JP5519128B2 - 水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム - Google Patents

水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム Download PDF

Info

Publication number
JP5519128B2
JP5519128B2 JP2008180664A JP2008180664A JP5519128B2 JP 5519128 B2 JP5519128 B2 JP 5519128B2 JP 2008180664 A JP2008180664 A JP 2008180664A JP 2008180664 A JP2008180664 A JP 2008180664A JP 5519128 B2 JP5519128 B2 JP 5519128B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
polyol
foam
polyurethane foam
mass
raw material
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2008180664A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2010017659A (ja
Inventor
伸征 牧原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Inoac Corp
Original Assignee
Inoac Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Inoac Corp filed Critical Inoac Corp
Priority to JP2008180664A priority Critical patent/JP5519128B2/ja
Publication of JP2010017659A publication Critical patent/JP2010017659A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP5519128B2 publication Critical patent/JP5519128B2/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02WCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO WASTEWATER TREATMENT OR WASTE MANAGEMENT
    • Y02W10/00Technologies for wastewater treatment
    • Y02W10/10Biological treatment of water, waste water, or sewage

Landscapes

  • Biological Treatment Of Waste Water (AREA)
  • Polyurethanes Or Polyureas (AREA)

Description

本発明は、親水性に優れ、水に接触した後における水のCODの増加が抑制された、水処理用担体に用いられるポリウレタンフォームに関する。
従来、工場廃水等の汚水を処理する場合には、微生物による作用を利用して溶存有機物を分解させる方法が適用されている。この方法では、例えば、樹脂発泡体からなる水処理用担体を、浄化槽等に設けられた曝気槽(エアレーションタンク)等の中に配設し、その後、樹脂発泡体の内部に繁殖し保持された微生物により、汚水に含まれる溶存有機物を分解させている。樹脂発泡体は、表面積が大きく、微生物が、樹脂発泡体のセルの表面に生物膜を効率よく形成しやすくなり、微生物による汚水の処理能力を高めることができることから、多用されており、ポリオレフィン系樹脂発泡体、ポリウレタン樹脂発泡体等が知られている。
特許文献1には、気泡が連通化され、真密度が1.03〜1.16g/cmとされたポリオレフィン系樹脂架橋発泡体からなる水処理用微生物担体が開示されている。
特許文献2には、3官能のポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤及び触媒を含有するフォーム原料を用いて製造された親水性ポリウレタンフォームからなる微生物固定化担体が開示されている。
また、特許文献3には、高分子粒子が分散し、セル膜が除去されていると共に、セル数が15〜50個/25mmであるポリウレタン樹脂発泡体からなる水処理用微生物担体が開示されている。
特開2006−263489号公報 特開2004−250593号公報 特開2007−111583号公報
ポリウレタンフォームは、元来、親水性が低いことから、水処理用担体として用いるに際して、浄化槽内の汚水の中に沈漬させにくく、汚水の処理が非効率的である場合があった。また、特許文献2に開示されたポリウレタンフォームは、親水性が未だ十分ではなく、フォーム原料の一部が、ポリウレタンフォームに残存して、水中に流出する場合があった。この未反応の原料成分が流出すると、汚水における化学的酸素要求量(COD)が高くなってしまう。
本発明の課題は、親水性に優れ、水に接触した後における水のCODの増加が抑制された、水処理用担体に用いられるポリウレタンフォームを提供することである。
本発明は以下のとおりである。
1.2官能のポリアルキレンオキサイドポリオールを含むポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤、触媒及び架橋剤を含有するフォーム原料を用いて製造されたポリウレタンフォームであって、
上記フォーム原料において、
上記ポリアルキレンオキサイドポリオールにおけるポリアルキレンオキサイド部は、エチレンオキサイドに由来する単位を40〜85モル%含み、且つ、該ポリアルキレンオキサイドポリオールの重量平均分子量は2,000〜7,000であり、
上記整泡剤は、上記ポリオール及び/又は上記ポリイソシアネートに対して反応性を有する化合物であり、
上記触媒は、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有するアミン化合物と、有機金属化合物とからなり、
上記架橋剤は、−OHを2つ以上含む化合物であって、水酸基価が100〜800mgKOHであり、重量平均分子量が100〜1,000の化合物であり、且つ、上記フォーム原料に含有される該架橋剤の含有量が、上記ポリオールを100質量部とした場合に、0.5〜3質量部であり、
イソシアネートインデックスが108〜120であることを特徴とする、水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム。
2.上記フォーム原料に含有される上記エチレンオキサイドに由来する単位を40〜85モル%含んだポリアルキレンオキサイドポリオールの含有量が、上記ポリオールを100質量%とした場合に、15〜100質量%である上記1に記載の水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム。
3.上記架橋剤が、ポリエチレングリコール、ポリオキシプロピレン誘導体及びポリオキシプロピレン付加ポリオールから選ばれた少なくとも1種である上記1又は2に記載の水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム。
4.上記整泡剤が、ヒドロキシル基を有する変性シリコーンオイルを含む上記1乃至3のいずれかに記載の水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム。
