローレット形成部2の先端側から見た側面図(C視
図)である。
【0063】本発明ではローレット加工の種類は限定さ
れるものではなく,図8に示すように,互いに円周角が
90度ずつ離間した角度的位置にモータ出力軸3の軸線
と平行に断面略V字型の複数個(本実施の形態では4
個)の突起47を形成した形態,および,図9に示すよ
うに,ローレット形成部2の先端側から基端側に時計回
りと反時計回りとにそれぞれ複数の山部57が斜め方向
に延びるように形成され,これらの山部(凸部)57同
士の間に谷部(凹部)59が形成されている形態(綾目
形態)であってもよい。もちろん,この他にも従来公知
のローレットの形態を採用しても良い。
【0064】なお,図9に示す綾目形態では,図10
(a)の展開図に示すように,たとえば軸線(矢印D方
向)に対して斜め±θ(図10ではθ=45度)の方向
にそれぞれローレット加工し,4角錐状の突出した複数
の山部(凸部)57(たとえば57aから57e)が軸
線方向と平行に一直線上に並んで形成されるようにする
ことが好ましい。これにより,これらの複数の山部57
が,ローレット受入部2に軸線方向に平行に形成された
第1の谷部72(図3等参照)に嵌合し,回転方向にお
いて係合することができるからである。
【0065】図11は,ローレット形成部2が,その先
端に向かうにしたがい次第にその直径寸法が小さくなっ
ているテーパ形状を有する実施の形態を示し,図5と同
様に図11(a)から(c)に向かうにしたがい,モー
タ出力軸3がモータ・ピニオン1に挿入されて行く様子
を示す。このテーパ形状を有するローレット形成部2に
よって,ローレット形成部2のモータ・ピニオン1(特
にローレット受入部11)への挿入が容易になる。ま
た,この実施の形態において,ローレット受入部11
が,その先端側と基端側とがほぼ同じ内径寸法を有する
円筒形状である場合には,ローレット受入部11の先端
側の内径寸法は,ローレット形成部2の先端の直径寸法
とほぼ同じか,または,ローレット形成部2の先端の直
径寸法よりも僅かに小さく設定されていることが好まし
い。これにより,ローレット形成部2の全体がローレッ
ト受入部11に圧入されて嵌まり込み,ローレット形成
部2全体で締結力を得ることができるからである。ま
た,この実施の形態によると,ローレット形成部2の先
端よりさらに太い基端側がローレット受入部11に圧入
されるので,ローレット形成部2は,基端側に向かうほ
ど先端側より大きな力で挟圧されることとなる。したが
って,ローレット形成部2全体が同じ外径寸法を有する
場合よりも,大きな挟圧把持力を得ることができ,締結
力を増大させることができる。
【0066】なお,この実施の形態では,モータ・ピニ
オン1のローレット受入部11を,先端側に向かうにし
たがい次第にその内径寸法が小さくなっているテーパ形
状とすることもできる。たとえば,ローレット形成部2
の傾斜角度とローレット受入部11の傾斜角度とをほぼ
同一とするとともに,ローレット受入部2の先端側内径
寸法および基端側内径寸法を,ローレット形成部2の先
端側直径寸法および基端側直径寸法とそれぞれほぼ同じ
にするか,または,ローレット形成部2の先端側直径寸
法および基端側直径寸法よりそれぞれ僅かに小さくなる
ように設定することができる。これにより,ローレット
形成部2のモータ・ピニオン1(特にローレット受入部
11)への挿入が容易になるとともに,ローレット形成
部2全体がローレット受入部11に嵌合して,ローレッ
ト形成部2全体で締結力を得ることができる。
【0067】2.モータ・ピニオンおよびモータ・ピニ
オン装置を適用した装置 次に,本発明に係る「歯車」の一例であるモータ・ピニ
オンおよび本発明に係る「歯車装置」の一例であるモー
タ・ピニオン装置を適用した2つの装置について説明す
る。
【0068】図12および図13は,本発明に係る「歯
車」の一例であるモータ・ピニオンおよび本発明に係る
「歯車装置」の一例であるモータ・ピニオン装置を適用
したプリンタ装置におけるキャリッジ駆動装置21を示
す。キャリッジ駆動装置21は,フレーム23に取り付
けられたモータMを有する。このモータMのモータ出力
軸(「回転軸」)3には,本発明に係る「歯車」の一例
であるモータ・ピニオン1が取り付けられている。モー
タ・ピニオン1は,本実施の形態では駆動プーリとして
機能する。
【0069】また,フレーム23には従動プーリ25が
