JP2010267934A - 太陽電池およびその製造方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】窒化物半導体を用いた高効率な太陽電池を提供する。
【解決手段】タンデム型の太陽電池100であって、p型の窒化物半導体である第1超格子層111とn型の窒化物半導体である第2超格子層114とを含み、第1の光を吸収する窒化物半導体太陽電池層110と、積層されたp型アモルファスシリコン層131とn型アモルファスシリコン層133とを含み、前記第1の光より長波長の第2の光を吸収するアモルファスシリコン太陽電池層130とを備え、p型の前記第1超格子層111、n型の前記第2超格子層114、前記p型アモルファスシリコン層131、及び前記n型アモルファスシリコン層133は、この順に積層されている。
【選択図】図1

Description

本発明は、太陽電池およびその製造方法に関し、特に、窒化物半導体の持つ高い分極を積極的に利用した高効率な太陽電池およびその製造方法に関する。
近年は省エネルギーおよび環境保全への関心の高まりにより、風力発電や太陽電池など、化石燃料に頼らないクリーンエネルギー技術が注目を集めている。太陽電池は、電力用デバイスとしての研究が世界に初めて報告されてから既に半世紀が経っており、最近では単結晶シリコンを用いた太陽電池が最も普及している。
また、より高電圧の出力を得るための技術として、特許文献1には、アモルファスシリコンからなるp型半導体およびn型半導体を含む太陽電池層を複数積層したタンデム型の太陽電池が開示されている。しかしながら、シリコンは間接遷移型半導体であるため、光吸収係数が小さく、大きな厚膜を必要とする。
一方、GaAsやInPは直接遷移型半導体であるため、光吸収係数が大きく、そのため薄膜でも高い変換効率を実現することができる。特に近年ではInGaP/InGaAs/Geタンデム型太陽電池において、40%を超える高い変換効率を実現している。
タンデム型太陽電池は、複数の太陽電池層が積層した構造を有し、高濃度のp型およびn型半導体をトンネル接合することで各太陽電池層を直列接続した構造となっている。しかし、化合物半導体を用いた太陽電池には毒性の強いAsが必ず含まれているため、住宅の屋根などへ設置するには適さず、むしろ薄膜かつ軽量であることを活かして人工衛星の電力用として主に利用されている。
最近では、GaNなどの窒化物半導体を用いた太陽電池の研究がなされている。窒化物半導体は、V族元素である窒素に、アルミニウム、ガリウム、インジウムなどのIII族元素を適度に混合させた化合物半導体であって、バンド間遷移波長を約200nmから約1.9μmまで変化させることができる。例えば、非特許文献1には、InGaNを光吸収層として利用した太陽電池が開示されている。
これにより、太陽光線の可視光波長領域およびその近傍全てをカバーできるというメリットがある。さらに、窒化物半導体は有害なAsなどを一切用いておらず、高温などの過酷な環境に対しての耐性も優れているなどの特徴も利点として上げられる。
特公昭63−48197号公報
Applied Physics Letters 91,132117(2007)
しかしながら、上記従来技術に示したような窒化物半導体を用いた太陽電池を実現するには、以下の2つの課題がある。
1つ目の課題は、格子不整合に関する課題である。窒化物半導体は、III族元素の組成を変えることで、非常に広い範囲の波長領域をカバーすることができる。しかしながら、AsおよびP系の化合物半導体に比べて選択できる元素が少ないこともあり、大きな格子不整合を引き起こしてしまう。例えば、AlNとGaNとの間では約2.4%の格子不整合が存在し、InNとGaNとの間では約8%の格子不整合がある。このように大きな格子不整合がある場合、光吸収を行うための十分な膜厚を得ることができないという問題点がある。
2つ目の課題は、p型窒化物半導体に関する課題である。窒化物半導体は、価電子帯が電気陰性度の高い窒素の軌道によって構成されているため、非常に深いエネルギーに位置している。そのため、マグネシウムなどの不純物を添加しても活性化エネルギーが大きく、高濃度なp型半導体を実現することが難しい。このことは前述のタンデム構造の太陽電池を実現するには非常に不利となる。すなわち、p型領域のフェルミ準位が価電子帯へ十分に及ばないため、pn接合間において余分な電圧降下を引き起こしてしまう点である。また、p型窒化物半導体と電極との間のコンタクト抵抗の増大も、電圧降下の一因となってしまう。
以上のように、窒化物半導体には多くの課題および制約があるため、窒化物半導体を用いた高効率な太陽電池はまだ実現されていない。
そこで、本発明は、窒化物半導体を用いた高効率な太陽電池およびその製造方法を提供することを目的とする。
上記目的を達成するため、本発明に係る太陽電池は、タンデム型の太陽電池であって、積層されたp型の窒化物半導体とn型の窒化物半導体とを含み、第1の光を吸収する第1太陽電池層と、積層されたp型の非窒化物半導体とn型の非窒化物半導体とを含み、前記第1の光より長波長の第2の光を吸収する第2太陽電池層とを備え、前記p型の窒化物半導体、前記n型の窒化物半導体、前記p型の非窒化物半導体、及び前記n型の非窒化物半導体は、この順に積層されている。
これにより、入射する光(例えば、太陽光)のうち短波長領域の光を、窒化物半導体を含む第1太陽電池層に吸収させ、長波長領域の光を、非窒化物半導体を含む第2太陽電池層に吸収させることができる。このように、入射する光を波長領域毎に異なる太陽電池層に吸収させることで、入射する光を無駄なく効率良く吸収することができるので、高効率な太陽電池を実現することができる。
また、前記第1太陽電池層は、さらに、前記p型の窒化物半導体と前記n型の窒化物半導体との間にアンドープの窒化物半導体を備え、前記アンドープの窒化物半導体は、インジウムを含んでもよい。
これにより、アンドープ窒化物半導体のインジウム組成を変更することでアンドープ窒化物半導体の禁制帯幅を変更することができるので、吸収することができる波長領域を変更することができる。したがって、第1太陽電池の光吸収波長端を所望の波長に調節することができる。
また、前記p型の非窒化物半導体及び前記n型の非窒化物半導体は、アモルファスIV族半導体であって、シリコン、炭素、ゲルマニウムの少なくとも1つを含んでもよい。
これにより、アモルファス半導体は高温のプロセス温度を必要としないので、容易に、かつ、低コストで本発明に係る太陽電池を製造することができる。また、n型の窒化物半導体とp型アモルファス半導体との間の格子不整合の影響を低減することができる。
また、前記太陽電池は、さらに、前記n型の窒化物半導体と前記p型の非窒化物半導体との間に形成された、結晶シリコン又は微結晶シリコンから構成されるシリコン層を備えてもよい。
これにより、シリコン層が上部のアモルファスIV族半導体を均一に成長させるための種結晶として機能することができるので、均一な膜のアモルファスIV族半導体を容易に形成することができる。
