JP5520496B2 - 太陽電池の製造方法 - Google Patents
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Description
特に、各国ごとに補助金制度がスタートしてから太陽光発電の市場が急激に拡大した。そして、半導体産業によるシリコンの需要の増大と相まって、太陽光発電の市場向けのシリコン原料の供給に対する不安が問題となってきた。
即ち、現在の主力の商品である多結晶シリコン型の太陽電池の需要が急拡大したことに伴い、結晶シリコン原料の生産が思うように進まず、将来的な供給不安がクローズアップされてきた。これを契機に、シリコン基板の薄膜化の需要が高まってきた。
薄膜型の太陽電池には、アモルファスシリコン薄膜や微結晶シリコン薄膜等を用いた太陽光発電システムが知られている。そして、開発面では、Cu、In、SeをベースとしたCIS系薄膜やGaを含むCIGS系薄膜の化合物半導体薄膜等を用いた太陽光発電システムが注目されている。
さらには、研究段階として、太陽光発電素子基板のフレキシブル化が可能な、Ru系色素を含む色素増感型素子や有機薄膜素子を用いた光発電システムも知られている。
このような化合物半導体を用いた太陽電池の一例としては、MOCVD法を用いて多接合型の太陽電池に必要な半導体多層構造を堆積して太陽電池を製造する方法(例えば特許文献1)や、同じくMOCVD法を用いて下部セルにGeを、上部セルにGaAs層を積層した3端子型の多接合型太陽電池(例えば特許文献2)、さらにInGaP/InGaAs/Ge型の多接合太陽電池セルに集光装置を備えた集光型の太陽光発電装置(例えば特許文献3)等が提案されている。
これまでの化合物半導体を用いた太陽光発電システムは、太陽電池素子の薄膜の成長方法が煩雑であり、コストアップの要因となっていた。しかしながら、素子基板の大型化への提案は全くなく、電力コストの点で他のエネルギー源に比べてはるかに巨額となり、また先行する多結晶シリコン系の太陽電池の製造コストに近づけるのは至極困難な問題であった。
薄膜太陽電池素子に用いられている透明電極材料としては、例えばZnO、SnO2、ITO(インジウムスズオキシド)、IZO(インジウム亜鉛オキシド)が知られている(特許文献6)。また、透明電極材料としてIZOを用いた場合、In2O3が90wt%、ZnOが10wt%であるターゲットを用いてガラス基板にIZO膜を成膜すると、アモルファス性の膜となることが知られている(非特許文献3参照))。
(1)基板と、前記基板上の主面側に形成され、受光した光を電力に変換する発電層と、前記発電層に接して形成された透光性電極と、前記発電層に接して形成されたもう一方の電極層と、を具備する太陽電池であって、前記透光性電極が六方晶構造を有するIn2O3結晶を含むことを特徴とする太陽電池。
(2)前記透光性電極が結晶性IZO(インジウム亜鉛オキシド)を含む透光性電極であり、前記結晶性IZOのZn含有量が、ZnO換算として1〜20質量%である前項1に記載の太陽電池。
(3)透光性電極の厚さが35nm〜10μmである前項1又は2に記載の太陽電池。
(4)前記基板上の主面側に形成され受光した光を電力に変換する発電層が、基板上の主面側にpn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)を具備する前項1〜3の何れか一項に記載の太陽電池。
(5)前記発電層が、基板上の主面側に、III族窒化物半導体からなるバッファー層と、pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)を具備する太陽電池であって、バッファー層とpn接合を有するIII族窒化物半導体層からなる群より選ばれた少なくとも一種がスパッタ法によって形成された化合物半導体層を有する前項1〜4の何れか一項に記載の太陽電池。
(6)pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)が、前記発電層内で複数含むことを特徴とする前項5に記載の太陽電池。
(8)基板が、石英、ガラス、サファイア、SiC、シリコン、酸化亜鉛、酸化マグネシウム、酸化マンガン、酸化ジルコニウム、酸化マンガン亜鉛鉄、酸化マグネシウムアルミニウム、ホウ化ジルコニウム、酸化ガリウム、酸化インジウム、酸化リチウムガリウム、酸化リチウムアルミニウム、酸化ネオジウムガリウム、酸化ランタンストロンチウムアルミニウムタンタル、酸化ストロンチウムチタン及び酸化チタンからなる群から選ばれた少なくとも1種の材料の基板であることを特徴とする前項1〜7の何れか一項に記載の太陽電池。
(9)n型電極及びp型電極が、pn接合を有するIII族窒化物半導体層の少なくとも一部又は全部の表面上に形成されたことを特徴とする前項1〜8の何れか一項に記載の太陽電池。
(10)バッファー層が、AlN又はGaNであることを特徴とする前項1〜9の何れか一項に記載の太陽電池。
(11)(a)基板上の主面側に、受光した光を電力に変換する発電層を形成する工程、(b)前記発電層に接して一方の電極層を形成する工程、(c)前記発電層に接して、他方の電極層として透光性電極を形成する工程を含む太陽電池の製造方法であって、透光性電極を形成する工程が、(c1)発電層に含まれるp型半導体層側にアモルファス状のIZO(インジウム亜鉛オキシド)膜を積層する工程、(c2)該アモルファス状のIZO膜をエッチングする工程、(c3)エッチングされた該アモルファス状のIZO膜を500℃より高く800℃より低い温度での熱処理で結晶化する工程、を含む太陽電池の製造方法。
(12)アモルファス状のIZO膜を積層する工程がスパッタリング法によってなされる
前項11に記載の太陽電池の製造方法。
(14)アモルファス状のIZO膜が、発電層のp型半導体層上に積層されている前項1
3項に記載の太陽電池の製造方法。