設けられ,従動プーリ25とモータ・ピニオン1との間
にタイミングベルト27が巻回されている。タイミング
・ベルト27にはキャリッジ29が取り付けられ,キャ
リッジ29はキャリッジ・ガイド31に案内されてい
る。
【0070】このようなキャリッジ駆動装置21では,
タイミング・ベルト27がモータ・ピニオン1に直接接
続しているから,モータ・ピニオン1がモータ出力軸3
に偏心して取り付けられていると,タイミング・ベルト
27の動きに直接影響を及ぼすことになる。また,モー
タ出力軸3がモータ・ピニオン1に対して相対回転する
と,タイミング・ベルト27によるキャリッジ29の往
復動作が正確に行われなくなる。したがって,本発明の
ように偏心なく取り付けることができるモータ・ピニオ
ン1では,キャリッジ29の正確な動きを保証すること
ができ,精密印刷を実現することができるとともに,記
録品質を向上させることができる。また,モータ出力軸
3がモータ・ピニオン1に対して相対回転することが防
止されるので,キャリッジ29の往復動作を正確なもの
とすることができ,その結果,記録ミスのない正確な記
録を行うことができる。
【0071】次に,図14および図15は,本発明に係
る「歯車」の一例であるモータ・ピニオンおよび本発明
に係る「歯車装置」の一例であるモータ・ピニオン装置
を適用したプリンタ装置における紙送り装置33を示
す。紙送り装置33は,フレーム35に取り付けられた
モータMと紙送りローラ37とを有する。モータMのモ
ータ出力軸(「回転軸」)3には,本発明に係る「歯
車」の一例であるモータ・ピニオン1が取り付けられて
いる。
【0072】また,紙送りローラ37の先端にはローラ
駆動ギア39が固定して設けられ,該ローラ駆動ギア3
9はモータ・ピニオン1に歯合している。このような構
造により,モータMが駆動することによりローラ駆動ギ
ア39が回転し,これにより紙送りローラ37が回転駆
動するようになっている。このような紙送り装置33で
は,モータ・ピニオン1が偏心しているとローラ駆動ギ
ア39との噛み合いに支障を来すことがあり,紙送りロ
ーラ37による紙送り動作に影響を与えることがある。
また,モータ出力軸3がモータ・ピニオン1に対して相
対回転すると,紙送りローラ37による紙送り動作が正
確に行われなくなる。したがって,本発明のように偏心
なく取り付けることができるとともに,より大きな締結
力が得られるモータ・ピニオン1では,安定した,か
つ,確実な紙送り動作を保証することができる。
【0073】なお,以上説明した実施の形態では,本発
明に係る「歯車」の一例としてモータ・ピニオンを説明
したが,本発明に係る「歯車」は,モータ・ピニオンに
限定されるものではなく,他の歯車にも適用できること
は言うまでもない。また,本発明に係る「歯車装置」に
ついても同様に,モータ・ピニオン装置に限定されるも
のではなく,他の歯車装置についても適用できる。
【0074】
【発明の効果】本発明によると,歯車に回転軸を挿入す
ると,回転軸のうちローレットの形成されていない基軸
の部分が基軸受入部に圧入され,回転軸のうちローレッ
ト形成部がローレット受入部に挿入され,これにより,
歯車と回転軸とが締結される。したがって,回転軸の基
軸の部分は,ローレット加工されていないので,基軸受
入部と高い精度で偏心することなく嵌合することができ
る。そして,歯はこの基軸受入部の外側に位置している
ので,たとえローレット受入部が,ローレット形成部と
偏心した状態で嵌合していても,歯は,その偏心の影響
を受けることなく,回転軸と偏心することなく回転軸に
取り付けられる。
【0075】一方,ローレット受入部は,回転軸の回転
方向でローレット形成部と係合する係合手段を有するの
で,この係合手段がローレット形成部のローレットと係
合(掛合)し,従来のような単に滑らかな内面を有する
ローレット受入部に圧入された場合よりも,締結力は増
大する。これにより,従来のものより大きなトルクに対
しても,回転軸は,歯車に対して相対回転(たとえば空
回り)することなく,一体回転することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る「歯車」の一例であるモータ・ピ
ニオンを,「回転軸」の一例であるモータ出力軸に挿入
する直前の様子を示す斜視図(一部断面図)である。
【図2】本発明に係る「歯車」の一例であるモータ・ピ
