JP2001235009A - 歯車装置,歯車,および該歯車装置を備えた記録装置 - Google Patents

歯車装置,歯車,および該歯車装置を備えた記録装置

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JP2001235009A
JP2001235009A JP2000043833A JP2000043833A JP2001235009A JP 2001235009 A JP2001235009 A JP 2001235009A JP 2000043833 A JP2000043833 A JP 2000043833A JP 2000043833 A JP2000043833 A JP 2000043833A JP 2001235009 A JP2001235009 A JP 2001235009A
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motor
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motor output
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Eiji Kumai
英司 熊井
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 偏心を生じることなく回転軸を挿入でき,か
つ,回転軸との間の締結力が確保される樹脂製の歯車を
用いた歯車装置を提供する。 【解決手段】 樹脂製のモータ・ピニオン(歯車)1
は,本体部5と,本体部5の外側に形成された歯9と,
本体部5の内側に,歯9の回転軸線と同軸的に形成され
るとともにモータ出力軸(回転軸)3が挿入され,か
つ,モータ出力軸3の挿入部分の外径寸法より小さな内
径寸法を有する挿入孔7とを備えている。モータ出力軸
3は,その挿入部分にモータ出力軸3と同軸的な係合部
2を備えている。係合部2の外周面は,切削加工,粉体
塗装加工,ブラスト加工,研磨加工または回転軸線に対
して対称的なプレス加工を施されることにより形成され
た,モータ出力軸3の回転方向でモータ・ピニオン1と
係合する係合手段を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は,歯車装置および歯
車に関し,たとえば,プリンタのキャリッジ駆動用モー
タのモータ出力軸にモータ・ピニオンが取り付けられた
モータ・ピニオン装置および該モータ・ピニオンにそれ
ぞれ適用される。また,本発明は,この歯車装置を備え
た記録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】歯車の一種に,プリンタのキャリッジ駆
動用モータのモータ出力軸に取り付けられるモータ・ピ
ニオンがある。このモータ・ピニオンは,モータ出力軸
に取り付けられてモータ・ピニオン装置を構成する。
【0003】従来,このモータ・ピニオンは,モータ出
力軸への圧入の信頼性が高いことからほとんどが焼結金
属でできていた。しかし,焼結金属製ピニオンでは,噛
み合う相手側の樹脂製歯車の摩耗量が大きく,樹脂製歯
車の寿命を短くしてしまうという問題点があった。ま
た,焼結金属製ピニオンは噛み合い騒音が大きく,JG
MA1級程度までの噛み合い精度しか得られないという
欠点もあった。さらに,焼結金属製ピニオンを使用する
場合,たとえば紙送りモータ駆動歯車では紙送り精度の
寄与率が高いため,歯車の形状精度を維持すべく,樹脂
製の中間歯車を使用して2段減速輪列を採用していた。
しかし,2段減速輪列では,噛み合い騒音が大きく,部
品点数が多くなるという欠点があった。
【0004】そこで,最近では,焼結金属製ピニオンに
代えて樹脂製ピニオンを採用する動きがある。そして,
樹脂製ピニオンを採用する場合には,モータ出力軸にロ
ーレットを形成することにより,ピニオンとモータ出力
軸との回転方向における締結力(以下,単に「締結力」
という。)を増加させ,モータ出力軸がピニオンに対し
て相対回転(たとえば空回り)しないようにしている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし,ローレット加
工は,その精度が低いので,ローレット加工したモータ
出力軸に樹脂製ピニオンを圧入すると,ピニオン内周面
での膨張具合が不均一になるために,ピニオンがモータ
出力軸と偏心した状態で取り付けられてしまうという問
題が生じていた。さらには,モータの小型化に伴うモー
タ出力軸の径の縮小により,ローレット加工のような塑
性変形加工を行うと,ローレット加工を施された部分が
基軸から曲がり,基軸の回転軸線から逸れる場合もあっ
た。この場合には,ピニオンとモータ出力軸との偏心の
度合いがさらに大きくなるという問題が生じていた。
【0006】したがって,モータ出力軸(回転軸)と偏
心しないように取り付け可能なモータ・ピニオン(歯
車),および,このようなモータ・ピニオンが取り付け
られたモータ・ピニオン装置(歯車装置)が求められて
いる。このような要求を満たすアプローチとして,従来
のローレット加工された回転軸をそのまま使用し,歯車
の構造を従来のものから改良するアプローチと,偏心の
原因となるローレット加工そのものを回転軸からなく
し,回転軸および歯車の構造を従来のものから改良する
アプローチとが考えられる。
【0007】本発明は,このような2つのアプローチの
うち,後者のアプローチに基づいてなされたもので,偏
心を生じることなく回転軸を挿入でき,かつ,回転軸と
の間の締結力が確保される樹脂製の歯車を用いた歯車装
置および該歯車装置の歯車,ならびに該歯車装置を備え
た記録装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め,本願請求項1に記載の発明に係る歯車装置は,回転
軸に樹脂製の歯車が取り付けられている歯車装置であっ
て,前記歯車が,本体部と,前記本体部の外側に形成さ
れた歯と,前記本体部の内側に,前記歯の回転軸線と同
軸的に形成されるとともに前記回転軸が挿入され,か
つ,前記回転軸の挿入部分の外径寸法より小さな内径寸
法を有する挿入孔と,を備え,前記回転軸が,前記挿入
部分に該回転軸と同軸的な係合部を備え,該係合部の外
周面が,切削加工,粉体塗装加工,ブラスト加工,研磨