また、前記p型の窒化物半導体及び前記n型の窒化物半導体は、多結晶窒化物半導体であってもよい。
これにより、窒化物半導体の各グレインが独立して結晶成長するので、転位が少なく、なおかつ残留応力の少ない窒化物半導体を結晶成長することができる。その結果、高効率な太陽電池を低コストにて実現することができる。
また、前記太陽電池は、さらに、前記n型の非窒化物半導体とオーミック接触し、光反射性および導電性を有する第1電極と、前記p型の窒化物半導体とオーミック接触し、光透過性および導電性を有する第2電極とを備えてもよい。
これにより、光透過性を有する第2電極を通って窒化物半導体側から入射した光は、第1太陽電池および第2太陽電池によって順に吸収され、第1電極によって反射され、再び第2太陽電池によって吸収される。このように、見かけ上の光路長を2倍にすることができるので、光吸収効率を高めることができる。あるいは、第2太陽電池を薄膜化することができる。
また、前記太陽電池は、さらに、積層されたp型アモルファスシリコンとn型アモルファスシリコンとを含み、前記第1の光より長波長で前記第2の光より短波長の第3の光を吸収する第3太陽電池層を備え、前記第2太陽電池層は、前記p型の非窒化物半導体であるp型アモルファスゲルマニウムと、前記n型の非窒化物半導体であるn型アモルファスゲルマニウムとを含み、前記p型の窒化物半導体、前記n型の窒化物半導体、前記p型アモルファスシリコン、前記n型アモルファスシリコン、前記p型アモルファスゲルマニウム、および前記n型アモルファスゲルマニウムは、この順に積層されていてもよい。
これにより、窒化物半導体と、アモルファスシリコンと、アモルファスゲルマニウムとの禁制帯幅は互いに異なっているため、それぞれの禁制帯幅に応じた波長毎に、3つの太陽電池に入射光をそれぞれ吸収させることができる。したがって、より高効率な太陽電池を実現することができる。
また、本発明に係る太陽電池の製造方法は、タンデム型の太陽電池の製造方法であって、積層されたp型の窒化物半導体とn型の窒化物半導体とを含み、第1の光を吸収する第1太陽電池層を形成する第1太陽電池層形成ステップと、積層されたp型の非窒化物半導体とn型の非窒化物半導体とを含み、前記第1の光より長波長の第2の光を吸収する第2太陽電池層を形成する第2太陽電池層形成ステップとを含み、前記p型の窒化物半導体、前記n型の窒化物半導体、前記p型の非窒化物半導体、及び前記n型の非窒化物半導体は、この順に積層されている。
これにより、入射する光(例えば、太陽光)のうち短波長領域の光を、窒化物半導体を含む第1太陽電池層に吸収させ、長波長領域の光を、非窒化物半導体を含む第2太陽電池層に吸収させることができる。このように、入射する光を波長領域毎に異なる太陽電池層に吸収させることで、入射する光を無駄なく効率良く吸収することができるので、高効率な太陽電池を製造することができる。
また、前記第1太陽電池層形成ステップでは、基板上に前記p型の窒化物半導体と前記n型の窒化物半導体とを順に積層することで、前記第1太陽電池層を形成し、前記第2太陽電池層形成ステップでは、前記n型の窒化物半導体の上方に前記p型の非窒化物半導体と前記n型の非窒化物半導体とを順に積層することで、前記第2太陽電池層を形成してもよい。
これにより、原料を変更しながら各半導体層を順次成長させることができるので、容易に太陽電池を製造することができる。
また、前記太陽電池の製造方法は、さらに、前記n型の非窒化物半導体上に、前記n型の非窒化物半導体とオーミック接触し、光反射性および導電性を有する第1電極を形成する第1電極形成ステップと、前記基板を前記p型の窒化物半導体から剥離する基板剥離ステップと、前記p型の窒化物半導体の面のうち前記基板を剥離した面上に、前記p型の窒化物半導体とオーミック接触し、光透過性および導電性を有する第2電極を形成する第2電極形成ステップとを含んでもよい。
これにより、基板を剥離するので太陽電池を薄膜化することができる。さらには、剥離した基板を再利用することで、本発明に係る太陽電池を低コストで製造することができる。
また、前記第1太陽電池層形成ステップでは、トリエチルアミンを窒素源の一部として用いて前記第1太陽電池層を形成してもよい。
これにより、トリエチルアミンは、窒化物半導体の面内方向(横方向)への成長速度を促進する作用を有するため、例えば、成長基板としてグラファイトのような異種基板を用いても多結晶間に(1−101)面のような斜面を露出させることはない。したがって、平坦な窒化物半導体を結晶成長させることができる。
また、前記第1太陽電池層形成ステップでは、基板上に前記n型の窒化物半導体と前記p型の窒化物半導体とを順に積層することで、前記第1太陽電池層を形成し、前記太陽電池の製造方法は、さらに、前記基板を前記n型の窒化物半導体から剥離する基板剥離ステップを含み、前記第2太陽電池層形成ステップでは、前記n型の窒化物半導体の面のうち前記基板を剥離した面側に、前記p型の非窒化物半導体と前記n型の非窒化物半導体とを順に積層することで、前記第2太陽電池を形成してもよい。
これにより、基板を剥離するので太陽電池を薄膜化することができる。さらには、剥離した基板を再利用することで、本発明に係る太陽電池を低コストで製造することができる。
本発明によれば、窒化物半導体を用いた高効率な太陽電池およびその製造方法を提供することができる。
実施の形態1に係る太陽電池の構造の一例を示す断面図である。 太陽光のエネルギー分布、および、InGaNのIn組成比とエネルギーとの関係を示す図である。 実施の形態1に係る太陽電池のエネルギーバンドを示す模式図である。 実施の形態1に係る太陽電池の製造方法の一例を示す工程断面図である。 実施の形態2に係る太陽電池の構造の一例を示す断面図である。 実施の形態2に係る太陽電池のエネルギーバンドを示す模式図である。 実施の形態2に係る太陽電池の製造方法の一例を示す工程断面図である。
以下では、本発明に係る太陽電池およびその製造方法について、実施の形態に基づいて図面を用いて詳細に説明する。
(実施の形態1)
実施の形態1に係る太陽電池は、p型の窒化物半導体とn型の窒化物半導体とを含む窒化物半導体太陽電池層と、p型の非窒化物半導体とn型の非窒化物半導体とを含む非窒化物半導体太陽電池層とを備え、これらの太陽電池層が積層したタンデム型の太陽電池である。p型の窒化物半導体、n型の窒化物半導体、p型の非窒化物半導体およびn型の非窒化物半導体が順に積層されており、p型の窒化物半導体側から光が入射する。以下では、まず、実施の形態1に係る太陽電池の構造について図1を用いて説明する。
図1は、実施の形態1に係る太陽電池100の構造の一例を示す断面図である。同図に示す太陽電池100は、順に積層された窒化物半導体太陽電池層110と、n型結晶状シリコン層120と、アモルファスシリコン太陽電池層130と、アモルファスゲルマニウム太陽電池層140とを備える。さらに、太陽電池100は、n側電極151と、透明導電膜152と、p側電極153とを備える。なお、光は、太陽電池100の裏面側(図1における下方)から入射し、表面側の電極(n側電極151)で反射する。