(15)基板上の主面側に受光した光を電力に変換する発電層を形成する工程が、基板上
にIII族窒化物半導体からなるバッファー層と、pn接合を有するIII族窒化物半導
体層(p型層/n型層)を少なくとも含み、バッファー層とpn接合を有するIII族窒
化物半導体層からなる群より選ばれた少なくとも一種がスパッタ法によって形成される工
程を含む前項11〜14の何れか一項に記載の太陽電池の製造方法。
(16)pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)の何れか一項の層
がスパッタ法、MOCVD法、MBE法、CBE法、MLE法からなる群から選ばれた少
なくとも一種の方法で形成する前項15に記載の太陽電池の製造方法。
(18)ドーパント元素のみを供給するプロセスと、III族元素を含む化合物と窒素原料を同時に供給するプロセスを交互に繰り返すことからなる第一の工程を含む前項15〜17の何れか一項に記載の太陽電池の製造方法。
(19)第一の工程による成長後、熱処理を行う第二の工程をさらに有する前項18に記載の太陽電池の製造方法。
(20)熱処理温度が、300℃から1200℃の範囲である前項19に記載の太陽電池の製造方法。
(21)水素ガスまたは水素原子を含む化合物のガスを含まない雰囲気中で熱処理を行う前項19または20に記載の太陽電池の製造方法。
(22)ドーパント元素が、Si、GeおよびSnからなる群から選ばれた少なくとも一種である前項18〜21の何れか一項に記載の太陽電池の製造方法。
(23)ドーパント元素が、MgおよびZnからなる群から選ばれた少なくとも一種である前項18〜21のいずれか一項に記載の太陽電池の製造方法。
また、本発明において、六方晶構造を有するIn2O3なる組成の結晶を含む透光性電極のうち、結晶性IZO(インジウム亜鉛オキシド)を含む透光性電極は、結晶性IZOが六方晶構造のIn2O3結晶を含むIZOの透光性電極が良く、エッチング性に優れたアモルファスのIZO膜を用いて特定形状に加工することができ、さらにその後、熱処理等によりアモルファス状態から結晶を含む構造に転移させることで、アモルファスのIZO膜よりも透光性の優れた電極に加工することができる。そのため、太陽電池としての透光性電極として優れ、特に紫外線近傍の光を吸収する太陽電池において、格別な効果が得られる。
そのため、本発明は、六方晶構造のIn2O3結晶を含む結晶性IZOの透明導電膜を有する太陽電池又は透明電極として結晶性IZOを使用する太陽電池が好ましく、本発明は太陽電池の発電層の種類に限定されずに広く適用できる。
特に、本発明において、基板上にIII族窒化物半導体からなるバッファー層と、pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)を具備する太陽電池であって、バッファー層とpn接合を有するIII族窒化物半導体層からなる群より選ばれた少なくとも一種がスパッタ法によって形成された化合物半導体層を有する太陽電池は、用いる基板の大面積化が可能であり、従来のMOCVDのみで製造する方法に比べ、大幅な製造コストの低減が図られる。
さらに、本製造方法は、スパッタ法と他の方法(例えばMOCVD法、MBE法、CBE法、MLE法等)との容易に組み合わせることにより、さらに太陽電池の工程を格別スピードアップできる利点が期待できる。
さらに、本発明において、基板上にIII族窒化物半導体からなるバッファー層又はその上部に形成する下地層をスパッタ法によって形成された化合物半導体層を有する太陽電池は、当該バッファー層や下地層の形成条件を最適化することにより、貫通転位を少なくすることができ、特に、スパッタ法で形成されたバッファー層は、MOCVD法で形成されたバッファー層と比較して、膜厚が薄くても面内均一性に優れたものとなり、多結晶(例えば柱状結晶)体から、より単結晶化する。例えば、前記下地層の特性として、(0002)面のロッキングカーブ半価幅が100arcsec以下であり、かつ(10−10)面のロッキングカーブ半価幅が300arcsec以下である下地層を得ることができる。その結果、その上部に形成するpn接合を有する太陽電池の変換効率等にも優れた影響を与えることができる。
また、本発明は、基板と、前記基板上の主面側に形成され受光した光を電力に変換する発電層と、前記発電層に接して形成された透光性電極と前記発電層に接して形成されたもう一方の電極層と、を具備する太陽電池であって、前記透光性電極が結晶性IZO(インジウム亜鉛オキシド)を含む透光性電極であり、結晶性IZOが六方晶構造のIn2O3結晶を含むことを特徴とする太陽電池及びその製造方法を提供する。
本発明は、六方晶構造のIn2O3結晶を含む結晶性IZOを含む透明導電膜を有する太陽電池に関し、特に透明電極として前記結晶性IZOを使用する太陽電池が好ましい。一般に太陽電池にはバルク系と薄膜系に大別されるが、本発明は特に太陽電池の種類に限定されるものではないが、薄膜系太陽電池が好ましく適用できる。
本発明にかかる薄膜系太陽電池において、発電層として、非晶質系、微結晶系、多結晶系の各シリコン材料からなる半導体、シリコン系半導体、CuInSe2(CuInGaSe2,CuInGaSeを含む)、II−V族系化合物半導体、II−VI族系化合物半導体、I−III−VI族系化合物半導体、II−III−VI族系化合物半導体、III−VI族系化合物半導体等の化合物半導体、及び有機系薄膜を一種又は複数組み合わせて用いることができる。
本発明においては、結晶性IZOとして、六方晶構造のIn2O3結晶を含むIZOを好ましく用いることができる。また、本発明においては、結晶性IZOとして、ビックスバイト結晶構造のIn2O3結晶を含むIZOを好ましく用いることができる
また、IZO膜としては、比抵抗が最も低くなる組成を使用することが好ましい。例えば、IZO中のZnO濃度は1〜20質量%であることが好ましく、5〜15質量%の範囲であることが更に好ましい。10質量%であると特に好ましい。