加工または回転軸線に対して対称的なプレス加工を施さ
れることにより形成された,前記回転軸の回転方向で前
記歯車と係合する係合手段を備えている,ことを特徴と
する。
【0009】ここで,「歯車」には,モータ等の駆動装
置に取り付けられる歯車のほか,他の歯車(駆動装置に
取り付けられた歯車を含む。)やラック等に係合して従
動回転する歯車も含まれ,また,「ピニオン」等の名称
の如何を問わない。「回転軸」には,モータ等の駆動装
置の出力軸のほか,前記従動回転する歯車に取り付けら
れた回転軸も含まれる。
【0010】本願請求項1に記載の発明によると,回転
軸が挿入される歯車の挿入孔は,回転軸の挿入部分の外
径寸法より小さな内径寸法を有するとともに,歯車の歯
の回転軸線と同軸的に形成されている。したがって,回
転軸は,歯車の挿入孔に圧入されることにより取り付け
られる。
【0011】また,回転軸の挿入部分には,該回転軸と
同軸的な係合部が設けられ,該係合部の外周面には,切
削加工,粉体塗装加工,ブラスト加工,研磨加工または
回転軸線に対して対称的なプレス加工を施されることに
より,回転軸の回転方向で歯車と係合する係合手段を備
えている。ここで,切削加工,粉体塗装加工,ブラスト
加工,研磨加工および回転軸線に対して対称的なプレス
加工によると,ローレット加工のように回転軸が曲がり
変形を受けることはない。また,加工部分の中心軸線が
回転軸線と偏心しないように加工する精度が,ローレッ
ト加工よりも高い。
【0012】したがって,ローレット加工よりも高い精
度で加工部分の中心軸線を回転軸線と一致させて,回転
軸を歯車に取り付けることができ,その結果,ローレッ
ト加工と比較すると,歯が回転軸の回転軸線と高い精度
で一致して回転することができる。また,これらの加工
により,係合部の外周面には,回転軸の回転方向で歯車
と係合する係合手段が形成されるとともに,圧入による
挟圧把持力も加わるので,回転軸と歯車との相対回転
(たとえば空回り)が防止され,両者の一体回転が可能
となる。このように,本願請求項1に記載の発明に係る
歯車装置では,歯車が回転軸に高い精度で偏心すること
なく取り付けられるとともに,両者の間の締結力も確保
される。
【0013】本願請求項2に記載の発明に係る歯車装置
は,請求項1において,前記係合部が,前記回転軸の前
記挿入部分の先端側に位置するとともに,前記回転軸の
前記挿入部分の挿入開始端側には前記加工が施されてい
ない基軸部が設けられ,前記歯が,前記基軸部が挿入さ
れる挿入孔の部分の外側に位置する,ことを特徴とす
る。前述した本願請求項1に記載の切削加工等は,ロー
レット加工よりも精度の高いものであるが,加工ミスや
加工精度によっては,加工を施された部分が僅かに偏心
する場合が考えられる。しかし,本願請求項2に記載の
発明によると,たとえ僅かに偏心したとしても,歯車の
歯の位置する部分には基軸部が挿入されているので,歯
の回転軸線は,加工による僅かな偏心の影響を受けるこ
となく,回転軸(基軸部)の回転軸線と一致することと
なる。これにより,歯の回転軸線と回転軸の回転軸線と
を,より一層精度高く一致させることができる。
【0014】本願請求項3に記載の発明に係る歯車装置
は,請求項2において,前記挿入孔が,前記回転軸のう
ち前記係合部を受け入れる係合受入部と,前記基軸部を
受け入れる基軸受入部とを備え,前記係合受入部の内径
寸法が,前記基軸受入部の内径寸法より小さい,ことを
特徴とする。本願請求項3に記載の発明によると,係合
受入部の内径寸法が基軸受入部の内径寸法より小さいの
で,回転軸の係合部は,基軸部よりも強い挟圧把持力に
よって歯車に取り付けられる。これにより,より一層大
きな締結力が得られ,回転軸のより大きなトルクに対し
ても相対回転が防止される。
【0015】また,通常,ブラスト加工では,加工を施
された係合部の外径寸法が基軸部の外径寸法よりも小さ
くなるが,この場合であっても,係合部における挟圧把
持力を確保でき,その結果,締結力が確保される。
【0016】本願請求項4に記載の発明に係る歯車装置
は,請求項3において,前記基軸受入部が,前記係合部
の回転軸線方向長さより大きな回転軸線方向長さを有
し,前記係合部が,前記基軸部の外径寸法より小さく,
かつ,前記係合受入部の内径寸法より大きな外径寸法を
有している,ことを特徴とする。本願請求項4に記載の
発明によると,基軸受入部の回転軸線方向長さの方が係
合部の回転軸線方向長さより大きく,係合部の外径寸法
が,基軸部の外径寸法より小さく,かつ,前記係合受入
部の内径寸法より大きいので,歯車に回転軸を挿入する
際に,まず基軸が基軸受入部内に圧入されることにより
回転軸の回転軸線と歯車の回転軸線とが整合する。その
後,圧入力を継続して加えることにより,回転軸の係合
部が係合受入部内に圧入されるようになる。この時,回
転軸の回転軸線と歯車の回転軸線とは既に整合している
ため,係合部も係合受入部内に回転軸線が整合した状態
で挿入される傾向にある。したがって,たとえ係合部に
僅かな偏心が生じていたとしても,挿入時に,偏心が生
じないような挿入操作が可能となる。
【0017】また,本願請求項2に記載の発明において
説明したように,仮に係合部が係合受入部内に偏心状態
で挿入されても,基軸受入部の外側に歯が形成されてい
るから,歯と回転軸の回転軸線は偏心してしまうことは
ない。
【0018】さらに,本願請求項4に記載の発明による
と,基軸受入部の軸線方向長さの方が係合部の軸線方向
長さより大きいので,基軸部の回転軸線(すなわち回転
軸の回転軸線)と歯の回転軸線とが整合する整合力は,
係合受入部内での偏心力より大となり,より一層確実に
偏心の問題発生を防止することもできる。
【0019】本願請求項5に記載の発明に係る歯車装置
は,請求項3または4において,前記係合受入部が,前
記係合部の回転軸線方向長さとほぼ同じ回転軸線方向長
さを有する,ことを特徴とする。本願請求項5に記載の
発明によると,係合部は係合受入部内にぴったりと圧入
されるため、係合部と係合受入部との間に余分な隙間が
形成されない。
【0020】本願請求項6に記載の発明に係る歯車装置
は,請求項1から5のいずれか1項において,前記挿入
孔の最も挿入開始端側には,前記回転軸の外径寸法より
大きな内径寸法を有する入口部が形成されている,こと
を特徴とする。本願請求項6に記載の発明によると,歯
車を回転軸に挿入する開始時点で,回転軸の端部が歯車