窒化物半導体太陽電池層110は、順に積層された第1超格子層111と、p型GaN層112と、アンドープInGaN層113と、第2超格子層114とを備える。窒化物半導体太陽電池層110は、太陽電池100の光入射側に形成され、アモルファスシリコン太陽電池層130が吸収する光より短波長の光を吸収する。
第1超格子層111は、異なる禁制帯幅を持つ複数の窒化物半導体層が周期的に積層された超格子層であり、p型不純物が添加されている。第1超格子層111は、例えば、100周期のAlGaN層とGaN層との超格子層である。AlGaN層は、例えば、厚さ1.5nmであり、Al組成は5%である。GaN層は、例えば、厚さ1.5nmである。また、AlGaN層には、p型不純物としてマグネシウム(Mg)が添加されている。p型不純物の濃度は、1E19cm-3である。
p型GaN層112は、p型不純物が添加された窒化物半導体の一例であって、第1超格子層111上に形成される。p型GaN層112は、例えば、厚さ0.2μmであり、p型不純物としてMgが添加されている。p型不純物の濃度は、1E19cm-3である。
アンドープInGaN層113は、アンドープの窒化物半導体の一例であって、p型GaN層112上に形成され、光吸収層として機能する。アンドープInGaN層113は、例えば、厚さ0.3μmであり、In組成は、20%である。このときのアンドープInGaN層113の禁制帯幅は、約2.5eVである。
図2は、太陽光のエネルギー分布、および、InGaNのIn組成比とエネルギーとの関係を示す図である。同図に示すように、In組成比を小さくするほどInGaNの禁制帯幅(エネルギー)は小さくなり、In組成比を大きくするほどInGaNの禁制帯幅は大きくなる。In組成比を変更することで、約0.7〜3.5eVの範囲でInGaNの禁制帯幅を変更することができる。なお、アンドープInGaN層113などの光吸収層として機能する層は、禁制帯幅より大きなエネルギーの光が入射した際に、電子・正孔対を発生する。
ただし、特にIn組成が高い場合、Inが膜中に均一分布しない、いわゆる偏析の問題がある。例えば、InGaN系青紫色半導体レーザにおけるIn組成は約10%であるが、これよりも長波長の遷移波長を得るには、より多くのInを導入しなければならない。しかしながら、Inが増えるにつれて偏析の影響は大きくなってしまい、バンド間遷移波長の制御は困難となってしまう。したがって、In組成は、30%以下であることが望ましい。
第2超格子層114は、異なる禁制帯幅を持つ複数の窒化物半導体層が周期的に積層された超格子層であり、n型不純物が添加されている。第2超格子層114は、アンドープInGaN層113上に形成され、例えば、100周期のAlGaN層とGaN層との超格子層である。AlGaN層は、例えば、厚さ1.5nmであり、Al組成は5%である。GaN層は、例えば、厚さ1.5nmである。また、AlGaN層には、n型不純物としてシリコン(Si)が添加されている。n型不純物の濃度は、1E19cm-3である。
n型結晶状シリコン層120は、アモルファスIV族半導体層を均一に成長させるための種結晶としての機能を有する層であって、窒化物半導体太陽電池層110とアモルファスシリコン太陽電池層130との間に形成される。n型結晶状シリコン層120は、例えば、厚さ5nmであり、n型不純物としてリン(P)が添加された高濃度のn型シリコン層である。n型不純物の濃度は、1E19cm-3である。
アモルファスシリコン太陽電池層130は、非窒化物半導体太陽電池の一例であって、順に積層されたp型アモルファスシリコン層131と、アンドープアモルファスシリコン層132と、n型アモルファスシリコン層133とを備える。アモルファスシリコン太陽電池層130は、窒化物半導体太陽電池層110が吸収する光より長波長の光を吸収する。
p型アモルファスシリコン層131は、p型不純物が添加されたアモルファスIV族半導体の一例であって、n型結晶状シリコン層120上に形成される。p型アモルファスシリコン層131は、例えば、厚さ50nmであり、p型不純物としてホウ素(B)が添加されている。p型アモルファスシリコン層131の正孔キャリア濃度は、5E19cm-3である。
アンドープアモルファスシリコン層132は、アンドープのアモルファスIV族半導体の一例であって、p型アモルファスシリコン層131上に形成され、光吸収層として機能する。なお、アンドープアモルファスシリコン層132は、例えば、厚さ0.5μmである。このときのアンドープアモルファスシリコン層132の禁制帯幅は、約1.8eVである。
n型アモルファスシリコン層133は、n型不純物が添加されたアモルファスIV族半導体の一例であって、アンドープアモルファスシリコン層132上に形成される。n型アモルファスシリコン層133は、例えば、厚さ50nmであり、n型不純物としてPが添加されている。n型アモルファスシリコン層133の電子キャリア濃度は、5E19cm-3である。
アモルファスゲルマニウム太陽電池層140は、非窒化物半導体太陽電池の一例であって、順に積層されたp型アモルファスゲルマニウム層141と、アンドープアモルファスゲルマニウム層142と、n型アモルファスゲルマニウム層143とを備える。アモルファスゲルマニウム太陽電池層140は、アモルファスシリコン太陽電池層130が吸収する光より長波長の光を吸収する。
p型アモルファスゲルマニウム層141は、p型不純物が添加されたアモルファスIV族半導体の一例であって、n型アモルファスシリコン層133上に形成される。p型アモルファスゲルマニウム層141は、例えば、厚さ50nmであり、p型不純物としてBが添加されている。p型アモルファスゲルマニウム層141の正孔キャリア濃度は、5E19cm-3である。
アンドープアモルファスゲルマニウム層142は、アンドープのアモルファスIV族半導体の一例であって、p型アモルファスゲルマニウム層141上に形成され、光吸収層として機能する。なお、アンドープアモルファスゲルマニウム層142は、例えば、厚さ0.5μmである。
n型アモルファスゲルマニウム層143は、n型不純物が添加されたアモルファスIV族半導体の一例であって、アンドープアモルファスゲルマニウム層142上に形成される。n型アモルファスゲルマニウム層143は、例えば、厚さ50nmであり、n型不純物としてPが添加されている。n型アモルファスゲルマニウム層143の電子キャリア濃度は、5E19cm-3である。
n側電極151は、n型アモルファスゲルマニウム層143とオーミック接触する電極であり、n型アモルファスゲルマニウム層143上に形成される。n側電極151は、例えば、厚さ100nmのアルミニウムと、厚さ100nmの白金と、厚さ300nmの金とが順に積層した構造を有する。