ニオンを,「回転軸」の一例であるモータ出力軸に挿入
する直前の様子を示す側面図(一部断面図)である。
【図3】(a)は図2のA−A断面図であり,(b)は
図2のB−B断面図である。
【図4】モータ出力軸の斜視図である。
【図5】(a)は,モータ・ピニオンにモータ出力軸を
挿入する直前の状態を示す一部断面図であり,(b)
は,モータ・ピニオンのローレット受入部手前までモー
タ出力軸を圧入した状態を示す一部断面図であり,
(c)は,モータ・ピニオンにモータ出力軸をほぼ挿入
完了した状態を示す一部断面図である。
【図6】ローレット受入部の第1の山部の個数とローレ
ット形成部の第2の谷部の個数が異なる場合の実施の形
態を示し,(a)はローレット受入部の断面図であり,
(b)はローレット形成部の断面図である。
【図7】ローレット受入部に,モータ出力軸の挿入方向
に延設された断面略V字型の複数の溝が形成された実施
の形態を示し,(a)はローレット受入部の断面図であ
り,(b)はローレット形成部の断面図である。
【図8】ローレット形成部の他の実施の形態を示す斜視
図であり,互いに円周角が90度ずつ離間した角度的位
置に,モータ出力軸の軸線と平行に4つの突起を形成し
た形態を示す。
【図9】ローレット形成部の他の実施の形態を示す斜視
図であり,ローレット形成部の先端側から基端側に時計
回りと反時計回りとにそれぞれ複数の山部が斜め方向に
延びるように形成され,これらの山部同士の間に谷部が
形成されている形態(綾目形態)を示す。
【図10】(a)は,図9に示す綾目形態のローレット
形成部を平面に展開した展開図であり,(b)は,
(a)の展開図をローレット形成部の先端側から見た側
面図(C視図)である。
【図11】ローレット形成部が,その先端に向かうにし
たがい次第にその直径寸法が小さくなっているテーパ形
状を有する実施の形態を示す図である。
【図12】本発明に係る「歯車」の一例であるモータ・
ピニオンおよび本発明に係る「歯車装置」の一例である
モータ・ピニオン装置を適用したプリンタ装置における
キャリッジ駆動装置を示す上面図である。
【図13】本発明に係る「歯車」の一例であるモータ・
ピニオンおよび本発明に係る「歯車装置」の一例である
モータ・ピニオン装置を適用したプリンタ装置における
キャリッジ駆動装置を示す側面図である。
【図14】本発明に係る「歯車」の一例であるモータ・
ピニオンおよび本発明に係る「歯車装置」の一例である
モータ・ピニオン装置を適用したプリンタ装置における
紙送り装置を示す上面図である。
【図15】本発明に係る「歯車」の一例であるモータ・
ピニオンおよび本発明に係る「歯車装置」の一例である
モータ・ピニオン装置を適用したプリンタ装置における
紙送り装置を示す側面図である。
【符号の説明】
1 モータ・ピニオン 2 ローレット形成部 3 モータ出力軸 4 基軸 5 本体部 7 挿入孔 9 歯車の歯 11 ローレット受入部 13 基軸受入部 15 入口部 17 第2の山部 19 第2の谷部 21 キャリッジ駆動装置 23 フレーム 25 従動プーリ 27 タイミング・ベルト 29 キャリッジ 31 キャリッジ・ガイド 33 紙送り装置 35 フレーム 37 紙送りローラ 39 ローラ駆動ギア 47 突起 57 山部(凸部) 59 谷部(凹部) 71 第1の山部 72 第2の谷部 73 溝 M モータ

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内側に挿入孔が形成される本体部の外側
    には歯が形成されており,基軸の小径加工された先端に
    ローレット形成部を備える回転軸を前記挿入孔内に受け
    入れ可能な樹脂製の歯車であって,前記挿入孔が,各々
    前記歯の回転軸線と同軸的に形成されるローレット受入
    部と基軸受入部とを備えており,前記ローレット受入部
    が,前記挿入孔への前記回転軸の挿入開始端側の反対側
    に位置し,かつ,前記ローレット形成部の外径寸法とほ
    ぼ同じ大きさの内径寸法と,前記回転軸の回転方向で前
    記ローレット形成部と係合する係合手段とを有し,前記
    基軸受入部が,前記ローレット受入部の前記挿入開始端
    側に位置し,かつ,前記ローレット形成部の外径寸法よ
    り大きく,前記回転軸の基軸の外径寸法より小さい内径
    寸法を有し,前記歯が,前記基軸受入部の外側に位置し