の入口部に案内されて挿入しやすくなる。
【0021】本願請求項7に記載の発明に係る歯車装置
は,請求項1から6のいずれか1項において,前記係合
手段が切削加工を施されることにより形成されている場
合に,該切削加工が,ホブ切削加工であり,かつ,回転
軸線方向に1または2以上の凹部を形成する加工であ
る,ことを特徴とする。本願請求項7に記載の発明にお
けるホブ切削加工によると,カッタ等の切削部材によっ
て係合部の外周面に,回転軸線方向に1または2以上の
凹部が形成される。したがって,凹部が形成された部分
以外の部分には,回転軸と同軸的な係合部の外周面がそ
のまま残されている。この外周面が歯車の挿入孔内面に
当接(圧接)されるので,歯車を回転軸に偏心すること
なく取り付けることができる。一方,凹部は回転軸線方
向に1または2以上形成されているの,この凹部が,回
転軸の回転方向において挿入孔内面と係合(掛合)し
(引っ掛かり),締結力が確保される。
【0022】本願請求項8に記載の発明に係る歯車装置
は,請求項1から6のいずれか1項において,前記係合
手段が研磨加工を施されることにより形成されている場
合に,該研磨加工が,回転軸線方向に1または2以上の
凸部および凹部を形成するローレット加工を施した後に
施されるセンタレス研磨加工である,ことを特徴とす
る。本願請求項8に記載の発明によると,回転軸線方向
に1または2以上の凸部および凹部を形成するローレッ
ト加工を施した後に,センタレス研磨加工が施される。
センタレス研磨加工では,ローレット加工による回転軸
の曲がり変形を,回転軸をさらに曲げることなく補正す
ることができるので,回転軸を曲がり変形のないものと
することができる。また,ローレット加工が施された部
分を,回転軸線と同軸的に加工することにより,偏心を
なくすこともできる。さらに,ローレット加工により形
成された山部および谷部の双方またはいずれか一方を残
すことによって,回転方向における係合(掛合)が得ら
れ,締結力が確保される。
【0023】本願請求項9に記載の発明に係る歯車装置
は,請求項1から6のいずれか1項において,前記係合
手段が切削加工を施されることにより形成されている場
合に,該切削加工が,該回転軸に回転軸線とほぼ平行な
切り欠き部を形成するフライス加工であり,前記挿入孔
のうち前記係合部の挿入部分が,前記切り欠き部が嵌合
する形状を有する,ことを特徴とする。本願請求項9に
記載の発明によると,フライス加工により係合手段が形
成されるので,回転軸の曲がりおよび偏心を防止でき
る。また,フライス加工により,回転軸に切り欠き部が
形成されるとともに,歯車の挿入孔のうち係合部の挿入
部分が,切り欠き部が嵌合する形状を有するので,回転
軸と歯車とが係合(掛合)し(引っ掛かり),締結力が
得られる。
【0024】本願請求項10に記載の発明に係る歯車装
置は,請求項1から6のいずれか1項において,前記係
合手段が粉体塗装加工を施されることにより形成されて
いる場合に,該粉体塗装加工が,アルミナ,金属粒,ダ
イヤモンド等の粉体を接着剤によって回転軸外周面に塗
装する加工である,ことを特徴とする。本願請求項10
に記載の発明によると,粉体塗装加工により係合手段が
形成されるので,回転軸の曲がりが防止される。また,
粉体塗装加工は,回転軸の回りに均一な厚さで精度良く
施すことができるので,回転軸の偏心を防止することが
できる。さらに,アルミナ,金属粒,ダイヤモンド等の
粉体を用いることにより,これらの粉体が樹脂製歯車と
回転方向において係合するので,締結力が確保される。
【0025】本願請求項11に記載の発明に係る歯車
は,請求項1から10のいずれか1項に記載の歯車装置
における歯車であって,請求項1から10のそれぞれ対
応する請求項に記載の回転軸が取り付けられる,ことを
特徴とする。本願請求項11に記載の発明によると,請
求項1から10のいずれか1項に記載の歯車に,請求項
1から10のそれぞれ対応する請求項に記載の回転軸が
取り付けられるので,本願請求項1から10に記載の発
明と同様の作用効果を得ることができる。
【0026】本願請求項12に記載の発明に係る記録装
置は,請求項1から10のいずれか1項に記載の歯車装
置を備えている,ことを特徴とする。ここで,「記録装
置」には,プリンタ,ファクシミリ,複写機等が含ま
れ,プリンタには,インクジェット方式,熱転写方式,
レーザ方式等の種々の方式のものが含まれる。本願請求
項12に記載の発明によると,記録装置に用いられる歯
車装置において,本願請求項1から10のいずれか1項
に記載の発明の作用効果を得ることができる。
【0027】本願請求項13に記載の発明に係る記録装
置は,請求項12において,前記回転軸が,該記録装置
に備えられたキャリッジを駆動するためのキャリッジ・
モータに設けられたモータ出力軸であり,前記歯車が,
該モータ出力軸に取り付けられたモータ・ピニオンであ
る,ことを特徴とする。
【0028】本願請求項13に記載の発明によると,記
録装置に備えられたキャリッジを駆動するためのキャリ
ッジ・モータのモータ出力軸と該モータ出力軸に取り付
けられたモータ・ピニオンとに本願請求項1から10の
いずれか1項に記載の発明が適用される。したがって,
キャリッジ・モータにおいて,前述した本願請求項1か
ら9に記載の発明の作用効果を得ることができる。これ
により,キャリッジ・モータのモータ出力軸に取り付け
られたモータ・ピニオンの回転動作が偏心することなく
行われるので,精密なキャリッジ動作が可能となり,そ
の結果,精密な記録を行うことができるとともに,記録
品質を向上させることができる。また,キャリッジ・モ
ータのモータ出力軸とモータ・ピニオンとの相対回転が
防止されるので,相対回転に起因する記録ミスを防止す
ることができ,その結果,記録ミスのない正確な記録を
行うことができる。
【0029】本願請求項14に記載の発明に係る記録装
置は,請求項12において,前記回転軸が,該記録装置
に備えられた紙送りローラを駆動するための紙送りモー
タに設けられたモータ出力軸であり,前記歯車が,該モ
ータ出力軸に取り付けられたモータ・ピニオンである,
ことを特徴とする。
【0030】本願請求項14に記載の発明によると,記
録装置に備えられた紙送りローラを駆動するための紙送
りモータのモータ出力軸と該モータ出力軸に取り付けら
れたモータ・ピニオンとに本願請求項1から10のいず