なお、n側電極151は、赤外光から可視光の波長領域の光を反射する反射層として機能する。このため、太陽電池100の裏面側から入射した光は、窒化物半導体太陽電池層110、アモルファスシリコン太陽電池層130およびアモルファスゲルマニウム太陽電池層140を順に通過し、n側電極151によって反射する。n側電極151によって反射した光は、再びアモルファスゲルマニウム太陽電池層140を通過する。これにより、アモルファスゲルマニウム太陽電池層140の光路長を2倍にすることができるので、光の吸収効率をより高めることができる。
透明導電膜152は、光透過性を有する導電層であって、第1超格子層111の下に形成される。透明導電膜152は、例えば、厚さ5〜10nmの酸化インジウムスズ(ITO:Indium Tin Oxide)、酸化インジウム亜鉛(IZO:Indium Zinc Oxide)などである。なお、透明導電膜152は、横方向への正孔の拡散を促すための導電層である。
p側電極153は、透明導電膜152を介して、第1超格子層111およびp型GaN層112とオーミック接触する電極であり、図1に示すようにリブ型の形状を有する。p側電極153がリブ型であるのは、太陽電池100の光入射面が裏面であるため、光を遮ってしまう面積を極力減らすためである。p側電極153は、例えば、厚さ5nmのニッケル、厚さ50nmの白金および厚さ300nmの金が積層した構造を有する。
続いて、実施の形態1に係る太陽電池100のエネルギーバンド構造について説明する。図3は、実施の形態1に係る太陽電池100のエネルギーバンドを示す模式図である。同図において、左側がp側電極153に相当し、右側がn側電極151に相当する。
また、アンドープInGaN層113、アモルファスシリコン太陽電池層130およびアモルファスゲルマニウム太陽電池層140の禁制帯幅は、図中に記載されている通り、それぞれ、約2.8eV、1.8eVおよび1.1eVである。なお、ここでは、左側から様々な波長の光が入射された場合を例に挙げて説明する。
入射した光の一部は第1超格子層111やp型GaN層112に若干吸収されつつも、窒化物半導体太陽電池層110において最も禁制帯幅の小さいアンドープInGaN層113に到達する。アンドープInGaN層113の禁制帯幅は約2.8eVであり、光吸収係数に対して十分な厚さを有している。このため、2.8eVよりも高エネルギーの光(例、紫外〜青色の光)は、このアンドープInGaN層113にてほとんど吸収される。
吸収された光は、アンドープInGaN層113の伝導帯および価電子帯にそれぞれ、電子および正孔を生成する。アンドープInGaN層113は、第1超格子層111および第2超格子層114における不純物添加によって内部電界を有している。このため、生成された電子および正孔はそれぞれ、第2超格子層114および第1超格子層111に移動する。正孔は、第1超格子層111を通過し、透明導電膜152を介してp側電極153へ出力される。
次に、2.8eVよりも低エネルギーの光は、窒化物半導体太陽電池層110を通過し、一部の光は、n型結晶状シリコン層120にて若干の吸収を受けた後、アンドープアモルファスシリコン層132に到達する。アンドープアモルファスシリコン層132の禁制帯幅は約1.8eVであり、吸収係数に対して十分な厚さを有している。このため、1.8eVから2.8eVの間のエネルギーを有する光(例、緑〜黄色の光)は、アンドープアモルファスシリコン層132にて吸収され、電子・正孔対を生成する。
p型アモルファスシリコン層131およびn型アモルファスシリコン層133による内部電界によって、生成された電子および正孔はそれぞれ、n型アモルファスシリコン層133およびp型アモルファスシリコン層131に移動する。正孔はp型アモルファスシリコン層131に到達した後は、n型結晶状シリコン層120を通過し、前述の窒化物半導体太陽電池層110において生成された電子と再結合する。
次に、1.8eVよりも低エネルギーの光は、アモルファスシリコン太陽電池層130を通過し、アンドープアモルファスゲルマニウム層142に到達する。アンドープアモルファスゲルマニウム層142の禁制帯幅は約1.1eVであり、吸収係数に対して十分な厚さを有している。このため、1.1eVから1.8eVの間のエネルギーを有する光(例、赤〜赤外の光)は、アンドープアモルファスゲルマニウム層142にて吸収され、電子・正孔対を生成する。
また、アモルファスゲルマニウム太陽電池層140を通過した光も、n側電極151によって反射され、アモルファスゲルマニウム太陽電池層140へ戻される。このため、1.1eVから1.8eVの間の光は、さらにアンドープアモルファスゲルマニウム層142によって吸収されて電子・正孔対を生成する。生成された電子および正孔は、p型アモルファスゲルマニウム層141およびn型アモルファスゲルマニウム層143による内部電界によって、それぞれ、n型アモルファスゲルマニウム層143およびp型アモルファスゲルマニウム層141に移動する。正孔は、p型アモルファスゲルマニウム層141に到達した後は、前述のアモルファスシリコン太陽電池層130において生成された電子と再結合する。一方、電子はn型アモルファスゲルマニウム層143に到達した後、n側電極151より外部へ電流として取り出される。
このように、実施の形態1に係る太陽電池100は、窒化物半導体太陽電池層110、アモルファスシリコン太陽電池層130およびアモルファスゲルマニウム太陽電池層140における禁制帯幅の和として電圧出力が可能である。
続いて、実施の形態1に係る太陽電池100の製造方法について、図4を用いて説明する。図4は、実施の形態1に係る太陽電池100の製造方法の一例を示す工程断面図である。
まず、成長基板上に窒化物半導体太陽電池層110を形成するために、窒化物半導体層を結晶成長させるが、これは有機金属気相成長(MOCVD:Metal Organic Chemical Vapor Deposition)法にて行う。アルミニウム、ガリウム、インジウム、マグネシウム、シリコンおよび窒素の原料としては、それぞれ、トリメチルアルミニウム、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム、シラン、アンモニアを用いる。また、横方向への平坦性を促進させるために、特願2008−291544号においても開示したトリエチルアミン(分子式:N(C253)をアンモニアの分解効率促進原料として用いている。
まず、図4(a)に示すように、(0001)面に配向したグラファイト基板160の上に、第1超格子層111、p型GaN層112、アンドープInGaN層113、および第2超格子層114を順次、結晶成長させる。各層の厚さ、不純物濃度、Al組成、およびIn組成は、上述した通りである。
なお、グラファイト基板160上に窒化物半導体を結晶成長すると平坦な膜にはなりにくく、アイランド状となりやすい。そのため、アイランド状の下地層を平坦化させるために、p型GaN層112およびアンドープInGaN層113では、トリエチルアミンを添加しながら結晶成長している。トリエチルアミンの流量はアンモニア流量の1%としており、これよりも小さいと効果が乏しく、多いとトリエチルアミンの分解時に発生する炭素が膜に混入してしまう問題が起こる。