本発明によれば、特定のポリアルキレンオキサイドポリオールを含むポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤、触媒及び架橋剤を含有するフォーム原料を用いて製造されたポリウレタンフォームであることから、親水性に優れ、それにより水中への沈漬時間を短縮化でき、水に接触した後における水のCODの増加が抑制され、更なる汚染を導くことなく、汚水処理を進めることができる。
上記ポリアルキレンオキサイドポリオールの含有量が、上記ポリオールを100質量%としたときに、15〜100質量%である場合には、特に親水性に優れる。
上記架橋剤の含有量が、上記ポリオールを100質量部としたときに、0.5〜3質量部であるので、水に接触した後における水のCODの増加がより抑制される。
上記整泡剤が、上記ポリオール及び/又は上記ポリイソシアネートに対して反応性を有するので、水に接触した後における水のCODの増加がより抑制される。
上記触媒が、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有するアミン化合物と、有機金属化合物とからなる場合には、水に接触した後における水のCODの増加がより抑制される。
以下、本発明を詳しく説明する。尚、本明細書において、「COD」は「化学的酸素要求量」を意味する。
本発明の水処理用担体に用いられるポリウレタンフォームは、2官能のポリアルキレンオキサイドポリオールを含むポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤、触媒及び架橋剤を含有するフォーム原料を用いて製造されたポリウレタンフォームであって、上記フォーム原料において、上記ポリアルキレンオキサイドポリオールにおけるポリアルキレンオキサイド部は、エチレンオキサイドに由来する単位を40〜85モル%含み、且つ、該ポリアルキレンオキサイドポリオールの重量平均分子量は2,000〜7,000であり、上記整泡剤が、上記ポリオール及び/又は上記ポリイソシアネートに対して反応性を有する化合物であり、上記触媒が、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有するアミン化合物と、有機金属化合物とからなり、上記架橋剤は、−OHを2つ以上含む化合物であって、水酸基価が100〜800mgKOHであり、重量平均分子量が100〜1,000の化合物であり、且つ、上記フォーム原料に含有される該架橋剤の含有量が、上記ポリオールを100質量部とした場合に、0.5〜3質量部であり、イソシアネートインデックスが108〜120であることを特徴とする。
上記フォーム原料に含有されるポリオールは、2官能、即ち、ヒドロキシル基の数が2であるポリアルキレンオキサイドポリオール(以下、「特定のポリアルキレンオキサイドポリオール」という。)を、通常、5質量%以上、好ましくは10質量%以上、より好ましくは15〜100質量%、更に好ましくは40〜100質量%、特に好ましくは70〜100質量%含むポリオールである。特定のポリアルキレンオキサイドポリオールを含むポリオールを用いることにより、親水性に優れたポリウレタンフォームが得られ、水中への沈漬が迅速な水処理担体とすることができる。尚、他のポリオールとしては、(1)ヒマシ油等の天然油脂系ポリオール、(2)特定のポリアルキレンオキサイドポリオールを除くポリエーテルポリオール、(3)ポリエーテルエステルポリオール、(4)ポリエステルポリオール、(5)ポリジエンポリオール、(6)アクリルポリオール、(7)シリコーンポリオール、(8)特定のポリアルキレンオキサイドポリオール及び上記(1)〜(7)から選ばれた少なくとも1種の化合物(原料ポリオール)の存在下、ビニル系単量体を重合させて得られたポリマーポリオール、(9)ウレタン基及び/又はウレア基が懸濁されたポリオール(PIPA)等が挙げられ、2官能でも、3官能でも、それ以上でもよい。
上記特定のポリアルキレンオキサイドポリオールは、多価アルコール、多価フェノール及びアミン化合物から選ばれた少なくとも1種の化合物に、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド及びブチレンオキサイド(1,2−ブチレンオキサイド、2,3−ブチレンオキサイド及び1,4−ブチレンオキサイド)のうちの少なくともエチレンオキサイドを含むアルキレンオキサイドを付加(ブロック及び/又はランダム付加)して得られた化合物等を用いる。
上記特定のポリアルキレンオキサイドポリオールは、ポリアルキレンオキサイド部におけるエチレンオキサイドに由来する単位(以下、「エチレンオキサイド単位」という。)の含有量が40〜85モル%であり、好ましくは45〜85モル%、より好ましくは48〜80モル%である。上記含有量であれば、親水性に優れ、それにより水中への沈漬時間を短縮化でき、水に接触した後における水のCODの増加が抑制されるポリウレタンフォームを形成することができる。尚、上記含有量が少なすぎると、十分な親水性を有するポリウレタンフォームを得ることが出来ず、水中への沈漬が迅速になされない場合がある。一方、上記含有量が多すぎると、ポリオールの粘度が高くなる傾向となり、フォーム原料の取り扱い性、更には、ポリウレタンフォーム製造時の作業性が低下する場合がある。上記エチレンオキサイド単位以外の他の構成単位は、好ましくは、プロピレンオキサイドに由来する単位である。
上記特定のポリアルキレンオキサイドポリオールの形成に用いられる多価アルコールとしては、エチレングリコール、プロピレングリコール、1,3−及び1,4−ブタンジオール、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等のアルキレングリコール等の脂肪族ジオールや、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のシクロアルキレングリコール等の脂環式ジオール等の、炭素数2〜20の2価アルコール;グリセリン、トリメチロールプロパン、トリメチロールエタン、ヘキサントリオール等のアルカントリオール等の脂肪族トリオール等の、炭素数3〜20の3価アルコール;ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトール等のアルカンポリオール等の脂肪族ポリオール等の、炭素数5〜20の4〜8価又はそれ以上の多価アルコール等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記特定のポリアルキレンオキサイドポリオールの形成に用いられる多価フェノールピロガロール、ハイドロキノン等の単環多価フェノール;ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールスルホン等のビスフェノール類;フェノール及びホルムアルデヒドの縮合物(ノボラック)等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記特定のポリアルキレンオキサイドポリオールの形成に用いられるアミン化合物としては、モノエタノールアミン、イソプロパノールアミン、アミノエチルエタノールアミン等の、炭素数2〜20のモノアルカノールアミン、ジエタノールアミン、エタノールイソプロパノールアミン、ジイソプロパノールアミン、エタノール−2−ヒドロキシブチルアミン、イソプロパノール−2−ヒドロキシブチルアミン、トリエタノールアミン等の、炭素数2〜20のポリアルカノールアミン、n−ブチルアミン、オクチルアミン等の、炭素数1〜20のモノアミン化合物、エチレンジアミン、プロピレンジアミン、ヘキサメチレンジアミン等の、炭素数2〜6のジアミン化合物、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラミン等の、炭素数4〜20のポリアルキレンポリアミン等の脂肪族アミン化合物;アニリン、フェニレンジアミン、トリレンジアミン、キシリレンジアミン、ジエチルトルエンジアミン、メチレンジアニリン、ジフェニルエーテルジアミン等の、炭素数6〜20の芳香族アミン化合物;イソホロンジアミン、シクロヘキシレンジアミン、ジシクロヘキシルメタンジアミン等の、炭素数4〜20の脂環式アミン化合物;ピペラジン、アミノエチルピペラジン等の、炭素数4〜20の複素環式アミン化合物等が挙げられる。