また、IZO膜の膜厚は、低比抵抗、高光透過率を得ることができる35nm〜10000nm(10μm)の範囲であることが好ましい。さらに、生産コストの観点から、IZO膜の膜厚は1000nm(1μm)以下であることが好ましい。
本発明は、少なくとも基板上にIII族窒化物半導体からなるバッファー層と、pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)を具備する太陽電池であって、バッファー層とpn接合を有するIII族窒化物半導体層からなる群より選ばれた少なくとも一種がスパッタ法によって形成された化合物半導体層を有することを特徴とする太陽電池及びその製造方法に関する。
さらに本発明においては、バッファー層を形成した後のIII族窒化物半導体からなる下地層や、pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)のいずれの層もスパッタ法によって形成された発明を含む。
さらに本発明においては、pn接合を有するIII族窒化物半導体層を含み、当該接合層は太陽光の入射方向に対して限定されないが、好ましくは入射方向からn層/p層の順で形成された半導体多層膜を少なくとも含むものがよく、また同一基板上で前記pn接合の半導体層を複数含んだタンデム構造の多接合型太陽電池構造を形成してもよい。
バッファー層は、特に限定されないが、好ましくはGaN又はAlNから選ばれる。バッファー層の膜厚は、通常1〜1000nmの範囲、好ましくは3〜400nm、さらの好ましくは5〜200nmの範囲がよい。
バッファー層を形成した後、バッファー層とpn接合層の間に下地層を形成することができる。下地層はIII族窒化物半導体、好ましくはInxGa(1−x)N(0≦x<1)からなる層であって、さらに好ましくはGaN層が使用される。
また、本発明において、前記バッファー層をスパッタ法で形成する場合、バッファー層の均一性が優れており、その結果その後に下地層を形成した場合、下地層中の貫通転位を少なくすることができる。特に、スパッタ法で形成されたバッファー層は、MOCVD法で形成されたバッファー層と比較して、膜厚が薄くても面内均一性に優れたものとなる。例えば、前記下地層の特性として、(0002)面のロッキングカーブ半価幅が100arcsec以下であり、かつ(10−10)面のロッキングカーブ半価幅が300arcsec以下である下地層を得ることができる。
また、このような優れた下地層を形成できるので、その上部に形成するpn接合を有する太陽電池特性にも優れたものを作ることができる。また、下地層を形成しない場合でもその上部に形成する、pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)の特性も優れたものを作ることができる。
基板に前処理を行なった後、基板上に、スパッタ法によって、図1に示すバッファー層2を成膜する。
また、一般的に、スパッタ法は基板の温度を低く抑えることが可能なので、高温で分解してしまう性質を持つ材料からなる基板を用いた場合でも、基板1にダメージを与えることなく基板上への各層の成膜が可能である。
また、本発明において、バッファー層は結晶性についても特に制限なく使用することができ、多結晶(例えば柱状結晶)であっても単結晶であってもよく、好ましくは単結晶がよい。
下地層には、必要に応じて、n型不純物をドープしても良いが、アンドープ(<1×1017/cm3)とすることもでき、アンドープの方が良好な結晶性の維持という点で好ましい。
また、下地層にドーパントをドープして導電性とすることにより、pn接合素子の上下に電極を形成することができる。
下地層の厚みは、特に限定されないが、通常0.01〜30μmの範囲、好ましくは0.05〜20μm、さらの好ましくは0.1〜10μmの範囲がよい。
この際、複数のpn接合からなるIII族窒化物半導体層は、トンネル接合又はオーミック電極で接続された構造をとってもよい。
以下、当該構造を含む太陽電池について説明するが、太陽電池の入射方向は、図1、図3、図4に限定されず、図面に示す方向の反対側でもよい。
図1は、GaNからなるpn接合を有する太陽電池素子の縦方向断面図の一例を表す。ここで、pn接合を有するp型/n型のGaN層(50、51)は、石英基板1上のAlNバッファー層2、アンドープGaN下地層3を介して積層され、pn接合を有する半導体層上には集電電極としてオーミック電極60のITO(インジウムスズ酸化物)が積層されている。電極表面は、必要に応じて保護膜61で被覆されている。保護膜61は、オーミック電極を保護できるものなら何でも良い。太陽光の入射する側の表面には、公知な反射防止膜(例えばMgF2/ZnS2膜など)が使用される。
さらに本発明においては、pn接合を有する化合物半導体層を基板上に複数形成したものであってもよく、その場合接合層間はトンネルピーク電流密度の高いトンネル接合層で形成される。
図4は、pn接合を有する化合物半導体層を基板上に2接合を具備する太陽電池素子の縦方向断面図の一例を表す。
III−V族化合物半導体層においてV族分子が表面から蒸発する温度は、約400℃程度以上で行うのが一般的であることから、InxGa(1−x)N(0≦x<1)からなるトンネル接合層は、約400℃〜約800℃の比較的高い熱処理温度で短い熱処理時間(数秒程度)で熱処理を行うことにより、50mA/cm2以上のトンネルピーク電流密度を得ることができる。しかし、約300℃〜400℃の比較的低い熱処理温度では、数10分以上の熱処理を行うこともできる。トンネル接合層においても光吸収されて光吸収損失が生じので、トンネル接合層の厚さは十分なトンネル接合特性が得られる薄い薄膜がよく、好ましくは10nm以下とするのがよい。