れか1項に記載の発明が適用される。したがって,紙送
りモータにおいて,前述した本願請求項1から9に記載
の発明の作用効果を得ることができる。これにより,紙
送りモータのモータ出力軸に取り付けられたモータ・ピ
ニオンの回転動作が偏心することなく行われるので,精
密な紙送り動作が可能となり,その結果,精密な記録を
行うことができるとともに,記録品質を向上させること
ができる。また,紙送りモータのモータ出力軸とモータ
・ピニオンとの相対回転が防止されるので,相対回転に
起因する記録ミスを防止することができ,その結果,記
録ミスのない正確な記録を行うことができる。
【0031】
【発明の実施の形態】以下,本発明の実施の形態につい
て,図を参照しながら説明する。
【0032】[プリンタの概要]図1は,本発明に係る
「記録装置」としてのプリンタ100の概略斜視図であ
る。このプリンタ100には,キャリッジ51と,キャ
リッジ51を駆動するためのキャリッジ・モータ52と
が設けられている。キャリッジ・モータ52には,「回
転軸」としてのモータ出力軸(図示略)が設けられ,こ
のモータ出力軸には,「歯車」としてのモータ・ピニオ
ン1が取り付けられている。これらのモータ出力軸およ
びモータ・ピニオン1については,後に詳述する。
【0033】モータ・ピニオン1には,タイミング・ベ
ルト53が係合している。キャリッジ・モータ52の駆
動力は,モータ・ピニオン1およびタイミング・ベルト
53を介してキャリッジ51に伝達され,キャリッジ5
1は,この伝達された駆動力によって記録用紙54の幅
方向(主走査方向)に往復移動するように構成されてい
る。キャリッジ51の記録用紙54と対向する面には,
アクチュエータ(図示略)によりインクを加圧してノズ
ル開口(図示略)からインク滴を吐出させるインクジェ
ット式記録ヘッド55,56が設けられている。また,
キャリッジ51の上面には,記録ヘッド55,56にイ
ンクをそれぞれ供給するインク・カートリッジ57,5
8が着脱可能に搭載されている。
【0034】記録用紙54は,図示しない樹脂製の動力
伝達歯車を介して紙送りモータ59に接続する紙送りロ
ーラ60により一定のピッチで,キャリッジ51の移動
方向と直交する方向(副走査方向)に搬送される。紙送
りモータ59のモータ出力軸(図示略)にも,キャリッ
ジ・モータ52のモータ・ピニオン1と同様のモータ・
ピニオン(図示略)が取り付けられている。これらの紙
送りモータ59のモータ出力軸およびモータ・ピニオン
1についても,後に詳述する。
【0035】印刷領域の外側には,記録ヘッド55,5
6をそれぞれ封止するキャップ61,62を備えたキャ
ッピング・ユニット63と,キャッピング・ユニット6
3よりも印刷領域側に配置されたクリーナ・ユニット6
4が設けられている。
【0036】キャッピング・ユニット63は,非印刷時
にキャップ61,62により記録ヘッド55,56をそ
れぞれ封止してノズル開口の目詰まりを防止するととも
に,ポンプ・ユニット65からの負圧の供給を受けて,
インク充填時や目詰まり解消時に記録ヘッド55,56
からインクを強制的に吐出させる機能を備えている。
【0037】紙送り搬送路の上流側には紙送りモータ5
9を動力源とするカットシート・フィーダ66が配設さ
れている。
【0038】[モータ・ピニオンとモータ出力軸との取
り付け構造]次に,キャリッジ・モータ52および紙送
りモータ59に取り付けられる「歯車」としてのモータ
・ピニオンと,「回転軸」としてのモータ出力軸との取
り付け構造について説明する。図2は,モータ・ピニオ
ン1がキャリッジ・モータ52または紙送りモータ59
のモータ出力軸3に挿入する直前の様子を示す側面図
(一部断面図)である。図3(a)は,モータ出力軸3
の正面図であり,図3(b)は,モータ出力軸3の側面
図(一部断面図)である。図4は,モータ出力軸3にモ
ータ・ピニオン1を取り付ける過程を示す流れ図であ
る。
【0039】モータ出力軸3は,その先端部に係合部2
と,係合部2の基端側に基軸部4とを備えている。基軸
部4は,回転軸線(中心軸線)から一定の半径寸法で形
成された円柱形を有する。係合部2は,基軸部4の先端
部分を段引き加工等により基軸部4の回転軸線と同軸的
に,かつ,基軸部4より一段細くなるように加工(たと
えば切削加工)して外径寸法がやや小さくなるように形
成されている。また,係合部2の外周面には,「係合手
段」としての,回転軸線方向に延設された複数の凹部
(溝)2aが形成されている。
【0040】この凹部2aは,カッタ70を用いてホブ
切削加工を施すことにより形成されている。したがっ
て,係合部2において,凹部2aが形成されていない部
分(以下「凸部」という。)2bの頂点を結んだ円周面
は,基軸部4の回転軸線と同軸的に形成された面となっ
ている。また,ホブ切削加工によると,塑性変形加工で
あるローレット加工のようにモータ出力軸3が曲がり変
形することを防止できる。よって,係合部2の中心軸線
と基軸部4の回転軸線(中心軸線)とは,偏心すること
なく,精度良く一致している。なお,ホブ切削加工は,
各凹部2bの深さがほぼ同じになるように施されること
が好ましい。これにより,各凹部2bの最深部を結んだ
円周面も,基軸部4の回転軸線と同軸的になり,偏心す
ることなくモータ・ピニオン1を取り付けるのにより一
層効果的だからである。
【0041】モータ・ピニオン1は,全体が樹脂で一体
成形されている。この樹脂は,モータ出力軸3の圧入に
より破壊されることなくモータ出力軸3の形状に沿って
膨張変形可能なものが選択されている。このモータ・ピ
ニオン1は,モータ出力軸3が挿入されて締結されるこ
とにより,「歯車装置」としてのモータ・ピニオン装置
を構成する。なお,以下では,モータ・ピニオン1がモ
ータ出力軸3に取り付けられたときに,モータ・ピニオ
ン1がモータ出力軸3の先端側に位置する側をモータ・
ピニオン1の先端側と定義し,モータ出力軸3の基端側
に位置する側をモータ・ピニオン1の基端側と定義す
る。
【0042】モータ・ピニオン1は,内部に挿入孔7が
形成された本体部5を備えている。この本体部5の周囲
には,歯9が形成されている。挿入孔7は,モータ・ピ
ニオン1の先端側から順に歯9の回転軸線と同軸的に形
成されたそれぞれ内径寸法が異なる3つの領域から構成
されている。すなわち,挿入孔7の最も先端側には,モ
ータ出力軸3の係合部2が圧入される係合受入部11