上記特定のポリアルキレンオキサイドポリオールの水酸基価は、水処理担体として好ましい3次元構造及び架橋密度を有するポリウレタンフォームが得られることから、通常、10〜100mgKOH/g、好ましくは20〜80mgKOH/gである。この平均水酸基価が小さすぎると、得られるポリウレタンフォームの架橋密度が低くなり、物理的強度が十分でない場合があり、一方、この平均水酸基価が大きすぎると、架橋密度の高いポリウレタンフォームが得られ、ウレタン結合の凝集によって、十分な親水性が得られない場合がある。
また、上記特定のポリアルキレンオキサイドポリオールの重量平均分子量は、水処理担体として好ましい3次元構造及び架橋密度を有するポリウレタンフォームが得られることから、2,000〜7,000である。この重量平均分子量が小さすぎると、架橋密度の高いポリウレタンフォームが得られ、ウレタン結合の凝集によって、十分な親水性が得られない場合があり、一方、大きすぎると、得られるポリウレタンフォームの架橋密度が低くなり、物理的強度が十分でなく、耐久性が低下する場合がある。
上記フォーム原料に含有される上記特定のポリアルキレンオキサイドポリオールは、1種単独であってよいし、2種以上の組み合わせであってもよい。
上記フォーム原料に含有されるポリイソシアネートは、イソシアネート基を2つ以上有する化合物であれば、特に限定されず、一般的なポリウレタンフォームの形成に用いられる公知の化合物を用いることができる。このポリイソシアネートは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記ポリイソシアネートとしては、芳香族系、脂肪族系、脂環族系の各種イソシアネート化合物、更には、これらのイソシアネート化合物の変性物を用いることができる。
芳香族イソシアネートとしては、ジフェニルメタンジイソシアネート(MDI)、粗製ジフェニルメタンジイソシアネート、トリレンジイソシアネート(TDI)、ナフタレンジイソシアネート(NDI)、p−フェニレンジイソシアネート(PPDI)、キシレンジイソシアネート(XDI)、テトラメチレンジイソシアネート(TMXDI)、トリジンジイソシアネート(TODI)等が挙げられる。
脂肪族イソシアネートとしては、ヘキサメチレンジイソシアネート(HDI)、リシンジイソシアネート(LDI)、リシントリイソシアネート(LTI)等が挙げられる。
脂環族イソシアネートとしては、イソホロンジイソシアネート(IPDI)、シクロヘキシルジイソシアネート(CHDI)、水添化XDI(HXDI)、水添化MDI(H12MDI)等が挙げられる。
また、変性イソシアネートとしては、イソシアネート化合物のウレタン変性体、2量体、3量体、カルボジイミド変性体、アロファネート変性体、ビューレット変性体、ウレア変性体、イソシアヌレート変性体、オキサゾリドン変性体、イソシアネート基末端プレポリマー等が挙げられる。
本発明において、好ましいポリイソシアネートは、トリレンジイソシアネート(TDI)である。
上記フォーム原料におけるポリイソシアネートの含有量は、所定のイソシアネートインデックスに基づいて、適宜、調整される。本発明に係るフォーム原料におけるイソシアネートインデックスは108〜120である。このイソシアネートインデックスが低すぎると、ポリオール等の未反応成分が、得られるポリウレタンフォームに残留されることとなり、その未反応成分が、CODを高める要因になる。一方、イソシアネートインデックスが高すぎると、得られるポリウレタンフォームが高硬度となり、もろくなることから、水処理担体としての耐久性及び耐摩耗性に劣るようになる。尚、イソシアネートインデックスが高すぎる場合、ポリイソシアネートが過剰となるが、ポリイソシアネートは、反応性が高いために、更に架橋反応が進行する。即ち、ポリウレタンフォームの形成に際して、イソシアネート基とヒドロキシル基との反応によりウレタン結合が生成し、水とイソシアネートとの反応によって、尿素結合が生成する。そして、ポリイソシアネートが過剰である場合、ウレタン結合にイソシアネート基が更に反応し、アルファネート結合が生成し、架橋構造が形成される。また、尿素結合にイソシアネート基が更に反応し、ビューレット結合が生成し、架橋構造が形成される。以上より、ポリイソシアネートが過剰である場合、ポリイソシアネートが未反応成分としてCODを高める要因にはならないと考えられる。
上記フォーム原料に含有される発泡剤としては、水;シクロペンタン、イソペンタン、ノルマルペンタン等の炭化水素;塩化メチレン、トリクロロフルオロメタン、ジクロロジフルオロメタン、ノナフルオロブチルメチルエーテル、ノナフルオロブチルエチルエーテル、ペンタフルオロエチルメチルエーテル、ヘプタフルオロイソプロピルメチルエーテル等のハロゲン系化合物等が挙げられる。これらのうち、水が好ましく、例えば、イオン交換水、水道水、蒸留水等を用いることができる。尚、上記発泡剤は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記フォーム原料における発泡剤の含有量は、上記ポリオールを100質量部とした場合に、好ましくは1〜8質量部、より好ましくは1.5〜5質量部である。この発泡剤の含有量が上記範囲にあると、所望の密度、水処理担体として適度なセル径、空孔率を有するポリウレタンフォームを容易に得ることができ、微生物が繁殖しやすく、物理的強度に優れ、耐久性を有する水処理担体とすることができる。
上記フォーム原料に含有される整泡剤としては、ジメチルシロキサン系化合物、ポリエーテルジメチルシロキサン系化合物、フェニルメチルシロキサン系化合物等が挙げられる。これらは、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記整泡剤は、反応型整泡剤であ。尚、上記「反応型整泡剤」とは、上記ポリオールに対して反応性を有する整泡剤、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有する整泡剤、並びに、上記ポリオール及び上記ポリイソシアネートの両方に対して反応性を有する整泡剤、が例示され、これらのうちのいずれでもよい。
上記反応型整泡剤としては、−OH基、−NH基、−NH基、−SH基、−COOH基、−OCH基等を有する化合物を用いることができる。具体例としては、ポリジメチルシロキサンにおけるメチル基を、エチレンオキサイド、プロピレンオキサイド等により変性させて、ポリエーテル変性シリコーン化合物とし、更に、そのポリエーテル鎖の末端を−OH基で置換することにより得られた化合物(ヒドロキシル基を有するポリジメチルシロキサン・ポリアルキレンエーテルブロック共重合体)等が挙げられる。
上記整泡剤の含有割合は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70〜100質量%である。上記反応型整泡剤を用いると、得られるポリウレタンフォームにおいて、水に接触した後における水のCODの増加が抑制される。
上記フォーム原料における整泡剤の含有量は、上記ポリオールを100質量部とした場合に、好ましくは0.3〜5質量部、より好ましくは0.5〜2質量部である。この整泡剤の含有量が上記範囲にあると、水処理担体として適度なセル径、空孔率を有するポリウレタンフォームを容易に得ることができ、微生物が繁殖しやすい水処理担体とすることができる。
上記触媒としては、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有するアミン系触媒と、有機金属化合物系触媒(以下、「金属触媒」という。)とが併用される。