このトリエチルアミンの添加の目的は、横方向成長の促進による表面平坦性の向上である。発明者が特願2008−291544号において開示しているように、トリエチルアミンはアンモニアの分解を促進する効果を持っている。また、トリエチルアミンが分解する過程で発生する遊離エチル基が、GaN表面に吸着している邪魔な水素を奪い取る効果もある。以上の2つの理由により、トリエチルアミンを併用した成長方法では、幅広い成長温度範囲において高い横方向成長速度を維持することができる。すなわち、横方向への成長速度を促進することで、ピットなどを起こりにくくし、その結果、窒化物半導体膜の表面を平坦化させることが可能となる。
また、アンドープInGaN層113におけるトリエチルアミンの導入目的は、表面平坦性の向上と共に、特願2008−291544号においても示したように、インジウム取り込み効率の向上である。特にアイランド構造となっている場合、斜面へのインジウム取り込み効率は劇的に増大することが発明者の実験結果より判明している。
実施の形態1では、この効果を利用することで、長波長において効率的に光電変換が可能な高インジウム組成のInGaNを実現している。
一方、第1超格子層111および第2超格子層114を構成するAlGaN層では、トリエチルアミンは使用していない。これは、AlGaN層の成長時にトリエチルアミンを添加すると、成長速度が非常に鈍化してしまうためである。この理由としては、トリエチルアミンによるアンモニアの分解促進効果によって、気相中でトリメチルアルミニウムと反応してしまい、基板上へ原料が効率的に到達しなくなるためであることが、発明者の実験より判明している。
次に、図4(b)に示すように、窒化物半導体太陽電池層110上にアモルファスIV族半導体を堆積することで、アモルファスシリコン太陽電池層130とアモルファスゲルマニウム太陽電池層140とを形成する。シリコンおよびゲルマニウムとして使用する原料は、それぞれシランおよびゲルマンである。また、p型化およびn型化のための不純物として、それぞれホウ素およびリンを用いており、原料としてはそれぞれ、ジボランおよびホスフィンを用いている。
ここではアモルファスIV族半導体を堆積する前に、シランガスおよびホスフィンを用いて、高濃度のn型結晶状シリコン層120を成膜する。シリコンの可視光域における吸収係数は10000〜50000cm-1であるため、厚さ5nmのn型結晶状シリコン層120における吸収損失は5〜20%程度となる。
次に、成膜温度200℃において、シランガスとジボランガスとを用いてp型アモルファスシリコン層131を堆積する。引き続き、ジボランガスの供給を止め、シランガスを用いてアンドープアモルファスシリコン層132を堆積した後、シランガスに加えてホスフィンガスを導入してn型アモルファスシリコン層133を堆積する。
次に、シランガスの供給を止め、ゲルマンガスと共にジボランガスを導入し、p型アモルファスゲルマニウム層141を堆積する。引き続き、ジボランガスの供給を止め、ゲルマンガスを用いてアンドープアモルファスゲルマニウム層142を堆積した後、ゲルマンガスに加えてホスフィンガスを導入してn型アモルファスゲルマニウム層143を堆積する。
アモルファスIV族半導体層を堆積した後、n型アモルファスゲルマニウム層143上にn側電極151を形成する。このn側電極151は、蒸着法又はスパッタ法などにより、最下層から順に、厚さ100nmのアルミニウム、厚さ100nmの白金、厚さ300nmの金を蒸着することで形成される。
n側電極151を形成した後は、図4(c)に示すように、グラファイト基板160を剥離する。グラファイト基板160と窒化物半導体太陽電池層110との間は弱く結合している。このため、基板のエッチングやレーザリフトオフ技術などを用いることなく、グラファイト基板160を非常に簡単に剥離することが可能である。なお、剥離したグラファイト基板160は再利用することができるので、太陽電池100の製造コストを下げることができる。
次に、グラファイト基板160を剥離した後は、透明導電膜152およびp側電極153を形成する。図4(d)に示すように、第1超格子層111の裏面(グラファイト基板160を剥離した面)側に、プラズマCVD装置などにより透明導電膜152を蒸着した後、シャドウマスク法を用いてp側電極153を蒸着する。以上の工程を経て、実施の形態1に係る太陽電池100が製造される。
以上のように、実施の形態1に係る太陽電池100は、窒化物半導体太陽電池層110とアモルファスIV族半導体太陽電池層(アモルファスシリコン太陽電池層130およびアモルファスゲルマニウム太陽電池層140)とが積層したタンデム型の太陽電池である。このとき、n型の窒化物半導体(第2超格子層114)とp型の非窒化物半導体(p型アモルファスシリコン層131)とが順に積層している。
これは、p型GaN層112などのp型の窒化物半導体は一般的に高抵抗であって、他の半導体とコンタクトを取るのが難しいためである。一方で、p型の窒化物半導体は、金属とは容易にコンタクトを取ることができる。したがって、上述のように、p型の窒化物半導体側に金属電極を形成し、n型の窒化物半導体側に他の太陽電池層のp型半導体を形成することで、高効率な太陽電池を容易に、かつ、低コストで製造することができる。
(実施の形態2)
実施の形態2に係る太陽電池は、実施の形態1に係る太陽電池とは異なる製造方法によって製造された太陽電池である。具体的には、実施の形態1では基板上にp型の窒化物半導体、n型の窒化物半導体の順に積層したのに対して、実施の形態2では、基板上にn型窒化物半導体、p型窒化物半導体の順に積層する。そして、基板を剥離し、剥離した側にp型の非窒化物半導体、n型の非窒化物半導体の順に積層する。以下では、まず、実施の形態2に係る太陽電池の構造について図5を用いて説明する。
図5は、実施の形態2に係る太陽電池200の構造の一例を示す断面図である。同図に示す太陽電池200は、積層された窒化物半導体太陽電池層210と、n型結晶状シリコン層220と、アモルファスシリコン太陽電池層230とを備える。さらに、太陽電池200は、n側電極251と、透明導電膜252と、p側電極253と、保護膜254とを備える。なお、光は、太陽電池200の表面側(図5における上方)から入射し、裏面側の電極(n側電極251)によって反射する。
窒化物半導体太陽電池層210は、第1超格子層211と、アンドープInGaN層212と、第2超格子層213とを備える。窒化物半導体太陽電池層210は、太陽電池200の光入射側に形成され、アモルファスシリコン太陽電池層230が吸収する光より短波長の光を吸収する。なお、太陽電池200の製造工程で後述するように、第2超格子層213、アンドープInGaN層212および第1超格子層211は、この順で積層される。