が,係合受入部11の基端側には,モータ出力軸3の基
軸部4が圧入される基軸受入部13が,基軸受入部13
のさらに基端側に位置するモータ・ピニオン1の基端側
端部には,入口部15が,それぞれ形成されている。
【0043】係合受入部11の内径寸法は,係合部2の
外形寸法(すなわち中心軸線から凸部2bの頂点までの
寸法)より僅かに小さくなるように設定されている。ま
た,係合受入部11の長さ寸法は,係合部2の長さ寸法
とほぼ同一であり,モータ出力軸3にモータ・ピニオン
1が挿入されたときに,係合部2が係合受入部11にぴ
ったりと嵌まり込むことができるようになっている。
【0044】基軸受入部13の内径寸法は,係合部2の
外径寸法より大きく,係合受入部11の内径寸法より大
きくなるように設定されている。また,基軸受入部13
は,係合部2の長さ寸法よりも十分に長い寸法を有する
とともに,基軸部4の外径寸法よりも僅かに小さい内径
寸法を有する。
【0045】入口部15は,挿入孔7の基端側に位置す
る挿入開始端側となっており,モータ・ピニオン1がモ
ータ出力軸3を受け入れるための開口部となっている。
この入口部15は,モータ出力軸3を受け入れ易いよう
にモータ出力軸3(すなわち係合部2および基軸部4)
の外径寸法よりも大きな内径寸法を有する。歯9は,基
軸受入部4の外側に位置するように形成されている。
【0046】次に,モータ・ピニオン1をモータ出力軸
3に圧入して取り付けるときの作用について説明する。
まず,図4(a)に示すように,モータ・ピニオン1の
基端側をキャリッジ・モータ52または紙送りモータ5
9から延びるモータ出力軸3の先端に臨ませる。次に,
図4(b)に示すように,モータ出力軸3の先端をモー
タ・ピニオン1の挿入孔7内へ圧入していく。この時,
係合部2は,基軸受入部13より外径寸法が小さいため
スムースに挿入でき,基軸部4が基軸受入部13の位置
まで来たときに実質的な圧入が始まる。
【0047】基軸部4は,外面が滑らかであるため,モ
ータ・ピニオン1に圧入力を掛けることにより,偏心す
ることなく基軸受入部13内に圧入されていく。そし
て,基軸受入部13の長さ寸法が係合部2の長さ寸法よ
り長いことから,図4(b)に示すように,基軸部4が
基軸受入部13内に受け入れられた後に,係合受入部1
1への係合部2の圧入が開始されるようになっている。
係合部2の先端が基軸受入部13の先端まで圧入される
ことによって,モータ出力軸3の回転軸線とモータ・ピ
ニオン1の回転軸線とは一致しており,この状態で図4
(c)に示す最終的な圧入段階に入る。
【0048】最終的な圧入段階では,係合部2が係合受
入部11内に圧入されていく。この圧入操作は,基軸部
4が基軸受入部13内にすでに圧入されていることか
ら,基軸受入部13に案内された状態で行われるので,
圧入操作が容易となる。なお,基軸受入部13への基軸
部4の圧入は,係合部2を係合受入部11に圧入すると
きの力よりも,小さな圧入力で達成できるようになって
いる。
【0049】この時,係合部2の中心軸線は,基軸部4
の回転軸線と精度よく一致しており,かつ,係合部2が
基軸部4に対して曲がり変形を受けていないので,この
圧入段階においても,モータ・ピニオン1は,モータ出
力軸3に対して偏心することなく取り付けられる。ま
た,ホブ切削加工の加工精度または加工ミス(たとえ
ば,図3において,カッタ70により凸部2bのいくつ
かが切削されて偏心が生じた場合等)等から,係合部2
が仮に偏心することがあったとしても,基軸部4がすで
に基軸受入部13内で偏心することなく強固に圧入され
ているため,係合部2は係合受入部11内にほとんど偏
心することなく圧入されていく。さらに,この時点で係
合部2と係合受入部11との間に偏心が生じても,歯9
が形成されている基軸受入部13内で基軸4が偏心して
しまうことはない。このようにして係合部2が係合受入
部11内に最後まで圧入されることにより,圧入作業は
完了する。
【0050】そして,圧入後,モータ出力軸3の回転軸
線と歯9の回転軸線とは,偏心することなく一致するこ
ととなる。これにより,モータ出力軸3が取り付けられ
た歯車1(すなわち歯9)は,モータ出力軸3の回転軸
線を中心に回転することとなる。
【0051】係合受入部11は,そこに係合部2が圧入
されたときに径方向に等方的に僅かに膨張するととも
に,係合部2の凸部2bが本体部5内に入り込み,ま
た,係合部2の凹部2aには,本体部5が入り込むこと
となる。これにより,係合部2は,係合受入部11とモ
ータ出力軸3の回転方向において係合(掛合)し(引っ
掛かり),締結力が確保される。その結果,モータ出力
軸3とモータ・ピニオン1との相対回転が防止され,両
者の一体回転が可能となる。
【0052】係合部2の外径寸法および係合受入部11
の内径寸法は,モータ出力軸3の最大トルクを考慮し
て,該最大トルクに対して相対回転しない締結力が確保
される寸法に設定される。同様に,ホブ切削加工による
凹部の個数,深さ等も,該最大トルクに対して相対回転
しない締結力が確保されるものが選択される。
【0053】なお,本実施の形態では,係合受入部11
の内径寸法が,基軸受入部13の内径寸法より小さくな
るように設定されているが,同じ内径寸法に設定されて
いてもよい。この場合には,係合受入部11および基軸
受入部13の双方の内径寸法が係合部2の外径寸法より
僅かに小さくなり,係合部2の圧入は,基軸受入部13
から開始されることとなる。また,本実施の形態では,
係合部2の外径寸法が基軸部4の外径寸法より小さくな
るように設定されているが,基軸部4の外径寸法と同じ
寸法に設定されていてもよい(この場合においても,係
合受入部11の内径寸法は,基軸受入部13の内径寸法
と同じ寸法に設定されていてもよい)。
【0054】[キャリッジ駆動装置の構成]図5および
図6は,図1に示すプリンタ100において,キャリッ
ジ・モータ52を駆動源とするキャリッジ駆動装置の部
分だけを取り出して表したものであり,図5は上面図で
あり,図6は側面図である。キャリッジ駆動装置21の
キャリッジ・モータ52は,フレーム23に取り付けら
れている。キャリッジ・モータ52のモータ出力軸3に
は,前述したように,モータ・ピニオン1(本実施の形
態では駆動プーリとして機能する)が取り付けられてい
る。
【0055】また,フレーム23には従動プーリ25が
設けられ,従動プーリ25とモータ・ピニオン1との間