上記アミン系触媒としては、モノアミン化合物、ジアミン化合物、トリアミン化合物、ポリアミン化合物、環状アミン化合物、アルコールアミン化合物、エーテルアミン化合物等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
上記アミン系触媒は、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有する化合物、及び、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有さない化合物を組み合わせてもよい。この場合、ポリイソシアネートに対して反応性を有するアミン系触媒の含有割合は、好ましくは60質量%以上、より好ましくは70〜100質量%である。上記ポリイソシアネートに対して反応性を有する化合物を含むアミン系触媒を用いると、得られるポリウレタンフォームにおいて、水に接触した後における水のCODの増加が抑制される。
上記ポリイソシアネートに対して反応性を有する化合物としては、−OH基及び/又は−NH基を有する化合物を用いることができる。−OH基を有する反応性アミン系触媒としては、N,N−ジメチルアミノヘキサノール、N,N−ジメチルアミノエトキシエトキシエタノール、N,N−ジメチルアミノエトキシエタノール、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン等が挙げられる。また、−NH基を有する反応性アミン系触媒としては、N,N,N",N"−テトラメチルジエチレントリアミン等が挙げられる。
また、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有さない化合物としては、トリエチルアミン、N,N−ジメチルシクロヘキシルアミン等が挙げられる。
上記金属触媒としては、有機錫化合物、有機ビスマス化合物、有機鉛化合物、有機亜鉛化合物等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
有機錫化合物としては、オクチル酸錫、ジブチル錫ジアセテート、ジブチル錫ジラウレート、ジブチル錫メルカプチド、ジブチル錫チオカルボキシレート、ジブチル錫ジマレエート、ジオクチル錫ジラウレート、ジオクチル錫メルカプチド、ジオクチル錫チオカルボキシレート等が挙げられる。
有機ビスマス化合物としては、酢酸ビスマス、ナフテン酸ビスマス、ジブチルビスマスジアセテート、ジブチルビスマスジラウレート、ジオクチルビスマスジラウレート等が挙げられる。
有機鉛化合物としては、酢酸鉛、オクテン酸鉛、ナフテン酸鉛、ジブチル鉛ジアセテート、ジブチル鉛ジラウレート、ジオクチル鉛ジラウレート等が挙げられる。
有機亜鉛化合物としては、ナフテン酸亜鉛、デカン酸亜鉛、4−シクロヘキシル酪酸亜鉛、ネオデカン酸亜鉛、イソ酪酸亜鉛、安息香酸亜鉛、p−トルエンスルホン酸亜鉛、亜鉛(II)ビス−2,2,6,6−テトラメチル−3,5−ヘプタンジオナート等が挙げられる。
上記各化合物は、1種単独であるいは2種以上を組み合わせて用いることができる。
上記フォーム原料において、アミン系触媒及び金属触媒を併用するので、その合計量は、上記ポリオールを100質量部とした場合に、好ましくは0.2〜10質量部、より好ましくは0.4〜5質量部である。この含有量が上記範囲にあると、適度な反応速度で、且つ、適度な硬化時間でポリウレタンフォームを得ることができ、量産性に優れる。また、得られるポリウレタンフォームは、水処理担体として適度なセル径、空孔率を有し、物理的強度が高く、耐久性に優れる。尚、アミン系触媒及び金属触媒を併用する場合、上記効果を更に高められることから、両者の含有割合は、上記金属触媒を100質量部としたときに、上記アミン系触媒が、好ましくは100〜1,000質量部、より好ましくは200〜700質量部である。
上記架橋剤は、上記ポリイソシアネートと反応して架橋構造を形成し、架橋密度を高め、硬度等を向上させる作用を有するものであ、分子中に−OH基を2つ以上有する化合物である。
上記架橋剤としては、1,6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール等のアルキレングリコール、ジエチレングリコール、トリエチレングリコール、テトラエチレングリコール、ポリエチレングリコール、ジプロピレングリコール、トリプロピレングリコール、ポリプロピレングリコール等のポリアルキレングリコール等の脂肪族ジオールや、シクロヘキサンジオール、シクロヘキサンジメタノール等のシクロアルキレングリコール等の脂環式ジオール等の、炭素数2〜20の2価アルコール;ペンタエリスリトール、ソルビトール、マンニトール、ソルビタン、ジグリセリン、ジペンタエリスリトール等のアルカンポリオール等の脂肪族ポリオール等の、炭素数5〜20の4〜8価又はそれ以上の多価アルコール等、更には、ピロガロール、ハイドロキノン等の単環多価フェノール;ビスフェノールA、ビスフェノールF、ビスフェノールスルホン等のビスフェノール類等が挙げられる。これらは、単独で用いてよいし、2種以上を組み合わせて用いてもよい。
また、上記架橋剤は、水酸基価が100〜800mgKOH/gであり、重量平均分子量が100〜1,000である。
上記フォーム原料における架橋剤の含有量は、上記ポリオールを100質量部とした場合に、0.5〜3質量部、より好ましくは0.7〜2.5質量部、更に好ましくは0.8〜2.2質量部である。この架橋剤の含有量が上記範囲にあると、水処理担体として、優れた親水性を維持しつつ、適度な架橋密度を有するため、十分な耐久性を保持できる。また、CODの上昇を抑制することができる。
上記フォーム原料は、本発明による効果を損なわない限りにおいて、更に、鎖延長剤、破泡剤、消泡剤、可塑剤、酸化防止剤、紫外線吸収剤、老化防止剤、充填剤、難燃剤、安定剤、着色剤等を含有してもよい。
上記フォーム原料を用いて、水処理用担体に用いられるポリウレタンフォームを製造することができる。即ち、ポリオール、ポリイソシアネート及び架橋剤を、発泡剤、整泡剤及び触媒の存在下、反応させることにより、ポリウレタンフォームを製造することができる。上記フォーム原料は、フォーム原料の混合及び撹拌をし始めてから、泡化が始まるまでの時間、即ち、クリームタイムを、好ましくは5〜30秒とすることができ、割れ等の不具合を生じることなく、ポリウレタンフォームを得ることができる。
本発明のポリウレタンフォームを製造する場合、ポリオールと、ポリイソシアネートとを、直接反応させるワンショット法、及び、ポリオールと、ポリイソシアネートとを、事前に反応させて、末端にイソシアネート基を有するプレポリマーを得、このプレポリマーに更にポリオールを反応させるプレポリマー法のいずれを採用してもよい。これらのうち、好ましくはワンショット法である。また、成形方法としては、スラブ法及びモールド法が適当である。
上記のようにして製造されたポリウレタンフォームは、連続気泡を有する。このポリウレタンフォームの密度は、特に限定されないが、好ましくは30〜80kg/m、より好ましくは40〜60kg/mである。密度が上記範囲にあると、取り扱い性に優れる。
また、セル数は、用途等により選択されるが、通常、20〜70個/25mm、好ましくは30〜60個/25mmである。セル数が上記範囲にあると、機械的強度及び耐摩耗性に優れ、その結果、耐久性に優れる。
本発明のポリウレタンフォームは、親水性に優れる。例えば、ポリウレタンフォームの切削加工等により作製した、10mm×10mm×100mmの直方体である試験片1を、図1に示すように、容器に収容した蒸留水2(25℃)の水面に立てるように設置し、室温下、24時間保持した後、蒸留水に浸かっている長さx(mm)は、好ましくは50mm以上、より好ましくは70mm以上とすることができる。このように、水中への沈漬時間を短縮化でき、効率よく汚水処理を行うことができる。