第1超格子層211は、異なる禁制帯幅を持つ複数の窒化物半導体層が周期的に積層された超格子層であり、p型不純物が添加されている。第1超格子層211は、アンドープInGaN層212上に形成され、例えば、100周期のAlGaN層とGaN層との超格子層である。AlGaN層は、例えば、厚さ1.5nmであり、Al組成は5%である。GaN層は、例えば、厚さ1.5nmである。また、AlGaN層には、p型不純物としてMgが添加されている。p型不純物の濃度は、1E19cm-3である。
アンドープInGaN層212は、アンドープの窒化物半導体の一例であって、第2超格子層213上に形成され、光吸収層として機能する。アンドープInGaN層212は、例えば、厚さ0.3μmであり、In組成は、20%である。このときのアンドープInGaN層212の禁制帯幅は、約2.5eVである。
第2超格子層213は、異なる禁制帯幅を持つ複数の窒化物半導体層が周期的に積層された超格子層であり、n型不純物が添加されている。第2超格子層213は、n型結晶状シリコン層220上に形成され、例えば、100周期のAlGaN層とGaN層との超格子層である。AlGaN層は、例えば、厚さ1.5nmであり、Al組成は5%である。GaN層は、例えば、厚さ1.5nmである。また、AlGaN層には、n型不純物としてSiが添加されている。n型不純物の濃度は、1E19cm-3である。
n型結晶状シリコン層220は、アモルファスIV族半導体層を均一に成長させるための種結晶としての機能を有する層である。また、n型結晶状シリコン層220は、窒化物半導体太陽電池層210とアモルファスシリコン太陽電池層230との間に形成され、n型不純物が添加された第2超格子層213とも良好なオーミック接触を実現する。n型結晶状シリコン層220は、例えば、厚さ3nmであり、n型不純物としてPが添加された高濃度のn型シリコン層である。n型不純物の濃度は、1E19cm-3である。
アモルファスシリコン太陽電池層230は、非窒化物半導体太陽電池の一例であって、p型アモルファスシリコン層231と、アンドープアモルファスシリコン層232と、n型アモルファスシリコン層233とを備える。アモルファスシリコン太陽電池層230は、窒化物半導体太陽電池層210が吸収する光より長波長の光を吸収する。
p型アモルファスシリコン層231は、p型不純物が添加されたアモルファスIV族半導体の一例であって、アンドープアモルファスシリコン層232上に形成される。p型アモルファスシリコン層231は、例えば、厚さ100nmであり、p型不純物としてBが添加されている。p型アモルファスシリコン層231の正孔キャリア濃度は、1E19cm-3である。
アンドープアモルファスシリコン層232は、アンドープのアモルファスIV族半導体の一例であって、n型アモルファスシリコン層233上に形成され、光吸収層として機能する。なお、アンドープアモルファスシリコン層232は、例えば、厚さ0.5μmである。
n型アモルファスシリコン層233は、n型不純物が添加されたアモルファスIV族半導体の一例であって、n側電極251上に形成される。n型アモルファスシリコン層233は、例えば、厚さ100nmであり、n型不純物としてPが添加されている。n型アモルファスシリコン層233の電池キャリア濃度は、1E19cm-3である。
n側電極251は、n型アモルファスシリコン層233とオーミック接触する電極である。n側電極251は、例えば、n型アモルファスシリコン層233側から順に、厚さ100nmのアルミニウム、厚さ100nmの白金、厚さ200nmの金が積層した構造を有する。
なお、n側電極251は、赤外光から可視光の波長領域の光を反射する反射層として機能する。このため、太陽電池200の表面側から入射した光は、窒化物半導体太陽電池層210、およびアモルファスシリコン太陽電池層230を順に通過し、n側電極251によって反射する。n側電極251によって反射した光は、再びアモルファスシリコン太陽電池層230を通過する。これにより、アモルファスシリコン太陽電池層230の光路長を2倍にすることができるので、光の吸収効率をより高めることができる。したがって、アモルファスシリコン太陽電池層230の厚さをより薄くすることができる。
透明導電膜252は、光透過性を有する導電層であって、例えば、厚さ5nmのITO、IZOなどである。なお、透明導電膜252は、横方向への正孔の拡散を促すための導電層である。
p側電極253は、透明導電膜252を介して、第1超格子層211とオーミック接触する電極であり、図5に示すようにリブ型の形状を有する。p側電極253がリブ型であるのは、太陽電池200への光入射面が表面であるため、光を遮ってしまう面積を極力減らすためである。p側電極は、例えば、厚さ5nmのニッケル、厚さ50nmの白金および厚さ300nmの金が積層した構造を有する。
保護膜254は、太陽電池200の表面を保護する保護膜であり、例えば、厚さ300nmの酸化シリコン(SiO2)である。保護膜254は、太陽電池200に含まれる半導体層や金属膜の大気放置による劣化を防止する。また、保護膜254の屈折率が窒化物半導体および空気の中間程度であるため、保護膜254は、入射光に対する反射防止膜としても機能する。なお、窒化物半導体膜の表面は凹凸形状を有しているため、窒化物半導体膜は機械的に弱い。このため、保護膜254は、窒化物半導体膜の強度を補強する機能も有する。
続いて、実施の形態2に係る太陽電池200のエネルギーバンド構造について説明する。図6は、実施の形態2に係る太陽電池200のエネルギーバンドを示す模式図である。同図において、左側がp側電極253に相当し、右側がn側電極251に相当する。
また、アンドープInGaN層212、アモルファスシリコン太陽電池層230の禁制帯幅は、図中に記載されている通り、それぞれ約2.8eVおよび1.8eVである。また、n型結晶状シリコン層220のエネルギーバンドも図6に記載されている。なお、ここでは、左側から様々な波長の光が入射された場合を例に挙げて説明する。
入射光のうち、アンドープInGaN層212の禁制帯幅である2.8eVに相当する波長よりも短波長の光(紫外〜青色の光)は、アンドープInGaN層212にて吸収される。吸収された光は電子・正孔対を生成する。第1超格子層211および第2超格子層213は、それぞれp型およびn型となっているため、アンドープInGaN層212は内部電界を有していいる。そのため、光励起された電子および正孔はそれぞれ、第2超格子層213および第1超格子層211に移動する。正孔は第1超格子層211を通過した後は、透明導電膜252を介してp側電極253に到達し、電流として出力される。
次に、2.8eVより低エネルギーである光は、窒化物半導体太陽電池層210を通過してアモルファスシリコン太陽電池層230に到達する。途中にn型結晶状シリコン層220が存在するが、膜厚として非常に薄いため、ここではほとんど吸収を受けない。
アンドープアモルファスシリコン層232の禁制帯幅は約1.8eVであるので、1.8eVよりも高エネルギーである光(緑〜赤色の光)は、アンドープアモルファスシリコン層232によって全て吸収される。吸収された光は電子・正孔対を生成する。そして、n型アモルファスシリコン層233およびp型アモルファスシリコン層231による内部電界によって、光励起された電子および正孔はそれぞれ、n型アモルファスシリコン層233およびp型アモルファスシリコン層231に移動する。