にタイミングベルト53が巻回されている。タイミング
・ベルト53には,キャリッジ29が取り付けられ,キ
ャリッジ29は,キャリッジ・ガイド31に案内されて
いる。
【0056】このようなキャリッジ駆動装置21では,
タイミング・ベルト53がモータ・ピニオン1に直接接
続しているから,モータ・ピニオン1がモータ出力軸3
に偏心して取り付けられていると,タイミング・ベルト
53の動きに直接影響を及ぼすことになる。また,モー
タ出力軸3がモータ・ピニオン1に対して相対回転する
と,タイミング・ベルト53によるキャリッジ29の往
復動作が正確に行われなくなる。したがって,本発明の
ように,モータ出力軸3に偏心することなく取り付ける
ことができるモータ・ピニオン1では,キャリッジ29
の正確な動きを保証することができ,精密印刷を実現す
ることができるとともに,印字品質を向上させることが
できる。また,モータ出力軸3がモータ・ピニオン1に
対して相対回転することが防止されるので,キャリッジ
29の往復動作を正確なものとすることができ,その結
果,印刷ミスのない正確な印刷を行うことができる。
【0057】[紙送り駆動装置の構成]次に,図7およ
び図8は,図1に示すプリンタ100において,紙送り
モータ59を駆動源とする紙送り装置の部分だけを取り
出して表したものであり,図7は上面図であり,図8は
側面図である。紙送り駆動装置33の紙送りモータ59
は,フレーム35に取り付けられている。紙送りモータ
59のモータ出力軸3には,前述したように,モータ・
ピニオン1が取り付けられている。
【0058】また,紙送りローラ60の先端には樹脂製
のローラ駆動ギア(歯車)39が固定して設けられ,ロ
ーラ駆動ギア39はモータ・ピニオン1に歯合(樹脂−
樹脂歯合)している。このような構造により,紙送りモ
ータ59が駆動することによりローラ駆動ギア39が回
転し,これにより紙送りローラ60が回転駆動するよう
になっている。このような紙送り装置33では,モータ
・ピニオン1がモータ出力軸3に対して偏心している
と,ローラ駆動ギア39との噛み合いに支障を来すこと
があり,紙送りローラ60による紙送り動作に影響を与
えることがある。また,モータ出力軸3がモータ・ピニ
オン1に対して相対回転すると,紙送りローラ60によ
る紙送り動作が正確に行われなくなる。したがって,本
発明のように偏心することなく取り付けることができる
とともに,締結力が得られるモータ・ピニオン1では,
安定した,かつ,確実な紙送り動作を保証することがで
きる。
【0059】[他の実施の形態]次に,モータ出力軸3
の係合部2の他の実施の形態について説明する。図9
は,粉体塗装加工(粒子層付着加工)を施されたモータ
出力軸の側面図および同加工を施された係合部の拡大断
面図である。このモータ出力軸3の係合部2は,係合部
本体21の外周面に粉体塗装加工が施されることにより
形成されている。係合部本体21は,基軸部4の先端部
分を段引き加工等により基軸部4の回転軸線と同軸的
に,かつ,基軸部4より一段細くなるように加工(たと
えば切削加工)して外径寸法がやや小さくなるように形
成されている。そして,この係合部本体21の外周面に
は,「係合手段」としての被着層22および粉体23が
塗装形成されている。被着層22には,熱硬化型エポキ
シ系接着剤,室温硬化型アクリル系接着剤,UV硬化型
ポリウレタン系接着剤,2液反応型エポキシ系接着剤等
が用いられる。一方,粉体23には,耐摩耗性に優れる
アルミナ,金属粒,ダイヤモンド等が用いられる。
【0060】この被着層22は,偏心が生じないよう
に,係合部本体21の外周面に均一な厚さで塗装されて
いる。また,粉体23は,高い摩擦係数を得るために,
比較的鋭く尖った形状のほぼ同じ大きさのものが,1個
ずつ整列されて,被着層22内を1層状態で均一に分散
配置されている。なお,この整列は,厳格にそうなって
いるという意味ではなく,ほぼそうなっているという意
味である。これにより,係合部2は,基軸部4に対して
偏心することなく,同軸的に形成される。もちろん,ロ
ーレット加工のように,係合部2が基軸部4から曲がり
変形するということもない。また,粉体23が係合受入
部11の内面に係合し,締結力が確保される。
【0061】なお、被着層22の材質,厚さ等をどのよ
うなものにするか,粉体23の種類,含有率等をどのよ
うなものにするかについては,モータ出力軸3の最大ト
ルクを考慮して,該最大トルクに対しても相対回転が生
じないものが選択される。
【0062】図10は,ブラスト加工を施されたモータ
出力軸の側面図および同加工を施された係合部の拡大断
面図である。ブラスト加工は,基軸部4の先端部の外周
面に均一に施される。これにより,基軸部4の先端部表
面は均一に削られ小径化して,係合部2が形成される。
係合部2は,微視的に見れば,図10の拡大図に示すよ
うに凹凸があるが,この凹凸は,歯車との偏心のない取
り付け精度の観点からは問題ない程度に収めることがで
きる。したがって,偏心の問題を生じることなく,係合
部2をモータ・ピニオン1に圧入することができる。ま
た,係合部2の表面は,削られることにより粗面化され
るので,係合受入部11の内面との摩擦抵抗が増大し,
締結力が確保される。
【0063】なお,粗面化の程度は,モータ出力軸3の
最大トルクを考慮して,該最大トルクに対しても相対回
転が生じない程度のものとされる。
【0064】図11は,ローレット加工を施した後に,
センタレス研磨加工を施したモータ出力軸を示し,同図
(a)および(b)は,ローレット加工後のモータ出力
軸のそれぞれ正面図および側面図であり,同図(c)お
よび(d)は,センタレス研磨加工後のモータ出力軸の
それぞれ正面図および側面図である。
【0065】図に示すように,ローレット加工によっ
て,モータ出力軸3は,塑性変形を受け,ローレットの
山部は基軸部4の外周面よりも外部に突出し,ローレッ
トの谷部は基軸部4の外周面よりも内部に凹陥する。こ
のローレットを,センタレス研磨加工により,ローレッ
トの山部を基軸部4の外周面と一致するように加工する
ことによって,ローレット加工による偏心および曲がり
変形が補正され,偏心および曲がり変形のない係合部2
を形成することができる。一方,ローレットの谷部は研
磨されることなく,係合部2に残るので,挿入孔7の内
面と係合(掛合)し,これにより,締結力が確保され