上記ポリウレタンフォームのCODは、JIS K−0102に準じて測定することができ、好ましくは60mg/リットル以下、より好ましくは50mg/リットル以下とすることができる。このように、CODを大きく増加、即ち、悪化させて、更なる汚染を導くことなく、汚水処理を行うことができる。
本発明のポリウレタンフォームは、目的、用途等に応じて、上記のように製造されたポリウレタンフォームをそのまま、又は、切削加工、表面における除膜処理等の方法によって、水処理用担体とすることができる。除膜処理とは、爆破処理、燃焼処理、溶解処理等によって、セル膜のほとんどが除去され、実質的に、三次元網目骨格のみとする処理をいう。そして、除膜処理されている水処理用担体は、除膜処理されていない水処理用担体に比べて、ポリウレタンフォーム内部への汚水の侵入度合が高くなり、汚水処理効果が向上する傾向にある。
上記水処理用担体は、下水終末処理場、各種産業排水施設、集落排水施設、合併浄化槽等に設置され、流動床及び固定床のいずれにも採用することができる。流動床として使用する場合の形状は、立方体、直方体等とすることができる。また、固定床として使用する場合の形状は、格子状、筒状、波板状、ハニカム状、棒状等とすることができる。
以下に、実施例を挙げ、本発明を更に詳細に説明するが、本発明の主旨を超えない限り、本発明はかかる実施例に限定されるものではない。
1.原料成分
下記の実施例及び比較例において用いる材料を示す。
1−1.ポリオールA
(1)ポリオール(A1)
アルキレンオキサイド付加ポリエーテルポリオール(商品名「PR3005」、ADEKA社製)を用いた。官能基数は2、EO率(ポリアルキレンオキサイド部を構成する全単位を100モル%とした場合の含有率、以下同様。)は50モル%(残部はプロピレンオキサイド単位)であり、水酸基価は40mgKOH/g、重量平均分子量は3,000である。
(2)ポリオール(A2)
アルキレンオキサイド付加ポリエーテルポリオール(商品名「PR5007」、ADEKA社製)を用いた。官能基数は2、EO率は70モル%(残部はプロピレンオキサイド単位)であり、水酸基価は22mgKOH/g、重量平均分子量は5,000である。
(3)ポリオール(A3)
アルキレンオキサイド付加ポリエーテルポリオール(商品名「PP3000」、三洋化成工業社製)を用いた。官能基数は2、EO率は0モル%(全てプロピレンオキサイド単位)であり、水酸基価は37mgKOH/g、重量平均分子量は3,000である。
(4)ポリオール(A4)
アルキレンオキサイド付加ポリエーテルポリオール(商品名「FA−103」、三洋化成工業社製)を用いた。官能基数は3、EO率は80モル%(残部はプロピレンオキサイド単位)であり、水酸基価は51mgKOH/g、重量平均分子量は3,300である。(5)ポリオール(A5)
アルキレンオキサイド付加ポリエーテルポリオール(商品名「GP3050」、三洋化成工業社製)を用いた。官能基数は3、EO率は10モル%(残部はプロピレンオキサイド単位)であり、水酸基価は56mgKOH/g、重量平均分子量は3,000である。
1−2.ポリイソシアネートB
2,4−TDI及び2,6−TDIが80:20の割合で配合されたトリレンジイソシアネート(商品名「コロネートT−80」、日本ポリウレタン社製)を用いた。
1−3.発泡剤C
水を用いた。
1−4.整泡剤D
(1)整泡剤(D1)
分子内に反応性のヒドロキシル基を有する変性シリコーンオイル(商品名「SH193」、東レ・ダウコーニング社製)を用いた。
(2)整泡剤(D2)
非反応性整泡剤(商品名「L−5340」、日本ユニカー社製)を用いた。
1−5.触媒E
(1)触媒(E1)
分子内に反応性のヒドロキシル基を有するアミン系触媒(商品名「カオライザー25」、花王社製)を用いた。
(2)触媒(E2)
非反応性のアミン系触媒である33%トリエチレンジアミン/ジプロピレングリコール(商品名「Dabco 33LV」、エアプロダクツジャパン社製)を用いた。
(3)触媒(E3)
金属触媒であるスタナスオクトエート(商品名「MRH−110」、城北化学工業社製)を用いた。
1−6.架橋剤F
(1)架橋剤(F1)
ポリエチレングリコール(商品名「PEG−200」、三洋化成工業社製)を用いた。官能基数は2であり、水酸基価は562mgKOH/g、重量平均分子量は200である。
(2)架橋剤(F2)
ポリエチレングリコール(商品名「PEG−400」、三洋化成工業社製)を用いた。官能基数は2であり、水酸基価は280mgKOH/g、重量平均分子量は400である。
(3)架橋剤(F3)
ポリオキシプロピレン誘導体(商品名「ニューポールPP−200」、三洋化成工業社製)を用いた。官能基数は2であり、水酸基価は562mgKOH/g、重量平均分子量は200である。
(4)架橋剤(F4)
ポリオキシプロピレン付加ポリオール(商品名「G−700(T)」、ADEKA社製)を用いた。官能基数は3であり、EO率は0モル%(全てプロピレンオキサイド単位)であり、水酸基価は240mgKOH/g、重量平均分子量は700である。
2.ポリウレタンフォームの製造及び評価
実施例1
原料成分を、表1に示す割合で混合し、ワンショットのフリーライズ法によりポリウレタンフォームを得た。
得られたポリウレタンフォームについて、下記項目の評価を行った。その結果を表1に併記した。
(1)密度
JIS K6401に準じて測定した。
(2)親水性
ポリウレタンフォームを加工して、10mm×10mm×100mmの直方体とし、これを試験片とした。図1に示すように、試験片1を容器に収容した25℃の蒸留水2の水面に立てるように設置し、室温下、24時間保持した後、蒸留水に浸かっている長さx(mm)を測定した。数値が大きいほど、親水性が高いことを示す。
(3)COD
ポリウレタンフォームを加工して、10mm×10mm×10mmの立方体とし、これを試験片とした。この試験片を蒸留水1リットルに沈め、室温下、24時間保持した後、試験片を取り出した。そして、その蒸留水のCODを、JIS K−0102準じて測定した。COD測定における酸化剤は、過マンガン酸カリウムを使用した。
実施例2〜及び比較例1〜11
原料成分を、表1及び表2に示す割合で用いた以外は、実施例1と同様にしてポリウレタンフォームを製造し、各種評価を行った。その結果を表1及び表2に併記した。
Figure 0005519128
Figure 0005519128
表2によれば、比較例1、比較例2及び比較例3は、いずれも、官能基数が3であるポリオールを用い、且つ、架橋剤を含まないフォーム原料を用いた例であり、得られたポリウレタンフォームの親水性が十分ではなく、また、CODが、それぞれ、70mg/リットル、75mg/リットル及び73mg/リットルと高かった。比較例4及び比較例5は、架橋剤を含まないフォーム原料を用いた例であり、CODが、それぞれ、80mg/リットル及び69mg/リットルと高かった。比較例6は、ポリアルキレンオキサイド部がプロピレンオキサイド単位からなるポリアルキレンオキサイドポリオールを含むフォーム原料を用いた例であり、親水性が十分ではなかった。比較例7は、フォーム原料において、イソシアネートインデックスが本発明の範囲外に低い例であり、CODが70mg/リットルと高かった。また、比較例8は、フォーム原料において、イソシアネートインデックスが本発明の範囲外に高い例であり、親水性が劣っていた。
一方、表1から明らかなように、実施例1〜実施例は、親水性に優れ、CODが60mg/リットル以下と優れていることが分かる。特に、反応性整泡剤及び反応性触媒を含有するフォーム原料を用いた実施例1〜実施例6は、CODが39〜42mg/リットルと抑制されている。
本発明のポリウレタンフォームは、汚水処理等に用いる水処理用担体として好適であり、この水処理用担体下水終末処理場、各種産業排水施設、集落排水施設、合併浄化槽等に設置される。
親水性を評価するための概略説明図である。
符号の説明
1:試験片
2:蒸留水