図1及び図3のAlNバッファー層は、石英基板上にスパッタ法で形成された一例を示しており、この場合、AlNバッファー層以外の半導体層は基本的にはMOCVD法によりエピタキシャル成長されて作製される。
本発明におけるn型半導体は、n型ドーパント元素として太陽電池の効果を有する元素であれば特に限定されないが、好ましくはSi、GeおよびSnからなる群から選ばれた少なくとも一種を含むものがよい。またp型半導体は、p型ドーパント元素として太陽電池の効果を有する元素であれば特に限定されないが、好ましくは、MgおよびZnからなる群から選ばれた少なくとも一種を含むものがよい。
次に、本発明の太陽電池素子を構成するIII族窒化物半導体の積層構造物は、例えば、以下の方法で形成することができる。
本発明において前述したように、基板上にスパッタ法でAlN層を形成した後、スパッタ法又はMOCVD法または他の方法で下地層を形成したのち、上部にpn接合を有するIII族窒化物半導体層を形成する。
本発明において、スパッタ法を使用してpn接合を有するIII族窒化物半導体層のドーピング層を形成する場合、ドーパント原子の層とアンドープのIII族窒化物半導体の層を交互に積層し、ドーピングすることができる。
MOCVDなどの化学気相成膜法の場合は、ガスを混合することでドーピングが可能であるが、前述の場合このような方法をとる必要はなく、MOCVDなどの生産性や再現性の問題を改善することができる。
スパッタ法による物理的な結晶成膜法では、窒素をプラズマ化、ラジカル化または原子化して供給する。ドーパント原子と窒素との反応を防ぐためには、ドーパント原子を供給するプロセスでは窒素をチャンバ内に供給しないことが望ましい。
層を成すドーパントは、p型のドーパントでも良いし、n型のドーパントでも良い。III族窒化物半導体に対するドーパントとしては、p型ドーパントであればMgやZn、n型ドーパントとしてはSi、GeおよびSn等が知られている。中でも、n型ドーパントしてSi、p型ドーパントとしてMgが、ドーピング効率、活性化率共に高く、結晶性の低下も少ないので、最も好適である。
層を成すIII族窒化物半導体結晶としては、InxGa(1−x)N(0≦x<1)構造が適している。
上記の島状ドーパント層の各島状塊の間隔は、幅2nmから100nmの範囲であることが望ましい。これよりも間隔が小さいと、III族化合物半導体結晶がその隙間を基点としてエピタキシャル成長することが難しくなり、これよりも大きいと、ドーパントが充分行き渡らず、素子とした場合に駆動電圧の上昇を招く。更に望ましくは、幅10nmから50nmの範囲である。
島状を成すドーパント層の個々の島状塊の直径(円相当直径)は、0.5nmから100nmの間の値であることが望ましい。これよりも小さいと、ドーパントが充分行き渡らず、素子とした場合に駆動電圧の上昇を招き、これよりも大きいとIII族化合物半導体結晶の結晶性が低下する。更に望ましくは、1nmから10nmである。
ドーパント層を、上記のような島状の塊として形成するためには、成膜の条件を工夫すると良い。ドーパント層はIII族窒化物半導体層とは格子整合していないので、マイグレーションを活発に起こす条件とすることで、島状の結晶塊を形成することができる。
一例を挙げると、基板温度を600℃以上、成膜時のチャンバ圧力を0.3Pa以下、成膜速度を0.5nm/sec以下とすることができる。ドーパントのみからなる層の膜厚は、0.1nmから10nmであることが望ましい。これよりも薄いと、ドーパントが充分にいきわたらない可能性があり、これよりも厚いと、III族窒化物半導体結晶が横方向成長しても埋め込むことが困難になる。更に望ましくは0.5nmから5nm程度である。
また、両層の厚みの比(III族窒化物半導体層/ドーパント層)は、10から1000であることが望ましい。これ以下だと、ドーパントが多くドープされすぎてIII族窒化物化合物半応対結晶の結晶性の低下を生じる。これ以上だと、ドーパントが充分に行きわたらず、積層構造体の抵抗率の上昇を招き、駆動電圧の上昇を招く。
第一の工程で形成されたIII族窒化物半導体層とドーパント層の繰り返し回数は、1回から200回の間であることが望ましい。200回以上の繰り返しを行ったとしても素子の機能には大きな違いが生じず、かえって結晶性の低下を招くのみである。
窒素原料をプラズマやラジカルとして供給する手法としては、スパッタ、PLD、PEDおよびCVDなどが知られている。中でも、スパッタ法が最も簡便で量産にも適しているため、好適な手法である。DCスパッタではターゲット表面のチャージアップを招き、成膜速度が安定しない可能性が高いので、パルスDCにするか、RFスパッタ法とすることが望ましい。
炉内の圧力は0.3Pa以上であることが望ましい。これ以下の圧力では、窒素の存在量が少なく、スパッタされた金属が窒化物とならずに付着する。圧力の上限は特に定めるものではないが、プラズマを発生させることができる程度の低圧が必要なことは言うまでもない。窒素とアルゴンの流量に対する窒素流量の比は、体積%で窒素が20%以上100%以下であることが望ましい。20%以下の流量比ではスパッタ金属が金属のまま付着する。特に望ましくは50%以上90%以下である。90%以上の流量比ではアルゴンの量が少なく、スパッタ速度が低下する傾向にある。
成膜速度は、0.01nm/秒から10nm/秒とすることが望ましい。これ以上の速度では膜が結晶体とならずに非晶質となる。これ以下の成膜速度では、膜は層とならずに島状に成長してしまい、基板の表面を覆うことができない。
炉内圧力や基板温度に関しても、III族窒化物半導体と同じ条件で実施することが同じ理由で望ましい。成膜速度はIII族窒化物半導体に比較して遅く成膜することが薄い膜厚を適正に制御しやすいので、0.001nm/秒から1nm/秒とすることが望ましい。
熱処理の温度としては、300℃以上が望ましい。上限は特に設けないが、マトリクス結晶が分解してしまう温度を超えない必要があることは言うまでもない。多くのIII族窒化物半導体結晶は、1200℃くらいの温度で分解する。