る。
【0066】なお,基軸部4の先端部を小径加工した後
にローレット加工,次いでセンタレス研磨加工をそれぞ
れ施すこともできる。これにより,前述した図9および
図10に示すモータ出力軸3のように,係合部2が基軸
部4よりも小径であるモータ出力軸とすることができ
る。
【0067】図12は,切り欠き部を有するモータ出力
軸および該モータ出力軸が取り付けられるモータ・ピニ
オンを示す分解斜視図(一部断面図)である。モータ出
力軸3は,その先端に切り欠き部2cが形成された係合
部2と,係合部2の基端側に基軸部4とを備えている。
切り欠き部2cは,フライス加工を用いて,基軸部4の
先端部側面の一部を切削し,回転軸線と平行な平面部と
なるように形成されている。係合部2の切り欠き部2c
以外の部分は,加工を施されないので,基軸部4と同じ
外周面を有する。これにより,係合部2は,正面視略D
型の形状を有することとなる。
【0068】モータ・ピニオン1の係合受入部11は,
切り欠き部2cとほぼ同じ大きさを有し,かつ,モータ
出力軸3の挿入時に切り欠き部2cを圧接する平坦部1
1aを有する。平坦部11a以外の部分は,基軸受入部
13の内周面と段部を形成することなく一体的に形成さ
れている。すなわち,係合受入部11も,係合部2と同
様に正面視略D型の形状を有する。平坦部11aの径方
向の長さは,切り欠き部2cの径方向の長さとほぼ同じ
に設定されている。
【0069】これにより,モータ出力軸3をモータ・ピ
ニオン1に挿入すると,係合部2は係合受入部11に圧
入され,平坦部11aは切り欠き部2cに圧接するとと
もに,基軸部4は基軸受入部13に圧入される。切り欠
き部2cは回転方向において平坦部11aと係合(掛
合)するので,締結力が確保される。また,フライス加
工によると,ローレット加工のような偏心および曲がり
変形が防止される。したがって,モータ・ピニオン1に
モータ出力軸3を精度よく取り付けることができる。
【0070】これらの加工以外に,係合部2に,回転軸
線(中心軸線)に対して対称的なプレス加工を施すこと
により,回転軸線方向と平行な凹部(および凸部)を形
成してもよい。プレス加工ではあるが,回転軸線に対し
て対称的に同時加工を施すことによって,偏心および曲
がり変形の問題を回避することができる。
【0071】次に,モータ・ピニオンとモータ出力軸と
の取り付け構造の他の実施の形態について説明する。図
13は,モータ・ピニオン10がモータ出力軸3に挿入
する直前の様子を示す側面図(一部断面図)である。こ
の他の形態においては,モータ・ピニオン10が,内部
に挿入孔7が形成された本体部5を備えているととも
に,本体部5の周囲に歯9が形成されている点は,前述
した形態のモータ・ピニオン1と同じである。モータ・
ピニオン1と異なる点は,挿入孔7が係合受入部11と
基軸受入部13とに分離されず,一体的に形成されてい
ることである。
【0072】挿入孔7の内径寸法は,係合部2の外径寸
法よりも僅かに小さく設定され,モータ出力軸3の挿入
孔7への挿入は,圧入により行われるようになってい
る。また,挿入孔7の回転軸線方向の長さ寸法は,係合
部2の回転軸線方向の長さ寸法とほぼ同じに設定されて
いることが好ましい。これにより,モータ出力軸3を挿
入孔7に圧入したときに,挿入孔7の全体が係合部2と
係合することができるからである。
【0073】係合部2は,前述したホブ切削加工,粉体
塗装加工,ブラスト加工,ローレット加工後のセンタレ
ス研磨加工,フライス加工,または回転軸線に対称的な
プレス加工のいずれであってもよい。なお,フライス加
工により係合部2が正面視略D型の形状を有する場合に
は,挿入孔7も正面視略D型の形状を有するように形成
される。
【0074】これらの加工はいずれも,前述したよう
に,ローレット加工と比較すると、曲がり変形および偏
心を生ずることなく,係合部2の中心軸線を基軸部4の
回転軸線と高い精度で一致させることができる。したが
って,係合部2が挿入される部分の周りに歯9が形成さ
れていても,歯9の回転軸線とモータ出力軸4の回転軸
線を高い精度で一致させることができる。また,挿入孔
7のほぼ全体が係合部2と係合するので,高い締結力を
得ることもできる。さらに,モータ・ピニオン10の構
造を簡単化することもできる。なお,図13では,係合
部2を基軸部4とほぼ同じ外径寸法に形成しているが,
基軸部4よりも小径化して形成することもできる。
【0075】以上説明した実施の形態では,本発明に係
る「歯車」の一例としてモータ・ピニオンを説明した
が,本発明に係る「歯車」は,モータ・ピニオンに限定
されるものではなく,他の歯車にも適用できることは言
うまでもない。また,本発明に係る「歯車装置」につい
ても同様に,モータ・ピニオン装置に限定されるもので
はなく,他の歯車装置についても適用できる。さらに,
本発明は,プリンタに限定されるものではなく,ファク
シミリ,複写機等にも適用可能である。
【0076】
【発明の効果】本発明によると,歯車が回転軸に高い精
度で偏心することなく取り付けられるとともに,両者の
間の締結力も確保される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る記録装置(プリンタ)の概略斜視
図である。
【図2】モータ・ピニオンがキャリッジ・モータまたは
紙送りモータのモータ出力軸に取り付けられる直前の様
子を示す側面図(一部断面図)である。
【図3】(a)は,モータ出力軸の正面図であり,
(b)は,モータ出力軸の側面図(一部断面図)であ
る。
【図4】モータ出力軸にモータ・ピニオンを取り付ける
過程を示す流れ図である。
【図5】図1に示すプリンタにおいてキャリッジ・モー
タを駆動源とするキャリッジ駆動装置の部分だけを取り
出して表した上面図である。
【図6】図1に示すプリンタにおいてキャリッジ・モー
タを駆動源とするキャリッジ駆動装置の部分だけを取り
出して表した側面図である。
【図7】図1に示すプリンタにおいて紙送りモータを駆
動手段とする紙送り装置の部分だけを取り出して表した
上面図である。
【図8】図1に示すプリンタにおいて紙送りモータを駆
動手段とする紙送り装置の部分だけを取り出して表した
側面図である。
【図9】粉体塗装加工を施されたモータ出力軸の側面図
および同加工を施された係合部の拡大断面図である。
【図10】ブラスト加工を施されたモータ出力軸の側面