Claims (4)

  1. 2官能のポリアルキレンオキサイドポリオールを含むポリオール、ポリイソシアネート、発泡剤、整泡剤、触媒及び架橋剤を含有するフォーム原料を用いて製造されたポリウレタンフォームであって、
    上記フォーム原料において、
    上記ポリアルキレンオキサイドポリオールにおけるポリアルキレンオキサイド部は、エチレンオキサイドに由来する単位を40〜85モル%含み、且つ、該ポリアルキレンオキサイドポリオールの重量平均分子量は2,000〜7,000であり、
    上記整泡剤は、上記ポリオール及び/又は上記ポリイソシアネートに対して反応性を有する化合物であり、
    上記触媒は、上記ポリイソシアネートに対して反応性を有するアミン化合物と、有機金属化合物とからなり、
    上記架橋剤は、−OHを2つ以上含む化合物であって、水酸基価が100〜800mgKOHであり、重量平均分子量が100〜1,000の化合物であり、且つ、上記フォーム原料に含有される該架橋剤の含有量が、上記ポリオールを100質量部とした場合に、0.5〜3質量部であり、
    イソシアネートインデックスが108〜120であることを特徴とする、水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム。
  2. 上記フォーム原料に含有される上記エチレンオキサイドに由来する単位を40〜85モル%含んだポリアルキレンオキサイドポリオールの含有量が、上記ポリオールを100質量%とした場合に、15〜100質量%である請求項1に記載の水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム。
  3. 上記架橋剤が、ポリエチレングリコール、ポリオキシプロピレン誘導体及びポリオキシプロピレン付加ポリオールから選ばれた少なくとも1種である請求項1又は2に記載の水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム。
  4. 上記整泡剤が、ヒドロキシル基を有する変性シリコーンオイルを含む請求項1乃至3のいずれかに記載の水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム。
JP2008180664A 2008-07-10 2008-07-10 水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム Active JP5519128B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180664A JP5519128B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2008180664A JP5519128B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2010017659A JP2010017659A (ja) 2010-01-28
JP5519128B2 true JP5519128B2 (ja) 2014-06-11