熱処理時間は特に制限されないが、一般に30秒〜1時間が好ましい。30秒以下では効果が十分でなく、1時間以上では効果に変化がなく、いたずらに時間を要するのみである。
熱処理後の積層構造体は、熱処理時間および温度によって、ドーパント層の痕跡としてドーパントの塊を内包する場合もあるし、ドーパントの塊は拡散して消失するものの、ドーパント濃度は高濃度の層と低濃度の層の繰り返しとなって残存する場合もあるし、ドーパントが拡散して完全に均一なドーピング層となる場合もある。
従って、熱処理後の積層構造体は、コンタクト層として機能する。当然ながら、p型ドーパント層を用いた場合にはpコンタクト層、n型ドーパント層を用いた場合にはnコンタクト層として用いることが可能である。
コンタクト層には、電流を流通させるための電極を形成する。電極材料としては、一般に知られたものをなんら問題なく用いることが可能である。例えば、n電極材料としてはAl、Ti、Cr、などであり、p電極材料としてはNi、Au、Ptなどである。また、ITO、ZnO、AZO、IZOなどの導電性の酸化物を用いることも可能である。
特に、入射光側に透明電極を用いる場合、本発明では、前記六方晶構造のIn2O3結晶を含む結晶性IZOを含む透光性電極を用いることが特に好ましく、例えば、p型半導体層上の全域に、アモルファス状態のIZO膜を形成する。
IZO膜の成膜方法としては、アモルファス状態のIZO膜を形成することが可能な方法であれば、薄膜の成膜に使用される周知の如何なる方法を用いても良い。例えば、スパッタ法や真空蒸着法などの方法を用いて成膜することができるが、真空蒸着法に比べて、成膜時に発生するパーティクルやダストなどが少ないスパッタ法を用いるとさらに良い。
スパッタ法を用いる場合、In2O3ターゲットとZnOターゲットをRFマグネトロンスパッタ法により公転成膜することで成膜することが可能であるが、より成膜速度を高くするためには、IZOターゲットをDCマグネトロンスパッタ法にて成膜すると良い。また、p型半導体層へのプラズマによるダメージを軽減するために、スパッタの放電出力は1000W以下であることが好ましい。
また、アモルファス状態のIZO膜のエッチングは、ドライエッチング装置を用いて行なっても良い。このとき、エッチングガスにはCl2、SiCl4、BCl3等を用いることができる。
IZO膜の凹凸加工は、IZO膜のパターニングと同様に、後述の熱処理工程を行なう前に行なうことが望ましい。
六方晶構造のIn2O3結晶を含むIZO膜は前述したようにエッチングし難いので、上述のエッチング処理の後に熱処理することが好ましい。
IZO膜の熱処理をN2雰囲気、またはN2とH2の混合ガス雰囲気中で行なうと、IZO膜を六方晶構造のIn2O3結晶を含む膜に結晶化させるとともに、IZO膜のシート抵抗を効果的に減少させることが可能である。特に、IZO膜のシート抵抗を減少させたい場合は、IZO膜の熱処理をN2とH2の混合ガス雰囲気中で行なうと良い。混合ガス雰囲気中におけるN2とH2の比率は、100:1〜1:100が好ましい。
IZO膜中に六方晶構造のIn2O3結晶を含むためにはIZO膜に熱処理を行なうと良いが、熱処理の条件はIZO膜の成膜方法や組成によって異なる。例えば、IZO膜中の亜鉛(Zn)濃度を減らすと結晶化温度が低くなるため、より低温の熱処理で六方晶構造のIn2O3結晶を含むIZO膜とすることができる。
特に、本発明においては、用いられるIZO膜の特性として、膜内におけるキャリヤーの移動度が30cm2/V・sec以上であることが好ましい。さらには、キャリヤーの移動度が35cm2/V・sec以上であることがより好ましく、38cm2/V・sec以上であることが最も好ましい。またさらに、IZO膜内におけるキャリヤーの移動度は、30〜100cm2/V・secの範囲であることが好ましい。
IZO膜を、膜内におけるキャリヤーの移動度が上記範囲となるように制御した構成とすることにより、特に、可視から紫外領域において特に優れた光透過率を有する電極が得られ、ひいては太陽電池素子の特性が向上する。
なお、本発明において説明する移動度とは、電界のもとで荷電粒子、即ちキャリヤーが移動する際、その移動速度を電界の強さで割った量である。
さらに、本発明においては、IZO膜のシート抵抗は、電流を効率良く拡散するためには、50Ω/sq以下であることが好ましく、20Ω/sq以下であることがより好ましい。
一方、本発明者等が鋭意実験したところによれば、上述のようなIZO膜は、加熱条件が適性でない場合は、六方晶構造からビクスバイト(立方晶)構造への転移が起こり、結果的にシート抵抗の上昇が発生し、透光性電極としての特性が低下してしまうことが明らかとなった。また、IZO膜は、熱処理条件によっては、Znのマイグレーション(移動)によるIZO組成の不均一化が起こることも明らかとなった。
本発明に係る化合物半導体発光素子に備えられる正極は、上記構成を有し、また、詳細を後述する熱処理工程の条件を適正に制御することにより、優れた光透過率を有する透光性電極となる。
本実施例では、太陽電池素子を構成するIII族窒化物半導体積層構造体の製造方法の一例について説明する。
本実施例で作製した積層構造体の断面図を図1に示す。市販の石英ガラス基板(1)上に、厚さ30nmのAlNバッファー層(2)、厚さ0.1μmのアンドープGaN層(3)、島状の結晶塊からなるSiを含むドーパント層(厚さ2nm)とアンドープのGaN層(厚さ100nm)を40回交互に積層して熱処理して形成した約0.5μmのn型GaN層(50)、同様に形成した厚さ約0.5μmの、Mgをドープしたp型GaN層(51)を積層した構造物を作製した。なおn型及びp型ドーピング層の作成方法は後述する。n型GaN層(50)のキャリヤー濃度は約2×1018atoms/cm3、p型GaN層のキャリヤー濃度は約2×1018atoms/cm3であった。スパッタ成膜は、全てRFマグネトロンスパッタを用いて行った。