図および同加工を施された係合部の拡大断面図である。
【図11】ローレット加工を施した後に,センタレス研
磨加工を施したモータ出力軸を示し,同図(a)および
(b)は,ローレット加工後のモータ出力軸のそれぞれ
正面図および側面図であり,同図(c)および(d)
は,センタレス研磨加工後のモータ出力軸のそれぞれ正
面図および側面図である。
【図12】切り欠き部を有するモータ出力軸および該モ
ータ出力軸が取り付けられるモータ・ピニオンを示す分
解斜視図(一部断面図)である。
【図13】他の実施の形態におけるモータ・ピニオンが
モータ出力軸に挿入する直前の様子を示す側面図(一部
断面図)である。
【符号の説明】
1,10 モータ・ピニオン 2 係合部 2a 凹部 2b 凸部 2c 切り欠き部 21 係合部本体 22 被着層 23 粉体 3 モータ出力軸 4 基軸部 5 本体部 7 挿入孔 9 歯車の歯 11 係合受入部 13 基軸受入部 15 入口部 21 キャリッジ駆動装置 29 キャリッジ 31 キャリッジ・ガイド 33 紙送り装置 39 ローラ駆動ギア(樹脂製歯車) 52 キャリッジ・モータ 53 タイミング・ベルト 59 紙送りモータ

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 回転軸に樹脂製の歯車が取り付けられて
    いる歯車装置であって,前記歯車が,本体部と,前記本
    体部の外側に形成された歯と,前記本体部の内側に,前
    記歯の回転軸線と同軸的に形成されるとともに前記回転
    軸が挿入され,かつ,前記回転軸の挿入部分の外径寸法
    より小さな内径寸法を有する挿入孔と,を備え,前記回
    転軸が,前記挿入部分に該回転軸と同軸的な係合部を備
    え,該係合部の外周面が,切削加工,粉体塗装加工,ブ
    ラスト加工,研磨加工または回転軸線に対して対称的な
    プレス加工を施されることにより形成された,前記回転
    軸の回転方向で前記歯車と係合する係合手段を備えてい
    る,ことを特徴とする歯車装置。
  2. 【請求項2】 請求項1において,前記係合部が,前記
    回転軸の前記挿入部分の先端側に位置するとともに,前
    記回転軸の前記挿入部分の挿入開始端側には前記加工が
    施されていない基軸部が設けられ,前記歯が,前記基軸
    部が挿入される挿入孔の部分の外側に位置する,ことを
    特徴とする歯車装置。
  3. 【請求項3】 請求項2において,前記挿入孔が,前記
    回転軸のうち前記係合部を受け入れる係合受入部と,前
    記基軸部を受け入れる基軸受入部とを備え,前記係合受
    入部の内径寸法が,前記基軸受入部の内径寸法より小さ
    い,ことを特徴とする歯車装置。
  4. 【請求項4】 請求項3において,前記基軸受入部が,
    前記係合部の回転軸線方向長さより大きな回転軸線方向
    長さを有し,前記係合部が,前記基軸部の外径寸法より
    小さく,かつ,前記係合受入部の内径寸法より大きな外
    径寸法を有している,ことを特徴とする歯車装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または4において,前記係合受
    入部が,前記係合部の回転軸線方向長さとほぼ同じ回転
    軸線方向長さを有する,ことを特徴とする歯車装置。
  6. 【請求項6】 請求項1から5のいずれか1項におい
    て,前記挿入孔の最も挿入開始端側には,前記回転軸の
    外径寸法より大きな内径寸法を有する入口部が形成され
    ている,ことを特徴とする歯車装置。
  7. 【請求項7】 請求項1から6のいずれか1項におい
    て,前記係合手段が切削加工を施されることにより形成
    されている場合に,該切削加工が,ホブ切削加工であ
    り,かつ,回転軸線方向に1または2以上の凹部を形成
    する加工である,ことを特徴とする歯車装置。
  8. 【請求項8】 請求項1から6のいずれか1項におい
    て,前記係合手段が研磨加工を施されることにより形成
    されている場合に,該研磨加工が,回転軸線方向に1ま
    たは2以上の凸部および凹部を形成するローレット加工
    を施した後に施されるセンタレス研磨加工である,こと
    を特徴とする歯車装置。
  9. 【請求項9】 請求項1から6のいずれか1項におい
    て,前記係合手段が切削加工を施されることにより形成
    されている場合に,該切削加工が,該回転軸に回転軸線
    とほぼ平行な切り欠き部を形成するフライス加工であ
    り,前記挿入孔のうち前記係合部の挿入部分が,前記切
    り欠き部が嵌合する形状を有する,ことを特徴とする歯
    車装置。
  10. 【請求項10】 請求項1から6のいずれか1項におい
    て,前記係合手段が粉体塗装加工を施されることにより
    形成されている場合に,該粉体塗装加工が,アルミナ,
    金属粒,ダイヤモンド等の粉体を接着剤によって回転軸
    外周面に塗装する加工である,ことを特徴とする歯車装
    置。
  11. 【請求項11】 請求項1から10のいずれか1項に記
    載の歯車装置における歯車であって,請求項1から10
    のそれぞれ対応する請求項に記載の回転軸が取り付けら
    れる,ことを特徴とする歯車。
  12. 【請求項12】 請求項1から10のいずれか1項に記
    載の歯車装置を備えている,ことを特徴とする記録装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項12において,前記回転軸が,
    該記録装置に備えられたキャリッジを駆動するためのキ
    ャリッジ・モータに設けられたモータ出力軸であり,前
    記歯車が,該モータ出力軸に取り付けられたモータ・ピ
    ニオンである,ことを特徴とする記録装置。
  14. 【請求項14】 請求項12において,前記回転軸が,
    該記録装置に備えられた紙送りローラを駆動するための
    紙送りモータに設けられたモータ出力軸であり,前記歯
    車が,該モータ出力軸に取り付けられたモータ・ピニオ
    ンである,ことを特徴とする記録装置。
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