Family

ID=41703061

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2008180664A Active JP5519128B2 (ja) 2008-07-10 2008-07-10 水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP5519128B2 (ja)

Families Citing this family (10)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5284057B2 (ja) * 2008-11-21 2013-09-11 株式会社イノアックコーポレーション 水処理用微生物担体の製造方法
JP5490426B2 (ja) * 2009-02-26 2014-05-14 アキレス株式会社 微生物固定化担体用ポリウレタンフォーム
JP5974608B2 (ja) * 2011-04-26 2016-08-23 荒川化学工業株式会社 ディップはんだ付用フラックス
CN103627015B (zh) * 2012-08-27 2016-06-08 江苏陆博环保科技有限公司 一种亲水性聚合物改性聚氨酯泡沫塑料载体的制备方法
JP5913528B2 (ja) * 2013-11-12 2016-04-27 三洋化成工業株式会社 有機溶剤吸収用フォーム
JP6899104B2 (ja) * 2015-03-31 2021-07-07 国立大学法人北海道大学 排水処理方法および排水処理装置
JP6917535B1 (ja) * 2019-09-02 2021-08-11 日清紡ケミカル株式会社 軟質ポリウレタンフォームの製造方法
CN111040125B (zh) * 2019-12-27 2022-01-28 陕西科技大学 一种复合型黄腐酸抗菌海绵基质及其制备方法和应用
CN114604961A (zh) * 2021-03-24 2022-06-10 景赫新材料科技(浙江)有限公司 一种用于污水处理接触氧化工艺的生物填料
CN114590907A (zh) * 2021-03-25 2022-06-07 景赫新材料科技(浙江)有限公司 一种亲水性多孔生物载体及应用