    ている,ことを特徴とする歯車。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記ローレット受入
    部が,前記ローレット形成部の外径寸法より小さい内径
    寸法を有する,ことを特徴とする歯車。
  3. 【請求項3】 請求項1または2において,前記基軸受
    入部が,前記ローレット形成部の軸線方向長さより大き
    な軸線方向長さを有している,ことを特徴とする歯車。
  4. 【請求項4】 請求項1から3のいずれか1項におい
    て,前記ローレット受入部が,前記ローレット形成部の
    軸線方向長さとほぼ同一の長さである,ことを特徴とす
    る歯車。
  5. 【請求項5】 請求項1から4のいずれか1項におい
    て,前記挿入孔の最も挿入開始端側には,前記基軸の外
    径寸法より大きな内径寸法を有する入口部が形成されて
    いる,ことを特徴とする歯車。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項におい
    て,前記係合手段が,前記ローレット受入部に周方向に
    交互に連続して形成された,前記回転軸の挿入方向と平
    行に延設された第1の山部と,前記回転軸の挿入方向と
    平行に延設された第1の谷部とから構成されるものであ
    る,ことを特徴とする歯車。
  7. 【請求項7】 請求項6において,前記ローレット受入
    部が,外周面に周方向に交互に連続して形成された,前
    記回転軸の軸線方向と平行に延設された第2の山部と,
    前記回転軸の軸線方向と平行に延設された第2の谷部と
    を備えている前記ローレット形成部を挿入されるもので
    あり,前記第1の山部の個数が,前記第2の谷部の個数
    と同じであり,かつ,前記第1の谷部の個数が前記第2
    の山部の個数と同じであり,前記第1の山部および前記
    第2の谷部が,周方向にほぼ同一の間隔をおいて形成さ
    れ,かつ,前記第1の谷部および前記第2の山部が,周
    方向にほぼ同一の間隔をおいて形成されている,ことを
    特徴とする歯車。
  8. 【請求項8】 請求項6において,前記ローレット受入
    部が,外周面に周方向に交互に連続して形成された,前
    記回転軸の軸線方向と平行に延設された第2の山部と,
    前記回転軸の軸線方向と平行に延設された第2の谷部と
    を備えている前記ローレット形成部を挿入されるもので
    あり,前記第1の山部の個数が前記第2の谷部の個数と
    異なる,ことを特徴とする歯車。
  9. 【請求項9】 請求項1から5のいずれか1項におい
    て,前記係合手段が,前記ローレット受入部に周方向に
    1または2以上形成された,前記回転軸の挿入方向と平
    行に延設された溝から構成されるものである,ことを特
    徴とする歯車。
  10. 【請求項10】 請求項1から5のいずれか1項におい
    て,前記係合手段が,前記ローレット受入部に周方向に
    1または2以上形成された,前記回転軸の挿入方向と平
    行に延設された突起から構成されるものである,ことを
    特徴とする歯車。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか1項にお
    いて,前記ローレット受入部が,その挿入開始端側の位
    置から挿入開始端側の反対側に向かうにしたがいその内
    径寸法が次第に小さくなっているものである,ことを特
    徴とする歯車。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれか1項にお
    いて,前記ローレット受入部が,先端に向かうにしたが
    いその外径寸法が次第に小さくなっているローレット形
    成部を挿入されるものである,ことを特徴とする歯車。
  13. 【請求項13】 基軸と該基軸の小径加工された先端に
    ローレット形成部を備える回転軸に対して樹脂製の歯車
    が締結されている歯車装置であって,前記歯車が,請求
    項1から12のいずれか1項に記載の歯車である,こと
    を特徴とする歯車装置。
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