作製した前記積層物に、公知のフォトリソグラフィー技術によってp型GaN層(51)の表面上に、IZOからなるオーミック電極層60を形成し、さらにその上に表面側から順にチタン、アルミニウムおよび金を積層して裏面電極を形成した。
更にその後積層物を裏面電極側から公知なエッチング法(ドライエッチングなど)を行い、n型GaN層(50)のn側電極を形成する部分を露出させ、露出した部分にNi、Al、TiおよびAuの4層よりなるn側電極を作製した。IZO膜は、800℃、N2雰囲気中で1分間熱処理し、IZO膜中に六方晶構造のIn2O3結晶を含むIZO電極を形成した。これらの作業により、太陽電池素子を作製した。
AlNバッファー層(2)を成膜するプロセスにおいては、アルゴンと窒素の混合ガスをチャンバ内に導入して、電場をかけてプラズマ化した窒素を窒素源として利用した。一方でプラズマ化したアルゴンによってAlのターゲットを叩いて金属原子を叩き出し、窒素と反応させて基板上に成膜させた。
n型ドープ層を形成する層は、アンドープGaN層とSiの層を交互に積層するプロセスにおいては、アンドープGaNは上記アンドープGaN下地層(3)と同一手順で成膜し、Si層の成膜時には、チャンバ内に導入するガスをアルゴンのみとして、Si製のターゲットから叩き出した原子をそのまま基板へ積層した。
なお、アニール前と後で、n型GaN層(50)を断面方向から透過式電子顕微鏡で観察した。アニール前の積層構造体には、2nmのSi層と100nmのアンドープのGaN層を40回交互に積層した構造が見られた。Si層は所々で途切れて完全な層を成してはおらず、島状であった。各島状塊の円相当直径は1nm程度であり、各島状塊の間隔は約50nm程度であった。従って、ドーパント層の総面積の比率は、全体の領域に対して0.02程度であった。アニール後のn型GaN層(50)には、明らかな層構造は見られず、ドーパント層を構成するSi原子が拡散して、GaN層に均一にドープされたものと思われた。
このようにして作製した太陽電池素子基板を便宜上1cm角の正方形基板に切断し、当該電極に金線でリードフレームへ結線して電池素子とした。
このように作製した太陽電池素子の電極構造の平面図の一例を図2に示す。
さらに図1の積層構造体の別な方法として説明する。石英基板(1)上に、RFマグネトロンスパッタを用いて厚さ30nmのAlNバッファー層(2)を形成し、スパッタ機から取り出しアニール炉内で熱処理温度は1100℃、窒素下で10分間保持して熱処理した。ついでMOCVD炉に導入し、実施例1と同様な積層物になるようにMgをドープしたp型GaN層(51)までの積層構造物を作製した。MOCVD法は、形成時の温度、圧力、使用ガス、などは一般的な公知な方法で行った。n型GaN層(50)のキャリヤー濃度は約2×1018atoms/cm3、p型GaN層(51)のキャリヤー濃度は約2×1018atoms/cm3であった。
作製した前記積層物は、実施例1に記載の方法で太陽電池素子を作製した。このようにして作製した太陽電池素子基板を1cm角の正方形基板に切断し、当該電極に金線でリードフレームへ結線して電池素子とした。
本実施例で作製した積層構造体の断面図を図3に示す。石英基板(1)上に、RFマグネトロンスパッタを用いて厚さ30nmのAlNバッファー層(2)を形成し、スパッタ機から取り出しアニール炉内で熱処理温度は1100℃、窒素下で10分間保持して熱処理した。ついで当該基板をMOCVD炉に導入し公知なMOCVD法による手法(温度、圧力、使用ガスなど)で厚さ6μmのアンドープGaN層(3)、厚さ0.1nmのn型Inx1Ga1−x1N層(X1=0.09)(70)、厚さ0.2μmのMgをドープしたp型Inx1Ga1−x1N層(X1=0.09)(71)を積層した構造物を作製した。n型Inx1Ga1−x1N層(70)のキャリヤー濃度は約3×1018atoms/cm3、p型Inx1Ga1−x1N層(71)のキャリヤー濃度は約3×1018atoms/cm3であった。用いたスパッタ機や当該積層物は、実施例1に記載の方法で太陽電池素子を作製した。
このようにして作製した太陽電池素子基板を1cm角の正方形基板に切断し、当該電極に金線でリードフレームへ結線して電池素子とした。
本例においては、まず、サファイアからなる基板のc面上に、バッファー層としてRFスパッタ法を用いてAlNからなる単結晶の層を形成し、下地層として、MOCVD法を用いて、GaN(III族窒化物化合物半導体)からなる層を以下の方法で形成した後、各層を積層した。
まず、表面を鏡面研磨した直径2インチの(0001)c面サファイアからなる基板を、チャンバ中へ導入した。この際、高周波式のスパッタ装置を用い、ターゲットとしては、金属Alからなるものを用いた。
そして、チャンバ内で基板を500℃まで加熱し、窒素ガスを導入した後、基板側に高周波バイアスを印加し、窒素プラズマに晒すことによって基板表面を洗浄した。
次いで、基板の温度はそのままに、スパッタ装置内にアルゴン及び窒素ガスを導入した。そして、高周波バイアスを金属Alターゲット側に印加し、炉内の圧力を0.5Paに保ち、Arガスと窒素ガスを所定量流通させ、サファイア基板上に、AlNからなる単結晶のバッファー層を成膜した。
そして、基板上に形成したバッファー層のX線ロッキングカーブ(XRC)を、X線測定装置(スペクトリス社製、型番:X‘pert Pro MRD)を用いて測定した結果、バッファー層のXRC半値幅は0.1°と優れた特性を示しており、バッファー層が良好に配向していることが確認できた。この測定は、CuKα線X線発生源を光源として用いて行なった。
次に、AlNが成膜された基板を、スパッタ装置内から取り出してMOCVD装置内に搬送し、バッファー層上に、以下の手順でGaNからなる下地層を成膜した。