正孔はp型アモルファスシリコン層231とn型結晶状シリコン層220とを通過した後、第2超格子層213を通過してきた電子と再結合する。一方、電子はn型アモルファスシリコン層233を通過してn側電極251に至り、電流として出力される。
このように、実施の形態2の太陽電池200は、窒化物半導体太陽電池層210およびアモルファスシリコン太陽電池層230における禁制帯幅の和として電圧出力が可能である。
続いて、実施の形態2に係る太陽電池200の製造方法について、図7を用いて説明する。図7は、実施の形態2に係る太陽電池200の製造方法の一例を示す工程断面図である。
まず、成長基板上に窒化物半導体太陽電池層210を形成するために、窒化物半導体層を結晶成長させるが、これは有機金属気相成長(MOCVD)法にて行う。アルミニウム、ガリウム、インジウム、マグネシウム、シリコンおよび窒素の原料としては、それぞれ、トリメチルアルミニウム、トリメチルガリウム、トリメチルインジウム、ビスシクロペンタジエニルマグネシウム、シラン、アンモニアを用いる。
まず、図7(a)に示すように、(0001)面に配向したグラファイト基板260の上に、第2超格子層213、アンドープInGaN層212、および第1超格子層211を順次、結晶成長させる。各層の厚さ、不純物濃度、Al組成、およびIn組成は、上述した通りである。
なお、グラファイト基板260上に窒化物半導体を結晶成長すると平坦な膜にはなりにくく、アイランド状となりやすい。しかしながら、ここでは実施の形態1にて述べたようなトリエチルアミンを使用しておらず、凹凸が露出するようにしている。最表面を凹凸化することにより、光の反射を減らし、光電変換効率を向上させる狙いがある。
次に、図7(b)に示すように、透明導電膜252、p側電極253および保護膜254を形成する。具体的には、第1超格子層211上にスパッタ又はプラズマCVD装置などを用いて透明導電膜252を蒸着した後、シャドウマスク法を用いてリブ状にp側電極253を蒸着する。さらに、プラズマCVD装置などを用いて表面全面にはSiO2を保護膜254として堆積する。
p側電極253および保護膜254を形成した後は、図7(c)に示すように、グラファイト基板260を剥離する。グラファイトは層状物質であり、グラファイトのπ電子とIII族窒化物半導体層とは化学結合しにくいことが、本願発明者らの第一原理計算によって立証されている。このため、グラファイト基板260からIII族窒化物半導体層である窒化物半導体太陽電池層210を原子オーダで容易に剥離することができる。
次に、III族窒化物半導体層を剥離した側に、図7(d)に示すように、アモルファスIV族半導体層を堆積することで、アモルファスシリコン太陽電池層230を形成する。なお、ここではアモルファスIV族半導体層を堆積する前に、厚さ3nmのn型結晶状シリコン層220を堆積する。このときの使用原料はシランガスで、n型化のためにホスフィンを用いている。
n型結晶状シリコン層220に引き続き、シランガスとジボランガスとを用いてp型アモルファスシリコン層231を堆積する。続いて、ジボランガスの供給を止め、シランガスを用いてアンドープアモルファスシリコン層232を堆積した後、シランガスに加えてホスフィンガスを導入してn型アモルファスシリコン層233を堆積する。
次に、図7(e)に示すように、n型アモルファスシリコン層233の下面全面にn側電極251を蒸着している。このn側電極251は、蒸着法又はスパッタ法などにより、n型アモルファスシリコン層233側から順に、厚さ100nmのアルミニウム、厚さ100nmの白金、厚さ200nmの金を蒸着することで形成される。以上の工程を経て、実施の形態2に係る太陽電池200が製造される。
以上のように、実施の形態2に係る太陽電池200は、窒化物半導体太陽電池層210とアモルファスIV族半導体太陽電池層(アモルファスシリコン太陽電池層230)とが積層したタンデム型の太陽電池である。このとき、n型の窒化物半導体(第2超格子層213)とp型の非窒化物半導体(p型アモルファスシリコン層231)とが順に積層している。
これにより、実施の形態1に係る太陽電池100と同様に、高効率な太陽電池を容易に、かつ、低コストで製造することができる。
以上、本発明の太陽電池およびその製造方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、これらの実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を当該実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、本発明の範囲内に含まれる。
例えば、各実施の形態では、非窒化物半導体としてアモルファスIV族半導体を用いたが、窒化物半導体より禁制帯幅の小さい半導体であれば、いかなる半導体を用いてもよい。例えば、単結晶IV族半導体、微結晶IV族半導体でもよく、GaAs、GaP、InGaAsなどの化合物半導体であってもよい。
なお、実施の形態において、非窒化物半導体とは、窒素原子を主成分としない半導体のことであって、数%程度(5%未満)の窒素原子を含む半導体(例、InGaAsN)は非窒化物半導体に含まれる。
また、各実施の形態において、n型の半導体は、n型不純物を添加することで形成されているが、不純物添加に限らず、例えば、ピエゾ分極などによって半導体層はn型化、すなわち、キャリアとなる電子が過剰な状態にされてもよい。
また、各実施の形態では、非窒化物半導体層の一例であるアモルファスIV族半導体層として、アモルファスシリコンおよびアモルファスゲルマニウムを用いているが、アモルファスカーボンであってもよく、又は、これらの混晶であってもよい。例えば、アモルファスシリコンゲルマニウムやアモルファスシリコンカーバイドなどであり、さまざまな組成比にて構成することで、1eVから3eVまで禁制帯幅を制御することができる。
さらに、窒化物半導体層の光吸収層をInGaNとしているが、これも構成するIII族元素として、アルミニウム、ガリウム、インジウムの組成比を調節することで、禁制帯幅を0.6eVから6eVまで広範囲に制御することができる。ただし、窒化物半導体の光吸収層の禁制帯幅は、アモルファスIV族半導体層の光吸収層の禁制帯幅に比べて高エネルギーでなければならない。
また、各実施の形態では、非窒化物半導体から構成される太陽電池層の一例であるアモルファスIV族半導体太陽電池層は2層として構成しているが、1層であってもよく、また、さらに多層であってもよい。なお、非窒化物半導体から構成される太陽電池層が多層である場合は、光入射側から、すなわち、窒化物半導体太陽電池層側から順に、禁制帯幅が小さくなるように多層の太陽電池層を形成する。