Family Cites Families (31)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS55162341A (en) * 1979-06-05 1980-12-17 Toyo Tire & Rubber Co Ltd Urethane foam deodorizing material with ionic radical
JPS5633044A (en) * 1979-08-29 1981-04-03 Toyo Tire & Rubber Co Ltd Polyurethane foam containing cationic group for treating waste water
JPS6042431A (ja) * 1983-08-19 1985-03-06 Mitui Toatsu Chem Inc ポリウレタンフォームシート類及びその多層体の熱加工方法
JPH03239753A (ja) * 1990-02-19 1991-10-25 Kao Corp 吸水性ポリウレタンフォーム及びその製造方法
JPH03239736A (ja) * 1990-02-19 1991-10-25 Kao Corp 吸水性ポリウレタンフォームの製造方法
JPH03275741A (ja) * 1990-03-26 1991-12-06 Kao Corp 吸収性ポリウレタンフォームの製造法
JPH0485318A (ja) * 1990-07-27 1992-03-18 Toyota Motor Corp 軟質ウレタンフォームの製造方法
JPH0959336A (ja) * 1995-08-17 1997-03-04 Toyo Tire & Rubber Co Ltd 水発泡による柔軟性に優れた軟質ポリウレタンフォームおよびその製造方法
JPH1036543A (ja) * 1996-07-18 1998-02-10 Bridgestone Corp 軟質ポリウレタンフォームの製造方法
JP4053635B2 (ja) * 1997-11-17 2008-02-27 株式会社イノアックコーポレーション 抗菌性ポリウレタン樹脂及びその製造方法
JPH11343330A (ja) * 1998-06-02 1999-12-14 Bridgestone Corp 硬質ポリウレタンフォーム
JP2000017036A (ja) * 1998-06-29 2000-01-18 Bridgestone Corp 硬質ポリウレタンフォーム
JP3421617B2 (ja) * 1998-10-26 2003-06-30 三洋化成工業株式会社 無機有機複合発泡体及びその製造法
JP2000351866A (ja) * 1999-06-11 2000-12-19 Bridgestone Corp 軟質ポリウレタン発泡体及びその製造方法
JP2001314184A (ja) * 2000-02-29 2001-11-13 Sanyo Chem Ind Ltd 流動床用微生物固定化担体
JP2004217708A (ja) * 2003-01-10 2004-08-05 Nisshinbo Ind Inc 薬剤耐性を付与した水膨潤性ポリウレタンフォーム及びそれを用いたバイオリアクター用担体
JP4123003B2 (ja) * 2003-02-20 2008-07-23 株式会社ブリヂストン 微生物固定化担体、汚水浄化方法及び汚水浄化装置
JP4273815B2 (ja) * 2003-04-08 2009-06-03 旭硝子株式会社 硬質発泡合成樹脂の製造方法
JP2004359950A (ja) * 2003-05-15 2004-12-24 Nisshinbo Ind Inc 薬剤耐性を付与した水膨潤性ポリウレタンフォームとその製造方法及びそれを用いたバイオリアクター用担体
JP4587115B2 (ja) * 2004-07-30 2010-11-24 日本ポリウレタン工業株式会社 硬質ポリウレタンフォーム成形用組成物、及び該組成物を用いた硬質ポリウレタンフォームの製造方法
JP4095058B2 (ja) * 2004-11-30 2008-06-04 エフ・シー・アイ株式会社 水処理用担体
JP2006233021A (ja) * 2005-02-25 2006-09-07 Nippon Polyurethane Ind Co Ltd 軟質ポリウレタンフォームの製造方法。
JP4722518B2 (ja) * 2005-03-22 2011-07-13 株式会社イノアックコーポレーション 水処理用微生物担体とその製造方法
JP2006265448A (ja) * 2005-03-25 2006-10-05 Inoac Corp 吸水性ウレタンフォームの製造方法
JP2006346551A (ja) * 2005-06-15 2006-12-28 Inoac Corp 水処理用微生物担体
JP4809643B2 (ja) * 2005-08-22 2011-11-09 株式会社イノアックコーポレーション ポリウレタン発泡体
JP4879553B2 (ja) * 2005-10-18 2012-02-22 株式会社イノアックコーポレーション 水処理用微生物担体
JP4993962B2 (ja) * 2006-07-24 2012-08-08 株式会社イノアックコーポレーション ハードディスクドライブ用衝撃緩衝材
JP5505921B2 (ja) * 2007-08-01 2014-05-28 株式会社イノアックコーポレーション 軟質ポリウレタン発泡体
JP5230987B2 (ja) * 2007-09-28 2013-07-10 株式会社イノアックコーポレーション 表皮材一体発泡成形品用の軟質ポリウレタン発泡体
JP4914855B2 (ja) * 2008-03-18 2012-04-11 株式会社イノアックコーポレーション 水処理担体

Also Published As

Publication number Publication date
JP2010017659A (ja) 2010-01-28

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP5519128B2 (ja) 水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム
US10195714B2 (en) Polishing pad and process for producing same
TWI389928B (zh) 發泡聚胺基甲酸乙酯彈性體及其製造方法以及鐵路用緩衝填層
TW201004992A (en) Polyurethane foam and polishing pad
JP7354218B2 (ja) 微生物担体用軟質ポリウレタンフォーム及び微生物担体
JP4914855B2 (ja) 水処理担体
JP5692061B2 (ja) 軟質ポリウレタンフォーム製微生物担持体の製造方法および軟質ポリウレタンフォーム製微生物担持体
WO2009157450A1 (ja) フレームラミネーション用ポリウレタンフォーム
JP2009057485A (ja) ポリウレタンフォームの製造方法
JP5490426B2 (ja) 微生物固定化担体用ポリウレタンフォーム
JP6917535B1 (ja) 軟質ポリウレタンフォームの製造方法
JP5394777B2 (ja) 止水性ポリウレタンフォーム
JP2011094003A (ja) ポリウレタン樹脂製造用活性水素成分
JP5053952B2 (ja) 水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム
JP5964227B2 (ja) ポリウレタン樹脂の製造方法
JP2017057327A (ja) 水処理担体用ポリウレタンフォーム
JP4828370B2 (ja) 水処理用微生物担体の製造方法
JP5284057B2 (ja) 水処理用微生物担体の製造方法
JP2010265419A (ja) 水処理用担体に用いられるポリウレタンフォーム
JP5492043B2 (ja) 親水性ポリウレタンフォーム及びその製造方法
JP2004359950A (ja) 薬剤耐性を付与した水膨潤性ポリウレタンフォームとその製造方法及びそれを用いたバイオリアクター用担体
JPWO2021045103A1 (ja) 軟質ポリウレタンフォームの製造方法
JP2021181538A (ja) 低膨潤親水性ウレタンフォーム
JP2014070186A (ja) ポリウレタンフォーム、クリーニングローラおよび製造方法
WO2024070032A1 (ja) ポリウレタンフォーム及び電極作製用多孔体

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20110520

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20120608

RD04 Notification of resignation of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7424

Effective date: 20120927

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20130226

RD02 Notification of acceptance of power of attorney

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A7422

Effective date: 20130410

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20140121

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20140317

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20140401

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20140403

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 5519128

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250