まず、当該基板を反応炉(MOCVD装置)内に導入した。次いで、反応炉内に窒素ガスを流通させた後、ヒータを作動させて、基板温度を室温から500℃に昇温した。そして、基板の温度を500℃に保ったまま、NH3ガスおよび窒素ガスを流通させて、気相成長反応炉内の圧力を95kPaとした。続いて、基板温度を1000℃まで昇温させ、基板の表面をサーマルクリーニング(thermal cleaning)した。なお、サーマルクリーニングの終了後も、気相成長反応炉内への窒素ガスの供給を継続させた。
以上の工程により、基板上に成膜された単結晶組織のAlNからなるバッファー層の上に、アンドープで8μmの膜厚のGaNからなる下地層を成膜した。
その後は、実施例1の記載の方法と同様に実施して、例えば島状の結晶塊からなるSiを含むドーパント層(厚さ2nm)とアンドープのGaN層(厚さ100nm)を40回交互に積層して熱処理して形成した約0.5μmのn型GaN層(50)、同様に形成した厚さ約0.5μmの、Mgをドープしたp型GaN層(51)を積層した構造物を作製し、太陽電池素子を作製した。IZO膜は、800℃、N2雰囲気中で1分間熱処理し、IZO膜中に六方晶構造のIn2O3結晶を含むIZO電極を形成した。
本例においては、実施例3に記載のn型Inx1Ga1−x1N層(X1=0.09)とp型Inx1Ga1−x1N層(X1=0.09)におけるX1をそれぞれ0.06にした以外は、同じ操作を行い、太陽電池素子を作製した。
実施例1〜5に記載の方法で作製した太陽電池素子基板を1cm角の正方形基板に切断し、当該電極に金線でリードフレームへ結線して電池素子とした。リードフレームに結線された1cm2の電池素子を試料ステージに固定し、リードフレームの正極と負極にプローブを接触させ、電流及び電圧測定用の回路を形成した。スペクトル分布AM1.5、エネルギー密度100mW/cm2の1SUN擬似太陽光(ソーラーシミュレーター:山下電装製)を照射し、雰囲気温度と太陽電池の温度を25±1℃のもとで出力特性を測定した。その結果を表1にまとめた。
なお、上記実施例においては基板側から光を入射させたが、本発明においては透明オーミック電極を備えているため、電極側から光を入射させても太陽電池として機能する。
試験例1においては、IZO膜の熱処理(アニール処理)温度と、熱処理後のIZO膜のシート抵抗との関係を以下のような手順で調べた。
即ち、サファイア基板上にアモルファス状態のIZO膜(厚さ250nm)を形成し、得られたIZO膜を、300℃〜900℃の各温度で、N2雰囲気中で熱処理した場合のシート抵抗を測定し、結果を下記表2及び図5のグラフに示した。なお、IZO膜のシート抵抗は、四探針法の測定装置(三菱化学社製:Loresta MP MCP−T360)を用いて測定した。
試験例2においては、上記試験例1で作製したIZO膜のキャリヤー濃度及び移動度を、van der Pauw法により測定し、キャリヤー濃度を上記表2及び図6のグラフに示した。
試験例3においては、IZO膜の熱処理温度と、IZO膜の結晶化との関係を以下のような手順で調べた。
即ち、GaNエピタキシャルウェーハ上にアモルファス状態のIZO膜(厚さ250nm)を形成し、得られた熱処理なしのIZO膜のX線回析データを、X線回折(XRD)法を用いて測定した。また、同様にして、GaNエピタキシャルウェーハ上に形成したアモルファス状態のIZO膜に対して、300℃〜900℃の各温度で、N2雰囲気中で1分間の熱処理を行なった場合のX線回析データを測定し、結果を図8〜16のグラフに示した。上述のようなX線回析データは、IZO膜の結晶性の指標となる。
図8〜10に示すように、熱処理前のIZO膜及び300℃又は400℃の温度で熱処理を行なったIZO膜においては、アモルファス状態を表すブロードなX線のピークが観察された。この観察結果より、熱処理前のIZO膜及び400℃以下の温度で熱処理を行なったIZO膜がアモルファス状態であることがわかる。
また、図11〜15に示すように、500〜800℃の温度で熱処理を行なったIZO膜においては、結晶化ピークを示すX線のピークが観察された。この観察結果より、500〜800℃の温度で熱処理を行なったIZO膜が結晶化されていることがわかる。また、図12〜14に示すように、特に600℃〜650℃〜700℃の熱処理温度において、非常に高いX線のピーク強度が観察されることから、この範囲の温度で熱処理を行なうことにより、IZO膜が、六方晶構造を有するIn2O3なる組成の結晶を含む膜となることがわかる。
また、図16に示すように、900℃の温度で熱処理を行なったIZO膜においては、800℃以下の熱処理温度では見られなかったビクスバイト構造のピークが観察された。この観察結果より、900℃の温度で熱処理を行なったIZO膜中の結晶構造が、六方晶構造からビクスバイト構造に転位していることがわかる。
試験例4においては、IZO膜の熱処理温度と、IZO膜の光透過率との関係を以下のような手順で調べた。
即ち、サファイア基板上にアモルファス状態のIZO膜(厚さ250nm)を形成し、得られた熱処理なしのIZO膜、及び、500℃、700℃、900℃の各温度で熱処理したIZO膜の光透過率を測定し、図17のグラフに示した。なお、IZO膜の光透過率測定には、島津製作所社製の紫外可視分光光度計UV−2450を用い、また、光透過率の値は、サファイア基板のみの光透過率を測定して得られた光透過ブランク値を差し引いて算出した。
図17に示すように、700℃の温度でIZO膜を熱処理した場合、熱処理なしのIZO膜やその他の温度で熱処理したIZO膜に比べて光透過率が高くなっていることがわかる。特に、700℃の温度でIZO膜を熱処理した場合には、400nm付近の紫外発光領域において光透過率が高く、また、460nm付近の青色発光領域においても光透過率が高くなっていることが認められる。