また、各実施の形態では、透明導電膜152又は252が設置されているが、これは正孔電流を効率よく取り出すためであり、もし第1超格子層111又は211が正孔に対して十分に低抵抗であれば、省略することができる。この場合、コストをより低減することが可能となる。
また、各実施の形態では、グラファイト基板160又は260を成長基板として用いているが、他の基板でもよい。他の基板として、サファイアやシリコン基板などが挙げられる。実施の形態1では、サファイア基板の場合、可視光および近紫外光に対しては透明であるため、上記のような剥離は必要としないのが利点である。実施の形態2では、サファイア基板は絶縁体であるため、剥離しなければならない。例えば、サファイア基板の剥離には、サファイア基板側からレーザを照射して、最下部の窒化物半導体層を融解させる、いわゆるレーザリフトオフ法などを利用することができる。
一方で、シリコン基板は可視光を吸収してしまうため、グラファイト基板を用いた場合と同様、剥離が必要である。剥離にはClF3などのフッ素系ガスを用いたシリコン選択エッチングが有効である。
本発明に係る太陽電池は無害かつ高効率であるため、屋外発電用太陽電池として用いることが可能である。また、光入射側が窒化物半導体であることから耐放射線性に優れており、なおかつ軽量であることから、人工衛星用のパワープラントとして応用が可能である。
100、200 太陽電池
110、210 窒化物半導体太陽電池層
111、211 第1超格子層
112 p型GaN層
113、212 アンドープInGaN層
114、213 第2超格子層
120、220 n型結晶状シリコン層
130、230 アモルファスシリコン太陽電池層
131、231 p型アモルファスシリコン層
132、232 アンドープアモルファスシリコン層
133、233 n型アモルファスシリコン層
140 アモルファスゲルマニウム太陽電池層
141 p型アモルファスゲルマニウム層
142 アンドープアモルファスゲルマニウム層
143 n型アモルファスゲルマニウム層
151、251 n側電極
152、252 透明導電膜
153、253 p側電極
160、260 グラファイト基板

Claims (12)

  1. タンデム型の太陽電池であって、
    積層されたp型の窒化物半導体とn型の窒化物半導体とを含み、第1の光を吸収する第1太陽電池層と、
    積層されたp型の非窒化物半導体とn型の非窒化物半導体とを含み、前記第1の光より長波長の第2の光を吸収する第2太陽電池層とを備え、
    前記p型の窒化物半導体、前記n型の窒化物半導体、前記p型の非窒化物半導体、及び前記n型の非窒化物半導体は、この順に積層されている
    太陽電池。
  2. 前記第1太陽電池層は、さらに、前記p型の窒化物半導体と前記n型の窒化物半導体との間にアンドープの窒化物半導体を備え、
    前記アンドープの窒化物半導体は、インジウムを含む
    請求項1記載の太陽電池。
  3. 前記p型の非窒化物半導体及び前記n型の非窒化物半導体は、アモルファスIV族半導体であって、シリコン、炭素、ゲルマニウムの少なくとも1つを含む
    請求項1又は2記載の太陽電池。
  4. 前記太陽電池は、さらに、
    前記n型の窒化物半導体と前記p型の非窒化物半導体との間に形成された、結晶シリコン又は微結晶シリコンから構成されるシリコン層を備える
    請求項3記載の太陽電池。
  5. 前記p型の窒化物半導体及び前記n型の窒化物半導体は、多結晶窒化物半導体である
    請求項1〜4のいずれか1項に記載の太陽電池。
  6. 前記太陽電池は、さらに、
    前記n型の非窒化物半導体とオーミック接触し、光反射性および導電性を有する第1電極と、
    前記p型の窒化物半導体とオーミック接触し、光透過性および導電性を有する第2電極とを備える
    請求項1〜5のいずれか1項に記載の太陽電池。
  7. 前記太陽電池は、さらに、
    積層されたp型アモルファスシリコンとn型アモルファスシリコンとを含み、前記第1の光より長波長で前記第2の光より短波長の第3の光を吸収する第3太陽電池層を備え、
    前記第2太陽電池層は、前記p型の非窒化物半導体であるp型アモルファスゲルマニウムと、前記n型の非窒化物半導体であるn型アモルファスゲルマニウムとを含み、
    前記p型の窒化物半導体、前記n型の窒化物半導体、前記p型アモルファスシリコン、前記n型アモルファスシリコン、前記p型アモルファスゲルマニウム、および前記n型アモルファスゲルマニウムは、この順に積層されている
    請求項1〜6のいずれか1項に記載の太陽電池。
  8. タンデム型の太陽電池の製造方法であって、
    積層されたp型の窒化物半導体とn型の窒化物半導体とを含み、第1の光を吸収する第1太陽電池層を形成する第1太陽電池層形成ステップと、
    積層されたp型の非窒化物半導体とn型の非窒化物半導体とを含み、前記第1の光より長波長の第2の光を吸収する第2太陽電池層を形成する第2太陽電池層形成ステップとを含み、
    前記p型の窒化物半導体、前記n型の窒化物半導体、前記p型の非窒化物半導体、及び前記n型の非窒化物半導体は、この順に積層されている
    太陽電池の製造方法。
  9. 前記第1太陽電池層形成ステップでは、基板上に前記p型の窒化物半導体と前記n型の窒化物半導体とを順に積層することで、前記第1太陽電池層を形成し、
    前記第2太陽電池層形成ステップでは、前記n型の窒化物半導体の上方に前記p型の非窒化物半導体と前記n型の非窒化物半導体とを順に積層することで、前記第2太陽電池層を形成する
    請求項8記載の太陽電池の製造方法。
  10. 前記太陽電池の製造方法は、さらに、
    前記n型の非窒化物半導体上に、前記n型の非窒化物半導体とオーミック接触し、光反射性および導電性を有する第1電極を形成する第1電極形成ステップと、
    前記基板を前記p型の窒化物半導体から剥離する基板剥離ステップと、
    前記p型の窒化物半導体の面のうち前記基板を剥離した面上に、前記p型の窒化物半導体とオーミック接触し、光透過性および導電性を有する第2電極を形成する第2電極形成ステップとを含む
    請求項9記載の太陽電池の製造方法。
  11. 前記第1太陽電池層形成ステップでは、トリエチルアミンを窒素源の一部として用いて前記第1太陽電池層を形成する
    請求項9又は10記載の太陽電池の製造方法。
  12. 前記第1太陽電池層形成ステップでは、基板上に前記n型の窒化物半導体と前記p型の窒化物半導体とを順に積層することで、前記第1太陽電池層を形成し、
    前記太陽電池の製造方法は、さらに、
    前記基板を前記n型の窒化物半導体から剥離する基板剥離ステップを含み、
    前記第2太陽電池層形成ステップでは、前記n型の窒化物半導体の面のうち前記基板を剥離した面側に、前記p型の非窒化物半導体と前記n型の非窒化物半導体とを順に積層することで、前記第2太陽電池を形成する
    請求項8記載の太陽電池の製造方法。
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