一方、900℃の温度でIZO膜を熱処理した場合、IZO膜の光透過率が充分に高められていないことがわかる。従って、IZO膜の熱処理温度は500〜800℃の範囲であることが好ましく、650〜700℃の範囲であることがより好ましいことが明らかである。
試験例3に準じて、ITO膜(スパッタリング法による形成、膜厚約250nm)の熱処理温度と結晶化との関係を調べた。
即ち、GaNエピタキシャルウェーハ上にアモルファス状態のITO膜(厚さ250nm)を形成し、形成されたアモルファス状態のITO膜に対して、400℃の温度、または600℃の温度で、N2雰囲気中で1分間の熱処理を行なった場合のX線回析データを測定し、結果を図18〜19のグラフに示した。上述のようなX線回析データは、ITO膜の結晶性の指標となる。
図18〜19に示すように、400℃の温度または600℃の温度で熱処理を行なったITO膜においては、六方晶構造のピークとIn2O3ビックスバイト構造のピークとが観察された。この観察結果より、400℃〜600℃の温度で熱処理を行うことにより、ITO膜中の結晶構造は、六方晶構造を有するIn2O3なる組成の結晶を含むものになることがわかる。但し、この膜厚におけるITO膜のシート抵抗は15Ω/sqであった。
試験例5に準じて、IGO膜(スパッタリング法による形成、膜厚約250nm)熱処理温度と結晶化との関係を調べた。
即ち、GaNエピタキシャルウェーハ上にアモルファス状態のIGO膜(厚さ250nm)を形成し、得られた熱処理なしのIGO膜のX線回析データを、X線回折(XRD)法を用いて測定した。また、同様にして、GaNエピタキシャルウェーハ上に形成したアモルファス状態のIGO膜に対して、200℃、400℃、600℃の各温度で、N2雰囲気中で1分間の熱処理を行なった場合のX線回析データを測定し、結果を図20〜23のグラフに示した。上述のようなX線回析データは、IGO膜の結晶性の指標となる。
図20および図21に示すように、熱処理前のIGO膜及び200℃の温度で熱処理を行なったIGO膜においては、アモルファス状態を表すブロードなX線のピークが観察された。また、図22〜23に示すように、400℃または600℃の温度で熱処理を行なったIGO膜においては、六方晶構造のピークとIn2O3ビックスバイト構造のピークとが観察された。この観察結果より、400℃〜600℃の温度で熱処理を行うことにより、IGO膜中の結晶構造は、六方晶構造を有するIn2O3なる組成の結晶を含むものになることがわかる。なお、IGO膜のシート抵抗は40Ω/sqであった。
上述のIZO膜、ITO膜及びIGO膜は、太陽電池用の電極、特に透光性電極(透明電極)材料に好ましく使用することができることがわかった。
Claims (13)
- (a)基板上の主面側に、受光した光を電力に変換する発電層を形成する工程、
(b)前記発電層に接して一方の電極層を形成する工程、
(c)前記発電層に接して、他方の電極層として透光性電極を形成する工程を含む太陽電池の製造方法であって、
透光性電極を形成する工程が、
(c1)発電層に含まれるp型半導体層側にアモルファス状のIZO(インジウム亜鉛オキシド)膜を積層する工程、
(c2)該アモルファス状のIZO膜をエッチングする工程、
(c3)エッチングされた該アモルファス状のIZO膜を500℃より高く800℃より低い温度での熱処理で結晶化する工程、を含む太陽電池の製造方法。 - アモルファス状のIZO膜を積層する工程がスパッタリング法によってなされる請求項1に記載の太陽電池の製造方法。
- 受光した光を電力に変換する発電層が、III族窒化物半導体の窒化ガリウム系化合物半導体からなる請求項1又は2の何れかに記載の太陽電池の製造方法。
- アモルファス状のIZO膜が、発電層のp型半導体層上に積層されている請求項3に記載の太陽電池の製造方法。
- 基板上の主面側に受光した光を電力に変換する発電層を形成する工程が、基板上にIII族窒化物半導体からなるバッファー層と、pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)を少なくとも含み、バッファー層とpn接合を有するIII族窒化物半導体層からなる群より選ばれた少なくとも一種がスパッタ法によって形成される工程を含む請求項1〜4の何れか一項に記載の太陽電池の製造方法。
- pn接合を有するIII族窒化物半導体層(p型層/n型層)の何れか一項の層がスパッタ法、MOCVD法、MBE法、CBE法、MLE法からなる群から選ばれた少なくとも一種の方法で形成する請求項5に記載の太陽電池の製造方法。
- スパッタ法が、窒素を、プラズマ、ラジカル、原子のうちのいずれかの状態で供給してIII族元素と反応させることにより成膜させる請求項5又は6に記載の太陽電池の製造方法。
- ドーパント元素のみを供給するプロセスと、III族元素を含む化合物と窒素原料を同時に供給するプロセスを交互に繰り返すことからなる第一の工程を含む請求項5〜7の何れか一項に記載の太陽電池の製造方法。
- 前記第一の工程による成長後であって、前記透光性電極を形成する工程の前に、熱処理を行う第二の工程をさらに有する請求項8に記載の太陽電池の製造方法。
- 前記第二の工程の熱処理温度が、300℃から1200℃の範囲である請求項9に記載の太陽電池の製造方法。
- 水素ガスまたは水素原子を含む化合物のガスを含まない雰囲気中で前記第二の工程の熱処理を行う請求項9または10に記載の太陽電池の製造方法。
- ドーパント元素が、Si、GeおよびSnからなる群から選ばれた少なくとも一種である請求項8〜11の何れか一項に記載の太陽電池の製造方法。
- ドーパント元素が、MgおよびZnからなる群から選ばれた少なくとも一種である請求項8〜11のいずれか一項に記載の太陽電池の製造方法。
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